11/06/09 02:18:16.75 Z9Bd9rXJ
「お、おい黒猫……やめとこうぜ、勝手に見るなんてさ。バレたら殺されっぞ?」
「あなたは妹の秘密が気にならないのかしら? 心配は無用よ。少なくともあと三十分は帰ってこないもの」
「近所のコンビニ行くだけだろ。そんならすぐ―」
「ええ、だから家の外に、私の妹たちを待機させておいたわ。……っふ。今頃あの女、滑稽に萌え転がっている最中でしょうよ。私と京介がハードディスクをチェックしているとも知らずにね」
「……」
「あら? フォトショップなんて、何に使うのかしら? 妹ゲーではないソフトをインストールしているなんて珍しいわね」
「さあな。加奈子の写真とかいじってんじゃね?」
「あっ……」
「どうした? おまえの妹たちの盗撮写真でもあったの?」
「いえ、違うわ……」
「これは……『漆黒画像フォルダ』?」
「ククク……ついにあの女もマスケラにハマったようね。私から送信するメール全てに、マスケラ画像を添付し続けた甲斐があったというものだわ」
「もはや嫌がらせじゃねーかそれ!」
「とうとうあの女も近親相姦以外で悶えるようになったというわけね。ねえ兄さん、悔しい?」
「は?」
「あの女が、兄と妹の禁断の関係ではなく、ルシシンという不健全なものに没頭するようになったのよ? これは、寝取られたようなものではなくて?」
「……別に、二次元に嫉妬するとかありえねえし」
「あなたの返答のシリアスぶりに私は一抹の不安を覚えるわ……」
「つーかさっさと開こうぜ。パスかかってないんだろ」
「え、ええ……」
「たくよぉ、女どもってのは男の友情っぽいのを見ればなんでもホモカップルにしたがりやがる。どうせこの中にあるのも顎の尖ったハンコぅえっ!? ……なん……だと……!?」
「……ねえ兄さん。どうしてあなたのコスプレ画像が、こんなところにあるのかしら。……しかも大量に」
「……」