ヤンデレの小説を書こう!Part51at EROPARO
ヤンデレの小説を書こう!Part51 - 暇つぶし2ch418:フェイクファー 二 ◆4Id2d7jq2k
12/05/02 00:00:38.87 Et+rfft0
「私の言ったこと、覚えてる?
 聴く気あった?ちゃんと聴いてた?
 言ったのいつだと思う?昨日だよ?
 秋くん。約束破ったね……」

放課後の教室。夕日は雲の中に隠れている。
昨日より、暗い。少し教室内の空気も冷えている。
教室内の空気が冷えているのは、気温のせいだけではない。
唇を噛み、握り拳を作り、わなわなと震えている。
楓の声が教室に響くたび、教室の、いや、俺と楓の二人の間の空気が冷えていくのを感じる。

「秋くん」

楓が俺の右頬を手のひらで叩く。

「か、楓……」
「問答無用」

もう一度、同じように右頬を叩かれる。
もう一度。もう一度。もう一度。

「秋くんは物覚えが悪いみたいだから……!
 身体で、こうやって覚えこまないと……!」

もう一度、同じ場所を。
右頬を何度も叩かれる。

「私以外の女としゃべらないでっ!
 秋くんが他の女としゃべるの、どのくらい嫌か!
 秋くんは知らないでしょ!」

右頬が、火傷したように痛む。
右頬の感覚が徐々に麻痺していく。

「おまけに何あの女! 図々しく机くっつけちゃって!
 教科書忘れたくらいで私の秋くんに!」


楓の怒声の迫力に、後ずさりをした。

瞬間。
世界が一回転したような感覚。
尻もちをついた。足元には椅子の脚。

「あっ!秋くん!」

楓の顔からさっと、血の気が引いていくのが分かった。


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