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成績表を横に並べてももう誰も信じないだろう。
かつて弥生と呼ばれた女は社会から消えていた。
日が差さない地下部屋でピンクの光の中で次から次へと入ってくる男と絡み合っていた。
壁や床には高校のときの写真や成績表。床にあるものはくしゃくしゃになり、誰かの趣味だろう。
白い液体が半渇きになりながらも異臭をはなっている。
枕元には大量の注射針や薬。
かつてどんな難問も解いた彼女の頭は今、幼児以下になっていた。
知っている単語はもはや「クスリ」「もっと」・・・それだけだ。
回らない呂律の中彼女は必死にもごもごさせて知っている単語を口にする。
「く・・・くしゅ・・・くしゅり♡」
「よく言えましたねえ~^^ いいこ いいこ♪」
かつての自分に遠く及ばない中卒の男に頭を撫でられよろこぶ女。
「いー・・・こ♡ やおい いーこ♡」