パワポケでエロパロ22at EROPARO
パワポケでエロパロ22 - 暇つぶし2ch147:13@東京の超有名大学に通う19歳
11/09/25 12:42:25.73 M7mCs3zY
さら「あ~ん、もれちゃったわ~ん」
ブスッ、ビチビチ、ブリュリュリュリュ!!

続く

148:名無しさん@ピンキー
11/09/25 14:55:30.28 m5mNoOUt
>>146
メ欄にsage忘れてるぜ

149:名無しさん@ピンキー
11/09/25 15:17:20.30 DwlfZMZt
>>146
もしかしたらsageる方法がわかっていないのかもしれませんね、新参には良くあることです。
メールアドレスの所に「sage」と半角で入力したうえでレスする事でsageる事が出来ますよ。
このスレのように18歳未満に閲覧されるとマズいスレが一覧に現れるのは大変危険です。なのでsageる事で浮上を防ぐ必要があります。どうか必ずsageるよう心がけて頂くようお願いします。

150:名無しさん@ピンキー
11/09/25 15:21:03.19 YZRmykSL
エロパロ板にその危惧は不要じゃねーのか

151:名無しさん@ピンキー
11/09/25 15:23:13.66 MgwxU3Bg
ageてる奴は「チーッスwwwwオレテンプレ見てませ~んwwwww」って言ってるのと同じ。
だからsageろ=テンプレ見てROMれks


152:名無しさん@ピンキー
11/09/25 16:15:13.32 Xr3qqgxd
>>50->>52の続きを今更ながら投下します。
何かやる気が出なくて、こんなに間が空いて申し訳無いです。
タイトルは「精神統一のススメ」

153:名無しさん@ピンキー
11/09/25 16:16:56.53 Xr3qqgxd
「…で、勝負と言っても何をするんだい?」

「私と小波さんの勝負と言えば決まってるやん。ズバリ、精神統一勝負!」

「…ずるくない?」

小波が聞くと、だって霊刀を賭けた勝負なんやから仕方ないやん?と笑顔で返す。
もう頭の中は勝利後の甘味でいっぱいの様だった。

(このままじゃ負けは確定事項…何か策を考えないとな)

傍らの少女の嬉しそうな顔を見ていると、別に負けてあげてもいいなという気持ちも起こっていたが
同時に、それ以上に、その顔を崩してみたいという被虐心も顔を上げる。
いつもの広場に向かう最中、小波の心中では良心との激しい戦いが繰り広げられていたが
着く頃には決着が着いていた。

154:名無しさん@ピンキー
11/09/25 16:19:37.23 Xr3qqgxd
「で、着いた訳だけど。ルールはどうする?」

「せやなぁ。修行なら軽く3時間はやる所なんやけど、あんまり遅くなると店が閉まってまうし
 30分、て所やろうな」

「30分、俺が集中し続けて居れば良いって事?」

「うん、手を前に組んで印を作って、直立不動で耐えられたら小波さんの勝ち。
 まぁ普段10分もじっとしてられへん小波さんには無理やと思うけどなー」

フフンと小悪魔的な流し目で小波を挑発する詩乃。これも怒らせて動揺を誘う、作戦の一つなのだろう。
そんな事をしなくても勝てる自信はあるのだろうが、念には念という事だ。
実際、このルールで勝負をしていたら小波の負けは確定だっただろうが、小波も無策で挑む訳も無い。

「その間、詩乃ちゃんはどうしてるの?」

「ただ待ってるのも暇やから、隣で私もやってるよ。大丈夫、小波さんの集中が途切れたり寝たりしたら気配で分かるから。
 ズルは通用せえへんで?」

「ふーん。じゃあさ、詩乃ちゃんも30分の間に集中が途切れたら負けって事だよね?」

小波が聞くと、詩乃はきょとんとした顔をして3秒程間が空いた後、笑い出した。

「あははははっ、おもろい冗談やなぁ小波さん。
24時間飲まず食わずでやり遂げた事のある私が、たかだか30分で音をあげるって言うん?
自分に自信が無いのは分かるけど、そっちの方がよっぽど可能性が低いと思うで?というかゼロやゼロ」

「それじゃあ良いんだね、その条件で?」

「うん、おーけーおーけー。じゃあ早速始めよか」

小波の悪足掻きの様な提案を、詩乃は半ば呆れまじりに軽く受けた。
この提案に隠された裏の顔に…了承を得た際、小波がニヤリと笑った事に気付かずに。

155:名無しさん@ピンキー
11/09/25 16:21:47.28 Xr3qqgxd
勝負が始まって10分が経過していた。
両者共、ここまでは身じろぎ一つせずに集中を続けている。

しかし、小波の方は早くも限界が見え始めていた。
表情は涼しいままだが、心中では『飽きた』の三文字が巡っている。
ただぼーっとするのなら得意な小波だったが、それを強要されるとこうも違うんだなと
これをする度に毎回抱く感想を今回も抱いていた。

(…ふぅ、正攻法で勝てるならそれが一番良いかと思ってみたけど、やっぱり俺には無理だな。機を狙って…いくか)

小波の作戦は二枚腰だった。
とは言っても一つ目で勝てるとは全く思っていなかったが。そこまで甘い相手でも無いだろう。

一つ目の勝利条件「小波が30分集中を続ける」は放棄する。本命は二つ目だ。

小波がその為のプランを練り終わり、行動に移すのはそれから3分後の事だった。

156:名無しさん@ピンキー
11/09/25 16:23:17.40 Xr3qqgxd
(ふーん、思ってたより粘るなぁ。まぁ別に集中はしてへんみたいやけど)

傍らの小波の気配を感じながら、詩乃はそんな事を考えていた。
精神統一勝負、と言ってはいるものの、相手が本当に集中しているかどうかなんて
分からない以上、ただの我慢大会の様なものだ。
厳密に言えば、詩乃は何となく気配で相手が何かを考えているのか否かは分かるのだが、それを証明する事が出来ない以上は
言っても水掛け論になるだけなので結果としては同じ事だった。

(ま、それを言うたら私も、今こんな事考えてるんやから他人の事言えへんのやけどな。
 30分ぽっち精神統一した所で、何も変わらへんし、だったらこの勝負の後のでーとの計画を練ってた方が有意義やろ)

そう考え、街中を想い浮かべていた詩乃だったが、ふと気になった。

(そうえば、小波さんは何であんな事言ったんやろ?)

あんな事、とはさっきの小波の質問から出来た追加ルールの事。
小波と同じく、詩乃も30分の間集中し続けなければ敗北になるというルール。
さっきはそんな事がある訳が無いと二つ返事で了承した詩乃だったが、改めて考えると少し不安になって来た。
いや不安というより、妙だという疑問か。

(小波さんは何だかんだ言うても賢い人や。その人が無駄な提案をするやろか…。
 何か、裏があるんじゃ…)

ザッ

そう思考が移行した時、隣の小波が動く気配がした。

157:名無しさん@ピンキー
11/09/25 16:24:46.74 Xr3qqgxd
「ふぅーやっぱり俺には無理だよ」

そしてそんな声が聞こえた。
小波のギブアップ宣言。何の事は無い、拍子抜けする程予想通りの詩乃の勝利だ。

(な、なんや。あっさり勝ってしもたな。まぁ小波さんにしては頑張った方やね)

結局ただの杞憂だったかと安心し、目を開けて声を出そうとした瞬間

「――――!」

気付く。小波の仕掛けた罠に。
まだ時間は勝負を開始して15分も行っていない。
勝負のルールは「30分の間、集中を維持しなかったら負け」
もし今詩乃が「もーだらしないなぁ小波さん」等と言って集中を解いていたら
詩乃も負けていた事になる。

勿論、小波の方が先に負けているのだから、それを盾に言い張る事も出来るが
何かそれは美しくない気がするし、してやられた感が詩乃の中に産まれているのは事実だから
それで勝ちと主張するのは厳しい物がある。元々詩乃有利の勝負だけに。

(あ、危ない危ない。これが小波さんの作戦…セコい手を使うなぁ…)

内心では冷や汗を流す詩乃だったが、外面は一切の揺らぎを見せていない。
どこからどう見ても集中を継続させていた。
あえてギブアップして詩乃の自爆を誘うという小波の作戦は、空を切った。

(ま、作戦としては悪く無かったけど、私は気付いたで!小波さんの刃は空振り。
後はただ時間が過ぎるのを待つのみや)

勝利を確信し、心中で笑みを浮かべる詩乃。
ただ、それは些か早過ぎると言わざるを得ない。…小波の作戦は二枚腰。
刃はもう一本残っている。

158:名無しさん@ピンキー
11/09/25 16:26:18.34 Xr3qqgxd
「ふっ」

(はわっ!?)

耳元に突然息を吹きかけられ、詩乃は大きく動揺する。
体を動かさなかったのは日頃の鍛錬の賜物だろう。だが心の方はそうはいかない。

(ど、どどどどどどど、どーいうつもりにゃん!?小波さん!?)

心中で噛んでしまう程にパニクる詩乃に対して、小波が口を開く。

「へーこれでも微動だにしないとは、流石だね詩乃ちゃん」

「――!――!」

悪びれる風も無くそんな事を言う小波に、色々言いたい事がある詩乃だったが
声を出しては負けになってしまう為、それは出来ない。
それどころか感情を表情に表す事も出来ないので、不本意ながらただ黙っている事しか出来ないのだ。

「詩乃ちゃん。多分気付いてたと思うけど、俺の作戦はあえてギブアップして詩乃ちゃんの自爆を待つ事。
 話の持って行き様によっては、勝ち扱いにする事も出来る…これが一つ」

淡々と告げる小波。
それを聞き、詩乃は自分の読みは間違っていなかったという事に安堵すると同時に、それに続く言葉に恐怖を覚えていた。

「まぁこれは多分駄目だと思ってたよ。本命は、二つ目の策」

ゆっくりとした、焦らす様な語りに、詩乃は自分の心が小波の手で握られている様な想像を抱いていた。
そして次の言葉で、その手はぐっと握る事となる。


「俺がこの手で詩乃ちゃんをイかせる事で、集中を解いてあげようってね♪」

159:名無しさん@ピンキー
11/09/25 16:31:24.60 Xr3qqgxd
この後、なんやかんやと詩乃が責められて、時間切れギリギリで達してしまうものの
小波がしれっと
「これで二人とも負け、ドローだね。じゃあ仕方ないから甘味所に行こうか。代金はアメノムラクモもレンタル代って事で」
とか言って、詩乃に怒られていちゃいちゃすれば良いと思うんだ。

エロはエロい人に任せる。
乱文失礼しました。

7裏である必要があったのかは分からない…一通りやったけど、琴線に触れたのは
詩乃の精神統一イベだけでした。

160:名無しさん@ピンキー
11/09/25 17:30:13.18 t1WMd2ZJ
>>159
GJ!
エロまで書いて欲しかったけどなぁ…気が向いたらお願いします

161:名無しさん@ピンキー
11/09/25 17:33:59.00 m5mNoOUt
>>159
GJ!
生殺しやねえ
7裏書いてくれたチャレンジ精神に万歳

162:名無しさん@ピンキー
11/09/25 19:28:53.82 ON+Aiz/o
>>159
十分にニヤニヤした。
次はエロにもチャレンジしてくれ。

163:名無しさん@ピンキー
11/09/25 21:43:44.10 LvrDfx76
投下乙
7やってみたけど面白いね
残念なのは裏作に表の彼女候補がいないのが勿体無いね
後はカf「ふふふふふ~~~~~ん」

164:名無しさん@ピンキー
11/09/25 23:57:02.64 Hcbc0fGx
GJ
ここからいろいろできそうだなあ

165:名無しさん@ピンキー
11/09/26 01:55:47.36 pHJufN+8
>>148
>>149

ご指摘サンクス
これでいいのかな?
以後気を付ける


>>159
gj!
エロむずいよねー
何だか書いてるとすごく背徳感が生まれてくるし


166:名無しさん@ピンキー
11/09/26 02:56:19.12 GNCkZ2eI
>>164
無茶しやがって…
>>165
大丈夫だ、問題ない。

背徳感ねぇ…陵辱モノを書いているときならわかりますが(現に一回投下した時はかなり苛まれました)ラブラブHならそれほど感じませんね。弾道UPイベントの延長線上と考えれば…

167:名無しさん@ピンキー
11/09/26 02:58:01.66 GNCkZ2eI
>>166
ミスった、>>164ではなく>>163でした…

168:名無しさん@ピンキー
11/09/26 08:04:14.10 ywIe89ZL
>>159
乙。詩乃さんは根強い人気だなあ

個人的に七裏といえば、アキミと繋いだ手

169:名無しさん@ピンキー
11/09/26 08:23:55.73 FdTZmGH0
どうも>>159です。
最後がアレなので、ボロクソに言われるの覚悟だっただけに好評を頂いてとても嬉しいです。
かなりブランク空いた上に、ほぼ書きながら考えていたので文章の雑っぷりが甚だしくて申し訳無いですが。
何故ヘタな心理戦みたいになったのか…。二枚腰(笑)

エロは…難しいですね。シチュだけなら思い付きますが文章に起こすのは至難。
小説が書けるのとエロが書けるのは全く別のスキルだと思います。
ヘタすれば凄く安っぽいものになるし…。

折角なので>>160に応えて、最中は無理にしても、何とか事後とオチ位は書いてみます。
今日の夜に投下出来ると良いけど、前科があるので宣言はしないでおく。別の人が投下するならお気遣い無く。

170:13@東京の超有名大学に通う19歳
11/09/26 12:32:15.51 a8FiVWeM
>>169
グダグダと語るな、マジうざい
プラゴミ様もお怒りだぞ!?

171:名無しさん@ピンキー
11/09/26 12:42:45.36 P9Wr0Rnt
>>169
エロは人によっちゃ難しいからねえ、仕方ないさ
投下待ってます

172:名無しさん@ピンキー
11/09/26 12:51:32.93 OcHkUA6x
>>169
そういう書いた側のあとがきとか全レスや、予告レスは正直……

173:名無しさん@ピンキー
11/09/26 16:03:28.55 yAMYxgq3
>>168
でもアキミのマシなENDは4裏と7裏だけなんだよな
4裏のアキミは条件が糞過ぎて一番苦労したわ
7裏は美咲倒すときに秋生がいるとむしろ弱体化するから一回しか連れて行かなかったね

……表じゃもう登場しないかな?

174:名無しさん@ピンキー
11/09/26 19:55:52.98 Kvt9ghzY
登場しても不幸になる心配ばかりしてしまう

175:名無しさん@ピンキー
11/09/27 01:54:34.74 INbjIfJi
どうも、キオです。
今回は以前言っていた9裏で一作書いてみたので投下します。
タイトルは「身分の違わなくなった恋」です。

176:名無しさん@ピンキー
11/09/27 01:56:35.10 INbjIfJi
スペースパイロットというのは任務が与えられない限り暇なものだ。ワクチンの密輸の任務やオーブールとフローラの調停を執り行う任務の後、俺は休暇を与えられた。
それを利用して貿易を繰り返して得た資金で野球人形を強化しようか、それとも本当に骨休めしようか…
少し考えて、俺はオーブールに滞在することにした。以前オーブールが連邦に襲撃された時に偶然居合わせた俺がスズネ姫を無事に救出した事で俺はオーブールでは優遇されているから、それなりに快適に過ごせるだろう。
ルナリングからエンジン二個を搭載した俺の宇宙船で三日、俺はオーブールに到着した。オチタ君はルナリングでのんびりしたいとの事で俺一人だ。
オーブールの街中は昼間という事もあってなかなかの賑わい振りを見せていた。ただ、心なしかスズネ姫を映す立体映像の数が少なくなっているような…
俺は色々な観光地を見て回ったが、行く先々で俺の事を知っている人が多くて驚いた。国家の恩人ともなれば当然なのかな…
ふらふらと歩いているうちに俺は王宮の目の前に来ていた。近くを通ったからついでにスズネ姫に謁見…と言いたいところだったが忙しい身だろうからやめる事にした。
さて、日も傾いてきたからホテルのチェックインを済ませてしまおう。
オーブールの観光地は一日で全部見て回れるほど少なくはない。明日はどこを見て回ろう。そう考えながら食堂の席に座ったとき、ある人から声をかけられた。
「隣、よろしいですか、キャプテンコナミ?」
ここでも俺の名前を知っている人がいたとは、自分の知名度の高さに驚いた。
「良いですよ。さ、どうぞ」
しかし断る理由はないので俺は隣の椅子を出し、座りやすいようにした。その女の人は品のあって、マナーを完璧に従った座り方をした。そして彼女は頭を覆っているフードを上げて…
「久しぶりですね、キャプテンコナミ。オーブールとフローラの調停以来でしょうか?」
俺は驚きのあまり絶句してしまった。そこにいたのは紛れもなくオーブールの元首のスズネ姫だった。
「ひ…姫様!?一体どうしてこんな所に…!?」
「ふふ、街中であなたの姿見かけたので道行く人に行き先を尋ね歩いたのですよ」
俺はその言葉に唖然とした。俺ってそこまで目立つ恰好してたっけ?
「まぁ、スペースパイロットの恰好をしている人と言ったらすぐにわかるでしょうね。それに、あなたに会えると思って私心が躍って…」

177:名無しさん@ピンキー
11/09/27 01:57:10.38 INbjIfJi
そう言ってスズネ姫は目を輝かせた。えっ、それってどういう…
「あ、いや、その、これは…国家を救った英雄になんて滅多にお目にかかれないという意味でして…」
スズネ姫は慌ててそう付け加えた。
「それじゃあ久々に会えたという事でゆっくりお話でも…」
俺はスズネ姫を宥めるように話しかけ、グラスに葡萄酒を少し注いだ。安物ではあるが、結構美味しいと評判らしい。
「あら、いいのですか?それではお言葉に甘えて…」
そう言うとスズネ姫はグラスの中の葡萄酒を一気に口に含んだ。その途端、彼女は顔を真っ赤にして卒倒してしまった。
「ちょっ…姫様!?お酒に弱いならそう仰って頂ければ…!!」
俺は慌ててスズネ姫の様子を見た。完全にダウンしている。さて、どうしようか…
スズネ姫が来ていることがばれると大変なのでとりあえずフードを付けて彼女をおぶり、自分がとった部屋に運んでベッドに寝かせた。俺はカップ一杯分の水を用意し、スズネ姫が目を覚ましたらすぐに飲めるようにした。
暫くしてスズネ姫は目を僅かに開けた彼女の頬はまだ赤く、酒が抜けていないようだった。
「あ、姫様。目が覚めたんですね」
俺が声をかけるとスズネ姫は遠くを見る目で俺の方を向いた。
「ここは…どこですか?」
「俺がとった部屋ですよ。酔いがさめるまで休んでいて下さい」
「あ、はい…気を使わせてしって申し訳ありません…」
スズネ姫はそう言って俯いてしまった。
「気にしてませんよ、それにあんな強い酒と知らないでグラスに注いでしまった俺にも責任はありますから…」
俺は苦笑いをした。後にあのワインが異常に強い酒だと知ったからだ。
「そうだったのですか…でもあなたに出されたお酒を断る訳には…」
スズネ姫は今度は俺の目を見てそう言った。
「だって、私、またいつかあなたと話をする機会がやって来る事をあのとき以来ずっと心待ちにしていたのですよ…だから、やっと巡ってきたチャンスに行動しない訳には行かなかったのです…」
スズネ姫はまだお酒が残っており、少し酔いに任せて色々支離滅裂な事を喋っていた。
「はは、時の人の顔を見たいというのは姫様も一緒でしたか」
「一緒ですって!?とんでもない!!」
スズネ姫は突然語調を荒くしてそう言った。
「私は…私はいつからかあなたの事が頭から離れなくなりました。あなたの顔が見たい、あなたと話がしたい、あなたと一緒にいたい…
そんな願望に包まれて、でもそれは叶わないとわかって…

178:名無しさん@ピンキー
11/09/27 01:58:58.13 INbjIfJi
とても辛くて…だからあなたの姿を見たときには何かを考える前に足が動いていのです…」
スズネ姫は話をしながら涙を流していた。そうか、スズネ姫は俺をスペースパイロットとして敬うだけでなく男として慕っていたのか…そんな事にも気付かないで…俺は…
「姫様…今日はお供します。だからどうか泣かないで下さい」
俺はスズネ姫に近付いて微笑んだ。。
「はい…ありがとうございます」
俺の言葉を聞いてか、スズネ姫は泣き止んで、そして笑顔を俺に返した。いつしか顔の赤みは僅かになり、酒も抜けているようだった。
「ですが、一晩女のお供をするという事がどう言う事かお分かりになっておっしゃったのですか?」
ふと、スズネ姫が恥じらう仕草をしてそう尋ねてきた。それを聞いて初めて自分が言った事は「抱いてやる」という意味合いを持っていた事に気付いた。
「はい…俺も姫様から離れたくなかったので…」
俺は両手でスズネ姫の両肩をそっと触れた。それと同時にスズネ姫が目を閉じる。俺も目を閉じて顔を近づけ、キスをした。唇を重ねるだけの軽いキスから互いの舌を絡ませるディープキスへ。
俺達が激しい口付けをしている間に、俺はスズネ姫の体を横に倒し、俺は上に乗った。
「姫様…」
俺はスズネ姫の服に手をかけ、脱がそうとした途端、スズネ姫は脱がせまいと言わんばかりに俺の手を掴んだ。
「姫様なんてよそよそしい呼び方は嫌です。スズネって呼んで下さい…」
成程、想い人に遠慮しているように呼ばれるは辛いだろうな…
「ああ、いいよ。スズネ…それじゃ、服…脱がすよ」
スズネは黙ってうなずく。俺はそれを合図にスズネのワンピースの背中についているチャックを下まで下げ、ワンピースを下にずらした。きっとスズネの母しか見た事が無いであろう、スズネの裸身が露わになる。
それだけで俺は激しい興奮を覚えた。しかしここは抑えて、右の乳房を手で優しくもみしだき、左の乳房を口で堪能する。
「ひゃうっ!?キャプテン…!!こんなの…初めて…ですぅ…!!」
どうやらスズネも感じ始めているようだ。しかし俺はここでわざとらしく手を止めた。
「…? どうしたんですか、キャプテン? 私は…」
「スズネが良くても俺がね…よそよそしく呼んでいるのはお互い様じゃないか」
その言葉にスズネはハッと目を見開いた。そして表情をすぐに元に戻して…
「わかったわ…コナミ…来て…」
その言葉を合図に、俺はスズネのスカートに手を伸ばした。

179:名無しさん@ピンキー
11/09/27 01:59:24.15 INbjIfJi
そしてスカートを手に持って下着が見えるようにめくり上げる。スズネは恥ずかしさのあまりか、目を閉じて顔を真っ赤にしていた
スズネの下着は無地の白という清楚らしさが溢れるものだった。しかし経験がないためか、胸の愛撫だけでは濡れなかったようだ。
そこで俺はスズネの股間に顔をうずめ、鼻や口がスズネの下着に当たる体勢になった。
「コ…コナミ!?駄目です、そこは汚いから…!!」
「スズネに汚いところなんてないよ。ほら、とっても綺麗だ…」
俺は女性器の香りを鼻で堪能しつつ、少しずつスズネの下着を下ろしていく。やがて全て下ろされ、スズネの、まだいかなる男も受け入れた事のない秘部が外気に晒された。
まだ濡れてはいない。今までこんな経験がなかったから当然か。という訳でまずは前戯からだな。俺はおもむろに手をスズネの秘部に伸ばし、指でそっと触れた。途端にスズネの体が僅かに震えた。そして俺の指はスズネの秘部の中にゆっくりと侵入していった。
「ああっ…あ、凄い…です!!さっき以上の…ふあぁっ!!」
スズネの中で指を往復させているうちにスズネは甘い声を出すようになっていった。乳首も自己主張をして、ようやく秘部も濡れ始めた。
そろそろと思って俺はスズネの中から指を抜いた。スズネは息を切らしており、口をだらしなく開けて恍惚とした表情を浮かべていた。こんなものを見て欲情しない人間はいない。現に俺のモノはズボンの中で痛いほどに膨張していた。
勢いで俺は自分のズボンと下着を取り払うと自分のモノがスズネにも見える体勢になった。スズネはハッと驚いたような表情をした。男のモノを見るのは初めてのようだ。
「これが、コナミの…すごく…大きいです…」
スズネに言われて少し恥ずかしくなったが俺はそのモノをスズネの秘部にあてがった。
「スズネ…出来る限り優しくするけど、痛かったら言ってくれ」
スズネはキョトンとした表情をする。そして恥ずかしがるような素振りを見せて…
「あ…ルナリングの女性には処女膜なるものがあるというのは本当だったのですね…」
「えっ…」
驚いた。どうやらオーブールの女性には処女膜が無いようだ。
「…つまりは遠慮なく行ってもいいって事かな?」
「はい…コナミの好きなように…」
それを聞いて俺は思いっきりスズネの中に突っ込んだ。
「あっ…ああぁぁっ!!」
スズネの秘部が俺のモノをいきなり根本まで飲み込む。

180:名無しさん@ピンキー
11/09/27 01:59:47.90 INbjIfJi
スズネ自身は上半身を仰け反らせて全身を痙攣させていた。どうやら挿れただけでイッてしまったようだ。そしてスズネの秘部から血は出ておらず、膜を破った感触もない。
「ああ…これが…性交なのですね…」
「スズネ…それじゃ、動くよ…」
そう言って俺は腰を動かし始めた。スズネの中はかなり狭く、少しでも気を抜こうものならすぐに俺もイッてしまいそうだ。
「あんっ…あっ、あ、こ、コナミ、ぃっ…!!」
腰を動かす度にスズネが甘い声を出す。それが興奮をそそり、俺は腰の動きを激しくしていった。
「スズネの中、凄く締め付けてくる…気持ちいいんだね」
「あっ、は、はいぃ…気持ち、いいですぅ…あぁんっ!!」
そう答えてスズネは突然一層強い力で俺のモノを締め上げ始める。それによって射精感が急に襲ってきた。
「ぐっ…スズネ…!!俺、もう…っ!!」
「わ…私も何か来そうですっ…コナミ、コナミィ…!!」
俺は我を忘れて腰を振る。いつの間にかスズネまで腰を振っており、俺が精液を吐き出すまであっと言う間だった。
「「ああああぁぁぁぁっ!!」」
そして俺とスズネは同時に激しくイッてしまった。

今、俺とスズネは同じベッドの上で裸になって横になっている。「コナミ…起きてますか?」
ふとスズネが俺に話しかけてきた。
「ああ、起きてるよ。どうしたんだ、急に?」
「私…王位を次に継承権を持つ人に譲ろうと思うんです」
突然の告白に俺はびっくりした。
「そんな、どうして急に…!?」
「急じゃありませんよ。だって私、最近来る日も来る日もあなたのことばかり考えて仕事に身が入らなくて…
今日だって仕事を放り出してあなたを追いかけて…国民よりも私事を優先するなんて国家元首失格ですから…」
俺はスズネが自分を想う気持ちの強さに呆然とした。そして俺の返事は一つしか思い浮かばなかった。
「スズネがそう考えるなら好きにすればいいと思うよ。そうしたらさ、スズネさえ良ければ一緒に来ないか?」
その直後、スズネの目から涙が溢れた。俺は一瞬慌てたけどスズネは涙を流しながら満面の笑みで…
「はい、喜んで!!」

それからスズネは本当に引退して王位を譲った。当時はオーブールは勿論の事、他の惑星まで大騒ぎになった。そして俺は今スズネとスペースパイロットとして幸せに暮らしている。そして、これからもずっと…

181:名無しさん@ピンキー
11/09/27 02:09:06.23 INbjIfJi
終わりです、いかがでしたか?
9裏でもワクチンの任務が終わってから、という設定なら結構書きやすいかなと思って書いたのがこの作品です。
ところで、以前書いた作品がwikiに載っていたのですが他の作品には人を選ぶジャンルであることを示す但し書きがあるのに僕のにはありません。コレ、どこに抗議すれば直して貰えますか…?

182:名無しさん@ピンキー
11/09/27 02:16:04.02 ivHayBGN
>>181
GJ!

注意書きの件はどの作品か明記して、wikiのコメント欄にでも相談内容を書いとけば次回の更新には対応してくれると思うよ

183:名無しさん@ピンキー
11/09/27 02:24:41.99 E67xEhwI
寝る寸前なのでSSは後で拝読させていただきます。とりあえず、

>他の作品には人を選ぶジャンルであることを示す但し書きがあるのに僕のにはありません。

保管庫のWIKIは特定のページ以外誰でも編集できるが、これだけではどこをどう修正したらいいものかわからん。
WIKIだから、自分で編集した方が早いのでは。やり方はWIKIに載ってるし。

184:名無しさん@ピンキー
11/09/27 02:38:27.66 8IXZqNqz
抗議って言い方が凄いアレだな
使い方間違ってるのか、ガチで抗議で正解なのかは知らんが

185:名無しさん@ピンキー
11/09/27 08:24:26.81 RXBPO1cP
作品そのものではない書き込みで自分自身で作品を貶めるようなことしてる人見るとほんと勿体ないと思う

186:13@東京の超有名大学に通う19歳
11/09/27 08:42:42.00 2YFhIEF1
そういう言い方はないだろ
ゴミクズ

プラゴミ派の管理人を敵に回す気か?



187:名無しさん@ピンキー
11/09/27 10:10:07.67 ivHayBGN
そこまで言わなくてもいいかと

188:名無しさん@ピンキー
11/09/27 10:25:46.74 j8cf4Ixv
>>181
GJ!
9裏とは珍しい。世界観?がしっかりしてて良かったよ。
ただスズネは人魚的な何かだった様な気も…

189:名無しさん@ピンキー
11/09/27 10:33:43.34 j8cf4Ixv
別に今回の事について言う訳では無いが
自分の勝手な「書き手はこうあるべき」みたいな考えを押し付ける奴はウザイ。
気に入らない事があってもスルーしろよ。
書き手あってのスレなんだから、また投下したいと思うような環境作ろうぜ。


190:名無しさん@ピンキー
11/09/27 11:13:39.24 e+aJ46Bv
>>188
町の中を普通に視察してたり、泳ぎが得意ってことを忘れられるぐらいだから足も人間なんじゃないかな

191:名無しさん@ピンキー
11/09/27 13:23:25.74 INbjIfJi
但し書きについてwikiのコメント欄にお願いするよう書きました。
変な言い方をして申し訳ありませんでした…今後は言葉に気をつけます…

192:名無しさん@ピンキー
11/09/27 14:21:06.70 ivHayBGN
>>191
そこまで気にしなくてもいいよ
こちらも言い過ぎな所があったし

193:名無しさん@ピンキー
11/09/27 21:41:18.78 l1sez5Yi
>>191-192
いいよね、こういうお互いが謝ったりできる関係っていうかなんて言うかそういうの
スレ汚し失礼

194:名無しさん@ピンキー
11/09/27 22:13:03.35 jvTTnYt3
まぁ馴れ合いにならない程度にな
この板自体の特性なのかもしれないけど、にちゃんにしては珍しい雰囲気のスレの気がする

195:名無しさん@ピンキー
11/09/27 22:32:25.49 l1sez5Yi
sage忘れスマン

196:名無しさん@ピンキー
11/09/28 00:27:46.73 X+8ujDOY
ちょっと聞きたいんだが
麻美√の主人公が腕に違和感を抱えながら登板を続けるっておかしいかね?

197:名無しさん@ピンキー
11/09/28 00:51:16.61 1/rW/unH
本編のイベントを改変するってんなら、二次創作と原作の相違点におかしいもクソもない。

13の後日談で、13本編みたいに出ないといけない理由もないなら、違和感バリバリだな。
一回怪我で人生が詰みそうになったし、麻美との事もあるからそこら辺は慎重になるはず

198:名無しさん@ピンキー
11/09/28 07:18:52.75 lEG9bpWw
>>173
7裏のアキミは正解っぽい選択肢を選んだら無条件で死亡して、更に鬼と一騎打ちする羽目になるから
自分も高確率で死ぬというパワポケらしさ全開のイベントでしたね。手首だけとか…。
美咲を殺してしまった自責で落ち込むアキミを主人公が慰める的な話は書き易そうですけど。
生前の美咲に貰った媚薬を使うとか。

一日、間置けばオーケーですよね?
7裏詩乃物の完結編(というか事後)投下します。

199:名無しさん@ピンキー
11/09/28 07:22:52.97 lEG9bpWw
「ふわぁあああああああああああ!!!」 ビクビクッ!

30分の経過まで、後10秒を残した所で詩乃は絶頂に達した。
全身が脱力し、くったりとそのまま倒れそうになる詩乃を小波が抱き留めて支える。
ずっと堅く閉じていた口から、遂に零れ出た嬌声は大きく周囲に鳴り響き
詩乃自身が自分の声に驚く程だった。
人通りの少ない広場ではあるが、時刻はまだ夕暮れ前なので誰かが周囲に居る可能性は低くは無く
その事に小波は心臓の鼓動を速くして、きょろきょろと周囲を見渡したが
幸いにも声の届く範囲には誰も居なかった様だった。

(や…やってしまった。ここまでするつもりは無かったのに…)

人が居なかった事に安堵した後、小波が我に返る。
当初の予定では、軽く首筋に口づけでもすれば直ぐに音を上げるだろうから
怒る詩乃に「ま、これから色々と奢らせられるんだから、これ位の役得はあっても良いだろ?」とでも言って
頭を撫でて終わらせようと思っていたのだが
思いの外、詩乃が我慢強かった事と、責める事でどんどん膨れ上がって来た色気にやられて
すっかり暴走してしまっていた。ほぼ理性がトんでいたと言って良い。

(時間は…大体あれから15分か。その間中ずっと暴走していたなんて…)

小波はそれなりの年齢であるし、冒険家という職業柄、色々と出会いは多く
その中で多くの女性と関係を結んだ事はあるが、そんな経験など何の役にも立たない程に興奮してしまっていた。
詩乃の白い肌。その柔らかさ、滑らかさはこの世の物とは思えない程、極上の物だった。
その肌が行為の流れの中で、紅潮していく様、ピクリピクリと反応してしまっているのを見て
どうしようも無い程、めちゃくちゃにしたいという被虐心が盛りあがった結果が、今のこの状況である。

200:名無しさん@ピンキー
11/09/28 07:24:58.76 lEG9bpWw
(い、いやでもこれは仕方ない。まだ十代も半ばの生娘が巫女姿で野外で、俺のされるがままになって必死に耐えている…。
 もうこれ以上の燃える状況は俺の人生には訪れないだろう。…今日この日の為に俺はこの世に生を受けたと言っても決して過言ではない)

そんな馬鹿な事を考えて、自己を正当化する小波。
まぁ実際、彼の相棒である眼鏡の男がこの事を知れば、有無を言わさず血涙を流しながら小波の撲殺に走る程度には
妬むに十分なシチュエーションである事は間違いない。
というか普通に犯罪である。法的にも世間的にも浪漫的にも。

(たしかにコレはヤバい………。他の皆に…智美や珠子あたりに知られたら殺される可能性が9割を越える…)

今更自分のしでかした事の大きさに冷や汗を流し出した小波に、小波の腕の中ではぁはぁと荒い息をついていた詩乃が糾弾を始める。

「…こ、…こなみさん…何を、しとるん………?」

「え、あ、うん。い、いやぁ…そのぉ………勝負だからさ」

「しょうぶ………?そんな事のために、お、女の子の体を好き放題………」

腕の中の詩乃の体温が上がって行くのを感じる。
元々肌が紅潮しきる程に、詩乃の体は熱を持っていたのが、更にそれを上回る要因があるとすれば、怒り。もしくは…

「ほ、ホントにゴメン。ここまでするつもりは無かったんだ。
 言い訳にもならないけど…その、詩乃ちゃんがあまりにも可愛いくて…」

「……………っ!」 ぼんっ

ぼんっという擬音と共に、詩乃の体が更に温度を上げる。
それを感じて、小波の中の被虐心がまたしても顔を出す事になる。

「…詩乃ちゃん。ホントにゴメン。目を見て謝りたいから、こっちを向いてくれる?」

そう言いながら、腕の中の詩乃の顔を覗き込もうとする。

「あっあかん!絶対今こっち見たらあかんで!」

201:名無しさん@ピンキー
11/09/28 07:26:17.53 lEG9bpWw
しかし詩乃は、それから逃げる様に顔を背ける。
それを見て小波は予想通り、と悪い顔でニヤリと笑みを作った。
怒り以外の、いや勿論怒りもあるだろうが、もう一つの熱の原因。それは、照れ。

(途中からはもう訳分からなくなって、恥ずかしさもどこかへ行ってたんだろうけど
 一旦時間を置いた事で再燃したって所かな。いやー初々しくて良いなぁ)

「まぁでも詩乃ちゃんも、満更でも無かったんでしょ?頑張って耐えてたのは、ホントに勝負の為だったのかぐえっ」

「う、うるさい…」

ボスン、と詩乃の肘打ちという名の照れ隠しが入る。
それにしては高い威力だったので、仕返しの意も多分に含まれているのかもしれない。

「ハハ、これ位力が戻ってるんならもう大丈夫そうだね。じゃあ甘味所にでも出かけようか」

「え?ええの?だって勝負は……」

「それとは別に、単なるお返しだよ。俺はもう詩乃ちゃんから甘味を貰ってるからね」

「へ?………!も、もう!何をゆーとるんよ!」 ドスドス

妙に爽やかに言う小波の言葉を詩乃は数秒反芻して、その意図に気付き
また顔を赤くしながら二度三度と肘打ちを繰り返す。

「全くもう小波さんは助平なんやから!………それにそれゆうたら私だってもうお腹いっぱいやわ(ボソッ)」

「ん?何か言った?」

「なんでも無い!ほら事務所に帰るで!私がお風呂に入ってる間に小波さんは着替えのお洋服を買ってくる事!」

「え``。よ、洋服?それはちょっと持ち合わせが…

「…武田さんに言って、しょっぴいてもらおかなー?」

「この辺で一番の物を買ってきます」

「うん、良い返事や。じゃあ行こか!」


この後も、事務所に遊びに来ていた智美と珠子と出くわして、必死でごまかしたり
夜には勝負の延長戦が行われたりと二人にとって長い一日となるのだが
その話はまたの機会に。

202:名無しさん@ピンキー
11/09/28 07:31:14.46 lEG9bpWw
おまけ(最中を書くなら使ってたであろう描写)


スルリ、と小波は詩乃の腰に差してあったアメノムラクモを抜き取った。
未知の快感を抑える事で頭がいっぱいの詩乃は、その事に気付かない。

(ふーん、やっぱり刃も無いし、剣としてはこれ以上無いなまくらだ)

左手で詩乃の下腹部を撫で回しながら、右手で刀の触感を確かめる。
アメノムラクモは御神木で造られた、言ってしまえば木刀なので刃が無いのは当たり前だが
木刀と比べても、全体的に丸みを帯びており柔らかい印象を受ける。

(丁寧にやすり掛けをしてあるんだろうな。なんて滑らかさ…これなら)

「ね、詩乃ちゃん」

耳元で声を掛ける。どうやら詩乃は耳が弱い様で、それだけでビクリと反応してしまっていた。
小波が声を掛けた理由。詩乃が声を出せない事は分かっているので、それは会話の為では無く、宣言をする為だった。

引いては―確認の為でもある。詩乃がどれだけ快楽に堕ちているのかの。
残り時間は約3分、仕上げの始まりだった。


(ア、アカン!絶対にアカン!神聖な御神体をそんな事に使うなんて!)

頭では、勿論拒絶の意志を持つ。
しかし、心はそうはいかなかった。小波の言葉を聞いた瞬間に産まれた、ゾクリとした感情。
その感情の正体は期待感。
そのこれ以上無い、背徳的な行為に対する期待に詩乃の心はどんどん犯されていく。


ジュプジュプと淫靡な水音と共に、詩乃の秘所を出し入れされるアメノムラクモ。
剣自体が持つ霊力と、詩乃の霊力が共鳴してそれは異常な程の快感を産んでいた。

「フフフ、悪い巫女さんだねぇ詩乃ちゃんは。神聖な御神体で苛められてるのに、こんなに歓んじゃって。
 本当にいやらしい娘だ」


詩乃は自分と自問自答を始める。
何故抵抗をしないのか?
力が入らない訳では無い、やろうと思えばいつだって逃げられるハズだ。
目を開けて、止めてと声を出して、一歩前に歩けば恐らく小波は続ける事はしないだろう。
簡単な事。それだけでこの異常な時間から逃れられる。

――逃れられて、しまう。

(!わ、私今、何を考えて…ぁんっ!あ、あふっ……!!)

詩乃は気付いてしまった。
これは勝負だから、負けたく無いから、勝った後のご褒美が楽しみだから。
そんな言葉で武装して、自分の心を誤魔化していたという事に。

負けたくないからでは無く、終わってほしく無いから自分は耐えられているのだという事に。

203:名無しさん@ピンキー
11/09/28 07:42:25.12 lEG9bpWw
終わりです。結果的に三つに分ける事になってスミマセン。
詩乃の一人称には最後まで違和感が。「私」で合ってましたっけ?
おまけは、断片的にならエロ書けるかと思って書いてみたけど色々厳しかった。まぁ大体こんな流れです。
読んで下さった方々、ありがとうございました。

204:名無しさん@ピンキー
11/09/28 09:04:36.26 lEG9bpWw
まとめサイトにまとめた物を載せました。
いくつか修正もしてあるので、こちらの方が読みやすいかと思います。
連レス失礼しました。

205:名無しさん@ピンキー
11/09/28 10:28:53.14 5E+bYcXC
>>203
エロが描けないなら来ないで保身だが

206:名無しさん@ピンキー
11/09/28 12:22:14.25 Nt1OB2fz
>>181>>204
GJ!

アキミは不憫だけどスタッフに愛されてるとも取れるのだろうか
14裏にもアキミ劇場に期待する半面、たまには報われてほしい俺がいる

207:名無しさん@ピンキー
11/09/28 23:53:41.66 qNWyF04K
>>203
GJ
エロ無しなのにエロかった、また投下していってください

208:名無しさん@ピンキー
11/09/29 00:30:12.14 PY5s5I6z
GJ

>>197
ですよねー
なぜ書き始める前に気づかなかったのか……

209:名無しさん@ピンキー
11/09/29 00:53:15.38 GddPki/7
詩乃ちゃんって可愛いよね。
詩乃ちゃんって可愛いよね。

大事なことなので二回いいました。

210:名無しさん@ピンキー
11/09/29 01:08:09.86 s04PZtaj
>>203
gj!
てか、それだけ文才あるんだからエロにも挑戦してみては?
一応ここエロパロなんだし……

211:名無しさん@ピンキー
11/09/29 01:15:35.89 Ah05RUnu
>>203
GJ!
こういうイタズラの作品って割と少ないから新鮮
>>210
まあまあ、人によって得手不得手があるんですから
やっぱりそこらへんは文才があっても仕方ないよ

212:名無しさん@ピンキー
11/09/29 03:12:08.95 8FxV8YKD
9月14日って明日香の誕生日だったんだな、不覚…

213:名無しさん@ピンキー
11/09/29 11:32:12.03 kqoQluaI
上にもエロ目当てでこのスレ来てる訳じゃないって人いたけど、結構そういう人多いと思うんだよな。
俺なんかはエロシーンは全部同じに見えて、飛ばして読む事も多いし。
ただヤってるだけとかよりは、ストーリーがしっかりしてる方が好みだ。後萌えられるかどうか。
ただでさえ投下不足なんだから、エロ有無を気にするのもう止めようぜ。

まぁ>>203程、しっかりエロのプロットも組んでたんなら書けば良いじゃんっていうのも分かるけどな。

214:名無しさん@ピンキー
11/09/29 13:47:45.19 GsqsT8P4
うわああ俺も明日香の誕生日失念してたOTL
正直今月で一番凹んだわ……

215:名無しさん@ピンキー
11/09/29 23:32:37.15 8FxV8YKD
>>214
今からでも遅くは無いぞ

216:名無しさん@ピンキー
11/09/29 23:38:54.86 L5AIWjgv
心に残るのはだいたいノンエロパートだったりするしな。

原作のキャラを忠実に再現した上でのエロって実はすごい難易度高いと思う。
ややもすると名前変えただけで成立しそうなだけに。

217:名無しさん@ピンキー
11/09/30 08:17:28.36 AKgHvvQM
レンちゃんや友子、真央はエロさを感じる

218:名無しさん@ピンキー
11/09/30 13:01:18.86 7M8puc40
詩乃物作者です。
あれだけ書けない書けない言ってたのに試しに、おまけで書いていた部分だけ膨らませてみようと思って
書いてみたら一応全部仕上がってしまったという。

…で、一応出来てしまったので投下してみます。
まぁヘタに間が空くのもアレなので、投下するなら今しかないかなと。
燃料になれば幸いです。

219:名無しさん@ピンキー
11/09/30 13:04:06.63 7M8puc40
(な、な、ななななな何を言ってるん!?小波さん!?イ、イかせるって…あの
 男の人と女の人の…はわわわわっ!)

その手の教育は一応受けてはいるし、自分で本で調べたり、よう子達から話を聞いた事もあるので
微妙に耳年増な、その手の事に興味津津なお年頃である詩乃だが
神社の修行が忙しかった事もあり、男性経験は勿論、付き合った事も無ければ
同世代の男子とロクに話した事も無かった。

そういう事情もあり、都会に出て浮かれていて、そこで出会った大人の男である小波に
淡い恋愛感情の様なものを抱いていたのは事実だが
いきなりこんな事になるとは、もちろん思ってもみなかった。

(あ、あわわわわわわ。ど、どないしょー?どないしょーっていうか逃げれば済むんやけど
 勝負やから動いたらあかんし、それにこれ逃したら次のチャンスは――って、何を考えてるんや私はあひゃっ!) ピクン

頭の中は凄い勢いで暴走をしていたが、体は印を組んだまま直立不動。
そんな詩乃の首筋を、小波の甘噛みが襲う。
反射で体が少し動いたが、それには気を止める事無く、首筋をスライドして行く。

(…ん、んんっ。く、くすぐったい…こ、小波さんの息がかかって…ふぁっ!)

それに加えて、小波の手が詩乃の背中を這い回りだす。
だがそれは触れているだけ、という程度のソフトなもので、しかも服の上からなので
本当に微細な触感を感じるだけだった。
指先でくすぐる様な動きをしたり、掌を押し付ける様に触ったりと、色々な動きをしているものの
気にしなければ気にならない程度のものだった。

そんな緩やかな動きが、5分程続いた。

(な、なんや。どうなる事かと思ったけど、全然大した事あらへんやん。
 ははーん。小波さん、私が子供やと思って馬鹿にして、ちょっと脅かしたら音を上げると思ってたんやな。
 本当に私をどうこうする度胸なんて無かったんや。…何かちょっと悲しい気もするけど。
 …ま、それならそれで後10分と少し位我慢したら私の勝ちやな)

小波の第二の策が始まって5分後の時点では、詩乃はそんな風に思っていた。
事実、それは外れてはいない。
小波の当初の作戦は、詩乃の考えていた通りであったし、それにもし詩乃が耐えられたら降参しようと小波は考えていた。

しかしそれはあくまで、詩乃の体に触る前の小波である。
触り始めて2分程で、小波の理性は崩壊しており、小波の策は言うならば第三段階にシフトしていた。
だから詩乃の認識は間違っている。この5分間はあくまで布石。
その効果は詩乃本人も気づかぬうちに、徐々に現れ始めていた。

グッ!

(ん?何か力がちょっと、強なった?)

そう気付いた瞬間から、詩乃は快楽の穴にジェットコースターの様な勢いで堕ちて行く事になる。

220:名無しさん@ピンキー
11/09/30 13:05:05.15 7M8puc40
緩急。小波の策は簡単に言えばこれである。
元々詩乃は、小波のイかせるという宣言を聞いた時、少なからず期待していた。
しかし、実際の所は児戯の様なソフトな責め。
これにより無意識に産まれた『物足りない』という感情。これが決定的な付け入る隙になる。
この感情を作る為に小波は5分の間、自分の欲望を抑えて、詩乃を焦らしていたのだ。

そして、この策にはもう一つの側面がある。
まるで触診をするかの様な指使いをしていた小波だったが、実はそれはそのまま文字通り触診していたのだ。
ただ、診断していたのは病では無く、感度。

冒険では何か一つの見落としが直接死を招く。
それを日常とする事で培われた、小波の脅威的な観察眼。それをフルに発揮する事で、小波は見極めた。
触れているだけ、という強さで触る事で、それにすら反応してしまう敏感な場所。
即ち性感帯を発見する事が出来る。
その反応は本人すら気付かない程の僅かなものだが、小波はそれを先の5分で5箇所発見していた。

フェザータッチにより、詩乃の体は出来あがっている。
今なら、多少激しい責めに切り替えても、それを快楽として受け入れさせる事が出来る。
それに加えて、触診で得た情報。
準備は万端だった。
さっきの5分とは比べ物にならない、地獄の、或いは天国の5分が始まる。

221:名無しさん@ピンキー
11/09/30 13:07:27.56 7M8puc40
「さぁ、そろそろ喘ぎ声を出させてあげようかな」

その言葉を切っ掛けに、責めは一変した。

(えっ?なっやっ!あふぅっ……んんっ!?)

そのあまりの急激な変化に、詩乃は大きく動揺した。
その隙を突くようにして、小波は両手と口を使って波状攻撃の用な多彩な攻めを繰り出した。
舌は詩乃の性感帯の一つである耳たぶの裏を舐めしゃぶり
右手を服の中に入れて、同じく性感帯の一つである右脇を撫で回す。
左手はよもすれば痛がられる位の強さで、これも直接お尻を掴んで何度も力を込める。

一気に三カ所を責められ、詩乃の中で弱く燻っていた官能の炎は、一気に燃え上がった。
ただ三カ所を責めるだけで無く、その中でも効果的に緩急を付けて相乗効果を産んでいるので、詩乃が感じる性感は尋常では無い。

(あああっ!あああああんっ!な、なんで急に、こ、こんなっあっはっはぁぁっ!)

殆ど不意打ちだった事もあり、詩乃の思考能力がゼロになる。
休む事無くノンストップの責めを受けているのだから当然だ。
むしろ、これを受けて声を出さなかった事を褒めるべきとも言える。
普通の女なら既に腰砕けになり、その場に倒れてしまう程の快楽をそそぎこまれているのに
修行の賜物か、詩乃は体は反応しているものの、未だ印を組んで直立を維持していた。

(んっ!あっあかんっも、もう声が漏れっ…ひゃんっみ、耳はあかんてっ)

ただそれも時間の問題であった。
詩乃が完全に集中して精神統一に入っていれば、或いは耐えられたかもしれないが
今の詩乃は基本的には普通の十代の女子。
後10秒も今の責めが続けば、絶頂を抑える事は出来ないだろう。

(も、もう駄目やっ…何で、小波さんは私の、よっわい…所分かっ…んんっ!)

こみ上げて来る衝動を抑え切れなくなったその時

ピタッ

(はぁっはぁっえ………?小波さんの手が止まった………?)

――ピタリ、と際限無く動きまわっていた小波の手が止まった。
詩乃はまた急に動き始めるのかと思ったが、その様子も無い。
そもそもそんな緩急をつけずとも、今の責めを続ければ後数秒も持たなかっただろう。
勝つ事が目的なら、それで終わっていたはずだった。

詩乃に、どういうつもり…?と訝しむ思考力が戻る。
そこで初めて、当然の思考に行き着く。


ー―何故自分はおとなしく犯されるのを受け入れているのか。

222:名無しさん@ピンキー
11/09/30 13:12:25.64 7M8puc40
そこに気付いた瞬間―狙い澄ました様に小波の責めが再開された。

再開した責めの対象は、胸。
決して大きい訳では無いが、年相応に膨らんでいるそれに小波の両手が襲いかかる。

ガバッ

やや強引に、後ろから巫女服の中に手を入れて左右に同時に開く。
その内側に着ていた肌着もめくりあげて、完全に胸が露出される形になった。
周囲に人は居ないとはいえ、まだ明るい内の野外でのその行いに
自分が悪い事をしている気分になり、詩乃の心臓はドキリと弾んだのだが
それ以上に驚いた事があった。

(ひゃっ!え…!?う、嘘や、な、何でこんなに…ぁっああっ!!)

「へぇ…凄いね、詩乃ちゃん。こんなに興奮してたんだ、もうコリコリじゃない」

小波が両胸の先端を指で挟んでしごきながら、耳元で呟く。
ふるん、と外気に晒された詩乃の乳首は今迄の行為の中で、いつの間にかむくりむくりと勃ち上がり
完全に固く勃起してしまっていた。

(い、嫌やっ…恥ずかしっ…いい!い、言わんといてえへんっっ!!)

詩乃の顔が羞恥に染まる。
今迄は頭がいっぱいで気付かなかったが、意識してしまった事で、自分が物凄くいやらしい娘なのではないかと思い
顔を隠してうずくまりたくなる衝動に駆られる。しかしそれは許されない。

(――許されへん?な、何でや?)

223:名無しさん@ピンキー
11/09/30 13:14:06.27 7M8puc40
詩乃は自分と自問自答を始める。

何故抵抗をしないのか?
力が入らない訳では無い、やろうと思えばいつだって逃げられるハズだ。
目を開けて、止めてと声を出して、一歩前に歩けば恐らく小波は続ける事はしないだろう。
簡単な事。それだけでこの異常な時間から逃れられる。

――逃れられて、しまう。

(!わ、私今、何を考えて……!!)

詩乃は気付いてしまった。
これは勝負だから、負けたく無いから、勝った後のご褒美が楽しみだから。
そんな言葉で武装して、自分の心を誤魔化していたという事に。

負けたくないからでは無く、終わってほしく無いから自分は耐えられているのだという事に。

224:名無しさん@ピンキー
11/09/30 13:14:52.64 7M8puc40
「詩乃ちゃん、ちょっとこっちに顔を向けてね」

自分の奥底の気持ちに気付き、愕然とする詩乃に小波が声を掛ける。
その声に、ある種その命令に、条件反射で反応してしまい、詩乃は声のした方に顔を向ける。

(んんんんんーっ!!!んむっな、なにっ!?こ、これっ!?ま、まさか…唇!?)

そこに待っていたのは、小波の唇。
順序としては逆な気もするが、乙女としてキスにそれなりの憧れを抱いていただけに
詩乃は今迄の行為で一番の衝撃を受ける。

(そ、そんな…う、嘘や…んぷっ!わ、私の、初めてがこんなんで…う、奪われっっ)

色々と思い描いていた、理想のシチュエーション。
それら全てと遠くかけ離れた、余りにも乱暴なそれに、詩乃は自分を悲観しようとする。
――する、が。

(な、なんでや!?こ、こんなに酷い事されてるのに、ぜ、全然嫌やないっ!)

小波はぐにぐにと弄っていた胸から手を離し、今は唇だけに集中させる。
それは疲労から等では無く、詩乃にキスに集中させる為だった。

(む、むしろ、嬉しい気持ちええと思ってしまってるっ…んぷっんんっ…わ、私変態なんかっ?)

吸う、舐める、しゃぶる。様々なテクニック、舌技を使って詩乃の口内を責め抜く。
今迄の体外の責めで無く、体の中への責めに詩乃は言い様に翻弄されていた。
――尤も、快感をそのまま快感と受け入れられているのは、詩乃が持つ小波への恋心からなのだが。

口を塞がられているのだから、抵抗出来なくても仕方ない。
そういう言い訳を詩乃に与えた事もあり、詩乃は完全にキスを受け入れ、無意識に自ら舌を絡ませる程になっていた。

ちゅぽん

「ぁ…………」

小波がキスを止めた時、詩乃は僅かに声を漏らしてしまった。
その声が示す意味は言うまでも無い。
小波はその際の詩乃の、涎に塗れた蕩け切った顔を見て、確信する。
今の詩乃なら、アレをやっても受け入れる事が出来るだろうと。

225:名無しさん@ピンキー
11/09/30 13:16:07.98 7M8puc40
そこから、小波は再び全身への責めを開始する。
詩乃の体は既にどこを触っても敏感に反応する程だったので、今迄の繊細なものとは変わり雑な一貫性の無いものだったが
一つだけ、責めを始めてから一度も触って無い所があった。
それが、小波の最後の仕掛けだった。

(んんんっ、も、もうちょいやのに…な、なんでなん……?な、なんで触ってくれへんの…?)

その事には詩乃も気付いている。いや、気付いている所ではない。
さっきから、正確には三点責めをされている時から、詩乃の股間は疼き始めていて
今ではもう抑え切れない程に、切なく疼いて仕方なくなっていた。
既にそこは、小波は一度も触れて居ないというのに、愛液が滲んで下着はベトベトになっていた。


(せ、切ないっ……んんっ!ど、どこ触られても感じてまうけど…で、でもっ!)

またしても、内腿の辺りを這っていた手は後3センチという所で別の場所に移動してしまい
詩乃の欲望を叶えてくれる事は無い。
このまま時間切れになってしまったらどうしよう―本来なら喜ぶハズの自分の勝利条件を危惧する程に
詩乃の期待は膨れ上がってしまっていた。

226:名無しさん@ピンキー
11/09/30 13:17:44.36 7M8puc40
スルリ、と小波は詩乃の腰に差してあったアメノムラクモを抜き取った。
未知の快感を抑える事で頭がいっぱいの詩乃は、その事に気付かない。

(ふーん、やっぱり刃も無いし、剣としてはこれ以上無いなまくらだ)

左手で詩乃の下腹部を撫で回しながら、右手で刀の触感を確かめる。
アメノムラクモは御神木で造られた、言ってしまえば木刀なので刃が無いのは当たり前だが
木刀と比べても、全体的に丸みを帯びており柔らかい印象を受ける。

(丁寧にやすり掛けをしてあるんだろうな。なんて滑らかさ…これなら)

「ね、詩乃ちゃん」

耳元で声を掛ける。どうやら詩乃は耳が弱い様で、それだけでビクリと反応してしまっていた。
小波が声を掛けた理由。詩乃が声を出せない事は分かっているので、それは会話の為では無く、宣言をする為だった。

引いては―確認の為でもある。詩乃がどれだけ快楽に堕ちているのかの。
残り時間は約3分、仕上げの始まりだった。


「――今からこのアメノムラクモを、詩乃ちゃんが今一番欲しがっている所に入れてあげるよ」


詩乃は、言葉の意味を理解するのに数秒を要した。
それは理解するのを頭が拒否したからかもしれない。
しかしその言葉は、今の混乱しきった頭にスッと染み込んで行く。
小波の責め手が弱まった事もあり、思考能力が戻る。
そして

(アカン!ぜ、絶対にアカン!神聖な御神体をそんな事に使うなんて!)

頭では、勿論拒絶の意志を持つ。
しかし、心はそうはいかなかった。小波の言葉を聞いた瞬間に産まれた、ゾクリとした感情。
その感情の正体は期待感。
そのこれ以上無い、背徳的な行為に対する期待に詩乃の心はどんどん犯されていく。

元々さっきからずっと、『そこ』のあまりの切なさにずっと触って欲しいと思っていたのだ。
焦らされて焦らされて焦らされて…パンク寸前だったと言って良い。
もしこの宣言が、小波の指であったら。いや、仮に小波の剣であっても詩乃は特に抵抗無く受け入れるであろうという所まで、ほだされていたのだった。

227:名無しさん@ピンキー
11/09/30 13:18:49.03 7M8puc40
「じゃあ…いくよ」

剣の柄をペロリと舐めて、潤滑油となる唾液を付け、ゆっくりと詩乃の『そこ』へ持って行き照準を合わせる。
しゅるりと袴を下ろし、下着をずらす。
その際にくちゅりと水音が漏れる。下着はもう愛液で水浸しになっている。
僅かに生えている陰毛が、その淫靡さを引き立てていた。

「フフフ、詩乃ちゃんもうビショビショだね」

濡れている事に気付かれた事で(とっくに気付いていたのだろうが)詩乃の顔の朱が更に濃くなる。
しかし、そんな事はどうでも良いと思う程に、今の詩乃は一つの事で頭がいっぱいだった。
心臓の鼓動が際限無く早まる。

(あかん!あかんて!このままじゃ、アメノムラクモを、御神体を!
 そんな事絶対に許されへん!そんな事は分かってる!分かってるのに!!!)

頭ではそう思う。しかし、意思に反して体は動いてくれない

(や、やめて…小波さん。だ、駄目や、駄目やって!御神体を汚すって事もそうやけど
 わ、私の初めてがっ…!)

いや、或いは意思に、心に反しているのは頭の方なのかもしれない。
良く言われる文句…体は正直という奴だ。
理性では拒絶していても…本能(こころ)は受け入れてしまっている。

「さーて、もうすぐ時間切れだから。一気にいっちゃうよ?詩乃ちゃんが耐えられるかどうか…勝負!」

時間切れ――それはどっちの?
と、思った瞬間にズプリとアメノムラクモが、詩乃の膣に侵入って来た。

228:名無しさん@ピンキー
11/09/30 13:19:52.23 7M8puc40
(あああああっっっ!!!!!!)

「……ゃっ………はぁっ…んんっ!」

その衝撃に思わず喘ぎ声が漏れる。
まぁこの程度はノーカウントにしてあげようと、小波はその表情を堪能しながら笑みを濃くする。
ジュプジュプと淫靡な水音と共に、詩乃の秘所を出し入れされるアメノムラクモ。
剣自体が持つ霊力と、詩乃の霊力が共鳴してそれは異常な程の快感を産んでいた。

「フフフ、悪い巫女さんだねぇ詩乃ちゃんは。神聖な御神体で苛められてるのに、こんなに歓んじゃって。
 本当にいやらしい娘だ」

(んんんんっ!!ちゃっ、ちゃう!私は巫女や、いやらしくなんかなああああ!!!)

二度、三度、四度と繰り返しリズミカルに挿入される。
流石に処女を奪ってはまずかろうという小波の理性がギリギリで働き、処女膜には届かない浅い位置ではあるが
疑似的な性交による、圧倒的な快感。
それは自慰もロクにした事が無い様な汚れ無き少女には、到底耐えらるものでは無く――

(あっあはああああっ!あ、あかん!な、何か来てまう!体の!奥から…ひゃああああ!!)

229:名無しさん@ピンキー
11/09/30 13:27:01.29 7M8puc40
終わりです。ここから事後に続く訳ですね。
どうにか規制から逃げ切れました。場面変換の為にスレ変えを使うのは邪道な気もしますが。
長い事書き手やってますが、初のエロシーン書き。
書く順番めちゃくちゃだった事もあり、エロとしては粗い所が多々あると思いますので
ご指摘があれば遠慮無くお願いします。


おまけ(その日の夜の事務所)

「なぁ、小波さん…今日の夕方の勝負、あれって引き分けよな?」

「ん?あーまぁそう言えなくもないね」

「そ、それじゃあ、決着をつけないとあかんよね?ほ、ほらまだ私、小波さんにアメノムラクモを貸したるかどうか決めてへんし!」

「…そうだね。それじゃあ今度はアメノムラクモじゃなくて、俺の剣で詩乃ちゃんを
 貫いちゃおうかな。
 あの剣じゃ短すぎて、奥までは届かなかったしね」

「そ、そう簡単には負けへんで…じゃ、じゃあ三回勝負でどう?
 さ、先に三回その………なった方が負け」

「詩乃ちゃんも好きだねぇ」 ニヤニヤ

「な、何をゆーてるんか分からんなぁ」

「じゃあその体に聞いてみようかなっ!」

「ひゃあああんっ!」

230:名無しさん@ピンキー
11/09/30 17:08:39.27 A1jbLF/7
>>229
GJ!
こういうシチュは珍しくて新鮮だ

231:名無しさん@ピンキー
11/09/30 20:17:14.84 SY2RpSl2
さくらのSS投下

グロ注意

232:名無しさん@ピンキー
11/09/30 20:17:24.36 SY2RpSl2
夏休みにさくらは、海に遊びに来た。

さくらは更衣室で子供用のビキニを付けると海に潜った。

さくらは海底で魚と遊んでいると、底の裂け目からにゅるにゅるしたものがさくらに巻き付いてその裂け目へと引きずり込んだ。

「きゃーー!!」

さくらは途中で気を失い、気が付いたのは10分後のことだった。

「あれ?手足が動かない。」

さくらがよく見ると、自分の約3?5倍位あるイソギンチャクに捕まっていた。

「やー!放してー!」

さくらは、手足をばたつかせたが、イソギンチャクの力の方が強く簡単に動きを封じられてしまった。

イソギンチャクは触手を器用に動かし、さくらの上ビキニのひもを解いた。

「やめてー!」

さくらは叫んだ。

イソギンチャクの触手は、露わとなったさくらの肌の上をはって、小さな突起を見つけると、それをいじくり回した。

「あっ・・・」

イソギンチャクの残った触手は下ビキニへと向かった。

「やめてー、下だけはやめてー!」

さくらは泣き叫んだ。

触手は、下ビキニに潜ると、小さな割れ目の中に入っていった。

「痛いー!」

さくらはあまりの痛さのため、失神しそうになっていた。

触手は、さくらのオッパイや、幼い性器を犯しまくった。

「も・・う・・やめ・・・てー・・」

そして幼い性器を犯していた触手がいきなり外へ飛び出したので、そのあまりの痛みでさくらは失神して動かなくなってしまった。

イソギンチャクは、さくらを放した。

さくらは気絶したまま浮かんでいき底の割れ目から出てきた。

だが、そこには鮫が待ち伏せていて、さくらの体に鋭い歯で噛み付いた。

そしてその鮫はさくらを食べ尽くしてしまった。


233:名無しさん@ピンキー
11/09/30 20:17:32.04 SY2RpSl2
以上

234:名無しさん@ピンキー
11/09/30 20:49:29.50 4Puzc/I4
>>229
GJ

誕生日がわかってるキャラってさ
明日香9/14 瑠璃花9/25 桜空(+奈桜?)10/14 天本さん10/25 維織10/29 准12/23
秋~冬に集中してるよね、スタッフは秋が好きなんだろうか

他にも誕生日分かってるキャラいたっけ?

235:名無しさん@ピンキー
11/09/30 21:17:04.53 OlD9gJkV
>>234
多分 主人公の誕生日が基本的に夏あたりに集中してたり、冬にはクリスマスやバレンタインデーがあったりするから
夏とか冬とかには誕生日を入れにくいんじゃないかと思う

236:名無しさん@ピンキー
11/09/30 21:23:38.97 vaXz79YE
>>234
秋生:9月1週
ミキ:9月2週

やっぱりゲーム的なところはあるだろうね、イベント不足な秋にイベント作れるじゃないか
春は主人公の誕生日で

237:名無しさん@ピンキー
11/09/30 21:47:40.44 Vw7VujA6
あれ?桜空って10/18じゃなかったっけ?

238:名無しさん@ピンキー
11/09/30 22:15:23.68 4Puzc/I4
orz
よりによって桜空の誕生日を間違えるとは…

239:名無しさん@ピンキー
11/09/30 22:47:36.08 Vw7VujA6
>>238
ドンマイ

240:名無しさん@ピンキー
11/09/30 23:03:25.08 nTeBa2yF
誰かブサイ王女書いてくださいお願いします

241:名無しさん@ピンキー
11/10/01 00:06:45.99 U2oiiVe9
誕生日と言えば今更なネタだけど何故1主と3主の誕生日は違うのか
同一人物なのに…

242:名無しさん@ピンキー
11/10/01 00:50:50.08 CkpOoEwW
いやいや、従兄弟って設定だし


……と思ったけど、確か3主は復活してから一回目の誕生日を自分で思い出すんだっけ
この理屈じゃ辻褄が合わないな

243:名無しさん@ピンキー
11/10/01 02:30:40.31 OYHVIkzq
折角頑張って書いたのにすぐに雑談で流されるとは不憫だなぁ
>>229
GJ
何か色々詰め込み過ぎな気もするが、シチュの発想は素晴らしくエロくて良いと思う。
次も期待してるぜ。

244:名無しさん@ピンキー
11/10/01 05:36:57.00 wA8X/b0m
>>229
GJ!

245:名無しさん@ピンキー
11/10/01 18:05:13.73 wjfaaGnt
>>229
GJ
いじりプレイが新鮮でエロかった
また投下していってくだせい
>>234
7主の2年目の誕生日の時に玲奈が誕生日が先月だってことがわかるから
玲奈は4月生まれだな

246:名無しさん@ピンキー
11/10/01 23:06:11.01 RKjiJGXK
幽霊の千羽矢と13主のss エロなし投下します。

247:名無しさん@ピンキー
11/10/01 23:13:55.04 VN9M056d
E-mailの欄に半角で「sage」と書くのがマナー。

248:名無しさん@ピンキー
11/10/02 07:08:58.82 f0rqMgVB
テンプレ見てないような人に触らなくていいっす

249:名無しさん@ピンキー
11/10/02 10:05:17.42 jWjpZztO
アパートの自室でレンちゃんにスカートめくりをする主

レンちゃんにベッドへ押し倒される

頬を可愛いく膨らませて見つめてくるレンちゃん

「今日一日、私に主導権をくれたら許してあげます!(プクー」

所変わってラブホ

主を食べよううとするレンちゃんだったが、やはり主人公補正には勝てなくて食べられl(


こんな展開を誰かお願いします!

250:名無しさん@ピンキー
11/10/02 11:28:23.78 +GKjYmk8
>>249
部屋で良いだろ
そして典子に盗み聞きされて二股ルートにだな・・・

251:名無しさん@ピンキー
11/10/02 14:57:34.84 FezBjJHA
漣ちゃんとピンクとパカと典子、4人とも囲えないかなー。

裏はアマルダさんとイーベルとトモを。

252:名無しさん@ピンキー
11/10/02 23:00:00.31 DXPYPgyW
漣は嫉妬心が強そうだから、ハーレム物には向かなさそうな
デレデレな分依存してそうだし、下手すりゃヤンデレと化しそうだなあ


253:名無しさん@ピンキー
11/10/03 07:31:13.81 k7LjTrVG
むしろピンク&朱里と11主&12主でダブルデート

254:名無しさん@ピンキー
11/10/03 13:28:53.79 ztrsCBVF
いっそのことカズと10主も混ぜてトリプルデート

255:名無しさん@ピンキー
11/10/03 17:20:54.46 wlh8tOf5























256:名無しさん@ピンキー
11/10/03 20:44:39.58 mtKw9iN/
真央はそれをみてニヤニヤしてるんですかね

257:名無しさん@ピンキー
11/10/03 20:53:19.96 sUfDKMwN
7主カワイソスwww

258:名無しさん@ピンキー
11/10/03 21:22:53.24 4vxRmCxA
>>249
なかなか面白い展開ですね。ちょっと考えてみようかな。

259:名無しさん@ピンキー
11/10/03 21:23:03.33 XD6ghqVw
7主はきっと真央と既ににゃんにゃんした後なんだよ

260:名無しさん@ピンキー
11/10/03 22:25:15.06 sUfDKMwN
猫だけにか。

261:名無しさん@ピンキー
11/10/04 01:46:08.23 /oxvyMaY
ここに初投稿する者です。
ポケ13の木村冴花のエロパロです。至らぬ所が多々あるかと思いますがよろしくお願いします。※陵辱描写注意です。

262:名無しさん@ピンキー
11/10/04 01:55:22.12 /oxvyMaY
人は数多の中に自らを見いだし、我を持つものは彼を求め、
その享有点に、一つの繋がりを結んできた。
しかしそれが始祖より始まる生命の「義務」にすぎないとしたら。
愛情とは、欲望に付加されるものにすぎないのだろうか。

「Reciprocal affection」

いまだに残暑を残しながらも、夕刻が迫ると肌寒さを感じるようにもなった九月中旬。
私はとある球場にいた。自宅からは電車で小一時間の、
某プロ球団のフランチャイズ本拠地球場だ。
この日ここで行われている試合は、今シーズン後半戦の、
リーグのAクラス攻防を繰り広げる球団同士の激突。
観客動員数も普段より多く、球場には観客らによる熱気が渦巻いている。

私の座っているバックネット裏前列席からは、
打者と投手との対決する姿が目と鼻の先に一望できる。
投手の投げ込んでくる投球や、打者のフルスイングの勢いさえも
身近に感じ取ることが出来る、球場で最も野球を肌で感じられる席だ。
普通はなかなかチケットが取れない優等観客席であるが、
幸いなことに私には元プロ野球選手だった父の遺した「コネ」が多少はある。
それ利用すれば、こんな席を取ることも一般人に比べて幾分か容易になるのだ。
今回も下準備通りにいい席を取れたな、と我ながら心中で会心を得る。


263:名無しさん@ピンキー
11/10/04 01:57:55.39 /oxvyMaY
この日、眼前で繰り広げられているプロ野球デーゲームは、
プレイボールからはや三時間近くが経過し、試合は既に佳境に差し掛かっていた。
夕日は西に傾き、球場に黄金色の陽が射す。
ここからだ、注目しなくてはならないのは。プロ野球選手の子として産まれた故に、
それぐらいの野球への観察眼は自然と身に付いている。
先程得た会心を心の中にしまい込み、私は自らが座る座席の前に設置した三脚に備え付けてある、
ビデオカメラのピントを合わせ直す。
何故にビデオカメラを球場に持ち込んでいるかというと、その答えは簡単。
いわゆる「偵察」だ―。

九回表が始まり、後攻のチームが守備に入る。そしてマウンドに登るピッチャー。
今回私がマークしているのはこの投手だ。この試合に先発し、
ここまで僅か一失点、そして被安打は四本に抑える好投を続けている。
今シーズン、ここまでに先発投手として確かな成績も挙げており、
球界でも三本の指には入る良投手である。いわゆる球界のエースとも言える。


264:名無しさん@ピンキー
11/10/04 02:02:46.47 /oxvyMaY
この投手の弱点を、見つける。
それが、今日この球場まで足を運んだ最大の理由だ。
私は改めてそう確信するとグラウンドのインプレイに見入った。
カメラが残してくれる映像だけでは、偵察には不十分だ。
その試合での雰囲気や感じたこと。それさえも拾い上げてやるのだ。
そのために、片手にはメモ帳をも携帯しているのだ。

すべては、あの人の手助けを、少しでもするために―。


…………


今でもはっきりと覚えている、あの人との初めての出逢い。
それは私の高校時代、混黒高校附属開拓分校へ入学したばかりの一年生の時だった。


265:名無しさん@ピンキー
11/10/04 02:06:41.59 /oxvyMaY
『今日から開拓分校で一緒に勉強することになった小波君だ。ほら、あいさつしろ』

『小波です、よろしくお願いします』

将来を約束されたハズの野球エリートだった彼はたった一度の歯車のズレにより、
本校から開拓分校へと「都落ち」してきた。

『俺の席は……えっと、君の隣か』

『あ……』

『……俺の顔に何か付いてる?』

『あ、い、いえ別に。よろしく。私は、木村よ。教科書は大丈夫?』

『ええと、最初は何の授業だっけ?』

『農業科学』

『へ???』

『しょうがないわね、ほら、私のを貸してあげるから』

『あ、ありがとう』

初めて小波君を見た時から……彼の事が気になっていた。一目惚れだったのかもしれない。


266:名無しさん@ピンキー
11/10/04 02:10:49.79 /oxvyMaY
彼以外にも混黒本校から「都落ち」をしてきた生徒はいる。
だがその多くは本校と分校の「落差」に耐えられずに挫折する者ばかりで、
退学や非行へ走ることもしばしばあった。しかし彼は違った。

野球選手として本校に復帰すべく、部としての機能を果たしていない開拓分校野球部を彼は、
野球が満足に出来ない身でありながらも活気づけていく。
開拓分校の生徒にはない、類いまれな向上心、統率力、人望。それが周囲を強く惹きつけていた。

そんな彼の熱心な姿は都落ちしてきてからはや一ヶ月足らず、
同学年だった女子達にとっては注目の的になっていた。
言うまでもなく……私も、その一人だった。

『え、木村がマネージャーを?』

『気が利かないかもしれないけど。今日から、よろしくね』

『とんでもない、皆から聞いてるよ。父親が元プロ野球選手なんだって?
野球部のマネージャーとして不足なしじゃないか。頼りにしてるよ、こちらこそよろしくな』

『う、うん……よろしくね』


267:名無しさん@ピンキー
11/10/04 02:16:08.58 /oxvyMaY
気がつけば、私は野球部のマネージャーになっていた。
心惹かれた彼に少しでも近付きたいから、という単純な理由だった。
それ以来、放課後の野球部の活動時間が私にとって待ち遠しくなった。
部活になれば、小波君の一生懸命な姿を見られる。
小波君の手伝いが出来る。小波君と、話す時間が出来る―。

私の仄かな想いは日に日に大きくなっていく。
抑えられなくなるほどに。だけど、同時に不安も大きくなっていく。
もしも、私の片想いだったら。抑えられないこの想いが、彼に届かなかったとしたら―。
そんな考えが脳裏を過ぎる度に、キュッと締め付けられるような鋭い痛みが、胸に走る。
思春期の女性が経験する、恋愛への苦い思いだ。

伝えたい、この想い。だけど怖い。もしも拒まれたら、私はどうしたらいいのだろう。
もしそうなった場合、きっと大きな心傷を負ったまま、
野球部のマネージャーを続けていかなくてはならない。
それも皮肉なことに、恋い焦がれた彼のすぐ傍らで。
小・中学校時代と、まともな恋愛経験などしたことのなかった私には自信がなかった。
どうしても一歩を踏み出す勇気がなく、踏みとどまるだけだった。

268:名無しさん@ピンキー
11/10/04 02:18:08.91 /oxvyMaY
『あ、ちょっと待った。いつも野球部でいろいろと世話になってるだろ。
今度、映画でも一緒に行かないか?』

『えっ……あ、うん。いいよ、オッケー……』

『そっか、じゃあさ、今度の日曜にでも行こうよ。また、連絡するからさ』

『う、うん……よろこんで』

そんな私の気持ちに気付いてくれたのか、はたまた偶然か。
歩み寄ってきてくれたのは、彼の方だった。
映画に誘ってくれた時、顔が赤くなって、恥ずかしくなったけど、嬉しくって……
夜も眠れなくなったのもはっきり覚えてる。

それをきっかけに、私達は少しずつではあったけれども距離を縮めていった。
彼をよりいっそう手助けし、支えていきたい。
もちろん、単なる野球部マネージャーとしてだけでなく。
彼にとって、相応しい人になるために―。
小波君が本校へ戻るチャンスを蹴り、開拓分校で野球をしていく決心をした日に、
私はそう心の中で決心をした。


269:名無しさん@ピンキー
11/10/04 02:21:59.27 /oxvyMaY
それから高校三年間、小波君との付き合いの中で様々な出来事があった。
彼がきっかけとなり、打ち解けることのできた、ジナイダさんとの触れ合い。
最期に現役時代のような元気を見せてくれた、お父さんとの永遠の別れ。
そして彼が連れていってくれた、甲子園での栄光―。

楽しい事ばかりじゃなく、苦しいことも辛いことも沢山あった。
決して人前では見せないと決めたはずの涙を流したこともあった。
だけどどんなときでも、傍らには彼がいてくれた。
私の想いに、彼はいつも答えてくれた。

打倒混黒本校、そして甲子園という野球部における第一目標を成し遂げるため、
二人きりで居られる時間は少なかったけれど、その少ない時間を
お互い大切にすることで、私達の心はいつしか深く通じ合うようになっていた。

やがて高校卒業後、彼はプロの世界に身を投じた。
そして私はプロとなった彼をサポートするための知識を得るべく、大学へ通っている。
二人の進路はそれぞれ別の道になってしまったけれど、
私達の距離が離れるということはなかった。
なぜなら、同棲生活を始めたからだ。


270:名無しさん@ピンキー
11/10/04 02:24:13.66 /oxvyMaY
もともと、この話を提案してくれたのは小波君の方だった。
父親を亡くしジナイダさんもいなくなってしまい、たった一人残された私を気遣ってくれたのだ。
プロ野球では新人は必ず球団寮に入らなくてはならないという決まりがあるらしいが、
彼はこのためにわざわざそれを免除してもらったらしい。
球団側も、「元プロを親に持つ者とならば」ということで同棲することに
しぶしぶ目をつぶってくれたようだ。

勿論、この勝手ともとれる行動により彼はチーム首脳からは目を付けられることとなってしまった。
私はそのことが心配で彼に尋ねたこともあるが、
『関係ないさ。俺が活躍さえすれば黙ってもらえるし、絶対そうしてやるんだ』
と力強く答えてくれたのだった。

そんな彼の気遣いに、私は断る道理などなく、彼の優しさへ心から感謝しながら快諾した。
それに、甲子園を湧かせた大型ルーキーとして球界から期待を注がれている彼を支援するためにも、
私も同棲生活はうってつけであると思ったから。

271:名無しさん@ピンキー
11/10/04 02:27:01.96 /oxvyMaY
そこで彼が野球に打ち込めるよう、炊事、洗濯、家事等の一切を私が受け持つことにした。
遠征以外の時は、彼は家に帰ってくる。その時は精一杯のもてなしをし、
彼にリラックスをしてもらおうと努力し、工夫も凝らした。
プロアスリートに適した栄養バランスを考慮した食事を作りもしたし、
すり減らしてくる野球道具の手入れも手伝った。
いつも持ち帰ってくる山のような洗い物も翌日には使えるように洗濯した。

大学との両立はさすがにハードであったけれども、彼のためを思うと苦にはならなかったし、
充実した日々を過ごせていると実感してもいた。
二軍のファーム戦とはいえ彼の活躍を聞くたび、
私も自分のことのように嬉しくなったし、もっと頑張ろうと思えた。

当の小波君もプロの多忙さと過酷さに揉まれながらも、
プライベートの時間は私と二人でいることを大切にしてくれた。
家に帰ったときはその日の疲れも見せず、尽きることなく話しもしたし、
フリーの日には一緒に外へ連れていってくれたりもした。
遠征に行ってしまった時も、私を気遣って電話をしてきてくれることもあった。

272:名無しさん@ピンキー
11/10/04 02:29:04.03 /oxvyMaY
そういうわけで、同棲してから、彼も私も今のところは順調だったといえる。
お互いに生活がうまくいっていることが嬉しかったし、
それだけでなく二人の距離もしっかりと密になっている。
そんなある日、転機が訪れた。

同棲を始めてから約半年後の八月の下旬、
小波君が入団一年目にしてついに一軍昇格を果たしたのだ。
本人の話では一軍での自分と同じポジションに故障者が出て、
その穴を埋めるため一時的に駆り出されただけだというが、勿論これは大きなチャンスだ。
一軍の舞台でもいきなり大きな結果を残せれば、
そのまま一気に中核メンバーの中へと割り込むこともできるのだから。

しかし、いくら何でもそこまで上手く事が運ぶほど甘くはないのがプロの世界。
一軍昇格後、小波君は代打などで数度か出場機会を与えられた。
しかしここまで目立った結果はまだ残せてはいない。

273:名無しさん@ピンキー
11/10/04 02:32:18.27 /oxvyMaY
彼は野手であり、走攻守共にある程度はバランスの取れたオールマイティーな選手だ。
その中でも一番のウリは、勝負に強い打撃力だ。
高校時代、彼の打撃は開拓野球部にとって最大の得点源であったし、
ライバルであった投手の雨崎君を打ち崩し、甲子園への切符をもぎ取ったのも彼だ。

その打撃力をもってしても、プロの第一線の投手陣には、まだまだかなわないようだった。
当然と言えば当然なのかも知れない。ほんの一昨年まで、金属バットを握っていた高校球児に、
プロの一軍投手が容易に活躍などさせてくれはしない。

けれどそうも言ってはいられない。折角の一軍昇格の機会で、目立った活躍が残せなければ、
来シーズンは再びファームに降ろされることは確実だ。
ここで何か残していかなくては、一軍定着は大きく遠のくことになってしまう。

274:名無しさん@ピンキー
11/10/04 02:36:17.46 /oxvyMaY
―何とか彼の力になってあげたい。今までと同じままではいけない。
そう考えた私が始めたのが、「偵察」だった。彼の所属する球団と同リーグに属する球団の一軍投手から、
これからシーズン終盤にかけて対戦する可能性のある投手のデータを集める。
手間と暇をとても費やさなくてはならないが、不可能ではなかった。
幸いにも大学からは長期の夏期休暇が出ていたから時間はあった。

偵察といっても、高校でのマネージャー経験や亡き父親の遺してくれた
プロ野球関係の資料を活かせばするべきことは明確だ。
ナイターなどは毎日録画でチェックし、要注意すべき相手投手の特徴や配球などは全てまとめておく。
それだけでなくどうしても気になる投手は、こうして近くの球場まで出向いて、試合を直に見て偵察する。


275:名無しさん@ピンキー
11/10/04 02:39:49.59 /oxvyMaY
言葉にすれば簡単だけれども、やはり難解な作業だ。正直、大学での勉強などより遥かにしんどい。
それに、マークした投手がきちんと彼と当たってくれる保証はない。
代打起用のために不定期の出場であるし、さらにはマークしていない投手と当たる可能性もある。

そうと分かっていても、私は偵察を続けたし、小波君にデータをきっちり与え続けた。
何もしないよりもマシだし、当然だけれども、少しでも彼の力になることはしてあげたかったから。
その成果はまだ明確に出たとは言えないが、小波君も私の採ってきた投手資料は家に帰るたび、
欠かすことなく真剣に目を通してくれていた。

その真摯な姿勢に私は自分の頑張りが小波君の役に立っているのだと思ってとても嬉しくなった。
そして確信した。決して無駄にはならない、と。そう信じて今もこうしてカメラ片手に、
球場まで足を運んでいるのだから。

276:名無しさん@ピンキー
11/10/04 02:43:51.73 /oxvyMaY

………

「ストライク、バッターアウツ!ゲームセット!」

九回表の攻撃が終わり、主審が試合の終了を告げた。
この時点で先攻チームは得点が後攻チームに及ばず、よって九回裏の攻撃は不要で決着がついたためだ。
結局のところ、私のマークした先発投手は九回を投げきり完投勝利を挙げた。
最終回には相手打線の反撃で得点圏にランナーを背負いこそしたが、
ピンチでは変則的な配球により後続を巧みにシャットアウトした。
なるほど、ああいう投球もするのか、なかなか貴重なデータが採れたな、
と関心しながら、私は早々にカメラと三脚をコンパクトにまとめて帰り支度をする。

この後ヒーローインタビューなどがあるが、それを見ていたところで資料にはならないし、
ぐずぐずしていると球場からの帰宅ラッシュの大混雑に巻き込まれる。早々に退却するのが得策だろう。

277:名無しさん@ピンキー
11/10/04 02:48:06.63 /oxvyMaY
それに……今日は、あの人が遠征から帰ってくる日だ。家でのもてなしもしなくては。
そうと分かっていれば、家路を急ごう。

冴花は観客席を立つと、足早に球場出口へ向けて歩き出した。
……その後ろをつけてくる、怪しげな影に気付くことはなかった。


…………


帰りの列車内は大混雑だった。恐らく私と同じように、観客らの帰宅混雑に巻き込まれまいと考えた人達だろう。
しかし元々シーズン終盤戦の大事な局面の試合であったため観客の数自体が多すぎたらしい。
つまり早めに球場を出たところで、結局は混雑を免れなかった。
それにただでさえ夕刻で帰宅ラッシュの時間帯なのだ。

もはやパーソナルスペースなど確保不能な車内で、私が座る目の前で電車に揺られながらすし詰めにされた立ち客がひしめいている。
天井からぶら下がった吊革に空いているものはなく、乗客数の多さを窺わせる。
主要駅までは、車内はしばらくこの状態が続くだろう。

278:名無しさん@ピンキー
11/10/04 02:53:09.35 /oxvyMaY
こんな混雑の中であったが、私は幸運にも座席を取ることに成功していた。大学への通学で培った、席取りテクニックのおかげだ。
ただ唯一の誤算は、私がいるこの車両が女性専用車両ではないということ。
いつも大学への通学に利用している路線は痴漢の件数が多いという噂があるため、
対策として普段から女性専用車両に乗車する癖をつけてきた。
おかげで通学を始めて半年、被害にあったことはない。
それが今回は、乗車駅のホームがただでさえ混んでいて、女性専用車両の停止する位置まで
たどり着くことすら出来なかったのだ。この混雑では、今更仕方がないのではあるが。

(途中で空いてきたら、移動すればいいかな)

私は、そう楽観視していた。というのも別車両に乗ってしまったとは言え座席を取れたことは大きいし、
なにも女性が私一人しかいないというわけでもない。
辺りを見回せば、私と同じように女性専用車に乗りそびれた女性客も多々いる。
……何より、座席に座っている私にはどうにもこうにもしようがないであろう。

279:名無しさん@ピンキー
11/10/04 02:55:12.08 /oxvyMaY
うん、我ながら、冷静な分析だな。と彼女が心中で頷いているとその時、
バッグに入れていた携帯電話が振動していることに気づいた。

特に焦ることもなく、ゆっくりと携帯を取り出す。
が、画面を見た途端に冴花の表情に変化が起きた。 冴花は画面に出た名前を目にし、少しだけ頬を緩ませて微笑んだ。
振動していたのはメールを受信したからだった。メールの送信者名には、彼の名があった。


201×年9月○日17:20
件名:無題
本文:
今日も偵察ご苦労さま!家に着くのは8時頃になると思う。

今日も晩ご飯期待してます!
~end~


280:名無しさん@ピンキー
11/10/04 02:57:13.08 /oxvyMaY
とても簡潔な内容ではあるが、こういう細かな気配りをしてくれるのも小波君の良いところの一つだ。
わざわざ連絡してくれなくとも、こっちは普段の彼のスケジュール管理も手伝っているから、帰る時間くらいは把握しているのに。

冴花はクスッと笑いながら、メールの返信を打ち込んだ。


201×年9月○日17:22
件名:Re:
本文:
了解。帰ったら今日の偵察結果、見せるね。
晩ご飯は帰ってからのお楽しみ!
~end~


メール送信の完了を知らせる画面を見届けると、携帯を鞄にしまい私はホッとひと息ついた。
そういえば、小波君が家に帰るのも久し振りな気がする。
一軍になって以来、遠征や泊まり込みをすることが増えた。
やはり二軍の時よりやることは増えて忙しくはなるし、今が踏ん張り所だからだと、以前話していた気がする。
それで私自身少し寂しい思いはしているけれど、大事な時期なんだ。だからこうして、偵察もしているんだから。

281:名無しさん@ピンキー
11/10/04 02:59:16.73 /oxvyMaY
だからこそ今までのように、一緒にいられる時間は密度の濃いものにしないと。
……今日の晩ご飯、いつもより頑張っちゃおうかな。
そう考えると、また自然と笑みがこぼれた。我に返って車内であることに気付き、慌てて引っ込めた。
だけどこういう物思いふける時間も悪くはない。心が安らぐような気持ちになれるから。

そんな風に考えているうちに、まぶたが次第に重くなってくる。
今日一日、球場まで偵察に出向いた疲れが出てきたのと、座席に座れた安心感からか、眠気が襲ってくる……。

(今くらい、いいかな……)

私の心はすっかり弛緩し、意識も朦朧として心地よい眠気に身を預けることにした。
列車のほどよい微かな振動が、より一層それに拍車をかけていた。

私はすっかりと忘れてしまっていた。途中で女性専用車両に乗り換えることを。

282:名無しさん@ピンキー
11/10/04 03:01:19.32 /oxvyMaY


…………


不意に、口元に奇妙な感触がした。何か粘性のあるものを口に押し付けられた、そんな感じが。

(んん……な、なにこれ……?)

未だ残る眠気を振り払いながら、私は重いまぶたをゆっくりと開けようとする。
と、その時、今度は何かが胸に触れる感触がした。
それにより今度こそ眠気は一気に吹き飛んでしまい、私は目を開いた。
すると、自分の左右に座った男達が、それぞれの手で私の胸を掴もうとしていたのだ。

(えっ!?)

目に入ってきた光景が、理解し難く思考を当惑させる。
まどろみによって朦朧とした意識が、より一層私を混乱させる。

そうしている間にも、左右の男達は胸を好き勝手にまさぐる。
ブラウス越しに上から撫でてみたり、指でつついたり、軽く揉んでみたり。
そのたびに私の身体に背筋がぞくりとするような、鋭利な痺れのような感覚が細かく走る。

283:名無しさん@ピンキー
11/10/04 03:19:44.09 /oxvyMaY
まだ冴えてこない思考回路であったが、それだけである一つの結論が浮かぶ。
痴漢だ。

私はとっさに声をあげようとした。が、予想外の事が起きる。
声が、出ない。

「……!」

そこで初めて気がついた。自分の口の周りに一枚、ガムテープが貼られている。
先程感じた口元の異質な感触はこれのせいだったのだ。声が出せないのも、これのせいだ。
いや、口だけじゃない。膝の上に乗せていた両手を縛るように、ここにもぐるぐる巻きにガムテープが巻き付けられている。

両方とも、間違いなくこの目の前にいる痴漢達が仕掛けたものだろう。
ふと気がつけば、あんなに沢山いた他の乗客達の姿はいなくなってしまっている。
あれから少し眠っただけのつもりだったのに、随分と寝込んでしまったらしい。
それですっかり、女性専用車両に移ることも失念してしまった。私としたことが……とんでもない失態。

284:名無しさん@ピンキー
11/10/04 03:21:49.01 /oxvyMaY
浅はかだった。主要駅を過ぎれば、一気に客数が減るのは分かっていたのに。なんて馬鹿だったんだろう。
……いや、こんなことを考えている場合じゃない。このままでは、目の前の男達に好き勝手されてしまう!

そう思った私は身を左右によじって、男達の手を振り払った。
しかし次に男達は両手を使って、私の身体を座席に押さえつけてきた。
合計で四本にもなる男性の腕に戒められては、女性の力では身動きが取れない。

(ど、どうすればいいの!?)

困惑する頭で必死に知恵を絞る。
かつて、今は亡き母の教えで護身術の剣道をたしなんでいたが、
竹刀はおろか棒切れ一本持っていない今は使いようがない。
そんな私に、両側の痴漢達がいやらしく歪めた表情を見せ付けてくる。

285:名無しさん@ピンキー
11/10/04 03:24:31.67 /oxvyMaY
「へへ、今日のは上物な分よく暴れるなあ」

向かって左側の男はそう言いながら、舐めるような視線を冴花の身体に這わせる。
白色のブラウスを押し上げる豊満な胸。
プリーツスカートからすらっと伸びるしなやかな脚。
座席に押し当てられている、ふっくらとしたふくよかな尻にまで。

「だろ、球場でこんな上玉がひとりでいるんだもんなあ」

今度は向かって右側の男がそう言いながら、にやけた顔を冴花の顔に近寄せてきた。
興奮し湿り気を帯びた男の息遣いが間近に迫り、彼女に悪寒を与えた。
冴花には男達の言葉の意味が分からなかったが、唯一理解できたのは、
この男達が球場からずっと自分をつけてきたということだけだった。
そしてこの時初めて、冴花ははっきりと恐怖を感じていた。

(やめて、放して!)

体を揺すって抵抗を再開し、私はそう叫んだ。
が、ガムテープをされている閉じられた口では、満足に声なんてでない。
「う」とも「ん」ともつかない、くぐもった声が発せられるだけだ。

286:名無しさん@ピンキー
11/10/04 03:26:46.89 /oxvyMaY
「ふふ、頑張って声出しても無駄だよ?この車両は俺たちしかいないし、ちゃんと仲間が他の車両も見てるんだからなあ」

(えっ、仲間……?)

「後で交代するんだから、それまで楽しませてくれよなあ、くくく……」

(そんな、こいつらだけじゃなくて、まだ他にもいるの……?)

男達の言葉を受けて、私の心の中に、絶望感が流れ込んでくる。
気付いた時には、もう手遅れだった。こいつらは、手馴れているんだ。集団で、計画的にこういうことをするのに。
じゃあ、一体私はどうしたら……。

「観念したみてえだなあ」

男の言葉に、私はハッとして我に返った。抵抗を止めてしまったほんの一瞬の隙の出来事だった。
片方の男が、私の着ているブラウスに下から手をかけてきた。

287:名無しさん@ピンキー
11/10/04 03:28:51.36 /oxvyMaY
(だめっ!)

そう思ったが、遅かった。
ボタン付きのブラウスにも構わず、男は一気にそれをまくり上げた。
勢いが強く、ボタンが一つ弾け飛んで車両の床に転がっていった。

「すげぇ、綺麗なカラダしてるじゃねえの」

(いや!こんな……っ!)

ブラウスがまくり上げられ、へその辺りから、胸元までの肌がさらけ出される。
すっと引き締まったくびれの浮かぶウエスト。
そのさらに上には純白のブラと、それに包まれた、ほどよく豊かに発育した双乳。
そして普段からの摂生の取れた規則正しい生活の賜物か、健康的でシミ一つない、
きめ細やかな絹のような色白肌が、その二つの魅力を大いに際立たせている。

男達は年甲斐もなく目を輝かせながら、冴花の流麗な女の胴体に見入っていた。
しかし冴花にはその目の奥にどす黒い欲望が渦巻いているのがわかった。
彼女は羞恥に堪えきれず顔を赤くし、思わず顔を横に背けた。そしてまた抵抗を再開する。

288:名無しさん@ピンキー
11/10/04 03:31:03.60 /oxvyMaY
「これも取ってしまうぜ」

しかし男達はそれでも物足りないようで、というより、さらに触発された様子で、今度はブラにも手を伸ばす。
それを見た冴花は驚愕に目を見開き、さらに抵抗を強めた。

(だめっ、ダメっ!それまで脱がされちゃったら……っ!)

最後の砦であるブラまで剥がれてしまっては。私は決死の思いで左右に体を揺さぶった。
しかしそんな私の抵抗する姿さえも楽しんでいるかのように、男達は不気味に笑っている。

「ほら、暴れんなよ」

すると片方の男がすっと体を動かし、背後から冴花を羽交い締めにした。

(あっ……!)

それだけで抵抗が一気に制限された。
そしてその間にもう片方の男は、冴花の前に回る。もはや身動きのない冴花。男はブラを、今度こそ両手で捉えた。

「そおら!」

289:名無しさん@ピンキー
11/10/04 03:33:05.32 /oxvyMaY
(いやっ……!)

そのまま男は、ブラも上へと強引にまくり上げてしまった。最後の砦も、いともあっさり越えられてしまった。

「へへへっ、すげーな!胸もめちゃくちゃいいぜ」

「大きさも形もいい……頑張ってつけた甲斐あったぜえ」

ぷるん、と上下に揺れながら乳房が露出させられ、それを目にした男達は口々に感嘆の言葉を漏らした。
巨乳とまではいかないでも、歳相応以上に豊かに実り、そして美乳とも評せる整えられた形をした、透き通るような果肉。
彩として、桜色の乳首が中心に添えられている。
そんなものを目の前にして、男達の興奮は一気に高まっていた。

一方の私は気が気でない。
自分の胸なんて、異性ではあの人にしか見せたことなどないのに。
彼にしか……小波君にしか、見せたことのない女性の大切な部分を、他の男に無理矢理に見られ、
視姦されているという事実が、私の心に大きすぎるショックを与えていた。
だけど、落ち込んでいる暇など痴漢達が与えてくれるわけがなかった。
目の前の男が、両手で私の胸を鷲掴みにしてきたのだ。


290:名無しさん@ピンキー
11/10/04 03:35:25.94 /oxvyMaY
「柔らかいな、それでいて、張りもある」

「んぅっ……んんんーー!んッ!」

(やめて、触らないでよ!いやっ!)

前の男が、乳房をこね回すように揉みながら、まるで評価するかのように言う。
汗ばんで熱をもった手の感触が乳房を通して伝わってきて、とても嫌悪感がした。

「へへへっ、こんな子なかなかいねえよなあ。アンタすげーぜ」

後ろの男はというと、背後から顔を乗り出させ、目下で弄ばれている生の胸を見て満足げに言った。

そんな風に、口々にいくら賞賛する言葉を聞いても全く嬉しくなかった。

小波君と付き合ってから、体を重ねた時。彼も同じように、私の体を誉めてくれたことがある。
好きな男性にそう言ってもらえたのだから、女性としては素直に嬉しいものだ。
だけど、彼の場合はそれだけじゃない。

291:名無しさん@ピンキー
11/10/04 03:37:30.86 /oxvyMaY
彼とは高校からの長い付き合いの中で、お互いの心を知り、思いを通わせ合い、長い時間と深い理解を経て、繋がり合ったのだ。
だからこそ、彼の言葉には心から私の事を気遣い、想ってくれているという目には見えない温かみが込められていた。それ故、私は彼の言葉に心底から素直に嬉しくなり、歓喜の涙さえ流した。

しかし目の前にいるこの痴漢達は、ただ私の外側の見目形の感想を、乏しい語彙で表しているだけ。私の内なる面など何も分かっていない。
そんな者に誉める言葉を投げ掛けられても、嬉しいわけがない。

―だって私の身体はこんな連中に好きに弄ばれるためにあるんじゃない。
―私が、本当に好きな人のために……。

292:名無しさん@ピンキー
11/10/04 03:39:35.53 /oxvyMaY
「んんーーッ!」

思わず、私は塞がれた口の中で声を上げた。電流が流れるような鋭い感覚が体に走った。
前にいる男に、左右の乳首を摘まれたのだ。

「へへ、感じてるのか?」

「ガムテープがなければ可愛い喘ぎ声が聞けるんだろなあ……へへへっ」

違う、違う、感じたりなんかしてない―。
私は心の中で反論する。
今は耐えなきゃ。耐え続けて、助けを待つしかないんだ。

そうだ。ここは、動いている電車内。じきに次の駅につく。
そうすれば、そこで何とか逃げることが出来るかもしれないし、駅にいる人が気付いてくれるかもしれない。
今は助かる機会をじっと待つしかない。目の前の男達の、痴漢行為に耐えながら……。
拘束された身なりに、私はそう考えを張り巡らした。

「ん……んっ……」

その間にも、目の前の男は胸への愛撫を続けている。
乳首を指で摘んだり、引っ張ったり、押し込んだり、コロコロと転がしてみたり。
そのたびに冴花の身体に僅かながら官能的な痺れが走る。思わず声が出てしまいそうになるときもあるが、喉の奥で必死に押し殺す。

293:名無しさん@ピンキー
11/10/04 03:41:36.59 /oxvyMaY
声を出せば、感じているのだと男達を思わせ、さらに興奮させることになってしまう。冴花にとってそれは癪であった。
だから、歯を食いしばってこみ上げる官能をこらえるのだ。

「く……っ、ん……」

こんな奴らにされても、気持ち良くなんかない。気持ち悪いだけ。
感じたりなんかするもんか。感じたりなんか……。
そう何度も何度も、自分に言い聞かせる。

「ぷっくりと膨れて、乳首とってもおいしそうだよ。もしかして凄く感じてくれてる?」

そんな私の心を見透かすかのように、前にいる男が卑猥な言葉を投げ掛けてくる。
私はその言葉にギョッとして、思わず自分の胸に視線を向ける。男の言うとおりだった、悔しいけれど。

強引に脱がされて羞恥心を煽られたところに、そこへの愛撫を幾度も重ねられた結果、
冴花の両乳首は鮮やかな紅色に充血し、ピンと上を向くようにして小さく勃っていた。
小波に愛撫をしてもらう時と、彼女の体中に起こるその反応は全く違わない。それは仕方がないのだ。
相手が違えど、快感を与えられる行為を受けている冴花は変わりないのであるから。

294:名無しさん@ピンキー
11/10/04 03:43:37.27 /oxvyMaY
それでも、信じたくない。体は受け入れても、心は受け入れたくない。
だから私は、引き続き胸を触られても、口元をギュッと噤んで、堪えようとした。

「我慢なんて、しなくてもいいのになあ」

乳首が相当気に入ったのか、前の男は胸の薄紅の部分だけを徹底的に弄ってくる。
硬くしこったそこを、指先で強く押したり、別の指とで挟んだり……。
先程までと打って変わり、粗さが目立つ愛撫になっている。それだけ、男の方も息を荒くし興奮しているのか。

次第には、痛みを感じる程にまでなってくる。
だけどそれは私にとっては好都合だ。
時折走る鋭い痛みのおかげか、情にほだされる私の意識がそのたびにはっきりと呼び覚まされるのだ。

(こんなくらい、なら……)

そんな考えが頭の端に浮かんだ、その時。

「おい、そろそろ変われよ。てめえばっか」

今まで背後で鼻息を荒くして冴花を羽交い締めにしているだけだった後ろの男が、そう言った。

295:名無しさん@ピンキー
11/10/04 03:45:41.21 /oxvyMaY
「ちぇ……し、仕方ないなあ」

「へへっ、押さえてろよ、前と後ろを変わるぜ」

(えっ?)

突然の交代に、私は戸惑った。今度はいったい後ろの男になにをされるというのか。体が身震いし、あらためて恐怖心が芽生える。

「へへへっ、さっきからこの胸を弄りたくてしょうがなかったんだ」

前に交代した男が、舌なめずりをするように言う。息は荒く、目は欲望で血走っている。
後ずさりたくなるような面持ちで、私は息を呑んだ。

だがその時同時に、私の体の底がキュンと疼き、熱くなってくることに、私は気付いてしまった。

(なに、この感じ……)

心に言い知れない不安がよぎった。いや、これは不安じゃない……。
別の男に何をされるのか分からないという恐怖心とともに、
その男が今度はどんな官能をもたらしてくれるのだろうかという、
女の「性」が求める原始的本能が、首をもたげようとしていたのだ。

296:名無しさん@ピンキー
11/10/04 03:47:42.38 /oxvyMaY
私が思い描く、純真な女性が持つべき「つつしみ」。
それを捨て、本能的な女としての「性」のみを求めるあられもない姿は、小波君にしか見せたことはない。
そして今でもそれを彼に見られることには、顔から火が出てしまいそうになるほどのとてつもない羞恥心が伴う。

本来ならば恥ずべきそんな本能が、こんな所で私の心の奥底でかすかに目覚めだして、そして、
理性もろとも私自身を飲み込もうとしているのではないか。
こんな痴漢達を前にして……。

もしそのとき、私は一体どうなってしまうんだろう?どうしたら、いいんだろう?
そんな恐るべき予感を私は感じてしまったのだ……。

(助けて、小波君……助けてっ……)

心の中で私は、強くそう念じた。泣きたい気分になった。

297:名無しさん@ピンキー
11/10/04 03:53:12.26 /oxvyMaY
「へへ、ただ我慢するだけじゃつまらねえだろ?もっと楽しませてやんよ」

そんな私の心中にはお構い無しに、前についた男が、せせら笑いを浮かべながら手元に何かを取り出した。
チューブ薬品のようなものだ。その蓋を開き、チューブを搾って白い液状のクリームを男は自らの人差し指に乗せた。

「これは即効性の媚薬でな、これでもっと気持ち良くしてやるよ」

「ん、んう!んんんーーうぅっ!」

(いや、そんなのつけないで!)

私はまた体をよじって、抵抗をした。無駄と分かっていてもそうするしかない。
今度は得体の知れない薬を、体に盛られようとしているのだから。
だがやはり後ろに交代した男にしっかりと拘束されていて満足に抵抗できているとは言い難い。
そもそも両腕が依然ガムテープで拘束されたままのため、抵抗する術がほぼないのだ。

298:名無しさん@ピンキー
11/10/04 03:55:19.47 /oxvyMaY
「んっ!んぁん……!」

抵抗むなしく、とうとう男の指先が右の乳房の先に触れてしまった。
そのまま男は胸全体を揉み込むようにして、クリームを馴染ませていく。
白い液は乳首を中心にして、乳房がてらてらと光沢を帯びるほどにまで塗布される。
それが済むと同様に左の胸にも同じ作業を施す。
ひんやりとして冷たいクリームの感触に、冴花は心地よさを禁じ得ない。

同時に、乳房がどんどん熱くなり、火照りを帯びてくるのを感じた。
即効性の媚薬はすぐさま彼女の体に浸透し、彼女の感度をより尖鋭化させた。

(なにこれ……?体が、熱い……)

頭が痺れ、何ともいえない気だるさが全身を包んでいく。

「へへ、それじゃいくぜえ」

前の男はそう言うと、待ってましたとばかりに冴花の両乳房を揉み上げた。

「んぁああんんッ!」

その瞬間に、今までで最大の官能が体中を駆け巡った。
体は弓なりにのけぞり、艶めいた甲高い喘ぎがほとばしった。

299:名無しさん@ピンキー
11/10/04 03:57:25.03 /oxvyMaY
「ははっ、いい反応するじゃねえか!ガムテープしてんのに喘ぎ声まで出してよ」

「ん!んんっ!んぁ……!ァァん……あっ!あああ……!」

男は冴花の反応に気をよくしたのか、さらに胸への愛撫を強めていく。
断続的に与えられる堪えがたい快楽に、冴花はただ座席の上でよがることしかできなかった。

「次はこういうのはどうだ?」

さらに前の男は大きく口を開くと、今度は右の乳房にむしゃぶりついた。
硬い乳首をほぐすように、ねっとりとした舌を絡みつけてくる。

「や、んん……!んぁあっ……やあっ!……んぁぁん!」

一度決壊してしまった堤は、絶対に水流を止めることはない。
それと同じように、一度極大に官能を受けてしまった冴花は、
今までと同様に声を抑えようと努力しても、なかなかそれが出来なかった。
感度を飛躍的に高められた胸を弄られるたび、無意識に嬌声が溢れてしまう。

(こんなこと、望んでないのに、どうして……どうして、こんなに気持ちよくなってしまうの!?)

300:名無しさん@ピンキー
11/10/04 04:07:45.19 /oxvyMaY
と、その時だった。後ろからするりと手が伸びてきた。
その手は冴花が気付くよりも早くプリーツスカートの中へと侵入し、まだ最愛の彼しか知らない冴花の女性器への門を開こうとしていた。

「手持ち無沙汰だから、俺はこっちを触らせてもらおうかな」

そう言ったのは後ろに回った男だった。
冴花の抵抗が弱まって、後ろから拘束する必要が無くなってきたのを見計らい、今度は魔手を下へ伸ばしてきたのだ。

「んふぅ!んん、んッ!んぅう!」

(や、やめて!そ、そこは……!)

その危機感を抱いた刹那、体の下から突き上がってくるような電流走る。

「んはぁぁぁあん!!!」

「うわ、もの凄く濡れてるよ。淫乱なんだね、君は」

後ろの男は優越感を滲ませた口調でそう冴花に囁いた。そして、今度は両手をスカートの中に潜らせ秘所への愛撫を開始する。

左手で冴花の濡れた一点を責め、もう片方の手は彼女の下半身を縦横無尽に撫でる。
特に豊満な尻が気に召したのか、手のひらをぴったりと密着させてじわじわとなぞるように這わせ、
かと思うと急に揉み込むように強くさすりまくった。

301:名無しさん@ピンキー
11/10/04 04:09:54.82 /oxvyMaY
「お尻、大きいね。プリっとして張りがあって弾力も凄いよ。おっきなマシュマロみたいだ」

後ろの男がここで再び、冴花の体を賞賛する言葉を発する。だがもはや冴花の耳には届いていない。
胸を、秘所を、大切な女性の体の二大性徴を責め立てられ、
際限なく打ち寄せる官能の荒波に揉まれた冴花は、もう止まらない。
体全体がどんどん火照り、熱を帯びてくる。

(だめっ……このままじゃ、このままじゃ、私っ……!)

体の底、女性器の最奥が、彼女の意思とは無関係に熱く激しく燃え上がり始めた。
快感と嫌悪感が、彼女の心を苦しめる。そして同時に、彼女の体に如何ともしがたい興奮を駆り立てる。

あれだけ必死にこらえていた喘ぎ声は人のいない車両全体へ響くほどにまでなっていた。
もはや性の監獄となった列車は依然と走り続ける。

「ふふ、たくさん溢れてるよ。体がぴくぴくして、可愛らしいね」

後ろの男の秘所への愛撫により分泌された愛液が、少しずつ彼女の太腿を伝って座席へ染み込み汚していく。
だがもうそんな事さえも、今の冴花には見えてはいない。

302:名無しさん@ピンキー
11/10/04 04:12:10.28 /oxvyMaY
「お尻、大きいね。プリっとして張りがあって弾力も凄いよ。おっきなマシュマロみたいだ」

後ろの男がここで再び、冴花の体を賞賛する言葉を発する。だがもはや冴花の耳には届いていない。
胸を、秘所を、大切な女性の体の二大性徴を責め立てられ、際限なく打ち寄せる官能の荒波に揉まれた冴花は、もう止まらない。
体全体がどんどん火照り、熱を帯びてくる。

(だめっ……このままじゃ、このままじゃ、私っ……!)

体の底、女性器の最奥が、彼女の意思とは無関係に熱く激しく燃え上がり始めた。
快感と嫌悪感が、彼女の心を苦しめる。そして同時に、彼女の体に如何ともしがたい興奮を駆り立てる。

あれだけ必死にこらえていた喘ぎ声は人のいない車両全体へ響くほどにまでなっていた。
もはや性の監獄となった列車は依然と走り続ける。

「ふふ、たくさん溢れてるよ。体がぴくぴくして、可愛らしいね」

後ろの男の秘所への愛撫により分泌された愛液が、少しずつ彼女の太腿を伝って座席へ染み込み汚していく。
だがもうそんな事さえも、今の冴花には見えてはいない。


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