12/05/29 21:52:47.59 ty19uxFP
旧校舎の外の壁、どこからも死角になったその一カ所に拳大の穴が開いている。
その穴に僕は午後6時になると自分の性器を突っ込むのだ。
ヌチャア
ヌメヌメとした感触が絡みつくと、それがいくつもいくつも重なっていく。
いつからか増えていったそれが舌なのだと気づいていた。
何人もの舌が亀頭にからみ吸いたて、両の睾丸をほぐし全体にキスを降り注がれる。
僕はたまらず射精するけれど、それを逃さず壁の向こうの誰かは根元まで性器をくわえることで受け止めた。
そんなことを幾度も、睾丸の中身が空になるまで続けると僕はおもむろに引き抜く。
名残惜しそうに何枚もの舌が追いすがっていくが、壁を越えることはできなかった。
「ねえ」
不意に、声が響いた。
固まる僕。
「口だけで満足なの?」
穴の向こうにはいくつもの笑顔が覗いていた。