パワポケでエロパロ22at EROPARO
パワポケでエロパロ22 - 暇つぶし2ch850:名無しさん@ピンキー
11/08/24 01:13:00.28 Hx5Aj8Sn
ごめんなさい、よりによって一番大事な部分を…>>895>>896の間に以下の文章を入れて下さい…


奈津姫さんのその言葉を合図に、俺は奈津姫さんの中へ侵入を開始する。
「あぁんっ!!くっ、九郎さぁ…ん!!」
挿入れた途端、奈津姫さんの体がビクンと跳ねた。そして奈津姫さんの中が俺のモノをくすぐるように絡み付いてくる。
「奈津姫さん、奈津姫さんっ…!!」
気持ちよすぎてこれしか言えない。俺はオスとしての本能のままに腰を振っていた。俺が一往復するごとに奈津姫さんが可愛い声をあげる。その時、突然奈津姫さんの中が俺のモノを強烈に締め付け始めた。
「九郎さん…私っ…限界ですっ…!!」
奈津姫さんがそんなことを言い出す。
「あっ…奈津姫さん!!そんなに締め付けたら…!!」
奈津姫さんの限界に伴い、俺の限界も急激に近付く。抜かなければ中に出してしまう…!!そう思って俺は腰を引こうとする。しかし…
「あっ、嫌ぁ、抜かないで下さい!!」
奈津姫さんがそう言って足を俺の腰の所でガッチリと組んでしまって離れられない。
「奈津姫さん!!俺、もう射精しちゃいますよ!!」
「はい…!!全部中にっ…!!来て…っあああっ!!」
「っ…で、でる…くぅぅっ!!」
俺と奈津姫さんが同時に叫ぶ。そして俺のモノから精液がものすごい勢いで放出されていく。

851:名無しさん@ピンキー
11/08/24 03:16:19.43 a0i7fbL5
乙乙っす
速筆でうらやましいね

852:名無しさん@ピンキー
11/08/24 23:59:34.43 PC3W8k4l
GJ

853:名無しさん@ピンキー
11/08/25 01:08:45.24 Y1v9cYu5
>>899 >>900
ありがとうございます。しかし急に勢いが落ちたような…僕が肝心のエロシーンを投下し忘れたのが原因か…?
今大学が夏休みで時間が結構あるんですよね。それに若さゆえの劣情に振り回されてこんな事に…
現在、以前言った陵辱ものに着手しています。あいつのせいで書いてる自分まで怖くなってくる…

854:名無しさん@ピンキー
11/08/25 01:59:12.37 Am2cpgZ2
>>901
あんまり感想コメに返さん方がいいよ、全部に返してたらキリがないし
淡々と投下すればいいっすよ

この書き込みにも返さなくていいっす

855:名無しさん@ピンキー
11/08/25 11:31:36.31 bXtF8neT
自治厨きめえ

856:名無しさん@ピンキー
11/08/25 11:55:20.03 H/GjoyNu
まあ、それで荒れたこともあったしねえ
別に気にしなくても良いとも思うけど
>>897GJ

ネタ発掘も兼ねてなんか話そうぜ

857:名無しさん@ピンキー
11/08/25 20:29:12.58 Y1v9cYu5
それじゃあ、主人公と3Pに持ち込めそうな女の子コンビについてとかどうでしょう?

858:名無しさん@ピンキー
11/08/25 21:09:23.38 Am2cpgZ2
>>905
なお・さら、麻美・ゆらり、維織・准

・・・あれー? 見事に博多一色になってしまった
あと11裏には無限の可能性を感じるね

859:名無しさん@ピンキー
11/08/25 22:05:23.87 6pI9ECi2
13より、冴花のss(エロなし、続編で入れたいと思います)を上梓します。
至らぬところも多いですが、見て頂ければ幸いです。

人は見た目で9割決まるとか、第一印象というのをとかく重視するふしがある。
たしかに見てくれは大事だ。最低限の人となりはやっぱり外にも現われてしまうから。

でも、その人のことを、本当に知ろうと思うのなら。
深く、深く、理解したいと願うのなら。

それだけで決めつけてはいけないのだろう。

残った1割に、すてきな「あなた」が隠れているかもしれないから。

Impression


「ねえ、わたしの第一印象ってどうだった?」

 2人してカフェでゆっくりしている時、冴花が急に問いかけてきた。
 祐真としては即答してやっても良かったのだが、念のため回答の趣旨を確認する。
「何言われても怒らないか?なら言うけど」
「大丈夫、ぶつことはあっても怒ったりはしないわ」
「…せめて逆にしてくれよ」
 にこにことした冴花の表情を見て、ああこれは楽しんでいるな、と抵抗することの意味のなさを悟った祐真は思いついたことをありのままに吐露した。
「普通に感じ悪い奴だったな。張り子の虎だとか通行人Aだとかひどい言われようだったし…まあ、俺の態度にも問題はあったけど」

 

860:名無しさん@ピンキー
11/08/25 22:07:21.67 5RcI26ya
アカネ、リンもいけそうな気がしないでもない
11裏の主人公はスキルが愛のリコユイはいわずもがな、イベントでフッキーエリるりかからも明らかに好意を寄せられてるし

861:名無しさん@ピンキー
11/08/25 22:12:00.45 6pI9ECi2
 頼んだコーヒーをすすりながら尋ねる祐真。

「そうねえ、エリート精神丸出しの嫌味な奴だったわ。混黒の人はみんなそうだけど。前いた人みたいにどうせすぐに辟易しちゃって辞めるんだろうな、て思ってた」
「…これはまた、ひどい言われようだな」
予想していたことは大方言われたが、冴花の辛辣な言葉に思わず苦笑いしてしまう。しかも、当たっているので反論もできないからお手上げだ。

「…まあ、実際は違ったけどね。あきらめずにみんなを引っ張ってくれたし。…朝早くに、1人でグラウンドの整備もしてたのはちょっと驚いたけど」
 自分の紅茶をすすりながら視線をそらしがちに言う。すっかり気心の知れた関係とは言え、面と向かって相手を称賛するのはやはり恥ずかしい。
 頬は赤くなっていないだろうか。
「ああ、見られてたのか。なんか恥ずかしいな」
「…でも、高校に入るまで挫折を経験してこなかった俺にとっては、これは神様がくれた試練なんだ、て思えた。だから、頑張れた。乗り越えられない試練はなんとやら、てな」
「…相変わらずすごい精神ね。あれだけ真逆の環境にたたき落とされたら私は正直カムバックできるかわからないわ」
「なんだよ、冴花らしくない。…でも、転校してすぐは、正直かなり追いつめられてた。お前の言うとおり、カムバックなんて若干諦めていたところも、あったかもな」
 




862:名無しさん@ピンキー
11/08/25 22:14:00.97 6pI9ECi2
 まだ温かさを湛えたコーヒーを口に含み、窓を見ながら祐真は息をつく。
 時折見せる物憂げな表情も好きよ、なんて言ってあげたら彼は喜ぶのだろうか。
 そんな冴花の顔を見据えて、祐真は言葉を紡ぐ。

「冴花が、転校してきてすぐのころから励ましてくれたから、俺はカムバックできたんだぞ…本当に、支えになった」

「…あ……う、うん。そ、それは、どうも」
 ああ、これは顔真っ赤になったな、とかもうちょっと気の利いた事言ってやれないのか自分は、とか色々なことがごちゃ混ぜになりながら冴花はしどろもどろに返答する。
 ―あなたは、そうやってこっぱずかしいことを、面と向かって言ってくるからほんとに困るわ―
 そうやって心の中で悪態をつきながらも、十分すぎるほど幸せな気持ちに浸っている自分もいるわけで。
「…口も悪くて、きついとこもあるけど、ほんとはすごく優しくて、マネージャーの仕事もテキパキこなしてくれるしっかり者で…そうやってお前のいいところが見えはじめてきたころかな、惚れたの」
「ほ、惚れたって……またあなたは、そういうことを…」
 やばい、なんか今日の祐真は糖分高めだ。幸せすぎて…にやけそうだ。
 でも、受け身なままでは納得がいかない。反撃せねば。


863:名無しさん@ピンキー
11/08/25 22:37:39.48 6pI9ECi2
 おほん、とそれとらしく息をついて冴花も口を開く。
「あ、あなただって…ほぼゼロからスタートした野球部のみんなをあれだけひっぱっていってた姿は…素敵だったし、夜遅くなっても、私の仕事につきあってくれたのは、すごくうれしかった。気が付いたら、一目ぼれとかそんなやわなものじゃなくて、本気に好きになってた」
 言い終わって、顔を覆いたくなるくらいの羞恥心が冴花を襲った。
 しかし…悪くはなかった。むしろ、なんだか心地よい気持ちが去来した。
 予算の運営について、2人で夜遅くまで話し合ったり、2人きりで帰路を共にしたり。
 ごく当たり前のことも、祐真がいるだけで、冴花にとってそれは色鮮やかな思い出になる。
「はは…なんか、改まって言われると、その、恥ずかしいな」
 照れくさそうに、祐真は笑う。
「…あなたはそれを結構な頻度で私にかましてくるのよ。…すごい、嬉しいけど、その、ほどほどにね」
 ああ、これでは自重しろと言わんばかりではないか。ほんとは、もっと言ってくれてもいいのに。
「まあ、人前では自重するよ。…でも、1つだけ、付け足していいか?言い忘れてたことを思いだした」
「…別に、いいけど」

「あの時、告白してくれてほんとにありがとな。うれしかった。あれから結構経つけど、俺は冴花が大好きだから」



864:名無しさん@ピンキー
11/08/25 22:40:06.92 6pI9ECi2
 …これだから、あなたにはかなわないわ。
 すこしバカなとこもあるけど、どこまでもまっすぐで、自分を引っ張ってくれる祐真が、私はどうしようもないくらいに好きなのだから。

「…ねえ?」
「あ…な、なんでしょうか」
 (わざとではあるが)鋭い目つきをしたからだろう、祐真が若干おびえたようなそぶりを見せた。
 調子に乗って言いすぎたかな、とでも考えているのかもしれない。
 少し挙動不審な祐真に、微笑みをたたえながら冴花は言ってやった。
「私ね、自分で言うのもなんだけれど、一度熱が入るとなかなか冷めないたちなのよね」
「…それは、これまでのつきあいで重々認識しております」
 気がつけば敬語口調になっている彼に愛しさを感じてしまう。
「…私は執念深いわよ。少なくともそこらへんの女よりは」
 ちょっと遠回しな言い方になってしまった。
 私は、祐真にお熱なわけで。
 …それは、数ヶ月とか数年ぐらいで終わってしまう間柄を望まないほどで。
 ……いつまでも、あなたの傍にいて、これまでのように、あなたを支えたい、とつよくつよく、願っているわけで。
 ………多分、あなたも、私と同じことを考えてくれているとは思うけれど。
 …………


865:名無しさん@ピンキー
11/08/25 22:43:42.59 6pI9ECi2
「なあ、冴花。その、プロ野球選手の奥さんっていうのは、夫がいないことが多いから、1人で切り盛り出来て、肝っ玉が据わっている人がいいらしいぞ」
 漂った沈黙を打ち払うように、祐真が言葉を紡ぐ。
 顔は、心なしか赤い。
「冴花のご飯はすごく上手いし、家事もいけるし、目つきもあれだから、泥棒なんか来たって逃げちゃうだろうな。あ、最後のはウソだから」
「…」
 渾身のボケをスルーされ、さらに焦る祐真。
「ええと、だからその…今すぐは無理かもしれないけど、いつか、言うから、絶対」
「…何を言ってくれるの?分からないわ」
 瞳は熱くなってきている。でも、祐真なら大丈夫。ごつごつしているけど、とても暖かいその胸で、私をまるごと包み込んでくれるから。
 この確信犯め、なんて恨み事は聞こえない。
 向こうの気持ちは十分に伝わっている。それでも彼をいじめたくなるのは
「ええとだな…その、綺麗な指輪を渡して、結婚してください、っていや台詞はもうちょっと凝ったのがいいかな…」
 
 いいよどむ祐真の唇に、冴花の唇が重ねられる。
 愛する人としか味わえない、刹那の幸福。

  


866:名無しさん@ピンキー
11/08/25 22:46:33.32 6pI9ECi2
「大好き」
 お前店の中だぞ、とか言って慌てふためく最愛の人に、冴花はもう一度口封じのキスをした。
 
 
 カフェを出ると、すっかり日は暮れていた。
 冴花はカフェでの一件にいたくご満悦なようで、腕に抱きつき、寄り添うようにして歩いている。2人の距離も、心なしかカフェの前より縮まっている気がする。
 …第一印象の話から展開して、まさかプロポーズまがいのことをするとは思わなかったな。
 とは思いながらも、冴花が自分と同じ気持ちを抱いていたことに幸せを感じたのは祐真も然りである。
「ビックリした?」
 冴花が悪戯っぽい笑みを浮かべながら聞いてくる。先ほどの一連の確認作業を聞いているのだろう。
「…お前と別れる気なんかさらさらないのは、分かってるだろ」
「うん。…でも、言ってほしかった。その、あなたの口から」
 最近の冴花は、臆面もなく甘えてくるからドキドキが止まらない。
 お前だって十分にかましてくるじゃないか、とはさすがに言えないが。
「…次言う時は、もっと、かっこいい言葉にしとくから」
「…ふふ。期待してるわ、あなた」
「あなた、ってなぁ…」
 たじろぐ祐真を見て、微笑む祐真。
 結婚したら、絶対尻に敷かれるんだろうな…まあ、それもありか。
 


867:名無しさん@ピンキー
11/08/25 22:49:24.10 6pI9ECi2
「なあ、冴花。今日、泊まってもいいか?」
 高校生のカップルとしてはなかなか爆弾発言かもしれないが、冴花は訳あって今は1人暮らしをしている。
 これまでにも何度か泊ったことはあるが、せっかくお互いがすべきことがわかったのだからさっそく行動に移したわけだ。
 …まあ、当然それだけではないけど。
「…そうね。2人の今後についてもじっくり詰める必要があるし」
これは長くなりそうだな、と1人ごちる祐真。
(まあ、それを望んで聞いたけれど)
「夜通し、じっくり、話し合いましょ?」
冴花の瞳が、妖艶な色を帯びている。こうなった時の冴花はなかなかに厄介だ。
…負けたことは一度もないが。
「そんなにハードル上げて大丈夫か?…ほんとに寝かさないぞ」
「ふふ、望むところよ。…あ、でも、その、話し合いもちゃんとしましょうね?」
ああもう、いちいち可愛いなあ。
キスしたくなる衝動に駆られたが、その後が悲惨なのは目に見えているのでこらえる。
「当たり前だろ。…2人のこれからを決める大事な話し合いなんだから、たっぷり時間をかけて、お互い納得いく答えを探そうな」
 そう言って、占領されていない方の手で冴花の髪をなでる。
 キューティクルの整ったその髪からは爽やかなシャンプーの匂いが漂う。


868:名無しさん@ピンキー
11/08/25 22:52:15.22 6pI9ECi2
「…うん」
 冴花のほうも、くすぐったそうに目を細めながら、絡める腕に自然と力がこもる。
 言葉少なではあるが、それだけで冴花の気持ちは伝わった。
 その気持ちに応えたくて、祐真は冴花の両肩をつかんだ。
 暗くなったとはいえ、まだ商店街の通りを歩いているので、まばらながらも人影はある。
 祐真の行為の意図を読み取った冴花はどこか期待しているような上目づかいとともに言葉を紡ぐ。
「…見られるわよ?」
「前も言ったろ?誰かに見られてる方が燃えてくるって」
「……バカ」
 憎まれごとを言いながらもそっと瞳を閉じる冴花を、そのまま包み込むようにして祐真は唇を重ねた。
 
 ―ひとまず、誓いのキスの予行演習ということで。
 ―本番では、環境諸々の質の向上を予め希望しとくわ。

 互いにじゃれあいながらも、重ねた唇は互いの愛の深さを代弁するかのように、とても暖かく、甘かった。

  


869:名無しさん@ピンキー
11/08/25 22:54:23.13 6pI9ECi2
以上です。お付き合いいただきありがとうございました。

追記ですが、祐真は13主の名前です。

870:名無しさん@ピンキー
11/08/25 22:56:25.79 mDBi4vTf
リアルタイムGJ!

冴花かわいいwww

871:名無しさん@ピンキー
11/08/25 23:25:10.93 Y1v9cYu5
>>917
GJでした!続き期待ですな(エロシーン的な意味で)是非とも書いていただけると嬉しいです。主に下半身が。

872:名無しさん@ピンキー
11/08/25 23:38:53.36 H/GjoyNu
GJ
冴花かわいすぎでヤバイ

873:名無しさん@ピンキー
11/08/26 00:43:50.55 mAbbsYEW
これは甘い。
人前でまったくオマエラ…。

主人公はUMAだったのか。

874:名無しさん@ピンキー
11/08/26 06:19:57.44 0BzybCqx
流石見られてるほうが燃える変態ですね人前でもこの糖分w
後半に期待せざるを得ない

875:名無しさん@ピンキー
11/08/26 12:50:30.02 LZbOqvY7
グフフ、いやらしいですなオマエら!

876:名無しさん@ピンキー
11/08/27 15:15:32.82 CKTURj1j
急に書き込みが無くなるなあ
人がいるのかいないのかわからない

877:名無しさん@ピンキー
11/08/28 00:17:57.35 rJhrR7b+
人はいるんだろうけどネタがない

878:名無しさん@ピンキー
11/08/28 03:22:28.43 VnISEHQ6
武美や友子を鎖や手錠で拘束して思う存分犯したい

879:名無しさん@ピンキー
11/08/28 16:56:29.34 vAX90Atb
そろそろ1000に達するからみんな慎重になってるんじゃね

880:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:17:25.15 PZDlv+bx
先日投下した冴花ss: impression  の続編を投下したいと思います。
gdgdなうえ、エロも初めてなので先細り感が否めませんが…お付き合いください。

881:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:20:44.47 PZDlv+bx

「お邪魔します」
「はい、どうぞどうぞ」

結局、冴花の家に着いたころには6時を回っていた。
あいさつもそこそこに靴を脱ぎ、冴花の家に上がる。
「さてと…どうする?晩ご飯は、ちょっと早いかもね」
「そうだな。…さっそくだけど、今後について話し合うか?」
「そうね、わかった。寒かったし、なにか温かいもの用意するわ」
「ああ、助かる」
 冴花の気遣いに感謝しながら、リビングへ向かう祐真。
「あ、ちょっと。…手洗いうがいしてよね」
「…はーい」
 

 リビングのソファに促され、少し待っていると冴花が2つのマグカップを携えてこちらに来た。
 祐真の隣に座り、マグカップを手渡す。
「はい、どうぞ」
「ん、サンキュ」
 ココアの、甘く優しい香りが鼻腔をくすぐる。さっそく口に含み、その温かさを体全体で感じる。
「はあ…あったかい。おいしいよ、冴花」
「ふふ、ココアぐらいでそんなに感動しないでよ。晩ご飯食べたら卒倒するわよ」
「卒倒する晩ご飯か…ぜひ食べてみたいな」
「なにそれ、私の料理を見くびってるの?」
 とりとめもない話でじゃれあう2人。


882:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:22:56.89 PZDlv+bx
「さてと、そろそろ本題に入りましょうか」
「…そうだな」
 目の前のテーブルにマグカップを置き、ふうとため息をつく冴花。
 その神妙な面持ちに、祐真も気を引き締める。
「とりあえず、俺は来年からプロに行くわけだけど…冴花は大学にいくんだよな?」
「ええ。…管理栄養士の資格がほしいから、それが専門的に学べる短大に行こうと考えてる」
「栄養士か…まあ、お前らしいな」
 野球部の合宿でも率先して全員分の食事を用意したり、自分の食生活も色々と心を砕いてくれていたことを思い出す。冴花らしい選択肢だな、と祐真は思った。
「もともと食物に含まれる栄養素に興味があって、開拓に来る前から栄養士は考えていたの。ゆくゆくは学校勤めとか、あとあなたみたいなアスリート専属のアドバイザーとかも考えていたわ」
「すごい綿密に考えていたんだな…。でも、俺もプロに行ってからは今まで以上にサプリメントとかプロテインには気を使うことにはなるだろうから、アドバイザーに冴花がいてくれるのは心強いな」
「…ま、まあ、あなたを食の面からサポートできるようがんばるわ。とりあえず、まずは大学に入らないと」
「そうだな…ちなみに第一志望には行けそうなのか」
 クラスでも1,2を争う成績の冴花には聞くまでもないかもしれないが、念のため確認してみる。
「う、うん。とりあえず、A判定は出てるけど…」
 ふう、とため息をつく冴花。
「出てるけど?」
「やっぱり、万が一のこともあるし…もし落ちた時のことを考えると…ね」
 「なんだよ、冴花らしくないなあ…こっちこい」
 ぐい、と強引に冴花を自身の胸元に来させる。
 ひゃあ、と普段の冴花からは聞けないような悲鳴が出たのは僥倖だ。
 そのまま体全体で冴花を包み込む。

883:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:24:55.41 PZDlv+bx
「あ…ゆ、祐真…?」
「…聞こえるか?心臓の音」
 規則正しい鼓動のリズムが、冴花の心を落ち着かせていく。
「うん…トクントクンって言ってる…」
 抱きしめた腕を少し緩め、ゆっくりと冴花の髪を撫でる。さらさらと透き通るような感触がなんとも心地よい。
「…ふふ。祐真、くすぐったいわ」
「いやか?こうやって冴花の髪に触るの好きなんだけどな」
「嫌なわけないじゃない…私も、好き。あなたに触れられるの、大好き」
 ふと、冴花が祐真の顔を見上げ、そっと目を閉じる。

「んっ……」
 冴花のかわいらしい唇に自分の唇を重ね合わせ、無言のおねだりに応えてみせる。
「…落ち着いたか?」
「ええ…だめね、祐真は自分の夢をかなえたというのに、私ときたらこんなところであたふたしてるなんて」
「そうやって悲観するなって。お前の悪いとこだぞ、もうちょっと自信持て」
 軽く冴花をこづきながら諭す祐真。
「…今は、俺がお前を支える番だからな。いやなこと、つらいことがあったら、俺に打ち明けてくれよ。俺は、お前の彼氏なんだから」
「…それじゃだめ」
「へっ?」
 突然のダメ出しにとまどう祐真。
「あなたは、私の彼氏なの?…彼氏で終わりなの?」
 また、そんなふうに甘えられたら、文句も言えないだろ。
 少し間をおいて、祐真はゆっくりと言葉を紡ぐ。
「…俺は、お前の未来の旦那様だからな…これでどうでしょうか?」
「ふふ…まあ、合格ということにしとくわ」
 どうやらお姫様のご機嫌取りは成功裏に終わったらしい。


884:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:26:09.56 PZDlv+bx
「冴花は大学に行って、そして栄養士の資格をとる…。そして俺はプロに行って、そうだな、この2年で一軍に上がってみせるよ」
 冴花の目をまっすぐ捉えて、そう伝える。
「ということは、テレビであなたを見れるということね」
「ああ、来るべき俺の雄姿を見逃すんじゃないぞ」
「はいはい、実際に1軍に上がってから言いましょうね。…でも、楽しみ。あなたのチームの試合は毎試合チェックしないと」
「ははは。まあ上がれたら連絡するさ」
 どちらからともなく笑みがこぼれる。
「ええ、気長に待つことにするわ」
「…ったく。まあ、そのときは、お互いに夢がかなえられたら…お前を迎えに行くからな」
「うん…待ってる。絶対に、迎えに来てね」
 揺れるような冴花の瞳に、目が釘付けになる。
「ああ、まかせとけ」
 誓いを立てるかのように、再び、冴花の唇を奪う。
 今度のキスは、先ほどとは違う、長くて甘いキスだった。

 お話もひと段落したところで、夕食の運びとなった。
「はい、お待ちどうさまー」
「おお、こりゃ上手そうだ」
 今日の献立はよせ鍋だ。冴花曰く、材料を買いすぎたためにかなり具だくさんになっており、今にも鍋からあふれそうである。
「…祐真がもう少し小さめに切ってくれたら見てくれもよかったんだけどね」
「…それはどうもすいませんでした」
 材料が多いということで祐真も助っ人に駆り出された。自炊をする機会も多いため、冴花のお眼鏡にかなう自信はあったのだが…反応はイマイチだったみたいで。
「まあ、思ったより手際が良かったのは認めるけどね」
「くそう、なんだか上から目線で悔しい…」
「ふふ、まあ食べましょう。冷めちゃうわ」


885:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:27:44.21 PZDlv+bx
ご飯と取り皿を用意して、食事の準備をする。
「…そうだな。いただきまーす。…ん、うまい。出汁がちゃんとしみ込んでる」
「でしょ?具材の切り方一つで味は結構変わるから」
 自分の分をよそおいながら冴花が伝える。
「へえ、詳しいな。こういうのも栄養士の試験には出るのか?」
「まあ、調理師の資格を兼ねてるところもあるから、出ないことはないわ。具材の切り方一つ一つ覚えたりしないといけないからちょっと億劫だけど。でも、好きなことだから苦にはならないわ」
「切り方ねえ…アバウトな俺には無理そうだ」
「まあ、祐真なら無理かもね」
「即答するなよ…」
 さっきの盛りつけといい、今のやり取りといい、やっぱり俺は冴花の尻に敷かれる運命なのだろうか?と祐真は自問自答せざるを得なかった。
「…今、変なこと考えなかった?」
「…!げふん、げふん…いや、そんなこと、ないぞ。うん、ないない」
「あやしい…まあいいけどね」 
 …勘が鋭いところも困りものだ。



886:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:29:43.73 PZDlv+bx

「ふいー、ごちそうさまでした」
「はい、お粗末さま」
 大量にあったよせ鍋もすっかり空になった。
 冴花の料理に舌鼓を打ち、祐真はすっかりご満悦だ。
「いつもながら、おいしかったよ。ありがとうな」
「…どういたしまして」
 食べ終わった後の食器を片づけながら、視線をそらしがちに返事する。
「あ、片付け手伝うよ」
「ううん、大丈夫。すぐ終わるわ。…あなたはテレビでも見て、ゆっくりしてて」
「?そう言うなら…わかった」
 今日はそんなに面白い番組なかったよなあ、と考えながらリビングのソファに腰掛け、チャンネルのスイッチを押す祐真。
 画面からは名前もかも知らない芸人の甲高い笑い声が聞こえる。
(やっぱないよな…ニュースでも見るか)
 チャンネルを変えようと思ったが、急激な尿意に襲われ、手を止める。
「冴花、ちょっとトイレ借りる」
「あ、はーい」
 洗い物中の冴花に声をかけ、祐真はトイレに駆け込んだ。
「ふい~」
 あまり人には見せられない間抜けな顔をしながら、解放感に浸る。
 だが、そんな安易な快楽に満足している場合ではない。
「…さて、この後どうするかな」
 2人のこれからの方向性も上手いことまとまり、夕食も堪能した。
 となれば、あとは愛の営みだけである。
 ここ最近、2人の予定が会わず、最後に体を重ねてから1週間が経とうとしていた。
 冴花に対する欲望も、それなりに溜まってきているのが本音だ。
 そして、家に来る前の会話で冴花のほうもまんざらではないのは確認済み。
 となれば、あとはムード作りなわけで。


887:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:31:14.91 PZDlv+bx
(話し合いの際のキスで爆発しそうになったけど…やっぱりベッドで抱きたいよな)
 久しぶりにするのだから、互いに禊を終え、最も綺麗な状態の冴花を抱きたい。
 それが、祐真の根本的な欲求だった。
「…て、こんなところで考えててもラチあかないよな」
 狭い一室でぶつぶつ呟く自分がなんだか哀れに感じて、祐真はリビングへと戻っていった。
 戻る途中、祐真は浴室の電気がつけっぱなしであることに気付いた。
「…?つけっぱなしか。俺がしてたらすぐ怒るくせに。やれやれ…」
 ちょっぴり愚痴を言いながら脱衣所に入る。
 が、なぜか室内は温かい。
「…おかしいな。俺も冴花も、風呂には入っていないのに」
 まるで、既に風呂が炊かれているかのような…。
「…なるほど」
 ゆっくり浴室のドアを開けた祐真はすべて合点がいった。
 風呂はすでに炊かれており、柑橘系のさわやかな香りもする。
 湯が冷めていないことから、炊かれてそれほど時間も経っていないのだろう。
 冴花がこれほどまでに完璧な準備を施していたことに、少し驚きを覚える。

 ―あいつも、先の展開を望んでいるのだろうか。
「だとしたら…こんなところで油売っている場合じゃないよな」
 念のため、浴室の電気は点けたままにしておいて、祐真は再びリビングに戻った。


888:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:32:49.35 PZDlv+bx
 ―あいつも、先の展開を望んでいるのだろうか。
「だとしたら…こんなところで油売っている場合じゃないよな」
 念のため、浴室の電気は点けたままにしておいて、祐真は再びリビングに戻った。

「…遅かったわね?」
 既に洗い物を済ませたのだろう、冴花は本を読みながらソファに腰かけていた。
「ああ、悪い悪い。ちょっと強敵だった」
「あんなにがっつくからよ、もう。…お茶あるから、お腹あたためて」
 テーブルには温かな湯気をたたえた湯呑が2つ置かれていた。
「おお、悪いな。ありがとう」
 冴花の気遣いに感謝しながら、湯呑のお茶を口にする。
 緑茶の柔らかい味わいが何とも言えない。おもわず頬をほころばせる。
 テレビの方は冴花にも気にいられなかったらしく、とうとう電源が切られていた。
「なあ、明日の1限てなんだっけ?」
「時間割変更で実習になったわよ。朝早いからいやよね」
「ああ、そういえばこの前言ってたよな…やれやれ」
中途半端な長さと共に、途切れる会話。
 ずずず、と茶をすする音とページをめくる音がいやに響く。
 …この雰囲気が何を意図しているのかは、少なくとも心得ている。
「冴花」
「なに?」

 振り向いた冴花の唇に、すばやく自分の唇を重ねる。
「んっ、ちゅっ…ふうっ……」
 唇の感触を確かめてから、舌を口内に滑り込ませる。
 戸惑ったのも一瞬で、冴花はすぐに祐真の舌を受け入れた。
 腕をからめ、祐真を自分のもとに引き寄せる。
「んう…ちゅっ、ぴちゃ、じゅるっ…」
 唾液と唾液が絡み合う淫らな音が、静まり返ったリビングに響き渡る。
 今日してきたキスとは明らかに違うそれは、この先の行為を示す証となり、2人の心を淫欲のものへと駆り立てていく。


889:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:34:52.37 PZDlv+bx
「んぅ…はあっ…ふう…」
 唇を離す。2人の口の周りは、すでに唾液で塗りたくられていた。
 冴花の顔はすっかり上気していた。
 その瞳がさらなる愛を要求しているようにしか見えず、理性を保つのが苦しい。
 欲望を少しでも晴らすかのように、祐真は冴花を抱きしめ、ソファに押し倒す。
「冴花…」
 官能的なうなじにあてられたかのように、舌を這わせる。
「ひっ、ひゃあん!だ、ダメ…!シャワー…あっ、浴びないと…」
 冴花の必死の懇願に、少し理性が戻る。
 せっかく風呂も沸かして、準備をしてくれているのだ。ここで冴花を抱いてしまうのは、彼女の一途な気持ちを無下にしてしまうような気持ちに襲われる。
 「ああ…そうだな。先に、入っていいか?」
 「うん。…その、ベッドで、待ってて」
 上目遣いの冴花がどうしようもなく可愛くて、もう一度強く抱きしめた。

 2階にある冴花の部屋は、1階同様実に整理整頓が行き届いていた。
 机には参考書が何冊か積まれており、枕元には英単語の本も置かれている。
 日夜勉強を欠かさず行っているのだろう、祐真にとって冴花の勤勉ぶりには頭が下がる思いである。
 シャツとパンツのみという格好で女の子の部屋のベッドに座るというシチュエーションはなかなかないのかもしれない。
 そんなことを自嘲気味に考えながら、愛しい人の到来をただ待つことしか今の祐真には出来なかった。
 机を見渡していると、奥に写真立てがあることに気付いた。
 ナマーズパークに行った時の写真か。
 甲子園大会が終わって間もないころに行った、あのデートを思いだす。


890:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:36:32.45 PZDlv+bx
(そういや、冴花って実は絶叫系が怖かったんだよな。最初にジェットコースター誘った時の反応、面白かったよな)
(でも何回か乗るうちに克服しちゃって…ほんとにあいつは強い子だからなあ)
(そういや観覧車でも色々したよな…後でみっちり怒られたけど)
 写真に写る、手前味噌ながら幸せそうに笑う2人の姿を見て様々な思い出が去来する。
 高校生活が終わり、互いの道に進んでしまえば、しばらくは今ほど自由に会うこともできないのだろう。
 だが、全く会えなくなるわけじゃない。
 回数が減る分、1回1回の密度を濃くすればいいのだから。
 1年2年距離が空くだけで傷が入るような関係ではないことは互いに十分分かっていると思う。
 冴花に確認したわけではないが、妙な確信があった。
 今まで以上に、冴花を大事に、守っていきたい。
 心の中で、1つの決意が祐真の中に芽生えた。

 コンコン。
 しばらくして、ノックの音がする。
「どうぞー」
 まるでこの部屋の主であるかのような返答をする。
 クスクス、と含み笑いが聞こえながらドアが開く。
「立場がすっかり逆転しちゃってるわね」
「俺も我ながらおかしな返答をしたと思ったよ」
 そうして、互いして笑う。
「……」
「な、なによ…ジロジロ見ないでよ…もう」
 少し頬を赤らめる。
 禊を終えたばかりの冴花は、とても艶やかで、神々しささえ感じた。
 美しさを増した、まっすぐな長髪。
 スタイルの良さを強調する、体を覆うバスタオル。
 湯気で上気した顔。
 すっと見ていると、醸し出される色香にあてられ、理性を失いそうで怖いほどだ。
「冴花、おいで」


891:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:38:08.06 PZDlv+bx
「…はい」
 瞳を伏せがちに、そっと祐真の隣に腰を下ろす。
 風呂上がりの爽やかな香りが鼻腔をくすぐる。
「…なんだか、あなたに抱かれるの久しぶり」
「まあ、1週間ぐらいかな。ここんとこ、予定合わなかったもんな」
「うん…ねえ?」
 そう言いながら、さらに祐真に近づく冴花。
 瞳に、欲情の色が宿りつつある。
「…今日は、その、一杯抱いてね。一杯、私を愛して」
「…言われなくても、そのつもりさ」
 ゆっくりと、冴花を押し倒す。再び唇を奪う。
「んっ、ちゅっ、ああっ、ふうっ…」
 キスをしながら、バスタオルをはぎ取る。たわわに実った乳房が祐真の前に現れる。
 今すぐにでもむしゃぶりつきたくなったが、もう少しキスを続ける。
「んんっ、ちゅうっ、はあっ、ちゅう…」
 そうしてしばらく口内を蹂躙した後、乳房の愛撫へと取り掛かる。
 ちゅうっと音が出そうなくらいに勢いよく乳房に吸い付く。
「あっ、やぁん、いや、そんな、急に、はげしいっ、ふうん」
 片方の乳房を吸いながら、もう片方の乳房は手でこねまわす。
 もちろん、乳首への愛撫も忘れない。
 冴花の声も徐々に大きくなる。感じてくれているのだろう。
「ああん、いやあ、はあっ、き、きもちいい、ゆうまあ」
 ちゅぱちゅぱと音を立てながら乳房に吸い付く。
「…冴花のおっぱい、すごいおいしいよ」
「んぅぅ、いやん、そんなのあっ、ふうっ、くうぅん」
 乳房だけではアレなので、冴花の秘部にも手を伸ばす。
 茂みに覆われたそこは、すっかり潤っていた。
「冴花、すごい…。もうこんなに濡れてるよ」
「だって、ああっ、ゆうまがおっぱいばっか、ううっ、いじめるもん」
 ほとんど泣き声になっている。心なしか瞳もうるんでいる。


892:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:39:27.84 PZDlv+bx
「わたしばっかされるの、いや。祐真のも…ほしい」
 そういって素早く身をひるがえし、祐真の肉棒を咥える。
「あっ、冴花、くっ、いきなり、うう」
「んん、ちゅぷちゅぷ、じゅぽ、あむ、じゅる…はあ…んっ」
 今までの攻めから一転、今度は祐真が快楽を一方的に享受する形になる。
 愛する人の、情熱的で巧みな口淫の前に、為す術もなくただ喘ぐことしかできない。
「ううぅ、くっ、はあ、ああ…冴花…いいよ、すごい、いい」
 熱にうなされたように呟く祐真。
「んんん、あむ、ちゅぽ、ふふ、そんな声、出しちゃうんだ。気持ちいい?」
「くっ…はぁ、はぁ、き、気持ちいいよ…うわぁ…」
「んぅ、あむ、じゅる…ふふ、ぴくぴくしてる…」
 絶え間なく快感を送られ、抵抗しようとはするものの、同時に早く熱を吐きだしたいと本能が訴えてきた。
 射精の欲求がだんだんと高まってくる。
「さ、さえ…か…はぁ、はぁ、おれ、もう…」
「んん~?出したくなっちゃった?」
 あまりの快感に、途切れ途切れで声を出すのが精いっぱいになってきた。
 冴花にやられっぱなしなのは癪だが…今は、この快感を一刻も早く放出したかった。
「うん…いいよ。いつでも出して。飲んであげる…」
 抽迭をさらに早め、射精を促す。
 絶え間ないピストン運動に、祐真はあっという間に絶頂を迎えた。
「さえか…もう、出る…あああああああっっ!!」
「んむぅぅぅ!!」
 痺れるような快感が祐真の体を貫き、大量の精液を冴花の口内に送り込む。
 冴花も、むせながらもこぼすことなく、愛する人の欲望の液体をゆっくりと嚥下していく。


893:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:41:31.90 PZDlv+bx
「んん、こく、こく…はぁ、すごい…一杯。こんなの、はじめて…」
「はー、はー、ふう、やばい、気持ちいい…」
 まだ呼吸が荒い。それだけ強烈な快感が祐真を襲っていた。
「…そんなに気持ちよかったんだ?」
「…ああ、悔しいけど、最高だった」
「よかった。…でも、まだ終わりじゃないわよね?」
 そう言って、まだ熱を帯びたままの肉棒に触れる。
「当たり前だろ…次は、俺の番だな」

「はぁん!すご、はげしぃ、ゆうまぁ!あぁ!」
「はあ、はあ、冴花!冴花ぁ!!」
 再び攻守逆転である。
 正常位で、ただひたすら冴花を突く。
 最も単純で、最も快感が多く得られる営みである。
 両手で乳房の愛撫も忘れない。
「ひぃい、そんな、おっぱい、しゃぶっちゃ、い、いやぁ」
「はあ、あぁ、冴花、気持ちよくて、ヤバいよ」
 冴花の中は既に熱く濡れそぼっていて、肉棒を離さないとするかのように強烈な締めを与えてくる。
 1度出したばかりなのに、射精の快感がちらついてくる。
 快感に負けそうになりながらも、必死に腰を振り続ける。
「はぁ、あぁん、くう、ふぁあっ!」
 声にならない声を上げ続ける冴花を見つめる。
 涼やかで凛としたいつもの面影は、もうそこにはない。
 汗でへばり付いた髪をかき分けながら、自分だけにしか見せない艶顔を堪能する。
「はあ、はあ、…冴花、かわいい」
 そう言って、冴花のおでこに軽くキスをする。
「こ、こんなときに言うなんて…反則よ…ああぁん!」
 涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら強がる冴花を抱きしめ直し、更に強い律動を送る。
「ふぅうん、だめ、そんな、激しくしたら、あたし、だめぇ!」
 冴花の締めが一段と強くなる。もう少しで達するのかもしれない。


894:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:42:49.15 PZDlv+bx
 冴花の締めが一段と強くなる。もう少しで達するのかもしれない。
 祐真も、ラストスパートとばかりにより一層速くピストン運動を行う。
「あぁあ、ああ、ゆうま、もうダメ、あたし、ダメ、いっちゃうう」
「冴花、俺も、もう、いきそうだああ」
 瞬間、冴花の中が強烈な収縮を繰り返した。
 突如やってきた快感の前に、祐真はうあああああとうめき声をあげ、再び歓喜を噴出した。
 
 結局、営みのほとぼりが冷めるころには日付が変わってしまっていた。
 あれからも互いに何度か求めあい、洗い直しに浴室に行けば、そこでも求めあうことになった。
 心身ともにとろけるような営みを繰り返し、2人の心は、疲労感と充足感で満ち溢れていた。
「…疲れたな」
「…ええ。でも…すごくしあわせ。あなたと、またひとつになれたから」
 祐真の手を握りながら、言葉を紡ぐ冴花。
「ああ。…俺もしあわせだよ」
 やさしく冴花を抱きしめる。
 胸に収まる彼女の姿が愛らしくて、得も言えぬ幸福で胸が一杯になる。
「はあ…これで明日がお休みだったら言うことないのにね」
「…全くだ。よりによって1限実習か。…冴花、目ざましは任せた」
「ちょっと。丸投げはやめてよね。まあ私はご飯作るから朝早め…あっ!」
「ん?ど、どうしたんだ?」
 急に素っ頓狂な声を上げる冴花に祐真も驚く。
「炊飯器のスイッチ入れたかどうかチェックしてくるわ」
言い終わらないうちに、寝巻を羽織って階段を下りてゆく。
 …なにかと思ったら、炊飯器か。
 多分、結果は目に見えているので言ったりはしないが。


895:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:43:50.48 PZDlv+bx
「ふう、よかった。ちゃんと入ってたわ。さすが私!」
「ああ、…お疲れさん」
 笑いをこらえながら、布団を持ち上げ、冴花にスペースを提供する。
「…滑稽に見えたかもしれないけど、スイッチが入ってなければ明日の朝ごはんが提供できなかったのよ?そのところの重要性、分かってほしいわ」
 どうやら冴花はご機嫌斜めらしい。…こいつに隠し事は出来ないな。
「別にご飯がなくてもおかずがあるから大丈夫だろ?」
「ダメよ。エネルギー源であるご飯なくして朝食とは言えないわ。ちなみにうちはご飯派だからパンなんて用意してません

 頑固スキルが発動した冴花は手に負えないので、おとなしく抵抗を止めることにした。
「まあ…冴花がいてくれたら、俺の食生活は一生安泰だろうな」
炊飯器のスイッチの重要性について語れるほどなのだ。俺の見立ては間違っていないだろう。
「そうね。今のあなたの食生活も推して知るべしだろうし。…外食ばっかりしないようにね」
「はい、気を付けます…出来るだけ」
 冴花が怪訝そうな顔をしたのは気付かないふりをしておこう。
 天国と地獄を両方味わった高校生活。
 プロに行っても、様々な困難が俺に立ちはだかるかもしれない。
 でも、この3年間で得た経験と、離れていても、ずっと俺の傍にいてくれる冴花を思えばきっと乗り越えられる。
 この自信も、3年間で得られた最高の宝物の一つだ。
「なあ、冴花」
「ん、なに?」
「…これからも、よろしくな」
「…ええ、こちらこそ」
そうしてキスをして、互いに笑いあう。
 俺たちの人生は、まだ始まったばかりなのだ。
 互いの愛を確認しながら、秋の一夜は静かにふけていった。


896:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:45:19.98 PZDlv+bx
以上です。お付き合いいただきありがとうございました。
栄養士と調理師のくだりは適当なのでご容赦願います。
…エロって難しいなぁ。

897:名無しさん@ピンキー
11/08/28 20:29:33.23 SrPcmII1
>>944
GJです!!僕も童貞だけにエロシーンは推敲に推敲を重ねないとろくなものが出来ないのでエロが難しいというのはよくわかります。良ければ次も期待していますよ!!

898:名無しさん@ピンキー
11/08/28 21:10:49.78 RP/bw6Nm
>>944
GJ!
二人の甘い関係がいいなあ
>>945
言いたいことはわかるけど、なんつう宣言してるんだw

899:名無しさん@ピンキー
11/08/28 22:05:23.79 3ns0ElpH
エロパロスレなんて基本書き手と投下を待つだけの乞食しかいないんだから
投下が無ければ過疎るのは仕方ない。
ここはマシな方だろ。やたら自治厨は多いが。

900:名無しさん@ピンキー
11/08/28 23:05:48.45 FN4mmCrh
GJ!

そろそろ次スレかな?



901:ヴォイド ◆UP8vRWRZ26
11/08/28 23:17:25.86 sEE2fFmH
誰も覚えてないでしょうがどもっす。

エロが難しいってのが現在進行形でよくわかる。

自分、いつきのエロ書いててつまずいたorz
完成はいつだ……。

息抜きにやっつけ話書いてみました。
矛盾あったらスマソ。

『友達への一歩』

よかったらご覧ください。

902:ヴォイド ◆UP8vRWRZ26
11/08/28 23:19:45.64 sEE2fFmH
「……なんだろう、これ」


七島麻美は戸惑っていた。

今日はバスケ部の練習。
今はお昼休み。
何もおかしな事などおこる要素などない。

そう決め付けたのがいけなかったのか。


(……こする、べきかなぁ)


恐る恐る、麻美は自分に判断を煽る。

目の前には、古ぼけたランプ。
何故か?
説明などできるはずもない。
なぜなら、空から猛スピードで降ってきたのだから。
ドジだドジだと言われ続けている自分だが、
空から降ってきたランプに当たって死ぬほどの
ドジでも凶運でもない事くらいはわかったが。



903:ヴォイド ◆UP8vRWRZ26
11/08/28 23:24:45.12 sEE2fFmH
「よ、よし。とりあえず調べよう」


麻美はランプにゆっくりと触れる。


「……熱くはないね」


さすがに大気圏外から降ってきたわけでもあるまいし。


「壊れてもないね」


アスファルトは砕けたにも関わらず
傷一つ無いのは確かに不自然だが。


「ランプの精は……出ないよね」


三回こする。
何も起こらない。


「…………うん、ただのランプだ。
精なんているわけないよね」

「呼んだでマジン?」

「ううん、呼んでないよ」

「そうでマジンか。私の勘違いだったでマジン」

「あはは……。で、どちらさま?」

「魔人でマジン」

「へー…………」




「そろそろツッコミがほしいでマジン」


もう頭が錯乱を通り越して安定期にすら入ってしまっている
麻美には無理な相談だった。

904:ヴォイド ◆UP8vRWRZ26
11/08/28 23:27:06.74 sEE2fFmH

「えと、ランプの魔人さん?」

「その通りでマジン」

「願いを叶える?」

「三つまででマジン」

「……私の?」

「その通りでマジン、ご主人さま。
あ、ちなみに私の姿はご主人さまにしか見えないでマジン」

「私、とんでもない物拾った!?」


今更である。


「でも何で空から……」

「私にもよくわからないでマジン。
なにせ、数ヶ月、下手すると一年以上飛んでいたでマジン」

「一年以上!?」

「私は本当はエジプトに行こうとしていたでマジン。
ただ、普通に帰るのも味気無いと思って
世界各国を軽く回ってからにしようとしたら、
海の上でやけに大きな物がブンブン動いて
それに当たって吹っ飛ばされたでマジン。
その時、ランプのオートドライブが壊れて
止まれなくなったみたいでマジンね」

「そのランプ、そんな高性能なんだ……」

「私にかかれば機能の追加などお手の物でマジン。
それで、ご主人さま?
願いはあるでマジン?」

「うーん……。
願いかー……」

905:ヴォイド ◆UP8vRWRZ26
11/08/28 23:29:14.25 sEE2fFmH
麻美は頭を抱える。
願い、などと言われても特に思い付く物が無い。
バスケ関連の願いは、スポーツをやる者としては却下。
となると……。


「一つだけ、あるんだけどいい?」

「ご主人さまは今時珍しい位謙虚でマジンねぇ……。
それで、何でマジン?」

「私ね、クラスで友達になりたい人が一人いるんだ。
私、ドジばかりで、クラスでもあきれられてるの。
私が何か起こしても、皆『また七島か』って。
でも、一人だけ私に世話を焼いてくれ続けている人が
いるんだよ、見捨てたりしないで」

「つまり、その人とちゃんと友達になりたい
という事でマジンね。
お安い御用でマジン」

「え!?
本当にできるの!?」


そう尋ねた瞬間、麻美は体が歪むような感覚に襲われる。
魔人の力、と気付くのに時間はいらなかった。

906:ヴォイド ◆UP8vRWRZ26
11/08/28 23:31:51.15 sEE2fFmH
「これでOKでマジン」

「……本当に、友達になれるかな?」

「ご主人さま次第でマジン」

「え?」

「ご主人さまが願いを叶えないと
発動する呪いをかけたんでマジン」

「何で!?」


事の理不尽さに思わず叫ぶ。
が、すぐに恐怖が怒りを上回る。
呪いってまさか……死……。


「今日中にその相手と友達になれないと、
一週間強烈なくしゃみが止まらなくなる呪いでマジン」

「バスケに響く呪いだ!」


くしゃみでシュートがぶれる!
間違いなく!


「前のご主人さまの時までは死の呪いだったマジンよ?
ただ、その時ご主人さまはある小娘と協力して
私に勝ってみせたでマジン。
人間も捨てたもんじゃないって
ちょっとだけ分かったんでマジン。
だから、もう死の呪いなんてかけないでマジン」

「うん、死なないだけマシだとは思うけど……」

「じゃあ、私はランプを修理するので、
そろそろ失礼するでマジン」

「行っちゃうの!?
ま、待ってよ魔人さーん!」


懇願虚しくランプは飛んでいった。

…………何か、シュールだ。

907:ヴォイド ◆UP8vRWRZ26
11/08/28 23:33:41.48 sEE2fFmH
「…………」

「こんな所で何をしてるんですか、麻美ちゃん」

「うわっ!?ゆらり!?
いつからいたの!?」

「今来たんですが、何かまずかったですか?」

「う、ううん。そんなことないよ」


さっきまでの様子を見られていたら
『ドジなうえ頭がお花畑な娘』
というレッテルが貼られていただろう。


「あ、そうだ。ゆらり」

「何ですか、麻美ちゃん」

「どうすれば友達になれると思う?」

「麻美ちゃんは私を友達と思っていませんか、そうですか」

「ゆらりじゃないよ!」

「まあ、私も思っていませんが」

「聞きたくなかったよその情報!
ってホント!?」

「実は私……ずっと麻美ちゃんの事……!」

「えええ!?そういう意味で!?
ゆらり、私達女の子同士―」

「冗談です」

「冗談がハードだよ!」


とりあえず、顔の赤みが引くまで三十秒弱。


908:ヴォイド ◆UP8vRWRZ26
11/08/28 23:36:04.71 sEE2fFmH
「ゆらり、私が言いたいのは
誰かと友達になりたい時はどうすればいいかなって事で……」

「そうですね。
普通に、友達になって下さい、でいいと思いますが。
麻美ちゃん、友達を作るのがそこまで苦手でしたか?」

「いや、その……。
友達になりたいのが、その……。
……こ……君……で……」

消え入るような声。
麻美の照れがありありと見てとれた。


「ようするに、男の子と友達になりたいと」

「……うん」

「頭の中がえっちぃ事でいっぱいと」

「……うん……ってそんな事私考えてないよ!」

909:ヴォイド ◆UP8vRWRZ26
11/08/28 23:38:11.28 sEE2fFmH
「まあ、相手が誰でも一緒ですね。
友達になってほしいとストレートに言うべきです」

「うう……。大丈夫かなぁ……」


少し不安で涙が出てくる。
呪いはもちろんだが、友達になりたいと思っていたのは
かなり前からの事だ。
もし拒絶されたら?
怖い。
でも急がなくてはならないと、足だけはせかせか進む。

自信のなさそうな麻美の隣、ゆらりはぽつりと呟く。


「相手は好きで世話を焼いてるようですし、
心配なんてしなくても喜んで友達になってくれるでしょうが」




次の日。


晴れ晴れとした表情でシュートを決める
麻美の姿があった。


「ありがとう、魔人さん……。
勇気をくれて」

910:ヴォイド ◆UP8vRWRZ26
11/08/28 23:42:14.50 sEE2fFmH
終わりです。
うん、やっつけだ!

魔人だったか魔神だったかも覚えてやせん。


さて、いつきのエロを何とか頑張ってみます。

911:名無しさん@ピンキー
11/08/29 00:23:12.36 K9dHXz4+
それくらい調べろよ

912:名無しさん@ピンキー
11/08/29 00:24:39.12 1AArKcgD
GJ

913:名無しさん@ピンキー
11/08/29 01:45:22.48 WFDsLdgy
どうも、アンヌの人です。以前言っていた陵辱ものが幾度とない挫折の末に出来上がったので投下します。
注意…本作品は陵辱、及びのりかの要素を含んでいます。それらが苦手な方は本作品をお読みにならないことを強くお薦め致します!!

914:名無しさん@ピンキー
11/08/29 01:46:07.62 WFDsLdgy
新学期が始まって早一ヶ月、私を蝕んでいた病魔はすっかり消えてなくなり、私は晴れて「普通の女の子」になることができた。
これもみんな私の最愛の彼氏、小波太一のおかげだ。彼は私の危篤というとんでもない状況を乗り越え、甲子園優勝を果たした学校中のヒーローだ。今日、太一君は掃除当番で少し遅れるので私は校門の前で太一君を待っている。
「ふふーん、あなたが進藤明日香ですか?」
ふと、女の人が私に話しかけてきた。その女の人は私の事を聞いてきた。私はこの女の人の事を知らない。なのに何故…?だけど、聞かれた事にはちゃんと答えなくてはいけない。
「進藤明日香は私ですけど、何のごよ…うっ!?」
そう言いかけたところで私のお腹を激痛が襲った。気が付くと私のお腹に女の人の拳がめり込んでいた。何が何だかわからないまま、私の意識は遠のいていった…

暫くして、私は意識を取り戻した。ここはどこだろう?そして両手を縛られて柱に磔にされているのは何故だろう?そんなことを考えているとあの女の人がやって来た。「ふふーん、進藤明日香、私はあなたをずっと捜していたのです」
その女の人は私に近づくなりそう言い出した。
「あの…何故、私を捜していたんですか?」
そう、私はこの女の人を知らないし、こんな目に遭わされている理由だって見当が付かない。
「ふふーん、しらを切るですか?」
すると、女の人は数枚の写真を取り出す。そのいずれにも、太一君と一緒の私が写っていた。
「確かにこれは私ですが、これが…どうかしたんですか?」
そう、私と太一君は恋人同士。そして婚約までしたのだから、デートをしたって何らおかしくはない。
「ふふーん、許さないです。私から小波君を奪うなんて万死に値するです」
「なっ…何を言っているんですか!?太一君は私と付き合っているの…」
「黙るです!!」
「きゃああああ!!」
突然女の人が私の服を破いた。私の肌と下着が露わになる。
「ふふーん、これであなたはここから出られないです。ですが、あなたが小波君と別れるなら替えの服を用意するです」
滅茶苦茶よ。こんな脅迫まがいの事…それに太一君を心から愛しているのは私だって同じなんだから…私は首を横に振った。
「ふふーん、だったらもっと痛めつけるです」

915:名無しさん@ピンキー
11/08/29 01:47:58.16 WFDsLdgy
そう言って女の人は私のスカートも破いた。
「ーーーーーー!?」
私は声にならない悲鳴を上げる。今の私は悲惨な格好をしていた。他でもないこの女の人の手によって。
「ふふーん、やめてほしければ小波君と別れるです。嫌だというなら今以上の地獄を見せるです」
「それでも嫌です!!太一君と別れろだなんて…!!」
私がそう言い放った途端、女の人は私のパンツまで破った。太一君にさえ見せたことのない私の秘部が露わになる。
「ふふーん、この程度じゃ屈しないですか。ですが何度でも言うです。進藤明日香、小波君と別れるです。さもなくば…」
そう言って女の人はポケットをまさぐり、なにか棒のような物を取り出した。
「このバイブがお前を犯すです」
「…!?」
つまりは女の人が手に持っているバイブで私の秘部を貫くと言うことを意味していた。それを聞いて私は背筋を凍らせた。だけど屈する訳にはいかない。
「…嫌です。太一君は…私の彼氏で…婚約者なんですから…」
私が言い終わった瞬間だった。女の人は躊躇わずにバイブを私の秘部にあてがい、強引に挿入した。
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っっっ!!」
私の全身に激痛が走る。その痛みに思わず大声をだしてしまった。
「ふふーん、自業自得です。小波君と別れればこんな事にはならなかったのです」
私の秘部からは鮮血が流れ出ている。今の私は激痛のあまり意味のある言葉を発する事が出来なくなっていた。
「ふふーん、これで小波君と別れる気になったですか?」
しかし女の人の声を聞く余裕はかろうじてあった私は首を横に振った。その直後、女の人は私を貫いているバイブを上下に動かし始めた。痛みが全身に広まっていく。
「うっ…がは…っ、んぁ…っ…」
痛みのあまり呼吸もままならず、そのせいでかなり息苦しい。
「ふふーん、小波君と別れるなら解放するです。別れるですか?」
視界もぼやけてきた時にまた女の人の言葉が聞こえた。私の答えは当然ノー。だから首を横に振る。
「ふふーん、欲張りで自分勝手な女です。こうなったらこれを使うです」
欲張りで自分勝手なのはあなたでしょう…そう言いたかったけど痛みと息苦しさのせいで声が出ない。
その時、私の上半身に何かで叩かれたような痛みが走った。痛みで一瞬視界がはっきりとする。その時、女の人が鞭を手に持っているのが見えた。今のはそれで叩かれた痛みだと容易に想像できた。

916:名無しさん@ピンキー
11/08/29 01:52:40.11 WFDsLdgy
女の人は更に鞭で私の体を叩く。全身が燃えるように痛い。
「ふふーん、これだけされて痛くないはずはないです。やめて欲しければ小波君と別れるです。さあ、さあ!!」
そう言いながらも女の人は鞭で私の体を叩き続ける。私は全身を襲う激痛に耐えながら抵抗を続けた。その時、鞭を下から上に振り上げた際に私を貫いているバイブに当たった。バイブは私の最も深いところに到達し、更なる激痛に襲われた。
「ふふーん、馬鹿な女です。自分から傷つくように行動するなんて馬鹿としか言いようがないです」
もう何とでも言えばいい…全身を蝕む苦痛のせいで私はそう考えるようになってしまっていた。いっそのこと…首を縦に振ってしまおうか…そうすれば助かるんだから…その時の私は完全にまどろみの中にいた。
ふと、そのまどろみの中にある場面が映し出された。そこはどこかの教会。まわりには9人いる太一君のチームメイトやようこ先生がいて、教会の外にいた。
教会の入り口の扉が開かれる。そこには新郎の格好をした太一君と…花嫁の姿をした…私を虐げる女の人の姿があった。私ではなく。そして太一君が呟く。
「俺は、幸せなんだよな、多分、幸せなんだよな、きっと、幸せなんだよな…」
太一君は、そう言いながらとても悲しい表情をしていた。そう、首を縦に振ってしまえばこの映像が現実になってしまう。そんなの…そんなの嫌っ!!私は覚醒し、目を見開いた。そして全身の痛みをはねのけて…
「太一君と別れるなんて絶対に嫌。たとえここで殺されたって、渡しはしないわ」
全身の力を振り絞って言い放った。ここまで言えばこの人もきっと諦める。束の間、私はそう期待した。だけど、女の人のとった行動は…
「ふふーん、だったら死ぬです」
女の人は鞄から何かを取り出した。よく見るとそれは…包丁だった。つまり、女の人は私を刺すつもりという事。
ああ…私、ここで死ぬんだ。もっとずっと先のことだと思っていたけど…だけど後悔はない。最後まで負けなかったんだから…そして自分の最期を迎えるべく、私は目をそっと閉じた。
太一君…大好きだよ。

「やめろーーーーー!!」
突然叫び声が聞こえた。聞き間違えようのない、太一君の声だった。私は期待を躍らせて目を開くとその瞬間女の人が突き飛ばされていた。突き飛ばしたのは他でもない、私の憧れの人。太一君っ…!!
「ふふーん、な、何事です!?」


917:名無しさん@ピンキー
11/08/29 01:54:19.39 WFDsLdgy
そして間髪を入れずに三人組がやって来て女の人を取り押さえた。それは太一君のチームメイトで三つ子の荒井君だった。「むーん!!姉さん何やってるんだなー!?」
「むーん!!やって良い事と悪い事があるんだなー!!」
「むーん!!姉さんは僕らに任せて、キャプテンは進藤さんを助けるんだなー!!」
太一君は「わかった!!」と短く返事をすると私を縛る両手に手をかけた。
「明日香、明日香っ!!」
太一君は私の両手をほどくと力いっぱい私を抱きしめた。外気に晒されて冷たくなっていた私の肌には、太一君がとても暖かく感じられた。
「明日香…ごめんよ…こんなになるまで助けられなくて…」
太一君は私を抱きしめながら、嗚咽を漏らしていた。私は太一君を慰めるように太一君の耳元で囁いた。
「だけど、助けてくれた…ありがとう、太一君…」
それを聞いてか、太一君は私を抱きしめる力を強くし、大粒の涙を流した。
「ふふーん…もう小波君の心の中に私はいないのですね…」
ふと、女の人がそう呟いた。
「むーん、当たり前なんだなぁー」
「むーん、多分初めからいなかったんだなぁー」
「むーん、姉さんは一生独身が相応しいんだなぁー」
すぐさま荒井君達がそんな事を言った。それを聞いた女の人はその場で泣き崩れた。
こうして、私を襲った悲劇はハッピーエンドで終わりを告げた。あの後、私が太一君と改めて太一君とエッチな事をしたのは内緒だよ。

918:名無しさん@ピンキー
11/08/29 01:56:23.35 WFDsLdgy
終わりです、いかがだったでしょうか?
今考えてみればエロシーンが極端に少なかったうえにかなりGDGDだったような…今回の反省として今後陵辱は絶対に書かないことにします。絶対に。

919:名無しさん@ピンキー
11/08/29 02:41:46.32 22VnO7rH
この荒井三兄弟だったら、キムチ入れられてパーツ壊された恨みを忘れられそうだわ……

920:名無しさん@ピンキー
11/08/29 02:47:13.21 U9FwaEJW

エロは控え目でも面白い話だった

921:名無しさん@ピンキー
11/08/29 02:55:56.84 1AArKcgD

荒井3兄弟が良い奴すぐる

新スレ立つまでちょっと止めた方が良いんじゃないかと

922:名無しさん@ピンキー
11/08/29 07:55:22.80 eeqS8U0o
チームメイト評価って大事だね……

923:名無しさん@ピンキー
11/08/29 18:51:23.87 fM58aNBR
荒井兄弟のキャラが崩壊気味なのが気になったけど
GJ

924:名無しさん@ピンキー
11/08/29 22:55:55.94 Ho+VUDJe
誰か新スレ建てれる人いる?

925:名無しさん@ピンキー
11/08/29 22:56:47.30 lCk1gNjb
ちょっと試してくる

926:名無しさん@ピンキー
11/08/29 22:59:40.35 lCk1gNjb
立った、けどスレタイミスったああああああああああああああああああorz
本当にごめんなさい

パワポケでエロパロ22
スレリンク(eroparo板)

927:名無しさん@ピンキー
11/08/29 23:01:21.86 1AArKcgD
>>974
ドンマイ

928:名無しさん@ピンキー
11/08/30 02:35:55.43 BtbfI5UU
>>974

じゃあ埋めていこうか

929:名無しさん@ピンキー
11/08/30 21:43:39.58 v2In2b1U
埋め木寮長

930:名無しさん@ピンキー
11/08/30 23:01:04.58 UbZxZ+k+
埋め

931:名無しさん@ピンキー
11/08/31 01:10:46.36 oLW9H3Oj
埋まるよ

932:名無しさん@ピンキー
11/08/31 03:57:33.34 ACkyQqIt
さっさとうめよーぜ
色々目ざわりなこともあったから気分一新できてたすかるぜ

933:名無しさん@ピンキー
11/08/31 13:08:53.08 u/cWgPk/


934:名無しさん@ピンキー
11/08/31 17:02:18.48 Y9bCzlBj
産め

935:名無しさん@ピンキー
11/08/31 17:30:25.77 YVpUwwJP
ユニヴァァァァァス!

936:名無しさん@ピンキー
11/08/31 23:03:52.00 6ZsznCLd
埋め

937:名無しさん@ピンキー
11/08/31 23:04:58.79 tXQADTaL
埋め

938:名無しさん@ピンキー
11/09/01 01:24:57.73 h9kc6cbc
リコ「埋めようか?(キュピーン」

939:名無しさん@ピンキー
11/09/01 02:01:08.74 Qnr9szs0
埋っめ

940:名無しさん@ピンキー
11/09/01 02:15:35.49 iE4hGGlc
埋め

941:名無しさん@ピンキー
11/09/01 03:04:08.00 38QADMvW
埋め代わりに適当な小ネタ

「見て見て小波君!」
背後から掛けられた声に振り向くと、そこにはいつもの制服の上に白衣を纏った麻美が立っていた。
「……どうしたんだ、それ?」
「保健室の人から借りてきたんだよ!」
麻美は元気いっぱいに答える。
「いや、白衣を着てる理由」
「もちろん将来に向けての予行練習だよ!」
うん、意味が分からない。何がもちろんだ。
「それより、どう? 似合う?」
そう言って、麻美はくるくるとその場で回ってみせる。
その動きに合わせて、白衣とスカートの裾がひらりと舞い上がる。
制服on白衣は結構マニアックな組み合わせであると思われるが、うむ、なるほど悪くない。
白衣の知的なイメージと、ドジな麻美のギャップもあり、中々光るものがある。
正直、可愛らしいと言えるだろう。
だが、素直に似合うと言うのもシャクなので、
「薬品とかを爆発させそう」
「なにその感想! 何か失礼だよ!」
俺の答えに麻美がプリプリと怒る。

「二人とも、何をしてるんですか?」
そんな風に二人で騒いでいる所に、ゆらりが入ってくる。
「あ、ゆらり! 見て! 白衣!」
麻美は、裾を引っ張ってみせて、ゆらりへと白衣をアピールする。
「……コスプレですか?」
ゆらりの冷静な反応。
「違うよ! コスプレじゃないよ! ……あれ、でも、コスプレって言えばコスプレなのかな?」
こっちに視線を送られても、そんな疑問、俺には答えようが無い。
「そんなことより! ゆらり、どう、似合ってる?」
麻美は、俺にしたものと同じ質問を今度はゆらりにぶつける。
「うーん、そうですね……」
その問いに、ゆらりはしばしの熟思を経て、
「実験とかで爆発しそうですね」

その日、一日中麻美は口を聞いてくれなかった。

942:名無しさん@ピンキー
11/09/01 05:15:58.25 Qnr9szs0
>>989


何となく過去スレ巡ってたら保管されてない朱里の作品が見つかったんだけど
これって保管庫に載せるべきかなあ

943:名無しさん@ピンキー
11/09/01 19:48:59.42 TFziil8Z


944:名無しさん@ピンキー
11/09/01 23:57:15.78 KWt/2Ohz
埋め

945:名無しさん@ピンキー
11/09/02 00:48:15.82 7/VfA1kt
うめ

946: 忍法帖【Lv=2,xxxP】
11/09/02 00:54:37.48 grv+AIZw
埋め

947:名無しさん@ピンキー
11/09/02 00:57:56.64 Wbs+tswU
埋め

948:名無しさん@ピンキー
11/09/02 00:58:22.12 Wbs+tswU
埋め

949:名無しさん@ピンキー
11/09/02 00:58:56.19 Wbs+tswU


950:名無しさん@ピンキー
11/09/02 00:59:06.65 Wbs+tswU
うめ

951:名無しさん@ピンキー
11/09/02 00:59:09.99 7/VfA1kt
産め

952:名無しさん@ピンキー
11/09/02 00:59:29.87 Wbs+tswU
うめ

953:1001
Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。


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