井上堅二 バカとテストと召喚獣でエロパロ ⑥問目at EROPARO
井上堅二 バカとテストと召喚獣でエロパロ ⑥問目 - 暇つぶし2ch300:雄二総受け戦犯裁判2
12/06/23 21:07:43.64 bUKy5dp8
「・・・・・・アナルセックスについても研究した。前立腺の
刺激がポイント」
息も絶え絶えの雄二
「ム、ムッツリーニ・・・お前もか・・・」
「・・・・・・女子相手だと鼻血がでるからもう雄二のお尻しかない」
「やめろムッツリーニやめ・・・
アーーーーーーーーーーーーーー!」


301:名無しさん@ピンキー
12/06/23 21:17:38.53 bUKy5dp8
すいません暴走しました

302:名無しさん@ピンキー
12/06/24 14:07:01.86 ckjmU4Uh
いやokだ
投下ありがとう

303:名無しさん@ピンキー
12/06/24 18:26:08.40 oeY7YdfP
ちょっw
確かに井上は上司の前で「総受け」とか口走る奴だから
いいかもしれんけど
ていうかバカテス801スレはないのかスレチではw


304:名無しさん@ピンキー
12/06/25 01:22:31.15 9HlxXq1A
あくまで小ネタの範囲ならええんちゃうか

305:名無しさん@ピンキー
12/06/25 18:27:05.54 wlZIoC9U
あんまりアレなのを書いたので追加を
自分はガチホモでもなく腐女子でもなく
井上や2ちゃんに悪影響受けて最近目覚めた腐男子です
同性愛ものつい初めて書いてしまいました

306:雄二総受け戦犯裁判3
12/06/25 18:27:54.06 wlZIoC9U
「なんて事がFクラスで繰り広げられてないかしらね~」
と言う優子。ここは木下家である。
「繰り広げてられてる訳なかろうに!」
「女装明久総受けもいいけどお尻が締まっててプライドの高い
雄二総受けも捨てがたいわよね~」
「大体そのわしのキャラ設定はなんなのじゃ!?」
「あなた一応チンコついてるでしょ?子供の頃一緒に
風呂入ったこともあるもんね~」
「それはわしは男なのじゃから当然付いておる!」
「BLはお話だから面白いのよ~。現実には興味ないわ。
この設定漫研に持ち込むから」
「姉上・・・それだけはやめその関節はその方向には曲がらないのじゃ~!」
終わり

307:名無しさん@ピンキー
12/06/25 18:32:27.20 wlZIoC9U
秀吉愛ゆえです!

308:名無しさん@ピンキー
12/06/25 18:34:01.20 RGd4NDim
SSっつか台詞しかねえ
さすがにもう駄目だなこのスレ

309:名無しさん@ピンキー
12/06/26 16:25:12.55 1cKzmr8e
>>308
>>276

310:名無しさん@ピンキー
12/07/01 23:54:14.65 9Pssoh6X
保守

311:名無しさん@ピンキー
12/07/05 23:36:03.79 m+eG89j6
保守ー

312:名無しさん@ピンキー
12/07/05 23:45:44.74 O/wwJFti
にじファン潰れたんだな
ここは大丈夫だろうけどw
もっとここに投稿してくれる人が増えるといいなあ

313:バカと美少女とプチハーレム
12/07/06 01:44:08.62 btY4Ha54
近いうちに投下できるよう頑張ります

314:名無しさん@ピンキー
12/07/06 08:18:17.22 CMTtVET9
おおっ
期待してるぜ!


315:名無しさん@ピンキー
12/07/10 22:22:03.05 NIHfXgHO
一応保守

316:名無しさん@ピンキー
12/07/13 23:56:41.23 kkoXvHrx
索引壊れたかな

317:名無しさん@ピンキー
12/07/17 00:43:15.23 7tTvxtt0
ほしゅ

318:名無しさん@ピンキー
12/07/21 10:55:17.12 /JM5GjUQ
プチハーレムの続きに期待している俺ガイル


319:名無しさん@ピンキー
12/07/22 07:04:49.15 W5dvoVhg
原作で優子さんに関節技やられてる秀吉の声が卑猥。

320:名無しさん@ピンキー
12/07/26 15:00:47.80 wbGMeu57
どんな声だったっけ?

321:名無しさん@ピンキー
12/07/29 23:41:33.62 T6BUVhHu
保守

322:名無しさん@ピンキー
12/08/02 16:07:34.62 C0IoEvoF
保守

323:名無しさん@ピンキー
12/08/08 00:53:25.12 C+koaMum
過疎りんこ

324:名無しさん@ピンキー
12/08/09 04:59:53.48 YN3Z4lfH
明日からコミケだが
バカテスのサークルはあるんだろうか?

325:名無しさん@ピンキー
12/08/10 08:12:00.58 UYFyU8Vp
少数だけどあるみたい
個人っぽいけど


326:名無しさん@ピンキー
12/08/13 15:21:06.30 jh32aHtY
プチハーレムどうなったん?


327:霧島と姫路注意報 美波押しは要再避難
12/08/16 08:23:35.68 wpCX4mW9
【全年齢向け】※行間空き多め

例えば私がいなくなったとして
あの人の世界はなにかがかわるだろうか?


朝まだ暗いうちに目が覚めた
心臓の音がうるさく、額ににじんだ汗の頬をつたう感触がこの目覚めをより嫌な気分にさせる
よく覚えていないけれど、すごく嫌な夢をみた気がする
焦りに似た感覚が身体を駆け巡り、ひたすらに強く願う

あの人に会いたいと


「…あ?」
大きな手が私の髪に触れ、そのまましばらく撫でるように触っていたのに不意に耳に触れたので、思わず笑ってしまった
その声に反応して雄二が起きる

まだ夢うつつに半分閉じられている目が、私を見て不機嫌そうに更に細くなる

「…なんでお前が、……てかなんでお前が一緒に寝てんだよ!!」
状況を飲み込み、恋人が自分の隣にいるということにテンションがあがったのか雄二が一気に目覚めた
そうして青ざめて自分の服を確認する

別に雄二がどんな服装で寝ていようと私の雄二への気持ちに変わりはないのに

自分の服を確認してホッと一息ついた後、雄二の起床に合わせてベッドに起き上がった私の服も熱い眼差しで確認した雄二は長い吐息とともにこう言った

「んで、なんでおまえはこんな日も昇らない時間にここにいて一緒に寝てんだ?何時からいた?てかどうやって入った!!?」
「雄二に会いたかったから 雄二が寝ていたから一緒に寝ていた 20分ぐらい前から 昨日お義母さんが旅行に行く前に合い鍵をくれたからそれで玄関からはいった」
「…言いたいことは色々あるが、とりあえず合い鍵をわたせ…」
苦虫をかみつぶしたような顔で雄二が言う
「いや」
そういいながら、次の動きを予想して鍵を自分の胸元に滑り込ませる
こうなったらいつも雄二は手も足も出なくなる
だけど、今日はちょっと違った
「いい加減にしないと本当に手ぇ突っ込むぞ!!」
不機嫌に眉をよせたまま低い声で言い、雄二が私の肩を押した
予想外の展開に、私の身体は簡単にベッドに逆戻りする
「…雄二、今日は積極的」
寝転んだまま見上げる
「ちがう!!俺がお前にそんな気をおこすことはない!!」
覆いかぶさっていた体を起こしてそんなふうに言いきるから
「…さっきはあんなに触ってきたくせに…」
と髪を触っていたことを持ち出す
「なっ…何のことだよ!?お前のそんな手には乗らねぇぞ!!」
そう言いながらも、一気にうろたえる雄二
「嘘なんてつかない」
「い~や、信用ならねぇな」
少しムッとして言うと、初期動揺から立ち直った雄二が薄笑いを浮かべながら断言する
「おおかたそんなこと言っておいて…」
「私は嘘なんて言っていない 雄二があんまり私に触るから思わず声が出てしまって雄二が起きた 嘘だったら婚約破棄でも何でも雄二の言うことを一つきいていい」
雄二の挑発を途中で遮り真っすぐに目を見ながら告げる
「…!!!!」
雄二はひたすら口をパクパクさせるだけで何も言わない
ただお互いを目で探り合う
一歩も引く気のない私を見て、雄二が怒りをかくしきれないまま静かに告げた
「とりあえず部屋を出ろ、翔子 それからしばらくは俺の部屋に入るな」

328:霧島と姫路注意報 美波押しは要再避難
12/08/16 08:34:31.75 wpCX4mW9
「雄二~、今日も来るんでしょ?」
「お~、わりぃな」


あの日から1週間
翔子は最初こそいつものように部屋に来ようとしたが、1年の頃のように翔子が何をしようと相手にしない態度に切り替えたら察したのか、少し離れた

本気で対応した時にはきちんと状況を理解してくれる判断能力の高さは正直助かる
こんな状況で以前のようにくっつかれたりした日にはどうすればいいのかまったくわからねぇ

とりあえず今は考えないようにしながら、翔子を排除した日常をおくっていた

「あの…明久くん」
「なぁに、姫路さん?」
姫路が明久に話しかけながら、一瞬俺の方を見た気がした
「今日、坂本くんと遊ぶんですか?あの、後でメールをしてもいいですか?」
あぁ、そういうことか
しっかし、メールごときであそこまで真っ赤になってる姫路を前にして何で明久は気がつかねぇかな
そんな俺の思いに気づくわけなく、バカな明久はあっけらかんとこたえた
「雄二とゲームしてるだけだから、メールいつでもいいよ」
「あの、いえ、お二人のゲームを邪魔をする程のことではないので…」
まぁ、このバカ相手に理解しろって方が無理か
姫路ももう少しこのバカの扱い方がわかってもいいだろうに
姫路の場合は翔子と違って騙し討ちとかはしないから… いや、翔子は今関係ない
「う~ん、じゃぁ、雄二が帰ったら僕からメールするね」
何だか激しく俺が邪魔な扱いの言葉を明久が返す
悪かったな、邪魔で
だけど、俺も正直自分の部屋になるべくいたくないから、姫路にゃ悪いがここは譲れねぇ
「はい!!私の方はいつでも大丈夫ですので、明久くんがご都合のいいときにお願いします!!」
お~ぉ、あの姫路の嬉しそうな顔
容姿端麗、頭脳明晰、性格も素直で控えめ、本当明久には勿体ない以外の何物でもないな
そこまで考えた時、浮かび上がったよく似た誰かを、無理矢理考えないようにした


「今だ、羽ばたけモップ、僕らの右ストレート!!」
「ぬぐいされ、雑巾ハリケーン!!!」
雄二が今週はほとんど毎日遊びに来ている
幸い姉さんは出張中だからこうして堂々とゲーム三昧の日々を送っているわけだけど…
「ねー、雄二」
雑巾の山の上で右の拳を突き上げ勝ちどきをあげる煙突掃除夫を操りながら雄二に問う
「あぁ?」
雑巾の山裾に埋もれ何とか脱出しようともがいている美化委員長から目を話さずに雄二がこたえた
「最近霧島さん来ないね」
雄二の動きが止まった
「隙あり!!!」
ここぞとばかりに追い討ちをかける煙突掃除夫
動かなくなる美化委員長


329:霧島と姫路注意報 美波押しは要再避難
12/08/16 08:35:53.27 wpCX4mW9
清々しく勝敗が決まった後、雄二が画面を向いたまま吐き捨てた
「刷り込みだったって気がついたんじゃねぇの?」
「何の刷り込み?よくわかんないけど珍しいね、喧嘩」
「そんなんじゃねぇよ」
「じゃあ、霧島さんの目がさめたとか?」
だいたい、霧島さんみたいな可愛い女の子がなんで雄二みたいな奴に?という疑問は誰もが持って当たり前の感情だ
決して、くれぐれも僕の激しく燃え上がる嫉妬心だけではないと思う
そりゃぁ雄二は腕力もあるし、召喚戦争の時とかには頼りになる
特に人の裏をかく事や弱味を握る事においてはずば抜けた才能があるけれど
「…もしや雄二、霧島さんの弱味に漬け込んで何か…」
「うるせぇな!!翔子はどうでもいいだろ!!」
遮るように怒鳴られて、珍しく本気で雄二が苛立ったのがわかった
何だろう、そんなに怒らせることを僕は言っただろうか?
「…いや待てよ、雄二がやたらと高圧的なのはいつものことだし、煙突掃除夫に何かしらのトラウマがあって負けたことのイラつきを…」
「…明久、考え事が駄々漏れしてるぞ 俺に煙突掃除の知り合いはいない 悪かったな 最近寝不足でイライラしてるみたいだ」
あきれたような、気の抜けたような、どこかダルそうな感じで雄二が言う
皮肉じゃなく雄二が僕に謝るなんてやっぱりどこかおかしい
雄二の不調の原因が霧島さん絡みであろうことは、僕にだってすぐわかる
だから、まぁ、わかった以上は触れないでおこう
だって僕らは友だちだから

あの後は結局少しシラケてしまって、間もなく雄二は帰った
明日の約束だけはしっかり取り付けていった所を見ると、よほど家にいたくないみたいだ
なんとなく僕まで浮かない気分になったものの、雄二からのメールで一気にそんな気分は吹き飛んだ
『姫路へのメール、忘れんなよ』
…忘れてた!!!
もう夜遅くなっちゃったけど、どうしよう!?でも姫路さんの事だから、律儀に待っててくれてるだろうし…
恐る恐るメールを打つ
『遅くにゴメン、もう寝ちゃった?』
おくった後に後悔が押し寄せる
明日土曜日だし、メールするの明日の日中でもよかったんじゃないかな?
そもそも、姫路さんって夜更かしするイメージないしもう寝ちゃったんじゃないだろうか
それをこのメールで起こしてしまうとか…
「!!!」
そんなことを考えているうちにメールが返ってきて、受信音に体がビクッとひきつく
『電話してもいいですか』
え?と返ってきたメールの内容を理解する前に姫路さんから電話がかかってきた

330:霧島と姫路注意報 美波押しは要再避難
12/08/16 08:40:05.46 wpCX4mW9
「明久くんですか…?」
驚きながらもワンコールででると、少し不安そうな声
「ごめんね、遅くなって 起きてた?」
「いえ、あの、私待ってるうちに眠ってしまって… いつでも大丈夫と言っていたのにすみません」
今度は少し慌てた声 電話の向こうの表情が目に浮かぶ
「あ、やっぱり寝ちゃってたんだ ごめんね、明日メールしたらよかったね」
やっぱり寝ちゃってるよね 起こしちゃって悪かったな
「でも…あの…、笑わないでくださいね あの、私ちょうど嫌な夢を見てたので明久くんのメールで起きることができてよかったです メールありがとうございました」
「嫌な夢見てたんだ、じゃあメールしてよかった 僕だって鉄人の補習の夢とかだったら起こしてほしいもの」
わざとおどけて言うと、携帯から予想通りの柔らかな笑い声が聞こえた
「じゃあその時は私がメールして起こしてあげますね」
クスクスと笑いながら君がそんな嬉しいことをいってくれるから、深夜の僕は舞い上がる
電話ごしにすぐそばで聞こえる姫路さんの声
不安な声も柔らかな笑い声も全て僕と話すために、僕だけが聞いている君の声
そんな幸福感に包まれていると、不意に声の調子を変えて姫路さんがたずねてきた
「坂本くんはもう帰りました?」
「雄二は帰ったよ さすがにこんな時間までは泊まらない限りいないよ」
「そうですか」
どこかホッとしたような声
何だろう、雄二にきかれたくない話でもあるのかな?
「…最近坂本くんにかわった様子はないですか?」
意を決したように姫路さんが切り出す
「雄二?う~ん、今週毎日うちに来てゲームしてるけど… あ、寝不足って言ってたのと霧島さんを見かけないぐらいかな いつもと違うのは」
ん?姫路さんは雄二と霧島さんの話がしたいのかな?
「そうですか… 余計なこととは思いながらも翔子ちゃんが元気がなくて気になってしまって…
言わないということは言いたくないことなのかもしれませんね すみません、深夜の電話に付き合わせてしまって」
姫路さんは霧島さんと仲良しだから心配なんだろうな
そこが僕と雄二と、女の子達のちがう所
「こちらこそごめんね、お役にたてなくて まぁ、あの二人はきっと大丈夫だよ 雄二が霧島さんに勝てるはずないし」
雄二と霧島さんは大丈夫 きっと雄二がうまくやる だって相手が霧島さんだから
だからそんなに心配しないで
「そうですよね」
少し安心したような声
その声をきいて僕も少しホッとする

331:霧島と姫路注意報 美波押しは要再避難
12/08/16 08:43:59.67 wpCX4mW9
やっぱり姫路さんには笑っていてほしい
僕にだけ聞こえる色んな表情の声もいいけれど
「本当にすみませんでした こんな夜遅くに電話してしまって」
「いやいや、僕の方こそメール遅くなってごめんね」
あぁ、そろそろこの電話終わるんだな、と姫路さんの言葉を聞いて思った
もう深夜だし用件は雄二達のことだったみたいだから
後はサヨナラを言って電話を切るだけ
…なんかもったいないな
「…あの、明久くん、えぇっと…あの、電話を切る前に一つお願いがあるんですけど…」
「ん、何?」
言い出しにくそうな、そんな声
姫路さんが僕にお願いって何だろう?
…まさか、週明けに料理の試食とか!?
くぅ、この週末が人生最後の週末かぁ… 悔いのないようゲーム三昧を全うしよう
そんな深夜の電話の幸福感から死の恐怖へと急下降している僕の耳にふれたのは小さな声
「一回だけ、昔みたいに下の名前でよんで、大丈夫って言ってください」
小さな子が迷子になってるみたいな、不安で一杯の声
深夜に聞くには心細すぎる
「えっ、何、どうしたの姫路さん?」
いまいち状況がのみ込めない
「…お守りです 怖い夢とか見ないための」
少しおどけたような声 くるくると表情を変える君の声に僕は振り回される
「そんなに怖い夢だったの?」
「よく…覚えていないんです ただすごく嫌な感じでした」
思い出したのか、声に不安が混じったからあわてて言う
「大丈夫、大丈夫だよ、瑞希ちゃん」
「あ、待って下さい!!ちゃんと予告してくれないと録音しそびれちゃいます!!」


332:霧島と姫路注意報 美波押しは要再避難
12/08/16 08:49:18.91 wpCX4mW9
…あれ?結構な恥ずかしさを我慢してリクエスト通り言ったのに僕なんか怒られてる?
しかもなんか『録音』とか言ってなかった?
「ぇっと…あの、姫路さん?」
「今度はスタンバイばっちりです!!明久くん、どうぞ!!!」
あれ?なんか急にハキハキしてない?さっきまでの不安そうな声は誰?
「いや、あのさ、姫路さん 録音ってどういうこと?」
「? だって録音してたらいつでもきけるじゃないですか?」
心底不思議そうに姫路さんが言う
えぇっと、それは
「恥ずかしいから駄目」
「なんでですか!?」
いや、だから恥ずかしいからってちゃんと言ってるでしょ?
「明久くん~」
そんな声を出しても駄目 あの恥ずかしさが記録されるなんて本当勘弁してほしい
「ダ~メ!!!」
と言い切った僕に応える声はない
真夜中の電話は少しの沈黙も重い
電話の向こうの姫路さんの表情がわからないから
…あれ?もしかしたら怒っちゃった?
重たさに耐えられずに先に沈黙を破ったのは僕
「本当に恥ずかしいんだよ?」
「そうですよね、坂本くんや美波ちゃんは下の名前で呼んでも、私の名前は恥ずかしいですよね…」
今度は即座に返事が帰ってきた
あぁ、なんだか面倒な拗ね方をされた気がする
「も~、違うってば」
そうじゃないんだけど、でも姫路さんの名前だから恥ずかしいのは本当
多分、恥ずかしいの意味が君と僕とでは違うけれど
「私も皆さんみたいに名前で呼んでほしいです」
ポツリと姫路さんが以前と同じことをいう
僕だって呼びたくない訳じゃないんだけどな
でもさ、意識しちゃってなんだかもう無理
一人の時に口に出すのすら猛烈に恥ずかしいのに本人を前になんて絶対無理だよ
いっそ何の下心もなく友達としてならアッサリと呼べるのに

「なるべく早く皆さんのように下の名前で呼んでくださいね」
そういった後、私がまだそばにいられるうちに、と聞こえた気がした
「え?」
と聞き返そうとする僕の声を遮るように、
「それまではさっきの約束で我慢します じゃあ、録音するので明久くん、お願いします」
と、姫路さんが宣言した

333:名無しさん@ピンキー
12/08/18 16:14:00.38 xLX03UPh
とりあえず乙ということでいいのかな
続き楽しみにしてます

334:名無しさん@ピンキー
12/08/18 17:12:41.52 63e3Oiw7
続き期待

335:霧島と姫路注意報 美波押しは要再避難
12/08/21 20:36:34.99 HK6Bvxld
朝っぱらから明久の家のチャイムを鳴らす
こんなことができるのも今日までだ
今夜、玲さんが出張から戻ってくるらしい
「…明日からどうすっかなぁ」
そんな言葉がぼやくように口にでて、自分が自分でないような、違和感をおぼえる
以前翔子と距離を取った時のように荒れる気は無かった
ただひたすら考えるのがダルかった
見ないように、考えないようにこの一週間を過ごした
考えて知ってしまうことが怖かった
考えて理解してしまえば変わってしまう
俺と翔子の関係が

「おはよー…早いね…」
予想通り眠たげな明久の顔によく冷えたペットボトルをぶつけるように渡す
「朝メシ、買ってきてやったぞ」
「へ~、ありがと…ってまたどうせ僕の分は割りばしとかいうんで」
「焼きそばとパンでいいだろ」
言葉を遮って明久の目の前にコンビニの袋を出すと、動きが面白いように止まる
そして眼球だけを袋から俺に、俺から袋にとせわしなく動かす
やがて何かを思いついたように青ざめながら叫んだ!!
「さては姫路さん特製焼きそばとパンだな!!?昨日といい二人して僕を罠に嵌めようとしてるんだろうが、そうはいくか!!」
まったく、こいつは何で人様の好意を素直にありがたく受け取れないんだ
たちの悪い奴にでも囲まれてんのか?
「こんな朝っぱらから姫路ん家に行くかよ てか姫路の家なんか知らねぇよ ん、待てよ?昨日ってなんだ?」
最初はただあきれていたものの、わずかに面白そうなニオイを感じとる
明久は顔を青から赤、やがて再び青くしてしらばっくれ始めた
「なっなんのこと?ほら、早くあがってゲームしようよ!!」
これは確実に何か面白そうなことがおきてるな いったん油断させておいて機会を見つけてつついてみよう
そう思って明久の家にあがった


「どぉりゃぁぁぁ!!飛び上がれ、深紅に染まれしハツよぉぉぉ!!!」
「させるか、ボンジリ・アタック!!そして今だ、舞い降りろヒレ!!よし、もらったぁ!!!」
明久のキャラの花火職人が打ち上げたハツを俺の社会福祉課係長が左手のボンジリではね飛ばし、それにより生じた空間を右手で投げたヒレが移動して定位置におさまる
この勝負は俺の勝ちだ!!
「くっ… まさか係長が両利きだったなんて…」
がっくりと肩を落としながら呟く敗者の姿を鼻で笑ってやる
「体力のない中間管理職と舐めてたな」
肩を落としたまま明久は悔やみ続ける
「まさか…まさか今週の全食費をつぎ込んで買った『ウイイレ』かと思ったゲームが、肉の部位を所定の位置に投げ入れる『ブイイレ』だったなんて!!!」
「まぁ、この肉屋の親父が悪そうな表情で笑っているパッケージで気がつけよって話だがな」
こんなパッケージのサッカーゲームは流石にないだろう
「しかもさぁ、これミニゲームで部位の名前当てがあるんだけど、3回間違うと『貴様の部位をえぐり出すにゃん』って肉屋のおじさんが優しいボイス付きで言うんだよ…」
しくしくと泣きながら、明久が想像するにエグい話をする
…なにを追求したゲームなんだ、これは

336:霧島と姫路注意報 美波押しは要再避難
12/08/21 20:38:31.35 HK6Bvxld
「あ~でもお肉の話ばっかりだったからお腹が空いたね お昼、水と塩と胡椒と砂糖と油、醤油とオイスターソースがあるけどどれがいい?」
体を起こしながら明久が言う
久しぶり過ぎて聞き間違いかと思うぐらいだ
「水と油以外全部調味料じゃねぇか!!」
「言ったでしょ、今週の全食費つぎ込んだって!!お米は丁度切れちゃったし、小麦粉も使っちゃって、昨日まではマヨネーズとモヤシの髭も残ってたんだけど」
相変わらず、むちゃくちゃな食生活だ
そんなんだから腕とかひょろっちいままなんじゃねぇか?
「だいたい、前に比べたら超ゴーカな品揃えじゃないか」
とブツブツ言っている明久を見ながら思う
そして大切な事を一つ忘れているこのバカに忠告してやる
「だいたい、そんな食材スッカラカンだとそっこうバレるんじゃねぇか?ゲームにつぎ込んだこと」
「大丈夫!!今夜姉さんは遅くなるから食べて帰ってくるし、それに今夜来週分の食費をもらう約束だから朝食は朝一で買いに行くよ!!」
一応、自分の生命に関わることだから考えてはいるらしい
誇らしげに胸を張る明久を見ながらそんなことを考えていると明久の携帯が鳴った
「あれ?姫路さんからメールだ 何だろう?」
そういいながら明久が携帯を見る
メールをいちべつした明久は急に俺の腕を引っ張った
「行こう、雄二!!霧島さんが倒れた!!」


337:霧島と姫路注意報 美波押しは要再避難
12/08/21 20:49:13.86 HK6Bvxld
「!? …姫路が一緒にいるんだろ?」
一瞬何を言われたのかわからなかった
翔子が倒れるって…どういうことだ?姫路からメールって事は姫路が一緒にいるんだろ?
「姫路さんと出かけてたんだって!いきなり倒れたから今近くの木陰で休んでるって 早く行こうよ雄二!!」
一向に動こうとしない俺に苛立って明久がつかんだ腕を強く握る
その手を払いのけながら俺は言う
「姫路が一緒にいるんなら大丈夫だろ だいたいメールがきたのはお前だろ、明久」
沸き上がる不安と苛立ちをおさえ、なるべく冷静な振りをする
「何言ってんだよ、雄二!!姫路さんだけで倒れた霧島さんを送れるはずないだろ?どうしちゃったんだよ?」
驚いた顔の明久を見て苛立ちが押さえきれなくなる
「うるせぇな、翔子と姫路の罠かもしれねぇだろ!!!」
これが俺の本音だ
明久と俺が一緒にいることを見越して姫路から明久にメールをする あざとい手段だ
その手にはのらねぇぞ
「…本当にどうしちゃったんだよ、雄二 霧島さんが困ってるんだから罠とかそんなのどうだっていいだろ?
それが罠ならその時考えればいいじゃないか そんなの得意中の得意だろ!!守りばかりに固執するなんて雄二らしくないよ!!!」
お前が一体俺の何を知っている?
…そう問うには俺たちは一緒に戦いすぎた
明久の言葉に、頭のモヤが晴れてくる
これが戦いだとしたら
「敵の術中にわざわざハマりに行くバカはいねぇ…と言いたいところだが、こちとらバカ中のバカの代表・観察処分者と、バカのFクラスの代表だ
ハマりに行ってみようじゃねぇか!!!」
そう言った瞬間、覚悟は決まった


338:霧島と姫路注意報 美波押しは要再避難
12/08/21 21:00:15.72 HK6Bvxld
「翔子ちゃん、飲み物はいかがですか!?」
瑞希の方が今にも倒れそうな不安な声で、心配そうに私にたずねる
「……いら、な、い」
急に目の前が白く何も見えなくなっていって、音も壁を隔てたかのように遠くなった そう思った次の瞬間私は膝から崩れて座りこんだらしい すぐに気がついた瑞希のおかげで倒れこむことは避けられたようだ
しかしまだ周囲の光は目に眩しく顔をあげられない
すぐ隣にいるはずの瑞希の声も水の中で聞いているかのような、妙に遠い感じがする
酸素も薄いのかうまく呼吸もできない
ただ、私の左手に感じる瑞希の手の温度が、驚くほどに早く響く私の鼓動を少しだけ安心させる気がした
「…人を…ので…ここで…しょうね 丁度木陰で…」
瑞希が何かを言っている
大事にする必要はないと大丈夫だと瑞希に告げたいのに、また苦しくなってきて冷や汗が噴き出すのが自分でわかった
そういえばここ一週間ぐらい食事がうまくとれていなかった気がする
あまり寝てもいない
…エネルギー不足と寝不足、脳貧血かもしれない
脳貧血ならしばらく耐えればよくなるはず
思考力が著しく低下した状態で途切れ途切れに考える
「翔子ちゃん、私にもたれていいですよ」
答える前に後ろに優しく引かれて瑞希の体温を背中に感じた
目を閉じて、柔らかくて温かい温度に包まれる
それは気持ちがよいけれど、私を本当に安心させるものは別にある
声が聞きたい、その熱に触れたい
同じように近づくことを拒まれていた中学の頃より随分と欲張りになってしまった私の想い
何を怒ったの?どうして私を避けるの?何にそんなに苛立っているの?
雄二の答えがわからない
思考はまとまらず、とりとめもなく浮かんでは消える
そうやって瑞希にもたれたままどのぐらいたったのか

「大丈夫!?姫路さん、霧島さん!!」
左側から聞き覚えのある声がした
この声は…吉井?
「あ…よかった」
後ろから瑞希のホッとした声が聞こえる
「霧島さんどう?」
「多分、貧血だと思うんです 急に倒れてしまって ベンチで休ませてあげたいんですけど、私では翔子ちゃんを運んであげられなくて…」
「そっか わかった あそこのベンチでいいかな?」
「はい、お願いします」
目を開けるのが億劫で、目を閉じ瑞希にもたれたまま吉井と瑞希の会話をきく
目を開けて、雄二がいないことを確認したくはなかった
ねぇ雄二、よんだとしたらきてくれた?

「霧島さん、聴こえてる?今から向こうのベンチに運ぶからね」
吉井の声に僅かに頭を動かして頷いた
背中から柔らかい感触と温もりが消える
倒れないよう支えてくれていた手が、瑞希の柔らかい腕から固い腕にかわる
抱えあげられた時にその腕に感じた違和感は確信に変わった
「雄…二…」
薄く目を開ければさっきまで想い描いていた人の顔がぼんやりとうつる
「…何やってんだよ、バカ」
少し怒ったような声 でもこれは心配してくれたから だから少し怒った声なのだとわかる
その事にホッとする
そうしてそのまま、現金な私の体は欲しかった声と熱を手に入れて、安心しながら意識をてばなした


339:霧島と姫路注意報 美波押しは要再避難
12/08/21 21:03:07.74 HK6Bvxld
大きな手が髪に触れた気がして意識が浮上する
その手が耳に当たる
「…んっ…」
まだ少しモヤのかかったような頭が重い
上半身を起こそうとすると雄二の声がした
「無理しないでまだ寝とけ」
その声に素直に従ってまた横になる
柔らかい感触…これはベッド?
「…わりぃな、お前んちには運びづらかったんだよ 大丈夫だ 今姫路と明久は飲み物を買いに行っているし、下にはオフクロもいるから安心して寝とけ」
雄二がうちに倒れた私を連れて行きにくいのも、雄二のベッドを借りていることもわかった
吉井と瑞希が心配してくれたであろうことも
でもなぜ一階にお義母さんがいることと安心が繋がるのかわからない
私は雄二がそばにいてくれればいつだって安心していられるのに
「髪…触るの、好き?」
そう思いながら違うことを聞いた
私が髪を触られたことに気づいていないと思っていたのか、雄二が明らかにうろたえる
「なっ…」
「この間もそうだった 雄二の布団にもぐり込んだら寝ぼけたままでずっと髪を触ってた さっきみたいに耳に手がかすって思わずあの時は笑ってしまって、その声で雄二が起きたの」
あの時の幸福感が胸によみがえって顔が緩む
そうしてこの一週間心の中で繰り返した問いを口にする
「ねぇ雄二、私の何がいけなかった?」
真っ直ぐに雄二を見る
ねぇ、どうして?
何をそんなに怒っているの?何故自分に苛立っているの?

私を真顔で見ていた雄二は、急に空気が抜けたような音をたてて崩れ落ちた
「…雄二?物まね?」
「翔子…さん?ひとつ確認いいですか?」
崩れ落ちた体を両腕で支えながら雄二が私にたずねる
「なぁに?」
「あの時さわったのは髪だけ…と耳に手が当たって笑い声がでて俺が起きた、これが全てでまちがいないですか?」
「うん」
下をむいて肩を小刻みに震わせながら、雄二が私に確認する
私は最初からそう言っているのに
「つまり、さわった、ってのは髪の話で…」
「私の耳に手が当たって声がでた」
「紛らわしいわぁ!!!」
急に雄二が大きな声を出す

それはいつも通りの会話で
いつものように私に話しかける
あなたがそばにいてくれる
そう思ったら、涙腺が壊れたみたいに涙が出てきた
「しっ、翔子?悪かった、急に大声だしたりして」
急に弱気になってうろたえる雄二を見るのはおもしろいけれど、自分の涙の意味がわからなくて私も戸惑いながら雄二のベッドがぬれないように体を起こす
「雄二…涙が止まらない…」
普段ほとんど泣かないだけに、自分でも対処できなくなって途方にくれる
その間も頬を次々に水滴がつたっていく
ぬぐってもぬぐっても追い付かぬ程に
不意に引き寄せられて顔に布が、次に固い体の感触と熱が当たる
「…悪かったよ」
顔に当たる布越しに響く雄二の声
雄二の服に私の涙が吸い込まれていく
「雄二、服がぬれちゃう…」
私の顔の当たる雄二のお腹の辺りをそっと押し返そうとするけれど
「別に服なんて乾くだろ」
そんな風に言ってもう片手で私の頭を撫でるから
私の涙が止まらなければいいのにとほんの少しだけ願ってしまった


340:霧島と姫路注意報 美波押しは要再避難
12/08/21 21:16:34.01 HK6Bvxld
「翔子」
雄二の服の濡れて色の濃くなったおなかの辺りが少し乾き始めた頃、私を引き寄せたまま、雄二が静かに私の名を呼ぶ
「…なに?」
「寝てる俺の布団に入ってくるのは以後禁止な」
穏やかな声 もう怒ってはいないようだ
「…なぜ?」
「お前と俺が心配だから」



泣きやんだ翔子に話しかける
「翔子」
「…なに?」
倒れて、泣いて、今日の翔子は普段ではほぼ見ないことばかりを経験したせいかずいぶんと素直だ
いや、違うな 翔子はいつも素直だ
ただ常識はずれに暴走するだけで
「寝てる俺の布団に入ってくるのは以後禁止な」
「…なぜ?」
きょとんとした目線を上にあげ、俺を見上げる
時々、こいつはどこまできちんとわかっているのか不安になる
「お前と俺が心配だから」
言っても多分わかんねぇんだろうな
寝てる俺に無意識にあちこち触られるかもしれないだろ?嫌がったからと言って無意識じゃぁ止めるとも限らない
第一、お前は時々俺をわざと挑発するけれど、それは俺が乗ってこないと知った上でだと、俺も知っている
起きていればまだ理性でどうにかできる
でも意識のない状況じゃぁ、どうしようもない
最悪、今日みたいな泣かし方よりよっぽど酷い泣かし方をする可能性もある
だから俺が寝てる間はお前の為

そして、起きた俺の為でもある
まず第一に寝起き一発目に隣に寝ている翔子とか心臓に悪すぎる
自分が何かしたんじゃ、されたんじゃないかという不安も大きい
俺の未来が決まってしまうことへの不安
しかも無意識だ、冗談じゃない
後、寝起きで見る翔子が泣いてたりしたら俺はもう確実に自分が許せなくなるだろう
だから起きた時の俺の為

「…よくわからない」
少し困ったように寄せられた眉
俺の服をそっと握っている白い手
俺を見つめるこの存在全てを求めることがないと言えば嘘になるけれど
それ以上に傷つけたくないんだ
汚したくないんだ
そんなことは考えるのもこっぱずかしいけれど


341:霧島と姫路注意報 美波押しは要再避難
12/08/21 21:17:33.00 HK6Bvxld

「布団に入ってこなけりゃ、部屋に入るのぐらいはかまわねぇよ」
じっと見られて、翔子の視線を避けるように自分の方に引き寄せる
もう涙が出ていないのは知っているけれど
「…よくわからない…けど、雄二が言うならそうする」
不意に翔子が頭を俺の腹の辺りに甘えるように擦り付けるから

思わず引き離す
「? 何?」
驚く翔子に説明しずらい思春期以降の男の気まずさを感じていると、携帯が鳴った
『姫路さんがどうしても買い忘れたものがあるって言うから、買いに行くね あ、飲み物はおばさんに預けたから』
………見られたのか!?見られたのか!?
顔から血の気が引くのがわかる
「…雄二、大丈夫?横になる?」
少しだけずれて自分の横を翔子がポンポンと叩く
「だから一瞬には寝ねぇっつてんだろ!!」
「目は覚めてるからいいのかと思った…」



翌日、明久が来る前に教室で姫路を捕まえて問いただす
姫路なら明久のように騒ぎ立てることもないだろう
それに、敵(明久及びそれにより派生するFFFの面々)との接触前にどれ程情報を握られているか把握しておく必要がある
「昨日はすまなかったな」
「明久くんと坂本くんが一緒にいてくれてよかったです」
姫路がふわりと笑う
あぁ、そうだ
こいつは罠とかそういうのに縁遠い奴だったな
「翔子ちゃんも元気になったみたいでよかったです」
「その話なんだが…、いつ帰ってきた?」
「飲み物買った後です」
「…そうじゃなくて」
「ふふっ、ごめんなさい
大丈夫です 飲み物買った後おば様に渡してそのままお買い物に行きましたから 明久くんも私もお部屋には行っていませんよ」
「…感謝する」
「でも、仲直りしてくれて本当に良かったです だって私は翔子ちゃんと坂本くんの友達ですから」
「…よかった、ばかりだな」
「良い思い出をいっぱい作りたいんです」
姫路の笑顔が少しだけ曇った気がしたのは気のせいだろうか?
「姫路もがんばれよ あのバカ相手だと苦労しそうだがな」
「そうですね 明久くんとも美波ちゃんとも、Fクラスの皆さんたちとも一つでも多く思い出を作りたいです」
そう言って少しだけ寂しそうに笑う姫路は、やっぱり明久なんかにゃもったいないと思った

342:霧島と姫路注意報 美波押しは要再避難
12/08/21 21:21:53.42 HK6Bvxld
おしまい
長くて申し訳ないから3行でまとめると

翔子さんが
思春期雄二を
振り回す

誤字脱字、間違えての二重文章貼り付け等あったら脳内補正お願いいたします。

あと、結果的に移動するする詐欺みたいになってしまい、以前情報を教えてくれた人たちごめんなさい

343:名無しさん@ピンキー
12/08/22 08:44:54.84 VhpZB5Dt
gj

344:名無しさん@ピンキー
12/08/22 20:26:33.13 v/5eUrNE
霧島さんの無意識小悪魔っぷりがきゃわわ!!
久しぶりのSS、美味しくいただきました。ごちそうさまです。

345:名無しさん@ピンキー
12/08/22 23:32:40.01 i1Qil5fM
乙!
霧島さんの話とか俺得すぎた!

346:名無しさん@ピンキー
12/08/23 07:32:56.51 xgWO3f4x
乙でした
こりゃ結婚までもう一押しだな

347:名無しさん@ピンキー
12/08/25 21:26:47.42 H1EGURbr
自分もss書いてみようかな…


348:名無しさん@ピンキー
12/08/25 21:48:09.68 H1EGURbr
美波の話を書いてみようと思うんだけど…エロはあった方がいいかな?

349:名無しさん@ピンキー
12/08/25 21:54:12.23 KEurIzqx
>>348
無くてもいいと思う
期待してる!

350:名無しさん@ピンキー
12/08/25 22:27:57.57 ivN+DRZ0
エロは有れば有ったで嬉しいが、無理に入れる必要は無いと思う
書き手さんの好みで決めてくれ

351:名無しさん@ピンキー
12/08/25 23:00:18.34 GHVCE/hH
どちらでも良いね

352:工藤さん(ムツ)注意報 
12/08/30 08:04:44.84 guJhUhIH
【全年齢向け】※行間空き多め

「さて問題です 今日ボクはスパッツをはいているでしょ~か?」
制服のスカートを軽くつまみながらクイズをだす
テスト前の楽しい楽しい勉強会でのこと
ボク達は今、代表のおうちをかりて勉強会をしている

スカートの裾を少しはためかせただけで、男子陣(弟くん以外)の視線が動くのが面白い
そんなに食い付くものかな?
ほら、いいの?見ないふりしても見てることバレてるよ
「雄二、…おいたはダメ」
「…代表、それ多分聞こえてないよ」
手慣れた動きで気絶させ、強制的に視覚と聴覚を奪う代表と奪われた坂本くんに、スカートをヒラヒラさせながら言う
「アキ、最新の、勉強法、らしい、わよ こうやって辞書を直接頭にねじ込むの!!」
「やめて、美波!!コメカミに角を押し当ててグリグリするのはやめてぇ!!!」
「はい、これもどうぞ美波ちゃん」
両手に持った辞書の角で吉井くんの両コメカミをグリグリする島田さんと笑顔で広辞苑を手わたす姫ちゃん

と、ここまではいつもの光景


「あれ?ムッツリーニくんは興味なかった?」
いつもなら出血してるはずのムッツリーニくんが澄ました顔で窓を見ている
「…スカートの中など興味はない」
そっぽを向いたままでムッツリーニくんが言う
ふ~ん 面白いことになった
「そっかぁ、いや~残念だなぁ」
そう言いながらムッツリーニくんに近づく
窓ガラス越しにこちらを見ていたムッツリーニくんが、一瞬ビクッとしてこちらを向く
さて、どこまで耐えられるかな?
「今日ボク、スパッツはいてないんだ」
わざと笑顔で言いながら再びスカートを軽くつまむ
ムッツリーニくんが反射的にスカートを見て少し下を向いた
その瞬間、耳元に、ムッツリーニくんだけに聞こえるようにささやく
「今日ボク、ブルマ、をはいてるんだ」

舞い散る鮮血
倒れる小柄な少年の体
あがる友人(弟くん)の悲鳴
「ムッツリーーーーニ!!!?」
しかし、倒れた少年は残された力を振り絞って問う
「…既に過去の世界遺産…国宝となったそれを…なぜ…工藤愛子、お前が持ってい…る」
血の海に倒れ、息も絶え絶えになり友の腕に抱き上げられながら放たれた問い
…う~ん、期待以上のリアクションがあって大成功だったけど、それにともなってかなりの出血があったな 大丈夫かな、ムッツリーニくん
まぁでも゛ブルマ゛に目を爛々と輝かせている間は平気かな? そう気を取り直してその問いに答えることにした
「少し年が離れたイトコが昔、小学校や中学校の時はスカート下にブルマをはいてたんだって 使ってないのがあったからもらってみたんだよ」
目を覗き込みながら言うと目を逸らされた
むぅ…、ちょっとそれは失礼じゃないかな?

353:工藤さん(ムツ)注意報 
12/08/30 08:11:02.95 guJhUhIH
「ほぅ、ブルマとな」
珍しく弟くんが興味を示した
「それはハーフパンツとは履き心地がちがうのかのぅ?」
「そうだね、布地が少ないからハーフパンツよりは涼しいかな」
「見た目もやはりかなりちがうのじゃろうな」
「全然、ちがうよ なんか体操服で下だけ水着着てるみたいな感じ」
再び舞い散る大量の鮮血
…うん、予想通りのリアクションだけど、そろそろ本当に体に差し支えそう
だけど弟くんは手慣れた様子でムッツリーニくんを止血しながら話を続ける
「そうか…昔の学校が舞台の脚本で何度か言葉として目にしたことはあったが、今一つイメージがわかなくてのぅ」
「あはは 確かに 今は、スポーツのユニフォームといえばショートパンツやハーフパンツだもんね」
確かに今の生活の中でブルマを見ることはそうないかもね
一番近そうなのは…テニスのアンダー?男子には確かに想像しにくいかも
「まぁ、ボクは水泳部だからブルマとたいして変わらないけどね」
と、ウインクをしながら茶化して言うと
「ふむっ、そうか… そういったイメージで考えればよいのじゃな」
と弟くんは疑問が解決し晴れ晴れとした表情で言った 血だまりの中で
うわぁ、ムッツリーニくん もはや輸血がないといけない量の出血してないかな、それ
「ブル…なぞに、興味はな… ブル…マ」
怖い怖い怖い怖い!!
もはや気力だけでカメラを持ってる!!
「も~、そんなに気になる?」
改めてスカートをつまみなおす
血だまりの中で構えられるカメラ
…この気力を生み出すムッツリーニくんのエロスへの情熱ってすごいなぁ、って少ししみじみしてしまう
「ムッツリーニ 無茶をするでないぞ」
「…男に…は、人生の中でやらなくてはな…らないときが、ある そ…れが、今だ」
弟くんの忠告に格好良く返しているムッツリーニくん
迂闊にもトキメキかけたけど、要はブルマ見たいってことだよね
まぁ、これはこれでムッツリーニくんらしくて面白いからいいんだけどね
「…男の決め所ならしかたあるまい 武運を祈るぞ」
あ、弟くんはそうでるんだ
そういえば優子が弟くんは男らしさに憧れがあるみたいなこと言ってたっけ
弟くんも弟くんで面白いよね

354:工藤さん(ムツ)注意報 
12/08/30 08:13:36.62 guJhUhIH
「見せてもいいけど、ひとつ問題があるんだよねぇ」
そう言うと、ムッツリーニくんがものすごい勢いでくいついてきた
「な…なんだ 問題解決に手段は選ばない」
ふふっ、面白いなぁ
さてさて、ブルマ披露までついてこれるかな?
「あのね…」
わざと声を小さくして、ムッツリーニくんに近づく
怪訝そうにこちらを見るムッツリーニくんの顔を素通りして、再び耳元でささやく
「上の服をブルマの中に入れるのと出しとくの、どっちがいい?」

そうして一瞬の沈黙ののちに世界は深紅に包まれたのでした、ちゃんちゃん


結局、その出血が決定打となってムッツリーニくんが勉強会に復帰することはなかった
「…無駄に体力を消耗した…」
「あはは、何かゴメンね」
出血多量でフラフラのムッツリーニくんと歩く帰り道
多少の責任を感じたボクは送ることにした
「…よく考えるまでもなく工藤愛子、お前には撮らせる気がない」
恨みがましい表情に見えるのはボクの気のせいかな
「え~、そんなことないかもよ?」
まぁ、確かにムッツリーニくんがブルマ披露まで持たないことを見越して色々遊んでいたけれど…
ほら、良心が痛む
だから送っているんだ
「…そもそも俺はブッ…ブルマなどに興味はない」
薄暗くなった道で先をフラフラ歩きながら言うムッツリーニくん
あ~、そこまだ言い張るんだ
ムッツリーニくんのそういうところが、ボクの悪戯心を刺激するんだよ?
わかってるのかなぁ?
ムクムクとわき上がる悪戯心
…いや、ダメダメ もう今日これ以上は本当に体にさわるから
「ふ~ん」
とりあえずニヤニヤ受け流しておいてあげる

と、先を歩くムッツリーニくんのたどる道に違和感がわく
「ねぇ、ムッツリーニくん?」
「…なんだ」
あ、返事するのもダルそう
再び良心が痛む
でも、ちょっと確認したいことがあるんだ
「…もしかしてボクん家のご近所、とかじゃないよね?」
そう、これはボクの家の方向
「ちがう」
そう言いながら先をフラフラ歩くムッツリーニくん
「…ボクがムッツリーニくんを送るんだよ?」
確認の意を込めて口にする
「送られる必要はない」
「イヤイヤ、血が足りなくてフラフラしてるでしょ!?」
あっさり言われて思わず突っ込む
まぁ、出血させたのはボクなんだけどね

355:工藤さん(ムツ)注意報 
12/08/30 08:17:24.30 guJhUhIH
「…このぐらいの出血量なら問題ない」
通常の人体のなら致命的な出血量だと思うんだけど…
と、ぼんやりと突っ込んでる場合じゃなかった
「じゃぁ、早く帰りなよ ボク送ってもらわなくても大丈夫だから 余計な距離動くと体力なくなっちゃうよ?」
ムッツリーニくんが自分を送ってくれていることに気がついて、慌て告げる
「…別に送っているわけじゃない」
あれ?ボクちょっと自意識過剰だった?
そう思いながら、立ち止まらずに前をフラフラ行く彼に問う
「じゃぁ、何?」
「…………、工藤愛子、薄暗くなってきたからお前の家にたまたま行く用事があっただけだ」
うん、あのさ…
「ボクの家に何の用事があるの?…本当に素直じゃないよね」
思わず顔がほころぶ
こんなにフラフラになっているのに、薄暗くなってきたからボクを送ってくれるつもりだったらしい
先をフラフラ歩くムッツリーニくんの表情は見えないけれど、この薄暗さで赤くにやけたボクの頬も見えない事を祈った


結局家の近くまでムッツリーニくんはフラフラと送ってくれた
「…今日はゴメンね 後、送ってくれてありがとう」
「…別に送ったつもりはない」
「…で、ボクの家に何の用事?」
「………!?」
「う・そ …ゴメンね 意地悪して」
頷いて、きびすをかえした彼の背中に手を伸ばし制服のエリを引く
そして再び耳元でささやく
「お詫びのシルシ カメラ後で見てね でも売っちゃヤだよ?」
そう言ってムッツリーニくんを見ることなく家に走った
走ったから、きっと、こんなにも鼓動がうるさくて頬が熱いんだろう



「…反応に困る」
出血量のせいだけではないふらつきで家に帰って、カメラのデータの前で1人頭を抱えることになった
目の前の画面には一枚のブルマ
体操服(上)も履いている被写体もない、ブルマのみの写真
…おそらくこれは、自分が出血多量でノビている間に責任を感じた工藤愛子が撮ったもの
はいたまま撮るのは躊躇われ、脱いで目的のもののみを写したのだろう
ブルマのみでも、これがあの伝説の代物かと思うとありがたさがある
純粋に体操服としてつくられているところが伝説のポイントだ
しかし、被写体がはいているものを一瞬でも期待してしまっただけにその落差は避けられないものがある
決して被写体が目的なのではない、決して、くれぐれも
そう思いながらも、耳が熱くなり、耳元でささやかれた息が思い出される
自分のすぐ近くにあった顔
ふれそうな柔かな頬
近づくとわかる彼女の香り
そんな記憶を振り落とすように頭を振る
「…こんな衣服のみは売り物にならない」
そうつぷやきながら、データを商品リストから外す
この衣服写真の価値は自分だけが知っている
売っちゃヤだよ、とうす闇の中で恥ずかしそうに言った少女がはいていたということは、自分だけが知っている


356:工藤さん(ムツ)注意報 
12/08/30 08:20:12.80 guJhUhIH
おしまい
短くても3行でまとめると

脱がれたブルマの写真の価値って
ムッツリーニ、それは
どうかっこつけても変態です

誤字脱字、間違えての二重文章貼り付け等あったら脳内補正お願いいたします

357:名無しさん@ピンキー
12/08/31 16:45:34.18 SAL/nQ/w
GJ
ブルマはいた工藤さんとかムッツじゃなくても鼻血ものだな

358:名無しさん@ピンキー
12/09/01 00:23:23.68 CZfR+kn5
gj

359:名無しさん@ピンキー
12/09/01 15:24:25.22 FiQTnjEM
くそぅ!!
恥じらいSっ子工藤さんかわいいじゃないか!!
乙です!

360:名無しさん@ピンキー
12/09/08 23:59:34.87 OM3gz6Ve
新作期待保守

361:名無しさん@ピンキー
12/09/18 09:41:06.88 Re34mA9q
ほしゅ?


362:名無しさん@ピンキー
12/09/24 19:47:04.64 Z+bMMASV
姫路の母に責められる明久を妄想した

363:名無しさん@ピンキー
12/09/24 23:54:43.18 MvnqD3Ad
美波と葉月ちゃんとで3P

364:名無しさん@ピンキー
12/09/27 23:08:41.61 eJKmcJmt
美波と葉月ちゃんと姫路さんですね

365:名無しさん@ピンキー
12/10/01 02:29:27.67 shKOoUAi
10.5巻ネタはまだ来てないか…

366:名無しさん@ピンキー
12/10/13 20:42:50.18 bcBCnsm0
SSの保管庫はないんですか?

367:名無しさん@ピンキー
12/10/13 23:11:28.98 K3ZANNG4
>>366
あるよ
ていうか今までリンク張られてなかったな

井上堅二 バカとテストと召喚獣でエロパロ保管庫
URLリンク(wiki.livedoor.jp)

368:名無しさん@ピンキー
12/10/15 13:57:35.88 LKXd7Ibj
玲「本気でアキ君の子供を孕みます」

369:名無しさん@ピンキー
12/10/16 23:08:27.37 z4d2or/W
鉄人「では進路希望調査票を提出してもらおうか」

雄二「『「マグロ漁船に乗る」「海外へ旅に出る」「地球の裏側へ留学する」』」
鉄人「・・・そこまで全力で日本から遠ざかりたいのかお前は」
土屋「『「ヌードカメラマンになる」「ヌードカメラマンになる」「ヌードカメラマンになる」』」
鉄人「その断固たる決意と情熱を少しは世のためになることに向けられんのか」
秀吉「『「○○大学に進学する」「役者になる」「手術を受ける」』」
鉄人「・・・なあ、最後にツッコんだらいかんのか?」

明久「『「塩以外のご飯が食べられるようになる」「2年後まで生き延びる」「幸せになる」』」
鉄人「……お前は2年後どころか2日後の未来も危ういのか」

370:名無しさん@ピンキー
12/10/16 23:17:55.76 KB2znMsg
鉄人「お前らとは進路指導室でじっくりと相談に乗ってやる必要がありそうだな…」

371:名無しさん@ピンキー
12/10/22 13:50:30.98 moZ4Zqyn
新作求ム

372:名無しさん@ピンキー
12/10/23 21:36:06.19 Es1imHN3
今考え中

373:名無しさん@ピンキー
12/10/24 08:00:59.24 QIhcIzoI
>>372
期待!


374:名無しさん@ピンキー
12/11/11 13:08:35.08 VKAfHL0e


375:名無しさん
12/11/11 23:36:16.21 6XcOC2Ah


376:名無しさん@ピンキー
12/11/12 23:36:25.25 evJhx6BV
じゃ

377:名無しさん@ピンキー
12/11/17 22:50:25.39 G9aByXuU
ないと

378:名無しさん@ピンキー
12/11/25 22:35:50.30 ZoFlHpVF
「姉さん、ちょっと話があるんだ」
「あらアキくん。改まってどうしましたか?」
「唐突だけど僕はこの三連休を利用してちょっと旅に出ようと思うんだ」
「良いと思いますよ?見識を広めることは人間形成を豊かにする上でも大事ですからね」
「良かった。理解ある姉を持って僕は本当に嬉しいよ。じゃあそういうことで」
「・・・それでアキくん。『誰と』『何処に』行くのか聞いても良いでしょうか?」
「(ぎくっ!!!)…あ、あはは、やだなあ姉さん。当然独り旅に決まっているじゃないか」
「そうですか。それでは私はアキくんの三歩後ろから慎ましくついて行くことにしましょう」
「ゆ!雄二と一緒なんだ!!」
「他には?」
「ムッツリーニとか、秀吉とか・・・」
「おかしいですね。坂本君はたしか三連休は霧島さんと海外に行っているはずですよ?」
「何で姉さんがそんなこと知っているのさ!!」
「愛するアキ君のため、事前に『裏』を取っておくことは姉として当然の嗜みです
ちなみに、木下君、土屋君の予定も全て調べ済みです。語るに落ちましたね、アキくん」
「それ愛してないよね!?完全に最初から疑って掛かってるよね!一ミリも信用してないよね!」
「さて、そろそろ本当のことを話したほうが楽になれますよ?」
「う、ううう・・・実は、姫路さんに前回ここに居候させてもらったお礼に、今度はウチにご招待したいと」
「そうでしたか。やっと正直に話してくれましたねアキくん。姉さんは嬉しいですよ」
「(・・・や、やり方が汚い・・・。きっと最初から全部知った上で僕の口から言わせたかったんだ)」
「おやどうかしましたかアキ君。では早速行きましょうか」
「何で姉さんまで荷作り終えてるのさ!!」
「瑞希ちゃんのお家とは事前にお話を通してありますので。良かったですねアキ君。姉さんも一緒ですよ」
「ぐううっ…!こんなことなら話さずに黙って行くべきだった・・・」
「ちなみにアキ君が何も言わずに瑞希ちゃんのお家に行った場合、私が強制的に連れ戻す算段になっていました」
「話してよかったっ!!」
「そうでしょうアキくん。正直とは美徳です。これからは何があっても包み隠さず話すのですよ。姉さんは信じてますからね」
「信じてる人間は事前に弟の交友関係にある人間全ての予定を調べ上げたりしないと思うんだ」

379:名無しさん@ピンキー
12/11/27 13:53:05.21 nQKNYgNP
あ、新作
楽しみに続き待ちage

380:名無しさん@ピンキー
12/11/28 05:54:02.36 cOyH02lI
玲さんとしめじさんが寝てる間にロリロリな姫路母を夜這いする明久はまだですか

381:名無しさん@ピンキー
12/11/28 17:51:59.41 NnSIFt3J
明久(女装)と美波(男装)でオナシャス!

382:名無しさん@ピンキー
12/11/29 18:00:31.10 EAP1qLn0
閃いたから書いていい?

383:名無しさん@ピンキー
12/11/29 18:36:39.18 LVHAaWfI
そんなことは投下したあとで考えればいいこと

384:名無しさん@ピンキー
12/11/29 19:12:22.00 Go/ZAKI/
誘い受けするくらいならゴーだ

ところで遅ばけながら10.5読んだんだが入れ替わりネタが面白そうだ
雄二と入れ替わって腕ずくで既成事実を作る翔子とか、女子になって更衣室に潜入するムッツリーニとか、妄想のしがいがある

385:名無しさん@ピンキー
12/11/29 19:16:13.18 eLiinmma
それがなんだ?そういうネタで誰か書いてくれって催促のつもりか?
数ヶ月ぶりに誰か書いてくれてもスルーして誘いうけしかしないようなスレでは
誰も書く気なんかなくなるだろ

386:翔子(in雄二Body)×雄二(in翔子Body) ◆Ud12oggy.UKP
12/11/29 22:50:05.22 Go/ZAKI/
難癖付けても過疎るだけなんだよね、それ一番言われてるから
愚痴るなら愚痴スレ行って、どうぞ


取り合えず即興で投下。NGはトリップでオナシャス!

387: ◆Ud12oggy.UKP
12/11/29 23:07:07.56 Go/ZAKI/
雄二が目を覚ますと、視界に飛び込んできたのは自身を閉じこめる檻だった。
「(翔子の奴、またか……)」
慣れたくもないが、この手のことは多いので慣れてしまった自分が憎かった。
手首に違和感を感じ、確認すると丁寧なことに手錠までかけてある。だが、それは見慣れた手錠よりやや大きいようだ。
「あれ? 買い換え……」
口を開いた時、雄二はようやく気が付いた。首筋に手を伸ばすと、サラサラの長髪の感触があった。
人間の髪は毎日伸びている。だが、一晩でここまで伸びることは有り得ない。つまり……。
「……雄二、目が覚めた?」
扉を開く音に雄二が振り向くと、そこには姿見を引きずった雄二がいた。一方、その姿見に映る自分の姿は翔子のそれ。
つまりは、寝ている間に入れ替わられたということだった。
「なんの悪ふざけだ、翔子」
「……気付いたことがある」
自身の姿で翔子が喋る。
「……入れ替わった上で襲えば、既成事実を簡単に作れる」
最悪の計画に雄二の頭は回避のために回転を始める。
「無理矢理はよせ、犯罪「……になるのは雄二。だから雄二は私を受け入れ、和姦にするしかない」
「今、したところでお前は俺の姿だ、興奮するのか?」

388: ◆Ud12oggy.UKP
12/11/29 23:13:25.48 Go/ZAKI/
「……だからこれを持ってきた」
翔子は答えながら檻の外に姿見を設置した。檻に手錠で繋がれた雄二(in翔子Body)の姿が目に入る。中々に犯罪的な絵面だった。
「……これで準備万端」
檻の中に翔子が入る。一歩一歩近づく翔子の姿は雄二にとって、人生の墓場から襲いくる死神に見えた。
翔子の体になって改めて自分の体を見た雄二は自分の恵まれた体格を恨んだ。
「クソッ、むざむざやられるか!」
手錠が邪魔だが、雄二は無理に戦闘体勢をとる。肉体的には不利だが、喧嘩の経験値なら圧倒的に雄二に分がある。
「……ゆう、……翔子」
雄二になりきってか、雄二を翔子と呼ぶ翔子。翔子が伸ばした手を避け、カウンターの右拳を胴へ叩き込む。だが。
「……雄二の体、すごい」
自身も相手も肉体が違う。翔子の打撃力ではまるで歯が立たない。
「……観念して、翔子。優しくする」
雄二を翔子が抱き締める。雄二は逃れようと足掻くが、力が違いすぎた。
次は顔に手がかかった。そして、目を閉じた翔子(in雄二Body)の顔が雄二(in翔子Body)に迫る。
単純な腕力はともかく、この手のホールドは元より翔子の方が巧く、肉体まで違う以上、逃れることは不可能だ。

389: ◆Ud12oggy.UKP
12/11/29 23:18:23.19 Go/ZAKI/
そして、二人の唇が触れ合う。舌が差し込まれるが、噛み切るわけにもいかない。
雄二の口内で翔子の舌が雄二の舌に絡んできた。逃れようにも、逃れる場所がない。程なくして捕まり、柔らかな舌が絡み合った。
「(嘘だろ、気持ちいい!?)」
キスだけで雄二は、いや、翔子の体は興奮していた。
「……翔子の体のことはわた……俺が一番知ってる」
もっともな道理だった。
「……例えば」
翔子は雄二(in翔子Body)の体を反転させ、背後から抱きすくめる。
「……胸はどうすると気持ちいいか」
翔子の手がさわさわと胸を這う。
「んあっ……!」
胸を触られ、快感を得る。雄二は考えたこともなかった。
そのまま手は無遠慮に乳房を揉みしだく。自分の体だけあって、翔子の攻めは実に的確だった。
「んんっ……」
翔子の体とはいえ、胸で気持ち良くなるのは雄二には恥ずかしかった。歯を食いしばり、ぎゅっと目を閉じて必死で耐える。
「……翔子、気持ち良くない?」
「だ、誰が気持ち良くなんかなるか……」
必死で快感を堪え、雄二が返す。
「……あれを見て」
翔子がそう言って指さしたのは姿見。おもわずそれを見た雄二の目に飛び込んだのは頬を上気させた翔子の姿だ。

390: ◆Ud12oggy.UKP
12/11/29 23:20:23.44 Go/ZAKI/
やっぱり即興だと無理があるか、続くかどうかは知らん

取り合えず今日は終わりなのは間違いない

391:名無しさん@ピンキー
12/11/30 08:49:18.30 nCsHxdXQ
>>390
即興でこれだけ書ければ凄いと思うぞ
わくわくしてきた!
続けてくれると嬉しい

392:名無しさん@ピンキー
12/12/13 16:12:22.12 cpUr1L94
続きないのかな

393:名無しさん@ピンキー
12/12/24 23:48:15.23 dWVYFYTl
続きかかれないのでしたら思いついたんで書かせてもらいます
内容は明久と美波で、多分エッチありになると思います

394:アキと美波
12/12/24 23:56:55.38 dWVYFYTl
「え…っと…」
ある日の夕方、ウチは近所のスーパーに買い物に来ていた。両親が共働きのため、家の家事は基本的にウチが行っている。もちろん炊事もウチの担当。今日の晩御飯の材料を買いに来ている。
「今日は、何を作ろうかしら…葉月は何が食べたい?って聞いておけば良かったわ…」
メニューを考えるのって、結構大変だったりするのよね。これが食べたい!とか言ってくれると楽なんだけど。
「今日は和食にしてみようかしら、最近あんまり食べてないし。となると、まずは…」

メニューも決まり、材料を探して店の中を歩いていると、聞き覚えのある声がした。
「あれ?おっかしいなあ…今日はタイムサービスがあるって書いてあったのに、どこにも見当たらない…確かに今日のはずなんだけどなあ…」

あれって…アキだわ!アキも買い物来てたんだ!

395:アキと美波
12/12/24 23:59:26.41 dWVYFYTl
「アキー、アキも買い物?」
「あ、美波!偶然だね。うん、そうだよ。今日の晩御飯材料を買いに来てたんだけど…美波も?」
「ええ、そうよ。」

思わぬ時にアキに会えてウチは嬉しくてすぐに声を掛けた

「ねえ美波、今日ってタイムセールじゃなかったっけ?確かにこのチラシに書いてあるんだけど…」
「タイムセール?今日は特になかったと思うけど…ねえそのチラシちょっと見せて」

ウチはアキの持っていたチラシを見た。確かに今日の日付にタイムセールがあると書かれてある。ただし…先月に。

「アキ…このチラシ先月のよ…」
「ええっ!?そんな…」
「気付きなさいよ…。ねえアキ、このチラシどうしたの?」
「…今日学校で雄二からもらったんだけど…あの野郎…珍しくこんな情報渡してくるから何かあるかと思ってたら…くそぉ!、また騙されたー!」
「あんた達…相変わらず変な争いしてるわね…」

騙す方も騙す方だけど、こんなのに騙される方もどうなのよ…ホント、アキったらバカなんだから。
…けど、そのおかげで今日はアキと二人っきりになれたんだし、ちょっと嬉しかったり。

396:アキと美波
12/12/25 00:06:07.24 dWVYFYTl
「ねえアキ、せっかくだから一緒に買い物しましょ」
「うん、そうだね。せっかく来たんだから今日はここで買って行くよ」
「決まりね、アキは何を買っていくの?」
「うーん…今日はこのタイムセールの商品で晩御飯を作ろうとしてたんだけどなあ…どうしよう…」
「ふふ、それじゃウチが一緒に考えてあげる。」
「ホント?ありがとう美波!」
「それじゃあまずはアキの家の冷蔵庫事情を教えてもらおうかしら、どんな感じ?」
「えーと…卵はあって、それから…」

二人で一緒に店内を回る。たまに今日学校であったこと、明日のことなど話しながら、そんな何気ないアキとの買い物が続いた。

397:アキと美波
12/12/25 00:10:23.66 P7OCsk52
「……」

そういえば結構久しぶりな気がするわ、アキと買い物するのって。アキとの買い物…しかも一緒に晩御飯を決めながら…ってなんだか夫婦みたい///

「美波?」
「…!!あ、ご、ごめんアキ!ちょっと考え事してて」

そんなことを考えていると、ふいにアキから声を掛けられウチは慌てふためいてしまった。

「考え事?」
「あの…えと…うん!、アキと買い物をするのって久しぶりだなって」
「あ、そういえばそうだね。」

そういえば前にも同じようなことを考えたことがあったっけ、確かあれはウチがまだ日本に来たばかりの頃…
日本語が解らなくて買い物にも苦労してたっけ…。

398:名無しさん@ピンキー
12/12/25 00:13:22.30 kqtg72xK
もっふるもっふる

399:アキと美波
12/12/25 00:37:34.23 P7OCsk52
「…ねえアキ。」
「ん、何?美波」
「前によく買い物に付き合ってくれたことがあったじゃない」
「前に…?ああ、去年あたりの事?」
「あの時ね、ウチ…すっごく嬉しかったのよ」
「嬉しかった?」
「うん、あの頃のウチって日本語が全然だったでしょ。買い物さえも不安だったの。書いてある字が読めなくて、どれがどれか解らなくて、買っても違う商品だったなんてこともあったの」
「だからアキが買い物に付き合ってくれて本当に助かったのよ?アキが色々教えてくれたから」

そう…本当にアキはウチにいろんなことを教えてくれた。アキがいたから今のウチがいるっていっても過言じゃないのかもしれない。アキと話したくてウチは日本語の勉強を頑張った。誰かのために頑張っているアキの姿を見ると、ウチも頑張ろうって思える。

そして…人を好きになるということ。

アキがいなかったら、ウチはずっと孤独だったのかもしれない…誰にも相談できず…日本語も覚えられず…。
そんな暗闇からアキはウチを救ってくれた…。最初、あんなに邪険に接したのに…。
本当にバカで優しいウチのヒーロー。
アキが助けてくれたあの日から、ウチはアキの事を想っている。この想いが恋だと気付くのに時間はかからなかった。

「本当に…アキは…ウチに…」

400:アキと美波
12/12/25 01:05:45.93 P7OCsk52
あの日の事を想うたびにアキの事で胸がいっぱいになる。ウチは…アキに…

「…美波?」
「え…あっ!ごめん、アキ、急に変な事言っちゃって!」

アキに呼ばれてハッとわれに返る。ウチったらなんだか感傷的になっていたようだ。

「変な事?、…って美波!?なんで泣いてるの!?」
「ふえっ!?」
さらにいつのまにか目に涙も溜まっていたらしい。
「ええと…あのね、アキ。これは…」
「……」
ウチがなにかを言う前に
「ごめん!!美波!!」
アキがウチに謝ってきた。
「へ!?」
「僕はバカだからよくわからないけど…なにか美波にしてしまっていたんだね?だから…とにかくごめん!」
どうやらアキは自分が原因と勘違いしているみたい…
「ち…違うの、アキ。これは…そう、目になにか入ったからよ!」
「ウソだ…だって、さっきの美波、様子がおかしかったよ」
だー!もう!なんでこういう時に限ってするどいのよ!?

401:アキと美波
12/12/25 02:08:21.04 P7OCsk52
「僕が原因じゃないんだとしたら…美波、なにか悩みでもあったの?」
「え…と…その…」
「僕で良かったらさ…相談してよ。みんなにも。」
「だから…これは…」

ウチがなにか言い訳をいうよりも先にアキが詰め寄ってくる。なんだか周りの視線がウチ達に集まってきてるし、はやくごまかさないと…!

「アキ、ほんとに大丈夫だから心配しないで、さっきのはなんだもないって。」
「ううん、美波って一人で抱え込むところがあるから…心配なんだよ!」

…あきれた。アキったらホント、頑固なんだから…

ホント…なんでこんなに優しいの…
どうしてアキはこんなに人の事を思ってくれるんだろう…。瑞希に聞いたけど、昔からこうだったらしい
この優しさにウチは救われた…
ウチは…?ウチはアキに何をしてあげれているのだろう…?
いっつも意地はってばかりで…ウチは…

「ウチは…アキに…」

上手く言葉にできない…けどなんとなくだけど今確かに思ったことが一つ。
なにか恩返しがしたい…!ウチはアキからたくさんのものを貰った。いまさらかもしれないけど、少しでも返してお礼がしたい!

402:アキと美波
12/12/25 02:08:51.63 P7OCsk52
「僕が原因じゃないんだとしたら…美波、なにか悩みでもあったの?」
「え…と…その…」
「僕で良かったらさ…相談してよ。みんなにも。」
「だから…これは…」

ウチがなにか言い訳をいうよりも先にアキが詰め寄ってくる。なんだか周りの視線がウチ達に集まってきてるし、はやくごまかさないと…!

「アキ、ほんとに大丈夫だから心配しないで、さっきのはなんだもないって。」
「ううん、美波って一人で抱え込むところがあるから…心配なんだよ!」

…あきれた。アキったらホント、頑固なんだから…

ホント…なんでこんなに優しいの…
どうしてアキはこんなに人の事を思ってくれるんだろう…。瑞希に聞いたけど、昔からこうだったらしい
この優しさにウチは救われた…
ウチは…?ウチはアキに何をしてあげれているのだろう…?
いっつも意地はってばかりで…ウチは…

「ウチは…アキに…」

上手く言葉にできない…けどなんとなくだけど今確かに思ったことが一つ。
なにか恩返しがしたい…!ウチはアキからたくさんのものを貰った。いまさらかもしれないけど、少しでも返してお礼がしたい!

403:アキと美波
12/12/25 03:25:01.23 P7OCsk52
けど…なにをすればいいんだろう…?また今度しっかり考えようかな?。…ううん、なんだっけ…確か日本のことわざっていうのにもあった…そう、思い立ったら吉日…だっけ?いま行動しなきゃ。

「アキ」
「…!なに、美波」

ウチがアキにしてあげられること…うーん…

「……」
「美波、どうしてそんな顔して黙っているの…?やっぱり僕が原因なのかな?」

ウチが真剣に考えていると、アキがまた勘違いしちゃったみたい。はあ…今日のウチったらアキに迷惑かけてばっかりね。

…そうね。いまはむずかしく考えててもしょうがないわ。ウチにできること…。そうだ!アキにウチの料理をご馳走しようかしら。前にアキの腕前を知って、アキに負けないようにってずっと特訓してきたんだもの。いまこそ、その成果をアキに見せる時よ。

「え…と」

言おうとすると、なんだが途端に気恥ずかしくなってしまった。なんでウチったら素直に言えないんだろう…
前に葉月と三人で出かける約束をした時みたいに、アキを誘うのよ!…けどあの時のは葉月がいたから言えたようなところもあるし…。ううん、このままじゃだめだわ!素直にならなきゃ…!

「アキ!」
「は、はい!」

急にウチが元気になってアキが少し驚いたような顔をしている
…うん、この勢いで誘ってしまおう

「そのとおりよ!ウチがこんなになってる原因はアキにあるのよ!」
一応ウソではないわね
「え…それじゃあ…」
「だ、か、ら、アキには罰として…」
「…うん(ゴクリ)」
この勢いで…
「ウチの新作手料理の試食をしてもらおうかしら」
「へ…試食?それで許してくれるなら、全然構わないけど…。いつするの?」
この勢いで…
「そうね、今度のクリスマスの日、ウチでホームパーティーをやるからその時にね!」
「クリスマスの日に!?」
この勢いで…
「そうよ、クリスマスの日…」

この勢いで…ってええ!!?ウチったらなにアキをさらっと家のパーティーに誘っているのよ!?
確かにその日にウチの家はパーティーの予定があるけど!
お父さんとお母さんになんて紹介すればいいのよ!?
誘いたい男の子がいるんだけど…って完全に彼氏と思われちゃうじゃない!!勢いにまかせてなんてこと言ってんのよ!ウチは!?

404:名無しさん@ピンキー
12/12/25 08:42:15.76 kqtg72xK
こいうの好きだぜ

405:アキと美波
12/12/25 13:44:54.89 P7OCsk52
思いついたのを勢いで書いてたら着地点がわからなくなってきた
ちょっとだけまとめる時間ください

406:名無しさん@ピンキー
12/12/25 15:33:38.87 AR4g2Isq
>>405
すっげえ俺得SS
正座して待ってる

407:名無しさん@ピンキー
12/12/25 21:12:10.05 BpQO4sV0
>>405
うむ
続きを期待しているぞい

408:アキと美波
12/12/25 21:50:00.65 P7OCsk52
「それじゃあ詳しい日時とか決まったら連絡してね、美波」
「え…!いいの、アキ?」
「うん。特に予定とかもないしね。」
「玲さんは?」
「むしろクリスマスの日に姉さんと一緒にいるのが怖いというか…。前なんか、「アキ君、姉さんと一緒に熱い位聖夜を過ごしましょう」って言って襲われそうになったし…」
「あー…なるほどね…アハハ…」
玲さんはホントにアキが好きなんだなあ…
「美波の方こそいいの?僕なんかがおじゃまして?」
「へ?…そんなの…」

いいに決まってるじゃない。アキと一緒にクリスマスを過ごせるなんて、すっごく嬉しいわよ。
…そういえば、いままで何度もアキをこういうことに誘おうとして、恥ずかしくて言えなかったり、
変な意地はって誘えなかったりしたことがあったっけ…ウチ…そのたびに後悔して…
…もうあんな思いは嫌、せっかく素直に言えたんだもん、今回こそは…!

「いいに決まってるじゃない」

自分の想いを素直に言おう。
ウチは笑顔でアキにそう返した

409:アキと美波
12/12/25 21:51:58.81 P7OCsk52
>>408
訂正
×熱い位 ○熱い

410:アキと美波
12/12/25 23:49:19.40 P7OCsk52
今日はクリスマス。夕方、美波との約束どおり僕は美波の家の前に来ていた。
姉さんはこの日は、仕事が遅くなるらしいので、結局僕一人で来ることになった。

「……」

一人か…なんだろう…急に緊張してきた…!
いままで何度か美波の家に来たことがあるのに…それは勉強会とかでみんなで来てたからかな?
今日は僕一人、しかも美波のお父さんとお母さんがいるのか。なんて紹介されるのかな。
…同じクラスのバカな奴、とか言われたりして…

「それにしても…なんで美波は僕なんかを誘ってくれたんだろう?」

せっかくの一家の団欒なのに。僕なんかが入っていいのかな?しかも僕一人でなんて…両親に彼氏とか思われちゃうかもしれないのに。

…彼氏って…ん?なんだろう今度はドキドキして来た…!
そう今日はクリスマス。日本では(なぜか)恋人同士が過ごす日となっているあの。ここに来るまでにも何人かカップルを見ている。
そのたびに嫉妬の念を送ってやったが。

「そんな日を、僕なんかと過ごしていいのかな…美波は…」

いいに決まってるじゃない、美波はあの日笑顔でそう言ってくれた。
…もしかして美波は僕とクリスマスを過ごしたくて…?
美波はよく僕に…その…そういう期待させるようなことを言う。今回のだって。まさか美波は僕の事が…

411:アキと美波
12/12/25 23:51:28.78 P7OCsk52
「…ってそんなわけないか」

自分で言うのもなんだが、美波が僕みたいなやつのことを好いてくれるわけがない。前にだって美波自身からも、そんなわけない、って言われたし。
そう…そんなわけ…

あれ…なんでだろう…?なんだかすごく残念な気持ちになる…

「……」

僕はそのまま考え込んでしまった。なんだろう?この気持ちは…?どうしてこんなに悲しくなるんだろう?

そんな風にしばらく考え込んでいると

「あっ!バカなお兄ちゃん!いらっしゃいです!」
「…ッ!あ…葉月ちゃん」

美波の妹の葉月ちゃんが僕に気付いて玄関から顔を出して呼びかけてきた。

「バカなお兄ちゃん!来てくれて嬉しいです!葉月、この日のことすっごく楽しみにしてたです!」
「ありがとう、葉月ちゃん。おじゃまするよ。」

葉月ちゃんに招かれ、僕は美波の家に入って行った。

…さっきのことはまた今度考えよう。今は美波とのパーティーを楽しむとしよう。

412:アキと美波
12/12/25 23:55:06.94 P7OCsk52
「アキ、いらっしゃい。」
家の中に入るとエプロン姿の美波が出迎えてくれた。
「あ、美波、今日は呼んでくれてありがとう。」
「ちょっと待っててね。今、料理作ってるところだから。」
「あ…僕も何か手伝うことないかな?」
「いいのよ、今日はアキはお客様なんだから、ソファーにでも座って待ってて、もうすぐお父さんとお母さんも帰ってくるだろうから。」
「うん…わかった。楽しみに待ってるね」

料理してるところを見てつい手伝おうとしてしまった。いっつも炊事してるから、癖…なのかな?
お言葉に甘えてゆっくりさせてもらおう。それによくみると僕も知らない料理が並んでいる、もしかしたらだけど、ドイツの料理なのかな?それならやっぱり僕には手伝えないかな?

「今日は腕によりをかけて作るです!」
「あれ?葉月ちゃんも料理するの?」
「はいです!最近、葉月もお姉ちゃんに料理を教えてもらっているです!」
「へー…えらいねえ、葉月ちゃん」
「えへへ…」

僕が葉月ちゃんの頭をなでると葉月ちゃんは嬉しそうに目を瞑って、顔を綻ばせた。

413:アキと美波
12/12/25 23:56:56.40 P7OCsk52
「葉月ったら、アキに自分の手料理を食べさせたいって、毎日練習してるのよ」
「え?僕のため!?」
「はいです、だって…バカなお兄ちゃんは葉月のお婿さんです。自分の夫に手料理を食べさせてあげるのは、妻の務めです!」
「ええ!?」
「!?」
「お姉ちゃんは料理がすっごく得意なのに、それなのに葉月はまだ料理ができなくて…このままじゃお姉ちゃんにバカなお兄ちゃんを取られちゃうです…」
「ちょっと…!葉月!なに言って…」
「え…えーと…///」
夫婦って…美波と…僕は返事に困っていると
「アキ、その…気にしないで、ごめんね、葉月が変なこと言っちゃって!…それに…ウチの料理の腕だって、まだアキほどじゃあ…」
「へ…そ…それじゃあ僕が作ってあげよっか?美波に」
って僕は何を言ってるんだ!?テンパって変なことを口走ってしまった///
「ふえ!?いや…それじゃあわるいというか…そうだ!変わりばんこで作るっていうのは…」

なんだ!?この会話は!?僕たちは何を言ってるんだ!?

「むー…お兄ちゃん達、良い雰囲気です…やっぱりお姉ちゃんには…」

そんな会話をしていると

prrrrrr

「!!」

部屋に電子音が響き渡る、どうやら電話のようだ。

「あ…ウチちょっと出てくるわね」

電話のおかげでなんだか妙な雰囲気が解消された。
ふー…それにしてもなんだったんだろう?さっきの会話。あれじゃあまるで、美波も葉月ちゃんと同じ理由で僕に料理を作りたいって言ってるみたいじゃないか…
…へ?美波が僕に…ご飯を…?え?え?夫にって……僕に!?

414:アキと美波
12/12/26 01:41:34.86 k0YhZPPB
なんだ…顔が熱い…///
まただ…また美波はあんなことを…
さっき考えていたことが再び頭をよぎる、まさか…だってこれって…美波は…僕のことを…

「……」
「バカなお兄ちゃん?」
「……」

また僕は考え込む。なぜだろう…そうしなきゃって思ってる。そうしないと…後悔しそうで…?…誰が…?僕が…?

美波は僕の事を…?
だとしたら…僕は…?

「アキ?」
「ッ!!みみ、美波!?」
「どうしたのアキ?呼んでも返事しないんだもん、なにかあったの?」

いつのまにか美波が僕の前に立っていた。そう、目の前に。すぐ近くにあった美波の顔を見て、僕は思わず飛びのいてしまった。

「えと…なんでもないよ!」
「そう?変なアキ。あ!そうだった、あのねアキ、パーティーの事なんだけど…」
「へ、パーティーがどうかしたの?」
「実は…今電話があったんだけど…お父さんもお母さんも…今日は遅くなるって…」
「へ?」

415:アキと美波
12/12/26 01:42:58.45 k0YhZPPB
急な仕事でも入ったのだろうか…クリスマスだからかな?忙しいのだろうな…姉さんも今日は遅くなるって言ってたし。

「何時になるかもわかんないって、だから…先にもう始めちゃっていいってさ」
「そうなんだ…」
「パパ…ママ…」

そういうことなら仕方がない。わるいけど先に食べさせてもらおう。あんまり遅くまで待つと葉月ちゃんには大変だからね。

「それじゃ、すぐに作るわね!」
「あ、うん」

そういうと、美波は急ぎ気味に台所の方へ行ってしまった。…なんだか顔が赤かったような…?

「アキと二人っきり…!あ、でも葉月も…」ボソッ

それになにか言っていたような…?

416:アキと美波
12/12/26 01:45:56.53 k0YhZPPB
「「「いただきます」」」

そのあと僕たちはパーティーを楽しんだ。美波の作った料理はとても美味しかった。
葉月ちゃんの作った料理もおいしくて、僕がおいしいよ、と言うと葉月ちゃんは満面の笑顔で喜んでくれた。
一緒のテーブルで料理を囲んでする話はとてもよく弾んだ。学校での話をすると、わからないからなのか、葉月ちゃんはちょびっと不機嫌な様子を見せた。
とっても楽しいパーティーだった。そんなパーティーも終わりに差し掛かったころ、とある話の途中…

「ふっふっふ、葉月には秘策があるのです」
「秘策?」
「そうです、お姉ちゃんのとっておきの胸を大きくみせる…」
「ちょっと!葉月そのことは…!」

葉月ちゃんが言おうとしたことに美波が反応し

ガタッ 

思わず身をのりだした美波はテーブルが引っ掛かり

バシャァン

417:アキと美波
12/12/26 01:46:52.59 k0YhZPPB
「「!!」」

残っていたスープ料理が美波の服にかかってしまった。

「あ…」
「お姉ちゃん!大丈夫ですか!?」
「美波!はやく着替えないと…いやもう…」

かかった量からして下着も濡れているようだった。

「美波、拭いておくから、いったんお風呂に入ってきなよ」
「え…でも…」
「でもじゃないって、その…下着の中も濡れてるじゃないか///」
「うん…ごめんアキ。ちょっと待っててね。すぐ洗ってくるから」
「ううん、ゆっくり入ってきてもいいよ。女の子なんだから、いろいろと毎日のお手入れ?とかもしてるんでしょ」

前に美波の髪を触らせてもらった時、すごくサラサラでいい匂いがした。手入れはかかしてないって言ってたし、きっと毎日しっかりと洗い、お風呂上りにもしっかりと手入れしてるんだろう。

「ありがと、それじゃ入ってくるわね」

幸い、もう料理もほとんど食べ終わりそろそろ片づけようとしていたところだった。パーティーの最中に起きなくてよかった。

418:アキと美波
12/12/26 01:47:56.35 k0YhZPPB
「うん、これでよし…っと。」

床掃除も終わり、僕は葉月ちゃんと美波がお風呂から上がってくるのを待っていた。すると、

「すう…すう…」
「葉月ちゃん?」

いつのまにかもう時計は9時を回っていた、葉月ちゃんにはもうつらい時間のようだ、いっぱい騒いで疲れたのもあるのだろう。僕の膝の上で葉月ちゃんは寝息のようなものをたて始めた。

「バカなお兄ちゃん…」
「なに、葉月ちゃん?」

いまにも寝てしましそうな葉月ちゃんが僕に話しかけてきた。なんだろう?

「葉月を部屋まで連れってって欲しいです…」

前にもあったかな、こんなこと。あの時はこのまま寝ちゃったけど、今回は部屋で寝てくれるようだ。あの時注意されたからかな?だとしたらお姉ちゃんの言いつけを守る、本当に良い子だなあ。

「うん、わかったよ。…よいしょ…っと」

僕は葉月ちゃんを抱きかかえて家の中を歩きだした。するとある部屋の前にさしかかった時

419:アキと美波
12/12/26 01:49:00.55 k0YhZPPB
「お兄ちゃん…」
「なに?」
「お姉ちゃんの部屋から…写真を持ったぬいぐるみを持ってきてほしいです…」
「写真を持ったぬいぐるみ」

前にも来たことがある、ここは美波の部屋だ。写真を持ったぬいぐるみ…ってまさか…

「あのぬいぐるみか…」

前に入ってショックを受けた場所、同級生の衝撃カミングアウト。なんであのぬいぐるみを僕に見せようとしたのだろうか…
そんなことを考えてると、

「もっとバカなお兄ちゃんとお話ししたいですけど…葉月はもうおねむです…、だから…夢の中でもバカなお兄ちゃんに会えるように…あのぬいぐるみと写真を抱いて今日は眠りたいです…」

…なんであの写真を持って寝ることが僕が夢にでることになるのだろう…似てるってことなのかな…?
なんかショックだ…
まあとにかく葉月ちゃんが頼んでいるのだから持ってきてあげよう、

「おじゃまします」

部屋の主は今はお風呂に入っているが、一応挨拶をして入る。

「暗くて見えないな…」

明かりをつけてあたりを見渡す。ぬいぐるみがたくさん置いてあってそれでいてしっかりと整頓がされた部屋だった、こうして見てみると、美波って本当に女の子だなあと思う。
その中でもひときわ大きなぬいぐるみを見つけた、写真も持っている。あの…

「え…!?」

その写真をみて僕は思わず信じられないものをみたような声を出して驚いた。いや、実際少しの間信じられなかった。そこに映っていたものは

「僕…?」

420:アキと美波
12/12/26 02:49:13.96 k0YhZPPB
そんな…なんで僕が…?だ…だって、前に見たときは…
こんな…こんな風に僕の写真を飾ってるなんて…そんなのまるで…好きな相手のことみたいじゃないか…
…!もしかしてあの時のは、なにか手違いで、本当はこの写真を!?

「ねえ葉月ちゃん…美波はいつもこの写真をここに飾っているの?」
「はいです…お姉ちゃんもバカなお兄ちゃんが大好きです…だからこうやって…」

「…………」

僕は動けなかった、頭の中が真っ白になってグルングルンと回っている。僕のバカな頭じゃ理解できてないのかな…?
いや!逆だ!僕みたいなバカでも理解できるからこんなになっているんだ…!
美波は僕の事を好いてくれていた…いつからだろう…?少なくともあの時に写真を見せようとしてくれた時からは…!
今日何度も考えていたこと、美波は僕の事が…それは確かなことだったんだ…!
今までの美波のとのことが次々と思い起こされる。
1年の時から…ずっと僕の隣にいてくれた…
思えば今日みたいなことは何度もあったじゃないか…!そのたびに…僕は…そんなわけがって…!思って…勘違いして…!美波を…!傷つけてきて…!?

421:アキと美波
12/12/26 02:50:06.69 k0YhZPPB
「僕は…バカだ…!」

自他ともに認めるバカな僕、今までも何度も自分をバカだと思ってきたけど…!

「こんなにも自分の事をバカだと思うのは初めてだ…!!」

僕は正真正銘の大バカ野郎だ…!!

「すう…すう…すう…」

どのくらい僕はそこに立っていたのだろうか、少しなのかもだいぶ時間がたったのかもわからない。葉月ちゃんはもうすっかり寝てしまっていた。

「アキ!?」

422:アキと美波
12/12/26 02:51:01.43 k0YhZPPB
僕の名前を呼ぶ声がする。美波…

「アキ!?ウチの部屋で何を…」

リビングに居なかった僕たちを探しに来たのだろうか?

「…!!その写真は!!あ…あ…アキ!あのねそれは」
「美波!」
「!?」

何か言おうとした美波の言葉をさえぎって僕は妙に落ち着いた口調で言った。

「ちょっと葉月ちゃんを部屋に連れて行くよ。ここで待っててくれる?」
「え…あ…うん…」

美波はなにか言いたげながらも、僕の真剣な雰囲気を察してか口を閉じてうなづいてくれた。
僕はすっかり眠っている葉月ちゃんを抱っこして美波の部屋を出た。戻ってきたときに言うことはもう決めている。

自分と美波の気持ちをハッキリさせるんだ!

423:アキと美波
12/12/26 03:50:41.85 k0YhZPPB
部屋に戻ると、美波はベットに座り僕を待っていた。その表情どこか不安な色をしている。
僕は美波の隣に腰を下ろした、すぐそばにいる美波を真っ直ぐに見つめる。
そして美波に問いかける。

「美波、あの写真…」
「…!」
「美波は僕のことをどう思っているの?」
「…ウチは…」

その言葉を聞いた瞬間、美波は僕から目をそらしうつむいてしまった。

「…もう、あんな思いは…!」ボソッ

そしてしばらく考え込んだ後、なにかをつぶやいて、顔を上げた。その顔はなに決意をしたような表情だった。

「アキ」
「…」

僕の名前を読んだ後、美波は僕の目をみて言った。

424:アキと美波
12/12/26 03:52:41.38 k0YhZPPB
「ウチはアキの事が好き!大好き!1年生の頃からずっと…!あの時…ウチと友達になってくれませんかと言ってくれたあの時からずっと…アキを想ってきた…けど…気付いてもらえなくて…」

1年生の時から…ますます自分に腹が立つ、けど今はそんな場合じゃない。

「わかってる、ウチがわるかったんだって…素直に言えず…アキにあたってばっかで…」

いま思い返せば、あの頃の僕は最低だったな…デリカシーの欠片もない…清水さんに怒られるのも当然だ。

「アキと仲良くなっていけたのは嬉しかった…けど…ウチはそんな関係が不安だった…アキは…ウチの事…女として見てないんじゃないかって…」

…僕は美波との関係に甘えていたのかな…ありのままで接することができる美波に…

「けど違った、アキはウチの事を…そんな風に接することができるウチのことを魅力的な女の子って言ってくれた…」
「…!美波!?それは…誰から…」
「あの時…あんた達が教室で聞いてるのをウチも…」

そうか…あの時本人に聞かれたっていうのは、美波のことだったのか…

「嬉しかった…アキがウチの事を…ウチとの関係をそんな風に想ってくれていたなんて…あの日からますますアキの事が好きになった…どうしようもないくらい…」
「…………」

美波の口から僕への想いが語られていく…まぎれもない美波の本心が…僕はその言葉を胸にしまっていく。そのたびに自分の気持ちが浮き彫りになっていく…僕は…

「ウチは一緒にいると楽しくて、バカだけど…本当に優しくて暖かくて…ウチも…ありのままの自分でいられる…アキとの関係が特別で…そんなアキが…世界で一番、好き!!」

そういうと美波は僕の胸に飛び込み、顔を埋めてきた。ちらりと見えた目には涙が光っていた。
ありがとう…美波…僕に本心を伝えてくれて…僕なんかのことを、そんなにも想ってくれて…
あとは僕の番だ…!

425:アキと美波
12/12/26 04:00:15.28 k0YhZPPB
「瑞希は…アキは瑞希のことはどう想っているの…?」

僕の胸に顔を置いたまま美波は僕に問いかけてきた…その声は…震えていた…聞くのが怖いように。

「…」

姫路さん…確かに僕は…姫路さんのことが…けど…ようやく気付いた…ようやく気付けた…美波に抱いてるこの感情は…姫路さんへのものとはなにか違う…もっと、確かなものに感じる。この気持ちこそ、美波に伝えたいこと…

「美波…よく聞いて…」
「…」
「僕は…姫路さんのことが好き…」
「…!!」
美波がビクッと震える。そしてさらに深く僕の胸に顔を埋める…その先は聞きたくない、と言わんばかりに…大丈夫だよ、美波。
「けどね…僕が美波に抱いてる感情はもっと特別なものなんだ。」
「…!」
「僕は美波といるととっても心地いいんだ、本当の自分でいられる。そんな美波との関係が大切だってやっと気付けたんだ、僕は…美波とずっと一緒にいたい!僕は…美波のことを世界で一番愛しているんだ!

これがまぎれもない僕の本心だ!

426:アキと美波
12/12/26 04:18:10.55 k0YhZPPB
その言葉を言い終えたとき美波の震えは止まっていた。僕は自分の胸にいる美波をじっと見ていた。
すると美波が顔を上げ上目づかいで僕を見上げてきた。
その顔は涙で溢れかえっていた。けど悲しそうな感じなんて一切なく嬉しさが伝わってくる。

「アキィ…ウチも…ウチも愛してる!アキの事…誰よりも…!」

美波はそう言って僕を抱きしめてきた。僕も美波を抱きしめ返す。僕も同じ気持ちだから。

「美波…!」
「アキ…!」

そうしてしばらく僕たちは抱きしめあった後、同じタイミングで相手の顔を見つめ…

「「ん…」」

キスをした。前にしたキスとは違う、お互いが一つになれるキス、心も体もあったかくなる…幸せなキス。

427:アキと美波
12/12/26 04:30:42.88 k0YhZPPB
「アキ…またキスしちゃったね…」
「冗談とかじゃ…ないよね…」
「…っ!当たり前じゃないっ…バカァ…」

「「ん……ん…んあ…ぷあっ…はぁ…はぁ…ん…」」

僕と美波は何度も何度も唇を重ねた…離れてもすぐにまた唇を重ねる…離れたくない…お互いがそう言っているようだった。

そして何十回目かのキスの後、

「ねえアキ…」
「なに…美波…?」

とろんとしたような目と声で美波は僕に言ってきた

「キスの次はもう一つの…ウチの初めてを…貰ってくれる…?

428:名無しさん@ピンキー
12/12/26 09:05:29.24 VXvKYhtA
wktk

429:アキと美波
12/12/26 23:02:00.21 k0YhZPPB
何十回目→何回目 さすがに多すぎかもですね

430:アキと美波
12/12/27 23:51:43.38 lj0CbEY7
「え…初めて…って…!」

心臓がバクバクしている。いくらバカな僕でもどういう意味か分かっている。

「ウチじゃ…ダメ?」
「…!そんなわけないじゃないか!」
「ホントに…?だって…前にアキ…ウチのこと…色気がないって…」
「……」

そいう言うと美波はどこかシュンとして横を向いてしまった。…確かにそんなこと言った覚えがある…もしかして美波は気にしてしまっていたんだろうか…なんだか無性に過去の自分を殴りたくなった…だって…

「そんなことないよ、今の美波…最高に魅力的だよ」

キスのせいだろうか…とろけるような表情で僕を誘っている美波はとても色っぽくて…すでに僕のあそこは勃ってしまっていた。正直もう我慢できそうにない。僕は美波の顔を引き寄せ軽くキスをし、ベットに押し倒し、美波の服に手をかけた。

431:名無しさん@ピンキー
12/12/28 00:06:35.64 lIJq9Ky6
まってました!!

432:アキと美波
12/12/28 03:25:35.33 Ue/YX3P0
「あ、ダメ!、待ってっ、アキ!」

美波の静止を聞かず、服を脱がしていく。抵抗もむなしく、美波はあっという間に下着姿となった。その姿を見て僕は…

「…綺麗」

思わずそうつぶやいてしまった。ほっそりした手足に華奢なウエスト、まさにスレンダー美人と呼ぶに相応しい美波の体は本当に美しくて、僕なんかが抱いていいのだろうかと思ってしまうくらいに。

「…ッッ!」

美波は僕に見られてるのが恥ずかしいのかベットに横たわり、腕で目を隠し押し黙っている。
そんな仕草も僕はたまらなく可愛く感じた。僕は続けざまに美波のブラジャーに手をかける。
すると美波は、そこだけは!というように僕の手をつかむが、すでに下着はずらされ、美波の胸があらわになる。

「……」

わずかに膨らんだおっぱいに可愛らしいく立った乳首、初めてみるありのままの美波の胸に僕はまたしても見とれてしまった。

「…ッ!ごめんね…アキ…小さいよね…ッ」

すると美波は泣きそうな声で僕に謝ってきた。やはり美波にとって胸は相当コンプレックスなようだ。
こんなにも可愛いらしいのに…

433:アキと美波
12/12/28 03:26:46.41 Ue/YX3P0
「謝る必要なんてないよ、美波。美波の胸、とっても可愛いよ」
「…でも…アキだっておっきい方が…」
「大きさなんて関係ない、僕は美波の胸が一番好きだよ」
「…ッ!アキ…」

好きな人の胸ってこんなにも魅力的なんだ…僕はそう思いながら美波の胸に触れる。

「んっ…!」

胸に触れたとき、美波からわずかに声がもれる、僕はそのまま美波の胸を揉んでみた。

「んぁ…ぁ…んん…ぁん…」

美波の口から淫らな声が漏れてくる、感じてるのだろうか?僕は今度は美波の乳首をつまんでみた。

「ぁんっ!」

…間違いない、感じてる。それにしても触っただけでこれって…美波ってすっごく敏感なのでは…
僕は美波の胸に顔を近づけ乳首の先端に舌を這わせる。

「ぁっ!んあぁ!」

さらにもう一つのおっぱいに手を持っていき揉みしだいてく。

「ひゃんっ!…んっ…ぁんっ…あっ…!」
「美波…感じてるの?」
僕はあえて聞いてみる
「そんなっ…こと、ぁ!…なっ…ぁん!」
あくまで強気なところを見せようとする美波、やっぱり勝気な性格だなあ、美波は。ならば…と僕は今度は美波の首筋に舌を持っていく。

「アキ!そこは…!っぁ!」

どうやら美波はここも弱いようだ、美波はそうとう感度が高いらしい。
しばらく美波の首筋を舐めまわしていく、

434:アキと美波
12/12/28 03:27:23.74 Ue/YX3P0
「ん…んんっ…んぁっ…」

さらにもう一度美波の胸に手を持っていき、さっきのように触っていく。

「んんっ!!…んぁっ!…ぁん!…んっ!んぁ!」

相当感じているのだろう、もう声を抑えることができなくなってきているようだ。部屋に美波の卑猥な声が響いていく。

「(可愛い…)」

美波の感じている姿をなんだか愛おしくなってきた僕は…

「はぁ…はぁ…アキ…?…んむ!」

再びキスをした、そして舌を美波の口の中に侵入させていく
「んちゅ…んぁ…むちゅ…ちゅぱ…」
突然のディープキスに驚いたのか美波の体がこわばる。
「美波…もっと力抜いて…」
「ん…」
ディープキスのコツは力を抜くことらしい。僕は美波を一旦リラックスさせる。
「ちゅむ…ん…ちゅぱ…ん…ぷぁっ…むちゅ…」
すると美波も舌で僕の舌に応戦してきた
「んあ…ちゅぅ…ぷはぁ!…ん…ちゅぱ…ぁん…んむぅ…ちゅぷ…ぷぁ!…はむ…」
口中の頬裏部分や歯茎などを舌でなぞったりもし始める。相手を貪るように口を交わしていった。
しばらくの間僕と美波は濃厚なキスを交わし続けた。

435:アキと美波
12/12/28 03:28:30.91 Ue/YX3P0
「んっ…ぷはぁっ!……はぁ…はぁ…はぁ…アキぃ…もっと…」

キスをやめると美波は物欲しそうな目で僕に言ってきた。美波はキスをするのが好きなようだ。
正直僕ももっと美波とキスをしていたい。が…僕の性器はもう限界を超えていた。

「美波…僕…もう…」
「アキ…。うん、いいよ…アキ…」

僕は残ってあった美波の下着を下ろす。下着はすでにグショグショに濡れてしまっていた。

「美波…こんなに感じてくれていたんだね…」
「……」///

美波が感じやすいのもあるのだろうが、僕との行為でこんなになってくれたと思うと無性に嬉しかった。
僕も自分の下着を脱ぎ、自分でも見たことがないくらいそそり勃っている性器を出す。

「ふぁ…これが…アキの…」

美波は僕の逸物を見て感嘆の声を出す

「これが…ウチに…」
「怖い?…美波」
「ううん、アキのなら…」

僕は濡れ濡れになっている美波の秘部へ自分のをあてがう。

「いくよ…美波」
「来て…アキ」

436:アキと美波
12/12/28 03:32:35.04 Ue/YX3P0
僕のペニスが美波の腔内へと挿入する。
なにかにあたる感触がした、美波の初めての証だ。そして…

ブチィ!

「んんっ!ぅぁああああああ!?」

処女膜が破ける感触とともに僕のペニスは美波の腔奥へと突き刺さった。

「んん…っっ!」
「大丈夫!?美波!?」

必死に痛みに耐える美波を僕はギュッと抱きしめる。
「無理しないで、美波」
僕は美波が落ち着くまで抱きしめ続けた。
「うれしい…ウチ…アキと一つになれた…」
「美波…僕も…僕も嬉しい…」
しばらく抱き合い、美波も痛みに慣れてきたようだ

「ん…ありがと、アキ…もう大丈夫」
「うん、ゆっくり動くから、痛かったら我慢しないで言ってね」

僕は美波に気を遣いながら腰を振り始めた

437:アキと美波
12/12/28 03:33:27.16 Ue/YX3P0
「あっ…あぁっ…あぁん!…」

美波の腔内はすごくヌルヌルで、僕のによく絡んできた。こ…これは…気持ちよすぎてすぐに射精してしまいそうだ…!

「美波…美波…」
「んぁっ!アキっ!ぁあん!」

美波もだんだんと快感し始めてるらしい。美波の喘いだ声と性器の出す淫らな音が部屋中にこだまする。

「っあん!んあっ!ぁん…あぁん!」

美波の口がだらしなく開かれていく、表情がどんどんいやらしくなってきた。
そんな美波を見て僕のペニスはますます固くなっていき、腰を振るスピードもはやくなっていく。

「んあぁっ!…ゃぁん!…あぁん!…あっ!…ぁあっ!」
「美波…!美波のなか…気持ちいい…!」
「ぁああっ!…ん…アキぃ…アキ…ひゃぁん!」

僕はさらに美波の胸へと手を伸ばし、美波にさらに快感を与えていく。

438:アキと美波
12/12/28 03:35:10.36 Ue/YX3P0
「ああっ!…だっ…だめぇっ!感じっ…すぎちゃうぅっ…んぁああん!」

今日発見した美波の感じやすいところを触っていく、相当快感なようで、美波はよだれを垂らしながら喘ぎ声を発していく。

「んあっ!あきぃ!…ウチ…もうぅ…」
「み…美波…ぼくも…ぼくも…」

すでにお互いが限界を迎えようとしている…

「アキぃっ!…おねがい…ぁん!…ぎゅって…してぇ…」
「美波…」

僕は美波へと覆いかぶさると、美波を優しく抱きしめた。
「アキっ!…んぅぁ…アキぃ…!」
僕の名前を呼びながら美波も僕を抱きしめ返す
「アキぃ!…んぁ! あぁん! ぃっ!…すきっ! だいしゅきぃっ…!」
「僕も…はぁっ…はぁっ…僕も好きだ…!美波!」
「むちゅ…ちゅぱ…んあぁん!…ん…ちゅむ…んんーっ!ぷあぁ!…はぁっ…ひゃぁん!ぁん!」
抱きしめ合いながらキスをする…お互いが相手のすべてを欲しいかのように求め合う。

439:アキと美波
12/12/28 03:36:00.96 Ue/YX3P0
「美波…っ…美波…!…も…でる…!」
「むちゅ…ぷぁっ!…あきぃ…うちも…イく…イっちゃうぅ…!」
「美波っ!…美波っ…」
「きてぇっ!…あきぃっ…うちのなかに…あきの…っぱい…だしてぇ…っ!」

美波が僕を逃がさないかのようにさらに強く抱きしめる…もう…限界…

「美波っ!…で…る…!」

僕はありったけの精液を美波の腔内へと注ぎ込んだ。

「ひゃぁっ…ぁあああああああああああああああああああああああああぁっ」

今日一番の美波の嬌声が響き渡った。

440:名無しさん@ピンキー
12/12/28 09:01:52.70 lIJq9Ky6
いいよいいよ

441:名無しさん@ピンキー
12/12/29 18:21:34.86 CQq/3pDn
連投規制がまだ続いているのか?
ここまで来れば後はEDだ頑張れ!

442:名無しさん@ピンキー
12/12/29 18:22:21.83 CQq/3pDn
それとももう1回戦行くか!?w

443:アキと美波
12/12/29 23:04:59.01 cR8cJb7E
ビュルルルルル!ドピュ!ドピュ!
美波の一番奥で僕の精子が際限無く溢れ出す。

「ふぁああああああああ…!アキの…いっぱいでてりゅぅ…!」
「ぐ…こんなに…!」

いままで出したことのないような量の精液が出ている。おしっこと錯覚するくらいの感覚だった。

「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
「ふああ…ウチの中…アキでいっぱい…」

僕と美波は繋がったまま抱きしめ合う。そしてお互いが落ち着いてきたところで僕は美波の腔口から自身の性器を抜き出した。

「あ…出ちゃう…」

美波の秘部から僕の精液が垂れ落ちる。それを美波は指ですくい取りまじまじと見つめて
「これが…アキのせーし…いっぱい出たわね…」
美波はうっとりとした表情で僕の精液を眺め
「ウチの中にこんなに出しちゃって…ちゃんと…責任とってよね…アキ…」
そう言った。僕の答えはもちろん

「当たり前じゃないか、大好きだよ…美波」

僕は美波にキスをした。とびっきりの好きを込めて。
僕と美波はそのまま抱きしめ合ったまま眠りについた。

444:アキと美波
12/12/29 23:07:01.33 cR8cJb7E
翌朝、僕と美波は美波の両親から凄まじい説教を受けた。

445:名無しさん@ピンキー
12/12/30 16:23:01.68 9NbuAQvZ
終わりでいいのかな?
まだ続く?

446:アキと美波
12/12/30 21:48:35.51 T89S0PAl
エッチの後、アキとウチはそのまま寝入ってしまい、帰ってきた両親にその様子を見られ、すごく怒られてしまった。
けど、ウチはアキのことを本当に好きでアキもウチのことを本当に好きだと言ったら、そういう問題じゃない、未成年だからとか、避妊はちゃんとしなさい、
と言われたりしたが、ウチ達の気持ちは本物だというのが伝わってくれたのか、しばらくして説教は取りやめてくれた。
ウチはいまお母さんと朝食をとっている。ちなみにアキは…

「よくも!よくもうちの娘をおおおおおおおおおお!!」
「ぎゃあああああ!ごめんなさいいいいいい!」

お父さんから制裁を食らっている。どうやらお父さんはウチがアキに取られたのがよっぽどくやしいみたい。
ウチのことを大切に思ってくれているのは嬉しいけど…いまはアキも大切にしてあげて…
そしてウチはウチで目の前には…

447:アキと美波
12/12/30 21:49:19.08 T89S0PAl
「いやーまさか美波がこんなことをする日が来るなんてねー、自分の親がいる日に彼氏とエッチしてそのままぐっすりだなんて…」
「ちょっと…お母さん…!」
「で…どうだったの?彼との昨日のエッチは?」

ウチは今お母さんから質問攻めにあっている…お母さん…なんでそんなに楽しそうなの…?

「どうだったって…初めてでウチもアキも必死で…あんまりよく覚えてないというか…」
「へぇ!二人共初めてだったんだー、良かったじゃない!初めての日が明久記念日で!」
「…!!?お、お母さん!?なんでそれを知ってるの!?」
「ごめんねー美波。この前、美波の部屋を掃除していたら見つけちゃって、あの日記。読んじゃダメかなー思いつつも…読んじゃった。まさかあの彼とここまで進展してるなんてねぇ…」

まさか読まれていたなんて…しかもかなり読み込んでいるっぽい。

「お母さんがあんまり怒んないのは、あの日記読んでたからかね…だって…あんなの読んだら美波のこと応援してあげるしかないじゃない。本当に…良かったわね、美波。」
「お母さん…」

ありがとう…お母さん…

「よくもおおおおおおおおおお!!」
「ごめんなさい、本当にごめんなさいいいいいいいいいいい!!」

448:アキと美波
12/12/30 21:51:58.57 T89S0PAl
しばらくして、アキもウチで朝食を食べ、両親にもう一回謝ったあと家に帰ることになった。
ウチはアキを見送るために玄関にアキと一緒にいる。

「ごめんね、アキ。ウチの両親とあんなことになっちゃって…」
「謝ることなんてないよ、美波。むしろわかってもらえたようで良かった…」

お父さんも最後にはアキのこと認めてくれたみたいだった…良かった…

「その…美波…帰る前にもう一回言わせて…」
「へ…なに?、アキ」

アキがなにやら真剣な顔でウチに言ってきた…なにかしら…?

「あらためていうよ…僕は、美波が好きだ!僕と付き合って欲しい!」
「…!」

そっか…ウチ達はもう恋仲なんだ…嬉しい…本当に嬉しい…アキに想いが通じた…。

「……」
「美波?」

でも…ウチはどうしてもひっかかることがあった…買い物の時に思ったこと…言っちゃいけないと思いつつも…ウチはアキにそれを言ってしまった。

「アキ…本当に…」
「え?」
「本当にウチで良いの…?」

あの日…考えてたこと、ウチは…アキになにをしてあげれるんだろう…

「ウチなんて…がさつだし…すぐアキにあたっちゃうし…」
「……」
「ウチなんかが…ウチなんかがアキになにをしてあげられるのかな…」

我ながら卑屈だと思った…けど、ウチは答えが出せず、アキに聞いてしまった…ウチ…卑怯だ…自分が答えが出せないからって…アキに…

「……」

アキは黙っている…ごめんね…アキ…こんなこと聞いちゃって…

「ご、ごめん!アキ、やっぱりなんでもない、今の忘れて!」

黙ってしまったアキをみて、ウチは不安になって話を切り上げた。そしたら…

「ハァ…」

アキにため息をつかれてしまった。さらに…

「バカだなあ…美波は…」

バカって言われた、アキに。世界一のバカに。

449:アキと美波
12/12/30 22:25:01.20 T89S0PAl
「バ…バカってなによ!ウチは真面目に悩んでたのよ!」
「美波」
「な…なによ…」

アキはウチにどうしてわからないんだとでも言いたげ態度で言った。

「昨日、僕が言ったことも忘れたの?美波」
「へ…昨日…言ったこと…?」

昨日、アキが言ったこと…?いったいなんのことだろう。

「僕は…美波と一緒にいると本当に楽しいんだ。ずっと一緒にいたいって思ってる。そういうことなんだよ。美波が僕になにかしてくれるって言うなら、僕からお願いすることは…美波、これからもずっと僕の隣にいてくれる?」
「…!」

…そっか…そうだった…昨日…もう答えは出てたんだ…ウチも同じ気持ち…
ずっと一緒にいたい
やっと…気づけた…アキとウチは同じ気持ちだったんだって…
ウチはアキに飛びつきアキを抱きしめた

「ごめん…!ごめんね…アキ!…ウチ…ようやくわかった…昨日のこと…」
「ううん…わかってくれたらいいんだ…美波…」
「ウチからも…ウチからもお願いする!ウチとずっと一緒にいてくれる?アキ…」

アキはウチを抱きしめている手をウチの肩に置き

「いいに決まってるじゃないか」

笑顔でそう言ってくれた。

450:アキと美波と気づいた気持ち
12/12/30 22:31:24.25 T89S0PAl
翌日、Fクラス

「はぁ…なんで冬休みなのに学校に来なくちゃならないんだろう…」

そう、今日は冬休みなのだが、Fクラスはこんな日も補修だ。

「だったら、もっと勉強して補修なんて受けなくていいようになりなさい」
「あ…美波」
「おはよう、アキ」

451:アキと美波と気づいた気持ち
12/12/30 22:49:51.29 T89S0PAl
教室に入ると美波が僕にあいさつをしてくれた。

「あ…えと…み、美波…昨日は…」

昨日のことを思い出して急にきょどりだす僕、だって僕たちってもう…恋人だし…

「なに?もっと恋人らしくしていたいの?…また前みたいにする?」
「前みたい…?」
「ウチが初めてアキにキスした時みたいに」
「…!いや…!あれは…また僕が異端審問会にかけられちゃう!」
「ふーん…だったらいつものままなの?せっかくウチとアキは恋仲になれたのに」
「え…そんな…僕だって美波と…」
「なんてね」
「へ?」
「確かにウチとアキの関係は恋仲に変わったわ。けどね」
「けど?」
「仲の良さはもう変わんないわよ、いままでどおり、楽しくいきましょ」
「…!美波…」

そっか…そうだよね…今度は美波に教えられちゃった…僕たちはいままで通り、ありのまま接すればいいんだ…

「そういうこと、ほら、シャンとしなさい、ネクタイ曲がってるわよ」
「あ…ありがと、美波」

452:アキと美波と気づいた気持ち
12/12/31 00:01:03.19 T89S0PAl
「美波ちゃん、明久くん、おはようございます」
「お、なんだお前ら朝から見せつけてくれやがって」
「今日はお主ら、いつもにもまして仲が良いのう」
「…異端行為!」

「…!そ…そんなことないわよ!なに言ってんのよ…!」ギュー!
「ぐぇええ!」

み、美波!しまってる!ネクタイで僕の首がしまってるって!

「ちょっと!アキもなんとか言いなさいよ!」
「むー!むー!」
「島田よ、ネクタイで絞首しておっては明久がしゃべれんぞ」
「あ!ごめん、アキ。つい…」
「げほげほっ!ふぅ…助かった…」
「ちっ…おしいな…もうちょっとだったってのに」

「アキ…ごめんね…気がつかなくて…」
「…!」ドキッ!

僕は、いままた気づいた。美波はさっき変わらないって言ったけど、やっぱり僕たちは変わっていくんだと思う。

「今度からは気をつけるから…」

美波は僕に対してずっと優しくなった、

「ううん、気にしなくていいよ、美波」

僕は美波のことをすごく大事に思うようになった、

それがいまの僕らのありのまま、だって自分の気持ちに気づいたんだもん、これからも、変わらないようで変わっていくさ。
これから…もっと良いように!

「ありがと、アキ」
「うん!美波」

そんなふうに、僕は…美波とずっと一緒に歩んでいきたい

453:アキと美波と気づいた気持ち
12/12/31 00:02:51.44 xo1QIMbc
読んでくださってありがとうございました

454:アキと美波と気づいた気持ち
12/12/31 00:14:30.44 xo1QIMbc
いろいろまとめ
明久記念日って25日なの?←作中のセリフ的にこのあたり以降の日なのでこの日にしちゃいました。
美波の両親って?←はい想像です
どうしてエッチの時にお風呂上がりの美波の匂いをクンカクンカする描写を入れなかったの?←僕は…バカだ…

455:名無しさん@ピンキー
12/12/31 09:24:21.23 VmlZtW2t
>>453
とってもよかったぜ!
文言が気になる部分もあったけど脳内補完で問題ない


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