■ 巨乳小学生をテーマにしたエロパロ その八 ■at EROPARO
■ 巨乳小学生をテーマにしたエロパロ その八 ■ - 暇つぶし2ch100:結束のストレート
12/10/28 22:30:54.88 I0rlTym1


「チュウ、どうだった、どうだった?」
「さすがだよ、俺もヒットを打ちたかったけど…」

「チカちゃん、次も頑張ろうね!」
「お、おう…チカちゃんって呼び方はなんとかならないか?」
「うん、わかったよチカちゃん!」
「…。」

とはいえ、取り敢えずは戦えている。
いい雰囲気そのままに、ベンチを引き上げる光陵ナイン。
いつの間にか、あの5人の存在を誰も忘れてしまっていた。


「んじゃ、ちょっと早いけど飯にするか。」
「はーい!チュウ、今日のご飯なんだっけ?」
「確か…ん?」

グラウンドの向こうに人だかりが出来ている。
どうやら練習試合をやっているらしい。

「あのユニフォーム…大洋リトルじゃねーか。」
「相手は誰だ?ていうか、全員ジャージじゃねーか。」

大洋リトルと戦っているチームのナインは、全員ジャージ姿。
しかもジャージの色もバラバラ。
普通、こんなことはありえないが、そんなチームの相手を、尾花監督もよく引き受けたものである。

「12-0か。
 まぁ、そんなならず者軍団相手ならさすがに当然か。」
「土生さん?
 スコアボードを見る限り今は6回表の攻撃ですが、守ってるのは大洋リトルですよ?」
「…へっ?」

マウンド上の国吉が、疲労困憊の状態なのがよくわかる。
完封ペースのピッチャーではなく、どう見ても打ちのめされているようにしか見えない。

塁上が埋めつくされている所へ、バッターがドデカイ打球をかっ飛ばした。

「…あ、打った。」
「グランドスラムですね。」

大洋はここまで弱かったのか。
そう思いながら、もう少し近づいて、満塁ホームランを打ったのが誰かを確認する。

101:結束のストレート
12/10/28 22:32:28.82 I0rlTym1


「…!?」
「どうしたんですか、土生さん?」
「お前ら、よく見てみろ。少なくとも5人はよく知っている顔だと思うぜ。」

ベンチで大喜びしているのは、あの5人だった。
黒田、白井、青野、赤星、青山。

「な、なんであいつらが…ていうか、あいつらなんで12点も取れるんだ!?」
「取ったのはあいつらじゃねぇ…あとの4人だ。」

そして、新井がホームインし、二岡、西村、白濱に手荒い祝福を受けていた。

「…あいつら…」



「すごいです、皆さん!」
「俺たち、貴方がたにずっと付いていきます!」
「おう、お前たちを日本一のスタメンにさせてやっからな!
 …まぁ、今年だけだけどよ。」
「はい、いい夢を見せてください!」

意気揚々とグラウンドを引き上げるナイン。
…そして、彼らの前には土生が立ちはだかっていた。

「!…よぉ、練習試合の申し込みか?」
「何やってるんだよ、あんたら。」
「ん?あぁ。
 俺たちに試合で勝ったら入団する条件で、練習試合を組んでもらったのさ。」
「聞きたいのがそういうことじゃないのは、分かっていると思うが?」

4人の後ろで、5人が怯えた目をしている。

「心配すんな、お前ら。俺たちが守ってやるからよ。」
「何言ってんだよ。お前ら、戻ってこい、こんなところで何やってんだよ。」
「お前こそ寝ぼけるな、こいつらは今日から、俺たちのリトルの選手だ。」
「…何?」

だよな、と白濱が後ろの5人に確認すると、全員首を縦に振った。

「土生さん…俺たちは、もうついていけません。」
「俺たちは光陵が好きだった。
 けど、最近は土生さんが私物化して、昔からずっと一緒だった俺たちをハネにして…」
「今の光陵は、もう光陵じゃない!俺たちの好きな光陵じゃない!
 手段を選ばず勝とうとする土生さんのやり方は、巨神そのものだ!」
「西村さんたちの方が、よっぽど光陵を大事にしてくれてる。
 だから、本当の光陵魂を持つ俺たちで、本当の光陵リトルを作るんだ!」

口々に、それぞれの思いをぶちまけられる。
土生も黙ってはいられない。

102:結束のストレート
12/10/28 22:33:51.37 I0rlTym1

「てめぇら!ふざけるな!
 俺が、俺たちが、どれだけ辛い思いをしながら今日まで頑張ってきたと思ってる!」
「こんなやり方で勝ったって、そんなのつまんないですよ!
 中井監督だって、ずっといる俺たちがスタメンに出る試合で、勝ちたいはずだ!
 この裏切り者!」
「なっ…なんだと…!?」

裏切り。
土生の最も嫌いな言葉が、胸に突き刺さった時だった。

「もうやめとけよ、土生。」

西村が割って入る。
…そして、悟ったように言い放った。

「こいつらは、俺たちを選んだ。それだけの話だ。
 いくぞ、お前ら。」
「は、はいっ!」


ずっと一緒だった仲間たちが、立ち去っていく。
…裏切り者と、扱われたまま。


103:暴走ボート ◆m.wfq0Dq3E
12/10/28 22:35:43.37 I0rlTym1
とりあえずここまでで。

ひとまず、この辺で設定資料集作ります。
それでは。

104:名無しさん@ピンキー
12/10/31 11:46:40.29 74aVk3FD
GJ、すげーなにこれ続きが気になりすぎる!

105:名無しさん@ピンキー
12/10/31 12:35:24.37 PRla/0Ap
エロは必須ではないにしろ、巨乳表現がないと、誰が巨乳かもわからなくなりそうです。

106:83
12/11/01 22:12:11.71 O7tIthqe
>>103 やっぱりエロも期待しつつGJ!

『こども乳徳利』開催中止のお知らせ

町民各位におかれましては平素よりの町政への御協力、誠にありがとうございます。さて、先月よりの懸案でありました『観國神社秋祀り』における伝統行事『こども乳徳利』についてですが、非常に残念ながら本年の開催は中止と決定致しました。
町名産品である濁酒『白雫』を県の伝統工芸品にも選ばれた乳輪焼きの徳利に入れて並べ、時間内に乳房だけを使って幾つ叩き割れるかを小学生女子児童が競い合う『こども乳徳利』は昨今の濁酒ブームとも相まって、開催当日には万を越す来町者を
招く人気イベントとして大好評を博しておりました。しかし昨年、砕けた徳利の破片で参加児童及び見物客に軽傷者が出てしまうという事案が発生し、並びまして『女の子が誇りある特産物を叩き落とし、食物を粗末に扱うことは祭祀とはいえ教育上
好ましくない』という地元商工会の御意見も戴いておりました。それをうけた観國神社氏子の皆様と町教育委員会は慎重な協議を重ね、『徳利の中身を酒ではなく水にする』『徳利を割れても安全な素材のものに変える』『参加する女児児童は褌一丁
ではなく着衣で胸部のみの露出とし、手首を後ろ手に縛る規則も廃止する』等の対策を検討致しましたが、いずれも祭祀本来の趣旨から大きく逸脱する案であるという結論に達し、残念ながら本年度『こども乳徳利』は中止のやむなきに至りました。
夜遅くまで公民館での練習に励んでくれた女子児童の皆さんや御父兄、その熱心な姿をはるばる他府県から見学に訪れて頂いた方々には本当に申し訳ない結論ではありますが、今後とも切に御理解、御協力を宜しくお願い申し上げます。
(祭祀二日目の『こども乳叩き』『こども乳踊り』『こども乳転がし油責め』は例年通り開催されます。なお本年より『こども乳叩き』のしゃもじ代金は参加者負担となります)

107:名無しさん@ピンキー
12/11/02 15:22:33.88 GBX/yZjO
>>106
ツッコミ所が多すぎるw

108:名無しさん@ピンキー
12/11/04 03:10:09.55 v+V7NkVE
>106
意味不明すぎるwwww

109:名無しさん@ピンキー
12/11/05 14:29:51.37 VfLRzMKB
>>106
我慢したが最後のしゃもじで笑ったww
なんぞwwww

110:暴走ボート ◆m.wfq0Dq3E
12/11/07 23:17:07.71 rEIaFG1r
>>106
導入を検討していた『こども乳搾り』はどうなったのでしょうか?


今回はエロをそこそこ入れて書き上げました。
そろそろ合宿から脱出させてあげないと…

111:絆のストレート
12/11/07 23:20:01.22 rEIaFG1r
「サード!」
「うわあっ!」
「どうしたさやか、それくらいとれっ!」

三遊間まっぷたつのライナー。
どうあがいても取れないようなボールでも怒号が飛ぶ内野ノック。

「ととっ…わあっ!」
「恵!もっと落下点まで一直線に走れ、フラつくな!」

明らかに様子がおかしいのは全員分かっていた。
というより、あんなことがあって何も感じないほうがおかしい。

「ねぇ、チュウ…大丈夫かな?」
「言っとくが、俺はここを去る気はねぇからな。どっか行くなら一人で行け。」
「いや、そういうことを言いたいんじゃ…」
「おら、行くぞライトォ!」

油断していたところに右中間への大飛球が飛んでいく。
監督は何食わぬ顔で、その様子をのんびりと眺めているだけ。



入浴時も、その後の夕食もやはり土生は不機嫌極まりない。
5分程度で食べ終わり、さっさと片付けに入っていった。

「…監督、今日は俺はチーム編成の策を練るので、二人部屋を占拠させてください。
 みんな、狭い思いをさせるかもしれないが、誰も入らないでくれ。」
「おー、んじゃぁ俺もたまにはみんなと寝るわ。」
「は、はぁ…」

光陵に用意された男子部屋は3つ。
二人用、三人用、そして五人用だ。

二人用は土生と監督、三人用は橡浦、山下、赤松が入っている。
最後の五人用は元光陵のあの5人だ。

(翔…)

112:絆のストレート
12/11/07 23:21:27.99 rEIaFG1r
紙と鉛筆を並べ、今後の策について練る。

(取り敢えず、九人のままじゃ緒方がスタメンになってしまう。
 最低でもあと一人必要だが、可能な限りセカンドが必要だ…)

今まではセカンドは青野が守っていたが、それが消えてしまった。
外野を守れる選手を取ってきても、ユキがファーストに行き、
玉突きの要領で山下がサード、さやかがセカンドに移る。これでは意味がない。

もっとも、ユキならセカンドを守ることはできるかもしれないが。

(もう1つは、緒方が代打で出た後に必要な守備固め。
 とにかく、あと二人だ。)

恵、橡浦、ユキ、理奈と、外野はなんとか頭数は揃っている。
外野以上に手薄なのは内野だ。

(内野手か、それが無理なら外野を一人コンバートさせねぇとな…)

悩みは尽きない。
とにかく、選手層の豊富なリトルをめぐっていくしかない、そう思っていたところで、


2回ノックが鳴る。

「翔、いる?」
「ノックは3回が礼儀だ、帰れ。」
「ねぇ、入れて。」

女子寮と違い、男子寮は女子が自由に出入りが可能。
もちろん、部屋には鍵がかかっている。

「さっき言ったよな、入るなって。」
「…翔は悪くないよ?だから、心配しないで。」
「分かった。ありがとう。帰れ。」
「…。」

どうあってもひとりにして欲しいらしい。
逆に理奈は、土生を一人にしておきたくないようで。

「お願い、開けて。このままじゃ、翔のそばに居られないよ…」
「俺のことは心配すんな。」
「心配だよ!
 …余所者のあたしが言う権利ないかもしれないけど、光陵を一番大事にしているのは翔だよ!
 そんな翔を裏切り呼ばわりなんて、あたしの方が、耐えられない…」

ドアを挟んで、沈黙とすすり泣きが続く。
やがて、また理奈が口を開いた。

「…お願い…慰めさせて…何もできないなんて、嫌だよ、辛いよ…」

苦しんでいる仲間に、何1つしてやれない悲しさ。
やがて、足音が近づく音がし、その次に解錠の音が聞こえた。

「廊下で泣かれても困る。」
「翔…」
「ったく、慰めに来たのか、慰められに来たのか、わかりゃしねぇ。」

誰かに見られても困るので、理奈を部屋に入れるとまたすぐに鍵をかけた。

113:絆のストレート
12/11/07 23:21:58.10 rEIaFG1r
机の上の紙と鉛筆は放ったらかし。
泣きつく理奈の頭を撫でながら、ため息を漏らす。

「色々あったのは俺だけなのに、なんでお前が泣くんだ?」
「だって、翔が、すk…すごくかわいそうだったんだもん…」
「…俺はむしろ、今回の件で一番傷ついてるのは、理奈じゃないかって思うくらいだ。」
「そんなことない…
 翔の方がずっと辛いんだもん!」

自分より、光陵のことをずっとよく知り、懸命に頑張ってきたその背中を見ている。
だからこそ、口が裂けても、自分が辛い、なんて言えない。
優しいエースが、キャプテンの移し鏡になっているのかもしれない。


しばらく泣いて、少し落ち着くと、理奈が切り出す。

「翔は…辛くないの?」
「…。」
「あたしも青野君たちが居なくなるのは辛いけど、翔の辛さはそんなもんじゃないでしょ?」
「…なぁ、理奈。
 俺は、あいつらをちゃんと見てやれてなかったのかな?」
「え?」

はっきりと言われた。
自分たちをハネにしている、と。

「お世辞はいらない。俺はあいつらに、何かしてやれたのか。まずいことがあったのか、教えて欲しい。」
「翔…
 …少しは、わかる気もする、5人の気持ち。」
「そうか。」
「多分ね、これはあたしの想像だけど、5人は自分達を控えだと決めつけて欲しくなかったんじゃないかな。」

ベンチでいつでもいけるように準備をする、声を張り上げる。
けれど、モチベーションを保つ上で、それは並大抵のことじゃない。
だが強豪チームなら、一部の選手以外は控えと決めつけられ、控えの仕事をずっと強いられ続けることになる。

「けど、光陵は元々そんなチームじゃない。
 だからこそ、外部からレギュラーをとって、自分達を控えと決めつけて…
 そんな翔のやり方が、チームカラーと合わない…そんな感じかなぁ。」

翔は自分で自覚はしていた。
最初からあの5人は控えの構想、チームに足りない部分や、不足の事態に対する穴埋め。
そんな存在だった。

114:絆のストレート
12/11/07 23:22:35.90 rEIaFG1r
「翔は、あの5人のこと、どう思ってたの?」
「…。理奈の言うとおりだ。そのために、さやかや恵を入れたんだからな。
 けど、それは…」

けれど、あの5人が主力のままでは優勝できない、けれど、苦楽を共にしてきた仲間と日本一になりたい。
だから、土生の理想は、あの5人を「日本一のベンチメンバー」にすることになっていっていた。

「…そっか。その想いが、あの5人に伝わればね…
 本当は、鍛え上げて戦力にできればいいんだけど…無理だったのかな?」
「…。
 多分、秋の大会までにはそれは無理だと思う。…いや、面倒くさくて諦めてたのかな…」

自分のドライさに目を背けず、反省する。
…不意に、目に熱いものが込み上げてきた。

「…あいつらを、日本一にしてやりたかった。苦しい時も、チームにいてくれたあいつらを。
 どうして気付いてやれなかったんだろうな…」
「翔…?」
「俺、キャプテンでいいのかな…みんな、俺を裏切り者だと思ってるのかな…」
(…。)

ずっと一緒だからこそ、わかる。
5人の事を反省しているのは、半分本音で、半分演技。
自分に同情させるための、演技。

「翔。」
「ん?」
「今、あの5人のことじゃなくて、別の人のこと、考えてたでしょ?」
「!」

そして、今ようやく分かった。土生の心の闇の正体が。
あの時と同じだった。初めて土生が、自分に心を開いた時と。


「怖いんでしょ、大事なものが消えていくんじゃないかって…
 あたしが消えてしまうんじゃないか、って思ったんでしょ?」
「!
 …どうして、それを…?」
「初めて、翔とエッチした日も、そうだったでしょ?」

大切な仲間が、いつか自分を裏切るんじゃないか、という不安。
毎日、そんな不安に駆られ、裏切られるくらいならチームに誘うんじゃなかった、と思うようにすらなっていた、
理奈が入団したての頃、土生にはそんな時期があった。

115:絆のストレート
12/11/07 23:23:46.19 rEIaFG1r
心を開いて一度は消えた不安。
だが、仲間に見限られる自分を見られて、再びそんな思いが膨らみ始めていた。

「あのときもそうだった。翔は自分の心を殺そうとしてた。
 そして今回も。」
「理奈…」
「怖かったら、泣きつけばいいのに。あたしに、どこにも行くな、ってさ。」

あの5人も確かに大切な仲間。けれど、戦力的には大した痛手ではない。
ずっと一緒にいた仲間という存在感もあるが、さほど大きいものではない。

大事な戦力である橡浦よりも、山下よりも、ユキよりも。
ずっとずっと大切なものがある。

…それは、自分を救ってくれた仲間。


「だってよ…5人が居なくなるってのに、お前のことを考えるなんてさ…
 言えるわけ、ないじゃんかよ…」
「泣いていいよ。全部、受け止めてあげるよ。」
「俺、最低だな…キャプテンとしてだけじゃなく、人間と…して…」
「おいで、翔。」

涙が止まらない。
理奈が後頭部に手を添えると、土生の方から胸に顔を寄せた。
深い深い谷間に、服ごと顔をめいっぱい埋める。

「俺…」
「何も、言わないで…」

決して責めない。何も言わない。
土生が顔を埋める中、無理やりシャツをまくり上げ、ブラのホックを外す。

「ほら、おいしいミル…んっ。」

飲んでいいよ、の言葉を聞く前に、乳首に吸い付いた。
どんなに悲しくたって、このほんのり甘い理奈の味が、全てを癒してくれる。

116:絆のストレート
12/11/07 23:24:43.31 rEIaFG1r
乳輪を唇でしごき、乳首を舌でつつき、全体を吸い込む。
吸い込むたびに、理奈の中から何かが出ていくような気がした。

思わず、後頭部を押さえつける。
乳房はさらに押し付けられ、平べったく変形する。


…が。

(ん~、んん~~っ!)

手で乳房に押さえつけられた頭部が、なにやらもがいている。

「ん?…あ、ご、ごめんっ!」
「…ぷはっ…ったく、殺す気か!」
「えへへ、ごめんごめん。満足した?」
「あーはいはい、満足したよ。…いや、やっぱもうちょっと。」

よっぽど理奈の胸に甘えたいらしい。
一度はいじけておきながら、思い直して再び吸い付いた。

「もう…甘えんぼ。」
「何とでも言え。素直になれといったのは理奈の方だ。」
「そだね。ふふ、可愛い♪」

思わず、ぷにぷにとほっぺたをつつく。
今度は窒息しないように、そっと後頭部に手を添えた。



吸い終わった土生の頬は、りんごのように赤いほっぺだった。

「満足した、赤ちゃん?」
「…うん。」
「そっかそっか。よかったぁ。」

恥ずかしいからか、目線をそらしている。
そんな様子を見て満足すると、部屋の時計に気づいた。

「あれ、もう1時間もいたんだ。そろそろ戻ろっかな。」
「え…」
「ん?」

土生の物足り気な声。
しまったという表情を浮かべながら目線をそらす。

「あ、いや…」
「まだいて欲しいの?」
「今、はまだ、行かないでくれ…」
「…うん。じゃぁユキちゃんが心配するから、ちょっとメールするね。」

ケータイのボタンを忙しなくカチカチと押す。
送信ボタンを押すと、

「これでよし。さ、おっぱいどーぞ♪」
「いや…そうじゃないんだ。チーム編成を手伝って欲しくてさ…」
「そーなの?」

てっきり、おっぱいから離れたくないものだと思っていたので、この反応は意外だった。
取り敢えず、先ほど土生がやっていたチーム編成に、付き合うことにした。

117:絆のストレート
12/11/07 23:25:44.03 rEIaFG1r
乳輪を唇でしごき、乳首を舌でつつき、全体を吸い込む。
吸い込むたびに、理奈の中から何かが出ていくような気がした。

思わず、後頭部を押さえつける。
乳房はさらに押し付けられ、平べったく変形する。


…が。

(ん~、んん~~っ!)

手で乳房に押さえつけられた頭部が、なにやらもがいている。

「ん?…あ、ご、ごめんっ!」
「…ぷはっ…ったく、殺す気か!」
「えへへ、ごめんごめん。満足した?」
「あーはいはい、満足したよ。…いや、やっぱもうちょっと。」

よっぽど理奈の胸に甘えたいらしい。
一度はいじけておきながら、思い直して再び吸い付いた。

「もう…甘えんぼ。」
「何とでも言え。素直になれといったのは理奈の方だ。」
「そだね。ふふ、可愛い♪」

思わず、ぷにぷにとほっぺたをつつく。
今度は窒息しないように、そっと後頭部に手を添えた。



吸い終わった土生の頬は、りんごのように赤いほっぺだった。

「満足した、赤ちゃん?」
「…うん。」
「そっかそっか。よかったぁ。」

恥ずかしいからか、目線をそらしている。
そんな様子を見て満足すると、部屋の時計に気づいた。

「あれ、もう1時間もいたんだ。そろそろ戻ろっかな。」
「え…」
「ん?」

土生の物足り気な声。
しまったという表情を浮かべながら目線をそらす。

「あ、いや…」
「まだいて欲しいの?」
「今、はまだ、行かないでくれ…」
「…うん。じゃぁユキちゃんが心配するから、ちょっとメールするね。」

ケータイのボタンを忙しなくカチカチと押す。
送信ボタンを押すと、

「これでよし。さ、おっぱいどーぞ♪」
「いや…そうじゃないんだ。チーム編成を手伝って欲しくてさ…」
「そーなの?」

てっきり、おっぱいから離れたくないものだと思っていたので、この反応は意外だった。
取り敢えず、先ほど土生がやっていたチーム編成に、付き合うことにした。

118:絆のストレート
12/11/07 23:27:11.64 rEIaFG1r
「やっぱり最優先はセカンドだよな。ほかのポジションも手薄だけど…」
「場合によっては外野でもいいんじゃない?」
「どうしてだ?一応外野は3人揃っているが。」
「確か橡浦君、かつてセカンドをやってたって言ってなかったっけ?」
「!」

橡浦は今でこそ不動のセンターだが、かつてはスピードと打球反応の良さを生かしセカンドも守っていた。
西村たちがいた当時から光陵の外野守備は脆く、センターに固定させた経緯がある。
(二岡との連携がうまく取れていなかった事も理由の1つだったが)

現在は守備範囲も肩も抜群のユキが居るので、コンバートに大きな問題はない。
光陵自慢の鉄壁の外野コンビを切り崩す事にはなるが、選択肢の1つにはなるだろう。

「よし、んじゃぁいい外野手がいればそいつでもいいや。よく気づいたな。」
「うん!」

レギュラーのいない二塁手に、内外野があと一人ずつ。
そんな結論を纏めると、この件に関してはこれ以上話すことはなくなった。

「ふぅ。んじゃ、明日から何か募集かけてみよっか。」
「おぅ。…。」
「…。」

そして、話題が続かない。
この二人から野球を抜くと、意外と何も無かったりする。

「…んじゃ、そろそろ…」
「な、なぁ理奈。えっと…」
「?」

理奈が帰ろうかと言おうとしたことを瞬時に察知した土生。
しどろもどろになりながら、なんとか言葉をひねり出す。

「えっと…その…が、合宿から帰ったら、野球観戦にいかないか?」
「え?あ、ああ、そうねぇ…」

合宿から帰った2日後からに、首位のチームと地元で3連戦がある。
せっかくなら2日くらい足を運ぼうか、という話になる。

…その話も3分ほどで終わった。

「じゃぁそういうことで。…さて、今何時かn」
「な、なぁ理奈!」
「ど、どしたの!?」

慌てるような土生の言動に、驚く理奈。
…これだけ慌てれば、最終的には墓穴を掘ることになるが。

「あ、明日の天気は、晴れかな?」
「…。翔?」
「いや、ほら、雨だったら練習できないだろ?」

土生は何気ない会話を自ら持ちかける人間ではない。
そのことは理奈が誰よりも知っていた。
せいぜい、しょげている理奈に少しでも元気づける時くらいだが、理奈は現在はいたって元気そのもの。

119:絆のストレート
12/11/07 23:28:20.07 rEIaFG1r
「…どうしたの、翔?さっきからいっぱい話題づくりしようとしてるけどさ。
 なんか変だよ。」
「い、いや、その…なんだ。あはははは…」
「…バレバレの言い訳すら、思いつかなくなってるんだね。
 珍しいね、そんなに話をしたがるなんて。」

もはや自然に繕う事は無理がある。
先程からの作り笑いも流石に消えてしまった。

「…ごめん。」
「別に謝ることじゃないけどさ。どうしたの?」
「…。」
「あたしの前では、素直になって。ね?」

土生は、よく自分の感情を押し殺す。
それが必要なときもあるが、そればかり続けていては持つはずがない。

…だからこそ、自分に正直になって欲しい、理奈はずっとそう言い続けている。

「…ずっと、…。」
「ずっと?」
「…一緒に、いてくれ…」

ずっと一緒にいて欲しい。
確かに、これなら話題を繋ぎ続ける理由としては納得がいく。

「一緒に…?」
「…行かないで、くれ…」

一筋の涙が溢れる。
まさかこんなにも甘えたい盛りだとは思わなかった。

「わーっ、泣かないで、泣かないで!」
「あ…悪い。」
「…ふふ、そんなに一緒にいたいの?
 いいよ、じゃぁ今夜は一緒に寝ましょ?」
「いや、そうじゃないんだ…」
「え?」
「…あ、いや、その…うん、そうしてくれ。」

これ程までに不安定な土生は初めて見る。
あれほど頼りがいのある土生が、甘えん坊でもどこか飄々としている土生が。
これほどまでに脆い人間だったとは。

「どうしたの?何かあるんでしょ?」
「…いや、あるけど…ない。」
「え?」
「正確には…俺にもどうすればいいか、分からないんだ。
 だから、気にしないでくれ。一緒にいてくれれば、それで…」

明らかに何か別の意図をもっている。
けれど、それに関して土生の口から出ることは無さそうだ。

120:絆のストレート
12/11/07 23:30:05.35 rEIaFG1r
「…。」

…ならば、自分で推理するしかない。
一緒にいたい。けど、それは甘えたいからではない。
甘える理由以外で、一緒にいたい理由。
いやむしろ、去って欲しくない理由を探すほうが近道だと、直感が囁く。

「布団敷くよ、待っててくれ。」

さきほど見せた涙。
明らかに土生は、何かを怖がっている。辛い思いをしている。
その思いから、自分が部屋を出ることを極端に恐れる。

土生が布団を敷き終わったとき、ほぼ答えが出た。


「さ、そろそろ寝ようぜ。」
「…怖いんでしょ、翔?」
「え…」
「あたしが、翔の目の前から去ってしまうことをさ。」

土生の表情がこわばる。図星のようだ。
やがてうつむくと、また涙を流し始めた。

「…俺は、俺は…」
「いいんだよ、分かってる。」

言わなかった理由はおおよそ見当がつく。
理奈の事を信じていない、と思われたくなかったからだ。
もちろんそんなことは理奈も分かっている。トラウマというのはそういうものだ。

「理奈のこと信じるって約束したのに、俺…」
「気にしないで。5人にあんな事があったら、ショックになるのは当たり前だよ。」
「俺さ…理奈はこの部屋に入れたくなかった。
 だってさ…入れてしまったら、理奈の去る姿を見てしまうからよ…」

理奈の後ろ姿を見るくらいなら、最初から入れたくなたった。
辛い思いをするくらいなら、最初から突き放せばいい。
…どうしようもない不安に駆られた時の、土生の行動の特徴だ。

「けど…やっぱり理奈に会いたくて、ドアを開けちまった…」
「翔…」
「なんか、なんかよぉ、理奈に部屋を出ていかれたら、もう2度と会えない気がする…」

理奈の事は心の底から信頼している。
けれど、土生の過去が、その信頼に影を落とす。
決して土生がうたぐりぶかいわけじゃない。それが分かっているから、なおさら辛い。

(どうすれば、いいの…?)

以前の時は、おっぱいに甘えることでトラウマを振り払った。
だが、あの時は初エッチの衝撃で解決したようなものだった。

普通ならありえない事を自分に許してくれたから、
土生が特別な存在だという理奈の想いが伝わったからこそだった。
だが、もうその手は使えない。

121:絆のストレート
12/11/07 23:30:40.28 rEIaFG1r
…一つ、案が浮かんだ。

(…特別な、存在…)

そう、特別な存在同士になればいい。
今なら、いや、ずっと前から、あと一歩を踏み出せば行けるような状態だった。
それは自覚していた。

けれど、それでも「もしも」が怖い。
もしもダメだったら、理奈自身が大きく傷つく結果になってしまう。
だから、今までずっと避けていた。

「ご、ごめん、理奈。明日に響くから、もう寝ようぜ。
 …理奈?」

…けれど。
土生は自分なんかよりもずっとずっと傷つく人生を送り続けていた。
自分だけ、そこから逃げるなんて、卑怯だ。

そんな卑怯者に、土生の心は救えない。
本当の意味で土生と向き合う事は、相応の覚悟がなければできないのだ。


「…理奈?」

気付けば、土生に身体が近づいていた。
そして、そっと目を閉じる。

「…!」

キス。
それは、異性として好きだよ、という証。
今までのお触りや授乳、フェラは、あくまで仲間としての絆の結晶。

それを、超える。
愛し合う存在として、ずっとそばにいることを誓う行為。

「…理奈…」

122:絆のストレート
12/11/07 23:31:42.67 rEIaFG1r
…ただし、きちんとした場所にキスできれば、の話だが。

「そこ、鼻…」
「ふぇ?はわわわっ!」
「…大丈夫だよ。気持ちは伝わってるから。」

告白は、した。
あとは、返事を待つだけ。

「…これが、理奈の結論、か。」
「翔はあたしが消えるのを怖がっているけど…
 あたしだって、翔から離れるのは、嫌だもん!好きだから!」
「理奈…。」
「どうすれば、翔に信じてもらえるかはわからないけど!
 けど、翔とおんなじくらい、あたしだって、翔が居なくなるの、怖い。
 だから、あたしは絶対に離れたくない!それだけは信じて。」

せめて、自分の気持ちは伝えたい。
お互いに、一緒にいたい気持ちは同じだから。

「…不思議だよ。」
「え?」
「なんか、キスで、心が軽くなった。
 エッチするときはさ、お互いの心がつながった感じがするけど、
 キスって、なんか、暖かい…」

エッチは信頼の証。信頼しているからこそ、逆にそれが消えることを想像すると辛い。
その不安をかき消してくれるのが、キス。
いつまでも、一緒にいてくれる、そんな確信を持たせてくれる。

「…。あたしも、かな。」

恋人という「契約」を結ぶことで、絶対に離れない事を約束する。
理奈にとって、キスにはそういう側面もあった。
けれど、そんなことは今はもうどうでもいい。ただ、キスを楽しみたい。

「翔、ん…。」
「んっ…。」

もう1度、キス。
今度はきっちりと唇を奪う。これが、二人のファースト・キス。

5秒だけの短いキスだったが、なんとも言えない高揚感が二人を包む。

「はぁ…はぁ…」
「ん…理奈、今度は、俺も…」

土生からのキス。
まだ二人とも幼く、テクニックはない。ただ唇を合わせるだけ。
それでも、十分すぎるほど幸せだった。

土生はなかなか離れようとしない。
後頭部を抑え、鼻で呼吸をしながら、同時に乳房も撫でていく。

「ん…んんっ!」

予想外の快感に、理奈が悶える。
ソフトなタッチで、乳房をさすりながら、乳輪を指でなぞる。

123:絆のストレート
12/11/07 23:32:35.80 rEIaFG1r
そのまま布団へと押し倒し、再びブラとシャツをずり上げた。
重力に導かれひらべったくなった胸に、再びかぶりつく。

「あ…あうっ…」
「声出すな、気付かれる。」
「だ、だってぇ…」
「…あーぁ、もうこんなに濡らしてやがる。」
「!…だめっ!」

いつのまにかスカートがめくれており、シミのついた下着に気付くと、思わず両手で塞ぐ。
だが、理奈の両手首をそっと掴みながらも、無理にこじ開けない。

「…じゃぁ、胸だけにしておくか?」
「そ、それは、…その…」
「まぁ、俺は胸だけでもいいがな。」
「…い。」

細々とした声。
それに追い打ちをかける辺は、土生にもややSっ気があるらしい。

「…お願い…メチャクチャにしてぇっ!」
「けどなぁ、声が漏れたら嫌だしよ…」
「…唇、塞いで。」

その言葉、待ってましたと言わんばかりにニタリと笑う土生。
唇を塞ぐと、下着の中に手をくぐらせ、指をズプリと挿入れていく。

「んー、んんーっ!」
(もうイったのか。)

キスの高揚感と、性感帯への刺激のダブルパンチ。
あっけなくイってしまうが、土生の攻撃が止むことはない。

「ん…ん!?んんんっ!」

鼻だけの呼吸故に、お互いにだんだん苦しくなる。
だが、互いを求め合う想いが勝り、唇が離れることはない。

「んんん、んんんんーっ!」

背中が弓なりになり、硬直する。
挿入れていた中指が締め付けられ、愛液がとろとろと出てくる。
同時に呼吸も限界に達し、唇を離した。

「はぁ…はぁ…」
「理奈…どうだった?」

荒い呼吸を繰り返しながら、うなずく。
呼吸の自由を奪われ、初めての感覚に襲われれば、そう簡単に意識が元通りになるはずはない。
ぴくぴくと身体を震わせながら、土生を見つめている。

土生も自分のモノがかなり限界に近くなっていた。
ズボンとトランクスを脱ぎ捨てると、理奈の上に跨り、胸で挟み込む。

唾液を落として滑りをつけると、少しずつ上下に動かし始めた。

124:絆のストレート
12/11/07 23:33:09.70 rEIaFG1r
「…うおっ…やっぱいい…」
「んっ…」

土生は無論のこと、理奈も感じていた。
熱くて固い感触だけで、イったばかりの理奈を感じさせるには十二分だった。

「熱い…固い…」
「やべ、出そう…」

言葉を喋るのを見るに、理奈の状態は落ち着いて来たようである。
おもむろに胸の谷間に手を突っ込むと亀頭を取り出し、首を曲げて亀頭をパクリと銜えた。

「うあ…そ、それは…」

指でクニクニと竿をいじると、それだけで限界を迎え、理奈の口で果てた。

「あ…うぁ…」
「んっ、…こく…こくん…」

飲み込むには厳しい量だったが、なんとか飲み干した。
何日もご無沙汰だったため溜まっており、久しぶりの射精はいつも以上の解放感だった。

「ふぅ…全部、飲んじゃった。」
「お、おい、大丈夫か?」
「へーきだよ。…まぁ、ずいぶんと溜まってたんだなーとは思ったけど。」

いつもやっていることなのに、今日のフェラはいつもと全く違う。
ドキドキがある。愛しさがある。
好きな人とやる楽しさがある、嬉しさがある。

おもむろに身体を横にして、寄り添う。
改めて、理奈の体をまじまじと見てみる。

自身の活発さを表現するかのような緑色のショートヘア、てっぺんには大きなアホ毛。
目付きはどちらかというと鋭いが、赤い瞳には穏やかさも持ち合わせている。
あれだけ太陽の光を浴びていても、ブルペン練習が多いからか日焼けはそれほどしていない小麦色の肌。
そして、先ほど初めてを奪った唇。

首元を艶やかに見せる鎖骨、その下にはいつも甘えている巨乳。
Jカップだと以前言っていたが、最近また少し大きくなったそうだ。
頂点にはピンク色の乳輪と乳首。ずっとこの色を維持してくれればいいが、そうもいかないだろう。
無論、何色になろうが理奈の胸が愛しいことにはかわりはない。

ウェストは締まっているが、緒方ほどメリハリがあるわけではない。
けれど、あまりここが細いと体を支えきれないだろう。
最近ダイエットをしようかと言っていたこともあったが、それに関しては全力で阻止した。

まだ毛の生えていない恥丘。
何度か弄ってはいても、陰唇の奥にあるピンク色が焦ることはない。
…それは、理奈がまだ処女だから。

「…じゃぁさ。」

125:絆のストレート
12/11/07 23:33:44.69 rEIaFG1r
ファースト・キスは終わった。
二人がやり遂げていないことは、あと1つ。

「…下の口にも、ちょうだい。」
「!ま、まて、それは…」
「大丈夫、まだ生理来てないから。
 …ねぇ、翔の身体で教えて。あたしが好きだってこと。」

理奈を自分のものにする。

「あたしの体に、傷を付けて。あたしの事が好きだって証を、つけて。」

理奈を、自分だけのものにする。

「あたしを、どこへも逃げられない身体にして。」

理奈を、自分だけのものとして縛り付ける。

「…それで、翔も、どこへも逃げられない身体になって…」

目に涙が溜まっている。それは、断られたら、土生がどこかへ行ってしまいそうな気がしたから。
そんな恐怖が理奈を襲い、涙を流させていた。
もしくは、断られたらどうしようという、絶望感からか。

(理奈も、俺が消えることを怖がってる…俺だけじゃ、ないんだよな…。)
「…。
 翔、断らないで…」
「理奈…」

普段なら、ごめんね、無理言って、と一歩引き下がるのが理奈。
それを引き止めて受け入れてやる、それが土生。互いへの思いやりである。

だが、今回は断ることさえ許さない。
強引に直球でねじ伏せるスタイルよろしく、これ程までに押し通そうとする理奈は初めてだった。
それでも、土生は答えに窮する。本当にいいのか、葛藤を続ける。

「翔、お願い…」

しかし、決断が遅くなればなるほど、理奈を待たせることになる。
即ち、恐怖と隣り合わせの状態をずっと強いることと同じ。精神を蝕むのと、同じだった。
1分でも、いや、1秒であっても、理奈にとっては地獄の痛みだった。

126:絆のストレート
12/11/07 23:35:13.39 rEIaFG1r
…そして、それに耐え切れるほど、理奈は強くない。

「…。」
「翔、もシ、断ルナラ…アンタヲ、殺ス…!」
「!?」

土生のことをあんた呼ばわり、そんなこと問題じゃない。
あの理奈が。自分をこれだけ想ってくれている理奈が。

殺す。たしかに今、そういったのだ。
地獄の苦痛が、理奈をパニックにさせていた。

「ハァ…ハァ…はぁ…」
(理奈…)
「翔…お願い、あたしと、して…お願イ…デナケレバ、殺ス…!
 アンタヲ、アタシノ…物ニ…お願い、あたしを翔の物に、して…」

それでも、土生を殺したいという衝動に、耐え続けている。
おそらく、理奈は自分が何を言っているのかも、分かっていないはずだ。

…覚悟を、決めた。

「…わかっ」
「~~~~~~~~~っ!」
「!?」

土生の回答への恐怖感で、一杯だった。
だから、声をだしたことだけで、悪い方の引き金になる。

耳を塞ぎ、目を閉じ、口を大きく広げ、かすれ声で叫ぶ。
かすれているから、音量自体は無いに等しい。

だが、その悲痛さは見ればわかる。
もしかすれ声でなかったら、確実に建物全体に広がっていただろう。

「おい、どうした、理奈!」
(いや!いや!いや!)

かすれた声で、首を横にぶんぶん振りながら、もがき苦しむ。

「しっかりしろ!おい、理奈!」
(いや!いや!)

首を振り続けたかと思うと、今度は手で口を抑えてうずくまる。
そして素早く立ち上がり、部屋の中の洗面台に突っ走った。

「…!?」
「はぁ…はぁ…」

吐いていた。
洗面台には、生々しいモノが見える。

127:絆のストレート
12/11/07 23:36:17.69 rEIaFG1r
「理奈、大丈夫k」
「見ないで!こないで!ダメ…いやぁ…」

見られたくないものを、愛する土生に見られた。
理奈の何かが崩壊するとともに、足元から体が崩れ落ちる。

「翔ぉ…」
「心配すんな。とりあえず、そら。」

近くにあったコップに水を入れ、後頭部を支えながら飲ませる。
なんとか飲み干し、まずは一安心。

「掃除は俺がやっておく。とりあえず、まずは布団まで連れてってやっから。」
「…ぅん。」

目もうつろな状態で土生に抱き上げられ、布団に寝かされる。
そして、洗面所に戻ろうとしたとき、

土生の右手首をつかんだ。

「だ、だめ…いかないで…」
「理奈?」
「一人に、しないで…」
「…あぁ、わかった。」

洗面台の近くまで布団を引きずり、理奈の見える位置で後始末を始める。
理奈はその様子を、ただじっと眺めるだけしか出来ない。

「ごめん、身体動かなくて、手伝えない…」
「いいんだよ、俺に任せとけ。
 明日は、理奈は1日休んでろ。そんな状態で練習は無理だ。」
「…ごめんなさい、あたし、何やってるんだろ…」

石鹸を洗面台に塗りたくり、ひたすらに水を流し続ける。
ようやくほぼ終わったところで、理奈が言葉を紡ぎ始めた。


「なんで、あたし、翔にあんなこと…」
「ん、何か言ったっけ?」
「いいんだよ、気を遣わなくって。あたし、翔を殺すっていったんだよ…!
 酷い事、酷い事言っちゃったんだよ…!」

パニックになることは、意識が吹き飛ぶことと同一ではない。
物事の判断がつかなくなるだけで、自らの意思で殺すといったことには、間違いはない。

「どうかしてたんだよ。それに、俺が返事をしないせいで、理奈を苦しめてたから、」
「関係ないよ!」

悲痛な声に、思わず理奈の方を振り向く。
案の定、涙が流れ続けている。

「あたしっ…最低な…なんで、なんで…」
「理奈のせいじゃない。」
「もう、あたし、生きていられない…死にたい…
 …いっそ、殺して…」

蛇口を止めると、理奈に寄り添って横になる。
何も言わずに、ただ理奈をそっと抱き寄せた。

128:絆のストレート
12/11/07 23:37:59.64 rEIaFG1r
「…!」
「好きだよ。」
「…嘘。だって、殺す、なんて…言っちゃっ…」
「大好きだ。」
「…なんで、あたしっ…あんな事…」
「愛してる。」

ただ、愛する言葉を伝え続ける。
それでも、理奈の自責の念は消えない。

「…死にたい…」
「辛いんだよな、理奈。」
「あたしなんかより、翔の方が…」
「苦しいんだよな、辛いんだよな。可哀想な思い、させちまったな。」
「そんな事…」
「ごめんな、理奈。」

ただひたすら、理奈のことを思いやる。
そして、苦しみに喘ぐ理奈に、苦しんでしまっている事に、謝る。

「なんで…なんで?
 なんで、翔は、そんなに、優しいの…?」
「…。」

理奈の気持ちが、ようやく解れた。
あとは、想いを伝えるだけ。最高の方法で。


理奈を呪縛から解き放つ、甘美なキス。
背中にしっかりと手を回し、絶対に離さないという意思が伝わるようなキス。

「…ぷはぁっ!しょ、翔?」
「何も考えなくていい。ちょっと痛いと思うけど、いいか?」
「え…い、いいの…?」
「ああ。」

想いが、通じた。土生も、理奈も、嬉しかった。
満面の笑みの理奈に、安らぎを覚えつつ、自分の分身を裂け目にあてがう。

一度射精したとはいえ、準備は十分整っていた。
初体験のドキドキを抑えるために、一度深呼吸して、

「行くぜ。力抜いて。」
「うん…」
「…(…あれ?)」

はずだった。

「…翔?」
「は、外れたかな、もう1回。」

腰を推し進めても、入る感触はない。
滑って外れる感触もない。

あるのは…分身が互いの体に押しつぶされる感触のみ。

129:絆のストレート
12/11/07 23:42:32.28 rEIaFG1r
(あ、あれ!?)
「翔?どうしたの?」
「わ、悪い、ちょっと待ってくれ。」

分身を見て、絶望した。完全に縮み上がっている。
射精していたのが大きかったか、あるいは緊張で縮んでしまったか。

どれだけこすっても、臨戦態勢にならない。

(嘘だろ、こんな時に…!)
「ねぇ、どうしたの?」
「わーっ、見るな!」

慌てて隠す。
だが、一瞬だけ見えた土生の分身の状態は、しっかり捉えられていた。

「こ、これは、その…」
「…ふふっ。」
「いや、その、理奈とやりたくない、なんてわけじゃなくて…」
「…もう、翔ったら。
 いいんだよ、こういうときも、あるよね。」

自信を失う土生を慰めるかのように、そっと抱きつく。

「いつもあれだけ頼り甲斐があるのに…
 こういう可愛いところがあるから、翔と一緒にいるのがやめられないんだよねーっ!」
「う、うるせぇ!」
「あはは!翔のバーカっ!」
「てんめ…ぜってー寝てる間に孕ませてやる!」
「やってみれば?べーっだ!」

翌日早朝。理奈が人知れずユキの部屋に戻るまでに何があったかは、各々の想像に任せる事にしよう。
ただ1つ言えることは、土生が朝起きたときに理奈がいなくなっていたことだ。

代わりに枕元に添えてあった置き手紙は、今でも土生の宝物となっている。
ユキの部屋に戻る、との伝言と共に。


《大人になったら、結婚しようね、翔!》

130:暴走ボート ◆m.wfq0Dq3E
12/11/07 23:43:31.17 rEIaFG1r
これにて合宿編は多分終了。

次回くらいから募集キャラが出てくると思います。

では。

131:名無しさん@ピンキー
12/11/08 00:00:37.74 mRTwig3C
リアルタイムGJ!!

132:名無しさん@ピンキー
12/11/09 02:41:01.60 fvFhUk++
まさかラリナちゃんがぶっ壊れるとは。どうなるかと想った、GJ

133:名無しさんX ◆LG2vskbOjGMm
12/11/11 16:36:26.20 PiBeFGjM
【男●●●●につい書き込んでしまいましたがそれはそれとして】

皆様今晩は、名無しさんXです。
本日は短編が書きあがりましたので投稿してみます。
感想などは後ほど

今回は決闘少女空間のアナザーでお色気シーンはあんまり期待しないで下さい。
次レスより書き込みます。途中で切断されたらまた後日に残りを書き込みます。

134:決闘少女空間 version:A ◆LG2vskbOjGMm
12/11/11 16:37:35.31 PiBeFGjM
さてと…西浦小学校にその人ありと言われた二人の少女がいる。

その少女らはお互いのプライドをかけ、そして長年の因縁を断ち切るため決闘を挑む事となった。
その結果。予想外の乱入者や不確定要素も入った事によりうやむやのまま勝負なしとなった

しかし…もしも極力介入者が現れずこのまま決闘が続いていたらどうなったか誰にもその結果を予測しきれるものなどいないが、そうなったかもしれない可能性ならあげられる
それはその可能性の物語

決闘少女空間 version:A

「あはぁっ!」
ショートカットの少女が満面の笑みとともに、ストレートヘアの少女に対し俊敏に身を削るかのような蹴りを見舞っていく

その少女は憤怒と苦悶に満ちた表情でショートカットの少女に対し果敢に反撃をするも、主導権を完全に取られ、自分の攻撃はいなされ続けてしまう。
「ちくしょぉぉ!ちょこまかちょこまか逃げながら攻撃するんじゃねぇ千晶!!」

そんな様子にそのストレートヘアの少女はその美貌を顰めながらも絶叫する。
そして千晶と呼ばれた少女は、自分の名を叫んだ少女に対し
「そんなの真理が遅いだけじゃんっ!!それにねぇボクまだまだ速く出来るよぉぉ。それそれぇぇ!!」
ストレートヘアの少女…真理に減らず口を叩きながら千晶は、攻防ともギアを一段上げ、まさに疾風怒濤の四文字熟語を表現したが如くのスピードで真理に襲いかかる。

そんな激しい少女たちの戦いを、一人の少年はみていた。
彼の名は八坂明。千晶と真理の幼馴染でこの決闘の見届け人である。

少女達の激烈な攻防。だがよくよく見れば千晶も真理もかなりの美少女の上
少女と思えないほどたわわな胸を激しく揺らしながらの格闘戦
普通の少年なら、それだけで生理的に男根が大きくなってしまう所だが、明は真面目に…淡々と彼女たちの戦いを見守っていた。

135:決闘少女空間 version:A ◆LG2vskbOjGMm
12/11/11 16:39:36.66 PiBeFGjM
ちょうどその頃

二人の少年は校舎で少女らの決闘を思いながら校舎を見ていたが、糸が切れて安堵しきった様子で
「ふぁぁ…やっと終わったぁぁ。色々あったが何とかなったな!!」
少年が大きく身体を伸ばしながら高らかに声を上げるも、話しかけられた少年はまだまだとばかりに緊張感を強めていた。

ここまで持っていくのに時間がかかったものの、今の所担任教諭である藤原通子や他の教諭。または第三者の介入等はない。
しかしながら千晶と真理の決闘がどれだけ続くか彼らにも分からないのだ。
もし長引いて介入されたら…色々と面倒な事になるのは明明白白。

少年はそんな事を考えていたが、もう一人の少年はもずもずしながら
「……なあ。岸ぃ……わりいけどよぉ…」
岸と呼ばれた少年は、もう一人の少年を黙って見ていたが、もう抑えるのが無理とばかりに

「いい加減今までキンチョーしっぱなしでションベンでそうなんだわ。お前も付いてきてくれね」
連れションの誘いをかけてくる。

岸はもう一人の少年に対してため息をつきながらも、仕方ないとばかりに
「仕方ねぇなぁカンチ。なんかお前を見てると不安だから俺も付き合ってやるよ」
もう一人の少年…カンチこと高橋貫一とともにトイレへと向かう事を決めた。

それを聞いたカンチは
「へへっ!わりいね岸。じゃあ行こうぜ」
満足げな表情でトイレに向かう。

トイレに向かう途中カンチは岸にぺらぺらと
「いやぁぁ…今ごろあいつら凄いんだろうぜ!!」
少女達の決闘を想像し、その様子を思い浮かべて浮ついていた。

岸は最初そんなカンチに苦笑していたが、ふとカンチに対し即座に真顔で向き、大急ぎで携帯電話を打ったメモを見せた。

内容は以下の通り。
(誰か俺らを付けている。決闘の事はしゃべるな。そして悟られてもまずいから周囲を覗うな)
とのことだ

カンチは思わず周囲を見てしまいたくなるが、岸から凝視された事もありぎこちないが彼の言われた通りアドリブで
「岸ぃ…お前は今お笑い界でどの芸人が来てると思う??」
ごまかすのだった。

岸は苦笑しそうになったが、カンチに合わせ
「そうだな…俺は……」
話を続けて、男子トイレに入るのだった。

そして…カンチは流石にここならと慌てて周りをきょろきょろし
「誰??誰が俺らを付けてたんだ??」
慌てた様子で岸に尋ねるも、岸本人も流石に誰とは分からず、また相手もこれ以上近寄れば気取られると察して距離を置いた模様で分からずじまいだったので。

「分からねえが…もう一度言うぜカンチ。
あいつらの事は全部が終わるまで黙っているほかねえぜ」
改めて口止めする事がやっとだった。その様子にカンチも真顔で頷くほかなかったのだった。

136:決闘少女空間 version:A ◆LG2vskbOjGMm
12/11/11 16:41:02.70 PiBeFGjM
二人の少年が何とかなぞの追跡者から逃げおおせたその頃

「ちぇぇぇいい!!!」
ますます激しさを増す千晶の連激に真理は何とか反撃をするのがやっとの様子だった
最もそのやっとの反撃は並み大抵の反撃ではなく
もしもまともに食らえばあっという間に大勢がひっくり返るほど鋭く、激しいものだったのは言うまでも無い。

流石に鬼マリと言われるだけの事はある、彼女らの決闘を見守る明は改めてそう思った。

勿論千晶はそんな彼女を理解しているとばかりに、自分が終始優勢だと言うが一糸の油断も挟まず徹底的に真理を攻めまくる。

「あははっ!!遅いよ真理っ!!」
そういいながら真理の鋭いストレートをいなしつつ、彼女にボディブローを叩きこみ即座に射程内から離れる

無論千晶のボディーブローを直撃で貰った真理はよろけるも、それでさえまだまだ勢いは止めずに、首が飛びそうなほどの回し蹴りさえ即座にやってのけてくる
だがさすがにから振りを繰り返したために体力が限界に来たのか隙が目立ち始め、真理はいい加減辛そうな様子だった

「くそっ!!一発でも当たれば!!!」
ますます悔しさをにじませる真理!そのいら立ちと疲れのピークから、思わず隙の大きい踵落としを千晶に食らわそうとするも

「あはっ!!真理大ぶりぃ!!」当然そんな雑の攻撃は千晶に当たる訳がなく、逆に

「とどめだよ!真理っ!!!」千晶は隙だらけの真理に対し、神速を思わす速度で突撃をし、急激に飛び上がりそのまま蹴り飛ばす。

その蹴りの名は千晶・人間酸素魚雷
まさにその名の通り魚雷を思わせるステルス・破壊力を帯びたとび蹴りであり
谷川千晶が使う最強の切り札である

それを直撃で貰えばさしもの真理でさえ…
「ぐ…まだだ…まだだぜ千晶……まだ………………だ…」
苦しさと闘争心は健在ながら、そのまま倒れるほかなかったのであった。

千晶はそんな倒れた真理を見下ろしひとことだけ呟いた
「ボクの勝ちだよ真理」と

勝敗を見届けた明は千晶に駆け寄り「勝ったな!千晶」彼女の勝利を祝い
千晶も明の言葉に対して嬉しそうに、「うんっ!」答え微笑み返す。

ただし気絶した真理をほっておく事も出来ず、明は彼女を背負い
「それじゃあ帰ろうぜ…そろそろ撤収しないと岸らに迷惑が掛かっちまう」
千晶とともに校舎から立ち去ろうと言葉をかけ、千晶もそれに頷く。

「むふふ……」
二人…正確に言えば三人なのだが真理を背負いながらの明は、背中で真理の発展途上の巨乳の感触を楽しみ、ついへんな言葉が出てしまう

千晶は少し変な表情で明を見ながらも、これで完全に真理との勝負が付いた事に安堵し、校舎前で岸らと合流したのち。
岸らに事後報告を済ませ、明は真理を律儀に…いや楽しくてしょうがなかったのか彼女の家まで背負ったまま送り届け、彼女の弟らから変な顔をされながらも感謝されたのだった。

その夜
西小付近からオオカミのような遠吠えが聞こえた事は言うまでもなかった。 FIN

137:久美ニズム no.1 ◆LG2vskbOjGMm
12/11/11 16:46:52.98 PiBeFGjM
【まだ書き込めそうなのでもう少し書き込んでみます
続いての単品は大泉久美を主人公にした裏話みたいな話です
これもあんまりお色気には期待しないで下さい。勇気譲で超軽めのお色気シーン+微リョナ】

久美ニズム no.1 いきなり師匠

初夏の昼休み。相変わらず熱くてたまらない中。私は司馬からまた愚痴を聞かされていた
「久美ぃ。この間土生と土生にくっついてる西小のボインに喧嘩売ろうとしたら裏切り者にのされて大変だった~」

私はあきれ顔で土生とは別の意味合いで腐れ縁なこの男の話を聞いていた
何でも昨日の日曜日司馬らは試合に行こうとした土生と野村理奈に喧嘩を売りに行こうとしたら
瑞原勇気っていう4年生に乱入を食らって、取り巻き共々ぼこぼこにされたと言う話だ。

別に私からすればシバケンさんにゴトーさん。
沙織お姉さまや優子たちリリアムのメンバーに関係しないだろうど~でもいい話だった。

いや…今更なんて事はないだろうけど野村理奈絡みだけは優子と鷲沢副キャプテンに言うとうるさくなるか…
それに勇気って子確かシバケンさんが土生等ともめた時に蹴りを出してシバケンさんを止めたとも何とも聞いた様な…

「久美!こうなったらお前にも…」司馬が報復の手伝いを切り出そうとするも私は先に司馬の言葉をさえぎり

「あのねぇ。今更抗争の…しかも内ゲバの参加なんて迷惑になるから巻き込まないで頂戴」
さっさと場所を移動するのだった。

それから鉄棒あたりで休んでいると…瓢箪から駒?違うな…鉄棒近くだから犬も歩けば棒に当たるかな。
それとも噂なんてしていないけど、噂をすれば影か…

「ふう探しましたよ…貴女が大泉久美さんですね」
一人の小柄な…そのわりには胸の膨らみが今日子並みか、彼女の腰回りが括れている為。
それ以上に胸が目立つ薄着の少女が私の前に現れた。
あんまり薄着なので汗で薄ら透けたシャツ越しに乳首が少し浮いてちょっとHだなって感じちゃう❤

まあ…この展開は…十中八九彼女だと思ったけど一応私は彼女に問う
「あんたは?確かに私は大泉久美だけど…何の用」と

彼女は案の定
「ああ。スイマセンまだこっちから名乗ってませんでしたね。私は瑞原勇気って言います。
この間から光陵に入団したのですが、大泉さんに頼みが合ってきました」
瑞原勇気その人だった。

138:久美ニズム no.1 ◆LG2vskbOjGMm
12/11/11 16:48:55.52 PiBeFGjM
私はとりあえず勇気の頼みが気になったから聞いてみた。
「頼みって?」

勇気は私が話を聞く気になったと思い、少し喜びながら
「大泉さんに投球を学びたいんです!」と言う事でどうやら私に投球を習いたいようだった。

成程。中井監督はどうかわからないが
投球と言う意味だと土生じゃあ無理だ、あの男じゃ基礎は何とかなるだろうけど
ピッチングと言う意味だとノーコンもいい話だし、他の連中だったら問題外ってレベルだろう

野村理奈にしたって優子の話を聞く限り。
彼女ならストレートだけなら教えられるだろうが、それ以外は彼女も教えてもらう方の人間だろう

となるとリリアムのエースの私に聞くのが一番だよね!
この娘は確かに見る目と頼る人間の目利きはいい!!
でも…私は少し気になったので勇気に少し聞いてみた

「でもさ。投球を教わりたいんだったら最初っから強豪リトルなりに行けばよかったんじゃないの?
野球以外ならリリアムでもコーチしてくれる人だったらたくさん知ってるし」
そう。わざわざ弱小リトルの光陵で無くても鍛えたいなら強いリトルはいくらでもある

ただ優子もぼやいていた事もあったが野球チームって女子選手はハブにされやすい
中々スタメンを取るのは色眼鏡などの影響もありかなり困難だろう
ましては勇気ほどの可愛らしい女の子だったら、マネージャーとしてチームに入りたいと誤解されたり、或いは体や嫉妬から変な事する奴も出るだろう。
もっとも噂通りなら後でぼこぼこにはなるだろうが。

その点ウチだったら純粋に実力勝負になる為。
私並みのセンスさえあれば4年からでもスタメン入り…更にはバリバリのエースとして活躍する事も夢ではない。
たとえそこまで才能がなくても、きっちりと練習を受ける事は可能だろう。

そんな疑問を口にする私だったが勇気は
「私…光陵ってチームが女子でも野球をのびのびやれるって聞いたから…入る事にしたんです
ですが。この間の試合は無様な出来だったんで…今の練習だけじゃなくて
もっと投球の上手な人に教わりながらチームで一番に…なりたいんです!」ってはっきり私を見て言い切った

ほう。この娘事情は知らないけど野村理奈に勝つ気かな?
それだったらそれで…おもしろそう。と思ったが私達の後ろで司馬が…いや司馬達がざわざわしてる

禊も…必要かな。

……よし!
私は勇気に対して「目をつぶって」と言う。

勇気は「目を…ですか…なんで」当然困惑しながらも、言う事を聞いて目をつぶってくれる

私はそっと勇気に近寄る。勇気が今何を考えているか分からないけど少し緊張しているようだった

私は勇気の耳元に口を寄せ「キス…してあげると思った」と言いつつ、勇気の腹部目がけ通打を放った。

139:久美ニズム no.1 ◆LG2vskbOjGMm
12/11/11 16:52:23.76 PiBeFGjM
勇気は突然の不意打ちに、反撃する事も、よける事も出来ずに思いっきり貰って
5メートルほど吹っ飛んだ…吹っ飛んだ際に薄着のシャツから胸が撓み、形の良い胸やピンク色の処女色乳首もちらりと見えた

それを見ていた司馬らは最初私が何をしたか分らず、茫然としていたが
苦しんでいる勇気を見て好機と判断したのか、5人みんなで殴りかかってきた

さしもの勇気も動きが悪く、司馬に胸を乱暴に揉まれながら
「どうしたよ裏切りもん!久美が俺らとダチだって知らなかったんだな!!」
詰るのだった。
他の連中も勇気の反撃を貰いながらも太股やお尻を撫でたり、ずうずうしい奴になると股間に手を触れたり酔っぱらってホステスに触るリーマンみたいな奴もいた

あーあ。なんでこの連中は無駄な事するのかね~
復讐したいんだったらさっさとノセばいいのに…案の定少したってから

140:久美ニズム no.1 ◆LG2vskbOjGMm
12/11/11 16:53:48.94 PiBeFGjM
「おい!勇気ちゃんに何しやがる!」と一気呵成とばかりにスピード馬鹿こと橡浦が勇気を庇い
「相変わらず懲りねえ連中だなお前ら!!」パワー馬鹿の山下が周囲をなぎ倒していく

「でやがったな土生の金魚のふ…グヘぇぇ!!」で二人の乱入で声を荒げる司馬をよそに、呼吸を戻して後ろ脚からの太股で司馬のちんちんを蹴り飛ばされ、ダメ出しとばかりに土生からグーパンを貰う司馬

「チキュショーーー」司馬らは仲良く土生等におっぱわられたのだった。

私は関せずと言う表情で顛末を見ていたのだが、スピード馬鹿が何をとち狂ったか
私の胸倉を掴みつつ「大泉!てめぇなんのまねだよ!!!」と怒鳴ってきて五月蠅い上
スピード馬鹿の手が私の育ち盛りな美乳に当たって正直ムッときたので
合気の要領で橡浦を投げ飛ばし、奴に土の味を味あわせてながら、抵抗を防ぐため腕を決めて
「無駄に触らないの橡浦」と言ってやる

「テメぇ!!」今度はパワー馬鹿が私に突っかかってきたのだが、勇気が制止するのだった

「ごほっ!大泉さん…あの連中の事…気づいてですか?」と確信に触れたので、私は黙って頷く。

土生もどう言う事だと言う表情になるが、勇気は話を続け
「大泉さん。あの時うんって言ったらあいつらといざこざになるから…あえて私にあんなこと」となんで自分が殴られたのか理解したようだったが…

「うーん。それだけだと75点ぐらいだね。
確かにそれもあるけど、最近アンタたち目立ち過ぎてきてるから…
白瀬さんやシバケンさんと揉めたりとか…」
私は、最近土生がシバケンさんのガールフレンド白瀬さんと揉めた事
それに発展してシバケンさんとも揉めた事から、最近土生等がうわさになっているのを知ってた。
そしてその事で沙織お姉さまが少なからず土生に対して不快に思っていらっしゃる事も

「後はアイツがさっき言った通り。あんなのでも私の友達だからね
司馬の方から何時もあんたらに喧嘩売ってくるとはいえ、何時もワンサイドゲームじゃかわいそーだし」
とまあ司馬のかたき討ちもついでにと言う感じだ

それを聞きながら土生は私の方を侮蔑した様なツラで見ながら
「相変わらずお前は一年前と変わらないんだな……腐れ縁もいい加減にしてくれよ」
私に返すもそれはこっちのせりふだった。

一年前ストレートだけだったとはいえコイツに打ち込まれた屈辱は昨日の事の様に覚えている
だからこそ土生を打ちのめしてこの敗北がたまたまだったと証明したいのだ
「だったら今度私の方が出向いてあげるから勝負してよ…それとも負けるの怖いの??」私の方から挑発してみるが

土生等は私を無視して立ち去る。が勇気は残ってくれた
橡浦は心配して勇気を連れ戻そうとするも、土生が制してそのまま男三人は戻っていく。

そんな中勇気は私に対して
「大泉さん。約束は…」
律儀に先程の約束を果たしてもらいたいようだ

勿論私としても身内ならここまで親切丁寧に教える事はないけど有望株
しかも野村理奈に吠えずらをかかせる可能性がある娘を鍛えるのは悪い気はしない

「OK!約束は守るわ。じゃあまずフォームから…」
私は早速勇気に対して指導を開始するのだった。 終わり

141:久美ニズム no.2 ◆LG2vskbOjGMm
12/11/11 16:56:39.75 PiBeFGjM
【もうちょっとだけ続くんじゃ。とまあ小話はともかくまだ書き込めそうなのでさらに久美ニズム第二話
こっちは色々詰め込んでみました】

久美ニズム 第二話 仕事の日々

空いた時間勇気に投球を少し教えた後。
私は学校の授業をこなし、さっさと掃除とかを終わらせて、リリアムに向かう。
本当は沙織お姉さまと一緒に行きたかったけど、あいにくお姉さまは委員会の仕事で遅れるようだ。

基本的に東小テリトリーに入っているリリアム練習所だから
私達東小メンバーは特に誰にも気を使う必要がなく、各個人で向かうのだった。
もっとも優子ら西小メンバーは流石に固まらないと、司馬らシバケンさん達のシンパにつかまって変な事になる事もあるけどね。

とりあえず一人で歩いていたら後ろから「久美ちゃん久美ちゃん」って
声をかけられたので振り返ると、やっぱりソバージュとショートの少女ら…凪と保奈美のコンビだった。
この二人は何時も二人一緒だよな~そんな事を思いつつ

「おーす。凪に保奈美」私も返事を返す。
私達5年東小スタメン固定組がそろい踏みの中。特に急ぐ理由もなかったのでだべりながら歩いていく。

「久美ちゃん。今日も神楽坂キャプテンや石引さんと残り?」
保奈美が少し頬を赤くして、私に尋ねてくる。凪の奴まで私の言葉に耳をしっかりと傾けてやがる

要するにシャワールームでの“お楽しみ”をするのかと言う意味で聞きたいのだろう。
保奈美の好みは“逞しい女の子”だから基本相棒は凪だけど、鷲沢副キャプテンや優子相手も喜んでって感じだし
凪の奴はお姉さまみたいな“淑やかな御姫様”が好み
だからこそ凪は保奈美とも良く楽しむけど、お姉さま相手とも遊ぶ事があるからな~
それで結構凪野郎と揉めたりした事もあったけど、結局私も凪から好み判定でたまに遊ぶようになったしな~

あっ。勘違いしないで欲しいけど、沙織お姉さま・優子で私の三人揃って練習をしっかりやった後。私達は熱く激しく愉しむ訳だけど❤

142:久美ニズム no.2 ◆LG2vskbOjGMm
12/11/11 16:58:30.89 PiBeFGjM
けど今日は残念ながら「マミーから仕事頼まれちゃってさ~今日は通常運転よ」て答えるしかなかった
保奈美・凪とも私の家業の事とか分かっているから細々聞かず「そうなんだ」「アンタも忙しいね久美」って答えてきた。

私の家は自慢じゃないけど(自慢だけどね)。
マミーが有名な占い師“大泉の母”で有名な占い師で、TV出演だとかで出ずっぱり
だからこそたまに家でマミーがやる占いの代わりを私が務める事もあるのだ。

因みに司馬のお母さんがマミーのマネージャー兼家政婦さんで良く私達の世話をしてくれる。

元々リリアムに入る以前。私はシバケンさんらと組んで、司馬らと西小連中相手に暴れていた縁もあり
わりと気が合うダチって感じで今も付き合っている訳だ。

最もあいつん事は腐れ縁のダチって関係の止まりで別に男としちゃ見ちゃいないし。
司馬も身の程知らずに沙織お姉さまの様な大人の女性が好みと公言している間柄なのだ。
まあ司馬は沙織お姉さまとシバケンさんがコイビトって誤解している訳だけどwww

そんな事を考えつつ凪から渋い顔で「久美…アンタまた土生たちと揉めたって?」
先程の事をどこからか聞いたらしく声をかけてくる

私としては別に土生以外。意味も無く噛みつく気はないんだけど…まあ勇気に少し指導したのも本当だし
変な詮索や誤解も嫌だから私は

「まあちょっとね…でもあんぐらいだったら全然…それよりも結構めっけモンかも!」
って勇気の事を二人に伝える
流石に私の投球とかを一日でマスターするのは不可能…だけどセンスは確かで、鍛えれば十分モノになる。

そんな可能性と土生等の顛末をいうのだった
保奈美は「4年生で久美ちゃんにそこまで言わすのは天馬ちゃん達…
久美ちゃんだったら特に今日子ちゃん以来だね…でも土生君……」
私の言葉に感心しながらも浮かない表情だ。

勿論。私は保奈美が何を言いたいのかすぐに分かった
「ん~~引き抜くにしても今は引き抜けないね。
一年前あんなことがあったんじゃあ引き抜き系はあいつも喧しい位に警戒するだろうし」

土生が何時ぞや使える先輩どもをごっそり巨神に引き抜かれ、光陵がぼろぼろになり
つい最近までネクラくんになってた事を考えると…勇気自身の強い意思も加味して引き抜くのは私どころか沙織お姉さま
果てはあの小倉監督でさえ困難だろうと思った。

それから当初今日子はピッチャー志望だったけど、私と言う厚い壁
そんで姉貴コンビの泉と美咲が外野に一時変えた方がと言う指示から現在外野手になっているが
彼女のセンスや根性も結構侮れない物があり、片手ごしながら投球を教えたり
お姉さまや優子が忙しい時は、保奈美のお店でケーキを食べに行ったり、二人で遊んだりと結構愉しむ機会があるのだ。

そんな事を思うと少し膣が熱く…潤ってなってきちゃうが、まあとりあえずそれはそれと…

「まあ勇気があいつを見限ったりした場合に関してだったら
すぐに引き抜く事も考えるけど今は土生に任せた方がいいんじゃない❤
豚は太らせてから喰えっていうしさ」

私は当分勇気は土生等に任せた方がいいと思い二人にそういうのだった。
凪や保奈美も黙って頷き、その後はポジションの確認なり、最近の西小動向なりを話しながら動いているともうリリアムだった。

143:久美ニズム no.2 ◆LG2vskbOjGMm
12/11/11 16:59:52.78 PiBeFGjM
入口にはもう優子ら東小スタメン組を始め、東小の先輩方とかも集まって来ていたようで

「お待たせ久美❤」「待ってました久美様!」優子と今日子が私のそばによって話しかけ、リリアムの流儀として口ずけ…
しかも二人の場合。優子の場合恋人の契り。今日子は疑似姉妹の契りを交わしている為
舌を絡めるキスをするのがマナー!

先に今日子の方から…
「んっ~❤んんっ」
「ぷぅ…くみさまぁ❤」

私らより一歳年下の為か背丈はそんな変わらないのになんとなく今日子は抱き心地がいい❤
しかも結構仕込んだ甲斐もあり、優子や沙織お姉さまとは別ベクトルでドキドキ…しちゃうな❤
年の割に発育が速い胸も好き

でも今日子ばかりキスをするのは相方の優子に悪いから、名残惜しいけど今日子に軽く会釈してから離れ
次は優子を抱きしめながらキスをする

ンっ❤優子またおっぱい大きくなったな❤
胸の大きさなら間違えなくリリアムの中では一番大きい爆乳が私の美乳と重なり、ぞくぞくするほど感じてしまう❤
しかもブラ越しに乳首が当たっただけでさえ…愛液が湿って…あふぅ❤軽くイッちゃうよぉ~

少し震えてしまうが、優子も私同様顔真っ赤にして足腰がガタガタして太股をきゅっと締め付けていた。
そうしないと優子もみっともなく絶頂してしまうからだろうなと私は確信していた❤

でもこのまま終わっては流儀に反するので、きっちり私と優子は舌を絡めてキスをする

「んんはぁ❤ンぅん❤❤」
「ンンンンっ❤」

やば!キスだけで意識飛んじゃった❤溶け…ちゃう……
今日スカートにして来て良かった❤ズボンだったら愛液とパンティが引っ付いて気持ち悪くなる所だった…
でもそれを差っ引いてさえ太股から熱い愛液…いや液じゃなくて蜜みたいに甘くてとろりとした雫が太股から漏れてしまう❤

優子は…あ~残念。やっぱり何時も通りジーパンだからか股間部位が湿って少しだけお漏らしをしたような風になっちゃってる

で軽く絶頂してしまうが、リリアムの中ではそんなに珍しい光景でもなかったりするんだなこれが

私達が離れると今度は優子目当てで美咲の方から優子にキスをしていた。
しかも結構大胆にお漏らしの部位を広げようと、指をジーパンにもぐりこませて直に優子の股間を弄りながら、ひっそり囁く
(大泉先輩のキスでこんなにぐっしょりになられるなんて…本当に石引先輩って感じやすいんですね
ンっ❤熱い…です……私のも…弄ってください…)
てな感じの事を言って、美咲は自分のスカートの中に優子の指を当てて感じている事を示しているようだ。

優子も悔しい事にまんざらではなさそうでこっそり美咲に囁きながら
(美咲ちゃんも…感じやすいじゃない…もうぐちゅぐちゅ❤すぐ練習だから本気で弄ってあげれないけど
せめてちゃんとキスしてあげるね)
ていいながら美咲の股間を弄りながら、結構激しいキスを交わしていた。
その度に隠せないほど優子の股間は濡れていたのを私は見逃さなかった。

そんで体が熱くなった私は…こっそりオナニーをしていたが、少し遅れて付属組と小倉監督もいそいそと登場し
名残惜しいが、服を直して小倉監督と鷲沢副キャプテンの点呼に集まるのだった。

144:久美ニズム no.2 ◆LG2vskbOjGMm
12/11/11 17:01:46.03 PiBeFGjM
…その後は沙織お姉さまも遅れて練習に参加し、マシントレーニングから一通りのミーティング
走り込みなどを続けてあっという間に帰宅時刻。

私は前もって小倉監督やお姉さまらに事情を言っていたので
「久美。お仕事がんばってねまた明日」
「優子は私が責任を持って送りますから心配しないでね久美」
「私は占いの事とかよくわかんないけど、しっかりやんな大泉!」
皆に檄を飛ばされたので「それじゃあお先に失礼します~」ってお辞儀をして、大急ぎで家に帰るのだった。

家近くはやっぱり超行列!!!凄いやこれ~毎度毎度の光景だけどさ!
ただ今日は司馬のお母さんが気を聞かせてくれたのだろう…司馬が玄関で待っていてくれたようで

「久美!仕切りは俺やおじさんの方である程度はしたから後はお前がどうにかしてくれ!」
と住宅街で混乱しそうな所を司馬とパピーの二人が纏めてくれたようだ。

パピーは…仕事場に戻っていないみたいだけどとりあえず司馬に対しては
「あんがとっ!!」て礼を言って私は大急ぎで仕事用の服に着替えて、愛用のタロットカードを片手にお客さんの前に座って占いを始める。

マミーは手相占いが得意だけど、私はタロット占いが得意だ
ただ人を捌く関係上比較的早く仕上がる“大三角の秘宝法“がメインになる。
これも自慢だけどまず間違えなく、過去、現在、未来を言い当てる事が出来、外したとしても全然誤差の範囲内なのだ。

早速最初のお客さんから占うと…
過去が“吊るされた男”の正位置
現在が“運命の輪”の正位置
そして未来が…あちゃ~“恋人”の逆位置

人生運だったのだがカードの説明をしながらお客さんの話を聞くと
元々板前で、5年間ほど料理店で修業していたのだが、気に言ってくれたお客さんの勧めで独立を始めてはと先日言われたので
自分の店をと前に占ってみたのだが…未来が“恋人”の逆位置…すなわち裏切りと出てしまっているので
私としてはあんまり言いたくなかったのだが、もう少し独立を勧めてくれた人の人となりを観察してからの方がいいと忠告せざる負えなかった。

…こういう事を言うと子供が何を!と怒るお客さんもたまにいるのだが
あいにく私の命中確率はマミー以上と言う事は評判にもなっている事もあり
意に沿わない結果でもちゃんと料金を出してくれる

ただ今日のお客さんは素直に忠告を聞ける人だった為
「俺は少し浮かれてたのかな…ありがとうねお穣さん」て言いながら一樋口一葉を渡してくれるのだった。

その後もひっきりなしに占いをしに来たお客さんでごった返し、暫く経った後リリアム組も来訪したりとひたすら忙しかった。
私がいろいろと事情通なのはひたすら耳がいい事と
占いであんまり人に話したくないことなどを誰にも話さないという条件で聞く事から色々と知っているのだ。
基本的には私も仕事の話は両親や沙織お姉さまらリリアムメンバーにもしない。
(最も悪口の類は遠慮なくちくるけどね)

でも何とか捌ききり…最後の一人を占って見送った後やっとこさフードを外して
「おわったぁ~~~」って大声でぼやけた。

145:久美ニズム no.2 ◆LG2vskbOjGMm
12/11/11 17:03:35.84 PiBeFGjM
そんな様子だったが、横からすっと司馬のお母さん…菊野さんが汗を拭きとるタオルと一緒に
「お疲れ様です巫女様。お食事の用意は整えておきました。御堂様達と召し上がりましょうか」
てねぎらってくれる。

菊野さんはマミーの仕事スケジュールに同行して、ついさっきまで料理を作っていたのか
動きやすいように私服に着替えた様だった。

私も菊野さんにはいろいろお世話になっているので
「助かります小母さま。ですがいい加減疲れましたんで…先にお風呂入ってからすぐに行きます」
てお礼を言いながら服を取りに部屋へ向かうのだが、菊野さんは恭しく私に
「行ってらっしゃいませ巫女様」と一礼してくれるのだが…ちょっと恥ずかしい

学校行事の際も忙しいパピーとマミーに代わって色々と尽力してくれるのは嬉しいけど
自分の息子以上に私に対して気を使ってしまう所から、逆に恥ずかしい思いをしてしまう事も多々ある。

さっきの巫女様と言うのもうっかりその呼び方で呼ばれてしまい変な顔をされた事だってあるんだ。

そんな事を思いながら私は服一式とパンティ!そしてDカップのブラジャーを持つのだが…
(最近きつく…なったカナ?)なんとなく一日ごと胸を締め付ける感覚が強くなっていくのを感じる。
成長期だからまだまだ胸も背も大きくなってくんだろうな~胸が大きくなればお姉さまや優子達も喜んでくれるかな…

また私はみんなに抱かれる事を想像し、あそこがキュンキュンに熱くなってきてしまう❤
お風呂で良かったな~すぐに下着の処理ができるよ。

我が家の大浴場は下手なホテルよりも大きい為。かなりゆったりできる
入り口前で私は案の定成長まっただ中のおまんこ状の染みがパンティに張り付き、乳首がもうこりこりになっているのを屈みや眼で確認し
ツインテールの髪留めを外して自慢のロングヘアーに戻す。

お姉さまにあこがれて髪を長くし始めたのは、お姉さまと私だけの秘密❤
鼻歌を交えながらかけ湯をして、お風呂に入ろうとするが…

146:久美ニズム no.2 ◆LG2vskbOjGMm
12/11/11 17:04:38.79 PiBeFGjM
「「げ!」」
なんと司馬もお風呂に入ってたらしい。思いっきり私の裸体を司馬に見せてしまっちゃった!司馬もびっくりしている…
がしっかり私の裸を凝視してしまってる上。それなりの物を更に大きくさせちゃってる!
が…まあいいか。力づくで追い出す事も出来るし、菊野さんを呼べば速攻で排除してもらえるけど

「今日はご褒美!一緒にお風呂入るぐらいならど~ってことないでしょ司馬」
私がそういうと司馬も面喰らい…私の裸から目をそらせないと言う感じだが
「ああ…そう…だよな久美」とまあ二人で風呂に入る事になった。

ゆっくり湯につかっていたが…司馬の方から
「久美の胸ってやっぱけっこうでけぇよな…流石に沙織さん程じゃないけど…綺麗だ」
て手放しで褒めてくれた

野郎から褒められるのもまあ嬉しいもんだ。
だからご褒美ついでに「じゃあさ司馬。私の胸洗わせてあげようか手でさ?」

て言ってやると司馬は土下座しながら「ははぁ」と畏まり
両手を石鹸付けて泡立てて、私の美乳を洗おうと擦るべくうごめく

「んっ!」私の胸も結構過敏なのかすぐに乳首が硬く尖り、胸の弾力が増していく
司馬も本当にうれしそうに私のおっぱいを持ちみたいに揉んだり、軽く抓ったりと楽しんでくれているようだ

気が大きくなったのか私の乳首をくりっと摘まんで抓ると言う奇襲につい
「あッ❤あはぁぁ❤❤」てな媚声を風呂場内に響かせてしまい、
司馬は大人になるチャンスと思ったか、私のおまんこも弄ろうとするも
それはさすがに駄目だったので速攻で司馬の大きめなおちんちんを取って

「胸だけだって言ったっしょ司馬❤手でアンタの扱いてあげるからそれで勘弁して
出ないと…」
力を込めて握ってやる。私の握力なら司馬のおちんちんでも握りつぶせる位自身がある

司馬もニューハーフにはなりたくないのかまた私に土下座して拝み
「じゃあ…手でおれのちんぽ…しごいて」とお願いしてきたので私も二つ返事で
「OK。じゃあおっぱいは司馬の好きに洗ってよ。私は司馬のおちんちん立たなくなるまでどぴゅどぴゅ精液絞り取ってあげっから」

て具合で私は司馬のおちんちんを扱きだしながら洗ってやり
司馬は私の上半身…特におっぱいを重点的に洗ってくれる。

基本的に私は女の子の体を弄る方が好きだ。
でも司馬みたいにお互い恋愛感情がある訳じゃないけど、それなりに良い体を弄り合うのは結構好きだったりする
ただ中出しとか妊娠の可能性があるからしたくないし、許せておまんこを自由に弄らせてあげる止まりだけどね。
勿論菊野さんが見たら速攻司馬は3時間ぐらい説教を食らう事になり。私も結構怒られるのは間違えないけど。

「んっ!!うめぇよ久美ぃ俺もう…あぁぉ!!」
色々と考えたら司馬の方もおちんぽが熱くなって止まらない様子で、私の胸タッチも更に激しく…それでもまどろっこしいとばかりに司馬は私を押し倒して

「ちょっと司馬ぁ…ぁぁっ!!やらぁ❤ちくびやらってばぁぁ❤」
私の乳首を口に含んで赤ちゃんの様に吸いたくりながら…鮭みたいに私の体全部にザーメンをぶっかけてしまうのだった。

「もお~アンタのでからだべったりじゃん…」
私は司馬のザーメンまみれになった体のまま。司馬のザーメンを指に付けて軽く自慰を試みると

「んっ❤わたしのすっごくかんじちゃってる❤❤でもそこにその立派なの突っ込むのは駄目だかんね司馬っ」
そういいながら私は司馬を見てみると…

司馬のおちんちんは結構たまってた様子でまだまだ臨戦態勢
私も正直司馬にイカされちゃったが、全然普通に動けたので
お互いの性器弄り(ただしおまんこ挿入は不許可)を続けて、仲良く体を普通に洗いっこしそのまま食卓に行くのだった。

147:久美ニズム no.2 ◆LG2vskbOjGMm
12/11/11 17:06:41.48 PiBeFGjM
案の定菊野さんが司馬を見るや
「洋!巫女様がお風呂に入られてるんだったら遠慮しないと!」
て怒りだしたので、私の方から窘めようと

「大丈夫ですって子供同士なんですから❤」
声をかける

菊野さんは大丈夫かなと言う表情だが、パピーとマミーはそんな様子を尻目に
「久美君。洋君。とりあえず菊野君が食事を用意してくれたのだから食べなさい」
とまずパピーが食事をと言ってくれた。

パピーも仕事がひと段落ついたのだろう。目に良いと言われるブルーベリー酢をぐびっと飲みながら団欒していた

基本的にパピーは一日中原稿と睨めっこだから眼には凄く気を使う。

次にマミーから「子供はとにかく食べる事が元気の証だから食べンしゃい。菊野さんの料理は私の500倍美味しいじゃけん」

マミーは豪快に笑いながら日本酒を飲んでいた。

マミーは占い以外の事は不得手だから菊野さんに頼り切りなのだ。

司馬も「それじゃあ食べようぜみんなで…では頂きます」
て具合に調子よく一礼し、各々で食事を取るのだった。

食事をして暫くすると菊野さんが少し愚痴る
「全く…うちの夫は…聞いてくださいよお堂様。あの男は伊豆で例の女の子を見かけたからって情報が入ったから飛び出しちゃって」

司馬らは何時もの事とばかりに食事をしていたが、私としては司馬のお父さん
仙次郎さんの話は結構好きだ。
元々オカルト系のライター兼カメラマンで、普通の人は冗談半分でしか聞かない様な
最も本気で聞くのもそれはそれでヤバい人だろうけど
まあ結構与太話としては面白い話をよく聞かせてくれたが、最近は出ずっぱりで菊野さんが困っていると言う話だ。

最も仙次郎さんのライター業より菊野さんの働きの方が遥かにふところが温まる上
マミーや私の占いからFXなども行った結果。大抵勝っているおかげで、金銭面ではまるで問題ないのだけど。

148:久美ニズム no.2 ◆LG2vskbOjGMm
12/11/11 17:08:39.11 PiBeFGjM
そんな中司馬の話に参加し

「オヤジも面白いと言うか…悪の秘密結社や化けモンと戦う女の子って…うなもんアニメじゃね~んだからさ~
けどその女の子ってオヤジの話だと結構いい体してる上エロい格好してるらし…」
その仙次郎さんが追っかけてる謎の少女を茶化すも菊野さんが見かねて

「洋ったら!そんな事ある訳ないでしょう!!そんな下品な話するの止めなさい!!」
司馬に対して口を挟んできた。

でも私は私なりになんとなく気になった事が合ったんでしゃべってみる。

「仙次郎さんの話だと去年近くの町で起きた大爆発事故から暫く経ってその女の子が出てきたって話ですよね。
案外信憑性があるかもしれませんね。この一件に関して言うと…」

私の言葉に司馬は少し懐疑的に

「え~どこぞの特撮みたいに“○○の仕業だ!”じゃないんだからその特撮ねーちゃんとあの爆発事故を結ぶのは…」反論するが私は続けて

「でもさ~結局うやむやになっちゃったじゃんあの大爆発事故
近くに原発ないし武器とか爆薬がありそうにない街だったのに…どう考えても怪しくない?
仙次郎さんが言うにはその子もあの街の出身者だって話だし」

以前パピーとの取材に付き合った際。見たあの街は普通の街でそんな大爆発が起きる様な危険なものなんて全然なかった。
だからあの時マスコミはこぞって大騒ぎをしたものだが

その後は気持ち悪い程原因など触れずただあの街に住んでいた住民すべての冥福を皆祈るだけで終わっていった。

仙次郎さんが言うには裏で日本政府を陰で牛耳っている陰の組織の暗躍であの大爆発が起きて、それを組織が情報統制をしていると言う訳なんだけど。
街一つが消し飛ぶほどの大爆発をなんでわざわざ日本のど真ん中でやんなきゃいけないのか全く理解できない。

私は仙次郎さんの話を鵜呑みにしている訳でも、逆に信じていない訳でもないけど
どうしてそんな大がかりな事をして、その事をもみ消さなきゃいけないのか理由が皆目見当もつかない。

「ん~~~」だめだぁ…今の状態じゃ全然分かんない。
私はあきらめて、その街でパピーと食べたカレー屋さんの話でもしてみた。

149:久美ニズム no.2 ◆LG2vskbOjGMm
12/11/11 17:11:05.44 PiBeFGjM
「それよりもパピーあの街で食べてカレー美味しかったね」

パピーは突然話を振られて戸惑ったようだがすぐに私に微笑みながら
「そうだな。実に惜しい…頭を殴られるほどの衝撃を感じるカレーだった
近所にあるジ・ファイヤ・そして西小付近にあるジ・ライトニングとも違う鮮烈な辛味とうま味だったな久美君」
店主も巻き込まれて死んでしまったであろう事を惜しむ。

あのカレーは少し私にはからかったがそれでも美味しかった事は私も覚えており
あの味が二度と味会えないのは自分で降った話題とはいえ心苦しい。

因みにジ・ファイアそしてジ・ライトニングは近くで有名なカレー屋で
トウガラシの辛みを効かせた灼熱インドカレーがジ・ファイア。
そしてジ・ファイアから独立した店長が作ったのが、中華山椒をうまく練り込んだ稲妻の様な辛さのジ・ライトニング

因みにジ・ファイア。オーナーシェフの山本シェフは御歳100歳の超現役シェフ
おじいちゃんなのにマッチョと言う風貌の上。礼儀作法は半端じゃなく厳しく私もよく怒られた事があるが
普段は優しく、道理を通す人だからシバケンさんらも、山本シェフの言う事は素直に聞いているのだ。

ただジ・ファイアもジ・ライトニングも滅茶苦茶待つんだよな~~超人気店だから仕方ないとはいえ。

あ…ライトニングのオーナーシェフってどんな人だったかな…ま…いいや食べに行けば思い出すだろう。

それからパピーは
「せめて店長の娘さん位は助かっていて欲しかった」
とそういや店長さん私を見て“娘に雰囲気が似ている”って言われたっけ
その娘も多分死んじゃったんだろうな…どんな娘か知らないけど。

少し会話が沈んでしまうが、今度は司馬が気を使って

「骸おじさん!お仕事はかどってますか??」
とパピーの仕事進行を気にする…と同時に菊野さんが嫌な表情になるがパピーは気にせず

「うん洋君。後はおちの部分だけだね…それからこの間はすまなかったね洋君。
君のお友達まで狩り出させちゃって…」
司馬に対して詫びを入れる。

あ~あのときか~~私も全然余裕で覚えていた。
パピーは漫画を描いている…しかもただも漫画ではなく所謂エロ漫画
しかもジャンルとしては拷問まがいの調教で肉体から精神まで破壊し付く描写をびっちり描く
鬼畜系エロ漫画の第一人者“パーシモン”先生としてパピーは一部で有名な先生なのだ。

締め切りが迫っていた為。私や司馬だけじゃ手が足りず
司馬の取り巻き組全員呼び出してもらって原稿を仕上げたのはついこの間の話だ。

その事で菊野さんはすっごくカンカンになってしまい、司馬どころかパピーに私まで
いや私に対してはまだ温情をかけてくれた方か…二時間ほど説教をした事は記憶に新しい。

150:久美ニズム no.2 ◆LG2vskbOjGMm
12/11/11 17:12:42.41 PiBeFGjM
菊野さんはまだ局部とか見せたりした事を怒っているらしく
「お願いですからそういう漫画からいい加減廃業なさったらどうですか骸さんは
仕事だったら御堂様や巫女様のサポートとか沢山あるでしょう!」
との言葉を今現在もいう位だ。

だが菊野さんの言葉を右から左に受け流す~てな感じでパピーは
「読者がいる限り私は今の仕事をやめられませんのよ菊野君」はっきり断筆しないよと言い切るのだった。

司馬もまた「おじさんがそういう漫画描くのは仕事なんだから仕方ね~じゃん
それにおじさんがおばさんやお袋の下で働くっていうのも傍から見てなんかみっともね~し」
パピーの仕事に対しては理解を示し、マミーもまた

「菊代さんは真面目じゃけん。だけんど私の好きになった人の職業だから好きにさせて上げなさいな」とのマミーも援護するのだった。

その様子に菊野さんも矛を収めるも「せめて子供を巻き込むのだけは止めてもらいますからね!」と
釘をさす事は忘れなかった。

あ…それはそうと小倉監督から聞かれてたな。

「そうだパピー。リリアム納涼百夜怪談の下ごしらえどう??」
パピーはエログロだけではなくオカルトにも詳しく、作品中にも怪異を出す事も珍しくない

だから夏は西小・東小問わず怪談話のスペシャリストとしてあちこちから引っ張りだこなのだ。

パピーも小倉監督からの正式な依頼で怪談話を受けており、進行状況をこの間聞いて欲しいと頼まれていたのだ。

パピーはようやくまともに話ができる話題になったと一息つきながら
「ああ。小倉君に伝えてくれたまえ久美君。これもまた詰めの段階に来ていると」
ともうそろそろ仕上がるようだ。

私はそれを聞いて楽しみになってきた。去年は失神者大多数という凄い有様だったが
今年は全員ショック死位までの衝撃的な展開さえ期待してしまう。
合宿が楽しみだな~と私は考えながら私達は食事を続けるのだった。 

そして食事を終えて、菊野さんら司馬一家も帰宅しマミーも「疲れたからねる~」とさっさと眠った。

151:久美ニズム no.2 ◆LG2vskbOjGMm
12/11/11 17:16:38.43 PiBeFGjM
そして残された私とパピーはというとパピーのアトリエで二人っきりで…
「つめだから今日もしっかり頼むよ久美君」

パピーは私に期待する視線を向け、私もパピーに対して
「OK!じゃあ大急ぎで終わらそうか夏場だからモデルは苦になんないけど」
そういいながら犠牲者…いや被害者??とりあえず作中でヤラレル漫画キャラのデッサンを
私は全裸になって取りながらそういった。

パピーの前でおまんこを指で開けるぎりぎりまで広げたり、ピンクローターを乳首とおまんこから肛門に当てて調教される役回りをやったり
ただでさえおまんこぐちゃぐちゃ。クリトリスや乳首もプックリ限界一杯まで膨らむほど感じちゃってんのに
駄目出しに妖しい媚薬を全身に掛けられて、空気だけで何回も絶頂するほど敏感にされちゃったり。
手枷・足枷。ボンテージで体を拘束されたりと私は倒錯した性的モデルを演じるのだ。

これでかな~勿論沙織お姉さまや小倉監督とかに仕込まれたっていうのが第一だけど
パピーにもしっかりしこまれちゃってるから、私って凄い淫乱なのかな…
無論私はパピーと一線なんておっそろしい事なんて考えた事も無いけどさ。

パピーだって純粋に漫画のモデルとして、私を縛ったり辱めたりしてるだけで私に淫らな感情なんて持ってないっていい切れる。
普段はとっても優しい父親だしね。

ただこの“モデル”はとてもじゃないがお姉さまにはさせる事は出来ない
というよりそんな事やろうとしたらパピーともども私がぼこぼこにぶんなぐられるのが目に見えてる。
お姉さまは完全にビアンだからとてもじゃないけど男の視線が入るのなんか耐えられない。

でも…今日子ならどうかな?あの子は攻めも受けもこなせるだろうし…優子ならもっと凄い責めをしても
豚みたいにすっごく喜んじゃいそうだしな…
勿論パピーなら二人に対しても絶対手を出したりする事はしないと断言できるし
逆に二人ともモデルの事を他人に話したりしないだろう。
特に優子はあの野村理奈のつてで土生に私の秘密とか握られちゃう恐れもあるしね。

そんな事を考えていた私だがパピーから言葉をかけられる
「そうだ久美君。久美君の知っている娘で絵のうまい娘はいないかね
最近アシスタントが独立しちゃって人手が足りんのよ。最低でも絵のお手伝いを
出来るならモデルも出来る女の子ならなおの事ありがたいんだが」
って最近仕事が忙しく猫の手を狩りたい様子だ…確かにモデルだけなら私は出来るけど
時間を取られる絵となると私は厳しい。やりたい事は沢山私だってあるからだ

絵となると思い当たる奴は……あ!!ひとりだけいるか~駄目もとで頼んでミッカ!!
「一年上で心当たりがある人知ってるから近いうちに声かけてみる!!」
と私はパピーに言うのだった。

パピーもうれしそうに「うまくいけばその子にもちゃんと見合った報酬ははずませて貰うよ」
と私に言葉を返すのだった。

そして私は更に凄いポーズをとったり、何回も何回も絶頂してテクノドライブを起こすのではと若干の恐怖を覚えながらも
女としての悦びをひたすら味わいながら夜は過ぎていくのであった。 終わり

152:久美ニズム 設定集 ◆LG2vskbOjGMm
12/11/11 17:18:53.40 PiBeFGjM
久美裏設定
母勝代がTV出演で忙しい時は自身がお店の占いを代行する事もある
久美が得意な占いはタロットで母を超える99%の的中アベレージを誇る
ただし占いは絶対にただでやらない。
そのスタンスは相手が沙織や優子ら親密な人間や身内であっても変わらない
またリリアム関係者のほとんどが大泉親子に占ってもらった事がある。

大泉勝代
久美の母親。通称大泉の母。超高名の占い師にて95%の驚異的な的中率で相手の運命を予測する
手相占いが専門
元ネタはまんま大泉の母から

大泉骸(がい)
久美の父親。名は体を表すを字で行く様な痩躯。しかし背丈は高い。
アダルト漫画家をしておりペンネームはパーシモン
救いのないエログロ作風を得意とする。最近アシスタントが足りず困っている模様

見かけや仕事からかなり誤解を受けやすいが達振る舞いなど極めて紳士。
因みにオカルトにも精通している為。東小などの要請で怪談話をする事も多く
大泉家の“稲川順次”と変な事を言われる事もたまにある模様。

元ネタはオイスター先生より

司馬仙次郎
司馬洋の父親。オカルト雑誌のライター兼写真家
久美は仙次郎の話を結構楽しみにしていたが、最近とある少女を追いかけて全国を回っている模様

司馬菊野
司馬洋の母親。
勝代のマネージャーを務め。占い以外は駄目人間の勝代の生活を代わりに取り仕切る

もっとも勝代の占いでかなり金銭面などほくほく
その為。久美をつい巫女様と呼ぶなど、大泉母娘に対し過剰な崇拝をしている所も。
がその反面骸や仙次郎の仕事に対しては、洋や久美の教育上好ましくないと思っている。

司馬夫妻の名前は鋼鉄ジーグの司馬夫妻から。

山本シェフ
ジ・ファイアのオーナーシェフ。100歳と言う高齢ながら全然余裕で現役続行中のシェフ。
オーソドックスな…だが完成され尽くしたインドカレーを得意とし、今現在でも行列が絶えない人気店の大黒柱である。
性格としては大変厳格でマナー・ルールにはとっても厳しいが、プライベートでは気風の良い所を見せる好々爺である

モデルはBLEACHの護廷十三隊一番隊隊長。
山本 元柳斎 重國(やまもと げんりゅうさい しげくに)より
辛さのモデルは彼の卍解 残火の太刀 (炎の能力)のイメージより

雀部シェフ
ジ・ライトニングのオーナーシェフ。65歳
山本シェフの一番弟子で長らく彼の助手を務めていたが、路線の違いを感じており
5年前山本シェフから独立し、ジ・ライトニングを開店。こちらも大盛況。
山本シェフと異なり洋風カレーを得意とし、隠し技的な調味料の調合を得意とする。
特に山椒の使いこなしは半端では無く、舌に雷でも落ちたかのような衝撃をもたらすほど。
ただし山本シェフよりも辛さ自体は比較的抑えてある。
性格は紳士である。しかしながら結構地味なお人である。

モデルはBLEACHの護廷十三隊一番隊副隊長。
雀部 長次郎 忠息(ささきべ ちょうじろう ただおき)より
辛さのモデルは彼の卍解 黄煌厳霊離宮(こうこうごんりょうりきゅう)(雷の能力)より

因みに本編では仲良く天国へ旅立ってしまいましたが、二人とも最低五十年は余裕で現役です。

153:名無しさんX ◆LG2vskbOjGMm
12/11/11 17:28:11.70 PiBeFGjM
之にて投稿終了です。何時書きあがるかわかりませんが自分が書きやすいようにいろいろ伏線を詰め込んでみました。
後は依然◆gRbg2o77yE様にお願いした“とある美少女戦士たち”の顛末を“私なりの顛末”を書く予定なので宜しくお願いします
たとえて言えば◆gRbg2o77yE様が書かれたお話と私の書く話はドラゴンボールの本編と劇場版ぐらい差異が出来ると思います。
ではまたお会い致しましょう。
さらに言うと取り合えず。とあるキャラクター二名を味方サイド?として暫く隠しますが登場させる予定です。

154:名無しさんX ◆LG2vskbOjGMm
12/11/11 17:30:08.36 PiBeFGjM
最後に…暴走ボート様
理奈嬢の愛はとても重いですけど、土生君も理奈嬢も幸せになれればいいなと思います

155:名無しさんX ◆LG2vskbOjGMm
12/11/11 17:35:48.13 PiBeFGjM
本当に最後ですが、何か感想とかいただければ本当にうれしいので宜しくお願いしますね
投了

156:名無しさん@ピンキー
12/11/11 21:58:06.02 iLHuTJrg
いやいやいやwwwwww
なんつーか作画崩壊感がwwwwww

157:暴走ボート ◆m.wfq0Dq3E
12/11/11 23:22:32.96 Dulu+UDU
>>154
俺は勢いで書いているだけですから。
たまたま思いついたものを書き並べたらあんな感じに。

ていうか、司馬の存在なんて完全に忘れてた。
あんな奴いたっけなそういえば。なつかしい。

ユキを不意打ちでつぶせるほどに久美は強いのか…
これは初めて知りました。
そんな彼女にめげずにピッチングを教わるユキもすごいが…

ユキはコントロールは抜群だがそれを生かす武器がない。
変化球もそこそこ、球速は結構早い程度。
理奈に勝つには、エースの気概ってもんも身に付けてもらわないと。
何を言ってるんだ俺はw

恵なんかはあなたには非常に使い勝手いいと思うんでよかったらどうぞ。
逆に、さやかは絶対にエロを(軽いものも含め)絡ませないでください。
元ネタが小学生なので、そういうことをさせるわけにはいかないんです。


明日から忙しくなりそうだから今のうちに投下しておきます。
ペンが進むうちに。なんか今日はペンが進むので。

158:おまけのストレート
12/11/11 23:23:09.82 Dulu+UDU
「さぁ、張り切っていこー!」

1日休息をとり、土生やユキの看病の甲斐あってすっかり元気を取り戻した理奈。
元気が有り余っているのか、ランニングでも先頭を走る。

「土生さん、何かあったんですかね?」
「ん?」
「明らかに姉御、一昨日より元気でしょ。あんなことがあったのに。」
「さ、さぁな。」

橡浦には事情を話してもいいものだが、やはり秘密にしておきたいのはキャプテンだからだろうか。

「いっち、にー、さん、しっ!…あれ?」

ベンチの前に4人の人影が見える。
近づくに連れて、その正体に確信をもっていく。

「あなたたちは…」
「よぉ。」
「練習試合の申し込みですか?生憎、うちはもうこの合宿では試合は受けません。」

ベンチ前にいた西村たちの呼び掛けを軽くあしらう。
だが、逆に西村が理奈をあしらった。

「そんなんじゃねぇよ。お前に用はない。
 橡浦、山下、赤松、こっちに来いよ!」
「お、俺たち?」

理奈に追いついた光陵ナインが西村のもとに駆け寄る。

「俺たちはよ、本当の光陵を復活させてぇんだ。
 外様のいない、昔っからの仲間と、一緒に全国を目指したいんだよ、な!?」
「…。」
「あ、土生、お前はダメだからな。俺たちを突っぱねたんだから、当然だろ。」
「3人とも、俺たちと一緒に戦おうぜ、な?」

4人がそれぞれ橡浦達の目の前に立ち、握手をしようと手を伸ばす。
ユキもさやかも、不安そうに見守る。

「「俺は…」」

決断の声を、言おうとしたその瞬間だった。

159:おまけのストレート
12/11/11 23:23:58.36 Dulu+UDU
「3人とも、行けばいいじゃない。」
「ラリナ姉さん!?」
「姉御!?」
「あたしは止めないよ。誰がどこに行こうと、そんなの勝手だもん。」

土生も内心は驚いたが、何も言わずに黙ってその様子を見ている。
理奈が出ていくわけではないし、何より理奈を信じているから。

「けど、これだけははっきり言っとくね。
 あたし、もし全員が出ていっても、翔と一緒に光陵に残るよ。」
「え…しょ、翔?」
「うん、あたしはキャプテンをそう呼んでるの。もう隠す必要ないと思ってさ。」
(お、お前は、恥ずかしいことを…)

事実上の交際宣言。
そして、さらに言い放った。

「あたしは翔さえ居れば、どんな相手だってねじ伏せちゃうから。
 自分の全国制覇の夢を砕きたい人は、お好きにどーぞ?」
「理奈…」
「あたしが18個三振とって、翔がホームランを打つ。それでおしまい。
 それで文句ないでしょ、翔?」

かつては内気だった理奈が、いつの間にかたくましく成長していた。
決して弱気な姿は見せない。移籍のショックなんて、意に介さないとばかりの、堂々たる姿だった。

…それは間違い無く、土生の、そしてナインの心をとらえていた。

「…ったく、いい性格になったな、理奈。」
「そうだよ?もし点を取れなくて負けたら、一生許さないから。」
「やれやれ。そんな面倒ごとに付き合えってのか?」
「うん!
 …嫌だと言っても、ずーっと一緒だからね。」

ユキとさやかは顔を真っ赤にしている。女の子にはあまりに恥ずかしい会話だった。
そんな二人の彼氏も、どうやら決心した様子。

160:おまけのストレート
12/11/11 23:24:40.97 Dulu+UDU
「…やれやれ、こわいこわい。
 こんなおっかねぇピッチャーと戦いたくないね。なぁ赤松?」
「同感です。ラリナと土生さんが一緒の方が安心できますよ。」
「赤松、言うようになったじゃねぇか。
 俺達、頼りになるエースと一緒に、戦いたいっス。」

「お、おいおい、こんなやつの言うことなんか、ハッタリだぜ?」
「それに、お前らもじきに、黒田や青野たちと同じ目に合うんだぜ?」
「そうだよ、そうならないうちに、全国行きのスタメンを…」

新井の言葉を遮るように、はぁ、とため息をついた。

「第一、姉御がいない地点で、全国行きなんてできるわけないじゃないですか。」
「あの5人は、ろくに練習もしなかったし、そんな奴はスタメンは無理ですよ。
 あんな5人、俺たちは必要ないですし、見習おうとも思いません。ね、土生さん?」

山下に呼応するように、土生も持ち前のふてぶてしさをいかんなく発揮。

「あぁ、俺がお前たちを全国に連れていくぜ。
 つーわけだ。ご足労をかけましたね。」
「…まぁいい。俺たちの好意に甘えなかったことを、後悔するんだな。」
「こいつらに後悔はさせませんよ。
 俺と理奈で、アンタラを必ず、ぶっ倒す。」

これでいい。
自分を信じてついてくる奴らに出来る事は、自信をもって引っ張ることなんだから。
そして、全国制覇という、最高の恩返しで報いればいい。

「じゃぁな。地区大会、待ってるぜ。」
「…。」

光陵は再び1つになった。
そう信じて、合宿最終日を終えた。


夕食を終えて、宿泊棟に戻る光陵ナイン。
ただし、女子も含め、全員が橡浦と山下のいる男子3人部屋に向かっている。

「いよいよ明日帰れるんだね!」
「そういや、色んなことがあったな。大変だったぜ。」
「うんうん、だからこういう日くらいは…」
「却下な。」
「えーっ!!!」

リトルの選手である前に、彼らは夏休み中の小学生。
土生は、言ってみれば彼らの監視役だ。

合宿中の彼らの動向を、ここで振り返ってみることにしよう。

161:おまけのストレート~各々ののストレート~
12/11/11 23:25:42.65 Dulu+UDU
~1日目~

「よし、全員ドリルは持ってるな?」
「はーい!」

まだ、あの5人がいた頃に遡る。
夏休みと言えば、分厚いドリルを想像する人もいるかもしれない。

8月31日が毎年のように地獄だった理奈にとっては、7月中に取り掛かるなど初めてのことだった。
なお、土生はほぼ全て終わらせている。

大きな机をナインが囲む。
土生は監視役、その他は机に必死になって向かっている。

「えーっと…全然分かんないよぉ!」
「黙ってやれ。」
「えーっ!?ええっと、三角形の面積は、縦がえーっと…3本の線を足すのかな?」

仕方なく理奈の隣に足を運ぶ。
…隣には、緒方が勉強していた。

「(俺じゃなくてこいつに頼むか。)なぁ、緒方。」
「…ん?なぁに…」
「理奈の世話を、…ん?」

不意に、緒方のドリルが目に入る。
文章題の途中経過の掛け算が、こんな感じだ。

『8×3=83』
『6×7=67』

「…いや、何でもない。」

162:おまけのストレート~各々のストレート~
12/11/11 23:26:16.36 Dulu+UDU
~2日目~

「はい、あーん!」
「ユキ…こんなとこで恥ずかしくないのか?」

午後四時。
練習を終えた彼らが向かう先は、食堂に隣接するカフェテリア。

ショートケーキを一口大にフォークに乗せ、向かう先は橡浦の口の中。

「疲労回復には糖分補給、でしょ?」
「そういうことを言いたいんじゃねぇ。」
「あとで、塩分補給もさせてあげるからね。」
「…むしろお前のせいで欠乏しそうだ。」

二人の好きな行為はシックスナイン。
互いの塩分が入れ替わるわけだが、差し引き0にならないのは明らかだ。

「そういや、なんで土生さんは練習に参加しないんだろうな。
 今日の試合でも、ショートを狙え、なんて…」
「う、うーん。まぁ、なんかあるんじゃないかな?」

大洋との練習試合で、さやかを狙い撃ちにしたのはこのコンビ。
ユキはスカウティングの事情を知っているが、口外無用を義務付けられているので何もしゃべらない。

「ほ、ほら、それよりさ。
 昨日行った場所、…今日も行こう?」
「お、おう。行こうか。」

結局彼らは、合宿終了まで一日たりとも情事を欠かすことはなかった。

163:おまけのストレート~各々のストレート~
12/11/11 23:28:09.74 Dulu+UDU
~3日目~

「あの、あのね。…その。  
 す、好きです!」  
「…えっ?」  
「つ、付き合ってください、チカちゃん!」  

エースにのぞき見されているとも知らず、愛の告白タイム。
新加入が決定したさやかが何よりも嬉しかったことは、自分のグローブを救ってくれた山下と一緒になれることだった。

山下より丈は低くとも、想いの丈は富士の山よりも高い。
めでたく誕生したカップルは、キャッチボールのため薄暗いグラウンドに向かっていった。


「行くよ、チカちゃん!」
「おう…うぉ。」

あの小柄な体からは想像もつかないほどのキレのある送球。
兄のDNAを受け継いでいるだけはある。

「…なぁ、君のお兄さんって、どんな人なんだ?」
「よくぞ聞いてくれました!かっこいいんですよ!」
「へぇ、どんなところが?」
「とってもかっこいいんです!」
「…。」

野球選手なのに、会話のキャッチボールは成り立っていない。
おとなしい彼女も、我を忘れるほどハイテンションになることもある。
もちろんそれは、大好きな兄と彼氏の前でのみ。

「でも、うーん…」
「今度は何?」
「あのね、あのね。チカちゃんとお兄ちゃん、どっちがかっこいいんだろう。」
「…さぁ。」

それを決めるのは俺ではなくてお前だろ。
そんな思いは封印し、軽く受け流してボールを投げる。

「それより、サードでいいのか?確かにショートには赤松がいるけど…」
「いいんですよ、サードも大好きなポジションです!
 セカンドの進藤さんがサードにコンバートする前は、お兄ちゃんがサードだったんです。」
「へぇ…」
「それに、それに…」

それに、を4,5回連呼して、ボールを投げる。

「一緒にホットコーナー守れるの、すごく嬉しいの!」

バッテリーのカップル、鉄壁の外野守備を誇るカップル。
それ以外に、ライン際を固めるカップルも、相性は悪くないようだ。

164:おまけのストレート~各々のストレート~
12/11/11 23:28:46.49 Dulu+UDU
~6日目~

「あ、あの、やっぱり、ですか?」
「ほらほらぁ、脱いで脱いで!」

理奈がいなければ、恵はユキが独り占めできる。
夕方は橡浦と、そして日が完全にくれてからは恵と。
小学生にしてこれほどお盛んなのは問題視していいだろう。

「やっぱり大きいなぁ、チュウとは大違い!」
「あ、あんまり、言わないd…ふあっ!」
「パイズリ、好きなんでしょ?」

本人に浮気のつもりはない。あくまで彼女の心は橡浦一筋だ。
けれど、恵に対してだけは、どうしても抑えが効かない。


二人きりの時は、ユキは完全に暴走する。
理奈が居る時はまだマシだが、いない日は決まって、

「あっちゃー…まーたやっちゃったかぁ。」

失神したあとで気付いて、後の祭りである。
揺らしてみても、ピクピクと動きながら、か細い声で呻くだけ。

橡浦の時は、互いのことを思いやり、心を通わせながらスローペースで情事にふけ、
ピロートークなどにもかなりの時間を割くのでこんなことにはならないのだが。

「…うーん、ま、いっか♪」

性奴隷相手には、遠慮など、容赦など、一切入る余地はない。


~9日目~

バッティングゲージで、寂しく響く打球音。

「えいっ…それっ!」

赤松は友達が少ない。
それは、今の光陵では避けようのない事実である。

165:おまけのストレート~各々のストレート~
12/11/11 23:29:16.43 Dulu+UDU
~13日目~

「…。」

誰とも群れない、孤高の戦士。
さらりとした彼女の長髪が、河川敷の爽やかな風になびく。

「…。」

明日でこの合宿ともお別れ。
様々なピッチャーの球を見て、実践感覚は完全に取り戻した。

足の調子もいい。外野守備には付けずかつての走力はないが、盗塁はまだまだ出来る。
キャプテンに、代走起用を提案してみるのも手かもしれない。

彼女には、確かな自信が芽生え始めていた。

「…。」

明日からは再び孤独な練習が始まる。
全体練習というのは、どうも彼女の肌には合わないらしい。

時計を見ると、集合時間10分前。そろそろ行くか、と立ち上がる。


「…?」

ケータイが鳴る。
画面を確認すると、懐かしの表示がそこにはあった。

(もしもーし!)
「…あぁ、ミク?どうしたの?」
(サエサエから聞いたよー!ほんとに野球やってるんだってねー!
 ほんっと、あんたって、じっとしてない性格だよねー!)

旧知の知り合いなのは間違いないだろう。
サエサエとは、恐らくは東小の白瀬紗英と推測できる。

「紅白出場の売れっ子歌手が、落ちぶれモデルに何の用?」
(そーゆー事いうー?
 ちょっとそれ、酷いってばー!)
「まぁそれは冗談だけど。で、何の用?」
(今度チャリティーコンサート開くんだけどさ。
 会場にさ、カナっちの小学校はどうかなーって。)

随分と壮大な提案である。
緒方は、一応担任に提案してみる、と言おうとして、止めておいた。

166:おまけのストレート~各々のストレート~
12/11/11 23:29:52.62 Dulu+UDU
「うん…いや、紗英の小学校はどうかな。」
(へぇ、どうして?)
「なんとなく、ね。あたし、そっちとの方が関わり深いし。」
(うん、じゃぁサエサエに持ちかけてみるー。
 ところでさ、野球はどんな感じ?テニスとどっちが楽しい?)

緒方が野球を始めたのは、まだTesraで白瀬と双璧を張っていた頃の話。
その頃は、モデルとしての快活さを磨くための手段として、熱中していただけだった。

そんなTesra時代、二人の影に隠れていた、二人の親友のモデルがいた事は、誰も知らない。

「野球に決まってるでしょ。」
(そーなんだぁ、あーぁ、なんかつまんないなぁ。
 なんでテニスを教えたのに、野球なのかなぁ?)
「テニス一筋のミクには、野球の楽しさはわかんないでしょうね。」
(まぁねぇ。テニス楽しいもん。今もやってるよ。ていうか、腕上がったかも。冗談抜きで。)
「ふぅん?」
(なんたって、県大会優勝!今度全国大会出るんだぁ!
 カナっちも、最後の全国のチャンス、逃すんじゃないよ!)

テニスを教えてくれた親友の想いに反し、緒方が得たものは野球の楽しさだった。
そして、3人はそれぞれの道を歩むことになる。


白瀬紗英は、絶妙な肢体を生かした、ローティーンモデルの道を。

緒方かな子は、抜群の運動神経を生かした、野球少女の道を。

そんな二人の親友だという、知られざる秘密を持つ『ミク』は、日本を代表するアーティストの道を。


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