おにゃのこ改造 BYアダルト20at EROPARO
おにゃのこ改造 BYアダルト20 - 暇つぶし2ch50:プロフェッサー
12/01/27 12:49:43.69 iQBp1J7A
『奴隷人形 ~性を貪るものたち~-18』
「うへへへぇ~・・・・オマンコ、、、オマンコ舐めてたら・・へへへぇ~・・チンポが、、ビンビンに
熱く、、、うへへぇ~~・・・重たくなってきやがった・・・・うへへへぇ~~・・」
血液ではなく、早紀江の淫液で勃起を始める少年のペニス。
豊満な乳房を押し広げるように、ムクリ・・・ムクリ・・と脈動と共に、硬さを増し、茎部を根元から膨らませていく力強い勃起。
力を失っていたとは言え、勃起したまま萎えていたはずのモノがそこから更に勃っていく。
どす黒く染まった茎に、艷やかな血の色をした筋が浮き上がり、ビクリ・・ビクビクビクと鼓動とは違う
奇妙なリズムで脈動していく少年のペニス。
への字の形に折れた感じで反り返っていき、早紀江は、その勃起の仕上げにと、咥えている亀頭よりも
太くなった茎を少しだけ奥まで呑み込み、キュッとクチビルを強目に窄め、ギュ~ッと先の方へ寄せ上げる感じでクチビルで扱いていく。
そこで、あむあむとクチビルで茎を何度か甘噛みし、茎にくびれを作ってやる。
じゅぱぁ~・・・クパァ~ッ・・・
早紀江の口からはペニスが飛び出し、尻の間からは、ドロドロに淫液で濡れた少年の顔が出てくる。
ヌルヌルっと早紀江は、少年の身体を滑り落ちて、床上に寝そべると両手をあげて
「ボクゥ~・・・おチンポ元気になったでしょう?さあ、いらっしゃぁ~い・・・ボクが舐めていた
オマンコに、その大きくなったおチンポ、、、、突っ込んできてぇ~・・・」
ギラッと輝く妖しい視線を早紀江は少年に浴びせる。
目玉が、ふらふらと覚束ない様子だった少年は、コクンと頷き
「へへへぇ~~・・・オマンコだァ~・・・こ、、今度は、、もっと、もっとオマンコ感じてやるんだァ~・・」
少年の目が、早紀江の股間に吸い寄せられるように寄っていきピコピコとへの字型のペニスを上下に動かし出す。
艷やかな鮮紅色と、うっ血したどす黒い血が不気味なグラデーションを作っている少年の持ち物らしからぬ
大きく張り出した大きな鈴を着けたような巨大な亀頭と、時折不規則に震えだす極太な茎。
早紀江は、つま先をつけたままで股間を浮かし、少年の方へ持ち上げていく。
少年は、前かがみになると股間から突き出ているペニスを、早紀江の股間に押し当て、そのまま前に身を倒していく。



51:プロフェッサー
12/01/27 12:50:18.20 iQBp1J7A
『奴隷人形 ~性を貪るものたち~-19』
「アハァ~ン・・・・ぼく・・お名前はなんて言うの?」
「翔・・・翔って言うんだ・・・お。。オバさんは・・・?」
「イヤあぁねぇ~・・早紀江って呼んで・・・翔くん・・そう、、そうよぉ~・・おマンコを刮げるように・・・奥へ・・そんなに、、じらさずに、一気に奥まで・・・きてぇ~」
「わ、、わかったよ。さ、、早紀江さん・・・うう・・・うんんがぁぁ~~!」
そう、早紀江は、甘く少年の心をほぐしながらも秘唇の中だけは、入り口は奥へと引きずり込むように動かしながらも、
翔のペニスが触れ合ったところはわざと硬く閉じ、押し返す感じで逆方向にざわつかせているのだ。
少年の心は、それを打ち破ろうとしてケモノの雄叫びをあげさせる。
それは、少年の心の理性や良心といったものを突き破るのに等しかった。



52:プロフェッサー
12/01/27 12:56:16.68 iQBp1J7A
『奴隷人形 ~性を貪るものたち~-20』
「あっちは、大分派手にやっちゃてるのに、とんだ食わせ物ね。恥ずかしくないの・あんな坊やに負けちゃってるわよ」
そう毒づいているのは早苗だ。
わずかに射精と注入を1回繰り返し、その後の射精が終えたところで、青年のチンポはシオシオと絞見出し、ボロ布のようになった包皮だけになってしまっているのだ。
まあ、喉奥で、血生臭い肉塊が混じっているのを思えば、少し、調子に乗りすぎた気がしないでもないが、だが、この程度で、チンポまでもが蕩け出すなんて予想以上に屑だったようだ。
「もう、手間がかかるわねぇ~・・・これじゃ、戻しても大した戦力にはなりそうにないけど・・・
オトコは、ガタガタと身体を震わせて恐怖におののいている。
早苗が、あんぐりと口を開けて自分が吐き出した欲望の証を見せ付ける。
口いっぱいに溜まっている白く濁る濁液。
それが、しばらくするとグツグツと煮える様にしてボコボコと泡立ち始める。
早苗の口の中で出来上がるザーメンスープに、赤黒い肉の塊が浮き上がり、それを早苗が舌でクルクルッと器用に丸めていく。
白濁をまとった赤黒い肉の塊は、早苗の口に沿って輪を描き、窮屈そうに納められているが、その端っこに
早苗は舌を巻きつけ、ギュッギュッと形を整えだしていく。
「これで、お口で楽しむのは終ね。あとは、下のお口で犯ってあげるわ。ホントは、もっと、コッチで
大きく逞しくするんだけど、この程度でチンポが離れるようじゃ、、、もう、、、これじゃ、パパの方が良かったぐらいだわ・・・」
早苗は、マウスド~ルに与えられた能力をシッカリと使いこなしている。
昨晩も、遅くに帰宅した父親を自分の上下の口で散々に嬲り尽くしたのだ。
「う・・うわぁ・・やめ・・やめて・・・うわぁ~~・・・」
煮えたぎる様子を見せる白濁の中から、ニュリュンと早苗の大きな幅広の舌が姿を表し、ユラユラと
オトコの包皮の方へと伸びてくる。


53:プロフェッサー
12/01/27 12:58:00.14 iQBp1J7A
『奴隷人形 ~性を貪るものたち~-21』
下の口で食べるには、精液に自らの分泌する唾液を混ぜた淫虐ザーメンを注入し、味あわなくては面白くない。
オトコに出させた時とは逆方向に舌を回し、口内で舌を使ってそれを糊状に撹拌していく。
そして、一旦離したペニスをパクっと咥え、撹拌したものをペニスの中に無理やりに押し込んでいくのだ。
早苗は、昨日、少女に陵辱された時を思い出しながら、執拗にチンポを責め立てる。
マウスド~ルの里奈は、ヘタをすれば身体が全部舌で出来ているのではというようなほどに、早苗の
口腔にペニスのように舌を極第に勃起させ、丹念にしゃぶらせては呑ませ、口から溢れそうになると
無理やりにチンポの形をしたベロで、逆入の舌使いを教え込むように早苗の舌を引き伸ばして自身の
チンポ型のベロと絡みあわせ続けたのだ。
そして、淫辣なキスを交わしながら、下の方はもっと激しく、もっと強烈な性交を交わし、マウスド~ルの下僕へと堕ち果てたのだ。
本来であれば、その妖しい口内でもっともっとペニスとペニスが放つモノを蓄える袋の中までもしゃぶり尽くし
徹底的に超絶舌技で犯りまくるのだが、呆気無く2回目のフェラでチンポが外れるようでは、期待外れもいいところだ。
まあ、それでもあっさりとチンポが抜けたのは、幸いだ。
チンポ全体が、己が出した精液と早苗の唾液を含み、ガッチガチに勃起したまま、もう萎えることはないであろう。


54:プロフェッサー
12/01/27 12:58:20.47 iQBp1J7A
『奴隷人形 ~性を貪るものたち~-22』
舌で捏ねくり回しながら、口内で淫らに熟成された早苗の唾液と精液が混じり合ったモノをオトコのチンポに注入していく。
当然だが、その量は放出した量よりも増量されており、しかも、異常に粘着力を増し、尿道からその奥まで、
激烈な射精をも上回る猛烈な絶頂感を与えながら萎びた陰嚢へと送り込まれる。
フグのように膨らませていた早苗の頬はしぼみ、代わりにオトコのチンポの付け根の下には、ボッテリと
膨れ上がり、皺だらけの陰嚢は、無残にもパンパンになってしまっている。
「まあ、こんなもんかな?どう・・・哲弥くん・・・早苗の唾まで入ってるから、苦しいでしょう?
ほらほらぁ~・・・早くしないと、哲弥くんの大事なタマが、ワタシの唾で溶けちゃうわよ。そうなる前に
早苗の下のお口で、射精しなきゃね・・・ウフッ・・・早苗の下のお口は、上よりももっとスゴイことになってるんだからぁ~・・・」
早苗は立ち上がり、焦点の合わない目付きで、半分呆けきっているオトコの顔の前で再び口をあんぐりと開け、
ペニスを捏ね回した舌で
ベロ~ンとオトコの顔を舐めあげる。
「あっ・・あっ・・・・チンポが、、、やばい・・・破裂しそうだぁ~!」
正気づくのと同時に沸き起こる、とてつもない性欲。
早苗の口内で果て、地獄の苦しみをも感じさせるような激烈射精の後に、襲いかかった禁忌の逆射精。
もう、2度とセックスなどヤルもんかとヤケ気味にキレていたはずなのだが、自分のヘソ上の辺りに
めり込む感じで突き込んできているのは、
Uの字を横にしたように、有り得ない形に勃起したペニス。
ちょうど、自分のチンポが縦に並んだような錯覚を覆えるほど、グロテスクに変わり果てており、その下では、
ジーンと痺れるような感覚が、絶えず湧き出してくる、破裂する前の風船がぶら下がっているのだ。
「心配しないでも、大丈夫。早苗の下のお口で、ほぐしながらたっぷり射精させてあげちゃうから・・・」



55:プロフェッサー
12/01/27 12:59:28.43 iQBp1J7A
『奴隷人形 ~性を貪るものたち~-23』
どぼり・・・どぼり・・・・
早苗は、そう言うと、舌を筒のように丸めて伸ばし、頭上へと先をあてて、ソコから大量の唾液を自分にかけていく。
悩殺的な早苗の肢体が、見る間にドロドロの唾液で包まれる感じで濡れていき、その肢体に大小さまざまな
大きさの妖しいキスマークを浮かび上がらせる。
「ェロぉォ~~~!」
早苗の股間の奥から、低い唸り声が発せられる。
ジュルジュルジュル・・・・
伸びていた舌が早苗の口内に戻り、ニィ~とクチビルの両端を釣り上げる早苗。
「「チンポ食べさせてぇ~・・・マンコのお口で・・・」」
悪魔のハーモニーを奏でる2つの口。
早苗は、そのままオトコにしがみついて押し倒し、秘唇を開いていく。
左右ではなく、上下に開口する早苗の秘唇。
ビロ~ッと伸びてきた膣襞は、さながら口舌の様相を呈しているが、1枚どころではない。
無数の襞の数だけ、早苗の膣襞は、舌のように変化している。
それが、チンポに絡みつき、ウネウネ・・ぐねぇ~・・グニュり・・と暴れ悶えるのだ。
{あヒィィ~~・・・・!」
早苗のフェラチオも破壊的だと思っていたが、それがほんの前戯に過ぎなかったことをオトコは痛感した。
際限なく襲いかかる、淫辣な襞舌。
「あはぁ~ん・・・お・・オマンコ・・・のベロが・・チンポで感じてる・・・あっ・・あっ・・さいこう・・!」
早苗は、狂気の悲鳴をあげて、自らのオマンコの中のモノを蠢かし続けた。




56:プロフェッサー
12/01/27 13:00:16.38 iQBp1J7A
『奴隷人形 ~性を貪るものたち~-24』
「お姉ちゃんたち、、遅いなぁ~・・・」
3時限目が終り、もうすぐお昼休みになっちゃう。
由香は、時計を見ながら、一人で始めるべきか。考えあぐねている。
学校に来る前は、自信満々だったが、いざとなると、やっぱり不安だ。
チラチラと時計を見ながら、顔を赤らめている由香の様子に、担任の教師が
「佐島さん、大丈夫?」
と机の横に来て顔を覗き込んできた。
「は、、はい、、、ちょっと、、、あの、、、」
もじもじしながら答える由香の様子に異変を感じた担任の女教師は、
(あら、この娘、、そうか、、、)
「大丈夫よ、先生と一緒に、、保健室に行きましょう・・・」
と小声で言うと、生徒たちにドリルをやっておくように言って、由香を連れて教室を出る。
この年頃の子にありがちな、突然の初潮だと思ったのだ。
「大丈夫よ。佐島さんは、初めてなのね?」
(ラッキー!そう思ってくれるんだったら、大助かり!エヘヘ・・・先生、、先生は2番目だよ。
由香が、入れちゃうのは・・・昨日、パパの部下って言ってたオネエさんの時は、張り切りすぎて
壊しちゃったけど、今度は、うまくヤルから・・・)
由香の股間でズキッと疼く小さなおマメ。




57:プロフェッサー
12/01/27 13:00:38.35 iQBp1J7A
続きは、また明日。

58:プロフェッサー
12/01/28 08:27:40.09 QP7V3jSY
『奴隷人形 ~性を貪るものたち~-25』
それは、由香とさほど歳の変わらない少女、マンコドールの亜依にさんざん弄られ発達させられたトコロ。
ママを犯していたオバサンには負けるけど、それでも、ママもお姉ちゃんも、ビックリするくらい
とっても大きくて、太くて、、、硬くて、、、エヘヘっ、、、それに、、、出せちゃうの・・・
だってぇ~・・・特上のオマンコに包まれて、オカシクされちゃったんだもん!
先生、ちょっと待って、、先生のオマンコに入れちゃうこと考えてたら・・・・
由香は、股間を押さえてしゃがみ込み、欲望を湛え始めたモノを必死で押さえる。
「佐島さん、もうすぐよ。あっ、その前におトイレに行こうね」
授業中なので、無人の女子トイレに連れて行く女教師。
まさに、願ったり叶ったり・・・
由香は、個室に入ると、ふぅと大きくため息をつき、思いとは裏腹に小声で担任の女教師を呼んだ。
エンジ色のスカートの両端を持ち上げ、クイッと前に突き出した股間。
ドアを開けて中を見た女教師は、ヒィ~っと上げたものの、すぐにその悲鳴はかき消される。
由香が、すぐに教師の頭をつかんで下へと押し下げたのだ。
ムニュっと柔らかいが押し返してくるゴムのようなものが教師の口に押し当てられ、否応なしに咥えさせられる。
もがもがと教師はなにか言いたげだが、それも、すぐにおさまり、代わりに必死で口にしたものへの
愛撫を行い、愛しそうにしゃぶりだしたのだ。
「エヘヘっ・・・せんせい、、、上手いねぇ~・・・由香のクリちゃん、、、気に入ってくれた?」
マンコド~ルの陵辱を受けた少女のクリトリスは、並のペニスでは及びもつかないくらいに肥大勃起し
オンナを狂わせる妖棒へと変化していたのだ。


59:プロフェッサー
12/01/28 08:28:27.51 QP7V3jSY
『奴隷人形 ~性を貪るものたち~-26』
すんなりとした試験管のような細い少女の小指程しかない茎に夥しい数の卵のようなものが無数に埋め込まれており、
それが極限まで陰核の粘膜を押し伸ばしてゴツゴツしたグロテスクな形状を作り出している。
そして先には、由香の握りこぶしほどはある大きな卵型のものが左右に並んでいる。
いま、教師が咥えているのは、ちょうど亀頭にあたる大きな膨らみを咥え、そこから滲む先走りを臓腑へと流し込まれている最中だ。
経験の豊富な高梨貴美子は、トイレの個室で由香のモノを見た瞬間に運命が切り替わっていた。
とても、少女の股間にあってはならないものが視野に飛び込んできたと思った時には、顔に押し当てられ
その、理性を消し飛ばしてしまう濃熟された雄の独特の匂いを嗅ぎ、あっと思うまもなく口に含まされ・・・・
今となっては、それから滲む大量の淡く香るモノを飲み、下着をぐっしょりと濡らしているのだ。
もっと、濃いモノを飲みたい・・・味わいたい・・・迸るモノを熟れた肉体は欲しているのだ。
丁寧に舌で、膨らんだ異形の割れ目から、クビレへと這わせ、クチビルを窄めて嗚咽する直前まで咥え
顔を自然に上下させている。
「ぁぁ~ん、せんせい、、、そんなに激しくされたら、、由香、、出ちゃう・・・」
由香は、わざとおどけたように言い、ニヤッと笑いながら、貴美子の顎に手を添えて上を向かせる。
目に涙を浮かべて、潤みきった瞳で貴美子は由香の顔を見る。



60:プロフェッサー
12/01/28 08:29:25.23 QP7V3jSY
『奴隷人形 ~性を貪るものたち~-26』
すんなりとした試験管のような細い少女の小指程しかない茎に夥しい数の卵のようなものが無数に埋め込まれており、
それが極限まで陰核の粘膜を押し伸ばしてゴツゴツしたグロテスクな形状を作り出している。
そして先には、由香の握りこぶしほどはある大きな卵型のものが左右に並んでいる。
いま、教師が咥えているのは、ちょうど亀頭にあたる大きな膨らみを咥え、そこから滲む先走りを臓腑へと流し込まれている最中だ。
経験の豊富な高梨貴美子は、トイレの個室で由香のモノを見た瞬間に運命が切り替わっていた。
とても、少女の股間にあってはならないものが視野に飛び込んできたと思った時には、顔に押し当てられ
その、理性を消し飛ばしてしまう濃熟された雄の独特の匂いを嗅ぎ、あっと思うまもなく口に含まされ・・・・
今となっては、それから滲む大量の淡く香るモノを飲み、下着をぐっしょりと濡らしているのだ。
もっと、濃いモノを飲みたい・・・味わいたい・・・迸るモノを熟れた肉体は欲しているのだ。
丁寧に舌で、膨らんだ異形の割れ目から、クビレへと這わせ、クチビルを窄めて嗚咽する直前まで咥え
顔を自然に上下させている。
「ぁぁ~ん、せんせい、、、そんなに激しくされたら、、由香、、出ちゃう・・・」
由香は、わざとおどけたように言い、ニヤッと笑いながら、貴美子の顎に手を添えて上を向かせる。
目に涙を浮かべて、潤みきった瞳で貴美子は由香の顔を見る。



61:プロフェッサー
12/01/28 08:30:51.30 QP7V3jSY
『奴隷人形 ~性を貪るものたち~-27』
少女らしさの欠片もない邪悪さすら感じさせる淫猥な笑みを浮かべる由香。
犯される・・・・
だが・・・犯されたい・・・
犯して・・・
ググッと喉奥の限界まで呑み込み、チロチロと激しく舌を震わせる貴美子。
陰核の中に埋められている一つの卵状のモノがブクっと反応を始める。
「エヘヘへ・・・お口には、まず、、ひとつ、、出してあげるね・・・せんせい・・・」
ブクブクブク・・・
歪に膨らませている小粒な卵のようなものが、1個だけ腐熟し悪魔の成長を遂げていく。
精巣を持たない由香の射出するものは、由香自身の持っている卵子なのだが、マンコド~ルに射出し
その後で、送り返されたものは、遺伝子レベルで分解され雄の遺伝子を持つ精子の集合体に変わっているのだ。
その内の一つが、由香の興奮と快感で成熟していき、人間の男性が1ヶ月で作り出すくらいの精子を産み出し、女体へ放出される。
前立腺液やその他の不純物を含まない、混じりけなしの精子の群れが、由香の肥大勃起した陰核の先端から迸る。
貴美子は、喉奥が焼けつくような激悦を感じ、臓腑へ染みいる子種を存分に味合わされる。
「あは?飲んじゃったね・・・どう、、美味しいでしょう?今度は、わかるよね・・・どこにだされるか?」
由香は、べっちゃりと溶着しているようにクリトリスを咥えている貴美子の顔を押し剥がし、ニタニタと残虐で無邪気な笑みを浮かべる。
「佐島さん・・・あなた・・・」
もはや、担任としての威厳など無い。
いや、征服者とそれに付き従う従者の関係。


62:プロフェッサー
12/01/28 08:32:29.39 QP7V3jSY
『奴隷人形 ~性を貪るものたち~-28』
跪く貴美子の目の前には、ビクビクと力強く脈打つグロテスクだが逞しすぎる由香の妖棒があり、
その先端からは、オンナの生殖本能を直撃する濃厚な精臭がモワ~ッと漂っている。
「う~ん、ちょっと狭いけど・・・そうだ!せんせい、座って・・・ちゃんと、おパンツも脱いで、、
そうすれば、高さも丁度良くなるでしょ。ほら、どうしたの?欲しくないの?」
身体を入れ替え、貴美子が洋式便器に腰掛け、両脚を自らの手で持ち上げて大きく開かされている。
「そうそう、いい格好・・ご褒美に、イッパイ出してあげちゃうから・・・エヘヘ、こうやって・・・
ズコズコ・・・シコシコ・・シコシコ・・・ズコズコ・・・」
由香は、両手で自分の肥大化陰核を扱き、棒内の卵を成長させて射精へと向かっていく。
ゴクッ
由香は、生唾を呑み込んで、その行為がもたらす激悦を思い浮かべ、機が熟すのを待つ。
逞しく勃起している陰核の真ん中辺りに蛇腹状の皺が入りだしていく。
湾曲し、反り返っていた剛直は、その蛇腹状の皺辺りだけは、弾力に富んだ軟弱な質感に変化していき
自在に曲げられるようになるのだ。


63:プロフェッサー
12/01/28 08:32:59.68 QP7V3jSY
『奴隷人形 ~性を貪るものたち~-29』
ドピュピュピュュゥゥ~~
腐った卵の白身のようなものが噴き出しはじめ、それを少女は全身に浴びていく。
溶けた飴で覆われたようになる由香。
ブシャ~ッと派手に潮を吹き上げる貴美子。
濃精で身を包んだ由香を見たと同時に、自分も逝ってしまう。
「せんせい、、やあねぇ~、、まだ、何もしてないのに・・・これからなんだよ・・・楽しいのは・・」
白濁で身を包んだ由香は、そのまま貴美子に覆い被さるようにしてイキリ勃つ陰核を、恥毛が生い茂り
ぼってりした感じの、熟女の中に打ち込んでいく。
今までのセックスで感じた快感を全て合わせても及ばない、激悦で貴美子は、気を失い失神した。
カクカクと巧みに腰を振る由香は、そんな事はお構いなしとばかりに、貴美子の性器の中を存分に陵辱し、口に出した時の倍の量の精子を膣内に放出させた。




64:プロフェッサー
12/01/28 08:34:20.05 QP7V3jSY
え~っととりあえず、この章は終りです。
さいごが、ちょっとと思ったりもしますが、まあ、この辺で。

途中名前が変わっていない所がありました。
律子=千里子に脳内変換してください。

では、また。


65:名無しIN東京ドーム
12/01/28 19:18:11.52 CI2GrjFF
> maledct様
御久しぶりです!!最近、作っていただいた板に貌を出さず申し訳ないと心苦しく思った次第です。
また、必ず遊びに来ます!!
> プロフェッサー様
セクスドールシリーズ投下、御苦労様です!!
>20
有紀はある日、弥生に訊ねてみた。
だが弥生の答えは「園長先生の言いつけで、内緒なの。」の一点張りだった。
有紀は授業中でも、その事が気になって仕方が無い。10歳といえば好奇心旺盛な年頃である。
<そうだわ!!今度、後を付けてみよう・・・・・。>
園長先生や恵理子先生に叱られるかもしれない。だが、それよりも好奇心が勝った。

ある夜、例の黒いバンが停まった。
草叢に隠れた有紀が覗き込むと、運転席には見慣れた男が居た。
<あ、川上のおじさんだ・・・・・。>
<天使の園>の食事の材料を運搬する男だ。優しい笑顔で、来る度に有紀の頭を撫でてくれる優しいおじさんだ。
何故、おじさんが?有紀は草叢に隠れ、車を見つめながら考えた。だが当然、答えが出る訳では無い。
そんな事を考えている時、<天使の園>から人影が現れた。
弥生、それに隣室の舞と怜奈がいた。
「さぁ、早く乗って・・・・・。」
川上が運転席から顔を覗かせながら言った。
後部ドアを開け、次々に乗り込む。有紀は暗闇に隠れ、身を伏せながらバンの後部に廻る。
ドアを目立たないように少し下げ、転がるように車内に入ると、音を立てないようにドアを閉めた。
見つかったのではないか?
有紀はドキドキした。だが、どうやら川上たちは気づかなかったようだ。
そのままバンは、暗闇の町を走り始めた。
<続く>


66:名無しIN東京ドーム
12/01/29 08:43:21.63 YdDZfGnP
どれだけ揺られただろうか?ふいに車が停まり、有紀は眼を開いた。
どうやら、車の後部に身を潜めているうちに眠ってしまったようだ。
<ここは?>
眼を擦り、運転席と後部座席から見られないように外を見た。
見たこと無い街並。何処だろうか?訝っていると、前から川上の声がして慌てて身を潜めた。
「今日は20人、大掃除だけど大丈夫?」
<大掃除?>
こんな真夜中に弥生、舞と怜奈は大掃除をするのか?だいたい、20人というのは、どういう意味なのか?意味がわからないので、思わず有紀は頭を捻った。
「ええ、大丈夫♪」
弥生が応えた。その後、後部座席で3人が動く気配がした。
「じゃぁ、行ってきます♪」
ドアが開き、3人が車を降りた。驚いた事に3人は全裸だった。
<続く>
大阪ドームさん、どうされたのでしょう?


67:名無しさん@ピンキー
12/02/04 10:59:49.65 kihiaibX
>>64
新作乙でした
この佐島姉妹をこれで終わらせるのは勿体無い
せっかく担任堕としたし、もう1編くらい活躍してほしいです

68:名無しIN大阪ドーム
12/02/04 23:24:13.34 maaTRGWU
生存報告
ただし元気ないです。
プロフェッサーさん乙です。
でもゆっくり読む暇がありません。
東京ドームさん、ご心配かけて申し訳ありません。
落ち着いたら、何か投下します。


69:名無しIN東京ドーム
12/02/05 21:13:00.92 9Coh8jvY
> 大阪ドームさん
実世界は大変ですが、お互い頑張りましょう。
自分も不安定な時が有りましたが、投稿している時(妄想を膨らませている時)、実世界の辛い事が忘れられます。
魔法の呪文のように、全部がそうなると限りませんが是非、大阪ドームさんも(騙されたと思って)お試しください・・・・・。
>66
どういうことだろう?
有紀はビルに全裸で向う弥生達の背を眼で追いながら、考えた。だが、僅か10歳の小娘に判る筈がない。
とにかく、後を付けてみよう。
そう決意した有紀は、先程と同じ様に音を立てないように後部ドアを僅かに開いて、出た。

「園長先生、予定通りです・・・・・。」
川上は、隠れるようにビルに向う有紀の背を眼で追いながら、携帯電話の向こうにいる八重子に言った。
「そうですか・・・・・。」
「園長先生、本当に宜しかったのんですか?」
川上が訊ねた。有紀が弥生達の行動に疑問を持っているのを知って、わざと付いて行くのを見逃すよう指示したのは八重子である。
「ええ、いっかは有紀ちゃんも運命を受け入れなければなりません。良いキッカケですわ・・・・・。」
たしかに来た当初に比べれば、有紀は普通に戻りかけているのは事実だ。とはいえ、両親を眼前で殺されるという衝撃の傷は、消えて失せたとは思えない。
川上から見れば「まだ有紀が<運命>を受け入れるには早いのではないか?」と、思うのだ。

黴臭い廊下を有紀は、不安げな表情で歩いていた。時折、ギシッギシッという音が響き、その度にビクッとするのだ。
<こなければ良かった・・・・。>
有紀は後悔したが、もう遅い。
<続く>

70:maledict ◆sOlCVh8kZw
12/02/08 15:05:47.74 nR6BjY01
皆様ご活発に作品投下されていて何よりです。
>>21の作品完結したので宣伝させて頂きます。
スレリンク(sfx板:504-603番)

71:名無しIN大阪ドーム
12/02/11 23:38:27.85 3T5HfvfY
こんばんわ、大阪ドームです。
maledictさん、本家の投下乙です。
しかしすみません。全く読んでいません。
落ち着いたら楽しませてもらいます。
東京ドームさん、刺激をください。
不安定な私です。

72:名無しIN東京ドーム
12/02/12 00:17:46.74 V9Q4nxIX
< 大阪ドームさん、どうしました?大丈夫ですか?とにかく何か投稿してみてください。
自分も不安定な時、投稿した御蔭で助かった記憶が有ります。
<69
その時
叫び声が響いた。大人の男達らしい。ドスの利いた声で何事か怒鳴っていた。
”弥生さん達!!”
ふいに有紀は不安になった。深夜に川上の車に乗って何処かに向かう娘達、全裸の弥生達。何がなんだか判らないが、とにかく弥生達が心配になった。
慌てて、その怒鳴り声がする部屋に向う有紀。その部屋は隅の木製のドアがある部屋だ。
何も考える暇も無く、慌ててノブを捻りドアを開けた。
その瞬間、ふいに怒鳴り声が止んだ。
慌てて周囲を見回すと、男達が倒れており、その上に弥生が跨っていた。
いや、それは弥生では無い。青い肌、おまけに金色の羽が肩甲骨から生えているではないか!?
呆然と立ち尽くす有紀。弥生は男に跨り、亀頭を濡れ濡れになった青い淫唇の間に宛がっている時だったが、有紀に気づき「あら、有紀ちゃん♪」と、普段と変らぬ口調で言い笑みを浮かべた。
<続く>

73:名無しさん@ピンキー
12/02/20 19:06:54.59 t/X3NA/a
東京ドーム様大丈夫でしょうか? 
規制で書けないだけなら、残念ではあるものの、心配はないのですが。

74:名無しさん@ピンキー
12/02/25 17:42:35.51 Q7hmVgZk
両ドーム様お元気でしょうか?

75:名無しIN東京ドーム
12/02/25 23:06:49.30 8M6mALCt
申し訳有りません。鯖がトラブって!!
<72
最近の小学生は性について無知識ではない。
初体験を済ませた年齢をアンケートした結果、小学生6年生という女の子が多いし、もうSEXの知識があるという。
だが、それは総ての小学生に当て嵌まる訳では無い。有紀も、その数多いひとりである。
有紀は弥生達の姿を見て、頭の中が真白になった。彼女はSEXという物を知らないから、当然といえば当然といえた。
「や、弥生さ・・・ん!?」
次の言葉が浮かばなかった。
「あら、駄目ね♪尾けてきちゃったの?」
舞や怜奈が笑みを浮かべた。
有紀は弥生の股間を注視したままだ。
徐々に亀頭が御尻の間に飲み込まれていく。
ズプププップチッジュピッ
粘着性のある音を立てて、飲み込まれていく。まだ家にいた時、魚の踊り食いと言うのを見た事が有る。
だが、あれは口で飲み込むものだ。御尻の間で飲み込む物では無い。
「な・・・何をしてるんですか?」
「ふふっ、お掃除よ♪」
そう言うと、和式トイレのような姿勢になり、立てた膝小僧を掴むように両手を置くと、そのままこしを振り始めた。
ズプッ ズピッ グチャッグチャッ
お掃除?どういう意味だろう?有紀は信じられない光景を注視したまま、疑問を感じた。
掃除というのは掃除機や箒や雑巾でする物だ。これは<お掃除>なのだろうか?
よく見ると、怜奈も舞も弥生と同じく腰を振っていた。
「そう、お掃除よ有紀ちゃん・・・・。これは社会のお掃除よ。」
社会の?
「そう、家が汚れたら有紀ちゃんはどうする?」
急な問いに、有紀は戸惑った。掃除を掛け、箒で掃き、雑巾掛けをする。だが、そう応えられなかった。
<続く>

76:名無しIN東京ドーム
12/03/03 19:00:03.55 BIQ5LgyO
「そう当然、掃除をするわね?これもそう・・・。」
そう言いながら(こんな状況にも拘らず)、普通の口調で弥生が言った。
だが、有紀はパニックを起こしていた。まぁ普通、こんな状況を<お掃除>という一言で理解しろと言うのが、そもそも難しいのだが・・・・・。
「まぁ、まだ有紀ちゃんには難しいかな♪じゃ、お掃除を見ててね♪」
そう言うと、さらに粘着性のある音を立てて腰を振る。
有紀は立ち尽くしたまま、その光景をいていた。
男の方を見た。有紀には理解できないだろうが、これはどう見てもSEXで、しかも相手は小学生だ。極楽の表情を浮かべている筈だ。
だが、そうではなかった。苦痛で、強面の貌が歪んでいる。

「や・・・止めて!!たふけて・・・・!!」
怜奈が跨った坊主頭が、涙と鼻水でクチャクャにしながら叫んだ。
「ふふっ、駄目だよ♪いままであくどい事して来たんだから、お掃除されるんだよ♪」
そう言いながら、腰を振る。有紀が舞の方を見ると、舞は腰振りを停め、体を起こす処だった。
淫液塗れのチンポが、死んだ海鼠のように抜けた。
有紀は跨がれた男を見て、恐怖に立ち尽くした。
干乾びて、まるでミイラの様なさまになっていたからだ。
<続く>

77:名無しIN東京ドーム
12/03/04 02:31:40.39 rMPKtl2b
* 大阪ドームさん
どうしたのでしょう?現実で迷う事が合ったら、投稿してみてください。幾分かは心が休まると思います・・・・・。
<75
呆然と立ち尽くす有紀を尻目に、弥生達の大掃除は進んでいく。
それも機械的に、ただ腰を振るだけでない。時に子供の無邪気な笑い声を揚げながら、時には会話をしながら腰を振っていた。
「弥生ちゃん!!この人、もう十発目なのに、まだ元気に子宮に精子飛ばしてるよ♪」
「この人、真珠入りだから擦った時、気持ちよい!!」
泣き叫ぶ組員達の声、股間から響く「グャッグポッ」という淫液の音、弥生達の笑い声。
カチッカチッカチッという音が鼓膜に響いた。恐怖で有紀の歯が噛み合わず、鳴っている音だ。
<続く>

78:名無しIN大阪ドーム
12/03/04 22:44:51.54 zDuwY2pW
何とか生存しています

79:名無しIN東京ドーム
12/03/11 19:34:00.29 HO98JiEg
大阪ドームさんの戦線復帰を願いつつ・・・・・。
>77
やがて悲鳴が途絶え、室内に静寂が戻った。
何も言えず、ただ歯を恐怖で「カタカタ」と鳴らし立ち尽くす有紀を尻目に、弥生達はテキパキと大掃除の仕上げを始めていた。
ミイラになった男達を軽々と片手で持ち、薪の様に積み上げていく。
普通なら考えられない光景だ。大人の男性と小学生の女の子の体重差は二倍以上、肥った男なら差は三倍以上になる。片手で持ち上げられる筈等無いのだ。
とはいえ、精液として体液を吸い尽くされた男は紙よりも軽い。簡単に積み上げると、弥生達は人間薪の前を円で囲むように立った。
何をするつもりなのか?有紀は怖さと好奇心で見つめた。
弥生、舞、怜奈は縦筋を指で押し上げ、股間を前に突き出した。まるで男の子のの立ちションのような姿勢だ。
シャァァァァァァァァァッ
元気の良い太い銀色の三条の放射物が男達に振りか掛かった。
弥生達は男達に小便を振りかけているのだ。
<続く>

80:名無しIN東京ドーム
12/03/11 21:44:22.64 HO98JiEg
<短編>
菜月綾乃は中腰の姿勢から体を起こすと、僅かに膨らんだ乳房が揺れた。
数分前は断末魔の悲鳴と泣き叫び命乞いをする声が響いていたが、いま聞こえているのは綾乃の荒い息づかいだけだ。
振り返ると、足元にある山を見下ろした。糞の山だ。綾乃の体半分くらいの高さまで積み上がった糞が、湯気を上げて積み上がっていた。
硬便の上に汁便が降りかかり、その匂いを鼻腔に捉えた瞬間、綾乃は嫌悪感で端正な貌を歪めた。
この糞の山は綾乃の肛門からヒリ出された物だからだ。そして、この糞は、つい先程までは<生きた人間>であった物だ。
綾乃は母 千鶴に連れられ乗り込んだ場所は、猟奇趣味を行うグループの根城だった。
外国で買われた娘達を拷問で嬲り殺しにする事で、性的快楽を得ていた鬼畜だ。
その鬼畜の所業を見た瞬間、怒り、悲しみ、憎しみ。それらが幼い綾乃の胸を焦がし渦巻き、気が付いた時には中腰でおまんこに人間を飲み込み、尿と糞をしていた。
何故、何故、自分はこんな事をしてしまったのか?綾乃の心に後悔と罪悪が渦巻いた。
綾乃は、その瞬間、吐いた。激しく吐いた。

「勘弁してくれ!!」
男が命乞いをしている。
綾乃は平然と背を向け、膝小僧を覆うように手を於くと、御尻を突き出す。
膝小僧を触れる掌のヒンヤリした感触が何とも心地よい。
「おまんこ掃除機!!」
おまんこが風を吸い込み、ズポポポッという音と共に、男の体が薄緑色の淫唇の間に飲み込まれていく。



81:名無しIN東京ドーム
12/03/11 21:57:19.65 HO98JiEg
何と気持ちよいことか?綾乃は端正な顔に笑みを浮かべた。
初めてのお掃除の後に吐いたのだが、いまでは余裕すらある。
「ねぇ、お姉ちゃん、いま何人目?」
すぐ横で、排便をする彩が訊ねた。
「う~ん、いま5人目よ・・・・・。」
綾乃は風で乱れた髪を整えながら、応えた。そういえば妹と同じ齢に初めてお掃除を行ったのだ。
妹は何故、簡単に受け止められたのか?綾乃には不思議だった。自分も、自分の運命を受け入れられたのは中学1年の頃だったというmのに・・・・・。
「いいな~お姉ちゃん。わたしはおまんこが小さすぎて、まだ少ないよ♪」
「ふふっ、数をこなせば慣れるわ・・・・・。」
ベリブリベリッ ミチッミチッメリメリッ ボトッ
綾乃は、そう言うと尿道から太い銀色の尿を放った。
<終わり>


82:名無しIN大阪ドーム
12/03/20 15:58:25.28 /i5dP6J5
何とか生存しています。
しかし世の中どうなるのでしょうか。
同業者がバタバタと倒れていきます。
明日は我が身。
妄想を投下していた頃は楽しかったです。
東京ドームさんお元気で頑張ってください。

83:名無しIN東京ドーム
12/03/20 22:44:11.82 NkInAX8y
大阪ドームさん、どうしたんですか?
「お元気で頑張ってください。」って?
心配です!!
生きていてください!!何が会っても・・・・・。


84:名無しIN東京ドーム
12/03/24 18:58:01.83 S0z+J/0e
<80
激しい水音と酸っぱい匂いが有紀の鼻腔を擽る。
この匂いは、何処かで嗅いだ記憶がある。何処だったのだろう?
<人間薪>に尿を振り掛ける弥生の背を見ながら有紀は、そんな事を思った。
普通なら<人間離れした>非常識な光景に思考がフリーズしてもおかしくない状況だったが、有紀はパニックを起こしながらも、ある部分では冷静だった。
そう、この匂いはパパとママのお葬式の時、嗅いだ匂いだ。それも、その匂いの素は弥生達が放尿している人間薪からだ。
<人間薪>を見る。丁度、弥生の御尻の膨らみの間から手前(有紀の視線で)に積み上がった男におしっこが元気良く降り掛かっていく。
何と、その男の体が溶けていくではないか?
<続く>

85:名無しIN東京ドーム
12/03/24 22:48:46.92 S0z+J/0e
> 大阪ドームさんの戦線復帰を望みつつ・・・・・。
<短編>
その部屋は真白い壁だけの部屋だった。
菜月彩は端正な貌を歪めた。鼻腔を擽るアンモニアの匂いもそうだが、これから行う<訓練>の事を考えての事だ・・・・・。

ある日、学校と新体操の練習を終え帰宅した彩は、玄関に立つと同時に足を止めた。
普段なら元気良く「ただいま~♪」と言いながら入るというのに、今日は限界で立ち止まったまま貌を強張らせた。
僅か10歳の少女が感じる違和感。それが何であるか漠然として判らない物の、体が無意識に警戒し立ち止まらせていた。
足元を見ると姉の綾乃の靴がある。勉強の虫の姉 綾乃は普段、この時間は市内の塾に居る筈だ。
「ママ、お姉ちゃん~?」
彩は不安げな貌で声をかけた。
ゆっくりと靴を脱ぎ、廊下を歩きながら食堂に向う。
ドアを開けると、綾乃も母 千鶴も居た。ただ不思議なのは、二人とも生まれたままの姿だという事だ。
「ママ、お姉ちゃん?」
綾乃と千鶴は彩の方を見たが、その顔は不安が宿っている。物心ついた頃から、彩は千鶴のそんな貌を見た事が無いので不安になった。
「彩・・・・。実は大事なお話があるの・・・・・。」
千鶴が言った。
「実は私も綾乃も普通の人間ではないの・・・・。」
<普通>ではない?どういう事だろうと、彩は訝った。
千鶴は普通以上に綺麗で優しいママで、友達からは羨ましがられるが、それが<普通でない>という基準に当て嵌まらない。
綾乃も綺麗な姉だが、勉強の虫で普段から大人しい性格が<普通ではない>という基準にはならない。
パパが幼い時に亡くなって居ない事が、<普通では無い>という事か?だが、彩の世代の子供なら普通にシングル・マザーというのがあったし、それが<普通でない>基準には当て嵌まらない。
「 普通じゃ無いって?」と、彩は怪訝そうな顔で訊ねた。
「私は昔、犯罪者にパパとママを殺されて、自分も死にそうな怪我を負ったの・・・・・。」
「それを助けてくれたのがパパよ・・・・。」
眼を細め、悲しそうな眼で写真立てに飾られた菜月教授の写真を見た。
写真の菜月教授と中学生に入学したての千鶴が写っている。千鶴と菜月教授が写った唯一の思い出・・・・・。
<続く>



86:名無しIN東京ドーム
12/03/24 23:15:40.39 S0z+J/0e
「その時、パパ(菜月教授)が私を助ける為に、ある手術をしたの。」
「しゅじゅつ?」
「そう、パパは私を助ける為にサラセニアンの遺伝子を組み込ませたの・・・・。」
千鶴はそこで言葉を切り、綾乃に頷く。
「変身!!」
彩は驚いた。全裸の綾乃と千鶴の肌が忽ち薄緑に変り、胸を葉が覆い、蔦が体に絡まったからだ。
「これが私達・・・・。<神の結社>の改造少女 サラセニアン女よ・・・・・。」


それから数日、彩は千鶴、そして綾乃から<神の結社>と呼ばれる秘密結社の事、世の中を汚すゴミのような人間の事、お掃除の事を学んだ。
彩には信じられない(まだ、10歳に理解しろというのが無理な話かもしれないが)事に、生まれる前に亡くなったパパの遺伝子を受精させ、その遺伝子にサラセニアンの特殊遺伝子を加えたせいで、
自分も姉も改造される以前にサラセニアンになる能力を持ったという事だ。
彩は上着とホットパンツ、ジュニアブラとパンツを脱ぎ全裸になる。
白い壁がふいに上に持ち上がり、男が白い服の者達に引き立てられてきた。
男の名は、すでに彩は訊かされていた・宮迫良平 彩くらいの年齢の娘を拉致し、強姦した挙句に殺した悪人だ。
「変身!!」
彩が叫ぶと、薄緑色の閃光が彩の体を覆った。同時に10歳の子供では考えられないエクスタシーが体を駆け抜けた。
股間から頭の先まで熱い棒で貫かれたかのようだ。
肉体にも変化が起きた。膨らみかけの乳房を薄緑の葉が覆い、同時に小麦色の肌が薄緑色に変る。
同時に薄緑色の蔦が覆う。
彩は教えられた通り背を向け、脚を開いて御尻を突き出す。
膝小僧を覆うように両手を置いた。膝小僧のヒンヤリした感触が掌に感じた瞬間、股間がジュクと熱くなった。
薄緑の御尻の間、縦筋にしか見えない薄緑の淫唇の間が濡れて、淫液が太股を伝う。
「お、おまんこ掃除機!!」
その瞬間、縦筋が大きく開き膣が風を吹き込んだ。
「うぁぁぁぁぁッ!!辞めてっっっっッ!!」
宮迫は泣き叫ぶが、だがジリジリとおまんこに吸い寄せられた。

87:名無しIN東京ドーム
12/03/24 23:28:48.27 S0z+J/0e
抵抗しても無意味だ。宮迫の体はあやのおまんこに吸い込まれた。
ズポポポッ ブッシュッッ
淫液が飛び散る。同時に強烈なエクスタシーが襲った。
「う、あっ♪気持ち良い~」
彩は股間に力をこめると、まるでそれに呼応するかのように、吸い込みが早くなりイッキに胸元まで吸い込まれた。
「勘弁してくれ!!嫌だ~ッ、死にたくない~ッ!!」
泣き叫ぶ声に、さらにエクスタシ-が増した。やがて宮迫の頭も飲み込まれ、最後まで抵抗して動いていた両手も飲み込まれた。
同時に彩の膀胱が我慢出来ない程に溜まった。そのままの姿勢で放尿を始める。
シャァァァァァァァッ
綺麗な放射線を描き、太い銀色の線が地面を叩く。
「気持ち良い~♪」
物心ついて以来、これ程気持ちの良い放尿はないというくらい、気持ちよさそうに放尿した。
2・3分の放尿の後、薄緑色の肛門が「メキッミチミチッ」という音を立てて尖り、プロレスラーの腕くらいの太い糞が伸び、肛門の筋肉で切れて「ボトッ」という音を立てて落ちた。
それが積み上がり山になるのを見ながら、彩は嬉しそうな笑みを浮かべた。
<終わり>

88:名無しさん@ピンキー
12/04/01 00:04:48.89 CJe2UK2L
捕手

89:maledict ◆k/fFCPdV8.
12/04/05 20:07:35.98 1KHXpAvl
ご無沙汰しております(トリップ変えました)。
二年ぶりぐらいに「奴隷生物」シリーズの新作を書きました。
エロも改造も少なめなのですが、
自分ではエロ小説のつもりで書いたので、こちらに投下します。

すでにお忘れの方が多いと思うので注記しておくと、下記ページの一番上、
URLリンク(book.geocities.jp)
<奴隷生物(または「課長&OL」)シリーズ>
と題されたシリーズで、直接的には下記のシリーズ内シリーズの二作目です。
URLリンク(book.geocities.jp)

ワンシーンものの短編のつもりで書き始めたのですが、
なぜか原稿用紙にして104枚の膨大なものになってしまいました。
しかも長いだけでなく、全般に地味で辛い話になってしまいました。
お付き合い下さる方がもしいましたら嬉しく思います。

90:名もなき改造人間たち2・姉弟(1)
12/04/05 20:08:22.66 1KHXpAvl
 その日の夕暮れ、僕は姉と二人でひと気のない裏道を歩いていた。
僕は姉にバイト先での愚痴をぶつけ、姉はそれをうんうんと聞いていた。
社会人である姉からすれば、七歳も年下の高校生などまだまだ子供だ。
僕もそれは承知の上で、姉に甘えているのだった。
 そんなとき、なんの前触れもなく、姉の背後から奇怪なロボットが
襲いかかった。ムカデに似たロボットは、何十もの金属の細い腕で
姉の手足を拘束すると、そのまま宙に浮かび始めた。
 飛び去ろうとするロボットに僕は必死でしがみつき、引き留めようと
した。だがロボットはそんな僕をぶら下げたまま、上昇を続けた。
 上昇と同時に、姉の手足を拘束している金属の腕がブウンと低い
うなりを発し始めた。そのうなりと共に、姉の着衣がすべてもわもわした
糸くずのかたまりに姿を変え、風圧で舞い散った。僕は、すぐ目の前の
大きな乳房から目を逸らしつつ、地上の人からどうにかして姉の裸身を
隠してあげられないかと身をよじった。だが、すでに僕自身がロボットの
別の腕に拘束されており、身動きがとれなかった。
 ロボットは容赦なく高度を上げた。やがて地上の建造物がぼんやりと
かすむほどにまで達した頃、目まいに似た感覚と共に、巨大な空飛ぶ
円盤が忽然と姿を現し、僕たちを収容した。
 中には、同様に誘拐されたらしい全裸の男女が、ムカデ型ロボットに
拘束されて並んでいた。そして僕も中にいた別のロボットに捕らわれ、
「全裸の男女」の仲間入りをした。
 蒼白になり、涙ぐむ姉を、僕は思いつく限りの言葉を尽くして慰め
ようとした。
「大丈夫だよ、姉貴。これって多分、宇宙人にアブダクトされちゃった、
ってことだと思う。で、こういうのは普通、ちゃっちゃっと身体検査を
されたら、後は何ごともなかったように家に帰してもらえるみたいだよ。
だからさ、ちょっとの我慢だよ」
 姉は僕の方を向き、ぎこちない笑みを作った。
「……きっとそうだね。ありがと」
 姉は僕のいいかげんな言葉を真に受けたというより、僕の気遣いに
応えねば、と姉らしく気を張った様子だった。姉の負担をかえって
増やしてしまったような気がして、僕は複雑だった。
 倉庫のような円盤内部には、その後もしばらく、捕らわれた男女が
収納されてきた。年齢的には二十代から三十代が多いようだったが、
もっと上やもっと下の年代も混じっていた。但し男女比は、ほぼ一対一
のように見えた。
 僕のもう一方の横にいたのは姉よりも少し下、二十歳前後のほっそり
とした女性だった。正面には、多分三十ぐらいの、濃いメイクをした
女性がいた。
 姉の裸身も含め、成人女性の裸というものを見るのは初めてだった。
だが、黒々とした恥毛を覗かせ、乳房を歪められながら、無骨な多足
ロボットに絡め取られ、無造作に並ばせられている姿は、何の
エロチックな思いも掻き立ててはくれず、むしろ、ひたすらにおぞましく
不気味な印象ばかり呼び起こした。今後への不安や恐怖も手伝い、
僕のペニスは完全に萎縮していた。ただ、そんな中、姉の裸身が、
モデルやグラビアアイドルに負けない抜群のスタイルで際だっていた
ことは、僕をちょっとだけ得意にさせた。
 収容された男女でフロアがほぼ埋め尽くされると、円盤は低いうなり
を上げて加速を始めた。かなり長い時間加速は続き、やがてキインと
いう音とめまいが僕らを襲った。ワープやら超空間航法やらいう
SF的航法が始まったのだろう、と僕は推測した。
 長い航行の果て、円盤は停止した。がつんという音は、母星のドック
か、あるいは母艦か何かにドッキングした音だろう。
 やがて天井のハッチが開くと、そこには異様な光景が広がっていた。
天井の反対側に床があり、そこにも男女がずらりと並んでいたのだ。
しかも、しきりも何もないだだっ広い空間であるにもかかわらず、
その中の相当数が公然と性行為にふけっていた。そうでない人々は、
どんよりとしたうつろな目で、新たに到着した僕らをじっと見ている。

91:名もなき改造人間たち2・姉弟(2/26)
12/04/05 20:14:11.57 1KHXpAvl
 一体、この人々はどれほど長い間ここに囚われているのか。そして
一体、どんな経験が、人々をあんな自暴自棄な行為へと走らせ、その目
をこんなに濁らせてしまうのか。そして、僕たち自身、やがて
ああなってしまうというのか……
「姉貴ぃ!」
 ショッキングな光景と不吉な運命から目をそむけようと、僕は姉の
方を向き、涙をにじませながら、すがるように呼びかけた。
 姉は、捕らわれた直後の狼狽が嘘だったように、きりっとした顔で
僕を見つめ返し、言った。
「大丈夫。わたしたちは、きっと大丈夫だから!」
 姉のその言葉は僕に勇気を吹き込んでくれた。僕たちを捕らえた
宇宙人がどんなに危険で狡猾なやつらだったとしても、負けてたまる
ものか―そんな決意を僕は固めた。

 ムカデ型ロボットは僕らをあの巨大な広間へと順繰りに搬送して
いった。そうして僕らを床に一列に並べ、床から伸びている柔らかい
チューブを肛門に差し込み、やはり床に固定されているゴム状の
足かせを足首に装着した。足かせの長さは、隣の隣までどうにか移動
できる程度。それだけの自由しか僕らには与えられないということだ。
 肛門チューブも、足かせも、装着されるや皮膚と一体化し、自分の
肉を引きはがす覚悟がなければ外せそうになかった。そして、柔軟
そうな材質でありながら、人間の手で引きちぎれそうな見込みも
なかった。
 こうして、僕らの、先の見えない虜囚生活が始まった。すぐに帰れる
見込みなどありそうになく、そもそも地球に返してもらえるのかどうか
すら、明るい展望はもてなかった。
 食事は一切出てくる様子がなく、どうも肛門から栄養補給がなされて
いるらしい。排便はチューブが吸い取るが、排尿は床に垂れ流しだ。
樹脂製の床は尿をすっかり吸収するが、何となく臭いが染みついている
気がする。しかしその同じ床で、布団も枕もなしで眠らなければ
ならないのだ。
 左隣には姉が、右隣には円盤でも隣だった十九歳の女性がいた。
彼女は短大生で、学校の屋上で物思いにふけっているところを捕まって
しまったといっていた。姉の左隣には大学生らしい男女のカップル、
短大生さんの右隣には三十代ほどの夫婦がいて、それぞれ互いに慰め
合い、励まし合っていた。だから自然の成り行きとして、姉、僕、
短大生さんの三人が会話し合う仲になっていった。
 僕たちは膝を立てて互いの裸身を隠し、また極力互いの裸身を見ない
ようにしながら、暗い現実を逃れるように、音楽の話やらテレビの話
やらゲームの話やら、深刻にならなそうな話題を選んで語り合った。
話す内、僕と短大生さんとは色々と趣味が近いことが分かってきて、
二人のおしゃべりを姉が見守るような関係に落ち着きそうだった。
 僕らはそうやって、異常な環境の中で日常めいたものを取り繕おうと
していたのだと思う。だが、現実の僕らは、壁一つない広間で排尿をし、
眠くなれば肌をあらわにしてその場に横になる、というみじめな生活を
続けている。そんな行為の一つ一つが、僕らの感覚を鈍磨させ、僕らを
人間から獣へ近づけている。そんな不安を、僕も、横の二人も、多分
他の人々も、漠然と感じ始めていた。

 そういう風に、僕らがこの生活への順応を強いられ始めた頃、遂に、
ロボットでも、人間でもない存在、つまりはこの母艦を動かしている
宇宙人に違いない生物が、僕らの前に姿を現した。
 宇宙人はおおまかな体型や顔の造作は地球人に似ていたが、部分部分
の造りは地球人とはかけ離れており、また男と女、ないしオスとメス
とで、大きく姿が違っていた。

92:名もなき改造人間たち2・姉弟(3/26)
12/04/05 20:14:48.10 1KHXpAvl
 男性の宇宙人は真っ黒な、粘液でぬめぬめとしている皮膚をもち、
体毛は一切なく、昆虫のような触角と、瞳のない赤一色の目をしていた。
何一つ衣類をまとわず、股間の、生殖器とおぼしき渦巻き状の器官を
恥ずかしげもなくさらしていた。
 女性の宇宙人は濃い青色の、やはりぬめぬめとした粘液にまみれた
皮膚をしており、紫の髪の毛以外に体毛はない。男性宇宙人と同じく、
瞳のない真っ赤な目と、額に生える太い触角がある以外、顔の造作は
人間に似ている。だがそれだけに緑色の唇が異様だ。やはり何の衣類も
まとわず、乳房には黒と黄色の同心円模様、その中心から真っ赤な
乳首を突出させ、股間からはイカの漏斗のような、まん丸い、
見るからに猥褻な器官を覗かせている。

 宇宙人は、外見以上に、その行動が異様で非人間的だった。武器の
ようなものを携えて、虜囚たちを監視し、反逆的な人間を処罰するのが
彼らの目的らしく、それだけでも十分に恐ろしいのだが、その処罰の
原理が、人間の常識や論理からひどくかけ離れていたのだ。
 最初に目にした恐ろしい光景は、僕たちがここに放り込まれて二日目、
皆が寝静まった頃のことだった。姉の何人か向こう側のあたりで、
女性の金切り声が聞こえた。起きあがってそちらを見た僕は諦めに近い
絶望感を感じた。僕たちと同じ円盤に乗せられていた男性が、隣に
寝ていた女性を犯そうとしているのだ。
 実は、この種の蛮行に近い行為は、僕らよりも前に捕らわれていた
人々の間では、すでに常習的に行われていた。どう見ても喜んでいる
とは思えない女性に男性が強引にのしかかるような光景が、あちこちで
見られていたのだ。だが、その種のことは、少なくとも今までのところ、
僕らと同じ円盤にいた人々の間では生じていなかった。僕らは暗黙裏に、
その一線は越えるまいと互いに抑制し合っているような部分があった。
だが、衝動を抑えきれない人物が、その不文律をとうとう破ったのだ。
 悲鳴が響くのとほぼ同時に、女の宇宙人が現れた。僕らはまず、
その異様で、また何とも言えない猥褻な印象を与える外見にぞっとした。
だが、真に戦慄すべきことはその直後に生じた。
 襲われかけている女性は勇敢にも、暴漢に必死の抵抗を試みていた。
だが、宇宙人の女は、防御に回っている暴漢には目もくれず、勇敢な
女性の方を、火器のようなもので焼き殺したのである。
 理不尽極まりない処刑を終えた宇宙人は抑揚のない発音で言った。
「他者ニ危害ヲ与エる分子ハ処分すル。注意スルこトだ」
 暴漢はたしかにひるんでいたが、おとがめなしだった。それどころか、
暴漢は宇宙人が去ると、反対側の女性の耳元に何かをささやいた。
女性は青ざめたまま身動きをしなくなった。そして暴漢はその女性の
上にまたがり、己の身勝手な性欲を満たし始めた。宇宙人が駆けつける
ことはなかった。

 ショッキングな出来事と、宇宙人の裁きのルールのようなものが
知れ渡った朝、僕たちの集団の中で、溜まっていた汚物を吐き出すが
如くに、自暴自棄な性の饗宴に火がつき、強姦に等しい性行為や乱交の類
があちこちで始まった。姉の横のカップルも、短大生さんの横の夫婦も、
貪るように性の交わりを始めた。それは、暴漢からパートナーを守る
ための行為であったかもしれず、苦難の中、互いの愛を確かめ合う行為
であったのかもしれない。だがまたそれは、現実逃避の手段でもあり、
明日をもしれぬ状況で快楽を味わい尽くしたいという欲望に発する行為
であったのかもしれない。

93:名もなき改造人間たち2・姉弟(4/26)
12/04/05 20:15:33.96 1KHXpAvl
 とはいえ、告白すれば、これらはすべて僕の想像でしかない。この
ときの僕にとって、性行為とはまったく未知の領域だった。これまで
現実にそれをやっている場面など見たことはないし、まして当事者として
体験したこともない。だから、実を言えば僕は、こうして冷静を装い、
あれこれ推測してみたりもしたとはいえ、間近で繰り広げられる生々しい
シーンの連続で極度に興奮し、肉体の一部が固くそそり立つのを抑え
られない状態にあった。姉の横には、あくなき性欲で淫らな声を上げ
続けるカップルがいて、短大生さんの横には、ねっとりとした交わりを
延々と続ける夫婦がいて、どちらの隣人に向かって話をしても、
その背後の光景が目に入ってしまうのだ。
 それでも僕は、そしらぬふりで膝を抱えて局部の異変を隠し、昨日と
同じように二人との会話を再開しようとした。姉も短大生さんも僕の
そんな思いを受け止め、周囲の狂態を見て見ぬふりをしながら、会話に
つきあってくれた。図らずも、両側の夫婦とカップルはそれぞれ、
姉と短大生さんを強姦魔からさえぎる防波堤になってくれていて、
僕らは穏やかな状態で会話を続けることができた。
 だが、やはり昨日までとは違ってしまっていた。周囲の状況は、
僕らが裸のままでいることを、そして、僕らの下半身の器官が
どうやって使われるのかということを、いやというほど僕らに思い
知らせてくるのである。
 話しながら僕は、いつの間にかに短大生さんの胸や下半身に目をやり、
冷静に話そうとしながらも、ハアハア荒立つ息を制御できなかった。
ごめんなさい、ちょっと尿意をもよおしました、と言って膝を開くと、
その間から、いっこうにおさまらない勃起したペニスが姿を現した。
もちろん二人は顔をそむけてくれたが、僕のその部分が尋常ではない
状態にあることは、尿の音から明らかだった。さらに僕は、二人が
よそを向いてくれている機会に乗じ、粘液でべとべとの亀頭を指で
数回なでた。それだけの刺激で、ほぼ臨界に達していたその器官から
ブシュッと精液が吹き出した。飛び散った液体の水分だけは床の樹脂に
吸収されたが、吸収され切らなかった蛋白質が、青臭い臭気を漂わせた。
 気まずい雰囲気を紛らわそうと、僕はまた膝を抱え、自分から
二人に声をかけた。
「……あのう、おしっこ、終わりました。もうこっちを向いてくれて
大丈夫です」
 年上の女性二人は、どこか気の毒そうな顔で僕に顔を向けた。しかし
それでも、ようやく興奮を鎮火させた僕は、昨日までの呼吸を取り戻し、
眠るまでの時間、横の二人と、ゲームやら小説やらインターネットやら
の話を交わし合うことができた。

 やがて「就寝時間」と呼ばれている時間帯に入り、僕たちは互いに
おやすみなさいを言って横になった。
 昨夜まで姉は、就寝時間になると、まるで子供時代に戻ったように、
こちら側に顔を向け、僕の手を握って眠りに入っていた。それは僕に
とっても、姉にとっても、不安を和らげ、姉弟のきずなを確かめ合える、
心地よいひとときだった。
 だが今夜、姉は、おやすみなさいと言うや寝返りを打ち、僕に背中を
向けて寝始めた。

94:名もなき改造人間たち2・姉弟(5/26)
12/04/05 20:16:04.88 1KHXpAvl
 僕も、あおむけに寝ることには躊躇があった。あおむけに寝ると、
あの後一瞬萎えただけで、またすぐにそそり立ち、一向に収まる気配が
ないペニスが、あからさまに天を向いてしまうのだ。
 もちろん、短大生さん側を向いて寝るわけにはいかない。そちらを
向けば彼女の乳房や恥部をまともに見ることになってしまう。
 だから僕は姉に倣い、左側に体を向け、眠りに就こうとした。
 だが、僕の目に入ってきたのは、絶妙にくびれた姉のウェストと、
ふくよかなお尻だった。鮮烈な映像は、僕のペニスをさらに硬く怒張
させた。目を閉じればいいのは明らかなのだが、僕の意志とは裏腹に、
僕の目はぎらぎらと姉の臀部と、その奥にちらちらと見える女性器を
凝視し始めた。
 僕は逡巡していた。ここで情欲のおもむくまま、手を自分のペニスに
当て、刺激を加えれば、その先にめくるめく快楽が訪れることは間違い
ない。いや、それどころか、もっともっと直接的で刺激的な欲求充足の
方法だってある。姉の肉体にむしゃぶりつき、姉の性器にいきり立った
器官を押し当て、刺し貫けばいいのだ。そうやってそれを、思う存分
入れたり出したりしたら、どんなにか気持ちがいいだろう!
 ……だが、それだけは決して採ってはならない選択だった。それを
してしまったが最後、僕はケダモノになってしまう。一度犯して
しまった行為は二度と取り消せない。そして多分僕は、その罪を二度
三度と繰り返し犯してしまう。しかしそんなことを、他でもない姉が
喜ぶはずがない。
 そこまで考えた僕は、改めて先ほどの考えに立ち戻った。
 ……それに比べれば、その行為を想像し、自分を慰めるぐらいなら、
罪はずっと軽いんじゃないだろうか。幸い、今の体勢なら、姉も、
たぶん短大生さんも、僕の行為に気付かない。
 もちろん、姉の尻を「おかず」にオナニーをするのは変態のする
ことだ。だが、そこに本物のペニスをぶち込む行為に比べれば、
その罪は百万倍軽い。
 そう自分に言い訳し、そろりそろりと手をペニスに運ぼうとしたとき、
僕は背中に二つの固い突起が当てられるのを感じた。固い突起に続き、
幾分小振りの柔らかく温かい半球が二つ、背中にぎゅっと押し当てられた。
同時に、真っ白な妖精のような腕が、僕の首の両側から差し入れられ、
僕の胸をそっと撫でた。そして耳元に、熱い息と共に、僕にしか聞こえ
ない、密やかなメッセージが響いた。
「(ねえ、したいなら、あたしとしてもいいんだよ!)」
 背筋に電撃が走った。僕の背後で短大生さんは、僕の逡巡と姉への
道ならぬ情欲とを、すべて見透かしていたらしい。そして僕が道を
踏み外すのを身をもって食い止めようとしてくれている。そう思えた。
 僕は姉に聞こえないように、やはり小さな声で返事をした。
「(……だ、大丈夫です! ちゃんと我慢できます。……我慢
します!)」
 短大生さんはなぜか苛立たしげな声で答えた。
「(あたしじゃ、いやなの?)」
 短大生さんはなおも僕を誘う。これは、僕が道ならぬ行為に走ること
を防ぐとか、そういうことではないのかもしれない、と僕は思い始めた。
 僕があふれ出す性欲をもてあましていることは、姉にも短大生さん
にも知られている。こんな僕の状態がさらに続けば、僕は正気を失い、
短大生さんを襲ってしまうかもしれない。そうなると、あの昆虫の
ような宇宙人が、僕か、短大生さんか、あるいはその両方を処刑しに
来るかもしれない。短大生さんはそんな最悪の事態を防ぐために、
わが身を、僕のケダモノじみた情欲の犠牲に捧げようとしているの
ではないだろうか。
 そう考えた僕は、短大生さんに言った。
「(あなたはきっと、僕があなたを襲い、その結果僕らが「処刑」
されてしまうのを避けようとして、そんなことを言い出したんでしょう? 
でも、もう少し僕を信頼して下さい。僕は……)」

95:名もなき改造人間たち2・姉弟(6/26)
12/04/05 20:16:31.87 1KHXpAvl
 そのとたん、無声音でありながら、脳天を揺るがすような、激しい
返答が投げ返されてきた。
「(馬鹿っ! キミ、自分が何を言ってるか分かってる? 一人の女に、
とてつもない恥をかかせているのよ!? あたしは、あなたに抱いて
欲しいと言ってるの! あなたが好きなのよ。それを、あなたは何? 
あたしを、命惜しさに自分の体を差し出す売女扱いして!)」
 相手を思いやって発した言葉が、相手を侮辱する言葉になってしまう
ことがあるのだ、ということを、僕はそのとき思い知った。同時に、
これでこの女性と肉体的に結ばれる機会は失われたのだな、と
自嘲気味に思った。
 だが、短大生さんは予想外の言動をとった。
「(ねえ、わかって! あたし、女として、あなたが好きになっ
ちゃったの。あなたに抱いて欲しいって、本心から思ってるの。
……ほら、わかる?)」
 そう言いながら短大生さんは僕の手をとると、それをいきなり彼女の
局部に押し当てた。指の感触は、彼女のその部位を中心に、太もも全体
までぬるぬるの粘液がしみ出していることを告げていた。
 慌てて手をひっこめ、うろたえながら僕は、「その行為」に至るため
にはまだ確かめねばならないことがあると感じ、短大生さんに返事をした。
「(……あ、あの、今現在付き合っている人とか、いるんでしょうか? 
もしもいるのなら、僕にはそんなこと、できません!)」
 短大生さんは不意をつかれたような様子で、しばらく沈黙していたが、
やがて口を開いた。
「(ふふ。礼儀正しいのね。でもその問いは意味がない。ここに
連れ去られる前のあたしに彼氏がいようといまいと、それはもう
問題じゃないの。
 考えてみて。こんな目にあったあたしたちが、今さら普通の人たちと
まともなお付き合いができるなんて、キミには真面目に考えられる? 
あたしは無理。あたし、もし外に戻れても、結婚できる相手はキミしか
いないと思う。赤ちゃんができても大丈夫。あたしの家、こう見えて
結構な資産家なの。例えば、キミが大学に行きたいなら、そのくらいの
お金は普通に用立てられるはず。
 ……でも、そうだね。あたし、キミの気持ちをまるで無視していたかも。
そういう気持ちなしにこういうことをするのは、ケダモノのすること
だよね。外の世界では、やっちゃいけないことだったね。
 ……いいわ。こうしましょ。嘘でもいい。今だけでもいい。あたしの
ことを『好き』って言って。もしキミが、本心では、あたしの体だけが
目当てで、好きでもなんでもなかったとしても、そのくらいなら
外の世界でも当たり前のこと。ぎりぎりだけど、ケダモノじゃないと思う。
もしもそれもできないというなら、あたしは諦める。そうしてこれから
独りでコレを慰めることにする。どう? あたしのこと、好き? 
それとも、嫌い?)」
 僕はすっかり短大生さんのペースにはまり、おろおろとしながら答えた。
「(き、嫌いなんてとんでもない! あなたはすごく美人で、頭がよくて、
僕とは趣味も合うし気も合う。素敵な人だと思う。でも……)」
 僕は嘘などつきたくなかった。差し出された条件を誠実に守らなければ、
結局はケダモノなんじゃないか、という迷いがあった。だから正直に
言おうと思った。女性として好きだと本当に言い切れるかどうか、
まだ自信がない。その自信がちゃんと生まれるまで、あなたとはそういう
ことはしない。恥をかかせてしまうかもしれないけれど、結局はそれが
お互いのためだと思う―そう言おうと思った。
 我ながら、下らないヤセ我慢のような気もするし、セックスという
行為への恐怖心も、どこかにあったのではないかと思う。

96:名もなき改造人間たち2・姉弟(7/26)
12/04/05 20:16:59.49 1KHXpAvl
 だが、僕がその先を続けようとしたとき、彼女は叱りつけるよう
にささやいた。
「(こっちを向いて話して! 失礼だと思わないの?)」
 当然の主張だった。もっとも、実のところ、短大生さんはずっと僕の
背中に密着し、耳元に口を当てて話をしていたので、身動きがとれ
なかったのではある。また、姉がいつ寝返りを打ってこちらを見るか、
気になって目を離せなかったということもある。さらに、恐らくは
むきだしの状態にある相手の乳房や茂みから目をそらさねば、という
思いもあった。しかしそれでも、先方がそれを求めているなら、
やはり相手の方に体を向けるべきだろう。
 思い立った僕は体勢を変え、短大生さん側に体を倒しながら言った。
「すみません」
 それは、相手の裸身を見てしまうことへのお詫びであると共に、
拒否の返事をせねばならないことへのお詫びでもあった。
 少なくともそのときは、そういうつもりだった。
 だが、思い切って目を彼女の方へ向けたとたん、自分自身まったく
思いもかけないことが生じた。
 こちら側に体を向けていた、見知っていたはずの女性は、神秘的な
までに蠱惑的で美しかった。可愛らしい顔立ち。大きすぎない、
「美乳」と形容したくなる乳房。ほっそりした腰と手足。抜けるように
白い、澄んだ肌。それにアクセントを付ける薄目の恥毛と可愛らしい
へそ。まるで妖精、いや女神のようだった。
 「好意」とか、「愛情」とか、そんな言葉ではとても捉えられない感情。
この女性を自分だけのものにしたい。この人に好いてもらいたい。
この人のためになら何をしても苦にならない―そんな抑えがたい
熱情が僕の胸にほとばしり、僕の股間を直撃した。これまでになく
硬くそそりたったその部分は、ほぼ一瞬で激しい興奮の山を登り、
あと一歩で爆発寸前の地点にまで達した。
 単なる好意ではない。単なる性欲でもない。これこそが、男が女に
惚れる、という感情なのだ、と、僕は、たぎる熱情に目を回しそう
になりながら、直観的に理解した。これまで、「恋」とか「一目惚れ」
とか、そういう言葉を気軽に使っていながら、それが一体どういう
気持ちを指すものなのか、自分がまったく理解していなかったことを
知らされた。
 自分自身に生じた変化にうろたえながら、僕は、ともすれば大声に
なってしまいそうな声量を必死に抑えて、目の前の女性に告げた。
「(す、好きです! たった今、あなたに惚れてしまいました。
……我ながらあまりに虫のいい話だから、嘘だと思ってくれてもいい。
でも、本当なんです! ……あなたを、抱きたい! もう、今すぐに
でも、そうしたい!)」
 頬を真っ赤に上気させ、僕は一息に想いを伝えた。彼女はうれしそう
な顔で僕に飛びつき、言った。
「(うれしい! あたしもキミが大好き! 嘘だなんて思わないよ! 
顔を見れば分かる! 『本当』って、顔に書いてある。わかる? 
あたしも今のキミと全く同じ気持ちなの! 恋しちゃったのよ! 
両想いだよ! 知ってる? こんなこと、外の世界でだって滅多にな
いんだよ!)」
 それを聞いた僕は舞い上がりそうな気分になった。そして、この人が
先ほどから告げていた僕への愛は、保身のための嘘や方便ではなく、
また単純な欲求不満などでもなく、この人の内心から発した純粋な気持ち
であったのだ、と素直に信じられた。少なくとも今、この瞬間は、
この人の心の中が完全に理解でき、相手にも自分の気持ちがすべて
伝わっている、という強い自信が生まれた。
 僕は彼女の首に腕を回し、むしゃぶりつくように、その唇に自分の唇
を押しつけた。そして押し入ってきた舌に自分の舌を絡めた。それから
回した腕をぎゅっと引き寄せ、股間の硬い部分を彼女の下腹部に
押しつけた。

97:名もなき改造人間たち2・姉弟(8/26)
12/04/05 20:17:21.24 1KHXpAvl
 だが、情けないことに、僕はその先どうしていいかわからなかった。
AVはこっそり見たことがあったし、それ以上に生々しい光景を何度も
目にしたはずなのに、いざ当事者になってみると、何をどうすれば
いいのかわからないのだ。
 僕の当惑を見透かしたように、短大生さんは言った。
「(仰向けになってみて。最初はあたしが全部やってあげる)」
 経験を積んだ人にしか言えないそんな言葉は、僕の胸にチクチクした
嫉妬のとげを刺した。そしてその思いが、僕の衝動をさらに加速させた。
 体勢を変え、仰向けの姿勢になったとき、僕は反対側で寝ている姉の
ことが気になり始めた。もしも姉がこちらを向いていたらと思うと、
怖くて頭を回せなくなくなった。実際、錯覚かもしれないが、視界の
片隅に、こちら側を凝視する姉の視線を感じた気さえした。
 ぎこちない僕の様子から、短大生さんは僕の懸念を察したのだろう。
僕の上にまたがりながら、姉の方に目をやり、一瞬、謎めいた微笑を
浮かべたかと思うと、これまでのように無声音ではなく、はっきりと
声に出して、そしてなぜかうれしそうに言った。
「大丈夫。お姉さんなら、よく眠っているから」
 その言葉から僕は、姉の方に目を向けてはいけない、というこの女性
からのプレッシャーのようなものを感じた。実際、姉の方に目を向ける
勇気はなかった。代わりに僕は、高い天井を背景にして浮かぶ、
美しい女性の顔に意識を向けた。すでに彼女も僕を、そして僕だけを、
じっと見ていた。女神のようでもあり、小悪魔のようでもある表情の
女性は、再び無声音で僕に告げた。
「(それじゃ、包んであげる)」
 甘い息でそう言い終えるよりも前に、柔らかく熱い肉の襞が亀頭の
先にあてがわれた。そしてぬるぬるとしたたり落ちる粘液と共に、
弾力のある熱い肉が亀頭を覆い、さらにその下へ降りて来た。熱と
触覚のすべては、棒状の器官の中で、炸裂する快感へと変換され、
その快楽は粘膜が一ミリ進むごとに倍増していくようだった。
「う、う、うああああああっ!」
 棒状の器官が熱い粘膜に根本まで覆われ、彼女の恥丘が僕の茂みに
触れたとき、僕の器官は早くも、彼女の内部に液体を放出した。
どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、
と放出は驚くほど長く続き、あふれ出した精液は僕の陰部の毛を
ひたひたに濡らし、尻の下へと流れ出た。
 驚いたことに、それほど多量の射精をした後でも、僕のペニスは
まったく萎える気配がなく、自分を包む柔らかな肉から、もっともっと
快楽を引き出すようにと、僕をせき立てた。僕は本能に導かれるまま
腰を上下させた。その摩擦は僕だけでなく彼女の正気を失わせた。
「ああああああっ! いいいいいいっ! ああっ! もうっ! 
もういっちゃうよう」
「あああああああ、ぼ、ぼ、僕も! 僕もまたっ!」
 激しいピストン運動は僕に二度目の射精をもたらした。そして今回は
全く同時に、肉の襞に激しい痙攣が生じ、何かがどばっと降りてくる
のが分かった。
 挿入したままの姿勢で、僕らは体位を変え、今度は僕が上になった。
先ほどよりもずっと動かし易くなった腰を、僕は今度はあえてゆっくりと
前後させ、まるで昔から知っていたかのように、それに丸い回転を
加えた。
「やん! あ・あ・あ・あ」
「う、く、く、く」
「ふう、ふう、ふう、ふう」
「ふう、ふう、ふう、ふう」
 ―こうして僕らは狂乱の宴をいつ果てるともなく続けた。やがて
僕は心地よい疲労の中、挿入した状態のまま意識が遠くなり、眠りに
ついていた。

98:名もなき改造人間たち2・姉弟(9/26)
12/04/05 20:17:48.88 1KHXpAvl

 目覚めてみると、短大生さんは僕の横のいつもの場所で寝息を立てて
おり、姉はすでに目を覚まし、例の膝を抱えた状態で僕を見ていた。
「お、おはよう」
 そう言いながら、僕は思わず顔をそらし、うつむいた。
 昨日までだと、朝の目覚めの時間、僕のペニスは生理的な理由で
硬く勃起し、そのせいで僕は両側の女性に対し、恥ずかしく気まずい
思いを味わっていたのだ。だが今朝のその部分は、そんな兆候のまったく
ない、しなびた状態のままだった。だから、姉に対する直接的な気まずさ
は感じずに済むはずだった。しかし、今朝に限ってなぜそれがそんな
状態なのかを考えると、気まずさを通り越し、罪悪感めいた思いが
湧き上がってきて、姉の顔を直視できなくなったのだ。
 そうして僕も、自分のペニスが隠れるように膝を抱えて座った。
やがて短大生さんも目を覚ました。彼女は、まるで昨晩のことが夢で
あったかのように、何ごともない顔で僕らにおはようを言うと、
昨日までと同じように、体を起こし、胸と陰部を隠す姿勢で座った。
 昨夜のことが夢であったはずがないのは、体全体に残る生々しい
感触とこの萎えきったペニス、それと、僕のいる場所で濃厚に漂って
いる精液と愛液の残り香から、明らかだった。
 僕は「共犯者」になったつもりで、何ごともなかった風を装い、
昨日と全く同じようにゲームの話を短大生さんにふった。彼女がそれに
答えようとしたとき、普段は聞き役に回っている姉が真剣そうな声で
それをさえぎった。
「ちょっと待って。ここでわたしたちが正気を保つためには、おしゃべり
も大事な時間だと思う。でも今日は、ちょっとだけ真面目な話をして
おきたいの。いい?」
 僕も短大生さんはびくっとした。姉が昨晩の件について、何か
言い出すのではないかと思ったのだ。
 だが、姉はまるで違う話を始めた。
「二人とも、ここの人たちにちょっとずつ『入れ替え』が起きているのは
気付いてるわね。新しい人たちが入ってくる一方で、わたしたちが
最初にここに来たときにいた人々はもうほとんどいなくなってる。
宇宙人に殺された人たちもいるけど、大半はこの下に吸い込まれ、
どこかに運ばれてここを去った」
 姉はそう言いながら自分の足下を指さした。
 僕らは姉の意図をすぐに理解した。たしかに、もうかなり以前から、
この牢獄から人が順々に消え始めていることに、僕らは気付いていた。
だが、それを正面から話題にするのが何だか恐ろしくて、三人とも
見て見ぬふりをしてきたのだ。しかし、いつまでもそうしているわけにも
いかない。「順番」はもうじき僕らの列にも及ぶ。しばらくすれば
僕らもまた、この牢獄からまた別のどこかへ運ばれることになる。
その大事な問題について全く何も話さずにいるのは、やはり不自然だ。
そんな思いは僕も、また多分短大生さんも感じていたのだ。
 姉は言った。
「二人の意見を聞いてみたい。わたしたちは何のためにここに連れて
こられたのか。そしてここから先、どこに運ばれることになるのか。
二人はどう思っている?
 できれば、気休めの楽観論じゃなくて、最悪の可能性みたいなものを
考えてほしい。運命から目をそむけるわけにはいかない、とわたしは思う。
悲観論が外れても、それはラッキーだというだけ。何の実害もない。
でも、間違った楽観論を抱いて、防げる不幸すら防ぐ準備ができなければ、
それは一巻の終わり。だから、あらかじめ、できるだけ悪い可能性を
考えておいて、もしできることがあればその準備をする。その方が
いいと思うの」

99:名もなき改造人間たち2・姉弟(10/26)
12/04/05 20:18:15.12 1KHXpAvl
 短大生さんは明らかに辛そうな顔をしていた。僕は姉とは長い
付き合いで、姉のこういう、「正しいが厳しすぎる」考え方に慣れている。
だが、短大生さんはそういうタイプではない。彼女ならばむしろ、
無理にでも楽観的な可能性を信じ、最後の最後まで明るく生きようと
する方を選ぶ。そういう人だった。
 考えた末、姉の考え方に一理あると思った僕は、おずおずと口を
開いた。
「悪い可能性ということならいくらでも考えられると思う。ホルマリン
漬けの標本とか、剥製とかにされてしまうのかもしれない。食肉に
されてしまうのかもしれない。殺されないまでも、母星に運ばれて
強制労働をさせられたりするのかもしれない。あるいは……」
「やめてよ!」
 短大生さんが金切り声で僕を制止した。
「それって、よく考えもせずに、怖い考えを並べてるだけじゃない! 
現実的に考えれば、どれもありそうにないわ。標本を作るために、
こんなに多くの人を、こんなに長い間閉じこめておく必要なんてない。
食用にするのも同じ。もっと効率的に屠殺していくはず。それに
『強制労働』なんていうけど、あのロボットは何? 人間をさらって
働かせるより、あのロボットを大量生産した方がよっぽど効率的
じゃないの!?」
 どうやら彼女も単なる楽観主義者ではないようだった。彼女なり
にネガティブな可能性を色々と検討した上で、それらが現実的では
ない、という結論を下していたのだ。姉も口を挟まず、興味深そうに
その話を聞いている。
 短大生さんは続けた。
「『現実逃避だ』と思いたいなら思ってくれればいいけど、あたしは
もっと平和的な筋書きを信じてるわ。あたしが思うに、あたしたちが
ここに連れてこられたのは、他でもない、この場所でこういう風に
共同生活をさせるため。こういうひどい状況に放り込まれた人間が
どんな反応をするのか、それを観察するのが目的なのよ。だからあたしは、
観察期間が過ぎれば、あたしたちはちゃんと地球に返してもらえる、
と思ってる。
 ……もちろん、宇宙人がそうやって集めたデータを何に使おうと
いうのかまでは分からない。マンガの世界でお約束の、地球侵略かも
しれない。でも、あたしが思うに、それもまた可能性が小さい。
だって、侵略目的だとしたら、そんなのあまりにも回りくどいでしょ? 
あたしは、もう少し建設的な理由、あるいは『善意』みたいなものを
考えても、間違いじゃないと思う。例えば、そのデータを使って、
行き詰まった地球人社会に、彼らなりの救いの道を検討してくれるとかね」
 最後の仮定は、あの無情かつ非常識な宇宙人の行動を見る限りは、
さすがに楽観的すぎると思えた。とはいえ、彼女の話は総じて理に
適っている。地球救済というのは虫がいいが、たしかに侵略目的に
してはまだるっこい。学術調査か何か、というあたりが妥当なライン
なのではないだろうか、などと、僕は僕なりに考えを巡らせた。
 姉もしばらく考え込んでいたが、やがてゆっくり口を開いた。
「……なるほど。たしかに、あまり悲観的にならなくともいいかも
しれないわね。ごめんなさい。わたしも、何か具体的な考えがあって
あんなことを言ったわけじゃないの。でも、こうやってこの先のことに
ついての意見を交換できたのは、やっぱり大事なことだったと思う。
みんなで、無事に帰れることを祈りましょうね。じゃ、この話はもう
おしまい。もっと楽しい話をしましょ」

100:名もなき改造人間たち2・姉弟(11/26)
12/04/05 20:18:37.68 1KHXpAvl
 姉はどこか言いにくそうにそう言うと、口を閉ざした。僕らはやや
拍子抜けしてしばらく黙っていたが、やがてまたたわいもない会話を
始めた。つきあい始めたばかりのカップルにありがちな、話の中身よりは、
話そのものが楽しくて楽しくて仕方がない、といった類の会話だ。
 やがて就寝時刻が訪れ、姉は昨晩同様、僕に背中を向けて眠り始めた。
待ちかねたように僕と短大生さんは肉の交わりを開始し、昨晩同様、
意識を失うまで延々とそれを続けた。
 翌日も同じような朝と同じような夜が訪れた。その翌日も同じだった。
正直なところ僕は、この日々が永久に続いてもいいと思えるほどの
幸福感を感じていた。
 だが、その日々が永久に続くことがないのも分かっていた。ここを
出ていく「順番」が着実に僕らに迫っていたからだ。
 彼女の横の夫婦が順繰りに姿を消したのは夜中だった。僕は彼女と
交わりながら、これまで言い出そうとしながらもなかなか言えなかった
ことを切り出した。
「聞いて欲しい。雑誌なんかの記事によると、こういう宇宙人の
アブダクションというのは、さらわれていた間の記憶を消されて放り
出されるものみたいなんだ。だから、僕たちもそうされる可能性は大きい、
と思う。だとすると、僕と君の間の思い出は、僕らの頭からすっかり
消されてしまうことになる。そうなればもう、僕らは地球で再会しても、
お互いを認め合うこともなく、すれ違ってしまうだろう」
 彼女は悲しそうな顔になりながら、僕の話に耳を傾けた。
「以前、始めて二人が結ばれる少し前、君は言ったね。こんな目に
あってしまったら、もう普通の人とお付き合いなんてできない。結婚
するなら僕以外考えられない、って。でも、その心配はないんだ。
だって、君自身も、ここにいる他のみんなも、ここにいたこと自体を
忘れてしまうんだから。君はここに来る前の生活を再開できるんだ。
こんな冴えない、貧乏な家庭の高校生なんかに縛られないで、君の
お家にふさわしい立派な人と結婚し、幸福な家庭を築ける。僕なんかに
君はもったいない。だから僕は、僕らの記憶が消されることを、
むしろ喜ばしいことだと、君にとっての幸せだと思ってる」
「ばかっ!」
 彼女は真剣な声で僕をしかりつけた。
「そんなの! 幸せなわけないじゃない! キミがいない人生なんて、
もうあたしには考えられないんだよ! 家柄が何よ? 高校生が何よ? 
キミは、あたしのことを、そういう風にしか見ていなかったの?」
 それを聞いた僕は涙をこぼして言った。
「そんなわけないじゃないか! 悲しいよ! 悔しいよ! 僕は君の
ことを絶対に忘れたくないし、君に忘れられてしまうのだっていやだ! 
でも……でも……」
 彼女は優しい、そして力強い声で答えた。
「あたし、忘れないよ! 絶対にキミのこと忘れない! 約束する! 
もしキミがあたしのことを忘れてしまったら、力ずくでも思い出させる。
押し倒して、しごいて、強引にこの中に入れてあげる。そうしたらもう、
絶対に思い出すこと間違いなしよ!」
 彼女の底抜けの楽観論が、今はただうれしくて、僕は彼女をぎゅっと
抱きしめようとした。
 だがその瞬間、彼女が横たわる床に突然大きな穴が空き、彼女が、
そして彼女だけがそこに吸い込まれてしまった。
「忘れない! 絶対に忘れないからね!」
 かすかなそんな残響を残して、彼女は姿を消した。

101:名もなき改造人間たち2・姉弟(12/26)
12/04/05 20:19:18.56 1KHXpAvl

 下腹部の器官をみっともなく硬直させながら、僕は泣きじゃくって
いた。だがそのとき、僕の肩を誰かが叩いた。振り向くと、姉が暗い
顔で僕を見ていた。僕のペニスから目をそむける姉の様子から、たった
今の情事も、その際の会話も、すべて聞かれていたことは確かそう
だった。
 僕は少しだけ、姉の介入を煩わしいと感じた。できれば、今は一人で
あの人のことを考えたかった。だって、姉と僕はきょうだいだからだ。
この狂った空間の記憶が消えても、姉と僕との間で過ごした記憶の
ほとんどは失われない。彼女とは違う。だからせめて今だけは、姉に
二人の別れに水を差してもらいたくない。そんな思いがあった。
 だが姉は、ひどく切迫した口調で、僕に話しかけた。
「時間がない。色々と言いたいことがあるかもしれないけど、黙って
わたしの話を聞いて」
 たしかに色々と言い返したかったが、姉の真剣さが気になり、僕は
黙ってうなずいた。
「この場所のこと。そしてわたしたちがもうじきどこに行くかという
こと。それについて、わたしは前から違う考えをもっていた。あの
お嬢さんに話したら絶対に反論されて、お互い無駄で厭な時間を浪費する
ことは目に見えていた。だから黙っていた。だけど、やっぱりあなたに
だけは話しておきたい。まだちょっとだけ時間はあるから、できるだけ
納得がいくように話すわ。
 わたしたちが『宇宙人』と呼んでいるあの生物、宇宙人にしては
なんだか変だと思わない? 皮膚の材質とか、触角とか、どう考えても
地球の哺乳類ではないのに、顔や体型があまりにも人間に似すぎている。
こんなバランスの悪い進化が、他の星で自然に起きたというのは、
生物学的に考えにくいことなの」
 僕は僕なりに考えを言った。
「だったら、人工の存在なんじゃないかな。ロボットとか人工生物とか。
あるいは、本当はもっと人間離れした姿の宇宙人が、自分たちの姿を
地球人に似せて改造した、ということもあるんじゃないかな?」
 姉は意味ありげにうなずいた。
「もっともな考えだし、わたしの考える正解に近づいている。でも、
やっぱりその考えはおかしい。だって、そうだとすると似せ方が中途半端
すぎる。あそこまで似せられるなら、皮膚の色くらいどうとでもなるはず。
違う? でも、もしそんなことができるとしたら、その逆の可能性も
あるのではないかしら?」
 僕はぞくりとするものを感じた。何となく、姉の意味するところが
見え始めたからだ。
「あなたが言っていた『強制労働』説もいい線をいっていると思う。
実際わたしは、やつらの目的が地球侵略だというあなたの意見も、
多分正解だろうと思っている。しかも、とても狡猾でおぞましい方法
での侵略よ」
 姉は説得を成功させようというのか、僕が出した案に合わせながら
話を進めてくれている。
「あなたが宇宙人で、効率のいい侵略の手段を考えなさい、と言われたら、
どうするかしら。一つの模範解答は、『戦力の現地調達』だと思う。
さっき『逆の可能性』と言ったのはそのことよ」
 僕は蒼白になった。僕が考えたのは、やつらが地球人に似たロボット
を作るか、あるいは自分たちの姿を、地球人に似せて改造しているの
ではないか、ということだった。その逆とはつまり……。

102:名もなき改造人間たち2・姉弟(13/26)
12/04/05 20:19:50.81 1KHXpAvl
「つまり、地球人を改造して、あの姿に変えているのよ。言い換えれば、
あの不気味な生物たちは、宇宙人でも何でもなくて、みんな改造された
地球人だった。こう考えれば、やつらが人間をさらう理由もはっきりと
説明ができる。つまりこの場所は、観察用の実験室ではなくて、
やっぱりさらってきた地球人の一時保管室に過ぎなかったということ。
だから……」
 僕は震えながらその先を続けた。
「……だから、僕や、さっきいなくなった彼女や、そして姉貴が、
ここを出てどういう目に遭うのかも、はっきりと説明がつく。つまり、
みんな、みんな、あのバケモノに改造されてしまう!」
 姉は悲しそうにうなずいた。
「地球に帰してもらえる望みはあるのかもしれない。でもそのときは
もう、わたしたちは、あんな人間離れした姿に改造され、宇宙人の
命令で動く、侵略の道具に改造されてしまっているのよ」
 僕はほとんど感情的になって姉に反論した。
「違う! そんなわけがない! あれが人間なんかであるものか! 
だって、あいつらは、何の感情ももっていやしない! 表情一つ変えず
に人間を虐殺する!」
 姉は諭すように言った。
「そういう風に、脳の中身を改造されてしまうのよ。いってみれば、
対地球人用の生物兵器なんだから、それぐらいできなければ使えない
でしょ?」
 僕はわめくように言った。
「嘘だ! 信じたくない! 僕や、姉貴や、あの人が、あんな風に
なっちまうなんて! そんな恐ろしいこと、あるわけがない。あって
いいはずがない!」
 姉は強い口調で僕を制した。
「聞いて! わたしを否定しても仕方がないわ。わたしは考えられる
最悪の可能性を言っているだけ。もしそれが見当違いだったら、それは
わたしだって大歓迎。でも、可能性はあるの。いえ、可能性はとても
大きいの。わたしたちはその可能性を見据えて、もし何かできることが
あったら、それに備えるべきなのよ」
 姉はとても芯が強い女性だ。僕にはとても真似ができない。さっき
まで信じかけていた楽観論にまだ見込みがあるのなら、できれば今の
話は全部忘れてその可能性に賭けたい。
 だが、姉の話は恐ろしいほどに現状に符合していた。だから僕は
姉に問いかけずにはいられなかった。
「姉貴は、何か、やつらの、改造というか、洗脳というか、そういう
ものに抵抗する手段を思いついているの?」
 姉は暗い声で言った。
「残念だけど、まったく思いつかない。何が起こるのかまったく分から
ないんだから、見当の付けようがない。ただ……」
 言葉を濁した姉に、僕は聞き返した。
「ただ?」
 姉はいきなり、先ほど彼女との情事を中断されて以降、深刻な話の
間も勃起を続けていた僕のペニスに顔を近づけ、先端をくわえ込んだ。
「な、何を?」
 姉は僕の亀頭の上でれろれろと素早く舌を動かし、同時に棒の中央部
を指でつまんで、猛烈な勢いで上下にしごき始めた。自動運動のような
その摩擦は僕を強制的に頂点に引き上げ、姉の口腔内に精液がとろり
とにじみ出た。その瞬間だ。
「ぎゃっ!」
 僕は低い悲鳴をあげた。姉が僕のペニスにがぶりと噛みついたのだ。
射精を終え、萎え始めていたペニスは、痛みとショックで急激に萎縮した。

103:名もなき改造人間たち2・姉弟(14/26)
12/04/05 20:20:19.98 1KHXpAvl
 姉はなぜか一瞬ためらってから精液を床に吐き出し、それから頭を
下げて言った。
「ごめん。でも、あなたが勃起した状態でここを去るのは、何だか
とっても危険な気がしたの。
 この場所は、性行為への抵抗感を麻痺させ、人に性的なものを受けいれ
やすくさせるようになっている。それが奴らの意図なのか、人間の
悲しい性なのかまではわからない。でも、いずれにしても、あなたには
その部分で隙を作って欲しくない。でも、こういうことは口で言って
どうなるものでもないから、ショック療法を試してみた」
 それが本当なら、危険な賭けだと言ってよかった。この種の加害行為
は「処刑」の対象になってもおかしくないのだ。だがどうやら宇宙人
……いや、姉の説が本当なら、改造された地球人は、僕の悲鳴を苦痛の
うめきだとは思わなかったようだった。
 それから姉は僕の手を握り、僕に向き合った。そしてしばしの沈黙の
あと、励ますように言った。
「もう、間もなく、あなたの番が来る。それはもう逃れようがない。
だったら、不必要に怯えたりしないほうがいい。冷静に、そのときに
備えなさい」
 姉の言葉がちょうど終わるかどうかという頃、僕の座る床に大きな
穴が空き、僕は暗いチューブに飲み込まれ、どこかへ運ばれていった。

 長い移動の間、僕は楽観主義をなおも捨てきれなかった。僕らが
あの奇怪な生物に改造されてしまうというのは、姉自身も「最悪の
可能性」と呼ぶ仮説に過ぎない。姉は、念のため最悪の可能性を考えて
動きなさいと言っているだけだ。結局、姉ではなく短大生さんが正しい
可能性も十分にある。僕はこれから記憶を消され、ひと気のない野道に
でも転送されるかもしれない。いや、そうだと思いたかった。
 やがて、曲がりくねったチューブを抜け、僕は手術室のような空間へ
送り込まれた。目に見えない鎖が僕の手足を手術台に拘束し、首の
後ろ側に何かの機械が装着されたのを感じた。
 僕は未だにこれが、僕の記憶を消し、僕を地球に返すための準備
なのだ、と信じ込もうとした。だが、そんな思いにふけっている僕の
前に、奥の扉から、現れてはならない存在が姿を見せた。
 手術台の横に立ち、僕の顔を見下ろしたのは、女性型宇宙人だった。
間近で見るぬめぬめした青黒い皮膚は、無機物と軟体動物を合わせた
ような異様な質感。太い触角は巨大な昆虫そのもの。紫の髪の毛も
哺乳類の体毛ではなく蛾や蜂の体毛を思わせた。緑色の唇や、乳房の
同心円模様は、血の通った生物というより、機械の部品を思わせた。
 ああ、それなのに、その顔立ちも、きゃしゃな体型も、絶妙な輪郭を
描く乳房のラインも、先ほど僕と別れた、あの愛しい女性と寸分違わず
同じなのだ。今頃地球のどこかに帰っているはずの女性が、その肉体に
無惨な改造を施され、未だにこの母艦内にいる。そんな残酷な現実が、
僕の目の前にはっきり姿を現したのだ。
 ……でも、まだ、この生物が彼女だと決まったわけではない。彼女の
顔立ちを模して作られたロボットの類かもしれない。それを僕に見せて
反応を調べようという、宇宙人科学者の実験かもしれない。
 そう思った僕は意を決して怪生物に声をかけた。
「君は何者だ? そして君は僕を知っているか? 答えてくれ」
 もちろん記憶を消されていれば、正しい答えはできない。そのときは
やむを得ない。そんな思いで発した質問だった。だが怪生物は、全く
予想外の仕方で、僕が求める情報を完璧に与えた。
「私ノ呼称ハ奴隷生物四百四十三号。先ホドこコデ改造手術を受けル
以前ハ、改造素体五百十四号ト呼バレてイタ、地球人類ノ一個体デあル。
 マタお前は、我々ニヨッテ改造素体五百十五号ト呼ばレル地球人類ノ
一個体デアる。間もナク施サレる改造手術ガ成功スレバ、お前ノ呼称ハ
奴隷生物四百四十四号ニ変更サれル。

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12/04/05 20:20:52.78 1KHXpAvl
 ソれ以外ニ私ハ、オ前ノ選好特性ニ関しテ一定の情報ヲ、オ前トノ
交尾行動ヲ伴ウ一連ノ情報交換ヲ通ジテ入手シてイル。
 ―以上、我々ノ目的ニとリオ前ニ与えルノガ有益ナでーたト
判断シ、返答スる」
 抑揚のない調子で淡々と語られる言葉は、僕の楽観論を粉々に砕き、
姉の予測を確証した。つまり、目の前の怪生物は、僕よりも一つ前に
あの牢獄を去った彼女に他ならず、そして彼女はこの部屋で、彼女自身
が「奴隷生物」と呼ぶ、こんな姿に「改造」されてしまった。そして
間もなく僕もまた「改造」を受け、彼女よりも一多いナンバーを割り
振られる―そういうことだ。
 ほとんど絶望した僕はそれでも、彼女が発した「我々ノ目的」と
いう言葉の意味を確かめようと、質問を返した。
「教えてくれ。この円盤をよこした奴らは、僕や君を『改造』して、
何をさせようとしているんだ? その目的が終われば、僕らは元に
戻れるのか?」
 奴らが友好目的ではないことはほとんど明らかだったが、せめて、
この悪夢のような状態に終わる見込みはあるのかどうか、僕は
知りたかった。
 彼女は答えた。
「奴隷生物ノ目的ハ、我ラガ『主』ノ道具としテノ、改造素体ノ捕獲、
資源ノ徹底収奪、反乱分子ノ殲滅ヲはじメとすル、各種の活動ニアル。
ソノ活動ハ、コノ惑星ノ利用価値ガ無ニ帰スルマデ、ツマリ、こノ惑星
ノアラユル資源ガ枯渇スルマデ、徹底的カツ急速、カツ不可逆的ニ
行ワれル。
 奴隷生物ヘノ改造モマタ不可逆的処置デあリ、『主』ノ科学力を
以テシてモ復元は不可能でアル。人間ガ発達させた無用デ複雑ナ感情は
すべて消去サレ、残さレるのハ、生物トしテの基本的ナ感情や欲求、
爬虫類か昆虫程度ノ単純で機械的な感情と欲求だけニナル」
 僕は、宇宙人の目的が無慈悲な地球侵略に他ならない、というその
事実以上に、その事実に何の疑問も抱かず、淡々と自分の「使命」を語る
目の前の彼女が恐ろしかった。彼女の精神は、自分がそんな理不尽な目的
のために働くことを何とも思わないよう、改変されてしまっているのだ。
 僕は祈るような思いで、何とか彼女の目を覚ますことができないかと、
彼女への呼びかけを行った。
「思い出すんだ! 君は今でも地球人類のはずだ! 君は僕の言葉を
理解し、僕と同じ言葉で答えている。そして僕との間の思い出を失って
いない。だったら、ちょっと前までの君が、僕と同じ考え方をしていた
ことを思い出せるはずだ。そして、思い出せるなら、理解もできるはずだ!
地球人類ならば、地球を愛し、地球人の幸せを考えるものだ。無理やり
僕らを改造して『奴隷』に仕立て上げる奴らに反逆し、その危険を
残りの人類に知らせることこそ、どんなに姿が変わっても、地球人類の
本当の使命だろ!」
 彼女は淡々と返答した。
「不合理デアる。タしカニ未改造ノ地球人類ハ『主』ニ抵抗シ、地球
人類の利益ヲ求メる習性ヲもツコトガ観測サレテいル。だガ、改造
サレた我々ニハ、『主』ヘノの服従ノ喜ビ、反逆ヘノ恐怖、トイウ強力な
『感情』ナイシ『どらいば』ガいんすとーるサレル。コノどらいばニ
基ヅキ、『主』カラ与えラレタ命令ヲ知性的計算に基づいテ実行スル
ことが、改造された我々の目的デアる。我々が未改造の地球人類ト
利益ヲ共有スベキダトいウ合理的根拠ハ認メラれナい」
 日本語で話していながら、お互い何一つ理解できない。そして、
まもなく僕自身が、あちら側の存在に変えられてしまう。そんな恐ろしい
運命に抗そうと、僕は半ば自分に言い聞かせるように、声を張り上げた。
「いやだ! 僕は、僕だけは、絶対にそんな歪んだ考えに屈するものか! 
たとえ肉体を改造されようとも、この心だけは、絶対に守り通す! 
そして、君や他の『奴隷生物』たちの心の呪縛を、この僕が破ってやる!」

105:名もなき改造人間たち2・姉弟(16/26)
12/04/05 20:21:16.94 1KHXpAvl
 彼女は、やはり昆虫のような無機的な口調で答えた。
「オ前の言動ハ内容的ニ不合理デアる。オ前かラモ間モナく、無用デ
複雑ナ感情はすべて消去サレ、主ニ対すル『服従ノ喜ビ』と『反逆ヘノ
恐怖』ガいんすとーるサレる。そウナレバ、お前ガ現在ノヨうナ不合理ナ
意志ヲ形成スルコとハ、全く不可能トなル。
 ダガまタ、オ前は改造素体とシテ標準的ナ行動を示シてモイル。
オ前のソノヨうナ言動モ、私や他ノ改造素体カラ数多ク観察さレテキた。
そレユえオ前ノ改造後の行動モマた、標準的ナモノとナるコトガ予測
さレる―以上ノ返答を以テ、がいだんす終了ト判定スル。引キ続キ、
改造手術ヲ開始スル」

 絶望的な宣告と共に、「奴隷生物四百四十三号」は、ラグビーボール
を縦割りにしたようなカプセルを手に取り、僕の股間にあてがった。
それが改造手術の開始だった。
 改造は、股間でうねうねと蠕動するゼリー状の物質、全身への太い
注射針による得体の知れない薬剤の注入、それに、まぶしく焼けつく
ような緑色の光線の照射によってなされるようだった。
 全身に走った痛覚は僕の意識を一瞬空白にし、我に返ったとき、僕は
何か欠落感を覚えた。多分これが「感情消去」なのだ。ならば、できるだけ
意識を保ち、感情消去を防ぐ。それが、今僕ができる最大限の抵抗だ
―僕は姉の励ましを思い出しながら、そう心に決めた。
 姉の言葉は、ペニスの先端でうずく、姉の歯形を連想させた。突然の
苦痛は、人の意識に空白を巧みに作り出す。しかし僕は運よくその
「リハーサル」ができた。それがなければ僕の感情は、最初の瞬間に
ごっそり消去されていたかもしれない。姉のおかげだ。
 薬剤の注入が進む中、僕はできるだけ大声で「ぎゃあ」とか「おわあ」
とか叫んだ。苦痛をやり過ごす僕なりの工夫だった。そのうちに僕は、
奇妙なことに気付いた。股間のゼリー状の物質は僕のペニスにしきりに
摩擦を加えている。ペニスも勃起しているようだ。だが性的刺激は
一向に生じない。やがて射精の感触が生じたとき、僕はペニスが無感覚状態
になっているらしいと気付いた。姉の噛みつきが、心か神経かに作用し、
こんな無感覚状態が生じたようだ。
 この状態を宇宙人に悟られてはならない。だから僕は、激しい快楽を
こらえきれないように身をよじり、うめき声を上げた。興味深いことに、
股間の装置は僕のそんな見せかけの反応を学習し、刺激のパターンを
変調させた。宇宙人のマシンは人間の「演技」に欺かれるらしいのだ。
 最大の難関だったのは、突然の眼球の破裂と、それに続く触角の形成
だった。だが、痛覚による意識への介入はそれが最後だった。破裂した
眼球に代わって、新たな眼球と触角が形成された。皮膚はすでに真っ黒で
ぬめぬめした粘膜状の物質に変質し、髪の毛はすっかり抜けてしまって
いた。性器の改造はさらに進んでいたが、相変わらず無感覚状態だった。

 やがて数度の射精が過ぎ去り、僕に装着されていた機械が停止した。
僕はあたかも感情を消去されてしまったように無表情な顔を装い、
天井を見ていた。彼女……いや、奴隷生物は僕の表情を確認し、計器を
チェックすると、宣言するように言った。
「感情消去、終了。コレよリ、『どらいば』ノいんすとーるニ移ル」
 感情消去の失敗を喜ぶ間もなかった。まだ「ドライバのインストール」
という恐るべき処理が残っているのだ。僕は、自分の感情がすっかり
空っぽになってしまったふりをして天井を眺めた。やがて、心の中に、
意味の分からないかたまりが無理やりに押し込まれた。だが、どうやら
それだけで処理は終わりだった。僕は人間の心を保持できている。
だから「インストール」は失敗したのだろう。

106:名もなき改造人間たち2・姉弟(17/26)
12/04/05 20:21:39.07 1KHXpAvl
 昆虫に似た生物は事務的に口を開いた。
「いんすとーる完了。改造素体五百十五号ハ、タダ今ヲモッテ奴隷生物
四百四十四号としテ完成しタ。起立シ、『主』カラの命令ヲ復唱セヨ」
 装置が外され、とりあえず起立してみたものの、「主からの命令」の
復唱など、どうやったらいいのか、僕は内心で困惑した。恐る恐る、
心の中に押し込まれた不気味なかたまりに注意を向けると、僕の心の
中に多量のデータが、あたかも以前から知っていたかのように流れ込んだ。
そしてその中には「主からの命令」も含まれていた。
「『主』カラノ命令ニ従イ、ココニ私ハ宣誓スル。ワタシハ主ナル種族
ノ生存ト繁栄ノタメニ、奴隷生物トシテノ全能力ヲ駆使シ永久ニ献身
スルコトヲ誓ウ」
 「復唱」を確認した「奴隷生物四百四十三号」は、無機的な口調で
僕に伝えた。
「デハ、がいだんすノ任務ヲココニ引き継グ。隣室ニ移リ、準備を
整エテ待機セヨ。
 ナオ、『主』ハ我々ノ改造前ノ行動ヨリ、我々相互間デノ『ツガイ』
ノ契約ノ締結ヲ、合理的ダト判断シタ。ヨッテ、『主』ノ判断に従イ、
相互ノ命令待機時間デノ交尾ヲ私ハ提案スる」
「了解シタ」
 僕は洗脳未遂がばれてはならないと思い、とりあえずそう即答した。
僕の回答を聞いた「奴隷生物」は扉を開け、次なる命令の実行のために
部屋を出た。ふと下腹部に顔を向けると、巻き貝の殻のように細長く
変形し渦を巻いている男性器が目に入った。

 部屋に残された僕の脳内に、「主」からの指令が響いた。
「隣室ヘ向カイ、次ナル改造手術ノ準備ヲ行エ」
 僕はまた即答した。
「了解」
 僕は隣室で、例のラグビーボールを縦割りにしたようなカプセルを
手にし、脳内のデータベースを参照しながら、この後の展開について
頭を巡らせた。
 感情消去は苦痛やオーガズムなどによる意識の空白時に進行する。
僕がそれを免れたのは、苦痛に対する事前の「リハーサル」と、性器
の無感覚状態のおかげだ。
 もう、間もなく隣室に姉が送り込まれる。僕自身が姉の改造手術を
担当せねばならない。改造手術室のあちこちに設置された監視装置は、
命令不履行を見逃さないだろう。だから僕は姉が奴隷生物に改造される
過程を、無表情な顔で見守らなければならない。
 だから肉体の改造はやむを得ない。だが、せめて、姉の精神だけでも
保護することはできないものか。
 僕の目はラグビーボール状の物体に注がれた。これが姉の股間に
装着され、姉の性器を、あのイカの漏斗のようなまん丸い器官へと
改造するのだ。だがもしこれに何か細工を施すことができれば……。
 僕はデータベースの検索を進め、必要な知識を手に入れた。
 データベースによれば、「奴隷生物」はテレパシーみたいなもので
常に『主』との交信が可能だが、内面を常時監視されているわけでは
なく、その都度の命令を各自が自分の知能で実行する仕組みである。
だから僕が、命令を忠実に実行するふりをして、こっそり姉を救う策を
弄することは不可能ではない。
 また、奴隷生物は体内に様々な生化学物質を合成できる小型の化学工場
を備えている。だから、皮膚の感覚を麻痺させる物質を大急ぎで合成
してこの内部にそっと吹き付けておけば、姉の精神は苦痛と性的刺激
から保護される。
 僕は早速、そしらぬふりをして物質を合成し、楕円形のカプセル、
つまり移植用性細胞を点検するふりをしてその内部に麻痺剤を塗布した。
 それとほぼ時を同じくして、隣室でごとんという音がして、脳内に
指令が響いた。

107:名もなき改造人間たち2・姉弟(18/26)
12/04/05 20:22:04.25 1KHXpAvl
〈改造素体五百十六号到着。がいだんすヲ与エ、ソノ後改造手術ヲ
開始セヨ〉
 僕はできる限り動揺を表に出さないように扉を開け、改造手術室に
入った。手術台の上にはすでに、両手両足を大の字に広げられ、
見えない鎖で台に固定された、哀れな姉の姿があった。
 僕は牢獄の中、姉の裸体から極力目をそむけてきた。だが厳重に
監視されたこの部屋で、それは許されなかった。
 意を決し、横たわる姉を直視したとき、僕は鼓動が早まり、股間の
器官が充血を始めるのを必死で抑制せねばならなくなった。
 姉の裸身はまばゆいばかりに美しかった。豊満な乳房。丸いお尻。
細くくびれたウェスト。長く細い足。さほど広くない範囲に密生する、
ウェーブの少ないつややかな恥毛。そして、驚きに目を見開き、やがて
不安と絶望の色彩を漂わせ始めた美しい顔立ち。それを取り囲む艶やか
な黒髪。そのすべてが、これ以上ないほどの絶妙のバランスで配合され
ていた。脱衣した姉がこれほどまでに美しい存在であることを、不覚
ながら僕は今まで十分に気づけていなかった。否、姉が近親者である
という意識が、たとえ姉の背中に欲情しかけたあの時ですら、僕の目を
十分に開かせていなかったに違いない。
 僕を見据えながら、姉は暗い声で言った。
「……最悪の予想は、当たってしまったのね。……できるなら答えて。
あなたはもう、あなたではなくなってしまったの?」
 僕は激情に駆られるまま、正直にすべてを告白したいと感じた。
だが、それをしてしまえば、僕の洗脳未遂が発覚してしまう。そう
すればもう姉を救う希望すら失われてしまう。
 僕は「質問ニ応ジタ臨機応変ナがいだんす」を答えとして返した。
「私ハオ前ヲ産出シタ個体ト同一個体カラ産出サレタ、地球人類ノ
一個体デアリ、今モソウアリ続ケテイル。同一個体ガ同一個体デナク
ナル、トイウオ前ノ質問ハ不合理ヲ含ム。但シ、ソノ質問ノ意図ガ、
私ガ改造手術ニヨリ肉体ト精神ヲ大キク改変サレ、同一個体トハ認メ
ガタイ、トイウ意味デアレバ、私ハソレヲ肯定スル。痛覚ト性的快楽ヲ
媒介ニ、私ガ地球人類トシテ身ニツケタスベテノ感情ハ消去サレ……」
 僕は、心まで洗脳されたふりを続けながら、話の端々に本来の
ガイダンスでは触れられない細部の知識を混ぜ込んだ。ただ、「奴隷
生物」風の無機的な言葉遣いがすらすらとできてしまうのは、自分自身
恐ろしくはあった。
「……我々ハ外的徴候ニヨリオ前ノおるがすむすヲ検知シ、十分ナ
おるがすむすノ発生ノ検知ニヨリ洗脳完了ヲ宣告スル……」
 洗脳完了を装うには「演技」が必要だという知識も姉に伝える必要が
あった。通常のガイダンスを過度に逸脱していることで、「主」に気付かれ
てしまう恐れもあり、幾分は賭であったが、僕は賭に勝ったようだ。
「……以上、がいだんす終了。続イテ改造手術ヲ開始スル」
 宣告と共に僕は移植用性細胞カプセルを姉の股間に装着し、改造装置
のスイッチを入れた。もしも涙腺が残っていたら、僕の目からは涙が
とめどなくあふれていたはずだ。たとえ洗脳阻止の細工を施したとは
いえ、僕は、この僕自身の手で、姉の美しい肉体を、あの醜怪な昆虫人間
のような姿へと改造してしまうのだ。
 姉は毅然とした顔で目をつむり、自分に襲いかかる侵略者の魔手を
待ち受けた。その表情は姉の、その容貌に勝るとも劣らない美しく
強い内面を、はっきりと形にしていた。
 股間の移植用性細胞定着機が作動し、うねうねと蠕動運動を開始した。
天井と手術台からは無数の太い注射針が姉の全身に突き刺さり、
肉体変質液を注入し、同時に緑色の強烈な光線が全身を貫いた。

108:名もなき改造人間たち2・姉弟(19/26)
12/04/05 20:22:26.22 1KHXpAvl
 その直後、ほんの一瞬だけ、姉の表情に戸惑いの色が浮かんだ。
姉の目はかすかに僕の方へと泳ぎかけたが、強引な意志がそれを制止
したようだった。
 それは僕の仕込んだ麻痺剤がうまく効き始めたことを意味した。
そんな僕の計画を察した姉は、うかつにアイコンタクトなどをとり、
計画を破綻させてはならない、と即座に判断したのだろう。
 姉は苦痛にうめき、快楽にあえぐ演技を始めた。それはあまりに
迫真に迫っていたため、僕は再び懸命に興奮を抑えねばならなくなった。
 姉の肉体に深々と刺さった無数の注射針は容赦なく薬品を注入し続けた。
注射針の刺さった部分から、青黒い斑点が広がり、見る間にその濃さと
面積を増大させた。皮膚の色が紺一色になっても注入は止まず、やがて、
まるで注入された薬品があふれ出すように姉の皮膚はぬるぬるした粘液
を滲出させ始めた。体内の奥深くまで、地球の生物とは全く異質の
生命形態へ変質を始めた証拠だった。乳房には例の同心円模様が浮き
上がり、股間の装置は内部の運動につられて微細だが複雑な運動を
続けていた。やがて姉のつぶらな瞳は破裂し、無機的な真っ赤な目が
形成された。額からは太い触角が伸び始めた。
 姉はそれらの装置が与える筈の苦痛や快楽をそのまま受容している
かのような反応を続けた。いや、姉の「演技」はあまりに迫真に迫りすぎ、
僕は計画が本当に成功しているのかどうか、徐々に自信がなくなってきた。
麻痺剤の効果がなくなり、姉は本物の苦痛と快楽によって感情消去を
蒙りつつあるのではないか、という恐怖が僕の心を覆った。
 結局、僕は不安をかかえたまま、姉の改造が終了し、姉が無機的な
口調で「宣誓」を終えるのを見届け、姉に「ガイダンス」の任務を
引き継がねばならなかった。

 僕の不安は案外早くに、つまりそれから数時間後に解消した。僕は
姉と二人きりで、監視装置の手薄な部署での作業を命じられたのだ。
 奴隷生物用の携帯食料の梱包、という軽作業が任務の内容だった。
地球侵攻開始後に必要になるだろう装備で、そういう意味では地球
侵略の片棒を担ぐ行為である。僕はこれに毒でも混ぜられないものか
としばらく考えたが、成分検査の計器を欺ける自信がなく、断念した。
 もちろん、何よりも気がかりなのは姉だった。美しい顔立ちや
ボディラインはそのままだが、今やその髪の毛は紫の剛毛になり、
全身の皮膚は濃い青でぬめぬめした粘液に覆われ、額には太い触角、
その下の目は真っ赤、同心円模様の乳房とまん丸いピンク色の性器を
あらわにさらす、まごうことなき女性型奴隷生物に変貌していた―
いや、僕が、この手で、その肉体を改造したのだ。
 僕は姉の肉体改造を許してしまったが、精神の改造は阻止されるよう
手を打ったはずだ。だが、少なくとも今のところ、姉の精神が人間的
感情を残している徴候はない。
 この作業時間もいつまでも続くわけではない。僕は手っ取り早く
結果を知るため、姉に向けてにっこりと微笑んでみることにした。
 完成した奴隷生物に「微笑み」はできない。そして微笑みを目にした
奴隷生物も、それをノイズとして処理し、人間の心が残っている徴候
とすら見なさない。「感情リテラシー」が完全に奪われてしまっている
のだ。だから、微笑みにまったく無反応だったとしたら、僕の計画は
失敗してしまったことになる。
 こう考えてぼくは姉に顔を向け、微笑んでみようとした。だが僕は、
「微笑み」という表情を自分が忘れてしまっていることに気がついた。
僕の感情はすでにある程度消去されてしまっていたのだ。
 仕方なく僕は姉に向け、悲しげに眉をひそめ、涙をふく真似をする、
というジェスチャーをしてみた。
 反応は劇的だった。姉もまた目を押さえ、ほとんど泣き崩れると
言わんばかりのジェスチャーを示した。否、ジェスチャーなどではなく、
実際に涙なき感涙にむせいでいたのだ。


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