11/12/12 10:20:24.70 W+dHvzGy
「ふーん、おとなしそうな風花でも結構大胆というか、色々とそういうの考えるんだねー」
お昼時、風花は仲の良い女子2人から一緒に食べようと誘われた。
仲が良いだけでなく、同学年でもあり、一緒に戦う仲間でもある。
同じ女で、腹を割って話せる間柄だったので、昨日と今日の出来事を2人に話してみた。
まず夏紀からのプレゼント、次に痴漢に遭遇した事、その後の風花自身の対応、その対応の理由、全部話した。
その内の1人、制服の上にピンクのニットカーディガンを着た勝ち気な女子がまじまじと見てくる。
そしてタマゴとサラダが挟まれたサンドイッチにかじりつきながら、口をもぐもぐさせた。
今度はもう1人の金髪碧眼な少女が興味深そうに、そして割と真面目に口を開いた。
「風花さん、今話した事は他の人にも話してあるのでありますか? 例えば男性陣とか―」
「あー、ダメダメ。そんなのナンセンス。男子なんかアテになるわけないでしょ」
先に感想を言った勝ち気な女子が話を遮り、もう1人の女子に顔を向けて首を横に振る。
「特に風花が今穿いてるパンツに鼻の下伸ばすのがオチでしょ」
勝ち気な少女の言葉にもう1人の女子は「なるほどなー」と呟きながら何度も頷く。
このもう1人の女子は、人間性がいまひとつ希薄である。
風花はもう1人の女子にちょっと心配してしまう。
「女だけの会話」というものが、ちゃんと彼女の脳にプログラムされているのだろうか、と。