そらのおとしものでエロパロ2【水無月すう総合】at EROPARO
そらのおとしものでエロパロ2【水無月すう総合】 - 暇つぶし2ch150:名無しさん@ピンキー
12/02/10 05:13:39.86 Mi9YJz19
>>149
智坊は辛うじて生きてます。
原作によくあるオチだと思ってください。

151:名無しさん@ピンキー
12/02/10 23:00:19.56 QagMpp6X
普通の人間なら何回も死んでるな

152:名無しさん@ピンキー
12/02/11 00:25:06.78 3UvKXVb3
生身でアルテミスなんて被弾したら普通の人間は消し炭になるよな……ゴクリ

トモ棒からイージスを破壊する威力のマグマ砲を発射したり、桜井智樹……お前は一体何者なんだ。

153:名無しさん@ピンキー
12/02/11 23:24:10.00 DshUPGcR
全裸王(ゆうしゃ)に決まっているだろう?トモ棒でアレなんだから、きっと殺人チョップぐらい易々ととめられる筈。

154:名無しさん@ピンキー
12/02/16 14:37:59.25 wTMgDQFH
何かまた過疎ってるなぁ……

155:名無しさん@ピンキー
12/02/18 10:52:06.25 M4+leDVR
>>142 GJです!

156:名無しさん@ピンキー
12/02/24 18:09:34.88 bFZX+q6I
3期で奇跡の帰還と言う夢と希望は捨てないが
今は日和さんの冥福と哀悼の為の祈りたい

157:名無しさん@ピンキー
12/02/25 11:02:43.74 Px9WsohO
まったくですなぁ…

158:名無しさん@ピンキー
12/02/25 14:21:32.20 fd5HG9YN
日和さん生きてるみたいですよ
BDのコメンタリで生きてる理屈がわかったが
説明されなきゃわかんないよっ!って思った
二度三度見てればあるいはとは思うけど映画なんて基本一回しか見ないからなぁ

159:名無しさん@ピンキー
12/02/26 02:09:26.68 Jd3W+drx
エンジェロイド<智樹

160:はるまつり。
12/03/01 09:31:33.78 ZmFqIz7q
 春の陽気は眠気を誘う。ずっと寝ていられたら、夢の中くらいは未確認生物も新世界フェチのド変態も殺人チョップ女とも無縁な、ムフフな『平和』を謳歌出来たことだろう。
 幸い妄想の種ならごまんとある。うつらうつらと微睡みながら、今日はどんな淫夢に浸ろうかと夢に夢見た桜井智樹十四才の春の一日は―

「さっくらいくぅ~~~~~ん。お祭りよぉ~~~~~~~!」

 ―窓の外から届いた史上最凶の外道の声で、儚くも地獄と化す事を運命づけられてしまいましたとさ。
 発作の如く飛び起きて外を眺めたら、選挙カーみたいな街宣車がおれの家の前を通り過ぎている最中だった。
 っていうかマネキンの件からおれのこと狙い撃ち過ぎませんか会長!?

 * * *

 どうせいつもの●ョン・ウーな世界観背負った展開になるんだろうなあ、なんて先が読めてるからやる気なんて出る訳がない。昨日の残りをご飯と一緒に書き込むと、普段着で家を飛び出した。
 春のお祭りは神社でやってる縁日じゃなくて、地域主催のバザーみたいな感じで、開催時間も朝から夕方までと言った、明るい雰囲気のお祭りだ。
 ……こんな平穏もブチ壊されるんだろうなと思うと、やるせないことこの上ないな。
 溜息一つついて行き交う人波をふらふらよけていたら、ご近所の顔なじみがこっちにぶんぶん手を振っていた。
 殺人チョップ女こと、"おっぱいが……大きいんだ。"でお馴染みの、見月そはらだ。

「トモちゃん遅いよー、もうイカロスさんもニンフさんたちも先行ってたんだから」
「こんないい天気なんだし、寝かせてくれたっていいだろー」
「もう、トモちゃんおじさんくさいよー。もっと若いんだから元気だして!」
「……あれ、イカロスとニンフ、先行ってたって」
「……トモちゃん、まだ寝ぼけてるの? 大丈夫?」
「ん、いや、別に……」
「何にやけてるの? もう、変なトモちゃん」

 ―そういや、馴染みの顔は朝起きたときには既に家にはいなかった。
 それはつまり、囚われの天使《エンジェロイド》たちが、少しずつ鳥籠《マスター》無しで行動出来る自由を獲得しつつあるということだ。巣立ちが近づいている証拠に他ならない。
 あんまり気乗りのしなかった春祭りだったけど、いいこともあるもんだな。

「そっかそっか。へへっ、じゃあ、折角だから楽しみますか!」
「ぼーっとしたりはしゃいだり……。えへへ、トモちゃんは忙しいねえ」
「……どうせいつものが来るんだ。それまで楽しまなきゃ、損じゃね?」
「そ、そうだよね、あはは……」

 夏に冬に秋に―そはらも幾多の地獄を乗り越えてきた女だ。『いつもの』で通じるところがまた哀し過ぎる。
 それでもまあ、今年はムフフなお店も町の外から来た綺麗なお姉さんも多くて、総じて楽しいお祭りでした。

 本当に楽しい、お祭りでした―そう、奴らに会うまでは。


161:名無しさん@ピンキー
12/03/01 09:33:10.31 ZmFqIz7q
「もう、トモちゃんったら! すぐにえっちな事ばっかりするんだから……」
「そはらだって興味津々だったくせに……。大体、なんで着いて来てんだよ」
「そ、そんなことないよっ! わたしはトモちゃんが暴走しないようにって」

 幼馴染と馬鹿を言い合い、笑いあう、ほんの一時の日常に―。

「なんだ桜井、来てたのか」
「……トラブルあるところ、守形英四郎あり、って感じですね。嵐を呼ぶ男ですか」
「出会ったエンジェロイドたち全員に、悉く懐かれた桜井には負けるがな」
「ぐぬぬ、そ、そりゃそうですけど……」

 銀髪メガネ野郎の新世界フェチ・ド・変態が加わり。

「あー、来た来た! トモキだよ、オレガノちゃん!」
「……ぽ。お久しぶりです、智樹さま」
「よー、オレガノー! ……と、バカ一名も」
「バカにいわれたくありませーん、ぷすすー」

 羽の生えた巨乳《ヴァカ》とお淑やかな和服美人が加わり。

「遅いわよ、デルタ。アルファも待ってるんだから早く来なさいよね!」
「……うんうん、成長してるなぁ」
「な、何よトモキ……。や、やだっ! 成長してるって、どこ見て言ってんのよ!」
「……そこはもう成長止まってただろ」
「~~ッ! この、アホトモキー!」
「ニンフ、マスターにそれ以上いけない……」

 スイカ柄のボールを抱えたおっとり目の天使《天然娘》と、つるぺたひんにゅーの生意気な天使《ツンデレ娘》―巨乳《ヴァカ》と和服美人も含めて、
そらのおとしものたちが全員集合してしまえば、日常はあっというまに非日常へと様変わりしてしまった。
 これだけ大所帯でお祭りの人波の中を闊歩すれば、もう衆目の注目浴びまくりである。……一人でも十分耳目を惹くけど。個性的だからなあ、みんな。

「それにしても、あいつらエンジェロイドがおれを放っといて自分たちで遊びに出られるようになったなんて。おれ、感動しましたよ!」
「……ん?」

 せっかくなんで、フランクフルトを頬張りながら歩く天才にして変態の守形先輩に、そっと心情を告白してみた。自称清純派の変態だけど、そこら辺ちゃんと分かってるのだ、この人は。

「んぐんぐんっ、うむぅうむむむ」
「……食べ終わってから答えて下さいよ」

 やっぱどこか頭のねじゆるんでそうだけど。

「いや、イカロスもニンフも自分の意志では無いぞ。呼ばれてきたんだ」
「ええっ!? そんなぁ……。ま、まあ、呼ばれて来たのも、自由意志の選択の成せる技、ですよね? 先輩?」
「恐怖で支配される事が、自由意志かどうか……」
「……ここ来るまでずっと避けてたのに、そんな露骨に言わないで下さいよ」
「いつかは『現実』に向き合う日が来るだろう。それまでのトレーニングだ」
「残酷なトレーニング過ぎますよう……」

 この人がおれをからかうときは、時折『現実』と言う言葉を口にして、酷く物憂げな表情を見せていた。何考えてるのかはよく分からないけど、凄く心配してくれているのだけはよく分かる顔だ。
変態の意図なんんて正直汲み取りきれないけれど、想いだけは伝わってくる。有難かった。
 ……世界の先輩と言う先輩が、せめて守形先輩並の気遣いを備えてくれれば良かったのに。

 遠くから白い鳩が、飛んできた。
 それも群れで。

「さっくらいくぅぅん~~~~~!」

 遠くから悪魔の声が聞こえた。
 ―おれはもう、ダメだと思った。

162:名無しさん@ピンキー
12/03/01 09:33:43.31 ZmFqIz7q

 * * *

 緑溢れる芝生の広場の中央を、白いテントが我が物顔で占拠していた。周りを取り囲む旗には、立派な家紋―五月田根の標が描かれている。
 並び立つ変態群雄割拠+おれたちを待ち構えていたのは、女王様笑いが板に着きすぎて最早新時代の松井●桜子なんじゃないかって貫禄の五月田根の娘、五月田根美香子と、銃器と葉巻の似合う偉丈夫、テキ屋の親父の二人組だった。
 美香子先輩は我が中学の会長様でもあります。分かり易い絶対権力者だ。
 そしてテキ屋の親父は全然テキ屋っぽく無い。絶対本職殺し屋だよアレ。

「もう覚悟してます……。先に賞品の話をしましょうよ、会長」
「あらあら、そんなに悪いことばかりじゃなかったでしょう? 桜井君だってマネキン貰ったじゃない。そんなに苛々したら会長こわーい」
「あんたの方が危ないし恐いですよ! 権力的にも人間的にも!」

 テキ屋の親父と組んだ美香子先輩は無敵だ。振り返ってもトラウマしか思い出せない。
 歴戦の変態共も同じ気持ちらしく、無表情《ポーカーフェイス》のイカロスさえ纏う雰囲気に影を差してしまっていた。
 負の感情まで覚え始めたのかよ、エンジェロイド《時計仕掛けの天使》なのに。

「春も来たぜ―!」
「うん来てるね分かってるから顔近えよテキ屋の親父っ! 銃口むけんな!」
「撃っていいわよ~」
「ちょま許可すんな! ぎゃああああ! 乱発禁止ぃっ! 死ぬっ死ぬっ!」

 健全で安全なシャバだった筈の空見町村民会場に、硝煙の匂いが立ちこめ、薬莢がそこら中にばら撒かれていく。
二丁拳銃で足下を撃つテキ屋の親父に操られるがままに、命がけの死の舞踏など踊る羽目になってしまった。
 銃弾一発かすめるたびに、心臓が口から飛び出しそうになる。
 遠くではウチの学校の女子連中が、ゴキブリ桜井がリア銃だとか弾丸充だとか言ってるし。ああ、死の間際って感覚鋭敏になるんだね……。

「トモキが言っても説得力無いんですけど……」
「一人だけギャグ時空に生きてるような奴だからな」
「トモキ様、相も変わらず素晴らしい生存能力です」
「お前等にだけは言われたくねー! どっちかつうとそっちの方が非日常だから! おれ日常なの! 現実なの!」

 現実ってざんこくだ。
 肉体的に鉛玉一発じゃびくともしないような天使や、生身でガン=カタばりの回避術を持ってそうな奴を標的にはしないんだ。

「ト、トモちゃん、がんばれぇ……」
「おろおろおろおろおろおろおろ」
「ぷすすー、分かってるのに来るなんてやっぱバカだよねー」
「空見町が誇る最強戦力軍団の癖に逃げ足はええ。助けて下さいよお……」

 そして、明らかに強そうな、というか確実に強い奴も狙われない。
 ……ああ、そういえば俺、一時期ニンフに命狙われてたんだっけ。
 これも刺客ですか!? 空のマスターさんとやらの差し金ですかっ!?

「じゃあ、桜井君がテキ屋さんに遊んで貰ってる間に、今回のルールを説明するわねぇ」
「はぁーい」
「ねえおれ要りますか!? もう帰りたいんですけど! イカロォォォス! 命令だあああっ! おれをここから逃がしてくれぇぇぇぇ!」

 おれの必死の哀願を見つめている、緑色の目は悲しく輝いていた。
 全く笑うのは超絶下手くそなくせに、こんな目だけは得意らしい。
 わーきゃー言いながらばたばた地を駆けずり回っていたおれに、イカロスが見せた表情は―重くて辛い、決意を抱えた真剣なものだった。

163:名無しさん@ピンキー
12/03/01 09:34:29.63 ZmFqIz7q

「……申し訳ありません、マスター。マスターの命令でも……出来ません」
「……お前。自分で決められるようになったのか」
「も、申し訳ありませんっ! で、でも、マスターの、ますたーの……」

 造られた時に仕込まれた、鳥籠《マスター》の命令には絶対従えというくそったれな存在意義に背くことはどれほど勇気の要ることだっただろう。
イカロス、ニンフ、アストレア、オレガノ―そして、忘れられないあの子も幸せに生きてよかった筈なのに。それを力尽くで捻じ曲げる最悪なんて、捨てていいのに。
それでも捨てられない鎖《きずな》なのだ。親子の縁のようなもの―それも生き方さえ縛るなんて、馬鹿らしいし下らないが、存在意義ってそういうものらしい。

 いま、普段は落ち着き払って生きているように見えた女の子は、目に涙を溜めるほどの、本気の狼狽を晒してしまっていた。
 でも、それが自分の限界を乗り越えようとする姿だと分かってしまえば。
 心配させちゃいけないから、せめておれは笑顔でいようと、そう決めた。
 まだ、いまのところは……、仮にもおれが、イカロスの鳥籠《マスター》なんだから。

「……自分で決めたんならしょうがないよな。そっちの方が、命令なんか聞くより、ずっと良い……良いに決まってるだろっ」

 高速でステップを踏んだ千鳥足を止めると、掃射の雨もにわかに止んだ。空気読んでくれるのが憎らしいが、今は許そう。
 イカロスはおれより背が高いから、顔を俯いたくらいがちょうどいい高さだ。桜色の柔らかい髪を優しく撫でてやると、怯えに震えた声色も、元の穏やかさを取り戻していった。

「マスター……ありがとうございます。―エンジェロイドは、マスターの命をお守りするのが使命ですから」
「え」
「今逃げれば、会長さんが」
「何、言ってんだ、イカロス」

 最初に驚いたのは、彼女がそんな名目で動くことから自由になれる―そんな期待が幻だったと知ったから。
 二度目は勿論、今この瞬間、頭の中から抜けていた―全ての元凶の名前が出たことにある。

「『空見町の町おこしの為に、三百六十五日、年中無休でお祭りを開くわ~』と、おっしゃっておられましたから」
「……よくやった、イカロス」
「申し訳ありません、マスター。でも、会長は『良い人』ですから……」

 困った表情に朱を差した未確認生物は、またいつもの『ごしゅじんさま』へお伺いを立てるような、切ない表情で俺を見つめていた。
 参ったことに、状況はエンジェロイドとか人だとか言う次元を超えている。
 ……誰が彼女を責められようか。空の女王様《ウラヌス・クイーン》だって、『良い人』に頼まれたら誰だってそーする。俺だってそーする。それが絶対権力者って奴だ―。

164:名無しさん@ピンキー
12/03/01 09:36:16.15 ZmFqIz7q

 * * *

 麗らかな春の陽気に浮かれた空、空砲がパンパンと煙を立てて鳴り響く。
 どこからともなくわき出た黒服さんたちが組んだやがらの上に立つ会長が、高らかにゲームの開催を宣言していた。

「第四十九回っ! チキチキ! サバイバル叩いて被ってジャンケンポン~」
「えええ!? 規模ちっせえええええ!!」

 と思いきやなんと空見町がリングだ! とのことで町中にヘルメットを被ったハンマー戦士が溢れる羽目になりました。
 ……もうここからはダイジェストで構わないでしょうか?
 だってどうせ分かってるだろ? オチなんて! いっつも俺が痛い目合うんですから!

 まず先にベストバウトを紹介しておくとしよう。
「ツインテールまで昆布ですね。憐れ乳のコンブ先輩」
「殺おおおおおす! きしゃああああああっ!」
 荒ぶるツンデレ猫、コン……もといニンフ、トラップマスターオレガノに嵌められ無念の敗退。

「―っ! 流石ししょう! 本気でエンジェロイドとやり合えるなんて……ふふっ、燃えてきましたあぁ―ってほんとに燃えるぅ!? ぎゃああっ!?」
「うふふふふぅ、お似合いよぉ、アストレアちゃぁん」
 非現実だから、エンジェロイドだからっていいのかそんな火炎瓶戦法! 微笑即殺ジェノサイダー五月田根美香子、近接最強エンジェロイドアストレアを無残にも完封。所要時間23秒なり。

「わ、わたしだって……トモちゃんの幼馴染なんだからぁっ!」
「分かってます……でも! わたしも、想う気持ちに嘘はつけないから!」
 暴走と清純の一騎打ち。バーリトゥード飛び交う戦場でちゃんと座って叩いて被ってじゃんけんぽんをやってた美月そはらといつの間にか来てた風音日和、互いに譲れなさ過ぎたらしく時間切れドローにて失格。

 そして、おそらくは空見町史に残るであろう一戦が二つ。

「機械の頭脳が―どこまで曖昧《ファジー》に対応出来るのか、実に興味深いな」
「マスターの為になら、計算し尽くしてみせます」
 ハングライダーで跳ぶ変態に、自動追尾の光の矢が襲いかかる! 尚も交わしまさかの空中戦を展開して見せた守形英四郎VS最強のエンジェロイド、イカロス戦。余りに人智を越えすぎて勝敗すらつかず。仕方ないね。

 そして残りの一つが―お、思い出すだにトラウマなんですけど……。

「踊れよ、マンマボーイ……くははははっ!」
「ぎああああああああああああああっ!?!!!?」

 テキ屋の親父に狙われ続けた、俺、桜井智樹の命がけの逃避行、でした。
 銃器恐い銃こわいじゅうこわいがくがくぶるぶるがたがたびくびく。


165:名無しさん@ピンキー
12/03/01 09:37:47.33 ZmFqIz7q

 * * *

「優勝は、オレガノちゃんでーす!」

 死屍累累の町に力なき拍手が沸いた祭りの終わり。俺はイカロスに背負われながら家路を進んでいた。

「大丈夫ですか、マスター……」
「い、生きてる……おれ、生きてるよ……」

 その隣を歩いていたのは、初めてあった頃のように凄く口が悪い頃に戻っていたニンフちゃんと、何故かアフロヘアーになっていたアストレア。

「あんの糞性悪ビッチ……次こそはコロス、殺してやるッッ……!」
「さ、流石ししょうでした……ううぅ、鍛え直さないといけないかも……」

 聞けばアストレアは『火傷しちゃいました……』とのことである……それは空見町住民全員に当てはまることでもあるが。
 五月田根家に触れりゃあ火傷する。近づかなくても追いかけてくるから、逃げられはしないのだけど。

「……すみません、マスター」
「うん?」
「……ご期待を、裏切ってしまったようで」

 背中越しに聞こえた、イカロスの申し訳なさそうな声。……そーいうのがいけないんだけどなあ、とは思うけど、仕方ない。
 安全な鳥籠《マスター》からそう簡単に育つ雛ばかりでは無いのだろう……迂闊に育ちすぎたら、また町が一つ潰されるってことも経験したし。

「……少しだけ、成長したよな」
「マスター?」
「あのさ、会長が一年中祭りするって聞いて、判断してくれたんだろ? 祭りに参加した方がいいって。あはは、全くめんどくさいよなあ」
「やはり……逃げた方がよかったでしょうか」
「いや……イカロスの判断は正しいよ。第一、演算特化型エンジェロイドだろ? 俺が考えるよりよっぽど賢いから、信用してるし」
「……ありがとうございます」

 言葉は硬いが、響きは踊っていた。自分より大きな背丈の女の子におぶられながら歩くのなんて恥ずかしいにも程があるけど、こんな暖かい音色を側で聞けるんだから、まあ、そんなに、悪くないかも知れない。
 ……いいんじゃね? いいよね。おっぱいもあるし。

「お祭りの度に、色々あったよな……イカロスとも」
「……はいっ」

 夕陽に照らされた世界は、ニンフも、アストレアも、イカロスも真っ赤に染めていく。冷たい空の下で暖かい温もりに抱えられ、今日もまた夜になる。

「トモキー、お腹空いたー」
「せんぱーい、ご飯は大盛りですよっ、大盛りぃーっ!」

 先を往くエンジェロイドたちは気楽なもんで、お腹が空いたと大合唱。

「あはは、全く子どもみたいだよな。こっちまで親みたいな気分だよ」
「……お父さんと、お母さん、ですか?」
「うん。うちはいないからな。だからなんか……こういうのも悪くない」
「……ま、マスターがお父さんと言うことは」
「あはは、ごめんなイカロス。家事も洗濯もやらせちゃって。お母さん役になっちゃってるな」
「―っ!」
「わわっ、羽根拡げてどうした、イカロスっ!?」
「な、なんでもありませんっ! ……か、回路が、おーばーひーとしただけです!」
「お、大事じゃないか! また記憶無くしたりするんじゃないぞ!」
「は、はい……マスター」

 何故か顔から湯気を立てるイカロスを頭を撫でて宥めてみたけど、冷たい夜の下でも、余計に熱くなるだけだから不思議だ。
 でも、照れたイカロスを撫で回すのは、悪い気はしなかった。
 兵器でも機械でもない、ただの女の子だって思えるから、安心する。
 振り回されるだけの一日で得たものは、以外とかけがえのないことだった。

166:名無しさん@ピンキー
12/03/01 09:43:31.82 ZmFqIz7q
エロ抜きとかどういうことなの……
3期決まって嬉しくてついカッとなってやった
会長のキャラのお陰で書けたようなものだから困る

167:名無しさん@ピンキー
12/03/01 11:08:21.55 49ePxLHF
>>166
GJ
ただのミスだと思うけど智樹のことを先輩は桜井じゃなくて智樹と呼んでるよ

168:名無しさん@ピンキー
12/03/02 02:01:09.39 VbzkzEYs
>>166
GJ!
エロだけじゃなくこういったドタバタほのぼのも良いね

169:名無しさん@ピンキー
12/03/02 12:35:23.19 8YktvQ47
おっぱいもあるしwww

170:ニンフのケーキ作り
12/03/05 21:40:25.76 NMrsREDB
投下します。ニンフメインの話になります。
今回は非エロだけど、直にエロも入る予定。

171:ニンフのケーキ作り
12/03/05 21:41:32.51 NMrsREDB
「あれ、トモキ?」
 居間にトモキがいたから私も来てみたんだけど、いつの間にか眠っちゃてる。
「他のみんなも、いないわね」
 改めて見回してみるまでもなく、さっき調べたとおり、居間には私とトモキしかいない。
「ウホホ……」
「だらしないカオしちゃって。一体どんな夢見てるのよ」
 夢、か。夢を見るってどんなカンジなのかな。
 こんな風に幸せそうな顔をして眠ってるヒトを見てると、少しだけ興味がわいてくる。
 でも、今はそれより……
「トモキのコトだから、どーせエッチな夢でも見てるんでしょ」
 チラチラとトモキの顔を見てしまう。
 ついでに周囲の気配を探る。……うん。誰かが近付いてくる気配もない。
 なら、ちょっとくらい、いいかな。
「こ、このままだと風邪引いちゃうかもしれないし。しょ、しょうがないなぁトモキは」
 誰もいないのは散々確認したのに、なんとなく言い訳してしまう。
 起こさないように注意しながら、トモキの頭を膝の上に載せてみた。
 膝枕。前に昼ドラで見て、一度やってみたいって思ってた。
「こんなカンジで、いいのかな……?」
 寝苦しかったりしないか、少しだけ不安になる。
 ちゃんとキモチよかったらいいんだけど。
「んっ……ふぅ……」
 さっきと同じ、ううんちょっとだけさっきよりも、幸せそうなカオになった気がする。
 私の膝枕、キモチいいのかな? だとしたら、とっても嬉しい。
「トモキ。私、役に立ててるかな?」
 そっとトモキの頭を撫でる。
「んんっ……すぅ」
 くすぐったそうに声を漏らした後、また寝息を立て始めた。
 ゆっくりとした時間。膝が、温かい。
 こんな時が、いつまでも続いたら、いいのに……。
「イカロスせんぱーいっ! お腹空きましたーっ!」
「…………」
 続いてくれないのよね、どうしても。
「デルタ! ちょっとは静かにしなさいよ!」
 そっとトモキの頭を畳の上に下ろして、声を張り上げる。
 穏やかな時間を終わらせた張本人に、どうしても一言ガツンって言ってやらないと気が済まない。
「ゴメンなさいアストレア。今からごはん、作るから」
「そん、なっ……!」
 バタリと倒れる音がすぐ近くでした。居間の前にいたらしい。
「…………」
 というか、倒れられたらこれ以上文句を言いようがないじゃない。
 ……ここは私も、アルファの作るご飯が出来上がるのを待つしかないかな。
 別にお腹空いてるワケじゃないけど。
「ん……」
 それにしても。そばで眠るトモキを見ながら、ふと思う。
 いつもアルファの作るご飯を美味しそうに食べるトモキ。
 それを見てるアルファの顔は、いつも穏やかで。
「やっぱり、美味しいって言ってくれたら、嬉しいのかな」
 疑問を持つまでもない。想像してみればそれだけで答えは出る。
 もし自分の作った料理を食べて、トモキが美味しいって言ってくれたら。
 ついでに『これからも俺のために飯を作ってくれ』なんて感じで命令してもらえたら。
「…………」
 ちょっと、ううん、かなりいいかもしれない。
「私もちょっと、お料理頑張ってみようかなぁ~」
 トモキもデルタも寝てるし、アルファはゴハンを作ってる。
 誰に聴かれてるわけでもないけど、なんとなく遠回しな宣言。
 頭の中では、既に全速力でチョコレートケーキのレシピを検索していた。

172:ニンフのケーキ作り
12/03/05 21:42:31.19 NMrsREDB
「じゃ、始めましょうか」
 翌日。材料を集めた私は、台所に立っている。
 今日は誰も中に入れないようにってアルファにお願いしてある。
 別にほとんどの人は台所に入ってきてもなにも問題はないんだけど。
 たった一人、ゼッタイに台所に入ってきちゃいけないヤツがいるから。
「喉が渇いたな。どれ、麦茶でも……」
「―っ!」
 そんな事を考えてると早速ピンチ。
 このままじゃトモキが、お茶を飲むためにこっちに来ちゃう。
「はいトモキ、お茶!」
「あ、ああ。ありがとニンフ」
 一瞬で麦茶を注いで、居間にいるトモキに渡す。
 ついでに当分は同じ事が起こらないように、すぐ横に麦茶の入ったペットボトルを置いた。
 というかはじめからこうしておけばよかったんじゃ……。
 
「気を取り直して、まずはスポンジ作りからね」
 ようやく調理に取りかかる。
 まずは分量を量っておいた材料を耐熱性のボウルに入れて、温めながらかき混ぜる。
 チョコレートが少しずつ溶けていって、生クリームと混ざってく。
 なんか、ずっと見ていたくなるくらい面白い。模様がどんどん変わってゆく。
「えっと、次はメレンゲを作って……」
 卵白に砂糖を加えて泡立てたもの。
 たったこれだけなのに、混ぜたら綺麗な白色。ピンってやわらかい角が立つ。
「…………」
 見てたらなにかを思い出しそうになるけど、それは今は置いとこう。
 ……………。
 ………。
 ……。
「ん、こんなカンジでいいかな?」
 用意しておいた型に生地を流し込む。これから、オーブンでこの生地を焼く。
「今のところは順調ね」
 オーブンの中に生地を入れて、操作してゆく。
 開始のボタンを押せば、後は焼き上がるのを待つだけ。
「私の手作りケーキって教えたら、トモキどんなカオするかな」
 今はとにかく、それが楽しみで仕方ない。
 驚いてくれるかな。褒めてくれるかな。
 食べて、美味しかったら、また作ってほしいってお願いされるかもしれない。
 これから毎日お菓子を作れって、命令してもらえるかもしれない。
「エヘヘ……」
 思わずヘンな笑い声が出ちゃう。
 早く、焼き上がらないかな。

173:ニンフのケーキ作り
12/03/05 21:44:14.17 NMrsREDB
以上になります。
続きは多分一週間後くらいになるかと。

174:名無しさん@ピンキー
12/03/07 00:39:01.28 O465e6fd
全裸になった
とりあえずえろい展開になること期待

175:名無しさん@ピンキー
12/03/08 12:10:01.80 nP01mLhq
数日後、底には全裸で横たわる>>174の姿が

176:ニンフのケーキ作り
12/03/10 00:19:22.75 Y+opnwLA
思ったよりも早く完成したので、投下する事にします。
>>171の続きです。今回まで非エロ。

177:ニンフのケーキ作り
12/03/10 00:20:28.48 Y+opnwLA
「…………」
 私は電子戦用エンジェロイドタイプβニンフ。
 私は今、とても落ち込んでいる。
「なんで、なのよ……」
 トモキに食べてもらおうとケーキを作り始めて結構な時間が経った。
 だけどケーキは一向に完成しない。失敗作のスポンジだけが、どんどん増えてゆく。
 膨らまなかったり、焼き過ぎて焦げちゃったり。どうしてきちんと出来ないんだろ。
「ニンフセンパーイ! これも貰っちゃっていいんですかー?」
「いいわよ。もう、好きなだけ食べちゃいなさい」
「わーい! ケーキいっぱいー!」
 仕方ないから失敗作は全部デルタに食べさせてる。
 この子も喜んでるんだから、別にいいわよね。
「さて、と。次こそは……っ」
 だけどこのままデルタのエサを増やし続けるワケにもいかない。
 私の目的は、そんな事じゃないんだから。
 いい加減、成功させないと。
 ……………。
 ………。
 ……。
「センパーイ……もう食べられません……」
「…………」
 決意を新たにしてからさらに一時間経過。ついにデルタが倒れた。
 というかあのデルタに『もう食べられない』って言わせるとか、どんだけ失敗してるのよ、私。
「きゅぅ~……」
「…………」
 眼を回してるデルタを見ると、さすがにヘコむ。
 私にお菓子作りなんてムリなのかなって。
 だけど、それでも。
 私はこのケーキを自力で完成させて、トモキに食べてもらうんだから。ゼッタイ。
 だから、まだまだ諦めるわけにはいかない。
 あと何回だって、挑戦してやるんだから。
 
「……わ」
 思わず声が出た。オーブンから出てきたスポンジケーキは、ちゃんと膨らんでる。
 黒く焦げてたりもしない。
 やっと、出来た。
「まったく、手間をかけさせてくれたわね」
 口元が緩みそうになるのを抑えながら、出来上がったスポンジケーキをテーブルの上に運ぶ。
 しばらく冷まして、今度はデコレーションに入る。
 とりあえず冷ましてる間にクリームを……
「おーい、ニン―」
「あっち行ってて!」
「―フぅっ!?」
 部屋に入ってこようとしたトモキを拳で追い出した。
 私は電子戦用エンジェロイドタイプβニンフ。
 直接戦闘は得意じゃないけど、それでもパンチ一発で人を吹き飛ばす事くらいは出来る。
「というかアルファはどうしたのよ。見張りを頼んでおいたはずなのに……」
 多分アルファの事だから、トモキに通りたいって言われたら、強く出られなかったんだろうけど。
 どっちにしても、これでしばらくは入ってこないでしょ。イタかっただろうし。
「……ゴメン、トモキ」
 少しだけ、罪悪感。
 でもこれも、美味しいケーキを完成させる為なんだから。自分にそう言い聞かせた。
「えっと、生クリームとチョコレートを耐熱容器に入れて……」
 今はケーキ作りに集中。これ以上失敗しないようにしないと。

178:ニンフのケーキ作り
12/03/10 00:20:53.34 Y+opnwLA
「こんな感じでいいのかな?」
 三等分にした生地のそれぞれにクリームを塗って、生地を重ねた。
 実はこの生地は、さっき冷ましていたやつじゃない。
 さっきの生地は型から取り出すのに失敗してグチャグチャになっちゃった。
 ただ、もう一度最初から作りなおしたスポンジケーキは、一回で成功した。
 ちゃんとコツを掴むことが出来たみたい。
「うん。キレイに塗れたわね」
 クリームに覆われたケーキを少し離れて眺める。
 こんな風に形になると、ガンバったって実感できる。
「あとはココアパウダーをたっぷりふって……うん、出来た!」
 私が一人で作った最初のお菓子。チョコレートケーキ。
 とりあえず見た目は、とっても美味しそうに出来てる。
「トモキ、さっきはゴメンね。そのっ……」
 一番最初に食べてもらいたい人は、もちろん決まってる。
 私は、出来上がったばかりのケーキを抱えて、台所を飛び出した。

179:ニンフのケーキ作り
12/03/10 00:21:09.28 Y+opnwLA
以上。次回はいよいよエロ突入。

180:名無しさん@ピンキー
12/03/10 06:12:11.26 Qiuo3HNK
>>174だけどこのペースなら二三日の全裸で我慢できそうだ

181:名無しさん@ピンキー
12/03/10 20:55:12.26 aYSH3Ocz
wktkしてまってます!

182:名無しさん@ピンキー
12/03/16 16:25:57.72 uYhEkZfP
次回作こないねぇ…

183:ニンフのケーキ作り
12/03/22 22:04:56.73 3uLh4Irq
大分待たせてしまいました。>>177の続きです。
それと前回エロありと書きましたが、実際に書いてみると微エロ程度になってしまった罠w
ともあれ、これより投下します。

184:ニンフのケーキ作り
12/03/22 22:05:32.41 3uLh4Irq
「なるほど。これを作ってたから俺を入れさせたくなかったんだな」
「……ゴメンなさい」
 怒ってはないみたいだけど、やっぱり頭が上がらない。
 あの時は必死だったからわかんなかったけど、冷静に考えると私、トンデモないことしてた。
「べつに、さっきのお詫びってワケじゃないけど」
 切り分けて、お皿の上に置いたケーキ。フォークで分ける。
「私が、食べさせてあげる」
「えっ……」
 そのフォークをトモキの方に向けた。
 自分で作ったケーキ。お店で売ってる物に比べると、少しだけ不格好。
 そのせいかとってもハズかしいけど、それでもフォークは下ろさない。
「じゃ、じゃあいただきます」
「ど、どうぞ」
 いつもの私達の会話じゃない。私も、多分トモキもドキドキしてる。
 微妙に震えてる手で、なんとかトモキの口の中にケーキの欠片を入れることが出来た。
「んっ……もぐ……」
 口が閉じられる。今トモキが、私の作ったケーキを食べてる。
 美味しい、のかな。
 よく考えたらちゃんと味見をしてない。早くトモキに食べてほしいって、ずっと考えてたから。
 途端に不安になる。もし美味しくなかったら、どうしようって。
「……あれ?」
「えっ? なにかおかしかった!?」
 そんな時に、トモキが急に首を傾げるものだから本当にビックリした。
 何か失敗したのか、必死に思い出そうとしてたら。
「美味しい……?」
「なんで美味しいのに首を傾げてるのよっ!」
 思わず叫ぶ。今までトモキが、私の料理の腕をどういう風に見ていたのか、よくわかった。
 危うく、勢いに任せてまた殴り飛ばすところだったけど。
「冗談冗談。いや、美味かったのはホントだけどさ」
「きゃっ」
 そう言ってトモキは、私の頭に手を載せて。
「ありがとな、ニンフ」
「トモキ……。うんっ」
 そのまま、頭を撫でながら褒めてくれた。
 もらうことが出来た。
『おいしい』『ありがとう』
 嬉しい。
 私はトモキにその言葉を言ってほしくて、褒めてほしくて、ケーキを作ったんだから。
「これ全部、トモキが食べていいよ」
「んー……それはさすがにキビしいけど、まあありがたく頂戴しますか」
 もう一度ケーキの欠片をフォークで刺す。
 今度は、トモキが自分で食べた。
 もう一回くらい、してみたかったんだけどなぁ。
「……なぁニンフ」
「え、なに?」
 そんな事を考えてると、トモキが声をかけてくる。
「このケーキに使ったチョコって、まだ余ってたりするか?」
「うん。余ってるけど……」
 フシギな質問。余ったチョコなんて、どうするんだろう。
「じゃ、一つだけお願いしちゃうか」
「?」
 トモキの顔が、少しだけイヤらしく見えた。
 ある意味、いつもと同じかもしれないけど。

185:ニンフのケーキ作り
12/03/22 22:06:04.31 3uLh4Irq
「と、トモキ……」
「ん? どしたニンフ?」
「これはさすがに、ハズかしいんだけど……」
 今の私は、裸になってトモキの目の前で横になってる。
 それだけならいい。
 ううん、よくはないけどここまでハズかしくはならない。
「まぁまぁ。お願いなんだしさ」
「うぅ……」
 問題なのは、私の身体の上に塗りたくられたたくさんのチョコクリーム。
 トモキに頼まれて、こんなカッコになってしまった。
「私をこんな姿にして喜ぶなんて……ホントトモキってヘンタイね」
「ええヘンタイですとも。仕方ないだろ、男のロマンってやつだ」
「ロマンねぇ……」
 よくわからないけど……トモキがしてほしいって言うなら、しょうがないわよね。
 マスターからの命令なワケだし。
「じゃ、早速試食といきますか。ちゅっ」
「んんっ……!」
 まず最初に、私の胸に口づけてくるトモキ。
「ぺろっ、んっ……甘くて美味しいぞ、ニンフの胸」
「そ、それは私の胸じゃなくて、チョコが甘いから……ひやぁっ!」
 胸についたチョコを舌でペロペロって舐めとってゆく。
 その、トモキの舌の感触が妙にイヤらしくって、身体がビクビクって反応しちゃう。
「んー、そうかなぁ? れるっ」
「っ―!?」
 トモキの唇が、今度は私の乳首に吸いついてくる。
 口の中で、勃ってきた乳首をコロコロと弄る舌の感触。
「トモキ、そんなしつこく……んんぅっ!」
「んーっ……」
 何度も何度もそうやって私の乳首をイジめていたトモキが、やっと唇を離す。
 どうしたんだろって視線を向けてみると、トモキは口を開いた。
「だってさっき言っただろ。甘いのはニンフの胸じゃなくてチョコだって」
「えっ……?」
「だから確かめないとな。まずは徹底的にチョコを落とすよう舐め回して……っ」
「きゃぅっ」
 そう言ってトモキはまた、私のおっぱいを舐め回し始めた。
 もちろん、乳首を特に重点的に。
「んっ、きゅうぅんっ!」
 そんなにしつこく舐められ続けたら、おかしくなっちゃう。

186:ニンフのケーキ作り
12/03/22 22:06:22.45 3uLh4Irq
「―はっ。ほら、やっぱり甘い。こんだけ舐めて甘いんだから、チョコの所為じゃないだろ?」
「わ、わかった。わかったからトモキ。もうおっぱいは……!」
「こんな甘くておいしいもの、手放せるワケないだろ。こっちも……っ」
「―あんっ!」
 私の訴えを無視して、今度はもう片方の乳首に吸いついてくる。
 今までの刺激のせいで、そっちの方もとっくに、勃ってしまってた。
「ぺろっ、ぴちゅっ……。ん、こっちもいい感じだ」
「ひゅっ、んんっ……!」
 両方の胸を何度も何度も責められ続ける。
 私というお菓子の試食は、まだまだ終わりそうにない。
「トモキ、トモキぃ……!」
 そのうちに切なくなって、トモキの名を呼び続ける。
 ただ、何のために名前を呼んでるのかはわからないまま。
「ニンフ。……んぅ」
「ふぅんっ……!」
 唇がふさがれる。トモキの、唇で。
 そのまま舌が入ってくる。
 私の舌にトモキの舌が絡んできて、頭がボーっとしてきた。
「ん、んんっ……?」
 トモキの口の中、スゴく甘い。比喩じゃなくてホントに。
 これは……チョコ?
「―ぷはっ、トモキ……?」
「俺からのお返し。甘かっただろ?」
「……もっと、欲しい」
 トモキの質問には答えずに、チョコをねだる。
 今の食べ方、病みつきになったらどうしよう。
「んっ」
「ちゅっ、んぅっ……」
 ちょっと困る。だけどそれ以上に、今はそうやって食べさせてほしい。
 トモキの舌に絡まったチョコを、舐めとってゆく。
 粘膜同士が擦れ合って、チョコとは別の甘みも、頭の中に広がってく。
 まるで麻薬かなにかのように、その甘みは私の頭を染めてゆく。
 ただでさえおかしくなり始めていたのに、これは完全なトドメになった。
「トモキぃっ!」
「うわっ!」
 私がエッチになったのは、トモキとチョコのせい。
 そう心の中で言い訳しながら、私は起き上がった瞬間、トモキを逆に押し倒した。

187:ニンフのケーキ作り
12/03/22 22:07:00.08 3uLh4Irq
以上になります。
次回こそはガッツリエロでいきたい…。

188:名無しさん@ピンキー
12/03/28 20:04:16.68 5hFF05C2
マダ?

189:名無しさん@ピンキー
12/03/29 02:43:25.38 f1quRuz1
>>188
感想どころか一週間近く何の反応もなしでようやくのレスがただ催促するだけというのはどうなんだろう。
確かに読んでくれたっていうのは解るが、俺だったらかなり萎える。

190:名無しさん@ピンキー
12/03/29 16:24:37.62 ElKc/1ma
>>187 GJです!!!続き期待してますよ。ご自分のペースでのんびりと創ってくださいな

191:1111
12/03/31 08:42:35.06 nVJmH0T3
GJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJ

192:1111
12/03/31 08:44:21.49 nVJmH0T3
次回に期待なり!
チョコにそんな使い方があるとは!

193:名無しさん@ピンキー
12/04/03 06:09:21.88 7fIDCjvl
がっつりエロまだー

194:名無しさん@ピンキー
12/04/05 01:04:39.10 el3DveJc
ほしゅ

195:名無しさん@ピンキー
12/04/08 09:53:03.74 DBgpuJJP
wktk

196:名無しさん@ピンキー
12/04/10 20:54:12.56 hWf0nGFH
保守

197:名無しさん@ピンキー
12/04/12 00:59:19.88 4HP5qaHv
>>183続きです。まず謝罪。
ここのところリアルがとても忙しかったせいで、皆さんを散々待たせてしまいました。
ようやく完成したので、拙作ながら投下させていただきます。

198:名無しさん@ピンキー
12/04/12 00:59:59.02 4HP5qaHv
「えっと、ニンフさん……?」
「なぁに?」
「これは一体、どういうコトでしょうか?」
 これっていうのは間違いなく、今トモキが置かれている状況のことだろう。
 さっきとは完全に立場が逆転して、私はトモキの上に乗っかる形になってる。
 そしてトモキのズボンを脱がして、硬くなったおチンチンをジッと見つめてる。
「さっきのお返し。今度は、私がトモキを試食する番なんだから」
「お前、なに言って……んんっ!?」
 極めつけはトモキのおチンチンにチョコを塗した事。
「私の身体にも散々塗りたくったんだから、これくらいカワイイものでしょ」
「男に塗って何が楽しい―あっ!」
「んちゅっ、ぺろっ……」
 これ以上トモキの文句を聴くのも面倒だったから、問答無用でトモキのアソコを舐め始める。
「れるっ、んんぅっ……」
「くっ……あぅっ!」
 トモキはああ言ったけど、私は楽しい。
 感じてるトモキの声は聞けるし、そんなトモキは少しだけ可愛く見える。
 それに、トモキのおチンチン、甘くてとっても美味しいし。
「はぅむ、れろっ」
『ほら、やっぱり甘い。こんだけ舐めて甘いんだから、チョコの所為じゃないだろ?』
 トモキがさっき言ってたコト、今なら理解できる。
 チョコなんてもう全部舐めとっちゃったハズなのに、甘い。
 おチンチンって、こんなに甘いものだったんだ。
「に、ニンフ……このままじゃ、俺……!」
「ぴちゃっ、じゅうぅっ」
「ぐうぅっ!」
 また、トモキの言い分を無視。
 ここまで来たんだから、一回出しちゃわないとお互いスッキリしない。
 トモキはもちろん、私も。
 キモチよくなってくれた証拠を、ちゃんと見せてほしいから。
「じゅるっ、ぺろっ……」
 口の中にたまった唾液が、イヤらしい音を響かせる。
 私が今、とってもエッチなコトをしているって教えてるみたいに。
「じゅっ、じゅるるるっ!」
 思いきりトモキのアソコを吸い上げたら、限界が来ちゃったみたい。
 ギリギリのところで引き抜いて、
「―っ! 出るッ!」
「んンンーっ!?」
 まるで舐めとられたチョコの代わりのように、トモキのおチンチンから飛び出した精液が、私に降りかかってくる。
「あっ……」
 トモキにかけられて、頭が少しボーっとしてしまう。
「ニンフ……」
「トモキ……?」
 だけどトモキの方は、もう動けるみたい。
 ううん、ガマン、出来ないのかな。
 私のアソコに、おチンチンの先を擦りつけてくる。
「いい、かっ……?」
「……うん」
 精液のせいでヌルヌルしてるおチンチン。
 こんな風にされて、ガマンできるワケない。
「私のアソコに挿れて? トモキ」
 思わずおねだりしてしまう。
 トモキはそれを聴いて、腰を押し進めてきた。

199:名無しさん@ピンキー
12/04/12 01:00:25.16 4HP5qaHv
「んっ……」
「だいぶ濡れてるからな。すんなりっ……くっ、入るぞ」
 トモキのおチンチンが、私の中に入ってくる。
 ヘンな圧迫感。トモキと繋がってるのが判る。
「トモキのっ、おっきいぃっ……!」
 私のアソコを思いきり広げてる。これ、スゴい。
「ニンフのおマンコ、さっきはすんなり入ったのに、こんなにキツく締めつけてきて……ああっ!」
 トモキの口からはヘンな声が出続ける。私のアソコでちゃんとキモチよくなってくれてるみたい。
「トモキぃ。んんっ……」
 顔を精一杯近づけて、トモキにキスする。
 トモキもそれに応えて舌まで絡めてくれた。
「んちゅっ、はぁ……っ」
 キスをするたびに幸せな気分になる。
 トモキが私のことを大切に思ってくれてる気持ちが伝わってくる気がするから。
「ふっ、んんっ……ニンフっ……」
 私の気持ちも、このキスで伝わっているのかな。
 だったら、嬉しい。
「トモキ、トモキぃっ!」
 自分の口からは、どうしても言えないから。
『好き』っていうたった一言が。
 前に言おうとしたけど、その時の勇気はいつの間にか引っ込んじゃったし。
 こうしていれば、告白する勇気も戻ってきてくれるかな。
「ニンフっ……くっ、んん」
 トモキの声がどんどん苦しげになってくる。
 ガマン、してるのかな。
「トモキ……?」
「悪いニンフ、俺もう……限界っぽいっ……!」
 そう言ってトモキが腰を退くのを素早く察知した。
「―やっ!」
 抜いてほしくない。そう思って、トモキの身体にしがみつく。
「に、ニンフっ? いや、俺……っ!」
「ダメっ! このまま私の膣内でっ……!」
 腰の動きを緩めたトモキの代わりに、激しく動く。
 離さないし、止めてほしくない。
 ただこのまま、最後まで……。
「あくっ……うああああっ!」
「―っ!? やあぁ……っ!」
 トモキのアソコが私の膣内で激しく脈打ったのがわかった。
 次の瞬間、アツいなにかが溢れ出して、私の膣内を満たしていって。
「ひゅ、あぅ……っ」
 一度ビクンって身体が痙攣した直後、私もイッちゃった。
 トモキ、ちゃんと膣内に出してくれたんだ。
 それだけ、わかって。
「トモ、キ……」
「ニンフ……?」
 そのままトモキの身体にもたれかかった。

200:名無しさん@ピンキー
12/04/12 01:00:42.55 4HP5qaHv
「ゴメンな、ニンフ……その、なんか調子に乗っちゃって」
「えっ……?」
 トモキの言ってることの意味がホントにわからなかった。
「いや、お願いとか言ってこんなエロいコトしてさ」
「なーんだ、そんなことか」
 どうりでイミがわからなかったハズね。
 私にとってそれは、謝る事でもなんでもなかったんだから。
「んっ……」
「んむぅっ!?」
 不意打ち気味にトモキにキスする。
 舌まで絡めて、ひたすらにトモキを求めるように。
「これでもまだ、謝らないといけないと思う?」
 だいたい膣内に出してほしいってお願いしたくらいなんだから、その時点で解ってくれててよさそうなものなのに。
 ホント、トモキって鈍感なんだから。
「……いや、悪いニンフ」
「だから謝らなくても……ひゃっ!?」
 抱きしめられる。トモキに。
 私の額に押しつけられているのは、トモキの胸。
 トモキの鼓動が、伝わってくる。
「トモキ……」
 心地良い。とても。
 もし私が人間だったら、このまままどろみに身を任せて、眠ってしまうと思う。
 でも私はそう出来ないから。
「トモキ、大好きっ」
 強く、抱きしめ返す。
 私の想いを、強く強く、トモキに伝えたくて。
 
 ケーキをプレゼントしたのは、私のはずなのに。
 気がつけば私は、トモキからとても大切なものをもらった。
「俺も、ニンフのこと、好きだぞ」
 大切なものをくれた人は、私の目の前で微笑んでくれている。

201:名無しさん@ピンキー
12/04/12 01:00:58.92 4HP5qaHv
以上になります。かなり待たせてしまった割に期待に応えられたか疑問ですが。
きちんと待ってくれてて読んでもらった方々には感謝感謝です。
ありがとうございました。
そらおと14巻も発売し、アニメ三期も決定。今年もそらおとはアツそうです。

202:名無しさん@ピンキー
12/04/13 09:52:45.17 KK+NXle3
GJ

203:名無しさん@ピンキー
12/04/13 19:56:06.78 h5WrLucF
マジでGJ!乙です!

12巻の智樹とアストレアが子犬になる話で完全にアストレアに目覚めた

204:名無しさん@ピンキー
12/04/18 23:01:12.60 K3sCENi+
>>201


205:名無しさん@ピンキー
12/04/29 19:10:15.75 8MIOU0rY
ほしゅ

206:名無しさん@ピンキー
12/04/30 18:15:40.14 ECpbU06D
同じくほしゅ

207:名無しさん@ピンキー
12/05/02 05:52:13.84 g/qFgYt5
GJ

208:名無しさん@ピンキー
12/05/02 16:56:37.98 r9tnriM9
保守

209:名無しさん@ピンキー
12/05/05 17:44:22.35 sL45DACR
ガチ保守

210:名無しさん@ピンキー
12/05/06 02:02:21.50 oHwNSZnE
俺たちは保守をする事を強いられているんだッ!

211:名無しさん@ピンキー
12/05/06 02:07:20.11 RW88vBGW
三期までもってくれ

212:名無しさん@ピンキー
12/05/11 00:44:19.20 2t2mzK+E
最新話のそはら可愛かったなぁ



213:名無しさん@ピンキー
12/05/11 03:59:33.67 9M0Hmezz
日和の方が可愛いかったです

214:名無しさん@ピンキー
12/05/24 19:58:34.89 87GdxBeT
あああああああああああああああああああああああああ
誰かカオスちゃんss書いてくれえええええええええええ
カオスちゃん好き!大好き!愛してるううううううううううううううううううううううううううううう!

215:名無しさん@ピンキー
12/05/26 17:49:29.89 G4ekkjeT
ニンフはやっぱり可愛いなぁ…

216:名無しさん@ピンキー
12/06/13 18:57:37.94 WSeUIrxg
ほしゅ

217:名無しさん@ピンキー
12/07/03 01:24:37.36 +P+eoJf8
ほす

218:名無しさん@ピンキー
12/07/03 14:55:47.96 BZIz7d0G
ほす

219:名無しさん@ピンキー
12/07/15 10:46:06.09 Hlv4mKDz
3期来るまで落とさせないよ

220:名無しさん@ピンキー
12/07/20 20:44:30.81 lfTajnd8
保守

221:名無しさん@ピンキー
12/07/22 05:56:38.44 lO6SUe07
落とさせやしない!!

222:名無しさん@ピンキー
12/07/27 21:44:18.88 e+5IlwG7
保守

223:名無しさん@ピンキー
12/08/17 21:22:26.51 96WiVNM/
保守

224:名無しさん@ピンキー
12/08/19 09:52:17.52 RXuZnrhH
保守

225:名無しさん@ピンキー
12/08/22 05:31:29.31 l719+AC9


226:名無しさん@ピンキー
12/08/31 13:39:54.65 KwZEFDPV


227:名無しさん@ピンキー
12/08/31 18:40:16.97 A4T+8yQI


228:名無しさん@ピンキー
12/09/24 04:42:32.76 PouDoVUb


229:名無しさん@ピンキー
12/10/05 21:23:32.62 6iem4V4A
イカロスにアクメを教えたい

230:名無しさん@ピンキー
12/10/14 15:31:43.67 ijJS3Lmw
落ちないでくれよ・・・

231:名無しさん@ピンキー
12/10/15 17:28:55.80 fa1SwBBb
保守

232:名無しさん@ピンキー
12/10/15 21:56:19.97 ub94vC52
保守代わりに前スレのダイダロスの話の続きを投下します
全くの未完+超短い

233:名無しさん@ピンキー
12/10/15 21:57:08.50 ub94vC52
「ここが桜井君の家ね」
はぁ~。
女の子が家に来るって思うと嬉しいのに、それが先生だってだけでどうしてこんなに憂鬱なんだろ……
「ねぇトモちゃん……どうして先生はトモちゃんの家までついて来たの?」
「俺にも分かんねぇよ。なんか教育が必要とか言ってたけど」
そうだよ、アンケート書かなかっただけで家まで来るなんてちょっとおかしくね?
もしかして他に目的があるのかも。
例えば……カオスとか?
はっ!もしかしてコイツ、カオスの母親でもあるのか!?それで様子を見に来たのか!?
「ところで見月さんはどうしてここにいるの?早く自分の家に帰りなさい」
「えぇ!?は、はい……」
そはら……
お前を無駄死になんかさせないさ。
ニンフやアストレアはもう遅いかもしれないが、とりあえずカオスにはコイツみたくなるなってきちんと教育しとくからな。
「それじゃお邪魔します」
おい!家主より先に家に入る客人なんて聞いたことないぞ――って、あれ?
「どこいくんですか?居間はこっちっすよ?」
なんで階段あがってんの?そっちは俺の部屋くらいしかないぞ?
ま、まさかそれが目的なんて言わないですよね~?
いくら先生といえど、思春期の男の子の部屋に事前連絡もなしで入ったりはしないですよね~?
あ、カオスを探してんだろ!?
それだったらきっと居間にいるぞ!
ほら!居間からテレビの音が聞こえてくるだろ!?
「……ここが桜井君の部屋ね」
ギャーーーッッ!思春期の男の子の部屋に入っちゃダメーーー!
いや、イカロスやそはら達は勝手に入ってくるけどさ!
「待て待て待て!勝手に入るなよ!」
「……そんなに嫌がるなんて怪しいわ。やっぱりチェックする必要があるわね」
――ガチャ
いやあああああああああああ!!
「さて未成年が買ってはいけないものが………………え?」
な、何だ!?早速何か見つけたのか!?
いや落ちつけ!確か今朝出るときは部屋は片付いていたハズ!
だから今の反応は演技だ!
顔が引きつっているのも俺の自滅を誘っているんだ!
「……トモくん……これはどういう事……?」
トモくん?
あ~、そいやコイツ夢の中ではそう呼んでたっけ。
なんかよっぽど衝撃的なことがあって、思わず素が出ちゃった!って感じに聞こえるんだけど。
俺の気のせいなんだろうか?

234:名無しさん@ピンキー
12/10/15 21:59:00.79 ub94vC52
「zzz……」


…………アレ?なぜカオスさんが俺の布団で寝てるの?
しかもなんでお宝コレクションの一部がその横に散乱してるの?
何で?どうして?なぜ?
「……説明しなさい」
「いや、俺にも何が何だかさっぱりで!」
――キュイィ
ってイカロスは何で目が赤くなってるの!?
「サイッテー!!」
何でニンフは怒ってるの!?別に俺がなんかしたわけじゃねーだろ!?
「先輩、カオスはいつもここで寝てるんですか?」
寝てねーよ!お前はちょっと黙ってろ!
「確かに胸は小さい女性の方が素敵に見えるのは当然だけど……だからってこれはいけないと思うわ」
「ちょっと待て!お前、何かとんでもない勘違いしてねーか!?」
いくら女の子大好きな俺でも、さすがにカオスには手をだすはずねーだろ!
それに小さい胸は全然素敵じゃねーぞ!
「……んんん……だれか……いるの…?」
あ、ごめんなカオス。起しちまったか?
「って!なんでここに寝てんの!?お前の部屋はイカロスの所だろ!」
「ん~……おにいちゃんのおへやで……この本(エロ本)よんでたら……ねむくなってねちゃった」
うわああああああああ!やっぱりこれはお前の仕業だったのか!
女の子はこの本を読んではいけません!
「なんでこの本には、はだかのおんなの人しかいないの?おとこはいないの?」
いるわけねーーー!!
エロ本買って男の裸が出てきたら訴えるわ!まぁ、たまに男優さんが裸でいるけどさ!
「そんな事よりカオス!いいからちょっとおいで!」
早くコイツをイカロスの部屋にでも連れて行って寝かせないと大変な事に――
お、おや?私の肩をつかんでいるのはどなたかな~?
「マスター……ちょっと代わってもらえますか…?」
「お、おいおい!もうちょっと穏やかにだな!」
「カオス……この前注意したばかりなのに……」
やめろイカロス!俺の布団で寝てただけでそんなに怒るな!
「テレビを見ないときは消しなさいって言ったでしょ……」
……え?テレビ?
「ごめんなさい、いかろすお姉さま」
何だテレビか~。脅かすなよな。
てっきり布団に入ってた事に対して怒ったのかって勘違いしちゃっただろ。
でもこういう風景見ると、まるでお母さんとその娘みたいでいいですナ~。
おや?またしても誰かが俺の肩に――
「とっっっっっっっても大事なお話があるから、今すぐ下に行きましょうね」
だってさ、カオス。
……のわけないですよね……ハイ……

235:名無しさん@ピンキー
12/10/15 22:01:06.99 ub94vC52
「説明しなさい」
説明って言われてもなぁ……
カオスがどうして俺のお宝コレクションに興味をもったかなんて俺にも分からん。
「マスター……どうぞ……」
「お、サンキュー。やっぱ日本人はお茶に限るね!ほら、先生もお茶飲んでちょっとは落ちついたらどうですかね?」
そしてすぐ帰ってくれないかなぁ~。
「そういう態度を取るのね。分かったわ。なら私も本気でいくわね」
お茶を出したらキレやがった。
まったく、未確認生物には落ち着くって言葉がないのか。
ってかさっきから俺の事トモくんって呼んでるけどいいのか?仮にも教師だろ。
「話を始める前に……アルファ。ちょっと日和を連れてきてくれないかしら?」
「……了解……」
なんかもう先生やる気ないんだな。
アルファとか、メッチャ素が出てますけど?
「風音はなんか関係あるんか?」
「えぇ。とっても関係あるわ。一番の目的でもあるし」
  ・
  ・
  ・
キイィィィィィィィンン!
ドンッッ!
「コラァァァァァァ!イカロオォォォォォォォス!ちゃんと玄関から帰ってこいよ!」
なんでコイツは言われた事をきちんと守らない!?
でかでかと穴のあいた天井と白目剥いてる風音に謝れ!
「ったく……で、話ってなんだ?」
「そうね、まずはアルファについて訊こうかしら」
イカロスについて?
「どうしてキスしたの?」
「ぶっ!?」
な、なんでコイツはキスの事知ってんだ!?あの時はイカロスしかいなかったハズだろ!?
「え……智樹とアルファって……キス……してたんだ……」
「桜井君……」
「うわ~!違うんだよ、二人とも!別にしたくてしたわけじゃ――ってなんかこの言い方だとイカロスに失礼だな。いや、正直嫌じゃなかったですよ!?
イカロスさんは美人だし、そんな人とキスしたんだから、ちょっとは嬉しかったわけで……お、おいイカロス!顔を赤く染めんな!こっちまで照れるだろ!?
あとニンフも日和もなぜ泣く!?」
俺は一切悪い事をした覚えはないのに、なんでこんなに罪悪感が沸いてくるの!?
こんな時こそアストレアの出番だろ!?いつものボケ発言をかましてくれ!
「私、この間師匠から教えてもらいました!キスって恋人同士がする口づけの事ですよね?トモキと先輩は、いつの間に恋人になったんですか?」
……ふぅ。お前に期待した俺がバカだったよ。
そして……あの、ダイダロスさん?さっきから体が震えていられるのは、その、寒いのですか?
「……違うわ……トモくんとアルファは恋人なんかじゃない……そう……恋人なんかじゃ……そんな事は絶対に……」
こえええよ!前髪が長くて表情が見えない分、すげー威圧感がでてんぞ!
「それでアルファ……どうしてトモくんとキスしたの?」

236:名無しさん@ピンキー
12/10/15 22:01:39.72 ub94vC52
以上終了です
ほしゅ

237:名無しさん@ピンキー
12/10/16 17:08:05.88 d3SzIAWz
アストレアはいずれ騙されてAVに出演する

238:名無しさん@ピンキー
12/10/16 18:31:27.93 +IdcgHx1
空見町にそんな輩はいないとマジレス

239:名無しさん@ピンキー
12/10/23 21:53:35.20 d0T3XI11
GJです!なかなか展開はおもしろくて自分は好きです!

240:名無しさん@ピンキー
12/11/04 11:37:50.95 O2kouczw
もす

241:名無しさん@ピンキー
12/11/11 02:17:38.32 0zsavjng
ho

242:名無しさん@ピンキー
12/11/11 15:32:12.58 VKAfHL0e
オパーーーーーイ!!!!!

243:名無しさん@ピンキー
12/11/16 06:43:04.51 TqSj0rbg
ダイダロス先生の続き待ってる

244:名無しさん@ピンキー
12/11/25 20:52:15.61 Cz5TwHK8
ダイちゃんもいいけど僕はイカロスちゃん!

245:名無しさん@ピンキー
12/12/01 22:00:40.63 nRIe9han
イカロスちゃん!

246:名無しさん@ピンキー
12/12/09 17:26:55.07 NEP2H/rB


247:名無しさん@ピンキー
12/12/16 19:32:04.08 7nrDN1Km
風音さん・・・

248:名無しさん@ピンキー
12/12/22 07:13:02.79 0Xfx/xh0
ほしゅ

249:名無しさん@ピンキー
13/01/01 14:40:13.34 PHk+mqor
あけおめほしゅ

250:名無しさん@ピンキー
13/01/04 08:55:53.97 i0EPxl0y
イカロスペロペロ

251:名無しさん@ピンキー
13/01/05 19:20:56.32 Io6I4HzN
ニンフのちっぱいペロペロ

252:名無しさん@ピンキー
13/01/14 13:10:42.97 HRELCxl8
エンジェロイド三姉妹丼ビュルビュル

253:名無しさん@ピンキー
13/01/22 04:02:20.29 sccQdImr
保守

254:名無しさん@ピンキー
13/02/08 16:24:24.04 7raR+3FC
ほし

255:名無しさん@ピンキー
13/03/04 03:43:21.84 qaKKWJJ8
イカロス「マスター、早く、いつもみたいにぬっぷぬっぷ、しましょう」

256:名無しさん@ピンキー
13/03/13 14:06:01.71 tAtYvQT3
URLリンク(www.sokuani.tv)
そらのおとアニメ無料配信してた、fもあったけどやっぱ何度見てもエロイ

257:名無しさん@ピンキー
13/03/19 23:22:55.64 3DCk3tYr
カオスのエロが見たい……
薄い本もニンフばかり……そっちも好きだけどね!

さすがにロリ越えてペド・幼女は難しいのだろうか?
SSも成長した姿でだったし……

258:名無しさん@ピンキー
13/04/05 10:13:52.09 9RpRxkvD
保守

259:名無しさん@ピンキー
13/04/13 03:37:23.18 cHAO73jJ
>>257
どこのSSだよう

260:名無しさん@ピンキー
13/04/17 22:30:22.12 CJlKw7TY
昔、ノクターンで見たような……当然、今は消えている。

エロ絵すら少ないから妄想するのも難儀だよな……

261:名無しさん@ピンキー
13/04/27 19:12:42.03 hUQY1sdV
保守

262:名無しさん@ピンキー
13/05/05 01:27:09.82 Z3pzGQDM
保守しなければ生き残れないってね

263:名無しさん@ピンキー
13/05/12 11:58:05.52 HJ+vZMz8
保守

264:名無しさん@ピンキー
13/05/12 16:01:50.90 26eooHqi
一番糞なのは糞害水島版鋼の錬金術師だわな
アニメ板や少年漫画板の人間に迷惑かけ、youtubeにしょうもない動画を投稿しているキチガキも出現しているほど
ハガレンオタ歴の長い奴もブログや掲示板を荒らしている
一期批判のレスがつけば必ず荒れ、誹謗中傷が多い

アニメ構成自体おろそかでストーリーも支離滅裂
レギュラーキャラは全員不細工
偉大なる原作者に水島本人が唾を吐いた下衆作品

信仰している奴の擁護の仕方も同情しかねるアホ文句
ハガレンってだけで評価される糞アニメ、アクションもそこらへんにあるご当地ヒーローレベル

265:名無しさん@ピンキー
13/05/31 22:57:08.67 JnMWNFg8
保守

266:名無しさん@ピンキー
13/07/09 NY:AN:NY.AN wVbzpX/p
職人帰ってきてくれー

267:名無しさん@ピンキー
13/07/11 NY:AN:NY.AN DK/GXlmI
保守

268:名無しさん@ピンキー
13/08/26 NY:AN:NY.AN ATLNiIvM
保守

269:名無しさん@ピンキー
13/09/01 02:36:15.56 PUG2NWmV
ニンフ期待

270:名無しさん@ピンキー
13/10/02 16:57:35.36 u1z3fH31
僕はイカロスちゃん!

271:名無しさん@ピンキー
13/10/07 05:32:05.62 2hoZgNNg
二次元に恋するって意味がわかってきた

272: 忍法帖【Lv=4,xxxP】(1+0:8)
13/10/13 00:31:55.80 Smm+6kra
ts

273:名無しさん@ピンキー
13/10/24 05:05:44.86 WtlFfWbn
劇場版第二弾記念

274:名無しさん@ピンキー
13/12/13 14:11:11.12 iCpMFZtH
テスト

275:名無しさん@ピンキー
14/02/04 13:53:47.78 X85SdejH
保守


最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch