12/11/24 11:42:25.05 mEQuVwsW
メ⌒何となく即興で投下 学園祭終わりは小咲の回
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「小野寺、足大丈夫か?」
「いいい、一条君!?」
保健室のベッドでるりを待っていた小咲の前に、楽がジュースを持って現れた。
「な、何で!?え、るりちゃんは?」
「いや、宮本に頼まれたんだ」
急用が出来たらしい、と楽が言う。いつものサポートのようだ。
ほい、とジュースを差し出され、胸が高鳴った。
「あ、ありがとう…」
天にも昇る気持ちで受け取る。顔が熱い。
「あぁ…でさぁ、足本当に大丈夫か?」
心底心配そうな顔で聞いてくる。
「あ、うん、テーピングもしてもらったし、2・3日無理しなきゃ大丈夫みたい」
「そっか」
ほっとした顔で笑い、向かい合わせに椅子に座った。
(え、ていうか二人きりなんだけど…)
気づいた途端、緊張してきた。
「あ、そう言えばさぁ、劇凄かったね」
「ああ、あれな…まあ、細かい所はアドリブだけど…」
楽は照れながらははっと笑う。何とか誤魔化せたようだ。
それをキッカケに、雑談が盛り上がる。
「セット壊れちゃったね」
「あ~、あいつら、乱入してきやがって…」
楽が苦笑いを浮かべるが、小咲は、あれも面白かったと笑った。
「そういやぁさ、本当は小野寺がジュリエット役だったんだよな…」
申し訳無さそうに頭を掻く。挫いたのは自分の所為なのに。
「ううん、やっぱりお似合いだったよ…」
えへへ、と微笑む。本当はやってみたかったが、多分あんな風には出来ない。
そんな事を呟くと、楽が徐に立ち上がった。
「じゃあ、今からやるか」
え、とびっくりする小咲の前に片膝を付き、頭を垂れた。
「ジュリエット…」
「!…ロミオ…?」
座ったまま、楽に合わせて台詞を喋る。
「いつか、迎えに行きますから…それまでそこで…待っててくれ」
そう言って手を差し伸べる。
「…あっ、一条君、台詞間違えてる」
「えっ、マジで」
楽が思わず顔を上げる。くすっと笑いながら立ち上がり、楽の手を取った。
「あれ?おっかしいなぁ…」
楽が照れ笑いを浮かべながら立ち上がり…まだ手を繋いでいる事に気づいた。
「う゛ぁっ!わ、わりぃ…」
「う、ううん、いいよ、別に…」
慌てて手を離す。二人とも顔を真っ赤にしてそっぽを向く。お互いの顔を見られない。
「…あ、じゃあ…俺、そろそろ戻るわ」
「あっ…うん…」
名残惜しいが仕方ない。そう思ってベッドに戻ろうとした。
「つっ!…きゃっ!?」
くるりとターンした瞬間、怪我をした足に体重を掛けてしまい、転びそうになる。
「おっと…うわっ!」
小咲を支えるが、いきなり一人分の体重が掛かり、楽も勢いにのみ込まれた。