11/09/13 21:04:59.41 xZdPv1UB
ここはあらゆる鬼畜外道な遊戯がお値段とコネに応じて楽しめる場所、愛奴牧場。
今日の舞台は緑豊かな丘陵地の一角に造られた野外演芸場である。
そこは地方都市の公園によくある公会堂のような感じの施設で、比較的少人数の観客を相手に、牝畜同士の
レズ格闘や異種姦ショウといった演目を楽しむ場所だった。
舞台にはハリウッド映画風の、ディテールは凝っているのに何かが致命的に間違った日本軍基地のセットが
組まれ、隅の方ではなぜか褌姿のエキストラがプールに浮かべた軍艦の模型を竹竿で移動させたり、台車に
載せた二五番(250kg爆弾)の上で座禅を組んだりしている。
観客席が埋まり、開演のブザーが鳴ると同時に、舞台中央に将校に扮した固太りの強面が進み出る。
その姿を見た途端、観客全員の脳内に、天の啓示のように“佐藤大佐”というテロップが浮かんだという。
「連行しろ!」
佐藤大佐(仮称)の号令とともに、客席を埋めた変態という名の紳士たちの前に、本日の生贄となる牝畜が
引き出される。
光り輝くプラチナブロンドの髪を頭の後ろで縦ロールにした特徴的な髪型。
とても十六歳とは思えない大人びた美貌とむちむちぷりんなボディ。
鷹司アンジェラである。
ちなみにアンジェラ(以下アンジェと略)を連行してきた貧相なメガネを見た瞬間、観客の脳裏にニュータ
イプ的なヒラメキが走ったという。
“コイツは「中村」だ”
この日の出し物のタイトルは「被虐の女スパイ」。
水門から侵入したところを捕らえられたという設定のアンジェは、ボンッ!キュッ!ボンッ!な我侭ボディ
を、ハンカチより布地の少ない黒のマイクロビキニで申し訳程度に包んでいる。
TPOを弁えたうえ、全裸よりエロい際どいサイズの黒ビキニが、抜群のプロポーションと抜けるように白
い肌をより一層引き立てる、観客の目を楽しませるために計算されつくしたコーディネイトであった。
「ここまでやって来るとは大したものだ、誉めてやるぞ女ネズミ」
跪かされたアンジェの白い頤を掴み、無理矢理上を向かせて凄む佐藤大佐(仮称)。
「お前は何者だ?どこの組織の命令で動いている?」
アンジェは眉ひとつ動かさず沈黙をもって答える。
「素直に答えるはずもなし…か、いいだろう、ならばカラダに聞くまでだ」
ニヤリと笑う佐藤大佐(仮称)。
聞かせるもなにも、いきなりスパイ役を与えられ、舞台に上げられただけのアンジェに喋ることなどあるは
ずがない。
古流武術<燕弁天流>の使い手であり、その気になれば雑魚スタッフなど秒殺して逃亡を図ることもできる
アンジェだが、敬愛する主人、燕つばさが囚われの身となっている以上、この茶番をやり通すほか選択肢は
なかった。
「何を使う?」
観客席に向かって声を張り上げた佐藤大佐(仮称)に、素早く反応した変態紳士が立ち上がる。