11/07/20 19:01:14.09 EkVIgLbC
「ひあああああああああああああああああ!!」
女ハンターは身体が重さから解放され、無重力になっていくのを感じた。
(こんなの初めてッッ! 落ちる、落ちる―)
が、その無重力はすぐに止み、もとの身体の重さが返ってくる。
快感のため無重力を感じたのではなく、ジエン・モーランが背中を反らしたため実際に二人が落っこちたのだ。
ジエン・モーランが背中を反らすのは、背中から異物を打ち上げるためである。つまり、このあと二人は・・・。
「うっひょおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ――――ッ」
「あんたバカじゃないのあんたバカじゃないのあんたバカじゃないの―――――ッッ!!」
ジエン・モーランの巨体をはるか下に見て、二人は繋がったまま、天高く打ち上げられていった。
幸い、命綱をつけていたため撃龍船に戻ることは出来たが、レザーSコートが下のショーツごと大砂漠に流されたため
女ハンターは下半身裸のままリタイア。ライトボウガンの男ハンターだけでは討伐しきれず、結局クエストは失敗だった。
「アンタが余計なことしなければぁぁぁ!!」
「痛い痛い! 猫の蹴脚術を悪用すんな!」
(どうでもいいけど、早く何か履いてくれないかなぁ・・・)
痴話ゲンカをする二人を見て、心底思う船員たちだった。