蒼山サグ ロウきゅーぶ!でエロパロ 9本目!at EROPARO
蒼山サグ ロウきゅーぶ!でエロパロ 9本目! - 暇つぶし2ch690:貸し借りゼロで ◆MNuHl1Er8s
13/08/27 NY:AN:NY.AN kj7J9qAs
「すみません長谷川さん、お待たせしました」
「ああ、俺も今来たところだから気にしないでくれ」
 紗季から買い物に付き合ってほしいと頼まれたのが一昨日の事。
 時刻は午後2時10分前。さすが生真面目な紗季だ。きっちり約束の10分前に来た。
「じゃ、早速行こうか」
「はいっ。……えっと、長谷川さん?」
 差し出した手を、不思議そうに眺める紗季。さすがに唐突過ぎただろうか。
 それ以前に些か以上に自信過剰だったのかもしれない。
「いや、この前みたいに手を繋いだ方が良いかなって。はは、ゴメン紗季」
 気恥ずかしくなって慌てて手を引っこめようとする。買い物すらまだ始まっていないのに、いきなり失敗してしまった。
「あっ……!」
 ……そう思ったけれど、紗季は慌てて俺が引っ込めようとしていた手を握った。
「紗季?」
「ご、ゴメンなさい! 突然だったので驚いてしまって……嬉しいです!」
「そ、そう。よかった」
 ひょっとしたら余計な気を遣わせてしまったかな。そうも思ったけど、気遣いなら気遣いで、それを無駄にするべきじゃない。
「うし、じゃあ改めて行こうか」
「はいっ」
 今日は、とことん紗季に付き合おう。決意を繋いだ手に込めて、歩き出した。
 
 そう。確かに決意を込めたのだが。
「…………」
「あ、こ、これも可愛い」
 なんとも居心地の悪い場所に辿り着いてしまった。
 女の子が好みそうな小物が前後左右視界全てにひしめき合っている雑貨屋。
 見渡してみても、男性客は俺しかいない。
 ……いや、このくらい、真帆主催で連れてこられた貸し切りのランジェリーショップに比べれば、如何ほどの事がある。
「は、長谷川さん。これ、か、カワイイと思いませんか?」
「あ、ああ。そうだな、カワイイと、思うよ?」
 ……なんていうか、やっぱり、こっちはこっちでやりにくいものがあります。
 こうして紗季にファンシーな小物を見せられると、自分がどれだけ場違いな存在なのかと痛感する。
 ただ、それはそれとして。
「あ、あぅ……」
 どうも紗季の様子が変だ。どこか、調子でも悪いんだろうか。
 
 
 
「あ、あぅ……」
 どうしよう。今の私、どう考えても不審すぎるわよね。
 こんな所に長谷川さんと二人きりとか、何を話したらいいか全然わからない。
 そもそも雅美の言葉に素直に従ってしまったのが失敗だった。
 
『いい? あんたに欠けているものは隙よ』
 結局迷惑だって断る事も出来ず、本人いわく『恋愛成就のためのサポート』が始まって。
 いきなり二人きりで買い物に行く約束を取り付けさせたかと思ったら、雅美はそんな事を言ってきた。
『隙?』
『いつも完璧な女って顔して六年の友達とかあのコーチといるでしょ?』
 ……えぇっと、どう答えればいいのかしら。
 確かにやたら落ち着きがなくてなにをしでかすか解らないのがいるから(真帆とか真帆とかあと真帆とか)、その分私がしっかりしてなきゃって考えてはいるけど。
 情けない事に、長谷川さんにご迷惑をおかけする事なんてしょっちゅうで。
『雅美が思ってるほど完璧じゃないわよ』
『そんな事わかってるわよ。そうじゃなくて、もっと意識して可愛げのあるところを見せないとあのコーチの気を引けないんじゃないかって話』
『…………』
 本当に、困ったものだ。
 こんな風に雅美から説得力のある言葉を聞かされると、どうしてもそれを意識してしまう。
『そう、かしら』
『当然。だから、今度のデートでは思いきり可愛らしくアピールしなさい。私が見たら気持ち悪がるくらいに』


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