12/10/27 13:59:29.17 x02aoITP
>>435
紅の豚の序盤みたいなものか、分かります
436:名無しさん@ピンキー
12/11/01 19:31:03.10 GpK9TZhu
>>436
ちびっ子達と一緒に訓練していたり
美容師として働いている宇宙人がどんな髪型にする?とお姉さんに話しかけたり
元々仲のいい女幹部の言葉を自分に対して言っていると勘違いして惚気てたり
それだけで和む
437:名無しさん@ピンキー
12/11/13 00:06:28.37 0pcdDB5u
保守
438:名無しさん@ピンキー
12/11/20 13:51:18.86 y8qR2OXl
暗殺教室の新キャラ見て、
松井さんはどんだけ人外に理解あるのかと思った。
439:名無しさん@ピンキー
12/12/03 15:39:20.09 Anr1VLAW
架空のアイドルグループのイキグサレもこのスレに含まれるか?
見た目に貴賎なしは事実だけど、実力があれば女子三人なのでパフュームのライバルになりそう
440:名無しさん@ピンキー
12/12/26 09:42:07.93 uILhJ527
保守
441:少女と人孤(上)
13/01/03 13:30:42.55 odI7yrhg
月明かりが差し込む寝室に、天蓋の張られた大きなベッドが1つ。
青く照らされた柔らかなシーツの上で、2つの黒い影が、押し殺すような熱い吐息を漏らしながら、妖しく蠢いている。
一方の影は、若い女だ。それも素裸である。女は、桃のようにみずみずしく丸い尻をゆっくりと振りながら、もう一つの影―それは少年「のよう」に見えた―に覆いかぶさり、肌を密着させて、一心不乱に愛撫を浴びせている。
女は17歳。まだ少女と言うべきこの女は、若くして自身の血族を失い、血の理(ことわり)に従って女王位についた、この国の主(あるじ)でもある。
そのやんごとなき少女が、あろうことか一糸まとわぬ姿で、これまた裸の「少年」と脚を絡め、抱き合いながら性戯にふけっている。
少女の目覚めたばかりの性欲を一身に受ける「少年」は、聡明な顔立ちこそしているものの、明らかに少女以上に幼い。ほっそりした腕にはまだろくに筋肉もついておらず、少女と言って差し支えのない印象でさえある。
そして―彼の尾てい骨から生えたふさふさとした尻尾と、頭の上でピンと立つ2つの耳が「人ならざる存在」であることを強く主張していた。
「少年」は、人孤(じんこ)の若い雄だったのである。
ある年の夏。
この地を、有史以来の流行り病(やまい)が襲った。その病魔はまたたく間に多くの命を奪い、当時皇位継承の末席にあった少女を、王族でありながら孤児にしてしまった。
しかも、その孤独を悲しむ暇(いとま)も与えぬまま、女王位に就かせるという厳しい天運を授けたのであった。
その惨状は、人間に近い遺伝子を持つ人孤(じんこ)にとっても全く同様だった。こちらは種族の大半が病に冒され、絶滅寸前にまでその数を減らしてしまう。
微妙なバランスで互いの領域を侵さない不文律を交わしていた両種族は、各々を襲った禍により、一気にその緊張が高まった。
そして、その危機に耐えかねて結ばれたのが、両種族が病を克服した若い命を預けあう、人質政策であった。人間からは女王の後見役の孫娘が、人孤からは皇太子の従兄弟が選ばれ、二月前にそれぞれの元へと送られていた。
そういうわけで、人孤の若い雄が人間の王国にやってくる事になった。それは、彼らの長い歴史の中でも初めてという、異種間交流であった。
しかし、半ば人孤の言われるままに受け入れはしたものの、未だ災禍の後始末に追われる人間にとって、獣人の子供など持て余すを通り越して放置に等しい扱いだった。人孤は人孤で、寂しさに必死に耐えながら、何するでもない日々を費やさねばならない。
見かねた少女は、人孤に「女王の学友」という地位を与え、私邸に住まわせる事にした。
その二人が、まさかこのような関係になってしまおうとは―。
442:少女と人孤(下)
13/01/03 13:34:00.46 odI7yrhg
しゅるり。
少女の細い指が輪を作り、少年の尻から尾の先端までを、優しくくぐらせた。
そこがとても敏感なのか、人孤の少年は軽く眉を寄せ、くっ、と快感をこらえる。
少女とは夜ごと熱い肌を重ねる間柄なれど、若い女王を置き去りにして快楽に溺れるなど、聡い少年には受け入れられぬ道理であった。
かといって、五つも年上の、姉も同然の女性を享楽の世界に導けるほど、彼には性の知識がない。発情した彼女を相手に、必死に理性を保ちながら、愛撫を受け止めるのが精一杯だ。
少女はそのことを知っていた。知っていながら、その愛らしい仕草が見たくて見たくて、優しく意地悪をせざるを得なかった。
だから少女は、うっすらとあばらの浮かぶ少年の身体を優しく抱き、足の親指の先までを丁寧に素足で絡めて、その擦れあう肌と肌との熱で、彼の性欲に容赦なく火をつけた。そして指で再び尻尾を刺激しながら、少女はピンク色の唇で、少年の三角の耳を優しく咥える。
「うぅっ!」
少女のなだからな乳房に顔をうずめながら、少年がたまらず声を漏らす。
子だくさんで知られる人孤は元来性欲が強いのに、こんな美しい少女に、精通も間もない男の欲情を煽られっぱなしなのだからたまらない。
口元に寄せられた少女の乳首をそっと吸い、ツンと立たせて味わってしまう。
「んっ…」
胸に甘い刺激を感じて、少女は思わずきゅっと目を閉じ、白い喉を鳴らす。少年に吸わせている乳首が熱く勃起している事を知り、少女もたまらず膣を濡らす。
少女に組み敷かれている人孤が性欲に耐えられなくなっていること感じながら、お返しにとばかりに、尾に伸ばしていた指を離し、少年の股間へと伸ばす。
人孤の性器は、可愛らしくも硬く反り返っていた。
そして包皮が剥けかけの亀頭からは、獣欲の証である透明の液体がとろとろと溢れている。
少女は人差し指と中指を上手に使い、少年の亀頭に残る包皮を優しく挟むと、親指の腹で透明の液体を塗り広げながら、ゆっくりと引き下ろす。ずるりと包皮が剥け、少年は大人になった。
「あぅぅっ」
吸っていた乳首から口を離し、人孤が嬌声を上げる。それは少年の、というより、むしろ少女という方が近いほど、か細く、甲高い喘ぎ声であった。真っ暗闇なら、性別の区別がつかないほどだ。
「…ふふっ」
ぬめり絡み合う性欲に似合わぬ穏やかな微笑を、少女は浮かべる。「もう、…我慢できない?」彼の耳元でそう囁きながら、少年のカリ首を捕らえた細い指が、少年の亀頭を女性器の突端―クリトリスへと、優しく導く。
少女のそこはすでに泉のように輝き、男を欲する液体で満たされていた。ピンと突き立ったクリトリスが小さく震えて、男性器との口づけを待ちわびていた。
やがて少年の鈴口が、少女の花芽をぴたりと吸い付き、互いの性液をまぶしあいながら密着する。クリトリスがぬるりと押し曲げられ、少年の亀頭から裏筋へと、つるりと滑り落ちる。
「うっ…!!」
思いがけぬ快感に、二人は期せずして同時に声を上げていた。
熱い吐息を互いに浴びせながら、性欲という名の熱病にうなされた少年と少女が、キラキラと光るその瞳を見つめ、視線を絡めあう。
どちらからともなく唇を寄せ合い、親愛の口づけを交わす。
こんなに淫らな行為に溺れているのに、舌を絡めあう口づけを知らない二人。まるで付き合い始めた幼い恋人同士のように、唇を押し付けあって互いの愛を確認する。
理性の下の熱い欲望をむさぼり、決して口外できぬ秘密を共有し合える悦びに溺れる。
少女と人孤。
ともに皇族である禁じられた二人の交尾は、まだ、はじまったばかりであった。
443:名無しさん@ピンキー
13/01/05 02:42:11.93 +laJ08iZ
GJ!
人狐側に行った人がどうなったか気になるので、できればそっちもプリーズ
444:名無しさん@ピンキー
13/01/11 23:54:02.45 Z/AgEaiZ
誠に殊勝、乙であるとタマモ様が申しております
445:名無しさん@ピンキー
13/02/03 04:31:10.74 Tpfpa/w+
ho
446:名無しさん@ピンキー
13/02/05 01:02:04.05 gXkiVWVi
巳年ということは蛇人好きにとっての春だ! と思って書いてたら干支が話題になる季節過ぎた……
・いろいろすいません。
・長くてすいません。濡れ場は10~12、14~15あたりです。
・TS要素があります。
・NGは「しっぽむすび」でお願いします。
447:しっぽむすび1/24 ◆vpePLp7Z/o
13/02/05 01:08:40.52 gXkiVWVi
しかも下げ忘れた……本当にすいません。
以下本文です……
**
扉を開けてから閉じるまで、ずいぶん時間がかかった。
その人が扉の前でとまどっていたから、ではない。その人の身体が、三メートル以上あったからだ。
頭の高さはふつうの人と変わらない。きれいに整えられたショートカット、小さな顔。
スーツに包まれた身体は細く、中性的な雰囲気だ。
普通の人と違うのは腰から下だった。
ロングスカートから伸びるのは二本の足ではなく、鱗に覆われた身体。
それが長く長く、小さな部屋いっぱいに広がっている。
私は自分の身体にあたった彼女の身体に震え、縮こまる。
「ごめんね、いやだった?」
「い、いいえ、へいきです」
むしろ、自分に触られて気分を害しなかっただろうか。
独自の文化を持つ彼らのルールを、私は学んだことがない。
「蛇人に会うのが初めて、って本当?」
「は、はい。ごめんなさい」
「謝らなくていいのよ。この街の蛇人は五十人くらいしかいないし、その半分は大使館の職員だもの。
私も、そう。大使館付きの医師になるわ」
彼女はテーブルの前に置かれた椅子を壁際に動かし、私の正面に場所を占める。
「あらためて初めまして。あなたの後見人となる、マナアマリア・キャンディケインです。マナと呼んでね。あなたのお名前は?」
「く、くろ、です」
彼女が眉をしかめたのを見て、私は反射的に首をすくめる。
頭では彼女が私に暴力を振るったりしないとわかっていても、長年身に付いた習慣は抜けないのだ。
「ちゃんとした名前が、ないのね」
「はい、ごめんなさい」
「謝らないで」
彼女は無造作に私の頭を引き寄せ、抱きしめる。
「大丈夫よ。名前も、住むところも、愛情も、あなたがもらえるはずだったものは全て、取り戻せるわ」
彼女の手が私の頬を撫でた。
蛇人の手は鱗が生えていて、手の甲側に生える鱗は硬いが、手のひら側は柔らかい。
ふにふにした手が触れる度に、黒くてざらざらした自分でけがをするのではと心配になる。
448:しっぽむすび2/24 ◆vpePLp7Z/o
13/02/05 01:10:13.31 gXkiVWVi
彼女は私の頬を撫でて痛ましそうな顔をした。
何年か前に皮をはがれた跡が残る顔が急に恥ずかしくなった。
客受けが悪いと言われて、頬骨から耳にかけてやすりをかけられたときのことは、
今でもときどき夢に見る。
私は彼女の同じ箇所を眺めた。
顔の側面を覆う鱗は、つやつやと傷一つない。
普通人と変わらない柔らかな顔を縁取る鱗は、彼女の顔に理知的な雰囲気を与えている。
顔に鱗があることにこんな効果があるなんて、今まで考えたこともなかった。
「顔のけがも、大きくなれば治るよ」
「ほんとうに?」
「うん。まだ成長期だしね。もっとひどい怪我がきれいに治った人だって見たことあるもの」
彼女はふと気づいたというように、身体を離す。
「ごめんね、さわっちゃって」
「平気です」
これまで私の身体を触ることに断りをいれたり、謝ったりする人はいなかった。
外の世界では普通のことだと解っていても、なかなか慣れない。
「ついで、と言ったら悪いかもしれないけど」
彼女は緊張した顔を私にむける。白い顔がうっすらと紅くなっているのが判った。
「ちょっと、ちょっとだけ巻き付いてもいいかな? しっぽの先だけだから」
「は、はい、どうぞ」
さすがに巻き付かれることは考えていなかったのでびっくりしたが、文句をいう筋合いはない。
彼女は後見人、これから私が従う人だ。
ならば喜んで巻き付かれなくては、と思いつつも、身体は緊張して硬くなってしまう。
「リラックスしてね、といっても初めてだし、しかたないか」
そう言いながら、彼女は私の身体にしっぽを巻き付かせる。
思っていたよりずっとあたたかく、やわらかい。
彼女の身体は白に薄紅の模様が散っている。
私が働かされていた店の、一番売れっ姑だって、こんなきれいな着物は持っていなかっただろう。
449:しっぽむすび3/24 ◆vpePLp7Z/o
13/02/05 01:12:34.31 gXkiVWVi
触ろうとのばした手を私は止めて、眺める。
なんでもとり戻せる、とこの人は言うけど、それは持っている人の言葉だ。
どんなに時間が経ち大人になっても、黒くてみすぼらしい私がこの人みたいになれるわけもないのに。
「くろちゃん」
彼女の紅い瞳がじっと私を見つめている。
ばれてしまっただろうか、私が彼女をねたんでいることが。
こんなひがみっぽい子供はいらないと言われてしまうだろうか。
「くろちゃんの方から、触ってみて」
そう言って彼女はするすると身体を解いてしまう。
少し苦しいような気もしていたのに、彼女の温もりから切り離されると急に心細くなった。
私はかがみこんで、ロングスカートから伸びる彼女の身体をなでてみる。
人間の身体だったら足にあたる場所だけど、触っていいのだろうか。
そう思っていると彼女はびくんと身体を震わせる。
「あ、あの、だめでしたか?」
「え、いや、ちょっとくすぐったかっただけだから。もう少し尻尾の先でおねがいできるかな?」
「ご、ごめんなさい」
あらためて尻尾の先を触ってみると、ざらざらとしてさっきの箇所よりも硬い。
鱗の大きさは上半身に近いほど大きく、遠いほど小さくなる。
私の人差し指の爪と同じくらいの大きさの鱗がびっしりとすきま無くならんでいる。
「尻尾の先はいつも歩くのに使っているから硬いの。人間で言えば足の裏、という感じ」
彼女はおそるおそる身体を撫でている私を見下ろす。
「さっき巻き付いたのは、人間で言う握手に近いかな。
蛇人はだいたい『おはよう』のときも『こんにちは』のときも『おやすみなさい』のときもああするの。
だから慣れて欲しくて。ねえ、くろちゃん。
くろちゃんも巻き付いてみない?」
私は手を止めて彼女を見上げ、それから自分の身体を見下ろした。
養護施設で与えられた、男物のぶかぶかのシャツ、その下から伸びる長い長い身体と黒い尻尾を。
450:しっぽむすび4/24 ◆vpePLp7Z/o
13/02/05 01:14:50.81 gXkiVWVi
私は自分の尻尾をゆるく彼女に巻き付かせた。こんなことは初めてなので加減が判らない。
「いたく、ないですか」
「もっときつくてもいいよ」
育った場所で私は尻尾をできるだけ使わないように、巻き付かないようにと言いつけられていた。
今思うと、人間よりもずっと強い力を持っている身体で逆らわれないようにという配慮があったのだろう。
「きれいな尻尾だね」
おせじなのだろうか。
白くてつやつやした彼女の尻尾に対し、真っ黒なだけで模様もなく、
その上皮膚病でがさがさになっている私の尻尾はとても汚かった。
改めて、巻き付いていいのか不安になる。
「黒一色ですごくきれい。蛇人の間では模様がないのが美人だから、きっともてるよ」
そんなものだろうか。この人の方がずっと美人なのに。
そんな人と尻尾をしっかりと絡ませているのだと考えると、すごくどきどきした。
「だから、これからよろしくね、くろちゃん」
私は何と言ったらよいのか解らなかったので、ただ頷いた。
あとで、ありがとうとか感謝の意を述べればよかったと気づいたのだが、頭が回らなかったのだ。
物心つく前から人身売買組織の片隅で育てられ、同族に出会ったこともなかった蛇人の子供である私は、
こんな風に温かく笑う人に会ったこともなかったのだから。
451:しっぽむすび5/24 ◆vpePLp7Z/o
13/02/05 01:17:51.32 gXkiVWVi
その日のうちに、私は養護施設から彼女の家に移った。
私のいた組織に警察の手入れが入ってから一ヶ月、それからこの施設で暮らしていたが私物はほとんどない。
見送ってくれる人もいない。
施設の職員は私の下半身から目をそらしひきつった笑顔を浮かべたし、
ひきとられている子供たちは怯えた顔で遠ざかるか、
悪口を言おうとした口を職員に抑えられて遠ざけられた。
蛇人は世界的にとても数が少なく、あまり知られていない種族だ。
今でも蛇人は毒のある牙でかみついて子供を丸飲みにすると信じる人がたくさんいる。
そして、ここが重要なのだが、蛇人はとてもお金持ちだ。
三百歳を越える平均寿命で富と知識を築き上げ、彼らの国は世界有数のGDP を誇っている。
そんな蛇人の少女が密かに誘拐され人身売買組織に育てられていたというのは、世界を揺るがす大事件だった。
組織を黙認していた警察官僚は自殺、ほかにも何人も更迭されたり服役したりしたのだ。
もっとも当時の私はなにも知らず、環境の変化に怯えるばかりだった。
自由になりたい、殴られたくない、おいしいものをおなかいっぱい食べたい、
鱗がついていることを馬鹿にしない人たちと暮らしたい。
そんなことをいつも夢みていたけど、とため息をつく。
警察に保護されたあと、私はずっと養護施設の中に閉じこめられたままでいた。
施設の外にはたくさんの記者がいて、私が窓から顔を出すと写真を撮ったりコメントを求めてくる。
施設の人たちは親切にしてくれるけど目の奥には恐れがあったし、尻尾で軽く触れるだけで飛び上がった。
この小さな国はほとんど普通人で占められていて、蛇人をテレビの中でしか見たことのない人ばかりだ。
組織を出ても、私がみんなから嫌われている厄介ものの蛇人であることは変わらない。
なにも変わらない。
彼女に会うまで、私はそんなことを考えていた。
452:しっぽむすび6/24 ◆vpePLp7Z/o
13/02/05 01:20:11.73 gXkiVWVi
外は驚くことばかりだった。
彼女が自分で運転するミニバンに乗って施設を出たことにも驚いたし
(私たちの下半身の構造上、絶対に車は運転できないと思っていたのだ。
そう言うと彼女は
『普通人だって足が不自由な人がいるんだから、
足が使えない人のための車だって開発されてるんだよ』と笑う。
そう言ってから後ろをちらりと見て、
『この大きさの車でも二人乗りになっちゃうけどね』と肩をすくめた。
私は後部座席いっぱいにおしこめられた私と彼女の下半身が絡まないかと、
胸がどきどきして景色を見る余裕もなかった)
たどり着いた家がすごく大きくて綺麗なことにも驚いた。
私が割り当てられた部屋は大きな窓があって、オレンジの花柄のカーテンがかかっていた。
大きな敷き布団といくつものクッション。
壁に作り付けられた棚以外の家具は折りたたみ式のテーブルだけだ。
「普通人っぽい部屋の方が慣れてるかと迷ったんだけど。どうかな?」
私は部屋の中をぐるりと回ってみて、どこにも尻尾がひっかからないように考えられた部屋なのだ、と感心する。
同時に、こんないい部屋を使っていいのか心配になった。
日当たりがよくて天井も高く、広さは私が組織にいたころ押し込められていた檻の五倍はありそうだ。
その心配が顔に出たのか、彼女は私の頬にふれて微笑みかける。
「もともと余ってた部屋なんだ。この官舎、本当は家族持ち用だから広すぎて」
「ご家族はいないんですか?」
「本国にはいるよ。両親と兄と姉。あ、結婚はしてないけど」
彼女は少し考えこんだ後、口を開く。
「本当は結婚していたり、もっと大人の人がくろちゃんの後見人になれたら良かったんだけど……
蛇人って数が少ないからちょうど良い人がいなくて。
でも、私がんばるから。頼りないかもしれないけどね」
そう言ってまた絡めた尻尾は温かいような心地で、ずっと絡んだままにしておければいいのに、
と私は考えていた。
453:しっぽむすび7/24 ◆vpePLp7Z/o
13/02/05 01:23:51.24 gXkiVWVi
「まずは、服とお風呂だよね」
というのが尻尾を離した彼女の第一声だった。
「服はたんすにいくつか入れてあるの。サイズが合うといいんだけど」
作り付けのたんすを開けてみると、
シンプルなブラウスやTシャツと共に、ロングスカートが何着か掛けられている。
彼女は鮮やかな色に染め上げられたスカートを取り出す。
「このスカートは私たち蛇人の民族衣装のような感じかな。老若男女、どんな場でも着るものだよ。
身体に巻き付けて、帯でとめるの。と、いうか、その、つまり」
彼女がしどろもどろになる理由が解った。
「……施設で虐待を受けていたわけじゃないんです。
ただ、みんな蛇人の……あそこがどこにあるか知らないし、
『もらった服だとあそこを隠せません』とも言い辛いし……」
そう、実のところ施設で支給された服では私の性器をまったく隠せていなかった。
彼らも悪意はなかったのだと思う。
ぴったりと閉じていれば、性器がどこにあるかなんて、普通人には判らないのだ。
それに生まれてこのかた、性器をきちんと隠せる衣服を支給されたことなどなかった。
裸じゃないだけ、組織にいたころと比べればずっといい。
「くろちゃん」
彼女が眉をひそめているのを見て悲しくなる。
そんな常識のない子供はやっぱりいらないと思っているのだろうか。
「一つだけ約束して。言いたいことや、いやなことは、はっきり言うってこと」
彼女は身体を落として、私に目線を合わせる。
「きっと、今まではそんなこと言ったら、ひどい目にあってきたんだよね。
でも、もうこれからは違うの。
いやなことや、恥ずかしいことはいやだって言っていいの。それにね」
彼女は私の着る、ほつれたシャツに触れる。
「くろちゃんがこれまでいた施設の人だって悲しむよ。
本当はいやなことがあったのに、がまんさせて気づかずにいたなんて」
そうだろうか。みんな私のことを厄介ものとしか思っていなかったのではないだろうか。
「目を合わせて、気持ちをはっきり言うの。そうすればきっと、伝わるから」
454:しっぽむすび8/24 ◆vpePLp7Z/o
13/02/05 01:25:34.91 gXkiVWVi
そういえば、私はもう長い間、人と目を合わせていなかった。
組織ではずっと目を伏せて過ごし、助けられた後も同じようにしていた。
もしかしたら、誰かが私と目を合わせようとしていたこともあるのかもしれない。
それに気づかずに、私から拒んでいたのかもしれない。
昨日までの私なら、お人好しすぎる考えだと笑っていただろう。
でも今、少し潤んだ瞳で私を見つめ続ける彼女を前にすると、
そういうこともあるかもしれないという気がしてきていた。
「それから、くろちゃんはもう一つ、我慢していることがあるんじゃない?」
そう言って彼女は私の尻尾を軽くたたく。
「尻尾の先まで、きちんと洗ったこと、あんまりないでしょう?」
私は自分の尻尾……がさがさしたかさぶたで斑模様になっている尻尾を、とぐろを巻いて隠す。
そう、上半身はともかく下半身はほとんど洗ったことがない。
組織にいた頃は時折水をかけられるだけで済まされていたし、
そういうものだと思っていたから施設に入れられてからも格別洗おうと思ったこともなかった。
でもそれはきっと、普通の蛇人から見れば不潔で恥ずかしいことなんだろうな、
と縮こまる私の尻尾を、彼女の手が撫でる。
「綺麗にすれば皮膚病だって治るよ。
今日はとことん、身体のすみのすみまで洗いつくすから、覚悟しててね」
この住居の浴室は、私が今まで入った中で一番広いものだった。
なにしろ、私は全身がきちんと入るお風呂に入るのは初めてだ。
組織でも施設でも、私の下半身はシャワールームからはみ出してしまっていたのだから。
その上、ちょっと窮屈ながら彼女も一緒に入れるのだから想像を超えた広さだった。
「蛇人のお風呂って、どこもこんなに広いんですか?」
「ここは割とぜいたくな方かもね。
都会だとお風呂のスペースが確保できないから、公衆浴場に入る人が多いよ」
彼女はちょっと苦笑する。
「外国のバラエティ番組が蛇人国を紹介するとき、だいたい公衆浴場がネタにされるんだよね。
普通人から見たら大量の蛇人が身体を密着させてくねくねしているのが地獄的光景に見えるみたい」
私は今密着している彼女と私の身体を見ながら、その光景を想像しようとした。
そんなにたくさんの蛇人がまず想像できないし、
知らない人たちと身体をくっつけるのはかなり恥ずかしいことなのではないかと躊躇してしまう。
455:しっぽむすび9/24 ◆vpePLp7Z/o
13/02/05 01:28:01.03 gXkiVWVi
今だって恥ずかしいのに。
私は横目で彼女をうかがった。
ボディソープのボトルを振って中身を確かめている彼女は特に羞恥を感じていないみたいだ。
先ほどの話通りなら、蛇人は他人に裸を見せるのに慣れているから、ということになるのだろうか。
それとも普通人と違って上半身の多くも鱗で覆われているから?
自分の身体もそうだが、蛇人の身体で鱗が生えていないのは顔と胸くらいだ。
それにしても、と私は彼女の胸を見て考えてしまった。
「なに?」
「な、なんでもないです!」
彼女はぷっと笑って胸をそらす。
「当ててみせましょうか?
私の胸が平らなのは、私が特別に平らなのか蛇人という種族が平らなのか、ってことじゃない?」
私は真っ赤になってうつむいた。
視線の先には私のやはり平らな胸がある。
「答えを言うと、これは種族の特徴なの。
蛇人は子育てにあまり母乳を必要としないから、胸が発達しないのね……がっかりした?」
「え、いや、その」
私はなんと答えたものか判らず、首を横に振る。
「私たちは胸が平らなのが普通なんだけど……
外国から文化も入ってくるし、今時の子の間では胸に詰め物をするのが流行ってるみたい。
中には豊胸手術をする子までいるけど、医師としてはおすすめできないな。
くろちゃんは、大きい方がいい?」
「い、いえ、ふつうが、いいです」
「普通が一番だよね」
言いながら彼女はシャワーのノズルを手に取り、蛇口をひねった。
温かな水の粒が彼女の鱗の上ではじけて転がる。
つやつやした鱗は水を受けて真珠のようにきらめいた。
思わず見ほれていると、泡だったスポンジを手渡される。
「ほら、ぼーっとしてないで。私は尻尾の先から洗っていくから、くろちゃんは身体の上からね」
彼女は私の尻尾側に移動し、スポンジを持て余す私をよそに洗い始めた。
彼女の爪がこりこりと私の鱗の間をひっかくのが判る。
私はくすぐったさに耐えられず、尻尾を大きく振る。
456:しっぽむすび10/24 ◆vpePLp7Z/o
13/02/05 01:31:31.53 gXkiVWVi
「こら、じっとしなさい」
「だ、だって、くすぐったくて」
「我慢」
我慢できない。彼女は跳ね回る尻尾にかじりつき、頭から泡まみれになっている。
黒い自分の尻尾と白い石鹸液の組み合わせがとても卑猥に見えて、私は自分の発想を恥じた。
恩人で、裏表がなく優しくて、その上同性の人でいやらしいことを考えるなんて、いけないことだ。
そんなことを考えていると知ったら、彼女はきっと悲しむだろう。
「もう、元気だなあ。さっきまであんなにおとなしくていい子だったのに」
彼女はびちびち跳ねる私の身体を尻尾で押さえ込む。
下腹から胸にかけて巻き付いた彼女の身体は石鹸水でぬめり、私の身体を泡立たせていく。
「面倒くさいから、このまま身体で洗っちゃおうかな」
さらっとそんなことを言う彼女に赤面する。
蛇人の社会にはないんだろうか。こう、身体で身体を洗う性的サービスって。
私自身も組織で練習はさせられたことがある。
だが蛇人にまきつかれるサービスを好む客がいなかったので、幸か不幸か練習どまりだったけれど。
もしかして蛇人は身体が触れ合っても何とも思わないのだろうか。
私はこんなに、どきどきしているのに。
「もう、くろちゃんも洗わないとだめだよ」
彼女がふりかえって私をたしなめ、私はあわててスポンジで身体をこすりはじめた。
身体が跳ねる。
「あれ、どこか痛くした?」
「な、なんでもないです!」
彼女がまた私の尻尾に専念し始めたのをうかがい、私は息をついて身体をみおろす。
たいらな黒い胸に、小さく主張するような薄紅の乳首。
硬く充血して立ち上がり、スポンジが軽く触れるだけでびりびりと痺れるような部位。
こんな、人並み以下の大きさの胸なのに(蛇人的には普通らしいけど)
こんなときばっかり、と泣きそうになる。
浅い息をつき、泡の中から顔をだす乳首から目をそらして、できるだけ遠いところを洗う。
457:しっぽむすび11/24 ◆vpePLp7Z/o
13/02/05 01:35:29.04 gXkiVWVi
今までこんな気持ちになったことはなかった。
ほかの組織の子供たちと同じく、私もある程度成長したらいろいろな性奉仕を行うようになったけど、
快感はなかったのだ。膣に挿入されたときでさえ痛いだけだった。
ほかの子供たちが何度かするうちに「感じる」ようになっていくのに、何度やっても痛いだけ。
私は、蛇人はそういう身体なのだと思っていたのに。
どうしよう、どうして、こんなときに。
身体に触れるだけで声がでてしまいそうだが、それでも怒られるのが怖くて、私はスポンジを必死に動かす。
出来るだけ胸から遠いところ、二の腕、首、背中。
でもどこを洗っても快感が胸を尖らせていく。
ほしい、もっときもちよいものがほしい。
胸をぎゅっとしてほしい、わきの下を撫でてほしい、下腹をこすりあげてほしい。
彼女に、それをしてほしい。
私がそんなことを考えているとも気づかず、彼女は背を向けて石鹸を泡立てている。
白くなめらかな背中と丸みを帯びた尻が上下に揺れているのを見ると、猛烈に腹がたってきた。
私はこんなにどうしようもない気持ちなのに、彼女はなんとも思ってない。
ずるい、どうして私だけ、彼女だって、いやらしくなればいいのに
後で考えると、あのときの私はまさしく魔が差していたのだろう。
だが、そんなことに気づく余裕もなく私は身をよじる。
私の尻尾が彼女の平らながら柔らかな胸を、下腹を、そして性器があるべき場所をしめつけ、
こすり上げ始める。
「あ、あの、くろちゃん?」
「なんですか?」
できるだけ無邪気に聞こえるような声を返す。
さきほどまで声を殺すのに必死だったのに、企みを胸に抱いていれば平静を保てる。
私はそんな、薄汚い人間なんだと改めて思う。
「そ、その、尻尾が、へんなところに当たって」
「そうですか?」
私は彼女のあそこをざりっとすり下ろした。
石鹸とは違うぬめりが感じられて動悸が高まる。
「ちょ、ちょっと、離して」
「いやです」
458:しっぽむすび12/24 ◆vpePLp7Z/o
13/02/05 01:39:34.21 gXkiVWVi
私は尻尾の力を強くすると同時に、二本の腕で彼女の尻尾を抱きしめる。
顔の先でびちびち跳ねる、薄いピンク色の尻尾を見つめていると、なんだか変な気分になってきた。
先端にそっと口づける。
ぴん、と反り返った尻尾に唇を這わせた。
若干見た目が似ているとはいえ、これはあくまで尻尾であって男根ではないのだけど、
勘違いしそうになる。
彼女の尻尾が震えているのは、気持ちよくて射精したくてたまらないから、なんて。
口を開け、先端をくわえこむ。
口淫だけは自信があった。
鱗がある身体を抱きたがる客は少なく、いつもフェラチオ止まりだったからだ。
「おまえはフェラチオだけが取り柄だな」と組織では言われていた。
結局私は、目の前にちんぽのようなものがあったらくわえこむような変態ってことなんだろう。
だって、あごが苦しいのに、ざらざらした鱗が口内を削るのに、嬉しい。
口いっぱいに彼女で満たされているのが、
鱗を舌でなぞり軽く歯を立てるたびに彼女が感じているのが、嬉しい。
彼女の手がゆるゆると私の尻尾をしごきあげるだけになり、
荒い息と押し殺した声を浴室にこだまさせているのが、嬉しくて仕方がない。
胸を、尻を、下腹をこすり上げもみ上げて、互いの身体が飴のように溶けて一つになるような気がした。
自分の中から何か熱くて大きなものがこみ上げてきて弾けるのを、
私は彼女の尻尾を噛みしめながら感じていた。
459:しっぽむすび13/24 ◆vpePLp7Z/o
13/02/05 01:44:10.67 gXkiVWVi
しばらく腰を弾ませたあと、私は憑き物が落ちたように冷静になった。
熱い蒸気につつまれた浴室で、冷水を浴びせられたような心地だ。
どうしよう。
なんてことをしてしまったんだろう。
絶対きらわれた。きっと追い出される。それどころか逮捕されるかもしれない。
涙でぼやけかけた視界に、ひょいと彼女が顔をのぞかせる。
次の瞬間、ばしゃっと手桶からお湯をかぶせられた。
「ばか、くろちゃんのばか」
真っ赤に頬をふくらませた彼女の顔が目の前にある。
「あ、あんなの、いや、そもそも私も悪いけど、でも、だめだよ」
「……ごめんなさい」
「泣いてもだめ」
頬を引っ張られる。
「だいたい、その、なんで言ってくれなかったの? 本当のこと」
彼女は私の下腹に目をやったあと、すぐにそらす。
私は問いの意味が解らず首をかしげた。
「本当のこと、ってなんですか?」
彼女は真っ赤になり、もごもごとなにかをつぶやいたあと、意を決したように口を開く。
「だ、だって、きみ、男の子じゃない?」
「え?」
私は彼女の視線を追い、自分の下腹を眺めた。
私の女性器はぱっくりと開き、石鹸の泡と白くどろどろした汁にまみれている。
でも、そこに初めて見るものがあった。
女性器からだらりと伸びた、細長い肉筒。
組織でさんざん舐めしゃぶらされていたものによく似ている。
そんなものがなぜか、二本も突き出していた。
「……なんですか、これ?」
頭からすっと血がひいていくような気がする。彼女も私が嘘をついていないことが解ったのだろう。
心配そうな目を向けて言った。
「今まで、一度も見たことがなかったんだね。これは、蛇人の……おちんちんだよ」
「うそ、だって、こんなの、はえたこと、ないし」
「蛇人のは、身体の奥に収容されているの。
だから子供の内は検査しないと男女の区別がつかなくて……くろちゃん? くろちゃん、大丈夫?」
彼女の声が遠く、辺りが暗くなっていく。
まるで穴の中に落ち込むようだと考えた辺りで、私の意識は途絶えた。
460:しっぽむすび14/24 ◆vpePLp7Z/o
13/02/05 01:48:50.73 gXkiVWVi
ぼんやりとしたオレンジ色の灯りが視界の先に浮かんでいる。
花の形をしたランプだ。壁際の卓に置かれたそれが柔らかな光を投げかけている。
目を上げれば、今日来たばかりの自分の部屋だと判った。もうすっかり日が暮れているらしい。
私はかけられていた布団に頭から潜り込んだ。全部夢だったのだと思いたい。
でも、濡れている髪も、身体に残る石鹸の香りも、現実だ。
私はあそこに手を伸ばしてみた。
今はぴったりと閉ざされ、あんなものが生えている様子はない。
やっぱりあんなの、おかしい。
第一、二本も生えている意味が解らない。
私は裂け目をむりやり開き、指を差し込んでみた。
ほかの場所よりは薄いが鱗が生えている内側が、指を締め付ける。
ほら、指だって入るし、あんなものが入っているスペースなんかない。
あれは幻だったのだ。お風呂でのぼせた頭が見せた、幻。
絡みつく彼女の身体も、石鹸の苦みと汗のしょっぱさが混じる彼女の尻尾も、彼女の甘い声も、全部幻。
そう考えたとき、何かが身体の奥から沸き上がってくるのを感じた。
大きな塊が私の裂け目を降りてきて、差し込む指にこつんと当たる。
とたんに腰に強いしびれが走り、私は思わず声を上げてしまった。
うそだ、こんなの。これはなにかのまちがいだ。
そう思いながらも、指は裂け目の中のそれを探るのをやめられない。
つるんとして丸みを帯びた、果実のようなもの二つ。
それが私の裂け目をぎちぎちと広げ、外に出てこようとしている。
461:しっぽむすび15/24 ◆vpePLp7Z/o
13/02/05 01:56:10.84 gXkiVWVi
「やだ、こんなの」
そう言いながら、私は果実とそれが生える茎を撫で回す。
「で、でてこない、で」
言いながらも、それが嘘だと解った。
出したい。射精したい。
がくがく腰をゆすりながらしゃくりあげる。
気づきたくなかった。
こんなことなら、ずっと組織にいた方がましだった。
今まで自分の口に精を吐き出していった男たちと同じ生き物だなんて、知りたくなかった。
あいつらと同じ、けだもののような欲が自分の中にたぎっているなんて、耐えられない。
なにより、耐えられないのは
「くろちゃん?」
扉が開く音と、彼女の呼ぶ声。
「もう、起きられるかな? 夕ご飯、食べない?」
彼女の声にはわずかな怯えが感じられる。私は動きを止め、じっと布団の中でうずくまった。
しゅるしゅるという音。彼女が部屋に入り、近づいてくる音だ。
「こないで!」
思わず叫んでから言い直す。
「こないで、ください」
彼女は立ち止まり、部屋にしばし沈黙が満ちた。
「くろちゃん、ごめんなさい」
彼女がぽつりとつぶやく。
「許してもらえないと思うけど、本当にごめん。
いやなことがあったら言えって、言ったばかりなのに、
私からひどい目にあわせるなんて、ごめんなさい」
私は答えない。
ただひたすら、布団の中で息をこらえている。
「でも、おねがい、出てきて話を聞いて。くろちゃんは本当に男の子なの。
蛇人の外性器は男性も女性も同じ形をしているし、見た目だけで区別をつけるのは難しいのよ。
その上、蛇人の男性は髭も体毛も生えないし、体型も普通人と比べて華奢だから尚更区別がつかない。
組織には蛇人の身体に詳しい人間がいなかったから、これまで女の子として育てられてしまったんだと思う」
いや、きっと女の方が都合がよかったからだろうと私は声に出さず答える。
大枚はたいて手に入れた蛇人が、商品価値の低い男だと思うのが嫌だったのだ。
だから多少不自然な点に目をつぶって女だと思いこもうとしたのだろう。
「もし、くろちゃんが女の子としてこれからも暮らしたいなら、そうもできるよ。
将来の話になるけど、性転換手術の認可だって下りると思う。これからどうするかは、ゆっくり」
「もう、いいです」
私は布団から顔を出さぬまま、言葉をさえぎる。
「出ていきます。お世話になりました」
私はしゃくりあげようとする声を抑えて、言葉を出す。
462:しっぽむすび16/24 ◆vpePLp7Z/o
13/02/05 02:00:26.74 gXkiVWVi
その、抑えたはずのしゃくり声が、布団の外側から響いてきた。
ひぐぅ、とつぶれるような泣き声とともに、布団がぎゅっと絞られる。
「ご、ごめ、ん、なざい、ぃぃ」
布団の外側に、ぼふっと顔が押しつけられたことが判った。私の顔の目の前だ。
「な、なんで泣くんですか」
「だ、だっで」
向こう側から涙が染みてくる。私はそれに触れたいという気持ちを必死に抑えた。
だめだ、彼女に触れてはだめ。だって、もっと触りたくなってしまうから。
「くろちゃん、ごめん、ね、だから、いがないで」
彼女の腕が私の背中にまわされる。
自分はこらえている一線をあっさり越えてくる彼女にいらだちと、うらやましさと、
なぜか強い愛おしさを感じた。
「こ、こどもみたいに、泣かないでください」
「泣ぐ」
きっぱりと言い切られる。
「泣いで、くろちゃんを止められるなら、いぐらでも泣く」
「ずるいです、そんなの」
私の声にも涙が混じりしゃがれる。
「ど、どんなずるいこともするし、くろちゃんが一緒にいてくれるなら、なんでも、するから」
彼女の息がほう、と布団の外から伝わり私の耳に当たる。身体がかあっと熱くなった。
「うそ。なんでもなんて、できないくせに」
「うぞじゃない、もん」
「じゃあ、私がセックスしてくれ、って言ったらするんですか?」
布団の外側で、彼女が身体を硬くしたのが判った。
私はかえって弛緩していたと思う。
もうおしまいだ。かえってすっきりした。これで後腐れなく彼女と別れることができる。
布団から彼女が身体を離したのが、胸がつぶれるほど苦しいけど、これでよかったんだ。
私は大きくため息をついて目を閉じた。
次の瞬間には、布団にごそごそ潜り込んできた彼女のために目を見開くことになるのだが。
463:しっぽむすび17/24 ◆vpePLp7Z/o
13/02/05 02:05:35.06 gXkiVWVi
「な、なに、やって」
「私とするんでしょう? セックス」
布団の中に二人分の体温が満ちる。
「だ、だめです」
「いやなの?」
暗くてよく見えないが、彼女は私の胸を抱き、上目づかいにこちらを見つめているようだ。
「だ、だってその、マナさんは、そういうことしちゃ、だめ」
「解ってる。本当はだめだよね」
彼女の下半身が私にやわらかく絡みつく。
このままだと勃起しているのがばれてしまう、と焦る私をよそに、彼女の腰はぐりぐりと私の局部をこねまわす。
「だめぇっ、こ、マナさんで、いやらしいこと考えちゃうから、だめ、です」
「そんなの当たり前だよ」
思いの外、冷静な声が返ってきた。
「異性とお風呂に入ったんだから、そういうことを考えるのは普通だし、くろちゃんは何も悪くないんだよ。
……まあ相手が私、というのが、ちょっと、その、逆に申し訳ないけど」
彼女の髪がちくちくと首筋に刺さる。
むず痒さに髪を払ってから、今自分の指はあそこから出た汁でべとべとだと気づいた。
彼女もそれに気づいたのか、触れる身体がかあっと熱くなる。
「わ、私も考えたよ、くろちゃんで、いやらしいこと」
彼女の唇が私の喉に触れた。
そのまま少しずつ、唇は首筋に口づけながら、私の顔目指して進んでくる。
「だから、おあいこ、じゃないな。ほんとうは、わたしは考えちゃだめなことなんだから」
彼女の唇が私の頬に触れたとき、ぽたりと熱いしずくが落ちてきた。
「だから、だめだって、言って。
そんなのずるいと解ってるけど、もう、自分では無理、で、
だから、くろちゃんがだめだって言ったら、もう、しないから」
私は塩辛いしずくを舐めながら考える。
彼女は、ずるい。社会人としては、最低なんだろう。
何しろ辛い環境から保護した私と、いやらしいことをしようとしているのだから。
それに、そもそも、
「ずるいです。そんなの、だめだって、言えるわけないじゃないですか」
いい匂いで、子供みたいにべそをかいている人を前に、なにもしないなんて出来るわけがない。
「さいごまで、ぜんぶして」
そうねだると、彼女の唇は私の唇に下りてきて塩辛くなった口を吸ってくれた。
464:しっぽむすび18/24 ◆vpePLp7Z/o
13/02/05 02:09:09.67 gXkiVWVi
さて、
蛇人の男性には性器が二本生えているが、これを両方いっぺんに使うことはまずない。
二人の女性を相手にしたり、二本を一つの女性器に突っ込んだりするのは、蛇人向けのAVの中だけの話だ。
実際二本同時に勃起状態にするのは大変難しく、だいたい片方が立っていればもう片方は萎えていて、
片方が精を吐き出し終わって一息ついたころに、やっともう片方が硬くなってくる。
常にどちらかが半勃ちで苦しく、いつが止め時なのか全く解らないまま四回くらいしてしまった。
また、蛇人の男性器を収容する性器のうの内側には鱗が生えているが、
蛇人の女性器の内側には鱗がなくやわらかく絡みつく粘膜になっている。
並べてみれば性差は一目瞭然なのだが、普通人の多くは今でも
「蛇人のあそこは内側にも鱗が生えている」という俗信を鵜呑みにしている。
それから、蛇人は普通交わるとき、互いの首を軽く噛み、尻尾の先を硬く絡み合わせる。
私がその夜に知ったのは、そんなことだった。
次に目覚めたのは、まだやっと明るくなり始めた時刻だった。
彼女の額が、私の額にこつんと当てられる。
「もう、朝ですか?」
「まだ。だけど」
彼女の首筋にはいくつも私の歯跡が残っていた。
服で隠せる場所でもないし、外に出たら私としたってことがばれてしまうんだ、と顔を赤くする。
「お風呂に、入りたいんだけど」
「はい」
辺りは私と彼女の体液で煙るようだった。私も次に入らせてもらおう、と考える。
「その、尻尾、離してくれないと」
「あ」
忘れていた。こわばった尻尾をゆるゆると解いていく。
互いの尻尾の間にねちゃりと汁が糸を引いた。
「……お風呂、一緒に入る?」
「……はい」
465:しっぽむすび19/24 ◆vpePLp7Z/o
13/02/05 02:14:36.06 gXkiVWVi
あれほどむらむらしていたのに、
シャワーで身体を洗い流し、温かな浴槽に身体を沈めると邪気がぬけたようになってしまった。
私は同じ浴槽内で身体を寄せる彼女を眺める。
風呂に入ってから無言のままの彼女に、何を言ったらいいのか解らない。
何を言うかだって?
『昨日は魔が差してすいませんでした、なかったことにしてください』以外、
言うことはないじゃないか!
浴槽に肩まで沈むと、余ったお湯が外にあふれだした。
そう、言うしかない。
このまま、彼女と恋人同士になど、なれるはずがないのだ。
私は大きな事件の被害者で、多くの人に注目されている。
その私と『こんなこと』になったと知られたとき、責められるのは彼女だ。
仕事も失い、人生はめちゃくちゃになってしまうだろう。
どうしよう、全部私のせいだ。
「くろちゃん」
彼女の手が私の肩を抱く。
「昨日、約束したでしょう。言いたいことがあったら、はっきり言うって」
彼女のピンク色の爪が食い込んだとき、ぽろりと言葉がこぼれた。
「マナさんの恋人になりたい」
口にしてから、はっとして彼女の顔を見る。
彼女は青白い顔で私を見つめていた。
「無理、ですよね」
彼女はぎゅっと眉根を寄せて、しばらく涙をこらえたあと、こくんと頷く。
「ごめん、なさい、へんなこと言って」
視界がぼやけた。私は顔を洗うようにお湯を自分の顔にかける。
ごまかせる訳もないけれど、顔が濡れているのはお湯のせいだと、自分に言い聞かせる。
「め、めいわくかけて、ごめんなさい、私じゃ、どうやっても、マナさんにつりあうわけ、ないのに」
「違う」
彼女の手が私の顔をぬぐった。クリアになった視界で、彼女の目が紅く燃えている。
「謝るのも、つりあわないのも私の方だよ。
こんなこと、しちゃいけないって解ってたのに、どうしても我慢できなかったの。
初めて会ったとき、まだ男の子だと知らなかったときから、なぜか目が離せなくて」
流れる汗が、首筋に残る噛み跡に染みた。
「今だって、本当はだめなのに、離したくない。くろちゃんを、私だけのものにしたい」
狭い浴槽の中で、私たちはもう一度尻尾を絡み合わせた。
黒い尾と白い尾が結びつき、一匹の生き物のようにのたうった。
466:しっぽむすび20/24 ◆vpePLp7Z/o
13/02/05 02:17:56.66 gXkiVWVi
風呂から出た頃、やっと日が昇り始めた。
彼女はカーテンを開け、差し込む光に顔をしかめてから、にっこりと笑う。
「くろちゃん、自分の尻尾を見て」
「え?」
何のへんてつもない、いつも通りの黒い尻尾だ。
模様くらいついていればいいのに、と何度も思った、薄汚い無地の尻尾。
尻尾の上に朝日がきらめいた。
「え、ええっ?」
思わず声を出してしまう。
いつもの尻尾ではなかった。黒い尻尾の上に虹の光沢が輝いている。
「な、なんで? 石鹸が残ってるから?」
「違うよ」彼女がぷっと吹き出しながら言う。
「黒い蛇人の鱗はときどき虹の光沢を持っていることがあるの。
とても珍しいから、鱗を見ただけで運がいいなんて言われてる。
本国ならアイドルにだってなれるかもね」
実感がわかず尻尾をなんども裏返して見ている私の頬を、彼女はそっと撫でる。
「私、一生分の運を使いきっちゃったかもね。でも、後悔してないよ」
「私も」
背伸びして彼女の首筋に口づける。
「私も、後悔してない。マナさんとこうなったの。何度繰り返しても、絶対に、またこうするから」
彼女はくしゃっと泣き顔を作ったあと、心から嬉しそうに微笑んだ。
そのゆがんだ顔がとても美しく見えて、いつまでもこの顔を見続けていたいと思った。
結論から言えば、私と彼女の同居生活は一ヶ月も続かなかった。
私の本当の両親が判明し、本国に帰還することになったからだ。
467:しっぽむすび21/24 ◆vpePLp7Z/o
13/02/05 02:23:06.63 gXkiVWVi
私の父は商社員で、蛇人の本国を離れて働いていた。
母は父と共に赴任先で暮らしていたが、妊娠が判明して帰国が決まっていた。
だが帰国より先に産気づいてしまったのだ。
母親は病院にかつぎ込まれ私を……正確には私が入っていた卵を……産んだが、
その病院がマフィアの息がかかっている場所とは考えもしなかった。
病院側は珍しい蛇人の卵を商機と見て、両親には卵が死んでいたと伝えた。
長い寿命を持つ代わりに繁殖力の低い蛇人の卵が死んでいるのは、さほど珍しいことではない。
ましてや言葉の通じない外国ということもあって、両親は病院側の説明を信じ、帰国してしまった。
その後、事件の報道を受けて名乗り出て、DNA鑑定を受けて両親であると判明したのだった。
そんな彼女の説明を、私はぽかんとした顔で聞いていた。
「……その人たちと、暮らさなきゃいけないの?」
彼女は困ったような笑みを浮かべる。
「ご両親はずっと、後悔していたそうよ。
本国にさえいれば、無事あなたが生まれて成長していたんじゃないかって。
あなたが生きていたら、ってずっと思っていたって」
「そんなの」
私の中には、顔も知らぬ両親に対する怒りしかなかった。
その人たちがのんきに暮らしている間に私がどんな目にあっていたかなんて、彼らは想像もできないだろう。
そして、やっと手に入れた彼女との暮らしも、彼らは奪っていこうとしている。
許せなかった。
「くろちゃん」
「嫌です」
彼女の言葉をさえぎる。
「そんな人たちと暮らせません。無理にきまってます」
彼らが望んでいるのは、あの日生まれるはずだった可愛い赤ん坊だろう。
組織でありとあらゆることをやらされて、その上男なのに女だと思いこんで成長した自分ではないはずだ。
第一、私はまだ蛇人の本国語もおぼつかない状態だった。
会話さえできないのに、会ってどうしろと言うのか。
「やる前にあきらめるの?」
彼女の強い視線に、少したじろぐ。
「無理だし、嫌です」
「どの辺りが嫌?」
「……きらい、だから」
「会ったこともないのに?」
「会ったことなくても、嫌いな人は嫌いです!」
468:しっぽむすび22/24 ◆vpePLp7Z/o
13/02/05 02:26:27.15 gXkiVWVi
かんしゃくを起こしても彼女はあきらめなかった。
何日も同じ会話をくりかえし、両親からの手紙やらビデオメールやらを見せられて私も認めざるを得なかった。
両親は別に悪人というわけではないし、私のことを心から思っている。
私が複雑な育ち方をしたことを承知しているし、ゆっくりと仲良くなれればいいと思っている。
「……でも、いやです」
十数度目かのやりとりでも、私はそうつぶやく。
「どうして?」
私はうつむいて目をそらした。
「私のせい?」
「……マナさんと、ずっと一緒にいたい」
言ってもしかたのないことだと解っていた。
わがままを言って困らせて、嫌われるだけだと解っていても、彼女と離れることを考えられない。
「くろちゃん」
彼女は私に目を合わせた。
「くろちゃんは知らないんだよ。世界にはいろんな人がいる。
私よりくろちゃんを愛してくれる人も、すてきな人もたくさんいる」
「いません」
「まだ、確かめてもいないのに?」
「マナさんよりすてきな人なんて、いないです」
彼女の目を見て言い切る。その目が自虐的な光を帯びた。
「傷ついたあなたを手込めにして、自分のものにするような女なのに?」
「違います!」
「違わないよ」
あれは私がむりやりしたようなものなのに、そう言っても彼女は首を横に振る。
「くろちゃん、お願いがあるの」
彼女は涙をぬぐい、紅い瞳を大きく開いた。
「私が、本当に世界で一番すてきな人なら、それを証明して」
「証明?」
意味が解らぬ私の顔を彼女の両手が包み込む。
「くろちゃんはこれから国に帰ってご両親と暮らし、そこで大人になるの。
学校に行って、友達を作って、ガールフレンドも出来たりして」
顔に彼女の胸が押しつけられる。頭上の声が湿っているのが判った。
「それでも私が一番すてきだと思ったら、会いに来て」
469:しっぽむすび23/24 ◆vpePLp7Z/o
13/02/05 02:30:00.20 gXkiVWVi
それから、十年以上が過ぎた。
慣れない本国での暮らしは辛いこともあったし、両親と打ち解けるのにも時間がかかった。
過去を知られ、腫れ物にふれるように扱われるのも嫌なものだった。
でも親しい友人もできたし、やりたいことも見つかった。
今の私は新聞社の特派員だ。世界を広く回れる仕事がしたい、
あと正直に言えば……彼女が世界のどこにいても、会いにいけるようになりたい、と選んだ仕事だ。
彼女とは最初の何年か定期的にメールを交わしていた。
次第にメールは間遠になり、この数年は一年に一度くらいだ。
そして今年「直接会いたい」と書いてから、メールは返ってこない。
彼女はもう、私には会いたくないのかもしれない。
あれは若気のいたりで、思い出したくないあやまちなのかもしれない。
それでもあきらめきれず、私は彼女の家まで来てしまった。
呼び鈴を押そうとした指をひっこめる。
これではストーカー以外の何者でもない。
第一、現在の彼女について知っていることはこの家で暮らしていることだけだ。
結婚だって、もうしているかもしれない。
「お母さん!」
高い子供の声に飛び上がりそうになった。
あわてて門の前から離れる。
「あたし、もう出かけるからね! 日曜だからって、ずっと寝てちゃだめだよ!」
子供の声にくぐもった声が応える。遠くてぼやけた声でも、私にははっきりと彼女のものだと判った。
扉が開き、人影が出てくる。
褐色がかった肌と金髪の女の子だ。年は彼女と出会ったころの私と同じくらいだろうか。
快活そうな顔立ちが彼女によく似ている。
「じゃあね! いってきまーす!」
女の子が呼びかけてからドアが閉まるまで少し時間がかかった。
蛇人の長い身体を通すのに時間がかかるからだ。
私は女の子の身体から目を離せなかった。
女の子の鱗は黒だった。それも、虹の光沢を持つ黒。
その上に絡みつくように白と紅色の模様が散っている。
女の子はすれ違う私をけげんそうな顔で見たが、何も言わずに去っていく。
私は脳の処理が追いつかず、遠ざかる女の子の尻尾と、彼女の家を交互に見た。
470:しっぽむすび24/24 ◆vpePLp7Z/o
13/02/05 02:33:44.58 gXkiVWVi
唐突に彼女の家の扉が開き、今度こそ飛び上がる。
「帽子、忘れてるわよ! 今日は暑くなるからかぶっていかない、と……」
扉から出てきた彼女の声が尻すぼみになる。
彼女は私と別れたころとあまり変わらないように見えた。
違うのは髪がのびてゆるく編まれていることくらいだ。
しばらく互いに、なんと言ったらいいのか判らず見つめ合う。
「あ、あの」
口火を切ったのは彼女の方だった。
「見た?」
「み、見ました。あの」
唾を飲んでから続ける。
「わ、私の、マナさんと私の子、ですよね?」
彼女はだまって頷く。顔は真っ赤だ。
「どうして」
どうして言ってくれなかったのか。それも、こんなに時間が経っているのに。
確かにあのころの自分は頼りない子供だったけど、それでもなにか、できたかもしれないのに。
そう言おうとした言葉が胸の中で溶けていく。
「マナさんは年の割に子供だし、変態でどうしようもない人かもしれないけど」
私は彼女の手をとる。手はあのころよりずっと荒れていて、それだけが歳月を感じさせた。
「でも、私にとっては世界一すてきな人だ」
もう私より低い位置にある頭を抱きしめながら、尻尾を絡められればいいのにな、と考えていた。
彼女の尻尾はドアの内側だ。
でもこれから家の中に入れば、いくらでも、失った歳月の分までもできる。
すすり泣く彼女の髪を撫でなから、私はそんなことを考えていた。
(了)
471:名無しさん@ピンキー
13/02/06 10:49:39.38 GMFeuli8
GJ!!
472:名無しさん@ピンキー
13/02/09 23:22:46.50 ftG+YBtd
すごくよかった…本当にGJ
473:名無しさん@ピンキー
13/02/11 10:46:23.66 /6ytiirJ
gj。この前の北海道謎の発光から考えてたが、マジで和平の異種族こないかな
蛇系もエイリアン系も金属生命体でもいいんだが受け入れる覚悟くらいしてるよ
地球は法に捕らわれてるかぎりダメになる一方だし、ここらでバーンと宇宙のヒトがな、こう
474:名無しさん@ピンキー
13/02/27 11:18:35.14 Ty5aBSnr
保守
475:名無しさん@ピンキー
13/03/24 18:49:04.76 pSokpVoO
ほしゅ
476:ロボットPちゃん 1
13/04/01 19:04:26.68 ClHD5iuJ
ロボット×女子大生 6レスぐらい
ごちゃごちゃ説明があるけどロボコンとかカブタックみたいなノリだと思ってね
ズーパルロボット達のステイ先の一つに自分の家が選ばれた時には、アケミも内心ちょっとわくわくしていた。
しかし、『ズーパルロボットプロジェクト』はあくまでも小学生がズーパルロボットと親しむための企画であって、
アケミの家に来たキリン型ロボット、キーロックも、アケミの弟のカケルを連れ出し、
近所の小学生&ロボットコンビと共に宝箱探しなどのイベントに明け暮れる日々を送っている。
もう大学生のアケミに出る幕はないのだ。
(私が子供の頃に、ズーパルロボットがいたらなぁ……)
無邪気に遊んでいられる小学生達が羨ましくもあり、恨めしくもあるアケミだった。
今日は金曜日で大学も三限までだが、大学生らしい華やかな遊びに興じる気力はなく、真っ直ぐ家に帰るつもりだ。
無理して濃くしているメイクも早く落としたかった。
ホームを降りる階段で転びかけたので、黒縁の眼鏡を取り出して顔にかけると、目の前には馴染んだ地元の町。
駄菓子屋の前を通りがかると、
「あ~! まったお宝取り返されちまったよォ……。博士に怒られるーッ」
一台のロボットが地団太を踏んでいた。アケミは眼鏡をかけ直してそのロボットを観察した。
ズーパルロボットステイ地区になってからは当たり前の光景に思えたが、
そのロボットはズーパルロボットにしては不自然だった。傍にパートナーの小学生の姿がない。
もちろんたまたま近くにいないだけとも考えられるが、ズーパルロボットとは異なる雰囲気をアケミは感じ取った。
ズーパルロボットではないロボット、と考えると……。
「……ズーワルロボット?」
ズーワルロボットとは、ズーパルロボットの開発者、阿仁間博士のライバル、来羽博士が彼に対抗するべく
作った悪のロボットの総称である。早い話がパチモンである。
アケミの言葉に、
「あァん?」
とズーワルロボットは左右の足をペタペタ踏み鳴らしながら振り返った。
黒い身体に白い腹、平べったい翼(フリッパーっていうんだっけ)のような腕パーツを持つそのロボットは、
ペンギンモチーフであるらしかった。
「おネエさん、オレさまに何か用か?」
かくんと首を傾げ、不思議そうにアケミを見つめる。アケミは、こんな至近距離でロボットと視線を
合わすのは初めてだった。ちなみにアケミ宅に居候しているキーロックは背が高いので視点が遠い。
このズーワルロボットは、悪ぶってでもいるのかサングラスをかけているが、その奥に見える瞳は円らだった。
(ちょっとからかってやろうかな)
「ねえねえアンタ」
「オレさまはP・キングだ」
「そう。よろしく、P・キング」
「あア、よろし……く?」
「私……、あたしはね、失敗続きで不甲斐ないアンタに悪知恵を授けるためにやってきたの」
ふふん、と真っ赤なリップの端で、挑発的な笑みを作った。
(わあ、私ってば、悪女みたい!)
悪いお姉さんのフリが案外はまって、アケミは内心はしゃいだ。
477:ロボットPちゃん 2
13/04/01 19:05:31.38 ClHD5iuJ
「そいつはありがてぇ話だ! どんな知恵だ?」
P・キングは簡単にノッてきた。アケミは周りを見渡す素振りをして言った。
「ここは人通りが多いから場所を変えましょ」
「おう!」
P・キングは何の疑いも持たずにのこのことアケミの後についてきた。
(この子大丈夫……? 知らない人についていっちゃいけないって来羽博士に教わってないのかな)
と心配したアケミだったが、乗りかかった船だ、適当にアドバイスでもなんでもして帰ろうと思い直した。
ひと気のない河川敷に辿りつき、アケミはまずP・キングに質問をぶつける。
「P・キング、アンタはいつもどんな風にズーパルロボットと対決してるの?」
「んー、やっぱりまずは宝探しが多いかなァ。でもオレさま、なかなか見つけられなくって、
で横取りしようとするんだけど……」
「取り返されちゃうってわけね」
「そうなの」
しゅんとするP・キング。横取りするほうが悪いといえば悪いのだが、ズーパルロボットは小学生パートナーがいるし、
ズーパルロボット同士の連携もある。いくら悪のロボットだって一対複数は分が悪い。
「バトルになることもあるけどよぅ、いっつもオレさま負けちゃうんだ」
P・キングは石ころを蹴り飛ばした。
「あー、ジョーくんとかカンヌちゃんとか、結構強いもんねぇ……」
アケミはクマ型ロボットやカンガルー型ロボットの名前を挙げて頷く。
「おネエさん詳しいな!」
「え、えーと」
仲良くなりたくてこっそりズーパルロボットについて調べたりしてたけどやっぱり小学生の輪には入れなかった、
とは言いにくい。
「大学生だもの、そのくらい知ってて当たり前……よ」
「おネエさんって大学生なんだ! さっすが大学生!」
「え?」
「ちっちゃいのが小学生、中くらいのが中学生、それよりもーっとでっかいのが大学生だろ? すっげェ」
P・キングはフリッパーをぱたぱたさせて感心している。
(間に高校生が入るけどね)
アケミはこの悪いロボットというか頭が悪いロボットを応援したくなってきた。
とは言え悪事のアドバイスだなんてベタなものしか思いつかない。
「人質を取って、その人質とお宝を交換、なんて、どう、かし……ら……」
さすがにそんなこともう何度もやってるんだろうなと感じ、しどろもどろになりながら提案するが、
「うおおおお! それは思いつかなかった! おネエさんすげェ!」
予想外に誉められてしまうアケミだった。
478:ロボットPちゃん 3
13/04/01 19:06:11.81 ClHD5iuJ
「どいつを人質にするんだ?」
(うーん……、ちっちゃい子に迷惑かけちゃうのは忍びないなあ)
「そうね、このあたしなんてどうかしら」
アケミは気取った仕草で髪を掻き上げ、眼鏡を外して微笑んで見せた。
「エッ? おネエさんを?」
「そうよ、お宝を持ってこさせるのにちょうどいいターゲットもいるし。キーロックとカケルのコンビは知ってるわよね?」
「知らない」
「そう、その二人を……って、知らないの?」
「ジョーとかカンヌなら分かるんだけどなァ」
「そうなんだ……」
首を伸ばせば3メートルの背丈を持つ、町でも目立つ容姿のキーロックを知らないとは。
(まあ、いいや)
「今からカケルに電話するから、これを読んでね」
アケミはP・キングにメモ書きを渡してスマートフォンを取り出し、カケルのベルトフォン宛に発信した。
「きさまのあねはあずかった。かえしてほしくばお宝もってくさりばしの下へこい」
P・キングは棒読みでメモを読み上げた。
アケミから言い出したこととは言え、P・キングに後ろから抱きつかれるように拘束されていると
なんだか恥ずかしいし落ち着かない。
早く助けが来ないものかと鎖橋の下で待ちかまえていると、
のそのそキーロックが橋の陰から歩いてきた。カケルはキーロックの首輪に設置された席に座り、
キーロックの角を操縦桿のように握りしめている。
「なんだありゃ! でけえ! こええ!」
いきなり怯むP・キングに若干不安を覚えつつもアケミは
「大丈夫、あいつ背が高いだけでそんな強くないから!」
と小声で励ました。
キーロックはまったく緊張感のない声で
「アケミさん元気ー?」
とのほほんと聞いてくる。
「元気なわけないでしょ、ほら、たぁすけてー!」
「そ、そうだぞ、おとなしく持ってる限りのお宝を渡すんだ! 渡さないとおネエさん返してやんねぇぞ!」
アケミとP・キングは声を張り上げた。
「どうする、キーロくん?」
「んー。あんまりピンチそうに見えないよねー」
カケルとキーロックはのんびりと相談を始めている。アケミはカケルに向かって訴えかけた。
「ちょっとカケル、お姉ちゃんこのままだと帰れなくなっちゃうよ? 助けて」
「キーロくんどう思う?」
「うーんー、あのズーワルロボットさー、放っておいたらそのうちアケミさん解放してくれるんじゃないかなー」
「!? そんなのんびり待ってたら夜遅くになっちゃうでしょ!」
「でもさ、おねーちゃん、おとーさんが、『アケミはもう二十歳越えたんだから
たまには夜遊びでもしてこないと逆に心配だ』って言ってたよ」
「お父さん!?」
確かに大学から家まで直帰しすぎてたいたが、そんな心配までされているとは。
「う、うーん」
アケミは痺れを切らしてP・キングに指示を出した。
「こうなったら、なんか武器! 武器をあたしに突きつけて脅すのよ!」
それなら平和ボケしたコンビにもこの状況が分かるだろう。
「分かった!」
と頷き、自分の腹を扉のように開き、体内を漁ってみるP・キングだったが、
「アーーーーっ、武器忘れた!」
と、情けない声をあげた。
「ちょっと、二人に聞こえちゃうでしょ!」
アケミはベチッとP・キングの嘴を叩いた。
479:ロボットPちゃん 4
13/04/01 19:08:07.81 ClHD5iuJ
「武器もない相手と勝負する気はないなー、ねーカケルくんー」
「そうだね、帰ろうか」
「うんー」
キーロックはぐるりと背を向けた。
「最初から勝負する気なかったでしょ! お姉ちゃんを助けてからにしなさいよ!」
アケミは焦り、P・キングに新しい提案をした。
「そうだ、P・キング。武器ないなら首絞めるフリしなさい、あたしの首」
「? こうか?」
P・キングはフリッパーをアケミの腰から上へ滑らせる。
「ふやん!」
フリッパーの先がアケミのたわわな下乳に触れ、アケミは思わず声をあげた。
「……ん?」
P・キングはふにふにと二、三度丸くて重みのある二つの物体を持ち上げ、揺さぶりをかける。
「いや、ひやん! やめ、」
「おねーさん? どうしたのー?」
キーロックが振り返る。
「おお、おネエさん、首よりもこっち絞めるほうが、あいつらに効果あるんじゃないかな?
オレさまも楽しいし」
P・キングは無邪気に言いながらアケミの両乳をぐいぐい持ち上げる。
「はぁん、んっ、そう、ね……」
(やめてって言えない……!)
「なんかお姉ちゃんおかしいよ、キーロくん」
「そうだねー、苦しいのかなー」
キーロックはアケミに近寄り、覗きこむように首を倒し鼻先を近付けた。
(お宝と交換……はなくてもいいから、助けて、キーロック!)
と内心願ったアケミだったが、キーロックは思わぬことに、アケミの首筋に向かって舌を伸ばしてきた。
「うひゃ!」
キリンのぬめった舌先がキャミソールの下へ入り込み、背中を擦る。
パツンと音がして、アケミは胸元が軽く、というか心元なくなるのを感じた。
肩紐がずり下がる。
「アケミさん、ブラジャーがきつかったんだよー。前からぼく気になってたもんー」
キーロックがウインクした。
「なるほど」
(こらカケルうなずくな!)
「おおッ、柔らかくなった!」
P・キングはブラジャーがずれて、キャミソールの布一枚越しになったアケミの胸をフリッパーの先でこねくり回す。
「やー! もうやめてー!」
「あああ、ごめん、おネエさん! キモチ良かったから、つい……」
ようやくP・キングは手を止めた。
「まったくもう……」
アケミはふーっとため息を吐いた。というか、今のはブラジャーを外してきたキーロックの方が性質が悪い。
眼鏡をかけて辺りを見回しても、カケルとキーロックの姿は既にない。(逃げたか……)
480:ロボットPちゃん 5
13/04/01 19:09:10.61 ClHD5iuJ
「作戦は失敗したみたいだから、もう離してちょうだい」
「う、うーん」
「どうしたの?」
P・キングはそわそわと落ち着きがない。
ついにびくびく震えながらアケミの背にすがりついてくる。
「どうしよう、おネエさん。オレさま……」
「な、なあに?」
背中にP・キングの丸っこい腹をぐいぐい押し付けられるのを感じながらアケミは聞き返す。
消え入りそうな声でP・キングが訴えた言葉は、
「……交尾したい」
であった。
「え、えええっ? ちょ、ちょっと待ってそんな」
思わぬことにアケミは狼狽えた。
(「トイレ行きたい」みたいなノリでそんなことーっ!)
「だいたい交尾なんてあなた、アンタ意味分かってるの?!」
「う、うん、分かる、よ。オレさまのペニスをおネエさんの―」
「わー! やめてー!!」
アケミは耳を塞いでイヤイヤと首を振った。胸を揉まれた上に交尾を要求されるなんて、そんな……
そうこうしているうちにスカートが捲りあがり、レギンス越しに太ももが硬いモノで撫でられだした。
「ハア……ハア……」
迫るP・キングの息遣いには危機感も覚えたが、それ以上にP・キングが苦しそうで、
(頼られてるんだから、なんとかしてあげないと……!)という気になってくる。
ふと、大学の友人が「オトコなんてぇ、ヤらせなくっても出すもん出しちゃえばスッキリしちゃうんだから」
と言っていたのを思い出す。友人のあけっぴろげな下ネタトークにたじたじしていたアケミだったが、
まさかロボット相手に役に立つなんて思わなかった。
意を決して太ももに擦りつけられているモノをちら見した。
肉棒など弟の小さい頃のモノを見たか見ないかくらいのアケミなので、まともに見ることが出来ないが、
ピンク色で先が尖った形のペニスは人間のモノとは随分違っているように見えた。
(金属の、棒なんだから……、鉄棒か何かだと思えばッ)
アケミはきゅっと内股を閉じて、P・キングのペニスを挟み込む。
「うおッ!?」
P・キングがのけぞった。
「あ、あのねPちゃん、交尾じゃないけど……、こう、その、スリスリしちゃえば、
満足出来るんじゃないかなって、その……」
太ももを擦り合わせてP・キングを刺激する。
「おおっ、ありがとう、おネエさん!」
早速P・キングは硬いペニスをごりごりと擦りつけはじめる。
「――ッ!」
布越しとはいえ、陰部同士を擦り合わせてしまっている形だ。
「んっ、っあっ! ……っふ」
アケミは次第に思わぬ昂ぶりを感じてきて焦った。
(どうしよう、私……、屋外で、ロボットにこんなこと……)
禁忌を意識することで更に興奮は高まり、レギンスにまで潤滑液が広がっていく。
「おネエさぁん、おネエさんっ」
しがみ付きながら自分を呼び甘えてくるP・キングが素直で可愛らしく感じられて、
だからこそ耐えなくてはと思うのだが、段々頭が性感に支配されていく。
「Pちゃん、わ、私もうッ―!! あふっ!」
絶頂を迎えたアケミはそのまま地面に倒れ込んだ。
「ぬおおおおおッ!」
振り向いた顔にP・キングの粘ついた液体が降りかかってきて、アケミの視界は真っ白になった。
481:ロボットPちゃん 6
13/04/01 19:10:25.85 ClHD5iuJ
「眼鏡かけてて良かった……」
アケミはハンカチで顔と眼鏡を丁寧に拭きとり、横になっているP・キングの顔を見やった。
サングラスの下の瞳は閉じられている。
「風邪ひくよ」と注意はしたものの「オレさまロボットだから風邪ひかないもんねむにゃ」と
言って寝てしまったのだ。(ロボットなのに寝るんだ……)
風邪をひく訳じゃないなら放っておいて大丈夫かと思ったが、一応来羽博士に
P・キングが鎖橋の下で転がってるとだけ連絡してこの場を立ち去ることにした。
「悪いお姉さんは、Pちゃんにいけないことを教えて、引退っと……」
これは、一日だけの遊びだったんだ。P・キングだって自分のことなんか既に忘れてしまうだろう。
ということにはならなかった。
「おネエさあーん!」
翌日、ペンギン型ロボットが花束を抱えてどたどたとアケミの元へ駆け寄ってきた。
「え、えーっと、どうしたのPちゃん……」
「結婚して!」
花束を差し出すP・キングにアケミは思考を停止する。
「おネエさんをオレさまのおヨメさんにする!」
「そ、それはいくらなんでもいきなりじゃあ……来羽博士だって目の敵にしてるズーパルロボットの
ステイ先の娘だなんて反対するだろうし……」
「その来羽博士がよぅ、おネエさんと本当に交尾したかったらまずは結婚して
パートナーになってもらえばいいって言ったんだ! そうしたらオレさまの頭の悪さも補ってもらえて
イッセキニチョウだってよ!」
(来羽博士も適当だなぁ……でも)
「じゃ、じゃあまだ結婚とかは無理だけど、まずはお友達から……」
アケミは握手をしようとP・キングのフリッパーに向けて手を差し出した。P・キングが嬉しそうに
その手を握り返しそうとした瞬間、
「だめだよー」
と呑気な声が頭上からしたかと思うと、アケミの襟首が掴まれ、体が宙に浮いた。
「え?」
キーロックがアケミを咥えて高々と持ち上げたのだ。
「アケミさんはぼくとカケルくんのおねーさんだからねー。あげないよー」
「昨日は助けてくれなかったくせに?!」
「捕まってえろい目に遭うのはいいけど敵と仲良くなるのは許せないのー」
「そんな!」
「あッ、おい、オマエ! おネエさん返せよぉ!」
「やだよー」
「Pちゃーん!」
「おネエさーん!」
引き離された二人は、(このでかいキリンをまずはなんとかしないと……)と、
打倒キーロックを心に誓うのであった。 (終)
482:名無しさん@ピンキー
13/04/02 00:00:36.83 /byYdq2S
P・キングいいなw
ちょっと緩い感じが面白かった
GJ!
483:名無しさん@ピンキー
13/04/03 20:18:43.57 7PZ6qqI9
投下します
注意
・>>396の続きです。半年以上期間が空いてしまいました。
全裸待機していてくれた方、長すぎる焦らしプレイをしてすいませんでした。
・魚人が巨乳の巫女に搾り取られているだけ
・ドM向け
苦手な方は回避お願いします
484:名無しさん@ピンキー
13/04/03 20:19:53.21 7PZ6qqI9
「静葉さん水浴び中にピンチ!?(後)」
「ッッッあああああああああああああ!!!」
両乳首を襲い続ける鋭い快感
背後から回された静葉の細い指が乳首を弄繰り回すたびに、魚人の背筋に電流が走り
その体の震えを背後から感じ取りながら静葉が嬉しそうに微笑む
「お魚さんがこーんなに乳首弄られるの、気に入ってくれるなんてー、とーっても嬉しいですよー」
「ぅぅぅうううっ!!!」
れろぉっ・・・っと静葉の柔らかな舌が魚人の鱗に覆われた首筋を舐め上げ、尖った耳をはむはむっと唇に含む
背中に密着していた乳房もむにゅぅぅっと淫らに動き、先端の硬くしこった乳首が背中の敏感な部分を
つぅぅぅ~っとなぞり上げた
「はひぃいいいいいい・・・・!!!」
乳首責めの刺激と合わさり魚人の背筋がが弓なりに折れ曲がり痙攣する
っと同時に男根がむくむくっと怒張し、ぺちんっと魚人の腹に当たった
「あらあらー、もうこーんなに」
その奮い勃つ男根を見ると、静葉の頬が上気し、瞳が輝く
一方魚人は脂汗をダラダラかきながら、もう耐えきれないというように口を開いた
「な、なあっ・・・!」
「はーい?」
「ち、ち●こも触ってくれよっ!!」
「ふふふ、どうしましょうー?」
「んな殺生なっ!このまま放っとかれたら・・・!」
「お魚さんのお●んちんが風船みたいにー、ぱぁーんって、破裂しちゃうんでしょうねー」
「うわー!嫌だー!両生類になるのだけは嫌だーーーー!!!」
悲惨な妄想に首をブンブン振りながら慌てふためている魚人の体を背後から抱き留めながら静葉はじーっと男根を凝視すると
「お魚さん」
「あっ!はっ、はいっ!!」
耳元で熱い吐息と共に囁かれる呼びかけに、魚人は思わず敬語で返事をしてしまう
「駄目ですよー、して欲しいことはー、ちゃーんと相手に伝えないとー」
「いや、だから・・・ち●こ触ってって・・・」
「お●んちん、触るだけでいいんですか?」
その静葉の問いかけに、魚人がゴクリッと唾を呑み
思わず背後の静葉の方に振り返ると同時に、魚人の頬に静葉の柔らかな唇が触れ、ちゅっと小さな音が鳴る
「ンがっっっ!!!!」
不意打ちの頬への接吻に、またもや魚人の顔全体に熱が集中し真っ赤になり今度は茹でタコのように湯気が頭から上がった
静葉はその反応に「くすくすっ」とは楽しげに微笑んでいる
「私だって、待ちきれないんですよー?」
そして潤んだ瞳で上目使いで魚人を見つめ、にっこり微笑む
「その大きなお●んちんで、私のお●んこ一杯抉って奥まで掻き回したいでしょう、もっともっと空っぽになるまで精液びゅくびゅく子宮に注ぎたいんですよね?
いいんですよ、好きなだけ私の体で気持ちよくなってくれても、私もお魚さんが満足できるように頑張りたいんですから」
その言葉が封切りになったように、水かきの付いた魚人の両手が静葉の肩をがっしり掴むと、そのまま押し倒すように抱え込んだ
水飛沫を上げながら強引に水面に押し倒される、静葉の小さな体
沈まぬよう後頭部と腰に魚人の手が添えられ、静葉の方も誘うように脚を魚人の腰に絡みつけている
ハァーッ、ハァーッ、と魚人は裂けた口から荒い息を吐き、ギラついた眼で静葉の裸体を見る
昏い水面に浮かぶ静葉の白い裸体、長い黒髪は墨を流したように広がり、上気し色付いた肌には幾つもの透明の水滴が流れ落ちる
先ほどまで魚人の背中に密着していた、豊満な乳房の双丘もプカプカと水面に浮いており、先端の薄桃色の乳首もピンッと勃立し天を向いている
485:名無しさん@ピンキー
13/04/03 20:22:50.24 7PZ6qqI9
「ふふふっ」
たとえ強引に押し倒されても静葉は妖しく微笑み、魚人の首に腕を回し相手の頭を自らの乳房へ導く
引かれるまま魚人の顔面は静葉の爆乳の谷間に埋もれる形となった
むっっっにゅうううううう・・・
その感触と温もりに刺激されるように、魚人の男根がビクビクと戦慄きながら何度も腹を打ち、先端からは先走り液がトクトクと漏れだす
「いいんですよ、たっぷり弄りたいでしょう?」
「ぁ・・・あ・・・あ」
魚人の口からダラダラと流れる唾液
おまけに全身が干上がってしまいそうなほど熱い、一切抵抗できず爆乳の谷間に吸い付けられたように顔を離すことができない
これほどの発情、産卵期の同族の女達相手にもしたことが無い
まさに先ほど静葉が言った通りの「えっちな体になってしまった」という奴だ
ゴクリッ
魚人は大きく唾を飲み込むと、本能突き動かされるままに男根を静葉の蜜壺に向けた
「どうぞ、来てください、もっと繋がりましょう」
静葉が魚人の頭をさらに爆乳の谷間の奥に導くように抱き締める
前に腰を進め、男根を静葉の濡れた蜜壺に近付けていくにつれて鼓動の高鳴りが増す
(お・・・おぉぉぉぉ・・・・挿れ・・・挿れちまうっ・・・あの、おっかねえ程気持ちいいま●こに・・・ま、また、あんなの味わったら今度こそ
死ぬかも俺・・・・)
しかも、今の自分の体は前よりもずっと感じやすくなっているのだ
それは乳首を少し擽られた程度で悶絶してしまうくらいだった
しかし、それでも
(・・・そ、それでも・・・挿れたい・・・!凄っげえ、このま●こに挿れたいだあああ・・・!!あぁ・・・挿る・・・!!あと・・少しで挿っちまう・・・!!
挿る、挿る、挿るぅぅぅぅぅ!!!)
くちゅっ
「っっっっっっ!!!!!」
亀頭の先端が愛液でぬっとり濡れた蜜唇に触れただけで激しい刺激が襲う
それでも腰は止まらなかった
ぬにゅるるるるううぅぅぅぅぅ・・・・!
「い、いいいいいいいいいい、か、絡みつくうううう!!!に、肉が俺のち●こ引きずりこんでくるうううううううう!!!」
「あんっ、先っぽ入ってる、はぁ、はぁ、熱いっ」
蜜壺が三度目の牡の来訪を待ち焦がれていたかのように、熱の籠ったひだが淫らに絡みつき亀頭を受け入れる
静葉の爆乳に顔面を埋めながら悶える魚人の頭を小さな手が優しく撫で
「一気に、挿れてください、奥まで、突いてっ」
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっっっ!!!!!!」
その静葉の言葉に誘われるまま魚人は豪華の炎の飛び込むように一気に腰を突き入れた
ずんっ!!!!!!
「ふあああっ」
「ぎひいいいいいいいいいいいいいいいいいっっっっっ!!!!!」
どくどくどくうううううううううううっっっっっーーーーーーーーーーーー!!!
びゅるるるるうううううううううううっっっっっーーーーーーーーーーーー!!!
獰猛な男根に子宮の奥を勢い良く突かれ、注がれる精の熱さに目を閉じながら震える静葉
身を貫く魔性の蜜壺の快楽に白目を剥きながら悶絶し男根から大量の精液を吐き出す魚人
三度目の交尾に一人の人間と一匹の人外は打ち震える
486:名無しさん@ピンキー
13/04/03 20:24:23.28 7PZ6qqI9
ずんっ、ずっ、ずっ、ずっ、ずぶっ、ぬぷぷ、ずぶううううっ!!!!!!
「あっ、はぁんっ、凄い、射精した後なのに、すぐこんなっ、硬くっ」
「ぎ、ぎぼちいいいいいいい!!!腰が止まんねええええっっ!!!!せ、精液もおおおおおおっっっ!!!!」
絶大な快楽に連続で射精しながらも腰を打ち続け、男根で子宮を貫き続ける魚人
静葉も魚人の腰をむっちりした太ももで挟む込み、脚もガッチリ絡みつかせ離さない
「んじゅるるるうううっっっ!!!」
「きゃあんっ、冷たいっ」
魚人の青く長い舌がにゅるにゅると静葉の乳房に絡みつき、勃立した乳首を舌先でれろれろと転がす
舌から感じ取る、乳房と乳首の感触と味に魚人は狂ったように興奮し夢中でゼリー状の唾液を塗り付けた
その魚人の様子をうっとりした表情で静葉は見おろし
「やっぱり、お魚さんは胸が好きなんですね、ではっ、これはどうです?」
くりくりくりっ!
「ひあああああああああああああああっっっっっ!!!!!」
不意打ちの強烈な刺激に、魚人が涙と涎を撒き散らしながら絶叫する
静葉が繋がった状態で下から手を伸ばし、魚人の両乳首を指先で円を描くように弄っていたのだ
「ああああっ、あひぃっ!!ひっ、ひいいいいいいっ!!!だ、駄目だ、乳首は、感じすぎて・・・!!!」
「ふふふっ、このまま、乳首とお●んちん、同時に捻ってあげますね」
「ーーーま、まままままままま、待ってくれよっ・・・まだ心の準備がっっっ!!!」
「せ~のぉ♪」
きゅうううううううううううううううううううっっっっ!!!!
「あがああああああああああああああああああっっっっっっ!!!!!!!!」
人差し指と親指の間でキリキリと捻られる乳首の刺激と
男根を千切らんかとばかりに灼熱の肉壁で締め付ける蜜壺の刺激
二つの絶大な刺激が合い重なって、魚人の全身は雷で撃たれたかのように痙攣し
地獄の連続射精はさらに勢いを増した
びゅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっ!!!!
「あああっ、いいですっ、まるでっ、水鉄砲みたいっ」
「ず、ずげええええぇぇぇぇ!!!い、いままでで、一番たくさん射てるうううううううううっっっっ!!!!
死ぬ、しんぢまうううううううっっっ!!!!もう死んでもいいいいいいいいっっっっ!!!!」
「あらあらー、お魚さんったらー、まだ若いのに死ぬとか言っちゃ駄目ですよー、人生はこれからですよー」
「でもどう見ても今の俺、魚生一生分の射精しちゃってるんですけどおおおおおおおおっっっーーーーー!!!!」
「そんなことありませんよー、これぐらいの射精量、人生一生分でいえばー、駄作映画を2時間最後まで我慢して見続けてー、
結局それ自体が無駄だった行為に気づいて泣いた涙の量、ぐらいですからー♪」
「何ソレ凄え安っぽーーーーーーーーーーーっっっ!!!!」
「それにー、お魚さんにはこっちもー、えっちになって欲しいですからー」
「はうううううっっっ!!!ちょっ、どこ触ってっっっ!!そ、そこは尻のあ・・・ぃぎいいいいいいいいいいっっっ!!!」
「ふふふ、一度に指二本いっちゃいました、コッチもたっぷり、ぬぽぬぽ弄ってあげますね」
「うっっっっっっぎゃああああああああああああああああああああああっっっ!!!!!」
びゅるううううううううううううううううううううううううううーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっ!!!!
「はあっ、うんっ、ふぁっ、あああっ、いいっ、いいですっ、お魚さん、もっと、もっとぉっ」
そんな感じで、満月の夜の二人の長く熱い夜はいつまでも続いた・・・
487:名無しさん@ピンキー
13/04/03 20:24:58.42 7PZ6qqI9
数日後
「あーーーーーーっ!!」
川中に響き渡る男の声
釣りをしているのは先日クマに襲われ大怪我し全身に包帯を巻いた村人三人
「どうしただぁ?」
「いつも褌の中にしまっている静葉さんの隠し撮り写真を川に落としてしまっただぁっ!」
写真を落とした男が慌てて川に飛び込もうとしたその時
ざばあっ!
川の中から緑色の魚人がドヤ顔で飛び出してきた
「何だぁ?川ん中からすっぽんぽんの魚人が出てきたべ」
「へっへっへっ、俺はこの川の主だ」
「はぁ?そんな話初めてきいたべ」
「・・・おまえが落としたのは・・・」
魚人の両手には男が落とした静葉の隠し撮り写真がある
「この美味そうに蕎麦をすすってる静葉の写真か?それとも、縁側で日光浴しながら昼寝している静葉
の写真か?」
「両方だべ!」
「そうか」
魚人は一息つき
「じゃあ、この写真は俺のもんだな!これからこの川に落ちたもんは全部俺のモンな!あっ、勘違いすんなよ!
別にこの写真が欲しいとかそんなんじゃねーからっ!じゃあなっっっ!!!」
ざぼんっ!
川の中に飛び込んで去っていく魚人
「えーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
魚人の理不尽な行動に素っ頓狂な声を上げるしかなかった
こうして魚人はこの川の自称主になったのである
488:名無しさん@ピンキー
13/04/03 20:25:44.43 7PZ6qqI9
以上です
乱文失礼しました
489:名無しさん@ピンキー
13/04/03 21:34:57.88 Ox1JDgk8
神社かどこかで男の子がアナルに触手を犯されて、その後卵を産まされるってのを見たんだけど見つからない
分かる人いますか?
490:名無しさん@ピンキー
13/04/04 00:06:24.91 3EAsUMNK
巫女さんGJ、面白かった
女の子側が人外相手に優先権持ってリードするどころか
やりたい放題搾りまくるとかいいな
491:名無しさん@ピンキー
13/04/04 03:06:35.31 A7W1FwdD
静葉さん相変わらずエロい…
ごちそうさまでした
492:名無しさん@ピンキー
13/04/06 01:37:01.64 PYWgYMkC
投下します
注意
・男が巨乳の鬼娘達に搾り取られているだけ
・ドM向け
苦手な方は回避お願いします
493:名無しさん@ピンキー
13/04/06 01:40:44.96 PYWgYMkC
「鬼娘ではーれむ地獄」
今、自分は暗闇の中を落下していた
しかも、頭から真っ逆さまに
「うわああああああああああああああああ!」
突然の生命の危機に悲鳴を上げる男
このまま堅い地面に衝突し自身の体は粉々に・・・
むっにゅうぅぅぅぅっ
ぷるぷるぷるんっっっ
かと思えば男の体に感じらたのは痛みでは無く柔らかな感触
男が辺りを見回すとそこには辺り一面肌色の海・・・
いや、そこにあったのは全裸の鬼娘1000人を超える大群だ
何処を見渡しても豊満な乳、乳、乳、乳、乳・・・
その光景まさに千乳繚乱
そして、男の後頭部は鬼娘の爆乳がクッションのように包まれている
どの鬼娘も艶やかな肌に豊満な胸を持っており、淫欲に濡れた瞳で男を眺めていた
「あはは、オトコ、オトコ」
「しかも結構いい男じゃない」
「ねえねえ、お兄さん、ウチと遊ぼう」
鬼娘達がキャッキャッと騒ぎながら、前後左右から男の体に自身の体を擦り付けてくる
豊満な乳房がむにゅむにゅっとが男の胸や腕や腰に密着する、むっちりした太ももが男の脚に絡みつき
すべすべした無数の手が男の顔を、首筋を、胸を、脇腹を、背中を、尻ををさわさわっと撫でまわす
「おわああああああああっ!」
鬼娘達の滑らかな指と、暖かく吸い付くような柔肌の感触に男が悲鳴を上げる
鬼娘の指先で摘ままれ、こりこり弄られた両乳首はビンビンに勃起し
そして当たり前のように、男根はビキビキと脈立ち怒張した
「わぁっ、乳首もお●んちんも勃ってるぅ~」
「乳首は可愛くてもアソコは凄く立派~」
「勃ったってことは美味しく頂いていいよね」
男の股間に三人の鬼娘が顔を寄せ、男根をうっとりした表情で見つめる
そして、
「「「いただきま~~~~~~すっ」」」
「あああああああああっっっっ!」
じゅるじゅるじゅるっ・・・ぬちゅっ、ちゅるちゅるちゅぷっ・・・
男根の左右を二人の鬼娘の舌が責め、もう一人の鬼娘が玉袋に吸い付いた
男根を責める二つの舌が螺旋を描くように滑らかに這いまわり、裏筋、カリ首、亀頭を刺激する
それだけでは無い、時々二つの舌が我先と争うように鈴口を舐め回し、二つの舌の先端が尿道に進入しぐりぐりっと抉る
玉袋を責める舌も皺の一本一本をなぞるように丁寧に舐め回し、蟻の門渡りをちろちろっと舌先で擽る
「はっ、はっ、はひっ、ああっ、はぁあっ、あうううううっ!」
鬼娘の極上のトリプルフェラに男が涎を垂らしながら荒い息を上げ喘き声を上げる
少女のような喘き声を上げながら全身を震わせる男を見下ろしながら鬼娘達が妖艶に微笑む
「んふふ、可愛い声~、じゃあ私お兄さんの胸虐めちゃおう」
「あ、ズルい、あてもする~」
っと二人の鬼娘の柔らかな唇が男の左右の乳首に吸い付いた
ちゅうううっ!
れるれるれるっ
くりくりくりんっ
「はあああああああああああっ!」
494:名無しさん@ピンキー
13/04/06 01:41:48.65 PYWgYMkC
吸い付くだけではない、鬼娘の舌は巧みに動き、舌先で乳首の先端を突いてはクリクリと転がすように弄る
乳首から引き出される快感に男の背筋に電流が走る
「じゃあ、ウチはこっちを舐めてあげる」
「私はこっちね」
「こっちはもらい~」
「んふふ、あたし、ここ舐めるの好き」
「いっぱい、可愛い声聞かせてね」
「あぐっ!ひいいいいいいいいっ!」
ちゅるちゅるちゅるちゅるちゅるんっ!
れろれろれろれろれろれろれろれろっ!
じゅるじゅるじゅるじゅるじゅるっっっっ!
男の左右の耳孔に鬼娘の生暖かい舌が滑り込む
首筋も舐め擽られ、痕が残るくらい強い口づけをされる
脇の下、脇腹にも舌が這い
臍の穴に舌が挿し込まれる
両手両足の指も舐めしゃぶられる
もはや男の全身は巨大な女性器に包まれたように鬼娘達の舌で舐めまわされていた
ぐにいっ
「うわぁっ!そ、そこはああああッ!!」
突如、蟻の門渡りを舐めていた鬼娘の指が男の肛門を左右に押し開げた
「お兄さん、こっちも舐め舐めしてあげるね」
「や、やめッ、あひいいいいいいっっっ!!!」
鬼娘の長い舌がにゅるにゅるっと肛門の奥へ侵入する
そのまま、肛門の中で柔らかな舌が蠢き、ぬぽぬぽ激しく出し入れを繰り返しながら前立腺を扱きあげる
その刺激に男根は先走り液をだらだら流しながら破裂しそうなほど膨張する
「ああ、ふあッ、はぁ、はぁああっ、ひぃ、ひああああ、い、いくぅぅぅぅぅっっっっっ!」
びゅくびゅくびゅくーーーーーーーーーーーーーーっ!!!
眼光を限界まで見開きながら、背筋を弓なりに折り曲げ、痙攣しながら射精する男
男根から勢いよく飛び出す精液がトリプルフェラをしていた三人の鬼娘の顔と髪と角を真っ白に汚した
「きゃん、一杯でたぁ!」
「ふふふ、ネバネバの精液いっぱ~~~い」
「はぁん、この牡の匂い、たまらないわあ」
恍惚の表情で顔に付いたドロドロの精液を指でぬぐいながら口に運び味を堪能する鬼娘達
「ひがあああああああああああああッ!」
鬼娘達の表情に反して男からは甲高い悲鳴が上がる
「そ、そんな・・・出したばかりなのに、乳首吸われたら、ひぃぃぃぃぃ!」
体中を舐めまわす鬼娘の舌の動きは一向に止まらず、射精したばかりで敏感になった体中を責めたてられる
強制的に送られる刺激によって男根は再び硬さと熱を取り戻した
「ほら、あんた達は精液飲んだんだから、お●んちん舐める役変わりなさい」
股間のペニスを責めていた鬼娘三人がどかされ、後ろで順番待ちをしていた鬼娘達が新しく入れ替わる
現れたのは胸囲100cmを余裕で超える爆乳を持った鬼娘二人だ
「ね、今度はあたし達と遊ぼう」
「ウチらの方がさっきの子らより断然上手いよ~」
「あたし達が、お兄さんのち●こから精子どぴゅどぴゅ射精させてアゲル」
「この、自慢のオッパイでね~」
むっっっにゅゅゅゅゅゅううううううううっっっっっ!!!
「ぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいっっっっっっ!!!」
男根を包み込む吸い付くよう柔らかな感触に男が反白目を剥き、涙と涎を撒き散らしながら絶叫した
二人の鬼娘の爆乳が左右から男根を先端から根元まで隙間無く挟み込んだのだ
密着した白い柔肉の間で揉み潰される男根がビクビクと打ち震える
495:名無しさん@ピンキー
13/04/06 01:45:04.62 PYWgYMkC
「ほうら、お兄さんのち●こ、全部オッパイで包んじゃったよ」
「くすっ、凄い可愛い顔、そんなにあたし達のオッパイ気持ちいんだ~」
「じゃ期待答えないとね」
「あたし達のオッパイでた~っぷり狂わせてあげる♪」
ぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるんんんんんっっっっっ!!!!!
むにゅむにゅむにゅむにゅむにゅむにゅんんんんんっっっっっ!!!!!
高速で上下左右に揺れ動く四つの白い肉球の中でグニグニ変形させられながら弄られる男根
乳房の谷間はだんだん熱を帯び、挟まった男根をじゅうじゅう音を立てながら焦がしてしまう錯覚に陥ってしまう
その圧倒的な快感に耐えられるわけが無く、男根はあっという間に限界を迎えた
「うぐああああああッ!!!熱いいいいいいぃぃぃぃぃぃっ!!!!!」
どぷどぷどぷどぷどぷーーーーーーーーーーっっっ!!!!!
「あはぁ、オッパイの中で射精してるぅ、てかお兄さんもう出ちゃったの~~~?」
「ちょっと、早すぎだって♪」
「そんな早漏れのお兄さんにお仕置き」
「いいいいいいいっ!!??」
男根を襲う新たな刺激に男が悶える
射精しっぱなしの男根のカリ首の左右に、ぐりぐりっと当たる四つの突起の感触は薄桃色の艶やかな乳首だ
二人の鬼娘の硬くて長い乳首が男根の敏感な所を直接刺激しているのだ
ぷにゅんぷにゅんぷにゅうううううんんんっ!
「はい、ダブル乳頭ズリぃ~♪」
「がああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッ!!!」
びゅびゅびゅびゅびゅーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!
射精中だった男根がダブル乳頭ズリによってさらに射精の勢いを増す
その勢いはまるで壊れた水道の蛇口のようだ
「ひいいいいッ!と、止まらないいいいいいいいいぃぃぃぃぃッッッッッ!!!
もうやめてくれええええええええええッッッ!!!」
連続射精の刺激に白目を剥いて泣き叫び、許しを懇願する男
だがその必死の懇願も「だ~め☆」で虚しく遮られた
「じゃあね、お兄さん~、次の番までは早漏治しといてね~」
「次の番が回ってきたら、またあたし達がオッパイで搾り取ってあげる」
そしてまた、男根から精液を搾り取る番が次の新しい鬼娘達に入れ替わった
「も・・・やめっ・・・ぐがああああああああああああっっっ!!!!!」
それから男は、体中を余すと来なく鬼娘達に舐めまわされながら、何度も男根を弄られ精液を搾り取られた
口膣で、手で、乳房で、足で、髪で・・・何度も何度も何度も・・・
「ひぃっ・・・あがっ・・・もっ、無理っ、出せないぃぃぃ・・・」
男は虚ろな瞳をし、息も絶え絶えの瀕死の状態で呻き声を上げる
全身の肌は、鬼娘達の唾液と愛撫の痕に塗れ、散々吸い付かれた乳首は赤く腫れてしまった
肛門も鬼娘達の舌で犯されつくし、開いたままの肛門からは鬼娘達に流し込まれた唾液がこぽこぽ漏れだしている
それなのに男根は今も天を仰ぎながら怒張している
「えへへ、大丈夫だよお兄さん、だってお兄さんは地獄の囚人だもん」
「だから、狂うことも、死ぬこと無いの、ずっと射精できるよ、安心してね」
「え?」
男は耳元で囁く鬼娘の言葉に疑問を感じた
鬼娘は一体何を言っているのだろう?
死んでいる?死んで・・・
「ああっ!」
496:名無しさん@ピンキー
13/04/06 01:47:26.93 PYWgYMkC
そうだった
自分は死んだんだ
つい、さっき
一日中ネットゲームをして引きこもっていた自室で、トイレに行こうとパソコンの前の席から立ったら
足元にある殻のペットボトルで足を滑らせて、そのまま後頭部がパソコンのモニターに衝突・・・感電死
気が付けば目の前には、地獄の閻魔大王
自分への判決は「二次元キャラクター1000人以上でオナニーした罪にて地獄行」
「ぎゃあああああああああああああああっ!」
突然男の耳に届く、自分以外の別の男達の絶叫
周囲を見渡せば、全裸の鬼娘達の肌色の沼の中に数体の男が混ざっている
別の男達も鬼娘の雪のような白く柔らかな肌に、爆乳に、太ももに、ぴったり隙間なく密着された状態で全身を挟まれている
圧倒的な地獄の快楽に、どの男達も涙と涎で顔をぐちゃぐちゃにして白目を剥き、苦悶の表情をしていた
一番近くの男は騎乗位で犯され精液を大量に搾られながら、涎と涙を撒き散らし反白目で悶絶していた
男の腰に跨った鬼娘は騎乗位で扇情的に腰をくねらせながら手を男の胸の上に置き、白い指で両乳首を円を描くようにくりくりっと弄っている
「はあんっ、ああっ、気持ちいいっ、もっとぉ!」
「や、やめてくれぇっ!も、もう出すのは嫌だああああ~~~~!!!」
「ねえ、私のオッパイ舐めてぇ~」
「むぐぅぅぅぅっ!!!」
泣き叫ぶ男の口に、鬼娘の乳房が押し込まれ、顔面が鬼娘の爆乳にぷるぷる包まれる
しかし限界まで快感を引き出された男の体は鬼娘の柔肌が触れ合うだけでも殺人級の快楽であり、男はビクンビクンッと体を波打ちながら痙攣し
止まらない射精を繰り返した
「クスクス、お尻の快感、一度知ったらクセになっちゃったでしょう」
「ぐぎゃあああああっ!尻が焼けるぅぅぅぅぅっっ!!」
そのまた横には、ちんぐり返しの体勢で丸見えになった肛門を鬼娘の長い舌が挿入され、ずぼずぼ出し入れされながら犯されている男がいる
泣き叫ぶ男の顔は自分の精液でドロドロに濡れており、腹はたぷたぷに膨らんでいた
「ほうら、お尻の中をた~っぷり掻き回してあげる」
「ひぎぃいいいいいいいいっ!い、いぐうううううううううっ!!!」
触られていない男根から噴水のような精液が吹き出し、絶叫に大口を開けた男の口にびしゃびしゃっと注がれた
「ごぼぼぼぼぼぼ!!!がぼうっっっ!!!」
「ふふふ、一滴も零しては駄目よ、全部飲みなさい」
白目を剥きながら、ごくごくっと喉をならし自分の精液を飲み続ける男
すると、男の腹がまた一層大きく膨らんだ
「まだまだ沢山、あなたのお尻ほじって精液ぴゅっぴゅっさせてあげる、精液の飲みすぎでお腹が破裂してもやめてあげないんだからね」
その後、何度も鬼娘に肛門に舌を差し込まれ前立腺を刺激されるたび男は肛門の快楽だけで連続射精していた
二人の鬼娘に乗られながら犯されている男もいる
顔面騎乗で鬼娘の蜜壺に奉仕させられながら、もう一人の鬼娘に騎乗位で犯されている
鼻と口を鬼娘の桃尻と蜜壺に延々に塞がれ続けているが、男は地獄の囚人であるため窒息死することは無い
「あんっ!ああっ、あああっ!お●んこ気持ちいよぉぉぉぉっ!」
「私も、この人一杯射精してくれて気持ちいいわぁ・・・」
「ね、ねえ、お姉さまぁっ、接吻してぇ!」
「ふふ、いやらしい子ね・・・」
男の顔と腰の騎乗した二人の鬼娘は顔を紅潮させながら、うっとりした表情で見つめ合うと互いの指を絡まさせ
熱い口づけを交わした
泣き叫ぶことができる内はまだ幸せである
遠くの方では、全身が皮と骨だけに状態でガリガリに痩せ果て、肌が土気色に変化した状態で無数の鬼娘達に犯されている男もいた
とうの昔に声も涙も枯れ果て泣き叫ぶことができなくなった、哀れな男はこの様な状態になっても今だ解放されず
濁った眼球を限界まで見開き、空洞の口をパクパク開きながら、小刻みに震え射精していた
この男は地獄の連続射精による快楽に、狂うことも死ぬこともできずに男根だけは元気に勃起し続け、永久に鬼娘達に精を搾られ続けるのだ
497:名無しさん@ピンキー
13/04/06 01:48:53.62 PYWgYMkC
「うっ!」
男はあまりの惨い光景に思わず視線を反らす
特に最後のは酷かった
「それじゃあ、あてらも本番行こうかお兄さん~♪」
一人の鬼娘が明るい笑顔で男の腰を跨ぎ、男根に狙いを定めてくぱぁっと蜜壺を開く
「あてのお●んこでお兄さんの精液た~っぷり搾り取ってあげるねっ、いくよ~」
「ひっ・・・ひっ・・・ひいいいっ!」
怯え首を振る男だが、鬼娘は早く男と繋がりたくて無邪気にニコニコ笑っている
そして根元まで一気に呑み込まんかのごとくの勢いで腰を降ろした
「えいっ!」
ずぶうっ!!
「あああんっ!一気に奥に挿っちゃったよおっ!お兄さぁん!」
「ぐぎゃあああああああああああああああああああっっっ!!!あづいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっっっっっっ!!!!!」
絶叫をあげながら高圧電流を流されたように痙攣する男
鬼娘の蜜壺は灼熱地獄のように熱く、男根を食い千切らんとばかりにぎゅうぎゅう締め付けてくる
そんな圧倒的快楽を放つ人外の蜜壺の男根は耐えられるはずはなく、あっさりと精を放った
ぷしゅうううううううっっっっ!!!
ぴゅーーーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!
「ひゃあんっ!お兄さんってばぁ、挿れただけに射精しちゃうなんてっ!そんなにあてのお●んこよかったんだ、嬉しいっっっ!」
鬼娘は男の精を子宮の最奥で感じながら歓喜の表情で震え、射精しっぱなしの男根を味わうため腰を振り始める
そのたびに、鬼娘の爆乳がぷるんっぷるんっと上下に大きく揺れる
「ふあっ、はあんっ、すっごく気持ちいいよ、お兄さんっ!あて、これからは毎日お兄さんに会いにここ通っちゃうねっ!」
「ぐおおおおおお・・・・おおおおおおおおおっっっ・・・っっっ・・・!!!!」
蜜壺の肉壁が男根に隙間無く貼りつき、ぷりぷりのひだが男根を余すとこなく舐めまわす
この蜜壺の動きはただ精を貪りたいだけではなく、相手への愛しい感情あってのものだ
たがその感情を向けられている本人の男がそのことに気付くのは、まだまだ先のことであるが・・・
「じゃあ、ウチはお兄さんのお尻虐めてあげる」
「ひィッ!!!」
別の鬼娘の爪先が肛門に触れ、肛門の表面をカリカリッと引っ掻く
鬼娘の爪は長く、先端が尖っていてる
・・・もしそんな指で肛門を貫かれでもしたら・・・
「お、お願い、やめてえええ・・・」
男は顔面を真っ青にしながら命乞いをした
虚ろな瞳からはポロポロ涙がこぼれる
その表情を見て鬼娘達はニヤリッと邪悪に笑った
「やっぱ男の人が泣いちゃうとこって最高~、だ・か・ら、もっと泣いてみせてね♪」
ズブッ!!!
「うぎゃああああああああああああああああっっっ!!!!裂けるううううううううううううっっっっっ!!!!!!!!!」
「んふふ~、お兄さんがお尻弄られて泣いてるとこ見てたら余計キュンキュンしちゃったぁ、ねえ、あてとチューしよう・・・」
「むぐうううううううううううううっっっ!!!」
尖った爪先で尻穴を掻き回される刺激に絶叫する男の口を騎乗位で跨っている鬼娘の柔らかな唇が塞ぐ
そして舌を絡ませ、互いの唾液を飲み合い恋人同士がするような濃厚な接吻をする
「あぁ~、ズルい!お兄さんと真っ先に接吻するのは私だって決めてたのに~!」
「へっへ~ん!あてが一番最初にお兄さんとエッチしたから、もう、あてとお兄さんは相思相愛なんだよ~!そうだよね~、お兄さん♪」
「ちょっとアンタ、何勝手に決めてんのよ!」
「そうよっ!一番最初にお兄さんのお●んちんにフェラしたのは私だよっ!だからお兄さんは私が一番好きに決まってるじゃないっ!」
「はぁ、それは三人同時だったでしょ?それなら前立腺刺激して一番気持ちよくしてあげた私の方が・・・」
「違う違う!お兄さんはあたしのパイズリが一番お気に入りなの!」
「何よっ!」
「何ぃ~~~~っ!」
498:名無しさん@ピンキー
13/04/06 01:49:33.08 PYWgYMkC
男を巡って火花を鳴らす鬼娘達
非常に羨ましい状況にも関わらず、男は陰鬱な感情に陥っていた
(あぁ、こんなことになるなら引きこもりニートなんてやってないで真面目に職を探すんだった・・・)
そう後悔していたら、近くからざわざわと声が
「あれ?あんた達も来たの?」
「えへへ、何か急に発情ってきちゃって・・・」
「ねえねえ、ここに新しい囚人が落とされたっていうんだけど」
「しかも若くていい男」
「ん、このお兄さんのこと~?」
「やだ、すっごくアタイの好み・・・(ポッ」
「っというわけでお兄さん、私たちもヨロシクね☆」
視線を向けると、新たに追加された鬼娘その数ざっと200人!
男は考えるのをやめた
ここは『姦淫地獄』
発情期を迎えた鬼娘達の集まる沼に落とされる刑です
その集まる鬼娘の数、毎日1000人以上
囚人たちを拷問する立場であるはずの地獄の鬼の男達も「何て恐ろしい」「ここにだけは絶対落とされたくない」っと皆怯えています
鬼の男達がそう言うのも無理は無いのかもしれません
発情期を迎えた鬼の女は、異常なほど性に貪欲になり同族の鬼の男でも手こずらせるほどなのですから
しかも、発情期を迎える時期は個人差があり普通の鬼娘は月に一回、多い鬼娘は一週間に一回、酷い鬼娘は三日に一回あります
結合したくても、目の前にお手軽な男根が無い・・・そんな鬼娘達の悩みを解消させるために『姦淫地獄』は作られました
『姦淫地獄』のおかげで、今日も地獄の住人の鬼娘達は欲求不満になることはありません
地獄の囚人たちにとってはこれ以上のものは無い程、残酷な地獄だけどね
良い大人の皆は、こんな恐ろしい地獄に落とされぬよう気を付けよう!
499:名無しさん@ピンキー
13/04/06 01:50:21.42 PYWgYMkC
以上です
乱文失礼しました
500:名無しさん@ピンキー
13/05/02 23:23:35.67 489DzjmL
保守
501:ディスコミュニケーション2
13/05/09 21:51:43.51 f5+SOhan
以前に書いた話「ディスコミニケーション」の世界観だけ続き。
黒犬獣人×女の子(元スライム)、まったり世界終末。
駄目な人は『ディスコミュニケーション2』でNGお願いします。
502:ディスコミュニケーション2:1
13/05/09 21:52:56.84 f5+SOhan
今の空は青すぎると常々彼は思っていた。アニメみたいなポップでビビッドなブルーに
白い雲。嘘くさくて作り物みたいな空は今日も馬鹿みたいにいい天気だ。
彼はのんびりと歩き出した。黒い毛に黒い目に黒い鼻に黒い髭に黒い尻尾。真っ黒な犬で
あるところの彼は、無人の街をトコトコと歩く。少しブカついている赤い首輪がその度に
揺れる。その彼の後を………青い青い水溜りが付いてくる。
気がついて振向くと、いつも彼の後には水溜りがある。街の中でも山の中でも、廃墟の中
でもお構い無しだ。ちっぽけな水溜りは嘘くさい空の青さにも負けない真っ青の表面を
揺らしてそこにいる。
無人のスーパーで干からびた肉の匂いをかいでいた彼は、スーパーの入口に小さな
水溜まりを見つけると、鼻先を鳴らしてそれを避けた。そして、ゆっくりと店を出て行った。
503:ディスコミュニケーション2:2
13/05/09 21:53:54.81 f5+SOhan
人間はもうほとんど居ない。ある日皆全て融けて、海になった。海にならなかった僅かな
者達は、広くなってしまった世界の中をさ迷っている。一つところに大勢集まっていると、
海が呼ぶのだ。一つになろう、一つになろうと。
でも多分、海にはいけないのだと彼は思う。残ってしまった者達も誰も彼も変質して、
人の姿を失った者だって少なくはなく。自分から入ろうとしたってあの嘘くさい青の中には
混じれない。彼はそう確信している。
長いことさ迷って、自分の名前も忘れて、あまりに茫洋としてきたので彼は自ら海に
入ったことがある。何日も、何十日も海に浮いて、それだけだった。決して融ける事は
なかった。だから、ああもう無理なのだなと彼は気がついたのだ。だからまた、こうして
あてもなくさ迷っている。
寂しいという気持ちすら茫洋としていて、今ではもう、何もかもうっすらとしか残って
いない。世界の終わりというのはこういう事なのかなと彼は思ったが、大した感慨も
覚えなかった。
504:ディスコミュニケーション2:2
13/05/09 21:54:48.92 f5+SOhan
小さな水溜りが彼の後を付いてきている。たった一人で旅していると、自分を取り込も
うと狙う忌々しい海の破片でも旅の道連れと思えてきて、彼はその存在にいつしか慣れて
しまった。水溜りが消えたら、寂しさすら感じるだろう。彼は少し鼻を鳴らした。
四本足で早くもなく遅くもなく、黒犬はきままに歩いていった。街は静かだ。
朽ち果てた路上の車の残骸が葬式のように並んでいる。誰もいない。いや。
ごぼり、と音がした。彼が振り返ると、後ろにいつものようにたゆたっていた小さな
水溜りが泡立っている。
ぶくぶく、ぶくぶく、ごぼり、ごぼり。
間欠泉のように中から泡が沸き立ち、水が跳ねた。彼は足を止めた。一体彼が旅を
し始めてからどれほど経っただろう。気の遠くなるような年月の気もするし、
あっという間だった気もする。その間水溜りは彼を引きずり込もうと一生懸命追いかけて
きて、戯れに水溜りに足を突っ込んだこともあるが、結局取り込まれずに水がバチャバチャ
と跳ね散らかされるばかりだった。その時だって、水溜りに変化が起こることはなかった。
黒犬はしげしげと沸き立つ水溜りを見た。沸騰しているようだった。初めての現象だ。
金の斧。猟師が間違って湖に落とした鉄の斧を、湖の中から女神が出てきて、彼に差し出す。
ふとそんな御伽噺を思い出す。
505:ディスコミュニケーション2:4
13/05/09 21:55:39.05 f5+SOhan
「……ッ」
水の中から声が聞こえた。途端、水深2、3m程しかない水溜りの中から、人の手が
飛び出した。白い手だ。もがく。水の中から出ようと、必死に振り回して、宙を掴もうと
暴れる。
黒犬はギョッとした。ギョッとしたが、とっさに手が出た。四足歩行の犬の前足ではなく
、黒い毛に覆われてはいたが、人間の、男の腕、大きな手のひらがその白い手を掴んだ。
黒犬は一歩踏み出し、両腕でその手を思いっきり引っ張り上げた。地面を踏むのが獣の足
ではなく、人間の足になっているのに気が付かなかった。彼は必死に小さな水溜りの中から
出ようともがく人を引っ張り出そうとしていた。白い腕の先に白い肩、肩口には色の抜けた
白い髪が乱れ、髪の間から覗く白い顔は苦しげに口を開き、何か叫んでいた。その声は
黒犬には聞こえなかったが、確かに空気がわずかに震え、音として存在していた。
肩から頭、細い首、大きくはない乳房、肋骨の浮いた細い身体がずるずると腕の先から
繋がって出てきた。もう一方の腕を掴み、そのまま彼女の胴を掴んで一気に引きずり
出すと、勢いで白い身体ごと黒犬は後ろに倒れこんだ。
彼女?
そう、彼女だ。黒犬は、自分の胸の上に倒れこんだ女を見た。女は、まだ若かった。
少女といって差し支えない、幼さの残る綺麗な顔立ち。薄い茶色の瞳が黒犬を見る。
血の気のない唇がぱくぱくとまた声にならない無音で空気を震わせ……少女はくたりと
気絶した。
「…………何だ、これ」
思わず出てきた言葉に自分で驚き、それからようやく黒犬は自分の体を見下ろした。
筋肉の乗った厚い胸と引き締まった腹、太い足、投げ出された少女の下に隠された股間や
尻は見えないが、後ろからくるりと巻きついていたのは黒い尻尾。肌表面は全て黒い
ふさふさとした毛で覆われており、彼は自分の顔をペタリと触って、それが人の顔では
ない事を確認した。
あの水溜りを覗き込もうかと首を回すと、どこにもそれは見当たらず、彼はもう一度
少女を見た。人間だ。人間だった。そして彼も中途半端ながら多分人間だった。
506:ディスコミュニケーション2:5
13/05/09 21:56:57.87 f5+SOhan
彼はうろうろと部屋中を歩き回った。ジーンズが肌に擦れて慣れない。遠い昔、
犬になる前は履いていただろうが、犬であった期間が長すぎて彼は自分の姿も自分のことも
忘れていた。動物は衣服を着ないので、彼は薄いランニングも着慣れない。
首元を引っ張りながら、彼は暗い窓ガラスに映った自分の姿を見た。犬男であった。
人の体に犬の頭を乗せた、獣人としかいいようのない姿である。真っ黒な毛皮が全身を
覆っていること、尻尾がジーンズからはみ出て落ち着かずぱたぱたと動いていること、
手足の先に鋭い爪があることを覗けば、完全に人の骨格であるが、頭は犬。鼻先から首、
胸まで白い毛が混じっている。多分ブランド犬種ではなく雑種。狼男と言い張れば
見えなくもないだろうか。いややっぱり犬男だ。彼は何度も自分の姿を見返して、
それから近くのソファの上に寝かされた少女を見た。すうすうと静かに寝ていた。
彼は適当な民家に押し入り、そこにあった男物の服を頂戴し、少女にサイズの合わない
シャツや下着を着せ、ソファに寝かせた。人間社会の瓦解したこの世界に当然電気などは
通っておらず、彼は家中を家捜ししたあと、大皿の上にロウソクを何本か乗せて明かりを
つけた。火を見るのは久々だ。何せ、犬は火を使わない。
わけがわからない。彼は世界中が海に融けた日、何故か犬になっていた。そのまま、
長い間さまよっていた。途中、やはり海に融けなかった人々に出会ったが、彼らも
千差万別の姿をしていた。あるカップルなどは、少女は人間のままであったが、男性が
モンスターであった。羽の生えた、ゲームに出てきそうな姿だ。彼らはその事に疑問を
持たず、仲睦まじそうに寄り添っていた。天をかける翼があるのがうらやましくて、彼は
自分もそんな姿になれないかと色々念じてみたが、無理だった。それっきり忘れていて、
だから今になって姿が変質したのは彼のせいではないようだ。
傍らで静かに眠る少女は、水溜りから出てきた。水溜りは海で、海は人が融けた物で、
いうなれば巨大なスライムのようなものだ。そこに大勢融けて、居心地がいいのか誰も
戻ってきたためしがない。彼女は、どうやって出てきたのか。
海が歌っているのを、呼びかけているのを、何度も聞いた。さびしいさびしい、そこは
さびしい。こっちへおいで、ここにはいっぱいいるよ、さびしくないよ。寂しいから
大勢で融けてひとつになったのだろうか。じゃあ彼女は、何故。考えてもわからない。
もしかすると、朝になれば少女は海に、彼はまたただの犬になっているかもしれない。
犬は頭をかきむしると、鼻を鳴らして床に転がった。ソファの傍らに転がり、寝室から
剥いできた埃っぽい毛布に包まった。そして、コトリと眠りに落ちた。