11/06/30 23:28:51.71 +n9pv3du
マスター……』
何故かいきなりニンフにフォークを投げつけられて。
刺さったショックで俺は気を失ってしまった。
『えっと、大丈夫……?』
相変わらずこいつらはやる事がメチャクチャだ。
で、意識はわりとすぐに戻ったんで一言ガツンと言ってやろうかと思ったんだが。
『こういう時は、まず人工呼吸を……』
会話の流れが少し不穏なものになってきておりまして。
これは一刻も早く起き上がらないと、と思い顔を上げたのと、
『待ってアルファー! 私の所為でこうなったんだから、私が―!』
『あっ―!』
ニンフがイカロスを押しのけて、勢い余って体勢を崩したのが重なって、
「(ちょっ、これってまさか……!)」
まあ、唇と唇が合わさってしまっていたワケでして。
「ッ―!」
ニンフが勢いよく顔を離す。
そしてそのまま、
「ごっゴメンなさい!」
一言残して、走り去っていった。
……………。
………。
……。
「……………」
アレから三日。
ニンフとまともに顔を合わせられない日が続いている。
さすがにアレは気まずい。
オマケに直後に逃げられちゃったし。
事故だから仕方なかったとはいえ、やっぱりイヤだったんだろうなぁ。
だからってこの状況はさすがにちょっとショックが大きいんだが。