13/03/20 16:26:12.89 ktGlg3Py
久美ニズム no.3 掘り出し物
あれから少し経って休日の控えた日。私は学校で真っ先に沙織お姉さまに会いに行った。
「久美?どうしたのです?」お姉さまは私がなんで六年生の教室に来たのだろうかという表情をしていたが
私の方から話を切り出してみる。
「お姉さま。パピーの件で色々と佐倉さんに手伝って欲しい事があるんで
彼女にアポを取ってもらえませんか?勿論事後報告とかしますんで」
そう…東小六年女子で有名な女子は二人いる
まずは今話しているリリアムのキャプテンで副生徒会長の神楽坂沙織お姉さま
そしてもう一人が図工や作画などでトップレベルの評価を残している佐倉歩美さん
これだけだと全然接点ない
(寧ろリーダーシップを誇るお姉さまと周囲から浮いちゃってる佐倉さんじゃあ逆なぐらい)訳なんだけど
もう一つだけ接点があり…とお姉さまの方が私に話しかけてくださった❤
「成程…ならば私も久美と佐倉さんのお手伝いをしたいのですが…特に邪魔では無いですわよね。
秋の相撲大会に使う横断幕や私達の大会に使う横断幕とかの準備もありますから」
え…なんか何時も以上に乗り気だ……佐倉さんに何か思う所でもあるのだろうか…
まあいいや。お姉さまも来てくださるんだったら話は速いし
佐倉さんじゃ…いや佐倉さんじゃなくてもお姉さまの誘いを断る事は誰だろうが出来ない
というより同年代でお姉さまの誘いを断る人間なんている訳がない。
お姉さまに異を唱える事が出来るシバケンさん・或いは鷲沢副キャプテンでさえ
お姉さまに押し切られるのを私は何回も見た事がある。
「勿論です!パピーも喜びますよ絶対!!」
私は当然の事ながら沙織お姉さまの申し出を全面的に飲むのだった。