二次元キャラを牧場で飼い慣らす妄想スレ 第12牧場at EROPARO
二次元キャラを牧場で飼い慣らす妄想スレ 第12牧場 - 暇つぶし2ch613:『信じていたい、それは愛』  ◆MsIhShA4mM
12/03/09 14:43:15.09 sMzZbbGK
>>612



「トシ。ザキから連絡があった」
「ああ、近藤さん。俺もすでにきいているよ」
「まさか伊東サンが生き返って、総悟とつるんでいたとはな。にわかには信じがたい話だ」
「だが山崎はそんな下らねえ嘘をつくような奴じゃねえ」
「わかっている」
  ふぅぅ (紫煙が空に溶けていく音)
「なら、やることは一つだ。決めんのは俺じゃねえ。近藤さん、あんただよ」
「おう。空いてるやつの半分はこちらに残せ。残りの半分でガサを入れるぞ」
「・・・・・・近藤さん、あんたは総悟を斬ることはできるか」
「奴は殺させねぇ、俺の命に代えてもな」



 男が泣くのは、葬式とからしせんべいを食った時だけだ。師はそんなことを言っていた。
 しかし今の沖田にはそれを堪えることなど不可能だった。
「姉上…姉上なのですか…!!」
「そうよ、私は私よ、沖田ミツバよ」
「ウルト●マンダイ●かよ」
 ぼそっと呟いたスコルポスが伊東に殴り倒されたがそんなことはどうでもよろしい。

 自らと同じ栗色の髪に指を這わせ、ミツバは問いかける。
「そーちゃん、元気にしてた? 近藤さんは…土方さんはどうしてる?」
 ぼろぼろと熱い涙をしたたらせて、沖田はしゃくりあげながら切れ切れに答えた。
「俺は…僕は、いつだって元気にやってやすよぉ…っ。近藤さんも相変わらずストーカーで…土方さんも肺ガンにも高血圧
 にもならずバカやってます・・・逢いにいってやってください…」

 ただ、姉が生きているというだけで。
 沖田総悟は、何よりも幸せだった。

 親を早くに亡くし、年の離れたミツバと二人で暮らしてきた沖田にとって、彼女はもっともかけがえのない人物といえた。
 だからこそ、『死んだはずの』伊東にこう告げられた時、沖田は一も二もなく快諾してしまった。
 「君の大事な人を1人だけ生き返らせてやる」と。
 伊東は、確かにそう言った。
 そうとしか言わなかった。

「姉弟水入らずの場面だけに水を差すようで悪いのだがね」
 眼鏡を戻し、タッカーは笑みを浮かべて言った。嫌そうに振り向く沖田に、タッカーは小さな機械を見せた。
「せっかくだから、彼女の仕事場を見ていかないかね?」
「仕事場…姉上、お仕事をなさっているのですか?」
 優しい微笑みを浮かべ、ミツバは頭を縦に振る。
「とてもいい人たちに囲まれた、素晴らしい仕事場よ」
「へえ。タッカーさん、どんな所なんですかィ?」
 ニッと口角を釣り上げて、機械をもてあそぶようにくるくると回し、タッカーは中央のボタンを押した。
 それと同時にタランスとインフェルノが部屋の照明を落とし、スクリーンが開かれる。


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