11/06/18 14:22:36.06 ND8G9piy
うへ……。こいつ、俺の服のどっかに隠しカメラでも仕込んでいるんじゃねぇか?
デレっとしていたつもりはないが、物理の講義中に保科さんを何度もチラ見したのは事実だしな。
しかし、あやせの奴、保科さんへの対抗心っていうよりも、ここまでくると敵愾心ってレベルだよな。
「何度も言うようだが、保科さんとは本当に何もないんだぞ。この前、禅寺で初めて会って以来、保科さん
とは挨拶すら交わしていない。今日、学食で招待状を手渡された時、本当にあの時以来久々に会話したって
いう程度だぜ」
保科さんとの間に何かあってたまるもんか。何かがあろうものなら、俺は誰かにブチ殺されて、山に埋め
られるのがオチってもんだ。
『でも、野点があります。今回の野点では、あの女が何かを仕掛けて来るでしょうね』
「何かって、何だよ?」
『それが分かれば苦労しません。ですから、お兄さんを護るために、今度の土曜日は学校も休み、仕事も
なしにしてお兄さんのところへ行くんじゃないですか!』