11/10/20 18:32:43.03 P5wwjYwl
「あら、そろそろ時間ね」
ふと、乙女がそんなことを呟きました。
「もう上がらないとのぼせちゃうのか?」
わたくしはそう問い返しました。
「ううん違うの。真打がやって来るから」
「真打か」
そう小さく声を上げるわたくし。
いったいどんな『姉』が来るのでしょうか。
昨日の南春香は体も性格も最上級でしたが・・・声が気に入りませんでした。なんかどっかで会った気がするんですよね。
その前の向坂環さんも完璧でしたよ。わたくしをして3回も抜かせた雌畜はあの女が最初ですから。でもなあ。声がなぁ…。
三人はサウナに向かっていったので私も浴槽から上がり、体を洗うことにしました。
牧場が世界各国から取り寄せてくれた石鹸やシャンプーをあれでもない、これでもないとわたくしが吟味しているとき、そいつはやってきました。
ガラガラガラッ
「上条当麻~♪ 抜きに来たぞー♪」
「チェエエエエエエンジ! すんません! チェンジお願いしまああああす!!」
その女の面を見た瞬間、俺は叫んでいた!
ああそうとも体はいいよ、出て引っ込んで出てだよ!
でもなんで目が死んでるの! どうして舌にまでピアスはめてるの! あとそのハンマーは何だ! 色物にもほどがあるだろ!
「おいくそ猿どこで覚えたそんな言葉」
なんかくそ猿とか言ってるんですけどこの人! 本当に脳改造したのこの子!
「あー、改めて話すのもアレだわな・・まえに私会ったことあるし」
何!? こんな次の日の夢に出てきそうなヤツに昔あったことがあるだと!?
「えーっと、今日の夜のお供の・・・ヴェントです。よろしくお願いします・・・」
目を合わせたくないんだけどこのお姉さんと…食い殺されそうだし・・・。
ヤらなきゃいけないのかなぁ、うーん……どうしよう・・・・・。
香港の夜は、まだ始まったばかりだった。
【続くっ!】