【怪力】スーパーガールでエロパロ part5at EROPARO
【怪力】スーパーガールでエロパロ part5 - 暇つぶし2ch200:名無しさん@ピンキー
12/07/03 15:35:07.75 8tAwwbh2
ソフィアのエンディング動画見つからん
どっかにないですかのお

201:名無しさん@ピンキー
12/07/03 17:22:40.36 FZLWAJg4
>>200
URLリンク(www.youtube.com)

202:名無しさん@ピンキー
12/07/03 23:18:29.22 kggKJ86A
綾門さんに連れられて建物から出ながら、この場所が何なのかを訪ねると、返ってきた答えは意外なものだった。
 「…ここは…国に用意してもらったの…」
 なんでも国にお願いして、この建物や敷地、沢山の重機などを用意してもらっているらしい。
 「…スーパーガールとしての報酬…国からの依頼を受けて…やってるから…」
 そういえば、綾門さんがいったいどうやって世界中の問題を解決しているのか疑問に思っていた。
 いや、解決するのは綾門さんの力なら簡単なんだろう。
 でもその前に、どうやって問題を発見しているのかが分からなかったけど、ようやくその疑問が解けた。
 国から直々に、困っているからと依頼が来ていたのか。
 そしてその依頼を解決することで、こういった建物やお金を貰ったりしているそうだ。
 ちなみに後日、綾門さんの預金通帳を見せてもらったんだけど…信じられない金額がそこには記帳されていた。
 世界が綾門さんに頼りすぎて堕落しないよう、一回依頼するだけで凄まじい報酬が必要になるようにしているそうなんだけど、それでもかなりの頻度で依頼が来るらしい。
 「…人間が解決できることは…自分達でやってもらいたいけど…」
 やはり綾門さんという絶対的なスーパーガールがいると、ついつい頼るようになってしまうのだろう。
 人間、ついつい楽な方法を選んでしまうんだなぁ、僕も頼りきりにならないよう気をつけないと。
 それはさておき。
 「それで綾門さん、この場所は一体…」
 「………ここは…私が力加減の練習したり…気分転換する場所…」
 力加減の練習?それに気分転換?
 「…そう。例えば…」
 綾門さんは目の前に広がる広大なスペースを見渡した後、一瞬風が吹いたかと思ったら姿を消した。
 …これって見覚えがあるな。
 確かあの時は屋上で、綾門さんは鉄製のベンチを持って現れたけど。

203:名無しさん@ピンキー
12/07/03 23:19:30.15 kggKJ86A
「………」
 現れた綾門さんの手には、ここに着いた時に目に入った、他と比べても一際大きかった一台の巨大なブルドーザーが持ち上げられていた。
 …想像の遥か上を飛び越えてきたか。
 正確には分からないけど軽く数十tはあるブルドーザーを、綾門さんは右手一本で頭上高く持ち上げている。
 「綾門さん、それってどれぐらいの重さなの?」
 「…50tぐらい?」
 答えた綾門さんは、まるで重さも感じないとばかりに、軽くて腕を上下に動かす。
 その動きに合わせて、ブルドーザーがこびり付いていた汚れをパラパラと落としながら、まるで風船かのようにリズミカルに上下するのを見て、改めてスーパーガールの怪力の凄まじさに驚いた。
 「…更級君…これでも私…全然力入れてないよ…」
 ブルドーザーを軽々と扱う、世界で一番強い彼女のパワーに、僕はつい息を飲んでしまう。
 「…これぐらいのブルドーザーなら、百台でも千台でも持ち上げられるから…私、世界で一番強い…よね?更級くんに一番好きになってもらえる…よね?」
 綾門さんの言葉に、ここに来る前の会話が思い出される。
 (世界で一番強いから…きっと更級君に一番好きになってもらえる…)
 別に強さなんて関係なく、僕はもう綾門さんのことが一番好きなのに、綾門さんはまるで安心したいかのように、その強さをアピールしてくる。
 そんな従順な綾門さんの姿を見てしまうと、僕はこの可愛い彼女についつい無茶なお願いをしたくなってしまう。
 「うん、もちろん一番好きだよ。だけど、その…も、もっと綾門さんの強いところを見たい。綾門さん、そのブルドーザーを、綾門さんにしか出来ないような方法で壊して欲しい」
 「………うん♪」
 一瞬、僕のお願いに綾門さんはとても驚いたような顔をしたけど、すぐにその表情は笑顔に変わった。
 もしかしたら嫌がられるかもしれないと思ってたのに、とても嬉しそうな表情で綾門さんは僕を見つめてくれる。
 綾門さんは、ブルドーザーを少し離れた所に置いた。
 そして僕の方に一度振り向いて軽く手を振った後、突然綾門さんはブルドーザーの周囲を回り始めた。
 目にも止まらない高速の動きのため、何をしているのかは分からない。
 ただ、中心にあるブルドーザーから、まるで悲鳴を思わせる金属音が鳴り響き、徐々にその姿を変えていっているのが分かる。
 メキメキメキメキ………
 綾門さんの描いている円運動が、段々と狭まっていく。
 小型バス並みにあった車幅はあっという間に狭まっていき、その円の動きは直径1m程となっていく。
 さらに3m以上あった高さはいつの間にか押し潰され、2m程となっていた。
 巨大なブルドーザーが、信じられない速度で小さくなっていく。
 「…完成…」

204:名無しさん@ピンキー
12/07/03 23:20:33.24 kggKJ86A
そして綾門さんが回り始めてから三十秒後、息を切らすことなく突然動きを止めた綾門さんの隣には、見覚えの無いオブジェが立っていた。
 それは鉄でできた円柱だった。
 高さ2m、直径1mのそれは、つい先程まで重さ50tのブルドーザーだった物とは思えないぐらい圧縮され、形を整えられていた。
 しかもただの円柱ではない。
 幼稚園児の粘土細工のような不格好な円柱ではなく、まるで機械で作り上げたかのように完璧に形を整えられ、元々が一つの金属の柱だったかのように、継ぎ目の部分が全く見当たらないのだ。
 「あ、綾門さん、これってさっきまでのブルドーザーだよね?」
 「…うん…」
 円柱に近寄り、その表面を恐る恐る触ってみる。
 滑らかな手触りで、凹凸が全く見当たらない完璧な鉄柱だ。
 当然元々はあのブルドーザーなわけだから、力を掛けて押してみても、1mmたりとも動くわけがない。
 綾門さんはあの短い時間で、まるで機械のような正確さと異次元のパワーを駆使して、ブルドーザーをこの鉄柱へと変えてしまったのだ。
 「…更級君…どう?」
 「うん、やっぱり綾門さんは世界一強いスーパーガールで…ぼ、僕の一番好きな恋人だよ!」
 「…あぅぅ…」
 綾門さんの頬が一気に真っ赤に染まる。
 綾門さんに安心してもらおうと思って、自分らしくないと思いつつあんなこと言っちゃったけど…想像していた以上に効果は抜群だったみたいだ。
 あんまり嬉しそうな反応するもんだから…なんだかこっちも恥ずかしくなっちゃうな…
 そんな雰囲気に我慢できなかったのか、綾門さんは突然声を上げた。
 「…わ、忘れてた…さ、最後の仕上げ…」
 「え?仕上げ?」
 「…うん…私にしかできない…サインを入れる…」
 いまだに顔が真っ赤のままで動きもギクシャクしながらも、綾門さんは僕を鉄柱から遠ざけた。
 「…更級君が見れるように…ゆっくりやるから…あの鉄柱を見てて…」
 そう言った突端、綾門さんの姿が揺らいだかと思うと…4人の綾門さんが鉄柱に、その豊満な身体をめり込ませていた。
 …うん、良く分からない説明だと思うけど、そうとしか説明が出来ない。
 モデルのように両腕は頭の後ろで組んで、軽く1mを超えるはち切れんばかりの美爆乳を見せつけるかのように突き出すような態勢で、四方から綾門さんが鉄柱にその身体を押し付けていた。
 いわゆる『分身の術』っていうやつだろうか。
 しかもまだまだ余裕があるようで、4人の綾門さんは全員が僕に向かって微笑んでいた。
 で、押し付けられた綾門さんの身体は、鉄柱に深々とめり込んでいた。
 つまりあの柔らかそうな綾門さんの身体は、少し本気を出せば鉄柱ぐらい易々と抉ってしまえるぐらいの強靭さを持つということだ。
 「…更級君…」
 「え!?」
 声がしたことで気が付くと、僕の隣に綾門さんが立っていた。
 ほんの少し前まで分身して鉄柱のところにいたはずなのに、いつの間に…
 「…更級君…私のサイン…見て…」
 呆けている僕の腕に、つい先程鉄柱にめり込ませた胸を押し当てるようにして腕を絡め、鉄柱へと引っ張っていく。
 「…世界中で…私にしか出来ないサイン…。力を入れすぎると潰しちゃうから…これでも手加減してるんだよ…」
 鉄柱に付けられた、綾門さんに肉型。
 巨大な胸と薄らと割れた腹筋で抉られた痕が四方から付けられたことにより、きれいな円柱だったそれはまるで砂時計のように括れた格好となっている。
 その抉れた痕も、まるで機械で測ったかのように正確で、四方から寸分の狂いもない力加減で作られている。
 「…普段はこんなに柔らかいけど…私の身体…本気を出したら凄いんだよ…」
 そう言った綾門さんは少し自慢げに、それでいて楽しそうに僕の腕をその胸で挟みこんだ。
 布面積の狭い水着のせいで、ボリューム感たっぷりの爆乳の感触が肌に直に感じられてしまう。
 スーパーモデル級の肉体による魅惑的な悩殺攻撃に、硬直して立ちつくすことしかできない。
 そんな僕の耳元に、綾門さんは顔を近づけると、小さな声で囁いた。
 「…更級君…少し汚れちゃったから…一緒にお風呂入ろう…」
 僕の答えを聞かず、綾門さんはあっという間に僕をお姫様抱っこすると、コテージへと歩き出した。

205:名無しさん@ピンキー
12/07/03 23:24:26.41 kggKJ86A
お久しぶりとなります。
綾門さんの続きです。

すみません、文章ごとのスペースを削ってみたのですが見難いでしょうか?
どうも見やすい間隔というのがつかめなくて…ご意見いただけると幸いです。

先日の分身の術の件、ご回答いただいた方、ありがとうございました。
とりあえずスーパーガールだからOKということになりました。
これぐらいの気軽さがいいですよねw

それではまた、続きが出来ましたらというこうさせていただきますので、よろしくお願いします。

206:名無しさん@ピンキー
12/07/03 23:33:33.64 gxHa0az6
ありがとう!乙です!!

207:名無しさん@ピンキー
12/07/03 23:41:59.19 FZLWAJg4
最高です。インターバル開いてもいいからぜひ長く続けて欲しいです
あと、自分は特に読みにくいという事もなかったです

208:名無しさん@ピンキー
12/07/04 06:40:28.66 stX1MGeW
いいねぇ
最強のスパガにできた唯一の弱点が主人公ってのもええな

209:名無しさん@ピンキー
12/07/04 13:33:39.18 ikCkdTF0
バンバン怪力を見せつけて欲しいですねぇ

210:名無しさん@ピンキー
12/07/04 15:09:49.47 PieeRRwi
>>201
ありがとー
他にこんなんあったw
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)

211:名無しさん@ピンキー
12/07/07 00:57:18.38 n+nPAsX3
>>210
一番目の奴最高だったぜ!何か18号っぽいし

212:彷徨える名無しさま
12/07/14 19:40:59.10 DlcbT46t
お久し振りです・・・・・。
>193
「アグァァァッ」
下敷きになった男達の中で押し潰されず、下半身のみが押し潰された者がいた。
断末魔の呻き声を漏らす男に、遥は笑みを浮かべて近づいた。
「あら、まだ生きていたの・・・・・?」
「グググッ!!貴様、こんな事をしてタダで済むと思うか?必ず捜し出してブチ・・・ブチ殺してやる!!
貴様だけじゃねぇ!!貴様の家族や周りの親しい奴等、纏めて的に掛けてやる!!」
普通なら、その言葉にビビッてしまうだろう。だが、スーパーガールは馬鹿にした笑みを浮かべた。
「ふふっ、無駄無駄・・・。貴方達は今夜残らず綺麗に片付けちゃうんだから♪」
足の踵を、ゆっくりと兵士の米神に乗せた。
鼓膜がミシミシという頭蓋骨が軋む音を捉えた。激痛。それが彼が最後に聞いた音、最後に感じた感覚だった。
頭が踵に押し潰れ、血が飛び散った。太股と膝小僧に血飛沫が飛び散る。
「キャハハッ、えんがちょ~♪」
笑みを浮かべた・炎と銃声、硝煙と鮮血の匂いが漂う<戦場>に響き渡った。
その笑い声に混じり、鼓膜が別の音を捉えた。
ロシア人の物では無い。ノーマルの日本車の音
「ふふっ、ヤクザさん、頑張ってるじゃん!!」
その方向に身を向けた。

<続く>

213:彷徨える名無しさま
12/07/14 20:06:53.96 DlcbT46t
ヤクザのトヨタはフロントガラスが銃弾で砕け、助手席の男は頭が頭を吹き飛ばされ、血みどろだ。
運転席の男も、助手席の男の飛び散った血飛沫と弾丸を左腕に受け、半泣きでハンドルを動かしていた。
スーパーガールが露払いで乱戦になり、逸れたのだ。
ハラマキは血塗れの肩に手を置き、貌を歪めた。それでも右手に持ったミニ・ウージーのマガジンを換え、コッキング・レバーを引いた。
「仲間は、何処なら!!」
こんな事になるなら、車に乗ったままで居るべきでなかったと後悔した。
余りの乱戦にパニくった若い衆が、逃げ出し待った。
銃弾が飛び込む。
「糞がっ!!」
トリガーを絞る。視界が血飛沫を飛び散らせ、人影が後ろに倒れこむのが見えた。
「ざまぁ、見さらせ!!」
呻いた。そう叫んだ瞬間、運転席の若い衆が「アニキ!!」と怒鳴った。
その方向に視線を遣る。前方に小柄の人影が立っていた。ロシア人?にしては、酷く小柄だ。
ライトが人影を捉えた。
血塗れの少女だ。
何故、少女が?アラマキは訝った。
<続く>

214:名無しさん@ピンキー
12/07/22 08:05:06.05 4dWh68Ct
age

215:名無しさん@ピンキー
12/08/01 22:01:42.00 rfbqzIly
スパガにティッシュみたいに丸められたい

216:名無しさん@ピンキー
12/08/02 17:14:39.78 oRFzOr7o
帝都大戦の映画でそういうシーンあったなぁ。
やったのは加藤だけどw

217:名無しさん@ピンキー
12/08/02 20:22:59.80 fr8KFZ4a
このスレはスパガだったらぶっ殺されてもいいって人が多いの?

218:名無しさん@ピンキー
12/08/02 21:15:59.03 h2uQWAMv
お願いしますっ!

219:名無しさん@ピンキー
12/08/04 10:42:55.50 dElAJ7DM
スパガ彼女いるのに浮気して、浮気相手を目の前でバラバラにして欲しいです!

220:名無しさん@ピンキー
12/08/04 18:46:02.99 eYpzgkkP
>>219


221:名無しさん@ピンキー
12/08/05 18:14:49.91 mPfAbbIk
実は浮気相手もスパガで、>>219が八つ裂きにされるんだろ?

222:名無しさん@ピンキー
12/08/05 22:27:06.64 dV0U0D83
もし、スパガが五輪に出場したら…

パワー系は勿論、走種目、跳躍、投擲、ほとんどの種目で計測不能
体操競技は採点不能
球技、格技は対戦相手が全て棄権

って事になるんだろうか?
明日、仕事なのにあほな事考えてるわー、俺

223:名無しさん@ピンキー
12/08/05 23:34:11.36 TuLW1mQi
そろそろ「博士と~」シリーズこないかな

224:名無しさん@ピンキー
12/08/06 00:33:52.70 4Q/spBDw
もっとスパガは恋してヤンデレっぽくなってええんやで

225:名無しさん@ピンキー
12/08/06 07:52:45.29 TDF3t22F
もし,スパガが五輪に出場したら・・・
金メダルが取れない種目を考えてみた.

馬術:スパガの太ももに挟まれた馬が死んでしまうので失格
アーチェリー:弓が壊れてしまうので記録なし
セーリング:ヨットの舵とかが壊れるだろ,たぶん
射撃:スパガである必要がない.自分で投げたほうが金メダル確実.

それ以外なら,記録が測定できなくても金メダルが取れそう・・・

226:名無しさん@ピンキー
12/08/06 21:44:44.83 OhzG8b/p
>>225
セーリングは帆に向かって息吹いてるだけでいけそうな気がする

227:名無しさん@ピンキー
12/08/08 13:17:54.20 h67jJ67p
馬がかわいそう

228:名無しさん@ピンキー
12/08/08 22:01:16.43 mCbO1s6X
>>222
これで書いてみようと思うけど、スパガはどんなキャラ〈性格〉がいいかな?

229:名無しさん@ピンキー
12/08/09 01:11:10.57 9CuDWXi9
>>228
あんま過激じゃない娘がいいなー
すごいいい娘だけどパワーが有り余りすぎてやることなす事裏目に出ちゃう的な

230:名無しさん@ピンキー
12/08/09 09:40:07.75 U0dXVVz+
スパガがきちんと出場できそうな種目を考えた.
活躍できるかどうかは,別.

・採点競技である.
 これは,地球人の審判に見える速度での演技が求められるため,
 スパガがゆっくり演技する.
・パワーやスピードを競わない.
 計測不能や対戦不能になる.
・飛行能力は禁止.

あとは,物が壊れない前提が要る.
>>225 のように,
スパガの太ももに挟まれれば馬が死んでしまい,
失格であるので,下の3つも無理かも試練.

1.新体操  手具(ボールやフープ)が壊れないことが必要.
柔軟さなどの技術と芸術性を採点されるので,
服装もレオタードなのでマントとスカート,ブーツを脱げばよい.

2.シンクロ 足で蹴ったときにプールが壊れないという前提.
2人のスパガによる,一糸乱れぬ演技を採点される.
地球人からすれば無限とも思える肺活量を生かし,
無呼吸で演技可能なため,鼻栓必要なし.

3.飛びこみ これも採点競技である.
飛び板飛び込みは,飛び板を破壊しない必要がある.


要するに,採点競技って何なんだという結論に

231:名無しさん@ピンキー
12/08/12 16:18:26.95 W0X5V+hV
 
 バキッ!!

 心地よい気分で,うつらうつらベッドに横たわるマックスが,
 金属の破壊音を玄関の方向から聞いたのは,午前0時を少しまわっていた.

 ついさっきまでセックスを楽しんだケイトが,隣で寝息を立てている.
 マックスは毛布でケイトの頭まで覆うと,
 リモコンで部屋の照明を付けた.

「リンダ!!」

 目の前に立っていたのは,彼の恋人であるリンダだった.
 といっても彼女はただの恋人でない.
 悪を懲らしめる正義の味方スーパーガールとして広く知られている.
 いつも恋人同士で会う時と違って,
 スーパーガールのコスチューム姿だった.
 右手に,かつてドアノブであったひしゃげた金属の塊が握られている.

「マックス,今日は私,この手が勝手にドアノブごと壊してしまったわ.
 どうしてか,お分かりになる.」

 リンダの声は,怒りに震えていた.

 マッスクの浮気がばれた瞬間だった!!

「その毛布のふくらみは何かしら?」

 とベッドに腰掛けた.

 リンダはスーパーガールとしてのX線ビジョンと超視力で,
 セックスの様子や愛を語る二人のささやきすら,
 この2時間のありさまを全て知っていた.

「抱き枕だよ.ただの,,,」

 とマックスが答えた.彼のできる咄嗟の行為だった.

「私にもためさせてもらっていい?」」

 リンダの顔には悪魔の表情が伺えた.
 自分を愛するはずのマックスの心を,例えひと時でも奪った浮気相手を,
 この世から消そうとしているだけった.

232:名無しさん@ピンキー
12/08/12 16:19:58.48 W0X5V+hV

 リンダが毛布のふくらみに乗りかかろうとしたとき,
 マッスクは思わず,制止しようと手を伸ばしかけた.

 があきらめる.

 ここで止めれば,自分の身が危ない.
 ケイトには申し訳ないが,,

 リンダは両腕と両足でベッドの上の毛布の塊をぎゅっと締め付けた.
 マックスの脳裏には,悲鳴すら発することなく,
 一瞬にして全身の骨が砕けれ,血まみれのミンチ肉となるケイトの姿が思い浮かぶ.
 スーパーガールの抱きしめは,重機解体用大型重機で挟むのと変わらない.

 が,

 バーン!!

 と爆発音が響くと,閃光が毛布から発される.

「もうー,リンダ!!
 あなた本当に,人を殺すつもり?
 あんな力で抱きしめられれば,私でも痛かったわよ.
 普通の人ならまちがいなく即死してしまうわ.
 無分別なのもいい加減にしなさい.」

 マックスとリンダは,あまりの驚きに一瞬,声が出なかった.
 毛布の中に包まれていたのは,ワンダーウーマンに変身したダイアナでだった.

 そう,完全変装してマッスクを誘ったのはダイアナ,
 まんまとそれに引っ掛かって,セックスまでしてしまった.

「なんだ,そ,っそうか.良かった」

 と口を滑らせたマッスク.

「何が良かったのかしら.あなたが悪いのじゃなくって?」

「そうね,誘ったのは私だけど,こんなに簡単に引っ掛かるのは問題ね.」

 というと,地球上で一番強い生命体であるスーパーガールと二番目に強いワンダーウーマンは,顔を見合わせた.

 二人はマッスクに歩み寄り,,
 リンダが彼の正面に,ダイアナが背後に立つと,そのまま体を押し付けてくる.

「リンダ,お互いに手加減しながら,でもお仕置きになるように,しましょうね.」

 というと二人に挟まれたマックスは,
 胸にスーパーガール,背中にワンダーウーマンの柔らかなバストを感じると,
 次の瞬間,,, 

(おしまい)

233:名無しさん@ピンキー
12/08/14 01:01:03.07 PnnuZCt+
よくやった、いいね

234:名無しさん@ピンキー
12/08/14 17:11:48.70 fK0xJD2w
続きがほしい派なのですが、
皆さんはそうでもないのかな?

235:名無しさん@ピンキー
12/08/14 19:12:07.30 n56ZOQMi
このスレ見てる人達、感想書いた方がいいよ~
指摘でもない悪口のようなコメントもきついが、無視されるのもテンション下がるから。
スレ盛り上げるのは書き手だけでなくて住人全員だよ?



236: 忍法帖【Lv=13,xxxPT】
12/08/14 19:22:43.34 AYIA/2VA
スーパーガールは超最高だよ!?♪。

237:名無しさん@ピンキー
12/08/14 20:06:54.30 00iyACJU
貶したりするのは言語道断だけど、無理に褒めたりってのはちょっと違うんでないの
人には好き嫌いがあるし
まあ、こんだけ過疎ってると寂しいのは分かるけど


238:名無しさん@ピンキー
12/08/15 15:55:14.03 GZP03sgi
オリンピックも終わったところで、五輪ものを企画中です.
男子競技に乱入?
IOCが出場を許可するかどうかの検討モノ?
このスレにあったようにいろんなものを壊しちゃう?
あたりで、、

239:名無しさん@ピンキー
12/08/15 17:56:31.84 lJkpwvkg
おう、楽しみにしてるぜ

240:名無しさん@ピンキー
12/08/15 20:54:50.07 M484FMOS
>>238
wktk

241:名無しさん@ピンキー
12/08/15 22:58:55.66 Ikc4LZHV
>>238
期待していいのかな

242:五輪のスーパーガール
12/08/18 01:57:40.67 M2wxbKIu

 国際オリンピック委員会事務局で規約担当の責任者を務めるドン・ルジックは,
 一人自室でほくそ笑んでいた.

「これで満足するだろうな.やつらも,,
 ふっ,苦労はしたが,2年後のリオが楽しみだ.」

 米国オリンピック委員会と国際オリンピック委員会は,
 1ヶ月にわたる協議をようやく終えたのだ.
 協議の米国代表団してのスーパーガールの参加の可否であった.

 人間離れした能力を持つ彼女がそのまま競技に参加するなど,
 だれもが考えもしなかった..

 しかし米国連邦裁判所が,
 彼女に米国国民としての基本的人権を認める判決を下した.
 地球外生命体であるはずの彼女は,
 米国法では人間として扱われることになった.

 また,五輪出場は実は彼女自身が希望していたことが国民に知れると,
 アメリカの国民世論は一気に高まった.
 米国オリンピック委員会は,スーパーガールが出場可能な種目と新たなルールづくりを訴えた.

 新たなルールは,
 スーパーガールがどうすれば,自らの能力の自制するのかを基本に検討された.
 かといって,記録に制限を設けることは,明らかに競技の理念に反する.
 最終的には,一般選手と彼女の両方に共通するルールとして次のように決まった.

 <国際五輪委員会:新ルール>
 1.競技施設や道具に損傷を与えたときには,当該競技は失格とする.
 2.レスリングは柔道といった対戦型競技では,相手側選手が外傷の種類は問わず,
  全治1ヶ月以上と判断さえれたときには,当該競技を失格とする.
 3.選手,審判,観客に死亡はもちろん後遺障害を残す事故が生じれば永久に出場禁止.

 ドン・ルジックは,このルールづくりの責任者であった.
 彼はスーパーガールのあらゆる行動を調査し,その身体能力・運動能力を整理した.
 そして,事務局でも一番の切れ者といわれるルジックが作成した案であった.
 実のところ,彼は米国が大嫌いで,
 彼女の活躍で大量の金メダルを米国が獲得することを嫌悪していたのだ.


243:五輪のスーパーガール
12/08/18 01:58:17.61 M2wxbKIu

 2年後.
 ついに迎えた,米国以外の全世界のオリンピックファンは,
 出場選手リストを眺め,落胆した.
 やはりというべきであろう.
 男女問わずほぼ全ての競技種目にスーパーガールが登録されていた.
 男女性別の定義がこの大会より変更され,
 女子競技に男子出場はできないが,男子競技に女子が出場できるようになっていた.

 米国民は全ての競技種目で,彼女の金メダルは確実だろうと,
 開催前から盛り上がり,全米各地のスポーツバーは毎日大盛況であった.

 ところが,大波乱が報じられたのは,開会式前に行われた女子サッカーの予選である.
 女子サッカーは前回大会が金メダル.今回も金メダルが有力とされていた.

 試合開始直後のプレーであった.
 味方からのボールをスーパーガールがトラップに失敗し,
 あわてて,相手選手側に転がるボールを踏み留めたとき,
 バスッ!という音とともにボールは形を失った.

 例のルール1.が適用され,米国チームのまさかの予選敗退が決まった.

 試合終了後のインタビューに答えるスーパーガールだったが,

「あーあ,やっぱり細かい力加減ができないわ.
 私が踏めば,野球の硬球でも潰れちゃうのよ.
 でも今夜の重量挙げはバーベルを持ち上げるだけだから,
 間違いなく金メダルを取って見せます」

 と自信たっぷりに話していた.


244:五輪のスーパーガール
12/08/18 01:59:06.93 M2wxbKIu

 男子重量挙げ56kg級の会場.
 女子の48gk級には出場できなかったが,
 男子ならこの最軽量級でも彼女の出場は可能であった.
 試技の順番は申告した重量の低い選手から行われる.
 彼女は,スナッチ300Kg,クリーン&ジャーク300kgで申告した.
 最重量級の男子105kg超級の世界記録を大幅に上回る重量だ.
 しかし,この重量にしたのは,彼女なりの作戦があった.
 10トンのバーベルでも彼女にとっては負担となる重さではない.
 だが,何トンものバーベルで試技を行えばプラットフォームの床が壊れてしまう.


245:五輪のスーパーガール
12/08/18 02:00:01.89 M2wxbKIu

 彼女は控え室でずっと待っていた.

 最後まで残った男子選手は,スナッチ139kgとクリーン&ジャーク170kgという,
 同クラスでは世界記録を更新する.
 しかし次にの重量に失敗し,合計309kgの記録が確定した.

「スーパーガールさん,試技をお願いします.」

 と係員が呼びかけると,

「はい!」

 と軽やかな足取りで試合会場へ向かった.

 大歓声に迎えられた彼女は,両手を振りながらバーベルの前に立った.
 バーベルには今までとは明らかに異なるウエイトが装着されていた.

 スナッチは,両手でバーベルを一動作で一気に頭上まで引き上げる.
 片手で持ち上げるのも簡単だが,
 慎重にルールにしたがい両手でバーベルを軽く持ち上げた.

 審判が降ろせの合図を出すと,
 金メダルを確信した彼女は,片手でバーベルを支え,
 もう片方の手で観客とテレビカメラに手を振る.

 バン!

 バーベルを降ろすと,この段階でスナッチ300kgの記録が確定した.

 ところが,審判の一人がバーベルの異常に気付いた.

 3人の審判がバーベルのバーの部分を触りながら確認している.

 スーパーガールは自分の失敗に気付くと,

「あっ!」

 と声を上げ,うつむいてしまった.

 審判の一人が,マイクを持ち説明を行った.

「先ほどの試技の中で,バーの一部損壊が確認されました.
 したがって,スーパーガール選手の重量挙げ全種目の失格を宣告します.」

 彼女が握ったバー部分は,指の形にくっきりとへこんでいた.
 自分が加減せずに握り締めれば,鋼鉄のバーでも千切れてしまうことが
 分かっていたので,十分に気をつけたつもりだったが,
 片手に持ち替えたときに,バランスをとろうとしたときに,
 ほんの少し指先がバーにくい込むのを感じていた.

「あー,もうー,,」

 とブロンドの髪の毛を両手で抱え込んでしまう彼女であった.


(おしまい)

(いや,金メダル取るまで続く!とします)


246:名無しさん@ピンキー
12/08/18 06:14:49.75 ei+nnCDS
GJ!!

247:名無しさん@ピンキー
12/08/18 14:07:33.02 9sav53UA
いいよーいいよー

ってか、道具を使う系は無理ゲーじゃね?
砲丸を握りつぶしそうだし、槍投げ、ハンマー投げは競技場自体をぶっ壊しそうw
やっぱ取れ像そうなのは、マラソンとか短距離走とかかな?
あ…でも、今度は対戦相手を怪我させそう…
うーん、無理ゲーwww

248:五輪のスーパーガール
12/08/18 16:46:19.14 M2wxbKIu
 陸上競技の男子と女子の100m予選と決勝が予定されてる.
 男女交互にトラックを使用するので,彼女は両方にエントリーしていた.

 インタビューを受ける彼女に,一人の記者が突っかかってきた.

「スーパーガールさん.
 サッカー,重量挙げと残念な結果に終わりましたが,この100mでは失格はありませんか.」

「十分に手加減をして,ゆっくりと走ります.
 私が全力疾走すれば,音速を超えてしまうので,
 隣のレーンどころか,一緒に走っている選手全員が衝撃波で吹き飛んぶことは分かっています.」

「でも,私がオリンピック委員会の事務局に取材したところ,
 それだけではなく,,,」

 といいかけたとき,男子第1組の予選がはじまるということで,
 係員がスーパーガールに声をかける.

 記者たちに手を振りながらトラックに向かったスーパーガール.

 他の選手が陸上コスチュームにスパイクといった姿であるのに対して,
 彼女はいつものコスチュームと赤いブーツ.
 予選だというのに大歓声がスタンドから沸きあがった. 

 アナウンスが告げられると,選手がスタートの体勢につく.
 だが,彼女のレーンにだけスターティングブロックがない.
 壊して失格にならないようにする彼女の作戦だった.

 レディ,バン!!

 他の選手が横並びでスタートしたが,一瞬で彼女が先頭に踊り出る.
 あっという間に50メートルほどのリードになり,そのままゴール.
 速報記録は2.79秒を表示していた.
 彼女がその記録を見て,笑顔で観客に答えたが,まだ他の男子選手は全力でゴールを目指している.

 予選だというのに大歓声は「スーパーガール」コールに変わり,彼女は手を振ってこたえる.


249:五輪のスーパーガール
12/08/18 16:46:55.43 M2wxbKIu

 ところが,審判員たちがなにやら話しながら,トラックを指差している.
 どうやら彼女のレーンを調査しているようだった.
 下部にパラポラアンテナが装着された大きな機械まで持ち出してトラックを調べている.

 またもや審判員の一人がマイクを持って,客席に説明する.

「スーパーガール選手の使用したトラックに損傷が確認されました.
 したがって,スーパーガール選手の陸上トラック競技全種目の失格を宣告します.」

 ブーーー!!

 大歓声がたちまちブーイングに変わる.

 陸上トラックは,厚さ3センチの合成ゴムがコンクリートの上に張られているが,
 彼女のキック力は合成ゴムを変形させ,その下のコンクリートに亀裂が生じさせていた.
 
 事務局のドン・ルジックは,競技場の片隅でこの様子を見ていた.
 彼はこの事態を予測していた.
 彼女が風のように走り去ったとき,足元のアスファルトが割れたり,潰れていることは誰もが知っている.
 ただ普通に歩いたときには足跡すら残らない.
 どの程度のスピードを出したときから,地面に負担を与えるのか,
 さまざまなデータを入手し解析を行った.
 その結果は,なんと時速15キロ程度であった.
 100m走に換算すると24秒と,陸上選手の小走りに相当する.
 マラソンですら,2時48分かかるので,メダルどころではない.

 ブーイングの様子を満足げな笑みで眺めるルジック,
 トラックの片隅でへたり込むスーパーガール,
 二人の戦いは,まだまだこれからだった.

(続く)



250:名無しさん@ピンキー
12/08/18 19:58:04.32 XSIibdDD
これは最後にスパガの逆襲があるのかな

251:名無しさん@ピンキー
12/08/19 13:22:05.92 FbQS/uwh
どうなるんだ
wktk

252:五輪のスーパーガール
12/08/19 19:29:01.33 03j1cAVa

 柔道初日は男子100kg超級と女子48kg以下級が行われる.
 彼女の体重は50kgを少し超えているので,
 最重量級の男子100kg超級にだけ登録していた.

 この日,ついに試合前の会見は,彼女の希望により開かれなかった.

 第1回戦の相手は,日本代表の鈴木啓一.
 初戦から金メダル候補との対戦となった.
 身長が190センチで体重が120キロを超える鈴木,二人の体格差は大人と子供ほど,,
 しかし,彼女の華奢な体躯には鈴木の数万倍の身体能力が秘められている.
 柔道とはいえ,力勝負では比較にはならない.

 鈴木は彼女との組み合わせが決定したとき,天を仰いだ.
 柔道界では,彼女が果たしてどのように戦うのか見当が付かず,
 初戦を分析するしかなかったが,まさか自分がその初戦の対戦相手になるとは,,

 といっても彼女にとって柔道は全くの素人の世界.
 2週間前にコーチに教えてもらった縦四方固めだけだった.
 コーチの作戦は,
 まずは組み手を取る.その後,彼女のパワーで相手をゆっくりと倒していく.
 そして,フライトパワーで体を固定して,縦四方固めに入る.
 という単純なものだった.

 コーチからは,
 フライトパワーで体を固定するときには,バストで相手を潰さないよう指導を受けた.
 強化プラスティック製の人形を使った練習では,
 押さえ込んだときに,どうしても彼女の胸のふくらみ部分に圧力が集中してしまうので,
 人形を何体も破壊してしまった. 


253:五輪のスーパーガール
12/08/19 19:29:57.03 03j1cAVa

 二人が試合会場に入ると,重量挙げと100m走とは,観客の雰囲気は変わっていた.
 今朝のタブロイド紙は,
 投げ技で鈴木が観客席まで投げ込まれるだの,
 締め技は寝技なら鈴木の上半身と下半身がバラバラになるだの,
 おもしろおかしく書いていた影響だろうか?
 何かしら珍しいものでも見るような顔つきの観客が多かった.
 スーパーガールのコスチュームの上に柔道着という,こっけいな格好を笑う観客もいた.

「はじめい!」

 やがて,審判の掛け声とともに,二人はお互いを見つめ合う.

 彼女はまずは鈴木の胴着を掴もうと,手を伸ばした.
 が,鈴木はいつもの組み手争いのように,彼女の手を払った,,
 
「いたっ!!」 
 
 仕掛けたはずの鈴木の手の甲に激痛が走る.
 
 審判は試合を止めて,鈴木の左手をチェックしている.
 10秒後には,異常なしと認めたようで,再び,
 
「はじめい!」

 試合が再開した.
 
 今度は,胴着の襟を掴もうとする彼女の動きに合わせて,
 鈴木が一本背負いの体勢に入ろうと動く.
 が,その瞬間,フライトパワーで自らの身体を固定したスーパーガール.
 こうなれば戦車が体当たりしても,逆に戦車のほうが壊れてしまう.
 彼女の体躯はびくともしない.

 次の瞬間,彼女に組み手を取られる.
 彼女の細い指先が胴着を掴むと,
 腕の力だけで,簡単に彼を押し倒すと,縦四方固めの体勢に入った.
 鈴木は技をとこうと懸命にもがいたが,彼女の体はびくともしない.

254:五輪のスーパーガール
12/08/19 19:31:09.64 03j1cAVa

 20秒が経過すると「技あり」が告げられると,
 かろうじて動かせる右手で,彼女の胴着の襟を掴もうともがく.
 ところが彼の手に柔らかいモノを感じた.
 彼を押さえつけるスーパーガールの腕や足は鋼鉄のような硬さを感じていたが,
 それとは違った柔らかさを右手に感じた.
 彼が触れたのは彼女のバストであった.

「キャッ!」

 彼女は声を上げると,思わず彼の手を払った.

 バキッ!!

 と鈍い音が会場に響くと,審判は押さえ込みの途中にも拘らず,試合を止めた.

 鈴木の右手首が明らかにおかしな方向に曲がっているのを確認すると,
 スーパーガールの失格を告げた.

 鈴木が右手首を押さえながら座り込むと,
 スーパーガールシフトを取っていていた医療チームが彼に駆け寄った.

 彼女はしかめっ面のまま,ひざから畳に落ちると,

 ズドオーーーン!!

 と轟音と振動が会場全体を包み込んだ.
 彼女の膝は試合会場の畳に大きくめり込み,その部分は使い物にならないであろう.

「あーん,どうしてまた,このルール.なんて難しいの?!」

 鈴木啓一は右手首の骨折だけでなく,手首のほとんどのじん帯を伸ばしてしまっていたため,
 2回戦は棄権となった.

(続く,金メダルが取れるまで,,,ね)

255:名無しさん@ピンキー
12/08/19 23:17:08.07 QEPil5FZ
いいねー
金メダルとれるんかこれ

256:名無しさん@ピンキー
12/08/20 00:31:11.28 QKZCgnsZ
スパガにただ競技をやらせるんで無く
ちょっとひねった設定がいいね

257:名無しさん@ピンキー
12/08/20 00:43:36.12 wBu0B5Oq
実は金メダル取り放題を期待してたけど
これはこれで面白いね


258:名無しさん@ピンキー
12/08/26 01:36:51.87 MIhvJMLx
次はどの競技かな?

259:名無しさん@ピンキー
12/08/26 11:46:06.19 6x6ZlsOS
GIGAのSUPERLADY Alisa編買った人いる?
あらすじだけ見たら結構よさげなんだけど

260:名無しさん@ピンキー
12/08/27 21:11:58.06 HVljascU
>>259
怪力シーンを期待してるならやめた方がいいよ
GIGAには珍しくハッピーエンドだけど

261:名無しさん@ピンキー
12/09/02 23:56:33.33 TezhQPYS
2500年、女性の全ての能力が男の数十倍になってしまった未来 みたいな
スレチかな

262:名無しさん@ピンキー
12/09/03 00:13:36.60 d62B9UWN
いや、わるくない

263:名無しさん@ピンキー
12/09/03 00:54:27.25 U3R+LobB
じゃあ広げてみよう

264:名無しさん@ピンキー
12/09/04 19:14:05.50 u5ochCXv
それ家畜人ヤプーじゃね?

265:名無しさん@ピンキー
12/09/04 19:19:17.26 cWuAcNoq
URLリンク(www.nicovideo.jp)
俺はこれを思い出した

266:名無しさん@ピンキー
12/09/04 22:33:53.86 dVxTGgAk
数十倍なら小学生にも余裕でかなわないだろうから男の先生は大変だな
男が教師なんてとんでもない世界かもしれないが

個人的には宇宙人のイタズラで突然女性がパワーアップしちゃったとか
祖父の代はまだ男が強かったとか、現状の世界の記憶が残ってるほうがいいな

267:名無しさん@ピンキー
12/09/05 00:11:41.83 whkYrktb
ヤクザも警察も軍隊も女だらけになるでしょう

女性の喧嘩は もはや男性の手におえる代物ではありません
数十倍の本気のパンチはヒグマに殴られるようなもんです。
死にます。

DVもレイプも加害者は女性が普通になって
男の夜道の一人歩きは性犯罪の危険にあいます


しかし
男性は一方的に虐げられるわけではなさそうです。

電車は男性専用車両が登場するでしょう
女性特有の独占欲や母性本能が 結果として自分の男を外敵から守ろうとします。

268:名無しさん@ピンキー
12/09/05 19:01:52.69 JbMc+PBR
男が女を犯してる最中、スーパーウーマンが現れて
自分のパワーを女にj分け与えて復讐させるって作品を海外のサイトで見たな

269:名無しさん@ピンキー
12/09/06 21:47:25.33 M/vHpgkm
マガジンSPECIALで今月から始まったとなりの山田さんがいいな~
ちょっと綾門さんのイメージが重なった。

270:名無しさん@ピンキー
12/09/06 23:26:51.37 E/bAbFnM
>>269
となりの山田さんkwsk

271:名無しさん@ピンキー
12/09/07 00:16:34.31 aSMQ9SDh
>>270
はしょって流れ書くから、見たくない人はスルーよろ。
しっかし新連載だってのに、公式はあらすじすら乗せてないんだな…
ググってもほとんど話題に上がって無いし…

普段は地味だけど、メガネを外すと美少女な、隣の席の山田さんと主人公のお話。
メガネを外した山田さんを見た主人公は、山田さんにアプローチしてみようとするけどなぜか逃げ回られて…
で、謎の美少女な山田さんは実はとんでもない怪力(今のところ分かってるのはそれのみ)の持ち主で、
なんだかんだあって主人公の頭上に落下してきた巨大な鉄骨を、軽々と片手で受け止めて…
というところで次回に続いてる。
これで、実はスタイルまで抜群だったらいいなぁ~
次回は2話同時掲載らしいので、一気に謎は解明されていくかもしれない。

272:名無しさん@ピンキー
12/09/07 00:43:57.74 0mtIKAsA
>>271
情報㌧
山田さんマジ綾門さん

見かけたら本屋で買ってこよう

273:名無しさん@ピンキー
12/09/09 00:56:36.46 6Ty5fpWn
今日立ち読みしてきたけど、意識して呼んだからかしゃべり方も綾門さんだなw
次号が楽しみだ

274:名無しさん@ピンキー
12/09/09 23:51:21.08 k8DNl9QR
全ての女性がスパガになったとしたら小学校低学年の女子にカツアゲされる大学生とか出てくるんだろうな

275:名無しさん@ピンキー
12/09/10 21:03:30.08 8O2gSvUk
そんな世の中になったら、男は社会から完全にドロップアウトしてるんじゃないの
奴隷以下の家畜みたいな存在になってると思う

276:名無しさん@ピンキー
12/09/11 21:38:16.19 Jd2KZIes
なら女性がパワーアップし始めてから男がドロップアウトするまでの歴史をオムニバス形式で見せるとか

277:名無しさん@ピンキー
12/09/12 13:56:09.35 T4/yB8L0
そこは気楽にウルトラマン時空でいいんじゃないの?
一週間経ったら元に戻ってるてことで

278:名無しさん@ピンキー
12/09/12 22:12:31.00 JIH6j/U4
そういうSSまだですか

279:名無しさん@ピンキー
12/09/13 21:08:05.63 szL6QVF8
SSとまではいかなくとも設定位は書けるはず!
例えば段々女達がパワーアップしていったとするとスポーツが男女混合だった時期があるはず
でも女達の進化は思ったよりも急速で格闘技などで男を再起不能にしてしまったり
体育の授業のドッジボールとかでボールと一緒に男子を吹っ飛ばしてしまうなどの事例が続出。とか

280:名無しさん@ピンキー
12/09/13 21:29:55.26 ZyOCkJcX
>>279
ほうほう
もう少し、広げてみようか

281:名無しさん@ピンキー
12/09/13 21:45:37.74 OjMnePDA
高速道路は車ではなく、疾走する女性専用道路になる(車と女性との衝突事故が多発したため)
とかダメ?

282:名無しさん@ピンキー
12/09/13 21:45:42.88 szL6QVF8
あと今男の芸人数名と女性アスリートがスポーツで対決する番組やってるけど
この世界では女子小学生に綱引きで勝つには成人男性何人が必要なのか?みたいな番組をやってるかもな、そして男の人数が足りなくなる

283:名無しさん@ピンキー
12/09/13 21:50:06.15 szL6QVF8
>>281
車を運転する時は女性に轢かれないように注意しましょうと教えられてた時代もあったがそうはいかなくなった訳だな

284:名無しさん@ピンキー
12/09/13 22:06:57.55 cDRxcJso
飛行機も飛ばせなくなる.旅客機が空を飛んでいる女性に衝突し墜落.
乗っていた男の乗客は全員死亡,,
女性は自分で飛んで行ったほうが早いので,もちろん飛行機なんて使いません.

285:名無しさん@ピンキー
12/09/13 22:25:34.25 1aLBXBoS
全世界の女性がスーパーガール化より
スーパーガールしかいない国に世界が征服される、とかのほうがいいな
なかでもその国の女帝は格段に強くて、軽く息を吹くだけで軍隊を壊滅させちゃう、とか

286:名無しさん@ピンキー
12/09/13 22:26:54.81 szL6QVF8
今見たら保管庫の4スレ目の怪力娘オムニバス?相撲編ってやつがこのシチュだな

287:名無しさん@ピンキー
12/09/13 22:31:32.75 Zk2cQ2b/
>>285
ワンダーウーマンのアマゾネス王国みたいな感じ?
あっちは世界征服しないけどw

288:名無しさん@ピンキー
12/09/13 22:34:48.46 1aLBXBoS
>>287
ワンダーウーマンの国の女性はあの島でしか能力使えないんよ(´・ω・`)
島の外で能力を発揮するにはワンダーウーマンのパワーベルトが必要なんだって

289:名無しさん@ピンキー
12/09/13 22:38:13.60 cDRxcJso
それじゃあ、大量のベルトがあれば、世界征服も可能ってことか。
スーパーガールでなくワンダーウーマンが相手なら、最新兵器を駆使すれば、それなりに戦えるんじゃないかな。

290:名無しさん@ピンキー
12/09/13 22:43:00.94 1aLBXBoS
>>289
真正面から戦えば何とかなるだろうけど
変身しなけりゃ普通の女性と見分けがつかないし
各国に潜入して首脳とかぶっ殺して軍部をのっとられたら終わりっしょw

291:名無しさん@ピンキー
12/09/13 22:50:21.52 Zk2cQ2b/
>>288
へえー、そうなんだ
逆にあの島内では無敵って事だよね
どっかのバカ国が攻め込んで返り討ちにあう~とかどう?

292:名無しさん@ピンキー
12/09/13 23:44:10.88 cDRxcJso
>>290
なるほど、普段着のままベルトをつけとけばばれないか。
たしかに背後から抱きしめたり、後頭部を殴りつけるだけで、普通の人間は殺せそう。

293:名無しさん@ピンキー
12/09/14 00:23:48.33 yXFUXB7+
ワンダーウーマンって作品によってはスーパーマンと同等の能力持ってるからね
ドラマ版だとそんなに強くないけど
それでも生身で戦車を押さえ込めるくらいの膂力はあるから、人間ならひとなでするくらいで殺せると思う

294:名無しさん@ピンキー
12/09/14 00:42:38.07 b9ckHNLe
校則
男子でキャッチボールをしてはいけない
校内を音速を出してはいけない
登下校は車を轢かないように注意すること


295:名無しさん@ピンキー
12/09/14 03:31:15.43 DPQZt8B7
体育祭とかやばそうだなw

徒競走で音速を突破する女子、発生したソニックブームに吹き飛ばされる男子
綱引きは女子一人対男子全員
フォークダンスで女子に手を握りつぶされる男子が続出

296:名無しさん@ピンキー
12/09/14 07:53:31.36 Re+IK/yX
>>295
男の子は、公立の小中学校ではなく、私立の男子校に殺到する。
でも、頭のいいお金持ちの私立の男子中学生が、普通の小学生女子に恐喝される。

女子(小学生):財布ごと渡さないと、このまま抱きしめちゃうよ。
男子(中学生):分かりました。
女子(小学生):へっ、たったこれだけ。うざ。(ぺしっ!!)
男子(中学生):ぎゃーーー!!(バタン!)

小学生女子は、男子中学生の頭を人差し指で弾いた。男子は頭蓋骨粉砕骨折で死亡。

297:名無しさん@ピンキー
12/09/15 00:47:19.75 g578gFWg
やっぱ全女性がスパガ化ってインフレしすぎて無理あるなー
一部女性がとかの方がいいんじゃない?



298:名無しさん@ピンキー
12/09/15 21:21:27.42 L/p9nrGy
確かにあんまり数が多いと、AKBとか束ものアイドルみたいで安っぽいなw

299:名無しさん@ピンキー
12/09/16 00:35:34.21 tgSflcBL
俺はありだな、AKBは嫌いだけど
そういやこの時代のアイドルってどんな感じかな?

300:名無しさん@ピンキー
12/09/16 10:51:07.74 Cq/5RaE+
男子がいらやしい目で見てくるから女子みんなでお仕置きしちゃった
男子でキャッチボールしたり ぶら下げて空をおさんぽしたり
今度またいやらしい目で見てきたらホントにただじゃすまないんだからね

301:名無しさん@ピンキー
12/09/16 12:51:08.88 a/yrPla8
>>299
超人的なスピードでダンスするので、もはや男の目では捉えられなくなったり、
握手会で、男性ファンの手を握り潰してしまったり、、

302:名無しさん@ピンキー
12/09/16 20:04:50.15 KkbCGIL4
>>301
> 超人的なスピードでダンスするので、もはや男の目では捉えられなくなったり、

それダメじゃんw
つか、こんな世の中になっても、ある程度は男性が必要だっていう理由が欲しいよね

303:名無しさん@ピンキー
12/09/16 20:25:08.54 a/yrPla8
>>302
スパガ化した女性にとって、男が必要な理由は、生殖しかないような気がする。
そのために男性を保護する法律や制度が必要になる。
家族とのスキンシップも男にとっては、命にかかわるだろ。
反抗期の女の子に突き飛ばされた父親が全身打撲で死んじゃったり。
悪いことをして母親に叱られた男の子も、やはり、、、

304:名無しさん@ピンキー
12/09/16 20:48:00.95 Cq/5RaE+
知力が大して変わらないなら普通に労働力にはなると思う
ただ生物学的に死にやすい男の方が出生率が極端にに高そうだし
女的にも成人まで生き残れない男は社会でもやっていけないだろうし死んじゃってもしょうがないね位の認識なのでは
中学入学時には男女比が5:1だったのが高校卒業位になると1:1にまでになってそう

305:名無しさん@ピンキー
12/09/16 20:54:57.81 MNYClC9Y
出産の時点で男児の身体が耐えられるかどうか…。
男性は激減してるんじゃないか?

306:名無しさん@ピンキー
12/09/16 20:59:36.50 KkbCGIL4
なんか実現したらすげーホラーな世界になりそうだなw

307:名無しさん@ピンキー
12/09/16 22:09:27.03 WjL1fthq
怪力娘症候群くらいの世界観がちょうどいいかも
つーか、あそこもずいぶん更新止まってるね

308:名無しさん@ピンキー
12/09/17 11:37:13.44 twtLnwG2
>>305
自然分娩は無理としても、帝王切開なら大丈夫だろう。
ただし、スパガ母を手術できるメスを開発しなければいけないけど。

>>304
逆に出生率は今と変わらず、高校を卒業するまでに男子の9割が死亡してしまうとか。
この場合、残った男子をスパガ女が取り合いをするのか、
それとも一夫多妻となり、スパガ10人と男子1名が結婚することになるのか?

309:名無しさん@ピンキー
12/09/17 12:23:10.85 3rnHzuWJ
そもそも性交渉できんのか?

310:名無しさん@ピンキー
12/09/17 14:09:59.12 twtLnwG2
>>309
やっぱ無理だろう。
人工授精なら可能性はあるような気がするが、
通常男性の精子はスパガ子宮内でスパガ白血球に全滅させられたり、
卵子の壁を敗れないので受精させられないんじゃないかな。

でもスパガ膣の締め付けは一度体験してみたい。

311:名無しさん@ピンキー
12/09/17 21:54:10.57 3rnHzuWJ
>>310
味わいたいって一発でアソコがお釈迦になるんだぞ、それはやだろーw
俺はソフトキスくらいでしいや、それでも命に関わりそうだけど

312:奈菜氏
12/09/17 22:45:54.28 WyJ6UvQC
ガッシュン ガッシュン!
バーベルの音がジムの中で響いている。

「お姉ちゃん、またやってるの?もう無駄だってば~」
「まだまだ、わかんない」
「もうG確定でいいじゃん。一樹君もいるんだしさ~」
「自分がDランクだからってー」

ジムで一人の女の子が、重さ300kgのバーベルを片手で汗だくでカールしていた。
その妹は、2トンと書かれた、バーベルを指先で廻して遊んでいた。
女性は、初潮を迎えると、急速に大人の女性になる。
それまで100kgしか持てなかった女性も、簡単にトン単位の物を持てるようなったりして超人化する。
すでに、全ての女性は、超人化するのが、当たり前の時代だ。



A.D.20××年8月3日、この日を境に世界は一変し、西暦は廃止され、S.P.G.元年と改められた。
女性の超人化が急速に広まった。
初期の頃こそ、混乱があったものの、人々は、現実を受け入れ新たな生活を始めていた。

そして、現在S.P.G.2014年。
成人女性の握力がt単位で、空を飛び、音速で動くのは当然の世界となった。

能力は、個性があるものの、握力が強ければ、移動速度も速かった。
そこで、移動速度を基準にSからGまでランク付けされた。
Gランクは、マッハ1以下しか出ない女性。
Fはマッハ2、Eはマッハ4、Dはマッハ8、Cはマッハ16、Bはマッハ32、
Aはマッハ64、そして、Sはそれ以上といった具合だった。

そして、ランク付けは、デモクラシーを破壊した。
全体の女性の80%がFとG、10%がE、7%がD、2%がCで、残り1%程度のBランク以上だった。
そして、Bランク以上は貴族となり支配者層になった。
力こそ全ての実力主義の世の中がやってきた。

男性保護の為に女性を取り締まる法律も数々あるが、それは主にCランク以下で画一的に適用された。
それでも、Bランク以上の女性の言った事は、法律より効力がある。

しかも寿命はGランクで100歳程度、Fランクで200歳程度と倍々に増えていった。
これは一方で悲劇も生み出した。

握力がトン単位な女性と、普通の男性では、まっとうな生殖活動が不可能に思えた。

だが、女性と男性がお互いに、心の底から愛し合うと、
女性は一生で一人に限ってお互いの生殖活動の衝動中のみ、
男性の身体がその女性の力に耐えれる強靭な肉体になった。

女性の打算的な知性や感情でない、感性としての本当の相性の良さ、そこからくる愛情が必要だった。
従って、女性は、ほぼ必ず愛する人と生き別れる悲しみに会うことになった。
故に、EやFランクならGランクの方が、幸せだという考えもあった。

男性は、絶滅危惧種のように丁重に、国を挙げて保護されていた。

313:奈菜氏
12/09/17 22:48:04.74 WyJ6UvQC
「何時見ても、流石だなー」
「「一樹君!」」

姉と妹は、同時に声を上げる。
実は、妹も彼に対して恋心があったのだが、彼が選んだのは、姉だった。

Dランクなった妹は、学校を卒業したら、社会のエリートになるのは確定している。
それでも、彼が選んだのは、Gランクの姉だった。

「じゃあ、お姉ちゃん、また!」

慌てて逃げるように、消える妹。
未だに彼の前では、もじもじしてしまう。

「しかし、当たり前かもしれんが、お前も妹も、すごい力だなー」
「まあ、私も女だしね。そのうち覚醒して、一樹を幸せにするから!」
「今も十分に幸せなんだけどな」
「なら、もっともっと幸せにする」

姉の言葉に、おもわず赤くなる一樹。
言いながらも、姉はクールダウンのストレッチを欠かさなかった。

「妹さんも、夕飯だから、呼びに来たはずだったんだけどなぁ」
「まあ、あの子も、女だからね。ついトレーニングしたくなるのよ」
「そういえば、Dランクだもんな」
「そうね~。もうそろそろ、あの子なんて言ったら捕まっちゃうね」

女性の労働は、すでに出来高制になっていた。
例えば、現在の発電の9割を占める人力発電所に勤める時にも、ランクは大きく関係する。
発電自体は、女性がハムスターの丸いドラム缶のようなランニングマシーンで走る事で、
発電用のダイナモモーターを回す。
しかし、マッハ1とマッハ4で走るのでは、発電量が大きく変わる。

しかも、特性上、発電効率は4倍ではなく2の4乗倍の16倍も変わって来るのだ。
結果として、給料が違うのも無理はない事だった。

さらに、発電量自体をコントロールし、供給量をさばくコンピューターの補佐はあるが、
最低Dランクがなければ、出来ない処理速度だった。

当然、電力が急に不足しそうな場合は、Dランクの人も発電する。
こうして、電力の安定供給を図っているのだ。


314:奈菜氏
12/09/17 22:53:15.42 WyJ6UvQC
「今のうちに、妹に乗り換える?今でも、受け入れてくれると思うよ」
「そりゃあ、俺も強い女の人のが、好きだけどさ。乗り換えれる程度の恋なら、苦労しないよ」
「でも、あの子は、エリート確定だよ?」

この時代の男性の幸せは、女性に完全に左右される。
例えば、Dランクの女性の平均寿命は、800歳。
しかも、死ぬ数年前まで、若々しい。
しかし、そのパートナーの男性は、精々100年。

結果として、番になれた男女は、二人の同意があれば、他の同じランクの女性も、一緒に夜を共に出来る。
それか、犯罪者となった男性を処理するぐらいしか、夜の生活を男性と共に過ごす事はできなかった。

簡単に言うと、ひ弱になった男性達は、パートナーの女性次第で、死ぬまでハーレムの主になれる時代となっていた。
生殖活動のゆえとはいえ、皮肉な事実だった。

Dランクの女性のパートナーなら、最低でも20人程度は選り取りみどりだ。


「俺は、このままでも、十分幸せだし、俺も働くからさ。さ、帰ろう」

女性が超人化した現代では、肉体労働は全て女性がするようになり、男性は家で遊んでいれば良かった。
家事洗濯でさえ、男性は、一人では出来ない。

例えば、ジャガイモはグレープフルーツのようになっており、環境の変化により、その皮は鉄程度に硬い。
そんな皮を剥くのは女性の仕事だ。
男性は女性よりその繊細な感覚で、味付けをする。
女性が味付けをすると、どうしても、大雑把なワイルドな味付けになる。
結果として料理は男女が仲良く分担しながらやるのが普通だった。

また、女性の服は、丈夫に出来ている為、下着で最低100kgはある。
普通の男性では、持つ事も出来ない。
結果、それも男女共同で洗濯をする事になる。

番になった男女は、いや、番を選んだ男女だからこそ、
男性が生きている間、ラブラブのカップルとなるのだった。



315:奈菜氏
12/09/17 22:54:01.15 WyJ6UvQC
「今日は、レアチーズのモンブランを作ったからさ。レアチーズ、好きだろ?」
「おお~。速く帰ろう!着替えてくる~」


一樹は、パルサー銃を担いで、準備した。
男性は外で外出するときには、銃ぐらい持つのは、常識だった。
この銃は、火炎放射器のように、前方全てに蜘蛛の糸のように、粘着物質を出して、目の前の相手を拘束する。

Eランクぐらいまでなら女性でさえ、一時間ほど拘束する事が出来る。
ましてや、Gランクとはいえ、恋人のいるリア充の一樹は、妬んだ男性から、狙われる事も多い。
マシンガンが、男性にしか効かなくなったこの時代では、靴を履くのと同程度の、男性の持ち物だった。

「さ、行こう!」

姉は、ものの数秒で、着替えて帰ってきた。

「あ、持つね」

姉は、一樹の持っていた手荷物を持った。

「さすがに、その銃は、頑張って担いでね」

手荷物は5キロしかないが、一樹にとっては、結構な重さだった。

「人力車借りよっか?」
「勿体無いじゃんか、それに今から普通に帰ったぐらいが、冷蔵庫でレアチーズが固まって丁度いいよ」
「なら、いいか!」
「それにさ、お前が、車で男性にでも怪我をさせたら大変じゃんか」
「大丈夫だってば、そんなに運転下手じゃないもん」
「上手い下手に関係なく、事故は向こうからやって来るんだからな」

車は存在するが、全て、女性が引く人力車となっていた。
男性が、自動車を走らせても、精々時速200km程度では、道路が渋滞するだけだ。
外見は、江戸時代の人力車そのものに、女性が引いて動かす。
だが、マッハ30出しても、安全なように、重力制御機能などの安全機能が何重にも施されていた。

それに、男性保護の観点から、女性が男性を傷をつけると、その女性は最低で月面強制労働だ。
Eランクの以下の普通の女性がなんと主張しても、男性の一方的な被害報告で、月面強制労働が確定する。

CやDランクの女性で、なんとかコネを使えば……
多額のお金と引き変えに、やっと示談をする可能性もあるだけだった。
20世紀の、痴漢の罪の男女が入れ替わったような状況になっているのだ。



316:奈菜氏
12/09/17 22:55:52.76 WyJ6UvQC
やっと、こちらの書き込みのやり方がわかった、奈菜氏です。
以上、こんな設定はどうでしょうか?

設定に、台詞を多少つけただけの、プロットみたいな文章ですが、あげてみました。



317:名無しさん@ピンキー
12/09/17 23:18:46.85 c1Ie6YaW
よかったです
この世界ではかなり男性が大切に扱われているようですね
男性が女性に対して魅力を感じる部分に"強さ"があるのも面白いと思います

318:名無しさん@ピンキー
12/09/17 23:19:33.87 +WGq9VpB
乙です
やっぱデストピアになっちゃうね

319:名無しさん@ピンキー
12/09/18 00:52:51.82 UDivMfou
ここでの雑談がうまいこと設定に反映されてて凄いなと普通に感心してしまったw
ぜひ続編を期待したいです

320:名無しさん@ピンキー
12/09/18 07:48:07.25 SJB4Usx8
>>312
激しくGJです。
やっぱり男をここまで保護しないと、世の中成り立たないですね。
でも、保護が十分でない設定っていうのも見てみたい。

例えば、
初潮でスパガ化する設定なら、中学1年生で一部女子だけがスパガ化して、
体育祭で男子をボコボコにするとか、

でも、スパガパワーでやられたら、怪我じゃすまないか、、、

321:名無しさん@ピンキー
12/09/18 18:32:07.99 WriLU9hW
現実的って言ったら変だがグロ要素が見たいなら >>304
みたいな設定が自然か

322:名無しさん@ピンキー
12/09/18 20:35:48.53 FNVkiZOr
男も今より頑丈になるかもね

男性の死亡率増加をうけて各国は教育制度を改革
男性は幼少期より過酷な訓練を義務付けられ、
現代の男よりも屈強に
女性は逆に蝶よ花よと育てられ、少しでもパワー差を縮めるように

そして2×××年、数百年ぶりに男子の世界記録が5歳女児の平均に並ぶ

323:名無しさん@ピンキー
12/09/18 20:52:55.40 uAPe63/s
「超私立! 女の子様学園」って同人ゲームが今話題に上がってる世界観に近いかな

324:名無しさん@ピンキー
12/09/18 21:18:50.87 DzJtfgPT
>>323
kwsk

325:名無しさん@ピンキー
12/09/18 21:23:20.56 uAPe63/s
>>324
簡単に言うと
「実は女性は男性よりはるかに優れていて、普段はものすごーく手加減してあげてる」って世界

かつて世界は女性に支配されてたとか、種として劣る男性が居場所を失くしていったとか
結構ヒントが転がってるかもよ

326:名無しさん@ピンキー
12/09/18 21:26:52.64 uAPe63/s
戦艦の装備が貧弱なのは専守防衛ってことでもいいけど
宇宙人本体の武器が手に付けたドリルだけってどうなのよ
未知の惑星にあんなよわっちい装備でくるか?

327:名無しさん@ピンキー
12/09/18 21:27:23.62 uAPe63/s
ゴメン誤爆った…

328:名無しさん@ピンキー
12/09/18 21:56:36.50 7ZoPTlL2
>>327
本来の投稿先がえらい気になる件

329:奈菜氏
12/09/18 22:39:41.36 o0YaFiWU
「「ただいま~」」
「お、おかえりー」

妹は、すでに帰っていた。
一樹も、一緒に帰ってきたのは、すでに彼は、お互いの両親公認で姉と同棲しているためだ。
姉が、まだ、学生だから、収入がないので親元で寄生してしまっている。
でも、父親が人力車事故で他界したこの家族では、歓迎された。
それに、彼女達の母親はEランクで、平均よりは裕福な家庭だ。
だから、一人ぐらい増えても全然問題なかった。

やはり、一家に一人は男手がないと、家が荒ぶ。
女性は、料理が苦手という人が多い。
作っても、ワイルドな料理となるために、毎日だと飽きてくる。

そういう場合は、少し裕福な家庭では、(当然男性の)お手伝いさんを頼む事が多い。
毎食が外食というのも飽きてくるし、やはり家庭の味は、子供の教育上大切なのだ。

そもそも、女性の料理と言うと、ヒートビジョンで秋刀魚を焦し、
オニギリを作ると女性にしか食べられないぐらい硬くなり、
お湯を沸かすのでさえ蒸発させてポットを壊してしまう事が、珍しくない。

もっとも、皮むきなどは、男性では専用の機械を使わないといけない。
そこら辺は女性の出番となる。
だから料理とは、番の男女のイチャラブ空間だ。


夕飯も、妹の気持ちを知っている姉が、気を利かせて、一樹と二人きりにしたのだ。
姉も一樹の事が、この世の中で一番愛している。
愛しているから、彼には、幸せになって欲しかった。
Gランクのままの自分よりも、彼が妹に気が向けば、喜んで譲るつもりだった。

長女の甚六といわれれば、その通りの大甘ちゃんだった。
だが、その部分も含めて、一樹は姉の事を好きだった。
そして、一樹も、二人の気持ちを分かった上で、姉を恋人とし、妹を友達として、
明確に区別し、きちんと主張しながらも今の生活に安住していた。


「あと、仕上げだけだから、二人とも手伝って」
「今日は、一樹さんとわたしの手作りハンバーグ!」
「あーこのイビツな形があなたのね、そっちのは、ヒートビジョンで焼くんだよね?」

女性がハンバーグを手作りすると、普通に岩程度に硬くなる。
それでも、普通の女性は、ヒートビジョンで焼いて食べれるが、男性にはとても食べれない品だ。

「あ、塩とケチャップが切れてる。ちょっと悪いけど、崩してくれない?」

一樹が二人に言う。
塩は、普通の家庭は、岩塩で保存する。この岩塩も鋼鉄より硬い。
ケチャップも、チューブでも売っているが、普通はトマトを潰して作るのが一般的だ。
そして、今のトマトは、常温で長期保存が可能だが、やっぱり硬かった。
少なくとも、トマトを投げつけられたら、男性なら軽く命中箇所が吹っ飛ぶ。
当然、投げられたトマトは変形しない。



330:奈菜氏
12/09/18 22:40:49.35 o0YaFiWU
「「はーい」」

二人は、仲良く返事をする。

「んんんーーー」
サラサラサラ

姉は、柔らかい方のトマトを両手で、唸りながら、少しづつ潰す。
妹は、固いほうの岩塩を片手で、軽々とすり潰す。

そもそもDランクの女性とGランクの女性では、力が全然違う。
一ランク違うと、平均として握力は10倍違う。
だから、姉と妹では、握力が1000倍程度は違っていた。


「せっかく、一樹さんが、作ってくれてるのに、そんなんじゃあ、日が暮れるよ」

妹が姉を挑発する。
妹にとっては、姉と彼を共有するつもりはない。
だから、仲の良い家族ゆえに、つい本音で、当たってしまう。

「終ったなら、あんたは、自分の作ったハンバーグでも、焼いていなさいよ」
「そうだね、お姉ちゃんじゃあ、ヒートビジョンも出来ないしね」

負けずに、姉も言い返すが、さらに言い返されてしまう。
実際、個人差があるがGランクの女性は、ヒートビジョンも出来ない人も普通にいる。

「私だって、覚醒したら、あんたぐらいのヒートビジョンだって出来るようになるもん」

一般的にDランク以上になる事を覚醒と、呼ばれている。
それに……実は、姉は妹に隠している事実があった。


331:奈菜氏
12/09/18 22:43:33.82 o0YaFiWU
「ふーん。いつまでもそう言っていたら。
お姉ちゃん、もうちょっと夢から覚めて現実を見たほうがいいよ。
いつまでも子供じゃないんだしさ。世の中は厳しいんだよ」

女性に、保護されれば、生きていける男性と違い、
家庭を背負って立たないといけない女性は、力のない女性には、辛い世の中だ。

大人の女性になっても、ちょっと男性を傷つけたら、いや男性の申し立てだけで、
即問答無用で、月面強制労働行き。裁判なんて、優しい仕組みはない。
法律を執行するか、力で法律を無視するかの二択だ。

月面では、Cランクの管理官に、特殊な首輪をはめられる。
この首輪を付けられたら、月面から1km以上離れると爆発する。
外すには、はめた力を上回る力で、引きちぎるしかない。
同じか小さい力だった場合は、特殊な爆弾で首ごと爆発する仕組みだ。
まあ、Bランクの女性には、その程度では、皮膚が少し焦げるだけだし、
Cランクでも、重傷で済む程度の威力しかない。


「Dガールの貴女に、言ったらいけないかもしれないが……」

Dランクの女性は、一般にDガールと言われる。
当然、それぞれランクで、Gガール、Eガールなどと呼ばれる。
一樹が、真面目な顔をして、言葉を選びゆっくり丁寧に言葉を紡ぎ出す。

「僕は、彼女の強い所も弱い所も、社会の落ちこぼれな所も、
夢見がちと言われる所も、全部好きなんだ。
例え世界の中で僕だけでも死ぬまで、覚醒すると言うなら彼女の言葉を信じる。
例え夢と言われてもいい。
夢でも一緒に見続けるつもりなんだ。
だから、僕の前で、そんな事を言うのは止めてもらえないだろうか」

姉は、顔を真っ赤にする。
妹も、悔しくて顔をやや赤して、下を向く。

一樹にとって言わなければいけない事だと思ったから、
はっきりと言ったが、微妙な空気が流れるのは、免れなかった。

「い、一樹君。……ありがとう。でも、本当の事だし。
ほら、デザートのレアチーズケーキにブルーベリーも乗っけようよ。
冷蔵庫にあったはずだよね。ほら、あんたが解凍してよ。
わたしじゃあ、出来ないからさ」

姉は、妹の背中を押して、冷蔵庫に向かわせようとするが、力の差を実感するだけだった。
妹は、ピクリとも動かず、まるで地面でも押しているようだった。

一樹が冷蔵庫から、重そうに抱えてくると、妹は、やっとそれを受け取った。

332:奈菜氏
12/09/18 22:48:56.80 o0YaFiWU
「ごめん、僕も言いすぎた。解凍、御願いします」

謝るなら、言わなければいいとも思うが、それでも、彼女を彼なりに精一杯助けたかった。
別にレンジで解凍が出来るし、レンジぐらいあるが、
やっぱりヒートビジョンとでは、解凍後の味が全然違ってる。

「一樹。私の自慢の妹で、大切な家族なんだから……あ、ニッセンのCMだ」

そこまで言いかけると、テレビの音が急に聞こえてきた。
今までもテレビは付けていたが、イチロ、ニッセンのフレーズの人力車のCMが、この重苦しい場を救った。
一樹も、妹も車は大好きなのだ。

登場しているアイドルは、S.P.G.48年の混乱の世の中で結成された人気アイドルグループSGP48。
グループのメンバー48人全員が、Sの逆の文字のマークの入った青いレオタードと赤いマントの衣装で、
画面奥から手前左に、新車を走らせるCMだ。
文字がSの逆なのは、簡単。逆じゃないと、法律違反だ。

大人の女性なら、だれでも、自分の所属のランクの文字の入った所謂スーパーガール衣装に一瞬で着替えれる。
ウーマンパワーと言われる力で、未だ持って詳しい事は分かっていないが、蒸着に近い仕組みだとい事は判明している。
それで、自分のランクを上回るランクを偽造して衣装を着ている場合、
月面強制労働三年または、相応分の無料奉仕の罪となる。




333:奈菜氏
12/09/18 22:50:11.58 o0YaFiWU
「やっぱり車は、ニッセンだよねー」
「いや、味わいサンビシだよ!」

姉は努めて明るく言うと、一樹も乗ってくる。
ニッセンと、サンビシは日本の二大人力車メーカーだった。
一般受けするのは、業界最大手のニッセン。
男性に人気があるのは、味のある内装にこだわった、サンビシ。
本格的な木目調で、落ち着きのある高級感でも、大衆車といった理由で人気だ。

ニッセンとは言ったもの、正直な所は、姉は、車にはあまり興味なかった。
ただ、この会話のネタにすると、一樹も妹も目の色を変える。
だから、ニッセンが好きとしてるだけ。
姉にとっては、二人とも大切な人で、二人とも幸せになって欲しかった。

「いや、車は、キバルだよ!
マッハ3を越えた時の安定性、ロケットチェンジン常備で、しかもマイカブルーのボディーで走るのを想像してよ!
青いレオタードと赤いマントにマイカブルーのボディ!もう最高でしょ!
そりゃ、ベンザとかの外国の高級車の安定性には、あれだけどさ。
走る楽しさだよね!……」


妹はまだ免許がないが、確実に走り屋になるだろう。
車の話を始めたら止まらない。
今の今までの暗い雰囲気を自ら吹き飛ばし、猛烈にいかに素晴らしいかと語り始める。
キバルは、国内メーカーで、唯一、高温時流動性楕円車輪を搭載した人力車を発売したメーカーだ。

マッハ3を越えると、熱の壁で、外壁が1000度を越えるため、耐熱の重要性が高まる。
だから車輪は、小さい方が、耐熱対策にはいいが、安定性に欠ける。
かといって、大きくすると、耐熱対策が大変。

そこで、開発されたのが、高温時流動性楕円車輪だ。
1000度を越えると、車輪が地面に対して常に平行に楕円になるのだ。
これによって、小さい車輪の耐熱対策と、大きい車輪の安定性を両立した。

ロケットチェンジンとは、低速時に負荷をかけエネルギーを蓄え、ある程度の高速走行になると、
それを使ってロケットエンジンのように、一気に加速する機能だ。
イメージとしては、チョロQのエンジンの進化バージョンに近い。


ちなみに、ピヨタは、S.P.G.19年に倒産している。
最後まで、自動車にこだわり、最後の最後に初の人力車カローナを発売したが、
アメリカでの安全装置のリコールを端に発して、財務諸表のコンプライアンス違反で株価が急落。
事件から、3年と持たなかった

334:奈菜氏
12/09/18 22:52:09.89 o0YaFiWU
「走るのは、いいけど、事故には気をつけろよ。
男性なんて、ひっかけたらそれだけで、終わりだからな」
「大丈夫だよ。そんなヘマしないって。保険もキチンと入るしさ」

車の話題で、一瞬で二人が仲良く会話し始めたのを見て、姉は嬉しかった。
女性とぶつかっても、痛いなぁ、で終る話だが、男性だと違う。

運良く、足を踏んでミンチにしただけでも、運転をしていた女性は、即月面強制労働。
一方男性は、別にミンチになっても、例え肉や骨がなくても、生きていさえすれば、
人工肉や人工骨、人工神経で、元通りに縫う事が出来る。
3ヶ月程度病院で居たら、完全に元通りだ。

そもそも、大人の女性のクシャミで、教室の端から端まで、男性は簡単に吹き飛ばされる。
中学生や高校生の事故で、男の子の手が粉砕骨折なんてのは、日常茶飯事だ。
だから、その程度なら、学校の校医の先生でも、透視能力とヒートビジョンと極細縫針で、その場で治療出来てしまう。
昔でいう、捻挫をしたからシップを貼るのと同程度で、純粋な医療行為の範疇ですらない。

複雑骨折程度なら、大抵の大人の女性なら、極細縫針さえあれば、治せてしまう。
昔の感覚で云う所の、唾でもつけて治しておくって言うのが、一番近い感覚だろう。

まあ、それでも、事件の当事者の女の子は、一生月面強制労働、
下手をしたら火星での強制労働もありえる。

335:奈菜氏
12/09/18 22:54:11.70 o0YaFiWU
だから、大抵の女性は、二種類の保険に入っている。
一つは、治療の相手の男性に支払うお金を賄う保険。
もう一つは、通称コネ。自分が罪になって強制労働になったら助けてくれるかもしれない保険。

デモクラシー破壊され、貴族社会にはなったが、自由主義経済は、変わることはなかった。
ただ、ちょっと貴族なら、ある程度どんな我侭も通るだけだ。

それを利用したのが、二つ目の保険、いやコネ。

毎月、Bランク以上の貴族にお金を上納する。当然、力のある貴族ほど高いお金がかかる。
しかも、必ず助けてくれるとは限らないし、お金を貰っているからといって助ける義務もない。
気が向いたら、助けてくれるだけだ。
でも、CランクやDランクの人なら、助ける価値があるから、助ける事がある。
結果として、E、F、Gランクの人は、貴族とCやDランクの人両方に、お金を毎月払っておくのだ。
そうしたら、C、Dランクの人が口利きをしてくれる時もある。

我侭を通すぐらいの事は、昔は資産家と言われる人たちが、やっていた事だ。
結局、女性が超人化した社会になって変わったのは、
資産家などの上流階級が金の力から、肉体の力に代わっただけだった。

貴族社会と自由主義経済が綺麗に共存していた。
いや、社会が綺麗に纏まるという意味では、はるかに進化してるとも言える。



いつの間にか、冷凍されたブルーベリーは解凍され、一樹の分のは、皮が剥かれていた。
当たり前だが、ブルーベリーの皮なんて、やっぱり男性では、硬くてとても噛めない。

「さ、ご飯たべよう!」
「「うん」」

一樹が言うと、姉妹は二人とも嬉しそうに、返事をした。
テーブルには、ハンバーグ、サラダに、ポテト、デザートのブルーベリーののったレアチーズケーキがあった。
母親は、いつも遅いので、ラップで包んで置いてある。


336:奈菜氏
12/09/18 22:56:56.62 o0YaFiWU
既に家族の一員となっている一樹達は、3人で楽しく食事をした。
本当は4人で食べるのが一番嬉しいのは当然だ。

「しっかしSPG48ってすごいよね。ダンスのキレが違う」
「うんうん。もう圧倒だよね、またコンサートに行きたいな」

レアチーズケーキを食べながら、姉と一樹は、アイドルの話で盛り上がる。
アイドルのメンバーは全てEランク以上。
音速のダンスで、二人には綺麗に分身が見える。
ダンスのキレとは、いかに綺麗に分身して見えるかと同義だった。

48人のはずのメンバーは480人もの人数で、ステージ、天井と
まさに四方八方駆け巡りながら歌っているように見えた。
そして圧巻なのは、野外コンサート。

一万人を収容する野外で、48人が前後左右上下と、分身しながら駆け巡る。
しかもマイクなしの生声でも、前から後ろまで声が通る声量は、女性ならではであった。
3時間のコンサートで、どんな人も必ず、何度かはだれかが目の前で歌ってくれるのだ。

しかも指定の袋にお金を入れて振りながら応援すると、その目当ての人が来てくれる。
会場で売っている、SPG48のメンバーがプリントされた鉄パイプやバーベルを持っていれば目の前で潰してくれる。
腕に指定の自分の好きなアイドルのプリントされたリボンを結んでおけば、腕さえ握り潰してくれる。

触れるアイドル真っ盛りである。


337:奈菜氏
12/09/18 23:00:23.63 o0YaFiWU
とりあえず、以上です。
煽てられてつい、今日一日これに費やしてしまった(爆

小説としては、ん~~って自分でも思うけど、旬なうちにアップしました。
クスッと笑って頂けたら幸いです。

あ。エロがないな……、すいません、エロパロ板なのに、エロがない(汗
パロがあるから……ご勘弁を。
m(__)m

最後まで、書けれたら……がんばります?w

338:名無しさん@ピンキー
12/09/18 23:47:43.91 vLILb7YC
乙です
SPG48いいなぁ
それにしても姉の秘密っていったい・・・

339:名無しさん@ピンキー
12/09/19 00:12:01.49 Qi2SLX9T
世界観も素晴らしいですし、続きが楽しみだ~
この世界はSランクの正真正銘のスーパーガール、何人いるんだろう?

340:名無しさん@ピンキー
12/09/19 00:44:53.81 wK68RB5H
一日かけただけあり、素晴らしい名作と思います。
激しくGJ!です!!
続き、期待しています。

341:奈菜氏
12/09/19 02:06:43.11 YaNNylOX
折角なので……自分の覚えを兼ねて、男女の人口比率とかの設定を公開しておきます。

設定としては、地球人口100億で、男女比は若干男性が少ない。男:女=47:53ぐらい。
出生比では、男性のが多いが、死に易し寿命が短いから、結局人口比では、同じぐらい。

ランク(割合:地球上での人数、日本での人数)で表示すると。

S(地球上で5人程度予定)、A(200人、10人)、B(0.0002%:一万人、500人)、
C(0.01%:50万人、2.5万人)、D(2%:二億人、一千万人)、E(18%:九億人、4500万人)、
F&G(80%:四十億人、二億人)


もっとも、平均的なGランクは握力数トン、マッハ1程度で走れる性能の設定。
これでBランク以上が、法律?決まり?何それ美味しいの? の貴族様。


すでに、最初の時に書いた、ランクの比率と違っていますが……あっちはミスまたはスルーで御願いしますw
設定マニアだもんですから…つい色々データを探して、修正してしまう。
大きな修正はないと思いますが・・・こんな感じってことでCとかDランクがレアだよってことでw

342:奈菜氏
12/09/19 02:16:06.14 YaNNylOX
妹は、二人の盛り上がりに入って行けなかった。
Dランクの彼女には、この程度のダンスは、分身してるようには見えないのだ。
あの程度の動きなら、十分に目で追っていける。
彼女にとっては、普通にちょっと走って歌ってますね、といった感じなのだ。

「はい紅茶」

二人が盛り上がってる中、妹が5人に分身しながら、紅茶を用意した。
地味に、自分もあれぐらい出来ると主張したいのだろう。
でも、SPG48のように、綺麗に分身出来ない。どこか幽霊みたいに見える。

しかも、SPG48は、一人10人分は、分身している。
分身は、ただ単に素早く動けばいいわけではない。
同じ位置で、適度な時間滞在して、同時に何箇所もの場所での姿勢、視線全てを記憶して、
少しづつ動いていくという、脳みそと肉体のトレーニングの結果だからだ。




妹は、タイミングを見計らっていた。
手の中にはDのマークの入った金色のバッジがあった。


「あの、一樹さん。これ普段のお礼に受け取ってくれない?」

会話が少し静かになったところで、金色のバッジを差し出した。

「こ、これって……!銀色ならまだしも、だめだよこんな大事な物」


これは、身内の人示すマーク。そして、Dランクの人の大事な人である証明。
Dランクの女性は、一個だけ金色のバッジを作り出せる。
だから通常は、恋人以上の人でないと、渡さない。
とは言ってもDランクの女性の平均寿命が800歳。

男性の居ない期間のが長いので、すでに一生で一人の大事なパートナーを作って後家さんになっている人が、
なにかあったら助けるよ、という意味合いで渡す場合もある。

だから、もしこのバッジを一樹が貰ったら、妹は彼が死ぬまではパートナーを見つけないと宣言する事に等しい。

そして、このバッジの持ち主の何か危機の時には、渡したDランクの人には、どこで危険にあってるか瞬時に分かる。
だから、これを見せるだけで、Dランク専用施設への立入などのDランクの人と同じ特典が享受できる。
昔で言うなら、クレジットカードのゴールドやプラチナカードみたいなものに、セコムの機能をつけたようなものだ。



343:奈菜氏
12/09/19 02:17:53.89 YaNNylOX
銀色のバッジは、保護の下にある証明。
バッジを叩くと、危機に陥っている事が分かる。
こちらは、むしろヤクザが持っている事が多かった。

公然の秘密だが、ヤクザとアイドルが繋がっているのは、昔も今も変わりない。
テレビ局は、政治のプロパガンダの役割を果さなくなり、いかに貴族に気に入られる番組を作るかに命をかけている。
だからアイドルも、いかに貴族受けをするかに走るが、まったく逆の方向性の一般大衆から上手にお金を集金するSPG48は、既存のアイドル達の脅威であった。
とは言っても、当然ヤクザとの関係は、深い。

現代のヤクザは、昔と違う。今は、まったく二つのタイプのヤクザがいる。
一つは、大昔に戻ったヤクザ。任侠道を貫くタイプ。
西洋ならば、聖騎士団の集団に、被害者か加害者の気持ちや動機を酌んだ
清濁併せ呑んだ判断の出来る大人の集団の感じだろう。

基本的に、現代の警察官は、最低Dランクの女性だから、男性の悲鳴には1、2秒程度で駆けつける。
だが、女性の悲鳴には、当然無視だ。そもそも、弱い女が悪い。
女から、力強さや逞しさを抜いたら、何が残るというのだ。
そこに、非道な男性が現れるのも、当然の成り行きともいえる。
それを取り締まれるのは、同じ男性しかない。
それが、この任侠ヤクザ。

しかし、このヤクザの団体は、残念ながら少ないのが事実。
バックに付く貴族が少ないからだ。
たとえバックについても、弱い貴族だったりして、他のヤクザへの抑止力には、なりにくい。


344:奈菜氏
12/09/19 02:19:24.94 YaNNylOX
もう一つのヤクザは、完璧に貴族の私兵と化したインテリヤクザと言われる集団。
主に、銀色のバッジを胸につけて、やりたい放題のヤクザだ。
傘下に暴走族が居る場合も多い。

暴走族は、人力車の乗れる人もいるが、多くは、安上がりの通称”馬車”に乗る。
四つん這いになった女性に、くつわをつけて、その上に男性が二人乗りするのだ。
お尻にラッパを付けられた馬の女性は、指示があると、コントロールしながら、おならをする。
そうすると、ラッパが、パラララパラララなどと威勢のいい音がなる。
まったく、迷惑な輩。

ちなみに、馬車に振り落とされた男性が、悲鳴を上げるとすぐに警察官が駆けつける。
それで被害相手を特定すると、男性の被害報告でその場で直に、月面強制労働行きだ。
男性を傷つけた場合は、重罪なのだ。

一方、男性が罪を犯す時もある。
男性も、例えば偽造などで法律を破れば、罪になる。
主に任侠ヤクザにチクられるパターンだ。
その場合は、刑務所ぐらしとなるが、ヤクザの間では、
刑務所ぐらしを経験するのが、一種のステータスになっている。


345:奈菜氏
12/09/19 02:21:01.47 YaNNylOX
刑務所は、月の一角にある。
男性が空を飛べるなんて、夢みたいなことはないので、
男性は、この刑務所に釣れて来られると完全に地球から隔離される。

刑務所の男性の労働は主に、料理とケーキ作りだ。
作られたケーキは、同じ月にいる強制労働をさせられている優良な女性囚人に、与えられる。
それを楽しみに、刑期を真面目に勤める女性も多い。
そして、一日8時間の労働の後は、男性は自由だ。
ソープもないこの刑務所では、男性は好きな女性を指名して、相手をさせる事も出来る。
女性も、相手をして上手くいくと、勤労に加算されるので、刑期の短縮につながる。

女性は、力の強い締まりのいい人が好まれるが、少数派として胸とか腕とかに魅力を見出す男性もいる。
少数派の意見としては、1トンも10トンどっちの膣圧でも、男性からしたら変わらないと言うが、
その圧倒的な力の差から醸し出される雰囲気の違いは否めない。
所詮は、少数派の戯言だった。


「刑務所から見る地球は、赤かった」というのは、だれもが一度は耳にする有名な言葉だ。
青い地球が、赤く見えるほど、やりまくったと言う意味。
強靭な肉体の女性に、力をコントロールされ、偶にクシャミをしてあそこをミンチにされても、そのたびに、縫って治してもらう。
その自分の息子がジワジワと時に一瞬で潰れる時の快感にはまる男性は多い。



346:奈菜氏
12/09/19 02:22:03.05 YaNNylOX
「月面SG測定センターで、計ってきたら9200SGだった。
それで卒業したら警察官になる事にしたんだ。だから、受け取ってほしい」
「「9200!!!」」

妹は、どこか誇らしげに一樹に伝える。

SGというのは、女性の肉体的な力を数字化した単位だ。
1SGが、握力1トンでマッハ1で移動できるパワーに相当する。
10SGなら、握力10トンにマッハ2、
100SGなら、握力100トンにマッハ3といった具合だ。
そして、平均Dランクの女性は1000~1万SG未満だ。

すなわち、妹は、限りなくCランクに近いDという事になる。
訓練次第では、Cランクも夢ではないという事だ。

大体Cランクの女性は、国家の中枢か、企業なら最低大企業の役員クラスで働いている。
基本的にBランク以上の貴族は、働かない。いや働く必要がない。
ぼけっとしていても、コネと言われる保険で名前を貸すだけでお金が入ってくる。
だから、社会は、貴族の意を受けたCランクの人たちが実質的なトップなのだ。


リリリリン♪


一樹と妹が押し問答をしている時に、自宅の電話が鳴った。

「はいはーい」

一樹は、家の中で出来る事はなるべくしたいから、電話に出るのは、彼の仕事になっていた。

「はい、もしもし…・・・、え?あ、はい、そうですけど。え!!は、はい、分かりました」

一本のほんの30秒にも満たない電話が三人の顔を暗くした。
女性なら、少し離れていても電話口の会話ぐらいは、当然聞こえる。
一樹が何も言わなくても、急に雰囲気は暗くなった。



347:奈菜氏
12/09/19 02:26:34.34 YaNNylOX
GJに煽てられてしまいました。
残っていたやつを、一応、区切りのいいところまで、公開してみました。
なんか、設定のオンパレードですけど(涙)

プロットは頭の中で考えてあるのですが・・・・・・。

パトラーシュ~~。ボク、疲れたよ。
パトラーシュ~~文才頂戴♪

とりあえず、今夜は以上で。皆様おやすみなさい。


348:名無しさん@ピンキー
12/09/19 07:21:16.32 wK68RB5H

GJ!!!

お疲れ様です。

9200トンの握力って?どんなんだろ?

349:名無しさん@ピンキー
12/09/19 09:10:38.72 5BMQaqmt
素晴らしい!あとは重罪だけど女が男を捻り潰すシーンが見たいかなぁ
GJ!

350:名無しさん@ピンキー
12/09/19 10:24:19.44 LyxLrEX5
姉妹に大きな力の差があるのがいい感じに生きてるな。続きが楽しみです

351:名無しさん@ピンキー
12/09/19 18:07:22.24 pHd7NIID
>>347
乙です
すっごい気になる所で終わるね
その時代の暴走族はちょっと見てみたいなw

352:”管理”人
12/09/19 18:24:04.04 fgi6TW9U
久しぶりにWIKI更新しました、漏れは無いと思うけど
KOREAN氏の作品は原文のまま載せてます

更新サボってゴメン…

353:名無しさん@ピンキー
12/09/19 20:36:00.07 GGnSBmhK
>>352
更新乙です。

354:奈菜氏
12/09/19 20:53:30.39 YaNNylOX
今さらながら、自分の書いたのが恥ずかしくなってきた・・・(orz

スーパーガールの格好をした女の子達。
それが人力車を引いたり、よつんばになってクツワを着けて、音速で駆け巡る集団・・・。

なんか、スパガを穢してるのかも?
今のところではあっても、スパガより、男性が優位だし(汗

気分を害した人たち、すいません。
m(__)m

ちょっと、体育館裏に行ってきますノシ


355:名無しさん@ピンキー
12/09/19 20:57:16.74 zvqJzxV/
>>347
素晴らしい。すごく好みの作品だ。次の投稿を楽しみにしてます。

>>352
お疲れさまです。負担にならないペースで、これからもよろしくお願いしますm(._.)m

356:名無しさん@ピンキー
12/09/19 21:45:00.24 fgi6TW9U
>>354
いいじゃん、すごく楽しく読んでるよ
スパガにぶっ飛ばされても、すぐに治療してもらえるなんて
実現したら、このスレの住人にとっては垂涎ものなんじゃないのw
この時代のスポーツ事情なんか気になるよねー

357:名無しさん@ピンキー
12/09/19 22:16:30.86 Mxb9uzG7
>>356
スポーツか…
Bランク1人対Dランク10人の相撲とか?

怒涛のように押し寄せる10人のDガール達のぶちかましを、余裕の表情で受け止めて、逆にその豊満な肉体で10人纏めて吹っ飛ばすBガールの貴族…
「これぐらいでは、準備運動にもなりませんわ!他に相手はいませんの?」
余裕の表情のBガール。
数秒後、彼女は自分の発した言葉を心から呪った。
目の前に、あの伝説ともいえるSガール…Bガールの自慢の肉体を遥かに凌駕するグラマラスな肉体を持つ、あのスーパーガールが現れたのだから。
「じゃぁ遊んであげる…」

誰かこんな内容でぜひw

358:名無しさん@ピンキー
12/09/19 22:19:55.02 LyxLrEX5
>>354
男が保護動物かのごとく法で庇護されてる世界では
そういうねじれたシチュエーションも普通になるほどねと思えたよw

359:名無しさん@ピンキー
12/09/19 23:29:18.58 oTas+2oE
>>356
ゴルフなんて大陸間は当たり前、下手したら星間規模になるんじゃないの


360:名無しさん@ピンキー
12/09/20 00:25:38.69 VYrJVJIc
2500年、多すぎる男性をこの女性社会で上手く立ち回れる者のみに選別しなければならない
と言う考え方から女性が男性を殺すことに何の抵抗もない世界
選別と言ってはいるものの実際の所完全に女性のさじ加減なので男達は気が気ではない生活を強いられている
主な男性の死因は
女性の機嫌を損ねてしまった事によるお仕置き
女性との接触事故
運悪く遊び相手に選ばれてしまう等様々ではある

みたいな~



361:名無しさん@ピンキー
12/09/20 02:06:46.19 5f0LuYnl
難しいとは思うけど年表の設定があれば>> 360も面白いかも
年表があれば逆に創成期の頃なんかもイメ ージが膨らむよね ちょっと前に議論しあったのオリンピックも絡んだりすると良いと思うし

それにしても奈菜氏さんの作品は素晴らしいと思う
みんなの議論がうまく纏まってるのも凄いのに
微妙な人物関係が面白さを引き立てて読んでいて楽しいです
設定マニアっていうけどここ読んでるスパガ好きは
そういう数値が大好物なんでどんどん世界を広げてください

本当に良作です
これからも頑張って下さい

362:名無しさん@ピンキー
12/09/20 02:09:30.53 5f0LuYnl
ありゃ、ケイタイで書き込んだら改行間違えちゃった
ゴメン

363:奈菜氏
12/09/20 04:35:38.84 hjrN7As+
「お母さん……」

電話は、この家の大黒柱の母が、月面の強制労働に行ったとの連絡だった。
当たり前の事だが、理由すらない。
ただ、事実だけが告げられた。

「保険とかには連絡するけど……」

保険にかけてあるコネに連絡しても、それこそ宝くじを買う程度の期待しかできないだろう。
それが普通だ。
むしろ、貴族が絡んでいたら、絶望だ。
一家纏めて、女性は月面強制労働、男性は殺される事もありえる。
所詮は、男性は男性でしかない。
だから、この保険はギャンブルとも言えるが、絶対強者の前では、ギャンブルでも助かる可能性があ

るならすがりたいと思うのは、弱者の真理だろう。

「ねえ、あんたのコネとかないの?」

姉は妹に聞く。

「無い事も……ないけど……」

卒業後に、警察に就職する事を確定した妹が、金色のバッジを渡したのには、一樹が好きだとの理由

の他にもう一つ理由があった。

警察に就職した者の何割かは、貴族の命令でヤクザに引き抜かれるのだ。
正確には、警察官の身分のまま、ヤクザの馬をやらされる。
そして、能力の高い者で、金色のバッジを持っている者から引き抜かれる可能性が高い。

かといって、金色のバッジを作る事が出来るのは、就職を決めたお陰だから、今さら蹴る事は出来な

い。
既に、この地域のヤクザ「シュワルツランツェンレイター」から目を付けられているのは、知ってい

る。
姉には伝えないが、そこのボスの男性とも、既にある理由で知り合いだ。
だからこそ、就職を境に、その縁を断ち切り逆に、一樹や人々を助ける人になろうと思ったのだ。

でもそこから、たどれば助けれるかもしれない。
確実に、ヤクザの片棒を担がされる可能性が高くなるが……。

「まあ、明日の夕方、警察署に行く用事があるから、その時に何か聞いてみるよ」
「ええ、御願いね」

妹の顔色は、ますます暗くなった。
何かを考えているのか、気持ちが落ち込んでいるのか、そんな事は、男性の一樹にも姉にも分からな

かった。
所詮は、Gランクと男性だ。
スパコン並の速度で暗算出来るDランクの思考の速さには、ついていけない事が多い。
でも、それが明日の夜には、後悔する事になった。
例え、無理でも、遅くても、なぜ考え続けなかったのだろうかと。

一樹と姉も何も言わずに、テレビを見ていた。
テレビでは、相変わらずSPG48が出演していたが、歌声が空しく空間を流れていった。




364:奈菜氏
12/09/20 04:39:13.89 hjrN7As+
「一樹さん、お姉ちゃん、先に行くね~」

翌朝、何があったのか分からないが、妹は、元気だった。
元気そうに見えた。
いつもは、みんな一緒に通っているが、今日は何かあるのだろうか。
それとも、母の事を何か聞きに行ったのかもしれないと、一樹と姉は話しながら朝食を食べていた。
朝食は、普通のトーストに、サラダにゆで卵。
サラダもゆで卵も、二人が準備する前に、妹が準備をしてくれていた。
今日は、妹が一樹の分のゆで卵を剥く日なのだ。

現代で、男性が、ゆで卵なんて剥けるはずがなかった。
昔の武器なら、マシンガン程度なら、卵の殻を割る事も出来ない。


妹は、ある所の主要道路の地下1層目の真ん中に立っていた。
主要道路は、縦に4層ある。
地表部分はマッハ1以下、地下1層目はマッハ1~マッハ2以下、
地下2層目はマッハ2~マッハ3以下、地下3層目はマッハ3~マッハ4以下といった速度規制がある。

通勤渋滞が起きるはずの妹の背後には、車は一台も走っていなかった。
地下1層目は、普通はFランクの女性が運転している人力車が働いている男性を二人乗せて走る。
普通は通勤の場合、ご近所の同僚の男性を乗せて一緒に行く。

「あはは、あはは~。ごみね。どいつもこいつも、ごみごみ!!」

妹が叫びながら逆走で爆走するが、だれの目にも止まらない。
所詮はFランクと男性。Dいや、Cランクに近いDランクの妹が、
その気になれば、叫び声すらあげる暇なく、死んでいく。

いや消えていく。

ある者は、喉を潰され、頭を潰され、または、ヒートビジョンで車ごと消滅させられたりする。
しかも証拠は残らない。

「お母さん……こんなに力があるのに……お母さんを自分では救えないなんて……」

妹の呟きは、ミミズとモグラだけが聞いていた。
消した数が1000を数える頃にやっと、妹は普通に学校に方向転換して、車道から大空に飛び去った。

暗黙の了解として、Cランク及びCランクの予備軍の人は、1000人ほどなら、殺しても黙認されている。
ただ、当然、その中に上のランクや貴族のお気に入りが入っていた場合や目撃者に悲鳴を上げられた場合は、罪に問われる。

それに、あまりに目に余ると貴族が、判断又は気分で、抹殺される。
だから、普通の女性は、こんな事をしない。

そして、こうした被害に会いそうになると教えてくれる裏の意味が金バッジにはあった。
これこそが、金と銀バッジの大きな違いだ。

所詮、力は力で制圧されるのだ。
そのガス抜きの意味でも、黙認されている部分がある。


学校では、男性の家庭科と体育の先生が、この日を境に登校しなくなった。
そして、クラスの男子からリア充爆発しろと呪われながら、一樹が姉と妹の三人でお昼を食べていた時だった。



365:奈菜氏
12/09/20 04:43:06.78 hjrN7As+
パラララパラララ

遠くで、暴走族の威勢のいい音がしていたと思ったら、突如あの音楽が校内放送で鳴り始る。

ダン、ダダ、ダーダダ、ダーンダダダン、
ダン、ダダダーダダ、ダダッダ、ダダーダダダーダダダ……


通称インペリアル・マーチ。
生徒達も、お、始まったとばかりに、お弁当を持ちながら窓に、みんな集まる。

黒塗りのベンザの人力車を中心に、黒色のくつわを着けた馬車、そして赤色ではなく黒色の旭日旗、
当然女性は通常の青いレオタードと赤のマントではなく、真っ黒のレオタードとマントに胸に金色にランクが輝く。
人力車を引いてる女性はCのマークが、他の馬車の女性はDのマークが入っている。
当然に、衣装の改変は違法。

そもそも、女性のこの衣装は服ではなく、出し入れできる猫の爪のような物だ。
自分の意思で、纏ったり消したりしているだけ。
これを改変するのには、本人自身の改造がいる。
だから、違法なのだ。
普通なら、それだけで一生月面強制労働。
この無法が許されているのは・・・・・・。

人力車から、黒ずくめの男が降りてくる。
頭部を全て覆うヘルメット、マスク、装甲服、マントは、いずれも真っ黒。


「ダース・ヴェイダー様、これを……」
ブォーン
ドーン
「気安く呼ぶな!我が名を呼ぶ許可を出した覚えはない」


人力車を引いていた女性が、マイクを渡すと、ダース・ヴェイダーと呼ばれた男は、
冷たく言い放ち、手に持つ赤いビームサーベルで、女性の顔を殴った。

顔が正面から横に90度動いただけであったが、赤い痣はついていた。
もっとも、この女性だから、この程度だったものの、Dランクなら、頭部が抉られる重傷だろう。

女性はCランクだが、女性はこの男を恐れている。
男の胸には、金色のBの文字のバッジがあった。

この男、ダース・ヴェイダーは、IQ180を誇り、この一帯を縄張りとする
ヤクザ「シュワルツランツェンレイター」のボスであり、
この葛飾区の半分が勢力範囲のBランクの貴族リョウ・サンのお気に入り。

そして、この集団は、シュワルツランツェンレイターの面々でヤクザだ。

ちなみに、普通のヤクザは、こんな暴走族みたいなことはない。
普通は、黒塗りのベンザの集団でくる。
ただのダース・ヴェイダーの趣味だ。

ダース・ヴェイダーはリョウの番というわけではないが、面白いという理由で、
金バッジを与えられている。
違法が許されるのは、リョウが許可をしたから。

因みに、配下の暴走族は、ヘッドだけが黒の衣装で騎乗している女性がGかFランクといった違いがある。

366:奈菜氏
12/09/20 04:46:36.52 hjrN7As+
男は、マスクのコォーコォーコォーと三回呼吸音をマイクで全校に流してから、マスクを取る。
そして、恒例となった演説を始めた。

「諸君!
諸君が、この学校で学ぶのはなぜだ!」

一呼吸置いて、グラウンドから校舎を見回す。
全生徒が固唾を呑んで、言葉の続きを待っていた。

グラウンドでは、真っ黒の軍団が整列していた。
真ん中には、ダース・ヴェイダー。
その周りと上空を四つん這いの女性(馬車)に乗った、
やっぱり真っ黒のシャドウ・ストームトルーパーといわれる手下が整然としてる。

「ロートの目玉どもに、葛飾区でのさばらせるためか?
否!
否、否、否!
断じて違う!
葛飾区の南に追いやられた我々は負け犬か?
否!
断じて否である!」

ついでに指摘しておくと、南に追いやられた事実はない。
この葛飾区には北と南にそれぞれヤクザがいる。
南が「シュワルツランツェンレイター」、北が「ロートランツェンレイター」の勢力範囲だ。
そして、それぞれのバックにBランクの貴族がいる。
こっちの南は「リョウ・サン」、北は「ブッチョウ・サン」だ。
元々、同じ名家のサン一族の出だが、仲が悪い。いや、仲良く喧嘩させている。
勢力範囲の色んな所で、色んな勝負をさせている。
今回は、この学校なのだろう。
名誉な事だ。
この手の勝負に勝つと、貴族からご褒美が貰える。
いや、正確には、貴族を喜ばせると、ご褒美が貰える。

367:奈菜氏
12/09/20 04:48:36.77 hjrN7As+
「前回の戦いで、貴重な体験を得、
力を蓄えてこの時が来るのを待っていたのだ!」

持っていた、赤いビームサーベルを上に掲げるダース・ヴェイダー。

「見よ!この赤き力を!!」

ピシューーー
シュッシュッシュッ
プス……プス……プスプスプス……


そう言った瞬間、ビームサーベルは、光が小さくなり、消えた。


「あ……コホン」

ダース・ヴェイダーは、無言で赤い痣の残る女に、
光のなくして柄だけになったビームサーベルを渡す。
女も無言で、柄の後ろにハンドルをつけると、廻し始める。


キュイーーーン

男も女も生徒達は、驚きの表情で見ている。
ハンドルを廻す手が見えない。


カァーカァーカァー
そして、グラウンドでは、3匹羽のカラスが静かに鳴きながら通り過ぎた。


ビュウォーーン

カラスにエネルギーを貰ったのか、ややもして再び赤い光が灯る。
それを無言で、手に取るダース・ヴェイダー。


「ウォホン。見よこの赤き力を!!」


どうやら、今のは見無かった事にしてほしいらしい。
本当は、生徒達でヒソヒソ話をしたいネタだが、今すると、手下達に聞こえてしまう。
校長先生でもDランクの下の方、普通の先生はEかFランクだから、到底手が出せない。


368:奈菜氏
12/09/20 04:49:44.18 hjrN7As+
「これこそが……」
「あれ?でも、赤って、ロートの人たちの象徴色じゃなかったけ?」

ピキピキピキ!

いつの間にか、一樹の横にいた妹が、ポツリと言う割には、大きな声を出すと、空間が止まった。
Cランクの女は、目配せを待っている様だった。

「そこで、選ばれた戦……」

聞かなかった事にして話を続けようとするダース・ヴェイダーに追い討ちがかかった。

「あ、台詞飛ばした」

Cランクの女は、ポツリと呟いたはずが、その声は、マイクが拾ってしまい全校に流れる。
なみだ目になりながらダース・ヴェイダーは、振り上げた腕をぴくぴくさせている。
それでも、気力を振り絞って続けようとするダース・ヴェイダー。

「……士たちよ!今こそ、集え!さあ、立ち上が……」

そして今度は遠くから、女性の掛け声が聞こえ始めたかと思ったら、グラウンドで竜巻が出来た。

「「「「ワッショイワッショイ、ワッショイワッショイ……」」」」


その竜巻から、ドップラー効果で音をワンワンさせながら、掛け声が聞こえてくる。


369:奈菜氏
12/09/20 04:54:30.71 hjrN7As+
「わわわ、まだ、早い!」

ダース・ヴェイダーがあわててそう言うと、竜巻は止まり、
4人の女性に担がれた”御輿”があった。

御輿も車の一種だ。
御輿は、担がれた台の上に20人席と幾つかの補助シートが付いている。
走行中は、固形化空気発生装置で、透明な膜に包まれて安心して外の観光も楽しめる。
まあ、音速を超える速度で動くので、観光の余裕のある男性は数少ない。

昔で言うところのバスが、機能として一番近い。
それを、4人の女性で担ぐのだ。
4人で担ぐために、移動のタイミングを図るために、どうして掛け声がいる。
声は何でもいいはずだが、スムーズな交通の為に、道路交通法で掛け声が決められている。

もう少し小さいタイプだと、10人程度を箱に入れて運ぶ篭と言われるのもあるが、
こちらもやはり掛け声が決められている。


「ウォッホン」

一際、声を大きく咳払いをするダース・ヴェイダー。
テレビ局での、カットと同じ意味だろう。

「男子ラグビー部の精鋭たちよ!今こそ、集え!戦うのだ!」

いきなりキメポーズをしながら、校舎の生徒達に激を飛ばすダース・ヴェイダー。
でも…。

「あ、ほとんど飛ばして、最後にきちゃった」
Cランクの女は、ワザとか偶然か分からないが、その声はやっぱりマイクに拾われてしまった。
ダース・ヴェイダーは、キメポーズのまま、プルプル震えていた。


370:奈菜氏
12/09/20 04:55:41.87 hjrN7As+
ラグビー部は、当然、女性の方が迫力があり人気だ。
男子は、点と線の戦いで、地上だけだ。
でも、女子は違う。迫力満点の空中戦だ。

基本的なルールは同じだが、空中がOKな女子は、丸いワッカの中にボールを入れないと点にならない。
ただ、賞金や待遇がいいのは、男子の方だ。
理由は簡単。

男子のアメフトが好きな貴族が比較的いるのだ。

いくら鍛えても、Gランクの女性にも敵わない男性。
でも、鍛えたら胸板が厚くなる。
腕を廻したら手が届いてしまうモヤシより、手が届かないマッチョなタイプのが、抱き心地が良いらしい。
ただそれだけ。

抱き心地が悪くなったら、パンパンすれば済む。
それだけで気合が男性に入る。
男性も貴族に抱かれたら、必死に力をこめる。
だから、男性もいい筋トレだった。

まあ、たまにパンパンして即死をしてしまうモヤシもいるが、大した問題ではない。

いつの間にか、手下のシャドウ・ストームトルーパー達に、
男子ラグビー部のメンバーと顧問の先生が捕獲され、御輿に繋がれていた。

「今こそ勝利を手に!!」

とりあえず、無理にでも纏めて、どこかの会場で試合をしたいらしい。


パラララパラララ……
「「「「ワッショイワッショイ、ワッショイワッショイ……」」」」

掛け声と爆音を残して、愉快な連中は、去っていった。
……と思ったら……

「「「「イョシッワイョシッワ、イョシッワイョシッワ……」」」」
ラララパラララパ……


巻き戻しのように戻ってきた。
そして、ヘルメットをかぶってマイクを近づけるダース・ヴェイダー。

コォー、コォー、コォー

何も言わずに、来た時と同じように三回呼吸音を流す。
そして、やっと……

パラララパラララ……
「「「「ワッショイワッショイ、ワッショイワッショイ……」」」」


それだけすると、やっと本当に去って行った。
大事な儀式を忘れたらしい。
校内では、誰が流したか、名曲ドナドナが放送でかかっていた。




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