12/02/04 17:59:22.25 x3ZTfpCe
>>224
そういえば昔々、まだ小学生に行くや行かぬやの頃、こんな話を読んだ。
以下、うろ覚え。
ある時、人間の女性に一目ぼれした鬼がいた。
鬼は農家を訪ね、「娘さんをください」と頼み込んだ。
突然の求婚に驚く娘の家族。
娘の親は鬼などに大事な娘を嫁入りさせるわけにはいかないから、
炒った豆を鬼に渡すとこう言った。
「この豆から芽を出させることが出来たら、娘を嫁にやろう」
もちろん、炒り豆は死んでいるから、芽など出ようはずも無い。
ところが娘を愛する純粋な鬼は、一生懸命、
炒った豆から芽が出るように世話をする。
雪の日も、土が雪に埋もれないよう、一生懸命世話をする。
他の村人からどんなに奇異の目で見られても、
鬼は気にも留めずに、世話を続ける。
その後、とうとう鬼は、旅に出ることを決意する。
娘を諦めたのではない。
「この世界のどこかには、炒った豆の芽の出し方を知っている人がいるかもしれない」
そう思って、炒り豆の芽の出し方の教えを請うために旅に出ることにしたのだ。
旅立とうとする鬼に、声をかける一人の人間。
それは、笠と蓑をかぶり、杖を持った例の娘。
娘は鬼に微笑みながらこう言った。
「あなたほど私を愛して下さる方なら、きっと私のことを幸せにしてくれるだろうといって、親が結婚の許しを出してくれたのです」
驚き、そして喜ぶ鬼。
そうして二人は連れ添って旅立つのだった…的な。
あれは昔話だったのかなあ…。すごく感動したんだけど。
詳細知ってる人、いる?