【クェイサー】吉野・佐藤健悦作品でエロパロ 2 【舞・舞乙】at EROPARO
【クェイサー】吉野・佐藤健悦作品でエロパロ 2 【舞・舞乙】 - 暇つぶし2ch250:名無しさん@ピンキー
12/11/04 18:35:33.35 PmILLxoe
暫くして…


「いやぁ~~これだけ大きいと~~肩凝るだろ~~巨乳の子は大変だなぁ~~」


「あんっ♪あっ、あんっ♪せ、先生…手つきが…ヤラしいですよ…本当に…診察なんですか?」


「もちろんだよ~~♪隅から隅まで調べて…シコリを探さないと~後で大変だからね~~♪」



舞衣に覆い被さり…抱きつきながら乳房を鷲掴みにして揉み続ける…


「やっ、あんっ♪あっ、あっ、あんっ♪はぁ、はぁ…おっぱい…止めて…ください…あんっ♪」


わざとらしい喘ぎ声を上げる舞衣…

医師は…舞衣が密かにボイスレコーダーで、やり取りの一部始終を録音している事に気づかず…

医師としての愚行を行い続けた。

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251:名無しさん@ピンキー
12/11/04 18:36:28.54 PmILLxoe
「よ~~し…そろそろ…かな」


黒居は車から降りると、既に午前の受付が終了している病院のドアを遠慮なく開ける。


「あのっ!!もう午前の受付は終了しております!!午後は1時から…」


「あ~~わかってるって!ちょっとお邪魔するぜ!!」


黒居は強引に待合室に入ると、そのまま中年女性看護師の制止を振り切り、診察室に入った。



「むひひひっ♪いいじゃないか!もうここまで濡れてるんだ!いいじゃないか!」


「いやっ!!止めてくださいっ!!あたし…そんな女じゃありません!!」


「ふひひぃ~~しかしだよ、しかし、君のここはもう、私のを欲しがっているじゃないか!!

そうだ君、私の愛人にならんかね?見ての通り開業医だよ私は!カネには不自由はさせんよ」


「はい~~っ!!?愛人!!?なりません~~そんなの!!」


舞衣は既に気づいていた…黒居が…診察室にいたことに…

そして、医師の背後からデジカメで写真を撮影している事に…


「ええ~~いっ!!もう辛抱堪らん!!黙って私のものになれいっ!!」


「よう、おっさん!!俺の彼女に何やってんだ~~!!?」


黒居は、背後から医師の薄ら禿頭を平手でぺチンと叩く…


「ハァ、ハァ、ハァ…なっ、何だ君は!!一体何処から!!」


その後…黒居はドクハラ初老医師の脅迫に成功する…

そして、1000万円という大金を脅し取る事に成功した…

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252:名無しさん@ピンキー
12/11/04 18:53:52.65 PmILLxoe
6月20日     午後6時


埼玉県  某市



「はいっ、是非、名元 高をよろしくお願いします!!」

「ありがとうございます!!名元に伝えておきます!!」

「ありがとうございます!!よろしくお願いします!!」



ここ、埼玉県の某所は、市長選挙直前…

慌しい雰囲気の中…選挙事務所では、支援者に電話をかけ続ける事務員たちの声で溢れ返る…

そして、その背後では…支援者へ向けての配布物を作成する事務員たち…

プレハブで作られた選挙事務所内は蒸し暑く…何日も入浴していない中年男性職員たちの体臭で

ムンムンとしていた。


そう…今日のターゲットは、この選挙事務所の主…市長候補…

脅迫内容は…「スキャンダル」…

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253:名無しさん@ピンキー
12/11/04 18:54:30.26 PmILLxoe
午後10時


既に選挙活動を終えた市長候補やその側近たちは帰宅し、明日への英気を養っている時間帯も、

選挙事務所の男性職員たちは、働き続けていた…


「ふぅ~~本当に…何時になったら終わるのかな…」

「あと300人分作成で終わりかな…」

「うわぁ~~あと300人分…はぁ…今日も帰宅は無理か…」


中年男性事務職員たちは、ここ数日帰宅する事も出来ず、ただ只管選挙のために働き続ける…

当然入浴も出来ず…時間が来れば隣にある休憩室で仮眠を取るだけの…辛い生活を送っていた。

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午後11時


「うわぁ…こんな格好…初めて…(笑)」


黒居の車を降りた舞衣は、改めて自分の格好に思わず呆れてしまう…


黒い網のガーターストッキングに、お尻や見せパンをはみ出した…デニムのローライズショートパンツ…

そして上半身は、チューブトップの見せブラだけ…

如何にも頭の悪そうな…軽い女といった露出の激しい格好に、舞衣はため息をついた…


「あはは!!結構似合ってるじゃねーかよ(笑)」


黒居は舞衣を冷やかす…


「はいはい、ありがとうございます~~お褒め頂いて光栄です~~はぁ…」


これから行う仕事に気が乗らない舞衣は、終始ため息が止まらなかった…


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254:名無しさん@ピンキー
12/11/04 18:55:20.39 PmILLxoe
選挙事務所


「こんばんは~~失礼しま~~す♪」


如何にも頭が悪そうな女といった格好の舞衣が、選挙事務所のドアを開ける…


「はいっ、こんばんは…あっ…あの~~一体何の御用でしょうか?」


選挙事務所内には、まだ5人程度の中年男性たちが働いている真っ最中だった。

薄汚れて…何日も入浴していないような…そんな格好の男性たち…

事務所内は…むせ返るような男臭さが充満していた。


「みなさ~~ん、こんばんは♪お仕事ご苦労様で~~す♪あたしデリヘル「ハートラブ」の

ミミで~す♪今日は、お仕事頑張ってる皆さんに名元先生から差し入れと言う事で来ました♪」


「えっ、名元先生から…?聞いてないですよ…そんな事…」

「聞いてないよな?」

「聞いてませんね…」


予定外のデリヘル嬢の登場に、戸惑う男性事務員たち…

舞衣は、デリヘル嬢を演じ続ける…

255:名無しさん@ピンキー
12/11/04 18:56:06.05 PmILLxoe
「今日は~~何か先生、いい事があったらしくて~~♪あたし、今日は…残業続きで性欲が

溜まってる皆さんの~~欲求不満を解消してくるように、先生にお願いされて来ました~~♪」


そういいながら、舞衣は黒居が作成した、ニセの手紙を事務員の一人に差し出した。


「…本当だ!!確かに…先生から…私たち宛てだ…」


黒居が作成した…ニセの「名元」の印鑑に…誰もがこの手紙を信用した。

そして、次の瞬間…一斉に舞衣の身体に視線を向ける男性たち…


「これはこれは…溜まりませんなぁ…ハァ、ハァ…」

「ええ、私…禁欲10日目ですよ…」

「いやいや、君だけじゃない!!ここにいる者は、みんな禁欲状態だよ!!」


男性たちは我慢できないといった表情で舞衣の胸やお尻、太ももや脚を凝視して興奮する…


「では~~一応、お金は貰ってるんで~~(笑)180分、順番でお相手しま~~す♪」


そう言いながら…舞衣は男たちの目の前で脱いでいく…

256:名無しさん@ピンキー
12/11/04 18:56:47.41 PmILLxoe
チューブトップの見せブラ…

ローライズのショートパンツ…

ハイレグのショーツ…

脱ぐものは少なかったが…露になった舞衣の見事な裸体に、男たちは歓声を上げた。


「うぉおおおおお~~!!先生も…私たちのことを考えていてくださったんだな!!」

「やっぱり先生は偉大なお方だ!!市長に相応しいお方だ!!」

「いやぁ~~粋な計らいをしてくれましたな!!」


5人の男性たちは、歓声を上げながら喜び、舞衣の裸体を鑑賞した。


「じゃ、そろそろ始めましょうか♪一応シャワーはもう浴びてるので~~こちらの仮眠室?

こちらでお相手させていただきま~~す♪では、順番決めて、入ってきてくださいね~~♪」


そして、180分間…代わる代わる男たちは、舞衣の身体を楽しんだ…


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257:名無しさん@ピンキー
12/11/04 18:58:29.59 PmILLxoe
午前2時


選挙事務所


「ふぅ~~疲れた!!みなさ~~ん♪お疲れ様で~~す♪」


汗と唾液と精液にまみれた舞衣は、笑顔で仮眠室から事務所に現れた…

そして、スッキリした…清清しい表情をした男性たちに改めて挨拶した。


「いやぁ~~久しぶりにスッキリしたよ!!」

「ああ、私など、年甲斐もなく2回も出してしまったよ!!」

「私など3回だ!!溜まっていたからな~~!!」


口々に歓喜の声を上げる男性たち…

そして、舞衣にお礼の言葉をかける。


そんな時、舞衣は黒居の命令を実行した…


「あの~~あたし、個人的に名元先生のファンなんです~~♪なので~~選挙事務所の

皆さんと~~一緒に写真、撮ってもらいたいんですよ~~いいですか~~?」

258:名無しさん@ピンキー
12/11/04 18:59:24.06 PmILLxoe
頭の軽そうな女を演じる舞衣は、持参したデジカメを男性たちに見せた。


「あっ、分かりました!!私たちでよければ!!なっ、いいよな?」

「いいですとも!!先生のファンだなんて光栄です!!」

「ささ!!皆並ぼう!!お嬢さんはここ、中心にどうぞ!!」


汗と精液と唾液まみれの…全裸の舞衣を中心に…男たちが背後に一列並ぶ…

その背後には…大きく張られた、名元候補のポスター写真…

満面の作り笑顔…両手でVサインを作る舞衣…

全員笑顔で肩を組み…にこやかな笑顔を浮かべる…不気味な中年男たち…

デジカメを、ハンズフリーの状態にして記念撮影を実施した。


「ありがとうございました~~♪選挙、頑張ってくださいねっ!!」


舞衣は、そのデジカメを大切そうに持ち…選挙事務所を後にした…


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259:名無しさん@ピンキー
12/11/04 19:00:13.11 PmILLxoe
3日後…

6月23日    午前11時


「…君達…何て事をしてくれたんだ…」


選挙事務所内…ここの主、名元候補は、事務員たちを立たせて説教している模様…


「…私が居ない間に…とんでもない事をしてくれたな…」


黒居は、3日前に選挙事務所で撮影された記念写真を、名元候補の自宅に送りつけた…

同時に…恐ろしい脅迫文も…

驚いた名元候補は、事務員を問い詰めた…

そして、これが事実だと言う事を知った…


「今回は…何とか…金を支払う事で丸く治めたが…君達には失望したよ…」


今回の脅迫で、1000万円を脅し取った黒居…

ここ数日間で…黒居は既に2500万円という大金を手に入れていた…


「へへっ♪まだまだ稼ぐぜ!!」


大塩…いや、黒居は、更に悪知恵を働かせ…舞衣を使って稼ぐ方法を考え続けた。

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260:名無しさん@ピンキー
12/11/06 10:03:14.43 iwVT17Qm
6月22日   午前11時


都内 某歓楽街    雑居ビル4階



「ごめんね、大塩くん…やっぱり、このお金受け取れないわ…」


あたしは、ここ数日間…大塩くんの仕事を手伝った。

そして、大塩くんの本業が…詐欺師だということも、この数日間で知る事ができた。

あたしは仕事の報酬として、大塩くんから50万円を受け取ったの… 

でもね…このお金を…巧海の為に使おうとは思わなかった…

人を騙して…脅して奪い取ったお金を…大切な人の為に…使えるわけないわよ…


だから…あたしは…お金を大塩くんに返した…


お金を返すと同時に…あたしは大塩くんのお仕事…詐欺や恐喝関係のお仕事は断る事にした。

巧海の医療費返済…自分の生活費…そして…クスリ代…

今まで通りのお仕事じゃ稼げない…


どうしよう…


あたしは考えた…


でも…最終的に…答えは一つしか思い浮かばなかった…


「あたしに出来る事は…お店で指名客を増やして…精一杯稼ぐしかない…」


あたしには…この身体しかない…

このイヤらしい身体で…お金を稼ぐしかない…

今まで以上に頑張れば…恥もプライドも捨てて、今まで以上に頑張れば…

もっとお金を稼げる筈…


だから…あたしはお店で、精一杯頑張る事にしたの。

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261:名無しさん@ピンキー
12/11/06 10:04:37.93 iwVT17Qm
7月3日    


都内 某繁華街 

ファッションヘルス・リップクラブ



あの日以来…あたしは指名客を増やす為に、恥もプライドも捨てて…苦痛を堪えて毎日頑張ってる。

今までの基本プレイに加えて、お客さんの要望を全て受け入れる事にしたの。

そうする事で…あたし「風俗嬢マイマイ」の評判をよくして…指名客を増やす事に専念した…


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262:名無しさん@ピンキー
12/11/06 10:05:19.59 iwVT17Qm
「んちゅっ、んちゅっ、ちゅぱっ、ちゅっ♪ちゅぱちゅぱちゅるじゅるっ♪んっ、んちゅっ、

んっ♪んちゅっ、ちゅぱちゅぱっちゅう♪はぁ、はぁ…お客さん、どうです?気持ちいいですか?」


「ハァ、ハァ、ハァ…あぁ…気持ちいいよ…うっ!ハァハァ…いいよ~~マイマイちゃん!

ハァ、ハァ…うっ…そろそろ…うっ…マイマイちゃん…顔に…顔にブッかけていい?」


「あむぅ~~んじゅるちゅぱちゅぱっ♪はぁ、はぁ…あっ、は~~い♪顔射ですね~~わかりました♪

じゃ、イキそうになったら教えてくださいね♪あたしの顔に精液タップリかけて下さいねっ♪

あむぅ~~あん…ちゅぱ♪ちゅぱ♪んっ、んっ、んっ♪ちゅぱじゅるじゅぷ♪ちゅぱちゅぱ♪」


「おっ♪おっ…ううっ…ハァ、ハァ…だ…ダメだ…出るっ!!マイマイちゃん…出るっ!!」


「ちゅぱじゅるんっ♪んっ、んちゅっ…んはぁ~~はぁ、はぁ…あぁ~~~ん♪」


「うわぁ~~大きく口開けて…舌出して…はぁ、はぁ…ヤラしい!!ああっ!!あああっ!!」


「んんっ!!んっ、んんっ!!?あぁ…凄い…精液…はぁ、はぁ…えへへぇ~~顔…ドロドロ…

お客さんの精液で…顔…ドロドロ~~♪凄い匂い…はぁ、はぁ…」


「ハァ、ハァ、ハァ…マイマイちゃんの顔…精液まみれ…ハァハァ…凄いヤラシイよ…」



ある時は…プロの風俗嬢も嫌がる「顔射」を、追加料金なしで受け入れ…

あたしは、立ったまま射精するお客さんの精液を、顔にタップリ浴び…にこやかに笑ってみせる…


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263:名無しさん@ピンキー
12/11/06 10:06:18.05 iwVT17Qm
「えへへぇ~~ねえ、マイマイちゃ~~ん♪おじさんの~~唾、飲んでくれない~~?」


「あっ、は~~い♪喜んで飲まさせていただきま~~す♪あたしのお口の中に、い~~っぱい

お客様のツバ、垂らしてくださいね~~♪あ~~~ん♪」


「えへへぇ~~♪嬉しいねぇ~~何かおじさん…ドキドキしてきたよ~~♪じゃ、いくよ~~♪

んぐっ、んぐっ…くちゅくちゅ…あぇえ~~~~~れろれろぉ~~~~♪」


「あ~~ん♪れろっ…あむっ…れろれろ…んぐっ…んちゅ…ごく…ごくん…ごく…んぐっ…

れろれろちゅぷ…んぐっ、ごくん…れろれろ…えへへ~~お客さんのツバ、美味し~~い♪」


「れろぉ~~ぺっ、れろ~~じゅる…ハァハァ、ハァ…こんな…こんな気持ち悪いおじさんの…

こんな禿かかった…家では娘にも嫌われている肥満オヤジの気持ち悪い…臭くてヌルヌルした

ツバを飲んでくれるなんて…マイマイちゃんは本当にいい子だねぇ~~えへへへぇ~~♪」


「んぐっ、ごくっ、ごくっ…れろっ、んちゅ、あんっちゅ♪んっ♪ご馳走さまでした~~♪」



そして、ある時は…お客さんのヌルヌルとした臭い唾液を口の中に流し込まれ…

あたしは、口を大きく開け…舌を下品にベロリと出し…口で受け止め…味わうようにして飲み下す…


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264:名無しさん@ピンキー
12/11/06 10:07:20.86 iwVT17Qm
「んっ、んっ、ちゅぱちゅぱ…あの…どうですか?お客さん…気持ちよくないですか?」


「うぃい~ヒック…あぁ~~酔っ払って…全然起たねえぜ!あぁ~~何か小便したくなっちまったな…

おう!姉ちゃんよ!!ちょっと紙コップもってこいや!!」


「はいっ?紙コップですか?ちょっと大きいですけど…この…うがい用の紙コップでもいいですか?」


「あぁ~~ヒック…いいぜ~~っと…おぉお…もう小便漏れちまうぜ…はぁあ~~~あ…」


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「うぃい~~~ヒック…いっぱい出たぜ~~(笑)よう、お姉ちゃんよ!俺の小便、ぐぐっと

一気に飲み干してみてくれや!俺の小便飲めるなんざ、お姉ちゃん幸せもんだぜ!ヒヒッ!!」


「あ…あはは…嬉しいです♪お客さんのオシッコ飲めるなんて~~あたし幸せですっ♪」


「だろだろ~~!!ヒック…ほらっ!!遠慮せずにぐぐっと飲めよ(笑)これを飲んだら、

お姉ちゃん、明日から一番人気の指名率ナンバー1だぜ!!ヒック…」


「はい~~っ!?本当ですか~~?じゃ、いただきま~~す♪うぅ…うぇえ…ごく…ごく…

ごくん…ごく、ごく、ごくん…ごく、ごく…ごくん、ごくごくごくん…うぷっ…ごくん、ごく

ごくっ、ごくん…ぷはぁ~~~!!お、美味しかった~~♪ご馳走様でした♪」


「おおお~~っ!!いい飲みっぷりだねぇ~~(笑)俺の小便、そんなに美味しかったか~~?」


「はいっ♪しょっぱくて~~ちょっと苦味があって(笑)美味しかったですよ~~♪」



また…ある時は…酔っ払い客の尿を、紙コップになみなみと注がれ…

それを一気飲みさせられ…あたしは咽ながらも笑顔で飲み干し…

あたしが飲尿プレイを受け入れる事ができるキッカケになった。



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265:名無しさん@ピンキー
12/11/06 10:08:34.52 iwVT17Qm
「おっ!!おおおっ!!マイマイちゃんのアナル…凄い締まりだ!!あああっ!!」


「あんっ♪あんっ、あんっ♪あっ、あんっ♪お客様のおちんちん凄いっ♪マイマイのお尻の穴を…

出たり入ったりしてる♪あんっ♪あんっ、あっ、あんっ♪お尻いいっ!!お尻の穴気持ちいいっ♪」


「はぁあ~~はぁあ~~凄いよ!!お尻でヤラせてくれるなんて!マイマイちゃんは、本当に

ヤラしい子なんだね!!ハァハァ!!おうっ!!まだまだ締まって来たぁああ!!」


「あんっ♪あんっ♪いいよ!!お客さん!!あたしのお尻にいっぱい出してねっ!!あんっ♪」



そして…痛みと苦しみに耐えながら…あたしは求められると、獣のようなアナルセックスにも応じた。

涙と悲鳴を堪えながら…あたしは喘ぎ声をあげ、感じるフリをする…



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266:名無しさん@ピンキー
12/11/06 10:09:20.31 iwVT17Qm
「あっ、あぅあぅう~~あぁ…あぁあ~~お姉さん!!ボク、ボク!!セックスしてるんですね!!

ゆ、夢みたいだぁ~~!!あぁ…おまんこ…おまんこって~~こんなに気持ちいいものなんだぁ~~♪」


「あっ…あぁ…あぁん♪あっ、あっ、あんっ♪んふふ…18歳の誕生日に、童貞卒業できたわね♪

おめでとう♪あんっ♪嬉しい?気持ちい~~い?これが~~女の子のおまんこよ♪ほらほら、

動いて♪あんっ♪そうそう…そうやって…腰を動かして…あんっ♪上手いじゃない♪あんっ♪

あんっ、あっ、あっ、あんっ♪あっ、ダメ…あたし…童貞くんにイカされちゃう♪ああん♪」


「あっ、あぅう~~あっ!!お姉さん!!ボク!!出ちゃう!!お姉さんの中で…出ちゃうよ!!」


「いいよ!いっぱい出して!!あたしの中でいっぱい出して!!童貞卒業の思い出にいっぱい出して!!」



そして何より…一番お客さんに評判が良かったのは…お店に内緒で行っている、「本番行為」だった。

コンドームを着けはいるけど…お店にバレないか心配で…あたしね…いつもドキドキしながらやってるの…


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お客さんに求められると…それに応える…

そのうち…あたしのNGプレイは殆どなくなってきた


お店の待合室に置いてある、お客さんが女の子を選ぶ時に見るアルバム…

そのアルバムの、あたしのページ…

上下ピンクの下着姿で…目元を掌で隠すようにして写る…あたしの写真…

その下に書かれてあるプロフィールの欄は、毎日のように書き換えられていった。


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267:名無しさん@ピンキー
12/11/06 10:10:41.22 iwVT17Qm
マイマイ 20歳

身長:157センチ  3サイズ:  B90 (Fカップ) W60  H88  

趣味: 料理、カラオケ

性感帯:  胸  乳首  腋の下  クリトリス

基本プレイ: キス、ディープキス  全身リップ  フェラ  パイズリ  素股

可能プレイ :  アナル舐め  アナルセックス  ツバ飲ませ、ツバ飲みプレイ  飲尿

その他、お客様のご要望には、何でも応えることができる子です。

何なりとお申し付けください。




『何でも受け入れるヘルス嬢』として、マイマイの名は周辺の風俗愛好家に知れ渡って行った。


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268:名無しさん@ピンキー
12/11/06 11:25:15.01 kijog0Ax
巧海くんが舞衣のいる風俗にきちゃうっていう展開かな?
近親系苦手なんで一言くれると嬉しいです

269:名無しさん@ピンキー
12/11/06 11:28:32.56 iwVT17Qm
大丈夫です、近親の心配はありません。
舞衣ちゃんは東京、巧海くんは愛媛県の風華町なので
出会う心配はありません。

270:名無しさん@ピンキー
12/11/09 10:50:48.51 /C/Hjdw1
都内   千代田区


ここは、名のある出版社が多く立ち並ぶ…千代田区の某町。

昔ながらの出版社…低いビルや伝統ある建物が立ち並ぶ中…

一際古く…薄汚い4階建てのビル…

そこは、某 出版社…

原田千絵が大学を中退して、某有名記者に弟子入りした事で入社できた出版社だった。


古くからあるが、それほど大きくはない出版社。

そこで千絵は毎日のように、師匠である記者や現場の最前線で働く人たちから、ジャーナリスト

としてのノウハウを学び、記者としての経験を積んでいた。


日々の修練は大変だったが、自ら望んだ進路に進めた事で毎日が充実してた千絵。

しかし、そんな千絵にも…今は一つの悩みがあり…

その悩みは…千絵の仕事にも影響を及ぼすものだった…


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271:名無しさん@ピンキー
12/11/09 10:51:36.12 /C/Hjdw1
7月5日   午前1時


某 出版社 


普段は明かりが消えることがない出版社…

毎日のようにある、長時間の残業…

特に雑誌の発売日前になると、数日間の寝泊りは当たり前と言った感じだが、

発売日を過ぎると、一旦スケジュールは穏やかになる。


そして、今日は発売日翌日…

記者も編集者も今日は夜の11時で帰宅し、誰も居ない…

しかし、誰も居ないはずの出版社…最上階にある編集室の隣にある仮眠室には、

なぜか、未だに明かりが灯っていた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

272:名無しさん@ピンキー
12/11/09 10:52:32.60 /C/Hjdw1
出版社4階   編集室


古びたデスクが6台…どのデスクにも、記事を書くための資料が山積みに置かれ…

灰皿には、煙草の吸殻が山のように盛られ…

そして、デスクの片隅にはカップめんの空容器や、飲みかけのコーヒーカップが

そのまま放置されていた…

薄汚く…狭苦しい…独特の雰囲気が漂う編集室…


その編集室とドア一枚隔てた仮眠室からは…男女の声が聞こえてくる…


「はぁ、はぁ…あっ…んぁ…あん♪師匠ぅ…あんっ♪」


「ハァ、ハァ、ハァ…千絵…最後は…最後は口の中に出すからな…ハァ、ハァ…うっ!!」


「はぁん…んちゅっ、あむぅ~~んっ♪ごく、ごくん…んっ…ごくっ…」


仮眠室の簡素なベッドの上で、情事を楽しむ若い女と…初老の男性…


黒髪ショートカットで、健康的な褐色肌を晒し、モデルのようなスラリとした体系の…千絵…

そして…その千絵に覆い被さり…若い健康的な身体を味わう、無精髭の男性…


白髪交じりの髪の毛…そして無精髭が目立つ初老の男性の精液を口で受け止め、それを

飲み干し、情事は終わる…

273:名無しさん@ピンキー
12/11/09 10:53:40.48 /C/Hjdw1
暫くして…初老の男性はベッドから起き上がり、煙草に火をつける…

その男性に…寄り添うようにして座る千絵…


「ふぅ~~俺も歳かな…最近疲れて思い通りに動けねぇよ…」


「あははっ!師匠何ですか~~?イキナリ老けこんじゃって(笑)」


「だよなぁ…あはは(笑)でもよ千絵、お前も…最近疲れてるみたいじゃね~かよ…」


「えっ、私ですか?あはは…やっぱりバレちゃってるか(笑)そうですね~~ちょっと

疲れちゃってますよ…心配事とか…いろいろありますから…」


暫く無言の男性…


「心配…ねぇ…あぁ、この前言ってた…あの行方不明になったって言う、お前の友達の事か?」


男性は、千絵の悩みを言い当てる…


「当たりです…あれから時間の合間でずっと調べてるんですけど…全然手懸が掴めなくて…」


「そうか…まぁ確かに、仲のいい友達が行方不明ってのは…辛いよなぁ…」


男性は、寄り添う千絵の頭を優しく撫でる…

そして…何かを思い出したかのように、男性は千絵に質問する。


「なぁ千絵、お前の友達…確か…その…2年間ソープで働いていたって言ってたよな?」


「はい、止むを得ない事情で…仕方なくという感じですけどね…」


千絵は以前、舞衣が失踪した事について、この男性に相談した事がある…

男性は、親身になって千絵をアドバイスした。

その時に、口外にはしない事を条件に、千絵は舞衣の素性を詳しく説明した事があった。

その情報を、男性は今もハッキリと覚えていた…

274:名無しさん@ピンキー
12/11/09 10:54:49.36 /C/Hjdw1
「その子ってのは…他には頼る当ても何も無いんだよな?しいて言えば…お前位なんだろ?」


「ええ…地元ではあるんですけど…ご両親も居ないし…頼れる人は居なかったと思います…」


「そうか…」


男性は、暫く無言を通す…

そして、重い口を開けた…


「なぁ千絵…もしかすると…その子、今はまた風俗で働いて生活してるかも知れねぇな…」


千絵は耳を疑った…

舞衣が再び風俗で働いている…そんな事を言う師匠が信じられなかった…


「なっ!何て事言うんですか!!師匠!!幾ら師匠でも、舞衣の悪口は許せませんよ!!」


師匠の首を両手で絞めながら怒る千絵…


「ぐあっ!!イテテ…苦しい!!うぇえ…わ、分かった!!離せ千絵!ケホケホッ!」


首を絞められ咽る男性…


「ハァ、ハァ…そりゃ俺だってよ、そんな事は考えたくないぜ!オメェの友達なら尚更だ!

でもな…一度風俗で働いた女ってのは…足を洗っても、また風俗の仕事に舞い戻る確率が

高いんだ…昔からな…」

275:名無しさん@ピンキー
12/11/09 10:56:21.62 /C/Hjdw1
千絵は首を絞める手を止める…

そして、舞衣の「今」について考え始めた…


「風俗で働いた女ってのはな…大金を手にするだろ?それでいろいろ狂っちまうんだよな…

金銭感覚とか価値観とか…いろいろ狂っちまうと…普通の仕事が馬鹿馬鹿しくなるんだろう…

だからな、よっぽどシッカリした女じゃない限り、完全に足を洗うのは無理なんだよ」


暫く考える千絵…

舞衣が…また風俗で…

また…知らない…スケベな男たちに身体を…

そう考えるだけで寒気がしてくる…

女なら分かる…知らない男と肌を重ねる…その嫌悪感…


「でも…舞衣は…あの子はそんな子じゃありません!!弟思いの凄くいい子なんです!!

だから…風俗なんかで…絶対働いていません!!私はそう信じたい!!」


「うぇえ~~ゲホゲホッ!!分かった分かった!!はぁあ~~はぁあ~~ゲホゲホッ…

だから…俺が言いたい事はな…一度そういう所で働いた事がある女には、そういう選択肢も

有りえるって事なんだ…はぁ、はぁ…」


『そういう選択肢…舞衣…キミの中にも…「また風俗で働く」という選択肢はあるのかい?』


そんなことを考えながら…千絵は身支度を整えると、出版社を後にした…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

276:名無しさん@ピンキー
12/11/09 17:24:12.18 rdlkNkVU
この馬鹿乳女はいつまでも友達に迷惑かけるんじゃねーよ
しかも健気だった巧海も馬鹿になったしダメだな劣悪な遺伝子持ってる奴らは

277:名無しさん@ピンキー
12/11/11 12:01:03.07 N1G3zita
午前3時


ワンルームマンション



「ふぅ~~サッパリした~~♪」


今日から2日間は休日…

私は久しぶりに帰宅すると、早速シャワーを浴びる。

そして…コンビニで買ったビールを飲みながら、私は暫くネットサーフィンに没頭した…


舞衣が…また風俗で働く…

私は信じたくは無かった…

そんな事は絶対にありえないと思っていた…


しかし…師匠は「女の選択肢の一つ」として、私にアドバイスしてくれた。


「可能性…あるんだよね…ゼロじゃないんだよね…」


実は…私もそう思い始めていた…

女が…何も持たない女が…身体一つでできる仕事といえば…それが手っ取り早いと思う…

女の身体一つで稼げる仕事…しかも…経験者…


私は、動画サイトでお笑い芸人のコントを見るのを止めた…


そして、何気に「某巨大掲示板」を開く…

278:名無しさん@ピンキー
12/11/11 12:02:16.10 N1G3zita
某巨大掲示板…多分野の掲示板・スレッドが立ち並ぶ…国内最大のネット掲示板…

仕事柄、ネタや情報を得る為に…暇があれば、この掲示板を覗く事にしている。

ガセネタ…要は嘘偽りのネタも多い中、重要な情報も結構あるんだよね…


「ま…とりあえず…ここかな…」


私は「風俗」の掲示板を選び…クリックする…


「うわぁ~~あるある…これは凄いね…」


開かれた別窓には…男たちの欲望で溢れ返ったスレッドが数え切れないほど立ち並ぶ…

その…下心丸出しの下品なタイトルのスレッドの群れに…私は嫌悪感を隠せない…


「ったく…本当に男ってのは下品だね…頭の中これしか無いのかね~~本当に…」


馬鹿げたスレッドタイトルを読みながら呆れる私…

とりあえず…掲示板の一番上にある…この、一番レスの多いスレッド…


「基盤やらせてくれる女の子報告スレ」


基盤?何だろう…多分…ネット上によくあるスラングだろうね…

私は別窓を開き…意味を調べる。


「…基盤…あぁ…本番行為…か…」

279:名無しさん@ピンキー
12/11/11 12:03:20.90 N1G3zita
要するに…本番行為…セックスはNGというお店で、ヤラせる事だね…

まぁ…多分お金の為にだろうけどさ…女として、ここまで堕ちたくはないよね…

何気なく開いたスレッドを、私は画面をスクロールさせながら眺める…


そして…ある名前に目が止まった…


「…さっきから…沢山出てくるよね…この…マイマイっていう名前…」


そう…この名前…「マイマイ」という名前の風俗嬢のことを、このスレッドの住民は

高く評価している様子…んっ!?マイマイ?マイ…舞衣?まさか…そんな事…

私は最初からじっくりと読んでみようと思い…1スレッド目から表示した。


『リップクラブのマイマイは1万円追加で基盤OK』

『マイマイと基盤してきた!めちゃ巨乳で抱き心地最高だったお』

『店の詳細キボンヌ』


風俗嬢「マイマイ」に関する書き込みを、私は一行一行読んでいく…


『マンコ締まり最高!!ゴム着きだけどな』

『なんだと!!生じゃない?』

『ガッカリ!!生基盤じゃないんだ…』


「そんな馬鹿馬鹿しい事じゃなくて、店についての詳細とか…場所の詳細とか…書いてないのか…」

280:名無しさん@ピンキー
12/11/11 12:04:17.33 N1G3zita
更に読み進めていく…


『店のHP希望』

『場所どこ場所!!』

『新宿の○○じゃないかな』


・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・


その後も私は読み勧めていった…

それといった重要な事は書いてなかった…

その後…店のHPを開いてみたんだけど…

「マイマイ」の名前は載っていなかった…


風俗嬢・マイマイ


この名前が、私の脳裏に残る…

絶対…絶対何か関係ある筈…

私は、店の名前と大体の住所をメモすると、早速下調べを始めた。

調度いい…今日から2日は休日…

休みは潰れちゃうけどさ…この2日間で舞衣を見つけて…

その後は…タップリと、舞衣の美味しい手料理で償ってもらうからねっ!!

待ってなよ…舞衣…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

281:名無しさん@ピンキー
12/11/11 12:05:46.21 N1G3zita
7月7日    午後5時



ファッションヘルス リップクラブ



「お疲れで~~す♪って…あれぇ~~今日は誰もいないんだ~」


舞衣が働くお店の控え室…

いつもは数名の女の子達が待機していて、お話しながら指名を待つ光景が見られる中、

珍しく誰も居ない…


「みんなお仕事中なのね、ふぅ~~ちょっと休憩っと…」


舞衣は冷蔵庫からペットボトルのジュースを取り出す…

そして、カーペットが敷かれた床に座り、ゆっくりと飲み始めた…


「んっ、んっ…んはぁ~~暑くなって来たよね~~って、あれ何かしら?」


控え室の壁には、どこから持ってきたのか…色とりどりの短冊が壁に貼られていた。


「あはは、そうよね~~今日は七夕よね♪」


そう…今日は七夕…

お店で働く女の子達は、自分の願いを短冊に書き、控え室の壁に貼っていた。


『女優の仕事貰うぞ!』

『彼氏がメジャーデビューできますように』

『今年こそは結婚!!』


思い思いの願いを書いた短冊が、控え室の壁を飾る…

そんな時…

282:名無しさん@ピンキー
12/11/11 12:06:41.54 N1G3zita
「あら、お部屋が何だか凄い事になってるわね♪」


このお店で働く最年長のヘルス嬢…香里が控え室に入ってきた。


「あっ香里さん、お疲れで~~す♪」


舞衣は笑顔で香里に声をかける…


「マイマイちゃんもお疲れ♪」


そういうと、香里はちゃぶ台に置かれた短冊を一枚手に取る…


「うふふ…私も書いてみようかしら♪」


香里はマジックを手に取り、自分の願いを書き始めた。


「こんなものかなぁ~~♪」

「香里さん、何を書いたんですか?」


香里が書いた短冊を覗き込む舞衣…


『早く息子と一緒に暮らせますように』


その短冊に書かれた…繊細な文字で書かれたた願いに、舞衣は思わずハッとした。

香里は、舞衣に優しく話しかける…


「他の女の子達よりは地味だけど~~私のささやかなお願い…かな(笑)」


香里は携帯を取り出し…そして、舞衣に待ち受け画面を見せる…


「あっ、可愛いですね~~♪息子さん、何歳なんですか?」


「うふふ…ありがとう♪今ね、3歳…可愛い盛りだけど…実家に預けてるの…でもね…

すぐにでも一緒に暮らしたい…だから…こんなお仕事でも頑張れるの♪」

283:名無しさん@ピンキー
12/11/11 12:07:30.40 N1G3zita
「そう…ですか…」


香里の携帯には、自分の息子の写真…

その写真を舞衣に見せながら…自分の願いと決意を笑顔で語る…

舞衣は、目の前に居る…美しくて華奢な大人の女性から、力強さを感じた。


そんな時…香里の携帯が鳴る…


「あら?噂をすれば…実家からね…マイマイちゃん、私ちょっと席を外すわね…」


席を外した香里…舞衣は香里の書いた短冊を見ながら考える…


「香里さんは…自分の願いの為に働いている…息子さんと…いつか一緒に暮らす為に…

その為に頑張ってる…あたしは…何の為に頑張ってるの?巧海の医療費の借金返済?

ううん…それだけじゃない…今のあたしは…クスリの為に…自分が嫌な事を忘れる為に…

自分が気持ちよくなる為に…その為に使うクスリを買う為に…あたし…最低よね…」


舞衣は、自身の店で働く動機に…自己嫌悪を示した…


「マイマイちゃ~~ん!指名入りました~~!!」


舞衣が落ち込み、ため息をついていると…飛び込んできた指名の知らせ…


「あっ、は~~い、すぐに準備しま~~す!」


落ち込んだ気持ちを多少引きずりながらも…舞衣は指名客が待つプレイルームに向かった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

284:名無しさん@ピンキー
12/11/11 12:09:15.84 N1G3zita
午後6時

ファッションヘルス・リップクラブ   プレイルーム


「お待たせしました~~♪マイマイです、失礼しま~~す♪」


上下白い下着姿に、ローションなどを入れた小さいカゴ…そして、金銭などを入れたハンドバッグ

を持った「風俗嬢マイマイ」が、プレイルームに到着する。


「ご指名ありがとうございま~~す♪今日お相手させていただきます、マイマイといいます♪」


いつものように、ニッコリと笑顔で挨拶するマイマイ…

しかし…マイマイ…いや…舞衣は目の前の指名客に違和感を覚えた…


『何…このお客さん…凄い格好…』


そう…目の前のお客の格好は凄かった…

深く被った帽子にサングラス…

大き目のマスクに体型を隠すような厚着…

人の目を気にしているのか…とにかく自分を覆い隠すような格好に、舞衣は驚く…


「あはは、お客さん、厚着ですね~~(笑)もう夏なのに、暑くないんですか~~?」


舞衣は何とか笑顔で、その不思議なお客に話しかける…


「…舞衣…舞衣だね…間違いないね…」


その不審なお客から帰ってきた声は…明らかに女性の声だった…

285:名無しさん@ピンキー
12/11/11 12:10:09.64 N1G3zita
「はいいっ?あの…女性の方…ですか?」


舞衣は女性の声に驚きながら、何かを思い出す…


『もしかして…この声…まさか!!』


舞衣の予想は当たった…

ゆっくりとサングラスとマスク…そして帽子を取る…

そう…舞衣の目の前に現れたのは…


「はい~~~っ!!?ち、千絵ちゃん!!?ど、どうして!?どうしてここに…」


「…久しぶりだね…舞衣…元気そうで何よりだよ…」


意外な場所で…予想もしない時に叶った…親しい友人との再会…

しかし…現状を一番知られたくない人の一人に、店で働く姿を見られた舞衣は、戸惑いを隠せない…


動揺を隠せない舞衣と…優しい笑顔を浮かべる千絵…

暫く沈黙が続いた…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

286:名無しさん@ピンキー
12/11/11 14:50:05.38 shpGhCo1
千絵頑張ってー

287:名無しさん@ピンキー
12/11/12 21:19:59.98 Omxdlq91
風華町で行われる「たまゆら祭」は、何月何日頃行われる描写でしたでしょうか?
7月後半では、やはり違和感あるでしょうか?

288:名無しさん@ピンキー
12/11/13 05:14:40.92 e0tP28qN
二学期だから9月以降だろうな

289:名無しさん@ピンキー
12/11/13 18:49:51.27 60JI1N4j
9月以降ですね、わかりました。
ありがとうございました♪

290:名無しさん@ピンキー
12/11/14 19:15:29.57 zD+laMah
「本当に…心配したよ…イキナリ居なくなるんだから…」


まず口を開いたのは千絵…柄にも無く目に涙を浮かべ…舞衣の無事を静かに喜んだ…


「あれ…あはは♪…私、こういうキャラじゃないんだけどね(笑)ちょっとゴメンよ…」


舞衣の無事を確認して気が緩んだのか…千絵の涙は頬を伝う…

そして…笑いながらメガネを取り、涙を拭いた…


「千絵…ちゃん…」


舞衣の心は、出会えた喜びよりも…寧ろ迷惑をかけてしまったという罪悪感の方が多く…

千絵に対して申し訳ない気持ちでいっぱいだった…


再び…沈黙が続く…


「ゴメンね…千絵ちゃん…心配かけちゃって…」


「あぁ、いいんだよ、もう…舞衣が無事なら…それでいい」


二人とも、ある程度気持ちが落ち着いたのか…会話を始めた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

291:名無しさん@ピンキー
12/11/14 19:16:47.85 zD+laMah
「舞衣…率直に聞くよ、どうして楯の前から…私たちの前から姿を消したんだい?」


単刀直入に聞く千絵…

俯き、沈黙する舞衣…

暫くの沈黙の後…千絵はため息をつき…鞄からノートPCを取り出す…


「恐らく…舞衣はこれを見たんじゃないかな?」


そして千絵はノートPCで、DVDを再生する…

DVD…そう…舞衣がアパートで見て絶望した…あのDVD…

祐一が詩帆を抱いた…その場面を撮影、編集した…「隠し撮りDVD」

忌まわしい光景を撮影したDVDを、舞衣の目の前で再生した…


「いやぁああああぁぁあ!!ヤダッ!!止めて!!止めてっ!!」


ノートPCのディスプレイに映し出された映像に嫌悪し…頭を抑え悲鳴を上げる舞衣…

舞衣の悲鳴は、狭いプレイルームに響き渡り…廊下や隣のプレイルームにも声が漏れる…

292:名無しさん@ピンキー
12/11/14 19:17:50.47 zD+laMah
「落ち着きな舞衣!!大丈夫!!目を逸らさずに、シッカリと見な!!このDVDはね、

キミを騙す為に作られたものなんだ!!キミと楯の仲に嫉妬する…あのブリッ子ちゃん…

宗像詩帆がキミを絶望に落としいれようとして作った猿芝居程度のDVDなんだよ!!」


「嫉妬…?詩帆ちゃんが…作った…?」


「あぁ…よく見てみなよ…余りにチープ過ぎて笑いが出ちゃう代物だから(笑)」


舞衣は嫌悪感を露にしながら…ノートPCのディスプレイに目を向ける…


「…確かに…おかしい…何度も同じシーンが…それに…口と台詞が…合ってない?」


徐々に舞衣も、このDVDの違和感ある映像に気づき始めた…


途切れ途切れの映像…

口の動きと合ってない台詞…

2重に聞こえる音声…

挙げればキリがない程の指摘箇所が、この映像にはあった。


「舞衣…これも聞いてもらいたいんだ…」

293:名無しさん@ピンキー
12/11/14 19:18:38.50 zD+laMah
そして、千絵はDVDを停止すると、ノートPCにボイスレコーダーを接続する。


「これを聞いてもらう前に…舞衣には謝らないといけない事がある…あの日…

詩帆ちゃんがキミたちのアパートに現れたよね?多分ビックリしたと思うんだ…

私も同じだったよ…ビックリしたね~正直。同時にね…あの子、絶対何か仕掛けてくる

と私は思った。だから…二人には内緒で、テーブルの裏にボイスレコーダーを仕掛けて

帰ったんだよ…もしもの時…何かの手がかりになると思ってね…」


まずは、舞衣にボイスレコーダーを無断で仕掛けた事を謝る千絵…


「そうだったの…あはは…全然気づかなかった…」


起こる気配もない舞衣…まだ舞衣は話の内容が掴めていない様子…

そして、千絵は意を決したかの表情になる…


「単刀直入に言おう…楯はね、詩帆ちゃんに脅迫されて…あんな芝居をやらされたんだよ!」


「脅迫されて…芝居…!?」


そして…千絵はボイスレコーダーを再生する。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

294:名無しさん@ピンキー
12/11/14 19:19:28.96 zD+laMah
事の真相を録音したボイスレコーダーは、舞衣に真実を伝えた…


舞衣が風俗嬢として働く姿を巧海に見せて…巧海の心を傷つけ…

傷ついた巧海の姿を見せて…舞衣の心をボロボロにして…

それを見届けたら…両手首を切って死ぬ…


恐ろしい言葉を並べ…自分は刃物を手首に当てる…

正に「脅迫」そのものだった…


そしてその後は…


自分の望み通りの台詞を言うように…

自分の言う事には全て肯定するように…

そして…自分の言う通りに…自身の身体を愛撫させる…詩帆…


正に「強要」だった…


脅迫と強要…楯は逃げる事ができなかった…

楯は、舞衣と巧海を守る為に…詩帆から逃げる事が出来なかった…

その真実を舞衣に伝えた…


「…そうだったの…祐一…あたしと巧海を守る為に…」

295:名無しさん@ピンキー
12/11/14 19:20:18.11 zD+laMah
「脅迫」と「強要」



約1ヶ月前…この場所で、元担任の新田に脅迫と強要を受けた舞衣には、その恐怖が

痛いほど理解できた…


真実を知った舞衣は、目に涙を浮かべる…

裏切られたと勘違いして…心の中で軽蔑していた祐一に、申し訳なかったと思うと…

自然に涙が溢れてきた…


「知らなかった…クスン…こんな事が…あったなんて…知らなかった…」


「仕方ないよ…普通は絶望するよね…自分の彼氏がこんな事してたら…」


千絵は舞衣を抱き寄せると、背中を撫でる。

優しい言葉をかけながら、何とか舞衣を安心させようと勤めた…


舞衣を抱き寄せる千絵…

抱擁される舞衣…


やがて…時間終了10分前のタイマーが鳴り響いた…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

296:名無しさん@ピンキー
12/11/14 19:21:16.86 zD+laMah
午後7時50分


プレイルーム


「舞衣…どうだい?気持ちは落ち着いたかい?」


「…うん…もう大丈夫…」


「さあ舞衣、帰ろう。楯が待つアパートに帰ろう。楯のやつ…キミの事をずっと心配して…

もう可哀想になっちゃうくらい落ち込んでるんだよ…キミの事を一番心配してるのは、彼なんだよ…

だから、こんな店辞めて…一緒に帰ろう」


舞衣は、戸惑いの表情を見せた…


「ゴメン千絵ちゃん…もう少し考えさせて…」


「…そうかい…分かった…」


舞衣の気持ちを尊重して、深く問詰めることはしなかった。



そして…プレイ終了のタイマーが鳴り響く…



「お願い、千絵ちゃん…気持ちの整理がつくまで…祐一には、あたしの事黙ってて欲しいの…」


「…残念だね…ま、仕方ないか…でも、もし何かあったら、すぐに私に連絡しなよ。何か私の番号、

着信拒否してるみたいだけどさ」


「うん…ゴメンね…」


千絵は再び変装すると、プレイルームを後にした。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

297:名無しさん@ピンキー
12/11/14 19:22:20.12 zD+laMah
千絵が去った後、静まり返るプレイルーム…


「祐一が…あたしの事を守ってくれていたなんて…」


千絵の言葉…そして、ボイスレコーダーで聞いた真実…

それぞれを思い出す…


「あたしの事を…そんなに大切に想ってくれていたのに…あたしは…」



『あたしは愛されていた』



そう…祐一は舞衣を愛し、大切に想い続けていた…

その祐一の気持ちを知った舞衣…


「帰りたい…あたし…今すぐ帰りたい…」


今すぐ祐一の待つアパートに帰りたい…

腕によりをかけて作った料理を…一緒に食べたい…

そして…祐一と触れ合いたい…


話して…笑って…励ましあって…そして、支えあった…


あの日々に帰りたい…

そう思い始めた…

298:名無しさん@ピンキー
12/11/14 19:59:35.60 zD+laMah
しかし…


「でも…グスッ…クスン…ううっ…でも…ダメ…あたし…帰れないわよ…」


舞衣は自分の腕に視線を向けた。

シミ一つない綺麗な素肌には…数え切れないほどの注射針の痕…

涙を流し…嗚咽しながら…舞衣はハンドバッグから注射器を取り出す…

そして、クスリと水を注射器に注ぐと…手を震わせながら、自分の腕に注射する…


「こんな身体じゃ…帰れないわよ…ぐすっ…こんな身体で…祐一に…会える訳ないわよ…」


注射を終えた舞衣は、声を殺して泣き続けた…


自分が大切に想われていた事を知った舞衣は、初めて自身の行動を悔やんだ。

自棄を起こし、憂さ晴らしに薬物を使い…薬物中毒に陥った…自分の愚かな行動を初めて後悔した…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

299:名無しさん@ピンキー
12/11/17 19:54:05.15 5yOQL8o1
舞衣復讐しろ

300:名無しさん@ピンキー
12/11/17 22:27:53.13 uGvIBF/b
7月20日    午後11時


都内 某繁華街    雑居ビル4階



「…やっちまったな…」


俺とした事が…しくじったぜ…

今朝のニュース…見たか?

新聞…読んだか?


『麻薬シンジケート壊滅』


もう朝からずっとテレビでやってるだろ?

あれ、ぶっちゃけ俺の責任なんだよね…

今回の事件で…俺が所属する組織は、約3億円の損失を出してしまった…

当然…俺は今日、早速組の事務所に呼び出された。


正直…殺されるかと思ったぜ…


恐怖で脚をガクガク震わせながら…組の若い奴らに囲まれた俺は、幹部からの言葉を待った…


ま、結論から言うと…俺は殺されなかった。

その代わり…俺は、ある仕事を一つ引き受けてきた。

今回の損失の穴埋めをする為の仕事…


『運び屋』


末端価格3億円の覚せい剤を…東南アジアの某国まで運ぶ仕事を…俺は依頼された…


俺に拒否権はなかった…

301:名無しさん@ピンキー
12/11/17 22:29:04.90 uGvIBF/b
東南アジアの国って、いろいろあるよな?

東南アジアの国の殆どで、覚せい剤所持が見つかったら…どうなるか知ってるか?

良くて「終身刑」 最悪「死刑」だ…

俺たちのギョーカイでも、この国への運び屋は絶対やる奴はいない…

もし、仕事を引き受けたとしても…自分でやる奴は、まずいないだろう…


どうする…


ここに帰るまでに…俺に向けられる幾つもの危険な視線を感じた…

ヤベェな…やっぱ俺…もう狙われてるわ…

やるしか…ねぇよな…


どうする…


しょーがねーな…

アイツを使うか…

折角都合のいい飼い犬が見つかったんだけどな…

この際、贅沢は言ってらんねーし…


おっ…調度帰ってきた。

何とか鴇羽を言い包めて…鉄砲玉として利用して…

俺は…生き延びる…

悪く思うなよな…鴇羽…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

302:名無しさん@ピンキー
12/11/17 22:30:50.33 uGvIBF/b
7月21日      午後6時


風華町  繁華街    某ピンサロ店内


「あっ…あぁあ…ああっ!!お、お姉ちゃん…ゴメンね!!」


古びたソファーに座り、天井を眺めながら…40代半ばのピンサロ嬢の口愛撫を受ける巧海…

罪悪感から、絶頂に登り詰めた巧海はいつものように舞衣へ謝りながら、厚化粧のオバサン

ピンサロ嬢の口の中に射精した。


事を終えると、巧海はすぐに、この薄汚い店を後にする…


店の前で財布の中身を確認する巧海…


「あと…10万円…」


後悔の念…そして、姉…舞衣への罪悪感…

なぜか振り払えない…晶への想い…

心の内にある鬱憤を…ここ数日は風俗遊びで振り払う事ができなくなっていた。


「本当に…僕…何やってるんだろう…」


そう思っていた矢先…


「そこの君、ちょっといいかな?」


繁華街の裏通り…いかがわしい看板とネオンで彩られた通り…

そんな欲望にまみれた場所には似合わない男性が2人…巧海の前に現れる…

その男性…20代半ばの青年が巧海に話しかけてきた。

303:名無しさん@ピンキー
12/11/17 22:33:09.74 uGvIBF/b
「ねえ君、今この店から出てきたよね~?俺、見てたんだけど」

「俺も見てたよ~~ほら、写真もバッチリ撮ったし」


明るい口調ながらも、巧海に真意を確かめるような言葉を投げかける男性たち…

巧海が言い逃れできないように…デジカメの液晶画面を見せ付ける…


「えっ?あっ、あの…はい…そうですね…」


巧海は言い逃れできなかった…

正直に店から出てきたと認めた巧海…


「だよね?でさ、見た所~~君って未成年だよね?」


その言葉に戸惑う巧海…


「いえ…あの…僕…20歳です…」

「本当かな?何だか高校生くらいにしか見えないけど…」

「ま、20歳でもいいんだけど、俺たちさ…少年課の者なんだけどね~~」


そういって…二人の男性は、所持していた警察手帳を巧海に見せた。

巧海の目の前にいる2人の青年は…パトロール中の私服警察官だった…

警察手帳を見せられた瞬間…巧海は動けなくなってしまう…

手が震え…足が震え…鼓動は激しくなり…

何もできなくなってしまった…


「とりあえず…署まで来てもらおうかな…理由は…わかるよね?」


「俺たちにもね、君達みたいな子を守る義務ってものがあってね…詳しく説明するよ…」


2人の若い私服警察官に補導される巧海…


学校の事…同級生たちの事…担任、碧…晶…

そして…舞衣…

巧海は、様々な人たちの顔を思い浮かべる…

自分の行動を知り…嫌悪する様々な人たちの顔を想像し…絶望した…

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

304:名無しさん@ピンキー
12/11/18 20:27:40.52 DKJ9bbnb
7月22日   午前10時


空港


平日にもかかわらず、大勢の人で溢れかえる空港…


「じゃ、あとは…分かるよな?昨日言った段取り通りにやれば大丈夫だ」


「うん…ちょっと緊張してるけど…分かったわ…やってみる…」


大塩が生き延びる最後の手段…

その仕事内容を昨日舞衣に伝えた。

仕事の段取りから、飛行機への乗り方まで…様々な打ち合わせを済ませた二人…


「おっ…そろそろ俺、仕事あるから行くぜ…鴇羽…頑張れよ…」


「うん、大丈夫…」


二人は素っ気無い会話を交わす…

そして、大塩は空港を後にした。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

305:名無しさん@ピンキー
12/11/18 20:28:27.46 DKJ9bbnb
午前11時   


空港ロビー


「え~~っと、国際線…ここでいいのよね?」


初めての体験に、あたしは戸惑っていた…

あたしは今…空港に来ている。

2日前…あたしは大塩くんに仕事の手伝いを依頼された。

大塩くんは「業界での、最後の仕事」って言ってたの…


「それにしても…広いわね…はぁ…本当に…えっ?もしかして、向こうかしら?」


いけない…迷っちゃった…

とりあえず…あたしはロビーのベンチに座った。


「それにしても…はぁ…帰ってきたら…どうしようかな…」


あたしは悩んでる…

さっきも言ったけど…大塩くん…この業界から足を洗って普通の生活がしたいんだって…

だから、今回大きな仕事をして、そのお金を元手に普通のお仕事を始めたいらしいの。

だから、今回の仕事が終わったら、あたしにもお金を払ってくれるって…約束してくれた…

そして、そのお金で…薬物中毒を治療する施設に通って、電気針治療を受ける事を勧められた…

そして…その後は…その…い…一緒に暮らそうって…


「まったく…何て事言うのよ…」


あたしは照れながら、大塩くんの背中を思いっきり叩いて笑ってやった…

でも…大塩くん…本気だったのかな…

あたし…大塩くんと一緒に暮らせないわよ…

だって…あたしには…アイツが…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

306:名無しさん@ピンキー
12/11/18 20:29:55.33 DKJ9bbnb
そうよ…あたしには…アイツ…祐一がいる…

あたしの事を…誰よりも想ってくれて、心配してくれる…

あたしの帰る場所は…あんな薄暗い雑居ビルなんかじゃない…

あたしの帰る場所は…杉並区のアパート!祐一の元…そこしかないの!!


その為には…何としても…クスリを辞めないと…


「それにしても…この鞄…重いのよね~~一体何が入ってるの?」


この鞄を、到着先で待つクライアントに直接渡すのが今回のお仕事なんだけど…

一体…何が入ってるの?この鞄…


あたしは、何だか鞄の中身が気になって仕方なかった。


「ちょっとだけ…見てみようかな…」


出発までは、まだ時間があるし…

あたしは鞄を持ち、女子トイレに向かった。


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307:名無しさん@ピンキー
12/11/18 20:31:40.91 DKJ9bbnb
「はいぃぃぃっ!!?こ、これって…」


女子トイレの個室…

あたしは、鞄の中身を確認して驚き…思わず声をあげてしまった。

鞄の中身は…ビニール袋に包まれた…白い粉の塊…


「明らかにクスリよね…これ…」


それも…あたしが使っていた薬とは…何か違う…

多分…本当に危ないクスリだと思う…

トイレの個室にもかかわらず、あたしは周囲を気にしながら、クスリを鞄にしまった。


「はぁ、はぁ、はぁ…これを…運ぶのよね…これって…相当危ない仕事よね?」


まぁ、大塩くんから頼まれた仕事だから…普通の仕事じゃないとは思ってたけど…


「…これを届けたら…また…あたしみたいに…不幸な人が増えちゃうの?」


そうよ…これを届けたら…また、大勢の薬物中毒者が生まれるのよね…

308:名無しさん@ピンキー
12/11/18 20:32:19.61 DKJ9bbnb
クスリの為に…お金を使って…

クスリの為に…人生を台無しにして…

家族を裏切って…友人を裏切って…恋人を裏切って…

クスリの事以外考えられなくなって…


「そんなの…もうイヤよ…」


あたし…薬物中毒者を増やす手助けなんて…したくない…

自分が体験して分かったの…

辞めたくても辞められない…本当に辛いの…


「うん…そうよね…このお仕事…断っちゃおうかな…」


そうよね…断ろう…

今からでも遅くないわよね…

あたしは暫く個室に留まり考え事をしながら、気分を落ち着ける…

そしてトイレから出ると、あたしは空港を後にした…

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309:名無しさん@ピンキー
12/11/18 20:33:15.33 DKJ9bbnb
正午   空港前


「…あの飛行機だよな…よし…行ったな…」


舞衣が乗るはずだった旅客機が飛び立つのを確認した大塩…


「…アイツには悪いけど…俺もそろそろ…」


大塩は数日前から逃亡を計画していた。


舞衣が無事に戻れば、仕事は成功…

しかし、舞衣が現地で拘束されたら…仕事は失敗…

大塩は命を狙われてしまう…


もしものことを考えて、大塩は計画を練っていた…


「ま、金もあるし…何とかなるよな…」


そう思いながら、車に乗ろうとした…その時…


「ちょっとお兄さん…煙草一本貰えませんか?」


黒服にサングラスの…体格のいい男性が、いつの間にか大塩の背後に立っていた…


「あぁ?何だよ…っ!!?」


黒服の男性は、大塩の背中に丸めた新聞紙を当てる…

大塩は恐怖に震えた…

背中に当てられる新聞紙…

しかし、その先端には…銃口の感触…


「そう簡単に…逃げられると思うなよ…若造…」


その後、大塩はその黒服男性に拘束され…組の事務所に連行されてしまった…


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310:名無しさん@ピンキー
12/11/19 01:13:58.39 /mjg4qI5
割と行き当たりばったりで考え無しの行動だが舞衣らしいと言えば舞衣らしいな

311:名無しさん@ピンキー
12/11/20 10:30:50.18 e4EzUw3v
午後9時


繁華街  雑居ビル4階



「はぁ…はぁ…はぁ…まだ…帰って来ない…どうしたのかしら…」


舞衣は雑居ビルに帰り、大塩の帰りを待っていた。

大塩が帰ってきたら…今回の仕事を断ろうと思っていた…

しかし…何時まで待っても…大塩は帰って来ない…


「はぁ…はぁ…はぁ…苦しい…身体が…熱い…はぁ…はぁ…」


舞衣が薬物を絶って、既に丸一日が経とうとしていた。

舞衣の身体を、禁断症状が襲う…

息苦しさ…身体の火照り…なんともいえない倦怠感…

不安と憂鬱が入り乱れるような…精神的な苦痛…

辛い禁断症状が始まった…

しかし、舞衣は耐える…


「はぁ…はぁ…ダメ…絶対に…クスリは…ダメ…はぁ…はぁ…絶対に…クスリを…辞めるの…」


身体がドラッグを欲しがっても…強い意志でそれを拒否する舞衣…


『また元通りの生活を送りたい』


その気持ちだけが、舞衣を支えていた…


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312:名無しさん@ピンキー
12/11/20 10:31:48.80 e4EzUw3v
7月23日    正午


雑居ビル4階


「はぁあ~~はぁあ~~はぁ、はぁ…クスリぃ…頂戴…はぁあ~~はぁあ~~もうダメ…

クスリ頂戴っ!!はぁ、はぁ、はぁ…もうダメ…耐えられないわよぉ~~はぁ、はぁ、はぁ…

あっ…ああああああああっ!!クスリぃぃいいあああああああっ!!きゃああああああっ!!」


舞衣が帰ってきて丸一日…

禁断症状は更に激しくなっていた…

クスリへの欲求と、禁断症状…そして自我との戦いが、舞衣の中で続いていた。


「はぁあ…はぁあ…はぁ…熱い…身体が…熱い…あぁ…苦しい…はぁ、はぁ…あぐっ…うっ…」


暑さに耐え切れず、既に全裸の舞衣…

身体は火照り、全身をピンク色に紅潮させ…

身体中の毛穴と言う毛穴からは、大量の汗が吹き出る…


まるで高熱にうなされる様に…舞衣はベッドの上でもがき苦しむ…


「はぁあ、はぁあ、はぁ…うぐっ…うっ…ごくっ、ごくっ、ごくっ…ぷはぁ~~はぁ、はぁ…」


尋常ではない喉の渇きに耐え切れず…昨日の夜から今までの間に、既に冷蔵庫にある飲料水を

全て飲み干していた…


「ダメぇ…はぁ、はぁ…苦しい…喉…カラカラ…お水…お水頂戴…はぁあ~~はぁあ~~」


身体の異常な火照りと、異常なまでの発汗で、舞衣の身体は常に水分を欲した状態だった。

313:名無しさん@ピンキー
12/11/20 10:32:31.69 e4EzUw3v
舞衣はベッドから立ち上がると、再び冷蔵庫に向かう…


「そんなぁああああ!!水がない!!どこよ!!どこに水があるのよ!!いやあぁぁああ!!」


既に正常な判断ができない舞衣は、冷蔵庫に飲料水がないことに絶望して泣き崩れる…


「お水…お水…水…ぐすっ…えぐっ…きゃあああああぁ~~~!!」


言いようのない不安が舞衣を襲い…絶叫した…

枕や空のペットボトルを壁に投げつける…


「はぁあ~~はぁあ~~暑い~~~苦しい~~はぁあ…はぁ…水…どこにあるのよ…」


冷蔵庫には既にない…それを知った舞衣は、洋服ダンスを開き始めた。


「はぁ、はぁ、はぁ…ここにも…ここにもない…ここも…ここにも…何処!!?何処にあるの!」


意識が朦朧として正常な判断ができない舞衣は、フラフラと立ち上がり…

手探りで自分のバッグから、財布を取り出した。


「はぁ、はぁ、はぁ…そうよ…コンビニ…コンビニに行けばいいのよね…向かいのコンビニで

…お水買って来ればいいのよ…あははは!!どうしてそんな事に気づかなかったの!!?」


舞衣は、財布から1万円札を1枚取り出す…

そして一万円札を握り…一糸纏わない全裸のまま…コンビニに向かう為に部屋を後にした。


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314:名無しさん@ピンキー
12/11/20 10:33:59.36 e4EzUw3v
雑居ビル前


雑居ビルから向かいのコンビニまでは、僅かに20メートル程度…

しかし、昼間の繁華街の通りは大勢の通行人で賑わっていた…

平日の繁華街…


お昼休み中のサラリーマンやOL…

休日を楽しむ人々…

学校が早く終わったのか…制服姿の学生たち…

様々な人々が繁華街に溢れる中…

場は騒然とした。


「うわあああぁあ!!何だよ!あの女!!」

「うわ!!スゲ!!裸じゃん!!」

「ヒュ~~スッゲ~~~!!」


「きゃあああああぁ!!何あの子!!」

「ちょっとヤダ!!見てあれ!!裸だよ裸!!信じられない!!」

「ぷはっ!!チョーヤベ~~!!ね、ね、写メしとこ(笑)」


人で溢れる繁華街に、悲鳴や歓声が飛び交う…


「はぁあ…はぁあ…あぁ…涼しい…あはは…すみませ~~ん♪ちょっと通してくださ~~い♪」


悲鳴や歓声…野次や冷やかしの中心には…

見事な裸体を惜しげもなく晒し…千鳥足のようにフラフラと夢遊病者のように歩く舞衣の姿…

頬を紅潮させ…泣いているのか…笑っているのか分からない…焦点の定まらないだらしない表情…

315:名無しさん@ピンキー
12/11/20 10:34:50.33 e4EzUw3v
全身を紅潮させ…身体中に玉のような汗を浮かべ…

小股からは愛液を流し…その愛液は太ももを伝い、汗と一緒にアスファルトを濡らした…

一歩一歩歩くごとに…その大きな乳房をユサユサ揺らし…周囲の視線を浴びる…

正に破廉恥極まりない姿…

夏の日差しは無常にも…街中で晒される舞衣の裸体を妖艶に彩った…


「ってか、スゲー巨乳じゃね!!?」

「サイテー信じられない!!女として終わってるわ…あれ…」

「何あれ!?AVの撮影?」

「おいっ、お前…ちょっと声掛けてみろよ!」

「ヤダよ!!ヤベーってあれ!!」


人々は舞衣を取り巻き好奇の視線や蔑みの視線を向ける…


「あっ…はぁ、はぁ、はぁ…やっと着いた~~はぁ、はぁ…」


コンビニに到着した舞衣…

こんな挙動不審な破廉恥極まりない女にも、コンビニの自動ドアは平等に開く…


「いらっしゃいませ~~!!」


裸を晒した巨乳の女に、店員の明るい挨拶が投げかけられた…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

316:名無しさん@ピンキー
12/11/20 14:31:12.00 XwFQ49XR
>こんな挙動不審な破廉恥極まりない女にも、コンビニの自動ドアは平等に開く…

ワロタ

317:名無しさん@ピンキー
12/11/21 11:06:21.15 QQVmWN4l
>316さん
すみません、ちょっと分かりづらい表現でした(笑)
徹夜明けで文章書いたら訳分からない事書いてました(笑)

318:名無しさん@ピンキー
12/11/24 23:08:22.33 vl93wsM2
コンビニ店内



「いらっしゃいませ~~!ひっ!!?」


レジの女性店員は、口元を手で押さえ小さい悲鳴を上げる…

そして、白昼堂々全裸で入店してきた巨乳の女に怯え…後退りした。


「わっ…」


「えっ?きゃっ…っ」


屋外の観衆の反応とは間逆の反応を見せる店内のお客たち…

事実…遠巻きから…少し離れた場所から見る場合は、好奇の視線やいやらしい視線を向ける…

しかし、実際に目の前…至近距離に、非常識な…ありえない格好の女が現れた場合…

殆どの人間が恐怖を感じる…

店内はまさにその状況だった。


「あはは、やっぱ銀さんサイコー(笑)おもしれ~~♪ん?何だよ一体…」


漫画を立ち読みする高校生は、ガラス張りの壁の向こうにできた人だかりに気付いた。

そして、右を振り向けば…全裸で全身を紅潮させ…汗まみれの舞衣の姿…


「はぁ…はぁ、はぁ…あっ…あはは…ゴメンね~~♪ちょっと通るね~~♪」


「うわぁあああああぁ!!?なっ、何だよコイツ!!」


舞衣の姿に驚き、尻餅をつく高校生…

年頃の男の子の目の前に、若い裸の女が現れる…

しかし…壊れた女に発情できるほど、少年のスケベ心は発達しておらず…

男子高校生は、ただ只管恐怖を感じた…

319:名無しさん@ピンキー
12/11/24 23:09:22.01 vl93wsM2
「はぁあ、はぁ、はぁ…んっ?あっ…何あれ…あはは!!凄い人!!何あれ~~(笑)」


舞衣も、ガラス張りの壁の向こうにできた人だかりに気付く…

そして、自分が全裸であられもない格好でいる事に気付いた…


「…あれ?あっ…あはは!!あたし裸のまま来ちゃったんだ!!あはははははっ!!」


何が可笑しいのか…頭を押さえ笑い始める舞衣…

舞衣の動き一つ一つに反応を見せるガラスの壁の向こうの観衆…


「あはははっ!!みんな…あたしの裸…見てる…手…振ってみちゃおうかな…」


舞衣は、ガラスの向こうの観衆に、笑顔で手を振ってみせる…

観衆は歓声と野次、冷やかしで反応した。


「あっはははははははっ!!凄~~い(笑)あははっ!!面白~~い♪」


馬鹿笑いする舞衣…

そして舞衣は、何かを思いついたのか…その場に大股を開き座る…


「はぁあ~~はぁあ~~はぁ、はぁ…こんな機会…絶対ないから…んっ♪」


大股を開き…右手をクリトリスに這わせ…左手で大きな乳房を持ち上げ…乳首を摘み…

自慰行為を始めた…


「…あっ…あっ…んっ♪あぅん♪んっ♪はぁ、はぁ…あんっ♪みんな見てる…んっ♪」


大勢の観衆の前で始められる…舞衣のオナニーショー…

食い入るように見つめる…下心丸出しの観衆たち…

320:名無しさん@ピンキー
12/11/24 23:10:37.26 vl93wsM2
「あんっ♪あっ、あっ…あんっ♪んっ♪気持ち良い♪恥ずかしいのに…気持ち良いの♪んっ♪」


店内のお客は完全に引き…店を後にする…

店員はどうしていいのか分からずオロオロするばかり…

そして、ガラスの向こうでは、騒ぎ立てる観衆…

舞衣を見ながら自慰行為に走る男性たも現れ…

普段平和なコンビには騒然とした。


「はぁ、はぁ…あんっ♪あっ…あんっ♪んっ♪見てぇ…あんっ♪あたしの…恥ずかしい

オナニー見て♪んっ♪あっ、あんっ♪ほらっ、おっぱいも…おまんこも…見て欲しいの♪

あぁ…見られてる…エッチな目で…あたしの裸…見られてる…はぁ、はぁ、はぁ…」


舞衣は馴れた手つきでクリトリスを弄り…時折指を2本ジュプジュプと出し入れする…

左手で大きな乳房を、形が歪む程鷲掴みにして揉みながら、乳首を摘み苛めた…


「あっ…あぁあ…はぁ、はぁ…んんっ♪イッ…イクぅ…んぁあああぁ…んんっ♪」


舞衣は大勢の観衆に見られながら…店内に歓喜の声を響かせ絶頂に達した…


「はぁ、はぁ、はぁ…あは♪あはは♪イッちゃった(笑)」


自慰行為で、禁断症状がある程度収まったのか…

舞衣は立ち上がると、飲み物のコーナーに向かう…

321:名無しさん@ピンキー
12/11/24 23:11:12.29 vl93wsM2
そして、冷蔵庫のドアを開け…2リットルのミネラルウォーターを2本取り出すと、レジに向かった。



「ひっ!!?イヤ…イヤ…来ないで…こっちに来ないで…」


普段は2人で対応するレジ…

しかし、今に限って相方の店員は用事でその場にいない…

女性店員は、近づいてくる全裸の舞衣に恐怖を覚えた。


「…いや…それ以上…近づかないで…はぁ、はぁ…もうダメ…け、警察…呼ばないと…」


女性店員は携帯を取り出すと、警察に連絡しようと試みる…

しかし…


「はぁ、はぁ…あっ、そういえば…お塩とお醤油も切らして…ぐぇええええええぇ~~っ!!」


突然舞衣はその場に蹲ると…突然苦しみ始め…その場で嘔吐し始めた…


「はぁあ、はぁ、はぁ…あぁ…ゴメンなさい…あはは…あれっ?あの…大丈夫?」


舞衣の嘔吐する姿を見て…耐え切れず失神する女性店員…

舞衣は一万円札をレジに置くと、コンビニを後にした。


その後、人だかりの中心を割って入るように…舞衣はフラつきながら歩く…

そして…裏通りに入ると、野次馬の追跡を上手くかわし、雑居ビルに戻った…


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322:名無しさん@ピンキー
12/11/24 23:11:55.19 vl93wsM2
午後9時


都内   某 暴力団事務所



歴代組長の写真がいくつも飾ってある事務所…

家具もソファーも…敷かれているカーペットも超がつく高級品…

如何にもといった…暴力団事務所…


そんな暴力団事務所の一室に…大塩は監禁されていた。


ソファーに腕組みをして座る…暴力団幹部…

その向かいに、両手を拘束され座る…大塩…

そして、大塩を取り囲む…若い準構成員たち…


「…あはは…おかしいっすね~~そろそろ連絡があっても良い頃なんですけどね~~(笑)」


苦笑いする大塩…


暴力団組員たちは、東南アジアのクライアントからの連絡を待っていた。

この取引が失敗すれば…組は大損害を受ける事になる…

ピリピリとした、緊張した空気の中…引きつった笑顔を浮かべる大塩…


『ヤベェな…鴇羽…上手くやってくれたんだろうな…信じてるぜ…鴇羽…』


祈るような気持ちで、連絡を待つ大塩…


「連絡が無いな…黒居…どういう事だ?この仕事失敗したら…どうなるか分かってるよな?」


幹部の言葉に、大塩は震えた…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

323:名無しさん@ピンキー
12/11/27 19:27:18.58 cn0g3QBC
助かる要素が無いな・・

324:名無しさん@ピンキー
12/11/28 18:48:12.33 oGa689ej
午後10時


都内 繁華街    雑居ビル4階



「あああっ…ぐっ…きゃあああああ~~~っ!!」


ベッドで仰向けになり…もがき苦しみながら禁断症状に耐える舞衣…

全裸の舞衣は熱に犯され…大量に汗をかく…

ベッドのシーツは既に舞衣の汗を大量に吸い…ぐっしょりと濡れていた。


「はぁあ~~はぁあ~~あぁあ…ダメ…使っちゃダメ!!きゃああああああぁ~~!!」


熱にうなされる舞衣は悪夢を見る…

過去に出会った人たちが、笑顔でドラッグを勧めてくる夢…

しかし…夢の中でも、舞衣は強い意志でドラッグを拒み続けた。


熱にうなされ…大量の汗をかき…

ペットボトルの水をがぶ飲みする…

そして、またベッドでうなされ…


舞衣は一晩中もがき苦しみ続けた。


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325:名無しさん@ピンキー
12/11/28 18:49:46.67 oGa689ej
7月24日    午前6時


都内   雑居ビル4階



「…んんっ…んっ…」



早朝…目覚めた舞衣…



「…あたし…生きてる…」



ベッドから降り、立ち上がると…舞衣は呟いた…



「えっと…今…何時?」



早朝にも関わらず、朝日が入って来ない部屋…

舞衣は照明をつける…


「まだ…6時…ふぅ~~結局、大塩くん…帰って来なかったみたいね…」


部屋を見回す舞衣…

326:名無しさん@ピンキー
12/11/28 18:50:43.84 oGa689ej
汗でぐっしょりと濡れたベッドのシーツ…

ベッド周辺には…空のペットボトルや書類…そして、ボロボロに引き裂かれた布地が散乱していた…

その光景は、まさに昨日の舞衣の禁断症状の苦しさを物語っていた。


「うわぁ…これ酷いわ…クンクン…っていうか…あたし…臭っ!!」


舞衣は自分の身体から立ち上る汗臭い匂いに咽る。


「そうよね~~昨日は…信じられないほど汗かいちゃったし…」


舞衣の汗でぐっしょり濡れたシーツを取り、丸める…


「これ…もう捨てないと…」


汗で濡れ、所々引き裂かれたシーツを取り替えると、舞衣はシャワールームに向かった。


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327:名無しさん@ピンキー
12/11/28 18:51:50.50 oGa689ej
シャワールーム



「…あぁ…気持ちいい…ふぅ…」


約3日ぶりのシャワーで、汗を流す…


「大塩くん…帰って来なかった…どうしたのかな…」


シャワーを浴びながら考える事は…大塩の事…

大塩がこの部屋に帰ってきたら、舞衣は仕事を拒否した事を謝ろうと思っていた。

しかし…当の大塩が帰って来ない…


「もしかして…大塩くん…悪い人たちに…」


悪事を強要されたとはいえ、やはり心配なのか…

大塩の身を案じながら、舞衣はもう暫く大塩を待ち続ける事にした。


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328:名無しさん@ピンキー
12/11/28 18:52:37.69 oGa689ej
午後1時


雑居ビル4階



冷蔵庫にあるもので、簡単に昼食を済ませた舞衣…

テレビを見ながら寛ぎ…大塩の帰りを待っていた。


「んっ…っ!?」


舞衣の身体を妙な感覚が襲う…

そう…クスリへの欲求…


「…ううん…もう大丈夫…絶対に使わない…」


約2時間に1回…舞衣の身体をクスリへの欲求が襲う…

しかし、禁断症状に耐え切った舞衣には、欲求を打ち払う事くらい簡単だった。

次第にクスリへの欲求も消え…

舞衣の身体は、クスリを要求しなくなっていった。


「…大塩くん…帰って来ないわね…」


心配しながらも、大塩の悪知恵の凄さを知っている舞衣は、心のどこかで安心していた。


「大塩くんの事だから、逃げるのくらい簡単よね(笑)」


そして…舞衣はため息をつく…


「…あたし…大塩くんに…捨てられちゃったのかな…」


祐一の元へ帰る事を目標に、ドラッグを絶った舞衣…

しかし、大塩に捨てられる事は、少しだけ傷ついた…

約3ヶ月…一緒に生活していた大塩に、ほんの僅かな情が芽生えていた。


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329:名無しさん@ピンキー
12/11/28 18:53:39.74 oGa689ej
7月25日     正午


雑居ビル4階



「ふぅ…やっぱり…あたし、捨てられちゃったみたいね(笑)」


大塩の帰りを待つ舞衣…

しかし、何時まで待っても帰ってこない…

舞衣はそう断言した。


「…あたしも…こことは…お別れね…」


舞衣はそう呟くと、自分の鞄に着替えと貴重品を詰め込み始めた。

そして、部屋を簡単に掃除する…


「ま、大塩くんの事だし…どこでも上手くやっていくでしょ(笑)」


戸締りを済ませた舞衣…

部屋を後にしようと玄関先に向かった舞衣は、部屋に向かって一礼した。


「散々な事をやらされたけど…大塩くん…匿ってくれて…ありがとう…」


ここ3ヶ月間の辛い出来事を思い出しながら…舞衣は部屋を後にしようとした…


その時…


ドアが開いた…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

330:名無しさん@ピンキー
12/11/28 18:57:00.56 oGa689ej
「はいぃ~~っ!!?お、大塩くん!!?」


舞衣の目の前に現れたのは…舞衣が待ち続けていた…大塩…


「へへっ、やっぱりここだったのかよ…よかった…無事だったんだな!!」


額から血を流し…服はボロボロになり…

明らかに、何処からか逃亡してきたような格好…

大塩は、仕事を拒否した舞衣を目の前に…怒るどころか…安堵の表情を見せる…


「あの…ゴメンね大塩くん…あたし…飛行機に乗らなかったの…だから…お仕事は…」


舞衣は仕事を拒否した事を謝り始めた。


「あ?あはは!もういいって(笑)気にすんなよ!!」


しかし次の瞬間、大塩の表情は若干険しくなる…


「それよりも…鴇羽、今すぐここから逃げろ!!あの鞄を置いて…いいか、今すぐだ!!」


「はいっ!?逃げろって…一体どうしたの?」


「大した理由じゃねーよ(笑)っていうか…知らない方がいいけどな…」



早朝…準構成員を蹴散らし、何とか組の事務所から逃亡する事に成功した大塩…

331:名無しさん@ピンキー
12/11/28 18:58:10.35 oGa689ej
もう元の生活には戻れないと悟った大塩は、どうしても舞衣の安否を確認したくて、ここを訪れた。


「…いろいろあってよ、もう…鴇羽とは会えねーんだよな…」


「えっ!?どういう事なの?」


「…俺にもヤキが回っちまった…俺よりも、もっと悪い奴らに追われてんだよ(笑)」


「もっと…悪い?大塩くん…どうするの?」


「決まってんだろ!!逃げて逃げて!!逃げまくって!!絶対に生き延びる!!」


「そう…なんだ…うん…わかった…頑張ってね…大塩くん…」


舞衣は何と言っていいのか分からず…

とりあえず、頑張ってと言葉をかけた…


「あぁ、任せとけって!!あと…今まで…利用して悪かったな!!今更だけど、ゴメンな!!」


大塩は舞衣に謝罪の言葉をかける。

しかし、舞衣は返す言葉が見つからない…

どういう言葉を返せばいいのか分からなかった…


大塩はドアを開ける…

そして、この部屋を後にしようとした…その時…

再び舞衣の方を振り向く…


「あっ、そうそう!!実はさ、中坊の頃…俺さ…鴇羽のこと、好きだったんだぜ(笑)」


「はいぃ~~っ!?何よ今更~~」


「何でもねーよ(笑)おっとヤベ!!じゃな!!鴇羽!!今まで悪かったな!!」


そして大塩は笑顔で雑居ビルを後にした。

332:名無しさん@ピンキー
12/11/28 19:11:43.30 oGa689ej
この日から、約10年間…大塩は辛い逃亡生活を送ることになる…


「あたしも…行こっか…」


舞衣は部屋の鍵を玄関に置くと、部屋を後にする…

エレベーターを降り、表通りに出ると…夏の日差しに目が眩んだ…


「ふぅ…まずは…どうしようかな~~」


意外にも、既に大塩の事は心の中で切り捨てていた舞衣…

今後の計画を練るために、喫茶店で一服することにした。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

333:名無しさん@ピンキー
12/12/01 17:15:11.20 JB/ZkwRr
午後1時30分


繁華街  喫茶店



「…はい…急ですみません…はい…お世話になりました…はい…」


ここは雑居ビル近くの喫茶店…

あたしは、お店…「リップクラブ」に電話する…

そして、店長に「お店を辞める」と伝えた。


「あっ、いいです…お店の女の子達にも…お世話になりましたと伝えて下さい…」


店長は送別会を開いてあげると言ってくれたけど…あたしは断った。

お仕事は辛かったけど…お店で働く女の子たちは良い子ばかりで…

控え室だけは毎日楽しかった。

だから…ちょっと寂しいかな…


携帯をポケットにしまうと、あたしは喫茶店を出る…

そして、暫く繁華街を歩き回った。


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334:名無しさん@ピンキー
12/12/01 17:15:49.06 JB/ZkwRr
午後2時


某 ファーストフード店


朝から何も食べてなかったから…少し遅めのお昼ご飯…

あたしはフィレオフィッシュを頬張る。


「ふぅ…イザとなると…やっぱり迷っちゃうなぁ~~」


そう…今あたしは迷ってる…

このまま祐一の元に帰ってもいいの?

祐一は…あたしを再び受け入れてくれるの?


『さようなら もう二度と会わない』


あんな書置きを置いて出て行ったあたしを…祐一は受け入れてくれるの?

普通無理よね…

3ヶ月前に出て行った「元カノ」を…再び受け入れてくれる男なんて…そう居ないわよね…

でも…一言謝りたい…

誤解をして…アパートを出て行った事を…

どうせ彼の「元カノ」になるのなら…

せめて一言謝って…それから今後のことを考えよう…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

335:名無しさん@ピンキー
12/12/01 17:16:41.95 JB/ZkwRr
午後6時


某 駅構内


ベンチに座り…行きかう人たちを眺めながら…あたしは考える…

祐一の元を離れて3ヶ月間…

あたしは祐一を散々裏切ってきちゃった…


軽い気持ちで…憂さ晴らし目的でドラッグを使って…薬物中毒になって…

祐一以外の男と同居して…一度とはいえ…エッチして…

その男の仕事…詐欺行為の手助けをして…

そして…ドラッグを買うお金欲しさに…あたしは再び風俗で働き始め…

沢山の男の人に…この身体を晒した…


アパートを飛び出した当時は…あたしは裏切られたと思ってた…

でも…実際は…いつの間にか、あたしが祐一を裏切っていた…

最悪よね…あたし(笑)


せっかく自由を手に入れたのに…自己嫌悪…

あたし…祐一の元に帰ってもいいのかな?

悩んでるうちに…日は暮れる…


「今日は…帰りたくない…」


もう少し心の準備を整えてアパートに帰りたい…

あたしは携帯を取り出す…


「もしもし…千絵ちゃん?うん…あの…今から会えない?」


千絵ちゃん…今から来てくれるって…

お仕事大変なのに…ゴメンね…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

336:名無しさん@ピンキー
12/12/01 17:17:56.00 JB/ZkwRr
午後11時


千絵の住むマンション



必要最低限の荷物しかない…狭いワンルームマンション…

ベッドに横になる舞衣…

そして、机に座りノートパソコンのキーボードを叩く千絵…


「ごめんね~~千絵ちゃん、泊めてもらって…それにベッドまで占領しちゃって~~」


「あぁ、気にしないでいいって♪どうせ今夜も、私は徹夜だろうしさ♪」


駅前で待ち合わせた二人…

千絵の仕事が長引いてしまい、結局二人がこのマンションに着いたのは、1時間前…

二人は先ほどシャワーを浴び、簡単に食事を済ませた。


電気代節約の為に、部屋の明かりは消し…

スタンドのデスクライトの明かりだけで作業する千絵…


舞衣はベッドに横になり、机に向かい記事を作成している千絵を眺める。


「千絵ちゃん…お家でも仕事してるんだ…辛くないの?」


「あはは、全然♪やっぱり…好きでやってる仕事だからね…辛いとは思ってないかな~~」


「そうなんだ…よかったね、千絵ちゃん…好きな道に進めて」


他愛のない会話を交わす二人…

そのうち…沈黙が訪れる…

337:名無しさん@ピンキー
12/12/01 17:18:34.84 JB/ZkwRr
暫くの沈黙の後…舞衣が口を開いた。


「…あたし…アパートに帰ってもいいのかな…祐一…あたしを…受け入れてくれると思う?」


「あぁ…彼はキミの帰りをずっと待っている…喜んで受け入れてくれるよ…」


再び暫くの沈黙が続く…


「…舞衣…これだけは言っとくけど…風俗で働いていた事…絶対彼に言うんじゃないよ…」


「…うん…言わない…絶対に…」


「いいね?彼の事を傷つけたくなかったらね…あと…3ヶ月間の簡単なアリバイも考えときな…」


「…中学時代の友達のお家に…ずっとお世話になってたって…言っておこうかな…」


「あぁ…無難だね…それがいい…」


千絵は、舞衣に3ヶ月間の詳しい話を聞こうとしなかった…


『ドラッグ中毒になった事…他の男と寝た事…風俗で働いた事…一生…秘密にしよう…』


舞衣は心の中でそう決意した。


「まぁ…とにかく、舞衣、キミが無事でよかった…それが一番の幸運だよ…楯もきっと…あれ?」


既に吐息を上げ眠る舞衣…


「…寝ちゃったか…」


舞衣の眠る姿を眺めていると…自分も眠くなってきたのか…

千絵は机に伏せる。


「よかったね…楯…もうすぐ舞衣に会えるよ…」


暫く休憩した後、目薬をさし…再び記事を作成する為に、キーボードを叩き始めた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

338:名無しさん@ピンキー
12/12/02 08:30:22.43 gjTAUhXU
7月26日     午後5時


杉並区   アパート前



「さあ着いたよ、ここで暫く待とうか…」

「うん…ちょっと緊張しちゃうわね…」


千絵が運転するワゴンRは、祐一が暮らすアパート前に到着する。

そして、そろそろ帰宅する筈の祐一を二人で待つことにした。


待つこと30分…


「あっ!祐一!!」

「おっ、来たね~~♪」


二人は車を降りる…

そして、コンビニの袋片手に歩く祐一に向かった。


「祐一!!」


「っ!!?ま…舞衣!!?」


俯き加減に歩く祐一の前に立ち、声を掛ける舞衣…

339:名無しさん@ピンキー
12/12/02 08:31:28.28 gjTAUhXU
その舞衣の声に驚きハッとした表情で正面を向く祐一…


「舞衣…舞衣だよな?間違いない…舞衣…よかった…無事でよかった…」


コンビニの袋をその場に置き…舞衣に歩み寄る祐一…


「…ゴメンね…祐一…心配かけちゃって…」


歩み寄ってきた祐一にキュッと抱きつく舞衣…


「もういい…もういいって…舞衣が無事なら…それでいいって…」


祐一も、舞衣をやさしく抱きしめた…


「おほん!!あ~~あ!!公衆の面前で、アツいねぇ~~まったく(笑)」


周囲を気にしながら、千絵が一言二人に言葉を放つ。



「楯、舞衣には事の真相を全て話した。だから、今回の事は舞衣自身凄く反省してるから、

許してやんなよ…あと、舞衣…楯も、詩帆ちゃんの事については後悔してる…だから…わかるね?」



千絵は二人の仲介人となり、事の真相を話して、お互い反省していることを二人に伝えた。

340:名無しさん@ピンキー
12/12/02 08:32:18.30 gjTAUhXU
「ゴメンね…祐一…あたしと巧海を守ろうとしてくれたのに…あたし…誤解しちゃって…」


「いや…いいんだ…俺も…事情があったとはいえ…舞衣を裏切っちまって…悪かった…ゴメン…」


二人はお互い謝り…何とか笑顔を取り戻した。


「さ~~てっと…そろそろ邪魔者は消えますか~~(笑)」


千絵はそういうと、黒いワゴンRに乗り込む。


「原田、ありがとうな!!お前のおかげで…俺…何てお礼を言っていいんだか…」


「千絵ちゃん、迷惑ばかりかけちゃって…本当にゴメンね…」


「もういいって♪そのかわり!!今度舞衣の手料理、い~っぱい食べさせてもらうからねっ!!」


そういうと、千絵はその場を去った…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

341:名無しさん@ピンキー
12/12/02 08:33:17.00 gjTAUhXU
アパート 室内



「うわぁ~~~汚い!!これは酷いわ…」


ゴミだらけで散らかり放題の部屋…

ホコリが積もり、掃除など全くしていない部屋に、舞衣は声を挙げる…


「まったく~~男の一人暮らしなんて最悪ねっ!!」


そういうと、舞衣は掃除を始めた。


部屋を掃除し…冷蔵庫の中を綺麗にして…

洗濯物を片付け…

男の一人暮らしの部屋が、舞衣が居た頃の部屋に戻ったのは、既に夜の10時を回っていた。


入浴を済ませ…舞衣は寝室のベッドに横になる。

疲れていたからなのか…あっという間に眠りについた…


「なぁ舞衣…その…久しぶりに…って…もう寝ちまったのかよ!!」


吐息を上げ眠る舞衣を見て…祐一は久しぶりの舞衣とのセックスを諦めた…


「…仕方ねーな…ま、いいか…舞衣は無事だったんだし…よかった…」


久しぶりに感じる舞衣の香りに、舞衣が居る実感を味わいながら隣で横になる…

祐一もあっという間に眠りについた。


二人は久しぶりに安心し、熟睡する事ができた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

342:名無しさん@ピンキー
12/12/02 08:35:01.52 gjTAUhXU
翌日



7月27日     午前8時



「おおっ、美味そう!!いただきま~~す!!」

「あたしも、いただきま~~す♪」


テーブルに並ぶ舞衣の手料理はとても美味しそうで…

祐一は久しぶりに美味しい朝食を味わう。


「んぐんぐ…やっぱ美味しい!!これだよこれ!!やっぱり舞衣の料理は最高だよな!!」

「あはは!!もっと落ち着いて食べなさいよね~~(笑)どうせ学校は夏休みなんでしょ?」


いつものように、かき込むように食べる祐一…

それを見て笑いながら、ゆっくりと味わうように食べる舞衣…

いつもの朝の光景が戻ってきた。


「あぁ、夏休みなんだけどよ~~実は…」


朝食を食べながら、祐一は自身の近況を報告した。


舞衣が出て行って以来、バイトを2ヶ月間休んでいた事…

失意から勉強にも身が入らず…学業があまり捗っていない事…

出席日数が危うく…現時点で進学に必要な単位が足りない事…


そして全てを埋める為に、夏休み中の殆どを補習授業に費やす事になる…

そんな事を舞衣に報告した。

343:名無しさん@ピンキー
12/12/02 08:36:29.55 gjTAUhXU
「そうなんだ…ごめんね…あたしの為に…こんな事になっちゃって…」


「舞衣のせいじゃねーよ!!俺だ!!俺がシッカリしていないから…ダメだな~~俺(笑)」


しかし、祐一は舞衣に笑顔を向ける


「でもよ、まったく休めない訳じゃないからな!!もし休みが取れたら、二人で海に行こうぜ!!」


その言葉を聞き、舞衣も笑顔を取り戻す…


「あっ、いいわね!!あたしも海行きたかったのよね~~♪新しい水着買っちゃおうかな~~♪」


二人で過ごす夏のひと時を想像しながら、舞衣は微笑む…

その時…

舞衣の携帯の着信音が鳴り響く…


「あっ、誰から~~?んっ?あっ、碧ちゃんから…」


着信の主は、巧海の担任…杉浦碧…

しかし、この時点では舞衣は、碧が巧海のクラスの担任をしていることを知らない…


「本当に久しぶりよね~~♪もしもし~~碧ちゃん?久しぶり~~♪」


久しぶりの碧の声に、明るい声で応える舞衣…

暫くお互いの近況を報告しあう二人…

344:名無しさん@ピンキー
12/12/02 08:37:53.30 gjTAUhXU
「あっ、そうなんだ~~♪巧海のクラスの担任してるんだ~~♪」


暫くすると…舞衣は沈黙する…


そして…



「はい~~っ!!?そ…そんな…嘘っ!!?」



舞衣の驚く声が部屋に響く…


「…うん…わかった…うん…大丈夫…すぐ行くから…うん…」


携帯を閉じる…

ため息をつき…信じられないといった表情の舞衣…

舞衣の様子に気付く祐一…


「…おい、舞衣…どうしたんだよ…顔色悪いぜ?何かあったのかよ…」


舞衣を気遣う祐一に、舞衣は声を震わせて答えた…


「…巧海が…巧海が…停学…無期限停学処分って…」


「何だって!!?巧海が!!?無期停だって!!?冗談だろ!!?」

345:名無しさん@ピンキー
12/12/02 08:38:43.13 gjTAUhXU
祐一は耳を疑った…

一瞬、舞衣の冗談かと思った…

しかし…舞衣の表情は真剣だった…


「…巧海が無期停って…何があったか聞いたのか?」


「ううん…詳しくは聞いてないの…教えてくれなかった…」


そして舞衣は祐一に、碧から伝えられた事を話し始める。


「無期限停学処分になったら…保護者と学校側との面談があるらしいの…面談しないと…

巧海が退学になっちゃうらしくて…だから…あたし今から風華町に行こうと思うの…」


「…そうか…わかった…じゃ、俺も一緒に行くぜ!!」


「ダメ!!進級…まずいんでしょ?単位足りないって言ってたじゃない!!あたしは大丈夫!!

大丈夫だから…アンタはちゃんと勉強して、しっかり補習授業受けなさい!!いいわね!!」


祐一を安心させようとしているのか…舞衣は強気な態度を見せる…


「大丈夫よ、明日には帰ってくるから!!」


「…わかった…でもよ、もし何かあったら、すぐに連絡しろよ!!いいな!!」


舞衣は昨日雑居ビルでまとめた鞄の中身を出す事もなく…その鞄を持ちアパートを後にした。

346:名無しさん@ピンキー
12/12/02 08:39:22.76 gjTAUhXU
巧海が無期限停学処分…

舞衣に心当たりは全く無かった…

あんなに心優しい巧海が…

夢に向かって一生懸命勉強に励んでいた巧海が…


どうして…


舞衣は巧海の心配をしながら、駅に向かう…


一時期は帰りたくても帰れなかった風華町…

そして…同窓会以降は、帰る事を拒否していた…風華町…

しかし、舞衣は行くしかなかった…



意外な理由で叶った風華町への帰郷に、舞衣は不安を隠せなかった。


(完)

347:名無しさん@ピンキー
12/12/02 17:45:02.81 fJ1/V4/g
ちょっと調べれば悪行がすぐバレる詩帆がお咎めなしというのはありえないと思うんだが
どーなってんのか

348:名無しさん@ピンキー
12/12/07 08:00:13.82 1L8pEZgA
保守させていただきます。

349:名無しさん@ピンキー
12/12/07 14:22:34.31 TyeN4PBw
巧海は既に保健室に運ばれた後だった

350:名無しさん@ピンキー
12/12/09 14:39:59.37 6xCTBZ7s
午後4時



新幹線 自由席車両



「あっ、碧ちゃん?うん…今、新幹線…もうそろそろ岡山に着く所…うん…」


碧ちゃんから連絡…到着が遅いから気にしてくれたみたい…


「…いろいろあって…そっちに着くのは結構遅くなると思うの…ゴメンね…」


はぁ…あたしとしたことが…今日は失敗だらけ…

東京から風華町までの直行フェリーがあると勘違いして…

港に行けば…そんな直行便は無くて…


その後電車に乗り遅れ…駅で迷って…新幹線に乗り遅れて…


結局、もう夕方の5時近い時間…

本当はもっと早く着く予定だったのに…

もう散々…何やってるのかな…あたし…


「うん、わかった…風華学園に着いたら、学園の応接室でいいのよね?うん…

ところで碧ちゃん…巧海…一体何をして停学処分に…って…碧ちゃん?」


あれ…通話…切れちゃった?

巧海の停学理由を聞こうと思ったのに…

っていうかおかしい…

碧ちゃん…巧海の停学理由を、あたしに話したくないみたい…


「巧海…一体何をしたの?」

351:名無しさん@ピンキー
12/12/09 14:42:28.24 6xCTBZ7s
・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・・





~舞-HiME 二次小説 「波乱」~






祐一との仲直りもつかの間…

あたしは今朝、巧海が無期限停学処分を受けたことを知らされた。

無期限停学処分を受けた生徒の保護者は、生徒指導の教師と面談を行わないと

退学処分に処置変更されるらしく…何とか巧海を退学にさせたくないあたしは、

不安を抱きながら風華学園に向かう事にした。


巧海が無期限停学処分…


あたしは信じられなかった。

あの巧海が…

病弱で…誰よりも苦しい人生を送ってきた巧海…

誰よりも苦しい人生を送ってきた子だから…人の苦しみも分かる子だった。

だから…誰にでも優しくできる…思いやりのある心の優しい子だった。

352:名無しさん@ピンキー
12/12/09 14:43:34.13 6xCTBZ7s
夢に向かって…一生懸命勉強してきた巧海が…どうして停学なんかに…


巧海…一体何をしたの?

隠れて煙草を吸ったの?

友達とお酒を飲んだの?

ケンカでもしたの?


そんな事ならいい…巧海だって男の子だし…ヤンチャしたい年頃だし…

でも…無期限停学処分って…相当な事よね?

あたしは…悪い事をする巧海を想像してしまう…


「ダメ…変な事考えちゃう…巧海はそんな子じゃないのに…」


新幹線が駅に着いたみたい…

久しぶりの風華町に…こんな用事で向かう事になるなんて…

全然考えてなかった…


駅を出ると、急に襲ってくる蒸し暑さにうんざりしながら…

あたしはフェリー乗り場に向かうバスを探した。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

353:名無しさん@ピンキー
12/12/09 14:44:21.25 6xCTBZ7s
午後5時



風華町




フェリーから降り…港からバスに乗り…繁華街近くについた頃には、既に夕方…

偶然にも、今日は風華町の夏祭り…

観光客やお祭りに参加しようと街に繰り出す人々たち…

そして、懐かしい風華町の光景に、舞衣は見入っていた。


「わぁ…懐かしい…本当に…懐かしいわね…」


約3年ぶりの風華町…


繁華街を歩きながら、懐かしい風景を堪能する。

かつてお買い物をしたお店…

お友達と行ったカラオケ店…

見慣れていたビルや建物…全てが懐かしい…


そして、繁華街から暫く歩き…舞衣は風華学園に向かった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

354:名無しさん@ピンキー
12/12/09 14:45:01.00 6xCTBZ7s
午後5時30分



風華学園前



校門前…舞衣は数名の風華学園生とすれ違う。

懐かしい…風華学園の制服…

約3年前…ここ…風華学園に通っていた当時を思い出す舞衣…


「あははっ♪制服懐かしいわね~~♪」


転校前日、フェリーで初めて祐一と出会った事や、学園近くに漂着した事…

オーファン事件や、その後の学園生活…

学園の皆と過ごした…懐かしい日々が一瞬にして蘇る…


「あたしも…ここに通ってたのよね…あの頃は…楽しかった…」


舞衣は感慨に耽りながら、高等部の応接室を目指した。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

355:名無しさん@ピンキー
12/12/09 14:45:50.21 6xCTBZ7s
風華学園高等部 応接室



「はい~~っ!!?巧海が…風俗店に!!?」


応接室で、久しぶりに碧との再会を果たした舞衣は、巧海の停学理由に驚く。


「うん…そうなの…電話で巧海くんの停学理由を言わなかったのはね…多分舞衣ちゃん…停学理由を聞いたら…

怒って来ないんじゃないかな~と思ってね…でも…お願い!!舞衣ちゃん…巧海くんを怒らないで欲しいの!!

今らら生徒指導の先生から話があると思うけど…いろいろ訳があるの…だから…」


碧は手を合わせて「お願い!!」と、舞衣に頭を下げる…


「…うん…あたしも…怒りたくない…巧海を慰めてあげようと思う…」


「うん、そうしてあげてね…あっ、そろそろ時間だから…」


生徒指導教師と担任の碧…そして、保護者の舞衣との面談が始まる…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

356:名無しさん@ピンキー
12/12/09 14:46:46.18 6xCTBZ7s
午後7時



風華学園


「以上です…まぁ…情状酌量の余地がある…といっては変ですが、事情が事情ですから、

今回の事は緊急職員会議でも「できるだけ軽いペナルティで」という事に決まりました。

よって、停学期間は3日と言う事で…どうでしょうか?」


生徒指導教諭は、舞衣に今回の騒動の経緯を話した。


学園内で起こった「校内放送事件」で、巧海が精神的に酷く傷ついた事…

それが発端となり、今回の「風俗通い」が始まってしまった事…

そして、舞衣から受け取った100万円の殆どを風俗遊びに使用してしまった事…

本人も深く反省していると言う事も、教諭は舞衣に説明した。


「本人は酷く傷ついているので…お姉さんはできるだけ怒らないであげて下さい」


教諭は舞衣にそう告げると、三者面談は終わった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「はぁあ~~~疲れた…」


舞衣は机にべったりとうつ伏せになる…

そして、深いため息をついた…


「ふぅ…あたしが知らない所で…そんな事があったなんて…」


舞衣は、風華学園で起こった「校内放送事件」の事を聞き、巧海に申し訳ない気持ちでいっぱいだった…

もし自分がソープランドで働いていなければ…こんな事は起こらなかったはず…

357:名無しさん@ピンキー
12/12/09 14:47:44.39 6xCTBZ7s
もしこれが逆の立場なら…あたしが巧海なら…多分、学校を辞めていたはず…


「ごめんね~~巧海…あたしのせいで…」


舞衣はそう呟いた。


「舞衣ちゃ~~ん、大丈夫~~?」


碧が生徒指導質に戻ってきた。

机にうつ伏せになる舞衣に声を掛ける…


「…うん…何とか…」


「うん、分かる分かる…驚いたよね…でも、巧海くんの気持ちも分かってあげて欲しいの」


舞衣の隣に座り…碧は話し始めた。


「学校の先生方もね、あまり他の生徒に知られないように…停学期間を夏休み中にしてくれたの。

あとは…巧海くんは健康だから♪その…心臓の方も全然大丈夫だし、あと…陽子の話だと…今日の

健康診断で、性感染症とか、そういう病気の可能性はなかったらしいから…陽子が言うには、風俗

遊びで一番心配なのは、そこなんだって…」    


「…うん…よかった…巧海に何も無くて…」


『性感染症』は、舞衣も心配していた。

358:名無しさん@ピンキー
12/12/09 14:48:34.97 6xCTBZ7s
ソープ嬢時代…舞衣も2回、軽い性病にかかった事がある…

その当時、舞衣は「自分の身体が汚れてしまった」と感じた…

『巧海の身体は、まだ汚されていなかった…』

そう思い安堵しながら、壁にかけられている時計に目を向ける…


『…巧海…今どうしてるのかな…』


そんな事を考えていると、生徒指導室のドアがノックされる。


「あっ、陽子と巧海くんが来たみたい…舞衣ちゃん…」


「っ!!巧海が…来たの?」


3年ぶりの再会は、舞衣を戸惑わせる…


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