キモ姉&キモウトの小説を書こう!part40at EROPARO
キモ姉&キモウトの小説を書こう!part40 - 暇つぶし2ch542:名無しさん@ピンキー
12/01/05 21:28:09.83 QT0GJo+K
姉と妹が仲いい

「おねーちゃんっ」
「はいはい、分かってるよ。もう少しでアキラを起こす時間だしね」
朝方にしては真っ暗な室内。姉と呼ばれた少女は手に持っていた道具を置く。ペンチだ。そのそばには様々な工具が置かれている。
「それじゃあ、アナタも、分かったよね?」
椅子に座らされた少女に向かって、彼女はニコっと微笑みながら同意を求める。
「ひぐっひぐっ」
同意を求められた少女は泣きじゃくりながら首を何度も縦に動かした。彼女の足元には白っぽい小さな破片のような物が散らばっている。本来指を守る物であるソレが。
「よろしい。アキラには近づかないこと。この事は誰にも言わない事。エナちゃん、他に何かある?」
「お姉ちゃん!忘れちゃダメだよ。約束を破ったら、どうなるかって。ちゃんと教えておかないと」
そう言って妹であろう少女は机の上の錐を手に持った。そして椅子に縛られた少女に先端を見せつけるようにしながら近づく。
それを見て縛られた少女は激しくもがいたが、椅子も体もしっかりと固定されていて、ビクともしなかった。
錐を持ったまま足元にしゃがみ込みーーー振り下ろした。


「ん、おはよっ」
昨日泊まりに来ていた妹の友達に挨拶をする。我が家は両親含めた五人家族。両親が旅行に行ったので丁度いいってことで泊まりに来たのだ。ちなみに姉と妹は朝食の準備をしている。
「え、あ、あ、お、おはようございますっ・・・」
消え入るような声。あれ?昨日はもうちょっと元気が良かったと思うんだけど。顔色も少し悪いし。
「大丈夫?」
俺が顔を近づけると同時に、がしゃんという音。友達ちゃんが飛び上る。
「あ、ごめん!お皿割っちゃった!」
どうやら妹がドジをしてしまったようだ。やれやれ。
「まったく、気をつけろよな。大丈夫?」
俺が声をかけると顔面蒼白の友達ちゃんは首をカクカク振りながら後ずさった。嫌われてしまったのかもしれない。何かした覚えもないんだけど。
「ほらほら、彼女、怖がっちゃってるじゃない。男は狼だもんねー」
何時の間にか彼女の後ろに回り込んでいた姉が友達ちゃんの肩に手を添えながら同意を求める。
「姉さん・・・そこはフォローしてくれよな」
「おにーちゃん狼じゃん!ベッドの下とかさっ」
「ちょっ、おまえっ!」
妹を追いかけ回す。今日も我が家は平和だった。


薄暗い部屋の中。妹は先が赤く染まった道具を洗い、姉は床の掃除をしている。
「エナちゃん、なんでわざわざ泊めたの?わざわざアキラに近づける必要なんてないのに」
「だって、お兄ちゃんのこと好きだったなんて知らなかったもん・・・でもしっかり釘を刺したから大丈夫だよ!」
「それもそうね」
そう言って二人はクスクスと笑い始めた。そしてしばらく笑ったあと、ピタリと笑うのを止め、目を合わせ、言った。

ドロボウネコニハオシオキヲ。



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