アクエリアンエイジハァハァエロパロスレ 3発目at EROPARO
アクエリアンエイジハァハァエロパロスレ 3発目 - 暇つぶし2ch138:名無しさん@ピンキー
11/10/24 01:30:05.35 VTbj3wt8
アクエリアンエイジ日常編

真由美「口でクソ垂れる前と後ろにサーとつけろ!」
東海林光「真由美ってそんなキャラだったっけ?」
結城望「ドン引きです」
アシュレイ「くっくっくっ…影響されやすい真由美を操るなど我にとっては朝飯前」
真由美「まそっぷ!」
ステラ「また貴様か…」
真由美「フルメタルジャケットって映画、マジ本当に面白いんだってば。光も見たらきっとはまるよ」
光「そうね…」(本当は見た事がある人)
望(言えない…二人の間に凄い温度差があるなんて私には言えない)
アシュレイ「ただいま、はーマジあの糞BBAの説教長かったわー」
真由美「ステラさんもすっかり先生が板についちゃったよね」
光「どうでもいいけれど、貴方はどうしてココにいるの?」
アシュレイ「え…暇だから?」
望(森に帰れよ…ニート)
アシュレイ(うるさい ぶちころすぞ、ヒューマン)
望「高貴さも信念も理念もなく、昼間から出歩き、勢力拡大もしない
意味もなく学校に出入りし、学生に戻るわけでもない
挙句、お金がないからって東海林さんの家にやってきてご飯を食べる
貴様それでも吸血鬼のつもりか 恥を知れ」
アシュレイ「うぐっ…」
光「私は気にしてないわ」
アシュレイ「だっておwww」(ドヤ顔)
望「くっ…」(貴方臭いんです。洗ってない犬の臭いがしますよ。ちゃんとお風呂入ってるんですか)
アシュレイ「は…入ってるもん」(既に涙目)
望(図星なんですね、見た目は女の子なのに小汚いなんて不潔です、ドン引きです)
真由美「こらこら、あんまりアシュレイをいじめないの」
アシュレイ「うっうっ…」
望「光さんからも何か言ってあげてください」
光「そうね…そんなに気になるなら望がアシュレイの面倒見てあげたらどうかしら?」
望「はぁああああ?」(美少女らしからぬ反応を示す望)
真由美「それがいいわね」(何も考えていない)
アシュレイ「えー」(凄く嫌そう)
こうして望はアシュレイの世話をする羽目になった

東海林家庭
アシュレイ「ドドドド…知っているか貴様、吸血鬼はな!! 流れる水で溶けて死ぬ」
望「だから?死ぬならさっさと死になさいよ」
アシュレイ「ふう…まあ、いいわ。一つ聞いておきたいんだけど。あのさ…ここってお風呂じゃなくて外だよね、超絶美少女の私にこんなところで裸になれっていうの?」
望「この家にはあんたを入れるお風呂なんてないの…嫌なら森に帰れば?」
アシュレイ「酷い…私の知ってる望ちゃんはもっと優しかった!!」
望「そうね…あんたが人の家に勝手にあがりこんでぐーたらぐーたらニート生活してなければね」
アシュレイ「私だって好きで魔物やってるんじゃないのよ!」
望「はいはい…一年前から毎日そんな事言ってますよね」
アシュレイ「助けてえーりん!!」
望「じゃあ、百歩譲ってあげるから真由美さんの所へ帰りなさいよ」
アシュレイ「フッ…真由美ちゃんの所より東海林家の方がご飯が美味しいのよ!!」(ドヤ顔)
望「まあ、このままじゃどうにもならないし…ついてきなさいよ」

139:名無しさん@ピンキー
11/10/24 01:30:53.76 VTbj3wt8
東海林家
アシュレイ「あのさ…望ちゃん。このままお風呂に突っ込まれたら吸血鬼じゃなくても溺死するんじゃないかな?」
望「私には無抵抗で縛られる貴方の思考が理解出来ませんけど…」
アシュレイ「裸になって縛られるなんてする事は一つじゃない!!」
望「そうですか、よかったですね」
アシュレイ「ちょっと、何このロープ!? 切れないんですけど!!」
望「斎木インダストリー社製単分子ワイヤーです、本来なら輪切りになるはずなんですけど…」
アシュレイ「待って、話しあおうよ。お風呂には入ります。勝手にご飯食べません。望ちゃんの服を勝手に借りません。約束するから許して、ね?」
望「私の洋服がなくなってたのって…やっぱり……」
アシュレイ「だって光ちゃんの服って好きじゃないしさ、真由美の服はラフか制服ばっかりだしね」
望「で…他には何をやったんですか?」
アシュレイ「うん? 望ちゃんが翼君を好きすぎるあまり、アレやコレやしちゃってるとか。引き出しの奥にあんな物をしまってるとか見てないよ」
望「脅迫のつもりなら無駄ですよ? だって貴方はこれから溺死しますから」
アシュレイ「ぎゃあーん、助けてまゆみん!!」
真由美「はいはい、そこまでね」
光「望はやりすぎ」
アシュレイ「正義は勝つ!!」(ドヤ顔)
真由美「お前も少しは反省しろー!!」
アシュレイ「グフッ」
翼「おいおい…帰って来て早々隠れろとか、黙って見てたらさっきから何してんだよ…部屋が必要なら確か倉庫が空いてたし、とりあえずそこでいいなら貸すぜ」
真由美「いいんじゃないかな?」
光「そうね…私は構わないわ」
望「う…うん…翼君がそう言うなら」(後で腐れ吸血鬼が二度と出て来れないようにしておこうっと)
アシュレイ「よし、私が東海林家に養子になってあげる。もっと広い家に引っ越そう」
光「……」
望「え……」
翼「アシュレイ、今日は帰っとけ…」
アシュレイ「え…私何か変な事言った?」
真由美「帰ろっか、アシュレイ。私が送ってくね」

公園
真由美「アシュレイがバカなのはいつもの事だけど、今回のは不味かったと思うよ」
アシュレイ「ちょっと酷くない? 大体地球シリーズからヒロイン入れ替えってありえないし」
真由美「ちゃんと話を聞こうね」(頭を掴まれるアシュレイ)
アシュレイ「ギブギブギブ、マジ、壊れる、私の頭がバカになっちゃうってば」
真由美「あのね、超能力者の家庭事情はね。大抵の場合複雑な家庭環境ってやつなのよ」
アシュレイ「覚醒者に対する風当たりとか、異能者と一般人の隔たりぐらいは私にも解るよ。でも、お互いに無理して一緒にいても幸せにはなれないんじゃない?」
真由美「誰でもそんな風に割り切れるほど強くないよ…」
アシュレイ「望んで覚醒した人ばかりじゃない。覚醒して、力を得た代わりに多くのものを失った。その痛みも私は解るよ」
真由美「じゃあなんで…」
アシュレイ「真由美には解らないかもね…それでも私から見れば真由美達は私よりずっと多くのモノを持っているって事が。じゃあ、私は行くよ。光さん達には謝っておいてくれると嬉しいな」

東海林家
光「ねぇ…翼は寂しくない?」
翼「覚醒した時はこの力を恨んだりもしたけどな…今はそうでもないな。気にするなんてらしくねえよ、姉貴」
光「そうね、あんまり暗くなっていたら望にまで心配かけるものね」
翼「それに姉貴には俺がついていてやるよ。嫁にいくまではな」
光「私は別に…一緒に暮らしてもいいわよ?」
翼「それを世間ではブラコンと言います。望が風呂あがったらさっさと入って寝ろや」

東海林家風呂場
望「はぁ…」(あの無神経女…翼君の家の事情も知らないくせに。でも、今回の事で解っちゃったな…私じゃ二人の心の隙間を埋められてないんだって)
(結局…私は二人にとって家族の代わりでしかないのかな)
望「私じゃやっぱり……翼くんの、力になれないのかな……」

学校
真由美「アシュレイ見てないよね?」
望「最近は見てませんけど…どうかしたんですか」
真由美「ううん、何でもない」(夜羽子の奴、あれから連絡もよこさないし…どうしたんだろ)

140:名無しさん@ピンキー
11/10/24 01:44:48.66 VTbj3wt8
とある町
光「これは…」(報告にあった極星帝国軍が既に全滅させられているなんて…一体誰が?)
アシュレイ「光か…」
光「アシュレイ…?」
アシュレイ「ああ…それ以上近づかない方がいい」
光「嫌だと言ったら?」
アシュレイ「近づくなと言ったんだ。二度も言わせるな」
真由美「寂しがり屋粛正サイキックパーンチ!!」
光「真由美!?」
アシュレイ「真由美か…」
真由美「しばらく見ない間に随分とやさぐれちゃったみたいね」
光「最近、二人とも姿を見ないと思ったら…なるほどね」
真由美「話は後よ、この寂しがり屋の駄々っ子はぶん殴ってやらないと解らないみたいだからね」

学校の保健室
ステラ「なるほど…それでコレを力ずくで連れてきたというわけか」
真由美「いてて…EGOは慈善事業集団じゃないもの。私の友達でも敵対勢力の人間を無償で見てくれるほど甘くはないの」
ステラ「貸し一つだな、藤宮真由美」
真由美「ok、覚えておくわ」

学校の保健室・夜
ステラ「目が覚めたか」
アシュレイ「ここは…」
ステラ「藤宮真由美が心配していたぞ。持つべきものは友だな」
アシュレイ「私の事は放っておいてよ」
ステラ「フフッ…若いな、お前達は」
アシュレイ「別に、一人でも寂しくなんてないのに…」
ステラ「本当に得難いモノは失って初めて気がつくものだ。孤独に不器用な生き方を貫くのもいいが、時は遡れんぞ」
アシュレイ「BBAうっさい 私帰る!!」

141:名無しさん@ピンキー
11/10/24 01:54:12.20 VTbj3wt8
公園・夜
望「貴方の声が聞こえたから迎えに来てあげましたよ。風邪を引く前に帰りましょう」(傘を差し出す望)
アシュレイ「勝手に心を読まないでよ…それに帰ってもどうせ、私は邪魔者でしょ」
望「真由美さんも顔を会わせづらいって言ってましたけど…正直、貴方が居なくなってから暗いんですよ、皆」
アシュレイ「所詮ね…どんなに近くてもね、他人は他人だよ」
望「アシュレイさんが本当に一緒にいるのが嫌なら居なくてもいいんじゃないですか?
友達とか、家族とかそんなの周りが勝手に決めた事です
糞ムカつく話ですけど結局は私も貴方と同じなんです
自分だけの居場所が貴方に取られた様な気がして、貴方に八つ当たりしてました
でも、貴方が居なくなっても私の居場所は出来なかった
自分の居場所は自分で作るしかないんですよ」
アシュレイ「…………」
望「私、テレパスだから解るんです
嬉しい気持ちも悲しい気持ちも、嫌な事も全部
……私も貴方も本心からお互いが嫌いなわけじゃない
貴方は本当に一人で居たいって望んでいますか?」
アシュレイ「うっさい、バカ…解ってるわよ、私が悪かった事ぐらい」
望「仲直りしましょう」
アシュレイ「今更…どの面下げて、帰れるのよ」
望「どんな貴方でも貴方は貴方です。夜羽子さんがあの家に帰りたいと思うなら私はそれを応援します」
アシュレイ「うわああああん!!」

東海林家・夜
翼「お帰り」
光「お帰りなさい」
真由美「あ…怪我は大丈夫?。ぶっとばしてごめんね、夜羽子」
アシュレイ「ううん…それより…あの…皆、迷惑をかけてごめんね」
真由美「そんな事ないよ」
光・翼(お前が言うな)
望「アシュレイさんの部屋も用意しておきましたから」
アシュレイ「あの…望ちゃん、どう見てもあれは犬小屋だと思うんだけど……」
望(はぁ?…まずはペットからスタートですよ、アシュレイさん)
翼「意地悪するなよ、望。三人で話し合ってな…お前が嫌じゃないなら望が一緒の部屋で良いってさ」

こうして東海林家の平和は守られた
アクエリアンエイジ日常編-完-

142:名無しさん@ピンキー
11/10/24 02:11:04.71 tn9WjA65
>>137
巻き込まれたカフェメイドカワイソスww

143:名無しさん@ピンキー
11/10/24 11:21:35.74 bwnVxLlE
あんなエロい服着て何を今更www

144:名無しさん@ピンキー
11/10/24 20:24:10.31 epR95lZK
水瀬版か早瀬版か藤真版か
それが問題だ

145:名無しさん@ピンキー
11/10/24 21:06:56.93 8tc0bFbx
>>138-141
こういうカオスも好きだぜw

146:名無しさん@ピンキー
11/10/24 21:13:07.32 GdYgboqg
>>144
三者三様のパンツなんだろう?
カフェメイドだけで三者三様を実現できる
素晴らしいな!

147:名無しさん@ピンキー
11/10/25 01:35:14.02 mldrwAAR
ドローキャラのあそこはドロドロだぜ

148:名無しさん@ピンキー
11/10/25 08:53:54.72 nRkRPBuk
今日は冷えるな……

149:名無しさん@ピンキー
11/10/25 10:50:10.17 bqibxAPU
誰に抱きしめて温めてもらいたい?
それと抱きしめる方がお好みかな

150:名無しさん@ピンキー
11/10/26 01:43:58.90 rzVEosY+
イグニスエクエス

151:名無しさん@ピンキー
11/10/26 01:59:18.72 t7ZwSWZW
今日はアヌビスとネフティスに挟まれて川の字で寝るかな

152:名無しさん@ピンキー
11/10/26 17:06:11.10 yGPfApYM
アヌネフ親子久しぶりに見た気がする

153:名無しさん@ピンキー
11/10/26 20:39:06.23 HyZ6yeiD
少し前のニュースだけど
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
アヌビスを連想した俺はこのスレの中毒なのかも試練
アヌビスの彼氏は死んだらミイラにされるのだろうか

154:名無しさん@ピンキー
11/10/26 21:10:50.66 xpFUMcy6
月面基地のふかふかベッドでアビシャグたんを抱き枕にして寝る

155: ◆1OAwqH848g
11/10/27 23:22:44.11 NoV58gY/

>>151さんの書き込みを見て&>>138さんを読んで、なんとなくティンと来たので書き込み。
自分に置き換えて読んで下さると嬉しいなっ!?

というわけで三人で寝ることになったわけですが
アヌビス「……どうして私が一番真ん中なんですか?」
MB「だってアヌビスが一番小さいし、真ん中じゃないと川の字にならないだろ?」
アヌビス「納得は出来ますが腑に落ちません」
MB「可愛い、って言ってるんだよ」
アヌビス「……それで誤魔化せるとは思ってませんよね?」
MB「じゃあ、どうしようか?(ちゅっ)」
アヌビス「んっ……も、もう……そんなにくっついたら川の字じゃ無くなる……じゃなくて、母様が起きちゃいますから……」
MB「止める?」
アヌビス「嫌じゃないですから……もう少しだけちゃんと、キス、して下さい……んっ、はっ……」
MB「……好きだよ」
アヌビス「もう少し抱きしめて、それから……あ、愛してる、って言って下さい……」

いじょ。
差寒いし、俺もそろそろ寝ようw

156:名無しさん@ピンキー
11/10/27 23:54:22.35 PomYx2v9
もはやバカップルと言って差し支えないレベルww
いいぞもっとやれ

157:名無しさん@ピンキー
11/10/28 01:39:54.08 l/GSlBBG
妹天使「てへっ・・・ごっめーん、お兄ちゃん。私ったら忘れ物しちゃったー♪」
愛花「彼ならまだ帰ってないわよ。それにしても兄妹揃ってドジなんですね」
妹天使「おい、そこのビッチ。兄貴を侮辱したな?」
妹天使「兄貴を虐めていいのはこの私なんだよ!腐れマ〇コ!!」

愛花「だ、誰が腐れ…よ!!妹だからって調子に乗らないで」ぽかぽかぽか
妹天使「そんな短いスカート履いてお兄ちゃんを誘惑ですか?。さっきからチーズ臭いんでそれ以上近寄らないで下さい、あなたの使い込まれた真っ黒な腐れま○こから匂ってきてますよ」
愛花「っ!? 失礼ね…毎日ちゃんと洗ってるし、つ…使った事なんかないんだから」
妹天使「はぁ? テンプレツンデレキャラなんて何年前の流行ですか? んなもん今時はやんないんですよ、あからさまな媚び笑いなんてしちゃってドン引きです。少しは個性ってもんを勉強してくださいよ先輩」
愛花「うっうっ…私、別に媚びてなんか……」
妹天使「あー、そうなんですかー、へー。おにいちゃんに写メ見せてもらいましたけど、いい笑顔でーしーたーよーねー?あれで媚びてないとか言えるあたり、大したもんですよねー。私なんかとっても真似できませーん」
愛花「もうやめてよ…どうして妹さんは私をいじめるの……」
妹天使「誰が『妹さん』なんて名前なんですかー?私はお兄ちゃんの妹であって、あなたの妹でもなんでも無いんですけどっ!?確かにあなたは私より年上で、年上ってことは敬愛して見習うべき存在のはーずーでーすけどー。
私には「詠」って言う、恥ずかしくない名前があるんですよ?」
愛花「じゃあ…詠ちゃんはどうして私にそんな冷たくするの」
妹天使「・・・はー・・・こんだけ言ってるのにわかんないとか、妹に媚びてお兄ちゃんに取り入ろうとか。本当に腐れ×××ですね・・・」
愛花「ごめんなさい…」
妹天使「もういいですよ、お股は緩いし頭は悪い。そんな人には何言っても無駄ですし、無駄無駄、何もかも無駄なんですよ。そもそもただでさえ弱くて足手まといなのに、頭まで弱いとか生きてて恥ずかしくないんですか?
どうでもいいですからもう金輪際お兄ちゃんに会いに来ないで下さいね?
ウジウジしててウザいですし迷惑ですし、その癖、お兄ちゃんを罵って何様のつもりですか?
ああ・・・空気を消耗するだけの存在でしたよね。あなたって生きてて何の役に立ってるんですか?
はっきり言って存在するだけで迷惑ですから
あなたが頑張っても世界の運命は変えられないし、他の勢力から目を付けられてておにいちゃんも危ないんですよ。
いいかげん分かってくださいよ。それとも私があなたまで守ってあげなきゃいけませんか?、ねぇ?」
愛花「足手まといでごめんね…これからは全部、全部、詠ちゃんに任せるから……私、帰るね」
妹天使「余計な事言わないで結構です。二度とお兄ちゃんに付きまとわないでくださいね」

重い足取りでトボトボと渡来愛花は彼の家を後にした…
アクエリアンエイジ第1弾、「始まりの地球(ほし)」完


158:名無しさん@ピンキー
11/10/28 01:44:48.99 Imm9jEbf
実はネフティスは起きているに1000アクエリ

159:名無しさん@ピンキー
11/10/28 06:49:17.88 NRmMLW+j
>>157
腐れマ○コってフ○ャチン野郎って意味で男に使うスラングでもあるんだな

160:名無しさん@ピンキー
11/10/28 15:11:43.39 NtEGCNY4
ネフティスにも同じ事を言っているに500アクエリ

161:名無しさん@ピンキー
11/10/28 23:18:21.94 0r+HyWH1
この間世界が出たと思ったら地球発売ですね。
世界征服と地球征服って同じなんでしょうか。


 扉の前に立った日向葵は大きく息を吸い込んだ。重いもの―例えば植木鉢、そして扉を動かす時は息を吸い込んで呼吸を止めて力を込める。
 開かずの教室と噂になるほど注目を集めていない、地味で忘れ去られている教室の扉は音もなく開いた。葵の教室よりよほど静かである。
この様子だと開閉音で入室を気取られる心配もないかも知れないと思ったところで、そもそも生徒の立ち入りがほとんどない階だという事を思い出した。学園祭では一般教室以外に特殊教室も使用するが、この階ではそれもなく外界の喧騒から隔絶されている。
 学校に来るといえばこの教室が定位置のお姫様はもうすぐ学園祭だという事をそもそも知っているのだろうかと考えながら入ると、教室の中には誰もいなかった。
 もっとも、机の上には表紙からして拳銃の写真のいかにも物騒そうな雑誌があるし、電気ポットは電源プラグを抜かれず保温状態になっていたり、
ストールがたたまれてロッカーに入っていたりするので離席中というだけの事らしい。葵にも大体行き先の検討は付いている。
 それにしても、この手の雑誌はやっぱり読者プレゼントで拳銃とか爆弾とかが当たったりするのだろうか。
 武器なら何でもいいのか銃器にも興味津々のお姫様は自分で独り占めするような狭量な事はなく、教科書を貸してもらったお礼に読んで構わないと言っていたが、こうして目の前にしてもまるで興味が湧いてこない。
 とりあえず流し読みだけでもしてみようかと思って手を伸ばしたが、他の事を―とてもいい事が閃いて、葵はその手を引っ込めた。

162:名無しさん@ピンキー
11/10/28 23:20:12.89 0r+HyWH1
 準備万端で―といっても取り立てて特別な準備がいるわけでもなく―待っていると、見つめる先の扉の向こうに気配がした。
 りのんの魔法によりここの扉を開けられるのは葵の他にはりのんとウェヌスしかいない。今の葵にとってはそのどちらでもよかったが、ほぼ確実にウェヌスだろう。
「おかえりなさいませ、お嬢さま!」
 待ち伏せていた相手がドアを開けるや、深々と礼をして出迎える。
「……は?」
 頭上から呆気に取られた声が返って来る。
「お一人ですか?」
 体を起こして姿勢を直すと、今度は葵が見下ろす形になる。りのんが変身していなければ三人の中では葵が最も身長が高い。
「……りのんはご母堂と買い物に行くそうで今日は帰ったわ」
「へぇー、そうなんだー……じゃなくって」
 小さく咳払いして調子を整え、練習した通りの口上を一挙にまくし立てる。
「おかえりなさいませ、お嬢さま、お一人でのご帰宅ですか? ……学園祭でうちのクラスはメイド喫茶やるの」
「ああ、なるほど。ええと……ただいま帰宅したぞと言えばいいのかしら? ずいぶん殺風景な自宅だけれど」
「本番の教室は飾るから大丈夫だよ。りっちゃんがいろいろ持ってくるって言ってたし……」
「りっちゃんというのはクラスメイトなのかしら」
 りのんもりっちゃんになるし、リリアにムーの国王リユューク、あとついでに炎の翼で羽を焼いて飛行を封じる事で
同族狩りに駆り出されている虜囚の天使もりっちゃんと呼べなくはないと思いつつ問う。リリアはリリちゃんらしいし、リンはリンちゃんで良さそうだが。
「うん。清川理恵だから理っちゃん。メイド喫茶の発案者なんだよ」
 美人で明るくクラスのみならず学年、いや学校全体の人気者である。
「ふぅん……葵はメイドをするの?」
「うん。女子がメイドで男子が裏方。女装メイドもいるけどね」
 女装メイドと聞いて露骨に顔をしかめる。
「それはぞっとしないわね。葵に接客してもらうのは無理でもせめて女のメイドに付いてもらいたいわ」
「大丈夫、友達が来たら状況次第だけど行っていい事になってるから……シフト表渡すね。
えっと、ご注文はお決まりですかお嬢さま」
「アールグレイのミルクティーとザッハトルテ、クリームを添えて」
 しかし葵は何事もなかったかのように聞き流す。
「ホットケーキセットお飲み物はホットコーヒーですね! かしこまりましたお嬢様」
「まあ、いいですけど」
 無論ウェヌスもこの場でそんなものが出てくると本気で思っているわけではないが、飲み物くらいは注文通りに出してもらいたい。しかしここは葵に付き合う事にする。
「ホットケーキはね、メイドがチョコシロップで絵を描くんだ。描ける絵だけだからあんまり無茶言っちゃいけないけどね」
 本当はオムライスにしたかったようだが設備や材料、更に調理時の匂いの問題などで断念してホットケーキに変更し、
調理の予行演習時にそれでは何を描こうかという話になった時、八組の月島薫子という生徒がやって来て無理難題を言ったらしい、というのが葵の知る事情である。
理恵の口ぶりでは相当な無茶を言われたようだ。
「今はホットケーキないからコーヒーだけね」
「買い置きのクッキーがあるわ。出しましょう」
 葵がコーヒーを淹れる準備を始めていたので、クッキーはウェヌスが取り出す事にした。戸棚を開いた背中に、電気ポットの前から声がかかる。
「本当はね、パックのコーヒーなんだ。だからこうやってちゃんと淹れるのはウェヌスどんだけの特別だよ。そのかわり今の私はメイド服じゃないけどね」
「メイドにはさんざん淹れさせてきたもの、わたくしにとってはこのほうがレアだわ」
 返事の代わりに水音と、コーヒーの香りが返ってきた。どちらかと言えば紅茶の方が好きだが、コーヒーの香りは紅茶とは違った趣があって嫌いではない。ましてや、それを淹れるのが葵なのだ。

163:名無しさん@ピンキー
11/10/28 23:21:37.49 0r+HyWH1
 愛らしい顔に笑みを濫かべ、ウェヌスは小袋に詰めて包装されていたクッキーを小袋から取り出して皿の上に並べていく。二個ずつ包装されている三袋なのでつまりは六個である。
 彼女達とりのんは新学期の開始直後にマインドブレイカーにしてこの学校の生徒会長である秋月俊平に呼ばれ、これに似た形を目にしている。
生徒会室の床にはこの混迷の時代アクエリアンエイジを争う六つの勢力のシンボルマークが円をなすように等間隔に描かれているのだ。
それらのうち丁度一つ措きに並んだ三つが淡く光っていた。光が三つ、能力者も三人―光っているのが三人の属する勢力である事はすぐにわかった。
 俊平の先代の生徒会長であり、そして彼の運命を変えた雑賀恭一が共闘しようとしたステラ・ブラヴァツキの愛用の武器『悪行の杖』(ワンド・オブ・マレフィキア)は
両手で正三角形を一つずつ描き、重ね合わせて六芒星にする事で起動するものだった。
 生徒会室の床でもまた、六つの勢力シンボルが頂点となり六芒星を描く陣の上で三つの頂点が過不足なくその半分である正三角形を描き出していた。
葵とウェヌスにはわからなかったが、りのんの目には明らかに魔力が循環しているのが見えたらしい。そしてりのんが魔法を使って見せるに及んで、彼女を包んだ魔力の輝きが二人にも三角形が描かれた事の効果を実感させた。
 勢力を便宜上並べた時に奇数番目に来る三人が最初に集まったのは偶然だったが、実に幸運だった。三人の能力は大いに増幅されるだろうし、マインドブレイカーや能力者が集まっている状態を隠蔽する事も出来る。
奇貨を呼び寄せたのはあるいは彼のマインドブレイカー能力だったのかも知れないと思うと、俊平は大いに満足だった。

164:名無しさん@ピンキー
11/10/28 23:23:07.13 0r+HyWH1
「それはそうと葵、いつまでその格好をしているのかしら」
 りのんの魔力が強くなったのは明らかだし、葵の超能力も未開発だったので気付きにくかっただけであの時点からポテンシャルではりのんの魔力以上のものがあったらしい。
 それに比べて自分はどうか―
 話題を切り替えるような事をウェヌスが口にしたのは、自分に対してだったのかも知れなかったが、葵は特に気付いた様子なく答える。
「だって、学校の中だし。ウェヌスどんも制服じゃない」
「ええ、そうですわね。正規の既製品ですわ。あなたやりのんと違ってね。その点では偽学生のわたくしが本物のあなた達よりまともだわ。―りのんは魔法で作ったもの、あなたは……」
「朝から誰にもバレなかったと思うよ。私の超能力もそれなりになってきたのかな?」
 おどけて笑う葵に、ウェヌスは一瞬真顔になったがすぐに笑みを作って返す。
「何を今更……初めて会った時からあなたのヒマワリの槍には刺さったら殺られると警戒していたのよ?」
「実はあの時私が使えた超能力はあれだけだったんだよ。それもヒマワリを媒介にしてなきゃダメだったしね。りのんちゃんの役に立ちたくてあんみつに教えてもらって…… 今は超能力だけで作れるようになりました」
「ふぅん、いいお話ね。……ところでなんでりのんはちゃん付けなのにわたくしはどん付けなのかしら」
「あっ、うどんおいしいよね。カップうどんでどんっていう……」
「……メイド喫茶でうどんを出すつもりなの?」
「それもいいかもね。カップ麺とお湯と箸と薬味置いといて、店番の子がメイド服着て」
「暇を持て余しそうですわね。ところで……」
 湯と言われて電気ポットを見やったウェヌスが、振り向きざまに振り上げた腕で葵のスカートを高々と捲り上げる。
「詰めが甘いわね、葵」
 本来ならパンツか『はいてない』べき部分には、紺色の―スクール水着があった。
「階段を登って来る時見られなくてよかったわね」
「あはは……だって、裸だともし能力が切れたら全裸じゃない……」
「スクール水着でも五十歩百歩でしょうに。それも学校指定と違うものでは目立って仕方がないわ」
 葵が今身に着けているのは肩紐の部分がサックスブルーのパイピングになった競泳タイプのスクール水着であり、学校指定のものとはまるで違う。
 そして、その股間の部分は周囲に比べて色が濃くなっていた。
「……ぐっしょりですわよ。こんなに濡らして本当に淫乱なメイドだこと」
 生地を濡らす愛液を、ウェヌスは揃えた人差し指と中指で掬って舐めた。葵の陰部は、愛液がスクール水着の表面に染み出るほどに濡れている。
「あら、今日のは甘くない」
 能力の根源が植物にある葵の愛液は甘くて美味しい糖蜜であり、ウェヌスが堕とされる際も釣られなかったとはいえそれを餌にされたのだが、今日のそれは彼女のものと大して変わらない、極普通の愛液だった。
「蜜にはしようと思わなきゃならないからね。コーヒー入れる?」
 期待を裏切った事の罪滅ぼし半分、もう半分は飲み物に愛液を垂らす背徳感が病み付きになっていた。前回は紅茶だった。コーヒーに垂らすのは今回が初めてになる。
「そうね……お願いしようかしら」
 頷いて、葵は制服に変化させて展開していたアストラルアーマーを解除した。
これは念動力で実を守る鎧や兜を作って身に纏う超能力であり、普通は宝石の結晶のような形になるが、この校内に於いて白水晶の巫女である葵は能力が増幅されている事と、
変化させて擬する対象が着慣れた制服である事で可能になったのである。
メイド服にも変化させられるなら服装もちゃんとして学園祭の練習をしたいところだがそれは出来ない。
 アーマーの消失で下に着ているスクール水着が露わになったが、薄手で伸縮性に富む生地ゆえ、体の線がほとんどそのままに出―乳首と、その根元の白水晶のピアスがはっきりと見えている。
 なるほど、実際に見に着けているのはこの格好という状態で一日を過ごしたのでは濡れてしまうのも仕方ないのかも知れないと思うウェヌスも少しばかり興奮を催したが、
その目の前で葵は更にスクール水着も脱ぎ捨てて、取り上げて床に置いたコーヒーカップを前にM字開脚をして蜜を滴らせ始める。
 武装戦姫はその様子をしばらく眺めていたが、受ける感想が前回見た時と変わらない事を自問して確認し、同じだと判断して呟いた。

165:名無しさん@ピンキー
11/10/28 23:23:58.23 0r+HyWH1
「葵、あなた結構陰毛が濃いわね」
「そう、かなあ?」
 そもそも誰かと陰部を批評し合った事など最近までなかったし、比較対象であるりのんは変身前はうっすらとしか生えておらず、変身後は完璧に手入れされた毛並みが美しく茂っている。ウェヌスの方は金色なので黒い葵とは単純に比較出来ないだろう。
「いい機会だから剃ってしまいましょう」
「ええー、いいよ別に」
「陰毛には雑菌が繁殖してしまうのよ」
「毎日洗ってるし、過剰にきれいだと却ってよくないって聞いたよ?」
「いいからわたくしに任せなさい!」
 初めて会った時の威圧されるようなオーラは今でも印象に強く残っている。それを放たれては葵は引くしかなかった。
「わかりましたよろしくおねがいします」
「ふふ、わたくし素直な子は好きよ」
 ウェヌスは懐に手を入れ、取り出してそのまま流れるように展開した。金属音と共に、その手の中に鋭く光るナイフが現れる。
まるで手品のようだとりのんが感心していたバタフライナイフである。
「さあ、コーヒーが冷める前に剃ってしまいましょう」
 実のところ冷蔵庫に入れてある五百ミリリットルの紙パック牛乳を入れるつもりなので冷めるも何も無い。
ましてや熱い飲み物も苦いのも苦手でおまけにコーヒーをストレートで飲むとトイレに行きたくなるなどと葵やりのんには言えるはずもない。
「ウェヌスどん、せめてカミソリとかないの」
「あら、こちらの方がいいかしら?」
 取り出したのは枯草色に塗装されて背には鋸刃が刻まれた大きなサバイバルナイフと、葵も日本人なのでよく知っている―実物は遠足で行ったどこかの城趾に立てられその藩の史料を展示している博物館で一度見たくらいだが―日本刀である。
 数秒考えて、葵はこくりと頷いた。
「今手に持ってるのでお願いします」
「よろしい。それでは、淫蜜をたっぷり出す事ね。足りないと巧く剃れずに傷付けてしまうかも知れないわ。切り落として割礼してしまうかも……」
 かつてウェヌスに言った言葉を返された葵は苦々しく笑い、その陰部からは滴るほど大量の淫蜜がどろりと流れ出る。
 再度指で掬って舐めると今度は甘く、金髪の姫は口の中に広がる優しく愛に満ちた甘さをしばらく楽しんでから、映画の撮影に使うカチンコという道具のようにバタフライナイフを鳴らして作業を開始した。

166:名無しさん@ピンキー
11/10/28 23:24:35.63 0r+HyWH1
「学級の出し物でメイド喫茶をやるのはわかったわ。園芸部の方では何かやらないの?」
 床屋で髪を切りながら店員がするように、葵の陰毛を剃るウェヌスが話しかける。
あるいはそれも本やら、どこで覚えたのやら使えるようになったインターネットで調べてきた知識によって作法だと思っているのかも知れない。
「もちろんやるよ。これが夏だったらヒマワリの迷路作るんだけどね!」
「りのんから聞いているわ。楽しかったようね」
 葵とりのんがヒマワリの迷路で遊んだのはウェヌスが仲間入りする少し前の出来事である。
「来年の夏はウェヌスどんも一緒にやろうよ」
「もちろんそのつもりよ。きっと一着で踏破してみせるから」
 意思表示なのか、バタフライナイフの持ち手部分を軽く開いて打ち合わせて音を立てる。
「楽しみだなあ。今から考えとかなきゃ……でね。うちの部は鉢植えの展示即売をやるんだよ」
 陰毛を剃るのに集中するふりをして時間を稼ぎ、いかにももっともらしく頷いてみる。
「園芸部らしいわね」
 おそらく人入りは少ないのだろうと想像したが、葵が語る内容からも予想が正しいだろう事がわかる。
「鉢植えの世話と管理は部長が張り切って一人でやってるし、当日の店番は一年生の仕事だからね、私はクラスのメイド喫茶に専念出来るってわけ」
「そう、頑張る事ね。わたくしも行ってあげてもいいわ」
「来てきてサービスするから。本番ではちゃんとメイド服も着るし……でも蜜はなしだからね」
「そうね。というより、葵が当然のように蜜のサービスをしていたら色んな意味で嫌だわ。
最低限の常識は失って欲しくないし、あの味はわたくし達だけの特別なものにしておきたいもの」
「うん、そうだね。……ここでならいつでも蜜出してあげるからね」
「ええ、お願いするわ……はい、出来上がり、綺麗になったわ。赤子のよう」
 ウェヌスがどいてくれたので見てみると、葵の陰部からは初等部の時に生え始めて以後ずっとそこに茂っていた陰毛が一本残らず剃り落とされていた。
幼い頃に戻ったような気分になるが、しかし虚飾を脱ぎ捨てた陰部は成長を遂げ立派な雌の機能を具えたそれである。
 幼い頃の自分とオトナの自分がここで出会ったようで、なんだか胸の奥が熱くなってくる。
「ウェヌスどん、これからどうするの? タオルで拭ったり水で洗うよね、普通このあと」
「そうね……わたくしが舐めて綺麗にしようと思っていたけれど?」
「じゃあそれでお願いします」
 それを切に望んでいたのだが、いかにもウェヌスどんがそう言うなら別にそれで構わないよという体裁を取り繕って葵は頷いた。
 ―熱くなったのは胸の中だけではなく、陰部もすっかり熱くなっていて、頷いたウェヌスの舌が触れた途端に陰毛と一緒に剃り落とされた以上の量の淫蜜が漏れ出して彼女の顔と制服を濡らした。
 子宮の奥から湧き上がる快感に酔い痴れながら葵がふと目をやった先には、彼女が淹れて淫蜜を注いだコーヒーが、すでに冷め切った様子でぽつんと佇んでいた。
 行為が終わったら淹れ直そうとウェヌスの都合をまるで知らず心の片隅で思いながら、葵はさらなる快感に身をのけぞらせる。
 そしてウェヌスは、剃り落とされて陰部に付着していた陰毛が淫蜜と一緒に口に入ってきて舌に絡まるのに閉口しつつも健気に葵にクンニリングスを施すのだった。

第八話『始まりの恥丘』

167:名無しさん@ピンキー
11/10/28 23:52:38.01 0r+HyWH1
「おまえ……」
 工廠(アーセナル)見習いの姿を見た領主姫は絶句した。
 しかししたり顔の見習いには何が姉のように慕う領主をそうせたのかがわかっていない。
「どうですすごいでしょう! 親方や兄(あに)さん達が持ってけって」
 見習いは親方や兄弟子たちから可愛がられているようで、戦災孤児でありながらこうして立派に育っているのがその証拠だ。
「まあ……そんなところだろうとは思うけれど、おまえはそれをどうするつもりなの」
「どうするって、これで極星帝国のためレムリアのためお姉さまのため! がんばるんですよっ!」
「わたくしはてっきり店でも開くのかと思ったわ。そんなにたくさん担いで」
 工廠でも見習いなら兵士としても新入りの彼女が背負っている籠には、工廠自慢の武器の数々がぎっしり詰められている。
旧知の姫でもそう見えるのだから、何も知らない者には行商人に間違われても無理もない。
「えっへっへ、売れますかねえ」
「売れば売れると思うけれどやめなさい」
 彼女の工廠の武器防具は長い伝統を持ちレムリアはおろか極星帝国全土でも評価が高い。
領主姫も値段は知らないが、先の王位継承戦争での活躍から現在人気が高騰しているらしいとアイテム蒐集を趣味にしている知り合いから聞いている。
それも親方が手ずから打った一本ともなれば、売り方次第では相当な値段になるのだろう。
 それを籠に放り込むようにして運んでいるのだから、彼女が腰に佩いているロングソード一本をすら指を銜えて欲しがる傭兵達からすれば罰当たりな話である。
 もっとも彼女の名誉のために言っておくと、工廠の娘として育てられた彼女は武器の扱いに通暁しており、
一見乱雑に入れているようでも武器同士が傷つけあって損なう事がないように最善の注意を払っているし、万が一破損したとしても修理するだけの腕前を持っている。
領主が今回の行軍に彼女を連れてきたのも、戦力としてよりむしろ武器職人としての腕前を買っての事だった。
無論、最大の理由は彼女と彼女を溺愛する工廠一同の熱意である。
一族郎等を失った彼女が遺領を継いで暮らせているのも、加増されたのも工廠を抱えているおかげというところが大きい。
その工廠の長に頭を下げられて、この見習いが姫の下で戦いたいと言っているのでどうかどうか末席に加えて頂けないかと言われてはそう無下に出来ようはずもない。

 ともあれ、ついに姉のように慕う領主姫の麾下に入る事が出来た彼女の喜びようは飛び上がらんばかりで、見ている姫の方が気恥ずかしくなるほどである。
「お姉さま、あたしもお姉さまみたくカッチョイイ二つ名を名乗りたいですねえ」
「一億万年早いわ」
「ええーっ?」
 不満そうに頬を膨らませる見習い戦士の頭をなだめるようにポンポン叩きながら、一応訊いてやる事にした。
「それで? 何か腹案はあるのかしら」
 途端に顔が明るくなる。
「へっへっへー、実はですねえ、もう考えてあるんですよねえ」
「ふうん。じゃあ便所にでもこもって便器殿にお聞かせ差し上げて。彼の事だからきっと静かにおまえの話に耳を傾けて聞いてくれるでしょう」
「ええーっ、お姉さまに最初に聞いてもらいたいんですよお」
 情けない声を挙げてすがりつく頭の上で二本のポニーテールが揺れた。姉と慕う姫が一本なので二本にしたらしい。
「面倒くさいですわね」
 姫は渋面を作ったが、すぐに表情を緩める。もとより、妹分の初めてを誰かに譲るつもりはなかった。
「仕方ないから聞いてやりましょうか。さあ、申せ」
「はいっ! もーしあげます! あたしは、ここまで育ててくれた工廠のみんなのために、みんなの作った武器がすごいんだって事を実演するためにっ」
 息切れしたのか、それともずっと温めていた名前は万全の呼吸で言いたかったのか、あるいは伍長の問題だったのか―
工廠見習いの新入り戦士は言葉を区切って息を吸い領主姫の瞳を見据え、そして大きな声ではっきりと言った。

「アーセナルウォリアーって名乗りたいです」

168:名無しさん@ピンキー
11/10/28 23:54:10.52 0r+HyWH1
以上でございます。
惑星環境でも萌え萌えなアクエリでありますように。

>>151 >>155
二つ並べた布団の間の谷間の部分に寝てるアヌビスを妄想しました。ああもう可愛いな。

>>157
こんなの思いつきました。

 最近詠の様子がおかしい。
 おかしいといっても毎朝屋根の上でニワトリの真似をしたり、全裸で肛門にトイレブラシを突っ込んだ状態で逆立ちして登校するのではない。
 家の内外を問わず無視していたのが、朝は部屋まで起こしに来て一生に登下校し、夜はおやすみのキスをせがみに部屋にやってくる。
 前のように兄の洗濯物を分けて洗わず一緒に洗っているし、干している最中にくっついても何も言わない。
 取り込んだ洗濯物をいとおしそうに眺めているし、洗濯機の前で汗ばんだ兄の下着を嗅いではお兄ちゃんのにおいがすると言ってうっとりした目をしていた。
 一度、風呂に入った時に洗濯籠に放り込んで眠り、夢精してしまって替えのパンツを取りに脱衣所に行ったら籠の中のパンツがなくなっていた事があった。
 翌日の夜には何事もなかったかのようにタンスに入れられていたので見間違いかと思ったのだが、今思えば詠が部屋に持ち帰って自慰の種にしていたのだろう。
 味噌汁に雑巾の絞り汁やおしっこを入れるどころか、食卓につくと装い立ての味噌汁を持ってくる。
具も兄が好きなものばかりで、豆腐も絹になった。昨日に至っては豚汁だ。
 兄の食器も率先して洗い、目を話せば間接キスをしてみたり食器をベロベロ舐めている。
 風呂だって、兄が入った後は汚いから先に入ると言っていたのが、お兄ちゃんの汗の溶けこんだお風呂がいいのと言い出して真夜中にこっそり飲んでみたり、さらには一緒に入りたいと言ってきてさすがにそれは却下した。

 それらの報告を聞かされた渡来愛花はふむふむと頷いた。
「ふーん、あの詠ちゃんがねえ。変われば変わるもんだね」
「そうなんだよまるで聖女だよ」
 その物言いに苦笑する。
「何よそれ、大げさだなあ。天使みたいでいいじゃない。っていうか変態よねそれ」
 愛花のその言葉が引き金となり、詠はイレイザーの天使として変態を遂げ兄や愛花と袂を分かつ事になるのだが、今の愛花がそれを知る由もない。

169:名無しさん@ピンキー
11/10/29 11:37:55.43 +88cvIiz
乙だが始まりの恥丘はひどいw

170:名無しさん@ピンキー
11/10/30 05:48:51.75 2Yz3JeH9
それ変態違いやwwww

171:名無しさん@ピンキー
11/10/30 23:59:03.05 shVsvQHh
肉餃子と野菜餃子のどちらにしようか考えながら極星令嬢を眺めていたら
幼少の砌、大人になったら誰かステキな男の子と踊ることを夢見て雪だるま相手に練習するレミリアに
「そんな雪だるまよりわたしとおどりなさいよ!」と腕や服を引っ張るフォルナ

そして時は流れて大人になってばらばらになって死んでしまった姉の
辛うじて(ポニーテールを引っ掴んで)持ち帰った頭部を雪だるまの胴体に載せて
「これでお姉ちゃん生き返った! 生き返ったよウヒョヒョヒャッハー」とか錯乱するフォルナと
「それ……前後逆だから……」とずれた突っ込みをするアリーナ・クーニグに
したり顔で「フォルナの気持ちはよくわかるよ……」で二言目にはいつものように「今なら、この剣を抜くことができる……!」と言って済ませるエイラ・ロウに
マイペースというか何も考えてないナオス
という妄想を思いついた。

ところでアリーナの「貴方は何色がお好みかしら? 私と気が合うといいのだけれど」というフレーバーに
実はヴァンパイアらしく色は血の赤と闇の黒に白しか認識出来ずまるでわからないので大好きなあの人と同じ色を好きになろうとするアリーナという妄想、
そして「俺が好きなのはどどめ色なんだ」と言われてウキウキドキドキしながらどどめ色の服を着て
「これ素敵な色でしょう? 私、ドドメイロって大好きなの!」と恋乙女スマイルで語って周囲にドン引きされるアリーナ萌え。

172:名無しさん@ピンキー
11/10/31 10:46:51.07 R9cdEBdi
それでお前はどっち食ったんだ

173:名無しさん@ピンキー
11/10/31 23:54:59.93 8xcRsfS6
どっちも200円だったから肉餃子買った

174:名無しさん@ピンキー
11/11/01 00:47:02.09 /LU2HFBZ
惑星メインキャラを背の順に並べたらうめが一番小さいのかな
愛花はデカそう

175:名無しさん@ピンキー
11/11/01 07:57:39.78 akOt1m2y
バストサイズは背に反比例して大きそうだが
愛花は貧乳だし

176:名無しさん@ピンキー
11/11/01 12:01:26.02 qyU2ho6s
愛花もそんなに小さくはないだろ
服装のせいじゃないか

177:名無しさん@ピンキー
11/11/01 23:09:37.60 YqpSLnzM
渡来愛花ちゃんと日向葵ちゃんは虫が苦手らしいので制服の背中に毛虫入れてあげたいれす

178:名無しさん@ピンキー
11/11/02 16:49:59.38 AX4qgp07
渡来のフレーバーが全部真代兄に向けられてるのは何とかならんのか

179:名無しさん@ピンキー
11/11/02 20:54:32.53 no6Y8Cm/
白石つばさのフレーバー「明日りのんちゃんにも見せてあげよーっと♪」の
見せてあげるものを触手とかふたなり化性器とか想像して連鎖堕ちフラグだよなあと思ってしまった。
うちの場合見せてあげて堕とすのはりのんちゃんの方ですが。

まあ触手生やさなくても絵を描くのが好きで無口な少女が変身したらハードエロマンガ描くとか
変身解除後に読み返して赤面するとか真夜中こっそりトイレで(鍵かけられるので)読み返してみるとか。

180:名無しさん@ピンキー
11/11/03 21:55:44.45 pxcIQwV8
樒って意外と強力なんだな

181:名無しさん@ピンキー
11/11/04 09:58:35.73 6UlIqLCR
シキミは下手すると死ぬからね

182:名無しさん@ピンキー
11/11/04 22:11:07.79 6K+59/vV
>>178
オリオンの連中のフレーバーもほとんどがまなに向けられてるものだけどね

183:名無しさん@ピンキー
11/11/05 20:22:58.81 DmWHQ6pA
主人公としてドブレを立てるなら立てるで顔がまるで見えてこない
どんな背景を持つどんな性格のどんなキャラなのかわからない
コミカライズで描くつもりなんだろうか?

184:名無しさん@ピンキー
11/11/06 19:44:49.24 J107qMxG
久遠寺みやこちゃんの絵がたまらんね
バックで突きまくりたいれす

185:名無しさん@ピンキー
11/11/08 15:54:26.68 +5VCjUaD
クスコ突っ込みたくなるな

186:名無しさん@ピンキー
11/11/08 22:37:48.45 Z3DwKX99
真代妹の太腿はさすがにエロい
べっかんこうは伊達じゃねえ

187:名無しさん@ピンキー
11/11/10 02:37:02.33 if5/LkFW
皆口茗子が「お母さん、わたし頑張ってるよ!」と言ってるのを見ると
アヘ顔ダブルピースで風俗嬢頑張ってるイメージが湧くのを何とかしたい

188:名無しさん@ピンキー
11/11/10 23:46:37.14 YnsCT/as
お前らなら嫁のキャラクタープロフィールの「好き」欄に

と書き足すのは当たり前だよな?

189:名無しさん@ピンキー
11/11/11 00:10:58.35 yLMG3SXZ
それは『俺』って書くのかそれとも自分の名前を書くのか『現在のマインドブレイカー』あたりで妥協するのか

190:名無しさん@ピンキー
11/11/11 07:21:24.60 zIqjdhjH
俺って書くと一気にその子が俺っ娘+自分大好きっ子に

191:名無しさん@ピンキー
11/11/11 10:43:19.21 eBFfzgj6
田舎から出てきたので一人称俺の里山絵美

192:名無しさん@ピンキー
11/11/12 11:24:58.12 c5sQgJAL
自分大好きっ子の渡来愛花

193:名無しさん@ピンキー
11/11/13 11:33:53.83 x9o0fvqL
Lv1 キャラクタープロフィールを眺めてニヤニヤ
Lv2 プロフィールを見てこんなの俺の嫁じゃないと憤怒
Lv3 プロフィールの「好き」欄に自分の甘えを書き足す
Lv4 プロフィール欄に「俺の嫁」「俺と同棲中」と書き足す
Lv5 完全に好みのプロフィールを一から作る
Lv6 完璧なプロフィールを作るためブロッコリーに入社

194:名無しさん@ピンキー
11/11/13 17:27:42.92 +Wh6t3fs
屋式内でドジをしてド長と綾乃からエロいお仕置きをされる里山絵美

195:名無しさん@ピンキー
11/11/13 19:21:13.15 7wy5ICJ3
SagaIで一番好きな非ネームレベルブレイクがバニーガール
SagaIIで一番好きな非ネームレベルブレイクが調理兵
だったので始まりの地球の非ネームレベルブレイクには大満足だ

196:名無しさん@ピンキー
11/11/14 11:18:44.93 Oje7+cIZ
チャージが好きなのか

197:名無しさん@ピンキー
11/11/15 22:25:25.50 +yTB1zTo
ところでマジカルクッキングウォリアーもグラマラスバニーもイラストは通常版の方が好き
なんでおまえレアリティ高い方が調理失敗してんだよっていうw

極星帝国でカレー粉を入れ忘れてハヤシライスにしたら懲罰房だな

198:名無しさん@ピンキー
11/11/16 02:49:51.08 6XJsnrLY
カレーネタとか懐かしいな
女神マガジンのあのコーナー纏めた本でないかなぁ

199:名無しさん@ピンキー
11/11/16 06:11:08.49 bTiVngRW
普通に単行本があったようjな。

200:名無しさん@ピンキー
11/11/16 08:06:13.79 7MzxUZYy
ある。
Saga3移行前にまとめられたのが。

都合で途中から本誌は読めなくなったんだけど、あの後も少しだけ続いてたんだっけ?

201:名無しさん@ピンキー
11/11/16 20:27:26.40 Ee+jeK8O
徐々に縮小してったけど最近まで残ってた
あれ書いてたのフラグメンツの奴なんだよな
あの頃は面白かったのになんでフラグメンツはクソなんだろう

202:名無しさん@ピンキー
11/11/17 05:15:15.88 ZIAcWYjO
ギャグとシリアスの差じゃね?

203:名無しさん@ピンキー
11/11/17 23:55:58.69 zgURb3ML
最近寒いからコタツでブランシュとみやこと琥珀とウダウダしたい

204:名無しさん@ピンキー
11/11/18 01:45:00.87 PtGQUI9y
じゃあ俺は正統派にアビシャグに温めてもらうぜ

205:Spiegel Schwester
11/11/19 23:46:35.22 wcUzpbuS
 朝、目が覚める度に、隣にあなたを探してる。

 いくつの頃だったか―真夜中に目が覚めた時、隣にいる筈のあなたがいなかった。
 蓋を開ければ笑い話で、ただトイレに行っていただけの話だった。ちょうどその時間に私の目が覚めたのも双子の神秘なんかじゃなく、
夜が怖くて走って行った足音が聞こえたか振動が伝わったか、そんなところだったんだろう。
 けれどあの時の私は隣にいる筈のお姉ちゃんがいない事がどうしようもなく恐ろしくて、不安で……たまらなくなってわんわん泣き出した。
 おしっこを済ませて晴れ晴れした顔で戻ってきたお姉ちゃんは私が泣いているのにびっくりしてオロオロしてたけど、
私が抱きついて、もう二度とどこにも行かないでって縋り付いて懇願したら子供らしい無邪気さで頷いてくれて、どこにも行かないよって言ってくれた。
 でも、結果としてそれは虚しい嘘になってしまった。
 お姉ちゃんは、死んでしまったから。

206:Spiegel Schwester
11/11/19 23:47:01.57 wcUzpbuS
 あの日、姉と一緒に立った戦場で、私、フォルナ・スウェーデンボルグは敵の攻撃を受けて転倒した。
 心配した姉が駆け寄ってきて、転倒した事と姉が来た事の二重の照れくささに私が顔を背けた時―空から隕石が降ってきた。
 それがハネつき共の攻撃だと知ったのは後の事で、事態を把握する間もなく、起き上がろうとしていた私は姉に押し倒されていた。
 私は大丈夫だから逃げるようにと言おうとした―と思う。
間近に隕石が落ちた衝撃で私は気絶して、それからの記憶はないからだ。
 記憶がないのはある意味幸せなのかも知れない。それから姉に起こった事を直視していたら私はきっと発狂しただろう。
 気がついた時、姉は私の上で死んでいた。
 気絶した私を隕石雨からかばい続けて、命を落としてしまったのだろう。そして死してなお隕石に打たれ続けて私を守ってくれたのだ。
でもそんなのは後になってから振り返って思う事だ。
 姉の姿は余りにも悲惨で、私は覆い被さっている肉塊としか思えないものが実姉で、私の身体を染めているのが彼女から漏れている液体だと気付いた途端、
頭の中が真っ白になって、それから何をどうしたのかもよく覚えていない。
 気がついた時には救護兵に取り押さえられて搬送されていた。
 姉の葬儀の時にはもう私の傷はだいぶ回復していた。レミリアの傷は癒えないというのに。
 私の身体に傷が残ったっていい。だから、姉の遺体の傷を消して欲しかった。私の回復の分を彼女に回してやって欲しかった。
 人並みには美容に気を遣っていたお姉ちゃんの、最後の姿があんな惨めなものだなんて、悲し過ぎる。
だって、私より可愛くなるって言ってたのに。せめて人間らしい姿で葬ってあげたかった。

207:Spiegel Schwester
11/11/19 23:47:17.16 wcUzpbuS
 ―あの姿は余りに記憶の中の姉とは食い違いすぎて、不出来な作り物のようだったけれど、それでもあれが姉だという事は間違いない。
 姉が帰って来る筈はない。
 わかってはいるけれど、それでも私はレミリアがいつ帰ってきてもいいように、部屋をそのままにしている。
正確には二人の部屋の半分、お姉ちゃんのスペースや持ち物だ。
 二人で使っていた部屋は、私一人には広すぎる。二人でいた頃には狭すぎるほどだったのに。
 こんな事なら、大人になり始めたあの頃、部屋を分けようかという話が出た時に素直に従っていればよかった。
 ……だって、あの時の話では、私達の部屋はレミリアの部屋になって、妹の私は追い出されるみたいだったじゃない。妹にも妹の意地があるんだよ。
 それに私は、プライバシーを守るより、レミリアと一緒にいたかった。レミリアも、きっとそうだった。
 彼女の持ち物はほとんどすべてが私に形見分けされたから、理屈の上では私がどうしようと自由という事になる。
こうしてお姉ちゃんの服を着て、お姉ちゃんのベッドで寝たって問題ない。
 眠れない夜にはこうしてレミリアのベッドに潜り込んで一緒に寝たよね。レミリアが私のベッドに来る事もあったっけ。
 ねえ、お姉ちゃんのネグリジェで、お姉ちゃんのベッドで寝たら、とてもいい夢をみたんだ。
 あの日の戦いで、私とお姉ちゃんは並んで防衛戦を張っていたんだけど、お姉ちゃんが猛攻に耐えかねて武器を落としちゃうんだ。
敵がお姉ちゃんに押し寄せて、そこに私が颯爽と駆けつけて敵をやっつけて……相打ちになる夢。
 レミリアは少し怪我したけど助かって、瀕死の私を抱き上げて死んじゃダメだって言ってくれた。
 そして私は今度こそ姉を助けられた満足感に満たされながら死んでいったんだ―
 目が覚めて、正夢だったらいいのにと思った。

208:Spiegel Schwester
11/11/19 23:47:38.77 wcUzpbuS
 私は左でレミリアは右。私達は左右対称に髪を結い分けていた。
 きっかけは何だったのかは覚えてない。両親かメイドが見分けるために始めたんじゃないかという気がするけど、
始まりがなんであれ、続けていくうちにそれがからだに刻まれていく。
 髪を切らせる時も左に結う事が前提になる切り方になるし、日々の動作や剣を振るうにも左に結った髪が影響する。
 レミリアが私に内緒ばなしをする時は、必ず左耳に、結った髪を持ち上げて囁いた。
 逆もそう。髪で隠した耳に囁くのはお互いだけ…… 少なくとも、私はそうだった。
 いつか好きな男の子でもできたら違うのかも知れないと思っていたけれど、それも今となっては遠い世界のお話だ。
 左右対称という事は、鏡に写った姿の髪は左右逆になって相手と同じ向きになる。
 一緒に育って同じ物を食べた双子なので体格も同じ。
 レミリアの服を着てレミリアのベッドに座った私が鏡に映る。全身が映る大きな鏡だ。
私たちは瓜二つ、そっくりな双子。こうしていると本当にレミリアがそこにいるみたいで……
『フォルナ』
 姉の声色で、自分を呼ぶ。
 よくこうしてお互いの真似をして、親や使用人をからかったものだ。
 どちらかというと私がレミリアの真似をする方が、逆よりうまかったかな。
もちろん、妹はいつもお姉ちゃんの真似をしているからなんて理由じゃなくて、単に彼我の才能の差というだけだろう。私達は双子だから。
『フォルナ……』
 それに呼ばれる側もそう聞きとろうと意識して聞いてるんだからそう聞こえない筈がない。
 今の私はフォルナ・スウェーデンボルグではなく、レミリア・スウェーデンボルグ。
 灯りを落とした部屋で、左右対称に髪を結った私の姿を鏡に移せば、鏡に写るのは姉の姿だ。
(おかえり、レミリア)
 鏡の中の姉の口が、『ただいま』と動いた。

209:Spiegel Schwester
11/11/19 23:48:03.31 wcUzpbuS
「ねえ、レミリア」
 こんな事を訊くのはちょっと恥ずかしいけど。
『なぁに、フォルナ』
 姉妹だから、訊いちゃおう。
「レミリアはオナニーとかするの?」」

 私は時々レミリアがいない時や寝静まった時、更には寝たふりをして声を潜めてオナニーした。
 姉が近くにいる背徳感と、そして安心感が私を高ぶらせた。
 確証はない。だけど、姉が時々それらしい仕草をしているのを見た事がある。
ねえレミリア、私達は似たもの姉妹だった。それはきっと夜の事についてもそう。
 あなたもほんとはしてたんでしょ?
「私に隠れて……ないしょの場所をいじってたんでしょ?」
『……そんなこと……』
「あるんだね」
『ないよ!』
「女の子ならみんなしてるよ。レイナ姫だってきっとしてるよ」
『不敬よ』
 思わず苦笑する。ベッドの中で妻に対しておまえは王妃より美しいという男を罰する無粋があるものか。ベッドの中は無法地帯なのだ。
『フォルナよりは多くないわ…… 週に一、二回くらいよ』
「私もそのくらいだよ」
『……いやらしいなあ』
 ―そうだ。私はいやらしい子だ。死んだ姉に縋り、更にはこうして姉を汚す。
 小娘の青い肉体は、姉の死すらも性欲の糧にしてしまう。死と隣り合う戦場で生の発露である性欲を滾らせる例を幾つも見てきた。
 誰より近しい隣人の死は、生存本能をかきたてる。
私まで死んだら、誰がスウェーデンボルグの血脈を守るのか。だから性欲を高めて性行為に励むんだ。
 でもそんなのは理屈の上の話だ。私の性行為は実を結ばない自己完結のオナニーじゃないか。
 私は―いやらしい子だ。
 左耳に震える指で触れる。ここに触る時はいつもこうだ。レミリアの髪を掻き上げる時はこんなじゃなかったのに。
姉だけが囁く秘密の場所に触れた指は、じっとりと濡れていた。
 耳の形を見れば性器の形がわかるのだという。そっとなぞると、下腹部がじんわりと暖かくなってきた。

210:Spiegel Schwester
11/11/19 23:48:22.12 wcUzpbuS
『私は……時々週に三、四回してたかも……だ、だってお姉ちゃんだもの。妹より大人だから多いのよ』
「双子じゃない。大人関係ないし、ただレミリアが淫乱なだけだよ」
 裾を捲り上げる。下着を着けてはいないから、鏡に映るのは剥き出しの陰部だ。
冷静に考えるとかなり滑稽な構図だけど、今の私はその滑稽さすら飲み込んで性欲の糧にする。
「ほらレミリアのここ……いやらしい」『フォルナ……だめっ言わないで』
「濡れてるじゃない、気持ちいいんだね。こんなにおもらししてよだれ垂らして」『ち、ちがっ……』
「違わないよ。違うならなんで指突っ込んでるの? そこは入る穴じゃないよ。そんなにいじってるから血が出てくるんだよ」
『血が出るのは生理じゃない……』
 血―頭の片隅に不安な思いがよぎる。それは頭の片隅に押しやって仕舞い込んでいた思い。
思い出してしまえばオナニーを中断せざるをえないような重大なことがら。
それが漠然とした不安のままであるように、詳細を思い出さないように私は指で腟壁を刺激した。
「レミリアはいやらしい、本当にいやらしい。破廉恥な子だわ。私はそんな子に育てた覚えはありません」
 指を突っ込んだ穴は愛液に濡れそぼち、指を動かす度に卑猥な水音がする。
「レミリアのあそこはいやしく」……かんだ。「レミリアのあの部分はいやらしくグチョグチョいってるよ」
『フォルナ言わないで指っ、私の指止まらないのおっ!』
「いやしいなレミリアはっ」怪我の功名だ。「そんなに指を突っ込んでグッチョグッチョかきまわしたいのっ?」
 口元に違和感を覚えて拭うとよだれが漏れていた。本当にどうしようもない淫乱な姉だ。
 私は襟ぐりから手を突っ込んで指先についた唾液を乳首に塗りたくり、摘んでこね上げた。
『ひゃぅんっ!?』
 どういう訳か双子なのに胸に関してはフォルナの方が如実に大きくて、レミリアに羨ましがられてた。
「おっぱいおっぱいおっぱい! おっぱい気持ちいい? レミリア」
『……うん。おっきくて柔らかくて……乳首も敏感でキモチイイよ』
「お姉ちゃん、よく私の胸をふざけて揉んで……私っ、感じちゃって大変だったんだよ」
 それでも、うれしかったけど。レミリアに揉まれてると、何かほっとした。
『フォルナの胸、やわらかいね』
「レミリアの胸だって形がいいよ」
『フォルナの乳袋たゆんたゆんしてる……』

211:Spiegel Schwester
11/11/19 23:48:33.74 wcUzpbuS
 左手で胸をもみ、右手で性器をいじくりながら、快感の波間に考える。
 私はフォルナなのか、それともレミリアなのか。
 鏡の中では性欲に飢えた女が身をよじらせている。
 それは寝床にうつぶせて息を潜めて自慰に興じていたフォルナのようでも、妹に背を向けて息を殺して一人遊びしていたレミリアのようでもあり―
 こうしていると、それを望んでいたのかも知れないけど、自分が誰なのか、わからなくなる。
 もしかしたら生まれたばかりの時に取り違えられた、私は本当はレミリアだったのかも知れない。
 じゃああれはフォルナだったのか?
 でも、みんながレミリアと思っていたならそれはレミリアでだからレミリア……
 混乱する私の思考を、レミリアの淫声が中断させる。
『フォ、ル、ナっ……私、私イッちゃうよぉ! ひゃぁんっ!』
 いくという言葉が、私の心の奥に仕舞った気持ちを引き戻す。
 いく……行く……逝く……レミリアは行ってしまった。私を置き去りにして逝ってしまった……
「お姉ちゃん逝かないで……私を一人にしないでよぉっ!」
 声を限りに懇願する私の目頭は熱くなるが、姉の声は諭すように優しく落ち着いていた。
『フォルナ、私は。私はね……いつだってフォルナのそばにいるよ……』
 いつもなら虚しい言葉でも、今のこの瞬間ならなにより尊く信じられる。
「レミリア……」
『だからね、一緒にイこ』
「うん……一緒にいこう」
 お姉ちゃんとならどこへでも、どこまでも。
 私は姉を感じながら頂点に達した。

212:Spiegel Schwester
11/11/19 23:48:44.10 wcUzpbuS
 フォルナとレミリアはお揃い。服も、家具も、食器もおそろい。
 からだだって……この淫らな器官だって……抱く想いだっておんなじ、おそろい。
 私達は双子なのに一人ぼっちで快楽を求めてた。ああ、こうなるとわかってたなら、離れ離れになると知ってたなら、二人で一緒に求めていればよかったのかも知れないね……
 二人でする一人えっちはきっともっと素敵だった。

 息を整えながら右手の匂いをかぐ。とてもいやらしい愛液の匂いに混じってお姉ちゃんの懐かしい匂いがした。
 自慰に高ぶり潤んだ私の瞳。薄暗い部屋の中で鏡に写して見るそれは、姉のそれに見えた。
 姉になって千回オナニーしたら本当にレミリアが帰って来る。
 訳も根拠もなく、そんな気がした。
 これで……何回目だっただろうか。まあいいや、数え始めた今日が一回目。
 レミリア、あなたにもう一度会えるなら、どんなことだってするよ。
 その『どんなことだって』のうちの一つかな。
 千回だって、万回だって。果てるまで。
 もうオナニーもできなくなったお姉ちゃん。私がその分もオナニーするから、少しでも気持ちよくなってくれますように。
 頂点に至って心地よい疲労感に満たされたからだをベッドに預け、愛液をシーツで拭った指で姉とお揃いの髪飾りを撫でながら、私は姉に祈った。

213:名無しさん@ピンキー
11/11/19 23:53:27.81 wcUzpbuS
韻を踏めると思ったらsとschだったでござるの巻。
レミリアのコスプレをするフォルナ→でもフォルナとレミリアの目付きが違う気が→目をうるませればいいんだよ!
というわけで自慰する話になりました。
あとは『なんでもする』っていうならじゃあとりあえず死んでもらおうか的な意地の悪い思考。
最初はレミリアのほうが好きだったけどやっぱり極星帝国のフォルナの方に愛情が湧いてきて今はフォルナ派です。

>>203-204
リン・グラフィアスをドラム缶か何かに入れて暖房がわりにしたい

214:名無しさん@ピンキー
11/11/20 11:38:29.55 WWCVomuO
>>213
乙です!

オナニーって良いねっ

215:名無しさん@ピンキー
11/11/24 21:03:06.28 gGgmto7U
ウェヌスの145cmって実は相当小さいんじゃないかという気がしてきた
これ下手したら変身前のりのんとどっこいどっこいなんじゃ……

216:名無しさん@ピンキー
11/11/25 00:08:24.93 /+1tP1vN
さてリア充にとってモテモテイヤーの総決算であり
童貞諸君には一年で最後にして最大のの苦行であるクリスマスまで
あとひと月ですよ!

真剣に真心からの祈りを捧げる紳士淑女なwiz-domの皆さんも、
まさに性夜!つがいの繁殖に血眼の現代っ子EGOも、
淫売共を尻目に初詣における経済効果の皮算用に余念のない阿羅耶識も、
クリスマスとは関わりが深いはずなのになんとなく蚊帳の外な天使さんたちのイレイザーも、
まさしく肩身の狭い悪魔やら聖夜より寒い冬を乗り切ることのが重要な犬猫ダークロアも、
皆さんにとって素敵なクリスマスでありますように。

極性はカレーでも食ってろ

217:名無しさん@ピンキー
11/11/25 15:48:06.32 FJ7FCaS0
性を極めたのにな

218:名無しさん@ピンキー
11/11/25 22:46:51.71 RiWhzzTB
極星帝国は異次元だからクリスマスという行事自体無いかもね

219:名無しさん@ピンキー
11/11/27 20:30:26.00 zTHq/fbH
極性皇帝「帝国でもクリスマスという祭典を開く事にしようではないか」

ウェヌス・ドーンを鉢に植えて様々な装飾を吊るすと言う伝統的な儀式がはじまった

220:名無しさん@ピンキー
11/11/27 22:23:13.42 yI7LFNMD
なんでウェヌス植えんだよw

221:名無しさん@ピンキー
11/11/28 00:39:55.48 FQsCP7sW
イルミネーションで緊縛プレイですねわかります

222:名無しさん@ピンキー
11/11/28 00:44:07.78 HbOzlCJn
動くとせっかくの飾り付けが取れるかも知れないから
頭を鉢に生き埋めにしてヌッ頃してから
手足を枝に見立てて飾り付けだよね

223:名無しさん@ピンキー
11/11/28 01:26:46.11 1PIjdNDE
ずいぶんと猟奇的なクリスマスだなw

224:名無しさん@ピンキー
11/11/28 09:54:04.10 Eoty6p6l
極星帝国ってそういうとこだろw

225:名無しさん@ピンキー
11/11/28 18:01:09.62 jvzc9Cin
死んだらミイラにして復活させれば良いじゃないって
ネフティス様がコタツで寝ぼけながら言ってた

226:名無しさん@ピンキー
11/11/28 21:02:01.35 iigqvYiS
ミイラはやだよw
干からびるだろw

227:名無しさん@ピンキー
11/11/29 11:22:39.10 frssqtAR
ネフティス様お久しぶりです
新作マダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン

228:名無しさん@ピンキー
11/11/29 21:46:50.15 R0g4Ke9e
ネフティス様も一緒にクリスマスを祝いましょう

229:名無しさん@ピンキー
11/11/29 23:02:35.33 R3egO+NU
そういえば、ネフティスはまだ鍋を待ち続けてるのだろうか

230:名無しさん@ピンキー
11/11/30 01:11:36.46 Qo5tWUgR
鍋を食べさせるかわりに親子丼で食べてあげます

231:名無しさん@ピンキー
11/11/30 16:57:11.45 V+fE9TWA
アヌネフの鍋ってなんだっけ
寄せ鍋?

232:名無しさん@ピンキー
11/11/30 23:59:39.73 O1flsc9/
ネフティス様はコラーゲン鍋とか好みそうだよな
アヌビス様も肉系の鍋を好みそう(犬だから)

233:名無しさん@ピンキー
11/12/01 00:27:33.68 lDXggyte
生煮えのすき焼きをガツガツ食ってそう

234:名無しさん@ピンキー
11/12/01 01:34:53.02 BITSvw5c
それは“ビッチ”真由美と“おバカ”夜羽子だろw

235:名無しさん@ピンキー
11/12/01 09:20:14.33 1TrTYGVu
ならばナルトを大量投入せねばな。

236:名無しさん@ピンキー
11/12/01 10:37:01.92 forFELdq
真由美「ビッチは夜羽子の方よ」

夜羽子「おバカは真由美だよ」

237:名無しさん@ピンキー
11/12/01 23:02:58.48 VHPUfV01
わかったわかった
二人ともビッチでおバカということで

吸血鬼がビッチなのは当たり前だと思うんよ

238:名無しさん@ピンキー
11/12/01 23:40:50.32 64Anz4B8
>>233
このスレのアヌビスはそういうイメージじゃないかなぁ
控え目に食べながら、でも狙った具材は逃さないスナイパー的な感じ

239:名無しさん@ピンキー
11/12/02 00:18:31.64 AzrZY4dD
犬は犬でも猟犬なんだな
アヌビスが狙う具材ってなんだろう
好きなら食わずに譲っちゃうけど狩る楽しみがないのもつまらないのかな

240:名無しさん@ピンキー
11/12/02 15:40:36.12 NMJJXOsA
アヌビス案外鍋奉行っぽい

241:名無しさん@ピンキー
11/12/03 11:51:02.19 lxjja9AQ
愛液鍋

242:名無しさん@ピンキー
11/12/03 21:26:41.28 7I1WxK1g
愛液鍋とは一体…うごご

243:名無しさん@ピンキー
11/12/03 21:48:09.79 GZO0mhrN
愛液で煮るのか愛液を付けて食べるのかそれが問題だ

244:名無しさん@ピンキー
11/12/03 22:01:02.18 iJejjL9Q
女体盛りで刺身を食う時
しょうゆ代わりにつけるというのは聞いたことがあるが鍋は初耳だなw

245:名無しさん@ピンキー
11/12/04 03:06:03.84 OoMN460C
あそこに愛液を煮え滾らせて鍋料理をするんだよ

246:名無しさん@ピンキー
11/12/04 23:55:18.55 0RaOk54w
>>240
普段控え目なのに鍋の時だけ張り切って仕切りたがる娘さんと
そんな娘をあざ笑うように好きな食材を投入し自由にむさぼり食うお母さん
そしてふたりの板挟みにあうMBさん
いいトリオじゃないか

247:名無しさん@ピンキー
11/12/05 00:52:30.06 vQgmlicn
ドブレは黙々とアクをすくってそうだ

248:名無しさん@ピンキー
11/12/05 10:32:01.32 2O044vDq
悪の道に落ちた人々を救うマインドブレイカー

249:名無しさん@ピンキー
11/12/05 20:22:43.07 pM1aq+vK
アクエリアンエイジを救うマインドブレイカー

250:名無しさん@ピンキー
11/12/06 11:38:35.23 lASlkg4w
真代開にアクエリは救えるのか

251:名無しさん@ピンキー
11/12/06 20:38:53.01 IEygLp6t
愛液って煮たら固まったりシないのかな

252:名無しさん@ピンキー
11/12/07 17:49:05.30 ZhWWLffd
アヌビスとネフティスはキャラができあがってきたな

253:名無しさん@ピンキー
11/12/07 19:43:49.29 B04FG84q
一度このスレのキャラ設定をまとめてみると面白いかも知れんな

254:名無しさん@ピンキー
11/12/07 20:04:43.39 3JSVYHPk
ハァハァスレ版キャラクタープロフィール
おもしろいかも

255:名無しさん@ピンキー
11/12/07 20:10:28.40 TIC7kTXR
望はフェンリルの嫁

256:名無しさん@ピンキー
11/12/08 21:05:33.64 YX4yyjg6
まとめれば作者自身も他の人も書きやすくなるだろうね

257:名無しさん@ピンキー
11/12/12 11:10:45.51 StbjUWiA
まぁ、他の人はそのイメージに沿う必要も無かろう。

「あなたによってブレイク済みですね、分かります」って名言もあることだし。

258:名無しさん@ピンキー
11/12/12 21:32:01.64 yyMiOdL+
「この人の設定で書きたい!」って場合もあるけどね
アヌビスとネフティスなんかはその例だろうし

まとめるのも面白いとは思うし否定はしないよ

259:名無しさん@ピンキー
11/12/13 17:24:41.37 IUWiG2qn
そして鍋を待ち続けるネフティスママ

260:名無しさん@ピンキー
11/12/13 23:56:00.55 he+mX9L0
ああ見えて悠久を生きるアンデッドだもの、待つのは慣れっこだと思う
それでも帰ってきたらブーイングの嵐だろうけれど

261:名無しさん@ピンキー
11/12/14 02:39:10.10 a6pj5koQ
ネフティス「鍋と洗面器をすり替えておいたら……おどろくかのう」

262:名無しさん@ピンキー
11/12/14 18:31:41.01 SNLZgTW5
「冠の代わりにこの鍋を被ってみるのは・・・ふむ、なかなか悪くない」

263:名無しさん@ピンキー
11/12/14 20:21:49.36 PQ/ACYdM
ママ暇をもて余しすぎw

264: ◆sVqawCMdQo
11/12/15 00:20:08.23 nWsXpV4g
……申し訳ありません……私生活がグダグダなのもあるのですけど……
お風呂編ではエロシーン抜きにしようと思ってたら、気づいたら二人がエッチシーンに入ってしまいましたので、書き直しに入ってるのです……
とりあえずばっかりですが、差し支えの無い部分までだけ、うpさせていただきますね。
申し訳ありません。

265:お風呂編(1)
11/12/15 00:22:26.55 nWsXpV4g
長い髪を、水滴が伝う。
中に湯が入らないように伏せていた耳をピッ、ピッと動かし少女はその水滴を掃った。
「……ん、ありがとうございます、すっきりしました。」
余程気持ちよかったのか、目を伏せたままにアヌビスが声をかけた。
身体を重ねた後、二人で浴室へ入った。
当然と言える事ではあるが母の目を気にし、居宅での入浴は二人別々になって居たため久しく一緒の入浴は出来なかった。
いつしか当たり前になっていた彼女の髪を洗う行為もそれ以来になっており、久方ぶりの洗髪に満足した表情を見せていた。
何時ものように、洗い終わった青年は先に湯船に入る。
彼女は両手で濡れた髪を掬い、いつものように軽く絞り湯船に浸からないように丸く纏めた。
うなじを水滴が伝い背中を流れ、やがて床に落ちるのをなんとなく見届けた。
「自分でも、洗うんだろ?」
その背中に声をかける。
「はい?」
「髪の毛、一緒に入ってなかったけど、自分でも洗ってると思うけどなんとなく。」
少女は、少しだけ困った顔を見せる。
「……いえ、私たちは特に汚れを落とさなくても、清潔に保たれるようになってますから。」
ヒトでは無いことを一つ証明するように、事実を口に出した。
どう答えればいいのかわからず、自分を責めるように軽く天井を仰いだ。
「……あー……ごめん。」
そう言うか言わないか、視界いっぱいに彼女の顔が見え、両頬を軽く抓られた。
「……アヌビス?」
「貴方に洗ってもらうのすっごく気持ち良いんですから、いいじゃないですか。」
ぱっと両手を離し今度は自分の頬を摘み、可愛らしく笑う。
「だって、私が貴方の事を好きで……それからきっと、貴方が私の事を好きでいてくれてるって、感じれるんですもん。」
照れを隠すように笑顔のままで呟き、湯船に手をかけた。
目の前で足の親指からゆっくりとお湯に入り、すぐに両足が膝のあたりまで隠れ。
彼女が膝を曲げると。
心地良い感触がして、膝の上に小さな体が乗りかかっていた。
「ふふ♪」
いつもより少し高くなった、上機嫌な声。
柔らかな背中が胸元に押し当てられ口元で、彼女の纏められた髪の尻尾が揺れた。
「あ、アヌビス?」
彼女らしくも無い行動に戸惑い、声をかける。
「……今日は……」
振り返らず、彼女は答えた。
「今日はもう思いっきり、甘えちゃうんです。」
そう言って恥ずかしそうに、彼女が両手で頬を口元を覆った。
(続く……はず)

266: ◆1OAwqH848g
11/12/15 00:25:07.37 nWsXpV4g
名前間違えました……一文字違うだけで変わっちゃうんですねorz
ボツ案ではこの後キス→エッチの流れになってしまったので慌てて書き直しに入ってます。
本当にごめんなさいです。

267:名無しさん@ピンキー
11/12/15 01:31:23.61 eMlssf6m
GJすぎる
風呂でこんなことされたらユデタコになりそうですw
好きな人にしか見せない素顔とかたまんねえ・・・
続きを全裸待機します!

268:名無しさん@ピンキー
11/12/15 02:09:40.98 nlJd9wXY
>>265
思いっきり、甘えられteeeeeeeeeeeeeeee!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アヌビスかわいいよアヌビス

269:名無しさん@ピンキー
11/12/15 02:35:20.91 lrWvZjm0
今まさに風呂に洗面器浮かべて髭剃ってたわ

270:名無しさん@ピンキー
11/12/16 00:23:53.75 B5nzGdaW
甘えさせ悪魔×アヌビスの予感!

271:名無しさん@ピンキー
11/12/16 01:38:32.92 BBMv+ZsB
娘さんがドブレとラブラブしている間、一人ぼっちで鍋や洗面器と戯れるネフティスさん
かわいそうです(´;ω;`)

272:名無しさん@ピンキー
11/12/16 09:52:09.86 93g2Hvs1
ネフティス
「ふふふ、鍋に水を入れて菜箸で叩くのじゃがなんと! 水の量で音が変わるのじゃ!」

273:名無しさん@ピンキー
11/12/16 22:31:59.18 Fe/oMZiV
「娘とムコ殿がいない隙に部屋で洗面器にする放尿は格別じゃのう」

274:名無しさん@ピンキー
11/12/17 21:08:37.23 l6PC1CXx
works274が>>274ゲットですマスター

275:名無しさん@ピンキー
11/12/20 21:27:31.49 NZpT6w19
「部屋で洗面器に放尿するのは存外よいものじゃのう。寒い廊下を通ってトイレに行かなくてもよいのが快適じゃ。いっそうんこもここでするかの」

276:名無しさん@ピンキー
11/12/23 01:00:33.23 UVGhjXii
「部屋も洗面器もうんこくさくなってきたのう…… やはり洗面器にうんこしたらすぐにトイレに捨てて風呂場で洗わなければな。
 さて部屋は芳香剤を置くとして、アヌビスが洗面器で顔を洗う時に気づかねば良いが」

277:名無しさん@ピンキー
11/12/23 02:24:03.01 2Ld7IxGf
ネフティス「という夢を見たのじゃ」
セクメト「お下品にゃー、ってそんなこと聞かせるために呼んだのかにゃ?」
ネフティス「娘たちがちっとも帰ってこんのでの。ヒマだったのじゃ。こちらにはお主しか知り合いがおらんしのう」
274「なぜ私まで呼ばれたのでしょうか」
ネフティス「夢の中になぜか出てきたからな」
274「納得はできませんが了解しました」
セクメト「にゃフティスちゃんはあいかわらずてきとーにゃー。困ったちゃんにゃ(ごろごろ」
ネフティス「文句を言う割には嬉しそうじゃの」
セクメト「このコタツにゃるものは、にゃかにゃかのぽかぽか具合にゃ。気に入ったにゃー」
274「中身(ヒーター)があって良いものです」
セクメト「あとはにゃにかおいしーものがあればカンペキにゃ」
ネフティス「じきに美味い鍋が来るのじゃ。・・・たぶん、もうすぐ」
セクメト「待てにゃいにゃ、酒持って来いにゃー」
ネフティス「酒なら台所にご主人殿が『ゲキヤスセール』なるところで買ってきた『ちゅーはい』が大量にあるぞ」
セクメト「!!にゃっv」



274「・・・れすから!マスターは、私のころなんて愛してないんれす!」
セクメト「そ、そんなことにゃいと思うの」
274「いーーーえ!れったいそうれす!
   日々の無理難題は言うに及ばずボンテージ着せられれ戦場へ連れて行かれたり!
   挙句の果てに処女懐胎れすよ!ホムンクルス権侵害れす!」
セクメト「うーん、大変な目にあってるのねぇ。でも、それは・・・」
ネフティス「懐胎といえば、ウチの娘はいつおめでたなのかのぉ」
セクメト「え?」
274「・・・こないだもれすねえ、マスターが・・・ぶつぶつ・・・ひっく」
ネフティス「まったくあやつは奥手じゃから困る。もっと大胆にゆかぬか。
       姉様の旦那を寝取ったわらわのようにのう!がははは!」
セクメト「そこまで大胆にゃのは・・・にゃフティスちゃん、ちょっと飲みすぎじゃにゃい?」
274「・・・れ、わらしが、命令どおりにルカフィスくんの半ズボンをぬ・・・
   ちょっと!しぇくめとしゃん!きーてるんれしゅか!
   だいたいなんれすかそのネコ耳は!おまえはチカ公れすか!
   あの子ちょっとかわいーからってみんなに愛されて!ずるいんれす!」
セクメト「いたい、いたい!耳引っ張らにゃいで274ちゃん!あにゃたも飲みすぎよ」
ネフティス「・・・そうじゃな、なんじゃその耳は!いい年して恥ずかしくないんか?がはは!」
セクメト(ああ・・・帰りたい・・・)

278:名無しさん@ピンキー
11/12/23 02:25:34.09 2Ld7IxGf
セクメトは酒を飲むと優しくなるというのを見て
どんなふうになるのかと思って書いた。
SS職人様ごめんなさい、きにしないでください。

279:名無しさん@ピンキー
11/12/24 00:12:43.45 7nO4vzb7
サンタコスのアクエリキャラを描いてもいいのよ

280:名無しさん@ピンキー
11/12/24 22:33:19.72 W9RZQQ2g
大人りのんはサンタコスチューム似合いそう

281:名無しさん@ピンキー
11/12/25 00:31:42.69 1HMbjan4
ネフティス「セクメトも274もいなくなってひとりぼっちのクリスマスじゃ」

282:名無しさん@ピンキー
11/12/25 02:18:49.78 uT/xNkq3
うー、退屈じゃー・・・誰も構ってくれぬ・・・そうじゃ!
レムリア秘伝の死霊術でその辺におる霊魂を呼べばよいではないか。

美鈴「クリスマスに独りで何が悪い!」
うおっ、なんじゃおぬし!
美鈴「なんじゃ、ではないですわ。呼びつけておいて」
う、うむ・・・(気合が入りすぎたかの。えらい大物じゃ)
美鈴「クリスマスなど怨敵WIZ-DOMの若者を洗脳せんとする悪しき企みなのですわ。
   私には全く関係ありません」
うむ、わらわとも無関係じゃのう(極星帝国のわらわは怨敵ではないのじゃろうか・・・)
美鈴「でしょう?ならば独りでいることを気にする必要はないのですわ!
   さあ!ネフティスさんも一緒に叫びましょう!クリスマスに独りで何が悪いー!」
く、クリスマスに独りで何が悪いー!
美鈴「クリスマスに独りで何が悪いー!」
クリスマスに独りで何が悪いー!(なんじゃこれは・・・)

283:名無しさん@ピンキー
11/12/25 13:20:41.11 eZ4SO3m9
カオスww

284: ◆1OAwqH848g
11/12/26 00:04:29.21 Ew9+2ghO
とある買い出し前……

「ん~…うん、これで良いですね。」
「あら?アヌビスちゃん?鏡の前で…あらあら♪」
「なんですか母様、変な含み笑いなんかして……下着を選んでただけではないですか。」
「ふふ、すっかり女の子な感じだなって思っただけですよ、それよりアヌビスちゃん」
「良くわかりませんけど……どうしましたか?」
「白い下着なんて、わかってるわね~♪」
「…………はい?」
「私たちのこの、少し浅黒い肌に白い下着って、凄くエッチに映えるじゃない♪」
「馬鹿言ってないで下さい。」
「それにほら白い下着を脱がすのって、なんか『今から汚してあげる』って言われてるみたいでドキドキしないっ!?」
「……ま、まぁ……ではなくて……もう良いですから、邪魔しないで下さいますか。」
「もう、つれないわね~……じゃあ最後にひとつプレゼント(ぎゅっ)」
「何ですか、唐突に握らせて……ってコンドームさん……こんなもの、要りませんよ。」
「あらやだ、アヌビスちゃんってば生えっち宣言?」
「そういう意味とかではなくて!……ああ……もう」
「確かに母親としては孫を見たい気持ちもあるけど~…よく、聞いて」
「な、なんですか、そんな真剣な顔をして。」
「アヌビスちゃん……」
「は、はい?」
「…………ただ気持ち良くなりたいだけの、いけないエッチとか、凄く燃えないっ!?」
「……とりあえず、妙に力の篭った肩の手をどかして、それから回れ右して部屋から出て下さい。」
「もう、冷たいんだから~(ぱたん)」
「ふぅ、母様に悪気が無いのはわかっている…のですが……
「…………あの人と、気持ち良くなりたいだけの……(ぼっ)」「だ、駄目ですそんなの!しっかりしなさい私っ!!……で、でもとりあえず、持ってるだけ、くらい…は…うん、おかしくない、ですよね。」

閑話閉幕

285: ◆1OAwqH848g
11/12/26 00:07:53.92 Ew9+2ghO
酒と夜勤明けの勢い、ホワイトクリスマスってレベルじゃねーぞ!な雪のせいで書いてみました。
公開はしている、反省はしていない。

286:名無しさん@ピンキー
11/12/26 01:49:19.01 4shc0C09
設定お借りします。


 今月も掃除にやってきた徴税官Bが極星レジデンス蒲田南と書かれた銘板を拭いていると、不意に外階段から声をかけられた。
「ああ斎木さんこんにちは」
 302号室の斎木直哉さんである。斎木さんはタバコの煙を吐き出しながら徴税官Bに言った。
「あのさあ最近両隣がうるさくてさあ」
「わかりました、お伝えしておきます」
「よろしく頼むよー」
 それだけ言って斎木さんはタバコを手すりでもみ消して階段を昇って行った。
 公共スペースでの喫煙は禁止だし廊下や手すりで消すのもやめて欲しい。疑うわけではないが、来る度にあちこちに煙草の吸殻が落ちてもいる。
 さて、斎木さんの隣といえば301号室の真代さんと303号室の……オーナーの知り合いのネフティス様母娘とその知り合いである。
 真代さんは最近妹が家出した。正直なところ家賃さえ入金してくれればどうでもいい……とうそぶきたいところだが、家出の際に窓をぶっ壊して行かれたのではそうも言って居られない。
 先のセラフィエル・ストライクのせいで修理業者も忙しいらしく、応急措置だけされた窓は美観を損ねているのでとっとと直したいところである。

287:名無しさん@ピンキー
11/12/26 01:49:47.15 4shc0C09
 さて物語は前日の夕方に遡る。

 301号室には最近良く訪れる女子高生が今日もまた来訪していた。
「……ちょっと真代、全然食べてないじゃない。詠ちゃんの事が心配なのはわかるけどちゃんと食べなきゃダメだよ。顔色も悪いし……」
(食ったから調子が悪いんだが)
 渡来愛花が『作り過ぎて』持ってきた煮物を食べた真代開はしばらく腹痛でトイレと今を行ったり来たりだった。足音や水音が響いたのが隣室の斎木直哉にはうるさかったらしい。
「まったくしょうがないわね。妹がいなきゃ食事も作れないなんてシャキっとしろこのバカ」
 兄妹二人暮らしで、女物の下着を洗うのははばかられたので洗濯は詠がする事になり、いきおい料理を担当するようになった開は多分愛花よりは料理が巧い。
 愛花が勘違いしているのはおそらく台所をこまめに片付けているからだろう。
 昔遊びに行った愛花の家の台所はいつも散らかっていたので、料理をする家の台所は散らかっているという先入観があるのではないだろうか。
「私がいなきゃダメなんだから! 仕方ないから今から何か作ってやろうかな……」
「ま、待ってくれ渡来。ファミレスでも行こうよおごるから」
「何言ってんの、贅沢はダメよ」
「いや……その、ほら誕生日だし、おまえの」
「な、なんで覚えてるのよっ!?」
「クリスマスの翌日だし覚えやすいからさ」
「あ、ああそっか……なるほど」
 クリスマスプレゼントとお年玉と誕生日プレゼントをまとめられるので彼女は誕生日があまりうれしくない。
 セラフィエル・ストライクの想い出といえば、藤宮真由美の援護をして帰ってきてみればクリスマスとお年玉と誕生日に小学校卒業の前祝いを合わせた等身大ぬいぐるみ七万円が
ストライクに伴う地震で落下して観葉植物の鉢を破壊し他のぬいぐるみ達が泥まみれになっていた事が一番に挙げられる渡来愛花であった。
「しょうがないわね、あんたが栄養失調で死んでも困るし、付き合ってあげ……バ、バカっ! 付き合うってそういう意味じゃないんだからねっ! アホ!」
「俺は何も言ってませんが」

 一方303号室でもネフティスが知り合いを引きこんで酒盛りを始めていた。
 娘とわれらがマインドブレイカーがいない寂しさを埋めるべくというと少しえろい。
 三人よればかしましいと言われる女性陣が徹夜で飲み明かしてキャイキャイ騒いでいたので隣室の斎木直哉は落ち着いて新作エロゲもプレイできなかった。
 301号室ではバカップルが騒いでいるし、リア充爆発しろ!と言いたいところだが、しかしあの日インターネット掲示板にリア充爆発しろと書いたらストライクで戦っていた彼女の従弟の斎木新名が大爆発したので心の中でつぶやくだけにする。
 テレパシーを持つ彼の心のつぶやきは周囲にテレパシー放送されてリア充の性欲が爆発してしまったのはまあ計算外というほかあるまい。

 そうして直哉がエロゲの特典を眺めながら悶々としているところに、ネフティスと美鈴の大音声が聞こえてきたのであった……

288:名無しさん@ピンキー
11/12/26 01:57:57.67 4shc0C09
彼女の従弟→彼の従妹
orz

そんなわけで渡来愛花誕生日おめ

マンガの詠は可愛かったけどお供天使が無機質で気持ち悪かったのと
天使化した時に盛大に家破壊したのをスルーして感動ぶってるのに吹いた
賃貸物件であれやったら敷金相殺じゃ済まないだろうなあと思ったのがきっかけ
あと詠のクラスメイト?のやっちゃんが可愛かった

289:名無しさん@ピンキー
11/12/26 13:33:28.22 7JcQ/wgE
賑わってきたね
書く人が違うと同じキャラでも性格が違ってておもしろい

とりあえず
>>284
少し浅黒い肌に白い下着って、凄くエッチに映えるじゃない♪
に心の底から同意しとく

290:名無しさん@ピンキー
11/12/26 16:24:09.85 EG3RdTnM
>「あらやだ、アヌビスちゃんってば生えっち宣言?」

ちんこ生えたのかと思った

291:名無しさん@ピンキー
11/12/27 00:38:39.42 ow3sPjvR
生えてもいいのよ

292:名無しさん@ピンキー
11/12/27 00:44:18.52 UuKc6cfX
     !ヽ, __ ,/{
     !,ゞ´   ヾ
     ! !l iリノハリリ
    ノ <リ゚ω゚ノ!|、  フタナリお断りします
  (´(/    \) )
   (⊂'ヽ)   ノ\つ)
    Z::(_⌒ヽ
     ̄ヽ ヘ }
 ε≡Ξ ノノ `J

293:名無しさん@ピンキー
11/12/27 17:00:48.20 DakmjrLl
よろしい、ならば巫女装束だ

294:名無しさん@ピンキー
11/12/27 21:21:29.52 6F88hZeb
ネフティス「クリスマスが過ぎても娘は帰ってこないのう

295:名無しさん@ピンキー
12/01/01 22:13:12.88 lWlo5vTZ
あ アンドレア・ヴェルレーヌ
け 奎白霞
お 緒形玲於奈
め メルキセデク
こ コロナ
と トゥクノンノ
よ 横井蒔苗
ろ ロビン・グッドフェロウ

296:名無しさん@ピンキー
12/01/02 22:25:24.41 Lkrfr0nR
暇そうにしてるネフティス様と姫始めしたいお

297:名無しさん@ピンキー
12/01/04 23:49:25.03 1M6JnAwK
ネフティス「正月が終わっても娘が帰ってこない脳」

298:名無しさん@ピンキー
12/01/05 00:20:43.72 FsQTPYX1
天真爛漫というか傍若無人というか、ある意味神様らしいネフティス様と
生真面目だけどややツンデレ気味のアヌビス様
いいコンビだ
お母さんに勝てないアヌビス様かわいい

299:第九話『メイドと巫女と餅と甘酒』
12/01/05 21:48:28.14 3rmmsF7V
今年もよろしくお願いします。


 新年の厳かな雰囲気が漂う中、ひときわ壮麗な洋館の庭ではぺたりぺたりと餅を搗く音が響く。
 餅を搗いているのは事実上のこの屋敷の主ウェヌス・ドーン。
 元々の主人をマインドブレイクしていたマインドブレイカーを打倒して屋敷を乗っ取ったマインドブレイカーはこの屋敷ではなく想い出の詰まった幼馴染の家にいるので、あたかもウェヌスがこの家の主のようである。
 右手で杵を振り下ろしては、膣から伸ばした触手でこねたりひっくり返したりをこなして一人で餅搗きしている。
 はるか彼方、次元を異にする極星帝国からやって来た彼女は初めて体験する日本の正月というものに興味津々の様子で、この餅搗きも例外ではない。
年の暮れには待ちきれなかった様子でモーニングスターを杵に見立てて練習をしていた程だ。
 幸い学校の片隅に幼稚舎の餅つき大会用の臼と杵があったので一日借り受ける事に成功し、こうして一人餅つき大会を満喫しているのであった。
 触手を伸ばす都合上パンツは脱ぐ事になり、ついでに全裸で行なっているが、一月の清冽な空気の中裸で餅を搗くのは何やら神事や精神修養にも似た厳粛さを感じた。
 少し前からやってきて、杵の攻撃範囲を測りながら餅搗きの様子を見ていたフィルフィア・フォルシュが触手で餅をこねるタイミングを見計らいながら恐る恐る声をかける。
「失礼します……拝見してもよろしいでしょうか」
 もっとも、ウェヌスの攻撃は投擲で本領を発揮するものであり、それは杵であってもか弱いエルフのメイドくらいなら簡単に葬り去ってくれるだろう。
 鷹揚に頷いたウェヌスが杵を担いで下がるのを承けフィルフィアは臼の前に歩み出た。
 新年を機に新調したメイド服は基調になっている緑色こそ変わらないもののスカートの丈がかなり短くなり、胸元も開いているので外に出るには少し寒い。
しかし目の前の武装戦姫は何しろ全裸なのでそんな事は言っていられなかった。

300:第九話『メイドと巫女と餅と甘酒』
12/01/05 21:49:19.53 3rmmsF7V
「失礼します……」
 今にもこの杵が振り下ろされて餅を鮮血で赤く染めるのではないかとびくびくしながら臼の中を覗き込み、餅の様子を確認するさまは滑稽なほど必死である。
しかしそれでも責任感からちゃんと確認した。
「よろしいかと。さすがは殿下、見事な餅でございます。それでは、すぐにご用意致しますので。ご希望のカレー塩の他に砂糖きな粉とそれと雑煮に致します」
「ええ。でもフィルフィア、塩と砂糖を間違えないように気をつけなさい」
「は……それはもちろん」
 きな粉塩はまだともかく甘いカレー粉というのは考えてもぞっとしない。
「もう調合は終わっていますし、味見も致しましたので……それは大丈夫です」
「なら安心ですわね」
 そう言って笑みを濫かべるウェヌスはさっきまでの鬼気迫る様子で杵を振るっていた時とは別人のようで、フィルフィアの緊張も一挙に解れた。
もしかしたら、塩と砂糖を間違えるという古典的な話も彼女の恐怖を取り除くためにしたのかも知れなかった。
「それと、一人分の包みを二つ……いえ三つ作ってもらおうかしら。りのんや葵に持って行ってあげるから」
「初詣にいらっしゃるのでしたね。沙夜香があの調子ですので、お召し替えはわたしがお手伝いさせて頂きます」
 新年の儀式が滞り無く行われた屋敷の中は正月という時期に呼応して期間限定の聖域と化している。
純血種のヴァンパイアであり、更にその弱点を増幅されている沙夜香にとってはその場にいるだけでも身を焼かれるような苦痛を感じるのだ。
呼吸一つ取っても人間に例えれば塩化水素でも吸い込んでいるように肺が灼ける。
そんなわけで年の暮れから使用人室の片隅に置かれた棺桶がわりの段ボール箱の中で膝を抱えて不安と苦痛に震えているようだ。
食事にも顔を見せないが、ダンボールの中から苦悶の声が聞こえるのでまあ生きているのだろう。
「餅は早く食べないと固くなってしまうのよね?」
「はい。せっかくの搗きたてなのですから、すぐにお召し上がり頂きたく存じます」
「では、風呂は後にしてすぐに頂くわ。着替えて来るから食堂に用意を」

301:第九話『メイドと巫女と餅と甘酒』
12/01/05 21:49:40.18 3rmmsF7V
「かしこまりました」
 全裸なので着替えて来るのではなく着て来るのではないかと思ったが、おくびにも出さずフィルフィアは恭しく頷いた。
 朝の太陽に照らされたウェヌスの裸身は名前の通り彫像の女神のような美しさがある。
フィルフィアは餅が搗き上がるまでの間その姿に見とれながら眺めていたが、とりわけその視線が惹き付けられたのが
健康的な美しさの中に淫靡で妖艶な色を添えている秘裂を割り開いて伸びる豹紋蛸(ひょうもんだこ)の足に似た触手だった。
(わたしも……)
 触手を第三、第四の手のように使いこなすプリンセスを見ていると、種々の家事で腕がもう一本欲しいと思うのが日常茶飯事のメイドはうらやましく思わずにいられない。
 エルフのメイドであるフィルフィアはダークロアに属する筈だが、ためしに引き合わされたカラーヒヨコは反応せずつまり緑水晶の巫女の資格はないという事だ。
 考えてみればウェヌス達に支配虫を植えつけた元凶である秋月俊平が雑賀恭一になり代わり鳥羽邸を乗っ取った時点で屋敷にいたダークロアの者達は巫女候補に上がった筈で、今更確かめるまでもない事だった。
 日本のヴァンパイアの領袖ともいえる沙夜香にも同様に資格がなかったので所詮エルフのメイド風情にはないのが当然なのかも知れないと諦めているが、しかし実際にこうして目にするとやはりうらやましくなる。
 フィルフィアには告げられていないが、彼女にはおそらく格が足りないのだ。
 りのんの能力である『ブレイクスルー』がそれを量る手っ取り早い手段だと思われるのだが、ブレイクスルーに耐える程度の格がなければ巫女足り得ないのではないかというのがウェヌスとりのんに葵、
そしてりのんの使い魔であるあんみつの三人と一匹が現在のところ出した結論である。
(わたしも、殿下みたいな触手があったらなぁ……)
 胸を強調したメイド服でも一月の寒さのせいでもなく胸の頂点に違和を感じながら、フィルフィアは一つ大きな身震いをして厨房へと向かった。

302:第九話『メイドと巫女と餅と甘酒』
12/01/05 21:53:53.65 3rmmsF7V

 参道の両側には屋台が並びなかなかの賑わいを見せている。
 真代詠は参拝に向かう途中であたりをつけていた屋台が近づいてきた所で、通学にも使用している黒いダッフルコートの袖を兄の腕に絡めた。
「お兄ちゃん、たこ焼き食べたくない?」
「たこ焼きか……新年からたこ焼きか……」
 新年にはもっと新年らしい屋台の食い物があるのではないかと思う。
もっともじゃあ何ならいいのかと聞かれると真代開は回答を持たないのだが。
「一緒に食べようよぉ。食べたいでしょ」
 いつもそうなのだが、妹にねだられると開は弱い。
「うーん、まあいいか」
 だから、今日も絡みつく詠の腕をそっと解きながら、その妹が数年前のクリスマスにプレゼントしてくれた財布を取り出して小銭を数えようとした。
 ―まさにその時。
「あら奇遇ね真代こんな所で会うなんてー。ぐうぜーん」
 手を振りふり人ごみをかき分け渡来愛花がやって来た。
「よお渡来。年賀状届いてたぞ。ありがとな。……って事で返事はいいよな? これで五十円浮いたな」
 たこ焼きを買うために確認した財布の中にはまさに五十円玉があった。
「こんな女に返事する事ないよお兄ちゃん。……チッ下賎な人間如きが新年からお兄ちゃんに馴れ馴れしく付き纏って……
わざとらしく振袖なんか着くさって……塩の柱になれ」
(そんな事言って、ちゃんと返事は出さなきゃダメだよ。
渡来先輩、私達の街から乗り換え二回片道一時間の神社でしかもこんな人ごみの中で会うなんて奇遇ですねっ。まるで追いかけてきて待ち伏せしてたみたい)
「詠ちゃん、心の声と発言が逆転してるわよ」
 年上の余裕で笑顔を以て受け流そうとした愛花だが、その笑顔は大いにひきつっていた。
 それにしても渡来先輩と来たものだ。もう昔のように愛花ちゃんと呼んでくれる事はないのだろうか。
まあ詠は割とかなり別に全くどうでもいいが、開の方には名前で呼んでもらっても構わない。
とはいえ愛花の方も昔のようにオープンとか開けゴマさらにはゴマ太郎と呼ぶつもりがあるわけではなかった。
「何だ詠、おまえも振袖着たいのか?」
「振袖? うーん……着たいけど、高価そうだし今は別にいいかな。
それよりお兄ちゃんとおそろいのマフラー巻いてるし」
「ああー、振袖だとなんかキツネのエリマキとかしなきゃいけないんだろうな」
 動物好きの詠は動物の毛皮を巻くのは嫌なのだろうと妹のことをあまり良く知らないお兄ちゃんは解釈した。
無論、詠の意図がお兄ちゃんとおそろいという部分にあった事は言うまでもない。
「それに、お兄ちゃんが私の手作りの、私の羽のダウンジャケットを着てくれているのがうれしいんだ」
「手作りの、自分の羽のダウンジャケット……重いなあ」
「そうか? すごく軽いぞ」
「天使の羽ですから」
 吐き捨てるような愛花の言葉に対して開は腕を振り回し、詠はしたり顔で胸を張る。
真代兄妹の様子を見た愛花は寒さのせいではなく少し頭が痛くなった気がした。
「で、おまえも初詣か? 俺達は済ませて帰るところだったんだが」
「わ、私もそうなのよ!」
「そうなのか」
「っていうかこんな時間にこんな所に来てるんだから初詣に決まってるじゃない、バ、バカじゃないのっ?」
「お兄ちゃんはバカじゃありません!
 数学や歴史の問題がわからない時、私がわかるまで丁寧に説明してくれるんだからっ!」
「あ、そ、そうねごめん」
 怒りのせいか頭上に天使の光輪が浮かびかけた詠の勢いに押されて愛花は素直に謝った。
というより、こんなところで変身されては大騒ぎになるのは確実だ。その場しのぎでも何でもとりあえず謝って済むならそうするしかない。

303:第九話『メイドと巫女と餅と甘酒』
12/01/05 21:54:59.90 3rmmsF7V
「んっ?」
 参道を拝殿に向かって歩いていたりのんが訝しげな声を上げて足を止めたので、隣を歩いていた葵が声をかける。
「どうしたの、りのんちゃん」
「なんかあっちの方から魔力を感じたような……」
 りのんの言葉に、えりまきよろしくその首に巻きついたあんみつが心の声で応じた。
(正月だからね。阿羅耶識の霊能者やダークロアの土着神の力が活発化しているのかも知れない。
赤と緑か……巫女の覚醒を望みたいところだけど、残念ながらカラーヒヨコは反応していないよ)
 水晶の巫女に相応しい能力者がいればカラーヒヨコが反応する筈である。りのんは再び精神を研ぎ澄ませた。
 魔法少女マジカルスイートの肉体に振袖を着せた姿に変身した今のりのんが精神集中する姿は神秘的な美しさがある。
「気のせいだったかも、何も感じないや」
 十秒ほど経って、りのんは目を開いて一歩踏み出し葵とウェヌスもそれに続く。
今はそれ程混雑していないとはいえ、それなりの人通りがあり長時間立ち止まっているのははばかられた。
「まあ、正月くらいはゆっくりしてもいいんじゃないかしら」
 餅を持ってきて一度は渡したものの、初詣中持ち歩くのも邪魔だろうという事で解散時に渡す事にして一旦回収した
二人と一匹分の餅を持ったウェヌスの言葉に、りのんは笑顔で頷いた。
「そうだねっ」
 そして少女達は三人仲良く並んで拝殿へと向かっていった。先着者に振舞われる甘酒が残っている事を祈りながら。

 すでに席が埋まっているE.G.O.はともかくイレイザーの強力な能力者である真代詠が比較的近くにいながらカラーヒヨコやりのんの感知を逃れたのは真代開の力による。
マインドブレイカーとしての力もさる事ながら、実兄であり、更に詠の羽を身に着けた彼が傍にいる事で詠の存在はほとんど隠蔽され、激昂して天使化しかけ、
変身のために天使としての力が頂点に達しかけた時にやっと微かにりのんに感じられる程度にまでジャミングされていたのである。
 そんな幸運に気付く事もなく、詠は買ってもらったたこ焼きの最初の一個を楊枝で突き刺して兄に差し出し、本当はうらやましがっている愛花に呆れられていた。

304:第九話『メイドと巫女と餅と甘酒』
12/01/05 21:57:17.61 3rmmsF7V
 その頃、社務所では一人の巫女が休憩に入っているところだった。
「お疲れ様、うめちゃん」
 先に休憩に入っていた巫女から参拝者に振舞った残りの甘酒を受け取った少女は息を吹きかけて冷まし始める。
「やけどしないようによーくふーふーするのよ」
 先輩巫女の言葉に、幼さを残す顔つきの少女は頬を膨らませる。
「子供じゃないから大丈夫じゃ!」
「そうよね、うめちゃん子供じゃないものね」
 小さく幼い彼女は実に可愛がられており。巫女としては半熟で任せられる仕事も少ないという事もあり巫女や神職のおもちゃになっている時間が長かった。
 もらったお菓子や果物は美味しかったが、巫女として働くためにやって来た彼女からすれば大いに不満の残るところである。
「うめも立派な巫女なんだからもっと巫女らしい事をしたいものじゃのう」
 大人びた口調で口を尖らせる少女の姿を先輩巫女は微笑ましく見た。
 自分にもそんな時代があった。巫女らしさに憧れ、研鑽に励んでいた日々が。
その先に待っていたのが世界の覇権を争う戦い、妖怪達や西洋の魔術師、更には異世界人や宇宙より飛来した天使達との闘争であるなどと思いもせず―
 誰が呼んだか、いつの間にか修羅巫女という猛々しい異名で呼ばれるようになってしまっている。
「うめちゃんはよくやってくれているわ」
 幸いというか少女からはまるで霊能力を感じない。うめの二人の姉もさほど霊能力が強い方ではないが、彼女自身はまるで皆無といっていい。
 出来る事なら、幼い彼女にはこんな思いはしてもらいたくはない。異能の力になど目覚める事のないまま、平穏な日常を送って欲しい。
「きっとお父さんもお母さんもお姉さん達もそう思っているわ」
「そうかのう……」
 大好きな姉を出されて少女―八剣うめははにかんだ。
「間違いないわ。……それじゃあ、私はそろそろ行くわね。お守りたくさん売らないと」
 年頃の少女めいた仕草でウィンクして、修羅巫女は社務所を出て行った。
 後に残されたうめは息を吹いて冷ましながら甘酒をすするのだった。

305:第九話『メイドと巫女と餅と甘酒』
12/01/05 21:57:33.09 3rmmsF7V
「りのんちゃん、何お願いしたの?」
 つつがなく参拝を終えたところで、葵が訊ねる。
「えっとねえ……」
「だめよ葵。他人に話すと叶わなくなるわ」
 ウェヌスが咎めるが、葵はしれっと言って淫靡な笑みを濫かべた。
「大丈夫だよ、私達他人じゃないし。それにウェヌスどんも同じ事を願っていたんでしょ?」
「だから、正月くらいはそういった事は忘れましょうと言ったでしょう」
 ウェヌスは肩をすくめて首を振ったが、ひとしきり振ったところで独り言のようにつぶやいた。
「……心配しなくても、赤水晶の―阿羅耶識の巫女はいずれ見つかると思うわ」
(そうだね、ダークロアやイレイザーはともかく、阿羅耶識ならその辺にもいそうだしね)
 日本はもともと阿羅耶識の勢力圏内であり、現在の阿羅耶識を取りまとめているのも日本人の厳島姉妹だという事だ。
「この辺に……」
 あんみつの言葉に真顔になり辺りを見回したりのんにウェヌスが冗談めかして言う。
「そもそもここは神社ではないですか。案外この神社の巫女がそうかも知れないわね」
「でもさっきのは気のせいだって」
「きっと今は帰省しているのよ」
「帰省するならここに帰ってくるんじゃないかなあ……?」
 中央のりのんを挟んだ反対側で首をかしげた葵には、ウェヌスが覚えたばかりの帰省ラッシュという言葉を使ってみたかっただけだったという事はわからなかった。

306:名無しさん@ピンキー
12/01/05 22:13:14.10 3rmmsF7V
以上です。なんとか正月松の内に上げられました。
オーブントースターが壊れて雑煮の餅が焼けなかったのでウェヌスに搗いてもらいたいと思ったのがきっかけです。
結局鍋で煮て柔らかかったのはいいのですがやはり焼き餅の香ばしさが欲しかったなあと……
地獄温泉巫女と可愛かったのですが東京の山中に地獄温泉が噴き出しても困るので一つ前のエクスパンションから修羅巫女にしました。
地球の温泉シリーズの皆さんはみんな可愛い。
水星はどんなネタで来るんですかね。

307:名無しさん@ピンキー
12/01/05 23:58:47.63 lZtYmSZc
>>298
実際、ゲームでもアヌビスデッキ使ってて
相手の場にネフティスが出てくるだけでもうごめんなさいしたくなる
娘は母に勝てないということかなw

308:名無しさん@ピンキー
12/01/06 01:53:03.94 aJFrKeUA
298の最終行はそういう意味だと思った

309:名無しさん@ピンキー
12/01/06 11:40:59.87 +5SzuEfE
>>302
あんたの書く愛花と詠楽しくて好きだw

310:弓削さんち。
12/01/06 15:23:29.59 QCNwwrEZ
「ねぇ、どうかな」
「おお、良く似合ってるな。予想以上だ」
思わず声に出てしまう感嘆。普段の遙と同じ緋袴に、普段と違う喋り方。
「ふふ、ありがと」
普段とは違う艶然とした微笑を浮かべ、目の前でゆったりと、くるりとまわる。
う~む、これは正直言って予想以上だ。
当初の予定では、俺が『ペルソナ』と呼んでいる一時的な性格変更系の精神支配、
そしてソレを用いた余興だったのだが。だった筈なのだが。
「…どうしたの?あ、ひょっとしてドキドキしちゃってるとか?」
「いや、そんな事は無い、断じて無い…ぞ?」
「そう?まぁいいけど。それじゃ…」
クスクスと笑って、俺に近づいてきた。手を取り、トン、と足払いをかけられ、
次の瞬間には絶妙な体捌きと力加減で勢いを殺され、畳の上に尻餅――否、あぐらをかかされた。
そのまま俺の後ろに回ると膝立ちになり、背中に手を這わせて、
「おっ、おおふっ…」
白い繊手が這い回り、思わず声が漏れる。
ぐっ、っと力を込め、かと思うとやんわりと揉みこまれ、敏感な場所を探り当ててはそこを刺激される。
「くぁっ…おぉ、そこ…」
「まだまだ……」
まさに天国にも昇る心地。気付けば俺はうつ伏せに寝転がっており、
その上では若干サディスティックな笑みを浮かべたまま、手を動かし続けている。
「まさか、もう終わりだなんて言わないだろうね?」
それは彼女が敵に対して言う台詞であり、また俺から搾り取る際(主に12R目あたり)に言う台詞でもあるのだが。
流石に今日は勝手が違った。
「まぁまぁ、ちょっと待て…っこれ以上されたら俺死ぬ、気持ちよすぎて死ぬっ」
いや確かに気持ちいいんだけどね?これ以上やると戻ってこれなくなりそうで――
そんな意思をもって首だけで振り仰ぐと、ニンマリと――しかしどこか艶然と――した口の端が見えた。

311:弓削さんち。
12/01/06 15:25:00.51 QCNwwrEZ
「祓魔の秘文、天切る、地切る、八方切る。天に八違い、地に十の文字。降魔の利剣、七支太刀」
アッー!
身体の芯に同時に響く7つの衝撃。
別に尻をやられたわけではないが、このとっておきの一撃に対する悲鳴はまさにアッー!に相応しかろう。
「おおふっ…」
あまりの気持ちよさにビクンビクン。その様を見てまた、ニンマリ。
「ふふ、元気だね、何度も何度も。そういうの、キライじゃないけどね」
どうやら向こうはまだまだヤル気らしい。
動いているうちに乱れたのか、はだけて露になった首筋と鎖骨がなんともエロティックだった。
流石にこりゃーマインドブレイカーとして新たな扉を開いちゃうんじゃねーかなー、なんて思考が頭をよぎる。
と。
勢い良くスパーーーーーン!と障子が開かれた。鬼気迫る般若がいた。
「あんた達…一体何やってんのよ…」
ゴゴゴゴゴ、或いはズズズズ、と表現しるようなドス黒いオーラをまとって。
弓削遙。禊巫女にして軍巫女、一部においては凶巫女、禍巫女とも呼ばれる阿頼耶識最高峰の1人が。
「げ」
そしてそんな阿修羅すら凌駕する存在を目の当たりにしてうめく、彼女とほぼ瓜二つの巫女姿。
違うのはペルソナが解けて素に戻った表情と、その胸。
扇情的とも思える程その胸元を押し上げる巨乳の遙に対し後者はそれがまったく無い。
「か~な~た~…?なにやってるのかしらぁ~?」
ゆらり、と遙が弟の名を呼んだ。

312:弓削さんち。
12/01/06 15:26:38.91 QCNwwrEZ
「つまり、アンタのペルソナで彼方を私っぽくしてみた、と」
「まぁ、そゆこと」
「…アンタ達、ホモ?」
「ちゃうわ!」「違うよ!」
同時に答える俺と彼方。その頭にはドでかいたんこぶが拵えられていた。
「識兄さんが最近肩こりがヒドイっていうから普段のお礼を兼ねてマッサージしてたんだよ」
「彼方が遙みたいになりたいっていうからな。阿頼耶識のマインドブレイカーとして一肌脱いでみたんだ」
キリッ。
「識兄さん脱ぎ方がだいぶ違うと思うんだけどなぁ…」
どうでもいいことだが、俺はこの姉弟に名前を教えていない。
単に阿頼耶識のマインドブレイカーだとしか言わないので暫定的に「アラヤ・シキノor荒谷・識乃」と呼ばれているのだ。
戦闘介入の度に「通りすがりの阿頼耶識の、マインドブレイカーだ。覚えておけ」て言ってたらいつのまにかこう呼ばれた。
別にダークロアやWIZ-DOM、EGOにも協力はするが。
まぁそれはどうでもいい。
「俺も今回は間違ったと思ったな。あのままだったら彼方を襲って新たな扉が開かれる所だった」
ゴスッ!と俺のたんこぶに七支太刀――遙の愛刀だ――が刺さった。
「HAHAHA痛いじゃないかハニー」
「うっさい。いっぺん死になさい。どーせ確率操作で切れないでしょうが」
その通りだが痛い物は痛い。
「はぁ、もういいわ…彼方、ちょっと境内の掃除でもしてなさい」
はいはい、と察したような笑い顔で彼方が立ち上がり、部屋から出て行く。
「出来た弟だよなぁ」
「否定はしないわ。でも」
正座したままの俺の前で遥が膝立ちになった。
そのままするり、と俺の背中に手を回し、耳元で囁く。
先ほどの彼方よりも艶然とした声で。強く。甘く。
「我らの間には、なんびとたりとも入りこめはしない……私以外に手出したら、」


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