11/07/20 22:16:06.65 EkVIgLbC
男×女 多分エロい。
「確かに簡単なクエストだとは言ったがよ・・・」
孤島―独自の生態系を築く緑豊かな恵みの地に、一人のハンターの怒声が響き渡る。
「誰がそんな恰好してこいって言ったぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!」
納品クエスト。それは、狩猟クエストや討伐クエストと異なり、モンスターを相手にする必要がない。
如何にモンスターの目をかいくぐり目的の素材を集めるか。隠密と神速こそが尊ばれるクエストである。
怒声を上げたのは、全身ジンオウS一式で固めた男ハンター。背中に背負った弓も王牙弓【稚雷】。
対して、怒声を浴びせられたのは。
「たかだか卵の納品クエでしょ? 楽勝楽勝!」
豪快に笑い飛ばす女ハンター。その恰好は、高級ユアミ一式。つまり、裸にバスタオルを巻いただけである。
武器は鬼鉄という、武骨なフォルムの鉄槌だ。
「ただの卵じゃない! ひ・りゅ・う・の! 卵だ!! そんな恰好でブレス一発でも貰ってみろ! 一瞬で消し炭だ!」
「だぁからぁ、ブレス一発ももらわなけりゃいいだけの話じゃない。大丈夫大丈夫、心配しなさんなって。」
女は笑ってそう言うと、腰に手を当てて強走薬Gをぐいっと飲み干した。
「っかぁーっ! このために生きてるぅーっ!」
「―ッ!! バカ女め、勝手にしろっ!」
「勝手にするわよー。じゃ、早速出発ぅー!」
高級ユアミは、アイテム使用強化のスキルが発動する。
実は納品クエストには向いているのだが、如何せん不真面目かつ不道徳な格好であることは間違いない。
すさまじい勢いで飛竜の巣に向かって走っていく女ハンターを、重たい装備の男ハンターではとても追いつけなかった。
「ハァ、ハァ、あの、バカおんな、覚えてやがれ、ハァ、ハァ」