12/10/09 13:59:25.03 5Y8b5Sgw
うちのクラスに転入してきたゼノヴィアは、時々世間知らず故の非常識な言動で周りを騒がせる困ったちゃんだった。
席が隣同士だった俺が色々とアドバイスして、そういう事もなくなったのだが、彼女はあれこれ構ってくれる俺に好意を抱いたらしい。俺も彼女の真っ直ぐなところを好ましく思ってて、今では恋人同士の関係になっている。
今、そのゼノヴィアが裸になった俺の上に、真っ白な裸体を押し付け、絡ませていた。
それは良い。
問題は、その俺の右側にリアス先輩、左側に朱乃先輩がいて、同じように超高校生級のボディを絡ませている事だ。
「……なんで?」
思わず疑問が声に出た。
「気が付いたかい?」
ゼノヴィアが安心したように笑って、頬を撫でてくれる。
「ゼノヴィア、どうなってるんだ、これ?」
「覚えてないのか? 君は私をかばって重傷を負ったんだ」
ゼノヴィアをかばって?
その一言を頼りに記憶の糸を手繰り寄せる。
そうだ、確かついさっき彼女と手をつないで帰っていたら、化け物が現れた。
ゼノヴィアが聖剣デュランダルの使い手である事を始め、オカルト研究部のあれこれを知る俺は、その化け物がはぐれ悪魔という奴だとわかった。
ゼノヴィアが前に出てデュランダルを召喚し、あっさりとそいつをやっつけてくれた。はぐれ悪魔もゴツい刀を持ってたが、その刀もろとも一刀両断だ。
だが、そのゼノヴィアの影の中から、別のはぐれ悪魔がニュッと姿を現した。それを見た俺はとっさに彼女を突き飛ばして、化け物が持ってた槍が胸を貫いて―、
「それから、どうなったんだっけ?」
「私がすぐに部長たちを呼んだんだ。しかし不幸にも、アーシアは木場や小猫と一緒に別のはぐれ悪魔と戦っていて手が離せないので、やむを得ず、その……」
「そこからは私が説明するわ」
リアス先輩が割って入った。小さな弟を見守る姉のような優しい眼差しで俺を見る。
「あなたの魂には何故か、龍の因子が多分に含まれているの」
「……日本語で言ってください」
「どうもあなたは、何かの龍の生まれ変わりみたいね。その強い魂があなたの肉体にも影響してるの。ゼノヴィアと毎日エッチ出来るのもそのためね」
サラリととんでもない事を言われて、俺はゼノヴィアを睨んだ。そこまで先輩に話さなくても良いだろう……。