【主と】ハーレムな小説を書くスレ【共に】29Pat EROPARO
【主と】ハーレムな小説を書くスレ【共に】29P - 暇つぶし2ch108:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 01:43:35.60 7ViVuG4C
「じゃあ何? 玲香さん、自分がえっちしたいからぼくを起こしたの? それって、メイドさんとしてはどうか
なって思うよ?」
「も、申し訳ありませぇん……いっぱいいっぱいご奉仕しますからぁ、お許し下さぁい……」
 玲香さんはそう言って、左手で勃起の皮を根元に引っ張ると、右手でまだ射精後の感覚が回復しきってない先
端を包み、思いきり擦りあげた。
 うわっ、射精直後にこの責めは、つらい……っ!
「れ、玲香さんっ!? ちょ、っと……ひゃうっ! やめっ、やめなさいっ! んっあぁっ! あああっ!」
 ぼくの静止も聞かず、玲香さんはさらに激しく責め立ててくる。右手のひらを亀頭に押し当て、ぐりんぐりん
とローリングさせる。
「ああん……びくびくいってますぅ……気持ち良いですかぁ?」
「やっ、やめな、さいっ、てばっ! あひいぃ! やぁっ、だっ、だめぇ…………!」
 ぼくは腰をひねって、柔らかい指による甘い責め苦からなんとか逃れる。そして、ばっと身を起こすと、玲香
さんを仰向けに押し倒し、しっかりと組み敷いた。
「れ、玲香さん! もう……もう許さないんだからねっ! 言ってもわからない人には、お仕置きしちゃうぞ!」
「きゃあんっ、ご、ごめんなさい……お仕置き、いやですぅ……」
 その言葉に反して、とっても嬉しそうな玲香さん。メガネ越しの瞳が『してして(はーと)光線』を放ってい
る。まったく、しょうがない人だなぁ……。
 でも、そんな顔をしていられるのも、今のうちだけだよ。ぼくだって、たまにはご主人様としての威厳を示さ
なきゃだもん。
「玲香さん……今日は本気でお仕置きだからね。覚悟してよね」

109:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 01:44:47.49 7ViVuG4C
 ぼくはすっかり準備完了している玲香さんのアソコにペニスを押し当てると、一気に奥まで挿入した。
「ふあっんおぉぉぉぉっ…………!」
 その途端、玲香さんは、まるで抱き枕を抱くように手と足でぼくの体にぎゅっとしがみつくと、びくびくんっ! 
と跳ねた。
「あれ……? もしかして、挿れただけでまたイっちゃったの?」
「はいぃ……い、イっちゃいましたぁ……はあっ……はあっ……」
「ふうん、本当にイきやすい体になったねぇ。うふふ。でも今からそんなだと、先が思いやられるよ?」
 玲香さんの快楽の波がおさまるのも待たず、ぼくは彼女を押さえ付けたまま、ゆっくりと腰を使い始めた。
「ふひぃぃっ! ひあっ! んあああっすっすごいぃっ! 千鶴さまの、お、おちんちんがぁ、奥まで、来てま
すぅ……! んあぁっ! ふっ太いですぅ! お腹の中いっぱいですぅ! はひぃっ! えっえぐられるぅっ!」
 玲香さんの肉襞がペニスにねっとりと絡みつき、膣全体が貪欲に締め付けてくる。でも、亀頭の感覚はさっき
よりは少し回復してきてるし、自分のペースで動けるので、余裕を持って玲香さんの体を堪能できる。ぼくはつ
ながったまま玲香さんの足首を掴んで持ち上げ、彼女の体を折りたたむと、上から突き入れるように責める。
「ふあっ! いいっ! これいいですぅっ! んふぅ……!」
 そして、腰を動かしながら玲香さんの両足を抱きしめる。足の位置が変わるたびに、玲香さんの中も微妙に形
を変え、粘膜の違う部分が刺激される。
「んあぁぁっ! ああすごいぃぃっ! ひいぃぃんっ!」

110:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 01:45:41.21 7ViVuG4C
 腰を引き、掴んだ足を揃えたままゆっくり倒して横向きにさせる。
「ひぃぃっ、中がっ、ねっ、ねじれちゃうぅっ! んおっおぉっ!」
 そして彼女の腰を掴み、ペニスで吊り上げるようにして四つん這いにさせると、後ろから下腹を叩きつけるよ
うに責め立てる。
 ぱじゅっ、ぱじゅっ、ぱじゅっ、ぱじゅっ……。
 突く度にあふれ出す愛液の水音が、肉同士のぶつかる音と交じり合い、淫らなリズムを奏でる。それに合わせ
てお尻の穴が物欲しげにひくついているのが、なんとも卑猥で良い眺めだね。
「あっ! あっ! あああっ! あおおーっ! ひぃっ! んひぃっ! ひぐっ! またっ! またイくぅぅっ! 
イっちゃいますぅ! ああ、またぁっ……!」
「またイくの? うふふ、そんなに何度もすぐイくなんて、まったく、玲香さんの体は欲張りさんだなあ」
 そう言いながらも、玲香さんが絶頂を迎える寸前を見計らい、ぼくは腰を押し付けるようにして動きを止めた。
「うあぁぁ……あ? あえ? な、なんでっ!? ちっ千鶴さまっ!?」
 なんでって? それはお仕置きだから。
 おあずけされた絶頂を求めて腰を振ろうとする玲香さん。ぼくはそれを両手でしっかりと押さえ込み、動きを
封じる。
「ああっ、そ、そんなぁっ! やめないでぇっ! してぇ! してっ、くっ、くださいぃっ! もっ、もう少し、
なのにぃっ! おっお願いしますぅ! 動いてくださいぃっ! お願い、お願いですぅっ! ふああっ! この
ままじゃ、くっ、狂っちゃいますからぁっ! お願いぃぃっ! 動いてぇっ! イかせてっ! イかせてぇっ!!」
「だーめ。その前にまず、自分の粗相の後始末をしなきゃ。でしょ?」
 腰で押すように、四つん這いのままベッドの縁、鏡の前まで進ませる。

111:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 01:47:36.26 7ViVuG4C
「ほら、良く磨かれた鏡が、さっき玲香さんが噴き出したえろ汁で汚れちゃってるよ。舌で舐め取って、キレイ
にしようね。そしたらまた、いっぱいいっぱいしてあげるからね」
「はっ、はいぃ、舐めますぅ……舐めますからぁ……っ!」
 玲香さんはベッドから身を乗り出すように鏡に顔を近づけると、舌を伸ばし、れろり、れろり……と自身の粘
液を舐め取った。
「なっ舐めましたぁっ! イかせてくださいぃっ!」
 ググッと玲香さんの腰が力む。けど、ぼくが相変わらず押さえているので動けない。
「まだだめだよ。玲香さんのえっちなお汁は取れたかもしれないけど、今度は玲香さんのえっちな唾がいっぱい
付いちゃっているじゃない。もっとちゃんと……ね?」
「そ、そんなぁっ!」
 ぼくは、急かすように玲香さんの奥を軽く小突いた。
「は、や、く!」
 ツン、ツン、ツン。
「ふぁっ! あっ! あぅっ!」
 そしてまた止まる。
「ああっ、やっ、やめないでぇ! しますぅっ! ちゃんと、しますからぁっ!」
 玲香さんは音を立てながら、必死で鏡を舐め、啜る。けど、いくら玲香さんが頑張っても、鏡の表面に唾液が
塗り広げられていくだけだ。まあ、舌でキレイにしろというのが、そもそも無茶な命令だからね。可哀想だから、
このくらいで許してあげようかな…………ここは、ね。
 ぼくは玲香さんのお尻を掴んだまま、ペニスが抜けそうになるギリギリまでいったん腰を引くと、一気に奥ま
で突き入れた。

112:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 01:48:40.64 7ViVuG4C
「はひぃぃぃぃっ!」
 そこからは短いストロークで、奥を小刻みにノックし続ける。
「うっ、あっ、あっ、おっ、ふひっ、んおぉぉ……っ!」
 四つん這いのまま背中をそらし、呻く様な嬌声を上げる玲香さん。お預けされた分の快楽を取り戻そうとする
かのように、腰が突き出される。
 ふふ、あわてなくても、約束どおり『いっぱいいっぱい』してあげるからね。
 ぼくはつながったまま背後から手をまわし、玲香さんの豊満な胸をブラごとすくい上げ、抱きしめた。腕に力
を入れ、そのまま引き寄せて後ろへ倒れ込み、尻餅をつくように座る。その勢いで、ズンッ! と突き上げるよ
うに結合が深まった。
「んおおおおっ! ふっ深いいぃぃっ! 奥ぅっ! おぐうぅっ!」
 ぼくは体を震わせて喘ぐ玲香さんの膝を掴み、足を左右に大きく開かせる。
「見てごらん。玲香さんがぼくのちんぽをはしたなく咥え込んでるところ、鏡にくっきりはっきり映ってるよ」
「はいぃぃっ! 見えますぅ! 私のえろいまんこ丸見えですぅ! 千鶴さまのおっきいおちんちん、奥まで来
てますぅっ!」
 玲香さんはふしだらなセリフを吐きつつ、M字に開脚したままベッドに手を付くと、激しく腰を振りたてて、
散々じらされたあげくの快楽を、狂ったように貪る。
「んおおぉぉっ! イくぅぅっ! イくっ、ですぅぅっ! 今度こそっ、イっ、イくのぉぉっ! んぉぉっ!!
イぐぅぅぅぅぅっ! うぅぅぅぅあぁぁぁ…………っ!」
 髪を振り乱し、いやらしい雫を撒き散らしながら達する玲香さん。達しながら、全身を波打つように震わせる。
今までじらされた分、絶頂感が長く尾を引いているみたい。「んおぉ……おぉぉ……」と低く呻き声を上げなが
ら、たっぷり一分ほど気を遣り続け、やがて力尽きたようにぼくに寄りかかってきた。

113:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 01:50:35.88 7ViVuG4C
 おっと、まだまだ休むのは早いよ?
 ぼくは首筋に舌を這わせ、甘噛みながら、左腕を玲香さんのお腹に廻して体を支え、腰を突き上げる。空いた
右手の人差し指と中指を揃えると、すっかり剥き出しになったクリトリスを8の字を描くように愛撫する。
「うあっあぁぁっ! だめぇっ! 今は、だめ、ですぅっ! あひぃぃ! くすぐったいぃ! ひあぁぁっ!!」
「えー、やだなぁ玲香さん。さっきはあんなにして欲しがってたじゃない。ぼくに遠慮なんか、しなくてもいい
んだからね。うふふ……」
 逃げようとする玲香さんを押さえ込み、のしかかるように体を正常位に入れ替えると、腰を送る速度を次第に
上げていく。しばらくじたばたと暴れていた彼女だったけど、すぐにまた甘い声を出し始めた。
「ふひっ、ひっ、んあぁ! やだぁっ! なんでぇっ!? くすぐったいのにっ、す、すごいのぉ! んおぉっ! 
ああっ、まっ、またイくっ! またイきますぅっ! ああイくっ! イくぅぅぅぅぅっ!!」
 ガクガクと体を波打たせてまたもや達する淫乱メイドさん。ぼくは、身悶える彼女の体を抱きしめ、押さえ込
むと、休まず責め続けた。
「ふあっ、う、うそっ、イってるのにぃ……! 今イってるのにぃ……! またっ! イっ、イきながらぁっ! 
イかされぇっ、ちゃうぅぅぅっ!! うえぇぇっ! んああっ! あひっ! すごいぃぃ! すんごいのぉっ! 
んおぉっ!! おっ、お仕置きっ、すっ素敵! 素敵ぃぃっ! ああっ! またイくぅーっ! おまんこまたイ
くですぅっ!! んおぉぉぉぉ…………っ!!」

114:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 01:52:34.61 7ViVuG4C
 イきっぱなしの玲香さん。彼女の媚肉が、イく度にペニスを淫らに締め付け、搾り取るように蠕動する。絡み
ついた肉襞も馴染んできて、その一つ一つが、ちゅうちゅうと肉茎に吸い付いてくる。さらに、張り出してきた
子宮口が、ぼくの最も敏感な器官の先端を咥えるように捉え、てろてろと責め立てる。
「ふぁ……す、すごいね、玲香さんのおまんこ……『早く精子をくださいー!』って、びくびく震えながら、や
らしくおねだりしてるよ。さっき上のお口で飲んだばっかりなのに……まったく、はしたないゾ、このえろメイ
ドめっ♪」
「も、申し訳……ふひっ! 申し訳っ、あ、ありませっひあぁっ! んあっあっ! ごっ、ごめんなさいぃっ! 
えろまんこでごめんなさいぃぃっ!」
 謝りながらも、さらに締め付けを増す玲香さん。さっき一回射精してなかったらとっくに限界……っていうか、
もう二回目が出ちゃいそう。だけど、玲香さんの弱いところ、ぼく知ってるもんね。ぼくがもう一度イっちゃう
前に、玲香さんをもっともーっと、気持ちよくしてあげるからね。
 ぼくは、玲香さんの中のざらざらした部分を探り当てると、カリの出っ張りで激しく引っ掻いた。
「うああぁっ?! そっ、そこっ! そこだめぇぇっ! おぉんっ、あおっ! おひぃぃっ! ああぁっ! ま
たぁっ! またなのぉ! またイくのぉっ!! ふひっひぃぃっ! またっ、イっ、イきっ、ますぅぅぅっ!! 
うひぃっ! ちっ、千鶴さまのっ、おちんちんでぇっ、私のおまんこ、またイっちゃいますぅぅっ!!」
「んんっ……ぼくも……玲香さんのおまんこがえろ過ぎて、また出ちゃいそうだよ。ねえ、どこに出して欲しい?」

115:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 01:59:05.43 7ViVuG4C
「ああっ! なっ、中っ! 中にぃっ! 中にくださいぃっ! ちっ、千鶴さまのっ、せっ、精子をっ! 玲香
のどすけべまんこの中にぃっ! いっぱい注いでくださいぃっ! ひぃっ、ひあぁっ……! ああっ、なんか、
くるぅっ! すごいのきますぅっ! んおぉ、おぉぉっ! と、とんじゃうっ! とんじゃうのぉぉっ!」
「ぼっ、ぼくも……もう……ああ……で、出るよっ! ふぅっ、うぅぅぅぅぅ…………っ!」
「んおおっおおおっおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ………………っっ!!!」
 ぼくが精液を流し込むのと同時に、玲香さんは獣のような叫び声を上げ、髪を振り乱しながら白い首筋を突き
出すように全身を大きく後ろへしならせる。そして、糸が切れた人形のように手足をだらしなく投げ出した。
 深い絶頂が長引いているのか、気を遣った女体独特の淫らな汗の香りを発散しながら、びくびくびくっ……と、
断続的に痙攣を繰り返す。
「ぅぁ……ぁ……ぁぉぉぉ……」
 小さく呻く玲香さんの上に、ぼくもぐてっと倒れこみ、形の良い大きな胸に顔を埋める。挿入したままのペニ
スが、震えながら二度、三度……と吐精を続ける。玲香さんの中も優しく蠢き、それを揉みしだく。
 ぼくはそのまましばらく余韻を楽しんだ後、まだ硬さを失わないペニスを、ゆっくりと引き抜いた。
 体を少し上にずらし、玲香さんの口から垂れ流されたよだれを、拭うように舌で舐め取る。

116:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 02:00:25.94 7ViVuG4C
 そして、柔らかくキス。軽く触れ合わせ、唇で唇をなぞる。玲香さんが誘うように、まだぼくの精液臭が残る
口を開く。それに応え、ぼくは舌を差し入れる。お互いの口の中で、舌同士を絡ませ、擦り合わせ、啜り合う。
二人の唾液が混ざり合う。それを味わい、飲み込み、相手の喉に流し込む。ぼくが口を離し、顔を上げると、二
人の間に雨上がりの蜘蛛の巣のようなねっとりとした糸が一瞬架かり、切れ、玲香さんの口の中に落ちて行った。
「ん……ふぅ……」
 大きな胸を、まだつけたままのブラの上から円を描くように優しく揉む。ブラのホックを外し、脱がせ、柔ら
かな白い乳房と、その中心で痛そうなまでに赤く勃起した乳首を露出させる。そして、右の乳首を人差し指で爪
弾きながら、反対側の乳首を口に咥えると、唇で挟み、舌で擦り、歯で甘噛む。
「はぁっ……はぁっ……千鶴さま、大好き……はぁっ、ん……おっぱい、気持ちいいです……はぁ、はぁ……」
 息も絶え絶えに、しかし嬉しそうに反応する玲香さん。
 胸に埋まったぼくの頭を優しく抱きしめ、髪を梳くように撫でてくれる。
「うふふ……千鶴さまの御髪、さらさら……はふぅ……」
 満たされたような、恍惚とした表情。
 ……って、うーん、もしかして、これ、後戯だと思っているのかなー?
 だとしたら、甘いよ玲香さん。
 これは後戯なんかじゃない……ただの中継ぎなんだからね。
 ぼくは、感覚が回復してきた、まだまだ萎える気配を見せないペニスを再び彼女に挿入し、動かし始めた。

117:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 02:02:07.77 7ViVuG4C
「ひぃっ!? あっ、あのっ! ちょっ、ち、千鶴さまっ!? ……んおぉっ! ……はぅぅっ! ごっ、ごめ
んなさい……い、今は、ちょっ、ちょっと……あひっ! ふっ深いの、来た、ばっかりで、つ、つらいんですぅ
……おひぃっ! ……お、お願いしますっ! くっ、くすぐったいんですぅぅ! も、もう少し……もう少しだ
け、や、休ませてくださあひぃぃぃぃっ! んおおおっ! おふぅっ!」
 暴れて逃げようとする玲香さんをぎゅっと抱きしめて動きを封じる。
 だめだってば。これ、お仕置きなんだから。
 ペニスを突き入れる度、ぶちゅ、ぶちゅ……と卑猥な音を立て、ぼくの精液と玲香さんの愛液のブレンドが泡
になって溢れ出す。
「うあっ! あひっ! ほ、本当に、や、やめ、てっ、やめてくだっふひっ! おっ、お願い、ですからぁっ! 
ひぃっ! ……ゆ、許しっんおぉぉっ! 許してぇっ!! もう許しっふひぃっ! 許してくだっんおああっ! 
ふひぃぃっ!! ひぃぃっ! いやあぁっ! ああーーっ! もう、だめぇっ! もうだめぇぇぇ…………っ!」

118:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 02:02:37.07 7ViVuG4C
 全身をわななかせながら腰をくねらせ、なんとか逃げようとする彼女。
 ぼくは逃げられないよう、抱きしめる腕にさらに力をいれると、構わず腰を使い続けた。
「だぁーめっ♪ 言ったでしょ、玲香さん……もう許さないって」
 自ら進んで罠にかかった淫らな獲物に、ニヤリと笑いかける。
「起きる予定だった6時まで、お仕置きだからね」
「う、嘘……そ、そんなっ! いっ、いやぁ……あひっ! そんなの、む、無理、ですぅ……そ、そんなにされ
たら……うぁっ! こ、壊れちゃう……っ! あひぃぃっ! お、おまんこ壊れちゃいますからぁっ! うあっ! 
許してぇっ! あっ、あひっ! あひぃぃっ! 死ぬっ、死んじゃうぅっ! んおぉぉぉ…………っ!!」
 時計を見る。
 今、3時34分。
 6時まで、あと2時間半弱、たーっぷりイジメてあげるからね。

119: ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 02:06:01.22 7ViVuG4C
長々とお目汚しごめんなさい。
えっと、続きは明日にでも。

120:名無しさん@ピンキー
11/10/05 11:26:45.71 gOfpHdcR
支援

121:名無しさん@ピンキー
11/10/05 17:09:47.18 xL+wzS8l
まだハーレムじゃないな
続き期待。

122:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 20:55:47.36 7ViVuG4C
>>118の続きです。


 4時。
「…………はーー…………はーー…………はひぃぃぃ…………もっ……もう……だめぇ…………うあぁ…………
も、もう、だめ……ですぅ…………はーー…………はーー…………はひぃっ…………ち……ちづっ……るっ……
さまぁ…………あぉ…………おね、がい、ですぅ…………くひっ…………もう…………だめ、なん、ですぅ……
んおぉぉぉ…………」
「もうだめ? またまた、嘘ばっかりなんだから。そんな事言って、玲香さんのえろえろおまんこ、ぎゅうーっ! 
って、ぼくのおちんちんをしっかりつかんで離さないじゃない。そのえろい体は、まだまだ全然イき足りてない
んでしょ? ねえ? もっと、いっぱいいーっぱい、イきまくりたいんでしょ?」
「ち……違いますぅ……もう……イきたく、ないですぅ……もう、イきたく、ないよぉ…………いやあ…………
イきたくっ、ないっ、のにぃ……あ、また……またぁ…………やだぁ、もう、やだよぉ…………いや、なのにぃ
…………おあぁぁ…………ぁぁぁ…………」
 もはや仰け反る力もないのか、虚ろな目で弱々しく首を振りながら達する玲香さん。
 今ので、えーと……何回目だっけ?
 イった回数を数えさせればよかったなー。ま、いっか。
 ぼくは、玲香さんの震える両膝を抱え込み、体を折り曲げると、上から腰を打ち付けるように責め続けた。
「はひぃ…………はひぃぃぃ…………もう……もう……ゆる、ひてぇ…………」
「だーめ、ゆるしません♪」

123:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 20:57:40.10 7ViVuG4C
 4時12分。
 勃起の付け根の、そのまた奥の方から、甘美な感覚がやってくるのがわかる。
 ぼくはペニスを抜き、膝立ちで玲香さんの顔まで移動すると、手でしごき、本日三回目の射精を行う。
 激しい責めでずれかけたメガネが、まだまだ粘性を失わない淫らな白濁で覆われる。
 ばしゃっ、ばしゃっ……と次々に撃ち出される精液が、筋の通った鼻や半開きの唇、艶のある前髪に追い討ち
をかける。
「ふぅーーっ…………ふぅーーっ…………うあぁ…………ち、ちづるさまの、せーしぃ…………はぁっ、はぁっ
…………お、お顔にいっぱいです…………う、うれ、しい、ですぅ…………はふ……」
 玲香さんは、顔にかかったぼくの欲望を震える指で拭うと、それを口に運び、ちゅばちゅばと吸う。
「んー…………ぷは……ちづるさまの……んぐ……んんっ……とっても、おいしい、ですぅ…………はぅぅ……」
「なーんだ。玲香さん、まだ余裕あるじゃない? じゃあ、まだまだ大丈夫だよね」
「そっ、そんなっ! あのっ……その……お、お口っ……お口でご奉仕、しますからっ! だから、お、おまん
こは、もう許してください……」
 玲香さんは、なんとかペニスを捉えようと、必死で舌を伸ばしてくる。
 それをかわして、ぼくはベッドサイドに置いてある水差しを取り、注ぎ口を咥え、中の水を飲む。それから、
その注ぎ口を玲香さんの口にもあてがう。
「とりあえず、水分を補給しないとね」

124:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 20:59:53.70 7ViVuG4C
 玲香さんは、注ぎ口に吸い付くと、口の端からこぼしながらもごくごくと水を飲み干していく。
「玲香さん……唇と舌でしごくような動きをしても、それ水差しだからね? もう、そんなにぼくのおちんちん
が欲しいの? しかたないなぁ。でも大分回復してきたし」
 ぼくは水差しを玲香さんの口唇愛撫から解放し、元の位置に戻すと、腰を沈め、まだまだ萎えないペニスを入
り口にあてがう。
「続き、しよっか」
 挿入し、抽迭を再開する。
「ひゃあおぉぉっ…………おぉぉっ…………んおっ…………もう…………しぬぅ…………しんじゃうぅ…………
あおぉぉぉぉぉっ…………」

 4時43分。
「…………はひぃ…………ひぃ…………も……もう…………はーー…………はーー…………だめぇ……れしゅぅ
……はーー…………かはっ…………や……やしゅ……やすましぇ……てぇ…………お……おね……がい……ひま
……けはっ…………ちょ……ちょっとで……いいでしゅ、からぁ……お……おねがいでしゅぅ…………んほぉぉ
…………くはっ……あおぉ……や……やひゅ、まひぇて、くだ、ひゃいぃぃ…………」
 あーあ……だんだん呂律が回らなくなってきちゃった。まだまだ、先は長いっていうのにね。
「もう、しかたないなぁ。じゃあ、ちょっとだけ休憩しようか」

125:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 21:00:47.22 7ViVuG4C
 そう言って、ずるんっと勢いよくペニスを引き抜く。
 その瞬間、玲香さんの股間から、ぷしゃぁぁぁ…………と体液が噴き出した。
 激しすぎてもう、潮なんだかおしっこなんだかわからないや。
「…………はひぃー……はひぃー……ふあっ……あ、ありがとうござ」「はい休憩おしまい」
 抜いたばかりのペニスをまた一気に奥まで挿入し、膣壁を掻き毟るように激しく抽迭する。
「んがあおぉぉぉっおぉぉっ…………そんなぁぁ…………ひぐぅっ…………ひゃぉぉっ、んおおぉぉっ…………
まっまだ……ひっ……まだっだめっ……なん、ですうぅっ…………おあああああっ…………ひっ、ひどいぃっ、
ひどいぃぃ……うあぁぁ…………こんなぁ…………くはっ…………いやぁ……いやだよぉ……やだぁ……やなの
にぃ…………んあぁぁ…………はひいぃ……んぁぁ……またぁ…………またくるぅ…………もう、やぁぁっ……
ひやあぁぁぁっんおっおぉぉぉぉぉぉ…………かはっ」
 白目をむいて手足を痙攣させる玲香さん。
 さっきまでキツく絞るようだった膣壁も、すっかり緩んでしまっている。元々の具合の良さで、あいかわらず
ぼくのペニスにねっとり絡み付いてくるけどね。
 でも、こんな調子で、あと1時間以上も耐えられるのかな……?
 といっても、どっちにしろ止める気はさらさらないんだけどね。

126:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 21:02:00.94 7ViVuG4C
 5時2分。
「うにゃ……? あ、ちづちゃま、おはよーございまーふ……」
 玲香さんを責めている中、隣に寝ていたメイドさんの片割れ、円城寺日菜さんが目を覚ました。寝ボケまなこ
を軽く握った右手で擦りながら、左腕だけで可愛らしく伸びをする。ちなみに、裸だけど、靴下だけは履いたま
まだ。お約束だよね。
「んっ……おはっ、ようっ、日菜っ、さんっ」
 ぼくは腰を動かしながら挨拶する。
 栗色のふわふわ髪を背中まで伸ばした小柄な日菜さん。
 童顔、幼児体型、話し方も舌っ足らずな彼女は、ぼく専属のメイドさんたちの中でも一番幼く見える……って
いうか、ぶっちゃけぼくより年下にしか見えない。本人いわく「よねぽ風に表現するとぉ、『バスには、小学生
の料金で乗れる』でぇす!」だそうな……『よねぽ』がなんだかは、よく分からないけれど。
 しかし実際にはメイドの中では一番の年上で、メイド長さんだ。もう29歳だったりする。しかも一児の母。
人は見た目で判断出来ないね……って、まあそれに関しちゃ、ぼくもあまり人のことは言えないけどね。
 ちなみに、ぼくに最初に女性の体を教えてくれたのも、この人だ。
「ふにゅぅ……あれ? うっわ、れーちゃん、なんだか、すごいことになってますねー?」
「うん。お仕置き中なんだ。玲香さん、あまりにもはしたないから」
「…………あぁぁ…………おあぁぁ…………おっ、おね、はひっ……ひな……しゃんっ…………はひっ、ひぃっ
…………た……たしゅ……へ…………へあおぉぉ……たしゅへてぇ…………」
 涙とよだれと精液でどろどろの顔を日菜さんのほうに向け、玲香さんが助けを求める。
「えー? 助けて欲しいのー? おっけー、わかったよー!」

127:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 21:04:06.20 7ViVuG4C
 そう言うと日菜さんは玲香さんの体に腕を伸ばし、触るか触らないか程度にわき腹に指を這わせ、くねらせた。
「ふおぉぉっ、おぉぉっ……んおぉぉ…………おがぁっ……かはぁ…………ひゃっ、ひゃめれぇ…………ひぅっ
……なんれぇ…………なんれぇぇぇ…………ひあっ、あおぉぉぉぉ…………」
 イきまくって全身が敏感になっている玲香さんに、これはかなりの刺激だろうなぁ。
「なんでって? れーちゃんが、もっといーっぱい気持ちよくなるように、手助けしてあげてるんだよ?」
 そう、日菜さんはこういう人なんだ。
 もし本気で助けてもらえると思っていたんなら、玲香さんはこの人のことをまだ良く判っていないね。
 あるいは、頭が朦朧として、思考力が低下しているのかもしれない。
「すごーい。ちづちゃまが腰を使う度に、おっきいおっぱいが、ぷるんぷるん! って揺れてるねー」
 そう言って、日菜さんは指をわき腹から胸へ移動させ、発情を誇示する先端をぎゅっとつまんだ。
「……ふーんだ、どーせヒナは小胸ちゃんですよーだ! なーんか腹立つから、ヒナからもお仕置き~っ!」
 つまんだ両方の乳首を、ぎゅうぅぅぅっ! と、思いっきり引っ張る。
 うーん、見事なまでに理不尽だね。
「んおっ、んおぉぉっ……や、めれぇ……いた……ひ……ひぐっ……かはっ……!」
「うっわ、だめだよ、日菜さん……全然お仕置きになってないよ。中がびくんびくんいってるもん」
「えー。んもー、れーちゃんはドMでしかたないなー。じゃー、ここはどーかな? かな?」
 日菜さんは左手はそのままに、右手を結合部位へ伸ばすと、玲香さんのクリトリスを人差し指の腹で押さえ、
小刻みに動かした。
「…………んおぉぉぉ…………おぉぉぉぉっ…………ぉぉぁ…………」
「にゅふふっ、悶えてる悶えてる。れーちゃん、かっわいー」

128:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 21:05:13.62 7ViVuG4C
「すごい……すっかり緩んじゃってたのに、またぎゅうぎゅう締め付けてきたよ。ぼく、また出ちゃいそう……」
「またー? ちづちゃま、朝かられーちゃんに何回出したんですかー?」
「ん……えっと、3回、かな」
「あ、ずるーい! ヒナ、昨日の夜は、1回しか出してもらってないのにぃ」
「仕方ないでしょ。昨日は日菜さんも責める側だったんだから」
「えー、だってぇ……ふゆゆんも、れーちゃんと一緒で『いじめてちゃん』なんだもん。誰だって責めたくなっ
ちゃいますよぉ」
 そう言って、まだ目を覚まさないもう一人のメイドさんに目を向ける。
 内巻きにゆるくカールさせたミディアムヘアーが小悪魔的な印象の彼女は、水野冬百合さん。うちで住み込み
で働きながら大学に通っている、19歳の女子大生だ。
 ミーハーっぽい外見とは裏腹に、とっても恥ずかしがり屋さんの彼女。もう何度もぼくと体を重ねているのに
いまだに慣れないらしく、淫語責めなどすると顔を真っ赤にして身悶えてくれる、素敵なお姉さんだ。その恥じ
らいっぷりたるや確かにいじめたくなる可愛らしさで、昨夜もぼくと日菜さんに二人がかりで責められ、恥ずか
しい言葉を何度も強要され、あるいは聞かされ、涙を流して羞恥に耐えながらも繰り返し絶頂に導かれ、気絶す
るように眠ってしまんだ。
 まあ日菜さんだって、冬百合さんを責めながら自分も感じちゃってたので、その後ぼくに責められると、すぐ
に何度もイっちゃったんだけどね。
 その日菜さんに目を戻すと、小ぶりの口をいっぱいに開けて、舌を突き出していた。
「ん? おちんちん欲しいの? だめだよ、今は玲香さんを絶賛お仕置き中なんだから」
「やぁ……も……う……やらぁ……へぁぁ……」

129:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 21:06:07.49 7ViVuG4C
「うー……。んじゃあ、手伝わせてくださーい」
 日菜さんはそう言うと、後ろからぼくに抱きついてきた。背中に、彼女の大変慎ましやかな胸が押し付けられ
る。肩甲骨の下辺りに、勃起した乳首を感じる。前に回された彼女の手が、ぼくのお腹の上辺りを撫ぜ、そして
徐々に、胸のほうへと上がってくる。
 さわさわ……さわさわ……。
「んっ、あふっ……く、くすぐったいよ日菜さん……」
「えへへっ。でも、気持ちいいでしょう?」
 日菜さんはそう言うと、ぼくの胸を揉むように愛撫し始めた。
「ふあっ……やぁ……んっ……」
「にゅふふ。ちづちゃま、お胸で感じてそんな声出しちゃうなんて、本当、いつも思うけど、オトコノコにして
おくのはもったいないですよねー」
「んんっ……もう……っ! そ、そんな事言ったら、日菜さんだって、女性にしておくにはもったいないほどの
フラットな胸じゃ痛たたた! ごめんごめんっ! 謝るから首に歯を立てるのはやめてっ!」
「うう……ちづちゃまの、いぢわるぅ……」
「……えー」
 お互い様のはずなのになんだか不公平だよね! しかもぼくご主人様なのに。
「もうっ、デリカシーのないちづちゃまには、メイド長であるヒナから教育的指導だもん!」
 日菜さんは、ぼくの前に回していた右手を、お腹、脇腹……と這わせていき、お尻で止めると、そこをゆっく
りと撫で回し始める。耳元に「にゅっふっふー」という、不穏な笑い声が届いた。
 えっ? ちょっ……ま、まさかっ!?
「ちづちゃまのお尻、気持ちよくしてあげますからね」

130:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 21:06:47.82 7ViVuG4C
 日菜さんはぼくのお尻の穴に中指を押し付けると、ぐにぐにとほぐすように動かし始める。
「れーちゃんのお汁がここまで伝ってきてて、すっかりぬるぬるですぅ。これなら、ローション使わなくっても、
中指一本くらい平気ですよね」
「ま、まって! だめっ! お尻はやだぁっ!」
「もー。そんな可愛らしく抵抗されたら、かえって止まらないって、ちづちゃまも分かってるくせに」
 そ、そんなぁっ!
 ぼくは必死で逃げようとするけど、前は玲香さんの中にズッポリと入って締め付けられ左右にも動けないし、
後ろに腰を引いたらそのまま日菜さんの指が入ってきちゃう。まさに前門の虎、肛門の狼……ってそんなこと考
えてる場合じゃない!
「ひ、日菜さん! だめでしょ、ぼくの言うこと聞けないの!? ね、お願い……」
「優しくしますから……ね? とーっても気持ちよくしてあげますから」
 ぬぬぬぬ……。
ゆっくりと、日菜さんの指がぼくの中に入ってきた。
 ん、あぅ……だ、だめぇっ! こんなのっ……だって……。
「お尻……弱いのにぃ……んんーっ、ふひっ……」
「ちづちゃま、相変わらず、お尻すごいですねぇ。感度もそうだけど、中の具合も絶品です。たぶん、うちのメ
イドの誰のお尻よりも名器ですよ。ヒナ、指だけでイっちゃいそうですぅ」
「そ、それなんか違う……それに、そんなの、別に嬉しくなんか……んあっ……あひっ……ああっ、も、もうっ
……ふうぅぅっうあぁぁっ!」
 彼女の指が奥まで届いた瞬間、ぼくは玲香さんの中に射精してしまった。
「あ、すごぉい、ちづちゃまのお汁が管を通るのが、指先で分かりますぅ。その度に、お尻の穴がきゅうきゅう
締まってやらしいです」

131:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 21:07:22.08 7ViVuG4C
 くっ、屈辱的……。なのに、ぼくのお尻は自分の意思に反して日菜さんの指を咥え込み、更なる刺激を求め、
ひくひくと蠢いてしまう。
 玲香さんの中に入ったままのペニスは、蠕動する肉壁にしごかれ、イった後に休む間もない。
「ヒナの指、美味しそうにはむはむしてますねー。ほら、ここグリグリされるの、気持ち良いんでしょぉ?」
 日菜さんは、ぼくの中で構わず指を動かす。鍵型に曲げ、ペニスの根元の裏辺りをこりこりと弄る。
「あひぃぃぃ……っ!」
 こんな……こんなの、もう、いやぁ……っ!
 ぼくは打ち寄せる快楽に耐えようと、玲香さんの体に抱きついた。胸の谷間に埋まったぼくの頭を、玲香さん
の両腕が弱々しく包み込む。
「ふあぁ……ち、ちじゅりゅしゃま……らいしゅきれしゅぅ……しゅ、しゅきしゅぎて、あらひ、こわれしゃい
ましゅぅ……」
「んあっ! ぼ、ぼくも、あっ、んっ……れ、玲香さんのこと、大好きだよっ……あひっ!」
「ちづちゃまちづちゃま、ヒナはー?」
「うぅ……こんなことする日菜さんは、んうっ……きっ、嫌いだもんっ!」
「えーー! ちづちゃま、ひどぉい! ぷんぷんっ! あ、でもぉ、下のお口は上のお口とは違う意見みたいで
すよぉ? ほらぁ、こぉんなにヒナのこと、愛してくれてますぅ」
「もう、いやぁっ! 日菜さんの、ばかっ……ばかぁっ! あっ、だめぇ! お尻の穴グリグリしながら背中に
舌這わせないでぇ……っ! こ、こんな……うひっ! ひ、日菜さんっ! あとで、あとでひどいんだからねっ! 
おっ憶えておきなさぁぁぁっ! んあぁっ! ふあぁぁ……っ!」

132:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 21:08:45.46 7ViVuG4C
 5時37分。
 さて、と。
「どう、日菜さん、それの付け心地は?」
「あのっ……すごく……も、もどかしいですぅ……はぅ……」
 ベッドの隅にうずくまり、切なげな吐息をつきながら身悶える日菜さん。
 そのくびれの少ない細腰には、さっきのお仕置きとして、ちょっとごつめの貞操帯が取り付けられている。
 特注のそれは、内側にぼくのものより二回りほどスリムな電動の張り型が二本付いていて、日菜さんの前後の
穴に挿入されている。それぞれ手元のリモコンで振動やピストン運動をさせられ、強さもツマミで調節できる。
また、腰の部分が小型のローションタンクになっていて、定期的にそこから管を通って、張り型の先端から射精
のように潤滑液が注ぎ込まれる仕組みになっている。長い時間装着していても負担が少ない安心設計だ。まあ、
うちのメイドさん達は皆お汁たっぷりタイプなんで、必要ないかもしれないけれど。ちなみに、今はどちらのス
イッチもオフにしてある。さっきまでぼくのお尻を責めたてていた可愛らしい指が、カリカリカリ……と貞操帯
の股間部分を引っかいているけど、もちろんそれでどうなるものでもない。
 あ、念のため言っておくけど、日菜さんの指はちゃんとウェットティッシュで綺麗にしてあるからね?
「ち、ちづちゃまぁ……あぅ……えっ、ええっと、そのぉ……せ、せめて……あぁ……ス、スイッチ……入れて
ほしいなー、なーんて……はふぅ……」
「こうかな?」
 そう言って、両方のリモコンのスイッチを入れ、ツマミを中間くらいの強さまで上げる。
「んんーーーっ! ふぅぅぅぅ……っ! うあああぁぁ……っ!」
 日菜さんはシーツをぎゅっと掴み、実年齢の半分以下にしか見えない幼い顔立ちに淫蕩な表情を浮かべ、その
ロリータボディで快楽を味わう。

133:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 21:09:46.51 7ViVuG4C
「ふあぁぁ……ヒナ、もう、もう……っ!」
「もう、イきそう? じゃあ……」
 スイッチを切る。
「あ、やぁぁっ! やめちゃやだぁっ! ちづちゃまぁっ!」
 続きを求め、がくがくがく……と、激しく腰を振る日菜さんだけど、ぼくがスイッチを入れない限りどうしよ
うもないんだよね。
「日菜さん、さっきぼくが『やめて』って言っても、やめてくれなかったじゃない。だから反対に、日菜さんが
『して』って言ってもしてあーげない」
「ああっ! ごめんなさいっ! ごめんなさいぃぃっ!」
 ……まったく。玲香さんといい日菜さんといい、こうなることが分かってて、どうして毎回毎回おいたをする
んだろうね?
 そう思って、玲香さんに目をやる。
「……かはっ……はっ……おおっ……」
 虚ろな目で涙や涎を垂れ流しながらぼくの左腕にしがみつき、全身を痙攣させている彼女には、日菜さんのと
同じような貞操帯が装着されている。違うのは、前の方に入ってる張り型がぼくのと同じくらいのサイズだとい
うこと、クリ責め用のイボイボ突起が付いていること、それからランダムモードになっていることくらいかな。
 強弱浅深、次々と変わる動きに、玲香さんの体は慣れることも出来ないみたいで、悩ましげに眉根を寄せて耐
えていたり、かと思うと突然目を剥いて呻いたりと、なかなかに大変そう。あ、おもらしした。可愛いなぁ……
後でベッドメイクが大変そうだけど。まあ僕がやるわけじゃないし、別にいいか。
 しがみつかれた左の手の甲を玲香さんのおへその辺りに添えると、お腹の中の動きが伝わってくる。そこを優
しく押し、撫でながら、右手で日菜さんの髪を梳く。

134:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 21:10:33.15 7ViVuG4C
「ほら日菜さん、謝るにしてもおねだりするにしても、まずは誠意を見せなきゃ、でしょ?」
 そう言って、彼女の頭をぼくの股間へ引き寄せる。
「じゃあ、まずはお掃除、お願いね。まだ咥えちゃだめだよ。舌だけでね。あ、手も使っちゃだめだからね」
「は、はいぃ……」
 ぼくの足の間にぷにぷにした子供のような手を付くと、日菜さんは可愛い舌をちろっと出して、ぬめついたペ
ニスを付け根から先端に向かって舐め上げ、ぼくと玲香さんの淫らな液を拭き取っていく。
「えぁぁ……はぅ……ちづちゃまとれーちゃんのお味ですぅ……」
「うふふ、美味しい?」
「は、はいぃ……美味しいですぅ……」
 そのまま日菜さんにご奉仕させながら、ぼくはまだ目を覚まさないもう一人のメイドさんに手を伸ばし、寝顔
の頬をそっと撫でる。
「冬百合さーん。朝だよー。そろそろ起きなきゃだよー」
 呼びかけると、冬百合さんは「んん……」と、さえずるような可憐な声をあげる。けど、起きる気配はない。
「冬百合さーん。冬百合さんってばー。起きてー。おーい」
 ぺちぺち。
 手の動きを『撫でる』から『叩く』に―と言っても、もちろん軽く―変えてみる。
 ……うーん、起きないね。もう少しで目を覚ましそうではあるんだけどなぁ。鼻つまんでみようかな。
 そう思って伸ばしかけた指が、冬百合さんのつややかな唇に、はむっと捕らえられた。
 へえ……無意識でも咥えちゃうなんて、冬百合さんもおしゃぶり好きなんだねぇ。
 ぼくはそのまま人差し指と中指を揃えると、彼女の口の中にゆっくりと差し入れた。噛まれちゃうかな? と
ちょっと心配したけれど、まあ可愛い女性に指を噛まれるっていうのも、それはそれでありかな、とも思ったり。

135:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 21:11:45.80 7ViVuG4C
 幸いなことに……と言うべきか、冬百合さんは歯を立てることもなく、まるでロリポップキャンディーを舐め
るように、舌でぼくの指を愛撫する。
 だけど、ぼくの指が冬百合さんの口を塞いでしまっているわけだし、だんだん息苦しくなってきたらしい彼女
は「んぅ」と可愛らしく呻いて、恥ずかしがり屋の女子大生は、それでようやく目を覚ました。
「冬百合さん、おはよう」
 うっすらと目をあけた寝起きの冬百合さんは、すぐには状況が飲み込めないみたいで、ぼくの指を咥えたまま、
しばらくぼーっとしていたけれど、次第に意識がはっきりしてきたんだろう、くりっとした目を大きく見開くと、
『ぼんっ!』という音が聞こえてきそうなくらいの勢いで、一気に顔が赤く染まった。
 耳までどころか、首筋、胸元からお腹の方まで真っ赤になった冬百合さんは、「ほへっ!」と声を上げて飛び
のいた。ぼくの指がねっとりとした糸を引きながら、にゅるんっと口から抜ける。
「ご、ごめんなさい……千鶴君、あの、えと、お、おはよう、ございま……ひゃうっ」
 小さな悲鳴を上げると、自分の肩を抱くようにして胸を隠し、足を閉じる。つい数時間前まで、快楽にむせび
泣きながら淫語を言わされていたというのに、今また、裸を見られただけでこんなに初心な反応を見せてしまう。
これが、うち一番の恥ずかしがり屋さん、水野冬百合さんだ。
 ぼくは冬百合さんの目の前に、彼女の唾液で濡れそぼった指を突き出した。
「ほら、冬百合さんがあんまり一生懸命すけべなおしゃぶりするもんだから、ぼくの指、こんなにねちょねちょ
になっちゃったよ。そんなに美味しかった?」
「その……ご、ごめんなさい……。でも、私、寝てて……」

136:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 21:12:38.72 7ViVuG4C
「うん、そうだね」
 ぼくはニヤリと笑って言い継ぐ。
「無意識って怖いねー。すごくえろいしゃぶり方だったよ。冬百合さん、本当はやっぱり好き者だったんだね」
「そんな……す、好き者じゃ、ない、です……」
「そうかな?」
 ぼくはそう言って自分の指を、冬百合さんの唾液を舐める。
「あっ、あっ、な、舐めちゃ、だ、ダメですっ」
「ふふ、やっぱりえっちな女の人の味がするよ」
「そんな……千鶴君、ひどいです……」
 恥ずかしさに顔を歪めながら涙目でこちらをにらむ冬百合さん。
 ああ可愛いなあ……。可愛すぎて、もっといじめたくなっちゃうよ。
「ほら日菜さん、えっちな冬百合さんのえっちな唾だよ」
 ぼくは、熱に浮かされたようにペニスを舐め清めている日菜さんに指を突きつけた。日菜さんはぼくの股間か
ら顔を離すと、その指に舌を絡ませながら口に含み、ちゅばちゅばと音をたてて味わう。ぼくがゆっくりと指を
引き抜くと、唇との間に糸がかかる。彼女は「ぷふぅー……」と大きく息を吐いた。
「日菜さん、どうだった? 冬百合さんの唾は、えろ女の味だったでしょう?」
「ひどい……え、えろいのは、千鶴君の方じゃないですか……」
 あはは。ま、確かにそれは否定は出来ないね。
 しかし日菜さんの返事は、
「指よりも、おちんぽ咥えさせてくださいぃ……」
 目をトロンと潤ませ、ハッ、ハッ、とはしたない雌犬のような荒い息づかいでそんなことを言う。
 うーん……日菜さんにも冬百合さんへの言葉責めに参加してほしかったのになあ。

137:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 21:13:22.41 7ViVuG4C
「もう、しかたないなー。じゃ、咥えて」
 いいよ。
 そうぼくが言い終わる前に、日菜さんは小さな口を目一杯開けて、ペニスに吸い付いた。
「んちゅうぅ……ん……んん……」
 日菜さんのフェラチオは、玲香さんのように「早く精液ください~!」っていうがっついた感じではなく、ペ
ニスの味そのものを味わうような、やわやわとしたものだ。ゆっくりと舌を這わせ、ちゅっ、ちゅっ……と優し
くリズミカルに吸う。当然、刺激も比較的少なく、すぐには射精に至らないので、温かく柔らかな口の中の感触
を長く楽しむことが出来る。
「美味しい?」
 尋ねると、日菜さんは茎の中程を甘噛んで答える。痛くならない程度の力の入れ具合といい、下の歯でスジを
こりこりとする動きといい、さすが、男のツボを心得てるなぁ。その高いテクニックと、幼い外見とのギャップ
がたまらないね。……いや、実年齢の事は言ってはいけないよ?
 冬百合さんは、恥ずかしそうに顔を背け、そんなぼく達の様子から視線をそらしている。
 だけど。
「ダメだよ、冬百合さん。ちら見してるの、ばればれだからね? それに、足、もじもじすり合わせちゃって。
おまんこ疼いて、おちんちん我慢できないんでしょ? やっぱり、冬百合さんはえろえろさんなんだね」
 冬百合さんは目をぎゅっとつむると、ぶんぶんと首を振って否定する。
「ふーん、この後に及んで、まだ違うって言うの? ふふ、往生際が悪いゾ。ほら、日菜さんからも何か言って
やって」
 日菜さんは、ちゅぽんという音とともにぼくのペニスから口を離して言った。
「ふゆゆん、ムッツリーニ」
 それだけ言うと、またペニスを咥え込んだ。

138:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 21:14:10.52 7ViVuG4C
 …………。
 ええと……それ、何?
「あの……ど、どういう意味なんでしょうか……?」
「さあ……?」
 ムッツリスケベ―ってこと、なのかな?
 日菜さんて、時々こういうよくわからないことを言うんだよなぁ。
 ぼくが知る限りではただ一人、同じくうちのメイドさんである松木夜宵さんなら、この人の謎の言動の全てに
的確なツッコミを入れられるんだけどね。彼女に後で訊いてみよう。
「さて日菜さん、もうすぐ6時だね」
 そう言って、ぼくは手元のリモコンのスイッチを入れ、すぐに切り、また入れ、切った。
「ふぐうっ……んむ……んーっ! んんっ! むぐっ、むぐうぅっ、んーっ!」
 日菜さんの呻き声は、さっきとは別の意味で何言ってるか解らないけれど、ニュアンスは伝わってくる。
「イきたい? イきたいよね? じゃあ、6時までにぼくをイかせられたら、このリモコンを渡してあげる」
 貞操帯を外してはあげないけれど、ね。
 すると日菜さんの口使いが、途端に激しくなった。
 亀頭を中心に舌を絡め、しごきたてる。唇をきゅっと締め、強く吸いながら頭を振り、窄めた頬で擦りあげる。
「んんっ……すごい、日菜さん、必死だね。これじゃ、すぐに出ちゃいそうだよ」
 でも残念ながら、もう時間がないんだよね。
 時計に目を遣る。
 今、5時59分。
 秒針は、「10」の文字を過ぎたところ。
 あと、7、6、5、4、3、2……。

139:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 21:15:15.79 7ViVuG4C
 6時。
 コンコン、とノックの音。時間ぴったりだ。
「千鶴さん、おはようございます。6時ですわよ」
「はーい、起きてるよ。入っていいよ」
「失礼いたしますわ」
 扉を開けて入ってきたのは、メイドさんのコスプレをしたお嬢様だった。
 もとい。
 うちのメイドさんの一人、麻月美沙緒さんだった。
 ぼくの通う榊之宮学園中等部の三年生で生徒会書記。現在15歳。ぼくの二つ上の先輩だ。
 豪奢で派手な縦ロール、整った細面に意志の強そうな瞳という彼女は、一見、高笑いが似合う我儘なお嬢様の
ように見える。と言うか、実際つい先日まで、彼女はそこそこ大きな会社の社長令嬢として、何不自由ない生活
を送っていたんだ。
 そんな彼女が、どうしてうちでメイドさんをしているのか?
 話せば長くなるんだけど、簡単に言ってしまえば、彼女の父親の会社が乗っ取られてしまったからだ。新経営
陣によって会社から完全に追放されてしまった麻月家は、一気に凋落してしまったんだ。蓄えはあったようで、
いきなり路頭に迷うことはなかったみたいだけれど、榊之宮の高い学費を払い続けることは難しく、そのままで
は美沙緒さんは転校を余儀なくされていただろう。
 そこで、ぼくが話を持ちかけたんだ。
 ぼく専属のメイドさんになれば、学費だけじゃなく、今後生活の一切を面倒見るよ、ってね。
 …………なんだかぼく、すごく嫌な奴みたいだなぁ。いや、それは否定しないけどさ。
 でも、ぼくが彼女に手を差し延べたのには、いくつか理由があるんだ。もちろん、最大の理由は、彼女のこと
が好きだから、なんだけど、他にも色々と、ね。まあ、それはまた別の話。

140:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 21:15:52.96 7ViVuG4C
 美沙緒さんが手際よくカーテンを開けていくと、窓から柔らかな光が差し込んでくる。心地好い朝の陽に照ら
されて、猥雑な部屋の空気も、爽やかに塗り替えられて……いくはずもないよね、この状況じゃ。
 強制快楽に身悶える玲香さんの肌や、口唇愛撫に必死な日菜さんの表情が、明るくなって、よりはっきりと見
えちゃっている。
 うん、もう潮時かな。どっちにしろ時間だしね。
「ふあっ……日菜さん、残念だけど、んっ、時間切れだよ。はい、おしまい」
 ぼくは、玲香さんにしがみつかれている左腕をずるんと抜き取り、両手で日菜さんの頭を股間からどけようと
する。だけど、日菜さんはしっかりとぼくの腰にしがみつき、ペニスから口を離そうとしない。それどころか、
さらに強く吸い付いて、ぼくを射精へと追い込んでいく。
「こ、こら、日菜さん! ダメだってば! んうぅっ……ふあ、あうぅっ……も、もう時間切れ! タイムオー
バー! タイムアップなの! んあっ、ダ、ダメだって! ふああっ、あっ……も、もうダメ、もうダメェッ! 
み、美沙緒さんっ! お願い、日菜さん取ってぇっ!」
「はい……? あ、ちょ、ちょっと日菜さんっ!? 何をなさってらっしゃるのっ!?」
「ああ、もう出ちゃうっ……もう出ちゃ……ふぁっ、あぁぁぁぁ……っ!」
 美沙緒さんの助けも間に合わず、ぼくは日菜さんの口内に精液を流し込んでしまった。
 小さな口いっぱいにぼくの欲望を受け止めた日菜さんは、美沙緒さんに後ろから羽交い締めにされ、ペニスか
ら引き剥がされながらも、うっとりとした顔を見せている。
「……まったくもう。これじゃ、お仕置きにならないじゃない」
 ムスッとした顔で睨みつけると、日菜さんは口の中に精液を溜めたまま、
「ひふひゃひゃっへはぁ、ほほっはほはほほ、はわひーへふぅ」
「わかんないよ!」

141:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 21:16:44.32 7ViVuG4C
「おそらく『ちづちゃまってばぁ、怒ったお顔も、かわいーですぅ』と言ってるんですわ」
 日菜さんの背後から美沙緒さんが通訳してくれた。
「なるほどー。まあそれは真実だからしかたがないね」
「それは……ええ、その通りかもしれませんけど……なんだか物言いが腹立たしいですわね。それはそうと日菜
さん。頂いたお情け、まだ飲み込んではいけませんわよ」
「ふへ……?」
「ほら、あちらに物欲しそうにしてる方がいらっしゃるでしょう? おすそ分けして差し上げましょう」
 その人物とは……?
 って、冬百合さんしかいないよね。
 ぼく、日菜さん、美沙緒さんの視線を受けて(玲香さんはそれどころじゃない)、冬百合さんはすでに真っ赤
な顔をさらに赤く染めた。
「そ、そんな……物欲しそうなんて……そんな、こと……ない、です……」
 消え入りそうな声で言う。
「あら、羨ましそうに見てらっしゃったと思いましたのに……気のせいでしたかしら? では日菜さん、冬百合
さんはいらないそうですので、わたくしに下さいませね」
 美沙緒さんは前にまわり、日菜さんの顎を指で持ち上げると、唇を重ねた。そしてじゅるじゅると音を立てて、
日菜さんの唾液ごとぼくの精液を啜り上げた。美沙緒さんもなかなかの意地悪さんだね。
「あ……」
 それを見た冬百合さんは思わず声をあげてしまい、あわてて口を押さえる。
「うふふ、やっばり欲しいんだ。もう、素直におねだりも出来ないなんて、やっばり冬百合さんは可愛いなあ」
 ぼくはそう言って、冬百合さんを優しく抱きしめた。
「ふあっ、ち、千鶴くぅん……」

142:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 21:17:33.62 7ViVuG4C
 そして、腕の中でふるふると震えながら、小さく吐息をもらす彼女の耳元に舌を這わせ、そっとささやく。
「でも、欲しいんならちゃんとおねだりしようね。さあ、ほら」
「あう……そ、その……………………しぃ……す……」
「なあに? 声が小さくて、良く聞こえないよー?」
「あの……ほっ、欲しい……です……」
「欲しいって、何をー?」
「そんな……い、言わなくても、わかるでしょうっ!?」
 あ、ちょっと怒った。でも迫力無いっていうか、むしろもっといじめたくなっちゃう。
「いやあ、はっきり言ってくれないと、わからないなー。ねぇ、教えて。冬百合さんは、何をそんなに欲しがっ
てるのかなー?」
「ううう、だ、だから……その……」
「その?」
「せ……せ……精子、です……」
「誰の?」
「そんな……そんなの、ち、千鶴君のに、決まってるじゃないですか……っ! ほ、他の人の、なんて……絶対、
お断りです……っ!」
「ん、ありがと。じゃ、続けて言ってみようか」
「ふえぇぇ……もう……千鶴君のばかぁ……」
「早く言わないと、美沙緒さんが飲んじゃうよー?」
「あうぅ…………だから、その…………ち、千鶴君の……せっ、せっ……精子……欲しい……です……」
「もっと、もっと大きな声で」

「 千 鶴 君 の 精 子 、 お 口 に 欲 し い で す ぅ ー っ ! ! 」

143:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 21:18:12.71 7ViVuG4C
 やけ気味に叫ぶ冬百合さんは、もう涙目だ。ああ、まったく、いとおしいなぁ!
「はい、良く言えました。それじゃ、頑張ったご褒美をあげないとね」
 ぼくは冬百合さんを一回ギュッと強く抱きしめ、濡れた目尻に軽くくちづけると、体を離し、美沙緒さんの方
を向く。元お嬢様は、まだ口に含んだままのえろ汁を、今にもイきそうな表情で味わっていた。
 ぼくは彼女の頭をそっと引き寄せる。
「さ、それはぼくから冬百合さんにあげるからね。渡してね」
 そう言うと、美沙緒さんは名残惜しげな顔をして、淫液でぐちゅぐちゅと口を漱いだ。
「そんな顔しないで。後で直接ご馳走してあげるからさ。ね?」
 ぼくは上を向いて口を開ける。その言葉を聞いた美沙緒さんは、上気した美貌にニィッと嬉しそうな笑みを浮
かべると、伸ばした舌伝いに、ぼくの精液、日菜さんの唾液、そして美沙緒さん自身の唾液のブレンドを、ぼく
の口へとしたたり落とした。
 ぼくの口中に、むせかえるような甘くはしたない芳香が広がる。
 さらに美沙緒さんは唇を押し付け、舌を割り込ませるようにして残った分を押し込むと、ぼくの舌に絡み付か
せ、蠢かせた。
「んんっ……んちゅっ……ちゅっ……」
 その動きにぼくも応える。二本の舌で中身が撹拌され、まるで水飴のように粘度を増していく。美沙緒さんは、
このウェットなディープキスだけで軽く達してしまったみたい。腰からかくんっと力が抜けて、その場にへたり
込んでしまった。
 ふぅ……。ふふふ、これでこのスペシャルブレンドには、ぼくの唾液もプラスされたね。冬百合さん、今から
これを味わわせてあげるからね。

144:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 21:20:02.64 7ViVuG4C
 再び冬百合さんを抱き寄せると、右手の指を彼女の左手の指に絡ませ、恋人握り。そして左手で彼女の後頭部
を支えながら、ゆっくりと顔を近づけていく。冬百合さんはギュッと目を閉じながらも、唇は小さく開き、ぼく
からの施しをふるふると震えながら待ち受ける。
 ……。
 ……。
 そのまましばらく焦らしてみると、冬百合さんは「あれ?」って感じで片目を開けた。
 そこを狙って、ぼくは彼女の唇を奪い、口中の甘露を流し込む。
「んんーっ! んっ……んん……んぐ……」
 左手で首筋に触れると、彼女の喉が動き、飲み込んだのが伝わってくる。
 ぼくはそのまま冬百合さんの頭を押さえ込むように抱き、その唇をむさぼるように味わった。再び目を閉じた
彼女は、両手をぼくの脇腹にそっと添える。ぼくが手を離すと、彼女はゆっくりと後ろへ倒れていった。離れて
いく唇同士を結ぶ淫らな糸に引かれるように、ぼくは冬百合さんの上にのしかかり、彼女の両膝を掴んで大きく
開脚させる。
「ほうら、恥ずかしい格好だよ。こうされるの、嬉しいんでしょ?」
「そっ、そんなことなんむぅっ、んぅー!」
 何か言おうとする冬百合さんの唇を再び奪い、反論を封じると、ぼくは腰を進め、亀頭を濡れそぼった割れ目
にあてがい、一気に奥まで突き入れ
「はいそこまでですわ」
 ……ようとしたら、いつの間にか復活した美沙緒さんに後ろから羽交い締めにされ、冬百合さんから引き離さ
れてしまった。おあずけをくらったぼくのペニスはビクンビクンと震え、下腹を叩いて不満を表明する。
「やあんっ、美沙緒さん、ひどいよぉ」
「だって、遅刻してしまいますわよ」

145:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 21:21:15.77 7ViVuG4C
 えー、いいじゃんちょっとくらい……と思ったけど、生徒会役員としては見逃せないんだろうね。うちのクラ
スの担任、大島美月先生なら、多少の遅刻くらい大目に見てくれるんだけどなぁ。
「さ、頼子さんがお風呂の用意を整えてますから、参りましょう」
 ぼくを解放して、クローゼットを開ける美沙緒さん。
 そっか、今日のお風呂当番は、頼子か……。
 ぼく付きとしては一番の古株の、真面目で几帳面なメイドさん。彼女のことだから、もうとっくに準備を終え
て待ってるんだろうなぁ。だったら、早く行ってあげないとね。
「ん、そうだね、すっかり汗かいちゃったし、続きはお風呂でしようか。ね、冬百合さん」
 はしたなく股を広げたまま待ちの状態で固まっていた冬百合さんは、あわてて体を起こすと、真っ赤な顔を両
手で覆ってごまかすように「うー、うー」と可愛く呻いた。
「あら、わたくしのお口にに直接いただけるのではありませんでしたの?」
 後ろからぼくにバスローブを着せながら、美沙緒さんがわざとらしく拗ねる。
「うふふ、わかってるって」
 と、その前に、えーと……。
「あれ、リモコンどこかな?」
「玲香さんのと日菜さんのでしたら、わたくしが確保しておりますわ」
 そう言って、エプロンドレスのポケットから2つのリモコンをとりだす美沙緒さん。良かった、これを渡して
しまったらお仕置きにならないもんね。さすが美沙緒さん、グッジョブ、だね。
 ぼくはリモコンを受け取り、待ちきれないって表情の日菜さんの顎をつかんで持ち上げる。
「うふふ、スイッチ入れてほしい?」
「ああん、ちづちゃまぁっ! お、お願いしますぅ! お口でしましたよぉ!」
「でも時間切れだったしなぁ……あはっ、そんな顔しないで。もう、特別だからね」

146:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 21:22:33.81 7ViVuG4C
 そう言ってぼくはツマミに指をかけると、ゆっくりと動かしていった。
「んうぅーっ! んーっ、あっあっ……あ、あれ……えっ?」
 快楽を味わいながらも、困惑の声をあげる日菜さん。
 なぜなら。
「やぁっ! お、おしりの方だけしか動いてないですぅ!」
 そう、入れたのはアナルバイブのスイッチだけ、それも最弱で、だ。
「こ、こんな、やだあ! ちづちゃまぁ、もっと強くしてぇ! 前も動かしてぇ!」
「だぁめ。本当は時間切れだったんだから。お尻の方だって、スイッチ入れたのはオマケなんだよ?」
「でもっ、でもっ! こ、これじゃ、かえってつらいですぅ!」
「そう? じゃ」
 スイッチを切る。
「ふあぁっ! やあぁっ! 切らないでぇっ!」
「なあに、スイッチ入れたらつらい、スイッチ切ったら切らないでって、もう、日菜さん、我儘だゾ♪」
 そう言って、リモコンを日菜さんの目の前にちらつかせる。
「オンとオフ、どっちがいいの?」
「おっオン! オンですっ! オンしてぇっ! イかせてぇっ!」
「おっけー、オンだね」
 ぼくはニッコリと笑うと、再び最弱の刺激を彼女のお尻に与える。
「んーっ……うあっ……やぁ……まっ、前もぉっ! 前もしてぇっ! せ、せめて、もっと強くして下さいぃっ!」

147:上津美千鶴の平穏な一日 ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 21:23:22.90 7ViVuG4C
「それはだめって言ってるじゃない。日菜さん、それと玲香さんも、しばらくそのままここで反省してなさい。
ぼくはお風呂入ってくるから。さ、行こうか、冬百合さん、美沙緒さん」
「そっ、そんなぁっ! ちづちゃまぁっ!」
 すると、もはや息も絶え絶えの玲香さんが、力を振り絞るように弱々しくぼくの腰にしがみついてきた。
「はひっ……りょっ……りょくっ……じっ……りょくじぃっ……」
 りょ……?
 ああ、6時。
「そういえばお仕置きは6時までって言ったっけ。じゃ、お仕置きの時間は、ここまでにしようか」
「はいっ、はいぃっ……あっ、ありがろぉ、ごあいま……う?」
 ぼくは安堵の表情を浮かべる玲香さんの腕を振りほどくと、軽く小突いてベッドに倒し、言った。
「で、ここからは教育のお時間ね」
 ああ、それを聞いた玲香さんの絶望感あふれる顔ときたら!
 あまりの愛らしさに、カウパーが先端から溢れて、床にポタポタと滴っちゃった。
 そしてクローゼットから取り出した手錠で玲香さんと日菜さんをベッドに繋ぐと、冬百合さんと美沙緒さんを
連れて部屋の外に出た。ドアを閉めながら、ベッドの上で身悶える二人に声をかける。
「じゃあね。二人ともちゃぁんと反省してよね」
「…………あー…………あー…………ひあ゛っ…………」
「ちっちづちゃまぁっ! ヒナおかしくなっちゃうっ! ヒナおかしくなっちゃうぅぅっ! 許してぇっ! 許し」
 ぱたん、とドアが閉まった。


続く

148: ◆DYW6d/nzvM
11/10/05 21:26:35.31 7ViVuG4C
今回は以上です。
読んでくださった方、ありがとうございました。
続きは、いずれそのうち。
まあ需要があれば、ですが。

149:名無しさん@ピンキー
11/10/05 22:42:26.16 kfj+Rkfi
おおお、一気に来てた!

続き? もちろん待ってますよ!

150:名無しさん@ピンキー
11/10/06 02:31:18.94 yxZOfNIt
乙だ
やはりハーレム主は性豪でなければな

151:名無しさん@ピンキー
11/10/06 11:56:09.66 vJnboRxB
乙でした

152:名無しさん@ピンキー
11/10/06 12:14:17.92 Ycj+GMDs
GJ!
名前だけ出てる他の娘にも期待

153:名無しさん@ピンキー
11/10/06 20:52:36.16 L17q11/m
乙ですとも!
これぞハーレムという良作だ。
主が主導権握っている作品を読むと安心感があるな。


154:名無しさん@ピンキー
11/10/07 13:00:03.12 vKMJZ1AY
久々の小説だ。
登場人物見ただけじゃ誰が男か分からなかったけど、面白いし、主人公の話し方が年に合ってるしキャラクターがとてもイメージしやすかったから続きもよろしく。

155:名無しさん@ピンキー
11/10/07 13:18:00.70 vKMJZ1AY
36から96
ハーレムの要員視点というのはとても斬新だと思った。
後、文章の書き方が他のハーレムものとずいぶん違って、これの場合はきれいなエロさ
他のハーレムものが写真だとすればこれは絵を見ているような感じ。

156:名無しさん@ピンキー
11/10/11 19:50:25.71 wRqR1SX7
保守

157:名無しさん@ピンキー
11/10/12 13:17:19.60 Muth2pc+
ハーレム要員の女の子視点SS、ほかにオススメないですか?

158:名無しさん@ピンキー
11/10/12 23:56:20.71 5UeFvzc0
>>148
これは良いな
まだ出てないハーレム要員も居るし続きに超期待

159:名無しさん@ピンキー
11/10/13 02:55:22.44 /JASslo6
対象2、3人、無理矢理込みでもハーレムになる?

160:名無しさん@ピンキー
11/10/13 07:32:52.89 8GjkWfWT
>>159
別に二人でも良いかと
無理矢理は大丈夫でしょう

161:名無しさん@ピンキー
11/10/13 18:06:27.88 K2fDF4Hz
>>159
注意書きを忘れなければ、そうそう叩かれることもないでしょう。

162:名無しさん@ピンキー
11/10/14 02:07:47.21 9pc0GkqL
ありがと
いつになるか分からんけど
出来たら投下するよ

163:名無しさん@ピンキー
11/10/14 09:40:47.54 Y+sVho1Q
ハーレム物書いてるけど感想が殆どつかない。

164:名無しさん@ピンキー
11/10/14 10:06:34.80 j4kS3HJ8
>>163
何?
何処で書いてるんだ?

165:名無しさん@ピンキー
11/10/14 22:19:27.15 wtYFHKhR
>>164
なろうで書いてるけど、感想が付かない。
ここのハーレムソムリエな方々に読んで貰って感想をとも思ったが
このスレに投稿されてる作品を読むと、
自分の書いてる内容ではエロが全然足りないかなと思うのでやめときます。
ワインと違って葡萄ジュース程度しかない。

166:名無しさん@ピンキー
11/10/14 22:34:14.88 2w5B9IiD
>>165
「エロ薄め」と注意書きして投下すればオッケー。
ハーレム感が高ければ多少エロが薄くてもどんとこい、って人も多いと思うから、いちどトライしてみては?


ただし、過去作の再掲は、騙りの無断転載と怪しまれる可能性もあるから、
出来るだけ新作投下が吉。

167:名無しさん@ピンキー
11/10/15 08:23:12.61 u9L+6jRQ
どうもなろうとかだと感想書く気にならないんだよなぁ。

さておき最近ちょこちょこなろうのハーレム作品チェックしてたから
多分見かけてるな。どれだろう。

168:名無しさん@ピンキー
11/10/15 12:45:28.59 GUAo2P8x
>>166
そうですね。短編でなにか新作書いたら一度ここに投稿してみることにします。

>>167
なろうにはハーレム多いですからw 読んでてくれてたら嬉しいですけど。ないだろうなw

ではでは。お邪魔さまでした。

169:名無しさん@ピンキー
11/10/15 20:31:09.68 M5hZJrm0
>>165
>>168
なろうですか
どの作品かわからんw読んでみたいかも
転載は>>166が書いてるように無断転載と勘違いされるかと思ったが
酉無しで以前エロパロのスレに投下したのではなく
なろうに書いてるならエロパロにも投下してるってあっちに注意書きしたら
大丈夫なような気がする

170:名無しさん@ピンキー
11/10/15 20:41:37.81 tR6sLUc3
だな。
注意書きさえあちらで書けば作者自身の投下なら大丈夫だろう。
(第三者の無断転載はあかんが・・・・)

171:名無しさん@ピンキー
11/10/15 23:40:27.08 6ZthQFHY
ここに過去作の再掲載をやったあと、向こうに作者さんが本人証明を書いたとして、
それを私達が確認するということは、作者さんがここになろうでの名義をさらすわけで。
それだったら向こうで読んで向こうに感想を書いていけば、なろうでのPVも上がって、読んだ人の足跡がカタチに残る。作者さんも読者数の目安がわかる。

となると、わざわざ手間をかけて作者さんがここに過去作を再掲載する意味も薄れてくる。

それだったら、
新作投下→興味が出たら「なろう」のほうも読んでね→なろうでの名義を公開
のほうが、作者さんのリスクも少ないと思うよ。
「ここの住民の感想を聞いて、評判が悪ければここになろう名義を公開しない」という手札が一枚増える分、作者さんの心的負担も軽減されるかも。

172:名無しさん@ピンキー
11/10/16 01:19:31.90 OZNz12V5

少し長めのものを投下予定。
現代日本を舞台にした高校生主人公による、女子高生4人のハーレムものです。
彼らの日常的なハーレムセックスを書きました。
故に、これといってストーリー的な起伏はありません。

今回のSSは、自己満足の実験的な部分や思いつき、私の趣味嗜好に走りすぎたきらいがあります。
注意点、あるいは嗜好、傾向のたぐいを書き連ねてみますので、読むか否かの判断の助けにしてください。
・全部の容量で100KB以上あるので分割します。今回で半分くらい。
・たぶんいつもの449。
・男の主人公一人称。しゃべり方が硬い、くどい、理屈っぽい。
・ハーレム構築済み。厨二的ハーレム。
・寒いノリなんで、そういうの勘弁という方はスルー推奨。
・特にこれといった事件や山場があるわけでもなく。
 朝から学校に行き、夜にみんなでセックスするだけの話。
・男は巨根で絶倫、大量射精。とにかくファンタジーなセックスです。この手のエロSSにリアリティを求めちゃヤですよ。
・ディープスロート、女の子の喉を犯しますよ。
・マヨビーム射精。口淫からの精飲。膣内射精後の精液すすりなど、精液の描写が多いかもしれません。こってりどろどろ回し飲みとか「うげっ、気持ち悪い」ってひとは回避回避。
 分岐を設けて、苦手な人は読み飛ばせるようにしました。(前スレで部分的アンケを取った、アレです。)
・やっぱり一番のネックは、主人公の語り口調かな。
 何レスか読んでみて、肌に合わないと思ったらやめた方がいいかも。

これだけ注意点を書いたら、誰も読まないかもしれませんが、それはそれで。

とにかく、パスしたいひとはタイトル『こんなメディアミックスを考えた』でNG登録を推奨。
投下はNG登録が行き渡ったと思われる今夜を予定していますが、SS投下や雑談等、お気になさらずにスレ進行願います。
ほかの方のSS投下があった場合は、当方は少し間を空けて投下するようにしますので、『ガンガンいこうぜ』で投下・雑談のほど、よろしくお願いします。


173:名無しさん@ピンキー
11/10/16 03:02:38.45 GVtA8sus
ついにマヨビーム来るか……!!

174:名無しさん@ピンキー
11/10/16 08:57:38.02 5MejbOPr
>・たぶんいつもの449。
どういう意味?
それ以外は大丈夫そう

175:名無しさん@ピンキー
11/10/16 12:39:38.72 14iLv29Q
レズ、ロリ、スカ、リョナがなけりゃ多分いける。
期待!

176:名無しさん@ピンキー
11/10/16 13:10:41.48 w9Os2Qqz
【肥満】のバッドステータスを与えるのか。

【それはまよキン】

177:名無しさん@ピンキー
11/10/16 17:09:57.03 0oIFtmV5
>>174
保管庫見てくりゃわかる

178:名無しさん@ピンキー
11/10/16 17:32:08.83 ZHYG+nlz
>>171
成る程
でも読みたいから紹介はあると嬉しいかな

>>172
楽しみにしてる

179: 忍法帖【Lv=8,xxxP】
11/10/17 03:53:19.27 mLgS/3bA

 ゆえに、いま現在俺は、生徒会で生徒会長をやっている。

 わが校では生徒会役員になったものは通常の部活との掛け持ちが許可されておらず、強制的に休部状態になってしまう。せっかく作った落語研究部にも入れていないというわけだ。
今は二年の冬、就任したのが一年の夏で、かれこれ1年半が経過する。通常一年が任期なのだが、今年、二年の夏の任期交代時期に生徒総会の信任を得てしまい、不本意ながらも
二期連続生徒会長だ。
 仕方がないので、落語研究部は今の任期が明けてからの余生として楽しむことにしようと思っている。このまま無事任期を終了させて、お勤めがあけるのは三年の夏だ。その後から
卒業までの実質数ヶ月の部活動になるが、やむを得まい。




 簡単に自己紹介を終えたところで、冒頭の件に話を戻すとしよう。

 俺には四人の、親しい間柄の女子がいて、同時に交際をしている。

 このあたり、世間一般で言うところの『四つ股』、実に不誠実な状態となるわけだが、しかしこれには事情があり、弁明の機会を頂きたい。


 まず、高校入学当初には、俺には恋人同士といえるような、お互い好いた好かれたの関係確認が取れた異性もなく、あまり華やかとはいえない学生生活が始まった。
 しかし、変化が起こったのは、このころからだ。

 当時、俺の周りにいた親しい異性の友人はといえば、幼馴染の『倉沢茜(くらさわ あかね)』と、同じく幼馴染の『山科久子(やましな ひさこ)』の二人くらいだった。
それ以外の女子はといえば、級友としてたまに雑談をする程度で、残念ながらそれほど親しいとはいえないものばかり。どうやら俺は、このような硬い話し方のせいで、
女子たちからは気軽に話しかけてもらえなかったらしい。


 倉沢茜は、俺が小学生に入ったときに、隣の家に引越ししてきた幼馴染だ。彼女のご両親は共働きで家を空けることが多く、見かねた俺の祖父祖母が彼女の面倒を良く見ていたため、
必然的に俺と一緒にいる時間が多かった。ちょうど、俺の両親が事故に巻き込まれて他界した直後で、祖父たちは俺が寂しくないようにと、年の同じ子供を一緒に面倒見ていたらしい。
 そして俺と倉沢茜の関係は、それが小学校を卒業してからも続き、中学、高校へと移行する。仲の良い幼馴染であり、気心の知れた悪友でもある。

 山科久子は、俺とは二歳の年齢差があり、年上である彼女から俺は弟のような扱いをされていた。幼いころから俺は彼女のことを『久子姉さん』と呼び、実の姉のように慕っていた。
家は、俺が生まれる前から隣に住んでいて、両家とも家族ぐるみの交友が多かったらしい。
 しかし、俺が小学生に上がる前、久子姉さんは病気療養のため二年間療養所で過ごすこととなり、戻ってきたときには俺と同じ学年で復学した。ゆえに現在、同級ながら二歳年上という、
奇妙な状態となっている。

 幼いころから交遊のある二人は、ある意味必然、思春期に差し掛かった俺にとっては恋愛対象となった。
 明るく行動派の茜は気立ても良く、芸能界に出ても通用する見栄えのよさ。聡明で聖母のような優しさを持つ久子姉さんは、学園でも男女共から憧れの視線を受ける。
 このような女子が傍にいるとなれば、思春期の男である俺が好意を持たないわけがない。


180:>>179
11/10/17 03:55:10.79 mLgS/3bA
ごめん、まちがえた。

181:>>172
11/10/17 03:58:01.18 mLgS/3bA
では、投下します。

長いんで、規制に引っかかったり、寝落ちしてしまって投下を中断してしまうときがあるかもしれません。
忍法帳関連で、投下を中断するかもしれません。
そのときは、日を改めて投下します。


182:『こんなメディアミックスを考えた』
11/10/17 04:01:49.84 mLgS/3bA


 俺には、四人の恋人がいる。




 昭和は遠くなりにけり、いまは平成の世になって久しく、かく言う俺も平成生まれ、十七歳花の男子高校生である。
 喋り口調が堅苦しく、爺むさいのは致し方ない。幼いころに両親をなくし、祖父祖母に育てられたため、どうにも硬い口調になるのはやむをえないと割り切っていただきたい。

 名前は花村エイジという。エイジはエイジで特に漢字が当てられてはいない。ちゃんと戸籍謄本にも片仮名でエイジと書き記されている。
 俺としては、片仮名名前というのは浮ついた感じがしてなんとも落ち着かないわけだが、これも父母が残した想いの一つであり、これから一生涯付き合わねばならないものだから、
慣れていくしかないというものだ。

 現在特定の部活動はおこなってはいない。運動が不得手だとか歌舞音曲文化芸術関連に疎いとかいった類が理由ではなく、入りたい部活(落語研究部)が無かったからだ。
 世の若人の落語離れもはなはだしく、俺の周囲にも同好の士はいない。なんとか規定人数をそろえて創部申請しようと試みたがなかなか集まらず、
こうなったら生徒会にもぐりこんで裏から手を回して部を作ってやろうとしたら、木乃伊(みいら)取りが木乃伊になってしまった。

 ゆえに、いま現在俺は、生徒会で生徒会長をやっている。

 わが校では生徒会役員になったものは通常の部活との掛け持ちが許可されておらず、強制的に休部状態になってしまう。せっかく作った落語研究部にも入れていないというわけだ。
今は二年の冬、就任したのが一年の夏で、かれこれ1年半が経過する。通常一年が任期なのだが、今年、二年の夏の任期交代時期に生徒総会の信任を得てしまい、不本意ながらも
二期連続生徒会長だ。
 仕方がないので、落語研究部は今の任期が明けてからの余生として楽しむことにしようと思っている。このまま無事任期を終了させて、お勤めがあけるのは三年の夏だ。その後から
卒業までの実質数ヶ月の部活動になるが、やむを得まい。




 簡単に自己紹介を終えたところで、冒頭の件に話を戻すとしよう。

 俺には四人の、親しい間柄の女子がいて、同時に交際をしている。

 このあたり、世間一般で言うところの『四つ股』、実に不誠実な状態となるわけだが、しかしこれには事情があり、弁明の機会を頂きたい。


 まず、高校入学当初には、俺には恋人同士といえるような、お互い好いた好かれたの関係確認が取れた異性もなく、あまり華やかとはいえない学生生活が始まった。
 しかし、変化が起こったのは、このころからだ。

 当時、俺の周りにいた親しい異性の友人はといえば、幼馴染の『倉沢茜(くらさわ あかね)』と、同じく幼馴染の『山科久子(やましな ひさこ)』の二人くらいだった。
それ以外の女子はといえば、級友としてたまに雑談をする程度で、残念ながらそれほど親しいとはいえないものばかり。どうやら俺は、このような硬い話し方のせいで、
女子たちからは気軽に話しかけてもらえなかったらしい。


 倉沢茜は、俺が小学生に入ったときに、隣の家に引越ししてきた幼馴染だ。彼女のご両親は共働きで家を空けることが多く、見かねた俺の祖父祖母が彼女の面倒を良く見ていたため、
必然的に俺と一緒にいる時間が多かった。ちょうど、俺の両親が事故に巻き込まれて他界した直後で、祖父たちは俺が寂しくないようにと、年の同じ子供を一緒に面倒見ていたらしい。
 そして俺と倉沢茜の関係は、それが小学校を卒業してからも続き、中学、高校へと移行する。仲の良い幼馴染であり、気心の知れた悪友でもある。

 山科久子は、俺とは二歳の年齢差があり、年上である彼女から俺は弟のような扱いをされていた。幼いころから俺は彼女のことを『久子姉さん』と呼び、実の姉のように慕っていた。
家は、俺が生まれる前から隣に住んでいて、両家とも家族ぐるみの交友が多かったらしい。
 しかし、俺が小学生に上がる前、久子姉さんは病気療養のため二年間療養所で過ごすこととなり、戻ってきたときには俺と同じ学年で復学した。ゆえに現在、同級ながら二歳年上という、
奇妙な状態となっている。

 幼いころから交遊のある二人は、ある意味必然、思春期に差し掛かった俺にとっては恋愛対象となった。
 明るく行動派の茜は気立ても良く、芸能界に出ても通用する見栄えのよさ。聡明で聖母のような優しさを持つ久子姉さんは、学園でも男女共から憧れの視線を受ける。
 このような女子が傍にいるとなれば、思春期の男である俺が好意を持たないわけがない。


183:『こんなメディアミックスを考えた』
11/10/17 04:03:56.78 mLgS/3bA

 しかし、俺はそのどちらにも告白することなく、このころは深く悩んでいたのだ。
 二人それぞれに対する好意は甲乙つけがたく、そのどちらかを選ぶことなど簡単に出来ようはずもなかった。
 優柔不断のそしりもあえて受けよう。

 そんな折、我々の学級に転入生がやってきた。
 その名を北条クリスという。

 これもまた俺と同じく片仮名名前の彼女だが、彼女の場合は欧州からの帰国子女で、日本人に帰化しているために自然な運びで片仮名の名前となった。クリスをあえて栗栖や九里巣などに
直すことのほうが不自然だ。暴走族でもあるまいに。

 北条クリスは、転入してきても学級にうまく馴染めないでいた。たどたどしいながらも日本語は話せるため会話は不自由しないのだが、文化の違いからか級友の会話の中に溶け込むことが
出来ないのだった。

 それでいて、なぜか北条クリスは俺に声をかけることが多かった。俺の席が彼女の隣であったことも大きい要因だと思うが、引っ越してきた彼女の部屋が俺の家の向かいの団地に
あったため、何かと世話を焼いていたことも起因するだろう。

 そうこうするうちに、俺にだけ見せる儚げな笑顔や可愛らしい仕草に心を引かれていく、俺。気が多いやつだと呆れる向きもあろうが、思春期の男子が、己に心を許してくれるような
美少女に対して心が揺れることもままあることだとご容認願いたい。

 さらに、俺の周りにはもう一人の女子が現れる。
 それが、藤川みらんだ。

 彼女は俺のひとつ後輩で、俺たちが二学年に昇級した春に入学してきた女子である。
 藤川みらんもまた、俺の家のはす向かいに引っ越してきた。以前暮らしていた土地とはずいぶんと勝手が違うらしく、不案内なこちらの暮らしに困っていたところで知り合った。
以後たびたびそのような場面に出くわしては世話を焼いてやっていたのだが、それが続くといつの間にか懐かれてしまっていたという顛末だ。

 本人はけして器用なほうではないのだが、それを補ってあまりある頑張りが健気で、ついつい応援してしまう。いつも笑顔で前向きな意気込みであるのも好印象だ。

 こうして、俺には親しい四人の女子ができた。同時にこの四人同士もまた、友人として仲の良い関係を構築していった。


 だが俺は、彼女たちを友人以上に、女性としての恋慕を抱いていた。しかも誰かひとりを決めあぐね、四人ともが好きで好きでしょうがなかった。
 誰か一人に告白して、果たしてそれが実ったとしても、俺はほかの三人への思いをきっぱりと断ち切れるのか、自信がない。
 その自信がないということは、彼女たちへのけじめがつかないわけで、誰に対しても誠実さを欠く結果になってしまう。

 この頃は、俺自身の心が一つに定まらない以上こちらから求愛は出来ない、と悩んでいたのだ。



 しかし、現実とはなにが起こるかわからないものである。

 冒頭からの話の流れから判るとおり、現在の俺はこの四人の女子と同時に付き合っている状態にある。


 今から遡ること三ヶ月、まだ夏の日差しも強く残る九月の頃。
 下駄箱のなかに残された手紙に呼び出されてみれば、差出人であるこの四人が俺を待ちうけていた。

 ふつう、一般的な同年代男子であれば、相手がたとえ可愛らしい女子だとはいえ、複数のそれから呼び出されたとなれば不安も多いだろうと思う。たいていの女子は集団になると
男子を糾弾するものと相場が決まっているのだから。
 俺も例に漏れず、友人として親しく接してきた女子達から、真剣な話があるといわれて、かなり緊張していた。
 これが、そのうちの誰か一人だけからの呼び出しならば、すわ恋の告白かと気もそぞろに浮かれようが、四人同時ともなると、世間一般で言うところの愛憎入り乱れた修羅場の可能性も
考えられたからだ。
 この時点でまだ誰とも交際していないくせに修羅場の危惧などと、我ながら自惚れていたとも思うのだが、俺を呼び出した顔ぶれからどうしてもそのような心配をしてしまうのだ。

 そして蓋を開けてみれば、かなり突飛な申し出。


184:『こんなメディアミックスを考えた』
11/10/17 04:05:29.72 mLgS/3bA

「あたし達四人と、同時に付き合ってほしいの。」

 代表して言ったのが、茜だ。

 彼女らの言い分を簡単にまとめるとこうなる。
 幼なじみの久子姉さんは、昔から俺のことを好きでいてくれたのだが、茜の気持ちも分かっているので、なかなか告白に踏み出せなかった。そして茜も同じく、久子姉さんの気持ちを
考えると抜け駆けすることをためらわれた。
 そのまま二人は停滞していたのだが、そこへクリスが現れた。クリスもまた俺への恋を自覚したのだが、同時に茜、久子姉さんが恋の仇敵でもあることに気が付いていた。
 さらにそこへ、みらんまでもが参入する。

 そうして、四人が俺への恋心を抱えたまま過ごしていたわけだが、とうとう思いあまって喧嘩となった。想いをぶちまけるような口論の末、いっそのこと四人同時に付き合ってもらおう、
という結論に至ったのだそうな。

「エイジくんには、わたしたちを、一緒に好きになってほしいの。」

 久子姉さんがそう言った。俺を合わせた五人すべてが幸せになるにはこの方法しかないのだと。
 
 もちろん俺は迷った。彼女らからの申し出とは言え、四つ股という不義理を犯して良いものか。
 しかし、ここで俺がそれを断れば、俺たちの友人としての関係も消滅するだろう。俺がここで誰か一人を求めて求愛したとしても、四人はそれを受けることはしない。友人としての関係を
捨てたくはない、他の三人が不幸せになる選択を受け入れたくはない、というのだ。
 つまり俺に与えられた選択は、すべてを得るか、すべてを失うかの二択なのである。
 もしかすると、俺が悩んでいることを見越しての告白だったのかもしれない。

 そして俺は、前述の通り前者の選択をした。

 四人と同時に恋人関係になることを約束したわけだ。世間様からは不義理と非難されようが、大事なのは俺たちの気持ちである。俺たちがそれぞれ、他の四人のことを大事に思うのであれば、
それは普通の恋人たちとなんら変わることがない。
 なんにせよ、すべてを失うよりはずっといい。

 しかし、さすがに堂々と四つ股を公言するのは公序良俗に反すると思うので、この関係は原則非公開となっている。
 そうなると恋人らしい逢引は知己の目が届かない遠方にせざるを得ないし、校内でも、一線を越えた男女の空気を匂わす行為は禁止とした。
 いろいろと歯がゆく思う部分もあるがやむを得まい。彼女らも、そのほうがいいと同意してくれている。



 そうして、彼女たちの求愛を受け入れた俺は、四人の彼女持ちとなった。
 結局、俺が抱えていたのは、俺一人だけの問題ではなかったのである。一人で悩んでいても、何も解決しなかったのは道理なのだ。

 心惹かれる魅力の女子たち四人に対して、そのすべてを一人で愛するというのは、世の習わしからは反する行いである。
 一般的な良識があるものからすれば、不義理か強欲、不誠実と詰られるだろう。

 しかし、俺達は真剣なのだ。
 茜の明るさ、クリスの儚さ、みらんの健気さ、久子姉さんの暖かさ、そのどれもが俺の心を惹きつけて止まない。
 四人の女の子、その一人一人が好きで好きで好きすぎて、にっちもさっちもいかなくなった俺。その想いに嘘も偽りもない。
 たしかに、性欲に基づく下卑た欲望も多々あることは認める。他の男に渡したくないというみっともない独占欲もある。
 だが、それらをすべてひっくるめたものが、彼女たちに対する想いなのだ。

 そう言うわけなので、俺は今、未来を模索している。

 彼女たちと、これからずっと一緒にいるためにはどうすればいいのか。
 経済力を付ける必要もあるだろう。
 世間の非難をうまくかわすための方策も必要だ。
 そして、俺は四人とも、大事に愛していきたい。

 それが、彼女たちが俺に告白してくれたことへの、答えの一つになるのだろうと思うからだ。




185:『こんなメディアミックスを考えた』
11/10/17 04:12:25.86 mLgS/3bA




「おはよう、エイジくん。」

 冬の朝、空気は冷たいものの天気は良い。その日も俺が朝の支度をすませて家をでると、玄関先で久子姉さんが待っていた。

「ああ、おはよう、久子姉さん。」

 俺がそういって挨拶を返すと、久子姉さんは朝から眩しい微笑みを浮かべた。その眩しさは強烈な熱線を発する輝きとも異なって、見る者を優しく穏やかな気持ちにさせる、
癒しに満ちた眩しさだ。
 俺の家の隣に住んでいる久子姉さんは、いつも俺が家をでる前に、玄関先に立って俺を待っている。呼び鈴を鳴らすでもなくただただ大人しく立ち控えている様は、まるで
ご主人様を待つ躾の良い仔犬のようだ。実に慎ましい愛らしさがある。 

 久子姉さんは俺よりも二つ年上で、当たり前だが俺たちより大人だ。精神的にも包容力があり、俺たちの会話を言葉少なに聞きながらも、時折挟む小さな一言で
流れを良い方向へと向けることが出来るのだ。

 容姿に関しても、もちろん大人だ。背丈も高く手足も細いわりに、出る部分引っ込む部分の減り張りがはっきりと付いていて、女性としての魅力は同じ学年の女子とは
一線を画する素晴らしさ。
 流れるような黒髪も美しく、お姉さん的な要素が満載だ。面立ちも、ほんの少し垂れ目なところが、優しく甘えさせてくれそうな雰囲気を醸し出していてる。実際、
優しく甘えさせてくれるわけだが。

「今日も寒いね。」

 久子姉さんが吐く息で白い靄を作る。ただの息でさえ幻想的な美しさに変えてしまうこのお方、存在自体が女神といっても差し障りないだろう。
 そんな女神様と毎朝会えて、いつもの通り会話できることの幸せを噛みしめる。
 今日も良い一日になりそうだ。

 俺と久子姉さんが何気ない会話で幸せな気分に浸っていると、そこにもう一人、朝の同道者が現れた。

「おはようございます、エイジさん、久子さん。」

 冬の朝日がきらきらと輝く金髪。北条クリスだ。
 クリスは俺の家の向かいにある団地の一室を借りて住んでいる。毎朝、部屋の窓辺から階下を見下ろし、俺が玄関から現れるのを確認してから出かけるのだという。
そうするとちょうど良い頃合に合流できるらしい。

「おはよう、クリス。」
「おはよう、クリスちゃん。」

 北欧系白人の血を引くクリスは、色素の薄い真っ白な肌と青い瞳、そして鮮やかな金髪という、まったく日本民族の持ち得ない特徴をこれでもかと組み合わせた神秘系の美少女だ。
しかし、それら特徴のクリスであっても、あまり派手で嫌味に見えないのは、彼女の氏素性によるところが大きいだろう。聞くところによると八分の一ほどは日本人の血が混ざっている
らしい。その絶妙な民族因子の配合が完全な欧米人の特徴を程よくまろやかにして、日本人の美意識に馴染みやすくしているのだろう。
 背は女子にしては少し高く、しかし全体的に肉感に欠け、痩せぎすの印象がある。それにくわえ、癖の無い金の長髪、肌の透明感、凪のように穏やかな表情など、儚げな空気をまとう
クリスを俺は妖精のようだと思っている。

「はい、今日はワタシの番だから。」

 地味な布袋に包まれた小さな荷物、それは男物の弁当箱。
 その中には、クリス手作りの弁当が入っている。

 俺の弁当は、四人同時に付き合うと決めた次の日から、彼女たちが順番に作ってくれる。とはいっても、付き合っていること自体が周囲に秘密なものだから、あまり派手なことはできない。
 そういうわけで、彼女たちは男物の無骨な弁当箱を順番に持ち回り、毎朝こうやって俺に手渡ししてくれる。

「今日は、前回の感想を元に、卵焼きの食塩を0.5グラム増やしてみた。
 ぜひ味わって、感想を聞かせてほしい。」


186:『こんなメディアミックスを考えた』
11/10/17 04:14:26.00 mLgS/3bA

 クリスが言うとおり、俺は前回、彼女に感想を求められて、「もう少し塩味がほしい」と言った。今回はそこを手直ししてきたようだ。
 実際、クリスは、料理を自分で作ったことがないと言っていた初回から比べると、格段に上達した。
 毎回感想を求められて、それを修正するように工夫をしてくるものだから、今となってはほとんど俺好みの味付けばかりになっている。
 俺が「美味しいよ」止まりの曖昧な感想を言うと、甘い辛い酸い苦いそれぞれ本当に適切なのか、歯触り喉越し、後味はどうなのかと、事細かく反応を求められるのだ。
そしてそれらから得た情報は、確実に次回の弁当に反映される。そうしてその微調整を繰り返してきたのだから、ますます完成に近づいてきているというわけだ。
 とにかくクリスは、俺の食事の好みに関してはとことん食い下がり、妥協しない。

 ちなみに、他の三人に関して腕前のほどを語れば、久子姉さんは安定して安らぐ味付け、文句なし。みらんのほうははまだまだだけど、だいぶ上達してきた。
 茜に関しては最近ようやく、料理とは人間が食べるものだということを理解できてきたようだ。長い目で見守ってやろう。


「エイジ先輩、久子先輩、クリス先輩、おはようございます!」

 冬の空気を心地よく震わせる元気な声、藤川みらんだ。
 クリスの団地の隣にある新築の一戸建てに越してきた彼女は、俺たちが学校に向かって足を進めた頃合い丁度に玄関から出てくる。
 朝から元気な挨拶と共に、勢いよく九十度に腰を曲げた。
 それに合わせて、俺たちもそれぞれ挨拶を返す。

 みらんはひとつ下級生で、しかもその中でも小柄なほうだから、俺よりも頭ひとつ身長が低い。
 ぱっちりとした目や、柔らかそうな頬、小さめな鼻など、まだまだ子供っぽい顔つきなのだが、そういったものすべてひっくるめて、可愛らしいと表すことができるだろう。当然、
体つきも子供のそれに近いのだが、そのあたりはまだまだ発育中、本人に言うと頬を膨らませて怒ってしまう。
 少女趣味の布紐で結わえた二束の髪は、童顔のみらんによく似合っている髪型だ。おしゃれで可愛らしい。左右から流れる髪の束の長さも肩口までと、すっきりとまとまって
爽やかな印象がある。

「あれ? 茜先輩は?」

 みらんはくるりとあたりを見渡して、いつもの面子の欠けた一人を捜した。

「さっき、携帯電話に連絡があった。すぐに追いつくから先に行っててくれ、だってさ。」

 俺がそう答えると、みらんは苦笑を浮かべて、茜先輩またですか、と呟いた。

 俺の家の隣(久子姉さんの家の反対側)にある茜の家は、丁度みらんの家の正面に当たる。車もあまり通らない細い道をまたいだ向かい合わせになっているのだ。
 とにかく、俺の家の両隣と向かいはす向かいに住む女の子たち。ご近所づきあいにもほどがある。俺の家を取り巻くように住んでいる彼女たちとは、毎朝こうやって集団登校するし、
帰りもたいていは集まって帰ることになっている。

 ちなみに俺の家の裏手には、小学校に入る前から住み手のいない古びた日本家屋がある。昔、そこの住人と遊んだ記憶はあるものの、今はもう遠い記憶、ほとんど覚えていない。
同い年くらいの姉妹が居たような気もするが、それほど親しくしたわけでもないはずだ。どういう理由かも知らず、明確に別れの記憶もないままに、いつの間にか無人の廃墟になっていた。
 それ以後は、周囲からは幽霊屋敷として評判の家で、さすがにここには誰も引っ越してこないようだ。時折人の気配がするのは、誰かが肝試しがてらに遊びに来たのか、もしくは本当に
幽霊が住む屋敷なのか。
 話がそれたな。戻そう。


 で、普通ならここで茜も合流するわけだが、今日のように時折朝に間に合わないことがある。
 そういうときでもたいていは、登校中に追いついてくるくらいの脚力を持っている奴なのだが。




187:『こんなメディアミックスを考えた』
11/10/17 04:15:29.33 mLgS/3bA

 そうして、茜を残して登校する俺たち。

 学校までは少し道のりがあり、のんびり徒歩にしてだいたい三十分くらい。
 冬の朝、肌寒いながらもそれが気持ちよく感じるのは太陽が少し暖かいからだろうか。

 登校中の道すがら、雑談をかわす俺たちだったが、それがふと途切れた。

 通学路にある廃工場、その周辺に数台の警察車両が物々しい赤色灯を回転させながら停車している。
 数人の警官があわただしく立ち回り、立ち入り禁止を表す黄色い仕切で通路を塞いでいた。

「また、なにかあったのかな?」
「そ、そうかもしれませんね?」

 俺がいうと、三人の女の子たちは曖昧に、返答した。

 ここしばらく、この町のあちこちで事件が起こっている。
 事件といっても、幸い死傷者は出ていないのだが、それでも建物や車、あるいは電柱などの公共物が壊れされていたりする。
 犯人は、素行の悪い不良集団だと噂されているのだが、いっこうに捕まる気配がない。

「物騒だよな。みんなも、とにかく夜歩きは控えろよ?」
「そ、そうだよね、気をつけないといけないよね。」
「は、ははい、わかりました!」
「う、わかった。」

 女の子が件の犯人に出喰わしたりすれば、間違いなく悲惨なことになる。そうならないためにも、彼女らには夜歩きをしないように、常々言い渡してあるのだ。

「おっはよーーーーーー!!」

 と、そこに元気いっぱい、脳天気な声が届いた。
 茜だ。

「みんな、遅れてゴメン! エイジもおはよー!」
「おはよ。おまえもいい加減、早起きしろよな。」
「えへへ、ゴメン! 夕べ夜更かししちゃってさ!」

 あまり懲りた風の反応ではないが、それでもこの元気さはそういった細かなことは吹き飛ばす爽快さに溢れている。

 改めて紹介するが、こいつは倉沢茜。俺が小学生に入る頃からの幼馴染で、家同士の付き合いもありほとんど家族のように育てられてきた。
 とにかく明るい元気な女子で、ある意味脳天気ともいえるお気楽さが売りである。
 茜がいるだけで暗い話題も影を潜めてしまうくらい、底抜けの明るさだ。そういった陽気さで周りを楽しくさせる、みんなの中心的な女子なのだ。

 茜は、ゆるりと丸みがかった髪を襟元あたりで切りそろえた小ざっぱりした髪型で、彼女自身の活動的な性格をよく表している。
 それだけではない。細くすらりとした眉は意志の強さ、ぱっちりとした吊り目がちの瞳は勢いのある行動力といった風に、とにかくこいつほどその性格と、外観から受ける印象が
ことごとく合致する女子も珍しい。

 胸の大きさも申し分なく、健康的な肢体は生命力に溢れている。なんというか、太陽のような、健全な女性の魅力がある、というか。

 そして彼女の難点を挙げるとすれば、性格が大雑把で、女性らしい繊細さに欠け、思考行動常にそそっかしいところだろうか。
 特に、落し物はしょっちゅうで、それを探すのに良くつき合わされる。

「で、みんな、何の話してたの?」

 早速茜は、みんなの会話の輪に入ろうと伺ってきた。

「いまそこで、また警察が来てたんだよ。たぶん、また建物とかが壊されたみたいだな。」

 俺がそう教えてやると、茜はなんだか顔を青ざめさせた。さすがの茜も驚いて不安になってしまったのだろうか。


188:『こんなメディアミックスを考えた』
11/10/17 04:16:26.41 mLgS/3bA

「あ、あはは、ぶっそうだね!?
 エイジも、夜は絶対一人歩きしちゃダメだよ!?
 コンビニに行くとかだったら、あたしが着いてったげるからさ!」
「ばか、逆だろ。おまえがどうしても夜出歩くんだったら、俺に声を掛けろよ。」
「そ、そうだね、そうするよ!」

 こういうのをお転婆娘というのだ馬鹿者。何かあってからでは遅いのだから、ここはおふざけ無しで素直に従ってもらいたい。

「とにかく、学校から帰るときは、みんなで一緒に帰ればいいんだよね?」

 久子姉さんが話をまとめるような言葉を発した。まぁ実際その通りなので、ここはみんな等しく同意した。



「またヘマした。」
「・・・・・・ごめん。」

 歩き始めた後ろで茜とクリスがなにやら言っているのだが、小声なのであまり良く聞こえない。さしずめ、茜がクリスに朝寝坊のことを責められているのだろう。





 さて、本日は土曜日である。
 基本的に土曜日の授業は午前中のみで、午後からは生徒それぞれ任意の行動時間となり、部活にいそしむもの、早々に帰宅してしまうもの、大きく分けて二分される。
 ちなみに俺の場合は、問答無用で生徒会活動に充てられるため、気楽に週末を謳歌するというわけにも行かないのだ。

「エイジくん、今日の生徒会、出来るだけ早く終わらせようね。」

 柔らかい声で、囁くように久子姉さんが言う。久子姉さんは、生徒会の書記だ。俺が成り行きで会長になってしまったとき、手伝いを申し出てくれたのだ。
 五人歩く登校もそろそろ学校の見え始めたころ、生徒会書記殿がそういった話題を振ってきたのにも理由がある。

 今日は土曜日、夜ともなればみんな集まってのお楽しみがある。

 毎週土曜日は、クリスのご両親が職場に泊り込みで働いているため、家には彼女ひとりきりとなるわけだが、この物騒なご時世に女の子一人で夜を明かすのはよろしくないだろうと、
われわれ友人たちが『お泊り会』を開くのが慣例となっている。
 しかし、いくら友人同士とはいえ、恋人でもある男女が一夜を共にすれば、どうしてもお互いの愛情を確かめたくなるというものだ。
 もちろんそれは俺と、誰か一人の女子とだけというわけではなく、俺とこの会合に参加する女子全員が対象となる。

 平たく言えば、五人集まって一緒に情を通わせるのだ。男一人と女四人が入り乱れて交わる、略して乱交である。

 俺たちはまだ高校生だが、大人になるまで清い交際を、などと初心なことは言わない。お互いを愛し合い、求め合った末に身体の交わりがあるのだから、ごく自然な流れだろう。
 そういうわけで今晩は、夕食をみんなでとり、そのままお泊り会へとなだれ込む。
 そのためにも、午後の雑用とも言える生徒会活動を早々に切り上げよう、と久子姉さんは言っているのだ。

 ちなみに、俺と久子姉さん、そして生徒会役員たちが仕事をしている間、茜やクリスたちが何をしているか。
 茜、クリス、みらんの三人は、落語研究部の部員である。
 当然ながら部活動、といいたいところだが、彼女らは俺が集めた創部のための頭数、いわゆる幽霊部員なので、部室を待合室代わりに俺たちの仕事終わりを待っているだけなのだ。
 俺は直接覗いたことがないので定かではないが、宿題や予習復習などの自主学習に充てているらしい。クリスとみらんはともかく、茜に関しては眉唾だがな。



 そうして登校時間も終わり、学校にて学業に従事する俺達。
 今日もいつもどおり、土曜の時間が過ぎていく。



189:『こんなメディアミックスを考えた』
11/10/17 04:17:37.29 mLgS/3bA


 時間を進めて今は二限の授業が終了した休憩時間。
 俺は席を立ち、隣の教室に向かった。
 今日は、とある人物にあっておきたいからだ。


 朝でも昼でも夕でもなく、授業の合間に行くのには理由がある。
 朝の授業前ならばまだ登校していないかもしれないし、放課後ならば帰ってしまわれるかもしれない。その点授業の間の休みならば、花詰みにいくぐらいしか席を外す理由も無かろうと
踏んだわけだ。
 それほど確実に会っておきたい相手というのは、実は先日、恋文で俺を呼び出した女子生徒なのだ。


 一昨日、俺の下駄箱になにやら意味深な手紙が放り込まれていた。すわ果たし状か、とも思ったが、桃色の封筒に愛らしい便箋で書かれたそれは、どう見ても恋文だった。中身ももちろん、
見てくれにたがわず直球な恋文で、かいつまんで言うと、今まで俺にひそかな恋慕を向けていたのだがとうとうそれを告白する覚悟が完了したので、明日指定の場所に来てほしい、
というものだった。差出人は、隣の教室に在籍する女子。残念ながら面識はない。
 健康的な思春期の男子としては、女子から好意を示されて浮かれるのは仕方のないところ。しかしこちらは恋人のいる身、しかも四人。これ以上恋の告白などされても困るので、
お断りの返事をするために呼ばれた場所に行くことにした。
 お断りの理由としては、好きな女の子がいる、などといいつつその相手をぼかすことで適当に煙に巻くしかあるまい、と。俺は彼女持ちではあるがそれは公然のものではないので、
そのあたりを詳(つまび)らかにするわけにもいかない。あたりさわりのない様に架空の想い人をでっち上げていくしかないのである。

 で、翌日つまり昨日、呼び出された場所に出向いてみたものの、誰も来ない。
 こりゃあ、騙されたか、と適当に切り上げて帰ったわけだが、やはり気になるわけで。


 昨日、一昨日の回想を終え、本日。
 前述の通り休み時間に、彼女の教室に行ってみた。

 結論からいうと、出会えなかった。
 俺が彼女の教室に行って、名前を告げて呼び出してもらおうとすると、なんと、彼女は昨日で転校してしまい、今日からはここにはこないとのこと。彼ら級友ですら、
本日急に知らされたのだという。まさしく夜逃げをも連想させる急な転校は、いろいろと複雑な家庭の事情があるのだろう。

 つまり彼女は、転校の前日に手紙を靴箱に入れ、自分がこの学園から去る最後の時間に俺を呼びだしたということになる。
 そうなるともう、今となっては彼女から真実を聞き出すことも出来ないわけだ。
 俺になにを伝えたかったのか、はたまた実は悪戯だったのか。
 そのあたり、少々もやもやした思いを抱えながら、自分の教室に戻ってくると、久子姉さんが俺を待っていた。

「きっとあの子も、エイジくんのこと、本当に好きだったんだよ。」

 なんだか寂しそうな表情で、久子姉さんがそういった。手紙をもらったときに、久子姉さんには相談していたので、事の顛末は知っている。しかし、手紙をくれた彼女のことは、
あまり知らないはずだ。
 それでも久子姉さんがいうと、そんな風に思えて安心できてしまうのが不思議だ。これが人徳という奴だろうか。

 人と人の縁は一期一会。俺のほうからは顔も窺うことの無かった彼女だけれども、それでも俺が気にかけていないだけで、彼女との縁があったのだろう。ままならないものだなぁ。
 あるいは、袖振り合うも多生の縁ともいう。もしかすると彼女とは、俺の前世で縁の近い間柄だったのかもしれない。

 とにかく、今は彼女と連絡を取ることも出来ないし、あえてわざわざお断りの意志を伝えるまでもない。久子姉さんがいうように、彼女が本当に俺のことを好いてくれていたというのなら、
せめていい思い出に、五割り増しで美化して心にとどめておいて欲しいものである。





190:『こんなメディアミックスを考えた』
11/10/17 04:18:34.79 mLgS/3bA


 そして、さらに時間は進んで、夕方。

 校内の活動をつつがなく終えた俺たちは、毎週土曜日お泊り会の日の慣例として、みんな一緒に下校して、その足で外食する。

 外食のあてとしては、俺たちが週ごとに順番で店を決めて、そこにみんなで押し掛ける形になる。たまに、久子姉さんが自分で食事を作ってくれてみんなに振る舞ってくれたりもするけど、
たいてい久子姉さんも俺と一緒に生徒会活動で遅くなるために、毎週土曜日のお泊まり会の日は、みんなで外食が通例だ。

 さて、今日はクリスの希望で、新しくできたすき焼き屋にいくことになった。
 最近流行の、食べ放題形式のお店で、時間内であれば好きなだけ肉や野菜をお代わりできるという、食いしん坊御用達の店なのだ。

「スキヤキ・・・・・・。」

 クリスが、そっと息をはき言葉を紡ぐ。

 クリスは、普段はほとんど働かない表情筋を、彼女にしては珍しく豊かに動かして、すき焼きへの思慕を訴える。
 春の陽気のような、心暖かな雰囲気がクリスから発せられ、あたりには花が咲いたような錯覚すら感じてしまう。

 よほど楽しみにしているのだろう。
 俺も楽しみだ。

 実は、最近そのすき焼き屋の近くに、厚めの肉を焼いて食わせる米国風の焼肉店が出来たのだが、こちらも密かに楽しみにしている。今度俺の番にでも、提案してみるか。


 そして、隣町まで電車で出かけ、目的地に着いてみると、なにやら様子がおかしい。

 店の照明が落ちている。

 おかしい。確か、定休日は今日ではないはず。
 そして、店の前まで来てみると、入り口に張り紙がしてあった。

『店舗修繕のため、しばらくの間、閉店いたします。』

「ス、スキヤキ・・・・・・。」

 クリスの、先ほどまでの期待感が見る見るしぼんでいくのが、端から見てもよくわかる。
 クリスのまわりにあった春の陽気はあっという間に冬に逆戻り。

 道行く人を捕まえて、この張り紙の顛末を訪ねてみた。
 なんでも本日昼過ぎに、店内で暴れる客が出て乱闘騒ぎになり、急遽営業停止となったのだという。
 運が悪いといえばクリスにとってはその通りなのだろうが、ある意味、その騒動に巻き込まれなかったのだと考えれば、運が良いともいえる。
 俺はクリスを宥めて、後日遠出でもしてすき焼きを食べにいこうと約束した。


 そして、今晩の食事である。
 仕方がないので、近くに出来たという米国風焼肉店に向かってみると、どうやら経営的生存競争に敗れたらしく、あっさりと店じまいをしたあとだった。

 仕方がないので、結局電車で地元の町に戻り、近くの回転寿司で済ますことになった。
 くるくると回る寿司を遠い目で眺めながら、その向こうの夢幻世界にあるすき焼きに叶わぬ想いを馳せるクリス。そんな彼女を見るのが忍びなかった。
 そしてなぜか、みらんまでもが申し訳なさそうに、取る皿も控えめなものばかりだった。意気を下げているクリスに気を使っているのだろうか?

 なんとも、間が悪いことである。



191:『こんなメディアミックスを考えた』
11/10/17 04:22:21.33 mLgS/3bA



 食事のあと、俺たちはその足でクリスの家に向かった。

 そしてこのあと、みんなそれぞれ風呂にはいる。この手の団地に相応のこぢんまりした個人用浴槽、男女あわせて五人が同時に入るにはかなり狭いので、いつも別々に入浴だ。
 俺としては全員一緒の入浴が理想であるのだが、今のところ実現できていない。狭ければ狭いなりに恋人同士の肌も必然密着するわけで、そのあたり男の俺としては大歓迎なのだが、
女子たちのお許しが出ていない。お互い身体を許した間柄なれど彼女らにしてみれば、身体を洗うところは乙女の秘密なので見せることあたわず、ということらしい。
 一緒に入浴というのも男の浪漫ではあるが、すべてをあけすけにせずに女性らしい恥じらいを失わないでいてもらうのもまた、俺からすれば浪漫である。ここはあまりがっつかず、
折を見て(隙を見て)混浴に持ち込むとしよう。

 男の特権として一番風呂に与った俺は、風呂上り簡素な部屋着に着替えた。今夜恋人たちと情交の宴を繰り広げるからといって、入浴後すぐに全裸待機というのも品性を欠く。
 とりあえず他の四人の入浴が済むまでの間、居間でくつろいで待つこととなっている。
 待っている間に馬鹿馬鹿しいお笑い番組を眺めながら、濃い緑茶を飲む。祖父から教わったのだが、情交前にこれを飲むと、精力増進に効果があるらしい。効果といっても
若干の気休め程度のものだが、栄養剤や強精剤、蝮酒など、いかにもなものはあまり好ましくないので、このくらいがちょうど良い。(もちろん酒類は未成年なのでご法度である)
 まだまだ若さの勢い余る十七歳、そんなに若年時代からその手の回春剤に頼るというのもいかがなものかとも思うのだが、都度一度に四人の女子を相手にしようというのだから、
些細な薬効くらい得ていても罰は当たるまい。
 そして見ていた番組が終わり、時事時勢を紹介するものに変わった。
 なんでも、一部地域で実施された意識調査からすると、夫婦あるいは恋仲の男女の意識において、子供が欲しいという回答が急激に増えてきているのだという。
 この少子化の時代に、よい傾向ではないか。調査によると、それらの回答率上昇が顕著になったのは、特に今年の秋頃であるという。
 ちょうどそのころはといえば、俺達が性交を始めた頃合いだ。そのときに俺達が件の調査に回答すれば、子供が欲しいという回答の割合もほんの少しだけ上乗せされたに違いない。
 彼女たちもゆくゆくは、との想いを持っているらしく、俺にしてもそれはやぶさかではない。
 しかし、さすがに現実は、高校生の身で彼女たちを妊娠させるわけにも行かないので、安全日の確認あるいは避妊具の着用を行っている。


「エイジ~、先に部屋で待ってて~。」

 奥の部屋から茜の声。語調から察するに何か企んでいるようだ。どことなく声に弾みがあり、含みがある。何をやるのか知らないが、向こうには久子姉さんもいることだし、
行き過ぎたことにはならないだろう。
 女子たちが身だしなみを整えている部屋ではなく、いつもの部屋に向かった。



192:『こんなメディアミックスを考えた』
11/10/17 04:23:33.72 mLgS/3bA


 いつもの部屋、というのは、もちろんクリスの部屋のこと。五人のお泊り会、当然男女の睦み事を行う場所なのだから、それなりの広さは必要だ。幸い彼女の寝室はそこそこ大きめの
寝台があり、五人がくつろいでも窮屈でない程度の広さもある。女子高生の部屋にしては飾り気も少ないが、日本に来る前の文化の違いもあるのだろう。

 綺麗に片してある机の上には、写真立てがひとつ飾ってあるきりだ。俺がクリスに贈った写真立て、そこには俺とクリスが二人で肩を寄せ合っている写真が入っていた。先日みんなで
神戸に遊びに行ったときのものだ。
 一見すると普段の無表情にも見えるが、よくよく見ると頬を染めて、嬉しそうに微笑んでいるのがわかる。いや、他の人間にはわからないだろうが、俺とクリスにはわかる。
 神戸の土産物屋で、俺がみんなに一つづつ贈った写真立て、ならばそれに入れる写真を撮ろうということになって撮ったものだ。だからクリス以外のみんなも、こんな感じの写真を
持っているのだ。

 俺がクリスの机に向かって、そのころの思い出を振り返りながら写真を眺めていると、部屋の扉が少し開いて、茜の声がした。

「じゃじゃーん、これから、エイジ'sカノジョーズによる、ランジェリーファッションショーを行いまーす!」

 扉の隙間から、首だけを覗かせた茜が、無駄に意気高くそのように宣言した。

「な、なんですかカノジョーズって!? ラヴァーズですよラヴァーズ!!」
「もう、エイジはカタカナが苦手なんだから、英語よりも日本語のほうが気に入ってくれるんだってば。」

 後ろのほうから、みらんの声だけが聞こえる。首を引っ込めた茜がみらんの抗議を封殺しようとした。

 まぁ、確かに俺は片仮名は苦手だから、単純に日本語の『彼女』のほうがしっくりくるんだがな。

 だが、なんだろう、茜が口にすると、ものすごくくだらなく聞こえてしまう。『彼女』の複数形で『彼女ず』なのか。あるいは野球の球団名などに倣った命名なのか。
 そんなことをつらつらと考えているうちに、再び茜がこちらに向かって声をかけてきた。

「とにかく始めるから、エイジはそこでちゃんと見てるように!」



 やれやれ、と俺が椅子に腰掛けたまま扉のほうを眺めていると、唐突に音楽が鳴り始めた。
 軽快な曲調の洋楽で、規則的に響く重低音が曲を盛り上げていく。

 そして、その曲にあわせて一人、部屋に入ってきた。
 その女子はみらん、藤川みらんなのだが、今の彼女の姿はいつもの寝間着姿ではなく、肌も露わな下着姿なのだった。

「それでは、トップバッターは藤川みらん!
 ふりふりのフリルが可愛い、ロリータ風のインナーだっ!」

 確かに、みらんが着けている下着は、大人の色気と言うよりも子供らしい可愛らしさが溢れている。上下お揃いの意匠で、淡い桃色の下着はなんとも少女趣味の乙女風、みらんに実に
似合っている。おそらくこういったたぐいの少女向け下着は、下手に成熟した体型の女子が着ると、いびつになってしまい、激しく似合わないことだろう。その点、まだまだ子供な体型の
みらんならば、比類無く似合っている。

 みらんは、俺の少し手前の空間を舞台に見立てて、くるくると踊るように姿勢を変えては、愛らしい下着姿を俺に見せつけてくれる。
 胸の膨らみもまだまだ控えめな、成長途中の女の子。

「コットンの下着からは卒業したい、でもまだシルクは恥ずかしい、そんな乙女心にばっちり応えたのがこのインナー!
 味気ない子供の下着から、おしゃれなガールズインナーへのちょっとした背伸びが可愛らしい!
 乙女チックなファンシー下着、それを身につけるのは、カノジョーズの中でも屈指の子供体型、藤川みらんちゃんでーす!」

「もう! コドモコドモ言わないでください!!」

 舞台袖(扉の向こう)に引っ込んだみらんは、実況担当の茜に猛烈抗議。しかし相変わらず茜はのれんに腕押しな感じで聞く耳持たない。



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