エロパロでエロネタ書いて叩かれた 原稿用紙5枚目at EROPARO
エロパロでエロネタ書いて叩かれた 原稿用紙5枚目 - 暇つぶし2ch89:名無しさん@ピンキー
11/11/10 02:30:51.50 cacm3W3d
「いいかい、荻野目さん。薬の力なんかに頼っちゃ駄目だよ。君と僕が夜をすごすこと自体に意味があるんだから」
普段ではありえない歯の浮く台詞を吐く自分に、他人事のように感心した。とにかく今は、
彼女を落ち着かせることが最優先事項だ。
「やだ、晶馬君たら・・・」
むくれていた苹果はコロリと表情を変え、両手を頬にあてはにかんでいる。
こういうところは本当に普通の女の子なのに、どうにも他人の予想とは正反対の方向に飛び出してしまうようだ。
今でこそ、そんなところも可愛いと思えなくもないが、とりあえず今は落ち着いて欲しい。
彼女の暴走はいつだって裏目に出るのだから。

「じゃあ、私たちの身体を使って出来ることをしましょ。何がいいかしら…私、ちゃんとたくさん勉強してきたんだから!」
苹果は鼻高々に胸を張る。もう、嫌な予感しかしない。
しかしここで頭から否定しても事態は好転しないだろう。
とりあえず口を挟まずに様子を見ようと、先を促す。
「あのね、晶馬君は…ワカメ酒って知ってる?」
「嫌です」
晶馬は即答した。
「えっ、…知ってるの?」
「知らないよ。知らないけど大体想像つくよ!っていうか酒って僕らまだ未成年だろ!
っていうか君こそ、そんな知識どこで仕入れてくるんだよ!!」
「ちゃんと勉強したんだって言ったでしょ。ううん、これも嫌なら…そうね」
ごそごそ、がちゃがちゃと大仰な音がして、取り出されたのは鞭とロウソクとハイヒールと赤い麻縄。
ああ、それならわかりやすい分マシだな、と思ってしまった自分を脳内で1発殴る。
「…ってちょっとあいたたた!」
「あれ、ここをこうして…」
いつの間にか背後に回りこまれ麻縄を巻きつけられ、よく分からない体勢で
縛り上げられそうになる。
「いやこれ無理だってば!僕たちにはハードル高すぎるよ!!」
「練習のときはうまくいったのよ!」
結局苹果は思い通りに扱えず、残念そうに麻縄をほどいて脇に置き、
その手で今度はロウソクを持ち出した。
「じゃあこれは…ん、その顔だけで嫌って分かるわ、もう!あと残っているのは…」
一体どこに隠していたのか、床には謎の形をした器具やら水着やらビデオカメラやら手錠やらが
次々に並べられる。どう見ても医療器具であろう薬剤とチューブは一体何に使うのか、
考えたくもない。怪しげな品々に囲まれて晶馬は途方に暮れた。

僕はただ、初めての夜を幸せにすごしたいだけなのに…!
「いや、荻野目さん、そういうのはまた次の機会にしてさ、今日はもう普通に」
「何言ってるの!今日、この夜を華麗に彩らなくてどうするの!そうだ、これはどう?」
聞く耳持たず。苹果に悪気がないのは百も承知だが、言いようのない感情が胸に溜まっていく。
高揚していた期待と欲が、行き場を求めている。

僕はただ、お互いのことだけを想い合って過ごしたいのに。
俯く晶馬に苹果は気付かず、卑猥な形のピンク色の機械をいじくっている。
「荻野目さん。」
機械がうまく動作せずぶつぶつ呟いている苹果には、晶馬の呼びかけも耳に入らない。
悪戦苦闘の末、妙な動きを始めた機械を持って晶馬ににじり寄る。
「さ、晶馬君!こうなったらあなたにこれを挿れ、きゃ」

晶馬は無防備で華奢な肩を掴み、そのまま押し倒した。衝動の中に残した理性で、
苹果が変に身体をぶつけないように加減する。機会は耳障りな音を立てて転がっていき、
そのまま動きを止めた。
「っなに、ぅ」
抗議の声を上げかけた苹果が息を飲む。いつも優しく輝いている緑色の瞳が剣呑に光り、
しばしばハの字に垂れ下がる眉が根を寄せていた。
「…いい加減にしろよ」
聞き慣れたはずのテノールが、響きを変えて苹果の鼓膜を震わせた。

90:名無しさん@ピンキー
11/11/10 02:39:16.46 cacm3W3d
常とは真逆の雰囲気の晶馬を見上げ、苹果は戸惑う。
彼がこんな顔をするなんて、何かしてしまったのだろうか。
確かに、一方的に話を進めすぎたかもしれない。自覚はしている自分の悪い癖だ。
苹果は窺うように晶馬の名前を呼ぶ。
「しょう、んっ」
苹果が呼びかけた自分の名前ごと、晶馬は彼女の唇を食んだ。
一度、触れるだけの口づけをし、間髪入れず次は深く。

彼女を床に縫いとめたのは憤りからきた衝動だ。しかし、力なく横たわり不安そうに
見上げてくる苹果の姿に、宙ぶらりになっていた根源的な情欲が、そのくすぶりを強めた。
いけない、いけないと叫ぶ自分はとても遠くにいる。
薄く開かれていた唇に舌を挿し入れゆっくりこじ開ける。身体全体をこわばらせ
喉の奥で悲鳴をあげ、反射的に逃げようとする苹果の手首を、しかし晶馬は押さえ付けて
逃さなかった。顔を背けようとする動きは、かえって角度を変え口付けを深め、
ふたりの舌が絡み合う。

傍から見れば悪ふざけをしているようにしか見えなかったであろう苹果は、その実、
至って真面目で真剣、興奮していて、そして、欲情していた。
だから、乱雑にかき回すだけの舌の動きにも敏感に反応し、呼吸の合間に鼻から抜けるような
甘やかな声をあげ始めるのにそう時間はかからなかった。
「ん、んく、…は…ぁっ」
気付けば晶馬は手首ではなく、手のひらを合わせ指を絡めていた。苹果はその指を
縋るように握り返す。晶馬が薄く目を開けると、至近距離に目をつぶった顔が見えた。
紅潮させた頬と、苦痛とは別の理由でしかめられた眉。
ついさっきまで荒唐無稽な快楽ばかり追及していた彼女が、今こうして自分の下で
あえかな声を漏らしている。その事実に晶馬は興奮と罪悪感を同時に覚えた。
好きな女を思い通りにしてこんな気持ちになるなんて。結局自分もただの男だった
ということか。兄を非難する資格などなかったのだ。

様々に思いをめぐらせても、腹の底にくすぶる雄としての熱は勢いを増していく。
晶馬にキスの知識などない。拙い動きで欲望のままに口蓋を擦り、歯裏をなぞり、
舌を吸い、内頬の壁を味わうと苹果はその度びくびくと震える。熱く濡れていく口内を
犯す舌は甘いしびれを感じ始めていた。
どうしようもなく、苹果が、欲しい。

いつまでだって味わっていられる気がしたが、流石にそうもいかないので、ちゅ、と
水音をたてて口を離す。ぷは、と色気のない息をして、苹果は濡れた唇をひくひく動かし
浅く早く息をついた。薄く開けられた瞳にはうっすら涙の膜が張られ、部屋の無機質な
電球の光が星のように反射している。
「…しょうま、くん…?」
くったり全身を弛緩させた苹果の弱々しくうわずった声に、怒り慣れていない晶馬の激情は、
あっというまにかき消えた。眉尻を下げ、しばらく取り繕うように苹果のこめかみ辺りを
撫でさすって、晶馬はようやく呟いた。
「ごめん。でも君が悪いんだからな…」
責任を追及する気が全く感じられない声色を、苹果は大人しく聞き入れる。
「…私も、ごめんなさい。でも、私、今日がとっても嬉しくって、晶馬君を喜ばせたくて、それで、」

うん、分かってるよ。君はいつもそうだった。積極的で行動力があって、でもそれが全部おかしな方向に飛んでいって。
やっていることはどう見てもおかしいのに、それは純粋な愛情からうまれた行為でしかなくて。
とても愛情深いのに分かりにくい、ただのひとりの女の子。

「わかってるよ。僕の事を考えてくれて、ありがとう。でもいいんだ、そんなことは気にしなくていいんだ。
だって僕は今夜、君と一緒にいられて、それだけで嬉しいんだから。君がここに居てくれれば、それだけでいいんだから」

まっすぐ晶馬を見つめ彼の言葉に耳を傾けていた苹果は、ひとつ息を吸った後。
大粒の涙を流して泣きだした。


91:名無しさん@ピンキー
11/11/10 02:44:12.98 cacm3W3d
「えええ、ちょっと荻野目さん?」
苹果に覆いかぶさる半身を起こし、晶馬は狼狽した。

確かにこっぱずかしい事は言ったけど!
でもせいぜい、笑われるか真っ赤になるか、そのくらいの反応だと思っていたのに
苹果は両手で顔を覆い、ひきつる声でしゃくりあげている。

また下手なことを言ってしまったのだろうか。方法はおかしくても彼女の奇行は彼女なりに
精一杯考えた結果に違いない。それをいらないと言ってしまったのは、やはりまずかっただろうか。
こうなったら付き合ってやるのが男というものなのかもしれない。苹果と夜をすごすことに
意味があるというのなら、そこに他の何があっても変わらない、はずだ、多分。
晶馬は得体の知れない品々を肩越しにちらりと覗き、腹を決めた。
「荻野目さん!ごめんよ、そうだよね、一生懸命考えてくれたんだもんね。やっぱりあれ使おうか!」
泣きじゃくる頭をあやすように撫で、ことさら明るい声で言う晶馬の言葉を苹果は涙声でさえぎった。

「ちがうの」
「え?」
嗚咽で震える喉を必死に宥めながら苹果は言葉を紡ぐ。
「ち、違うの、うぇ、うれしいの。晶馬君と、こうなりたかったの。ありがとう、私と一緒に
いてくれて、ありがとう。あの日、私を止めてくれて、ありがとう。あの日、私を、
たすけてくれてありがとう」
あの日。曖昧な単語を晶馬は正しく理解した。あの日、あの強い雨風の夜。
まだ恋心など抱いていない、ただ自分の正義感と、心の底から微かに湧き上る名前の
付けられない感情で以って苹果の『初夜』を妨害し、諭し、庇ったあの夜。

苹果はなおも続ける。
「わっ、私は私だって、言ってくれてありがとう。私に本当のことを話してくれてありがとう。
辛いのに、私と一緒にいてくれてありがとう。私、晶馬君とあえて、うれしいの…!」

違う。
晶馬は心の中で苹果の言葉を繰り返した。

違うよ、荻野目さん、それは僕が言わなきゃいけないことなんだよ。
君は、僕を僕として想ってくれた。あの事件に囚われていた僕を僕自身として
見てくれた。離れずにいてくれた。それが、どれだけ嬉しかったか。

声に出して言おうと思うのに、口を開けば泣きそうに震える息が変な音で漏れるだけで
声にならない。

情けない、何て情けないんだろう。でも、君はこんな僕でも受け入れてくれるんだ。

胸に暖かくも激しい感情が渦巻いて、いよいよ晶馬は声を出せない。それでも何とか口を開けて、
かすれる声でやっとひとことだけ言った。

「…ありがとう」

言葉に出来なくとも、せめて。
苹果の目尻にそっと口付け、からい涙を舐めとった。


92:名無しさん@ピンキー
11/11/10 02:57:18.93 cacm3W3d
ベッドの上にぺたりと座る苹果の姿が、橙色の明かりを残した室内でぼんやりと
浮かび上がる。晶馬の静かな動きにもスプリングはぎしりと悲鳴をあげ、晶馬は
知らずごくりと喉を鳴らした。

苹果の傍まで身を寄せると肩に手をかけ今度は優しく引き寄せる。
苹果はされるままに半身を晶馬に預け、そのまま口づけを交わした。
「んぅ…ぁ、ふぁ」
控えめに、しかし容易に苹果は声を漏らし、初めて感じる情欲のまま、
たどたどしくも晶馬の舌を求め吸い付く。やがて晶馬のほうが息苦しくなり
思わず顔を離す瞬間、名残惜しく追いかけるようにちろりと舌先をあらわにした。
とがった舌先の、その濡れた色。

全身があわ立つ感覚に身を震わせ、苹果の肩を抱いて問う。
「…いい?」
「ん…」
俯いてか細く応えを返し、パジャマのボタンへ指をかけた苹果の手を
晶馬はそっと止め、自らの手でゆっくりとボタンを外し始める。驚いて思わず
顔をあげた先の、目を伏せた晶馬の表情。
それを見た苹果の唇は愛おしそうに弧をえがいた。
全てのボタンを外し肌蹴られた隙間から、手触りのよさそうなキャミソールがのぞく。
レースとフリルで飾られV字型に大きく開いた襟ぐりの下にわずかな起伏が見てとれるが、

「あれ?」
違和感を感じて晶馬は呟き、すぐに口を噤んだ。

ブラジャーしてないんだ…。

何の根拠もなく信じ込んでいた自分の思い込みが覆され、妙な背徳感が湧き、
それはすぐに高揚へとすがたを変えた。高鳴る心音を感じながら
まずキャミソールの上から触れる。
苹果の脇の辺りから右手を滑らせ、4本の指で横のふくらみを、
親指でやわらかさを味わう。
「っ!」
布越しのもどかしい感覚に苹果が息を詰め、晶馬のTシャツの裾を握る。それを宥めるように
左手で苹果の肩を支えながらも、右手はゆるゆる動き続ける。
「あっ、ぅ」
ふと、親指がふくらみとは感触の違う突起に触れ、それまで息を漏らすだけだった
苹果から音がこぼれた。
今までと色の違う声に一瞬怯みかけたが、続けて突起を押し曲げ刺激してみると、苹果は
俯き喉で声を殺しながら、握り締めていた裾を引いて何かを請う。

晶馬が手を止め苹果の顔を覗き見ると、悔しそうな表情でにらむ顔。
「ひどいわ。ちゃんと、さわって」

薄くとも布越しであることが、晶馬の気を大きくしていたのかもしれない。
「う、わ」
苹果に手を掴まれ、キャミソールの中へ手を差し入れさせられた途端、晶馬は狼狽した。
するするとした、だけど少し湿った肌。布越しでは分からなかった肌触り、柔らかさ、形、
全てがダイレクトに伝わって感覚を刺激する。

うろたえながらも、晶馬の本能が手を動かした。決して大きいとはいえないが、
確かに『女』としての豊満さをもった肉は晶馬の指を適度に飲み込み、なおかつ押し返す。





93:名無しさん@ピンキー
11/11/10 02:58:40.52 cacm3W3d
以上です。
どうぞよろしくお願いいたします。

94:名無しさん@ピンキー
11/11/10 04:31:10.93 7IY2qZ1/
トンキンは福島の被爆米食って死ね

95:名無しさん@ピンキー
11/11/10 10:42:49.21 nCEx4878
三人称視点について
一部一人称っぽく書かれていますが、個人的にはそれでもいいと思います。

ただ徹底させたいなら3レス目の
>僕はただ、お互いのことだけを想い合って過ごしたいのに。
>俯く晶馬に苹果は気付かず、卑猥な形のピンク色の機械をいじくっている。
こういった部分などをより三人称っぽく書く必要があると思います。

地の文について
ごてごてと飾り立てた文章はいかにもライトノベルっぽくて私は苦手です。
回りくどい文章については好き嫌いもあると思いますので、自分が読みやすいレベルにとどめておくならそれで十分だと思います。

前振りについて
最終的に20レスくらいの作品になるなら短くはないと思いますが、そうでないなら長いですね。
ここまでいろいろ書いておいて肝心のセックスをさらりと書いてしまうと、肩透かしを食らった気分になります。

最後に
輪るピングドラムという作品は女性向けなのでしょうか?
はっきり言って男性側の心理描写を綿密に書かれても……エロスに欠けるなと思ってしまいます。
エロシーンまで読んでもらうための盛り上げる力が足りないですね。

※あくまで男性の視点からレスをしてみましたが、女性が読むとまた異なった印象になるかもしれません。

96:名無しさん@ピンキー
11/11/10 15:34:59.63 1lOq0akf
原作未視聴。ただし、ウテナの監督の新作なのは知ってる。

ひっくり返して、女性向けであれば、感情の動きは悪くはないかなと思う。
むしろ多めな分だけ、>>92冒頭で突然心理描写が減るのが違和感なくらい。
ただ、前フリの長さについては>>95さんといっしょ。
これで朝チュンした日には怒る世界。(エロパロじゃなく、R18でない同人SSならまだありだけども)

地の文については、ラノベ風だと考えてもちょっと回りくどいのは確か。
もうちょっとだけでいいから、「この部分必要かな」と、推敲してみたら良いと思う。
やり過ぎると伝わらないけど、今はちょっと過剰。

97:名無しさん@ピンキー
11/11/10 15:45:29.13 1lOq0akf
三人称視点だけど、自分は難しいことわからない。
ただ、途中で「あれ?」とはなった。これは誰の視点?って感じで。

挿入までは考えてるとの話だけど、女性向けSSだと挿入後は薄くなりがちな印象がある。
このテンポの描写なら、挿入後にも2レスはいるかもしれない。
読ませようとする意図は見えるし、悪くはないので、
一旦長くなってもいいから書き上げた後、全体通して推敲したら見違えると思う。

以上、女性向けだと考えてのレス。

もし男性向けだと考えてるなら、前フリは悪いこと言わないから最初から書き直したほうが早いレベル。
地下鉄が作品的に意味があるのはわかるから、
鞄をあけるくだりで入ってたコンドームを発見して、どうして移動してるのかを回想でさっくり入れたほうが早い。
(もっと言うなら、最中にコンドーム取り出そうとして「入れられたのに気がついたのは地下鉄の中。多分兄だ」程度で十分)

98:名無しさん@ピンキー
11/11/10 21:53:18.62 y3w6huu3
>>86
『輪るピンクドラム』は未読


1.人称、視点について

視点がぶれている。

まず、三人称には大きく分けて三人称単元と三人称多元がある。
三人称単元は、作中人物の背後にカメラが固定されている状態で、視点はこの作中人物のものとなる。
三人称多元は、カメラが全体を俯瞰しており、視点は複数の人物の間を行き来する。

このSSの冒頭から>>89下から4行目の途中までは、ところどころぶれているところはあるが、
基本的に晶馬視点の三人称単元で書かれている。

けれど、>>89下から4行目の途中から視点が急に変わっている。

>抗議の声を上げかけた苹果が息を飲む。いつも優しく輝いている緑色の瞳が剣呑に光り、
>しばしばハの字に垂れ下がる眉が根を寄せていた。

「抗議の声を上げかけた苹果が息を飲む。」のところまでは、晶馬視点で読んでいる。
そうすると、「いつも優しく輝いている緑色の瞳が剣呑に光り、しばしばハの字に垂れ下がる眉が根を寄せていた」
のは当然苹果のことだと思うが、その先の>>89最終行、

>聞き慣れたはずのテノールが、響きを変えて苹果の鼓膜を震わせた。

ここで突然苹果視点になっていて、とても戸惑う。
この最終行が苹果視点だということは「いつも優しく輝いている緑色の瞳~」が指しているのは晶馬のこと?
原作を知っていればわかるのかもしれないが、順々に文章を追っているだけだとそうは読めない。

作中人物の一人に視点を固定する三人称単元では、通常このような視点の変え方はしない。
もちろん途中で変えてもいいんだけど、このような混乱の生じる方法で変えるのはやめた方がいい。


で、>>90の一行目からも苹果視点が何行か続くので、ここで視点を変更したのかと思って読んでいると、
>>90の8行目

>彼女を床に縫いとめたのは憤りからきた衝動だ。

ここから先はまた晶馬視点に戻っている。


同じように、>>92の第3パラグラフ、5行目の途中、

>驚いて思わず顔をあげた先の、目を伏せた晶馬の表情。

ここからの2行半だけがまた苹果視点になっていて、視点がぶれている。


複数の視点を行き来させたいなら、三人称多元で書かなければいけない。
けれど、このSSは三人称多元の文章にはなっていない。
文体には様々なものがあり、たったひとつの正解があるわけじゃないけど、
もし三人称多元で書きたかったのだとすると、語り手の設定ができてないんじゃないかと思う。
地の文=語り手、だとすると、作者がその語り手をどう設定しているのかが見えてこない。

視点のぶれを修正するとしたら、三人称晶馬視点で統一するか、三人称多元で最初から書き直すか、このどちらかだと思う。

99:名無しさん@ピンキー
11/11/10 21:55:00.93 y3w6huu3

なお、三人称晶馬視点で統一するとしたら晶馬の視点でしか描写できなくなるので、
>>88の第6パラグラフの1行目、

>冷や汗をかいて赤くなったり青ざめたりする晶馬をしばらく見つめた後、苹果は得心して
>あ、と呟いた。すとんと晶馬の前で同じく正座をして姿勢を正す。

この文章はおかしいことになる。
「赤くなったり青ざめたりする」というのは外から見た晶馬の様子であって、
晶馬は自分ではその様子は見えていないはずなので、晶馬の視点で晶馬の状態を描写したものとしては不適切。
そして、「苹果は得心して」というのも、苹果がなにを思ったかは晶馬にはわからず、断言できないはずだから、
「苹果は得心したように」というような表現にしなくてはいけない。

もう少し視点がどこにあるのかを意識して書いてみたら、すっきりした文章になると思う。


2.地の文について

特に回りくどいとは思わなかったが、それよりも少々ポエムっぽい文章が混ざることが気になった。
たとえば、>>87の上から14行目、

>しかし、そんな兄妹の団欒をにこやかに見つめる苹果がこちらを見て、上目づかいで問うてきたら。

この「問うてきたら。」というような、終止形や助動詞で終わらない文章というのは、下手すると舌足らずで幼い印象を与えてしまう。
作者が小手先で雰囲気を出そうとしている、作者の自己陶酔が混ざっているように見えて、個人的にはあまり好きじゃない。
でも、たぶん好みの問題だろうから、こういう表現が気に入って使っているのだったらスルーしてほしい。


3.長さ

バランスの問題なので全部読んでみないとなんともいえないが、分量的な観点からいうと特に長いとは思わなかった。
エロパロといえども見せ場はエロだけではないし、
特に二次ならそのキャラらしく生き生きと描けているかどうかが重要なので、
見せると決めたところをきっちり書きこむことはむしろ必須だと思う。

作者は長すぎることを気にしているようだけど、
個人的にはコミカル部分からシリアス部分への移行が急すぎることの方が気になった。
え、そんなことで泣くの? 突然そんな雰囲気になるの?
と、作中人物の心理の流れについていけなかった。

長いか長くないか、エロ以外のところを重視するかしないかはスレによって違うので、
投下予定のスレの雰囲気を知らない以上無責任なことは言えないが、
個人的には、この先もきっちり書いてあるんだったらまったく問題ない長さだと思う。

数字的な長さを気にして下手に文字数を減らそうとするとスカスカの味気ないSSになってしまうので、
あまり見た目の数字にこだわる必要はないと思う。
もし削ることを考えるのだったら、このSSでなにを描きたいのかをまず第一に考えて、
それに必要だと思う場面はしっかり書き、そうでないところは場面ごとばっさり切ってしまった方が締まる。

100:名無しさん@ピンキー
11/11/10 21:56:05.37 y3w6huu3
4.算用数字と漢数字

些細なことだけど、数字の使い方が気になった。

>>87の第3パラグラフ、6行目
>下世話な1品

>>89の第2パラグラフ、14行目
>自分を脳内で1発殴る

この「1品」や「1発」に目がひっかかった。
通常、数字が成句の一部になっている場合、単なる数のカウントではない場合は、算用数字ではなく漢数字を使う。
「1発」の場合は「3発」や「10発」でも成り立ちうるから間違いではないかもしれないが、
「1品」の方は「一品」としないとおかしい。


5.誤字

>>89下から7行目
>機会は耳障りな音を立てて転がっていき

「機械」が「機会」になってたよ。


以上

101:名無しさん@ピンキー
11/11/12 18:03:37.90 QxkV903r
>>95>>96>>97>>98-100
遅くなりましたが、みなさま的確なアドバイスをありがとうございます。

私の癖が出た結果でしょうが、当SSが女性向かと言われればそうなのかもしれません。
ピングドラムという作品が女性向か、については私が決めることではありませんので言及いたしません。
(ただ、あくまで個人的には「単に、当SSに私の癖が出ただけです」と強く主張いたします。)

地の文についても「好きならば」ということでしたので、もう一度自分なりに考えてみます。

視点について、>>98-99にて詳しい解説をありがとうございます。
晶馬寄りの三人称多元で書きたかったのですが、視点の意識・語り手の設定が足りなかったようです。

また、数字の使い方・誤字脱字のご指摘ありがとうございます。
完全にミスなのでお恥ずかしい限りです。

以上、今回はありがとうございました。

102:名無しさん@ピンキー
11/11/12 19:00:56.66 Apm9jyf1
何だゴキ腐リか
メス臭いから801から出てくんな

103:名無しさん@ピンキー
11/11/12 21:21:22.47 b6/3E3vi
個人的には腐でも書き手なら構わん
添削されたい奴寄っといで~

104:名無しさん@ピンキー
11/11/12 21:35:58.89 YCvXU6ff
何様


105:名無しさん@ピンキー
11/11/12 22:06:19.14 dS4ALP35
赤ペン先生じゃないんだから、添削まではしなくてもいいんじゃないかw

106:名無しさん@ピンキー
11/11/12 22:13:11.60 b6/3E3vi
素で間違えた…
見直し?だったかな

107:名無しさん@ピンキー
11/11/12 22:34:45.22 afcXO+DX
一番需要あるのは校正じゃないかと思う
地味だが、誤字脱字は書き手にとって宿命だから

108:名無しさん@ピンキー
11/11/12 23:58:48.54 khR44ygz
URLリンク(www.dotup.org)
二次でとある魔術の禁書目録のSSです。
30kb以上あるのでアップローダーで失礼します。

主人公高校生と見た目幼女のロリ先生とのお尻エッチを書いたもので
話も多少ありますが主にエロを書きたいのでそちらを重視してます。

批評して欲しい所は誰が読んでもわかりやすいように書けているか
文章で混乱する所がないか、読みやすいリズムを崩しすぎてないかなどです。
語彙とセンスに欠けるのでわかりやすく書けていればと思っています。

109:名無しさん@ピンキー
11/11/13 04:05:12.33 Xp3l1ckX
>>108
禁書は、一年以上前に一度読んだきり。
キャラを正確に覚えているか自信が無いので、コメントは文章表現をメインに。


・見つけた限りの誤植
40行目「ほおっておく」→「ほうっておく」
165行目「茹って」→「茹だって」
563行目「二週三週」→「二周三周」
601行目「さい」→「際」
625行目「膣内のよう」→「膣内のように」


・ちょっと気になった表現
3~4行目
(普段と普通は、どちらかひとつで十分だと思う)
128行目
(「答える」は間違いじゃない。でも「応える」が一般的)
145行目
(「造作」を「顔の作り、顔立ち」の意で使っているのは分かるけど、
 「造作」って基本的に人が手作りしたものを表す言葉だから、身体に使うのは違和感がある。
 例えば、235行目で出てくるけど「相貌」とかの方が無難だと思う)
326、714行目
(「返事を返す」って重複表現は個人的に気になった。432行目とか572行目みたいな表現で良いのでは)


・エロについて
小萌先生のロリ体型の魅力、臀部を軸に据えた描写。キス。不慣れながら健気な奉仕。アヌス開発。
定番をきっちりカバーしていると思う。私から言うことは特に無い。


・その他全体的に言いたいこと
1,擬音の使い方が過不足なく効果的だと思う。正直見習いたい。
2,「!」「?」の直後にスペースを入れるか入れないかは統一すべきだと思う。
3,アナルセックスまでの準備を書き飛ばさず描いてることは丁寧。演出としても機能していて良かった。
4,肉竿とか、上条自身とか、男の象徴とか、モノとか、肉棒とか、男性器を指す呼称を多種類使っているけど、
 男性器が登場する度に異なる呼称を使っているのならば、それはあまりオススメしない。
 シーンが長くなると、いつか呼称のネタが切れてくるから。
5,一文が長い。どのくらいの文字数が適切か、というのはいろいろあるが、80文字以上はさすがに長過ぎでは。
6,ラストシーンの掛け合いを、何を意図して入れたのか分からなかった。
 ここだけ地の文がすっ飛ばされてるし、内容的にも騎乗位の流れをいきなりぶつ切られて肩透かし。
 シーンそのものは、小萌先生の心理的葛藤が変化したことを端的に示せているだけに、かなり勿体無い。
7,文のリズムはそれぞれの好みがあるけれど、私は良くないと感じた。
 原因はおそらく先述の「一文が長過ぎる」のに加えて、「改行・読点とリズムの区切りが二種類ある」こと、
 「重文の区切りに読点を打ってない場合がある」ことの三点だと思う。
8,文意がひどく紛らわしい、という箇所は無かった。


・まとめ
誤植以外に「絶対コレ直さなきゃマズイだろ……」というところは無かった。
非常に偉そうな言い方をすれば「水準は超えてる」って感じだ。



110:名無しさん@ピンキー
11/11/14 01:38:15.95 /WHEXulJ
セコ24-514
514 :名無しの心子知らず :2005/07/25(月) 15:16:10 ID:WrHGny2Y
新しく近所に引っ越してきた、4歳の知的障害者のママにたかられてます。
彼女、共産党なんだけど『貰えるのは当たり前、お互い様でしょ?』
みたいな感覚の人で、今までにあったことがないような人です。
もちろん彼女から何かお裾分けされたことはありません。引越し挨拶のタオルだけ。

うちはお昼は天気がいいと庭で食べたりするんですよ。そうしてると窓から見えるのか手ぶらでやってくる。
最初は偶然かと思い一緒に食べてたんですけど、うちが外で食べてる度に
やってくるんでなんだかなぁ・・と。
貸したマヨネーズを新品の状態から半分使って返したりっていうようなことがあってからようやく警戒するようになりました。

515 :名無しの心子知らず :2005/07/25(月) 15:17:10 ID:WrHGny2Y
でも、それ以上にうちの娘(4歳)が彼女のお子さんの傍若無人ぶりに
すっかりビクついてしまってて、「もう〇〇君が遊びにこさせないで」って言うんです。
障害のあるお子さんだから自分を抑えられないのは仕方ないんですけど、
共産党ママは息子さんが娘に馬乗りになっても
「あらまぁ~~~〇〇ちゃんと仲良しねぇ~~~」

っていう風に笑ってるだけ。私が一度、娘に暴力をふるってる時にその子に
強い口調で注意したら、獣みたいにガン泣きされて、嘘みたいな話ですが
共産党ママに

「障害があるからって差別しないで!じゃれて遊んでるだけなのよ!
〇〇ちゃんが大好きなのよ!」

って彼女まで泣いて二人で帰っていきました。で、もう流石に来ないよね・・と胸をなでおろしてたら、2日後に

「あれは水に流してあげるわ。まだまだ私達お互いに新米ママだもんね」

と。きついです。勝手に持って行った娘のドイツ製のブロック返してもらってまへん。

111:名無しさん@ピンキー
11/11/14 02:34:33.53 JPQK8mDh
誤爆なら誤爆と。しかもageてるし。

112:名無しさん@ピンキー
11/11/14 09:39:43.55 oaSALtPF
>>109
とても詳しくありがとうございます。
行単位のチェックのおかげで自分で気づかなかった部分が本当によくわかりました。
数字のとこだと4,はちょっと悩んでいた所なので統一を目指したいです。2,も同じく。
5,7,は一行ずつの改行があまり続かないようにと思っていたのが上手くいかなかったようです。
これはちょっと大きい改善ができるか考えてみます。
ただ若干センスがいりそうなのが難関ですね。
6,はラスト付近で気力が尽きかけて駆け足気味の失敗でした。
おっしゃるとおりなので順序入れ替えたりして絶対修正します。

エロと1,3,8,とまとめの感想は素直に嬉しくテンション上がります。
エロと読みやすさ丁寧さを上手く安定させたいです。
ほんとうにありがとうございました。

113:名無しさん@ピンキー
11/11/14 10:08:22.14 yf+XaJSN
>>112
30KB=15000字?だったはずなので、そのくらいの長さでしたら普通にスレに投下してもいいと思います。

ファイルはすでに404だったので該当スレへの投下を心待ちにしています。

114:名無しさん@ピンキー
11/11/14 10:15:23.69 Xru5+/fZ
1KBが全角で約512文字だからだいたいそんな文字数だけど
30KBだと一括投下で読まれるかどうかは、スレによると思うけどな

115:名無しさん@ピンキー
11/11/14 10:41:24.61 oaSALtPF
>>113
もう投稿自体は済んでまして、現在の本スレに同じものがあります。
自分の最新作のバランスが上手く整っているかがわからなくなり批評をお願いしました。

116:名無しさん@ピンキー
11/11/14 10:43:21.46 065fOtpO
自分該当スレ住人だけど確か長い作品は結構ある
10レス以上がわりと普通だったりもするし、ちゃんと予告して淀みなく投下すればむしろ歓迎されてる印象

117:名無しさん@ピンキー
11/11/14 23:07:41.25 pEiphfaU
>>113
某エディター使ってる自分が言うけど、30KB=15000字じゃないよ。
一行改行するのに6バイト使う(メモ帳ではなぜか2バイトと表示される)。
これを40行改行すると240バイト使ってる事になる。
例えば同じ改行数で20レス投下するとして、240×20=4800バイト=4.8キロバイト。
レスの境目の区別も入れると、30KBバイトと表示されるなら実際の文章量は25KBバイト前後が適正かと。

118:名無しさん@ピンキー
11/11/16 20:16:55.90 CxWryixl
Windowsでは改行は2バイト(CR+LF)で合ってるはず。
それより注意しなければならないのは文字コードだったりする。
Windowsでよく使われるShift-JISでは日本語の文字を2バイトで扱うが、UTF-8では3バイトの文字が多い。
まあ文字数表示のあるエディタ使えって話だけど

119:名無しさん@ピンキー
11/11/26 15:02:24.35 fIW0HH0R
皆さんこんにちは。
是非批評をお願いします。

・二次創作
・『サムライ7』(ウキョウ×キララ)
・3~5レスくらい


120:名無しさん@ピンキー
11/11/26 15:05:16.12 fIW0HH0R
「お願いです・・・・・・・、カンベエ様を助けてください」
豪奢な部屋で、キララは土下座をした。
ウキョウは玉座に肘をつきながら、女をはべらせて座っている。
私はどうなっても構いません…。
キララがそう呟いた時、ウキョウの眉がぴくりとあがった。
と思うと、
「君達は外、外」
追い払うような素振りでウキョウは女達に言った。
寝室は薄いカーテンのようなもので仕切られていた。
ウキョウはすぐに腰を下ろして、立ったままのキララに手招きをした。
「どうすればいいか分かってるよねー?」
ウキョウはわざとらしく半眼で笑った。
キララは頷くと、うつむいたまま襟元に手をかけた。
胸元が少しはだけた格好のキララを、ウキョウはぼんやりと眺めていたが、
「あー待って。その服のままやるのもいいかもしれない」
「え・・・・・・きゃ!」
ウキョウは膝の上にキララを抱き寄せ、スカートのスリットに手を入れた。
「やっ!」
「この服、前から思ったんだけどエッチだよねー」
ウキョウは嫌がるキララをよそに、
服の間から差し入れた手で乳房を手で弄びながら、空いた手はゆっくり手を下腹部に侵入させる。
「っあ…!」
ビクリと身体が反応しつつも、
嫌悪感からキララはウキョウの手から逃れようと、暴れた。
「ほら、キララ君。あの人を助けたいんだったら、ちゃんとやってよ?」
耳元で囁かれ、キララはピクリと体を震わせた。
おとなしく抵抗を止め、嬉しそうなウキョウの為すままされながらも、
ぼんやりとカンベエのことを考える。
“カンベエ様の為だったら・・・・・・私・・・・・・”
「・・・・・・んあっ!」
ウキョウはキララの秘部を指で押し広げ、無遠慮に指を挿入する。
自分でも触ったことがない恥ずかしい部分に男の指が入ったことで,
キララの目に涙が浮かんだ。
ウキョウの指にはぬるりとした液体が付着していた。
「嫌・・・・・・・っ!」


121:名無しさん@ピンキー
11/11/26 15:06:39.72 fIW0HH0R
「キララ君、興奮してるんだー?フフ・・・・・・かわいーい」
太腿を撫で上げて、再び指を入れると出し入れを繰り返す。
「はっ・・・・・・あぁ!」
キララの太腿は秘部から溢れた愛液で濡れていた。
「フフ。キララ君は感じやすいんだねー」
 ウキョウは指でとろりとした液体をすくい、舌で味わう。
「うん、甘露!甘露だよ、キララ君!」
 キララは恥ずかしさのあまり、顔を赤らめた。
「さすが水分りの巫女の泉は違うなぁ。これは直に味わわないと・・・・・・」
 ウキョウはおもちゃを見つけた子供のようにはしゃぎ、
力ずくでキララの下履きを剥いて、太腿を押し広げた。
 そこはぴったりと口を閉じながらもきらきらと雫を垂らし佇んでいた。
「ああ・・・・・・・なんて奥ゆかしいんだろう」
 ウキョウは親指と人差し指で入り口を広げて、ゆっくりと舌を差し入れる。
「ひっ!いやあ・・・・・・!」
 柔らかくざらついたものがキララの体の奥で不規則に動いている。
脚を閉じようにも、ウキョウの手と頭に拒まれてできない。キララはよじるように尻を動かして、ウキョウの攻撃から逃れようとするが、むしろ苛立だしげに腰を掴まれ激しく舌を突き入れられた。
「あんっ、ああ」
 舌と唇によって入り口と赤い蕾を攻められて、何も考えられない。舌ですっと蕾を触られた瞬間、キララの体は大きく仰け反り大量の愛液でウキョウの褥を濡らした。ウキョウは口からごくごくとそれを飲み干すと、恍惚とした表情で満足そうに言った。
「ああ、とても美味しかったよ、キララ君。君の甘露!」
 キララは涙を流して力なく褥に横たわった。
嫌なのはずなのに自分のあそこがひくひくと物欲しげに動いているのが分かる。
「ねぇ、キララ君。初めてイッちゃった感想はどうだったかな?」
「んっ、あっ・・・・・・」
 ウキョウはてらてらと光る唇で胸の頂きから首筋を口付けた。そして下半身の可憐な入り口に中指を侵入させる。キララの中はまるで待ち焦がれたようにきゅっとウキョウの指をしめつけた。
「ふふ、僕の舌はそんなによかったかい?」
 ねっとりと耳を舐められ、興奮したような熱い吐息がかかる。その度に心臓がどくどくと高鳴る。
「素直じゃない子は好きじゃないなー」
「いや、いや!」
 お仕置きとばかりに、ウキョウは中にうずめていた指を強く動かし始めた。


122:名無しさん@ピンキー
11/11/26 15:08:37.72 fIW0HH0R
指が中の芯をこするたびにキララは身をよじってウキョウから逃れようとする。
が、ウキョウにはそれが面白いらしく、
キララの体に横から抱きついて羽交い絞めにした。
「ほらほら、イっていいよ~♪」
激しく指を動かされ、キララは途切れ途切れに細い声をあげて首を振る。
「ああっ」
 とろりとしたものが中から溢れ出す。
甘い香の薫りと何気なく見えた天幕の透けた紫の布がキララに絶望感をもたらす。
男の腕に抱かれながら、交差した腕で顔を隠した。
まだひくひくと波打つキララの中。
全てが巫女としての尊厳をずたずたに引き裂いていく。
「うっ、うう・・・・・・」
 ぽろぽろと涙をこぼしていると、
尻に熱い棒のようなものが押し付けられていることに気付いた。
キララはぎくりとした。
「本当はさ」
 ウキョウは荒く息をついてキララを抱きしめる。
「もう少し君を愛でてあげようと思ったんだ」
 声をあげたいのに、まるで凍りついたように体が動かない。
今暴れたらこの恐ろしいもので無理に貫かれそうだ。
「けど、もう我慢できないよ」
 ウキョウはキララの入り口に先端で触れると、
ゆっくりと挿入を開始した。
「痛いっ・・・・・・・!」
 まだ狭いキララの中は悲鳴をあげて侵入を拒んでいる。
あまりの痛みに涙が溢れてくる。
ウキョウはキララの腰を掴み、今まさに巫女としての資格を奪おうとしている。
“カンベエ様、カンベエ様・・・・・・!・”
 キララは目を瞑り、想い人のことを思い浮かべた。
あの方に抱かれていると思えば、痛みは薄れて嬉しさが増す。
まだウキョウの顔を見なくてもいいことが幸いだった。ぶつんと何かが裂けたと同時に何かが失われた。
「はあ・・・・・・・入ったよ。キララ君」
 お腹の中でどくんどくんと脈打つものが、避けられない現実を教えてくる。
じんじんとした痛みと、お腹の中の苦しさで何も考えられない。
「ああ、すごく温かいよ」
 ウキョウはしばらくキララの中で大人しくしていたが、
やがて腰を前に振りはじめた。
「んんっ!」
 まだ痛みがあるうちに中をかき乱される。
ウキョウの一方的な打ち込みが延々と続く中、キララは耐えるように目を閉じた。
やがて熱い肉の棒が出し入れされると、背中にぞわりと粟立つ感覚が立つ。


123:名無しさん@ピンキー
11/11/26 15:10:18.68 fIW0HH0R
「あん、ああっ」
 むせるような甘い匂いと、体に埋め込まれる熱い楔。
男の荒い吐息。全てを受容した時、キララは体を反らせて達した。
中のウキョウも質量を増した後、熱い液体を勢いよくキララの中に注ぎ込む。
「ふう~~」
ウキョウは満足げにうなり、キララを抱きながらどさりと褥に倒れた。

 看守によって扉が開かれると、
キララは壁際で座り込んでいたカンベエに駆け寄った。
「カンベエ様・・・・・・・!」
 薄暗い室内で小さな窓から注ぎ込む光に照らされて男のやつれた顔が見える。
キララは胸に希望の光が甦るのを感じながら、
カンベエの存在を確かめるようにごつりとした頬に触った。
「ご無事で・・・・・・何よりです」
 涙をこらえながら、キララは微笑した。

以上です。よろしくお願いします。


124:名無しさん@ピンキー
11/11/26 16:42:07.82 6IlMWo3D
原作未読……で、内容を批評する前に、どういう方向の批評が欲しいのかがわかんないんだけれど。

いや、どう言えばいいかなあ。
内容が内容だよね。
エロに関するコメントが欲しいのだとしたら、淡白だね、というのが最初に来る。
片思いなのはwiki見て判ったけど、望まない相手とのエロだということを押し出したいなら今度は不快感の描写が居ると思う。
(不快感でなく、「くやしい……でも感じちゃう!」だとしても、やっぱり淡白すぎる)

125:名無しさん@ピンキー
11/11/26 16:52:11.63 fIW0HH0R
>>124
早速レスありがとうございます。
淡白ですか、なるほど。
見て欲しい点としては三人称として書いているつもりなのですが、
突然視点が男性から女性になっているのは
気になるでしょうか?


126:名無しさん@ピンキー
11/11/26 19:09:40.26 YO54s44d
>>119
批評をさせていただきます。

やっぱり急ぎ足過ぎるな、と思います。
たとえば1レス目ですが、いきなり陰部のほうに指を持っていってますよね。
原作未見なので何ともいえませんが、荒々しいレイプを書くのでなければもう少し胸やらお尻、
それ以外の性感帯についても愛撫をしたほうがいいと思います。

肝心のセックスについても、もっといろいろ書いたほうがいいと思います。
どこをどうしてどうなったのか……行為がメインでなければある程度ぼかすのもありですけど。
生々しさに欠けているので、読んでいても気分が盛り上がらないなと感じました。
「中」という言葉を頻繁に使っていますが、もっとバリエーションをつけたらいかがでしょうか?

それとこれは私だけかもしれませんが、処女である巫女が暗に身体を求められても
はっきりといわれない限りはそれを察することができないのでは……と思いました。
キララというキャラクターが耳年増であるならまた違ってきますが。

最後に
全体を見て、やはり説明不足かつ性急な部分が目立ちました。
他の人の作品を読むなどして、まずはアウトプットよりもインプットを重視したほうがいいと思います。


127:名無しさん@ピンキー
11/11/26 19:42:39.81 fIW0HH0R
>>126
批評どうもありがとうございます。
言われた事を鑑みて自分の作品をもう一度読んでみると
確かに性急すぎたなぁと思いました。
原作でウキョウはとてもキララに執着しているのでもっと
粘っこく襲わせるべきでした。

一応メインがエロのつもりだったのですが、
それでもある程度説明がないと伝わらないということが
よく分かりました。なんとなくセリフで
エロさをカバーしたつもりだったのですが失敗でした。
アドバイスのようにもっと言葉のバリエーションを研究します。

キララは確か巫女の割に大人びたキャラ(自分の親ぐらい年の離れた男性に
恋したり、自分に気のある侍を誘惑したりしていました)
だったので多少耳年増かもしれません。

的確なアドバイスをありがとうございます!
当分はもっと他の方の作品を読み漁って力をつける
ことにします。

128:練習用――黒(のエナメルのTバックを穿いた)風花さん 始
11/12/12 10:14:03.30 W+dHvzGy
こんにちは、文章を読んでもらいたい事と、いくつか相談をしようと思って参りました。

『ペルソナ3』の二次創作
キャラ:キタロー(男性主人公)×風花
傾向:痴漢、???
使用レス数:15レス

三人称単元視点です。
視点、それから日本語の誤用はあるのか批評をお願いします。
自分なりに学んだ文章創作の知識が合ってるかどうかも、投下後に述べてみます。

もう一つ、相談というのは「このssの傾向がどういうものなのか」という物です。
物語の流れの往くまま、キャラを「踊らせる」感じで書きました。
どういう層にウケるのか、ツボはついてるのか外しているのか、それすらもわかりません。
なので暫定的な処置として、傾向の所に「???」と表記しました。

以上です。
それでは投下します。

129:練習用――黒(のエナメルのTバックを穿いた)風花さん 1/15
11/12/12 10:15:16.43 W+dHvzGy
 目の前の光景に呆然としていた。
何が起こったのかわからないくらい、頭が、働かない。

 丁寧に梱包されたダンボール箱の中にあったのは、黒い下着。
それも艶かしい光を放ち、なんだか見ているだけでも人をムラムラさせる物だった。

 山岸風花は配達の人から自分宛に届いた荷物を受け取った。
荷物を送ってきたのは森山夏紀。
いじめっ子の1人だったが、和解して友達同士の関係になった。

 風花は恥ずかしさでかあっと熱くなっていくのを感じる。
性的な興奮より現在の状況整理にパニック状態だった。
確か友達の夏紀は「プレゼントがしたい」と荷物を送ったという電話をしてきた。
それでその荷物が届いたら連絡して欲しいと言っていた。
開けてみると、エッチな下着が入っていた。
見れば見るほど、脳みそが溶けているかのようにいやらしい感情がわき起こる。

 風花は確認の余地を残さないまま、あたふたと夏紀に電話した。
3回ほどのコール音で、送り主である夏紀の声が聞こえてきた。
『おー、風花? おーっす!』
「な、夏紀ちゃん! こ、こ、これ、これ、これが……これがプレゼント?」
風花は喉の奥に溜まっている言葉をなんとか引っ張り出して声に出す。
その様子がおかしかったようで、電話の向こうからけらけらと笑う声。
『そ。え、何、風花さ、今パニくってんの?』
 風花にとって、夏紀には言いたいことが山ほどある。
どれから言っていいものか迷っている。
そうしている内に夏紀が続けて話してきた。
『ソレ穿いてさ、バッチリ決めなよ。そしたら彼氏はきっとあんたにメロメロになるね』
「待って、私と彼とはまだそういう関係じゃないよ!」
応援しているのか、おちょくっているのか、その両方なのか、明るい声の調子が聞こえてくる。
『あー、無事に届いてよかった。じゃ、これから合コンあるから切るね』
「え? あ、ちょっと待っ……」

 風花の返事を待たずに電話は切られてしまった。
残されたのは風花と、風花宛てに送られてきた荷物の中身だった。

130:練習用――黒(のエナメルのTバックを穿いた)風花さん 2/15
11/12/12 10:15:59.07 W+dHvzGy
「んー……こんな感じでいいのかな?」
風花は鏡の前で試着していた。
自分の両手で左右のおっぱいを下着の上から揉んでみる。
風花のスリーサイズはとっくに夏紀に知られている。
この下着がエッチなのか、それとも自分の体そのものが実はエッチだったのか。
鏡に映った自分の姿を見ながら思う。「意外に色気がある」と。

 現在、風花はお付き合いを始めたばかりの彼氏がいる。
彼は女子供のような弱い者を助け、真心をもって色々な人に接して仲良くしているようだ。
という事実を、風花は自分の能力を使って何度かこっそりと覗き見していてわかった。
そんな彼とは、自分が作った料理の味見役をしてくれる内に、いつの間にか特別な関係になった。

 体を反らせて首だけ鏡に向いたまま、自分のお尻を見る。
穿いている下着によって、お尻の肉がきゅっと引き締められた心地。
風花の白い素肌と、「T」みたいな形の上品な黒さの下着がコラボしたような感じだ。
なんだか裸より恥ずかしい思いがして、彼女のほとんど全ての意識がお尻に集中する。
「こんなの、恥ずかしいよ……」
両手で隠してもまだ見える部分がいっぱいある。
 こんな物穿けるわけがない。
かといって、これを捨てると夏紀は悲しむだろう。

「やっぱりダメ……。こんなの私には似合わない……」
 彼女は再び体の前面を鏡の前に向けて、彼女自身の全体の姿を確認する。
髪型がショートカットの一種っぽいので、男の子のような服装が似合う。
具体的にいえば、上半身まである青いジーンズのようなのなんか似合う。
 しかし、このいやらしい光を放って止まない下着はどう考えても自分には合わない。
とてもじゃないが、これを穿いたら学校に行けない。授業にも集中できない。そう思った。
そして彼もこんな下着なんか見た日には幻滅するだろう、そう思うと憂鬱な気分だった。
「夏紀ちゃんには悪いけど……やっぱり、やめとこ」
そう言って風花は深くため息をついたのだった。

131:練習用――黒(のエナメルのTバックを穿いた)風花さん 3/15
11/12/12 10:16:47.91 W+dHvzGy
 翌日、風花は学校に登校する為、電車の窓際に立っていた。
電車の中はすし詰め状態で、風花と同じ学校に通う生徒も多数乗っている。
車内の揺れで人を押してしまったり押されたり。他人の靴を踏んでしまったり踏まれたり。
ドアのすぐ両隣にある、縦になっている鉄棒にしっかりと手で掴んでいた。

 せめて走っている電車から街の景色だけでも楽しみたい。
そう思ってドアにある窓の外を眺めていた時、不意にお尻を触られた。
誰かが手で制服のスカートの上からいたずらしてきたようだ。
痴漢だ―風花はすぐにそう思った。

 何者かの手は風花のお尻に触るというよりは、軽くタッチしてきている。
恐らくこの時間帯を利用して、「偶然を装って」いつでも手を引っ込める感じで逃げるのだろう。
もし彼女が悲鳴や非難の声をあげても他人事のようにするつもりだと思った。
 現在、被害を受けている風花は悲鳴とか非難の声をあげる。
……といった勇気ある行動はできない。
もし悲鳴や非難の声をあげても、どちらも自分だけが恥ずかしい思いをするのではないか、そう考えていた。
それに声を出さない理由は他にもあった。

 痴漢が風花の心を読んだのか、軽くタッチする程度だった手は徐々に積極的になる。
まだ警戒気味だったが、手のひらでお尻の触り心地を確かめながら撫で回してくる。
痴漢はただ触るだけに飽き足らず、お尻の肉を揉み、お尻の割れ目のあたりを指でなぞったりもする。

 その内、痴漢が風花の耳元で囁いてきた。
「お嬢ちゃん、いやらしい下着穿いてるでしょ」
痴漢は男だった。
男の声を聞いた時、背筋が寒くなるほど風花の体は硬直した。
「Tバックでしょ? ダメだよ、お嬢ちゃんのような可愛い子が穿くなんてねぇ」
風花が声を出せないことをいいことに、耳元で荒い息が聞こえる。
 男の言う通り、風花が穿いていたパンツはTバックだった。
それも昨日、夏紀からプレゼントとして贈られた、いやらしくて黒い下着を身に付けていた。
彼女は「もしかしたら」という微かな希望があった。
自分自身のキャラと照らし合わせても、合わない、と、頭ではわかっている。
しかし「もしかしたら、これをきっかけに彼との仲が進展するかもしれない」。そんな希望に賭けていた。

 男は風花が反撃に出てこないとわかったのか、手口が露骨になってきた。
「その制服、月光館学園の生徒? 親御さんや担任の先生は何してるのかな?」
相変わらず満員電車という状況なので、今度は体を密着させてくる。
男から漂ってくる加齢臭が風花の気分を一層嫌なものにさせる。
「きれいな肌だね。それにお嬢ちゃんから良い匂いがするよ」
首筋のあたりをぬめりとした感触が襲ってくる。
舌を使って舐めたようだ。風花の全身が恐怖で震えだす。

132:練習用――黒(のエナメルのTバックを穿いた)風花さん 4/15
11/12/12 10:17:25.93 W+dHvzGy
「じゃあそろそろパンツを拝見……おやおや、これはいやらしい。エッチなんてもんじゃないよ、これは」
とうとうスカートがめくられ、男の手は直にお尻の肉を触ってきた。
肛門のあたりを指先で刺激、またはTバックそのものを上に締め上げる行為をされてしまう。
「お嬢ちゃん知らない? これSMの女王様が穿くようなベタな下着なんだよ」
 風花は自分の自尊心を立て続けに傷つけられる恥辱に黙り込んでいた。
彼女自身の怒りが頂点に達しない程度に男に言い包められている、そんな事はわかっている。
しかし、「こんな下着を穿いた自分も悪い」と頭の片隅で思っていた。
「おじさんね、時々そういったクラブに行くんだけど新米さん? 学生なのに女王様? それともM役?」
 首筋に男の生暖かい吐息がかかる。
息が微妙に早い、そして荒い。興奮しているようだ。
男の手はお尻から太腿を撫で、そして彼女のマンコにあたる部分を触り始める。
「ツヤツヤした手触りが気持ちいいね。おじさん欲情してきちゃった」
男がそういうと共に、風花は自分のお尻に硬い物が当たってきたと感じた。
その硬い物が押し付けられ、風花の肛門のあたりをいたずらに刺激してくる。
「はい、責任とってね。今からおじさんの情熱を君にあげるから―ぐあああっ!」

 突然、男が大声で悲鳴をあげた。
風花は何が起こったのかわからなかった。
自分のお尻や股間をねちっこく責めていた手が消えていたのだ。

 状況を把握しようと、後ろを振り向いてみる。
中年の男性が腕をひねり上げられ、苦痛で顔を歪ませていた。
メガネをかけていて頭は禿げ上がり、メタボな腹になっている。
どうやらこの男が痴漢の正体だったようだ。

「貴様か。女性に対し、恥辱に恥辱を与え、好き勝手にやってきた外道が……。報いは受けてもらうぞ」
「き、君! 一体何を言っているんだ!? い、いたたたたた!」
 風花の目には2人の男女がいた。
 一人は赤色が印象的な3年生の先輩だった。
炎のように赤い髪の毛、宝石のように輝く赤い瞳、胸元には可愛らしい赤いリボン。
日頃、はきはきした言葉遣いや、きびきびとした動作で学校を引っ張っている生徒会長。
男言葉が似合い、まさに「女傑」という言葉が相応しい女性だった。
 もう一人は、風花とお付き合いを始めたばかりの彼だった。
弱い者には微笑み、悪というものには敢然と立ち向かう勇気ある人間だ。
今、この状況、底知れぬ義憤に満ち溢れた彼の目は男の姿をしっかりと捉えていた。
逃げられないように、男の腕をひねり上げていたのだ。
そして彼は低い声で、それでいてはっきりと男に聞き取れるように言った。
「駅に着いたら下りてもらいましょうか」
 この2人の鋭い眼光に痴漢は怯んだ様子だった。
風花とこの男女2人の周りには、沢山の野次馬に見られていた。
好奇心に駆られた者がいたり、称賛の声をあげる者もいた。
そして大多数が痴漢に対する非難の声をあげていた。

133:練習用――黒(のエナメルのTバックを穿いた)風花さん 5/15
11/12/12 10:18:05.74 W+dHvzGy
 そこからがまた一手間だった。
男は駅で下ろされると、まず開き直った態度を見せ、自分の肩書きを誇示した。
「知り合いに凄腕の弁護士がいる」「裁判でケツの毛まで毟り取ってやる」と脅してきた。
あるいは「あれは合意の上だ」「あっちから挑発してきた」などと妄想まで言い出す。
 しかし、「下衆が」と美鶴の一喝、それから殺意を含んだ彼の目つきにまたも怯む。
怯んで、今のは嘘だ、本当はただ魔が差しただけだ、家族がいるんだ、と許しを請い始める。
風花の前で土下座までして、美鶴のブーツまで舐める行動までしたが無駄な事だった。
男は駆けつけた何人かの駅員に捕まえられ、意気消沈した様子で連れて行かれた。
 その一連の様子を見ていた風花は、なんだか男がとても哀れだと感じた。
風花の横にいた先輩は、「ああいう輩は許してはならない。許すとつけ上がるからな」と言った。
とにかく風花は自分の体を触っていた男―痴漢の呪縛からやっと解放されたと思った。
男の姿が見えなくなると、気が弱い彼女は緊張の糸が切れたようにその場にへたり込んでしまった。

「じゃ、私はそろそろ学校へ行く。2人が遅れる事は私から君達の担任に告げとくよ」
 あれから少し時間が経った。
先ほど痴漢を一喝した一個上の先輩は、彼に顔を向ける。
山岸のフォローを頼んだぞと言い、彼も承知して首を縦に振った。
風花の方にも顔を向けると、きりっと引き締まった彼女の表情がわずかに緩んだ。
「もう安心していい。今の君の状態から慮ると、登校するもよし、帰るもよし、だ」
その一個上の先輩は、もう一言付け加えた。
「ただ、もし今の気分が切り替えられそうにない、つまり『帰りたい』なら私に携帯で連絡してくれ」
この先輩が持つ「生徒会長」としての責任を担っている以上、学校の秩序を守るのは当然のようだ。
もしこの先輩に断りもなく帰ってしまったら彼女に迷惑をかけてしまうかもしれない。
「はい、ありがとうございました」
 後輩の声を聞いて安心したのか、彼女は軽く頷いて微笑みながら立ち上がる。
そしてブーツの音をカツカツと響かせながら、颯爽と歩いて行った。

 先輩の姿も遠くになって、そして見えなくなった時、ふと風花は視線を感じた。
見ると、風花の傍らにいる彼氏が自分の顔を覗きこむように見ていた。
もしかしたら本当はショックでまだ立ち直っていない? とでも言いたげな顔だった。
「あの、あなたもありがとう。おかげさまでもう私は大丈夫です」
日頃から彼に感謝しているので、自然とそういう言葉が口から出てきた。
言葉と同時に、体も彼の方に座り直して少し頭を下げた。
彼女の慎ましい振る舞いを見て、不安が混じっていた彼の表情は安堵の色を取り戻した。

134:練習用――黒(のエナメルのTバックを穿いた)風花さん 6/15
11/12/12 10:18:44.53 W+dHvzGy
「よかった、今回の痴漢の標的が風花だと知った時は驚いた」
 風花は彼の言葉をちょっと変に思った。
まるで刑事みたいに張り込みでもしていたような言い方だったからだ。
 その疑問は彼の口から答えてくれた。
「最近、『痴漢の被害が多い』って駅員さんがぼやいてたから、駅に許可もらって一緒に乗ってたんだ」
「一緒に、って、電車の中でずっと?」
彼は頷いて最近の行動を話してくれた。

 まず彼が学校が終わった後、いつものように帰り際に街の中を散歩していた。
たまたま駅員の人と世間話をした所、痴漢の被害が報告されていたらしい。
彼と風花が通う学校の生徒も狙われているという。
彼自身、生徒会に入っているので学校の治安が脅かされるのは由々しき事態だ。
 義憤を感じた彼は、生徒会長である先ほどの先輩と相談をして張り込みをする事にした。
戦闘の他に、探索の能力も併せ持つ先輩の力を頼りに犯人探しをする。
万が一、生徒会長とはいえ、女である先輩がピンチになるといけないのでボディーガード役を請け負っていた。
2人で一緒に何本も電車に乗り、巌戸台とポートアイランドを往復。
それを何日か費やした末、先輩が今日の出来事を探知したという。
満員電車な状態だった乗客の海をなんとかかき分け、犯人を捕える事に成功した。

「苦労したかいがあってよかった。風花みたいな女の子もこれで安心……風花?」
 彼の話を聞いている間、風花はなんだか面白くない気分だった。
確かに理屈では駅員の人もぼやくほど、「痴漢の被害が多い」というのは風花の周りからでも聞いていた。
だからこそ痴漢を捕まえた時、一緒に乗っていた乗客達の反応ぶりも、そして自分も納得できる。
面白くない気分なのは、彼の話を聞いていた風花自身の暗い感情だった。

 嫉妬、という言葉が風花の心の中に浮かび上がる。
戦闘はともかく、犯人を捕まえる探索の能力だけなら自分の方がはるかに優れていると不満に思う。
それなのに自分には一言も話さず、他の仲間からもそのような話は聞いていなかった。
そればかりか何日も一緒の場所、時間、思いを共有していたというのだ。

 風花の批判の矛先は彼だけではない。
先ほど先輩が去ったのも、もしかしたら生徒会長という立場を利用したのではないか。
「一緒にいるんだぞ」と誇示した優越感なのかと勘繰る思考までしてしまう。
 勿論、あの先輩にしてみれば風花と、傍らにいる風花の彼氏の2人の関係に気を利かせてくれたのはわかる。
みんなで住んでいる学生寮にいる時も、面倒を見てくれる良い先輩だ。
 しかし、本当なら学校に行くよりも、駅員の人と事件の後始末をするべきなのではないか。
それに痴漢は女の敵だ。女性専用車両まで設置されている世の中だ。
なぜ今後の防犯対策もろもろの話などで駅に留まらないのか。
なぜ同じ女である自分はのけ者か。
なぜ彼と2人だけなのか。
なぜ、なぜ……。
 何から何まで嫌な事ばかり考えてしまう。
風花はそんな自分自身が嫌だった。

135:練習用――黒(のエナメルのTバックを穿いた)風花さん 7/15
11/12/12 10:19:17.63 W+dHvzGy
「そんな大変な事だったんですね。それじゃ私たちも学校に行きましょう」
 風花は今すぐに助けてくれた彼から離れたかった。
 理由は、彼が心の中に踏み込んでくるのを拒みたかった。
人を観察している時の彼の目は鋭い。
その鋭さは探索の能力を持つ風花でさえ舌を巻くほどだ。
 今、風花の心には「見て、見て、かわいそうな私を見て」という気持ちの割合が少なくない。
悲劇のヒロインを演じるのは簡単で、同情はされる。
しかし、度が過ぎると演じているのを見破られて人間関係にヒビが入る欠点を恐れている。
そんな理屈なんて考えなくとも、彼に余計な心配はかけたくないというのが風花の本音だった。
幸い、痴漢に触られたショックはもうほとんど気にしていない。
だがもし彼に今抱えている気持ちを悟られたら、色々とおかしくなってしまうかもしれない。
彼女は、自分がいじめられっ子だった頃の経験をある意味活かしていた。

「……風花?」
 戸惑う彼を残して、彼女は一人ですたすた歩き始める。

「ああ、君か。さっきはよく痴漢を捕まえられたね、お疲れ様」
タイミングが良いのか悪いのか、駅員が戻ってきて彼に話しかけてきた。
 逃げるなら今しかない。
痴漢は捕まえる事ができたが、逆に駅員に捕まった彼を残して先に学校へと向かった。

 助けてくれた人にこの仕打ちはひどいと自覚はしている。
風花は心の中で「ごめんなさい」と思った。
そして、もう少し自分の中で抱えている気持ちの整理が着くまで待って欲しかった。
汚い「思い」と「想い」で散らかった心の中を覗かれるのは風花にとって堪えられなかった。

136:練習用――黒(のエナメルのTバックを穿いた)風花さん 8/15
11/12/12 10:20:24.70 W+dHvzGy
「ふーん、おとなしそうな風花でも結構大胆というか、色々とそういうの考えるんだねー」
 お昼時、風花は仲の良い女子2人から一緒に食べようと誘われた。
仲が良いだけでなく、同学年でもあり、一緒に戦う仲間でもある。
同じ女で、腹を割って話せる間柄だったので、昨日と今日の出来事を2人に話してみた。
まず夏紀からのプレゼント、次に痴漢に遭遇した事、その後の風花自身の対応、その対応の理由、全部話した。
 その内の1人、制服の上にピンクのニットカーディガンを着た勝ち気な女子がまじまじと見てくる。
そしてタマゴとサラダが挟まれたサンドイッチにかじりつきながら、口をもぐもぐさせた。

 今度はもう1人の金髪碧眼な少女が興味深そうに、そして割と真面目に口を開いた。
「風花さん、今話した事は他の人にも話してあるのでありますか? 例えば男性陣とか―」
「あー、ダメダメ。そんなのナンセンス。男子なんかアテになるわけないでしょ」
 先に感想を言った勝ち気な女子が話を遮り、もう1人の女子に顔を向けて首を横に振る。
「特に風花が今穿いてるパンツに鼻の下伸ばすのがオチでしょ」
勝ち気な少女の言葉にもう1人の女子は「なるほどなー」と呟きながら何度も頷く。
このもう1人の女子は、人間性がいまひとつ希薄である。
 風花はもう1人の女子にちょっと心配してしまう。
「女だけの会話」というものが、ちゃんと彼女の脳にプログラムされているのだろうか、と。

137:練習用――黒(のエナメルのTバックを穿いた)風花さん 9/15
11/12/12 10:20:58.93 W+dHvzGy
「風花ってさ、はじめて知り合った時より、今のほうがずっと活き活きしてるよ」
 勝ち気な少女が風花の方に顔を向けていて笑っていた。
サンドイッチの最後の一かけらを口にほお張り、105円のコーヒーパックを飲む。
そうして食べ物を胃に流し込んでからコーヒーが入ったパックを置いて言った。
「なんかね、恋してる女の子の顔、って感じがする。そういうの好きだよ」
 金髪碧眼の少女も、『恋してる女の子の顔』というのはよくわかりませんが、と前置きして言う。
「今の風花さんの心はとても穏やかでゆったり、でもうきうきノリノリなのが感じられます。私も好きです」

 風花はなんだか2人からかけられた言葉に嬉しかった。
目の前で一緒にお昼を共にしている2人に相談した目的。
それは単に嫌なものを吐き出したかっただけだった。愚痴だ。
それが理解を得られ、そして風花自身の今の生き方も肯定してくれた。
 嬉しくって緊張が解けたのか、急に周囲の雑音が耳に入ってくるようになった。
風花達3人に向かって、こそこそした話し声があちこちから聞こえる。
もしかして自分が打ち明けた話―特に今、風花が穿いている下着の話まで聞かれてしまったのか。
正直、心が弱かった時の彼女はこの雑音が嫌でしょうがなかった。
自分の事を悪く言っているのではないか、もし言っていたらどうしよう、と無駄に意識を割いていた。

 風花はそれらの雑音を、あえて無視して、穏やかな口調で目の前の2人に言った。
「2人とも、ありがとう。人と話すだけでこんなに気持ちが楽になれるものなんだね」
気持ちを吐き出した効果なのか、風花は今やるべき事が見えてきた。
「私、彼に謝らなきゃ。今頃どうしてるのかはわからないけど、会ってちゃんと話しないとね」
勝ち気な少女がニコニコしながらうんうんと頷く。
そして勝ち気な少女は人差し指を立てて、風花の行動に一言付け加える。
「会う前に、事前にメールで連絡してお伺い立てるの忘れずにね。親しき中にもなんとやら、って。ね?」

138:練習用――黒(のエナメルのTバックを穿いた)風花さん 10/15
11/12/12 10:21:40.15 W+dHvzGy
 放課後、風花は廊下に出て鞄を持ちながら待っていた。
幸い、彼はぞんざいな扱いに腹を立ててはいなかった。
むしろ気になる事がある、風花に会いたいと返信のメールをしてきた。
そろそろやってくるかもしれない。
気になる物は何か、それはもうすぐ答えが出るはずだ。

 隣の教室のドアが開いたかと思うと、彼の姿が現れた。
彼は風花の姿を見つけると、急いでやって来た。
「風花、お待たせ」
さりげなく微笑みかけてくる爽やかな顔を見た時、「待っていたかいがあった」と感じた。
「ううん、私も今ここに立ってたばかりだから。気になる事って?」
「それは……ここでは言えない。言えるわけない」
何か恥ずかしいのか、もごもごと口を動かす。
風花が首を傾げていると、彼は続けて話してきた。
「どこか2人っきりになれる場所ない? 誰にも邪魔されない所がいい」
「え? うーん、寮じゃダメ?」
 風花の問いに彼は首を横に振り、なぜか目を伏せた。
告白? それともエッチな事? と、そんな予想をしながら一つ提案をしてみた。
「じゃあ、料理部に来ない?」

 部室の鍵でドアを開けて、2人は中に入った。
黒板に「料理部」と大きな文字で書いた文字はまだ消されていないようだ。
掃除も一通り行っていて、テーブルの上は埃だらけ、というのはない。
部屋の中には誰もいない。
それもそのはず。部員は風花一人だからだ。
「鍵閉めてくれる?」
「え? う、うん、いいけど……」
 彼に言われた通りに風花はドアに鍵をかけた。
「ひょっとしたら」という予想がいよいよ現実味を帯びてきた。

 それで彼の方を見てみると、緊張とか興奮という感情を顔に出したような感じだった。
よく見るとその顔は、ほんのりとした感じで赤くなっている気がする。
「今朝、痴漢を捕まえて、風花と2人っきりの時に言いたかった事なんだけど……」
 彼の様子がいつもと違う。
「痴漢にいたずらされている時、風花のパンツ見ちゃった。Tバックの……」
普段、義侠心を行動で示す男前な顔つきではなかった。
異性に色々な意味で関心を持った、年相応の純粋さを秘めている雰囲気だった。
「風花が今穿いているパンツ、その……怒らないで。あの、パンツを、よく見せてくれない?」

139:練習用――黒(のエナメルのTバックを穿いた)風花さん 11/15
11/12/12 10:22:26.46 W+dHvzGy
 それから2人は調理台と調理台の間にある通路に移動する。
万が一、人が来たり、ドアの窓から見られても大丈夫なように。

 風花は言われた通りにスカートをめくって、穿いている下着を見せた。
彼はありがとうと礼を言いながらしゃがみ込むと、マンコを覆っている部分をまじまじと見てきた。
風花にしてみれば恥ずかしい気持ちでいっぱいいっぱいなのは言うまでもない。
「すごい……。こういうパンツって、あるんだ……。俺、すごくエッチな気分になってきた」
 最初は遠慮がちに指でつついてくる。
風花の気分を害したくないのか、上目遣いにちらちらと顔色を窺ってくる。
指の腹を使ってパンツの部分を上から下へ。下から上へ。
相変わらず黒く輝き、滑らかな手触りがするパンツに彼は感動しているようだ。

「匂い嗅いでいい?」
「え……はい、いいですよ」
 思わず敬語が出てきてしまった。
 探知したばかりの風花の能力によると、彼の心臓は鼓動を早めている。鼻息も荒い。
彼の脳は何億、何兆、物凄い数の情報処理が超高速で行われている。
それから男だけが持つチンコにも力が集まっている。
 肉眼で確かめてみても、彼の目はかっと見開かれている。
そのぎらぎらした目つきだって瞬きの回数なんか少ない気がする。
彼は深呼吸を3回ほど行い、たまっていたツバをごくりとのみ込む。
そしてまるで美しい物を見たかのような―否、美しいと感じてため息をこぼしているようだ。
性欲が昂ぶっているのだろうか、そうに違いない。
 最後に風花の顔色を窺ってきた後、自分の顔を近づける。
そしてやっと匂いを嗅ぎ始めた。

 彼の鼻息が当たっている。
大事な所の匂いをお気に召すだろうか、と思った。
「ごめん、もう一ついい? 舐めていい? 変なんだ。なんだか、変な気分になってきちゃった」
「う、うん……。い、いいですよ」
 彼は口を開けたかと思うと、舌を伸ばしてきた。
しかし、まだ少し遠慮がちにちろちろ出しながら、時折顔を窺ってくる。

 穿いているパンツを見せている風花にとって、おぼろげだが彼の気持ちがわかってきた。
多分、このまま一気に自分を押し倒して、欲望を大爆発させたいのかもしれない。
同じ学校の生徒、一緒に戦う仲間、人としての理性や常識。
それら全てを脱ぎ捨てて、獣のように本能を露にしたいのではないか。
「男子」ではなく、「男」になって女の体にむしゃぶりつきたいのではないか。
そうしてむき出しになった感情の赴くまま、風花の体も精神も「染めて」しまいたいのだろう。

140:練習用――黒(のエナメルのTバックを穿いた)風花さん 12/15
11/12/12 10:22:55.84 W+dHvzGy
 そんな風に欲望を爆発させず、それどころか何度も顔色を窺ってくるのはなぜか。
これも恐らく、彼が今までの人生で培ってきた、彼自身の人の良さかもしれない。
「傷つけてしまうのではないか」「でも爆発させたい」という欲求が燻っているのが想像できる。
そう思うと、相反する2つの葛藤が鎖や足枷となっているはず。
彼の気持ちをわかっていながら黙っているのは、これ以上我慢できなかった。

「あのね、違っていたらごめんなさい」
一度お伺いを立てて、相手の失礼にならないように風花は続ける。
「もしあなたが、その……私のパンツとか体を好き勝手にしたい、って望むなら……」
昨日、夏紀に電話した時の失敗は繰り返さないよう、上手く言葉を選んでいく。
「そのズボン、テント張っているのがわかるの。私でよかったら……」
ここで一度、深呼吸をして、緊張感からくる言葉の震えをなんとか抑えた。
「その溜まった欲望、受け止めてあげましょうか?」

 彼は口を半開きにして風花を見ていた。
彼女は思う。彼はどんな気持ちを抱いて自分を見ているのだろう、と。
予想したものは果たして正解で、彼の心を見事に射抜いたのだろうか。
それとも何かトンチンカンな事を言ってしまったのだろうか。
彼からの答えは―正解、だったようだ。

 風花同様、彼もまた「もう我慢できない」といった状態で下半身を露出した。
今度は風花が跪いて、彼のチンコを観察した。
一応硬くなって伸びているようだが、ぶらぶらと垂れ下がっている。
「これを擦ったり、舐めればいいの?」
彼は頷く。
「一応、聞いておきます。相手が私でいいのかな? 他の人とか……」
彼はまた頷く。またこう付け加えた。
「俺、前から『風花が良い』って思ってたんだ。妻にするならこのタイプが良いって」
慎ましい、おしとやか、控えめな性格等等、色々と風花の特徴を挙げてくる。
そして今日穿いているパンツに驚き、そのギャップというものに興奮していると言う。

141:練習用――黒(のエナメルのTバックを穿いた)風花さん 13/15
11/12/12 10:23:24.27 W+dHvzGy
「わかりました。それではよろしくお願いします」
 そう言うと彼女はご奉仕を開始した。
まず頭で覚えている知識通りに手でしごいてみる。
手でチンコを握った状態のまま、風花自身の視点から見て前後に動かす。
爪は立てない、力も必要以上に入れ過ぎないように注意する。
 そうしながら口を開けて、口内で舌を使って責める。
どう頑張ってもチンコの先っぽのカリを過ぎたばかりの所までしか行けない。
確か自分が見聞してきた経験では根元までのみ込めるはずだ。
諦めて自分ができる範囲の部分をぺろぺろしたり、しごいてみる。

「風花、気持ち良いよ。気持ち、良い。良い……そのまま、そのまま……」
 しばらくすると、突然、彼が風花の頭を両手で掴んだ。
くわえたままの状態だったので、彼女は面食らった。
 次の瞬間、「温かい」とか「熱い」といった何かが注ぎ込まれた。
彼女は声にならない悲鳴をあげたり、オエッてなったりする。
「風花、お願い。そのままじっとしてて」
「温かい」とか「熱い」といった何かは、風花の口内や食道を通過していく。
しばらくして彼が安心したようにため息をついたようだ。
彼の手によって頭を抑えつけられていたが、それもだいぶ緩くなった。
 後には口の中が青臭い液体で満たされていた。
その青臭い液体はちょっと口からこぼれてアゴを伝っていた。
風花の頭の中で一つの言葉を思い出した。
これは「精液」だった。

「ごめんね、でも風花になら俺の『想い』をもらって欲しかったんだ」
「そうだったんだ。なんか苦いね」
 これも精液が持つ作用なのか、風花は頭がぽうっとしていた。
色々と頭が正常に働かないが、なんとか彼からの言葉を返す。
「じゃあ今度はお尻も楽しもうかな」
「え?」

142:練習用――黒(のエナメルのTバックを穿いた)風花さん 14/15
11/12/12 10:23:54.16 W+dHvzGy
 風花はよくわからないまま、次の行動に移らされた。
彼にスカートを下ろされ、穿いているパンツを露にさせられた。

「そこに手ついて。足、開ける? 足も開いて欲しいんだ」
 精液の味が後を引いたまま、言われた通りにする。
彼が何をするのかと首を曲げて見ていたら、お尻に顔を埋めてきた。
「ひゃっ!? ちょ、ちょっと!」
 彼はどこ吹く風とほっぺたを使って頬ずりしてくる。
ここからじゃよく見えないが、彼の幸せそうな表情が想像できる。
「風花のお尻、むっちりしていて気持ち良い」
 さらに、何だか生温かい物が肛門のあたりに触れてくる。
それは彼の舌だった。
物凄い早さで舌を動かしてくるので、風花の体がゾクゾクと震える。
「T」の字になった形を引っ張ったり噛んだりもする。
「もしかして風花ってトイレのウォシュレットよく使ってる?」
「え? うん、使ってるけど……。でも、汚いからやめてください」
風花はトイレのウォシュレットを利用してきた過去の自分自身に感謝をした。
それから「お尻を水で洗うなんてありえない」と食わず嫌いだった自分を恥じた。
……と、思ったら、風花のお尻をご満悦状態の彼はこんな事を言ってきた。

「俺、風花の事が本当に、本当に本当に好きなんだ。本当に好きな人のパンツにウンコや紙なんか付いてたってそんなの気にしないよ」

 風花は他人の世界を探検する為に本を読む。
主人公が恋人役に語りかける愛の言葉とか告白のシーンによく感情移入をする。
それらのセリフや、登場人物の抱える気持ちを考えると胸が熱くなる。
特に白馬に乗った王子様が囚われのお姫様を救う物語は女の子の憧れだろう。
 それらのきれいな思い出に対し、今、彼の言ったセリフと彼なりの自分に対する想い。
次々ときれいな思い出の数々をゴボウ抜きにしていって、見事一位の座に輝いた。
事実は小説よりも奇なり。
途端に彼への想いは複雑な気分になった。

143:練習用――黒(のエナメルのTバックを穿いた)風花さん 15/15
11/12/12 10:24:28.42 W+dHvzGy
「やばい、また勃ってきた。一度でいいから風花にこれもやりたかった」
 言うや否や、風花のお尻の肉と肉の間にチンコを挟む。
風花としては棒状の物がヌルヌルしていて、何かすごく早く動いていると感じる。

 風花は思う。彼はどんな気持ちで私のお尻―と、下着を楽しんでいるのだろう、と。
風花側の気持ちは、彼への想いは強くなったのか弱くなったのか、よくわからない。
下着を送ってきてくれた夏紀にはなんて言えばいいのだろう。
お昼時にご一緒した友達であり、仲間でもある女子達にもなんて言えばいいのだろう。
あの時、気を利かせてくれた生徒会長は今頃、自分の能力を使って覗き見しているのだろうか。
それから痴漢行為をしてきた男は、取調べ室で刑事さん相手に風花の下着の話でもしているのだろうか。

「風花、イく……っ、出すよ……っ!」
 2度目の射精。
自分のチンコをお尻の肉と肉の間に挟みながらイったようだ。

「風花、好きだよ」
 彼は風花の左右のおっぱいをわしづかみにしながら体を密着させてくる。
彼女の首筋のあたりにアゴを乗せ、そのあたりを何度も口づけしてくる。
相変わらずまだ腰をゆっくり動かしながら、溜まっていた欲望を燃やしているようだ。
「まだ足りないよ。あと2回はやりたい。アソコを覆っている部分に出すのと、パンツそのものでチンコをしごきたいんだ」

(なんか、微妙な気分……)
風花は心の中で呟きながら、我ながら変な顔をしたのだった。

この出来事がきっかけとなって、Tバック師匠―女教皇ペルソナのスカアハはめでたく生まれたのだった。

おわり

144:練習用――黒(のエナメルのTバックを穿いた)風花さん 終
11/12/12 10:25:16.23 W+dHvzGy
投下終了です。
批評よろしくお願いします。

このssを書くにあたって、自分が持っている知識の確認もさせてください。
・「~してくる」「~してきた」等は、相手から自分の方に向かって来る行為や動作全般を指す
→もしかしたら主語や固有名詞である「彼」「風花」「先輩」などを省ける?

・「履く」は靴(普通の靴・ハイヒール・ブーツ等)に、「穿く」はズボンやパンツに用いる

・「驚く」等の言葉は受け身の表現に用いられる
→「驚かされる」と書くと意味を強める表現になる。

・このssの中で、4レス目の9行目「男の生暖かい吐息」としたのはこういうプロセス
→「生暖かい」は、中途半端に暖かいという意味。
→「吐息」なので気体になっている物っぽい。「気温」を指している感じがする。
→「気温」を指す気体が「男」から出ているので、「生暖かい」としよう。

・同ssの中で、14レス目の10行目「何だか生温かい物」としたのはこういうプロセス
→「生温かい」は辞書(新明解国語辞典第六版、Yahoo!辞書)には載っていない。
→しかし、パソコン(VISTA)の変換機能では「生温かい」と変換できる。
→恐らく固形になってる状態の物に使われるかもしれない。
→「暖かい」は気温を指し、「温かい」は固形や液状を指す場合が一般的である。
→固形になっている物を指すので「生温かい」としよう。

ちなみに「黒○○」がヤンデレ等のキャラの事を指すのは知っているつもりです。
こんな感じのタイトルにした目的は、単にカッコで遊んでみたかったからです。
まだまだ修行中の身ですが、この辺の回答もお願いします。
まだ生まれて間もない知識ですみません。

145:名無しさん@ピンキー
11/12/12 23:28:23.97 glMG2aKN
助言できませんが、上げておきます。

146:名無しさん@ピンキー
11/12/13 02:07:20.16 pMl2zZPA
>>128
原作をまったく知らない人間だが、読ませてもらった。なので原作を知らなくても語れる範囲のことだけ言及する。

>もう一つ、相談というのは「このssの傾向がどういうものなのか」という物です。
>物語の流れの往くまま、キャラを「踊らせる」感じで書きました。
ここらへんのくだりは、何が言いたいのか理解できなかった。
まず(ここでは痴漢やTバックのような)物語・シチュありきで、その中にキャラを登場させたってこと?
解釈に自信が持てないので、コメントは差し控えさせていただく。


>>144について。
>・「~してくる」「~してきた」等は、相手から自分の方に向かって来る行為や動作全般を指す
省ける? と聞かれても……例えば>>131の、
>まだ警戒気味だったが、手のひらでお尻の触り心地を確かめながら撫で回してくる。
この重文では既に主語に当たる痴漢男が省略されてるね。そんな感じでいいんじゃない。

あと、ちょっと細かい話になるんだが、「~してくる」を品詞分解すると、
「し」→動詞の連用形 「て」→「来る」の添字 「くる」→「来る」の補助動詞としての用法
になる。区切りは「~てくる」「~てきた」が適切。
だから、この表現の用法についてより詳しく知りたいなら、「来る」を辞書で引くといい。

>・「履く」は靴(普通の靴・ハイヒール・ブーツ等)に、「穿く」はズボンやパンツに用いる
辞書(明鏡国語辞典)を引いてみたらそのとおりだった。語源は同じらしい。
あんまり関係ないけど、ニーハイソックスはどっちを使うべきなのか、というのが個人的には疑問。

>・「驚く」等の言葉は受け身の表現に用いられる →「驚かされる」と書くと意味を強める表現になる。
受動態になった結果、強調される体言が入れ替わるだけじゃないかな。

>・このssの中で、4レス目の9行目「男の生暖かい吐息」としたのはこういうプロセス
>・同ssの中で、14レス目の10行目「何だか生温かい物」としたのはこういうプロセス
正直まったく気にしてなかった。生には副詞用法あるし、生温かいも間違いではないと思う。
ただ、字面に「生温(なまぬる)い」を連想させるところがあるけど。

>ちなみに「黒○○」がヤンデレ等のキャラの事を指すのは知っているつもりです。
おれの考えるシニフィエだと「黒●●」は腹黒いの黒で、ヤンデレよりは指してる範疇が広い。


その他文章表現について気になったところを。
・ちんこだのまんこだのは話し言葉だから、それらを書き言葉・三人称視点地の文に置くと浮く。

>>130
>具体的にいえば、上半身まである青いジーンズのようなのなんか似合う。
これはオーバーオールのことだろうか。具体的と前置きしている割には持って回った言い方という印象。

>>132
>肛門のあたりを指先で刺激、またはTバックそのものを上に締め上げる行為をされてしまう。
これはTバックを引っ張り上げて生地を食い込ませているという事かな。
ちょっと目が止まってしまった。明瞭な表現ではないと思う。

>>136
>このもう1人の女子は、人間性がいまひとつ希薄である。
これは金髪碧眼の女子が、年頃の女の子にしてはデリカシーを欠いている、ということを言いたかったのかな。
それなら「人間性が希薄」というとイマイチ通じない。前後の台詞を読む限り、そこまで非人間的な印象は受けないけど。
もしかして原作だとこの金髪娘は人外だったりする? そういう背景を踏まえてるならば、まだ理解できる。

>>143
>風花は心の中で呟きながら、我ながら変な顔をしたのだった。
前後の流れから推測すると、これは風花が「あーあ私変な顔してるなぁ」って思ったって状況を描写したいんだよね。
おれの推測が正しいなら、この表現はちょっと手直しが必要。

147:名無しさん@ピンキー
11/12/13 02:35:17.90 rrQIO5+n
>>144
『ペルソナ3』は未プレイ

1.視点
(1)
三人称風花視点で書かれているとのことだが、ところどころ三人称多元の文章になっている。
風花のことを<彼女>と表現した文章がそれにあたる。

たとえば、
>>130の14行目、<彼女のほとんど全ての意識がお尻に集中する。>
>>130の20行目、<彼女は再び体の前面を鏡の前に向けて、彼女自身の全体の姿を確認する。>
>>133の12行目、<気が弱い彼女は緊張の糸が切れたようにその場にへたり込んでしまった。>
>>133の最終行、<彼女の慎ましい振る舞いを見て、>
>>135の14行目、<彼女は一人すたすた歩き始める。>
>>137の16行目、<心が弱かった時の彼女はこの雑音が嫌でしょうがなかった。>
等、他にもあるが、風花視点なら「彼女」ではなく「風花」とした方がいい。
「彼女」とすると、完全に第三者のことを描写している文章になってしまう。

そして、<風花の>、<風花は>といちいち書かなくていい場面もある。
>>130の14行目は、
<なんだか裸よりも恥ずかしい思いがして、ほとんど全ての意識がお尻に集中する。>、
>>130の20行目は、
<再び体の前面を鏡の前に向けて、全体の姿を確認する。>、
これで充分。

三人称単元で書かれている文章は、特にことわりがないときは視点となっている人物が主体なので、
人名を省略できるときが多い。
また、日本語は主語が省略されていた方が自然に見える場合が多い言語なので、
行為の主体がはっきりしている場面で人称代名詞や人名を連発すると読みづらくなる。

(2)
それに関連して、<風花にとって>、<風花としては>という使い方がおかしい。

>>129の21行目、<風花にとって、夏紀には言いたいことが山ほどある。>
>>139の30行目、<穿いているパンツを見せている風花にとって、おぼろげだが彼の気持ちがわかってきた。>
>>143の3行目、<風花としては、棒状の者がヌルヌルとしていて、何かすごく早く動いていると感じる。>

>>129の21行目は、<風花にとって>という部分がまるまるいらない。
>>143の3行目も同じく、<風花としては>と<感じる>が不要。

どうも、作者が「~にとって」「~としては」の使用方法をよくわかっていない印象を受ける。
「~にとって」や「~としては」という表現は、立場や視点を強調するものだから、
その言葉の裏には「他の人は違うかもしれないが」というニュアンスが含まれている。

けれど、>>139の30行目の文章はそういう意味合いを含んでいないので、<風花としては>はおかしい。
せめて<風花は、(中略)と感じる。>とすべきだが、この場合も主語は省略できる。
<棒状の者(「もの」または「物」の誤り)がヌルヌルとしていて、何かすごく早く動いている。>で充分。

(3)
また、三人称単元になっていないと感じるのには、
学校で一緒にお昼を食べていた風花の友達二人を、<勝ち気な女子>、<金髪碧眼の少女>と表現し、
終始名前で呼ばないことも影響していると思う。
視点が風花であるのに、かなり親密な仲の友達を最後までずっと名前で呼ばないのには違和感がある。

<勝ち気な女子>や<金髪碧眼の少女>という表現を続けると、
物語の内側にいる語り手が名前を知らない人物について述べているか、物語の外側に語り手がいるか、
そのどちらかという印象を持たれやすい。
原作で名前がついてない二人なのかもしれないが、
こういう書き方をすると不自然だと思われる場合もあるということは意識していた方がいいかもしれない。

148:名無しさん@ピンキー
11/12/13 02:36:17.80 rrQIO5+n
2.「~してくる」「~してきた」という表現を使ったとき、主語や固有名詞を省けるか

場合による。
行為主体が明かなときは省略できるが、混乱を招きそうなときは省略できない。
大まかに言うと、直前の文章と行為主体が同じときは省略できることが多いが、
直前の文章と行為主体が違うときに省略してしまうと、混乱が生じやすい。

たとえば、
>>131の17行目、<手のひらでお尻の触り心地を確かめながら撫で回してくる。>
これは直前の文章の主語が痴漢の<手>だったので、
痴漢の動作が続いているということで新たに主語がなくてもスムーズに読める。

けれど、
>>139の4行目、<彼は(中略)、マンコを覆っている部分をまじまじと見てきた。>
この場合は、直前の文章で風花が行為の主体となってスカートをめくっており、
行為の主体が変わっていることから、<彼>を省略することはできない。

なお、省略できるかどうかについて述べたが、
省略できるところは絶対に省略しなければいけないと言っているわけではない。


3.「履く」と「穿く」

靴など、足につけるものには「履く」、
ズボンなど、足をとおして下半身につけるものには「穿く」を使う。
この認識で合っているが、辞書に載っていることなので、できれば自分で辞書にあたってほしい。


4.「驚く」と「驚かされる」

「驚かされる」と書くと意味を強める表現になる、という認識は、厳密に言うと正しくない。
「驚かされる」は、「驚く」という自動詞の使役受身。

また、「驚く」が受身の表現に用いられるというのも正しくない。
人間の意思ではコントロールできない感情を表す動詞ではあるが、「受身の表現に用いられる」わけではない。

使役受身というのは、「お使いに行かされる」というように、
あることを強制されてやっているということを被使役者の側から表現したものだから、
人間の意思でコントロールできない感情を表した動詞に使役受身を使うと、
否応なく感情が喚起される、というようなニュアンスが加わる。

なので、結果的に意味を強めたような効果が出るという、感覚的な部分では間違っていない。
けれど、文法的な理解としては不正確。

149:名無しさん@ピンキー
11/12/13 02:37:47.46 rrQIO5+n
5.「生暖かい」と「生温かい」
(1)
各々の表現を用いたプロセスを説明してくれているが、
要するに、「生暖かい」と「生温かい」はどう使い分ければいいのか、ということだよね?

「暖かい」は、「暖かい部屋」「今日は暖かい」など、主に気温に関することに使う。
「温かい」は、「温かい料理」「心が温かい」など、物体や心に関することに使う。

使い分けを迷った時は、対義語を考えてみるといい。
「暖かい」の対義語は「寒い」。
「温かい」の対義語は「冷たい」。

(2)
これをそれぞれの文章にあてはめて考えてみると、
<男の吐息>の温度が低かった場合は、<男の寒い吐息>ではなく、<男の冷たい吐息>になる。
また、<何だか生温かいもの>の温度が低かった場合も、<寒いもの>でなく、<冷たいもの>になる。
よって、本来はどちらも「生温かい」を使うのが正しいのだと思う。

(3)
けれど、芥川龍之介の『偸盗』なんかでは、
<相手の血が、生暖かく彼の手にかかったのを感じた。>という具合に、
「温」の字をあてるべき箇所にも「暖」の字を使っている。
また、「生温かい」は本来「生温(なまぬる)い」が正確な使い方だと思うが、
「生温かい」という表現が一般的に使われてきているし、小説の中でも散見されるので、間違いではない。
なので、両者の使い分けをそこまで気にする必要はないと思う。


6.文章
文章が不正確な箇所が多く、こなれていない印象を受けた。

(1)主語と述語が対応していない。
たとえば、>>134の28行目、<それなのに自分には一言も話さず、他の仲間からもそのような話は聞いていなかった。>
前半の<それなのに自分には一言も話さず>の主語は「彼」、
後半の<他の仲間からもそのような話は聞いていなかった>の主語は「風花」なのに、
後半で主語が変わっていることを明記していないから、後半も「彼」が主語のままのように読めてしまう。

>>135の8行目、<度が過ぎると演じているのを見破られて人間関係にヒビが入る欠点を恐れている。>
このひとつ前の文章が<悲劇のヒロインを演じるのは簡単で、同情はされる>なので、
<度が過ぎると(中略)人間関係にヒビが入る>の主語は、前の文章から引き続いて<悲劇のヒロインを演じること>のはず。
けれど、<欠点を恐れている>と、いつの間にか主語が風花になっている。

このように、言いたいことはなんとなくわかるが、
ひとつの文章の中で主語と述語が正しく対応していないため、とても読みにくい。

また、
>>132の下から3行目、<風花とこの男女2人の周りには、沢山の野次馬に見られていた。>
ここは、<風花とこの男女2人の周りには、沢山の野次馬がいた。>
もしくは、<風花とこの男女2人は、沢山の野次馬に見られていた。>
でないとおかしいし、

>>134の25行目、<面白くない気分なのは、彼の話を聞いていた風花自身の暗い感情だった。>
ここを<面白くない気分なのは>と書き出したなら、<風花だった。>など、人で受けないとおかしい。
風花が納得していないことの中身を説明したいなら、
<面白くないのは、彼の話を聞いて湧き上がってきた自分の暗い感情だった。>
というような文章になるはず。

同じような観点から、
>>134の4行目、<その疑問は彼の口から答えてくれた。>
>>135の3行目、<理由は、彼が心の中に踏みこんでくるのを拒みたかった。>
等の文章もおかしい。

150:名無しさん@ピンキー
11/12/13 02:38:48.35 rrQIO5+n
(2)
助詞の使い方がおかしい。
>>130の7行目、<風花はお付き合いを始めたばかりの彼氏がいる>→<風花には>
>>131の27行目、<彼女は(中略)微かな希望があった>→<彼女には>
>>137の9行目、<風花はなんだか2人からかけられた言葉に嬉しかった>→<言葉が嬉しかった>または<言葉に嬉しくなった>

(3)
「~っぽい」や「感じ」、「あたり」といった曖昧な表現、
そのものずばりを言い表さずに読み手のフィーリングに頼る表現はなるべく使わない方がいい。

>>130の21行目、<ショートカットの一種っぽい>
この表現だと、では具体的にどのような髪型なのか、読み手には伝わらない。
二次だからそのあたりの共通認識はあるのだろうが、SSの文章としては舌足らず。
せめて<ショートカットの一種のような、>として、そのあとに具体的な描写をするべき。

また、>>138の下から8行目、<緊張とか興奮という感情を顔に出した感じ>は、
<感じ>という表現に逃げない方がいいし、
>>138の下から7行目、<ほんのりとした感じで赤くなっている>の場合は、
<感じ>という言葉は不要。<ほんのりと赤くなっている>で充分。

そして、>>143の下から8行目、
<彼女の首筋のあたりにアゴを乗せ、そのあたりを何度も口づけしてくる。>
これも、最初の<首筋のあたり>はわかるが、同じ文章内で<そのあたり>を使うのは避けた方がいい。
それから、単純に疑問なんだけど、首筋のあたりにアゴの乗せていたら、同時にそこへ口づけはできないよね?
具体的にどういうことになっているのか、絵が想像できない。
<そのあたり>が指しているのは、文法的には<首筋のあたり>というということになるけど、
そうではなく、「首筋にアゴを乗せた状態で口づけをしたときに触れる箇所」のことを<そのあたり>と表現しているなら、
それは怠慢だと取られてもしょうがない。
「うなじ」や「耳の裏」、「髪の生え際」など、<そのあたり>に取って代わる表現はいくらでもある。

(4)
その他、長くなったので、簡単に指摘していく。

>>129の14行目、<確認の余地を残さないまま>
その1行前で<見れば見るほど>と荷物の中身を確認しているし、なにより、確認するために夏紀へ電話したのでは?

>>130の22行目、<上半身まである青いジーンズのようなのなんか>
表現が稚拙。それに、「オーバーオール」や「サロペット」で通じる。

>>131の9行目、<お尻に触るというよりは、軽くタッチしてきている>
<触る>と<タッチ>の意味はほぼ一緒。
違いを出したいなら、<タッチ>を「撫でる」や「さする」などの表現に変えた方がいい。

>>132の4行目、<肛門のあたりを指先で刺激、またはTバックそのものを上に締め上げるような行為をされてしまう。>
「または」というのは、「A or B」の意。
ここでは、<肛門のあたりを指先で刺激>されることと、<Tバックそのものを上に締め上げる>こと、
この両方をされているのだから、<または>はおかしい。

>>139の14行目、<探知したばかりの風花の能力によると>
<探知したばかりの>が<能力>にかかっている。
<探知したばかり>なのは「情報」のはず。

>>141の14行目、<彼女は声にならない悲鳴をあげたり、オエッてなったりする。>
表現があまりにも幼い上、視点が定まっていないため、文体が破綻している。


全体的に文章が洗練されておらず、推敲が足りないと感じた。
自分が今どんな文章を書いているのか、視点はどこにあるのか、主語と述語は噛み合っているか、ちゃんと意識した方がいい。
そして、もっと最適な文章はないのか、あれこれ考えてみる作業を増やした方がいいと思う。

151:名無しさん@ピンキー
11/12/13 02:40:02.12 rrQIO5+n
7.傾向について
(1)
傾向に関しては、よくわからない。
だが、キャラの心理状態や人間関係に重きを置いたSSではないので、
下着という小物を使ったプレイにフェティシズムを感じる人なら、良いと思うかもしれない。

(2)
個人的には、キャラに魅力を感じなかった。
まず「彼」に関しては、<弱い者には微笑み、悪というものには敢然と立ち向かう勇気ある人間>とされているが、
そんな彼が痴漢にあったばかりの女の子に、下着に対するフェティシズム全開のプレイをするという流れが不可解。
キャラが変貌する動機が不十分で、うまく心理に乗っていけない。
理性や常識を<全て脱ぎ捨てて、獣のように本能を露にしたいのではないか>と説明されているが、
普通の男性の理性はそんなに脆くないのでは?
「俺の『想い』をもらって欲しかった」と行って口の中に射精するのも、ただの自分勝手な男の言い分にしか読めない。

そして「風花」に関しては、キャラが定まっていないように感じた。
<慎ましやか>と形容されるようなキャラなはずなのに、
口淫をしている際、<確か自分が見聞きしてきた経験のでは根本までのみ込めるはずだ。>と、
どこのAVで仕入れてきたんだという知識を披露している。
かと思ったら、その直後には口の中に出されてしばらくしてようやく<これは「精液」だった。>と気づいている。
彼女がどんなキャラなのか、よくわからない。
人物造形をしっかり行わず、物語に都合よく行き当たりばったりで書いているように見える。

(3)
また、視点に関係することでもあるが、「チンコ」や「マンコ」といった表現は、風花視点のSSにはそぐわない。
個人的に「チンコ」「マンコ」と書かれるとそれだけで萎えるのだが、それは好みの問題でもあるし、
ギャグやバカエロ、頭の中がエロでいっぱいの中学生男子や、男を馬鹿にしきったビッチの女の子が語り手のSSなら
うまくはまる場合もあるから、「チンコ」「マンコ」という表現が即NGというわけではない。

けれど、このSSの視点は風花で、文体というのは視点や語り手に引きずられるものだから、
<慎ましやか>な風花の語りに「チンコ」「マンコ」という表現はとても不自然。

描かれている精液の量も多すぎるし、全体的にどうにも童貞中学生男子の妄想という印象が拭えない。


読み手の顔色を窺ったり、受けを狙ったりして書く必要はないし、
自分の性癖に従って好きなように書けばいいと思うが、細部はきっちり詰めた方がいい。
そして、二次でやるからにはキャラ造形をしっかり行うのは必須だと思う。

傾向やジャンルに関しては詳しくないので、そこは他の方にまかせる。
長文スマソ。

以上

152:128
11/12/14 17:27:57.26 QEKiqT9O
>>145,>>146,>>147-151
今回もありがとうございます。
やはり「チンコ」「マンコ」という表現はダメでしたか。
それから風花以外の登場人物の名前も書く必要があるんですね。
「これ試作品だから」ってんで、そのまま読み手にお出ししなくてよかったとつくづく思います。
今後、文章を書いていく上での糧にします。
批評の内容を消化しながら、その内本来投下すべきスレに投下したいと思います。

……ただ、感謝しているものの、自分は「文章を推敲する」というものがよくわかっていません。
改めて上の文章の出来事を記した後出しスケジュール(便宜的にこう名づけてます)によると、このような感じです。

・ある程度文章を書き、音読してみる
・一通り書き上げた後、文章を「寝かせる」
・一通り書き上げた文章中の表現を見直してみる。改めて音読してみる

質問続きで悪いのですが、「推敲する」という方法というのはどんな物なのですか?

153:名無しさん@ピンキー
11/12/14 22:48:14.43 s0vhQpmz
ここは具体的なSSに対してコメントを寄せるスレ。
そういう一般的な話題について知りたいのなら、
SS書きの控え室スレでも行って過去ログ読むなりROMるなりするかし。

154:名無しさん@ピンキー
11/12/14 22:49:24.31 tFxO/3OO
横からだけど上で抜粋されて訂正されてる行為、これ自体が推敲すると言う事。
推敲と言っても色々あるので本来の意味は検索したほうがいい。

んで、今>>152に必要なのはどうしてこれが訂正しないといけないかって知識じゃないかな。
本を読んで何度も書いてたら、いつかはわかってくるんだけど時間はかかるかも。

155:128
11/12/15 10:37:19.07 wdJIetb/
>>153,>>154
レスありがとうございます。
なんだか野暮な事言ってすみません。
知りたい事はもう十分です。
ありがとうございました。

156:名無しさん@ピンキー
11/12/22 14:39:38.28 2YQmxLZM
皆さん、いつもお世話になっています。
以前投稿したエロパロなのですが、
是非批評をお願いします。

・二次創作
・『みえるひと』(ガク×姫乃)無理矢理?
・4~8レス程度

157:名無しさん@ピンキー
11/12/22 14:40:59.60 2YQmxLZM
「この、奪われた悲しみ・・・・・・!」
男の体がふっと浮き上がり、2M先まで吹き飛んだかと思うと地面に崩れ落ちた。
地味な顔に似合わない巻き毛を振り乱して派手な服を着た女が駆け寄り、
白目を剥いて気を失った恋人の体を揺さぶる。
彼女はおろおろと人気のない住宅街の一角を見渡した。
周囲にはブロック塀と静まった道だけで誰もいない。
女は泣きそうな顔でバッグから携帯を取り出し、
震える手で番号を押して電話をかけ始める。
その慌てた様子に、手元にあったピコピコハンマーを交互に見て反省する。
しまった、やりすぎた。
手加減したつもりだったのに思ったより飛距離が出てしまったようだ。
・・・・・・・まあいいか。倒れた武という奴が病院の世話にならないことを祈ろう。
お嬢さん、すみません。
「ツキタケ、行くぞ」
コートを翻して、事を起こした当事者はゆらゆらと歩き出した。
自分の横を歩く弟分のツキタケは後ろを振り返ると
「ご愁傷様です」
 と、同情した声で呟いた。
 路地裏から離れると、商店街が見えてきた。
スピーカーから流れる『ジングルベル』と街灯の間に飾られたイルミネーション。
クリスマス一色になった商店街を、白いファーがついた枯草色のコートを着た陰気な男と、
赤いマフラーに白のつなぎ姿の小柄な少年は連なって歩いていく。
右目を前髪で隠し、長身を丸めて猫背気味に歩いているコートの男はガク。
派手な飾り付けをされた店には興味を持たず、無表情にひたすら前を見すえていた。
彼の横で両端がはねた茶髪にマフラーをつけた少年はツキタケ。
子供らしく店内のディスプレイを興味津々に眺めていたが、
ガクが歯を剥き出してクリスマスムードを露骨に嫌がっているのに気付き溜息をついた。
「アニキ、大人気ないですよ」
ツキタケは黙々と歩を進めるガクをいさめた。
「さっきは普通の一般人に殴りかかるし。何も軽傷を負わせるほどの罪じゃないでしょ」
「人前でイチャイチャしているのが悪い。お前は子供だから分からないんだ」
 ガクは身を震わせて叫んだ。
「彼女とクリスマスを楽しめない、この悲しみ・・・・・・!」
 手にモグラ叩きに使用するようなピコピコハンマーを出現させ、ガクは辺り構わず振り振り回した。

158:名無しさん@ピンキー
11/12/22 14:42:36.19 2YQmxLZM
ピコピコピコピコピコ・・・・・・・
ガクは懲りもせず、また遭遇したカップルの男の頭を叩き始めた。
「いてっ、なんだよこれ」
被害者は訳もわからず頭を押さえている。これだけ悪ふざけをしても周囲の人が、
自分に好奇の目を向けることはない。
彼らは“陽魂”と呼ばれる他者を思う気持ちや、強い志など陽性の思いで留まった霊だ。本来陽魂は生者に触れることはできない。しかしガクの場合は、破壊衝動を覚えると生者に害を成す事ができる“陰魄”に近付く。
一見普通のピコピコハンマーはガクの破壊衝動を具現化したもので、願えばその姿はトンカチや巨大な木鎚に変化することもある。
霊が見えたり、声が聞こえたりする者には当然、霊感がない者にもガクは攻撃をすることができる。
「いいじゃないですか。今年はねーちゃんやうたたか荘の皆で過ごせるでしょう?」
 ぴくりとガクは攻撃を止めて、可憐な姫乃の姿を思い描く。
そうだ。きっと彼女とならクリスマスは素晴らしい一日になる。脳内で赤いミニスカートとブーツからのぞく白い太腿にボンボンのついた肩出しスタイルの姫乃が、サンタ帽をかぶってガクに笑いかけた。
「ひめのんのサンタ服姿・・・・・・最高にイイ」
ぽっと頬を染めてガクはひとりごちた。そうと決まれば話は早い。
「よし、ツキタケ。ひめのんにサンタ服を贈るぞ」
「えっ」
「楽しみだな~」
「アニキ、そんなことしたらまたねーちゃんにひかれますよぉ」
後ろでぼやいているツキタケを連れ、ガクは近場のドン・○ホーテに向かうことにした。
品物で溢れた店内を進み、八階のコスプレコーナーまで行くと、店内にはメイドにナース、果ては透けたランジェリーまで様々な衣装が多種多様に置かれていた。
「ほう・・・・・・・」
サンタ衣装よりも刺激の激しい衣装に思わず目を奪われる。ガクが悶々と妄想に励んでいる頃、奥の通路にいたツキタケが呼ぶ声がした。
「どうした」
「アニキ、これ何に使うんですかね?」
道行く商品をすり抜けて来たガクは度肝を抜かれた。
ツキタケが指さした先にはローターやバイブといった、所謂大人の玩具が並べられていた。
もっと分かりにくい所に置けよ!
思わず心の中でツッコむ。ガクはゴホンと咳払いした。
「あー・・・・・・これは、だな。女性を喜ばせるものだ」
ツキタケを見ると、へぇ~と目を皿にしている。
「そうなんすか。あ、それならねーちゃんにも」
 恐ろしい提案をしてくるツキタケはまだ小学生なのだ。
高校生の女の子にこんなの贈ったらただの変態だろうが!
「ツキタケ、いいから早くこっちへ来い」
ガクの切迫した様子に気付いたのか、ツキタケは大人しく従ってくれた。
ああ、なんだかどっと疲れてしまった。
早くひめのんに会ってなでなでしてもらおう。
「あれ?」
 再び声をあげるツキタケに、今度は何だと顔を上げる。
そこには見知った白髪頭が、怪しげな玩具を手にしげしげと眺めている姿があった。
「おい貴様、こんな所で何をしている」
ガク達が住むうたかた荘には、ガクのように地上に留まっている陽魂や、時折普通の人間も住んでいる。後者は管理人の明神という白髪にサングラスをかけた男と、ガクの運命の相手である姫乃だけが今のところうたかた荘に住む生者だった。
 ガクは体から魂を溢れさせながら、臨戦状態で明神に問いかける。
明らかに動揺して目を反らす白髪の男を見ていて、ガクははっと思い立った。
「まさかその卑猥なものを、ひめのんに贈る気じゃないだろうな!」
「・・・・・・・」
 全身で肯定しているような明神に、ガクは自分の中で何かが切れた音を聞いた。
叫びながら巨大な木槌を振り上げて明神に向かっていく。
「分かった、言うから!とりあえず落ち着けーー!」
 明神の説明は、ガラスのように繊細なガクの心を粉々に打ち砕いた。
話し合いの甲斐もなく、ガクによって店内がめちゃくちゃに荒らされた後、三人はぼろぼろになりながら女性用のサンタのコスチュームを一着買って帰った。
外を出ると、空はすっかり暮れていた。
三人は始終無言で歩を進め、ようやく二階まである木造建築のボロアパートであるうたかた荘に着いた。
「お帰りなさい!」
 三人は玄関先でセーラー服の上にカーティガンを羽織った姫乃に笑顔で迎えられた。
「あれ?三人一緒なんて珍しいね」
「・・・・・・・まぁ、ちょっと色々あってね。ただいま、ひめのん」
 明神が苦々しくほほ笑む中、ガクは口から魂が抜けた人形のように動かない。
「ガクリン、大丈夫?」
姫乃に心配そうな声をかけられたが、ガクは目を反らしてただ頷いた。


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