お姫様でエロなスレ14at EROPARO
お姫様でエロなスレ14 - 暇つぶし2ch347:ひまつぶしです
13/07/10 19:01:01.23 b4nUbgzH
「姫?」

とある国の王宮の中園。身軽に動けるよう軽く武装した騎士が、あたりを見回している。

「姫、どちらにおられる?クローディア様!」

あたりは美しく刈り込まれた芝生に、大きな樹が濃い影を落とし、その間に人の背の高さほどの潅木が
程よい距離で植えられている美しい庭園だ。

後ろで僅かに潅木の枝が揺れた音を逃さず、騎士は後ろを振り返った。
生い茂った枝を持ち上げると、騎士が守るべき人である国王の一人娘、クローディアの悪戯っぽい瞳が覗いた。

「姫、お戯れはお止めください。あなたはこの国の姫であり、
いつ何時、曲者にお命を狙われるかわからないお立場なのですよ」

そうはいっても久しく戦争のない平和な王国の安全な王宮で、蝶よ花よと育てられた甘ったれの一人娘は
そんな危機意識は持ち合わせていなかった。

「うふふ、ごめんなさい。だって、ただお散歩しているだけじゃつまらなくて」
「姫様がそうやって私をからかって退屈しのぎをされるたび、こちらは5年も寿命が縮む思いをいたします」
「もう!ちょっとかくれんぼに付き合ってくれるくらいいいじゃない」
「そうやって隠れているところを狙われたらどうなさるおつもりです」
「私は大丈夫。だってエリオットが守ってくれているんですもの」
「では私の目の届かないところに隠れるのはお止めください」
「んもう!それじゃかくれんぼにならないじゃない!

・・・わかった。いいこと思いついたわ!エリオットが私と一緒に隠れてくれればいいのよ。鬼は女官たちで。すごいいい考えだわ!」

クローディアは自分の思いつきに舞い上がって、子供のようにはしゃいでいる。
もうすぐ15歳になろうというのに、同じ年頃のほかの子供と交わる機会が少ないせいか、
クローディアはどうにも幼さの抜けない娘だった。

「ね!どう?エリオット。これなら危なくないでしょ?」
「ま・・・まあ、姫が一人で隠れられるのに比べれば・・・ですが」

それを聞くとクローディアはすぐに女官たちを呼びに駆け出した。
「マーサ!エリナ!来てちょうだい!あ、クレア、こっちよ!」

数人の女官たちを集め、100数えてから自分を探すように言うと、クローディアはエリオットの手をとった。

「ほら行きましょエリオット!急いで隠れなきゃ」

軽く溜息をつき、エリオットは諦めたようにクローディアに従う。
あちらこちらと移動した後、庭師たちの作業道具を置く納屋と、その脇の茂みの隙間にしゃがみこんだクローティアの背後に、
同じくエリオットもかがんで身を隠す。

ふと見ると、春の暖かい日差しの中、庭園をあちらこちら歩き回ったためか、クローディアの額やこめかみにはうっすらと汗が浮かんでいる。
さきほどまでは気がつかなかったのに、狭い茂みの影に一緒に身を寄せていると、普段よりずっと距離が近い。
エリオットは思わず一歩後ろに下がった。
クローディアは全く意に介さず、瞳をキラキラさせて茂みの向こうを見つめている。

「うふふ、マーサったらあんなところを探して。違うってば……あ、クレアがこっちに来るわ!」

クローディアはとっさにエリオットを振り返り、手を掴んだ。

「エリオット、静かにしててね!声を出しちゃダメよ!」

人差し指を立てて唇に当てる。
遊びに夢中になったクローディアの頬は紅潮し、息は弾んでいる。
わずかに香る甘酸っぱいような汗の匂いに、エリオットは軽い目眩を覚えた。


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