【俺の妹】伏見つかさエロパロ19【十三番目のねこシス】at EROPARO
【俺の妹】伏見つかさエロパロ19【十三番目のねこシス】 - 暇つぶし2ch300:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/11 08:16:55.85 XQW92zr8
>>281は書き手じゃなくて荒らしだろw

301:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/11 10:53:43.32 AWR0WWN8
住民の質が劣化しまくっているな

302:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/11 11:21:35.95 VIcaNOKE
なんちゃって書き手が増殖したとも言える

303:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/11 13:35:01.87 cRbsdQtf
ふとしたことで京介があやせに怪我(足の骨折)を負わせ入院させてしまう

あやせの病院先に毎日通う京介とそれをよく思わない桐乃

京介に対して想いが募るばかりのあやせには告白する勇気がない
京介に想いを寄せているであろう桐乃に勝てる気がしない

あやせは退院間近になってわざと階段から落ちて入院引き延ばしをする
よかった──また毎日会えるね──


みたいなSS読みたい

304:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/11 14:59:54.14 TmGC/GIe
あやせが怪我をするのがかわいそすぎる。

305:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/11 15:07:30.15 pt9qR19e
京介を突き落とせよ

306:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/11 16:20:41.16 cRbsdQtf
確かにあやせが京介に怪我負わせるシチュエーションと
桐乃があやせに対して、毎日見舞いに来る必要がないよって忠告する場面は想像できるな

307:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/11 20:22:34.04 83F6JkFC
京介が怪我して入院
お年ごろの京介は抜けなくてだんだん悶々としてくる
見舞いにきた桐乃がふとしたはずみでチンコ触ったら大勃起で
いつの間にかエロイ雰囲気になって合体、みたいな話マダー?

308:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 00:14:08.05 hgWzCxXw
桐乃でもあやせでも加奈子でもいいから入院ネタ書いてくれよ

309:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 00:17:49.41 LunsW7Gx
黒猫でもいい?

310:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 00:20:13.19 hgWzCxXw
いや黒猫はいい
アニメでいっぱい見たから

311:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 00:22:35.41 LunsW7Gx
じゃあパス
あやせは誰が書いてもワンパになっちゃうから他の人に任すわ

312:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 00:22:57.91 zr0sat7S
ぬは

313:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 00:25:16.59 hgWzCxXw
あばば

314:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 00:37:27.31 JSYooluG
捨て台詞が情けないw

315:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 00:50:08.95 ERKpWb8n
黒猫のエロSSを書いたらダメとかどこの自治厨だよ

316:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 01:17:08.21 OsbiYmOq
終わってるなここ

317:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 01:27:25.70 bCYoEzOs
>>315
それに応じてる自称書き手のID:LunsW7Gx も相当おかしい
お前はID:hgWzCxXw のためにSS書いているのかよとw

318:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 01:37:18.44 2N0VPvvv
書きたいもの書きゃいいさ
黒猫好きもいりゃあやせ好きも両方好きな奴もいんだろ
それぞれに需要あるさ
因みに俺もあやせの書いてほしい

319:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 01:50:17.12 teAT+fM6
アホな誘い受けして馬鹿な捨て台詞吐くくらいなら
いちいち聞いたりせずに書きたいなら書いて投下すればいい
馴れ合いたいならblogかどこかでどーぞ

320:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 02:21:12.23 4MEfmrL6
不特定多数の男に好きにされちゃうのがいいな。

321:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 10:51:51.53 wGOFJ2Lr
>>318
何でそうなるんだよ。黒猫厨は人として終わってんだから巣から出て来るなって話なのに。

322:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 11:08:32.88 hgWzCxXw
あやせかわいい
加奈子もかわいい
黒猫も貧乏かわいい

323:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 11:55:08.30 8x9v7AEB
俺妹女子達は京介のちんこ介して皆で間接キスするんだなー

324:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 12:19:37.40 v5J+F0nm
◆その他
 ○書き手さんが投下し易い雰囲気づくりを
  ・SS投下宣言、直後は雑談をしばらく自重
  ・自分の嗜好に合わないSSなら黙ってスルーすること
 ○こういうSSが読んでみたい等のリクエストは節度を持って
 ○荒らし、煽りは勿論スルー
-------
テンプレが機能してない。
どんだけ住人のレベルが低いんだ。

325:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 12:37:14.88 rzUJapR4
スレチすまんエロパロ歴2年ぐらいの初心者なんだが
なんで名無しさん@ピンキーじゃないの?

326:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 12:37:23.26 hqQBffXk
少し早い夏休みだろ

327:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 12:44:43.83 pagKirIP
>>325
よく知らんがそのまんま「設定変更議論中」なんじゃね

328:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 14:48:21.83 Q/VNK8IS
7巻発売以降、「黒猫大勝利!」とか「黒猫エンド確定!」とか、あっちこっちでドヤ顔で書き込んでた
黒猫厨の暴れっぷりは、かなり目に余るものがあったよなー
普通に黒猫を愛でたいだけの黒猫ファンが、ああいった馬鹿と一緒にされてて可哀相だった

ところで桐乃のエロSSまだ?

329:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 14:54:15.35 T6lH+fTe
こういったクレクレがここでは一番馬鹿
本気で死んでもらいたい

330:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 15:03:28.21 Q/VNK8IS
自分のレスを見返して言葉が足りんかったのには気付いたが、
ただのネタ振りで死ねとまで言われるとは住民の沸点が低いとは思わんかった

331:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 15:10:32.39 T6lH+fTe
言い訳すんなよ、気持ち悪い

332:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 15:15:17.35 HdOk89B5
カルシウム足りてねーぞ

333:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 15:28:59.64 +aBe0maA
ただの批判とクレクレをネタ振りと言い切るとかどんだけ頭悪いんだよ

334:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 15:29:36.28 0B6V+a0l
荒れてんな
こういう時こそ、あの人の長編の出番や

335:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 15:39:31.02 c7Ts+QXx
名前は忘れたが、長編書いてたのって誰だっけ?

336:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 15:42:01.22 Q/VNK8IS
少なくとも昔は違ってたよ

「○○のSSが読みたい」ってレスがきたら、「俺は××のSSがいいな」「△△のSSが少なくて寂しい」とか周りも同調して、
「○○が~~して~~する展開希望」とか「××と△△が一緒になって~~するのもいいな」とか内容が具体的になっていって、
そうやって雑談している間にSSが投下される、というが普通だった

ところが最近は「○○のSSが読みたい」の次にくるのは即座にクレクレ厨認定
もう昔のノリじゃ話せないじゃんかよ

337:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 15:45:11.38 hqQBffXk
昔は良かった

338:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 16:09:08.12 SZyd6heA
懐古厨は死んでねー

339:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 16:13:38.25 pagKirIP
ほんと住民の質が下がってるよねえ…

340:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 16:14:10.47 EqutvL6E
最近投下されたエロいSSを教えてくれ

341:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 16:14:33.49 SgjQJoXD
お前らの臭い書きこみが一番いらない
指くわえて大人しく待ってろksg

342:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 17:01:47.06 4Rn0U0Nt
>>332
カルシウム摂取するときは十分に気を付けないと
間違ってストロンチウム摂取して死んじゃうぞ

343:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 17:43:18.30 yp7wV3cp
SLさん早く来てくれー

344:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 18:58:19.25 T6lH+fTe
残念だが俺は1スレからの住人だよ
古参なら古参らしくしろよ、鬱陶しい自己弁護なんかせずに
〇〇厨とかいってる時点でカス認定だ

345:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 19:07:16.86 PNUwCjLV
>343
朝鮮大好き板から出てくんな

346:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 19:15:27.88 7TJqk81x
>>344
>残念だが俺は1スレからの住人だよ

どや顔でそんなことを言われましても…w
懐古厨は死ねばいいんじゃね?w

347:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 19:18:43.35 hgWzCxXw
誰でもいいから何か書いてくれればありがたい

348:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 19:51:05.69 ZMZiNh2T
御鏡×あやせ
真壁×黒猫
ロック×加奈子
赤城×桐乃



349:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 19:55:29.99 2N0VPvvv
京介×赤城

350:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 19:59:31.23 v5J+F0nm
SL66氏の作品は、保管庫でも人気があるからなぁ
「風」の後編はどうなったんだろう?

351:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 20:06:40.68 T6lH+fTe
こういったエロパロに住み着いてるカスの流入も痛かったな
ゆゆこスレのようにここで育った書き手が頑張ればまだまだいけただろうが、
残念ながら見切りをつける奴も多いだろう
黒猫ファンにしろ桐乃ファンにしろもうこんなところに投下せんよ

352:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 20:11:56.80 7TJqk81x
古参様の貴重なご意見ありがとうございます!w
恥ずかしげもなくそんな素敵なことが言えるなんて感動です!w

353:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 20:14:39.16 bCYoEzOs
>>331までで止めておけば、全面的に同意できる、まっとうな意見だったのに
なんでズルズルと>>344以降の余計な自己主張、というか自己紹介を始めちゃったんだ、この人は

354:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 20:19:36.29 qjhEiQ5/
>>350
風の続編、すっごく楽しみにしています。
あやせが中心になっているSSが少ないので、非常に楽しみにしています。

そうは言っても、桐野が絡んでくるのも楽しみにしています。
喫茶店であやせが置き忘れた携帯に着信がはいり、
振動で机から落ちたらパカっと携帯が開き、待ち受け画面にあやせと京介のツーショットの壁紙が。。。
って感じのお願い。


355:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 20:21:45.27 OsbiYmOq
古参アピール
唐突なSL賞賛

これでバレないとでも思ってんのかなぁ

356:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 20:22:18.27 IPZkairj
気持ち悪ぅ

357:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 20:51:32.36 +aBe0maA
SLなんちゃらってキャラの名前だけ借りた糞つまらない自己満話しか書けないだろ
原作設定よりも年齢引き上げたり性格改悪したり、とらドラスレの頃から何も変わってねえよ
当時からして煽り耐性も皆無だったしよ

358:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 21:07:45.48 qfc0iTVj
いつまで粘着してんだよ気持ち悪い

359:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 22:23:30.08 db6EIYRu
いつまで駄作待ちしてんだよ気持ち悪い

360:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 23:06:46.87 /ZLx268t
風の続編いつになるんだろうな。
作者さんが震災の影響受けているんだろうか?

361:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 23:42:25.26 mEKZ5qvV
SL66って人の作品は
自分には余りに長すぎてうへぇって感じだったんだが、
高評価してる人は具体的にどんな点がよいのか解説してくれるとありがたい

362:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 23:43:45.16 hgWzCxXw
結局はあやせ可愛いってことなんだよ
そこをお前はわかってない

363:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 23:49:56.48 AA6R54s7
風の続編読みたいとです

364:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 23:58:33.90 pagKirIP
>>361
俺は高く評価しているが、「俺妹のパロ」としてというよりかは、一つの文学(というと言い過ぎかもしれんが)として評価している。
設定は大幅に変えられてるし、俺妹パロ見たいってだけで見るとたいして面白くないと思う。

365:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/12 23:58:56.29 phh57hew
人格がコミュ障だと、作品にもそういう微妙な気持ち悪さが出るんだよな
俺は…ちょっとパス

俺妹9巻の人来てくれー

366:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 00:03:33.84 haEM2f92
>>361
強いて言うなら量が読めることかな。それも台詞や改行で誤魔化してない本当の文章で。
内容としても追い出された設定は斬新だし、それを追いかける面々が非常にかわいらしい。

もちろんナルシスト臭極まるオリキャラや、あやせ以外に愛が見えない描写、そしてなによりエロがないなど文句も多々あるが、
それでも10回スクロールして終わりなんてふざけた小ネタもどきより万倍マシだと思う。

367:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 00:20:34.06 oA35LIJb
でも一話の前編だけで100kb超とかスレの二割以上も消費するのは、さすがにやり過ぎだと思うんだ……
力入れて書くのは一向に構わんが、せめて一話25kbぐらいに収めて話数を増やす形にできんのかと。

368:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 00:21:27.34 crS25jo0
確かにスレ消費は痛いよな…
読む側としても、うpローダーかなにか利用できないかと思う

369:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 00:38:15.45 N3IhAnJu
そういうお願いレベルの意見でも自分に対する攻撃と受け取る人格だからねえSLは

370:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 00:46:24.14 TaDjJuoT
もしかして統合失調症なのでは
ほら、尊大だし、被害妄想ぽいし

371:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 00:56:50.00 /AySJ+Gz
なんで「風」の1~4って、閲覧回数にばらつきがあるの?

372:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 01:02:14.60 VHSiccau
長いのはいんだよ
俺妹パロじゃなくて俺妹ダシに使った関係ないもんでスレ埋められんのが勘弁

373:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 01:04:58.05 haEM2f92
上の方にあった短編?が跋扈するよかよほど有意義な消費だと思うが。
ロダなんて面倒だし誰も読みにいかんだろ。
そもそもエロを入れるという最低限のルールすら守られてない状態でやりすぎってどういうことよ。
そこは好きにさせるべきだろ。

もちろんオリキャラの説明に話数を使うってんなら話は別。そのときは問答無用で叩けばいい。

374:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 01:13:22.59 HwOi/svT
アニメ化で随分と空気悪くなって
八巻で止め刺されたって感じか…

375:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 01:27:41.56 BubXU3V5
あんまりよろしくない流れになってるね
作品と人格叩くのはほどほどにしようぜ
どう見ても書き手さんも投稿しづらい雰囲気

376:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 02:39:50.77 gpTRbfyZ
確かに
人格的に酷いのはお前なんじゃないかと
自分のレス見直してどれだけ歪んでるか考えるべき

377:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 02:49:48.99 PRKXG2VD
長編が読めればちょっとくらいキャラの性格が変わっても許容できる。

378:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 03:42:27.08 uX9UyUh7
SLの通ったスレはぺんぺん草も生えないな

379:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 04:17:28.94 gAPIl/Ti
個人的に「風」ってやつの後編がみたいんだが

380:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 04:23:46.64 xSyFfH7d
自分以外の投稿者を駆逐するまで荒らし続けるのか

381:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 05:49:59.54 5TfMkGpy
アニキャラ個別の桐乃スレで最近、全年齢板じゃどうなのよってレベルのSSや小ネタが問題?になってて
そこでそういうのこそエロパロに投下しろって話が出てるんだけど
自分の中じゃ、18禁のエロパロなんだからガチなセクロス話やらないと申し訳ないって感覚あるんだけど
実際のとこ、どうなの?

ちなみに桐乃スレだと、キスはいいけど(ディープはやばいかな)、
愛撫(意図的にやる場合。ラッキースケベ的話は除く)からはNGにすべき的な流れが出てる

382:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 06:29:07.04 JcpzMzZI
>>378
ぺんぺん草は生えなくても、感動と言う感情は芽生えている。

383:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 06:34:51.32 xSyFfH7d
>>381
ディープ程度で18禁名乗らせるとか桐乃スレの奴らはお子様かよw

384:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 06:37:12.91 pyvKjT5g
キャラ個別のスレなんて子供と体が大きい子供しか住み着かないだろ

385:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 07:44:47.71 LisEq/Ip
>>381
俺からすれば愛撫よりクンカたんネタの方がよっぽど18禁なんだが(頭イッてる的な意味で)
キャラスレの奴等の感覚が全くわからん

まあエロパロでもエロ無し、ライトなエロは結構多いから有だと
他にはvipとか行ってもいいんだろうし

386:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 07:50:21.06 TaDjJuoT
SLみたいな人間はイジられるのが一番弱いんで、彼が現れたら感情的な言葉をぶつけるんじゃ無くて存分にイジってあげよう。

387:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 07:55:17.80 PqZNJLYN
伸びてるなって覗いたらくだらん議論だけかよ

388:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 09:20:53.85 X0E76zhE
ちょwww
60レスぐらいされてるから投下されてるのかと思えば
なんだこの様はww

389:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 09:30:08.34 rk28BzGR
ギスギスしたスレに待ち望んだSSの投下が!

390:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 10:03:57.53 ZLBOOYx9
SL氏のSSに限らず、蘊蓄垂れ流しで行数を稼ぐSSは好きじゃない
読み応えもあるし面白くないわけではないけど、くどくてまた読みたいという気にならない

391:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 12:09:30.22 roWscKvr
夏だなあ

392:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 12:44:47.90 rb/M1l+0
SSL66氏もいい年っぽかったし、やっぱ震災のショックがけっこうキテて戯文書く気になどなれんのだろーと推測してる…

393:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 16:30:28.55 5r8qWxXv
ワロタwww
終わってんなここwwww

394:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 16:54:32.18 TaDjJuoT
むしろ、自身で○ねば良かったのに…

395:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 18:27:55.76 /Wr3SeVq
身近にいたら近づきたくない人間だがさすがにそれは言い過ぎだw

396:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 19:36:12.68 j5gtTUFm
そろそろ超可愛い妹とキモいけど頼りがいのある兄貴との純愛ものが投下されてもいい頃合いだと思うんだけど?

397:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 19:51:50.28 CSHQP/Er
桐乃スレにでも引き籠ってろよ

398:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 20:14:15.66 TaDjJuoT
転生最強オリキャラ主人公が俺妹世界で京介に憑依する…的な話。
他サイトには掃いて捨てるほどある設定だけど、あえて2chでやってみるのも面白いと思った。
ただ、これである程度読ませるためには、メタネタを必ず使わなきゃならんのと、すんごい技量が要るんよな
あ、それ以前にここならエロじゃなきゃならんのか。エロ描写は苦手だ。イヤだな

399:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 20:20:01.00 FoYUkq9E
面白くねーよ
そういうキモイSSが書きたいなら外でやれ

400:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 20:43:32.72 5nOeGu/w
エロパロ板にばかりいたから、他のサイトではそういうのが当たり前と聞いて驚愕したわ。

401:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 21:12:32.68 JcpzMzZI
>>399
批判するなら書け。
面白いかどうかは、お前が決める事じゃない。

402:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 21:16:48.40 PrA8JGgk
みんなー>>401が傑作を書いてくれるらしいぞー

403:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 21:20:18.23 roWscKvr
VIPみたいな

404:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 21:41:52.17 YjUVLV08
比較的よくありがちなスレッドの一生

1、スレッドが立つ。
2、知性のある人間が面白い話題や議論のネタを提供して盛り上げる。人が集まってくる。
3、知識ある人々がその話に乗ってきてさらに盛り上げる。最盛期。
4、盛り上がりに乗じて何も中身のあることを書けない魯鈍と白痴が寄ってきてスポイルする。
彼らの無駄な愛着が逆効果を及ぼし、スレッドのレベルが著しく低下。
5、飽きて大勢が去っていき、行き場の無い魯鈍と白痴が残される。 ←いまここ
低レベルな自慢・偏見・妄想の陳列、煽り合い、無駄な罵倒、
いわゆる「2ちゃんねる用語」を多用したお寒いレス等々が並ぶ。
6、煽りと罵倒しか出来ない魯鈍まで、魯鈍同士の空疎な煽り合いに飽きて去る。
7、何も提供できない白痴が過去の栄光の日々を夢見て空ageを繰り返す。

405:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 23:21:42.23 roWscKvr
3の時期が懐かしい

406:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 23:28:48.29 f712sNp1
正直SL氏の作品さえあればなー
他は別に
短編()とかネタ程度は論外w

407:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 23:31:48.45 BubXU3V5
短編でも長編でも面白ければどっちでもいいじゃないか
自分が気に入らないのはスルーすればOK
あやせやんマジ天使!

408:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/13 23:32:46.57 CkiNBR8e
自演に見えるくらい必死すぎてみっともねえな

409:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 00:27:37.83 X4uO/I/H
ある作品を褒めると他の作者かその信者が嫉妬してこき下ろす
やーな感じ

410:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 00:28:14.70 TLIVG/FT
まあSL氏本人のせいかどうかは置いといたとしても、
『風』投下騒動あたりからスレが荒れていったのは否定出来ないしな


411:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 00:50:40.06 sLPo99Ac
今も粘着が続いているのは本人のせいではないが、当時のアレは間違いなく本人にも4割くらい責任があった
ごく普通のお願いや提案まで、なぜか軒並み、自分への敵対行為として殴りかかっていたからな
だが、もうスレから居なくなった人の話だ

412:『アメとムチと鈍感』
11/06/14 00:55:53.86 2q7mQiLS
登場人物
高坂京介 高坂桐乃 新垣あやせ 黒猫 沙織・バジーナ

語り
高坂京介


エロ、ありませんがやってみます。


413:『アメとムチと鈍感』
11/06/14 00:56:34.21 2q7mQiLS
ぱあ―――ん

こんな形での目覚めは正直悪くないと思っている俺は重篤なシスコンだ。
久しぶりに妹のビンタで眠りから呼び戻された俺は、リビングのソファーの上で
体を伸ばし、目の前の妹・桐乃の顔を改めて見る。
少しばかり上気したように見えるが、いつも通りに垢抜けた女だ。
つーか、何でビンタなんだよ。優しく起こしてくれてもいいじゃねえか。

「キモ。アンタ、寝ながらニヤついていんのが、超キモいんですケド」

ああ、ニヤついていたのか俺。そういえば、何かスゲーいい夢を見ていたような
気がするが思い出せない。良いところでビンタを喰らって起こされたから
記憶に残ってないぜ。もうちょっと優しくだな‥‥‥と、俺の携帯が震えだした。
あやせからのメール‥‥‥? フッ。返信よりも早く突撃してやるぜ。
「ちょっと、ドコ行くのよ?」という桐乃の声が聞こえた気もするが、
そんなのはあやせと会えることに比べれば些細なことだった。

‥‥‥‥‥‥

「お、お兄さん!? いくら何でも早すぎませんか?」
「お前からのメールだからな。光よりも速く参上したぜ」
「ま、まさか、普段からこの家の周りを彷徨いているんじゃ?」
「何をバカな。そんなことはしてないぞ。今のところはな」
「‥‥‥とりあえず、上がってください」

いつものように、あやせの部屋に通された俺。相変わらず整理整頓され、
清楚な石鹸の香りに満たされた部屋は、香水臭い我が妹の部屋や、
線香臭い我が幼なじみの部屋とは全然違う。なんかこう、胸が高鳴る感じだ。

「お茶を淹れてきますので、待っていてください」

そう言うとあやせは階下に降りていった。中学生の女の子の部屋に一人残された
俺は、やや興奮気味に無意味に部屋の中を見回す。勉強机、ベッド、姿見、
そして箪笥と、年相応の部屋の佇まいである。
ん‥‥‥? 箪笥? たんすか。タンスだな。それもあやせの箪笥だ。
でも目の前の箪笥を漁るなんて出来ないよな。なにせ、この手錠が‥‥‥
アレ? 手錠は? 手錠が‥‥‥無い!! 手錠がないのを忘れていたぜ。
どんだけ、手錠に慣らされてたんだ俺。ということは、俺は今、手錠無しで
あやせの部屋に一人きり。ようやくあやせの信用を得たもんだと感涙に浸って
いると、目の前にはあやせの箪笥。当然中身は‥‥‥あやせのモノの筈だ。
そして箪笥を開けるとそこには

♪あーった あーった あやせの下着
♪なーらんだ なーらんだ 白 しろ しーろ
♪どの下着見ても きれいだな

てな光景が広がるに違いない。というわけで、ここはお約束の箪笥漁りに限る。
あやせが手錠をかけないのが悪いんだぞ! と、開き直りも時には悪くない。



414:『アメとムチと鈍感』
11/06/14 00:57:04.02 2q7mQiLS
階下でお茶を淹れているあやせが戻るまでのつもりで、俺は箪笥の取っ手に
手をかけた。だがその途端、トントントンと階段を昇る軽やかな足音。
ヤバい! 俺は後ろ髪を引かれながらも箪笥から離れ、元居た位置まで戻ろうと
する。が、その瞬間、足が縺れ、あっ、と思う暇もなく転んでしまい、

ゴン

とベッドの角に頭をぶつけてしまった。


「――お兄さん!? どうしたんですか!?」

あやせの声で気を取り戻した俺が見たのは、ラブリーマイエンジェルの顔。
頭を打った俺は情けないことに失神していたらしい。
ツイてねえな、と思いつつ俺は迂闊にも箪笥の方に視線を送ってしまった。
当然、そんな俺の視線の動きをあやせが見逃すわけがない。

「お兄さん‥‥‥? どうして今、私の箪笥の方を見たんですか?」

当然の追求だ。だが今回は箪笥の取っ手に手をかけただけの未遂だ。
断じて開けてない!と正々堂々と言い逃れが出来るはず。
しかしそんな言い逃れがあやせに通用するわけがない。ここは完全否認だな。

「何を言っているんだ。俺はただ転んで気を失っていただけだ」
「どうして、わたしの部屋で転ぶのですか? 座っていただけの筈なのに」
「気のせいだろ」
「ふ~ん。お兄さん? しらばっくれるんですか?」
「何のことだ? 俺にはわからんぞ」

するとあやせは机の引き出しから何やら取り出し、そのブツを俺に見せつける。

「お兄さんご存じですか? 最近は通販で指紋検出キットを売っているんですよ。
 箪笥に付いている指紋とお兄さんの指紋を比較しましょう」

げっ!! そんなモノ売っているのかよ!? そしてなんでそれをあやせが!?
ヤバい。箪笥を開けてはいないが、取っ手には手をかけた。
ということは指紋が付いているってことだ。
俺の明日はもう無いぞ。どうする京介? こうなったら‥‥‥よしっ!



415:『アメとムチと鈍感』
11/06/14 00:57:26.77 2q7mQiLS
「うおおおおおおおおお!!」
「きゃっ!!」

俺は大声を上げてあやせを威嚇し、箪笥のあちこちを手で触りまくった。
無論、取っ手も含めてな。これで俺の指紋が出ても言い訳が出来る。完璧だ!

「お兄さん‥‥‥何てことを! 証拠隠滅を図りましたね?」

あやせが光彩の消え失せた目で俺を睨む。まあ、想定内だ。
そしてビンタを俺の左頬に炸裂させた。コレも想定内だ。
あやせは、ビンタを喰らってブッ倒れた俺に向かって指紋採取に使う粉が入った
容器を投げつけた。蓋が開いていたようで、姿見に映る俺の顔は粉まみれ。
酷いもんだ。俺の左頬にはあやせの手形がクッキリと浮き出てやがる。
さすが指紋検出キット。証拠隠滅は正解だったようだ。
そして恐る恐るあやせの顔を見ると、真っ赤に染まったあやせの顔があった。

「――ッ! あ、ああッ!!!」

俺の顔を見たあやせは酷く動揺した様子でタオルを手に取り、俺に近づいてくる。
ヤバい。タオルで俺の首を絞める気か? マジヤバい。殺される!
俺は全力であやせの部屋から飛び出し、階段を駆け下りて新垣邸から逃げ出した。
前回、あやせの家から逃げ出した時は簡単に逃げ果せたが、今回は違った。

「待てエエエエエエエエ!!」

なんで今日に限って追いかけてくるんだよ? それもタオルを持って。
捕まったらマジ殺される。そして埋められるに違いない。
人生に未練のある俺は逃げる。執拗なあやせの追跡を躱しながら、
現在を、今夜を、そして明日を生きるために。



416:『アメとムチと鈍感』
11/06/14 00:57:59.91 2q7mQiLS
何とかあやせを振り切った俺が我が家に着くと、玄関から出てきた黒猫と沙織に
会った。そう言えば桐乃のヤツ、この二人と家で遊ぶとか言っていたな。
だがそんな二人は俺の顔を見るなり、

「破廉恥な雄ね。地獄に堕ちるがいいわ」
「京介氏、お盛んですなあ」

確かにあやせの部屋で破廉恥未遂を働いたよ? だけどそのことがビンタの痕
だけでバレるのかよ? 俺が怪訝な表情をしながら玄関のドアを開けると
いきなり桐乃と出くわした。桐乃は粉まみれの俺の顔に一瞬驚いた様子に
なったが、直ぐに酷く困惑した表情になり声を荒げた。

「ぬあッ!? な、なななな‥‥‥ッ!!」
「俺、そんなに酷い顔か?」
「そ、そこを動かないで!!」
「はい?」

桐乃は俺に『待て』の命令を出すとリビングに飛び込んだ。
一体なんだよ?と思っていると、タオルを手にした桐乃がリビングから出てきた。
‥‥‥コイツまで俺を殺す気かよ!? 冗談じゃねえ!! 俺が一体何を?
と思った次の瞬間、バンッと玄関のドアが乱暴に開けられる音。
外から射し込んだ光でシルエットになった黒髪の美少女は新垣あやせその人だ。
げっ!! ここまで追いかけてきたのかよ? その執念は一体!?
そして肩で息をしているあやせの手にはタオルが。ヤバい。殺される!

茶髪と黒髪の美少女二人に挟まれた俺は為す術もなく、取り押さえられた。
そして二人の美少女はタオルで‥‥‥俺の‥‥‥顔、というか右頬をこれでもか
と言うほどに擦りまくった。イテテテテ、何をするんだよ!?

‥‥‥‥‥‥



417:『アメとムチと鈍感』 ◆ACPRLbMxAk
11/06/14 01:00:09.94 2q7mQiLS
「お兄さん、どうもお邪魔しました」

あやせはにこやかな表情でそう言うと、まるで何かを成し遂げたかのように
満足そうな様子で我が家をあとにした。さっき玄関に踏み込んできたときとは
えらい違いだぜ。

「ア、アンタが暴れるから、力が入ったダケだかんね!」

桐乃はツンケンした表情でそう言うと、やはり何かを成し遂げたかのように
満足そうな様子で二階に上がっていった。

一体何なんだよ? と思っている俺に向けられた視線を感じた。
視線の主は黒猫と沙織だ。俺たち三人の狂乱状態を玄関の外から見ていたようだ。

「今の‥‥‥見てたのか?」
「当たり前でしょ。あれだけの狂った宴を見過ごすほど莫迦じゃないわ」
「いやはや、京介氏は恐るべき女泣かせですなあ」
「女泣かせ? 何を言っているんだ?」
「あら、惚けるのかしら? それとも本当に気付いてないのかしら?」
「意味わかんねえ。何か知っているのなら教えてくれよ」
「貴方が破廉恥で鈍感な雄だと言う自覚を持たせるために、千葉の堕天使が導きを説いてあげるわ」

いつもの通り、厨二病丸出しの黒猫が携帯を弄ると、俺の携帯が震えだした。

「その添付画像をよく見て、スイーツ(笑)共が何を考えていたのか考えて頂戴」
「では拙者共はお暇を」

黒猫と沙織を見送った俺は、送られてきたメールを開き、添付の画像を見た。
そこには、狂乱状態にあった俺たち三人の姿を写した写メが表示されていた。
よく見ろってどういうコトだよ? と思いつつ画像を舐めるように見ると、
俺の右頬‥‥‥? あやせに投げつけられた粉のせいで白っぽくなっている。
ん? 何だコレ? よく見ると何か模様のようなモノが?
コレは‥‥‥キスマーク!? 指紋検出の粉でくっきり浮き出てやがる。
でもなんで? どうしてキスマークが??

『貴方が破廉恥で鈍感な雄』

今になって黒猫の言っていることの意味がわかった。
キスマークなんて付けて表を歩いたら、みっともねえったらありゃしねえ。
あんな必死になるなんて、桐乃もあやせも俺に恥をかかせまいとしたのだろう。
あいつらに感謝しなくちゃな。


それにしても、このキスマーク、一体誰が‥‥‥?


『アメとムチと鈍感』 【了】


418:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 01:15:07.84 sLPo99Ac
千葉の堕天使・・・

419:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 01:27:16.57 X4uO/I/H
あやせかわいい

420:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 01:43:48.95 zThQCSfz
てか死んだんじゃない?

421:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 02:05:44.26 tdnq2YsM
このタイミングでの投下。
嫉妬してこき下ろしてたのが誰なのかわかっちまったな。

422:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 02:58:07.40 mW3mGPfa
>>417
GJGJ
読みやすくてありがたい

423:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 03:06:08.55 JrSpf0Rl
>>417
良作ありがとうございます(´・ω・`)ノ


424:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 03:14:55.78 bhvFLpwX
あやせもスミに置けないねえ

425:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 04:02:29.62 SL4GJ1Rt
あやせもキスしたの?

426:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 06:31:46.39 0cm8REmm
スレが荒れたのは、「漣」の投下後しばらくしてだよ

「漣」への賛辞が一段落したとみて魯鈍が投下するも住人はスルー

で、あとは嫉妬・粘着レスの荒らしw

427:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 07:03:09.01 qMzJU3Gz
桐乃もあやせも破廉恥な雌ね、といったところかw

428:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 07:28:06.69 +XnWhzEb
>>417
(・∀・)良作GJ
大変美味しゅうございました♪

429:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 07:40:14.29 t+y0r85d
SLはオワコン

430:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 09:29:33.04 j2x/hMZ5
あやせは黒猫と双璧を為すつまらなさ

佳乃さんマダー

431:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 10:17:07.80 nSlvnHzX
>>417
いいな、あやせ
こういうの読みたい

432:あやせのテディベア物語02
11/06/14 13:02:42.97 8kXqYFpG
>>103-108の続きです。

その後、俺は一体何度イッたか分からない。
8回目まで覚えているのだが、あやせの責めは一向に終わる気配がなかったので、数えるのを諦めたのだ。
とにかく、それ以降はただ彼女の求めるがまま、身悶えし、嬌声を上げ、泣き叫ぶだけだった。
何時の間に眠っていたのだろう。
あるいは気を失っていたのかもしれないが、気がつくと、夜が明けようとしていた。
ラブホテルのカーテンから漏れる朝日が眩しい。
あやせはベッドの上で俺の身体に寄り添って、スヤスヤと穏やかな寝息を立てていた。
俺の胸元は、あやせのキスマークや噛み跡だらけになっている。
俺は、昨夜の激しい責めを思い出した。
ゾクゾクと、背筋を何かが通り抜けていく。
部屋の時計は6時を指していた。

433:あやせのテディベア物語02
11/06/14 13:05:14.26 8kXqYFpG
(…帰らなきゃ)
俺は、シャワーを浴びて服を着るべく、起き上がろうとした。
その時、眠っていたはずのあやせが、俺の身体を背中から抱きしめてくる。
「おはようございます。お兄さん」
耳元で、美少女が囁いた。
「ひっ!あ、あやせ…。お…おはよう」
素肌の温かさが、乳房の膨らみが、背中に感じ取れる。
「私を置いて…どこに行くんですか?」
背後から俺のうなじに何度かキスをしながら、あやせは言った。
「い、いや…。ただ、トイレに行って、シャワーに入ろうかって」
「…」
無言のまま、彼女は俺の股間をまさぐってくる。
俺のモノは絞り尽くされて、既にフニャフニャの状態だ。
「だ、だって…もう朝だし、帰らないと…あ!ちょ、や、やめ…。あぐ、に、ニギニギするな…。ぁうッ」
あやせはグニグニと遠慮のない手つきで、その硬度を確かめてくる。

434:あやせのテディベア物語02
11/06/14 13:13:18.69 8kXqYFpG
「ふふふ。ちゃんと全部出し切ったみたいですね。…可愛い」
俺はビクビクと身体を震わせながら、必死に訴えた。
「あっ!あっ!で、でも…そんなに強く握られたら、勃っちまうって!ぅあッ」
「大丈夫…。その時は、また抜いてあげます」
俺はその言葉に戦慄を覚えながら、
「と、とにかくシャワーを浴びて帰ろう」
と、訴えた。
今日は土曜日で学校は休みだが、朝早いうちにホテルを出ないと、誰かに目撃されたら一大事だ。
あやせは、背後から俺にしがみついたまま、ハミハミと耳たぶを甘噛みしている。
まるで鼠をいたぶる猫のようだ。
感じているのを悟られまいと、俺は悲鳴を咬み殺す。
それからあやせは、
「そうですね。お兄さん、先にシャワー入って良いですよ」
と、甘い声で囁くように応えた。
「それじゃ」

435:あやせのテディベア物語02
11/06/14 13:15:05.75 8kXqYFpG
俺は立ち上がり、全裸のまま股間を押さえて、そそくさとバスルームに駆け込んで行く。
昨日あれだけ絞り取られたのに、危うく勃起するところだった。
虎口を逃れる思いで、一人バスルームに逃げ込んでから、俺はようやく安堵の溜め息をついた。
コックを全開にして湯を浴びる。
心地良い温かさが、身体を包み込んだ。
どうして、こんな事になったのだろう?
俺はシャワーを浴びながら、ひとり目を閉じ記憶を辿った。

それは昨日の事である。
学校からの帰り道、夕暮れの中、あやせは俺を待ち伏せていた。
「お兄さん…。ご相談したい事があります」
いつも通りといえば、いつも通りの風景。
俺はその時、てっきりまた桐乃との間に何かあったのだろうと思い、
「ああ、良いよ」
と言った。

436:あやせのテディベア物語02
11/06/14 13:18:52.18 8kXqYFpG
「また、公園にでも行くか?」
あやせの部屋で手錠を掛けられたらかなわないしな、と冗談混じりに言うと、
「いえ。できれば…二人きりになれる所が嬉しいです。その…」
あやせはいつになくモジモジと恥じらいながら、上目遣いで信じられない事を言った。
「お兄さんが、嫌でなければ…ですけど」
「い、嫌なわけあるか!よし、そういう事なら俺に任せろ」
そう即答して、俺が彼女を案内した先が、このラブホテルの前だったのだ。
「ここなら、一晩中二人きりで話ができる」
そう言ってから、俺はあやせがどんな行動を取っても対処できるよう身構えた。
俺のセクハラジョークで彼女がマジ切れするのも常である(また怒った顔が可愛いのだ)。
裏拳や後ろ回し蹴りなら腕でガードしたし、防犯ブザーを鳴らされたら一目散に逃げただろう。
だが、彼女が次にとった行動は、これまでのどの行為よりも破壊力があった。

437:あやせのテディベア物語02
11/06/14 13:22:21.36 8kXqYFpG
「そう…ですね。ここなら」
「えっ」
驚いて声を上げる俺に、あやせは振り向いて言った。
彼女の瞳から光彩が消えているのを見て、俺は息を飲む。
「それじゃ、中に入りましょう」
静かな声が、逆に怖い。
制服のまま、少女は俺の手を引いて、躊躇いもせず怪しげな建物に入っていく。
「あ、ちょっ…」
自分で連れてきた手前、もう後には引けなかった。
あやせの「あの」表情を見せられては、今さら冗談でしたなどと言える訳がない。
少女に導かれるまま、俺は未知の世界に足を踏み入れる。
ピンクを基調としたいかがわしい内装の廊下を抜け、空いていた一室に入った。
(…マジか?俺、こんな棚ぼたシチュエーション)
震える手で、室内にある自動精算機を操作する。
「ご休憩(2時間)」「ご宿泊(翌朝10時まで)」という二つのボタンが生々しい。
(いや、あやせに限って、こんなにうまい話がある訳がない)
冷静になるまでもなく、これまでの事を考えれば、そう俺が思うのは当然だった。

438:あやせのテディベア物語02
11/06/14 13:24:20.05 8kXqYFpG
こういう時、大抵は何か下らないオチが着いて終わるのだ。
しかし、そんな思いとは裏腹に、俺の心は黒髪の美少女中学生あやせたんとラブホに入ったという事実に興奮しきっていた。
部屋の中は、建物の外観や廊下の内装とは異なり、意外にも清潔感のあるモダンな雰囲気だった。
高級品ではないが、インテリアもそこそこ洒落たものが揃っていた。
ダブルベッドの枕元にはティッシュの箱とコンドームが2袋用意されている。
バスルームの戸は、半透明のスリガラスで向こうがボンヤリ透けて見えるように出来ていた。
ここがセックスする場所なのだと実感しつつ、俺は宿泊のボタンを押し、高校生にとっては決して安くない額を精算機に投入する。
あやせは、表情ひとつ変えずに携帯を取り出した。
(通報!?)
そんな俺の警戒心を察したのか、あやせは言った。
「私は、加奈子の家に泊まるという事にします。お兄さんも、家に連絡して下さい」

439:あやせのテディベア物語02
11/06/14 13:26:19.42 8kXqYFpG
「あ、あぁ」
俺は言われるがまま、家にいるお袋に電話をかけ、麻奈実の家に泊まると告げた。
…思えば、この時に気付くべきだったのだ。
あれだけ嘘を嫌っていたはずのあやせが、なぜ両親に嘘をついてまで俺との時間を作ったのかを。
俺達は、二人並んでベッドの上に腰掛けた。
「それで…。そ、相談って」
自分でも明らかに分かる。
目は泳ぎ、声はぎこちなく、ソワソワと貧乏ゆすりをして、明らかに挙動不審な様子だったに違いない。
どんなに冷静になろうとしても、胸の高鳴りは抑えられなかった。
「…はい。お聞きしたい事があって」
「あ、ああ」
「今日…。桐乃から聞いたのですが…」
あやせの瞳からは、光彩が消えたままだった。
「お兄さん…。桐乃に、夜這いをかけたそうですね?」
静かに…しかし、低い声であやせは言った。
興奮が、一気に冷めた。

440:あやせのテディベア物語02
11/06/14 13:28:05.71 8kXqYFpG
背筋を、氷のように冷たい汗が伝って落ちていく。
無論、実の妹に夜這いなどするはずがない。
…が、俺は先日、黒猫の一件で真夜中に桐乃へ人生相談を持ちかけた事がある。
性的な事は何もなかったとはいえ、考えてみれば、深夜に妹の部屋に押し入る事自体が怪しげといえばその通りだ。
恐らくは、あやせはその時の事を桐乃から脚色込みで聞いたのだろう。
「ご、誤解だ、あやせ!俺は何もやましい事はしていないっ」
「私、お兄さんにメールしましたよね。桐乃に何かしたらブチ殺すって…」
「あ、あわわ…」
だ、だめだ。
もうスイッチが入ってしまっている。
「手を出したら殺すって…殺すって言ったじゃない。…言ったでしょ?言ったよねぇッ!」
「ひぃっ!」
恐ろしい剣幕で詰め寄るその迫力に思わず俺は悲鳴を上げた。
「だから決めたんです。私…桐乃を助けるには、これしかないって」

441:あやせのテディベア物語02
11/06/14 13:30:04.63 8kXqYFpG
(こ、殺される!?)
酷い言い草かもしれないが、こいつなら、ありえない事ではない。
ベッドから立ち上がって逃げようとしたその瞬間、あやせが飛び掛かって来た。
「あっ!」
「…」
無言のまま、彼女は俺をベッドの上に押し倒し、あっという間に馬乗りになった。
「お兄さん…」
レイプ目で俺を見下ろす黒髪の美少女。
「あああっ!やめて、あやせ!殺さないでくれッ」
俺は半泣きになって、命乞いをした。
「覚悟して下さい」
「あ…あぁ…」
しかし、あやせは俺を殺すより、もっと信じられない事を言った。
「もう二度とお兄さんの性欲が桐乃に向かないように、私が全部吸い取ってあげますから」
「え…?え…?あ、ちょ」
手際良く俺のワイシャツのボタンを外していくあやせ。
思わず抵抗しようとすると、彼女は一段と声のトーンを落とし、
「それとも…私とするのは、嫌…ですか?」
と、馬乗りのまま言った。

442:あやせのテディベア物語02
11/06/14 13:33:39.26 8kXqYFpG
…拒めば、刺される。
そう確信した俺は、もう逆らわない事にした。
「い、嫌じゃない」
「私と…しますか?」
「す、する!します!」
それから俺は怒涛のように、あやせの中へ飲み込まれていくのだった。

(最初は『桐乃のため』と言っていたのに)
…シャワーを浴びながら、俺はあやせの言葉を思い出していた。
「もう誰にも渡さない」
「他の女になびけば、殺す」
俺は、恐ろしかった。
何がきっかけであれ、あやせは俺を滅茶苦茶に犯し抜く事に喜びを覚えてしまったのだ。
逆らう事など、できるハズがない。
(これから…どうなっちまうんだ?)
溜め息が漏れた。
「…何を考えているんですか?お兄さん」
考え事をしていたばかりに、あやせが何時の間にかバスルームへ入って来た事に気付かなかった。
シャワーを浴びている後ろから、彼女は全裸のままギュッと抱きついてくる。

443:あやせのテディベア物語02
11/06/14 13:34:43.27 8kXqYFpG
「あ…、あぁっ!」
「フフフ…。そんなに怖がらないで下さい」
あやせの白い指が、俺のペニスを包み込む。
「あら?もう固くなってる」
この上なく嬉しそうな、少女の声。
俺は半狂乱になって、「助けて!」と叫んだ。

続く





444:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 13:39:20.51 DXBSQri/
ふぅ……

445:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 13:43:41.95 0JF1ZkkX
まだ俺のは枯れてないから
MOTTOMOTTO

446:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 14:37:26.21 bhvFLpwX
私の愚息が早くバスルームプレイで抜かせろと言っております

447:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 18:37:24.70 4ossIGxp
病みあやせさんぱねぇ

448:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 21:08:46.57 tUQ9G9dj
はやくしr…
早く続きをくださいお願いします

449:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 21:11:40.97 96ETTavs
>>443
GJです

450:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 23:06:36.96 YOkA3zeU
大学生の京介が桐乃とあやせの高校に教育実習に行くっていうネタを
書きたいんだがどういう展開にしていいかわからん

451:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 23:33:36.65 vkjN/VSb
>>450
桐乃プロデュースで服飾センスが磨かれた大学生京介が女子生徒に黄色い歓声上げられて、ちやほやされてるのを見て「ぐぬぬ」状態に。
その後家に帰って不機嫌全開。真夜中になって自分の気持ちを抑えきれずに夜這いをかける。
翌日桐乃が付けたキスマークに気付かずに学校に行って、「なぁんだ彼女持ちかー」と波が引くように去って行く女生徒たち。
ラストは「 計 画 通 り 」と某キラっぽく笑う桐乃で〆。

これでどうだ

452:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/14 23:48:09.20 hs+HQID8
相変わらず、魯鈍の発想は貧困だなぁ(棒

453:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 00:07:31.15 3xmph7Cm
>>450
パッと考えられるのはあやせの学校に芸能科、それに類する科目なりイベントがあるとする。
芸能ってのは歌や踊りだけでなくあらゆる分野を指すことを考えれば、当然文学もあり得る。

文学の講習で採用判定を決めると脅されたフェイトを出せばお膳立てはできたも同然。
経緯はまかせるがなんらかの偶然で京介がフェイトに接触し、就活を助けてくれとお願いされるわけだ。

京介は三度赤城として学校に助手として潜入。しかしそこであやせに見つかってしまう。過去の経験から速攻で見破るあやせ。
あわや通報、となりかけたが適当な桐乃がらみで結託。フェイトほっぽって桐乃を応援するはずがいつのまにかあやせも応援してしまう。

招待を知るあやせもそんな京介に悪い気がせずいつしか二人は・・・

ってのでどうだ?もちろんエロは保健室で

454:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 00:20:20.77 WRoNySkY
>>450
教育実習で桐乃とあやせの高校に行ったら黒髪メガネのちびっこ発見、声をかけたらなんと高校入試に伴いマジメデビューした加奈子だった!!

地毛の黒髪にメガネ、そのうえ敬語系ちびっこと京介センサーびんびん、加奈子も加奈子でマネージャーに会えて嬉しいのでやたら絡むように。

いつしか2人は両想いとなり………

455:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 00:23:38.92 wZSZKVO3
あ、なんだ京介大学生の設定か。
金持ち校でいじめられてあやせにフォローしてもらうでいいんじゃねえの?

456:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 00:26:30.59 wT3+wK83
桐乃でもあやせでも加奈子でもいいから誰か書いてみてくれ
文句はもちろん言いません

457:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 00:28:55.51 QkMaLmA0
お前らってあんまり文に起こす才能は少ないかもしれないけど
妄想力は人一倍逞しいんだな

458:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 00:29:44.03 w0vTYESp
>>454
なんで加奈子だよ! ……と思ったけどこれいいな

459:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 02:58:20.85 dUvVMsMs
>>417
桐乃もあやせもかわいい

460:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 10:49:40.38 51dtydUx
>>450
歳3つしか離れてないから無理じゃねってのは野暮?

461:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 11:20:11.57 dUvVMsMs
マジレス大歓迎

462:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 11:22:59.06 dUvVMsMs
まだ塾講バイトの道が残されてるよ

463:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 11:23:55.70 HGhsYSLZ
あやせが最近ちょっと頭おかしくて留年しちゃったってことでいいんじゃね
そしてマンツーマンで勉強教えるきっかけにしちゃえばいい
まぁリアル実習性にそんな余裕まったくないけど

464:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 11:40:07.38 Gsz1nhd1
俺は4年でやったけど、一応、単位習得が間に合っていれば3年で教育実習に出ることもできた気がする
あんま覚えてないけど

465:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 17:51:13.81 OiGGkwj1
桐乃「あやせって、なにか私に勝ってるとこあったっけ?成績とかスタイルとか…」

桐乃「あ、身長は勝ってましたねwww」


あやせ「うわーん!!おにえもーん!!桐乃がいじめるー!」

京介「まったく…あやせはしょうがないなぁ(お、今パンツ見えた)」

466:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 18:50:20.56 HQlywnsv
このスレはオワコンだな

467:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 20:28:15.22 opgkyeCS
「お兄さん、最近、モデルの仕事が忙しくって、授業出れてないんです、それでなんですけど……」
「わかった!マイラブリーエンジェルあやせたんの頼みだ、俺が家庭教師してやる」
「え、いいんですか……」
「あれ、ここで突っ込まない? 本気なんですか、あやせさん?」

京介のプライベートレッスン編開幕とかどう? 


468:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 20:54:10.24 ukms9Mht
偽八巻や九巻予測書いてた人は新作書いてないの?
桐乃がウェディングドレス着た話で終わり?

469:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 21:22:05.20 wZSZKVO3
>>468
どやって書いた予想が外れてガタガタ震えてるんだ。察してやってくれ

470:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 21:51:55.97 Gsz1nhd1
あれは別に、外れたからと言って恥じるようなものでもなければ、責められるようなものでもないだろw
それ以前に結構いい1線まで的中してたが
俺個人的には大嫌いな内容だった上、本編の内容がそれと比べてもさらに微妙だったが

471:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 22:03:10.63 ZCq6H28r
ついさっき、CM見るまでドロリッチって架空のブランドだと思ってたわ

472:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 22:12:53.10 ukms9Mht
>>469
新しいのは書いてないっぽいな
黒猫転校させた原作よか好みだったんだが残念だ

473:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 22:34:11.50 yW0ZWaFK
愛想尽かして出て行ったんちゃうの

474:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 22:47:23.81 WZyKklQ9
個人的には公式8巻よりあの偽8巻の方が好みだわ

475:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/15 23:33:44.36 LnHAUnpW
>>460
二週間とか短い期間なら二年生から実習できるよ
今はどうなってるか知らないけど毎年100人近くの実習生が来る中学校にいたからわかるけど
そのネタはリアルに危ないから無理だねぇ
二次ネタに突っ込みは野暮だけど

476:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/16 07:36:36.96 93Njz0Q9
教育実習の体験記なんか、ちょっとググればいくらでも出てくる

にもかかわらず、ここで聞くなんてのは、低級な誘い受けか、釣りだろ

仮に誘い受けだとしても、自分で調べる気概のない奴にストーリーを自力で構成できるわけがない

477:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/16 19:18:09.83 MHpw1WTl
東大国文に進んだ、吹奏楽部のOBが実習に来た時は笑ったなぁ

結局、院まで進んで研究者になるって話は聞いたけど…今どうしてるんだろうな。
思い出した

478:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/16 20:47:21.76 Uq3hdiH5
東大から教育実習生が来る事が、なんでそんなに笑えるんだ?
なれるかどうかはともかく、院まで行って研究者になりたいという人も、別に珍しくない望みだと思うが

479:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/16 21:39:29.68 ENK98gdm
>>476
ちょっとググれば出てくるか?
実際は心構えとか、機械的な報告とか、全然いい所見つからないぞ。
逆に、自分が体験した実習or妄想を、書き手が味付けして書いてくれた方が、
読み手も書き手も皆幸せになる。
ストーリーを自力で一人で構成する必要もない。
SSは皆でネタ持ち合って皆で作って(;´Д`)'`ァ'`ァするものだ。

480:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/16 21:39:43.72 MHpw1WTl
>>478
親しいOBの先輩が、ある日突然学校にやって来て、はい今日から先生です
なんて言ったら、ニヤニヤと言うか、苦笑いと言うか。
そんな感じにならない?俺はなった。

京介とあやせにもそんなことがあるのかなぁ、と。

481:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/16 21:43:32.00 vYp1M4Is
ニヤニヤというか、周りの奴らは知らないのに俺は知ってるんだぞ
みたいな感じの優越感に浸っちゃうな

っていうことで京介があやせの塾でバイトすることになったっていうのを書いて下さる方いませんかね

482:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/16 21:46:46.24 sPeLrT6X
自分で書け
俺はひなちゃんの妄想で忙しい

483:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/16 21:51:56.02 vYp1M4Is
人の読んだ方が面白いし
っていうか書けないんスけどね

484:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/16 22:14:07.18 93Njz0Q9
>ストーリーを自力で一人で構成する必要もない。

こいつダメすぎ
取り敢えず、ID:ENK98gdmにまともな創作は無理だってことは、
はっきりしたな

485:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/16 22:16:24.15 /zfNP9yF
>>484
自分のレスに反論が来たからって…落ち着くんだww

486:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/16 22:19:06.26 q7HW2V2C
はっきりしてよかったな。心底どうでもいいけど。
書き手が増えることを願うだけ

487:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/16 22:21:02.24 EVbBwxzP
>>484
つまり、編集と一緒にストーリーを作ってる俺妹の作者に、まともな創作は無理だって事か?

488:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/16 22:21:49.53 MYW4hKl+
スルーしときなさい

489:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/16 22:22:00.23 93Njz0Q9
>>485
屑は排除しないとダメだろ?
屑と言われて発奮して、まっとうなものを書けばよし、
それができなければ……
スレ汚しを未然に防止できたってだけのことだよ


490:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/16 22:23:12.53 vYp1M4Is
わかったからもうそれ以上レスしないでくれ
荒れちゃうから

491:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/16 22:34:25.85 k8i2hYwG
荒らしはスルー

492:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/16 23:03:12.90 xl7k/mkA
491レスで218kb…

493:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/16 23:19:35.44 958KaAhf
>>480
親しいQBの先輩に見えた

494:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/16 23:27:54.98 MHpw1WTl
桐乃、瑠璃、沙織、加奈子、あやせ
5人の魔法少女が織りなす、グロとファンタジーの物語

ラスボス:べるふぇごーる

495:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 00:38:00.10 lmJiYOgy
>>489
自分がスレ汚しをしている事に気づかないとは…
かわいそうなおっさんだな。

496:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 00:40:52.02 /YdyYkYj
だからもう引っ張んなって

497:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 01:52:57.75 WqYuFD8o
順調に突き進んでるな

498:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 01:59:52.28 lmJiYOgy
すまない、スレ汚ししたので、当分ROMってる。

499:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 02:01:37.00 we0g1hDg
出来れば汚す前に気付いてほしかった

500:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 02:08:38.99 uHJ/EIF8
SLさんさえいてくれればなあ・・・

501:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 02:24:12.07 zt8+ZA0f
腐れネトウヨは不要

502:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 05:23:44.77 fggcyNAo
ここの自称書き手は最低だな

SLさん以外はいらない

503:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 07:17:40.65 vHQX6Lkf
何時まで君は一人で信者とアンチを演じて頑張るつもりなの?
いい加減に気持ち悪いよ

504:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 08:42:38.91 i6kZmPSS
SLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLL

505:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 08:43:45.63 59ALfHZb
原作コケたので、SLさんに賭けるしかないのであった

506:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 09:39:36.38 pBSAg+3r
原作批判も作者批判もキャラ批判もここでやることじゃないからな
ここはキャラを愛でて妄想を楽しむ所だからな

507:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 09:39:50.37 A3ELTkBZ
ID変えてまでか

508:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 10:30:21.33 nXg/1dzN
SLをNGワードにしたらスッキリ

509:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 14:06:28.56 zK4pQeAs
SL

510:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 15:55:05.74 C2m1p04z
S.Lさんをバカにするのはやめろ!!!
またキレて自意識過剰な書き込み連発されるぞ!!

511: 忍法帖【Lv=3,xxxP】
11/06/17 15:59:55.49 Ilsd46ly
そろそろ一発エロいのが読みたいな

512:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 16:04:12.32 7KkdfF6G
>>510の言う通りだ!
SLに触れると火傷するぜ
発狂して非常にめんどいことに

513:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 16:19:43.84 zK4pQeAs
SLェ…

514:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 16:20:37.68 JW/pt3Jr
NGだらけでワロタ
お前らもっとSSの話するか口閉じとけよ

515:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 17:13:45.69 QFMlNmT4
京介が桐乃の専属カメラマンになる話とかどうだ?
PSPで京介が桐乃の写真撮って誉められてたし

516:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 17:24:35.91 zK4pQeAs
>>514
(`~´)

517:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 19:24:13.83 TMQR7Gw/
タリーさんなんでこんなところに!

518:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 20:09:36.39 IfedS9/W
久しぶりに来たが…

エロカワ先生はまだ来ないのか…

519:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 20:21:00.40 Xg2xYNFX
まぁでも人格はともかくとしてSL氏も大したもんだと思うわ。

パロにしろ長編の物書きってすげーむずいしな。書いてみて実感した。
つか完結出来なくて精魂尽きた。もう試さない。

520:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 20:40:05.01 7T6tw76j
>>519
途中まででも、投下すれば有志が引き継いでくれるかもよ。
You、できたとこまで公開しちゃいなyo

521:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 20:44:52.89 TKAUmcBD
俺は正直なところ、SLを読みたい。 っていうか、ずっと待ってる。

522:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 21:40:33.92 3VfrqLn/
ぶっちゃけ誰でもいいから何か書いてくれ

523:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 22:15:38.85 F7xfMPjI
前はホント良かった
雑談なんて1日10レスくらいなもんで、ソッチの方が書き手もよく落としてくれていた

524:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/17 22:57:04.44 i6kZmPSS
昔は良かったなあ

525:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/18 03:27:06.89 MZsO49FN
SLさんだらけでワロタ
お前らもっとSLさんの話するか降臨願っとけよ

526:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/18 04:24:45.11 yLHCC0Y2
あぼーんばっかだな最近
そんなにNGワード使ってる奴多いのか

527:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/18 04:32:21.30 DyJSBDel
その口でクソ垂れる前に言葉の前と後にSLを付けろ!

528:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/18 05:12:14.87 ZVwyd+5t
ボクはNGしてるからお前らのレスなんか見えないよっていちいち宣言せずにはいられない
SL

529:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/18 07:59:44.40 IPkcEh3V
SLェ…

530:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/18 08:26:26.23 /gWnuZUl
クソスレ乙

531:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/18 09:10:55.14 x/hpaJnM
SL66氏待望論はとどまるところをしらない

532:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/18 09:43:16.12 IJPMuppX
SLで盛り上がっているがWiki以外に作品が置いてあるとこってあんの?

533:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/18 10:01:03.25 sd1emBnQ
>>532
とらドラのとこにあんじゃない?別にキャラなんてないよーなもんなんだから、
俺妹で知って気にいったんなら楽しめるんでね?くっそ長いしw

534:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/18 10:45:19.89 mR6+0LQB
桐乃ってキャラがまんまハルヒだよな

535:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/18 10:50:55.71 yemmQdbg
それはハルヒに失礼

536:SL66 ◆Fy08o57TSs
11/06/18 12:31:45.13 ND8G9piy
さて、突然ですが、何かと物議を醸しているらしい『風』の後編をアップします。
ひとまずは、63レス中の17レスほどを上げます。

なお、もはや言うまでもありませんが、オリキャラ、修羅場が有ります。
さらに、終盤はエロとバイオレンスも有りなので、苦手な方は、スルーして下さい。

ていうか、規制等で、途中でアップが頓挫するかも……
まぁ、そのときは、そのときということで……

537:風(後編) 1/63
11/06/18 12:39:30.44 ND8G9piy
*  *  *
 日曜日に勃発した黒猫や沙織との諍いで心身共に疲れ切っていた俺は、結局、何の備えもなしに、月曜日
の講義に出席した。月曜日の午前中には、予習が必須のドイツ語の講義があるにもかかわらずだ。

 運が良ければ当てられずに済むと高を括っていたが、それが命取りとなった。
 もう少しで講義が終わるという刹那、俺は教科書の一節を読んで訳すように指名され、見苦しく言い淀ん
で大恥をかいた。
 陰険そうな講師には、「昨日は日曜日で十分に時間があったはずなのに、予習はしてこなかったのか
ね?」と嫌みったらしく詰られた。
 悔しかったが、昨晩、予習もせずに早々に寝入ってしまった自分が悪い。俺は、

「も、申し訳ありませんでした……」

 と、消え入るような声で講師に詫び、ようやく着席を許された。
 背後の方からは、くすくすという無遠慮な笑い声が聞こえてきた。女の声だ。保科さんは、教壇の間近に
座っているから彼女ではない。
 畜生、劣等生であることは否定しねぇが、予習を怠ったのは明らかに失態だ。笑われてもしょうがない。

 そんなことを忌々しく思い返しながら、学食でいつものようにコロッケ入りのラーメンをすすっていると、
つい先日に知り合ったばかりの陶山と川原さんが、各々弁当を携えてやって来た。

「高坂。ここ、いいか?」



538:風(後編) 1b/63
11/06/18 12:44:31.22 ND8G9piy
 俺は、無言で頷いた。法学部で気軽に話せる相手がいない今の俺にとって、二人は貴重な話し相手だ。
 しかし、

「うわぁ〜、高坂くん。先週もそうだけど、なんてもん食べてるのよぉ……」

 川原さんが、ふやけたコロッケが浮いているラーメン丼を見て、顔をしかめている。
 たしかに、開業医の娘でもある医学部生から見たら、ジャンクフード以外の何ものでもないわな。
 でもよ……、

「昨日、ちょっと服買っちまったし、外食もしたから金欠なんだよ。その点、こいつは、栄養学的には褒め
られたもんじゃないが、安くて腹だけは膨れる……」

「にしたって、毎日それじゃぁ……」

「いやぁ、世話になっている下宿屋じゃ、けっこうまともなものを朝晩食わせてもらっているから、
一食くらい、こんなジャンクなもんでも大丈夫だろ、多分……」



539:風(後編) 1c/63
11/06/18 12:50:13.77 ND8G9piy
「だったら、昼飯くらい、ラーメンでも大丈夫だろうさ……。それに、余計なお世話かも知れんが、おかず
が余ったんで、持ってきたんだ」

 川原さんの同級生で、伊達眼鏡の陶山が、俺に小さめのタッパーを差し出した。『食っていいぞ』という
ことらしい。

「も、もらってもいいのかな?」

「そのつもりで持ってきたんだ。遠慮すんな」

「済まねぇな……」

 思わず卑屈な感じになっちまったが、それでも作り手である陶山への感謝のつもりで、俺は軽く頭を垂れ
てから、タッパーの中の芋の煮っころがしを箸でつまみ、口に放り込んだ。
 う〜ん、旨いな。下宿の女主人の煮物も旨いが、陶山のも甲乙つけがたい。


540:風(後編) 2a/63
11/06/18 12:54:06.60 ND8G9piy

「こっちの煮物は、関東と違って、醤油の色とかが薄いくせに、ちゃんと味付けがされているんだな……」

「まぁ、こっちは薄口醤油を使うからな……」

「亮一の煮物は、お婆ちゃん直伝なんだよ」

 川原さんのなにげない一言で、俺ははっとした。

「お袋さんじゃないのか?」

「……うん、まあな……」

 そう言って、陶山は、一瞬だが、川原さんと何やら目配せみたいなものをしていたようだった。

「ふ〜ん……」

 色々と事情はあるんだろうな。俺にもあるようにさ。
 とにかく、こうして話し相手になってくれる陶山という奴は、俺が初めて目にする“厨房男子”という奴だ。
 何らかの事情がなければ、野郎が自ら進んで台所に立つということはないよな。

「まぁ、それはともかく、高坂、なんかげっそりしてないか?」

「やっぱそう見えるか? ちょっと午前中、ドイツ語の講義で当てられて答えられなくて、恥かいたんだよ」


541:風(後編) 2b/63
11/06/18 12:57:39.52 ND8G9piy

「それで、生気がないつ〜か、なんつ〜か……。ゾンビみたいなんだぁ〜。あ、ごめん、言い過ぎ」

 川原さんは、自虐のつもりなのか、自分の額をゲンコツで軽く叩き、ぺろっと舌を出した。
 人の彼女をこう言うのも何だが、美人は何やっても格好がつくからいいよな。
 しかし、ついにゾンビか。ゾンビと性犯罪者予備軍とじゃ、後者の方がマシだよな。

 ゾンビ呼ばわりした代償ってつもりじゃないが、ついでに川原さんに訊いとくか。

「ゾンビでも何でもいいけどさ……。ちょっと教えて欲しいんだけど、ブレザーのボタン付けをやってくれ
そうな、洋服の簡単な修繕をしてくれるような店に心当たりはないかな?」

 昨日買ったブレザーは、ちょっとボタンのつけ方が緩かった。新品だが、作られてからだいぶ経っている
ようなので、一度クリーニングしておきたかったのだが、このままでは、クリーニングの際に錨のマークが
あしらわれた金ボタンが何個かなくなってしまうかも知れない。



542:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/18 12:58:12.78 r9N6aOYq


恥知らずのネトウヨS,Lキター!
物議をかもしてるのはSSじゃなくてお前の存在だよ



543:風(後編) 2c/63
11/06/18 13:00:19.98 ND8G9piy
「う〜ん、ないことはないけど、あたしら、そういうお店は利用したことがないから……」

 川原さんは、傍らの陶山をちょっと見た。陶山は陶山で、「う〜〜ん」とか言いながら、困惑したような
表情で、鼻の頭を掻いている。
 何なんだろうね、この反応は。

「ていうと、全部、川原さんが陶山の分まで直しているとか?」

「そ、そうだったら、格好いいんだけどさぁ、あ、あははは……」

 川原さんが、苦し紛れっぽく笑っていて、陶山は居心地が悪そうに、ちょっと肩をすくめていた。

「まさか……」


544:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/18 13:01:08.20 hIoi0tpT
支援

545:風(後編) 3a/63
11/06/18 13:03:05.35 ND8G9piy
「そ、そのまさか……。こいつは、料理だけじゃなくて、裁縫とか、掃除とかの家事全般がプロ並みなんだ
よね……」

 傍らの陶山は、川原さんの脇腹を肘で小突き、小声で「余計なことを言いやがって……」と詰っている。

「まぁ、つい口が滑っちゃったけど、いずれはばれるでしょう? それに、男で裁縫やるってのは、別に恥
じゃないわよ。あんただって、内心は誇らしいんでしょ?」

「んなことあるかい……」

「まぁ、いいわ…。でね、これが高二の時の亮一の作品。文化祭でメイド喫茶やることになって、
そのメイドさんの衣装を作ったの」

 そう言いながら川原さんは、自身の携帯電話を差し出した。もう、秘密も何もないということか。
 その液晶画面には、紺を基調としたメイド服姿の川原さんと、同じくメイド服を着た女子二人が写ってい
た。写真の彼女らが着ていたメイド服は、ぴったり各人に合っていて、まさにジャストフィットという感じ
だった。

「すげぇ似合ってるよ。本物のメイドさん以上のメイドさんって感じだな」

「そりゃ、着てるのが、あたしとか、そこに写っている二人だからね。モデルがいいのよ」


546:風(後編) 3b/63
11/06/18 13:06:05.07 ND8G9piy

 たしかに、川原さんや、川原さんと一緒に写っている二人もものすごく可愛らしいからな。
 だが、メイド服の出来が半端じゃない。何ていうか、アキバとかで見るような、露出度が高い萌的なもん
じゃなくて、実際にメイドさんが着ていそうな服を、レースとかフリルとか、細かな装飾を凝らした上で、
各人の体型に合わせて徹底的にリファインしたという感じだ。
 レースとかで装飾過剰になると往々にして下品になるもんだが、全体のイメージがシックだからか、見苦
しさは全くない。むしろ、

「ノーブルっていうか、垢抜けた雰囲気がいいな……。これ、デザインも陶山なのか?」

「ま、まあな……」

「すげぇなぁ……」

 俺と同い年で、こんなにも万能ってどうよ……。
 そういや、一人だけ、陶山みたいに万能な奴が居たな。昨年夏に桐乃の彼氏として実家に現れた御鏡だ。
 あいつの気障ったらしい癇に障る部分をきれいさっぱり取り去って、価値観その他を骨太で質実剛健な感
じにすると、陶山みたいになるんだろうか。


547:風(後編) 3c/63
11/06/18 13:08:08.08 ND8G9piy

「しかし、あんときゃ、死ぬかと思ったぞ……。縫製はほとんど俺一人だったからなぁ。最後の三日間は半
徹夜続きだったぜ……」

「え〜? あたしも、あんたの家にミシン持ち込んで手伝ったじゃん!」

「まぁ、ミシン持参で来てはくれたけどよ……。結局、うまく縫えなかったし、そのうちに、縫いかけの服
の上に突っ伏して、ぐ〜すか寝ちまったんじゃないか。おかげで、女子十人分のメイド服を、俺は必死に
なって縫ったんだぞ」

「そ、そうだったかしらね……。全然、記憶にないけど……」

 すっとぼけているような感じの川原さんを、陶山は、半眼で見詰め、ため息を吐いている。
 多分、陶山の言っていることが事実なんだろう。

「で、でも、メイドになる女子の採寸は、全部やったじゃん」


548:風(後編) 4a/63
11/06/18 13:11:09.25 ND8G9piy
「あれは、俺がお前以外の女の子の採寸しようとしたら、『バカ、変態!』とか言って、いきなりひっぱた
いたんじゃないか!」

「あったり前でしょ! あんた、他の子の身体を触ろうというとき、ものすごくいやらしい感じだったから、
放置してたら絶対に何かやらかしていたに違いないのよ」

「そんな命を粗末にするようなことはしないって……。もしやってたら、クラスの全員から袋叩きにされち
まう」

 これって、痴話喧嘩ってやつなのか? 聞いちゃいけないとは思うものの、嫌でも耳に入ってくるから
困ったもんだ。
 しかし、これで陶山と川原さんの大よそのパーソナリティーが把握できたな。
 明るくて感じよさそうな川原さんは、意外にもずぼらであるようだし、陶山は、ちょっと強面でありなが
ら家事全般が得意という変な奴だ。その陶山は、相方の川原さんに振り回されているらしい。
 いや、男と女ってのは、大概がこんなものなのかな。実家では親父が権力を振るっているようでいて、
結局はお袋の言いなりだってのが、俺を実家から追い出すか否かを決める家族会議ではっきりした。
 親父は、基本的に俺を追い出すのは反対で、矯正すべきは桐乃の方だと主張したが、この件ではお袋が
異常なほど強硬で、結局は今の有様だ。

549:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/18 13:12:27.19 hIoi0tpT
支援

550:風(後編) 4b/63
11/06/18 13:13:10.26 ND8G9piy
 おっと、昨日と今日の午前中に滅入ることがあったから、また嫌なことを思い出しちまったぜ。
 そんなことよりも、陶山と川原さんは?

「あんたは、鈍いから多少は痛い目に遭った方がよかったのかもね。本当に今でも気が利かないったら
ありゃしない!」

「そりゃ、あんまりな言い草だな。俺は“気遣いの陶山”って、高校じゃみんながそう認識していたんだぜ」

「“気遣い”の意味を辞書で引いてから言いなさいよ。“気遣いの陶山”? ば〜か、冗談じゃねぇって」

 未だに言い争いを続けていやがる。こうなると、夫婦漫才だな。
 見ている分には面白いと思う奴も居るんだろうが、俺は他人の口論を聞きながら飯ウマな気分には到底
なれない。

「な、なぁ、陶山が裁縫も得意だってのは分かったから、本題に戻ろうぜ。ブレザーのボタン付けをどうす
るかって話にさ……」


551:風(後編) 4c/63
11/06/18 13:15:11.81 ND8G9piy

 その一言で、川原さんは、はっとしたように凝固し、頬をうっすらと朱に染めた。
 相方の陶山は、『バカ騒ぎしやがって』と言わんばかりに、川原さんをじろりと一瞥して俺の方に向き
直った。

「お、おぅ……。ブレザーのボタン付けなら俺が速攻でやってやるよ」

「いいのか? 済まねぇな……」

「俺にとっちゃ、お易い御用だ。で、急ぎか?」

「いや、しっかりした生地の冬物だから、秋にならないと着ないと思う……。いつでもいいや」

「そうか。でも、善は急げとも言うからな。早めに何とかしようぜ」

 男同士が洋服の繕いについて、あ〜だ、こ〜だと言い合っているのは、傍目には結構シュールだったらし
く、今度は川原さんが、半眼で心持ち顔をしかめていた。
 川原さんは、『その辺にしておけ』というつもりなのか、軽く咳払いをしてから、陶山の顔をじっと見た。

「でも、肝心なことを忘れてるよ。受け渡しはどうするのさ?」


552:風(後編) 5a/63
11/06/18 13:17:12.29 ND8G9piy

 川原さんのツッコミはごもっともだ。たしかに、それが問題だよな。

「ふむ……」

 陶山が顎の先に右手をやって、軽くなぜている。どっかで見たようなポーズだなと思ったら、ロダンの
『考える人』に似ている。
 ちょっと考え事をする時の陶山の癖なのかも知れない。

「大学に持ってきて、ここで受け渡しをしてもいいかな?」

「それも悪くはないが……。何かうざったいな……。よかったら、俺んちに持って来いよ。その場で繕って
やるぜ」

「いいのか?」

 俺は関東から流れてきたよそ者なんだぞ。
 だが、陶山は鷹揚に頷いている。

「高坂の下宿はどこなんだ?」


553:風(後編) 5b/63
11/06/18 13:19:13.80 ND8G9piy
 俺が下宿の住所を告げると、陶山は、「何だ、俺んちの近所か……」と呟いた。

「その住所だったら、あたしんちも近いよ。川原クリニックってのがあたしの家。外科と産婦人科やってる
から、何かの時は宜しくね」

 外科はともかく、産婦人科は男の俺には関係ないわな。
 しかし、未だにこの街の地理には疎いから、近所とか言われてもピンとこない。昨日だって、闇雲に歩い
てどうにか下宿にたどり着いた。
 この街を、部分的に点と線でしか把握していないんだ。
 ガイドブック片手とはいえ、昨日の沙織の方が余程この街を知っていた。
 それはさておき、

「悪いな……」

 陶山には、借りを作るばかりだな。鈍い俺でも、心苦しいぜ。


554:風(後編) 5c/63
11/06/18 13:21:15.62 ND8G9piy

「気にすんなって。高校の同級生は、この大学に進学した奴もいるけど、気心の知れた奴らの多くは東京の
大学に行っちまってな……。こっちも知り合いが増えるのは嬉しいのさ」

 川原さんもにこやかに微笑んでいる。しかし、陶山が『気心の知れた奴らの多くは東京の大学に……』の
一言を発した瞬間だけは表情が硬くなったような気がした。
 俺もそうだが、色々事情があるんだな。
 東京の大学に行ったのは、陶山の男友達や、川原さんの女友達だけじゃないんだろう。

 おっと。一瞬、そんなことを邪推しちまったが、川原さんは、元通りの笑顔を取り戻しているじゃないか。

「だったら、今度の土曜日の午後、亮一の家に行って、お茶会でもしましょうよ。こっちに残っている子を
呼んで、もちろん高坂くんもね。で、合間を見て、高坂くんのブレザーを繕ってあげるってのはどう?」

「悪くはないが……。なんだかんだで、俺の負担が大きいんだが?」

「お茶の仕度くらいは、あたしがやるから、あんたは繕いもの優先ってことでOK?」

「なら、お茶の支度は俺は関与しないからな。しかし、肝心なことを忘れているぞ。高坂自身の都合はどう
なんだよ」


555:風(後編) 6a/63
11/06/18 13:23:17.37 ND8G9piy

「あ、そっか……」

 川原さんは、ぽかんと口を半開きにして、上目遣いで天井の方を見ている。
 天然っぽい反応だが、何故か、演技のようなわざとらしさが、ちょっとだけ感じられた。

「という訳なんだが、高坂、今度の土曜日の都合はどうだ? 俺と瑛美と、それに俺たちの高校の同級生で、
こっちの方に残っている奴らが二、三人来ると思う」

「そうそう、さっき携帯に写っていたメイドさんの片割れも、呼べばきっと来るよ。ほら、ロングヘアの
グラマーな子」

 川原さんが悪戯っぽく笑っていた。黒髪ロングで巨乳は、俺にとってストライクゾーンのド真ん中だが、
なぜそれを知っている?

「いや、たしかに携帯には可愛い子が写っていたけど、別にみんな可愛いなと思っただけで……」

「ふ〜〜ん、それにしちゃ、その子の方ばっか見ているような気がしたんだけど、違う?」

 鋭いな……。無駄に勘がいいってのは、あやせに限らず、婦女子なら誰でも持ってる資質なのかもな。


556:風(後編) 6b/63
11/06/18 13:25:18.70 ND8G9piy

「おい、おい、つまんね〜ことで、高坂をいじめるな。写真なんかに見とれたって別にいいだろうが。それ
よか、高坂、土曜日の午後はどうなんだ?」

 陶山が助け船を出してくれた。男子の苦境を理解できるのは、やはり男子なんだな。当たり前だが……。
 それにしても土曜日か……。保科さん宅での野点があったはずだが、あと五日だってのに何の音沙汰も
ない。こりゃ、ハブられたかな?

「予定があったみたいなんだけど……」

「何だ、その微妙な言い回しは?」

「いやぁ、今度の土曜日に、ちょっとあらたまった席に妹共々招待されたみたいなんだが、今になっても
招待状が来ないんだよな……」

「はぁ? 何それ……」


557:風(後編) 6c/63
11/06/18 13:27:19.31 ND8G9piy

「いや、口頭でさ、野点に招待するって言われたんだけど、それっきりで何の知らせもねぇんだよ」

「そんなの無視しちゃいなさいよ。で、あたしらとお茶でも飲んでた方が絶対に面白いって」

「そうだな……」

 川原さんの言う通りだな。保科さんは、やっぱり俺なんかとは違う世界の人なんだ。
 そんな人の家にお邪魔できるなんてのが、そもそも非現実的なんだろう。
 ただ、あやせのことをどうするか……。保科さんの野点がなくても、あいつはこの街に来るって息巻いて
やがったからな。

「うん……。じゃあ、陶山や川原さんのお茶会に出させていただくよ。ただし……」

「何か問題でもあるの?」

「いや、ちょっと、余計な付属品があるかも知れねぇんだ。妹がさ、今度の土曜日にこの街にやって来るん
だよ。そいつのことだから、俺がお茶会に行くって行ったら、絶対にくっついてくるな」

「ふ〜〜ん……」


558:風(後編) 7a/63
11/06/18 13:29:35.63 ND8G9piy

 とハミングのような呟きを漏らした川原さんは、相方の陶山と向き合って互いに頷いた。

「いいんじゃないかしら……。どんな子なのか興味があるしね。で、その子は何年生?」

「生意気盛りの高校一年生だよ」

「高坂とは三つ違いなんだな」

「うん、この春、俺と入れ替わりに俺の出身校に入学したよ」

 三つ違いで、俺の出身校にこの春入学。ここだけ切り取れば嘘じゃない。桐乃もそうだからな。
 それだけに、あやせが俺の妹だっていう嘘に多少はリアリティが出てくるってもんだ。
 昨日もそうだが、嘘って、いっぺん吐くと、歯止めが利かなくなるのかもな。

「俺も瑛美も一人っ子だからさ、弟や妹が居るってのは想像もできないな……」

「え〜? あたしは、妹とかなら欲しいけどなぁ〜」

 まさか、川原さんまで、桐乃みたいに妹萌じゃないよな? あんなおかしいのは、桐乃くらいでたくさんだ。
 その川原さんは、俺の顔をじっと見て、


559:風(後編) 7b/63
11/06/18 13:31:43.38 ND8G9piy
「で、さぁ、高坂くんの妹さんって、どんな感じ? やっぱ可愛いの?」

 うわぁ、目尻が下がった変なニヤケ面してるぞ。こりゃ、桐乃同様に真性かもな。
 でも、ここは正直に答えておくか。

「まぁ、そこそこ可愛いと思うよ。兄貴の欲目抜きでもさ」

「ほっ、ほぉ〜、そりゃ会うのが楽しみだ」

 俺たちは、それから、互いにとりとめもないことを話し合いながら、陶山が作った弁当を堪能した。
 弁当を食べ終わるという頃になっても、学食はザワついていて、食事を終えた学生と入れ替わりに、他の
学生や院生がやって来る。

「さて……、俺たちも、そろそろ出るか……」

 陶山がそう言ったのを合図に、俺と川原さんも席を立とうとした。だが、


560:風(後編) 7c/63
11/06/18 13:33:47.95 ND8G9piy

「高坂さん? 高坂京介さんじゃありませんか?」

 不意に背後から呼び止められて、俺は背筋を強張らせて身構えた。どこかで聞き覚えのある声だった。
 まさかとは思った。八日前の日曜日に、禅寺で耳にした優しげな声を聞くとは思いもよらなかったんだ。
 振り返ると、ゆったりとした白いセーターにグレンチェックのスカートを穿いた、その禅寺の君が笑みを
浮かべて俺のすぐ後ろに立っていた。

「保科さん!」

「あらためまして、こんにちは。高坂さん」

 法学部のマドンナにして、おそらくは本学随一の超絶美人であろう保科隆子さんその人だ。

「ほ、保科さん。どうしてここに?」

「どうしても、こうしてもございませんのよ。高坂さんにこれをお渡ししたかったのですが、なかなか機会
がなくて……。それで、こうして参った次第です」


561:風(後編) 8a/63
11/06/18 13:35:48.04 ND8G9piy

 そう言って、保科さんは俺に一通の封筒を差し出した。
 俺は、思わず固唾を飲み込んでいた。
 差し出された封筒の中身が何であるか、鈍い俺でも察しがついたからな。

「開けて、読んでみてもいいですか?」

 保科さんが笑顔で頷いた。
 和紙の一種らしい目の詰んだ厚手の紙でできた白い封筒は、俺が今まで目にしたことがない形式のもので、
封はされずに、中の書状が自在に取り出せるようになっていた。
 封筒の中の書状も目の詰んだ和紙でできていて、今週末の土曜日午後三時から保科さんの邸宅で野点が
行われる旨と、保科さん宅の住所が、墨痕鮮やかな毛筆書きで記されていた。

「て、手書きの招待状……」

 それも毛筆書きなんて、時代劇とかのドラマの中だけのものだと思っていた。


562:風(後編) 8b/63
11/06/18 13:37:49.37 ND8G9piy

「そんなに驚かれなくても……。とにかく、午後三時に野点が始まりますが、その前に、高坂さんと妹さん
に、簡単な作法の手ほどきをできればと考えております」

「は、はぁ……」

 そういえば、禅寺で保科さんに会ったとき、そんなことを言われたな。

「ただ、土曜日は午前中もみっちり講義がありますし、妹さんがこちらに新幹線でいらっしゃることを鑑み
ますと、あまり早い時間に拙宅へお出でいただくことも難しいでしょう。ですので、当日の午後二時半前ぐ
らいに、拙宅へお出でいただき、都合三十分弱ほど基本的な作法や所作をお教えするということでいかがで
しょうか」

「え、ええ……。そうですね……」

 それ以前に、この日は、陶山と川原さんが開くお茶会に出ることになったばかりなんだが……。

「どうかなさいましたか?」

 言い淀んでいる俺を、保科さんは微笑しながらも怪訝そうに小首をかしげている。


563:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/18 13:39:03.66 4PE3hsvC
やっぱりこいつの自演だったのかw

564:風(後編) 8c/63
11/06/18 13:39:50.39 ND8G9piy

「あ、い、いえ、そうでした。今度の土曜日には、野点に招待されていたこと……、ちゃ、ちゃんと覚えて
いましたよ……」

 そう言いながら、俺は傍らの陶山と川原さんをチラ見した。
 案の定、二人とも、口をぽかんと開けたまま、絶句している。無理もねぇや。ついさっき、この日はお茶
会をしようって決めたばっかなのに、いきなりの横槍だからな。それも何の脈絡もなく、超絶美人が毛筆書
きの書状を持ってだぜ。
 二人の頭の中は、『この美人は誰?』、『高坂との関係は?』、『野点って、何?』といった様々な要素
が錯綜していて、どう反応していいか分からないってとこだろう。何せ、俺だって、保科さんの急な登場で、
頭の中が混乱しているんだからな。

「では、大丈夫ですね?」

 畳み掛けるような保科さんの問いに、俺は思わず軽く頷いてしまった。
 いけねぇ! ついさっき、陶山や川原さんとお茶会の約束をしたばっかだってのに。
 本当に二人とも済まねぇ。でも。保科さんの野点の件が先約なんだよ。
 何よりも、保科さんの笑顔は穏やかなのに有無をも言わせぬ強制力みたいなもんがあるんだよな。

565:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/18 13:40:02.78 sE1P+l7m
Androidアプリ 俺の妹がこんなにネトウヨなわけがない

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566:風(後編) 9a/63
11/06/18 13:41:53.06 ND8G9piy
 それでも俺は、ささやかなるレジスタンスを試みた。

「でも、三時ですか……」

「高坂さんもわたくしも、午前中は外せない講義がありますから、ちょっと大変でしょうね。その点は申し
訳なく思います」

 畜生、憂いを帯びた眼差しでそんなことを言われるなんて、反則だ。
 俺は、時間を逆算してみた。午後二時半までに保科さん宅へ到着するとして、午後二時には身支度して
下宿を出なければならない。あやせの身支度にどれだけ掛かるか知れないが、一時間は見ておかないときつ
いだろう。そして、新幹線の中央駅から下宿までが四十分、大学から中央駅までが二十分。
 講義が終わったら、速攻で中央駅に向かい、あやせをピックアップして下宿に行き、あやせは和服の着付
け、俺はスーツに着替える。それだけで、十分ほどのビハインドだ。だが、下宿からタクシーを使えば、間
に合うだろう。

「分かりました。それで宜しくお願いいたします」

 タイトなスケジュールだが、電車が遅れるとかの突発的なトラブルがなければ、まず大丈夫だろう。


567:風(後編) 9b/63
11/06/18 13:43:54.79 ND8G9piy

「何なら、高坂さんのご自宅へお迎えの車を手配致しますが……」

「あ、い、いえっ! それには及びません。妹と二人でタクシーにでも乗って、お伺い致します」

 そこまでしてもらえるなんて心苦しいし、万が一だが、あやせが着付けに手間取って、それが終わらない
うちに迎えの車が来たりしたら赤っ恥だからな。ここは、時間に遅れないようにしながらも、マイペースを
キープしたい。

「分かりました。では、当日は宜しくお願い致します」

 そう言い残して、保科さんは、すぅ〜と、舞うような優雅な足取りできびすを返し、俺たちの前から立ち
去った。
 彼女の残り香なんだろうか。花の香りとも果実の香りとも違う、独特の匂いが辺りに漂っていた。
 その匂いが俺の鼻腔をくすぐり、俺をしばし陶然とさせた。


568:風(後編) 9c/63
11/06/18 13:45:55.55 ND8G9piy

「お、おいっ! 高坂! い、今の人は何者なんだ?! その招待状は何なんだよ?!」

 陶山の素っ頓狂な声で現実に引き戻された。
 多分、普段は沈着冷静な陶山が、目を剥いて俺に詰め寄ろうとしている。
 一方で、陶山の相方である川原さんは、目が点で、口をぽかんと開けたまま呆然としている。突然現れた
保科さんに毒気を抜かれたのか、それとも俺の変わり身の早さに呆れているのかも知れない。

「あ、ああ……、さっきの人は、保科隆子さんっていって、法学部の同級生だ。と言っても、先日妹と一緒
に大学の近くの禅寺で出くわした程度の仲でしかないんだがな……」

「ほ、保科さんって……。まさか……」

 陶山と川原さんが目を丸くして、互いに顔を見合わせている。どうやら、ジモティにとって、“保科“の
家は相当な意味を持つようだ。

「まさかって言われても、俺は、保科さんが、この地方屈指の名家のお嬢さんらしいってことしか知らねぇ
んだ。実際のところはどうなんだよ?」

「いや……、概ねその通りなんだが、もう一千年以上、いや、もっと以前からか……。とにかく、この街が
栄える前から、この地方に君臨にしてきた一族の末裔って話だ」


569:風(後編) 10a/63
11/06/18 13:48:03.34 ND8G9piy
「由緒正しき家柄ってわけか……」

「でもね、この辺のお寺や神社に顔が利くらしいことは有名なんだけど、正直、何が生業なのか、あたし
たち地元の人間もよくは知らないのよ」

「何だか、ミステリアスなんだな」

「うん……。伝説の域を出ないんだけど、そんな話もなくはないんだよね……」

 川原さんは、ちょっと目をつぶって、頭を左右に軽く振った。それは、あたかも貧血か何かでふらふら
しているような感じだ。

「おい、大丈夫か?」

 陶山が川原さんの背中をさすってやっている。

「……何なんだろうね、さっきの人と目が合った時に、ちょっとびっくりしちゃって……。それで、何だか
気分が優れなくってさ……」


570:風(後編) 10b/63
11/06/18 13:50:04.68 ND8G9piy
「何だよ、さっきの人は、にこやかに笑っていただけだってのに……」

「でも、なんつぅか……。高坂くんの前で申し訳ないんだけどさ、目に見えない圧迫感みたいなもんを感じ
たんだよね。何でだろう……。でも、彼女って、すごくいい笑顔なんだよ。あたしが変なのかな……」

「疲れているのさ。昨日、また夜更かしでもしたんだろ。きっとそのせいだ」

「う……ん」

 さっきまで元気いっぱいの川原さんが、塩をまぶされた青菜のように生気を失っている。
 どういうことなんだろうね。
 そういや、あやせの奴も笑顔の保科さんのことを、『嫌な感じ』とか言っていたな。あの時は、あやせの
嫉妬なんだろうが、川原さんの場合はそれじゃ説明がつかない。

「水でも飲ませた方がいいんじゃないか?」

「あ、ああ、そうだな……」


571:風(後編) 10c/63
11/06/18 13:52:07.95 ND8G9piy

 陶山が頷いたのを認めて、俺は料理を受け取る配膳口のすぐ脇にある給水器に急ぎ、そこで冷たい水を
コップに注いで取って返すと、コップを川原さんに手渡した。

「あ、ありがとう、高坂くん……」

 川原さんは、俺が差し出したコップを受け取ると、一口か二口、口に水を含んだ。

「ふぅ……。少し落ち着いたみたい……」

 川原さんが、ようやく微笑した。川原さんもなかなかの美人だから、笑顔になると一段と魅力的だ。
 しかし、彼女は気になることを言いかけていたよな。

「そういや、さっき川原さんは、保科さんの家のことで何か言いかけていたよな。伝説がどうしたとか……」

「ああ、あれね……。保科家の出自にまつわる伝説っていうか、噂話っていうか……。全然根拠のない話
なんだけどね」

「あの鬼女伝説のことを言ってるのか?」


572:風(後編) 11a/63
11/06/18 13:54:09.10 ND8G9piy

 陶山が川原さんをたしなめるように言っているところを見ると、あまりよい話じゃなさそうだ。なにせ、
鬼女がらみだからな。

「う……ん、はっきり言って荒唐無稽なおとぎ話だよね……」

 そこまで言いかけて、川原さんは、許可を求めるかのように、陶山と俺の顔を交互に窺った。
 陶山は、口をへの字に曲げている。だが、俺は、

「どんな話なのか、俺は聞きたい。川原さんさえよかったら、ちょっと聞かせてくれ」

「いいけど……。真に受けないで欲しいわね」

「ああ、それは約束する。いい年こいて、ファンタジーなんか信じねぇよ」

「じゃあ、要点をかいつまんで言うけど、何でも、昔々、この地方の北にそびえる山岳地帯に鬼女が住み着
いていて、里の赤子をさらっては、喰らうということを繰り返していたのね……」

 しかし、ついに霊力ある修験者によって調伏されたという。まぁ、ありがちな話だった。


573:風(後編) 11b/63
11/06/18 13:56:10.96 ND8G9piy

「でね、調伏された鬼女は一族共々改心して、この地方を守護する存在になり、いつしか里の者からも崇め
られるようになった。さらには鬼女の一族の一人は妖力で人化、つまりは人になって、里の者と融合したっ
て話……」

「オチが俺にも読めてきたんだが、その人化した鬼女一族の末裔が、保科家とかってんだろ?」

「そういうこと……。でも、根拠のない与太話でしょうね。保科さんの家はこの地方の主な寺社に顔が利く
ようだけど、遠い祖先が今は祭神となった鬼女の一族だってことにして、自ら神格化を図ったような感じが
するのよ」

「一種の箔付けみたいなもんか?」

 だとしたら、安っぽい話だな。実際、鬼とか鬼女とかが実在するわけがねぇもの。

「そんなものかも知れないな……。このおとぎ話は、この地方の連中だったら大概は知っている。それを
利用して、神社仏閣の管理を一手に引き受けるっていう特権を享受していたのかもな」


574:風(後編) 11c/63
11/06/18 13:58:12.90 ND8G9piy

 なるほどね……。傍系とはいえ祭神とつながりがあることにすれば、寺や神社から税金みたいなもんを
徴収する際のステータスにはなるだろうな。
 そして、保科家と寺社との関係は今も続いているんだろう。俺は、禅寺で出会った保科さんが、『和尚様
にお届け物』と言っていたことを思い出した。

「でもさぁ、亮一も知らないかも知れない、もっと変な話があるんだけどぉ……。あ、二人とも頭をもう
ちょっとこっちに……」

 川原さんの声をひそめた前置きで、俺と陶山は、心持ち川原さんに顔を近づけた。

「何だよ、勿体つけやがって……」

「いや、あんまりおおっぴらに話せる内容じゃないのよ。で、本題だけど……」

 川原さんは、落ち着くつもりなのか、一旦、ごくりと固唾を飲み込んだ。

「保科さんの家なんだけど、当主って代々女の人なんだよね。もう完全な女系家族。何でも婿養子を迎える
んだけど、その婿養子は跡継ぎの娘が生まれると、ほどなく早世するっていう噂……」


575:名無しさん@自治スレで設定変更議論中
11/06/18 13:59:31.98 r9N6aOYq
ネトウ..ヨの糞SSでスレを埋めるのはやめてくれよ

576:風(後編) 12a/63
11/06/18 14:00:15.34 ND8G9piy
「本当かよ……」

「……でね、婿の死因なんだけど、その多くは、心不全とかなんだけど、若くして心不全ってのも変で
しょ? それに古い記録だと死因が特定できなかった事例もあるんだってさ……」

「古い記録ってのはあてにならないだろ? 当時の医学じゃ解明できなかった死因とかあるかも知れないし。
それに、若くして心不全で死んだ婿が多いってのは確かなのか?」

 陶山の突っ込みに川原さんは、頷くように首を軽く振った。

「パパやママから聞いたんだけど、医者の間では結構有名な話なんだって……。ねぇ、偶然にしてはちょっ
と変でしょ?」

「そうだなぁ……」

 川原さんの話をいくぶんは胡散臭いと思っているのか、陶山は腕組して、口をへの字に曲げている。
 だが、医者の話だとしたら本当なのかも知れない。
 それに……、


577:風(後編) 12b/6
11/06/18 14:02:17.32 ND8G9piy

「なぁ……。婿養子が早死にするとかが確かだとして、それって女系家族の婿いびりがきつくって、その
ストレスが原因とかじゃねぇのかな?」

「たしかに、女ってのは怖いから、あり得なくはないだろうな……」

 陶山が、そう呟いて川原さんの顔をチラ見している。

「何よ、その目つきは……。感じ悪!」

 川原さんには悪いが、やっぱ女は怖い部分があるよな。
 俺も、あやせとか黒猫とか桐乃にキリキリ舞いさせられてきたから実感できるぜ。

「それはそうと、ボタン付けとか、せっかくお茶会を開いてくれるとかってのに済まねぇな。保科さん宅で
の野点が先約なんだよ……」

「まぁ、そいつはいつでもいいよ。でも、いつかはやろうぜ。こいつは料理は微妙だが、紅茶を淹れるのは
上手だからな。その点だけは期待していいぞ」


578:風(後編) 12c/63
11/06/18 14:04:18.23 ND8G9piy

「微妙って何よ、失礼ね!」

 不満げに頬を膨らませている川原さんをチラ見しながら、俺は陶山が作ってくれたおかずを思い返していた。
 味付けといい、美観を考慮した盛り付けといい、なまじの腕前でどうにかなるようなもんじゃない。
 こいつに敵う女子はそうそう居ないはずだ。

『川原さん、そいつは相手が悪すぎたんですよ。付き合いの浅い俺にだって、それは分かりますって……』

 てなことを心の裡で呟きながら、俺は保科さんから受け取った招待状をあらためて見た。
 墨痕鮮やかな書体は流麗で、どこか女性らしい優しさのようなものも感じられた。
 一瞬、もしかしたら保科さん本人が俺のために筆を執ってくれたのかと思ったが、それが馬鹿馬鹿しい
思い上がりであることに気付き、苦笑した。
 保科家は、俺が想像する以上に由緒ある家柄であるらしい。
 であれば、こうした書状をしたためる執事とか女中頭とかが居るに違いないのだ。

「これを妹の奴にも知らせておかねぇとな……」

 俺は、書状に書かれている事項を手短にまとめ、ついでに、できれば十二時半までにはこの街の中央駅に
到着するようにして欲しい旨をメールであやせに送信した。


579:風(後編) 13a/63
11/06/18 14:06:20.32 ND8G9piy
 おっつけメールでの返信なり、電話での連絡があるだろう。

「妹さん思いなのね……」

「そう見えるかな?」

 実際、妹じゃねぇし……、情報を逐一知らせないと洒落にならないからな。特に保科さんがらみの件では。

「おっと、そろそろ昼休みが終わっちまうな」

 陶山が腕時計で時刻を確認している。俺の携帯の時刻表示も「12:55」を示していた。

「さてと……」

 俺たちは、物憂げに立ち上がると、それぞれの教室へと向かった。
 法学部での月曜日の午後の講義は、物理と国際法だった。
 文系学生に義理で物理を教えているというせいなのか、講師はすこぶるやる気がなく、学生に甘い。
 定期試験が赤点でも、レポート提出でOKらしいからありがたい。
 次の国際法の予習が不十分だから、物理の講義を聞き流しながら、ちょっくら内職だな。
 そんなことを思いながら指定された教室に入ると、同じことを考える奴は居るもので、物理の教科書の
下に、国際法の教科書を敷いている学生がちらほらだ。


580:風(後編) 13b/63
11/06/18 14:08:22.09 ND8G9piy
 俺は、苦笑しながらも、そいつらに倣って同じように国際法の教科書を広げた。
 午前中のドイツ語のように、当てられて答えられなくて赤っ恥ってのは願い下げだからな。

 その国際法の教科書で、講義で突っ込まれそうな箇所にアンダーラインを引きながら、教室の前の方に目
をやると、いつものように禅寺の君が熱心に講義に耳を傾けていた。

『真面目な優等生でもあるんだな……』

 文系の学生にとって教養科目の物理とか生物とかなんてのは、うざいだけでこれっぽっちもありがたくな
いんだが、それでも保科さんは、しっかりと講義を聴いている。
 少なくとも、俺のような劣等生とはいろんな意味で格が違いすぎる。

 俺はため息を一つ吐くと、再び国際法の教科書に目を落とした。


581:風(後編) 13c/63
11/06/18 14:10:24.83 ND8G9piy

 退屈極まりない物理の講義が終わると、本日最後の講義である国際法だった。
 この国際法の講師は、物理とは打って変わって学生に手厳しい。語学系の講義もそうだが、不意に学生を
名指しで立たせ質問するというソクラテス方式で恐れられている。

「国際法の自動執行力とは何かね?」

 今日は、俺のすぐ前に座っている気弱そうな男子学生が餌食になっていた。
 そいつは何とか、国際法が国内法としての効力を有することをしどろもどろに答えて、着席を許されていた。
 しかし、基礎的な事項とはいえ、法律を勉強し始めて一箇月程度の一年坊主に訊くなよ。
 え? 俺は当てられたら答えられたのかって? そいつは不正競争防止法にいう営業秘密って奴だ。残念
だが非公開だな。

 緊張感たっぷりの講義が終わると、俺はそそくさと教室を後にして、大学の正門を出てしばらく歩いた頃、
バッグから携帯を取り出した。

「やっぱりメールが来てやがる」


582:風(後編) 14a/63
11/06/18 14:12:27.24 ND8G9piy
 送信者はもちろんあやせだ。そのメールには、

『ようやくですか、何を今までぐずぐずしていたんでしょうね。
 おかげでスケジュールの調整が大変です。
 でも、意志薄弱なお兄さんを放置できませんので、今週末はそちらに向かいます。
 時刻表を確認したら、ちょうど十二時半にそちらに着く便があり、指定席も確保できました。
 お出迎えは結構です。お兄さんは午前中も講義があるでしょうから、駅までご足労いただくには及びません。
 わたしがお兄さんの下宿へ直接参ります。

 追伸:夜になったら電話します』

「ふは……」

 文面は予想通りではあったが、年下の婦女子にいいように振り回されるってのはどうよ?
 陶山も川原さんには少々振り回され気味みたいな気配だが、陶山も川原さんに結構好き放題言ってるしな。
それに、二人は同い年だ。
 俺の場合は、三つ年下のあやせ様に隷属している一歩手前みたいなもんだからな。


583:風(後編) 14b/63
11/06/18 14:14:28.57 ND8G9piy
「電話ってのが、また不気味なんだよな」

 まかり間違っても、『お兄さん、大好きです』とは言わんよなぁ。
 まず考えられるのは、今週土曜日の保科さん宅での野点のスケジュールが今になって明らかになったこと
だな。これは、日曜日にも電話で詰られたが、今夜の電話でも何だかんだ言われるだろう。
 次には、日曜日に黒猫や沙織と一緒に、買い物をしたり、お茶を飲んだりした件だろうか。この件は既に
電話で散々に文句を言われたが、それだけで済むとは思えない。

 何ともいや〜な気分のまま、ひとまず夕飯を食い、いつものように自分の食器を台所で洗うと、俺は自室
に引きこもった。
 明日の予習がまだだったし、あやせからの電話を下宿の女主人に聞かれたくはなかったからな。
 
 はたして、明日の英語の講義に備えて、意味の分からない単語を辞書で引いていると、机の上の携帯電話
が鳴動した。

「もしもし……」

 液晶画面を確認するまでもない。相手はあやせだ。


584:風(後編) 14c/63
11/06/18 14:16:31.85 ND8G9piy

『……昼間のメールで、今度の土曜日に保科とかいうお兄さんの同級生の家で野点があることが、決定的に
なりましたね……』

「あ、ああ、そうみたいだな……」

 言ってから気付いたが、他人事みたいな言い方は明らかにまずかったな。

『もうちょっと緊張感と警戒心を持ってください! お兄さんは保科とかいう同級生を人畜無害な人だと
思っているんでしょうけど、絶対にそんなことはありませんからね』

 のっけからぴしゃりと言われちまったじゃねぇか。しかし、どうしてこうも保科さんのことを嫌悪するの
かね。

「あのな……、保科さんは高嶺の花で、俺なんかと釣り合う存在じゃないってことぐらい、誰がどう見たっ
て明らかだろ? いったい、何を警戒しろってんだよ」

『……お兄さんって、真性のバカですか?』



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