11/09/11 02:27:24.34 VyUFexY7
>>471
「悪かった!!」
頭を垂れて、キラは相棒に向かい謝罪の言葉を口にした。
「どうしても、これが欲しかったんだ!これがなかったら、僕は今日何もできないから!
その金が欲しくて僕は竿師のバイトをやったんだ!気に障ったんなら、何度でも僕を撃てばいい!僕は避けない!
気が済むまでやれ、オシリスフリーダム!!」
通常のキラなら口が裂けても言いそうにないセリフを聞いて、オシリスFは『ふん』と小さく吐き捨てた。
『もう撃たぬわ。お前には失望した。とっとと去るが良い』
「・・・・それはできない」
『何故じゃ』
ようやく首をキラのほうに向け、オシリスは問うた。俯いているので、オシリスFからはキラの表情は読み取れない。
数秒の間の後、キラは顔を上げ、言った。
「3秒、目を閉じてて。それだけでいい」
『キスじゃな』
「違うよ!」
ブンブンと手を横に振って、キラはそれを否定した。
「絶対そんなやましいことしないから! 3秒すんだら何してもいいからさ!!」
『本当じゃろうな…?』
ジト目でオシリスFはキラを見据えた。しかしキラは臆することなく、本当だよと言った。
『なら、3秒くらいなら…』
そう言って、オシリスは目を閉じた。
★
「目を開けていいよ」
キラはオシリスFの耳元で優しく囁いた。
ゆっくりと瞼が開かれ、黄色の瞳が露わになる。
横一本の切れ目から回転楕円体に、そして円形へと広がっていく彼女の視界に入ったものは、
エメラルドの指輪がはまった、自らの左手だった。
『!!!!! な、何のつもりじゃあっ!』
面食らうオシリスの手を軽く両手で握り、その眼を見据えて、キラは告げた。