11/08/28 19:32:49.35 PZDlv+bx
―あいつも、先の展開を望んでいるのだろうか。
「だとしたら…こんなところで油売っている場合じゃないよな」
念のため、浴室の電気は点けたままにしておいて、祐真は再びリビングに戻った。
「…遅かったわね?」
既に洗い物を済ませたのだろう、冴花は本を読みながらソファに腰かけていた。
「ああ、悪い悪い。ちょっと強敵だった」
「あんなにがっつくからよ、もう。…お茶あるから、お腹あたためて」
テーブルには温かな湯気をたたえた湯呑が2つ置かれていた。
「おお、悪いな。ありがとう」
冴花の気遣いに感謝しながら、湯呑のお茶を口にする。
緑茶の柔らかい味わいが何とも言えない。おもわず頬をほころばせる。
テレビの方は冴花にも気にいられなかったらしく、とうとう電源が切られていた。
「なあ、明日の1限てなんだっけ?」
「時間割変更で実習になったわよ。朝早いからいやよね」
「ああ、そういえばこの前言ってたよな…やれやれ」
中途半端な長さと共に、途切れる会話。
ずずず、と茶をすする音とページをめくる音がいやに響く。
…この雰囲気が何を意図しているのかは、少なくとも心得ている。
「冴花」
「なに?」
振り向いた冴花の唇に、すばやく自分の唇を重ねる。
「んっ、ちゅっ…ふうっ……」
唇の感触を確かめてから、舌を口内に滑り込ませる。
戸惑ったのも一瞬で、冴花はすぐに祐真の舌を受け入れた。
腕をからめ、祐真を自分のもとに引き寄せる。
「んう…ちゅっ、ぴちゃ、じゅるっ…」
唾液と唾液が絡み合う淫らな音が、静まり返ったリビングに響き渡る。
今日してきたキスとは明らかに違うそれは、この先の行為を示す証となり、2人の心を淫欲のものへと駆り立てていく。
889:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:34:52.37 PZDlv+bx
「んぅ…はあっ…ふう…」
唇を離す。2人の口の周りは、すでに唾液で塗りたくられていた。
冴花の顔はすっかり上気していた。
その瞳がさらなる愛を要求しているようにしか見えず、理性を保つのが苦しい。
欲望を少しでも晴らすかのように、祐真は冴花を抱きしめ、ソファに押し倒す。
「冴花…」
官能的なうなじにあてられたかのように、舌を這わせる。
「ひっ、ひゃあん!だ、ダメ…!シャワー…あっ、浴びないと…」
冴花の必死の懇願に、少し理性が戻る。
せっかく風呂も沸かして、準備をしてくれているのだ。ここで冴花を抱いてしまうのは、彼女の一途な気持ちを無下にしてしまうような気持ちに襲われる。
「ああ…そうだな。先に、入っていいか?」
「うん。…その、ベッドで、待ってて」
上目遣いの冴花がどうしようもなく可愛くて、もう一度強く抱きしめた。
2階にある冴花の部屋は、1階同様実に整理整頓が行き届いていた。
机には参考書が何冊か積まれており、枕元には英単語の本も置かれている。
日夜勉強を欠かさず行っているのだろう、祐真にとって冴花の勤勉ぶりには頭が下がる思いである。
シャツとパンツのみという格好で女の子の部屋のベッドに座るというシチュエーションはなかなかないのかもしれない。
そんなことを自嘲気味に考えながら、愛しい人の到来をただ待つことしか今の祐真には出来なかった。
机を見渡していると、奥に写真立てがあることに気付いた。
ナマーズパークに行った時の写真か。
甲子園大会が終わって間もないころに行った、あのデートを思いだす。
890:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:36:32.45 PZDlv+bx
(そういや、冴花って実は絶叫系が怖かったんだよな。最初にジェットコースター誘った時の反応、面白かったよな)
(でも何回か乗るうちに克服しちゃって…ほんとにあいつは強い子だからなあ)
(そういや観覧車でも色々したよな…後でみっちり怒られたけど)
写真に写る、手前味噌ながら幸せそうに笑う2人の姿を見て様々な思い出が去来する。
高校生活が終わり、互いの道に進んでしまえば、しばらくは今ほど自由に会うこともできないのだろう。
だが、全く会えなくなるわけじゃない。
回数が減る分、1回1回の密度を濃くすればいいのだから。
1年2年距離が空くだけで傷が入るような関係ではないことは互いに十分分かっていると思う。
冴花に確認したわけではないが、妙な確信があった。
今まで以上に、冴花を大事に、守っていきたい。
心の中で、1つの決意が祐真の中に芽生えた。
コンコン。
しばらくして、ノックの音がする。
「どうぞー」
まるでこの部屋の主であるかのような返答をする。
クスクス、と含み笑いが聞こえながらドアが開く。
「立場がすっかり逆転しちゃってるわね」
「俺も我ながらおかしな返答をしたと思ったよ」
そうして、互いして笑う。
「……」
「な、なによ…ジロジロ見ないでよ…もう」
少し頬を赤らめる。
禊を終えたばかりの冴花は、とても艶やかで、神々しささえ感じた。
美しさを増した、まっすぐな長髪。
スタイルの良さを強調する、体を覆うバスタオル。
湯気で上気した顔。
すっと見ていると、醸し出される色香にあてられ、理性を失いそうで怖いほどだ。
「冴花、おいで」
891:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:38:08.06 PZDlv+bx
「…はい」
瞳を伏せがちに、そっと祐真の隣に腰を下ろす。
風呂上がりの爽やかな香りが鼻腔をくすぐる。
「…なんだか、あなたに抱かれるの久しぶり」
「まあ、1週間ぐらいかな。ここんとこ、予定合わなかったもんな」
「うん…ねえ?」
そう言いながら、さらに祐真に近づく冴花。
瞳に、欲情の色が宿りつつある。
「…今日は、その、一杯抱いてね。一杯、私を愛して」
「…言われなくても、そのつもりさ」
ゆっくりと、冴花を押し倒す。再び唇を奪う。
「んっ、ちゅっ、ああっ、ふうっ…」
キスをしながら、バスタオルをはぎ取る。たわわに実った乳房が祐真の前に現れる。
今すぐにでもむしゃぶりつきたくなったが、もう少しキスを続ける。
「んんっ、ちゅうっ、はあっ、ちゅう…」
そうしてしばらく口内を蹂躙した後、乳房の愛撫へと取り掛かる。
ちゅうっと音が出そうなくらいに勢いよく乳房に吸い付く。
「あっ、やぁん、いや、そんな、急に、はげしいっ、ふうん」
片方の乳房を吸いながら、もう片方の乳房は手でこねまわす。
もちろん、乳首への愛撫も忘れない。
冴花の声も徐々に大きくなる。感じてくれているのだろう。
「ああん、いやあ、はあっ、き、きもちいい、ゆうまあ」
ちゅぱちゅぱと音を立てながら乳房に吸い付く。
「…冴花のおっぱい、すごいおいしいよ」
「んぅぅ、いやん、そんなのあっ、ふうっ、くうぅん」
乳房だけではアレなので、冴花の秘部にも手を伸ばす。
茂みに覆われたそこは、すっかり潤っていた。
「冴花、すごい…。もうこんなに濡れてるよ」
「だって、ああっ、ゆうまがおっぱいばっか、ううっ、いじめるもん」
ほとんど泣き声になっている。心なしか瞳もうるんでいる。
892:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:39:27.84 PZDlv+bx
「わたしばっかされるの、いや。祐真のも…ほしい」
そういって素早く身をひるがえし、祐真の肉棒を咥える。
「あっ、冴花、くっ、いきなり、うう」
「んん、ちゅぷちゅぷ、じゅぽ、あむ、じゅる…はあ…んっ」
今までの攻めから一転、今度は祐真が快楽を一方的に享受する形になる。
愛する人の、情熱的で巧みな口淫の前に、為す術もなくただ喘ぐことしかできない。
「ううぅ、くっ、はあ、ああ…冴花…いいよ、すごい、いい」
熱にうなされたように呟く祐真。
「んんん、あむ、ちゅぽ、ふふ、そんな声、出しちゃうんだ。気持ちいい?」
「くっ…はぁ、はぁ、き、気持ちいいよ…うわぁ…」
「んぅ、あむ、じゅる…ふふ、ぴくぴくしてる…」
絶え間なく快感を送られ、抵抗しようとはするものの、同時に早く熱を吐きだしたいと本能が訴えてきた。
射精の欲求がだんだんと高まってくる。
「さ、さえ…か…はぁ、はぁ、おれ、もう…」
「んん~?出したくなっちゃった?」
あまりの快感に、途切れ途切れで声を出すのが精いっぱいになってきた。
冴花にやられっぱなしなのは癪だが…今は、この快感を一刻も早く放出したかった。
「うん…いいよ。いつでも出して。飲んであげる…」
抽迭をさらに早め、射精を促す。
絶え間ないピストン運動に、祐真はあっという間に絶頂を迎えた。
「さえか…もう、出る…あああああああっっ!!」
「んむぅぅぅ!!」
痺れるような快感が祐真の体を貫き、大量の精液を冴花の口内に送り込む。
冴花も、むせながらもこぼすことなく、愛する人の欲望の液体をゆっくりと嚥下していく。
893:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:41:31.90 PZDlv+bx
「んん、こく、こく…はぁ、すごい…一杯。こんなの、はじめて…」
「はー、はー、ふう、やばい、気持ちいい…」
まだ呼吸が荒い。それだけ強烈な快感が祐真を襲っていた。
「…そんなに気持ちよかったんだ?」
「…ああ、悔しいけど、最高だった」
「よかった。…でも、まだ終わりじゃないわよね?」
そう言って、まだ熱を帯びたままの肉棒に触れる。
「当たり前だろ…次は、俺の番だな」
「はぁん!すご、はげしぃ、ゆうまぁ!あぁ!」
「はあ、はあ、冴花!冴花ぁ!!」
再び攻守逆転である。
正常位で、ただひたすら冴花を突く。
最も単純で、最も快感が多く得られる営みである。
両手で乳房の愛撫も忘れない。
「ひぃい、そんな、おっぱい、しゃぶっちゃ、い、いやぁ」
「はあ、あぁ、冴花、気持ちよくて、ヤバいよ」
冴花の中は既に熱く濡れそぼっていて、肉棒を離さないとするかのように強烈な締めを与えてくる。
1度出したばかりなのに、射精の快感がちらついてくる。
快感に負けそうになりながらも、必死に腰を振り続ける。
「はぁ、あぁん、くう、ふぁあっ!」
声にならない声を上げ続ける冴花を見つめる。
涼やかで凛としたいつもの面影は、もうそこにはない。
汗でへばり付いた髪をかき分けながら、自分だけにしか見せない艶顔を堪能する。
「はあ、はあ、…冴花、かわいい」
そう言って、冴花のおでこに軽くキスをする。
「こ、こんなときに言うなんて…反則よ…ああぁん!」
涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら強がる冴花を抱きしめ直し、更に強い律動を送る。
「ふぅうん、だめ、そんな、激しくしたら、あたし、だめぇ!」
冴花の締めが一段と強くなる。もう少しで達するのかもしれない。
894:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:42:49.15 PZDlv+bx
冴花の締めが一段と強くなる。もう少しで達するのかもしれない。
祐真も、ラストスパートとばかりにより一層速くピストン運動を行う。
「あぁあ、ああ、ゆうま、もうダメ、あたし、ダメ、いっちゃうう」
「冴花、俺も、もう、いきそうだああ」
瞬間、冴花の中が強烈な収縮を繰り返した。
突如やってきた快感の前に、祐真はうあああああとうめき声をあげ、再び歓喜を噴出した。
結局、営みのほとぼりが冷めるころには日付が変わってしまっていた。
あれからも互いに何度か求めあい、洗い直しに浴室に行けば、そこでも求めあうことになった。
心身ともにとろけるような営みを繰り返し、2人の心は、疲労感と充足感で満ち溢れていた。
「…疲れたな」
「…ええ。でも…すごくしあわせ。あなたと、またひとつになれたから」
祐真の手を握りながら、言葉を紡ぐ冴花。
「ああ。…俺もしあわせだよ」
やさしく冴花を抱きしめる。
胸に収まる彼女の姿が愛らしくて、得も言えぬ幸福で胸が一杯になる。
「はあ…これで明日がお休みだったら言うことないのにね」
「…全くだ。よりによって1限実習か。…冴花、目ざましは任せた」
「ちょっと。丸投げはやめてよね。まあ私はご飯作るから朝早め…あっ!」
「ん?ど、どうしたんだ?」
急に素っ頓狂な声を上げる冴花に祐真も驚く。
「炊飯器のスイッチ入れたかどうかチェックしてくるわ」
言い終わらないうちに、寝巻を羽織って階段を下りてゆく。
…なにかと思ったら、炊飯器か。
多分、結果は目に見えているので言ったりはしないが。
895:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:43:50.48 PZDlv+bx
「ふう、よかった。ちゃんと入ってたわ。さすが私!」
「ああ、…お疲れさん」
笑いをこらえながら、布団を持ち上げ、冴花にスペースを提供する。
「…滑稽に見えたかもしれないけど、スイッチが入ってなければ明日の朝ごはんが提供できなかったのよ?そのところの重要性、分かってほしいわ」
どうやら冴花はご機嫌斜めらしい。…こいつに隠し事は出来ないな。
「別にご飯がなくてもおかずがあるから大丈夫だろ?」
「ダメよ。エネルギー源であるご飯なくして朝食とは言えないわ。ちなみにうちはご飯派だからパンなんて用意してません
」
頑固スキルが発動した冴花は手に負えないので、おとなしく抵抗を止めることにした。
「まあ…冴花がいてくれたら、俺の食生活は一生安泰だろうな」
炊飯器のスイッチの重要性について語れるほどなのだ。俺の見立ては間違っていないだろう。
「そうね。今のあなたの食生活も推して知るべしだろうし。…外食ばっかりしないようにね」
「はい、気を付けます…出来るだけ」
冴花が怪訝そうな顔をしたのは気付かないふりをしておこう。
天国と地獄を両方味わった高校生活。
プロに行っても、様々な困難が俺に立ちはだかるかもしれない。
でも、この3年間で得た経験と、離れていても、ずっと俺の傍にいてくれる冴花を思えばきっと乗り越えられる。
この自信も、3年間で得られた最高の宝物の一つだ。
「なあ、冴花」
「ん、なに?」
「…これからも、よろしくな」
「…ええ、こちらこそ」
そうしてキスをして、互いに笑いあう。
俺たちの人生は、まだ始まったばかりなのだ。
互いの愛を確認しながら、秋の一夜は静かにふけていった。
896:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:45:19.98 PZDlv+bx
以上です。お付き合いいただきありがとうございました。
栄養士と調理師のくだりは適当なのでご容赦願います。
…エロって難しいなぁ。
897:名無しさん@ピンキー
11/08/28 20:29:33.23 SrPcmII1
>>944
GJです!!僕も童貞だけにエロシーンは推敲に推敲を重ねないとろくなものが出来ないのでエロが難しいというのはよくわかります。良ければ次も期待していますよ!!
898:名無しさん@ピンキー
11/08/28 21:10:49.78 RP/bw6Nm
>>944
GJ!
二人の甘い関係がいいなあ
>>945
言いたいことはわかるけど、なんつう宣言してるんだw
899:名無しさん@ピンキー
11/08/28 22:05:23.79 3ns0ElpH
エロパロスレなんて基本書き手と投下を待つだけの乞食しかいないんだから
投下が無ければ過疎るのは仕方ない。
ここはマシな方だろ。やたら自治厨は多いが。
900:名無しさん@ピンキー
11/08/28 23:05:48.45 FN4mmCrh
GJ!
そろそろ次スレかな?
901:ヴォイド ◆UP8vRWRZ26
11/08/28 23:17:25.86 sEE2fFmH
誰も覚えてないでしょうがどもっす。
エロが難しいってのが現在進行形でよくわかる。
自分、いつきのエロ書いててつまずいたorz
完成はいつだ……。
息抜きにやっつけ話書いてみました。
矛盾あったらスマソ。
『友達への一歩』
よかったらご覧ください。
902:ヴォイド ◆UP8vRWRZ26
11/08/28 23:19:45.64 sEE2fFmH
「……なんだろう、これ」
七島麻美は戸惑っていた。
今日はバスケ部の練習。
今はお昼休み。
何もおかしな事などおこる要素などない。
そう決め付けたのがいけなかったのか。
(……こする、べきかなぁ)
恐る恐る、麻美は自分に判断を煽る。
目の前には、古ぼけたランプ。
何故か?
説明などできるはずもない。
なぜなら、空から猛スピードで降ってきたのだから。
ドジだドジだと言われ続けている自分だが、
空から降ってきたランプに当たって死ぬほどの
ドジでも凶運でもない事くらいはわかったが。
903:ヴォイド ◆UP8vRWRZ26
11/08/28 23:24:45.12 sEE2fFmH
「よ、よし。とりあえず調べよう」
麻美はランプにゆっくりと触れる。
「……熱くはないね」
さすがに大気圏外から降ってきたわけでもあるまいし。
「壊れてもないね」
アスファルトは砕けたにも関わらず
傷一つ無いのは確かに不自然だが。
「ランプの精は……出ないよね」
三回こする。
何も起こらない。
「…………うん、ただのランプだ。
精なんているわけないよね」
「呼んだでマジン?」
「ううん、呼んでないよ」
「そうでマジンか。私の勘違いだったでマジン」
「あはは……。で、どちらさま?」
「魔人でマジン」
「へー…………」
「そろそろツッコミがほしいでマジン」
もう頭が錯乱を通り越して安定期にすら入ってしまっている
麻美には無理な相談だった。
904:ヴォイド ◆UP8vRWRZ26
11/08/28 23:27:06.74 sEE2fFmH
「えと、ランプの魔人さん?」
「その通りでマジン」
「願いを叶える?」
「三つまででマジン」
「……私の?」
「その通りでマジン、ご主人さま。
あ、ちなみに私の姿はご主人さまにしか見えないでマジン」
「私、とんでもない物拾った!?」
今更である。
「でも何で空から……」
「私にもよくわからないでマジン。
なにせ、数ヶ月、下手すると一年以上飛んでいたでマジン」
「一年以上!?」
「私は本当はエジプトに行こうとしていたでマジン。
ただ、普通に帰るのも味気無いと思って
世界各国を軽く回ってからにしようとしたら、
海の上でやけに大きな物がブンブン動いて
それに当たって吹っ飛ばされたでマジン。
その時、ランプのオートドライブが壊れて
止まれなくなったみたいでマジンね」
「そのランプ、そんな高性能なんだ……」
「私にかかれば機能の追加などお手の物でマジン。
それで、ご主人さま?
願いはあるでマジン?」
「うーん……。
願いかー……」
905:ヴォイド ◆UP8vRWRZ26
11/08/28 23:29:14.25 sEE2fFmH
麻美は頭を抱える。
願い、などと言われても特に思い付く物が無い。
バスケ関連の願いは、スポーツをやる者としては却下。
となると……。
「一つだけ、あるんだけどいい?」
「ご主人さまは今時珍しい位謙虚でマジンねぇ……。
それで、何でマジン?」
「私ね、クラスで友達になりたい人が一人いるんだ。
私、ドジばかりで、クラスでもあきれられてるの。
私が何か起こしても、皆『また七島か』って。
でも、一人だけ私に世話を焼いてくれ続けている人が
いるんだよ、見捨てたりしないで」
「つまり、その人とちゃんと友達になりたい
という事でマジンね。
お安い御用でマジン」
「え!?
本当にできるの!?」
そう尋ねた瞬間、麻美は体が歪むような感覚に襲われる。
魔人の力、と気付くのに時間はいらなかった。
906:ヴォイド ◆UP8vRWRZ26
11/08/28 23:31:51.15 sEE2fFmH
「これでOKでマジン」
「……本当に、友達になれるかな?」
「ご主人さま次第でマジン」
「え?」
「ご主人さまが願いを叶えないと
発動する呪いをかけたんでマジン」
「何で!?」
事の理不尽さに思わず叫ぶ。
が、すぐに恐怖が怒りを上回る。
呪いってまさか……死……。
「今日中にその相手と友達になれないと、
一週間強烈なくしゃみが止まらなくなる呪いでマジン」
「バスケに響く呪いだ!」
くしゃみでシュートがぶれる!
間違いなく!
「前のご主人さまの時までは死の呪いだったマジンよ?
ただ、その時ご主人さまはある小娘と協力して
私に勝ってみせたでマジン。
人間も捨てたもんじゃないって
ちょっとだけ分かったんでマジン。
だから、もう死の呪いなんてかけないでマジン」
「うん、死なないだけマシだとは思うけど……」
「じゃあ、私はランプを修理するので、
そろそろ失礼するでマジン」
「行っちゃうの!?
ま、待ってよ魔人さーん!」
懇願虚しくランプは飛んでいった。
…………何か、シュールだ。
907:ヴォイド ◆UP8vRWRZ26
11/08/28 23:33:41.48 sEE2fFmH
「…………」
「こんな所で何をしてるんですか、麻美ちゃん」
「うわっ!?ゆらり!?
いつからいたの!?」
「今来たんですが、何かまずかったですか?」
「う、ううん。そんなことないよ」
さっきまでの様子を見られていたら
『ドジなうえ頭がお花畑な娘』
というレッテルが貼られていただろう。
「あ、そうだ。ゆらり」
「何ですか、麻美ちゃん」
「どうすれば友達になれると思う?」
「麻美ちゃんは私を友達と思っていませんか、そうですか」
「ゆらりじゃないよ!」
「まあ、私も思っていませんが」
「聞きたくなかったよその情報!
ってホント!?」
「実は私……ずっと麻美ちゃんの事……!」
「えええ!?そういう意味で!?
ゆらり、私達女の子同士―」
「冗談です」
「冗談がハードだよ!」
とりあえず、顔の赤みが引くまで三十秒弱。
908:ヴォイド ◆UP8vRWRZ26
11/08/28 23:36:04.71 sEE2fFmH
「ゆらり、私が言いたいのは
誰かと友達になりたい時はどうすればいいかなって事で……」
「そうですね。
普通に、友達になって下さい、でいいと思いますが。
麻美ちゃん、友達を作るのがそこまで苦手でしたか?」
「いや、その……。
友達になりたいのが、その……。
……こ……君……で……」
消え入るような声。
麻美の照れがありありと見てとれた。
「ようするに、男の子と友達になりたいと」
「……うん」
「頭の中がえっちぃ事でいっぱいと」
「……うん……ってそんな事私考えてないよ!」
909:ヴォイド ◆UP8vRWRZ26
11/08/28 23:38:11.28 sEE2fFmH
「まあ、相手が誰でも一緒ですね。
友達になってほしいとストレートに言うべきです」
「うう……。大丈夫かなぁ……」
少し不安で涙が出てくる。
呪いはもちろんだが、友達になりたいと思っていたのは
かなり前からの事だ。
もし拒絶されたら?
怖い。
でも急がなくてはならないと、足だけはせかせか進む。
自信のなさそうな麻美の隣、ゆらりはぽつりと呟く。
「相手は好きで世話を焼いてるようですし、
心配なんてしなくても喜んで友達になってくれるでしょうが」
次の日。
晴れ晴れとした表情でシュートを決める
麻美の姿があった。
「ありがとう、魔人さん……。
勇気をくれて」
910:ヴォイド ◆UP8vRWRZ26
11/08/28 23:42:14.50 sEE2fFmH
終わりです。
うん、やっつけだ!
魔人だったか魔神だったかも覚えてやせん。
さて、いつきのエロを何とか頑張ってみます。
911:名無しさん@ピンキー
11/08/29 00:23:12.36 K9dHXz4+
それくらい調べろよ
912:名無しさん@ピンキー
11/08/29 00:24:39.12 1AArKcgD
GJ
913:名無しさん@ピンキー
11/08/29 01:45:22.48 WFDsLdgy
どうも、アンヌの人です。以前言っていた陵辱ものが幾度とない挫折の末に出来上がったので投下します。
注意…本作品は陵辱、及びのりかの要素を含んでいます。それらが苦手な方は本作品をお読みにならないことを強くお薦め致します!!
914:名無しさん@ピンキー
11/08/29 01:46:07.62 WFDsLdgy
新学期が始まって早一ヶ月、私を蝕んでいた病魔はすっかり消えてなくなり、私は晴れて「普通の女の子」になることができた。
これもみんな私の最愛の彼氏、小波太一のおかげだ。彼は私の危篤というとんでもない状況を乗り越え、甲子園優勝を果たした学校中のヒーローだ。今日、太一君は掃除当番で少し遅れるので私は校門の前で太一君を待っている。
「ふふーん、あなたが進藤明日香ですか?」
ふと、女の人が私に話しかけてきた。その女の人は私の事を聞いてきた。私はこの女の人の事を知らない。なのに何故…?だけど、聞かれた事にはちゃんと答えなくてはいけない。
「進藤明日香は私ですけど、何のごよ…うっ!?」
そう言いかけたところで私のお腹を激痛が襲った。気が付くと私のお腹に女の人の拳がめり込んでいた。何が何だかわからないまま、私の意識は遠のいていった…
暫くして、私は意識を取り戻した。ここはどこだろう?そして両手を縛られて柱に磔にされているのは何故だろう?そんなことを考えているとあの女の人がやって来た。「ふふーん、進藤明日香、私はあなたをずっと捜していたのです」
その女の人は私に近づくなりそう言い出した。
「あの…何故、私を捜していたんですか?」
そう、私はこの女の人を知らないし、こんな目に遭わされている理由だって見当が付かない。
「ふふーん、しらを切るですか?」
すると、女の人は数枚の写真を取り出す。そのいずれにも、太一君と一緒の私が写っていた。
「確かにこれは私ですが、これが…どうかしたんですか?」
そう、私と太一君は恋人同士。そして婚約までしたのだから、デートをしたって何らおかしくはない。
「ふふーん、許さないです。私から小波君を奪うなんて万死に値するです」
「なっ…何を言っているんですか!?太一君は私と付き合っているの…」
「黙るです!!」
「きゃああああ!!」
突然女の人が私の服を破いた。私の肌と下着が露わになる。
「ふふーん、これであなたはここから出られないです。ですが、あなたが小波君と別れるなら替えの服を用意するです」
滅茶苦茶よ。こんな脅迫まがいの事…それに太一君を心から愛しているのは私だって同じなんだから…私は首を横に振った。
「ふふーん、だったらもっと痛めつけるです」
915:名無しさん@ピンキー
11/08/29 01:47:58.16 WFDsLdgy
そう言って女の人は私のスカートも破いた。
「ーーーーーー!?」
私は声にならない悲鳴を上げる。今の私は悲惨な格好をしていた。他でもないこの女の人の手によって。
「ふふーん、やめてほしければ小波君と別れるです。嫌だというなら今以上の地獄を見せるです」
「それでも嫌です!!太一君と別れろだなんて…!!」
私がそう言い放った途端、女の人は私のパンツまで破った。太一君にさえ見せたことのない私の秘部が露わになる。
「ふふーん、この程度じゃ屈しないですか。ですが何度でも言うです。進藤明日香、小波君と別れるです。さもなくば…」
そう言って女の人はポケットをまさぐり、なにか棒のような物を取り出した。
「このバイブがお前を犯すです」
「…!?」
つまりは女の人が手に持っているバイブで私の秘部を貫くと言うことを意味していた。それを聞いて私は背筋を凍らせた。だけど屈する訳にはいかない。
「…嫌です。太一君は…私の彼氏で…婚約者なんですから…」
私が言い終わった瞬間だった。女の人は躊躇わずにバイブを私の秘部にあてがい、強引に挿入した。
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っっっ!!」
私の全身に激痛が走る。その痛みに思わず大声をだしてしまった。
「ふふーん、自業自得です。小波君と別れればこんな事にはならなかったのです」
私の秘部からは鮮血が流れ出ている。今の私は激痛のあまり意味のある言葉を発する事が出来なくなっていた。
「ふふーん、これで小波君と別れる気になったですか?」
しかし女の人の声を聞く余裕はかろうじてあった私は首を横に振った。その直後、女の人は私を貫いているバイブを上下に動かし始めた。痛みが全身に広まっていく。
「うっ…がは…っ、んぁ…っ…」
痛みのあまり呼吸もままならず、そのせいでかなり息苦しい。
「ふふーん、小波君と別れるなら解放するです。別れるですか?」
視界もぼやけてきた時にまた女の人の言葉が聞こえた。私の答えは当然ノー。だから首を横に振る。
「ふふーん、欲張りで自分勝手な女です。こうなったらこれを使うです」
欲張りで自分勝手なのはあなたでしょう…そう言いたかったけど痛みと息苦しさのせいで声が出ない。
その時、私の上半身に何かで叩かれたような痛みが走った。痛みで一瞬視界がはっきりとする。その時、女の人が鞭を手に持っているのが見えた。今のはそれで叩かれた痛みだと容易に想像できた。
916:名無しさん@ピンキー
11/08/29 01:52:40.11 WFDsLdgy
女の人は更に鞭で私の体を叩く。全身が燃えるように痛い。
「ふふーん、これだけされて痛くないはずはないです。やめて欲しければ小波君と別れるです。さあ、さあ!!」
そう言いながらも女の人は鞭で私の体を叩き続ける。私は全身を襲う激痛に耐えながら抵抗を続けた。その時、鞭を下から上に振り上げた際に私を貫いているバイブに当たった。バイブは私の最も深いところに到達し、更なる激痛に襲われた。
「ふふーん、馬鹿な女です。自分から傷つくように行動するなんて馬鹿としか言いようがないです」
もう何とでも言えばいい…全身を蝕む苦痛のせいで私はそう考えるようになってしまっていた。いっそのこと…首を縦に振ってしまおうか…そうすれば助かるんだから…その時の私は完全にまどろみの中にいた。
ふと、そのまどろみの中にある場面が映し出された。そこはどこかの教会。まわりには9人いる太一君のチームメイトやようこ先生がいて、教会の外にいた。
教会の入り口の扉が開かれる。そこには新郎の格好をした太一君と…花嫁の姿をした…私を虐げる女の人の姿があった。私ではなく。そして太一君が呟く。
「俺は、幸せなんだよな、多分、幸せなんだよな、きっと、幸せなんだよな…」
太一君は、そう言いながらとても悲しい表情をしていた。そう、首を縦に振ってしまえばこの映像が現実になってしまう。そんなの…そんなの嫌っ!!私は覚醒し、目を見開いた。そして全身の痛みをはねのけて…
「太一君と別れるなんて絶対に嫌。たとえここで殺されたって、渡しはしないわ」
全身の力を振り絞って言い放った。ここまで言えばこの人もきっと諦める。束の間、私はそう期待した。だけど、女の人のとった行動は…
「ふふーん、だったら死ぬです」
女の人は鞄から何かを取り出した。よく見るとそれは…包丁だった。つまり、女の人は私を刺すつもりという事。
ああ…私、ここで死ぬんだ。もっとずっと先のことだと思っていたけど…だけど後悔はない。最後まで負けなかったんだから…そして自分の最期を迎えるべく、私は目をそっと閉じた。
太一君…大好きだよ。
「やめろーーーーー!!」
突然叫び声が聞こえた。聞き間違えようのない、太一君の声だった。私は期待を躍らせて目を開くとその瞬間女の人が突き飛ばされていた。突き飛ばしたのは他でもない、私の憧れの人。太一君っ…!!
「ふふーん、な、何事です!?」
917:名無しさん@ピンキー
11/08/29 01:54:19.39 WFDsLdgy
そして間髪を入れずに三人組がやって来て女の人を取り押さえた。それは太一君のチームメイトで三つ子の荒井君だった。「むーん!!姉さん何やってるんだなー!?」
「むーん!!やって良い事と悪い事があるんだなー!!」
「むーん!!姉さんは僕らに任せて、キャプテンは進藤さんを助けるんだなー!!」
太一君は「わかった!!」と短く返事をすると私を縛る両手に手をかけた。
「明日香、明日香っ!!」
太一君は私の両手をほどくと力いっぱい私を抱きしめた。外気に晒されて冷たくなっていた私の肌には、太一君がとても暖かく感じられた。
「明日香…ごめんよ…こんなになるまで助けられなくて…」
太一君は私を抱きしめながら、嗚咽を漏らしていた。私は太一君を慰めるように太一君の耳元で囁いた。
「だけど、助けてくれた…ありがとう、太一君…」
それを聞いてか、太一君は私を抱きしめる力を強くし、大粒の涙を流した。
「ふふーん…もう小波君の心の中に私はいないのですね…」
ふと、女の人がそう呟いた。
「むーん、当たり前なんだなぁー」
「むーん、多分初めからいなかったんだなぁー」
「むーん、姉さんは一生独身が相応しいんだなぁー」
すぐさま荒井君達がそんな事を言った。それを聞いた女の人はその場で泣き崩れた。
こうして、私を襲った悲劇はハッピーエンドで終わりを告げた。あの後、私が太一君と改めて太一君とエッチな事をしたのは内緒だよ。
918:名無しさん@ピンキー
11/08/29 01:56:23.35 WFDsLdgy
終わりです、いかがだったでしょうか?
今考えてみればエロシーンが極端に少なかったうえにかなりGDGDだったような…今回の反省として今後陵辱は絶対に書かないことにします。絶対に。
919:名無しさん@ピンキー
11/08/29 02:41:46.32 22VnO7rH
この荒井三兄弟だったら、キムチ入れられてパーツ壊された恨みを忘れられそうだわ……
920:名無しさん@ピンキー
11/08/29 02:47:13.21 U9FwaEJW
乙
エロは控え目でも面白い話だった
921:名無しさん@ピンキー
11/08/29 02:55:56.84 1AArKcgD
乙
荒井3兄弟が良い奴すぐる
新スレ立つまでちょっと止めた方が良いんじゃないかと
922:名無しさん@ピンキー
11/08/29 07:55:22.80 eeqS8U0o
チームメイト評価って大事だね……
923:名無しさん@ピンキー
11/08/29 18:51:23.87 fM58aNBR
荒井兄弟のキャラが崩壊気味なのが気になったけど
GJ
924:名無しさん@ピンキー
11/08/29 22:55:55.94 Ho+VUDJe
誰か新スレ建てれる人いる?
925:名無しさん@ピンキー
11/08/29 22:56:47.30 lCk1gNjb
ちょっと試してくる
926:名無しさん@ピンキー
11/08/29 22:59:40.35 lCk1gNjb
立った、けどスレタイミスったああああああああああああああああああorz
本当にごめんなさい
パワポケでエロパロ22
スレリンク(eroparo板)
927:名無しさん@ピンキー
11/08/29 23:01:21.86 1AArKcgD
>>974
ドンマイ
928:名無しさん@ピンキー
11/08/30 02:35:55.43 BtbfI5UU
>>974
乙
じゃあ埋めていこうか
929:名無しさん@ピンキー
11/08/30 21:43:39.58 v2In2b1U
埋め木寮長
930:名無しさん@ピンキー
11/08/30 23:01:04.58 UbZxZ+k+
埋め
931:名無しさん@ピンキー
11/08/31 01:10:46.36 oLW9H3Oj
埋まるよ
932:名無しさん@ピンキー
11/08/31 03:57:33.34 ACkyQqIt
さっさとうめよーぜ
色々目ざわりなこともあったから気分一新できてたすかるぜ
933:名無しさん@ピンキー
11/08/31 13:08:53.08 u/cWgPk/
梅
934:名無しさん@ピンキー
11/08/31 17:02:18.48 Y9bCzlBj
産め
935:名無しさん@ピンキー
11/08/31 17:30:25.77 YVpUwwJP
ユニヴァァァァァス!
936:名無しさん@ピンキー
11/08/31 23:03:52.00 6ZsznCLd
埋め
937:名無しさん@ピンキー
11/08/31 23:04:58.79 tXQADTaL
埋め
938:名無しさん@ピンキー
11/09/01 01:24:57.73 h9kc6cbc
リコ「埋めようか?(キュピーン」
939:名無しさん@ピンキー
11/09/01 02:01:08.74 Qnr9szs0
埋っめ
940:名無しさん@ピンキー
11/09/01 02:15:35.49 iE4hGGlc
埋め
941:名無しさん@ピンキー
11/09/01 03:04:08.00 38QADMvW
埋め代わりに適当な小ネタ
「見て見て小波君!」
背後から掛けられた声に振り向くと、そこにはいつもの制服の上に白衣を纏った麻美が立っていた。
「……どうしたんだ、それ?」
「保健室の人から借りてきたんだよ!」
麻美は元気いっぱいに答える。
「いや、白衣を着てる理由」
「もちろん将来に向けての予行練習だよ!」
うん、意味が分からない。何がもちろんだ。
「それより、どう? 似合う?」
そう言って、麻美はくるくるとその場で回ってみせる。
その動きに合わせて、白衣とスカートの裾がひらりと舞い上がる。
制服on白衣は結構マニアックな組み合わせであると思われるが、うむ、なるほど悪くない。
白衣の知的なイメージと、ドジな麻美のギャップもあり、中々光るものがある。
正直、可愛らしいと言えるだろう。
だが、素直に似合うと言うのもシャクなので、
「薬品とかを爆発させそう」
「なにその感想! 何か失礼だよ!」
俺の答えに麻美がプリプリと怒る。
「二人とも、何をしてるんですか?」
そんな風に二人で騒いでいる所に、ゆらりが入ってくる。
「あ、ゆらり! 見て! 白衣!」
麻美は、裾を引っ張ってみせて、ゆらりへと白衣をアピールする。
「……コスプレですか?」
ゆらりの冷静な反応。
「違うよ! コスプレじゃないよ! ……あれ、でも、コスプレって言えばコスプレなのかな?」
こっちに視線を送られても、そんな疑問、俺には答えようが無い。
「そんなことより! ゆらり、どう、似合ってる?」
麻美は、俺にしたものと同じ質問を今度はゆらりにぶつける。
「うーん、そうですね……」
その問いに、ゆらりはしばしの熟思を経て、
「実験とかで爆発しそうですね」
その日、一日中麻美は口を聞いてくれなかった。
942:名無しさん@ピンキー
11/09/01 05:15:58.25 Qnr9szs0
>>989
乙
何となく過去スレ巡ってたら保管されてない朱里の作品が見つかったんだけど
これって保管庫に載せるべきかなあ
943:名無しさん@ピンキー
11/09/01 19:48:59.42 TFziil8Z
梅
944:名無しさん@ピンキー
11/09/01 23:57:15.78 KWt/2Ohz
埋め
945:名無しさん@ピンキー
11/09/02 00:48:15.82 7/VfA1kt
うめ
946: 忍法帖【Lv=2,xxxP】
11/09/02 00:54:37.48 grv+AIZw
埋め
947:名無しさん@ピンキー
11/09/02 00:57:56.64 Wbs+tswU
埋め
948:名無しさん@ピンキー
11/09/02 00:58:22.12 Wbs+tswU
埋め
949:名無しさん@ピンキー
11/09/02 00:58:56.19 Wbs+tswU
梅
950:名無しさん@ピンキー
11/09/02 00:59:06.65 Wbs+tswU
うめ
951:名無しさん@ピンキー
11/09/02 00:59:09.99 7/VfA1kt
産め
952:名無しさん@ピンキー
11/09/02 00:59:29.87 Wbs+tswU
うめ
953:1001
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