13/08/17 NY:AN:NY.AN A3st3MYK
「ねえ、太一」
永瀬に呼び止められた。
冷たい声だった。
「私と・・・・・・した後、稲葉んと唯ともしたの?」
「・・・・・・はい」
正直に答えた。
隠すだけ無駄だったし、隠そうとは思わなかった。
ただ、誠実に謝罪を―
「じゃあ、またやろうね。みんなで」
「えっ」
「えっ」
下校間際の時刻、たびたび精根尽き果てたといった様子の八重樫太一が
青木義文によって目撃されているという。
青木義文曰く「俺、もう昔付き合ってた子とやり直そうと思ってるから・・・・・・」
とだけコメントを残している。
「ほーら、太一・・・・・・今日も元気一杯になるように薬を飲まないとな」
「あ!稲葉ったらずるいわよ!口移しだなんて・・・・・・!あたしはこっち!」
「ぬぁに!? だったらわたしはどこを・・・・・・。はっ・・・・・・この袋って感じる?」
end