お姫様でエロなスレ14at EROPARO
お姫様でエロなスレ14 - 暇つぶし2ch197:続々・ひつまぶし
12/07/06 22:14:55.22 g8GU84St
ラヴィリスの声に、青年はため息をついた。
その溜め息一つさえ、ラヴィリスは気に入った。

「もう一度言う。私の執事として、共に居て欲しい。願わくば、執事を超えた、私の伴侶となって欲しいんだ」

ラヴィリスの猛る情熱は、隠しようが無かった。
青年はもう一つ溜め息を着くと、優しく笑んだ。

「理由は聞かない。だが、俺は君を知らない。知ろうとも思わない。権謀渦巻く場所に行くつもりもない」
「つれないな。だけど、私だって子供の使いで来ているんじゃないんだよ」

初めて見た青年の笑みを、ラヴィリスは胸に刻んだ。

「初めてなんだ。今まで、何不自由無く暮らしてきたのは事実さ。だけど、そんなものを全て捨ててでも、私は君が欲しいんだ」

初めての感情だった。
誰もに可愛がられ、敬われ、大事にされていた彼女に向けられた、生の感情そのままの怒声。
同時に、自分の無知を痛感もした。
そして、ラヴィリスは知った。
自分に真っ直ぐな感情をぶつけてくれる存在が、両親以外にいなかったことを。
真っ直ぐな感情をぶつけられることの、嬉しさを。
世間知らずを理解した姫がその喜びを思慕にすり替えるまで、時間はかからなかった。

「幸い私は未だ乙女の身だ。君の好みに開発してくれてもいい。縛られようと、如何な羞恥を与えられようと、君の奴隷にされようと構わない。望むなら、喜んで切り刻まれよう。だから、私を受け入れて欲しいんだよ」
「そういう問題じゃあないんだ」

青年の制止に、ラヴィリスは頷く。

「俺には、恋人がいたと言ったな。そして彼女が死んだことも」
「あぁ、確かに聞いている」
「つまり、君は永劫一番になることはないんだ。俺の中でね」
「だが、二番にはなれるのだろう?」
「一番ではないけどな」

青年が意地悪げに笑う。
ラヴィリスがそれに微笑み返す。

「恋人、伴侶とまではいかなくても。この村の再興を私にも手伝わせて欲しい」
「苦難の道だぜ。報われもしない努力の日々だからな」
「苦難結構じゃないか。城で本を読むよりも、戦場で采配を振るうよりも、学ぶことがありそうだ」

青年が、怒りだけの人でなくて良かったと、ラヴィリスは呟く。

「君の名前を聞きたいな。私はラヴィリス。ラヴィリス=エル=エリシアスだ」
「俺はセフィラスだよ」

二人が手を繋ぐ。
確固とした絆がひとつ、生まれた証だった。




続く?次があれば次辺りに濡れ場を入れたいなぁ


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