魔法少女まどか☆マギカでエロパロ4at EROPARO
魔法少女まどか☆マギカでエロパロ4 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
11/08/11 11:16:57.51 lOMlu/WE
>>1 スレ立てはとっても嬉しいなって

あと、480k超過か>>970過ぎたら次スレ立てましょうという感じで

3:名無しさん@ピンキー
11/08/11 12:25:57.65 W1ohZu2V
乙!
ほむほむの武器窃盗がヤクザにばれて
報復にまどかが誘拐されて
梶●一騎の娘みたいな監禁、拷問、陵辱を加えられた上
殺害されるSSキボンヌw

4:名無しさん@ピンキー
11/08/11 13:30:01.17 7fOIKgVC
もう少しラブラブチュッチュッな百合ものも投下してくれ

5:名無しさん@ピンキー
11/08/11 17:13:58.73 7fOIKgVC
変態ほむほむは、まどかが入った後の便所の個室をくんかくんか
便座ペロペロ、汚物入れの使用済みナプキンを舐めしゃぶるくらいはするよな?

6:名無しさん@ピンキー
11/08/11 17:25:07.18 pTIruqaj
まどか脱糞の瞬間時間停止発動
肛門直食い&タッパ詰め
お持ち帰りくらいはするw

7:名無しさん@ピンキー
11/08/11 18:05:42.02 ZgD3YddR
>>1
スレ建て乙~

8:名無しさん@ピンキー
11/08/11 20:45:54.32 Ip1HAs1V
直接的アッハーン描写だけでなく、その前のそれとない仕草でどれだけ色気をかもし出せるかに最近こだわっている。



9:名無しさん@ピンキー
11/08/11 22:14:35.84 pTIruqaj
直接的な残虐行為の前に、ちょっとしたやりとりで
どれだけの絶望感が描写出来るか
こだわるなw
希望は絶望の最高のスパイスだしな!

10:名無しさん@ピンキー
11/08/12 00:50:47.06 QsQajQOX
個人的魔法少女うんこの臭さランキング

一位 さやか
二位 杏子
三位 まどか
四位 マミさん
五位 ほむほむ

どうだろう?

11:名無しさん@ピンキー
11/08/12 01:42:28.67 0FpaWg6C
ほむほむは飯は錠剤とミネラルウォーターだけとかなんで無臭
あとは全員臭いよ

12:名無しさん@ピンキー
11/08/12 03:50:10.86 MHGvuK8r
個人的魔法少女まんこの臭さランキング

一位 杏子・・・風呂に入ってないので恥垢が溜まってて据えた臭いがしそう
二位 まどか・・・おぼこ娘のまんこは臭い
三位 さやか・・・腋臭と制汗剤の入り交じった体育会系の汗臭さ
四位 ほむほむ・・・あまり風呂に入らないが、まんこ磨きはしてるのであまり臭わなそう
五位 マミさん・・・お風呂で毎日まんこ磨きをしているのでフローラルのいい匂いがします

どうだろう?

13:名無しさん@ピンキー
11/08/12 05:56:51.14 0FpaWg6C
臭いものほど旨いしなw
便所の匂いのする豆腐とか珍味らしいし
さやかと杏子のマンカスミックスチーズで一杯やりたいぜw

14:名無しさん@ピンキー
11/08/12 05:59:21.95 U4Y8K2J+
このスレ夏厨に占領されて一気に寂れたな

15:名無しさん@ピンキー
11/08/12 06:22:44.30 MHGvuK8r
実際まどマギは中堅以下程度のヒットを見込んでたと思うんだが
思わぬ大ヒットで、社会現象になって、幅広いユーザー層に認識されたわけだが
本来のニトロの作風が根底にある以上、万人向けではないんだよな
シリアス・グロ描写はまあいいとして、魔法少女が犯罪者という時点で一般向けからはアウトなわけで
萌え視点からは無視されがちだけど、杏子の不法侵入、万引き、窃盗、恐喝、間接殺人
さやかの残虐殺人、ほむほむの窃盗常習犯&殺人とかな

せっかく重厚なテーマがあるのに、表層的な萌えを商品にしてるのは商業的には当然なんだろうが
昔のエヴァブーム時のガイナの粗製濫造っぷりを思い出して気分が悪いわw
厨房の娘に売春させてるようなものだしなw

まあ、それはそれとして、厨房のおまんこって
例外なく臭くていいよなw

16:名無しさん@ピンキー
11/08/12 06:28:45.58 cxBKknGi
高確率でおしっこのシミかウンスジついてるよ
もしくはオリモノ付きだったな

17:名無しさん@ピンキー
11/08/12 07:43:15.76 R+teyaS2
前々スレから真っ赤にしていたヤツと同じだろうな。手を変えたってか

18:名無しさん@ピンキー
11/08/12 08:03:28.98 KwSmDZh5
自分が嫌いな話題は全て同一人物のせいって妄想はスレのためにならないぞ
ここはほむほむが魔獣に触手レイプされ快楽のあまり堕ちきってまどかなんてどうでもよくなり
魔獣の一部として延々と嬲られるという妄想を展開するんだ

19:名無しさん@ピンキー
11/08/12 08:08:44.77 R+teyaS2
別に嫌いって訳じゃないけどねぇ
少し加減ってかさ

20:名無しさん@ピンキー
11/08/12 08:33:18.25 KwSmDZh5
スレ違いみたいな明確な問題ならともかく加減とかそれこそ口出すことじゃないだろ・・・
ましてや手を変えたかとか煽っといて
そんな暇があったら手を動かせ

21:名無しさん@ピンキー
11/08/12 08:59:18.94 cxBKknGi
おしっこは許容できても、うんこは許容出来ないやつ多いよなw
別に二次のうんこは臭ってくるわけでも無し
恥垢だろうが吐瀉物だろうがまずは楽しめと言いたい
美少女の汚物とか最高じゃねぇかw

22:名無しさん@ピンキー
11/08/12 09:09:46.28 MHGvuK8r
学園ソドムで少女同士を69の形でふん縛って、然る後にコーラで浣腸をして
脱糞を我慢させる嬲り方があったな、アレを

・まどか×ほむほむ
・杏子×さやか

でやってみたいな
それぞれどちらが先にぶちまけるかが見ものだw
マミさんがあぶれるのは仕方ないが

・マミさん×まどか・・・はじめてのお友達コンビ
・マミさん×さやか・・・あこがれコンビ
・マミさん×ほむほむ・・・険悪コンビ
・マミさん×杏子・・・ベテランコンビ

でオールラウンドの組み合わせでもいかもなw
特に、まどほむとマミほむはメーンイベントかもしれん


23:名無しさん@ピンキー
11/08/12 09:17:38.60 cB6ArUbk
僕の肛門もティロ・フィナーレしそうです

24:名無しさん@ピンキー
11/08/12 10:57:28.38 fZ0CVSJ8
流れをボルテッカしつつ。
マミさんって身長どんくらいだったっけ?

25:名無しさん@ピンキー
11/08/12 12:58:49.99 53eUm/Kp
ほむほむは我慢するけど、謝りながら結局まどかより先にぶちまけそうw

26:名無しさん@ピンキー
11/08/12 13:05:19.11 nlWtSa9E
マミほむだと、マミさんが先にティロ・フィナーレw

27:名無しさん@ピンキー
11/08/12 13:17:09.17 O0g3XSoX
なんだかんだで、マミさんが一番ぶっとくて長いうんこをひねりだしそうなんだよなぁ・・・
ムリムリムリってなw

28:名無しさん@ピンキー
11/08/12 13:27:32.13 xzbBojE7
国会議員なみのうんこ量でティロ・フィナーレするマミさんw
魔女も倒せるなw

29:名無しさん@ピンキー
11/08/12 15:35:06.96 VxxIp6vf
もう21世紀なんだし、日本語しゃべってくれないかな

30:名無しさん@ピンキー
11/08/12 16:11:05.02 QvcaWjfS
浦安読めwwwww

31:名無しさん@ピンキー
11/08/12 16:36:05.42 MgWYXAz5
ワルプルギスの夜というと
どうしてもバイブルブラックが思い浮かぶなw
ループし過ぎて発狂したほむほむが、教室でまどかの頭をデザートイーグルで吹っ飛ばす展開キボンw

32:名無しさん@ピンキー
11/08/13 02:32:10.87 RBys6Psy
これで別人を装えていると思っているんだから恐れ入る

33:名無しさん@ピンキー
11/08/13 03:52:54.36 B2uwC8CV
魔法少女を拷問するとしたら、机に縛り付けて
ハンマーで顔面を殴りまくって鼻骨やら歯やらを粉々に砕いてやりたい
そのあと焼けた鉄棒を肛門と性器にねじ込んでやるな
最後はセメント用の大型の粉砕機にぶち込んで粉々にして魚の餌にするのがいい

34:名無しさん@ピンキー
11/08/13 04:10:04.56 B2uwC8CV
SAWの拷問器具かCUBEのトラップに魔法少女をかけてみるのもイイかもなw
目の奥に外科手術で即死トラップの解除鍵を埋め込むのと、酸のトラップがえぐくていいかもしれん
鋼鉄製のワイヤーでサイコロステーキにするのも派手でいいけど

35:名無しさん@ピンキー
11/08/13 09:20:10.92 sG6jiIH0
>>32
夏だからかor真っ赤なあいつが手口変えたでおk

36:名無しさん@ピンキー
11/08/13 19:09:16.13 dh9jP47n
ただでさえ暑いのに暑苦しいレス書いてるバカが熱中症で倒れますように

37:名無しさん@ピンキー
11/08/13 19:38:07.85 nrIEtvMx
トラップとか言うなら、影牢とかがなんで出てこないんだよ
犬カレー空間で逃げる魔女を追いつめているつもりが、魔女の仕掛けた
トラップに自分がはまってるってオチ

HP回復できる敵とか瞬間移動系を魔法少女に置き換えれば結構妄想広がりまくりんぐ
脱出しようとする敵を先回りして殺すステージもあるし

38:名無しさん@ピンキー
11/08/13 22:40:03.95 FYyzYWAj
倒し方に合わせたエロシーンが見れるのか

39:名無しさん@ピンキー
11/08/14 02:16:02.15 0+hnLd7h
PSP版QBのように、破壊された箇所によってイベントCGが発生するように
四肢の欠損部位によって猟奇CGイベントが発生します

・眼にガラスの粉を刷り込まれる、針を突き刺される、抉り出される
・爪の間に針を刺される、指先をハンマーで叩き潰される、腕を圧搾機に巻き込まれる
・足を足先から輪切りにされる、ミンチマシーンに少しづつ投入される
・口内に針とガラス片を詰め込まれて殴り飛ばされる、舌を切り取られる、歯を叩きおられる、鼻を潰される
・乳首を噛みちぎられる、おっばいを削ぎ落される
・液体窒素をぶっかけられる、硫酸をかけられる、焼けた鉄板の上に放り出される

魔法少女は一定回数は回復可能だが、まどかは通常の人間なので欠損部位の復活はしません

40:名無しさん@ピンキー
11/08/15 23:54:47.03 ad4k/XS0
もうお前がそのグロSS書いてよ
俺結構グロ好きだから

41:名無しさん@ピンキー
11/08/16 00:23:46.50 OMAKiChb
ちゃんとグロ注意って注意書きしとくんだぞ。

42:名無しさん@ピンキー
11/08/16 02:08:27.88 5dWbOz3K
まどかの手足をぶった切って、一斗缶に詰めて駐車場に放置したいw

43:名無しさん@ピンキー
11/08/18 00:59:32.26 CrMofs0N

..     /   /    /  /  /|  !     ヽ    ∨  Vハ ∧   
      /    |   ′ /!  ′   |     |  ハ   |   | Vハ   大物ぶるなっ・・・・・・・!
.      ′      | | /|/  |: |     |   {   ! |   |/》 i  
        |   ハ  l|l\l.′ |l |     |\ 斗z―||   |/i  |  魔法の庇護のない 裸の自分を想像してみろ・・・・・・!
     | |     ′| || |\__八丶i 、  レヘ |ハ l、|   |/》 |  
     | | | | l Ⅳ ,x乞ミ     ヽ\ | rテ乞x、V||   |/l  |  ねじ曲がった性格の・・・・・
     | | | 人 | |/fう..ハ       ヽ! fう..ハ 刈|   !V , | 
     ′|  |  介{  !.;...;..j           |..;...;..i   !  「 V 八   誰からも相手にされない・・・・
.     } |     |  弋zヅ         乂zツ   !   |/八.′ \
     ノイ | | ||  , , , , , 、   ′   , , , , , 、 |   |イ ,     出来の悪い根暗なニートが・・・・
     八 | | l八          .へ         ,.| | レ! /
      `l  |  l 价       〈_ _〉       イ j l | j/     ただ一人いるばかり・・・・・・・・!
         l    { '  {> ...         .. r介  イ 八{/       
        , |  い , 八_≧=‐---‐=≦_ノ/' }/ }/  !
       人 l、 ト ∨乂{Fミー―┬r─‐=彳   /
          ヽ| \{     ]    ̄||| ̄  [



44:名無しさん@ピンキー
11/08/20 22:51:00.88 ebqqTl06
蛸壺屋の同人誌でも買ったら?

45:名無しさん@ピンキー
11/08/21 00:15:12.57 /1PKYvQR
俺が拷問したいのはまどマギキャラであって、蛸壺に人格改変されたオリキャラじゃない

46:名無しさん@ピンキー
11/08/21 00:26:57.69 VINTi1e+
だから自分で書けよ。納得するやつをさ

47:名無しさん@ピンキー
11/08/21 11:33:54.55 khG/cQ8c
ここでも蛸壺か、もうその話はウンザリだ

48:名無しさん@ピンキー
11/08/22 22:54:50.65 0FM1ZGwx
俺、明日の夕方になったらまどっち、ほむほむ、マミさん、さやか、杏子がグチャグチャにミンチプレスされるSSを書くんだ…

49:名無しさん@ピンキー
11/08/22 22:57:10.08 2zYk6xVo
(;^ω^) …。

50:名無しさん@ピンキー
11/08/22 23:38:33.43 Yvk0BYOm
大丈夫、お前の宿題は上条くんの制服よりも真っ白のままさ

51:名無しさん@ピンキー
11/08/23 21:48:29.67 SR5wEhO9
実際、魔法少女がそういう目に遭いそうになったらQBはどうするんだろうね
絶望して魔女化するなら別にいっかって放置しそうだけど
ソウルジェムごとプレスってなったらさすがにどうにかするのかな

52:名無しさん@ピンキー
11/08/23 23:33:38.54 aC8zIS3q
>>51
マミさんがキレた時に出て来なかったからなぁ
おりこ☆マギカでも出しぬかれてたわけだし
本編ルートのまどかクラスでない場合は基本放置じゃね?
まどかが魔法少女じゃない場合は、
「彼女たちを助けられるのはキミだけだ」と言って勧誘しそうだけど

53:名無しさん@ピンキー
11/08/26 19:11:10.62 ElW/5qnJ
フツーの独身社会人が、飢えで行き倒れたあんこちゃんを拾って共同生活とかアリでしょうか!

54:名無しさん@ピンキー
11/08/26 21:41:52.31 ICke8d1U
それすげえ読みたい。
別時間軸なら何でもアリだし、鬼畜にもラブラブにもできそうだな。
原作の設定がアレな以上、純愛ルートだと結末は悲恋になりそうだが。

55:名無しさん@ピンキー
11/08/26 21:44:45.55 MYChiwD9
魔女が最近出てこなくて、魔力消費は極力抑えたいから
ATM荒らしとか出来ない感じ?

56:名無しさん@ピンキー
11/08/27 01:20:19.79 t+kcYyE8
>>54
あんこちゃんは犬ッコロ属性だから一度甘えてくるとあっという間にゾッコンになるタイプと見た

57:名無しさん@ピンキー
11/08/27 09:25:17.09 X8rrQVT6
>>56
でも尽くすタイプじゃないんだよな
逆に依存しきって「やってやってお願いー」になるタイプ

58:名無しさん@ピンキー
11/08/27 10:18:00.72 C58L7sEf
>>57
そうか?出来る範囲では尽くしてくれると思うぞ
だから、家に帰ると芸術的な晩ご飯が待ってるパターンw

59:名無しさん@ピンキー
11/08/27 10:30:01.82 X8rrQVT6
>>58
それはさやかだと思う
あんことさやか根っこは同じでありながら方向性は正反対
だから反発もするし共感もするってことだと思うな



60:名無しさん@ピンキー
11/08/27 16:06:50.18 75+ZUPPv
食費節約の為に自分の肉を切り取って喰わせたりしてそうw

61:名無しさん@ピンキー
11/08/28 00:03:48.23 EaKYl+F9
>>60
一体どんなイメージだ....
マミさんは一件良妻だけど、実は何も出来なければ離れていってしまうんじゃ的な強迫観念持ってそう
で、そこを指摘して上手いことやると一気にデレ(ry

62:名無しさん@ピンキー
11/08/28 00:09:45.32 EkhFjyoq
>>61
いつもの奴だよ触れないのが吉

63:名無しさん@ピンキー
11/08/28 01:22:35.02 hVGy8PbW
しかし、まさか杏子が……だったとはなあ
新世界じゃ仲直りしてんのかな

64:名無しさん@ピンキー
11/08/28 04:14:16.64 iX40p1we
ほむほむが時間いじりすぎた結果、生まれてしまったイレギュラーとか妄想
ほむほむの周りの魔法少女の憧れとか妄想とかから生まれた各々に都合の良い存在
まどかのことが恋愛感情抜きで大好きな、さやかの幼馴染で
先輩のマミさんにちょっと憧れていて、たまにご飯を作ってあげてる杏子とは悪友関係
それで、ほむらの能力を理解し協力するような男主人公キャラがいるギャルゲみたいな周回もあったらとっても嬉しいなって

65:名無しさん@ピンキー
11/08/28 10:59:34.51 61WPN+lm
>>64
気づくフラグはいくつもあるとはいえ、仮面ライダーWのフィリップみたいな推理・考察大好きな奴じゃないと気づかない予感

66:名無しさん@ピンキー
11/08/29 04:47:00.67 Nx91bmb0
本来、杏子の家族が一家心中で杏子だけが生き残ったというのは
実は杏子の妄想で、真実は杏子が実父にレイプされた際に錯乱して皆殺しにしたのが正解
都合の悪い記憶は脳内で改竄され、もっともらしい記憶にすり替えられてる
これは無意識のうちに自分の能力を自分に対して使った結果であり
本人も気付いていない
代償として本来の能力を失っているという設定らしい

67:名無しさん@ピンキー
11/08/29 11:19:07.15 w1/BnxvO
>>64
ハウス・オブ・Mかいw

…最後はみんな真相に気付いて泣きながら「理想の世界」を否定するエンドか。

68:名無しさん@ピンキー
11/09/01 00:43:18.25 aXRxBFCp
ほむらのまどかへの視点は男性が女性を見る視点と同じ
とか虚淵が語ってたな

69:名無しさん@ピンキー
11/09/03 08:22:00.38 GhiJzVjA
それどこのインタビュー?
関連書籍全部フォローしてるわけじゃないから知りたい。

70:名無しさん@ピンキー
11/09/04 03:44:18.67 y8v9p1Kp
>>64
「灼眼のシャナ」のU時みたいなので一本

71:名無しさん@ピンキー
11/09/04 05:36:42.90 E3jpA3nz
杏子×サラリーマンのオッサン(オリキャラ)で投下。
苦手な方はスルーしてください。

72:杏子のオヤジ
11/09/04 05:37:57.11 E3jpA3nz
私は一人で生きていく。

自分の事だけを考えて自業自得にしちゃえばいいのさ。

「いってて…あのクソオヤジ、しこたま殴りやがって…魔法少女じゃなかったら死んでっぞ」
その日、私はとあるネグラを追い出された。

私みたいな若い娘が住む家もなくフラフラしてるのは、小金を稼いで寂しさをもて余すオッサンたちには受けが良い。

「キミの事が心配だから」
初めは誰だって人当たりもよく優しいさ。
私だって鬼じゃない。雨風を凌ぐネグラの代わりに
寂しさを紛らわしてやってんだ。
まぁ、財布から時々無断で諭吉をちょろまかしたりしたけどイーブンだろ?

私がトチったのはオッサンにバレたこと。
献身的な奴程、信頼の見返りがないと壊れちまう。それを誰よりわかっていた筈なのに、油断してトチっちまった。
「恩を仇で返しやがって…!
出てけ、クズが!」
灰皿で殴りながら言ったオッサンの捨て台詞が親父とダブる。
悪いとは思ってんだ。だから黙って殴られてやったんだ。
これでも一応魔法少女の端くれだからな。






73:杏子のオヤジ
11/09/04 05:39:39.09 E3jpA3nz
私は足をよろめかせながら街中を適当に流した。
若い娘が顔を腫らせて歩ってんだ、新しい保護者(カモ)はすぐ見つかるだろ。

そう思っていたが甘かった。
私が思ってる以上に、この腫らした顔は無力な一般人にはドン引きするらしい。
どいつもこいつも、遠巻きに視線を合わせない「同情」をしてくれる。おまけに雨まで降ってきやがる。
ウゼェ。超ウゼェ。

こんな時に魔女に遭遇したら終わりだな、
私は自嘲しながら何度目かもわからないお腹の鳴る音を聞いた。
財布を取る暇もなく着の身着のまま追い出されたからな。
久し振りにATMでもぶっ壊そうか…なんて考えていると。
「おい?!大丈夫か?」

寒さと空腹で朦朧する意識の中、カモの声がした。


74:杏子のオヤジ
11/09/04 05:42:51.05 E3jpA3nz
「ふーっ、ごっそーさん」
スーパーの惣菜を平らげ横になる。
あれから、私は新しいカモの部屋をネグラにしていた。
ワンルームの殺風景な部屋だが贅沢は言わない。所詮、ただの繋ぎだ。

「なぁ、何かゲームとかねーの?テレビもアナログだしさぁ、暇なんだよ」
部屋のすみで小難しい小説を読んでるオッサンに声をかけた。
見たとこ20代後半~30代前半ってとこか。

「…DVD の映画ならたくさんあるだろ」
「眠くなるのばっかだろ」
私が口を尖らせると、沈黙が訪れる。
なんなんだよ、やりにくいな、チキショウ。

同居して三日。
オッサンは今までのオヤジたちと何か違った。
私の事情をアレコレ詮索しないし、親身になったお節介も、したり顔の説教もしない。
あるのは居心地の悪い無関心だけだ。

「あぁ、悪い。コッチのお礼がまだだったな。
一本抜くかい?」
そう言ってシャツを脱いだら、乱暴にタオルケットを投げつけられた。

「…次やったら追い出すからな」
「はぁ?何マジ切れしてんだ。こんなの挨拶みてーなもんだろ?!」
オッサンはしたり顔の説教はしないと思ってた分、余計にムカついた。

75:杏子のオヤジ
11/09/04 05:48:22.86 E3jpA3nz
「…お前みたいな子供に誘われて男が全員喜ぶって訳じゃないぞ」
今までの綺麗事を並べるオヤジたちは軒並み飛びついたってのに
私に女として魅力が無いとでも?ふざけんな。

「じゃあ何か?
オッサンは見返りがないのにホームレスな小娘の面倒みるって?!ねーから!
まさか、自分を大切にしろ、とか寒い説教しないよな?!」
「俺はそんな大層な聖人君子じゃない、お前を拾った理由も思いま出せないし
仕事で疲れてるから眠いんだよ…
発情してんなら余所の男に相手して貰え、俺は寝る」

そう言ってオッサンは私に背を向けて、一瞬で子供みたいな寝息を立てた。

「っ、ふ、ふっ、ふざけんなっ!」

私は全力でオッサンの背中を蹴り、夜の街に飛び出した。


76:杏子のオヤジ
11/09/04 05:48:44.74 E3jpA3nz
「…お前みたいな子供に誘われて男が全員喜ぶって訳じゃないぞ」
今までの綺麗事を並べるオヤジたちは軒並み飛びついたってのに
私に女として魅力が無いとでも?ふざけんな。

「じゃあ何か?
オッサンは見返りがないのにホームレスな小娘の面倒みるって?!ねーから!
まさか、自分を大切にしろ、とか寒い説教しないよな?!」
「俺はそんな大層な聖人君子じゃない、お前を拾った理由も思いま出せないし
仕事で疲れてるから眠いんだよ…
発情してんなら余所の男に相手して貰え、俺は寝る」

そう言ってオッサンは私に背を向けて、一瞬で子供みたいな寝息を立てた。

「っ、ふ、ふっ、ふざけんなっ!」

私は全力でオッサンの背中を蹴り、夜の街に飛び出した。


77:名無しさん@ピンキー
11/09/04 05:52:11.22 E3jpA3nz
すみません、二重投下してしまった。
とりあえず一先ずこの辺で。
失礼しました。



78: 忍法帖【Lv=5,xxxP】
11/09/04 07:58:42.18 uFyZhX+V
>>77
いい感じです。続き期待してます。GJ!

79:名無しさん@ピンキー
11/09/04 09:56:35.30 iLcjvQyP
>>77

猫みたいで可愛いなぁ杏子

それはそうと神っちのあの強い金色の瞳で見つめられながら手袋で強制連続射精させられる想像したらかなりイケることに気付いた

80:名無しさん@ピンキー
11/09/04 18:36:43.50 gVhyQduh
いかん続きが読みたすぎる。GJ!

81:名無しさん@ピンキー
11/09/05 00:53:50.58 /bb5Olmh
>>77
続き期待wktk

投下乙です!

82:名無しさん@ピンキー
11/09/12 14:09:17.72 Fzp4GS/o
>>77
そろそろ今の時期で全裸待機は辛いんだがw

83:名無しさん@ピンキー
11/09/13 22:54:22.23 drCEhBrz
中沢くんは貴重なチンコ要員だが、相手が早乙女先生くらいしかいない

84:名無しさん@ピンキー
11/09/17 11:46:43.70 KmhS/fq7
上條をゲスにしてもいいけどやっぱり接点が弱いのは間違いないな

85:名無しさん@ピンキー
11/09/17 12:08:22.14 uQbHKoRA
蛸壺の上条はかなりゲスだったなw

86:名無しさん@ピンキー
11/09/17 21:02:00.12 Qj/LaXPQ
げすじょうさんか

87:名無しさん@ピンキー
11/09/18 01:20:39.44 4m/J+ihI
蛸壺にゲスじゃない男なんて出てこないだろ

88:名無しさん@ピンキー
11/09/18 09:29:42.55 o5iqd9Tr
蛸壺の話は辞めろ

89:名無しさん@ピンキー
11/09/18 13:01:10.97 bKRBsz+G
たこふらい先生はけいおん以外微妙


90:名無しさん@ピンキー
11/09/18 22:34:54.54 o5iqd9Tr
鮹のけいおんの話はもっとするな

91:名無しさん@ピンキー
11/09/19 18:24:26.07 FSV7hEmc
投下させていただきます。

・舞台はループ二週目、主人公はゴルフクラブ装備メガほむ(かってに改蔵特別編にも登場)
・ストーリーは田丸浩史の同人誌そのまんま。
・エロ無し、ただし若干下ネタにつき注意。

コブラネタが出てきますが、あくまでこの作品の舞台と登場人物はまどマギです。
クロスオーバーではございませんので、コブラが出てきて欝フラグクラッシュするという事はありません。

92:宇宙冒険ほむらやん~SPACE ADVENTURE HOMURA THE ANIMATION
11/09/19 18:25:09.57 FSV7hEmc
 魔法少女となった暁美ほむらちゃんは、同じく魔法少女で中学校の先輩でもある巴マミさんの
リビングで、昨夜自分が見た夢の話をしていました。
 半ばは灰塵と化し、残る半ばも廃墟となりつつある見滝原の市街地。灰色の空に浮かぶのは、
人類史上未だ誰も目にしたことのない巨大で強力な歯車。
 史上最大の魔女・ワルプルギスの夜から見滝原を守るのは―
 左腕に銃を仕込んだ少女、暁美ほむらただ一人だけでした。
 ほむらは四角い乗り物を橋梁のアーチ上に走らせ、宙を駆けて乗り物を魔女に特攻させます。
 衝突寸前で乗り物から飛び降りるほむら。地に転がって着地の衝撃を緩和すると、すぐに立ち
上がって四角い乗り物を見上げます。
 予め乗り物に仕掛けておいた榴弾が、積載してあった数十トンもの燃料に引火誘爆します。
ビルのワンフロアを丸ごと焼き払う火力の、そのまた三十倍にも及ぶだろう強烈な大爆炎が、
巨大な魔女の全貌を飲み込みました。
 しかし直撃を受けたにも関わらず、巨大な魔女はびくともしません。
 あれほど頼りになる百戦錬磨の兵<<つはもの>>マミさんも、いかなる絶望的な状況でも決して
諦めなかった鹿目まどかもいない。
 彼女はたった一人。けれどほむらは歩みを止めることはできません。ほむらにとって、歩みを
止めることすなわち絶望なのです。
 ほむらの扱う武器は、火薬を用いたプリミティブなシロモノでした。やくざや自衛隊が好んで
用いる、要するに魔法少女でなくとも扱える普通の銃にすぎません。
 マミさんが召喚するマスケット銃や、まどかちゃんが繰り出す光の矢のように、強力な魔力を
宿しているわけでもない。一応魔女にも効く事は効きますが、効果の程はどうしても魔法少女の
武器には一歩及びません。まして先ほどの爆発に比べたら、ほむらの持つ銃など、文字通り豆鉄
砲程度の威力でしかありませんでした。
 とうていワルプルギスの夜にダメージを与えられるとは考えられない。それでも、
 ―左腕の銃は心で撃つのよ!
 決して心折れることなく、ほむらは左腕から取り出した銃身を空に向けるのでした。

93:宇宙冒険ほむらやん~SPACE ADVENTURE HOMURA THE ANIMATION
11/09/19 18:26:07.16 FSV7hEmc
「―なるほどね」
 見滝原中学校の制服に身を包んだ巴マミさんは、気弱な三つ編み眼鏡娘と向き合ったままで、
ティーカップを口元に運びます。
 ほむらちゃんは自分の隣に座ったまどかちゃん同様、先輩の大人っぽくて優雅な動作に思わず
見惚れてしまっておりましたが、先輩が自分に微笑みかけていたことに気付くと、顔を真っ赤に
して俯きます。
「ほむらちゃん、顔を上げなよ。別にマミさん怒ってるわけじゃないから。ほらマミさんの作った
シフォンケーキ食べよう。おいしいよ」
「は、はい……」
 まどかちゃんのフォローを受けて、ほむらちゃんはフォークを手に再びマミさんと向き合いました。
 何かある度に目を背けようとするこの眼鏡っ子。引っ込み思案ゆえに一見従順なようでいて、
実はかなり警戒心が強くて扱い難いのがほむらちゃんの本質です。
 そういう娘と会話をするには、心を開いてもらうのが先決。まどかちゃんがそうしたように、
食べ物で釣ってほむらちゃんの警戒心を解くのも有効な手段です。
「おいしいね、ほむらちゃん」
「うん」
 隣のまどかちゃんを見つめ、笑顔を浮かべたほむらちゃん。緊張が解れた頃合いを見計らって、
マミさんが話を進めようとします。
「それで暁美さん、その夢のことなんだけど」
 ケーキを咀嚼しているところ、いきなり先輩から声をかけられたほむらちゃん。
 口の中身を慌てて飲み込もうとしてむせ返り、まどかちゃんが咄嗟に差しだしたティーカップを受け取ります。
 部屋の主であるマミさんの動作とは似ても似つかぬ、優雅さの欠片もない慌ただしい仕草で
紅茶の薫りを味わう暇もなく一気飲みして、ほむらちゃんはようやく落ち着きを取り戻しました。
「何でしょうか、巴さん」
「夢というのが、潜在意識の発露であることはよく聞いてるわよね?」
「せんざいいしきのはつろ、って何ですか?」
 マミさんは言葉づかいが難しすぎた、と一瞬の内に反省し、ほむらちゃんにも通じるように
易しい言い方に直しました。
「こんな人になりたい、こんなことがしたい。あるいはその逆に、こんな人になりたくない、
こんなことはしたくない。普段は意識しないものだけど、人間はいつも心のどこかでそんな事を
考えている生き物なの。暁美さんもそうでしょう?」
「……う、うん」
 ほむらちゃんは話に取り残されまいと思うあまり、つい敬語を忘れてしまいました。マミさんは
気にすることなく続けます。
「そういう考えがイメージをともなって現れたのが夢なの。だからね暁美さん。あなたの見た夢には、
暁美さん自身の願いが込められてるとも考えられるわけね」
「そんな、そんな事ないです。巴さんも鹿目さんもいない世界なんて、私そんなの……イヤです」
 まさか先輩たちを無意識の内に疎ましく思っている、などという誤解を受けたのだろうか。
マミさんは怒っているのだろうか。
 自分は決してそんな事を望んではいないのに。巴さんと鹿目さんと、ずっと一緒にいたいのに。
また先輩から目を背けた眼鏡っ子にフォローを入れるべく、まどかちゃんはほむらちゃんに呼び
かけました。
「でもその夢の中のほむらちゃんって、すごくかっこよかったんでしょ? つまりほむらちゃんは、
かっこよくなりたいんだよね?」
「え? そ、そういうこと、なのかな……」
 可愛らしくいじらしいものです。俯いて両手の人差し指どうしを叩く三つ編みの眼鏡っ子とは。
 ほむらちゃんは上目づかいの視線をまどかちゃんに送ります。自分に自信がないほむらちゃん
にとって、自信家であるまどかちゃんの後押しは何よりも必要とするものでした。
「そうだよほむらちゃん!せっかく『燃え上がれ~!』って感じの素敵な名前なんだから、
ほむらちゃん自身がもっともっとかっこよくなっちゃえばいいんだよ!」
 かつて彼女の口から聞いた言葉が、ほむらちゃんの脳裏に蘇りました。
 一カ月後にワルプルギスの夜と戦い、そして命を落とした魔法少女まどか。その彼女が遺したのと
同じ言葉が、目の前のまどかちゃんの口を突いて出たのです。
 まどかちゃんを救うために契約した魔法少女ほむら、それが今のほむらちゃんなのです。
 鹿目まどかが死んでしまった世界をやり直すためにも、自分はかっこよくなりたい。

94:宇宙冒険ほむらやん~SPACE ADVENTURE HOMURA THE ANIMATION
11/09/19 18:26:40.34 FSV7hEmc
―かっこよくなって、今度こそ鹿目さんを助けたい。

 小動物のように臆病な眼鏡っ子だったはずのほむらちゃんが、雛を捕食者から守るために闘う
親鳥のように鋭い眼差しで頷きます。
「うん、わたしかっこよくなる!巴さんみたいに、そして鹿目さん、あなたみたいに!」
「……そ、そうだね」
 まどかちゃんの両手を乱暴に掴むほむらちゃん。豹変したほむらちゃんの積極的な態度に戸惑
ったのか、まどかちゃんは少し身を引きました。
 そんな二人に割り込むように、マミさんが口を開きました。
「そうね。暁美さん、コブラって知ってる?」
 まるでたった今マミさんの存在を思い出したかのように、ほむらちゃんは慌ててまどかちゃんの
手を離しました。正座してマミさんと向き合います。
「コブラ、ですか?……毒蛇の?」
 マミさんは静かに首を振ります。
「古いマンガに出てきた宇宙海賊の名前よ。そのマンガが、暁美さんの語ってくれた夢の内容と
そっくりなの。空飛ぶ四角い乗り物とか、心で撃つ左腕の仕込み銃とか……」
「つまりほむらちゃんの理想の姿を追い求めると、その海賊コブラになるってことだよね。
そうでしょマミさん」
「え、その……」
 話の展開に違和感を覚えたのか、ほむらちゃんは反論を試みようと考えました。
 宇宙海賊コブラなんて、ほむらちゃんは今日この瞬間まで知りませんでした。コブラを読んだ
影響で左腕の銃夢を見た、などという事は決してありえません。
 しかし空飛ぶ四角い乗り物も、左腕に仕込んだ銃も、ほむらちゃんの夢に登場しています。
それらがコブラに登場した乗り物であり銃であったのはおそらく偶然の一致でしょうが、果たして
単なる偶然だとマミさんが素直に認めてくれるだろうか。
 考えが上手くまとまってくれません。
 頭の中でぐるぐる思考を回し続けるほむらちゃんを差し置いて、まどかちゃんは先輩へと身を
乗り出しました。
「マミさん、コブラってどんな奴なの?」
 マミさんは人差し指で自分の唇を触りながら、天を仰いで断片的な記憶を辿ります。
「えっと確か―左腕の仕込み銃でしょ、それから―あ、パートナーのレディって人がいたわ」
 まどかちゃんは魔法少女の設定を記したノートを開き、新しいページにマミさんがつぶやいた
キーワードを書きこみます。想像した姿を絵にしようと思ったところで、
マミさんがまどかちゃんを押し留めてノートを閉じました。
「実物を見た方が早いと思うの。私は今コブラのマンガを持っていないから、鹿目さんが調べて
描いてくれる?」
「わかったわマミさん。ほむらちゃんのこと、私に任せて!」
「あの……その……」
「ほむらちゃん、私がほむらちゃんをかっこよくしてあげるね! その海賊コブラみたいに!」
「あ……は、はい……」
 当事者であるほむらちゃんの意思を置き去りにしたまま、魔法少女たちの作戦会議(という
名目で催されたマミさんのお茶会)は終了しました。

95:宇宙冒険ほむらやん~SPACE ADVENTURE HOMURA THE ANIMATION
11/09/19 18:27:25.38 FSV7hEmc
 翌日の夕刻。昨日の作戦会議と同時刻といったところでしょうか。
 二人の魔法少女が、ふたたびマミさんのマンションに集結しておりました。
 一人は当然のことながら、部屋の主であるマミさん。そしてもう一人は、ほむらちゃんでした。
 まどかちゃんは保健委員の会合があったため、残念ながら今日のほむらちゃんドレスアップ会
(もとい魔法少女の作戦会議)は欠席です。
 ―巴さんと差し向いでの着替え、か。
 ほむらちゃんは心ここにあらずといった様子で、小刻みに震え続けておりました。
 ほむらちゃんが心酔しているそのまどかちゃんが、さらに尊敬しているベテランの魔法少女。
加えて実生活でも、新しく通い出した見滝原中学の先輩でもあります。
 ただでさえ気安くは口を利きにくい相手なのに、二人のクッションとなってくれるはずだった
まどかちゃんは不在ときています。
 ほむらちゃんは只戸惑うばかり。
 マミさんに失礼のないように、マミさんの気分を害さないように、できれば怒らせないように。
 ほむらちゃんはマミさんの寝室に足を踏み入れてからも、そんな気弱なことばかり考えておりました。
「ねえ暁美さん」
「ひっ」
 マミさんに声を掛けられると、どうしても身じろぎしてしまうほむらちゃんでした。
 小心を通り越して卑屈ささえ感じられるほむらちゃんの態度に、マミさんは小さく溜息を吐きます。
「そろそろ私にも心を開いて欲しいところなんだけどね」
「……す、すみません」
「ほら謝らないの。謝るのは悪い事したときだけ。暁美さん、あなた何か悪い事したの?」
 首を勢いよく振って否定するほむらちゃん。心臓の病気でずっと入院していた引っ込み思案な
娘としては、十分に元気で強固な意思表示と見るべきでしょう。そんなほむらちゃんの態度に、
マミさんは頷きました。
「よし。じゃあ本題に入りましょうか」
 マミさんは通学カバンを床に置くと、中からノートを取り出します。その正体に気付くや否や、
ほむらちゃんの頬にほのかな紅が差しました。
 まどかちゃんが魔法少女の設定を書き込んだノート。
 念のため申しておきますが、決してポドリムス人が落したドリムノートではありません。
 閑話休題。
 ノートの一番真新しいページに、陽気でマッチョなオッサンのラフスケッチが、まどかちゃん
らしく可愛いタッチで描かれていました。
「かっこいい、のかな……どうなんでしょう巴さん?」
「うーん……」
 マミさんは少しばかり首を傾げて、
「でも小さい頃に見た海賊コブラと大体同じような気がする。これでいいんじゃない?」
「それにしてもすごく絵が上手ですね、鹿目さんって」
「そうよね。あの子私よりずっと絵心があるから、こういうのつい頼んじゃうのよ。絵の描ける
人って羨ましいわ。ねえ暁美さん、そう思わない?」
「はい、……私も羨ましいです」
 珍しく打ち解けた様子のほむらちゃんとマミさん。元々二人とも、まどかちゃんが大好きです。
ですからまどかちゃんの話題だと場が持つのですね。
 その場に居合わせずして仲介役を果たす辺り、さすがまどかちゃん。まさに面目躍如ですね。
「このノートを書いてきてくれた鹿目さんのためにも、頑張ってコブラを目指しましょう、ね。
暁美さん」
「は、はい!」
 マミさんから改めて言われるまでもなく、ほむらちゃんは目を皿にして、まどかちゃんの研究
成果を目に焼き付けます。
 中でも彼女の注意を引いたのは、まどかちゃんが書き記したコブラとしての必須条件でした。
『これを忘れちゃダメ!コブラじゃなくなっちゃうよ!』と一際大きく書かれた赤のサインペン
文字の下に列挙されています。
 少し読んでみましょう。

・左腕のサイコガン。
・パートナーのアーマロイド・レディ。
・ピッチリとした全身タイツ。
・トレードマークの咥え葉巻。

96:宇宙冒険ほむらやん~SPACE ADVENTURE HOMURA THE ANIMATION
11/09/19 18:28:50.85 FSV7hEmc
「つまりこの四点を抑えれば、完璧なコブラになれるって訳ね」
マミさんの説明口調に、ほむらちゃんは力強く頷きました。
「じゃあさっそくサイコガンを!」
「慌てないの。まず銃なんてどこで手に入れるのよ?」
 日頃からマスケット銃を乱射しているとは思えない、マミさんにしてはえらく常識的な意見を前に、
ほむらちゃんは返答に窮しました。
「えっと、やくざさんに貸してもらうとか……」
 心臓病で長い間入院していた引っ込み思案な娘にしては、えらく斜め上にぶっ飛んだ発想です。
さすがのマミさんもこれは慌てて止めました。
「ダメダメ!それは暁美さんが危険な目に遭いすぎるでしょう?」
「じゃあ、巴さんの銃を……」
「せっかく仕込み武器として使うのに、単発銃じゃ使い勝手が悪すぎるでしょう?」
 マミさんはそういいますが、仕込み銃の本質は不意打ち狙いの一撃必殺にあります。ですから
たとえ単発式でも十分強力だとは思われます。
 とはいえ仕込み銃が単発式では、コブラっぽさが微妙に足りなくなってしまうのは事実でした。
単発銃ではサイコガンの連射性能には遠く及びません。
 何か方法はないものか。マミさんは伏し目がちな三つ編み眼鏡っ子にアイデアを出してみます。
「暁美さんの魔法で銃を召喚できないの? あるいはロックバスターとか空気砲みたいな魔法は
使えないの?」
「それは……」
 魔法少女とはいえ、ほむらちゃんは時間を止めることしかできません。マミさんのような回復
魔法も、まどかちゃんのような攻撃魔法も使えないのです。
 それはほむらちゃんの能力を確かめた時にマミさんも知ったはずの事実でした。最初の契約内
容で魔法の性質が決まる以上、今更ほむらちゃんの魔法の性質を変えることなどできません。
 打つ手無し。重い空気が流れたのを感じ取り、マミさんは疲れをほむらちゃんに見せないよう
わざと明るい声で宣言しました。
「少し考える時間が必要ね、お互いに。暁美さん、私お茶を淹れてくるわ」
「……すみません」
「ほらまた謝った。悪いことしてないんだから、謝る必要なんてないのよ。こういう時はどう言
えばいいのかしら?」
「あ……ありがとうございます」
「よろしい。よくできました」
 マミさんはそう言い残してキッチンへ向かい、寝室にはほむらちゃんが一人取り残されました。

 ほむらちゃんがその物体に気付いたのは、まったくの偶然でした。
 マミさんの寝室でひとり、まどかちゃんのノートを一文字一文字舐め取るように熟読していた
のですが、コブラっぽくなれそうなヒントは何一つ見つけることができませんでした。
 半ば諦め気味にノートから顔を上げたその時、マミさんのベッドの枕元にそれが置いてあった
のを見てしまったのです。
 すぐさま駆け寄って、ほむらちゃんはその奇妙な物体を手に取りました。
 ピンク色で少し変わった形状をした、プラスティックの円筒です。ほむらちゃんが見たことも
ないような、けれどどこか既視感を覚えるような細工が施してあります。
「……マツタケ? それともハニワかな?」
 ほむらちゃんは棒の全体を三百六十度俯瞰して、その特殊な棒を左手に握ってみました。
 全体的な形状は、隻腕のハニワに近いかもしれません。けど頭にマツタケのような笠を被った
ハニワなんて実在したのでしょうか。
 仮にこの棒がハニワではなくマツタケを模したものだとしても、こんな左右非対称な形状をした
マツタケなんてあるのでしょうか。それになぜ、根元にも小さなマツタケが生えているのでしょう。
 いずれにしても、ほむらちゃんはこのピンクの棒の正体を知りませんでした。棒の用途も皆目
見当が付きません。
 さらによく調べてみると、棒の根元付近にスイッチと思しき突起が見つかりました。
 ほむらちゃんは突き動かされるものを感じて、スイッチをオンに切り替えてみます。

97:宇宙冒険ほむらやん~SPACE ADVENTURE HOMURA THE ANIMATION
11/09/19 18:29:44.69 FSV7hEmc
 ピンクの棒が不規則にうねる様は、隻腕のハニワが首を振って踊っているようにしか喩えようが
ありませんでした。
 ―なんなの?! ホントに一体なんなの、この棒は?!
 三つ編みの頭を掻き毟って苦悩します。
 なぜこんな棒がマミさんの寝室に置いてあったのか、どう頭を働かせてもほむらちゃんはその
理由を想像できません。
 その時ほむらちゃんは、変な棒を左手に持っている自分の鏡像を偶然見てしまいました。
 ―左手のサイコガン。
 そうです。
 本来ほむらちゃんがこの部屋に足を踏み入れたのは、コブラっぽさを追求するためなのです。
決して変な棒が存在する理由やその用途について悩むためではありません。むしろ変な棒だって、
コブラっぽくなるために利用してやればいい。
 眼鏡の奥で、ほむらちゃんの固い決意が光ります。
 ほむらちゃんは全身鏡の前で、まどかちゃんのラフ画をまねるように、サイコガンで天を撃つ
コブラのポーズを取ってみました。
 意外としっくり来るような気がしました。謎多き棒の正体も、本当に弾が撃てるかどうかも、
コブラっぽく見えるかどうかに比べれば些細な問題です。
 ではもう一度。
 こんどは仁王立ちの姿勢から左手の棒をを真正面に突き出し、右手で左前腕を支えつつ、
宇宙戦艦や惑星クラスの巨大な的を狙い撃つコブラのポーズを取って……

「暁美さん、お茶が入ったからリビングにいらっしゃ…」
 寝室のドアを開けたマミさんの視界に、決して他人が触れてはならない道具を左手に構えた、
三つ編み眼鏡な下級生の姿が飛び込みました。
 マミさんが血相を変えてほむらちゃんに駆け寄り、左手の棒を取り上げようとします。
「暁美さん! これどこで見つけたの?!」
 いつになく取り乱したマミさんの見幕にほむらちゃんは怯え、手に持った棒を絶対に離すまいと
握り締めたまま、心ここに在らずといった様子で答えます。
「え……そ、その、ベッドの枕元に……」
「枕の下を探したの?!」
「ちがいます巴さん! 枕元にこれが置いてあったのが見えたんです!」
「……!!」
 自分の失態を認め、マミさんは素早くほむらちゃんを離します。
 体調不良のままフルマラソンを走り終えたランナーのように膝を着き、荒げた息を整えるマミさん。
ほむらちゃんは恐る恐る尋ねました。
「あの、巴さん? この棒って何に使う道具なんですか?」
 顔を上げたマミさんの瞳に映るのは、あどけない顔立ちの眼鏡っ子が見下ろす無垢な眼差し。
ほむらちゃんが何も知らない事を、マミさんは瞳の光から理解しました。
「それはね暁美さん、どうしようもなく寂しい夜に使う道具なの。寂しくて切なくて狂いそうな夜は、
それを使って心とカラダを鎮めるのよ」
 マミさんはいつにも増してお姉さんぶった、したり顔で説明します。
 ほむらちゃんは先輩が頬を赤らめているのに気付いたものの、その理由は解りませんでした。
「巴さんでも寂しくなることがあるんですか? いつも鹿目さんと一緒に行動してるのに?」
「そういうのとはちょっと違うんだけど……」
 マミさんは顔を赤らめたまま、答えにくそうに目を逸らしました。

98:宇宙冒険ほむらやん~SPACE ADVENTURE HOMURA THE ANIMATION
11/09/19 18:30:49.68 FSV7hEmc
 これは珍しい。
 相手と目を合わせられずに伏してしまうのは、本来ほむらちゃんの専売特許であるはずなのに。
いつも自信に満ち溢れたマミさんが、ほむらちゃんみたいに相手の顔色を伺う態度を取るなんて。
「まあいいわ。暁美さんも女の子だから、いつか解る日が来るから」
「今じゃダメなんですか? それにこの棒って、どう使えば寂しさを鎮められるんですか?」
「女の子ならいつか解る日が来るからっ!!」
 質問に一切答えず強引に話を切り上げるマミさんの見幕に、ほむらちゃんは怖気づいてそれ以上
話を続けることができませんでした。
「暁美さん、ちょっとさっきの構えを取ってみてくれる?」
 ほむらちゃんは怯えた目で無言のまま頷きます。ではもう一度。
 仁王立ちの姿勢から左手の棒を真正面に突き出し、右手で左前腕を支えつつ、宇宙戦艦や惑星
クラスの巨大な的を狙い撃つコブラのポーズ。
 やたら素早く首肯するマミさんのアピールが、非常にわざとらしく大げさに見えたのですが、
ほむらちゃんはその事を指摘しませんでした。
「今のポーズ、とてもコブラっぽく見えて良かったわ。これでサイコガンの問題は解決したから、
次はパートナーのアーマロイド・レディね」
 強引に話をまとめ上げると、マミさんは黄色いソウルジェムを取り出して何やら祈ります。
魔法を使ってマミさんが呼び出した道具は、果たして―

 ヘルメットにも似た、真黒なフルフェイスのマスクでした。
「ウォーズマンのマスクじゃないですか! どうして巴さんがそんなモノを持ってるんですか?」
 コブラを知らないのにウォーズマンを知っている辺り、ほむらちゃんの知識も偏っております。
どこでキン肉マン読んだんだ。
「これはね、いざって時に頭を守るための防具よ。頭は大事にしなきゃ、ね?」
 その後マミさんが辿るだろう運命を思うと、シャレにもならないセリフです。が、今は敢えて
突っ込まないでおきましょう。
「ウォーズマンのマスクを被ったぐらいで、アーマロイド・レディになれるのかな……?」
 当然の疑問を呟いたほむらちゃんですが、
「しゃらっぷ!!」
「ひぃっ!!」
 ほむらちゃんは黄色いリボンでムチ打たれました。
 ウォーズマンマスクを被ったマミさんが鬼コーチよろしく、しなを作って床に倒れて涙ぐんだ
ほむらちゃんを叱責します。
「たとえマスクがレディじゃなくてウォーズマンでも、気の持ちようでいくらでもコブラになれ
るのよ! 暁美さん、じゃなくてコブラ!」
「は、はい! 巴さん!」
 再びマミさんが黄色いリボンでほむらちゃんを打ちます。ウォーズマンというよりロビンマスクだな。
「今の私は巴マミじゃないわ。コブラのパートナー、アーマロイド・マミィよ」
 コーホー。
 マミさん、もといマミィはマスクに内蔵された変声器を通して、機械じみた呼吸音を発します。
 コーホー。
「さあ暁美さん」
「コブラ、ですけど?」
「……もといコブラ、これでパートナーの問題は解決したわ」
「その、私、できればパートナーは鹿目さんがいいです」
 オドオドしながらも図々しいほむらちゃんを、黄色いリボンが再びムチ打ちました。
「パートナーの問題は解決したわコブラ。次はピッチリとした全身タイツの番ね」
 マミさん、もといマミィはすっかりコブラの世界に入り込んでしまったようです。
 それにしてもマミィの呼吸が苦しそうです。ウォーズマンのマスクなんか被ってたら、普通は
窒息して死んでしまいます。
 マミィの思考がどこか狂いはじめているのは、ひょっとして既に彼女が酸素欠乏症に罹患して
いるからでしょうか。

99:宇宙冒険ほむらやん~SPACE ADVENTURE HOMURA THE ANIMATION
11/09/19 18:31:53.94 FSV7hEmc
 二人で協力してマミさんのクローゼットを探し回っても、ほむらちゃんの体形に合うサイズの
全身タイツなんてありませんでした。
 さにあらん。ほむらちゃんにとってピッチリとしたサイズの服なんて、マミさんが着ることは
できません。特に胸周りが小さすぎて。
 着られない服など元々持っているはずがない。そんな物をマミさんの部屋で探すのが間違って
いたのです。
「暁美さん!」
「は、はい!」
 マミさんのおかしなテンションを前に、ほむらちゃんは「今の私はコブラじゃないんですか?」
と突っ込みを入れるのも忘れてしまっておりました。
「全身タイツは仕方ないにしても、何かピッチリした服は持ってないの?」
「ま、前の学校で使ってた水着とかじゃダメですか?」
「それよ!今すぐ着替えなさい! ああピッチリしてるわ、これで全身タイツの問題も解決よね、
次は葉巻だけど……」
「あの、巴さん。私たち中学生だから、葉巻はダメなんじゃ……」
「葉巻の代わりに咥えるものぐらいあるでしょう! そうよ、これだったらイケるんじゃない?」
「そんな! ねえ巴さん、ロッキーとかうんまい棒とかじゃ咥えちゃダメなんですか?!」
「ダメよ! ロッキーじゃ細すぎるし、うんまい棒みたいなジャンクフードは体に良くないわ!
だいたい咥えロッキーだなんて、隣町のあの娘とキャラが被るじゃない!」
「だからって、だからってそんなモノを口に咥えるなんて……ほむぅ?!」

 こうして、ほむらちゃん改造計画は一応完了しました。
 それでは気弱だった三つ編み眼鏡っ子が、どれほど宇宙海賊コブラに近づいたのか。
 ひとつひとつコブラらしい要素を検証してみましょう。

・左腕のサイコガン―のつもりで持った、用途不明なピンク色の棒。
・パートナーのアーマロイド・レディ―っぽくウォーズマンマスクを被ったマミさん。
・ピッチリとした全身タイツ―は無かったので、代わりに前の学校のスクール水着。
・咥え葉巻―は犯罪なので、代わりに咥えたのは脱ぎたてのほむらちゃんパンツ。

 完璧です。
 まどかちゃんが調べてくれた情報を完璧に再現したはずなのです。
 なのに鏡に映った二人の姿を見ていると、自分たちが致命的な間違いを幾つも犯しているかの
ように思えてくるではありませんか。
 二人の異様な格好が醸し出すイヤな空気が、寝室の壁や床を鳴らします。
 地響きにも似た不気味な重低音が、一帯を支配しているような気がします。
 煉獄ほどに重苦しい空気の中、ほむらちゃんもマミさんも一瞬言葉を失ってしまいました。

「と、巴さぁん……」
 パンツを咥えたスクール水着姿のほむらちゃんが、泣きそうな目でマミさんに助けを求めます。
ウォーズマンマスクに隠れて、マミさんがどんな表情を浮かべているのかは伺い知れません。
ですがマミさんが平静を失っていることだけは、ほむらちゃんにも察することができました。
「決めゼリフよ暁美さん! かっこいいセリフが決まれば、少しはコブラっぽくなるかも!」
 動揺のあまりすっかりマミィのキャラクターも忘れたマミさんが、上ずった声で助言します。
「『銃を向けられるたびに五セントもらっていたら、今頃大金持ちだぜ』みたいなセリフですね?
わかりました!」
 ほむらちゃんはマミさんに同意して、まどかちゃんのノートを拾い上げました。
 書き込みの一つに、コブラがここ一番の名場面で使った決めゼリフが色々と並んであります。
それら決めゼリフを纏めた項目に、まどかちゃんの似顔絵がアドバイスを付け加えておりました。
『とにかく短くてわかりやすいセリフが肝心! ちょっと相手をからかってみること!』と。

 ―鹿目さん、私がんばる!最後まであきらめない!
 
 ほむらちゃんは決意を込めた視線をマミさんに送り、鏡の前に立ちます。
 目に映るのは、パンツを咥えたスクール水着姿の貧相な眼鏡っ娘。
 短くて解りやすいセリフで、ほむらちゃんは鏡の中の小娘をコブラっぽくからかってみます。

100:宇宙冒険ほむらやん~SPACE ADVENTURE HOMURA THE ANIMATION
11/09/19 18:32:45.11 FSV7hEmc
「ヒューッ! 奴の胸を見ろよ、まるでまな板だぜ?!」

 ……自分はなんてバカな娘なんだろう。
 ほむらちゃんはガックリと膝を着いて床に目を落しました。眼鏡のレンズに熱い涙が滴り落ち、
分厚いレンズを内側から汚します。
 やはり駄目なものは何をやっても駄目でした。
 ほむらちゃんもマミさんも―途中からは主にマミさんが―頑張って近づこうとしたのに、
 やればやるほどコブラから遠のいてしまっているように思えてきます。
 これではかっこいい宇宙海賊どころか、ただの変態さんです。ただの変態さんならまだしも、
さらにまな板ときたものです。
 少女たちの努力は報われませんでした。世界はなんと理不尽で残酷なのでしょう。
 魔法少女としての務めを一生懸命果たそうと努力を重ねるほど、世間の基準でいう非行少女に
いっそう近づいてしまうぐらい理不尽な話です。
 そんな悲しい不条理な世界が、あっていいものでしょうか……

 重苦しくイヤな空気を切り裂いて、聞き覚えのある元気で明るい声が寝室に届きました。
「マミさ~ん、ほむらちゃ~ん。ごめんね委員会が遅くなっちゃって。どう? ほむらちゃんは
コブラっぽくなったかな?」
 寝室のドアを開けたまどかちゃんは、中を覗いた途端に凍りついてしまいました。
 なぜってそこにいたのは、かっこよくサイコガンを構えた宇宙海賊コブラではなくて……

「どうして、どうしてなの?ほむらちゃんがそんなモノを持ってるなんて……」
「鹿目……さん?」
 顔から血の気が失せたまどかちゃん。ほむらちゃんは彼女の異変を察して、何があったのかと
問いかけました。
「そのピンクのおちんちんみたいな形の棒、あたしさやかちゃんの部屋で見たよ。さやかちゃんが
持ってたのと色も形も一緒……」
「え?」「え?」
 ほむらちゃんとマミさんが、ほぼ同時に驚きの声を上げました。
 ほむらちゃんは手にした棒の正体に。マミさんは、顔立ちも体形も幼い後輩がこの棒について
『すべてを知っていた』という事実に。
 もちろんほむらちゃんもマミさんも、相手が驚いた理由まで気が回りません。
 それだけまどかちゃんの指摘に戸惑っていたのです。
 動揺していたのは、まどかちゃんも同じでした。自分が幼馴染の重大な秘密をしれっと暴露
してしまった事にも気付いていません。
「ねえほむらちゃん、ほむらちゃんはそれ全部入っちゃうの? ずっぽり奥まで入っちゃうの?」
 まどかちゃんが何を言っているのか、ほむらちゃんには全く理解できません。
「さやかちゃんだって、中に入れるのはまだ怖いからイヤって言ってたのに……だから使う時は
先っぽだけだって言ってたのに……」
 理解できないがゆえに、まどかちゃんの問いを肯定することも否定することもできません。
 ほむらちゃんはただオロオロと狼狽するばかり。そんなほむらちゃんの態度が、彼女の意に反
して間違ったメッセージをまどかちゃんに送ってしまいます。
 沈黙を肯定と受け取ってしまったまどかちゃんは、
「そんな……やっぱりほむらちゃん、そんな太いのが全部入っちゃうんだ!そうなんだ!
しかもする時は水着で、パンツ咥えて……ほむらちゃんいつもそうやってるんだ……」
 真っ青な顔に血色が戻ってくるや、まどかちゃんの瞳がうるうると涙を湛えてゆき、

「ほむらちゃんの特殊性癖―――――――!!」

 泣きながら駆け去ってゆくまどかちゃんを追いかけて、
「違うの、違うの鹿目さん! この格好はコブラの……」
 スクール水着姿のまま、左手にピンクの棒を持ち、口元のパンツを風にたなびかせて駆け出した
ほむらちゃんを追って、
「待ちなさい暁美さん!それに鹿目さん!」
 ウォーズマンのマスクを被ったまま、マミさんが玄関を飛び出します。
「ほむらちゃんが、ほむらちゃんが、あんな変態さんだったなんて……!」
「まって鹿目さん! 違うの! 私はただ、コブラみたいにかっこよくなりたかっただけなの!」
「暁美さん待ちなさい! そんな格好を誰かに見られたら、明日から学校に通えなくなるわよ!」
 夕陽を背景に川辺を全力疾走する三人娘のシルエットが、ふたむかし以上前に放送された古臭い
青春ドラマのような、昭和の香りを漂わせておりました。

101:宇宙冒険ほむらやん~SPACE ADVENTURE HOMURA THE ANIMATION
11/09/19 18:33:21.24 FSV7hEmc
 ところで、今回はキュゥべえの出番が全然なかったような気がするのですが。
 キュゥべえさんあんた何してたの?
「知るかバカ! そんな事より契約だ!」

<<終>>

102:名無しさん@ピンキー
11/09/19 21:21:12.40 JT7rflwG
ひどすぎる(良い意味で)w
GJ!!

103:名無しさん@ピンキー
11/09/19 23:12:48.90 Xm2ZxLTe
>>102に同意w



>「ほむらちゃんの特殊性癖―――――――!!」

これは歴史に残すべき発言www
グッジョブ!

104:名無しさん@ピンキー
11/09/23 17:36:49.12 UUo6goQk
まど×ほむで、

ほむらは魔法の力で股間に立派なものをにょきにょきと・・・

時間を止めて無理やり処女を奪い中田氏しつつ
魔法で処女膜再生して、時間停止解除。
急なおりものだとおもったまどかはほむらにナプキンを借りて・・・

体育後の汗をかいた状態で時間を止めてくんかくんかすーはーすーはー
水泳の後、その他もろもろ・・・

そしてまた時間を巻き戻すのであった。みたいなものいくらでも書けそうだし薄い本も出ていそうだけどw

105:名無しさん@ピンキー
11/09/29 06:21:13.96 LQm/d+ic
レズとか勘弁してほしいんだがなぁ

106:名無しさん@ピンキー
11/09/29 13:22:39.46 8NlBjOay
それはそれ これはこれ

107:名無しさん@ピンキー
11/09/29 13:32:07.76 zCwsEdde
レズは百合板でどうぞ
ふたなりもできればそっちで頼むわ

108:名無しさん@ピンキー
11/09/29 15:47:35.11 AdR8YIe9
ふたなりとかTSネタは百合板の管轄外。

109:名無しさん@ピンキー
11/10/02 00:35:15.10 MZolCb4b
まだ完成はしてないんだけど、作中に暴力描写があったら注意書きしとけば載せてもいいかな?

110:名無しさん@ピンキー
11/10/02 00:45:41.67 sa/VcEQF
注意書きは必要だね。

111:名無しさん@ピンキー
11/10/03 00:51:26.31 RXIZaRSE
おお勇者よ。まどかの誕生日にナニもカケるモノもないとは情けない。



いいよ、それで別に。

112:名無しさん@ピンキー
11/10/09 19:16:13.18 CPNAzsTW
メガほむ時代に犯された男を逆レイプするクールほむとかどうでしょう

113:名無しさん@ピンキー
11/10/09 20:07:25.23 sBY2O/LE
メガほむ時代のレイプなら観て見たい

114:名無しさん@ピンキー
11/10/12 10:07:12.57 ihDkvVSY
メガほむ時代に犯された相手を爆殺するエロ同人なら見たことある

115:名無しさん@ピンキー
11/10/12 13:44:51.22 bGOWD1Ka
>>114
さあさあさあ!それをリアルブート、妄想具現化するんだ!文字に!文字に!文字化!!

116:名無しさん@ピンキー
11/10/12 15:59:40.79 a1vDyPcp
>>114
ヒント頼む

117:名無しさん@ピンキー
11/10/15 15:42:42.23 WeV9IzyN
>>101
今頃だがめっちゃワロタw
GJ!!

118:灰色 猫
11/10/16 23:26:09.98 6drkeRMK
         ____
       / \  /\ キリッ           ととのいました!
.     / (ー)  (ー)\             
    /   ⌒(__人__)⌒ \            スコープドック(AT) とかけまして、
    |      |r┬-|    |            
     \     `ー'´   /            暁美ほむら とときます。
    ノ            \            
  /´               ヽ          
 |    l              \        
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))













          ____
        /_ノ  ヽ、_\                ―そのこころは?
 ミ ミ ミ  o゚((●)) ((●))゚o      ミ ミ ミ     
/⌒)⌒)⌒. ::::::⌒(__人__)⌒:::\   /⌒)⌒)⌒)    
| / / /      |r┬-|    | (⌒)/ / / //   どちらも 正面装甲は14mm だおwwwwwwwww
| :::::::::::(⌒)    | |  |   /  ゝ  :::::::::::/     
|     ノ     | |  |   \  /  )  /     
ヽ    /      `ー'´      ヽ /    /    
 |    |   l||l 从人 l||l      l||l 从人 l||l    バ
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、  ン
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))  バ
                              ン

書きたいものは頭の中にあるのに、実際書くのは難しいなぁっていう・・・

119:名無しさん@ピンキー
11/10/22 20:21:16.21 f9J3YPWw
まとめはしんでるのか

120: ◆gRbg2o77yE
11/10/28 23:33:42.83 uT+/o6mD
お久しぶりです。

まどか主役SSの前半を投下します。
リョナ+陵辱ものになる予定です。

暴力描写等が苦手な方はスルーしてください。
NGword「◆gRbg2o77yE」


121: ◆gRbg2o77yE
11/10/28 23:35:28.86 uT+/o6mD
 破壊音は既に近くまで迫り、残された時間が少ないのは明白だった。
 市の発表では異常気象発生による避難命令という話だが、実際に破壊されていく街の様子を見て
いれば、それが誤りであるのは明らかだった。何が起きているかは分からない。しかし、それは決し
て自然現象ではなく、明確な悪意を孕んで、この平和な街に襲い掛かっていた。
 まるで、怪物が街を押し潰しているような、人間が抵抗するには圧倒的な破壊。
 それが、今まさに、避難が遅れている病院に降りかかろうとしていた。


 病院前の駐車場は、患者を避難させるための緊急車両でごった返していたが、出入り口付近にい
た車両が次々と破壊されて鉄くずのバリケードと化してしまい、自力で歩くことのできない患者を移
送できなくなっていた。車両の潰れ方は奇怪なもので、まるで象の大群が道路を通過したかのような
足跡が残され、近くにいた人間もまとめて挽き潰されてミンチ肉と化してしまった。
 救助に向かった人間も、突然身体を引き裂かれ、頭や手足がお手玉にされたように宙に浮いた
り、何者かに身体を齧られたりして、誰一人生きて戻ることは無かった。
 不可視の殺戮者が病院の外にいることを、生き残った全員が理解した。
 人々は一気にパニックになり、病院内に逃げようとする者と脱出を図ろうとする者で玄関は飽和し、
看護師や医者も加わって、収拾の付かない状態になっていた。
「……さやか。僕たちは、ここで死ぬのかな」
「そんなことないって。きっとすぐに助けが来てくれるよ」
 車椅子に乗った少年を押す少女は、少年の問いかけに落ち着いて答えた。見舞いに来た際に病
院に避難命令が出され、人手不足の中、自力では動けない少年の移動を手伝っていたのだが、彼
が乗る予定のバスが象のような何かに潰されてしまい、脱出は失敗に終わった。


122: ◆gRbg2o77yE
11/10/28 23:37:02.48 uT+/o6mD
 これまで少年を世話してくれた看護師や医者たちも、混乱するばかりで誰も対応できない。社会で
エリートとされている医者たちが、何もできない状況を見て、少年と少女は妙な冷静さを取り戻してい
た。今の状況下では、大人など頼りにならないと理解したのだ。
「僕のところに来なければ、君は避難できたのに」
「やめてよ。今度言ったら、優しい私だってちょっと怒るかもしれないよ」
「ああ。ごめん」
 少年と少女は喧騒から離れ、駐車場の隅でささやかな会話を果たした。パニックになった病院の中
で、2人だけが周囲から切り取られたかのように穏やかな世界を創っている。
 静かに会話を刻む中、病院に人間が降り注いだ。
 悲鳴を上げて建物や駐車場に叩きつけられ、ひしゃげて広がる人間の大雨に驚き、人々が天を見
上げたとき、空から巨大ビルの残骸が落ちてきていた。
 根元からへし折られ、上空に巻き上げられたコンクリート塊は、回転して内部の人間を遠心力で外
に投げ出しながら、一直線に病院に突っ込んでくる。それは数キロメートル離れた位置にある大手
企業のビルだったが、なぜそのビルが空から落ちてきたのか、疑問に思う時間は存在しない。
 巨大な飛来物を直前まで認識できなかった疑問も、頭に浮かぶ時間さえ無い。
 少年と少女も驚いて空を見上げる。
 驚きの声を発した瞬間、ビルの残骸が視界を覆い尽くした。痛みを感じる時間は無かった。次の瞬
間には、2人は厚さ数ミリメートルの肉塊と化して、コンクリートの隙間に広がっていた。
 あまりに単純明快な殺戮。それが今、見滝原市全域で進行している。


123: ◆gRbg2o77yE
11/10/28 23:38:11.14 uT+/o6mD
 …………………………………………………
 ……………………

 上空に浮かぶのは、重力に逆らう無数のビル群と、逆さまの姿で嗤う巨大な人形。下半身が歯車
で造られた人形はビルを玩具のように投げ、火を噴き、下界の街を好き勝手に破壊していた。
「何てことなの……街が……人が……」
 奇怪な嗤い声を撒き散らしながら侵攻する破壊の顕現を眼にして、暁美ほむらは、今まで不変で
あると考えていた世界に、終末が訪れることを理解する。
 そして、これまで彼女が胸の中で信じていた愛も、希望も、思いやりも、そして友情も、圧倒的な暴
力の前では全てが無意味なものだと思い知らされた。
 そして、もう一人、無言で巨大な災いを見据えている人物がいる。
 明るい色の髪を赤いリボンで飾った少女。
 柔らかいスリーブがついたパステルピンクのワンピースを纏い、花が咲くようなパニエ付きのミニス
カートを広げ、すらりとした足には白いソックス。まるで、お花の国のお姫様のように可愛らしく着飾ら
れた彼女の、まだあどけなさの残る顔からは、しかし、歳相応の表情は消えていた。
 リボンで装飾された手袋に握られるのは、花が咲いた樹で造られた魔法の弓。祭事で使う玩具で
はなく、敵を殺傷する目的の武器である。彼女は、魔女を討つ『魔法少女』なのだから。
「……ほむらちゃんは、ここから動かないで」
 魔法少女・鹿目まどかは、喉から声を絞り出すように言う。
「……じゃあ、行ってくるね」
 凛と響いた、少女の声。
 彼女は、何か吹っ切れたような、さっぱりした笑顔だった。


124: ◆gRbg2o77yE
11/10/28 23:40:29.22 uT+/o6mD
 それを見て、ほむらは胸に苦しみを感じ、身を震わせた。
 かつて、妙な門の姿をした魔女から自分を救い出した彼女の、希望に溢れた笑顔とは違う。大切な
ことを諦め、失敗すると理解していて実行せざるを得ない、諦観から出る笑みだった。
 すぐに理解した。
 心臓の弱い彼女にとって、今までの人生は諦めの連続だったから。それは、他人と同じことができ
ない自分を嘲笑い、決して叶わない理想を夢見がちに追うだけの、弱者で、敗者の表情だから。
「そんな、巴さん、死んじゃったのに……」
「だからだよ。もう、ワルプルギスの夜を止められるのは、私しかいないから」
「無理よ! 1人だけであんなのに勝てっこない! 鹿目さんだって死んじゃうわ!」
 ほむらから出た言葉は、親友であるまどかを想ってのもの。しかし、魔女と戦うべき存在であるまど
かにとって、冷酷な響きを含んでいることに、ほむらは気付けない。
 無残に殺された、仲間の魔法少女、そして、廃墟に転がる、夥しい数の遺体を見て、魔法少女とし
て抱いていた夢と使命感は、既に粉々に砕かれている。それでも、恐怖と絶望で泣き叫びたいのを
必死に耐えて戦場に立つ彼女に、命懸けで助けてあげたほむらは、敗北を受け入れろと宣告した。
 ほむらも気付かない一瞬、まどかの目に、激しい動揺が浮かぶ。
 ひたすら可愛らしく見せるデザインで、好評だった赤いリボンで全身を装飾した衣装。
 無垢な少女が思い描いた、夢と理想を注ぎ込んだピンク色の戦闘コスチュームは今、血の匂いと
煙が融けた風に嬲られて、現実での無力さを示すように虚しく揺れ動いている。
「それでも私は魔法少女だから。みんなのこと、守らないといけないから」
 優しい笑みを作りながら、まどかは自分に言い聞かせるように言う。


125: ◆gRbg2o77yE
11/10/28 23:43:23.74 uT+/o6mD
 …………………………………………………
 ……………………

「それでも私は魔法少女だから。みんなのこと、守らないといけないから」
 言いながら、まどかは、心の中ではほむらの言葉を待っていた。
 戦って死ねとも言われたくないし、勝てないから戦っても無駄とも言われたくない。どんな言葉なら
ば満足できるのか思いつけないが、魔法少女としての自分を肯定して欲しかった。
 少しでも、失ってしまった希望を取り戻したかった。
 マミが戦死した頃から、まどかは自分が自分の身体でなくなるような、得体の知れない異物感を覚
えていた。それは、彼女の心が絶望に侵食されるごとに大きくなっていく。
(助けて……ほむらちゃん……お願いだから……私に……少しでも期待をちょうだい……)
 頭がおかしくなったのではないかと自嘲しながら、馬鹿げたことを要求してしまう。
 希望が欲しい等と求められて、さらりと応えられる者などいない。それでも、まどかは本能的な恐怖
を感じて、自分が救い、自分の友人にして理解者であるほむらに、必死に縋り付いていた。
(こんなの、絶対おかしいよ……)
 異物感と同時に、まどかの頭の中には、何千という人々の声が流れ込んでいた。
 大怪我をして苦しんでいる声。大切な存在を失い狂乱する声。恐怖から逃げ惑う声。そして、無残
に殺されてしまった死者の声。全員が、助けてくれと訴えている。脅威を取り除いてくれと訴えている。
どうして助けてくれないんだと訴えている。そこには両親の声も、美樹さやかの声も含まれていた。全
員が、神のような超越者の助けを、あまりにおぞましく求めている。
 同時に、親友のさやかや両親が死亡したことも、強制的に知らされてしまう。
(私は神様じゃないの……魔法少女だけど中学生なんだよ……だから……)


126: ◆gRbg2o77yE
11/10/28 23:45:34.81 uT+/o6mD
 魔法少女の必死の言い訳は、助けるべき一般人の圧倒的な声にかき消される。心の中から逃げ
る選択肢を抉り出されるようにして、か弱い少女の訴えは虚しく押し潰された。
 これは、魔女の感覚に近いのではないかと、まどかはふと思った。
 人間の負の感情を好む魔女は、こうして人間の絶望等を感知して、標的を探しているのかもしれな
かった。もっとも、魔法少女である自分が、魔女でなければ役に立たないような感覚をどうして手に
入れることができるのか、消耗した心では考えることもままならなかった。
 今は、じっと、祈るような気持ちでほむらの言葉を待つ。そして、
「ねぇ、逃げようよ……だって仕方ないよ……誰も鹿目さんを恨んだりしないよ……」
 何千人という怨嗟の声を聞くまどかの心に、ほむらの言葉は虚しく響いた。
 しかし、それでも、彼女は少しだけ心に安定を取り戻し、肩の力をゆっくりと抜いた。情けないことだ
が、いっしょに逃げようという言葉に、魔法少女の孤独は少しだけ癒されたのだった。
「ほむらちゃん。私はね」
 同時に、覚悟は決まる。
 目の前にいる大切な親友を守ること。そして、魔女と戦うこと。
 それができなければ、きっと自分はこのまま絶望に押し潰されてしまうだろうから。
 まどかは不安的になる心を押さえつけて、魔法少女として再び歩き出す。
 立ち向かう敵は、最強最悪の魔女・ワルプルギスの夜。

「あなたと友達になれて、嬉しかった」

 …………………………………………………
 ……………………


127: ◆gRbg2o77yE
11/10/28 23:45:50.07 uT+/o6mD
続きは書けたら投下します。
中編と後編の2回で終わる予定。

ではまた。


128:名無しさん@ピンキー
11/10/29 01:24:07.55 RAO0mqIF


とりあえず半裸デしょうかネー

129: ◆gRbg2o77yE
11/10/30 17:20:05.38 ZHhRdnTm
>>126の続きを投下します。
・まどか主役SSの中編。
・リョナ+陵辱ものになる予定。
・今回はリョナのみ。

暴力描写等が苦手な方はスルーしてください。
NGword「◆gRbg2o77yE」


130: ◆gRbg2o77yE
11/10/30 17:22:14.94 ZHhRdnTm
 その魔女を最初に見たときに感じるのは、何よりもまず異物感である。
 通常の魔女が結界に潜み、人間を引き込んで餌食にするのと異なり、そいつは結界に隠れる必要
すらない、堂々と顕現して破壊と殺戮の限りを尽くしているのである。現実の街に浮かび上がる魔女
の巨体は、結界に慣れた魔法少女であるほど奇異に映っているだろう。
 藍色のドレスを纏い、耳障りな笑い声を撒き散らす上半身のみの人形。下半身があるべき空間に
は太いシャフトが1本あるだけで、巨大な歯車群に連結されている。
 通称。ワルプルギスの夜。
 得体の知れない、『舞台装置』の魔女。
 街にビルの雨を降らせる巨大な破壊者は、使い魔のサーカス団と、影色の魔法少女たちを大量に
引き連れて、堂々と市街地上空に君臨する。確かなことは1つ。舞台装置たる魔女と、ワルプルギス
劇団とでも呼ぶべき大量の手下たちは、次の公演先に見滝原を選んだということだった。
 そして今、盛大なパレードを行う舞台装置に誘われて浮かび上がるビルの1つに、パステルピンク
のコスチュームを纏う魔法少女が掴まり、一緒に上昇していた。浮遊している標的に目立つ形で近
づく義理は無い。ビルに飛び移れば、勝手に近くまで運んでくれるのだから。
(ワルプルギスの夜は、私が倒す……!)
 まどかは魔弓に力を込めて、巨大な魔女に狙いを定める。
 彼女がいるのは、破壊されたビルの内部。コピー用紙や紙ファイルが大量に散乱したフロアに立
ち、ワルプルギスの夜の頭部を撃ち抜こうとして矢を放った。
 完全な奇襲。
 元より、魔法少女と魔女の戦闘に、正々堂々というものはない。

「いけえええええええええっ!」

 …………………………………………………
 ……………………

131: ◆gRbg2o77yE
11/10/30 17:23:28.35 ZHhRdnTm
 ビルから飛び出した魔法の矢が、人形の側頭部に突き刺さる。
 間違いない直撃に、魔女の嗤い声は一瞬だけ途切れた。
 しかし、巨大な頭部に刺さる矢は、人間で言えば1本の巨大な針が刺さったようなもの。
 頭部を完全に粉砕するまで矢を打ち込まなければ、巨大な舞台装置は何事も無いかのように街を
破壊し続けるだろう。
 窓ガラスを割って、明るい色の魔法少女は外に躍り出た。
 巨大な人形と、影色の魔法少女たちの大群の前に、姿を現す。
(ほむらちゃん……! マミさん……! 私に力を貸して……!)
 傾いて浮遊するビルに腰を落としたまどかは、数十発の魔法の矢を連射した。
 一撃一撃に、普通の魔女ならば止めをさせるほどの魔力が込められている。
 それを惜しげもなく連射する。
 残った魔力の配分など考える余裕は無い。
 殺される前に殺すしかないのだから。
 ビルから現れた可愛らしい魔法少女を見て、踊っていた手下の動きが止める。
 そして、まるで歓迎するかのような拍手喝采を送ってきた。
 特に攻撃を邪魔もしない。
 あまりにあっけなく、発射された矢は全て、巨大人形の顔から首筋に命中し、つるりとした表面を穴
だらけに変えていく。
「や、やった……! これならいけるかも!」
 これだけの矢を受ければ、普通の魔女ならば木っ端微塵になっている。
 大きなダメージを与えられたはず。


132: ◆gRbg2o77yE
11/10/30 17:25:03.54 ZHhRdnTm
 まどかの顔は少しだけ明るくなり、すかさず次の攻撃の準備に入ろうとする。
 しかし、次の瞬間、彼女の笑顔は凍り付く。
 ワルプルギスの夜に矢は大量に刺さった。
 しかし、それだけで、魔女は何も気にしていないように、地上にビルを落としていく。まどかが見て
いる前で、また数百の命がビルに押し潰され、この世から脱落した。
(……まさか、全く効いていないんじゃ……)
 実際に穴が開いているのだから、と自分に言い聞かせても、不安はみるみる大きくなる。それほど
までに、眼前の魔女は巨大で、悠然として、そして嗤い続けている。
 あらためて間近で、自分が戦っている存在を直視した瞬間、全身に悪寒が走る。
 桁違いの魔力と、巨躯と、攻撃力と、世界の全てを憎悪しているかのような破壊活動。
 それは、魔法少女の戦意を揺るがすには十分すぎるものだった。
(もっと攻撃しなくちゃ! 効いていないわけない! きっと我慢してるだけ!)
 震えながら弓を構え直すまどかに対し、魔女は三日月型の口を細く窄めた。
 そして、びくりと硬直した魔法少女に、蝋燭の火を消すかのように息を吹きかける。
 吐息は油膜のように輝きながら空気中に広がっていき、まるでサーカスの芸人が火を噴くかのよう
に、途中からは凄まじい勢いの火炎放射と化してまどかに襲い掛かった。
(しまっ……! 回避できない……!)
 視界に広がる虹色の炎を前に、まどかは両腕を交差させて顔と胸部を守る。
 顔を守ったのは本能的な恐怖から。
 そして、胸を守ったのは、乳房ではなく、ソウルジェムを守るため。ここでジェムが破壊されて変身
が解除されてしまえばどうしようもなくなる、それが無知なまどかの精一杯の判断だった。


133: ◆gRbg2o77yE
11/10/30 17:28:56.16 ZHhRdnTm
 次の瞬間、彼女が夢と希望を注いだワンピースが燃え上がる。
 激しい炎の奔流が叩きつけられ、色鮮やかな毛髪が一瞬で縮れて吹き飛んだ。
「く゛、う゛う゛う゛う゛ぅ゛! う゛うう、ぅぅ゛! く゛う゛う゛う゛う゛!」
 予想を遥かに超えた高温が、まどかの全身に襲い掛かる。
 ソックスも手袋もみるみる炭化していく。それなりの防御力を持つ魔法少女のコスチュームが、高
温にまるで歯が立たず紙のように焦げ、起伏の乏しい肢体に黒く焼き付いていく。
 熱さは数秒で激痛に変わる。皮膚の表面を平等に焼かれる痛みは、身体をどう動かそうと全く変
わらなかった。顔と胸のジェムだけは守ろうと両腕で隠したが、何の意味も無かい。
 炎は煙のように腕の隙間をすり抜けて、まどかのあどけない顔と、小さな乳房を愛撫する。悲鳴を
上げる唇から口内に侵入した熱は、喉粘膜から肺腑や胃までも蹂躙し、鼻腔や眼窩から顔の内部
を沸騰させる。背中も、乳房も、腹部も、愛らしい顔も、皮膚が焼け爛れて血泡を噴き、表面から黒く
焦げ固まっていく。スカートが赤い火の粉を散らしながら下腹部から焼け落ちるが、露出した性器は
陰唇が完全に炭化して癒着し、焦げた割れ目が辛うじて残るのみだった。
「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!」
 灼熱地獄から逃れようと、まどかはのたうち回るようにビルの内部に転がり込む。
 あまりの苦痛に絶叫し続けるも、喉が焼けてそれも止まる。火炎放射は窓を飴のように溶かし、ま
どかがいる建物内部を火の海に変え、そのままビルを貫通して地上に届いた。
 工業地帯から伸びた鉄塔が2本、炎を浴びてぐにゃりと曲がって倒れる。



134: ◆gRbg2o77yE
11/10/30 17:30:44.02 ZHhRdnTm
 上空では、焼死体にしか見えないまどかがビルから飛び出し、ピンクのコスチュームを着た魔法少
女の姿を取り戻した。黒猫のエイミーを助けることで得た癒しの力は、体表面の火傷など重度でも数
秒で治癒してしまうが、魔力を大量に消耗することは違いない。
(駄目……っ! 接近戦じゃ火力に対抗できない……っ!)
 まどかは炎上しながら落下するビルから別のビルに飛び移りながら、必死に考える。
 この距離では火炎放射で狙い撃ちされてしまい、とても撃ち合えない。市街地に隠れてゲリラ的に
戦うのも選択肢だが、ビルを投げてくるような相手では有効とは思えない。細やかな場所に潜んで迎
え撃とうとしても、相手はビルで面的に押し潰してくるだけなのだから。
「でも、ずっと動き続けながら攻撃できれば、あるいは……」
 ここはワルプルギスの夜の射程範囲であるため、一帯には妙な浮力が発生しており、魔法少女の
まどかは、その気になれば空を飛んで移動できそうだった。
 例えば、ずっと魔女の背中から矢を打ち続けるような戦法ならば可能かもしれない。相応の危険は
勿論あるが、他に戦う手段も思いつけない以上、それに賭けるしかない。
 そこまで考えて、まどかは魔女の嗤い声が聞こえないことに気付いた。
 妙に静かな敵の様子を窺おうと、まどかはちらりとワルプルギスの夜を見る。
 そして、その『変化』に戸惑いの表情を浮かべる。
「え……? いったい、どういうことなの……?」
 魔女の様子が変わったのは明らかだが、それがいったい何を意味するのか。まどかは何も分から
ないまま、舞台装置の背中へと向かっていく。

 …………………………………………………
 ……………………


135: ◆gRbg2o77yE
11/10/30 17:34:34.72 ZHhRdnTm
 しかし、ワルプルギスの夜の背後に向かって飛翔するまどかを、不快げな面持ちで見ている無数
の視線があった。使い魔である影色の魔法少女たちである。
 いつも無邪気に踊っている彼女たちが、今は殺意に近い強烈な敵意を発している。
 理由は至極明快。魔女の舞台正面ならともかく、舞台の背後に回ってしまえば、そこで演じられる
劇を見ることができない。戯曲を愛する舞台装置の魔女に対して、何たる無礼、侮辱だろうか。
 その怒りを表すかのように、彼女たちの手には、ハートや星の装飾が施され、丸いフォルムにデザ
インされて玩具のように可愛らしい、ステッキやロングソードが握られていた。
 先端に天使の翼が生えたハートをトッピングした巨大ハンマーを手に、使い魔の少女が言語ならぬ
言葉で呼びかける。それに同調するように、他の影たちも武器を持ち上げる。
 街中に散っていた何百という使い魔たちも、黒い霧のように舞い戻った。
 全員が一斉に、魔女を背後から狙うまどかに殺到する。そして、

「な、何なのあれ……? ワルプルギスの夜が、ひっくり返ってる……!?」

 物陰に隠れていたほむらは、巨大な破壊者の変化に戸惑いの声を漏らした。
 人形部分を天に向けた舞台装置の魔女は、スカートを閉じて、嗤いを止め、ただ静かに宙に浮いて
いる。今まで暴れていたのがウソのようだった。
 それに合わせるように、街中で聞こえていた悲鳴や破壊音が消失する。
 時間が停止したかのように、静寂が街を呑み込んだ。
 自分の心臓の音しか聞こえない絶対的な沈黙。
 異常事態なのは明らかだった。

136: ◆gRbg2o77yE
11/10/30 17:35:43.40 ZHhRdnTm
(なんだか、魔女の結界の中にいるみたい……)
 見慣れた街並みが、まるで別の何かに変わってしまったかのような違和感。
 しかし、ほむらは震えながら、沈黙する舞台装置の魔女を見守り続けるしかなかった。

 …………………………………………………
 ……………………

 どこからともなく聞こえてきたのは、大音量の開演のブザー。
 巨大な人形は、まるで観客に一礼するようにして、ドレスを両手で掴み上げた。
 厚いスカート型の舞台幕。
 それがゆっくりと左右に開いていく。


 幕が開けた瞬間。
 咆哮のような魔女の嗤い声が響き渡る。





後半はそのうち。
ではまた。

137:名無しさん@ピンキー
11/10/31 05:28:59.79 tzivJM3O
ひょーおうおうおうおうおーいーえーあー!!
GJしかり
全裸待機いたさせてもらいましょうか!

138:名無しさん@ピンキー
11/10/31 21:55:09.67 WJrVmFHB
美樹さやかが上条恭介を犯す話を書いた。
投下するのはこのスレでいいですか。

139:名無しさん@ピンキー
11/10/31 22:17:21.24 whRAaw/5
>>138
さぁ投下するんだ!
ハリーハリーハリー!!

140:『奇跡も魔法もあるんだよ』
11/10/31 22:34:19.10 WJrVmFHB
 病室のベッドの上で僕は窓の外をぼんやりと眺めていた。
 つい先ほど、深夜だというのに眼が覚めてしまったのだ。
 そして明るすぎる月を見て、何気なく左手をかざそうとした時のことだった。

―あれっ、指が動く……に、握れるッ! ちゃんと指が動く!?

 奇跡が起きた。
 昨日、担当の医師からじきじきに引導を渡された。
 事故の後遺症で僕はもう二度とバイオリンを弾くことはできない。
 だからあきらめてくれ、現代医学では僕の指はもう治らないといわれた。
 僕は泣いた。思い切り泣いた。
 生きてる意味がない。
 悲しかった。見舞いに来ていた幼馴染・美樹さやかにまで八つ当たりしてしまうほどに。

 それなのに指が動かせるなんて!
 もう一度、今度は力を入れて握りこぶしを作る。だいじょうぶだ、もう大丈夫!
 これはまるでさやかが言ってたように……

「恭介、起きてる?」

「えっ!?」

 深夜の病室に響く静かな声。それは聞きなれた女の子の声。
 月明かりに向けてかざした手のひらの向こうにいたのは……



141:『奇跡も魔法もあるんだよ』
11/10/31 22:35:05.50 WJrVmFHB
「さ、さやか!?」

「うふっ、正解♪」

 青みがかったショートヘアに、黄色いヘアピン。
 いつもと同じ笑顔で僕を見つめている少女……幼馴染の美樹さやかに間違いなかった。
 でも雰囲気がいつもと違う。
 こんな時間だから?
 それとも着ている服のせいだろうか。
 目の前にいるさやかの服は普段着とは思えない衣装だった。
 肩から上は肌が露出しており、マントみたいなものを羽織ってるし、白い手袋もしてる?

(なぜこんな時間に、そんな格好でここにいるんだい?)

 それを尋ねる前に彼女が口を開いた。

「ねえ、とりあえず感謝して欲しいな……」

「えっ!」

「その左手、動くようになったでしょう。不思議だよね? 何で動くんだろうね」

 突然のことに僕は驚きを通り越して硬直してしまった。
 それでもまだ彼女の話は続く。

「これでまたバイオリン弾けるね、恭介」

 ほっそりとした腕が伸びて、僕の左手を優しく握り締めた。
 銀色に光る月明かりのせいなのか、彼女の瞳が潤んでいるように見えた。

「さ、さやか! でも……」

「何であたしがそのことを知っているんだろうね?」

「そ、そうだよ! 何で君が僕の左手のことを……!」

「あたし言ったよね……」

 そこまで口にしてから、さやかは身軽に窓際からベッド脇へとやってきた。
 外から吹く風が、ほのかな香りを運んできた。少し甘酸っぱい汗の香りがした。

「奇跡も魔法もあるんだよ……って」


142:『奇跡も魔法もあるんだよ』
11/10/31 22:36:17.22 WJrVmFHB
 さやかの手のひらが僕に触れる。
 そして柔らかな手つきで身体中を撫で回してきた。
 指先から肘、肩……首筋、さらにお腹から腰骨、太ももの外側から膝、脚の指先まで滑らかに細い指が下りていった。

「くすぐったいよ、さやか……何を……してるんだい?」

 身体を這い回る彼女の手を押さえようと身体を起こしたら、逆に胸の辺りを軽く押されてしまった。
 うまく身体を支えることができず、再び静かに僕はベッドに沈んだ。

「恭介の知らないところであたしが何かをしてあげた……っていったら信じる?」

「君が……何を?」

 僕の問いには答えず、さやかが言う。

「信じなくてもいいけど、してあげたんだよ……こんな風にね」

「うく……あ……」

 さやかの指が触れた場所が、はっきりと熱を帯びている。
 それからしばらくして力が抜けていくのを感じた。
 抜けていくというよりも、さやかの指先に吸い取られているような感じ……。
 身体を起こそうとしても今度は起きられない。意識ははっきりしているのに!

「いったい僕に何をしたんだい……?」

「もうわかってるくせに。意地悪なこと言わないで?」

 左手が治ったのも、今さっき身体中の力が抜け落ちたのも……まさか彼女が?
 にわかには信じられず、僕はあっけに取られていた。

「女の子にここまで覚悟させたんだから、恭介の大事なものを貰うわ」

「さやかの覚悟って何? 大事なものって……」

「まだわからないの……!」


143:『奇跡も魔法もあるんだよ』
11/10/31 22:36:44.43 WJrVmFHB

 月明かりに照らされたさやかの表情が一瞬翳(かげ)る。
 彼女は悔しげな表情で口元をキュっと結んだ。

「その左手を治すために、あたしは……あたしは!」

「さや……か?」

「大きな力を得たけど、大事なものを失ったの。全部……恭介のためだよ!」

「ほ、本当にそんなことが……!」

 そんな話、にわかに信じられない。
 でも現実に左腕は動くようになったし、そのことを彼女は知っていた。
 そして不思議な力で僕を今動けなくしている。

「ねえ恭介、あたし前よりもキレイになったと思わない?」

 さやかはベッドから少しだけ離れると、その場でくるりと一回転した。
 目の前で青いミニスカートがヒラリとめくれた。
 ほっそりした腕や指先に見惚れてしまう。
 真っ白な太ももを見て、不覚にもドキっとしてしまった。
 言われるまで気づかなかったけど、確かに身体の線が細くなってる!
 もともとさやかは細身だったけど、以前は感じなかった女の色気を確実に纏っている。

「私はあなたの左手を治した恩人よ。その見返りを期待しちゃいけないの?」

「それは……」

 その先の言葉が見つからない。
 さやかが僕の両肩に手を置いて、じっと顔を覗き込んでくる。
 いつも僕が見てるさやかとは違う、決意に満ちた視線……彼女の言ってることが全て本当に聞こえる。

「いいよね、恭介。あなたの初めてが欲しいの」

 その静かな気迫に押されるように、僕は黙って頷いた。

144:『奇跡も魔法もあるんだよ』
11/10/31 22:37:54.84 WJrVmFHB
 僕はベッドに横たわったまま、さやかに服を脱がされている。
 自分で脱ぐと言い出す前に、彼女の腕が伸びてきてパジャマのボタンをゆっくりと外し始めた。
 それに困ったことがもうひとつあった。

「さやか……さっきから身体が動かせないんだ」

「動かせない? ンフッ、当たり前じゃない」

 その疑問が来るのを予測していたように彼女は答えた。

「動けなくしてあげたんだから……」

「な、なんで……!」

「あたしね、魔法が使えるようになったの」

 僕は昼間の彼女の言葉を思い出した。


―奇跡も魔法もあるんだよ!


 あの時は気休め程度にしか思わなかったけど、あのときの彼女は大真面目だった。
 さっき、僕に迫ってきたときも同じ表情をしていた気がする。

「別に信じなくてもいいよ。でもすぐにわかるから」

 さやかは目の前で両手を裏返して僕に見せつけた。
 白い布の手袋に包まれた彼女の手を見ていたら、急に淡い光を放ちだした!

「あたしの魔法は『癒しの祈り』。自分や他人の身体をすごい勢いで治せるの。全治数ヶ月の怪我でも一瞬で治せるんだよ?」

「そんな力を……僕のために?」


145:『奇跡も魔法もあるんだよ』
11/10/31 22:38:27.23 WJrVmFHB

「……そうよ。でもそんなことより恭介、さっきから両手と両足に力が入らないでしょ?」

 僕は黙って頷いた。

「それもあたしの魔法だよ。さっき身体を撫でたとき気づかなかった?」

「えっ……!」

「恭介が手足を動かすのに重要な筋肉を壊して……ううん、時間をかけて『癒し』てるの」

 小さな舌をペロっと出しながら、さやかがこっちを見ている。
 今とんでもないことを口にしなかったか? 僕の身体を壊したとか……。

「でも全然痛くないでしょ? 手足の神経を全部『癒し』てるから麻酔効果もあるんだよ。だから恭介は一人では動けないわ」

「そんな!」

 せっかく左手も動くようになったのに、ひどすぎる……。
 抗議の目を向ける僕に、さやかは軽くウインクを返してきた。

「あとでちゃんと戻してあげるから、今はあたしの好きにさせて?」

 さやかの指が僕の身体からパジャマを、シャツを、トランクスをむしりとっていく。
 目の前にいるのが幼馴染とわかっていても恥ずかしい。なんだか耳の裏が熱くなってきた。

「かわいいね、恭介」

 耳元でさやかが小さな声でそういったとき、彼女の唇が軽く耳たぶに触れた。
 背筋がゾクっとして、思わずため息が漏れる。

 あっという間に僕は丸裸にされてしまった。
 そして今度はさやかが自分の服を脱ぎ始めた。

146:『奇跡も魔法もあるんだよ』
11/10/31 22:38:56.74 WJrVmFHB

 さやかが身につけていた柔らかそうな素材で出来たスカートが床に落ちた。
 白いマントみたいな衣装と、光沢を帯びたチューブトップの服を恥ずかしそうに脱ぎ去ってから、さやかは身を寄せてきた。

「キス……しよっか?」

 さっきまでの自信に満ちた目ではなく、いつもと同じオドオドした目で彼女は言った。
 唇がゆっくりと近づいてくる。
 いつもそばにいるさやかの小さな唇……僕は今まで彼女のことを異性として扱ったことはない。
 あくまでも幼馴染の友人として、一線を引いていた。それなのに……

「あ、ああぁ……さや……」

「ずっと欲しかったんだからね。もう逃がさない…………♪」

 僕の呼吸が乱れる。さやかのせいで乱される。
 目の前の、ほんの数センチ先にいるのは幼馴染じゃなくて一人の女性だった。
 それも飛び切り可愛くて、きれいで……胸が苦しくなるほどに僕のことを好きでいてくれる女性。

「さ……」

「あたしに夢中になって、恭介……」

 さやかが目を瞑った。うっすらと頬を赤く染めた小さな顔が近づいてくる。
 彼女の吐息を鼻先で感じる。
 あまりにも恥ずかしくて、僕も同じように目を瞑った。

「あっ、ん……んんっ!」

 次の瞬間、ほんのりと暖かくて柔らかいものが僕の唇に触れた。

(これが……キス……さやかとファーストキス……しちゃったんだ)

 そう思った瞬間、僕は幸せな気持ちになった。
 自分を思ってくれる女性とこんなに近い距離でいられるなんて……しかし、さやかのキスにはまだ先があった。
 ヌルっとした何かが僕の唇を軽く舐めたかと思ったら、口の中に強引に侵入してきたのだ!

「んちゅっ、んむ……ンフ、フフフ……♪」

「んっ、んっ! う、ああっ!」

 目を白黒させる僕を薄目で見ながら、さやかはキスを何度も重ねてくる。
 舌先を硬くして、僕の唇に差し込むように何度も出し入れしてくる。
 そのたびに彼女の唾液が流し込まれて、クチャクチャという音を立てる。

(すごい、こんなに激しく……してくるなんてええええ!)

 まるで唇だけで全身を犯されているみたいだった。
 小さなさやかの舌先が差し込まれるたびに、呼吸が乱されて頭が真っ白になる。
 思考回路が停止したところに、再び熱いキスをされると本当に何も考えられなくなってしまう。
 終わりの見えない彼女のキスは数分間続いた……。

147:『奇跡も魔法もあるんだよ』
11/10/31 22:43:01.39 WJrVmFHB
「どう? 初めてのキスにしてはあたし頑張ったでしょう?」

 すっかり骨抜きになった僕を見て、さやかがクスっと笑った。
 そんな彼女に対して、僕は何も言い返せなかった。

(頑張ったなんてもんじゃないよ……!!)

 全然力が入らない。呼吸も整わない。
 身体だけじゃなく、心の隅々までさやかに舐め取られてしまった。

「恭介は横になったままでいいからね……もっと気持ちよくなろう?」

 こちらの様子に満足したのか、彼女は穏やかな声で言った。
 そしてベッドの上で、僕の上に馬乗りになってきた!

「な、なに……を?」

「恭介の顔、またいであげるの」

 僕の顔の両脇に、さやかが膝をついた。
 目の前が暗くなる。

「ま、まって……ぅぷっ!」

「ダメぇ……♪」

 僕の声はかき消された。
 柔らかな布と、甘酸っぱい少女の香り、顔を挟み込む太ももの温もりで包み込まれてしまった。

「んぐっ、ングー!!」

「あはっ、エッチな呼吸が聞こえるよ?」

 僕が小さく顔を動かすと、さやかも嬉しそうに腰を軽く振った。

「あたしのニオイ好きなんだ……ふふふっ」

 彼女が腰を振るたびに、ほんのりと暖かい部分が鼻先にグリグリと触れる。
 そこを刺激されるのが好きらしく、何度も同じ場所をこすりつけてくる。

「あふっ、これ……いいよぉ……恭介は今からあたしにイタズラされちゃうんだよぉ……?」

「んうっ、うううう~~~!!」

「顔を横に振っても無駄だよ? このまま、たっぷりかわいがってあげる」

 目の前は相変わらず真っ暗だけど、さやかの声だけは聞こえる。
 それにさっきよりも甘酸っぱい香りが強くなって、頭がボンヤリしてきた。

「んうああっ!?」

 僕の身体に小さな電流が流れた。

「感じやすいんだね? ここ触られると悶えちゃうんだ?」

 む、胸が……! それもなんだかとても感じやすいところを彼女につねられている!?

(針で刺されてるみたいだ! これは乳首のあたりッ?)

148:『奇跡も魔法もあるんだよ』
11/10/31 22:43:40.63 WJrVmFHB
「気持ちよかったらもっと声を出してもいいんだよ、恭介」

 さやかは少し振り返りながら、指先で僕の胸元をクリクリと刺激してきた。

(そこをいじられ続けたら声が出ちゃう!)

 もがこうとしても無駄だった。
 もともと体の自由は奪われている上に、意地悪な動きを繰り返す彼女の指先に逆らえそうにない。
 その時、顔を押しつぶしていたさやかのお尻が少しだけ持ち上がった。

「ぷはっ! んあ、あ……」

「ねえ? あたしと恭介の甘い時間を他の人にも見せてあげようよ?」

 そ、そんなの嫌だ!
 言葉を出す代わりに、僕は小さく顔を横に振った。

「恥ずかしい? そっか……じゃあもっと辱めてあげないといけないね」

 さやかは素早く腰を上げると、今度は僕の足を大きく開かせた。

「あれれ?……ずいぶん期待してたんじゃなぁい?」

 そして開いた脚の間に正座をしてから、僕の股間をまじまじと見つめてきた。

「やめ……て……!

「なんで? さやかちゃんにイタズラされて、おちんちんがパクパクいってるけど?」

「違うよっ、そんな……そんなことは!」

「そんなことあるでしょ……えいっ!」

 僕の言葉を遮るように、さやかの右手が股間に伸びてきた。
 さっきのキスや顔を太ももに挟み込まれたおかげですっかり大きくなってしまったペニスの先を、彼女の指先が包み込んだ。

「ああああぁぁ~~~!!」

「えへへ、いい声聞いちゃった♪」

149:『奇跡も魔法もあるんだよ』
11/10/31 22:44:15.29 WJrVmFHB
 ほんの軽く触れられただけなのに、思わず喚起の声を上げてしまった。
 自分で触ったときと全然違う気持ちよさが、さやかの指先から流し込まれた。

「あたしに掴まれて切ない声を出して……まだ言い訳するんだ」

「ちがうよ、言い訳じゃないんだ。これは……」

「じゃあしょうがないなぁ。徹底的に犯してあげる」

 さやかはもう片方の手も僕の股間へと伸ばした。

「はう……!」

「うふっ、いい声♪」

 柔らかくて暖かい彼女の手に包まれ、ゆっくりと上下に棹をしごかれる。


「あっ、あああぁっ、これ、ひいっ!?」

「まずは手でしてあげるからね。じっくりいじめてあげる」

 棹をしごく手の動きとは別に、さやかの手がカリ首や亀頭全体を包みながら撫でてくる。
 この攻撃が非常に強力だった。悶えても逃げることが出来ないのだから。

「大きくしないほうがいいよ? 今夜のあたしはちょっとおなかがすいてるから」

「な、なっ、は……あっ、あああぁぁ~~!」

 こらえるのに必至でまともな受け答えが出来ない!
 そんな僕を見ながら、さやかは嬉しそうに微笑んでいる。


「おちんちんが美味しそうになったら、迷わず食べちゃうからね……」

150:『奇跡も魔法もあるんだよ』
11/10/31 22:46:25.58 WJrVmFHB
 それから数分間、さやかの指だけで僕は何度もイきそうになった。
 細い指先が亀頭をくすぐりながら、早いリズムで棹をしごく。
 両足を突っ張って我慢しようとしても力が入らず、ただ喘ぐばかり。
 そして我慢する力が尽きて、もう発射するしかないという段階になると彼女の責めが緩くなる。
 その繰り返しのおかげで、今ではもう指が触れているだけで自分から腰を振りたくなってしまう……。

「全然我慢できないんだね、恭介。魔法少女の手袋、スベスベしてて気持ちいいのかな?」

「あうっ! そんなに動かさないで!!」

 ほんの少し彼女の指が上下に動いただけで、すぐに達してしまいそうになる。

「ホントにもうイきそうだね。あたしの指で気持ち良くなっていっぱいヌルヌルだしちゃってる……」

「揺らさないで! あうううぅっ……!」

 さやかは左手でペニスの根元を掴んだまま、ゆっくりと左右にこね回した。
 そして硬さを確かめるように何度か強く握ってから、ゆっくりと大きく口を開けた。

「少しだけお口でいじめてあげるよ。んっ、じゅぷ……んじゅっ、はむ……」

 彼女の顔がゆっくりと股間に沈んだ。
 たっぷりと唾液を絡めて、吸い付くようにペニスをしゃぶりつくす。
 さやかの顔が上下するたびに身体の芯がとろけて、熱いものが吹き出しそうになる。

「んふふ……こっちも弱いんだよね? 恭介」

 真っ赤な舌先が踊って、感じやすい先端を集中的に舐め始める。
 既に溢れている透明な汁が彼女の舌先で弾かれて飛び散る。

「ふああああぁぁぁっ!」

「んふふ……お魚みたいに跳ねてるね?」

 激しく脈打ちをするペニスの根元をしっかりと掴んで、あくまでも先端だけを口に頬張る。
 少女の小さな口の中に閉じ込められ、舌先でくすぐられながら吐き出した我慢汁を啜られる。
 さやかは緩やかに顔を回しながら、こちらの顔色を伺っている。


151:『奇跡も魔法もあるんだよ』
11/10/31 22:48:26.97 WJrVmFHB

ちゅぽっ……

「あっ、はぁ……はぁ、なんでこんなことを……」

「ねえ、そろそろイきたい?」

 その問いかけに僕は弱々しく首を振る。
 
「このままサワサワしながらイかせちゃうのもいいかなぁ」

 独り言のように舐めるのに疲れたのか、

「ううん、やっぱりダメ! あたしがもう我慢できないんだもん。それに恭介もこんなに熱くなってる……早く食べてあげたい!」

 さやかの手に導かれ、亀頭が膣口に触れた。すでに入り口は熱くなっていた。
 ヌルヌルしたものがペニスにまとわりつき、二人の密着度を高める。

「あふっ、んん……すごくいいかも…………ふぁぁ!」

 すっかり硬く、そして淫らに濡れたペニスを自らのクリトリスにこすりつけるさやか。
 その様子がさらに僕を高ぶらせる。
 おそらく計算しての行為ではないだろうが、さやかの乱れた姿と柔らかい肉の感触によって、既にペニスは発射寸前まで高ぶってしまった。

「じゃあ、いれるよぉ?」

 さやかは僕に見えやすいように、二本の指でアソコを大きく広げて見せた。
 女の子の秘密の場所を見るのは、初めてだった。

「きれいでしょ……ここが擦れると、すごく気持ちいいんだよ?」

 言われなくてもわかるけど、僕は思わず息を呑んだ。
 さっき単純に何度も擦られただけであの感触……これが内部に潜り込んだらどうなってしまうのだろう?

「うっ、あああぁぁ!」

 余計な想像をしたおかげで、勝手に一人でイってしまいそうになった。
 さやかがクスクス笑いながら僕を誘惑する。

「このまま出しちゃえば?」

 いたずらっぽく囁く彼女の言葉に流されそうになる。
 白くて熱い欲望を、このままさやかに捧げたい。
 でもそんなリクエストはできない。幼馴染とはいえ、恥ずかしくて口に出せない!

152:『奇跡も魔法もあるんだよ』
11/10/31 22:49:58.82 WJrVmFHB
 さやかの方を見ると、まるで「あたしにピュッピュしちゃうところ、見られたくないんだ?」とでもいいたげな表情をしている。

「わかったよ、恭介。じゃあ見ててあげる」

 彼女はいっそう優しく微笑むと、再びペニスをやんわりと握り締めた。
 そしてさっきよりもきつい角度で膣口にこすり付けてきた!

「ぐっ、う、んぁぁっ!」

「入っちゃいそうでしょ? でもまだだよ~」

 膣の入り口に引っ掛けるような愛撫に僕は悶絶した。
 このままではさやかの膣内に入れないうちに暴発してしまう。
 それでもお構い無しに淫らな音を立てながら愛撫は続く。

「まずは降参させてあげる。さやかちゃんのオマンコ手前で、気持ちよくしてあげるね」

 さっきよりお激しいクチュクチュ音が部屋の中にこだまする。
 男として本当に恥ずかしい。しかしさやかの手が優しくペニスをしごくたびに興奮させられてしまう!


「さやか、もう……っ!」

「あはっ、入れて欲しいんだね。膣内に入れば恥ずかしくないもんね?」

 僕が全てを言い終わる前に、彼女の方から畳み掛けてきた。
 悔しいがそのとおりだ。膣の中に入れればとりあえず男としての意地は保てる。

「でもダメ。このまま出しちゃいなさい。……ほらぁ、もう限界でしょ?」

「そんなっ!? さやか、さやかあああぁぁぁぁ!!」

「ダメダメ。もうイっちゃえ♪」

 少女の白い指先が根元から先端へとスライドした。
 そして亀頭全体を何度か包むように撫で回し、さらに小指が敏感な裏筋をコチョコチョとくすぐった瞬間……


153:『奇跡も魔法もあるんだよ』
11/10/31 22:52:32.59 WJrVmFHB
「うっ、ううあああぁ!」

「ほらほら、もう出ちゃう?」

「あぁっ、う、あああぁぁ、イくっ! イくううぅぅ~~~!!」

 僕はとうとう快楽に屈した。
 さやかの暖かな膣口に少しだけ包まれた亀頭から、何度も何度も勢い良く白い塊が飛び出した。

「あははっ、すごいすごい! こんなに出しちゃってるよぉ……うふふふッ」

 さやかのクリトリスで強めに擦られただけなのにあっけなく果ててしまった。
 男として当然に感じる恥ずかしさに、僕は身悶えした。
 しかし彼女はさらに恐ろしいことを口にした。

「今度はあたしの膣内(なか)で、もっと負けさせてあげる」

 まだ射精したばかりで硬いだけのペニスを垂直に立てて、さやかは一気に腰を沈めてきた!

「んはああぁっっ!」

 声を上げたのは僕だった。

「うふふ、今度こそ貰ったよ。恭介の童貞おちんちん」

 真っ白で長い太もものおかげで全ては見ることができない。
 しかし確実にペニスは彼女の中に閉じ込められてしまった!

「いっぱいじらして、またすぐに射精させちゃうね」

 初めての快感に悶える僕の上で、さやかは腰を丁寧に揺さぶる。
 熱くて締め付けがきつい膣内に蹂躙されるペニスは、少女の動きに合わせるかのようにあっという間に硬さを取り戻していく。

「あはっ、本当にすぐに出しちゃいそうだねぇ。また硬くなってきた…………いじめてあげる」

「さやかっ、さや……あああぁぁぁ~~~!!」

 ペニスを舐めまわすような上下の腰の動きが緩やかになる。
 しかし膣内のざわめきはさっきよりも強くなって、再び身体の芯がとろけてきてしまう!

154:『奇跡も魔法もあるんだよ』
11/10/31 22:54:08.62 WJrVmFHB

「すごい? 気持ちいいでしょ……あたし」

「い、いやだ……なんでこんなすぐにっ!?」

「ほら、また出しちゃえ♪」

「ああぁっ! また……イっちゃううううぅぅぅぅ!!」

 再び目の前が真っ白になる。
 ふわふわと身体が浮き上がり、無防備な意識ごとさやかの中に溶かされていく。
 涼しげな眼で僕を犯す少女の腰振りと声に合わせ、なすすべもなく精を漏らしてしまった。
 しかもさっきと同じくらいの量をまた放出してしまった。

「くすっ、はや~い♪ また魔法で復活させてあげる」

 さやかは腕をそっと背中に回して、僕の太ももや腰周りを柔らかく撫でた。
 すると身体全体を覆っていたけだるさが一瞬で消えた。

「どう? すぐに回復したでしょ。でもおちんちんはあたしの膣内(なか)で絡みつかれたままだからぁ」

 彼女の膣内でペニスは捕獲されたままだ。
 そんな状態で体力を全快させられたら……考える間もなく、さやかの中でどんどんと硬さを取り戻していく。

「はいご苦労様。この後どうなるかはわかるよね? うふふっ」

 怯える僕を見下ろしながらにっこりとさやかは微笑んだ。
 腰の動きもさっきとは違う。
 今度は激しい上下運動ではなく、ゆっくりとした円運動に切り替えてきた。

「あんっ、あんっ♪」

 さやかはうっとりした目で小さく喘ぎだした。
 僕の方も膣内でじっくりとしゃぶられているおかげで、再び射精したい気持ちが膨れ上がってゆく。

「このまま搾り出してあげるぅ」

 少し鼻にかかった声で宣言すると、さやかはブルッと体を震わせた。
 その直後、ペニスに絡みついていた襞が一斉に震えだした!
 カリ首や裏筋、根元や棹の中心などが順番にくすぐられていく!


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