エロパロでエロネタ書いて叩かれた 原稿用紙5枚目at EROPARO
エロパロでエロネタ書いて叩かれた 原稿用紙5枚目 - 暇つぶし2ch133:練習用――黒(のエナメルのTバックを穿いた)風花さん 5/15
11/12/12 10:18:05.74 W+dHvzGy
 そこからがまた一手間だった。
男は駅で下ろされると、まず開き直った態度を見せ、自分の肩書きを誇示した。
「知り合いに凄腕の弁護士がいる」「裁判でケツの毛まで毟り取ってやる」と脅してきた。
あるいは「あれは合意の上だ」「あっちから挑発してきた」などと妄想まで言い出す。
 しかし、「下衆が」と美鶴の一喝、それから殺意を含んだ彼の目つきにまたも怯む。
怯んで、今のは嘘だ、本当はただ魔が差しただけだ、家族がいるんだ、と許しを請い始める。
風花の前で土下座までして、美鶴のブーツまで舐める行動までしたが無駄な事だった。
男は駆けつけた何人かの駅員に捕まえられ、意気消沈した様子で連れて行かれた。
 その一連の様子を見ていた風花は、なんだか男がとても哀れだと感じた。
風花の横にいた先輩は、「ああいう輩は許してはならない。許すとつけ上がるからな」と言った。
とにかく風花は自分の体を触っていた男―痴漢の呪縛からやっと解放されたと思った。
男の姿が見えなくなると、気が弱い彼女は緊張の糸が切れたようにその場にへたり込んでしまった。

「じゃ、私はそろそろ学校へ行く。2人が遅れる事は私から君達の担任に告げとくよ」
 あれから少し時間が経った。
先ほど痴漢を一喝した一個上の先輩は、彼に顔を向ける。
山岸のフォローを頼んだぞと言い、彼も承知して首を縦に振った。
風花の方にも顔を向けると、きりっと引き締まった彼女の表情がわずかに緩んだ。
「もう安心していい。今の君の状態から慮ると、登校するもよし、帰るもよし、だ」
その一個上の先輩は、もう一言付け加えた。
「ただ、もし今の気分が切り替えられそうにない、つまり『帰りたい』なら私に携帯で連絡してくれ」
この先輩が持つ「生徒会長」としての責任を担っている以上、学校の秩序を守るのは当然のようだ。
もしこの先輩に断りもなく帰ってしまったら彼女に迷惑をかけてしまうかもしれない。
「はい、ありがとうございました」
 後輩の声を聞いて安心したのか、彼女は軽く頷いて微笑みながら立ち上がる。
そしてブーツの音をカツカツと響かせながら、颯爽と歩いて行った。

 先輩の姿も遠くになって、そして見えなくなった時、ふと風花は視線を感じた。
見ると、風花の傍らにいる彼氏が自分の顔を覗きこむように見ていた。
もしかしたら本当はショックでまだ立ち直っていない? とでも言いたげな顔だった。
「あの、あなたもありがとう。おかげさまでもう私は大丈夫です」
日頃から彼に感謝しているので、自然とそういう言葉が口から出てきた。
言葉と同時に、体も彼の方に座り直して少し頭を下げた。
彼女の慎ましい振る舞いを見て、不安が混じっていた彼の表情は安堵の色を取り戻した。


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