蒼山サグ ロウきゅーぶ!でエロパロ 4本目!at EROPARO
蒼山サグ ロウきゅーぶ!でエロパロ 4本目! - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
11/07/04 03:23:31.55 keyxuKkb
>1
乙です。


3:変更 暫定版(1)
11/07/04 04:05:05.43 ISN+QN8o
2chエロパロ板SS保管庫 ⇒ ライトノベルの部屋、3号室
URLリンク(red.ribbon.to)
※ミラー3とミラー5で403エラーの為、1,2,4,6のいずれかをご利用下さい。

まとめWiki(二人称等の参考にどうぞ)
URLリンク(www14.atwiki.jp)
URLリンク(www47.atwiki.jp)

<現行スレ@アニメ板> ロウきゅーぶ! RO-KYU-BU! 籠球5球目
スレリンク(anime板)
<現行スレ@ラノベ板> 蒼山サグ ロウきゅーぶ!24本目!
スレリンク(magazin板)

4:名無しさん@ピンキー
11/07/04 05:12:57.20 /0jeS5Zs
>>1

5:名無しさん@ピンキー
11/07/04 06:42:59.12 /72dyhX/
>>1
乙です


6:名無しさん@ピンキー
11/07/04 20:33:46.66 0xSK/4ge
>>1
乙ですっ。

7:名無しさん@ピンキー
11/07/05 03:17:51.37 HSd5+dyk
>>1


8:名無しさん@ピンキー
11/07/05 20:55:36.64 WENrhWn2
次スレからはこれも入れてください。

このスレは荒らし防止のためsage進行でお願いします。
メール欄にsageと入れてから書き込んでください。


9:sage
11/07/05 23:24:37.35 bWTyVWmD
>>1
乙です。

10:名無しさん@ピンキー
11/07/06 00:21:38.18 l6NwtQSR
13歳未満の女子を姦淫する、またはさせる場合は、たとえ同意があったとしても強姦罪が適用されます(刑法177条後段)
その他各自治体の条例でも高校生以下の青少年に対するわいせつ行為は禁止されているのでご注意ください。
3Dは駄目。2Dまでにしといて。


11:朝練のA、バスケの
11/07/06 19:35:03.99 v07hwRSU


―昴さん、私と婚約して下さいっ!!

12:智花との絆のABC プロローグ -朝練のA、バスケのB-
11/07/06 20:03:19.26 v07hwRSU
強烈に印象の残る、智花との新たな”賭け”をした日のこと。
決して小さくはない技術の差、体力の差を埋める智花の根気を讃え、将来を誓い合う仲になった日のこと。
久しぶりの、夢。

「おはようございます、昴さん。朝練の準備、できてますよ。」
控えめでいて快活な、智花の声で目が覚める。それがいつしか、俺の朝の始まりとなっていた。
―今でこそ智花は部屋の前で待ってくれているが、最初の頃は少し大変だった。
朝の生理現象で堅くなった男の象徴に、年相応の興味を抱かれてしまったり。
少し寝坊をしてしまったときに、熟した林檎のような赤ら顔で俺に抱かれる智花と眼があってしまったり。
まだ恥ずかしいけれど、いつか良い思い出になるだろうか…。

13:3-855
11/07/06 20:08:42.64 v07hwRSU
お久しぶりです。
もし智花と昴が将来を約束した仲になったらという妄想をしているときに
うっかり途中送信してしまっていたので、即興ででっちあげたプロローグを投下致しました。
続きやHシーンについても、まとまり次第投下させて頂きます。

14:名無しさん@ピンキー
11/07/06 23:49:44.10 bsJCqY9q
これは名作の予感

15:名無しさん@ピンキー
11/07/07 20:17:05.03 ocIUeTVc
このスレ初の本番ありとなるのか……
wktkせざるを得ない

16: 忍法帖【Lv=26,xxxPT】
11/07/07 20:30:54.62 QiUSCPbh
>>1


17:名無しさん@ピンキー
11/07/08 05:02:29.46 QXC9ll/y
>>1


18: 忍法帖【Lv=26,xxxPT】
11/07/08 05:05:47.80 QXC9ll/y
復帰作がこちらに投下されるのを期待しつつ保守。

19:名無しさん@ピンキー
11/07/08 19:48:21.89 GN/cEKyh
三ヶ月ぶりにきたらぐぶさんおかえりなさい、そしてありがとうごさいます
新しい方も楽しみにしております

20:名無しさん@ピンキー
11/07/08 19:48:52.44 GN/cEKyh
ぐぶってなんだよ…
ぐふさんすいません

21:名無しさん@ピンキー
11/07/08 20:50:12.66 6iuZfWEr
>>13
すごく期待してます。
でいつ頃になるんですか??


22: 忍法帖【Lv=27,xxxPT】
11/07/09 01:31:44.69 Le9op6/r
>>1


23:名無しさん@ピンキー
11/07/09 17:00:08.30 siNWRpXL
通報する準備は出来ていた

24:名無しさん@ピンキー
11/07/09 21:05:44.72 FoZi8vn7
良くも悪くもというかアニメ化等の露出が増えて悪い部分ばかりが増えてる本スレとは違いここは比較的安定してて助かる

25:名無しさん@ピンキー
11/07/09 22:24:19.61 6NNwMPHl
そりゃ18歳未満お断りなんだから精神年齢が幼い子は来れないよ

26:名無しさん@ピンキー
11/07/09 22:39:48.70 10RQQzl6
ひな×もっかんが浮かんでしまったのは俺だけか…

27:名無しさん@ピンキー
11/07/09 23:15:59.93 siNWRpXL
ほらほら、早くエロ投下しろよ
片っ端から通報してやっから

28:名無しさん@ピンキー
11/07/10 00:59:04.52 1yM3uoDS

とりあえず削除依頼出しといたので完全無視ということで。

29:ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/11 01:46:17.16 F655bBrg
投下します。
お風呂編の続きからになりますので
ご了承ください。

30:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/11 01:48:01.47 F655bBrg

長谷川昴。15歳。

ひょんなこと(朝立ちをヌカれてビデオに撮られた)から女バスのみんなにエッチなことを教える約束をしてしまった俺は、
現在、みんなとお風呂に入って裸のつき合いの真っ最中である。

そして智花と紗季の泡踊りなどを堪能しつつ、5人の唇を全て当てることができた俺は、
ついに目隠しをとり、みんなの裸を網膜に焼き付ける権利を得たのである!

思えば告白されたり、キスしたり、舌噛まれたり、ベロチューしたり、跳び蹴りされたり、
ベッドに縛られて手コキされたり、フェラチオされたり、チンコ噛まれたり、キンタマ揉まれたりと色々あったが、
ようやくその苦労が報われるというものだ。

……いや、こう書くと誤解があるが、本当は俺が被害者なんだよ?

31:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/11 01:49:51.79 F655bBrg

なにはともあれ、目隠しを取った俺はゆっくりと瞼を開く。

目を開けると、そこには裸の真帆とひなたちゃんがいた。

「よっ、すばるんおーすっ!」
「おにーちゃん、こんにちは。ひなだよ」

真帆とひなたちゃんは元気な笑顔で目隠しを外した俺を出迎えてくれた。

すっぱだかで。
まっぱだかで。

今までスク水エプロンやランジェリー姿、最高でも球技大会の際に見てしまったパンツ一丁までだったが
俺の目の前にいるのはそれをさらに越えた完全体―THE ZENRA―である。

もはや抗う術などなかった。

湯舟からあがったばかりなのか、その裸体はお湯に濡れ、浴室の淡い光に照らされてぼぅと光輝いている。

32:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/11 01:52:48.32 F655bBrg

お湯に濡れて美しいツヤを放つ長い髪を、リボンではなく両脇で巻いて二つ結びにした真帆は、
俺に向かってニコニコとお日様の笑顔を向けてくれる。
その様相はまるで光の輪をかかげた天使のようだ。

ひなたちゃんのふわふわの髪も今や波打つように体に絡み付き、
その姿はさながら海からあがった人魚姫《リトル・マーメイド》であった。

にこやかに笑う二人の顔を見、細い首を通り、お湯を弾くハリのある胸元と鎖骨のラインをなぞるように視線を這わせ、
ぺったんこなおっぱいと、ほんわり盛り上がったおっぱいに目を向ける。

おっぱいのさきっちょにはピンク色の蕾がついていて、その下にいくと子供らしい丸みを帯びたおなかへと続き、
さらにその下には幼い縦スジがあられもなく―

「ちょっ、ちょっと待って」

とりあえず一旦目を閉じ、大きく深呼吸。

「なんだよー、すばるん。ちゃんと見てよー」
「おー、おにーちゃん、ひなの裸も見てほしい」
「見る見るっ。見るから少しだけ待って!」

今、想像していたよりもすごい光景が広がっていた気がする。
もう少し精神防御を強固にしておかないと、あっというまに決壊するぞ。



33:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/11 01:54:19.58 F655bBrg

「すーはー、すーはー」

だいたい女の子の裸を見たのなんていつ以来だ?

母さんとお風呂に入ったのは……いや、あれは『女の子』とはいえない。
ミホ姉は体だけみれば子供だが……いや、精神年齢もだが……そもそもこの二人は身内だ。

家族以外の女の子といえば、やはり葵か。
お互いまだ小さい頃いっしょにお風呂に入ったものだが―そうか、あの時の葵の裸だと思えばいいのか。

これは葵の裸、これは葵の裸、これは葵の裸、これは葵の裸これは葵の裸これは葵の裸これは葵の裸これは葵の裸
これは葵の裸これは葵の裸これは葵の裸これは葵の裸これは葵の裸これは葵の裸これは葵の裸これは葵の裸これは
葵の裸これは葵の裸これは葵の裸これは葵の裸これは葵の裸これは葵の裸これは葵の裸これは葵の裸これは葵の裸……。

―よしっ。精神武装完了っ、いくぞ!

「えへへ、どーお、すばるん。あたしのヌード、せくし~でしょ?」

真帆がへにょっと変なポーズをとる。
グラビア写真集などでみる、胸に腕を添え、アソコを手で隠してちょっと屈みこむポーズだ。

―しかし今の俺には葵の裸にダブって見えて、まったくといっていいいほど性欲を感じなかった。
うむ、さすが長年培ってきた幼なじみへの親愛は、そんじょそこいらのよこしまな想いなど吹き飛ばしてしまう。


34:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/11 01:56:19.14 F655bBrg


「……ふむ」

あらためて冷静に観察してみると……真帆の裸は……とてもとても子供らしいものであった。
体つきは細くてちっこいし、体の凹凸だってほとんどない。
唯一腰からお尻のラインがやや女の子らしく丸みを帯びているくらいだ。
そして何といっても胸。
……まあ、見たり抱きつかれたりして大方予想はできていたが、まさしく絶壁―ツルツルペッタンコなお胸でございましたとさ。

「……うーん」

もちろん胸が無いことが悪いわけじゃないし、小学生であればまだまだ十分すぎるほど大きくなる可能性を持っている。
むしろこの小さな体にあれほど元気あふれるパワーを持ち合わせているのだから、感嘆するほかない。

友達想いで無邪気でかわいいし、淡い栗色の髪は透き通るようにとても綺麗で、肌だってスベスベ……あ、キズ発見。
……やんちゃだからなあ。気をつけるよう注意したいけど、元気なのはこの子の長所なので、できれるだけ伸ばしていきたい。
……こうして見るとホント、ほっとけない妹というか……娘みたいな感じだ。



35: 忍法帖【Lv=28,xxxPT】
11/07/11 01:56:20.91 0ux+cW5M
支援

36:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/11 01:58:25.33 F655bBrg


「…………」

……でも何気に乳首おっきいな、この子。
いや、乳首っていうか、乳輪が。胸がないからこそ逆にそう見えてしまうのかもしれないが、
まっ平らな胸に真円を描く大きな二つの乳首は、そのアンバランスさからより真帆を子供っぽく見せ、
同時に―相反する背徳的なエロスを感じさせていた。

……なんかじっと見てると段々変な気分になってくる……。

駄目だ。もう一度葵の裸を思い出すんだ。
葵の裸葵の裸葵の裸葵の裸……。

……それにしても本当にぺったんこな胸だなあ。
乳首だって全然立ってないし、これじゃまるで……。

「……あれ?」

その時、葵の裸と比べてふと違和感を感じた。……これってもしかして……。



37:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/11 02:00:01.31 F655bBrg

「―あっ」
「へっ、へへへっ、だ、ダメだぞ、すばるんっ。そんなエッチな目でじっと見たら」

結論に至る前に、真帆がすっと両手で胸を隠してしまった。
いかん、思いっきり視姦していたらしい。
真帆は顔を真っ赤にしながらひきつった笑みを浮かべている。
さすがに男に裸をじっと見られるのは恥ずかしかったのかな。

「ごめんっ、真帆。ちょっと見過ぎた」
「しょ、しょーがねーな、すばるんは。……まっ、それだけあたしの裸が魅力的だってことだよね!」

恥ずかしがっていたと思ったらあっという間にいつもの調子を取り戻して、へにょっと『せくしーぽーず』をとる。

……いやあ、ぶっちゃけ真帆は変なセックスアピールをするより、いつも通り元気いっぱい飛び跳ねながら、
時折ポロリと見せるパンチラとかヘソチラの方がよっぽどエッチでかわいいと思うぞ。




38:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/11 02:01:31.15 F655bBrg


「おー、おにーちゃん、ひなはどーですか。せくしーですか?」

そんなこと言っても怒るだろうなーと思いにふけっていると、隣にいたひなたちゃんからお声がかかった。

―ふっ、俺にも学習能力がある。
今までの数々の修羅場を経験して、このパターンのひなたちゃんがいかに危険かはよくわかっている。

葵の裸による精神防御はむしろ対ひなたちゃん用だ。
さあ、勝負だ、ひなたちゃん!

「はい、ぽーず」
「―ぶわこつ!」
「わーっ、すばるんがちーはいた!」
「ばかっ、鼻血よっ」
「だっ、大丈夫ですか、昴さんっ」


39:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/11 02:03:26.96 F655bBrg


ひ、ひなたちゃんが、ひなたちゃんがっ。
後ろを向いてぷりんぷりんのお尻を見せつけつつ(しかも履てない!)
長い髪をかきあげるようにして手を頭の後ろで組み、
その状態で腰をくねらせ、こちらを振り向いたのだ。

―とびきりの笑顔とともに―。

さっきまで辛うじて胸の大事な所を隠していた髪の毛が除かれ、大きく体を胸をそらしてたのだから、
かわいく膨らんだおっぱいが強調されてふにんと揺れていた。

当然、その頂点に咲く二つの乳首も―

そこまで確認した時点で、俺の内部のひなたちゃん緊急保護装置が作動し、すべての回路をシャットアウトした。

だめだ。この無垢なる魔性にはつるつるぺったんな葵では敵わない。
しかしひなたちゃんくらいの胸の大きさの時の葵とはお風呂に入っていないので、こちらとしては打つ手がない。
くそっ、こんなことなら無理にでも一緒に入って耐性をつけておくべきだった!

……ん? ……何か違う気がする…………錯乱してるのかな。




40:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/11 02:05:01.23 F655bBrg


「おー、おにーちゃん、へーき?」
「……うん。大丈夫だよ、ひなたちゃん。…………だからそんなに近寄んなくても……」

ひなたちゃんが心配そうに声をかけて俺にすり寄る。
……すると俺を大量出血させた生チチが体に当たり……うぅ、また血が……。

「す、昴さん。大丈夫ですか!?」
「あ、ああ、これくらい平気さ、智花。こんなのすぐ止まるし、お風呂場だから洗い流せば……」

俺はしゃがみこんだまま、シャワーで血を流していく。
とりあえず出すだけ出しちゃってから、上を向いて止めよう。

……あれ、普通こういうとき心配してまっさきに俺の元に駆け寄ってくれるのは智花のはずだが……。
そういえば紗季も愛莉も、声はすれど姿は見えず……。

そもそも目隠しを取る前に最後にキスしていたのは紗季と智花だったよな。
なのに目を開いた時にいたのは真帆とひなたちゃん……何故?



41:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/11 02:08:01.76 F655bBrg



不思議に思い浴室を見回すと……顔を真っ赤にした3人が湯船の中で隠れるように身を縮こませていた。

「……ええと、3人とも……」
「―!? は、長谷川さん、もう少しだけお待ちくださいっ。あとちょっとで踏ん切りがつきますから!」
「ふぇえっ!! す、昴さんに裸、はだか……みられちゃうぅぅ」
「~~~~~~~~~~~(ぶくぶくぶく)」

……いや、まあ、これが普通の反応だよね。
愛莉にいたっては顔をお湯につけて声も出せないようだし。

「うーーーーっ、すばるん! なんかあたしとヒナでハンノーが違うぞっ!」
「そりゃ真帆の貧相な体とひなの裸じゃ長谷川さんだって反応するものもしないでしょうが」
「は、反応、昴さん……が反応……」

……紗季、その言い方はちょっと……。

いや、実際ごく一部の場所が反応しまくりだけどさ。


42:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/11 02:09:44.44 F655bBrg


「あにおーーーっ。じゃーサキはどーなんだよっ。すばるんをハンノーさせられんのか!?」
「はんっ、当たり前でしょっ!」

そう啖呵を切って、ザバーーーッと湯船の中で立ち上がる紗季。

「―!?」

しかしそこで自分が乗せられたことに気付き立ち往生。
胸はまだ手で隠しているが、細い肩やくびれた腰つきはしっかりと視界に入り、そしてその下にある神秘の花園は……
ミルク色の入浴剤が入ったお湯に隠れ、うっすらと縦スジの先端が見え隠れしていた。

……すいません、すでにいっぱいいっぱいなんです。

「へへんっだ。ほらほらどーしたっ。サキのコンジョーナシー」
「―えいっ!」
「!!!???」

果たして真帆の声に押されたのか、紗季は意を決するように掛け声ひとつ、一気に胸を隠していた手を下げた。




43:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/11 02:11:52.83 F655bBrg

「―んなっ、やったな!」
「―さ、紗季っ!?」
「おー、さき、おっぱいまるみえ」
「…………(ぶくぶくぶく)」
「…………」

……1秒。
……2秒。
……3秒。
……4秒。
……5―

―バシャンッ!!!

紗季は再びお湯の中に潜り込み、愛莉と同じようにぶくぶくと泡を立てていた。
顔は当然のこと、前髪が分けられ露わになったオデコまで真っ赤になっていた。

そして俺は……5秒にも満たない僅かな時間であったが、紗季のなだらかに隆起した円錐形のおっぱいをしっかりと視認していた。

……ツンツンですね。
紗季のおっぱいは、その外見から感じられるイメージ通り、ツンツンと尖ったおっぱいであった。
平坦の地面からタケノコがぐぐぐっと土を盛り上げ、その先からぴょこんっと尖った芽のような乳首が突き出た、
いかにも『ただいま鋭意成長中です!』といった具合の―膨らみかけの小学生の女の子らしいおっぱいであった。

でも紗季の内面は面倒見の良い優しい女の子だから、おっぱいの中身もきっと触ったら柔らかいんだろうな。



44:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/11 02:13:18.64 F655bBrg

「なーんだ、やればできるじゃんかよー。でもすばるんが鼻血ブーになんなかったから、サキの負けなっ」
「ふんっ、あんただって同じでしょ。少なくとも真帆には負けてないわよっ」

真っ赤になったまんま水面から顔だけを出してギロリと睨む紗季。
……あ、なんか雰囲気が違うと思ったら、眼鏡かけてないんだ。

お風呂なんだから当たり前だけど、おっぱいの方ばっかりに意識がいって全然気付かなかった……。

「とっ、とにかくっ、私はちゃんと見せたんだから、次はトモの番よ」
「ふぇええええええ!!!!????? そっ、そんな!!!」
「そーだぞ、ホントならもっかんが一番最初に見せなきゃダメなんだからな!」
「そ、そんな~~~」

こちらも顔を真っ赤にしてぶくぶくと沈んでいく智花。
……しかし湯船に浸かっている3人は皆顔を真っ赤にしているが大丈夫なのだろうか。
恥ずかしいだけでなく、湯あたりでも起こしているんじゃないかとちょっと心配になってくる。



45:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/11 02:15:03.68 F655bBrg


それにしてもおっぱいだ。
真帆……ひなたちゃん……紗季……すでに3人もの小学生の生パイを見てしまった……。
もちろん他の部分も色々と見てしまったが(特に縦線の残像が頭から離れない)
やはり男ならばまず最初はおっぱいに言及しなければなるまい。

俺は意を決して、立ち上がった。

「……智花」
「ふぇっ!? す、昴さん!?」
「きゃうぅぅぅ」
「ちょ、ちょっと待ってくださいっ」

立ちあがれば当然、上から湯船の中を覗くことになる。
入浴剤の入った白く濁ったお湯の中で、智花・紗季・愛莉の珠のような肌がうねっている様子は堪らない色香を放っており、
俺の脳髄をズキズキとさいなんだ。

今まで受けてきた数々の愛撫。
浴室に立ちこめるむせ返るような少女たちの甘ったる匂い。
そして拝顔した3人の女の子の裸。

俺の脳みそは確実に壊れていた。


46:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/11 02:17:13.08 F655bBrg


「……智花」
「ふぇっ、すばる……さん」

紗季と愛莉が体を隠すように背を向けるなか、湯船の真ん中にいた智花の小さな肩に手を置く。

「……見せて、智花の体。俺、智花の裸が見たいんだ」
「そそそ、そんな、私っ恥ずかしです。……とても昴さんにお見せできようなものではありません。
 ……私……胸が小さいですから……」
「いいんだよ。俺は智花の可愛い裸が見たいんだから。ほら、立って……」
「ふぁうぅぅ……」

幼子のようにむずかる智花の濡れた髪をやさしく撫で、やや強引に両脇に手を差し込み、力を入れて持ち上げる。
すると素直な智花は俺の手に導かれるままゆっくりと立ち上がり、湯船からその幼い肢体を現したのだった。



47:ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/11 02:21:21.53 F655bBrg
終了です。



48:名無しさん@ピンキー
11/07/11 02:25:54.11 tRwj3brl
ぐふさん乙です!!

49:名無しさん@ピンキー
11/07/11 02:47:53.52 B2kpnOuI
乙です!

50:名無しさん@ピンキー
11/07/11 03:00:41.84 azzG5mKF
いつも素晴らしい!乙です!

51:名無しさん@ピンキー
11/07/11 03:08:28.19 0ux+cW5M
>>47
乙でした。やはり素晴らしい!

52:名無しさん@ピンキー
11/07/11 06:48:59.15 2ZdFqyNu
>>47
乙!

53:名無しさん@ピンキー
11/07/11 07:21:20.74 wajMxqBp
グフさんGJ!

54:3-855
11/07/11 12:34:29.25 0ux+cW5M
>長編にしちゃうといつまで経っても投下できそうにないので
あるシーンをピックアップした感じのオムニバス形式の小ネタとして、
思いついたときに投下するって感じにしようかなと思ってます。
とあるスレで書いててスランプに陥って以来、ストーリー考えるの少し苦手…orz
>>21
とりあえず、休日の朝練前の1コマという体の小ネタを明日に投下できたらなぁと思ってます。

55:名無しさん@ピンキー
11/07/12 01:28:49.83 C44gdQ+u
ロウきゅーぶの小説1巻と2巻を読む

エロパロ板見に来て、ぐふ氏の小説に感銘を受ける

最初から追い付く ←今ココ

とりあえず原作小説を全巻買わねば・・・

56:名無しさん@ピンキー
11/07/12 08:12:47.58 AcIOxObf
ぐふさん凄過ぎるからな……

57:名無しさん@ピンキー
11/07/12 13:30:21.27 EfK5hyu2
ここを見つけてなかったら原作買うことはなかった

58:名無しさん@ピンキー
11/07/12 18:49:52.49 KFq3dK5Q
なぜだろう、葵さんが凄まじく気の毒に……。
幼馴染のアドバンテージがかけらもねえっ。

59:名無しさん@ピンキー
11/07/12 19:24:02.17 HxrWVetR
通報完了

60:名無しさん@ピンキー
11/07/12 20:51:42.78 gRYy7SNB
>55
乙かれ
つかそんな一気に読んだら原作とエロパロがごっちゃにならないか

61:名無しさん@ピンキー
11/07/12 20:58:17.00 fvei/HVK
時々、本スレの方でもぐふさんのSSと原作がごっちゃになってるやつがいる

62:名無しさん@ピンキー
11/07/12 21:27:04.29 56jdRMDi
愛莉の胸がバスケットボールサイズ云々が原作だったのかエロパロだったのかわからなくなる

63:名無しさん@ピンキー
11/07/12 21:27:50.92 C44gdQ+u
>>60

今日買ってきて今4巻読んでるが、確かに既に混同してる部分があるわ
ぐふ氏のとサグさんの小説ってどこか似てる気がするんだよね

64:名無しさん@ピンキー
11/07/12 21:39:48.50 XdNeJzx7
どこかというか文章がそっくりなんだよ
伊達に本人だとネタにされてるわけじゃない

65:名無しさん@ピンキー
11/07/12 22:04:55.90 4oVvM8zs
パンツ買ってを原作で見たときはマジびびった

66:名無しさん@ピンキー
11/07/12 23:16:57.84 darvmEqd
>>58
そんな葵とすばるんが今大変な事になってるわけで‥

67:とある朝の出来事 智花サイド
11/07/13 00:07:08.09 VnUbbIVc
それは、しばらく試合も親善試合の予定もないからと、
各自メニューに基づく自主練のみということになったとある連休のこと。
すっかり日課となった朝練の為、少し早く昴さんの家にやってきた日のことでした。


~~ある朝の回想 智花編その1~~

 「おはようございます。」
返事がないなと思っていると、幸せそうに眠る昴さんの姿が。
早く来過ぎたかなと思いつつも、今は2人きりということの幸福感を覚えてしまいます。
私たちを真摯に指導してくれる、優しく頼れる兄のようなコーチとしての側面がなりを潜めた
まだ高校1年生ということを―私達より4学年上の学生さんであることを―実感できる、優しくてどこか可愛らしい寝顔。
静かに流れる時間を、昴さんが目覚めるまでの時間を、過ごせれば良いなと思っていたのに。

「ぅうんっ!?」
「ふぇっ!?」
そんなつもりはなかったのに、どうやら敏感でデリケートなところに触れてしまったようで、
昴さんの反応とその熱さや硬さにびっくりしてしまい、声をあげてしまう私。
起こしてしまったかと思い恐る恐る顔の方に視線を戻すと、穏やかな吐息。
……恐らく、眠っていても反応してしまうとかなのかなと、思うことにしました。

「本当に、不思議です……」
おずおずと手を伸ばし、そっと包み込むように改めて触れているうちに
男性特有の朝の生理現象を目の当たりにしているうちに、いつの間にか知的好奇心が完全に上回っていたのでしょうか。
「性的興奮等で血液が集中し、海綿体が充血して硬くなる」ってこういうことなのか、なんて思ってしまって。
昴さんが目を覚ましてしまったら何て言われるだろうとか、
いやらしい子だなんて思われないだろうかとか思いつつも、止められませんでした。
当初の目的を思い出した筈なのに、起こしてしまうかもしれないと恐れていた筈なのに。

68:名無しさん@ピンキー
11/07/13 00:10:42.44 bwgUQKab
わっふるわっふる

69:名無しさん@ピンキー
11/07/13 00:30:16.75 sL7lF3oS
支援

70:とある朝の出来事 智花サイド ~ある朝の回想 智花編 その2~
11/07/13 00:56:58.66 VnUbbIVc
教科書の内容を思い出したり昴さんの反応を見たりしながら、夢中になって触れていた私は
どの位経ったのかなんて意識していませんでした。

持ってきていたポケットティッシュを何枚か用意して、
手の中で震える昴さんの熱い男性の象徴の、1番敏感だろう部分にあてがい
昴さんの身体を以て知った、人体の神秘になんとなく想いを馳せながら、
射精が収まるまで、そっとティッシュ越しに包み込むことしかできませんでした。

―閑話休題

お手洗いをお借りして戻る途中、どこか打ちひしがれた様子の昴さんに
朝の挨拶と七夕さんからの伝言をして、お台所に向かう途中のこと。

まだ残っていたらしい白くて熱い迸りが、昴さんの下着を汚してしまっていたことに気づかなかった私は、
入れ違いでお手洗いに向かう昴さんが、洗濯板のような機構のついた洗面器を手にしていることと、
久しぶりに夢精してしまったのかなとぼやいていることに気づいてしまい、
申し訳なく思いながらも、なんだか可愛らしいななんて思ってしまうのでした。
昴さんが、私が"そういうこと"をしていたからだと思い至らなかった様子であることに、安堵したような、切ないような複雑な思いに駆られながら。

71:3-855
11/07/13 01:00:50.67 VnUbbIVc
ここ数日で準備できた分の小ネタは以上です。
敢えて詳しくは描写せず、皆さんの妄想力に期待してしまう形になってしまったのは
結局智花サイドしか準備できなかったからです。申し訳ないorz

72:名無しさん@ピンキー
11/07/13 03:00:08.41 bwgUQKab
GJ!

やっぱ智花さん可愛いわぁ

73:名無しさん@ピンキー
11/07/13 03:50:00.80 bwgUQKab
6巻の祭りの最後の所を見てすばるんに惚れたわ・・・
15歳とか言いながらしっかりしすぎだろ
高校生になったばかりとは到底思えんぞ・・・

さぁだれかここから忍×すばるんを書くんだ

74:名無しさん@ピンキー
11/07/13 08:04:46.65 ASV4i7uC
書いてるけど投下していいのか?
本気でネチョネチョしてるからここの住人が見たら正直吐くと思うんだが

75:名無しさん@ピンキー
11/07/13 08:44:32.32 6HxkXgBH
wikiで見たけど親父さんのことなん? 原作見てないので知らんや。

76:名無しさん@ピンキー
11/07/13 09:00:27.51 KoLiXla/
>>74

書いているなら、ぜひ投下してください。

つーか、ここの住人は基本的にロリコンが多いと思うから余程ハードじゃなければ大丈夫なはず。

77:名無しさん@ピンキー
11/07/13 12:09:00.14 L23Nn9Sk
NTRとか、キャラがガチで泣きわめくような展開でなければ許容できる。

78:名無しさん@ピンキー
11/07/13 19:20:46.24 +LoP1zcI
この板に投下されてるレベルならなんでもウェルカム
でも激しい陵辱やグロは注意書き必須かも

79:74
11/07/13 21:04:51.37 zxQfvmAl
>>73に対するレスだったんだが……
正直ロリコンに耐えられるとは思えないから今は止めておくわ

80:名無しさん@ピンキー
11/07/13 21:08:38.44 ponqhzcx
昴に腋毛がないっていう設定が、原作にもあるのか
ぐふさん設定なのか分からなくなった

81:名無しさん@ピンキー
11/07/14 01:26:24.21 jmpna55B
はいはい永遠留守も余裕の俺が通りますよっと言おうと思ったが、
忍×すばるんは斜め上すぎるわ
正直耐えられる気がしない、というか仮に耐え抜けるとしても絶対に耐えたくないw

82:名無しさん@ピンキー
11/07/14 02:47:39.26 lxjQ95EX
>>1

>>73
忍さんに智花との認められ、婚姻届を預けに行く位しか思いつかないw

83: 忍法帖【Lv=30,xxxPT】
11/07/14 02:49:22.56 lxjQ95EX
4行目を打ってる途中で送信してたorz
>>73
智花との仲を認められ、婚姻届を預けに行くくらいしか思いつかない

84: 忍法帖【Lv=2,xxxP】
11/07/14 07:55:15.44 M1GhSjla
>>1


85:名無しさん@ピンキー
11/07/14 12:59:31.66 rtMPQyLx
>>74~78の影響で

NTRでキャラがガチで泣きわめく超ハードな展開が頭から離れなくなった
どうしてくれよう

86:名無しさん@ピンキー
11/07/14 13:14:41.14 0yowPDIz
それを文章にしてみよう

87:名無しさん@ピンキー
11/07/14 16:39:40.16 0uGfDw5w
ロリ孕ませ神のROCO氏来ないかなぁ

88:名無しさん@ピンキー
11/07/14 17:50:12.63 fQWxqZFA
8巻の内容を含むのってやっぱりまだ待った方がいい?

89:名無しさん@ピンキー
11/07/14 18:46:14.59 lxjQ95EX
>>88
8巻を未読の方は注意って投下前にひと言入れた方が良いとは思うけど、投下自体は問題ないと思う。

90:名無しさん@ピンキー
11/07/14 19:56:56.30 ZH7GoqHm
>>87
今は亡きロリ萌え妄想スレの帰省シリーズは秀逸だったな

91: 忍法帖【Lv=30,xxxPT】
11/07/15 01:36:46.18 prRLMmPJ
>>1


ぐふさん達もGJ!
続き楽しみにしてます。

92: 忍法帖【Lv=3,xxxP】
11/07/15 09:28:33.85 +C7tfF2T
保守

93:名無しさん@ピンキー
11/07/17 03:44:31.66 Q3vh6zAl
小学生は最高だな!

94:名無しさん@ピンキー
11/07/17 17:25:06.33 xKIRIbSr
頭おかしくなりますたw

95:名無しさん@ピンキー
11/07/18 14:44:21.33 3h7Nmz1w
六巻まで買って読ませていただきました

読み進めるにつれなぜかこのスレの物語と混ざり合いどちらが本物なのかわからなくなってきました

96:名無しさん@ピンキー
11/07/18 16:21:08.29 ksDMOyGL
>>95

俺も混ざってる。
パンツ買いにいくのってどっちだったっけなぁ


97:名無しさん@ピンキー
11/07/18 16:54:45.14 sqUOiIHC
俺も自然に混ざってるけど、ぶっちゃけそっちの方が本編もニヤニヤ見れて都合がいい

98:名無しさん@ピンキー
11/07/18 17:00:27.26 o9xh9Sqn
URLリンク(www20.atpages.jp)

99:名無しさん@ピンキー
11/07/18 20:06:59.22 NOed6+nh
アニメ1~3話だけ見てぐふさんのを読破した自分は、むしろこのスレの物語が本編だと思ってる・・・あれ?


100:名無しさん@ピンキー
11/07/18 21:17:43.97 ksDMOyGL
ぐふさんの文章が原作に似てるのはなんでだろうな

キャラクターのセリフや行動が原作のそれに似てるから?
モノローグが似てるから?
一体なんなんだろう




101:名無しさん@ピンキー
11/07/18 22:08:08.19 7twGV5F+
本人だから

102:名無しさん@ピンキー
11/07/18 22:29:35.48 ksDMOyGL
>>101
解決した、ありがとう

103:名無しさん@ピンキー
11/07/19 05:07:08.94 0nW5WD8t
まぁ、マジ本人だろうけどそれを出さないのはお約束というか。

104:名無しさん@ピンキー
11/07/19 16:50:20.22 iG11bV+W
変にハードル上げるんじゃないよw

105:名無しさん@ピンキー
11/07/19 17:42:26.03 W4MvqNw4
ここは変な流れじゃなくてホッとするんだよな
本スレやら画像は流れががが

106:名無しさん@ピンキー
11/07/19 20:41:11.44 tSj22DKP
常に変態な流れだからこれ以上変になりようがないんだよ

107:名無しさん@ピンキー
11/07/19 21:26:41.81 L3BFYJ7G
>>106
そんなにほめても何も出ないぞ

108:名無しさん@ピンキー
11/07/19 22:32:10.39 a/CmHdXE
原作買って1巻から読んでる。まほまほの弱点がうなじって原作設定だったのか・・・たまらんなぁ・・・ハァハァ
しかしエロパロに影響されて原作総買いって・・・w

109:名無しさん@ピンキー
11/07/20 19:36:59.13 wnU1Mjed
>>108
大丈夫、俺もここのおかげで全巻買った
後悔はしていない
むしろ清々しいロリコn

110:名無しさん@ピンキー
11/07/20 22:35:57.95 ZHXu6y1F
ロリコンとは神に等しい存在なのだよ

111:名無しさん@ピンキー
11/07/20 23:51:00.37 mWhQMQKc
じゃあ、そのロリコンという神々に神と崇められている書き手様は何者なんだw

112:名無しさん@ピンキー
11/07/21 00:13:26.56 1pBVnLr5
高次元神

113:ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/21 00:39:27.85 2eM5vqj8
投下します。

114:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/21 00:40:54.03 2eM5vqj8

湯舟からあがった智花の裸はしっとりと濡れ、なめらかな大理石のような肌をミルク色の水滴がつうーーーと流れていった。

智花は瞼をぎゅっと閉じ、真っ赤なままプルプルと震えている。
お湯から出たものの、両腕は依然胸をガッチリと強固に隠しており、その下にある智花の慎ましい胸を隠してしまっている。

「智花、手を退けて。智花の可愛い胸を俺に見せて」
「だっ、駄目です。見たら昴さんに嫌われてしまいます……」
「俺が智花のことを嫌いになるはずがないじゃないか。
智花の胸がどんなだって、俺が智花を好きなのは変わらないよ」

「どんなにちっちゃくても」という言葉はとりあえず自重。
日頃デリカシーのない行為を連発している俺だって、さすがに今それを言ってはマズイことはわかる。

「うぅ……」

それでも胸を隠そうとする智花の濡れた髪を撫で、しっとりとした頬に手を這わす。

「あ……」

ほっぺたをやさしく撫でると、智花の表情がいくぶん和らいだ。
小さな顎から首筋にかけてをマッサージしてあげると、智花が気持ちよさそうにピクピクと震える。

「ん……」

さらに下へと移動し、綺麗な形をした鎖骨をなぞり、小さな胸元を隠す細い手首を掴む。

「ふぇ?」
「智花、手の力を抜いて」
「でっ、でも」
「見たいんだ、智花の胸が。俺の大好きな智花の胸を、どうしても」
「…………はぅ」

果たして智花は頑なに握っていた手の力を緩めてくれた。
俺は手首を握ったまま両腕をゆっくりと広げ、智花の生まれたままの姿を眼下へと晒した。



115:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/21 00:42:08.07 2eM5vqj8

「あぅぅ……」
「うん、智花、すごくかわいい」

本人が言う通り、智花の胸はあまり大きくない。
ひなたちゃんとは比べるまでもなく、紗季のツンツン尖ったおっぱいよりも角度が平坦で、
真帆のぺったんこな胸と比較してようやくその僅かな膨らみを認識することができる……
……まあ、はっきり言ってしまうと―とても小さな胸であった。

しかし、その慎ましやかな胸は智花の清楚なイメージにぴったりな気がするし、
なにより今日、何度も下着の隙間からチラ見してしまったかわいい乳首が、
俺の目の前で健気に自己主張をしていた。

色は薄いピンク色。乳輪の大きさは真帆よりもずっと小さく、紗季と比べてもやや小さいかもしれない。
けれどぴんっと立ったソレはシミや崩れもなくとても綺麗で、俺の目には宝石のように映った。
むしろ智花の小さな胸にぴったりな、とても可愛らしい乳首だ。

「……智花、とても綺麗だよ」
「うぅ……は、は、はは恥ずかしいですぅ……」

顔を炎上させて消え入りそうな声を漏らす智花。
そんな様子がたまらなくかわいくて、俺は自然と言葉を出していた。

「智花……触ってもいい?」
「ふぇえええっ!? さっ、さわるって、ど、どこをです!?」
「もちろん、智花のかわいい胸だよ。ね、いいでしょ」
「そ、そんなっ、だっ、ひぇっ!!!???」

俺は答えを待つことなく掴んでいた手を離すと、智花の小さな胸にそっと両手を重ねた。

……後々考えるとかなり大胆な行為だったが、それだけ智花の小さな胸に魅了されていたのだろう。


116:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/21 00:45:14.75 2eM5vqj8


ぺたりと智花の小さな胸に掌を当てる。

うむむ……小さい。いや、胸の大きさではなく、体そのものが。
両手ですっぽりと覆い隠せてしまう智花の体はやはり華奢で、バスケの時のアグレッシブさなどは微塵も感じさせない。
俺はこんな小さな女の子に、いったい何をしようとしているんだろう?

今自分が行いつつある行為の危うさを感じつつも最早止める気などサラサラなく、
俺は壊れ物を扱うように、さわさわと優しく乳房を揉み始めた。

……さわさわ……さわさわ……。

「やぁぁっ、はああぁぁぁ、す、すばるっ、さんっ、ひゃあああっ!?」
「智花、大丈夫。俺にまかせて、力を抜いて」

ともすればカッチンコッチンに固まってしまう智花を優しく諭しながら、小さな胸を揉む……
というかさすっていく。

いや、揉めないことはないんだけど、無理して肉をかき集めると痛くしちゃいそうだから、
最初はやさしく、やさしく……。

なにぶん俺だって女の子の胸を揉むのは初めての経験なのだ。
さらに自分が今、かなり興奮していることは自覚しているだけに、ここは慎重にならざるを得ない。
でないとがっついてしまいそうだ。

……さわさわ……なでなで……さわさわ……なでなで……。

「はあっ、はああっ、す、昴さんっ」

胸の揉まれ、荒い息を吐きながら智花が身を悶えさせる。

ああっ、なんて柔らかいんだろう!
やっぱりちっちゃくても女の子の胸は柔らかい。
徐々にセーブが効かなくなってきた俺は、段々と両手の力を強く、早くしていった。




117:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/21 00:46:21.69 2eM5vqj8



両の掌の真ん中にコリコリと固いものを感じる。

……さわさわ……なでなで……さわさわ……なでなで……コリッ。

「ひゅうううううんっ!!!」

乳首を摘むと智花が予想以上にかわいい声をあげた。

「すっ、昴さんっ、そんなことろ―きゅうううんっ!!!」

なので両方の乳首を摘んで、コリコリしてあげると智花の啼き声がさらに大きくなった。

「智花、ココが気持ちいいの?」
「わっ、わかりませんっ。そんなっ、こんなこと、初めてで、ひゃあああああんっ!!!」

立っているとはいえ智花の乳首は小さいので、乳輪ごと摘んでクリクリと押し潰すように転がしてあげると、またかわいい声で啼く。
ふむ、智花は胸が小さいから、こうやって乳首を中心に弄ってあげた方が良いのかもしれないな。

俺は右の乳首を転がしながら左の乳房を撫でたり、左の乳首を潰しながら右の乳房をさすったり、
ぐぐっと乳房を寄せ集めるように揉みながら、その中心にある二つの乳首を同時に摘んだり……と
智花のかわいい乳首を全身全霊を持って弄りまくってあげた。

「はひぃぃぃ、あひぃぃぃ、ひぃぃぃぃぃんっ」

智花は先程とは反対に俺の手首をしっかり握ったまま、両胸からもたらされる未知の感覚に翻弄されていた。

「智花、かわいいよ……」

ほんと、なんてかわいいんだろう。
智花も、この小さな乳首も。
ちっちゃいのに、俺の指にいじられてこんな固くしちゃって……。




118:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/21 00:47:07.75 2eM5vqj8


俺は自然と……本当になんの躊躇いもなく、ごく当たり前の気持ちで
智花の胸に唇を寄せ、そのかわいらしい乳首にキスをした。

ちゅっ。

「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

口の中に含み、小さなそれを吸うと智花の体がひときわ大きく震える。

舌の上に感じるちっちゃなしこりをペロリと舐める。
味なんてしないはずなのに俺は甘露な飴玉を舐めているように感じた。

夢中になって智花の乳首をしゃぶりつくそうとしたその時―

「……あのー、長谷川さん? もしもーし」
「…………―えっ!? な、なに、紗季?」

肩をちょんちょんと突かれ、隣にいた紗季にハッと気付く。

「お楽しみのところ大変申し訳ございませんが、それ以上続けるとトモが目を回してしまいますので、この辺りで勘弁してあげて頂けないでしょうか?」
「え? ……ええっ!? わっ、智花、しっかりしろ!」
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」

手を離した途端、冗談抜きに湯気が出そうな勢いで全身を真っ赤に染めた智花が、ぶくぶくと湯船に沈んでいった。

のぼせてしまったのか、あるいはあまりの羞恥に耐えられなくなったのか……まあ、両方だな。
お風呂でエッチなことをするときには注意をしないと。



119:ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/21 00:50:06.55 2eM5vqj8
短いですがキリがいいのでここで終了です。
続きは明日か明後日にでも。

120:名無しさん@ピンキー
11/07/21 00:54:04.40 HRSUTNcm
キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n'∀')η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

121:名無しさん@ピンキー
11/07/21 02:15:00.09 RljgvX9G
GJ!GJ!GJ!GJ!

122:名無しさん@ピンキー
11/07/21 03:03:09.47 SOz6qCZL
きやがったー!

123:名無しさん@ピンキー
11/07/21 03:11:05.38 aSwuh6I0
乙です!

124:名無しさん@ピンキー
11/07/21 06:03:14.11 MPmrCE9l
GJ! 次はちょっと少なめのふかふかですねw

125:名無しさん@ピンキー
11/07/21 07:37:22.19 zWG6Jilo
待ってました!GJ!

126:名無しさん@ピンキー
11/07/21 14:54:06.52 okcLeYKy
このスレの、もといぐふたんの影響でサグたん大儲かり
ぐふたんGJ

127:名無しさん@ピンキー
11/07/21 16:17:18.89 y5Xrsr4K
もう死んでもいいかも…

128:名無しさん@ピンキー
11/07/21 17:14:01.34 fbrEExtr
by 絶賛昇天中の智花

129:名無しさん@ピンキー
11/07/21 17:36:59.91 8e000ClG
よっしゃあああGJ!
相変わらず最高だぜ!

130:名無しさん@ピンキー
11/07/21 20:02:39.58 cDhi98H3
蒼山サグ→蒼いザク→ぐふ

131:名無しさん@ピンキー
11/07/21 20:51:11.16 RljgvX9G
>>130

ザクとは違うのだよ、ザクとは!

132:名無しさん@ピンキー
11/07/22 23:19:36.67 oN/5rcVt
キテターーーーーーー!!!!!

133:名無しさん@ピンキー
11/07/23 00:47:52.78 PYEaP4TT
わっふるわっふる!
相変わらずぐふさんは破壊力がすごいw
智花萌え萌えですー

134:名無しさん@ピンキー
11/07/23 08:40:55.16 H9ubIROh
やっぱり愛莉はおとなげあるのかな。
あったら昴んヘコミそうだ。

135:名無しさん@ピンキー
11/07/23 09:36:08.32 YCSpjX1N
全員吸われてしまうのね(´・ω・`)

136: 忍法帖【Lv=32,xxxPT】 【東電 58.3 %】
11/07/23 10:52:32.24 mICbWSeV
乙!!

137:名無しさん@ピンキー
11/07/23 11:54:38.29 LTBO934H
今日続きが来るのか、待機しておくか

138:名無しさん@ピンキー
11/07/23 18:27:16.16 DjTcvum7
5人+葵+ミホ姉+α総出演のSSを書こうとしたら、途中でお互いがお互いを何と呼んでるかわからなくなって挫折した・・・
キャラが多いとこういう時大変だな。相当読み込んでないと
素人は無理せずぐふさん待機するわ

というわけで、今日投下予定の続きも楽しみにしてます

139:名無しさん@ピンキー
11/07/23 19:23:04.20 0/7jK5LN
>>138
分けてかけばいいんよ
諦めないで

140:名無しさん@ピンキー
11/07/23 21:59:38.55 IXFHni0a
葵のエロってないん?

141:名無しさん@ピンキー
11/07/23 22:02:16.73 H9ubIROh
小学生にかてないんです

142:名無しさん@ピンキー
11/07/23 22:11:32.04 IXFHni0a
かな恵ボイスの幼なじみキャラなのに……ロリ恐るべし

143:ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/23 22:39:22.94 xFd7xo/z
投下します。例によって少なめですけど。

144:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/23 22:40:20.18 xFd7xo/z


とりあえず智花を救出し、いったん湯船からあがらせ、横に寝かせた。
……ええ、ばっちし見えましたとも。清らかな乙女の縦スジが。
しかしソコだけでなく、洗い場に横になった智花の裸体はとても綺麗だった。
透けるように白い肌とは使い古された言葉だが、実際にお目にかかったのは初めてかもしれない。

湯に濡れて白く輝く小さな裸体。
瞼を閉じて眠る幼いながらも美しく整った顔。
白く細い首筋から胸元に広がるラインはとても綺麗で、胸から腰のくびれへと続くなだらかなカーブも息を飲むほどに美しい。
手足も細く全体的にスラリとしたまるで精巧な日本人形のような体に俺はうっとりと見とれていた。
胸が小さいのなんて気にならない。いや、むしろ小さいからこそ、この美しい流線美を保っていられるのだと思う。

智花が起きたら「胸なんて大きくならなくていいんだよ」と励ましてあげよう。


145:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/23 22:42:25.52 xFd7xo/z


「ふう、大丈夫そうですね。トモはこのまま寝かせておいてあげましょう」
「……ごめん、みんな。俺、ちょっとおかしくなってた」
「そうでね……なにか長谷川さんの本性を垣間見た気がします」
「なっ!? そ、そんな―」
「ふふ、ご心配なく。自分たちから誘っておいて、そんなことは言いませんよ」

くすくすと微笑む紗季は、先程までの恥ずかしさはどこへいったのか、すっかりいつもの調子に戻っていた。

……おっぱいも組んだ腕の隙間からポロンと見えてるけどね。

乳首がツンツンと上を向いて……ホント、生意気そうなおっぱいだ。

「……長谷川さん? ―っ!?」

あ、気づいた。

紗季は俺がどこをじぃーーーっと凝視しているかを察知して、バッと両手で胸を隠す。

「長谷川さ~んっ!」
「ご、ごめん。……えっと、でも見ていいんだよね?」

むしろ紗季の方から見てもいいと言ってきたはずなんだけど……
どうも言動に矛盾があるというか、紗季にはいざとなると尻込みしてしまうきらいがある。
むむむ、この点はバスケのときは注意して見ててあげないといけないな。



146:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/23 22:43:37.90 xFd7xo/z


「そ、それはそうですが……」
「へへんっ、ダメダメだな、サキは! オージョーギワが悪いぞ!」
「ふんっ、あんただって恥ずかしがってたでしょ!」
「あたしはもーへいきだもーん! ほれほれ、すばるんっ、どーだ、見たいか見たいか? うりうり」

だー真帆っ。だからそのヘンテコポーズで迫るのはやめなさい!

とはいえ葵の裸の効力がなくなった今、真帆のツルペタボディだって直視するのはかなりヤバイ。
なにせ線だ、線が見える。
もちろん体のラインだって1本線だが、その他の部分……特に下腹部に見える短い1本線がはるかにヤバイ。

ぷっくりと盛り上がったオ○ンコに(幼女にこの単語を使うことに今更ながら凄まじい抵抗を感じる)
クッキリと走ったそのスジは、俺に色んなものを捨てさせるには十分すぎるほどの魔力を秘めていた。

……まほまほさんは意外と肉厚かな?



147:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/23 22:44:54.55 xFd7xo/z



「……たく、あんたは切り換えが早すぎるのよ。……まあ、いいわ。言いだしっぺは私なわけだし、ここは女らしく、覚悟を決めましょう」

軽いため息とともに紗季がすっと胸に当てていた両手を下げると、後ろ手に組んでしまう。
すると……まあ……少女らしい膨らみかけのおっぱいが、なんの障害もなく目に飛び込んでくるのだ。

……うん。これはこれでやっぱり……イイ。
なんかこう……すごく女『の子』って感じがする。
発芽してこれから伸びようとする双葉を見ているような……初々しさと希望を併せ持った素敵なおっぱいだ。

真帆→智花→紗季の順番で見比べると女の子の成長段階が如実に表れていて微笑ましい。

「……あ、あまりジロジロ見ないでくださいねっ」

おっぱいは見せてくれたものの目は合わせられなくて、顔を紅く滲ませ俯いている姿もなんとも可愛らしい。




148:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/23 22:47:41.80 xFd7xo/z


「おにーちゃん。ひなも、おにーちゃんになら、いくらでもおっぱい見せてあげるよ?」
「うん。ありがとう、ひなたちゃん。でも今はちゃんと肩までお風呂に入ってようね」
「おー?」

智花と交替して湯船に浸かったひなたちゃんの肩を押さえてがっしり固定する。
おにーちゃんはね、君が湯舟に入るときに見せた白い背中とぷりんぷりんのお尻だけでもうお腹いっぱいなんですっ。
しかもあんな大きく足を上げてまたいじゃうなんて……。
俺の位置からでは決して見ることは叶わなかったが、だからこそ、
あのまん丸なお尻の陰で見えなかった部分を想像するだけで俺は鼻から大量出血してしまいそうだ。

男はアソコをみて興奮するんじゃない、パンツを履いてないという事実に興奮するんだっ。
俺にそうしらしめた瞬間だった。




149:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/23 22:51:57.80 xFd7xo/z


……しかしあらためて周りを見回すと……俺の目の前には裸の真帆がいて、傍らにはこれまた全裸の智花が横になっていて、
湯舟の中には一糸まとわぬ姿の紗季が立っていて、その隣に生まれたままの姿のひなたちゃんが湯に浸かっている。

小学生の裸体に、かわいい乳首が8つ、神秘の縦スジが4本並んでいる状態だ。
(うち1セットは心眼でしっかりと見ている)


……ははは。
もうーすべてがどーでもよくなってしまう光景だ。
そろそろ死のうか……。



150:5投目『すばるん極楽編』ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/23 22:53:19.97 xFd7xo/z


「……ま、ひなの裸も披露しているわけですし、残るは―」
「…………」
「…………」
「……おー?」
「……え?」

その場の視線が自然と一人の方に集まる。
湯船の縁にかじり付きながらも、気を失った智花を心配そうに見つめる大きな体。

「―ひっ、わ、わたしはっ、絶対―」
「―ダメだっ、愛莉!」
「―そうよっ、駄目よ!」
「え……?」

いきなり声の揃ったダメ出しをくらった愛莉はキョトンとした目で俺と紗季を交互に見た。

「いま愛莉の裸を見たら……俺は自分を保っている自信が無い!」

つーかその前に、出血多量で死ぬと思う。

「ひなならまだしも……愛莉の胸を見た後で長谷川さんに私たちの胸なんか見せられるわけがないでしょ! 一笑にふされるに決まってるわっ」
「……え、でも、紗季ちゃんたちはもう一回見せちゃってるから……」
「一回も十回も前も後も関係ないのよっ。愛莉の胸を見た瞬間、長谷川さんは私や真帆やトモの胸のことなんて忘れてしまうわ。存在のレベルが違うのよ!」
「れ、れべるって……」

『だから愛莉はしばらく隠れてて!!』

「…………は…………はい…………」

本人の希望通り裸を見せなくていいと言ったのに、なぜか愛莉は釈然としない表情でその豊満な肉体を湯船の中に沈めたのだった。


151:ぐふ ◆LJzrNH3gOb2R
11/07/23 22:56:34.40 xFd7xo/z
終わりです。


152:名無しさん@ピンキー
11/07/23 22:58:12.92 H9ubIROh
>>151
おー。
乙です。

153:名無しさん@ピンキー
11/07/23 23:15:42.12 Mz+QDHZt
お疲れ様です

154:名無しさん@ピンキー
11/07/23 23:45:17.05 araPM9iX
ぐふさん乙!

155:名無しさん@ピンキー
11/07/23 23:56:35.83 DjTcvum7
乙です

156:名無しさん@ピンキー
11/07/24 00:00:38.98 HzPGYnlW
流石すばるん
気を失った智花を洗い場に転がしてじっっくり観賞するなんて。
タオルすらかけてあげないなんて、目を覚ました時が楽しみだ!!

157:名無しさん@ピンキー
11/07/24 00:00:39.09 SaxXSDbA
>>151
乙です。
名言はいりましたーw

158:名無しさん@ピンキー
11/07/24 00:04:55.41 HI6IaS0S
書かれてないけど
ロリコンのすばるんは当然ガチガチにしちゃってるんだろうし
小学生の裸を目の前に勃起させながら
平然を装う風景とかなんていうか桃源郷すぎる。うらやましい、、、


159:名無しさん@ピンキー
11/07/24 01:11:31.29 s71n5u4k
乙でした!
全裸でフラダンスしながら待機するレベルで楽しみにしてますが、貴方のペースでゆっくり仕上げてくださいませ~

160:名無しさん@ピンキー
11/07/24 01:12:20.66 zqlXcS2e
>>158
確か丸出しでギンギンで発射してたはず

161:名無しさん@ピンキー
11/07/24 01:15:56.74 tTwx2rOC
乙。流石

162:名無しさん@ピンキー
11/07/24 07:21:12.28 lBiO97QX
愛莉は実は見てほしかったと
今回もGJでした!

163:名無しさん@ピンキー
11/07/24 09:31:27.23 ssWEK3wt
愛莉はおあずけかぁ

164:名無しさん@ピンキー
11/07/24 12:23:30.66 SaxXSDbA
しかしあんなに葵の体と意識していたのにあっさり効力切れたな
葵への想いが足りなかったのかなw

165:名無しさん@ピンキー
11/07/24 12:33:06.49 wxWq7i27
たぶん、顔を思い出せなかったのだろう。。。

166:名無しさん@ピンキー
11/07/24 14:19:53.33 HPowChVO
エロパロ板ってえっちシーンがある小説以外の投下も一応黙認されてる・・・よね?

167:名無しさん@ピンキー
11/07/24 14:43:20.66 g7gmo7aq
個々の気分にもよると思われ
某アニメ妹のとこも長編や単発でいちゃこらするのだけ投下される方も存在するので

168:名無しさん@ピンキー
11/07/24 14:56:01.54 QJ69ozSi
【エロなし】とか【微エロ】とでも断り書きをいれればいいんじゃまいか?

169:名無しさん@ピンキー
11/07/24 15:32:26.03 om+rmiDl
というか事実上SS投下出来るとこってエロパロ以外に無いしな。


170:名無しさん@ピンキー
11/07/24 16:03:50.88 wPL6XlEj
ぐふさん乙です
もはや専用機スレになってるwww


171:名無しさん@ピンキー
11/07/24 22:34:19.32 hwKXwG9X
ぐふさんの過去作品が読みたくてしかたない
誰かボスケテ

172:名無しさん@ピンキー
11/07/24 22:35:54.35 GNJ56Gjf
URLリンク(green.ribbon.to)

173:名無しさん@ピンキー
11/07/24 23:01:23.60 hwKXwG9X
>>172
さんくす。IEで見れた

174:名無しさん@ピンキー
11/07/24 23:12:35.65 HPowChVO
>>167
>>168
ありがとう
完成したら投下も考えてみるよ

175:名無しさん@ピンキー
11/07/24 23:43:16.09 pX3O1YN1
>>171
>>3

>>172
優しいな

176:名無しさん@ピンキー
11/07/25 12:56:27.32 SOtFvWwg
>>138
>途中でお互いがお互いを何と呼んでるかわからなくなって
亀だけど、二人称がわからないって意味なら↓見るといいかも。まだ穴もあるみたいだけどたぶん役に立つ
ロウきゅーぶ!@wiki - 呼び名まとめ
URLリンク(www47.atwiki.jp)

ぐふさんが良書き手なことに異論はないけど、たまには他の人が書いたものも読んでみたい

177:名無しさん@ピンキー
11/07/26 09:11:26.51 29auX8yd
サグ、ぐふと来て次なる人がきた場合
トムとかツダとかになるのかな(

178:名無しさん@ピンキー
11/07/26 11:40:45.05 kKBG/jB5
キャンじゃないかな

179:名無しさん@ピンキー
11/07/26 17:22:47.14 7HSDFVkd
名前って本人がつけるものじゃなかったのか

180:名無しさん@ピンキー
11/07/27 00:34:01.20 RG9n8oiR
突然だけど、真帆の父親って世界的なファッションデザイナーってことは、よく家を空けてたりするんだろうか

181:名無しさん@ピンキー
11/07/27 01:34:25.87 skq/yzFK
>>180
多分そうじゃない?
やんばるがいつもいるくらいだし

182:名無しさん@ピンキー
11/07/27 02:26:52.86 RG9n8oiR
>>181
ありがとです。ちょい頑張ってみる

183:名無しさん@ピンキー
11/07/27 06:48:42.00 beYAuzFq
なんやかんやですばると付き合うことになった智花が一年後中学生になり、
部活の顧問から「すばるがロリで逮捕」ネタで脅され・・・(NTR、調教ぎみ)

184:名無しさん@ピンキー
11/07/27 06:55:40.58 QjpxWXx7
高校生と中学生なら逮捕まではいかなそうだけどな
そもそも両親が認めてる節があるし

185:名無しさん@ピンキー
11/07/27 07:24:56.75 beYAuzFq
だよなぁ。実体法は置いといて、一年後ってまだすばる高2だし・・・大学生ならちょっとあれだけど、高校生と中学生ってなんかまだましな雰囲気が。
高校生と小学生だと犯罪的だけど、実際4年しか差ないんだよね。(なんか自分の感覚がおかしい気もするけどいいや)

186:名無しさん@ピンキー
11/07/27 07:51:30.32 MmbZnU91
差ではなく比で考えろ

とは良く言ったものだ

187:名無しさん@ピンキー
11/07/27 07:59:20.72 KuIQHe5S
「あいつ、先輩のロリコン疑惑で部活が休部だってなぁ。湊とのことがバレたら…」
「わ、わかりました。なんでも…しますから…」

でおk

188:名無しさん@ピンキー
11/07/27 08:24:14.17 CGHjUINJ
やるのは構わんが、そういう人を選ぶハードなネタは、投下前に事前注意を忘れんなよー

189:名無しさん@ピンキー
11/07/27 09:09:36.44 +oTETa6Z
智花が中学にあがる頃にはもうバスケ部再開してる筈
小学生だとまだしも、高2と中1で両親公認の許婚だとばらされても問題なさそう
隠してるなら周りは葵と付き合ってると思ってるし
部活練習的に合う時間が少ないから周りには嘘だと思われて終わりじゃね


190:名無しさん@ピンキー
11/07/27 18:30:46.37 Endrl6bM
別に性的な関係じゃなければ問題にもされない
このスレ的には大問題だがw

191:名無しさん@ピンキー
11/07/27 18:58:11.39 iSc3ywct
あんまこういうので言うと叩かれそうで嫌だが書いてみようかな
すごい恥ずかしいが

192:名無しさん@ピンキー
11/07/27 19:12:04.83 wPRA74ta
全裸正座でまってるからハヤク!

193:名無しさん@ピンキー
11/07/27 19:16:01.44 oHQdRFQi
書いてみようかな、は別に問題ない
期待させたのに投下されないことが問題なんだよ
というわけでハリーハリー!

194:名無しさん@ピンキー
11/07/28 00:38:06.48 bi7A4UyT
「書いてみようかな」…そんな言葉は使う必要がねーんだ。
なぜなら、オレや、オレたちの仲間は、
その言葉を頭の中に思い浮かべた時には!
実際にモノを書いちまって、もうすでに終わってるからだッ!
だから使った事がねェーッ。

ペッシ、オマエもそうなるよなァ~~~、オレたちの仲間なら…
わかるか?オレの言ってる事…え?

『書き終わった』なら、使ってもいいッ!

195:まc
11/07/28 01:54:13.49 lq5R9+y5
続き上げますね。

196:まc
11/07/28 01:54:53.00 lq5R9+y5
 翌日はよく晴れた。待ちに待った練習試合が、ついにやってきたのだ。智花と朝練をこなし、みほ姉の車で慧心へと向かった。
 一度学校へ集まり、そこから雅小へと行くのだ。アウェーでの試合となるが、ここ二週間ほどは5対5のオールコートでの練習も少なからず出来たのだ。自信を持って試合に臨んでも、いいはずだ。
 横目で智花を伺うと、少し緊張した様子ではあるものの、気負ったりしている様子はない。
「お、智花。結構大丈夫そうじゃん。ま、頑張れよ」
 そう言ってみほ姉が智花の背中をいつも押してくれるのは、コーチとしてもありがたい。
 力強く智花は頷き、前を見据える。
 その視線の先には、ゴールポストが見えているのだろうか。

 慧心に着くと、すでにみんなは集まっていた。
「もっかん、みーたん、すばるん、おっはよーっ!」
「にゃはは。よー、真帆、元気かー?」
「うっさい真帆、あんま騒ぐなっ。おはよう、智花。おはようございます、長谷川さん、美星先生」
「おー、ともか、おはよう。おにーちゃんも、おはよう」
「みんな、おはようございますっ」
 本当に、みんな賑やかで、いいな。
「よし、じゃあみんな、行くか!」
 俺が声をかけると、みな一様に頷く。うん、頼もしいぞ。
 こうして、俺達は雅小へと出発するのだった。

 雅小へ到着し、俺達は学校の門をくぐった。
「慧心のみなさん、アップをどうぞ」
 あちらの監督にそう促され、俺達はコートを一枚借りてアップを開始する。隣のコートでは、すでにアップを終えた雅小バスケ部の面々が、思い思いに体をほぐしたり、ドリンクを飲んだりしている。
 その中で、特に四人の女の子がこちらを凝視していた。紫ちゃんを含めて、全員が六年生だろう。智花もそれに気づいたのか、少しばかり肩が強張った。
「もっかんっ。そんなきんちょーするなって!」
「智花がそんなに固くなってどうするのよ。そんなんだと……」
 と、紗季が智花の耳元で、なにかをごにょごにょと耳打ちをした。すると、途端に智花の顔が赤く茹で上がる。
「智花、どうかしたか?」
「い、いいからアップしましょう、昴さんっ。ほら、パス回しからだよね、みんな位置についてっ」
「……紗季、いったいどんな手を使ったんだ?」
 と紗季に訊ねてみても、とぼけてしまう。
 なんとなく釈然としない気持ちになりながらも、俺は智花達のアップを見守った。

197:まc
11/07/28 01:55:40.82 lq5R9+y5
 コート中央で挨拶を交わし、いよいよジャンプボールの時となった。ルールは、男バス戦でのそれに則ったルールにさせてもらっている。
ポジションは、智花がシューティングガード、真帆がパワーフォワード、紗季がポイントガード、ひなたちゃんがスモールフォワード、そして愛莉がセンターだ。
 ジャンプサークルに入る愛莉の、堅い表情。ジャンプ力、ボールコントロールも鍛えてきたんだ、今ならこの界隈の小学校では敵無しのはずだ。
ひなたちゃんと真帆がフロントコートに、智花と紗季はバックコートの中で待機している。真帆はジャンプシュートにますます磨きがかかっている。
不敵な笑みを口元に浮かべながら、ひなたちゃんとアイコンタクトを取る。ドリブルを鍛えてきたひなたちゃんは、将棋でいえば桂馬のようなものだ。
トリックスターとして、才能を開花させつつあるはずだ。
 そして、智花と紗季。紫ちゃんと智花の視線が一瞬交錯するが、そこにトラウマの影はない。
二度、三度、確かめるように息を吸って、吐いて、そして吸った。持ち前のセンスと圧倒的な意欲、練習量は、俺が断言してやってもいいが、智花に敵うものはいないだろう。
海の合宿で体力もつけた。これ以上伸びないと思ったところで、まだまだ伸びる……それが湊智花というアスリートだ。
紗季の観察眼と沈着さは、女バス内でも群を抜いている。俺の弟子だと言ってもいいだろう。徹頭徹尾、冷徹な指示を下す紗季は、このチームの司令塔で、中心人物だ。
目立った特技はないが、鋭い観察眼はチームの粗を探り出す。地味なようでいて、実は一番怖いタイプのプレイヤーではないだろうか。
笛が、主審の口元へ近づけられる。―さあ、試合開始だ!

198:まc
11/07/28 01:56:44.24 lq5R9+y5
雅―0  慧心―0

 愛莉の手によって弾かれたボールは、真っ直ぐにひなたちゃんの手へと渡った。
 雅はといえば、すぐさま3―2ゾーン―ポスト前に二人、その前に三人のゾーン―を作り上げる。最初からマンツーマンディフェンスをする気はなさそうだな。
「紗季、じっくり行け!」
 俺がそう声をかけるまでもなく、紗季は行動に移っていた。
 手早く指示を出すと、ボールを持ったひなたちゃんが左サイドからドライブで切り込んで行く。
 三人がかりで潰そうとしてくるが、その後ろにいた愛莉へとバックパス、左サイドに守備が偏っていたため、右サイドの真帆へと愛莉がパスを出した時には、既にゴールは真帆の射程圏内だ。
 ところが、雅のセンターがそのシュートを阻み、たちまちのうちにボールをバックコートに運ばれてレイアップを決められてしまった。
「甘いじゃない、智花ぁ? こんなんで、うちに勝てると思ってるの」
「―っ、負けない」
 愛莉からのスローイングで、ボールは紗季に。じっくりと、ゾーンの粗を探るように緩いドリブルで相手コートに入る。
「紗季、なにもたもたやってんだ!」
 という真帆の声を無視。先制されて逸るのも分かるが、じっくりと落ち着けないのか、お前は。
 この3―2ディフェンス、正面からの攻撃にめっぽう強い。が、陣形の特性上左右からの攻撃には効果を発揮しにくいという難点がある。
「智花!」
 早くも紗季がPGとしてのセンスを見せ付けてくれる。右サイドから、ゾーン正面にいる智花へと紗季がパスを出す。それを智花がドライブで正面から抜けようと見せかけ―そしてバウンドパスでさらに右の深いところで待ち構えていたひなたちゃんにボールが渡る。
 低い切り込みでダックイン、低速ながらも確実に相手の脇をすり抜けて、ほぼゴールの真下から擦るようなシュートを繰り出す。驚くべきバランス感覚と、練習によって鍛えられたコントロールが生み出すアーチは、ほとんど垂直だ。
 リングを、ボールが通る音が微かに聞こえる。
「やったね、ひなたちゃんっ」
「おー、ともかと、さきのおかげ」
 しかし、喜びを分かち合う暇は無い。ランガン主体の雅オフェンスは、驚くべき速度でレイアップをあっさり決めた。
「遅い鈍いダルい欠伸が出るってのクソビッチ」
 外からのシュート力がある子がいない分、そこを狙い打とうと思ったんだが、やはり紫ちゃんという小さな軍師はそう簡単に弱点を突かせないつもりだな。
 紗季へとボールが渡り、試合は再開した。なだらかなドリブルで全体を俯瞰している辺り、動揺の心配はなさそうだ。
 左コーナーに控えるひなたちゃんにパスが渡る。3―2ゾーンは、インサイドやコーナーからの攻撃には弱い……正しい判断だ。再び、地を這うようなドリブルでローポストへと入り込むと、再びシュートが決まる。
 そして再び、スローインからのランガン攻撃だ。しかしこれは真帆がスティールしてシュートを放つが、運悪くリングを外れ場外へ。
 紫ちゃんにボールが渡り、速いパス回しで再びレイアップを決められてしまう。
 攻撃力は互角……となれば、あとは守りをどうしていくかだ。

199:まc
11/07/28 01:56:54.58 lq5R9+y5
「愛莉ちゃんっ」
 智花の手から、ミドルポストへと潜り込んでいる愛莉へとパスが渡る。
「うんっ」
「させないよ!」
 愛莉の前に雅のセンターが立ちはだかる。が、それは失策だ。圧倒的な丈が足りていない。
 紗季へと渡り、真帆、ひなたの順でパスが通る。インサイドで活躍する小さなシューターは、再びほぼ垂直なアーチを作りだした。これで6‐4になり二点差だ。
 今のところ、雅のランガンを一度も止められていない。圧倒的な体力と運動量があればこその戦法であるが、それゆえについていくのに一苦労でもあるのだ。
 案の定、速いパス回しとダッシュ力で瞬く間に自陣へと切り込まれてしまう。
 ―だけど、紫ちゃんは知らないだろうな。ダッシュ力だけならうちの部で随一のおてんば娘がいることを。
「取ったぁ!」
「しまっ―」
 真帆が背後から追いついてボールを奪い、そのまま切り替えしてレイアップを決める。これで同点だ。
 再び雅ボールで始まる。しかし、紗季の指示が雅の勢いに水を差した。
「愛莉はインサイドで守って! 外からのシュートはまだ一本もないから、ポストで守り切れるはず! ひなと真帆はサイドに注意、私がつなぎをするから智花は上がってすぐに攻撃に切り替えれるように準備してて!」
 その指示を受けて、それぞれが持ち場へと駆け出した。レイアップを阻まれる格好となり、明らかに雅のオフェンスの動きが鈍る。
 そんな隙を見せれば、たちまちうちのエースに飲み込まれてしまう。
「ッ―」
 こんな風に、ね。
 ネットが揺れる。これで逆転だ。

200:まc
11/07/28 01:57:12.49 lq5R9+y5
 その後も雅は成績が振るわず、最終的に二桁の点差をつけて慧心学園バスケ部が勝利した。
 初めてのランガン相手のゲームだったが、なかなかいい経験になったのだと思う。なぜなら、みんなが晴れやかな笑顔で勝利の喜びを分かち合っているからだ。
 ―一人を除いて。
「智花」
 そんな少女に、俺は優しく声をかける。
「昴……さん?」
「話したいことがあるのだろう?」
「…………」
 苦杯を舐めた相手に対して取っていい態度は、二つしかない。何も言わずに勝利だけを手にするか、口先だけでも相手の健闘も讃えるかのどちらかだ。
 そして、相手の健闘を讃えるという選択肢を勝者は選んではいけないことになっている。なぜか? そういうものだからだ。
 だから智花は、最後の決心がつかないでいる。
 そこに、雅ちゃんがやってきた。
「ありがとな」
「……雅ちゃん?」
「有意義な試合に対するお礼だってのバーカ」
 拳を作って、紫ちゃんは智花の頭を軽く小突いた。
「つっても、うちはあんたのこと認めんからな? 絶対、絶対に認めない。あんたの居場所はもうここにはなくって……そこなんでしょ?」
「……うん」
「じゃ、次会う時には因縁はなし。選手としてコートに立とう、約束ね」
「……うんっ」
 決してわだかまりは消えたわけじゃないだろう。
 けれども、それでも智花が浮かべているのは笑顔だった。
 大丈夫だ、問題ない。
 智花が隣に立つ。その手をキュッと握った。一瞬の驚きと、数瞬の間があって、雨上がりに咲いたような、美しい笑顔が智花の顔に咲いたのだから。
 そして俺達は、五分後にはいつものようにみんなにからかわれることだろう。

 けれど、けれども―。

 俺は小さな少女の大きな願いを、聞き届けたい思いで胸がいっぱいになるのだった。

201:まc
11/07/28 01:58:54.78 lq5R9+y5
やっつけ仕事ですいません、バスケシーンはかなり割愛させていただきました。
といいますのも、自分バスケやったこと体育ぐらいでしかないねん・・・。

これで一応の完結となります。
最後に、途中でバスケットボールという種目を調べるにあたって時間を多く割きすぎてしまい、上げるのが遅れてしまったことをお詫びします。
次はちゃんとエロ書きたいなーと思いつつさようならです。

202:まc
11/07/28 02:00:27.13 lq5R9+y5
これで完結になります。
バスケ描写がガッタガタですが・・・本当にすみません。
また、途中でバスケの知識を集めるために時間を割いてしまい、投稿が遅れましたことを陳謝いたします。

203:名無しさん@ピンキー
11/07/28 12:49:37.13 WXh5rU4L
おつー
バスケ描写も分かりやすくてよかっただけに、もう少し詳細に書いてほしかったんだぜ
えろいのも期待してますん

204:名無しさん@ピンキー
11/07/29 01:07:07.45 3Lp7SUwR
さりげなくエルシャダイネタ混ぜんなw

205:名無しさん@ピンキー
11/07/29 16:55:30.73 eXSsc6jH
初投下です。
6巻の夏祭りにて、真帆が別の責任の取り方を要求していたら……という話。
約1,8万文字強です。無駄に長いので注意。

206:昨日の償い、今日の執事
11/07/29 16:56:03.51 eXSsc6jH


「そう、すばるん、それくらい…」
「えっと、こ…こんなもんかな?」

湯気が出そうなくらいに…いや、実際にムンムンと溢れんばかりの熱気が俺の鼻腔をくすぐっている。
嗅ぎ慣れない匂い。しかしそれこそが、この栗色の髪を二つ結びにした少女──真帆のものなのだと思い知らされる。

「ひゃっ!ダメだよすばるん、全部入れちゃっ…!」
「ご、ごめん!あまりこういうことに慣れてなくって…」

そりゃそうだ。こんな経験、人生のうちに何度もあるもんじゃない。
ついつい手元を狂わせてしまった俺を、誰が責められよう。

普段は聞くことの出来ない、弱々しい声。
それは怯えからくるものなのか、それとも今は二人きりという誰も見られてない安心感からくるものなのか。

常日頃から甘えん坊な方だとは思っていたが、ベッドの上だとこうも無防備に寄り添ってくるとは、ある意味お嬢様の面目躍如といったところか。

「……あ」

ふと見ると、勢いよく入れてしまった為に、その匂いの発生源である液体が溢れてシーツに飛び散ってしまっている。
高級そうなシーツだ。シミになってしまってもいけないので、雫を人差し指で掬い上げてひと舐め。
うん、これまた今までに体験したことのない独特な味だ。でも俺にとっては──

「……案外いけるかも」
「んにゃっ!勝手になめちゃ……え?」

俺の反応が意外なのか、きょとんとした表情でつぶやく真帆。

「うん、真帆のそれ…なかなか美味しかったよ」
「ほ、本当に…?本当に美味しいって思ったの??」

なんでそんなに不思議そうな、不安そうな顔をするのかさっぱり分からない。
いつも明るく、元気印である真帆らしからぬリアクションだった。

そうか………よく考えると、こうやって自分のを味見されるのは初めてなのかもしれないな。
それなら俺も、しっかりと正直な感想を伝えてあげなければ。



207:昨日の償い、今日の執事
11/07/29 16:56:22.21 eXSsc6jH

「うん、少なくとも俺は美味しいと思うよ。真帆の──……その紅茶」
「ほんとうっ?!じゃーすばるんの分もたっくさん持ってくるからちょっと待ってて!」
「いやいやいやっ、今は一応俺が執事なんだろ?紅茶は俺が持ってくるから、いい子にして座っててね……お嬢様」
「むー…すばるんがそう言うなら、わかった」

ふくれっ面でぽすんとベッドに腰かける真帆。
全く、ワガママなのかと思ったら、急にサービス精神旺盛になったりして…相変わらず見てて飽きない奴だ。

紅茶を取りに行って数分後……広大な三沢家のキッチンで迷子になり、結局真帆に手伝ってもらう羽目になったのはまた別の話として。









「げぇっ、やっぱあまー。すばるんあげるー」
「こーら。仮にもお嬢様なんだから、一度口につけたものは最後まで飲みなさい」
「うー、だって砂糖入れ過ぎたのすばるんじゃん。スティック一本丸々入れたら紅茶の味が消えちゃうんだよー。ぶーぶー」
「う…わかりました。責任とって飲ませていただきます」

教育的指導を施そうと思った矢先、自分のミスを追求されあえなく言葉に詰まってしまう。
やっぱり俺は執事なんて柄じゃないみたいだ。お金持ちの家のワガママ姫を優しく宥め、礼儀や世間の一般常識を説いて差し上げる……というのが、自分の中にある執事の理想像の一つだったのだが。

「……おいしい」
「だろーっ!?このちょっとピリっとした感じがいーよなー!まったくこんなに美味しい紅茶をサキたちは親のカタキみたいに言うんだからさー!」

自分の味覚に自信を取り戻したのか、オトナの味ってのが分からないのかー!うがー!とさかんに吠える真帆。
彼女からしたら『甘すぎ』らしいこの砂糖の量が、この紅茶の強いクセを幾らかマイルドにしてくれている……確かにこの味では、紗季たちが引いてしまうのも無理のない話だ。



今こうして三沢家の…いや、三沢真帆専属の執事として働く発端となったのは、先日の夏祭りのこと。
良かれと思ってやったことが裏目に出る、なんてのはよくあることで……悪気はなかったとはいえ、不覚にも彼女の浴衣の中を覗き込んでしまったことがきっかけだった。


208:昨日の償い、今日の執事
11/07/29 16:56:54.82 eXSsc6jH

相手は仮にも小学六年生。多感な時期の女の子が、赤の他人……それも男である俺にパンツを見られて平気なわけがない。
本来ならばあの場でわんわん泣かれて観衆からロリコン呼ばわりされ、そのまましかるべき場所に連行されてもおかしくない事態。

そこでどうやって償えばいいのか……という話になり、急遽一日署長ならぬ一日執事(正確には一泊二日執事)が誕生したのだった。

それに……執事として人に仕える経験なんて、そうそうあるものじゃない。
嫌いな人物に仕えるのなら嫌気もさすだろうが、今回はいつもお世話になっている可愛い教え子が相手だ。
嫌な気持ちになるどころか、むしろ自分の至らない指導についてきてくれている日頃から感謝を込めて、喜んで奉仕させてもらおうと思えるくらいだった。


「じゃーすばるん、気を取りなおして宿題の続きするかんなっ。こっからここまで読んで!」

……とはいえ、この扱いはどうにかならないものか。

「あのなー、真帆。幾ら何でも自分の執事に宿題の問題まで読ませるのはどーかと思うぞ?」
「むふー。いいからいいから」

小休止が済んだところで、再び作業を再開させる。
我らが三沢真帆お嬢様の執事として、今請け負ってる作業……それは、国語や算数に出てくる問題を読み上げ、分からないところは手取り足取り教えてあげることだった。

……宿題を手伝ってあげることはともかくとして、文章を朗読することに一体何の意味があるのだろう。
しかし問題を読み上げる俺を楽しそーに見つめるその様は、絵本を読んでもらって喜ぶ幼稚園児そのものだぞー。
そんなことでいいのか小学六年生。

そもそもベッドに寝転びながら宿題なんてするもんじゃありません。
しかもだ。

「にひひ~」
「………おい」

業務を一生懸命にこなそうとしている俺のほっぺたを、横から小さな手でぷにぷにとつついてくるお嬢様。
これじゃあまるで、というより幼稚園児そのものである。

「こら、こっちは真面目に読んでるんだからやめなさい」
「えーだってつまんないよう~、遊ぼーぜすばるんっ!」
「……あのなぁ……」

そうしているのにも飽きたのか、今度はベッドの上でうつ伏せの体勢になっている俺に馬乗りを仕掛けてくる。
さながら即席ジャングルジムだ。

209:昨日の償い、今日の執事
11/07/29 16:57:11.93 eXSsc6jH

「……なぁ、普段から久井奈さんとかにも同じようなことやってるのか?」
「んにゃ?まっさかー。それに前、やんばるに宿題全部やってもらったことをサキに話したらメチャクチャ怒られてさー。そっからは全部自分でやることにしてんだ。すげーだろっ!」

え、そっち?ってゆーかすげーだろっじゃねー!
だめだこのお嬢様、はやくなんとかしないと!
ていうか久井奈さん!そこは貴方の管轄であり、多少強引にでも教育的指導を施すべきところだと思うんですが!

し、仕方ない。気を取りなおして…ここは臨時とはいえ三沢真帆に仕える執事である俺が、しっかり分別というものを叩き込んでやらなければ!

「うん、その、なんだ。分からないところがあるのなら教えてやるから。俺は部屋の掃除でも片付けでも言ってくれれば何でもするし、だから…」
「ソージなんていーからさ、すばるんは言われたとおりにするっ!」

くっ、何とかして文章朗読の業務が出来ないことを伝えようとするのだが、ここまで嬉しそうな顔をされてはストレートに『出来ない』とは言いづらい…!

「いやでもほら!俺執事なんて初めてだからさ、久井奈さんに人に仕える何たるかを教えてもらいたいなーって…」
「ほぇ?でも今やんばる家にいないよ?」

そう思って遠まわしにアピールしてみると、予想外の返答が帰ってきた。

──え?
あのメイド兼真帆の監視役とでもいうべき久井奈さんが、真帆を家に残したまま外出…?

ふと、ここまでの経緯をたどってみる。
三沢家に到着してから真帆に会うまで、確かに久井奈さんは隣にいて案内してくれたはずだ。
なのに、その後いつの間にか陰も形もなくなっていて、その上この広い敷地内で久井奈さんと別れて以降、真帆以外の人物の誰とも遭遇していない──

「……なぁ真帆。もしかして、今この家には」

ぞわり、と嫌な汗が首筋を伝うのがわかる。

「ん?すばるんとあたししかいないよ??やーたまにはすばるんと二人っきりってのもいいかなーって思ってさ。くふふ」

含み笑いを浮かべたままさらに俺との距離を縮め、左の腕に抱きつくお嬢様。
──いやいやよくないって!絶対良くない流れだこれは!!

ちなみに、ここまでの行動をおさらいしておくと──まずはバスケのことについて聞かれ、小一時間のマンツーマンレッスン。
次に一緒にゲームをし、用意されていた昼飯を食べ、そして夏休みの宿題……と、行動パターンの中にこれといって特筆するものはなかったりする。

だが問題は……今日の真帆は何を思ってのことなのか、スキンシップという言葉が生ぬるく感じるくらいに俺にべったりだということ。

もちろん俺にやましい気持ちはない。
しかし、いかに俺にやましい気持ちがなかろうと『赤の他人である高校生の男子が小学六年生の女の子の家に上がりこんで、あまつさえ二人きりで一日を過ごす』という状況を世間がどう見るかは全くの別問題なのだ。


210:昨日の償い、今日の執事
11/07/29 16:57:35.44 eXSsc6jH

今年の春……女バスのコーチとして就任してから嫌というほど思い知らされた、一つの教訓である。


もう一度、頭の中で現状を把握する。
罪と罰。償いのため、ここから逃げ出すわけにはいかない。
しかしここにきて真帆がひっつき虫モードと化し、更に進退きわまる状況に追い込まれる俺。

そして………とどめとばかりに判明した新事実。

俺の頭の中にある警報装置がやかましいくらいに鳴り響いているのが分かる。
今回の発端となった真帆のパンツ覗き見事件のように、女バスのコーチとして就任してからというもの、こういった感じの思わぬハプニングに巻き込まれることは多々あったのだ。
ましてや今回は、誰も助けてくれない、助けられない。この広大な土地の中に二人っきりという悪条件中の悪条件。


──これは色んな意味で、危うい方向に向かっているとしか思えない!

「おいっ真帆!仮にも女の子が男を家に連れてきて二人きりになるなんてっ」
「あーもう、わかったよう……そんなヒッシにならなくたっていーじゃん……」

魂レベルの危機感からくる俺の叫びに近い声。
しかし真帆は分かりましたと言わんばかりに話を途中で切り上げ、頬を膨らませいじけた態度をとる。

どうやらたった一言で、俺の今現在における危機的状況を理解してくれたらしい。
そう、一見大雑把で無頓着に見える真帆だが……その実、一から十まで話さなくても相手の事情を汲みとってくれる優しくて賢い子なのだ。
トラウマとかロリコンとか法的にどうのというような複雑な事情を話さなくても、俺の焦りようを見て、ある程度のことは察してくれる──

「………すばるんは二人っきりになったら、あたしにえっちなことしたくなっちゃうんだもんね…?」
「はああああ!!!???」

──前言撤回。
そりゃそうだ。小学六年生にそこまで高度なことを要求するほど、俺だってオトナゲないわけじゃないさ。あはは…。

てゆーかその発言はどっから出てきた!
俺か?俺の日頃の行いなのか?!

もし普段からそういう風に思われているのだとしたら、もう二度と女バスの皆にコーチとして向き合えない……もう、辞めるしかない……

「──って、二人きりになったことをチューイされたらサキが言えって」
「さああきいいいいいいいいい!!!!!」

ぴっ、と人差し指を立てて、この発言の黒幕を暴露。
いやはや…憧れの先輩への失望や新学期早々に経たれたバスケへの望み、絶望のトラウマをこれでもかというほどえぐる一言をどうもありがとう…。

……なにこの長谷川昴メンタル攻撃用ダブルチーム。てゆーか紗季さん、なに考えてはるんですか!

後で聞いてみると、『夏祭りの時、長谷川さんと真帆のやりとりを本気で聞いて、心底から心配してしまった私からのささやかな仕返しです☆』だとか何とか。
……いや、ささやかな仕返しにしてはダメージが大きすぎるんですが……。

211:昨日の償い、今日の執事
11/07/29 16:57:59.29 eXSsc6jH


「まーそんなわけだからさっ、今日は特別っ!やんばるたちもコーニンってわけ!」

俺の背中をバンバンと叩きながら、さっき一瞬だけ見せたおしとやかな態度はどこへやら……一転してカラカラと向日葵のような笑顔で笑い飛ばす真帆。
久井奈さんの合意とかそれ以前に親への了承はどうした!とか、色々突っ込みたいことはあるのだが。

「あらためて今日一日二人きりだかんなっ、よろしくすばるんっ!」

ちゅっ。
依然馬乗りになられた状態で、上を見上げる俺の額に降ってきた、ささやかなキス。

あぁ、これはもうダメだ──
この時点で、俺の心は完璧に折れてしまった……。


ああ、神様。
明日は雨が降ろうが雪が降ろうが嵐になろうが一向に構いません。

なので、せめて……せめて今日この一日だけは、何事もなく平穏無事に過ごせますように。









現在の時刻は夜八時。
俺の願いが神様に届いたのか、それともこれ以上俺のトラウマをえぐるまいとの配慮なのか、その後も特に変わったことはなく穏やかな勉強タイムとなっていた。
まぁその半分以上が真帆とのお喋りで、やれ実は紗季がどーだの、愛莉がこんなことを言ってだの、智花がこんなことを教えてくれただの、
ひなたが急にこんなことをしだして楽しかっただのといった話で時間を浪費してしまったことには目をつぶるとして。

晩ご飯の際、たどたどしく電話で宅配ピザを注文し、一喜一憂している真帆を見るのは新鮮だったし(自分で電話をして注文するのは初めてだったらしい)、
何だかんだいっても真帆とここまでじっくり話す機会は今までになく、いつの間にか俺にとっても有意義な時間となっていた。


……うん、たまにはこういうのも悪くないのかもしれないな。
俺が智花のシュートに惹かれたように、こうして一対一で話すことによりまだまだ皆の知らない一面を見ることが出来るかも知れない。


212:昨日の償い、今日の執事
11/07/29 16:58:23.81 eXSsc6jH

なにせ彼女たちはまだ小学生。
性格やクセなどは大体把握しているつもりだが、それでも未だ眠ったままの『個性』という名の財宝がそこかしこに埋まっているはずだ。
部員全員の才能を一つでも多く発見して、もっともっと活躍出来るように磨いてやることが出来れば……バスケプレーヤーとしても更に上のレベルへ伸ばしてあげられる。
五人一緒にいることの多い女バスメンバーだが、そういった意味ではあえて一対一で話が出来る機会を作ってもいいかもしれない。

……かといって、今日みたいな泊まり込みとなると社会的にもレッドゾーンの話になるし、何より俺のメンタルが持ちそうにないので勘弁して欲しいところなのだが。

「おーっすばるんお帰りー!どうだった?あたしんちのお風呂、気持ちよかった??」

というわけで、食事を済ませると早々と風呂場に案内された俺であった。

「いや…その……」

今しがた入ってきたお風呂に関して言うならば、気持ちよかった……というより、とにかく凄かった。
何というか、庶民と大富豪の差を思い知らされたというか、このまま小さい銭湯として町中に出しても立派にお金を取れるんじゃないかという位のシロモノであった。

そして俺に尋ねながら、喜色満面の笑みでもう今日何度目かも分からない抱きつき攻撃をかまし、腕にすがり寄ってくる真帆。
超濃度のスキンシップは今だに実行中らしい。お前はアレか、『お帰りなさいご主人様』の犬か!

「じゃー今度はあたしの番だな!三分で帰ってくるから待ってろすばるん!」
「ダメだって!湯冷めするからしっかりあったまってきなさい!俺もゆっくりしてるから!」
「はいはいーっと!」

某ラピュタ王のような宣言をしながら、ぴょんぴょんと兎のごとく駆けていく真帆。
その後ろ姿はご機嫌そのもので、まるで恋をしている女の子のような──普段は態度も喋り方も一番男勝りに見える、真帆らしからぬ雰囲気を醸しだしていた。

ちなみに……最初の方こそきちっと主人ぶってはいたものの、もはや『執事』なんてのはただの肩書きで、今となっては二人で楽しく過ごせればそれでいいや、という感じである。
こうなると、一体どうして執事になれなんて言い出したのか、ますますさっぱり………


………いや、何となく分かってきてはいたのだ。
真帆が泊まり込みの執事を俺に命じた、その理由。

今日一日を三沢真帆の執事として過ごした中で、微かに……しかし少しずつ大きくなっていった懸念事項の一つ。
そして今、真帆が俺に見せているその後ろ姿が、その懸念事項を確信へと変えてくれた。



何があったのかは分からないが、今日の真帆は──いつもの真帆じゃない。

どちらかというとぶっとんだ発想でいつも周りを驚かせる方だが、今回は普段とは全く違う……別の方向へ向いているぶっとび方だった。
具体的に言うと、いつもの積極性とはまた違った愛情表現──要は、スキンシップの多さがハンパじゃない。


213:205
11/07/29 17:03:55.69 MUOin1Nn
すいません、投稿制限食らいました。
後ほど続きを投下します

214:名無しさん@ピンキー
11/07/29 17:32:05.61 QkMbq2+X
応援するぞ!

215:名無しさん@ピンキー
11/07/29 17:42:31.36 DK+QmWXB
支援

216:昨日の償い、今日の執事
11/07/29 17:59:20.52 eXSsc6jH

何をするにしても一緒にいるのは当たり前で、やたらと腕や腰に抱きつき、つついてみたりちょっかいを出したがる。
エスカレートして挙句の果てには耳を甘噛みされたり、おでこにちゅーされたり。

最初の違和感は、昼ごはんの時だった。
十人以上座れそうなだだっ広いテーブルで隣同士の席、それも満員電車の中でギューギューに詰め込まれた時のようなひっつき具合。
せっかく広いんだからゆったり向き合って食べよう、と提案するも『まーまーいーじゃん!』と手や腕が当たって食事するのに支障が出るくらいの近さに迫ってくる。

宿題をやる時だって俺に問題文を読ませたり、その最中にニコニコしながら耳たぶやほっぺをつんつんしては幸せに浸っていた。
この無防備っぷり。無意識のうちに近くにいるこの距離感。まるで『無垢なる魔性』袴田ひなたさながらのものだ。

普段はこのような甘い空気を出すことなど滅多にない、どちらかというと腕白でいたずらっ子ともいえる真帆。
それが、一体何故……彼女の中の何が、このような行為に至らせたのだろう。

「そうか、よく考えたら…」

彼女が普段何を感じ、どんな環境で一日一日を過ごしているのか……考えを巡らせてみる。

家がお金持ちで、心を許せる友達がいて、いつもメイドさん達に見守られてる……とはいえ、世界的に有名なファッションデザイナーである父親とは中々こういった時間を取れないのかもしれない。

もちろん真帆の父親だって、最大級の愛情を娘に対して注いできたのだろう。

娘がほしがったものはなるべく買い与えるようにする。
仕事の時間を割いて、可愛い娘が寂しい思いをしないように遊ぶ時間を作る。
忙しい中で、精一杯のことをしてきたに違いない。

しかし、それ以上にここのお嬢様……真帆は、人を愛したい、人から愛されたい──要は寂しがり屋なのだ。

友達とはいえ、所詮は他人である女バスの皆にあれだけの愛情をふりまける真帆なのだから、生まれてからずっと側にいてくれた親への想いはもっとすさまじいものなのだろう。
でも今日の俺と真帆みたいに、実の父と二人でゆっくりと過ごす時間が中々とれない。
彼女の小さな身体の中に、父に対する爆発寸前の愛情を持て余していたのだとしたら………その溜まりに溜まった気持ちをぶちまけるかのような、今日の俺への接し方にも納得がいく。

もちろんこんな乱暴とも呼べるくらいの愛なんて、誰にでもぶちまけられるものじゃない。

父と同じくらいに、自分が信頼してて、同じくらい相手も自分のことを信頼してくれていること。
父と同じくらいに、思う存分甘えられて、同時にその人の喜ぶことなら何でもしてあげたいと思える相手であること。
父と同じくらいに、大好きで、相手も自分のことを大好きでいてくれていると信じられる相手。

それが……もしかしたら、俺だったのかもしれない。


じわり、と胸の奥からあたたかいものが溢れる感覚。

何故だろう。
真帆にそこまで想われていることを思うと………涙が出そうになるほど嬉しくなる。

もちろんこの仮説が正しいと決まったわけじゃない。
でも今日一日の真帆を見てきた俺には、それ以外に考えられないのだ。
そうとしか思えないし……出来るなら、そう思われていると信じたい。


217:昨日の償い、今日の執事
11/07/29 17:59:45.77 eXSsc6jH

「……ははは」

ふと、自嘲するような笑みがこぼれる。
バスケ一辺倒だった自分が、他人から信頼されることくらいで感動するようになるなんて……とてもじゃないけど信じられなくて、おかしかった。

人間って変わるものなんだな。
俺を変えてくれた女バスメンバーの皆には感謝しないと。もちろん俺に顧問になってくれと勧めてくれたミホ姉にも改めて感謝だ。

人の気持ちに鈍感だと言われ続けた自分だが、それも随分改善されたのかもしれない。


「──お待たせすばるん!戻ってきたぜっ!」
「おう、早かったな。まだ十分も経ってないんじゃ───ぶはあっ!?!?」

バァン!!!
感傷にひたっているところに勢い良く扉が開かれ、敵に宣戦布告を告げるかのごとく叫ぶ真帆……………だったのだが。

「ななななっ、なっ──」
「へへへっ、すーばるぅーーーん!!!」
「ばっ!それはまずっ………がはあっ!!!」

だだだだだだだっ、とダッシュ一番、こちらへ走ってきたかと思うとスピアーの勢いで両手を広げ、頭から突撃!
見事、俺の胸元へ突き刺さり、今はぐりぐりと額を押し付けている三沢製お嬢様ロケット。

「すばるんすばるんすばるん!!」
「おいバカやめろっ!一体何があった!そうか熱か!熱でもあるのかっ!?」

それが……何の変哲もない、ただのタックルなら『あぁ、またか』で済んだところだが──

「くふふ、あえてゆーなら『すばるんにオネツ』みたいな?」
「みたいな、じゃなーーーいっ!いっ、いいから……」

一呼吸置いて、今の真帆の状態を把握する。
濡れて室内のライトを反射し、キラキラと黄金のように輝く髪。シミひとつない、ぷりっぷりの肌。

そして、それ以上に眩しく輝く……太陽のような、笑顔。


………ではなく!!!

「今すぐに服を着てきなさいっっっ!!てゆーか後生ですから服を着てきてくださいお願いしますっっっ!!」
「ゴショーってなんだよ、すばるんお坊さんだったのか!」
「和尚じゃない!後生っ!!!」

今、真帆が装着しているのは下着のみ。男らしく言うならパンツ一丁。

218:昨日の償い、今日の執事
11/07/29 18:00:12.19 eXSsc6jH
そんな格好の真帆がコアラの赤ちゃんよろしく抱きついてくる現状。ふふ、いっそこのまま抱きしめてコアラの親子ごっこでもやろうか……いやそれは確実に死亡フラグなのでやめておこう。

ダメだ、あまりの急展開に頭がついていっていない……。
てゆーか先日の夏祭りでパンツ見られて恥ずかしいだの、責任取れだのほざいてたのはどこのどいつだ!

ちなみに今の俺が身に纏っているのは半袖半パン、極めてラフな服装である。
そんな中にあっても真帆の身体の熱さが伝わってきて、特に胸のあたりに見える桜色の突起などは──


がりがりがりっ!!

「~~~っ!」

思わず右手の親指を人差し指で引っ掻いて、理性を取り戻そうとする。
鋭い痛み。しかし行動自体が地味だったためか、今の行為は真帆に見抜かれないで済んだようだ。

「まー今日すばるんはシツジとしてほんとーによく仕えてくれたかんなー!これは頑張ったすばるんにご褒美~なんちって。ほれほれ~とくとみるがよい!」

改めて無い胸を張り、自慢気に腰に手をあてる真帆。

これは…正直厳しい。というか反則に近い。
幾ら小学六年生でつるぺたボディで女性的魅力に欠ける身体をしていたとしても、今の俺にとって真帆は……かけがえのない、大切な存在として定義されたばかりなのだ。

無邪気なしぐさに女の子特有の柔らかい身体、彼女の中にある純粋な想い。好意。愛情。
寂しがり屋な彼女が少なからず自分を慕ってくれているのだろう、という表現しようのない嬉しさ。

より真帆のことを愛おしい存在だと確認しなおしたこの精神状態で、ほぼ全裸で抱きついてこられるとなると……色んな意味で厳しい。

俺だって──俺だって、健全な高校一年生。それなりの欲求は持っている。
ただでさえ俺にとって彼女は、元気で明るく、仲間思いでめちゃくちゃ大好きな女の子だっていうのに…………



……………あれ?

『大好きな女の子』って、小学六年生に対して今の発言は何気にまずくないか??
これっていわゆる『LikeじゃなくてLove』ってやつだよな……???
いやいやいや、そんなこと言ったら真帆だけじゃなく、女バスメンバーに対しては全員同じ想いを──いやだから、異性としてではなくですね……。


「さーさーすばるん、はやく歩くんだ!」

予期せぬサプライズによって親心と異性への感情がぐちゃぐちゃになり、思考回路のドツボにハマっていく俺の手をぐいぐいと引っ張る真帆。

「あ、歩くって、一体どこに…?!」

219:昨日の償い、今日の執事
11/07/29 18:00:42.12 eXSsc6jH


胸がざわざわする。嫌な予感しかしない。
あの世か?あの世なのか?ゴートゥーヘブンなのか?

「どこって………お風呂に入ったんだから、次はベッドに行くに決まってるじゃん!もちろん今日は一緒に寝るんだかんなっ!」

案内先は………何のことはない、ただのリアルヘブンでした。
いやむしろ地獄という表現の方が正しいか……………ってそんなことはどうでもよくて!!!

「ダメ、ダメダメダメダメダメだって真帆!!一体どういうつもりなんだ!っていうかどうしてこんな流れになった!!」

一歩、また一歩とリアルヘブンもとい地獄の三沢ワールドへと引きずられていく。

頭の中に走馬灯のように浮かぶのは、頬をほんのり紅く染め、シーツを一枚だけ羽織って『いいよ、すばるんになら…あたしを全部あげるから…』なんて悩ましい表情でささやく真帆の姿。
はは……文字通り、地獄までお供しますよお嬢様……ってか。


……いや、俺まだ死ぬ気ないから。

「こらっ、ベッドまでって一体どういうつもりなんだ!それがどういう意味か──」

もうなりふりかまっていられない。掴まれた手を振りほどき、彼女の肩をがっしと掴んで説得する。

ここが運命の分かれ道だ。
真帆が一体何を考えているのかさっぱりだが、これで何かしらの有効な説得ができなければ俺は死ぬことになるだろう……色んな意味で。

そんな俺をはてな顔で見つめながら、すっと左腕を差し出す真帆。

「ほぇ?髪梳かしてもらおーと思ったんだけど……これってそんなにダメなことなの?」

差し出された手に握られていたのは、何の変哲もない髪ブラシ。
そうだよな、まさか小学六年生の女の子が、そんな意味でベッドに行こう、なんて言い出すはずがないもんな……

……はは……つまりこれって、俺の早とちり──


「ぐああーーーーーっ!!!」
「どうしたすばるん!お腹でも痛いのか!?そんならあたしがさすってやんよっ!とぉーーーっ!!」

自分の思考がいつの間にか腐っていたことに悶絶しながら、思わずベッドにダイブする俺。
そんな俺を追うようにして同じくベッドにダイブする真帆。
好機とばかりにひっついてくる真帆を懸命に引き剥がす俺。

ということで、期せずして二人仲良くベッドインしちゃいました☆
ふははははー、何故だろうなー、白い花びらが舞い散る天界が見えるぜ!


……やだ俺まだ死にたくない……もう家に帰りたい………。

そんな俺の悲痛な思いをよそに、ベッドにぽすんと腰掛けて、俺に背を向ける真帆。
目の前にキラキラと輝く、栗色の大草原が広がる。

220:昨日の償い、今日の執事
11/07/29 18:01:03.98 eXSsc6jH


「じゃーすばるん、あたしの髪の毛……サラサラにしてね」

手持ち無沙汰な右手にぽん、と両手で丁寧に渡されるブラシ。
男にしか理解してもらえないのかもしれないが……何気にその渡され方一つでもドキッとくるもので、ましてやいつも快活そのものである真帆のような女性から控えめにそう言って渡されると……なんかもう、色々ヤバいのだ。

……いや、『女性』って……そういう意味ではないんだよ?そうだよな、俺っ?!

「──わ、わかった!サラサラにしてやるからなっ!」
「おーっ、頼むぜすばるんっ!サキなんかにゃ負けねーぞっ!!」

同じ長髪仲間である紗季の名前をあげ、元気よく両こぶしを突き上げる彼女。
いやいや何とも微笑ましい光景だ……………パンツしか身につけていないことを除けば。

とりあえずベッドの上で胡座をかき、すこぶるご機嫌な彼女の長い髪と向きあう。
持っていたバスタオルでわしわしと拭きとりながら、そっと髪にブラシを押し当てる。

まだ少し水気が残っているためか、引っかかることもなくするするとブラシを通すことが出来る……今までに味わったことのない快感だ。
そういえば、母さんがいつもニコニコしながら楽しそうに自分の髪をブラッシングしていたような……こんな単調な作業の何が楽しいのか全く理解不能だったが、今ならその気持ちも分かる気がする。

ましてや今俺の目の前にあるのは、ツヤツヤすべすべサラサラな、モデルやアイドルだって死ぬほど羨ましがりそうな栗色の髪。

「……きれいだな……」
「にししっ、ありがとーすばるんっ」

思わず率直な感想を漏らす。
そんな俺を見上げるようにして、満開の花のような笑みを向けてくる真帆。

……だからその表情は反則なんだって!
こっちは不意打ちばっか喰らってて精神状態が色々ヤバいんだから!

少し油断すれば無防備な笑顔が飛んでくる。全く、油断も隙もありゃしないんだから…。

俺は心の葛藤と壮絶なバトルを繰り広げながら、何とか真帆の長い髪を丁寧にくまなくブラッシングする。
十五分経っただろうか、いや三十分かかっただろうか……まどろみに近い、今日一番のゆっくりとした至福の一時であった。


そして、ブラッシングされていた当の本人といえば……。

「……むにゅ……えへ、すばるぅーん……」
「おい、終わったぞ……真帆──」

起きろ、と言おうとして……やっぱりやめた。
この、陽だまりの中で昼寝している猫のような彼女の睡眠を妨害するのは…何よりの罪に思えたのだ。

そのうちぽすん、と俺の方にもたれかかってくる真帆。

221:昨日の償い、今日の執事
11/07/29 18:01:32.88 eXSsc6jH

安心しきった寝顔。脱力しきった上半身。そしてほぼ全裸。

「…………………………」

一瞬だけ頭によぎった考えをブンブンと振り払い、彼女の寝顔を見つめる。
規則的な寝息と、それに伴い微かに揺れる小さな身体。

……可愛いな。素直にそう思った。

問題はほとんど服を身につけていない今の状態だが……こう安心しきった顔をされては、ほんの僅かな邪な気持ちもすっかり萎えてしまう。
もちろん最初から手を出すつもりなんて毛頭なかった。だから──

「……おやすみ、真帆」

小さく呟いて、彼女の頬に手をやる。
まるで娘を愛おしく思う父親のような気持ちで、その頬や頭を撫でてあげることにした。

まずほっぺたに手をやり、その頬をむにむにとつまんでやる。
弾力と共に「ふぇ…」という寝言のような寝息が聞こえた。
いつも顔いっぱいに表情を咲かす顔が、俺の指先ひとつで形を変えているのが何ともおかしい。

次に手のひらをよせ、その肌の感触を楽しむ。
湯上がりたまご肌という言葉があるがまさしくその通りで、肌触りがよく何時間だって撫でていたくなるほっぺただった。

その次は顎だ。
健康的なシミひとつない肌色に、するっとした角が一つ。
その輪郭を撫でていると、無意識に俺の手をゆるく掴んで顔を寄せてくる真帆。
深い眠りに落ちている飼い猫を撫でているような気分だ。

最後にふにふにと耳たぶをつまんでやる。
少し産毛の生えた、これまたいつまでも触っていたくなる耳たぶだ。
普段あれだけ元気に騒いでいる彼女だが、柔らかい部分はちゃんと柔らかいのだ。

「…………………………」

もういいだろう。

腕も掴まれてしまった。本人は熟睡中。
半裸という危うい格好だって、真帆自らがすすんでなったものだ。

ベッドの上に二人きり。
確かにマズい状況なのかも知れない。

でも今日一日くらいは……こんなまどろみの時間くらいは、共に過ごしても罰は当たるまい。


222:昨日の償い、今日の執事
11/07/29 18:02:06.51 eXSsc6jH


掴まれた手をそのままにして、真帆の隣に並ぶように横たわる。
願わくばまたこのような至福の時間を過ごせるようにと祈って目を瞑り、もう一度小さく呟く。

おやすみ、真帆……と。











永遠にも思えた、安らぎの一刻。

まるで犬のような荒い呼吸と、苦しそうな真帆の表情に飛び起きたのは、数時間後のことだった。









他人の家の冷蔵庫を躊躇いなく開き、目を皿のようにしてあるものを探す。
やがてそれがたくさん転がっている一室を見つけると、急いでビニール袋の中につめて水を入れる。

氷枕。
今の俺が思いつく、最善の策だった。


今思えば、当たり前のことだ。

少しでも俺と一緒に居たかったのか……お風呂に行く、と宣言してから数分で帰ってきたということは、着替えの時間なども計算に入れるとほとんど湯船であったまってはいなかったのだろう。
更にパンツ一枚しか身につけていない状況。
夏休み真っ盛りでもちろんこの部屋はクーラー完備。
ただでさえ水に濡れて湯冷めしやすい状態なのに、そこに布団もかぶらずほぼ全裸で無防備に寝ていたら………幾ら真帆のような健康優良児だって、一発で身体を冷やして風邪を引いてしまうに違いない。

そんなことくらい……少し考えれば、誰にでも分かったはずなのに。

「俺は………執事失格だな、真帆」

呟いて、彼女の額に冷水で濡らしたタオルを敷き、両脇に手作りの氷枕を押し当てる。
首の後ろや脇を冷やしてあげると幾分か熱が下がるらしい。昔、母さんがしてくれたことを必死で思い出す。

223:昨日の償い、今日の執事
11/07/29 18:02:26.73 eXSsc6jH


主人の健康状態すら満足に慮ってやれないなんて、情けない。情けなさ過ぎる。
ましてやあれほど自分にとって大切な存在であると宣(のたま)っておきながら、浮かれて今の状況把握すら出来なくなるなんて……視野狭窄なんてレベルじゃない。

「はぁ、はぁ……すばるん、すばるん…っ」
「ん、どうした真帆?何か欲しいものでもあるのか?」
「ふあっ、うぐっ……どこ行ってたんだよ、すばるん……ひっく」
「ごめんな、真帆……俺はここにいるからな」

目の端から涙を滲ませる真帆の小さな手をぎゅっと握りしめる。
そういえば真帆は、暗がりでも怖がるような怖がりさんだったもんな……。

それに熱にうなされ、精神的にも参ってしまっているのだろう。少し真帆から離れるだけでこの有様だ。
あぁ……本当に何で気づいてやれなかったのか。悔しくて悔しくて、自分に腹が立つ。

救急箱や薬がどこにあるか分からない以上、自分の少ない知識で最善の策を練るしかない。
ただ……体温計などがなくとも、今の真帆が高熱で苦しんでいることは一目瞭然だった。


とはいえ……これ以上俺に出来ることは何もない。
看病なんてしたことない自分に思いつく手段はせいぜいこの程度。あとはこのまま悪化するようなら救急車を呼ぶことも視野に入れて、布団をかぶせてやったり汗をふいてやったりする程度だ。
本当は服も着せてやりたいところなのだが……真帆の服がどこにあるのかさっぱり分からない上、あまり長時間離れると真帆が泣いてしまうのでどうにもならなかった。

後は、これ以上容態が悪化しないようにしながら、久井奈さんたちが帰ってくるのをひたすら待つだけだ。

「……………」

……本当に、そうなのだろうか?

まだ俺にも出来ることはあるはずだ。
考えろ……今日の真帆が、一体自分に何を求めていたのか。

真帆は何故、自分を一日執事に任命したのかを。

「真帆……」

布団を開き、真帆の隣に滑りこむ。
いわゆる添い寝というやつだ。

半裸の少女に添い寝するなんて、社会的にアウトだって?
俺のトラウマ?
ロリコン疑惑?

そんなことはどうでもいい。



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