12/02/09 01:36:37.34 2YztMxjW
「んっ……………!?」
手のひらが頭の後ろからするりと抜け出て、やわらかい胸のふくらみに添えられる。
確かめるように強弱をつけ、外縁を押し揉みながら、時折すこし伸びた爪の先が色づいた突起をかすめた。
それでも亜紀は耐えた。恥じらいと背徳観が快楽の解放を妨げていた。
しかし、それにもやがて限界が来る。
「……ん、」
「ひっ、ぅ、うぁ、あ………っ!?」
どろどろに濡れた舌先が頂点を捕らえる。ざらついた感覚に、眼の奥がぱちんっと爆ぜた。
柔らかくて熱いものが、ぴちゃ、と音を立てながらそこに吸い付いてこね回している。
息ができない、耳の奥が痛い、神経の密集した個所が、過剰な感覚の洪水に悲鳴を上げる。
ぞくぞくする、思わず手が離れる。閉じていられない口元から唾液が垂れた。
呼吸がどんどん浅くなり、激しくなって、頭がわんわんする。それなのに声が止まらない。
「……うあっ……あはぁ……はあっ!」
喉が引きつった音を立てる。不意に唇を塞がれた。
「んっ、んっ」
苦しさに涙がボロボロとこぼれる。背中をさすられ、くちびるを離しては重ねてを繰り返される。
「大きく息をしろ、過呼吸になる」
跳ねそうになる身体をぎゅっと抱かれて、宥められた。
落ち着き始めたところで、また愛撫され、限界に達すると緩められる。
そのうちに少しずつ身体が波を捕らえられるようになってきた。
それと同時に――胎の中の魔物もうごめき始める。
「………あ…ぅあ、きょ…の、じ、」
「ああ」
空目と密着した皮膚の中、膨れ上がった子宮の中で、なにか熱いものがどろどろととぐろを巻いている。
コツコツと内部から外を目指すそのなにかとは裏腹に、二脚の間は既に大量の蜜をこぼして侵入者を待ち望んでいた。