パワポケでエロパロ22at EROPARO
パワポケでエロパロ22 - 暇つぶし2ch700:名無しさん@ピンキー
11/08/14 02:21:19.16 tD/0b45P
パワポケ「准を無視したらどうなるか」

まったり投下していくので、見てる人いれば支援してくれれば。

701:名無しさん@ピンキー
11/08/14 02:23:25.53 tD/0b45P
カランコロン

准「いらっしゃいまー…って何だパワポケさんか。挨拶して損した」

パワポケ「………………」スタスタ

准「ちょ、ちょっとパワポケさん?何私も無視して維織さんの席に向かってるの?そんなに餌付けされたいんですか?」

パワポケ「………………」

准「な、何か言って下さいよ。何ですか、何かの遊び?あまり私そういうのは感心しな…

パワポケ「マスター。コーヒー一つ」

准「ちょ、ちょっと!何でマスターに直接頼んでるんですか!注文なら私が…」

パワポケ「維織さん、維織さんも何か頼む?」

維織「…うん。パワポケ君と同じのを頂戴」

パワポケ「オーケー。マスター!もう一杯お願いします」

准「ちょ、ちょっと………」

702:名無しさん@ピンキー
11/08/14 02:25:35.25 tD/0b45P
准「お、お待たせいたしました…お熱くなっておりますのでお気を付け下さい」 カチャン

パワポケ「…………………」

准「あ、あのパワポケさん?何か私怒らせる様な事しちゃいました?」

パワポケ「……………………」

准「そ、そりゃあ心当たりが無い訳では無いですけど、で、でも今まで楽しくやって来た訳だし…」

パワポケ「…………………」

准「入って来た時の私の台詞が気に入らなかったんですか?だ、だったら謝りますから。ほら、機嫌直して下さいよ」

スッ

バンッ!(准の手を払いのける音)

准「痛っ…!!ご、ごめんなさい、パワポケさん…」

客「スイマセーン、注文良いですかー?」

准「あ、は、ハーイ。ただいまお伺いします!パ、パワポケさんごめんなさい。注文が入ったので…」

維織「…准ちゃん。早く行った方が良いよ」

准「(ビクッ!)ハ、ハイ…」

703:名無しさん@ピンキー
11/08/14 02:28:30.20 tD/0b45P
マスター「どうしたんだい准君。オーダーミスなんて君らしくないじゃないか」

准「ス、スミマセン。」

マスター「接客中も心ここに在らずみたいだし、今日はもう帰るかい?」

准「い、いえ。大丈夫です、これからは気を付けますから」

マスター「そうかい?まぁ維織お嬢様も居るんだから、邪魔になる事はしない様に頼むよ」



准(何してんだろ私…しっかりしないと!パワポケさんが相手にしてくれないくらいの事で………うぅ)

准(言葉にしたら余計悲しくなってきた…入店してからもう1時間も経つのに、一度も私と目を合わせてくれない)

准(さっき横を通ったら、私が持って来たコーヒーに全然手をつけて無かったし…もうどうすれば良いのよ)

准「何だか…いつかの維織さんみたい。あの時、風来坊さんはどうしてたっけ………そうだ!」

704:名無しさん@ピンキー
11/08/14 02:32:36.19 tD/0b45P
作戦その1

准「パワポケさん!ごめんなさい!」

パワポケ「………………」

准「たしかにあんな事をすればパワポケさんが怒るのは当然だと思う。私があの時あんな事をしなければ
  パワポケさんはあんな事にならずに済んだのに…」

パワポケ「………………」

准「もう二度とあんな事にならない様に気をつけるし、パワポケさんの気持ちも考えて行動するから」

パワポケ「………………」

准「本当にごめんなさい!!!」

准「…………………」チラッ(頭を下げながら様子を見る)

パワポケ「…………………」

准「あ、あはは………………」

パワポケ「…………………」

准「あ、や、やかんに火をかけっぱなしだったので戻りますね。」 タタタ

パワポケ「…………………」

維織「……………クスッ」

705:名無しさん@ピンキー
11/08/14 02:35:40.93 tD/0b45P
准(…駄目だった。一度吹き出させてしまえばこっちのものだと思ったのに…)

准(そして、あの時の自分の心情を思い出して、今の私に同情してくれると思ったのに…)

准(ホントに、何であんなに怒ってるんだろう。嫌な事があっても、それを外に出す人じゃないし…)

准(やっぱり、私が悪いのかな。楽しくじゃれあってるつもりだったけど、ホントは楽しかったのは私だけで…)

准(パワポケさんはずっと嫌々だったのかな………ぐすっ)

准「どうしたら許してくれるんだろ…」

706:名無しさん@ピンキー
11/08/14 02:39:37.40 tD/0b45P
作戦その2

准「お客様。私のサービスで、店で最高級の豆を使用したスペシャルブレンドコーヒーをお持ちしました」

パワポケ「…………………」 ピクッ

准「(!)それに加えて、特大ジャンボミックスパフェもお持ちしました。勿論こちらも私のサービスでございます」

パワポケ「…………………」ピクピクッ

准(こ、これはもしかして…?)

維織「…………………」 パタン!(本を閉じる音)

パワポケ「(!!)……………………」

維織「准ちゃん、ハムサンド50人前」

准「ご、五十ですか!?」

維織「うん、早く。この二つは私が貰っておくから」

准「わ、分かりました…」

パワポケ「……………………」

707:名無しさん@ピンキー
11/08/14 02:42:59.27 tD/0b45P
ここまで書き溜め。
というか以前vipで投下した所まで。
ここから考えながら書くので、まったりお付き合い頂ければ。

708:名無しさん@ピンキー
11/08/14 02:49:50.58 WGN53/KP
>>755
なんというか
vipのノリで書かれてもなあ

709:名無しさん@ピンキー
11/08/14 03:09:56.27 G7ePf4Rd
ここはデフォルメ造形のパワポケキャラに欲情するダメ大人の巣窟なんだよぉ
そういう心構えでここの住人はこのスレを開いてるんだよぉ

勃ったり濡れたりしないと反応しにくいんだよぉ

710:名無しさん@ピンキー
11/08/14 04:57:39.44 Uo862TNw
>>755
vipでやれ
vip用に書いたんだろ?

711:名無しさん@ピンキー
11/08/14 09:34:06.97 ssY7sIv3
高校野球見てて思ったんだが、
パワポケは何度も甲子園編やってる割に、チアリーダーの女の子ってあまり見かけないよな。

712:名無しさん@ピンキー
11/08/14 11:56:00.08 JTWsxOxi
無視してみた系はツンデレくらいにしか効果がないし
この前の武美を無視してみたと同じでいい気がせんな

713:名無しさん@ピンキー
11/08/14 13:17:21.95 WGN53/KP
>>759
確かになあ、でもどっちかって言うとパワプロの方が出そうだ
立ち位置的に近いのは八坂さん(彼女候補じゃないが)だな

714:名無しさん@ピンキー
11/08/14 13:42:27.01 tD/0b45P
そりゃあvipでやった方が反応あって楽しいだろうけど
パワポケSSスレなんてそう立つものでも無いしなぁ。自分では立てられなかったし。
かなりの期間投下なくて過疎ってるから良いかなーと思ったんだけどな。

准はツンデレの亜種と思うんだがどうか。

715:名無しさん@ピンキー
11/08/14 13:55:53.37 2tD5II+G
そういう趣旨のスレではないからなあ

716:名無しさん@ピンキー
11/08/14 13:57:28.00 kzULaK+4
VIP云々はどうでもいいけど、
未完で投下したりする辺りテンプレ(というか>>2)を読んでないの丸出しの人はちょっと・・・

717:名無しさん@ピンキー
11/08/14 16:55:50.00 th796Sj5
久しぶりに伸びてると思ったら何かアレなことになってるね
個人的にテンプレ守ってある投下なら、vip向けのものであろうが何でもありがたいと思う

718:名無しさん@ピンキー
11/08/14 17:07:58.32 Xw5x3ltN
要約すると、准は俺の嫁ってことか。了解した。


719:名無しさん@ピンキー
11/08/14 18:29:03.27 n/iR7WEG
>>765
同意。>>748も書き上げたらまた投下してくれ。

720:名無しさん@ピンキー
11/08/14 21:47:04.53 rnqTdRbO
っていうか准がいじめられるだけで興奮してた俺には十分エロパロの範疇に入るものに見えたぜ
vipでってのは言われるまでまるで思いもせんかったw

721:名無しさん@ピンキー
11/08/14 23:34:22.73 G7ePf4Rd
>>768と涙目の魅力について、泣いているのと泣かせることの醍醐味の違いについて語り合いたい気がしたが、自重しておく


甲子園のせいでまたパワポケがやりたくなってきた

722:名無しさん@ピンキー
11/08/15 04:29:43.64 25WZLVUv
>>748だけど
未完で投下の事については、すまないと思う。
あの時点では書き上げる気はあったんだが…。
普通に投下してたら連投規制かかるから、支援してくれれば助かるというのもあるんだが。

直接的なエロだけがエロでは無いと思うんだぜ。
>>769
是非意見を承りたい。

それじゃあ続きを仕上げるとします。

723:名無しさん@ピンキー
11/08/15 04:32:54.81 25WZLVUv
准「パン足りるかなぁ」 せっせっ

准(さっきの反応を見ると、やっぱりパワポケさんには食べ物が有効…)

准(謝罪に大事なのは誠意。誠意は言葉ではなくて金額という名言がある)

准(銀の食器を壊せば、金の食器を買って返す。こっちも痛い思いをするのが謝罪)

准(人に謝る事なんて殆ど経験無かったから忘れてたけど、以前維織さんからオススメされた本にはそう書いてあった)

准(それをこの状況に当て嵌めて考えると…)

トン (包丁を置く音)

准「………よし!マスター!ちょっと私、買い出し行って来ます!」

マスター「!(ニヤリ)うん、行って来なさい」

724:名無しさん@ピンキー
11/08/15 04:34:56.52 25WZLVUv
准「大変お待たせいたしました、お嬢様、ご主人様」

ドンッ!

維織「……………?」

維織「准ちゃん?随分多いみたいだけど、これ本当に50人前?」

パワポケ「……………………」(ダラダラダラダラ)

准「はい、50人前です」

維織「…そうは見えないけど。どう見てもその倍はありそうな…」

准「それで合ってますよ。合わせれば100人前です」

維織「?…どういう事?」

准「これは…『二人分』です。パワポケさんと…私の」

維織「二人、分。」

准「ハムサンド50人前、私も頂きます。パワポケさんと一緒に」

725:名無しさん@ピンキー
11/08/15 04:36:51.96 25WZLVUv
維織「…どうして?私が注文したのは、パワポケ君の分だけだよ」

准「勿論私の分は私の自腹です。まぁ実際にこれから自分の腹に入る訳ですが」

維織「…上手い事言わなくていい。どうして、そんな事するの?」

准「私、気付いたんです。パワポケさんに許してもらうにはどうすればいいか」

准「言葉だけで謝るんじゃなくて…自分も痛い思いをする。それが謝罪です」

准「パワポケさんが何で怒っているのか、それは分かりませんがパワポケさんの事だから食べ物関係の事なんだと思います」

准「だから私は、謝罪の気持ちを込めて、一生懸命このハムサンドを作りました」

維織「…たしかに、たった一つにも手抜きを感じられない、黄金比で作られた完璧なハムサンド…」 じゅるり

准「でも、それだけでは足りません。だから私は、パワポケさんと同じ罰を受けます」

准「それが私の答えです」

726:名無しさん@ピンキー
11/08/15 04:48:20.49 25WZLVUv
ぱちぱちぱちぱち

維織「…良く言ったわ、准ちゃん」

准「維織さん………?」

維織「貴方の覚悟、確かに受け取った。…それでもう十分」

准「許して…くれるんですか?私を」

維織「うん。十分面白か…ゲフンゲフン。准ちゃんの気持ちは分かったから。ね、パワポケ君」

パワポケ「…………………」

維織「ね?」

パワポケ「!………………」コクコク

准「そ、そうですか…良かった…」じわ…

維織「泣かないで、准ちゃん。そうだ、このハムサンドはパワポケ君に任せて、美味しいカレーでも食べにいこうよ」

パワポケ「!?…………………」

准「ハイ!お伴します!」 ニコッ

維織「うん。じゃあね、パワポケ君。全部食べるまで帰って来ちゃ駄目」

パワポケ「…………………」

准「じゃあね!パワポケさん!」

カランコロン

727:名無しさん@ピンキー
11/08/15 04:54:57.60 25WZLVUv
パワポケ「…………………」 むしゃむしゃ

マスター「パワポケ君、コーヒー要るかい?」

パワポケ「……………頂きます」

FIN

728:名無しさん@ピンキー
11/08/15 05:07:41.44 25WZLVUv
終わりです。…オワリデスヨ?
多くを語るのも蛇足かなぁとさらっと流しました。
背景について一言言うなら、維織さんの悪ふざけ。

メイド→機嫌直す→下のご奉仕とか一瞬浮かんだけど、維織さん目の前に居たから無理だったorz

台本形式にも即興にも特有の良さがあると思うんだ。
見てくれた人ありがとう。
少しでもスレ停滞打破の力になれたのなら幸いです。

729:名無しさん@ピンキー
11/08/15 09:19:02.31 USi0QSUZ
>>776
乙乙
主人公カワイソスw

確かに即興にも良さがあるかも知んないけど
長時間一人が使い続けるから他の人が書き込みづらいし
vipと違って書き手が一人って訳じゃないし求められるものも違うしね
一気に書きまとめて投下したほうが他の人もすぐに書き込めるしね

730:名無しさん@ピンキー
11/08/15 10:05:57.08 YKozjjyu
>>776
GJです
台本形式だと脳内でゲーム画面が再生されるんだよな
基本地の文あるのが原則だけど小ネタとかだと台本形式のが良かったりする

731:名無しさん@ピンキー
11/08/15 13:21:12.28 R8RTL4l/
>>776

なんか>>770のレス見る限り誤解してると思うが、また投下するつもりがあるなら、
その時は1レス目を投下する前に完成させてから投下してね。未完でってのはそういうこと

732:13@東京の超有名大学に通う19歳
11/08/15 14:09:36.58 GTB+n450
>>744の続き
さら「あは~ん、気持ちいいわ~ん」
なんとさらが野グソをしていた、これには大興奮!!
↑ここ抜きどころです!!
小波「もう我慢できねえええええええええええええええ!!」
俺はウンコ中のさらに襲い掛かった!

続く


※vipから来た人はさっさと帰れ!!

733:名無しさん@ピンキー
11/08/15 14:43:34.34 25WZLVUv
まぁ前半も別スレで即興で書いてた物だから、なんか書き溜める気が起きなかったんだよ。

きちんと完成させる気があるならリアルタイム投下も別に問題無いと思うんだけどな。
そんなに回転の速いスレでも無いし。
あまりに長過ぎると問題だけど。

もっと色々自由で良いと思うんだ。

734:13@東京の超有名大学に通う19歳
11/08/15 14:45:50.37 GTB+n450
リアルタイム投下はどうでもいいがお前は消えろ
大学生舐めるなよ

735:名無しさん@ピンキー
11/08/15 15:18:56.31 CHW64CI4
やっぱvipの連中って糞だわ
何のためにテンプレがあるかも理解できない程度の知能の奴が書いた作品なんて誰も求めてない

736:名無しさん@ピンキー
11/08/15 15:20:17.76 USi0QSUZ
>>781
このスレに作品を投下する以上はきちんとテンプレを読んでそれに従って投下してください
確かに自由も大事だけど、最低限のルールを守ることもまた大事ですよ

737:名無しさん@ピンキー
11/08/15 15:30:58.29 4ert3iMd
とりあえずこの話は終わりにして
切り替えて行きましょうや

せっかくの夏なんだから
もっと夏っぽいネタの話しようぜ!

738:名無しさん@ピンキー
11/08/15 15:34:25.45 A+kEbGiA
そうだな
URLリンク(wiki.livedoor.jp)
どうしてもって人は↑の議論スレでどうぞ

739:名無しさん@ピンキー
11/08/16 15:14:01.17 MxKZqTyb
お前達ってちょっとトラブルがあると沸いてきて自治()するくせに
建設的な事は何もしないのな。
文句ばっか言ってないで小ネタの一つでも投下してみろよ。


740:13@東京の超有名大学に通う19歳
11/08/16 15:24:04.43 3CD0VvV3
>>780の続き
ズブブブブ!
ウンコ塗れのアナルに俺のチンコが!
さら「あ~ん、いや~ん」
気持ちよすぎて我慢できないぜ!!!!!!!
小波「あおおおおおおおおおおおおお!!!」

続く

741:13@東京の超有名大学に通う19歳
11/08/16 15:36:41.96 3CD0VvV3
さらのウンコの臭いについて
とにかく臭い
そして量も多い
極太一本糞を毎日ひりだしているのでアナルも頑丈になってしまった
しかしアナルセックスばかりしているのでゆるくなりよく漏らしてしまう
何か書いてて興奮してきた


742:秋:The name of...
11/08/16 16:19:20.56 FjO6963G
薄い&エロくなくて申し訳ありませんが、投下させていただきます。

743:秋:The name of...
11/08/16 16:20:45.45 FjO6963G
晩秋。
木々は色づき、作物は実り、風は冷気を孕み始める、祝いと喪失の季節。
窓辺から見える、沈みかけた太陽が、ここ、遠前町におやすみを告げようとしている。
この町に来て、もうすぐ七ヶ月か。速いものだ。
「何をしてるの……?」
「ええ、ちょっと」
「?」
抑揚の乏しい声に振り返る。
さわさわと緑髪を揺らし、維織さんは首をかしげていた。
小動物然とした雰囲気を全身に纏うこの人だが、しかし、その行動は宇宙人だ。
今日だって、俺は不可解な状況下におかれている。
今この人が座っている椅子は、朝にはこの部屋に無かった。
椅子だけじゃない。圧倒的な質量で鎮座するピアノだって、また然り、だ。
「維織さん、質問したいのは俺の方です」
「何?」
「どうしてここに、喫茶店にあったはずのピアノが?」
「運んでもらった」
「俺の練習中に?」
「うん」
何で、とは尋ねない。
必要最低限のいきさつさえわかれば、そこから先は気にしないことにしている。
維織さんとの付き合いで会得した極意の一つだ。

744:秋:The name of...
11/08/16 16:21:59.92 FjO6963G
維織さんは、謎多き人だった。
自分は鎖につながれた小鳥だと、その鎖を引きちぎる術を知らない囚われの鳥だと語った。
なのに、肝心斜めである鎖の元を教えてくれない。
維織さんが俺に隠す『用事』や、無尽蔵とすら思われるお金の出所も、きっと鎖に関係あるのだ。
もどかしく、掴めない微妙な不和を抱えたまま、俺達は今日に至っている。
おもむろに、維織さんが口を開いた。
「……曲を、作ったの」
「曲?維織さんが?」
こくり。平らな表情で維織さんが頷く。
「その曲を聴いてほしい。だから、運んでもらった」
両手を膝に添えて、維織さんは静かに佇む。
こうしてみると、維織さんも年齢相応に淑女らしく見えるから、女性というのは不思議だ。
「わかったよ維織さん。聴かせて、維織さんの曲を」
「……うん。じゃあ、ベッドにでも座っていて……」
言われたとおりにベッドに腰かけると、上等なスプリングが程よく弾む。
柔らかなシーツに沈み込み、それだけで眠りに落ちてしまいそうだ。
クラシックだったら不味いかな……、なんて思っていたら、ぺこり。維織さんは俺の方を向いて、小さくお辞儀をした。
ぱちぱちぱち。反射的に手を打ち鳴らす。
小さな小さなコンサートが、幕を開けた。

745:秋:The name of...
11/08/16 16:23:48.06 FjO6963G
ポロン。維織さんが、鍵盤を軽く叩く。指の準備だろうか、はたまた音を確かめたのか、とにかく満足したらしく姿勢を整えて、
両手を盤上に置いた。
空気の変化を感じる。
熟達した技量が、小さな背中越しに場を支配したのだ。
刹那、肩が揺れた。
普段からは信じられないスピードと力強さで、維織さんの指は鍵盤を右へ左へ滑る。
イントロが終わると、メインテーマだろう、物寂しいメロディーが流れ始めた。
リズムはやや早め、ほどよいスタッカートが曲調を軽快なものにしているのだが、紡ぎ出されるハーモニーはマイナーで、
陽気な行進、と言うよりは、速すぎる時の経過を嘆きながらも、ひたすら前に進む追憶のメロディー。
サビに入っても曲調はほとんど変わらない。むしろ低音が交じり、より力強く、より物寂しくなった。
高らかに唄う一羽の鳥。
決して孤独が好きな訳じゃない。決して一人の道を選んだ訳じゃない。
だが、仕方ないじゃないか。そもそも初めから道など一つしかなかったのだから―
誇り高く、自嘲気味に鳥は鳴き、曲は終わった。
俺は音楽には疎い。ソラで歌える曲なんて、とある戦隊ヒーローのテーマソングだけだし、
ましてやクラシックの小難しい知識なんてゼロだ。
それでも、俺の頭には、おぼろげながら絵が浮かんでいる。
俺は、その絵の意味するところを把握しかけていた。
だが、何かが足りない。組み立てたパズルの、根幹となるピースが数枚足りないのだ。
何だ?この曲は何を意味しているんだ……?


746:秋:The name of...
11/08/16 16:25:39.19 FjO6963G
「この曲は」
維織さんが、いつの間にか目の前に迫っていた。
「一人のヒーローの物語」
「そのヒーローは、とある町に突如現れた」
「ヒーローは、強かった。廃れかけていた町を、何度も何度も救った」
「初めは誰もが喜んだ。ヒーローも共に喜んだ。町の人々の喜びは、同時にヒーローの喜びでもあった」
「でも」
「ヒーローは、亀裂を生んだ」
「救われていたはずの人々が、所詮余所者だと、ヒーローの存在を妬んだ」
「それでもヒーローは負けなかった」
「一つの危機を乗り越えて、ヒーローは心許せる友を得た」
「いつしか、ヒーローは町に住み続けたいと願うようになった」
「でも」
「それは叶わぬ夢物語」
「ヒーローはやがて町を去る」
「人々に惜しまれ、見送られて、……そしていつかは忘れられる」
「なぜなら」
「ヒーローは、旅ガラスでもあったから」
「この曲は、誇り高き孤独なうた」
「……この曲の名は」
維織さんは言葉を切った。
口を俺の耳元に沿えて、そっと、曲名を呟いた。

747:秋:The name of...
11/08/16 16:29:27.53 FjO6963G
その晩、維織さんは俺を求めた。
風呂上がり、バスタオル一枚で出てきた維織さんは、固まった俺をベッドに押し倒した。
小さく震える控えめな双球。
滑らかな白い肌。
深緑の淡い叢に護られた聖なる泉。
かつてないほどに維織さんは体を預け、俺も維織さんを愛した。
貪った、と言った方が近いのかもしれない。
何度も何度も維織さんを味わい、所有の刻印を身体中に散らし、絶倫と化していた肉塊を叩きつけた。
あの曲の意味を、維織さんの言葉を、理解はしたが納得できなかった。
似て非なるまがい物のピースをはめられた気がしたのだ。
……不安だったのだ。俺は。

―なぜ、ヒロインの話は語られないのだろう?

しかし、俺は維織さんに内心を打ち明けようとはしなかった。俺は肉欲で不安を誤魔化した。
なぜ?
理由など、わからない。



数週間後、維織さんは、消えた。



748:秋:The name of...
11/08/16 16:30:49.28 FjO6963G
「で、結局なんて言ってたの?その曲の名前」
「ああ……、旅ガラスのうた、だって」
「うわ、直球だねぇ。ま、維織さんらしいかな」
維織さんの失踪からはや一週間、俺は閉店後の喫茶店でコーヒーをすすっていた。
いつもの席、いつものコーヒー、けれども、一番大切な、いつもの人はもう居ない。
思い返せば、ヒントはあった。維織さんが語ったあの曲のストーリーに、維織さんが居なかった理由。
『ヒーロー』は、救うべき人の真実を知らなかったからだ。
『ヒーロー』は、どこかで道を間違えたのだ。
『ヒーロー』は、あの晩、最後のチャンスを見逃したのだ。
だから、『ヒーロー』が主人公である話において、維織さんの話は語られないまま終わった。
維織さんが何のためにあの曲を作ったのか、俺には推測しかできない。
ただ、もし、あの曲が、全てを諦めていた維織さんの、僅かに滲み出た無意識な未練だったとしたら……。
お笑い草だ。『ヒーロー』は、本当に守りたかったものを、目の前で見殺しにしたのだから。


749:秋:The name of...
11/08/16 16:32:17.02 FjO6963G
「……は」
笑おうとしたが、掠れた声しか出なかった。舌打ちを一つ飛ばす。と、目の前の腹黒メイドが、不安げに俺を見つめていた。顔を見てしまった瞬間、駄目だ、と俺は悟った。
聞かずにはいられない。俺はこいつしか答えられない問いを、我慢すべきである問いを、しかし問わずにはいられない。
「なぁ、准」
「ん、なに?風来坊さん」
「維織さんは、俺と過ごした時なんてなんとも思ってなかったのかな。俺は、維織さんのそばに居ただけのピエロだったのかな。……俺は、俺はまたヒーローになれなかった、のか?」
「また……?ううん、そんなことないよ」
即答だった。
「維織さんは変わろうとしてた。
空想に創られた虚構の本の世界から出てきて、風来坊さんに興味を持った。
風来坊さんを通して、維織さんは外の世界に目を向けたんだよ。
インプット専門のめんどくさい星人だった維織さんが、自分で他人にアプローチかけて、
あまつさえ自分の家に住まわせるなんてあたしは暫く信じられなかったもん。
維織さんにとって風来坊さんは、それこそ別世界から彗星のごとく現れたヒーローだったよ」


750:秋:The name of...
11/08/16 16:33:35.89 FjO6963G
准の言葉には、同情もお世辞も見えない。心の底を話してくれているのだろう。
だからこそ、情けなかった。
維織さんが本当に変わろうとしてたのなら、俺は最後までヒーローとして、
役目を果たさなければいけなかったのだ。
中途半端な希望を与えるヒーローなど、悪役以下ではないか。
准が、小さなため息をついた。
「ね、風来坊さん。こっち向いて、ちょっと目つむってて」
准の声色は、震えていた。
数々の恐ろしい切れ味の言動で俺を震え上がらせてきたこの腹黒メイドも、今この時だけは、年相応の少女に思えた。
もしかしたらそれも演技で、頭からコーヒーをぶっかけられるのかとも僅かに疑ったが、まぁ、それもそれでいい。
「……んちゅ」
唇に、柔らかいものを感じた。ほぼ同時に、頬を伝ったのだろう水滴も、一粒。
目を開けようとは思わない。自ずと正体はわかっていた。
「ん……ぷはぁ。も、もう目、開けていいよ」
「……」
「今のは、感謝の気持ち。あたしの友達に、ひとときの幸せをくれたヒーローさんへの。……これでも、ファーストなんだから」
「……」
「試合、もうすぐだよね。あたしも観に行くから、頑張ってね、風来坊さん」

751:秋:The name of...
11/08/16 16:35:14.59 FjO6963G
ありがとう、そう言葉をかける前に、ヒラヒラの服で涙を拭い、
准は店の奥へと姿を消した。
俺に残されたのは、湯気をたてる漆黒のコーヒー。
黒い水面を覗き込むと、雫が落ち、波紋が広がった。
「あ……?」
それが自らの涙だと気付くのに、そう時間はかからなかった。
止めどなく溢れた。生まれて初めての、悲哀の結晶。
だが、その涙を持ってしても。

コーヒーカップの中身は、苦く、真っ黒だった。


752:秋:The name of...
11/08/16 16:37:07.69 FjO6963G
これで終わりです。
パワポケのBGMは短いのに感情豊かですよね。

753:名無しさん@ピンキー
11/08/16 16:44:22.25 yZ3Orzn3
>>800
GJ
一週目ルートか、切ない話だな

確かに「旅ガラスのうた」って哀愁漂うけどかっこいい曲だよね

754:名無しさん@ピンキー
11/08/16 16:48:26.61 qhp/O6qD
維織さん失踪ルートか…
目頭が熱くなるな。

755:名無しさん@ピンキー
11/08/16 17:02:24.51 WnxlhxcD
緑髪厨って頭おかしい奴しかいないんだな

756:名無しさん@ピンキー
11/08/16 18:57:40.69 CRPLk0lf
乙、切なくていい話だった
そろそろ維織も殺されるか闇に堕ちそうな気がしてるので今のうちにこういう話を楽しんでおこう…

757:名無しさん@ピンキー
11/08/16 22:39:54.23 Gmod7m0v
GJ
旅ガラスのうたはかっこいいよな

758:名無しさん@ピンキー
11/08/17 11:02:20.33 iADPbfO8
>>800
乙!切なくて胸がジンとした

759:名無しさん@ピンキー
11/08/17 19:46:38.69 5qJbhNi/
>>800
GJ
こういうのもアリだな・・・

760:13@東京の超有名大学に通う19歳
11/08/17 19:54:56.04 OzqdYMoI
さらウンも評価してくださいよー
よそのスレ行っちゃいますよ?

761:名無しさん@ピンキー
11/08/17 20:57:50.36 Zdc60DDN
このスレにはドゥーニーとプラゴミしかいらない
消えろ

762:名無しさん@ピンキー
11/08/17 22:00:42.72 iADPbfO8
関係ない話だけど
浮気したら一番怖そうな女の子って誰なんだろ?

763:名無しさん@ピンキー
11/08/17 22:31:25.76 Qv/oqbS/
涼子に一票

764:名無しさん@ピンキー
11/08/17 22:36:04.09 5qJbhNi/
本命:リン
次点:カズ、千羽矢、希美、紫杏、朱里etc.

765:名無しさん@ピンキー
11/08/17 22:56:59.23 1aIGKTF8
>>810
紫杏か涼子かなあ

766:名無しさん@ピンキー
11/08/17 23:34:47.54 S//7Ad6O
しあん自体は3人までなら許すとか言ってなかったっけ
怖いのはあの二人であって

767:名無しさん@ピンキー
11/08/17 23:39:35.46 qGgqo9nR
漣やさらとかは別の意味で怖そうだな

768:名無しさん@ピンキー
11/08/17 23:42:35.80 iADPbfO8
>>811>>813
涼子は鉄板だなww
てか浮気する前から怖いわww

>>812
次点多すぎるな
でもリンと紫杏はちょっと意外だな



俺は五十鈴が結構怖そうだな、と思ったんだけど、そうでもないかぁ
五十鈴の話でバッド(ヤンデレ?)エンドは聞いたことがないから妄想してるんだけどさ

769:名無しさん@ピンキー
11/08/17 23:49:19.95 OgEi3wgL
>>816
リンはオーラ纏いながら浮気相手もろとも制裁食らわすかと。
紫杏は直接手を下しはしないと思うけど、取り巻き2名が制裁食らわす筈。

冬子の場合、暗殺者2名と兄様が黙っちゃいないだろうな・・・

770:名無しさん@ピンキー
11/08/17 23:51:40.70 WhT1aFU/
まぁ、許容範囲を超えた紫杏本人は想像するのも怖いけどな

771:名無しさん@ピンキー
11/08/18 01:44:10.92 4PXV7+Tl
ネタ思いついたけど文才とエロが無い・・・

772:名無しさん@ピンキー
11/08/18 02:01:11.89 RN+ONTNv
文才のせいにする人はたいていその「ネタ」がハッキリしてないだけ

773:名無しさん@ピンキー
11/08/18 02:19:32.46 pNFaXz5h
島岡姉と天本さんも大概怖いと思。

774:名無しさん@ピンキー
11/08/18 02:21:38.82 4PXV7+Tl
>>820
いや、やりたい「ネタ」というか言わせたい台詞とかシチュとかは思いついたんだけど、
ボキャブラリーが足らんのです・・・どうしても単調になってしまう

775:名無しさん@ピンキー
11/08/18 02:22:32.68 RN+ONTNv
じゃあまだ薄いんだよ、もっとグツグツ煮こもうぜ
元から投下する気がねーんなら知らんが


776:名無しさん@ピンキー
11/08/18 03:15:57.65 dZhKORku
>>822
いろんな本を読むなり、ここや他スレの作品を読むなり
いろんな作品を読んでいって表現を参考していくといいよ
あとは納得がいくまでしっかり練って何度も推敲するといいさ

777:名無しさん@ピンキー
11/08/18 03:52:44.02 k4M2ZaIA
浮気ってきくとゆうじ君を思い出してしまう
「姉ちゃんにはチクっておいたッス」じゃねーよ……

778:名無しさん@ピンキー
11/08/18 05:50:40.07 QHu6UzJN
13主×千羽矢が書けたので投下します。
しばらくやってなかったのでキャラ違ってたらごめん。

779:13主×千羽矢 Strong or not
11/08/18 05:53:00.75 QHu6UzJN
千羽矢の事は受け入れた。元より嫌いになる理由もない。
確かに千羽矢には人とは違う所がある。だが、それも取るに足らないことだ。
病気の面影なども全くないし、自称化け物に身体を乗っ取られる心配もなくなった。ただ一つ問題があるとすれば…



strong or not...




「…これはどういうことで?」
彼女に尋ねる。といっても明確な返答など端から期待しちゃいないが。というか俺はユウキの部屋で寝てたのになんでこいつの部屋にいるんだ?…まあ運ばれたんだろうがな、片手で。もしくは触手で。
「もちろん、期待通りの事よ。」
「試験勉強中はしないんじゃなかったのかよ。」
「あれ、そうだったっけ?」
ちなみに状況を説明させていただくと、
試験勉強しようぜー→じゃあユウキの家なー→今日は泊まってけよー→オッケー→おやすみー→あれここはどこだうわマウントとられた

こんな感じである。いい加減?ほっとけ

「とりあえず降りてくれないかな?流石にお前の家でするのは…」
「あっれー、やっぱり小波君は外でやる方が燃えるタイプ?キャーヘンターイ!」
「いや、そうじゃなくて!親友に自分ん家で妹とイチャコラされるアニキの身にもなってやれよ!…音とか聞こえるかもしれないし。」


780:13主×千羽矢
11/08/18 05:54:05.41 QHu6UzJN
「おニイには散々デート見せ付けてきたから、今更変わんないって!」
「いや全然変わるから!レベルが違うからな!全く!」
「星の見える夜空の下で『俺、実は誰かに見られてる方が燃えるんだ!』って叫んでなかったっけ?」
「それは違う世界の俺だな、うん。一度は会ってみたいなあ、もう一人の俺。」
「まぁそんなことはいいじゃん。」それに、と千羽矢は付け足す。
「初めてのときはあんな状況の中ヤッたんだからそれに比べたら大したことないよ」
そりゃ、あんときと比べたら放課後の教室だろうが、公園のベンチだろうが比べものにならないだろうさ。でも、プロ入り前に親友との友情にヒビを入れるような事はしたくないんだが…
「…その割りには抵抗しないね」
「今のお前に力で敵わないのはこの前分かったからな。」
あれはもはや強姦だったぞ。まあ、今じゃなくても敵わなかったような気もするけどな。千羽矢には。
「まったく…」
もはや逃げ場はないと観念した俺は、上体を少し起こすと右手を千羽矢の後頭部に回して唇を強く引き寄せた。この前のようにはさせまい。舌を這わせると、千羽矢は突然の事に遅れをとったのか俺にされるがままだったが、すぐに負けじと舌を絡ませてきた。
「ん…ふぅ…クチュ、ん…ふゃ…ん…んん…!」
しばらくすると息苦しそうな声も漏れてきたが、まだ右手は離してやらない。さらに強く押し込むと、余った左手をパジャマの上着の下端から中へ忍ばせすっと胸へ上らせる。
「んんっ…!?んっひゃ…!っんん…!はぁん…ぷはっ…」
そろそろ可哀相…可愛そうだったので、右手を離してやる。当然フリーになった右手も胸へとコンバートさせる。
「あっん!ひゃぅ…!っんあ…あんな事言っといて…んっ…結構ノリノリじゃなっい、あっ…んっ!」
相変わらず強気だなお前は。
「こっちのが…っん!…燃えるっでしょ…?ひゃっ!っん…」
ああ、なるほど。
「通りでキスから逃げなかった訳だ。お前の力なら簡単に離れられただろうに、息苦しかったんじゃないか?」


781:13主×千羽矢
11/08/18 05:55:31.78 QHu6UzJN
「ううん…それはっ違うよ…?」
「へっ…?」
思わず手が止まった。自由になった千羽矢は俺にもたれると、首に手を回してきた。今度は千羽矢の方から、唇を塞がれる。
「んっ…れろ…んっ…ちゅ…」
舌を絡めた短めのキスをして唇を離す。
「小波君に…その…キスされたり、触られたりするとね、なんか、力抜けちゃうんだ…上手く入んないっていうか…あはは…んっ!」
試してみたかった、という訳じゃない。あの顔を見て何故、我慢出来ようか、いや(反語)。
俺はそのまま両肩に手を置くと、野良猫が喧嘩でもするかのように、ぐるんと体勢を逆転させ、千羽矢をさっきまで俺が寝ていた布団に押し倒す。
なるほど、千羽矢の身体はいとも簡単にひっくり返ってしまった。さっきの体勢ではやりにくかったが、今なら問題ない。上着のボタンを下から順に外していく。
「なんか、恥ずかしいな…こっからされるのって…初めてだから……」
そういや二回ともお前の強姦だったな。しかも野外。
「こ、小波君だって、途中からは…せ…攻めに回ったじゃない。」
まあな。あれはお前が悪かったんだよ。俺のは…不可抗力?
ていうか今回も発端はお前だけどな。
強引な免罪符を掲げながら、俺は全てのボタンを外すことに成功した。
脱がすのも勿体なかったのでとりあえず上ははだけたままにしておいて、生の胸を堪能させて頂くことにした。
大きいとも小さいとも言えないが、形は整っている綺麗な胸。そういえばこれだけじっくり見るのは初めてかもな。よく目に焼き付けておかねば…
「そんなにガン見しないでよ…」
すぐに苦情が来てしまった。


782:13主×千羽矢
11/08/18 05:56:05.35 QHu6UzJN
ならばと俺は舌を這わす。
「きゃ…!やんっ…もぅ…ひゃっ!あんっ…!なにっ…」
何か聞かれた気もするが気のせいに違いない。そのままピンクの突起を口に含むと舌でコロコロ転がす。乳首が硬くなってきた気もする。なのでここは吸ってみることにしよう。
「もっ…ばっぁか…ひゃう…なにして…んふぅ…んっ!」
「いや、母乳出ないかなと思って。」
「でるわけっ…ない…じゃない、ひゃんっ…あっ…!っやぁん…!」
そりゃ残念でならない。でもそうだな、母乳はまだ早いか。
十分に胸で遊んだので離してやる。
腑に落ちない表情の千羽矢は、何を思ったのか俺のズボンに手を忍び込ませてきた。スリの常習犯みたいな手つきだな…
「わっ、やっぱり小波君もちゃんと興奮してくれてたんだね。ちょっと嬉しいかな?」
その刺激に俺はビクっとなった。だが、ぎこちない手つきに快感は得られない。それでも、それとはまた違う心地良さが確かにあった。
「そういえばさ」
「ん、どしたの?」
もう諦めたのか手を離してこちらを見つめてくる。
「女の子の初めてってすごく痛いって聞くけど、そうだったの?」
「そりゃあもう!死ぬほど痛かったよ!……って言いたいんだけど、身体が身体なだけにあんまり痛くなかったかな?直前にもっと痛い経験してるし……」
「まあ、心臓を引き千切る痛みに勝るものはないか…」
興味本意で聞いたのだが、後で後悔した。もしかすると少々デリカシーに欠けていたかもしれないな。
「千羽矢…」
「…うん」
だから俺は本来の目的を思い出して実行に移すことにした。
千羽矢の腰を浮かせ、脱衣を手伝わせる。肌の露出を感じるごとに、恥ずかしがっているともとれる、苦そうな顔が増していく
初めてじゃないなら痛くない。それは俺でも知っている。…多分間違ってないはずだ。だから、少し怖かったが特に間を置いたりすることなく一気にいった。
「んっ!あっ…!」
「おい、大丈夫か?」
「だ、大丈夫…痛い訳じゃ、ないから…動い、て」
俺は決してスムーズとは言えない動きを開始した。三度目とはいえ、ほんの半年前まで健全なる高校生(別にヤれば不健全な訳じゃないけど)だった俺にテクニカルなプレイを求められても困る。
初めてのときの感覚は覚えている。正直、思春期の少年が思い浮かべるような想像を絶する快感という訳ではなかった。だが、それ以上に心底から満たされていくような不思議な心地が素晴らしかった。…と、俺の回想なんかどうでもよかったか。続きに移ろう。
不器用ながらもスピードを上げていく。
「ひゃあ!あっ…んっあぁ!こ、なみくんっ…!んっあ!」
「千羽矢!ち、はや…!俺、そろそろ…」
「うん…いいよ…わ、私も…イク、んっ…あっ…だ、して…な、かに、ひゃ…っあんっ…あっ!」
俺はもう何にも考えたくなかった。ひたすら腰を動かした。早く果てたい、いやむしろ早く千羽矢を汚したいという気分だった。


783:13主×千羽矢
11/08/18 05:57:07.46 QHu6UzJN
「ひゃっん…っ!イク…私も、限界…ね、一緒に、あっん…!小波く、んゃっあん…!」
「ああ、うん…!」
千羽矢からまたキスをされる。頭に手を回された辺りで俺は限界を向かえた。

「…あはは…中に、出しちゃったね…あんなにいっぱい…」
「…反省はしてます。」
「いやー、ハイになってたとはいえ自ら中出し願い出しちゃうとは…私もヘンタイかもね。」
どうあっても俺が青姦フェチという濡れ衣を取っ払う気もドライヤーで乾かす気もないようだ。
「なんだ、今更気づいたのかよ。」
だから俺もちょっと毒づいてやる。どうせ賢者モードで気力はないんだ。
だが、この次の悪魔の発言で、My Sunはさらに縮み上がることになる。まぁ予想は誰にでもつくだろうが、この時の俺は(中に出しといてなんだが)そんな大事なことも忘れてたんだ。
勿体振るなって?分かったよ。じゃ、いくぞ、せーの
「モチロンセキニントッテクレルヨネ?」

正直あの時の千羽矢よりも怖かったかもな。ピルの手配もしとこう…




翌朝5時頃
まさか朝になったら布団ごとワープしてるとは思わなくてさ、しかも服もワープされて…なんて言い訳できるはずもないので、急いで服を着てユウキの部屋まで戻る。
再び眠りにつき、起きたのが8時半。もうユウキは朝食に向かったらしく(今日は土曜なので学校は休み)部屋は俺一人ポツンだった。
「あ、小波君おはよ。あんまり遅いから先に食べちゃってたよ、もう。」
「あ、ああ、悪いな…アハハ…」
本当に何にもなかったみたいに話しかけられたので、ちょっと焦ってしまった。
「全く、そんなんじゃおニイの義弟失格だね。」
ユウキがコーヒー吹いた。
「お…義弟…おと、えぇ!?お前ら気が早過ぎるだろ!小波の兄貴とか勘弁してくれよ!」
「あはははは!コーヒー吹かなくていいじゃん!なに、ぶばーって?漫画みたい!あははは!」
「な、何だよ!お前が不謹慎なこと言うから!なぁ小波…どうしたお前?」
「いや、朝が弱いと言いますか、あは、あはははは…」
「…?そうか…?」
こんなに危ない食卓に俺は未だかつて出くわしたことがない。
「あ、小波君飲み物は牛乳でいい?冷蔵庫にまだあったと思うから。」
「ああ、頼むよ。」
全く…こいつとユウキ三人でいるといつか爆発するな…
危なかったぜ。
「…そういえば小波」
「ん?どうしたんだユウキ」
いつになく深刻そうな顔をしたユウキ。昨日のテレビで見た都市伝説でも気になってんのか?
「ちょっと不思議なんだが…」
「だから何がだよ。」


「お前に貸した布団がなんで千羽矢の部屋から出てくるんだ?」

そんときの俺の目はこんな感じ(・・)
ちなみにどう切り返したのかは覚えてない。



Fin...?

784:うどん県人
11/08/18 06:00:01.52 QHu6UzJN
以上です。作者名を入れるのを忘れていました。

失礼しました。

785:名無しさん@ピンキー
11/08/18 11:11:15.28 dZhKORku
>>832
GJ!
でもsage忘れてますよ

786:名無しさん@ピンキー
11/08/18 13:01:59.22 q+G26Zbj
>>832
GJ
「うどん県人」ってコテつけてるけど、ウィキの作者一覧にある「うどん人」さんと別人なの?
それとも同じ人?

787:トリノコ
11/08/18 13:18:12.12 QHu6UzJN
>>833
すいません。sage忘れてました。以後気をつけます。
>>834
知りませんでした。
まぎらわしいので改名させていただきます。

788:名無しさん@ピンキー
11/08/18 13:49:07.44 lH8/pzD3
藤林丈司は裏切り者

789:名無しさん@ピンキー
11/08/18 17:06:44.07 Uh7ib4DJ
>>832
GJ
いやあやっぱり千羽矢はいいなあ

790:名無しさん@ピンキー
11/08/18 23:09:06.72 w0fvdnUK
>>832
GJ!

コテつける人は最近では珍しいね。
個人的にはまとめとかで見る時に便利だから付けて欲しいと思うけど。
大体安定したレベルのが読めるし。

791:名無しさん@ピンキー
11/08/19 12:23:11.38 6Xf8dy8P
>>832
GJ!

792:名無しさん@ピンキー
11/08/19 23:11:17.57 2sbDjfnG
またえらく勢いが落ちたなあ

793:名無しさん@ピンキー
11/08/19 23:26:49.49 mwisJ55I
は?

794:名無しさん@ピンキー
11/08/20 13:01:36.79 6+CC2xUV
ひ?

795:名無しさん@ピンキー
11/08/20 14:40:01.13 X7Zrb5UN
被服ってマジよくね?
破けた部分から見える横乳とか下着とか

796:名無しさん@ピンキー
11/08/20 20:07:30.10 7U4sKepr
ヒッヒッフー

冴花に顔面騎乗位で足コキされたい。

797:名無しさん@ピンキー
11/08/20 22:04:38.95 qjY55skQ
被服とか十年ぶりぐらいに聞いた単語だ
どうしても家庭科を連想してしまう


798:名無しさん@ピンキー
11/08/20 22:53:37.82 v5vrbLrM
>>843
真央とかなら思い浮かぶなあ

799:名無しさん@ピンキー
11/08/20 23:48:18.20 NgVkydRo
>>843
被服は着るものそのものじゃないのか?

800:名無しさん@ピンキー
11/08/21 03:33:19.77 7oqt6RzI
短期間に二つも維織さんものの投下があって、テンション上がったので書いてみた。
失踪ルート後の准とのあれこれも見てみたいなぁ。
ゲームをイメージして書いたので、台本形式です。


准「もー小波さんはワガママだなぁ。ドジっ娘、妹、ツンデレ全部やらせておいて、全部に文句言うなんて」

小波「どれ一つとして、やってくれと頼んだ覚えは無い」

准「リクエストはしたくせに」

小波「興味は無くはなかったからな。だが全部、中身が准じゃ気色悪いだけだと分かったよ」

准「ナンデスッテ?」

小波「(ビクッ!)す、すみません何も言ってません…」



維織「……………………」

維織「ねぇ、小波君。私もやってあげる。どれがいい?」

小波「!?」

A ツンデレ
B 妹
C ドジっ娘

安価>>849

801:名無しさん@ピンキー
11/08/21 04:14:29.25 9WxJpZx4
デジタル大辞泉の解説.
ひ‐ふく 【被服】
着るもの。着物。衣服

>>843が被服をどう解釈してたかは興味あるな。
なんで破ける前提なんだ。

802:名無しさん@ピンキー
11/08/21 04:20:42.69 pI3K/yht
間をとってヤンデレで

803:名無しさん@ピンキー
11/08/21 12:45:17.77 9gEulerP
>>849
リョナ的な意味じゃないか?
確かに戦う少女が戦闘で服装が乱れたりするのはいいかもしんない
真央とか朱里とかが当てはまると思う

804:名無しさん@ピンキー
11/08/21 13:00:54.61 ALjpOsg/
>>849
破けると被るの漢字を読み間違えて、破けた服=破服って勘違いしたんじゃね。
相当酔ってるのか、ガチで間違える程アレなのかは知らんけど

>>848
安価はやめとけ
勢い足りてないから向いてないし、直前の流れからしてVIP行けってなるのがオチだから

805:名無しさん@ピンキー
11/08/21 13:41:03.94 N2uQY4iP
被服と聞いて真っ先に思いついたのが電光被服

806:名無しさん@ピンキー
11/08/21 16:04:26.75 d5l7haRc
>>848
Aのツンデレでお願いしたい。

807:名無しさん@ピンキー
11/08/21 16:18:43.79 BvyUB4Hu
クイズに間違えると着てる服がどんどん消えてくという痛い話が閃いた

808:名無しさん@ピンキー
11/08/21 16:35:17.54 VdjbHHj0
白瀬にやらせてみたい

809:名無しさん@ピンキー
11/08/21 19:34:17.92 7oqt6RzI
遅くなって申し訳ありません。
折角選択肢形式で作ったので、安価と相性良いかなと思ったんですけどね。


A ツンデレ


維織「…別に貴方の為に本を読んでる訳じゃないんだからね」

小波「それはそうだろうね。そんな難しそうな洋書、俺にはさっぱり理解できないし」

維織「ただ単に、私が読みたいから読んでるだけなんだから」

小波「もう少しその欲望を抑える事を覚えた方が良いよ、維織さん」

維織「………小波君のバカ。いじわる。ダメ人間」

小波 (お、今度は王道の罵倒で来るか。まぁでも維織さんに言われても…)

維織「浮浪者。カブト虫。不衛生。びんぼうに…

准「維織さん。小波さん泣いちゃうからその辺にしてあげて」

維織「?うん。えっと………でも、大好き」

小波「う……………」 ずきゅーん

准「な、なんていう破壊力…これがツンデレの威力だっていうの…?」

小波「いやこれツンデレとか関係無いだろ」

維織「准ちゃん。コーヒーのおかわり欲しくなんてないんだからね」

小波「いや、注文は普通にしようよ」

准「おかわりを持って行きたくなんてないんですからねっ!」

小波「お前もかっ!それ面倒なだけだろっ!」

810:名無しさん@ピンキー
11/08/21 20:01:32.54 7oqt6RzI
B 「妹」


維織「お兄ちゃん」

小波「げふっ」 ずきゅーん

准「いや、簡単にやられ過ぎでしょ。気持ちは分かるけど」

維織「そこ邪魔。私の視界に入らないで、目障りだから」

小波「リアル妹の方っ!?」

維織「うざい。話しかけないで。私より先にも後にもお風呂入らないで」

小波「止めてっ!そんな経験は無いんだけど何か心が痛い!確かに湯田君の妹さん、そんな感じだったけど!」

准「維織さん、幻想の方の妹をやってあげて」

小波「そう言ってしまうと、何か悲しいものがあるな…」

維織「………。大丈夫。私達、血は繋がって無いんだから、繋がっても良いんだよ…」

准「あ、義妹の方なんだ」

小波「バンザーイ!エイラヤッチャエイラコッチャヨイヨイヨイ!!!」 ダダダッ!!!

准「でも破壊力は抜群だったみたいだね。」

維織「少し恥ずかしいけど…手を繋ぐなんて」

准「それを天然で言ってるんだから凄いなぁ維織さんは」

811:名無しさん@ピンキー
11/08/21 20:02:53.92 7oqt6RzI
C「ドジっ娘」


維織「…あ、いけない。本に夢中で丸三日寝て無かった」

小波「いつもの事だけどね」

維織「…あ、本を逆さまにして読んでいた」

小波「それもいつもの事だよね。持ち変えるのがめんどくさいからってそのまま読破してたよね」

維織「…あ、この本16年前の9月21日19時21分34秒から43分と21秒で読んだ本だった。
最後まで一字一句同じだったから間違い無い」

小波「ドジのスケールが大きい!というかもっと速い段階で気付こうよ!」

維織「…あ、うっかり浮浪者を家に住まわせてしまった」

小波「うっかりだったの!?俺の友を燃やしておいて!?」


准「…何かいつまでも続けてそうだね。まぁ維織さん元々天然入ってるからドジっ娘は親和性高―

小波「維織さん、口元にケチャップついてるよ」

維織「そう」 ペロッ

小波「うわぁっ!お、俺の口元じゃなくて維織さんの口元だってば!」

維織「…勘違い」


准「…やっぱり計算高いかも」


終わりです。

812:名無しさん@ピンキー
11/08/21 21:15:28.86 NCKIzwUB
別に追い出すつもりとか自治のつもりではないけど普通にVIPでやった方がよかったんじゃないだろうか
排出的な感じだけどそういう安価とか使ったり、台本系の感じの話を希望しているならやっぱりVIPあたりでやればいいんじゃなかろうか
まぁ投下してスレが活気になるから悪い事でもないんだろうけど

813:名無しさん@ピンキー
11/08/21 21:36:42.06 9gEulerP
確かにここの空気とはちょっと合っていないかもしんないね

何はともあれ乙

814:名無しさん@ピンキー
11/08/21 23:32:09.34 n1KrTSJa
書き上がったので投下。処女作なので拙い文章かもしれませんが…
タイトルは「とある野球選手達のシーズンオフ」です。

815:名無しさん@ピンキー
11/08/21 23:34:59.44 n1KrTSJa
俺は今、ある国際空港のターミナルにいる。そのきっかけは一通の手紙だった。
「小波もそうだと思うけど、十二月から二ヶ月間は完全な休暇なんだ。だからそれを利用して一週間くらい日本に滞在することにしたからその間に会ってどこかに出かけないか?」
手紙の送り主は近年メジャーリーグで話題の女性投手、アンヌ・A・アズナブル。去年彼女が日本にいた時に俺達は知り合い、デートも何回かした。今では日米間で文通をしているのだ。

816:名無しさん@ピンキー
11/08/21 23:36:28.55 n1KrTSJa
そういう訳で、俺はアンヌがやってくるターミナルに迎えに来ているのだ。そして待つこと数十分、俺はアンヌの姿を見つけて、彼女に駆け寄った。
「アンヌ、久しぶり。といってもテレビ中継でよく見てるけどね。」
「こっちこそ久しぶり!こうして会って話をするのは確かに久しぶりだな!」
…とこんな感じでアンヌは去年と変わらない荒っぽい口調で話していた。そして色々な所に行っては楽しく過ごし、夜の十時くらいになった時だった。


817:名無しさん@ピンキー
11/08/21 23:38:23.56 n1KrTSJa
「なぁ、アンヌは今晩どこに泊まるんだ?」
俺は気になった事を率直に尋ねてみた。そこまで送っていくのが男というものだからだ。
「えっ…アーッ!!しまった、ホテルを取ってなかったよ!!今気づいた、どうしよう…」
アンヌは困惑気味だった。まぁこの時間になってもチェックインが出来ないわけじゃない。俺がそう言おうとした矢先…
「そうだ、小波の家に泊めて貰えばいいんだ!はは、私でも落ち着けば良い案が浮かぶもんだなぁ」…ナンデスッテ!?

818:名無しさん@ピンキー
11/08/21 23:39:07.06 n1KrTSJa
「というわけで頼む!小波の部屋に泊めて貰えないか?」
アンヌはそれしかないと思っているかもしれないので断るのは可哀想だ。なので俺はOKする事にした。
俺は今は少し小さめのマンションに住んでいる。今の俺の年俸じゃあこんなものだ。亀田君と一緒のアパートだとお金を吸い上げられてしまうので思い切ってここに引っ越したのだが。
「へぇ、ここが小波の住まいかぁ。結構綺麗にしてるじゃないか。」


819:名無しさん@ピンキー
11/08/21 23:43:48.75 n1KrTSJa
「ははは、そうかなぁ。あ、風呂が沸いたら先に入ったらどうだ?不潔なのは嫌だろうし…」
「おっ、気が利くなぁ。じゃあお言葉に甘えてそうさせて貰うよ。」
そして風呂が沸いてアンヌが風呂に入っている間に俺は寝床の用意を済ませた。アンヌが出た後に俺も風呂を済ませ、別々に用意した布団に入った。と言っても俺とアンヌが寝ている部屋は同じであり、俺のすぐ近くでアンヌが寝ているのだ。

820:名無しさん@ピンキー
11/08/21 23:45:08.25 n1KrTSJa
そう考えている間に俺の心の中から…
「今ならアンヌを好きに出来るのではないか」
…という考えが浮かんできた。しかしそんな欲望は理性に押し潰され、消えてなくなってしまった。アンヌはかつて一人暮らしをするにあたって護身術を身につけているし、何よりこんな完璧な犯罪をやらかして全てを失ってしまうことが怖いのだ。
「…何が怖いって?」
突然、アンヌがこっちを向いてそう話しかけてきた。しまった、声に出ていたのか…


821:名無しさん@ピンキー
11/08/21 23:46:15.41 n1KrTSJa
「今確かに小波の声で怖いって言うのが聞こえたんだ。一体何に怯えているって言うんだ?」
「イ、イヤ、ナンニモコワクナイヨ?ハハハハ…」
「何で棒読みなんだよ…大方私に襲いかかろうとして返り討ちに遭うのか怖いのかと思ったけど、違うのか…」
図星を突かれた俺はよほど驚いたのだろう、自分でも分かるくらいに体をビクッとさせてしまった。「…図星か。まぁ私は小波となら嫌じゃないぞ、むしろ大歓迎さ。…自分で言ってて恥ずかしくなったよ」

822:名無しさん@ピンキー
11/08/21 23:47:18.63 n1KrTSJa
そう言ってアンヌは赤面した。それと同時に俺を律していた理性が役目を終えて引き下がり、おあずけから解放された劣情に身を任せて俺はアンヌの寝ている布団に飛び込んだ。
「アンヌ!!そんなことを言ったら…俺もう止まらないよ!?」
「最初から止める気なんて無いよ。さ、いつ来ても良いんだぜ?」
アンヌは顔を赤くしたままそう言って両手を広げた。俺は横になっている状態のアンヌの唇を奪った。半ば暴走状態の俺は舌をアンヌの口の中に侵入させる。

823:名無しさん@ピンキー
11/08/21 23:49:57.07 n1KrTSJa
暫くアンヌの唇を堪能した俺は、今度はアンヌのパジャマに手をかけた。
「服…脱がすよ」
アンヌは黙って頷いた。俺がパジャマのボタンを一つずつ丁寧に外していくとスポーツブラに覆われた小柄な、しかし形の整ったアンヌの胸が露わになる。
それと同時にアンヌの顔が更に赤みを増す。俺は躊躇わずにスポーツブラを丁寧に外す。するとそこには小柄な胸に相応しい小さな乳首が姿を現した。俺は迷わず顔をアンヌの胸に近づけ、乳首を一舐めした。

824:名無しさん@ピンキー
11/08/21 23:51:09.12 n1KrTSJa
「ひゃっ!?そんな…所…舐めるな…よぉっ…!!」
アンヌが普段からは考えられないような艶めかしい声で鳴き始めた。それが俺の興奮を更に掻き立てた。
俺がアンヌの乳首をいじり始めてから二十秒もしないうちにアンヌの乳首は固くなりきっていた。俺は乳首はもういいだろうと思い、アンヌの顔を見る。アンヌは顔を真っ赤にしながら息を荒くして、それが妖艶に感じられ、可愛くもあった。
「それじゃ…こっちの具合はどうかな…?」


825:名無しさん@ピンキー
11/08/21 23:52:03.31 n1KrTSJa
俺はパジャマのズボンに手をかけた。アンヌの下着が露わになると、丁度秘部の辺りに小さなシミが出来上がっていた。俺はシミになっている部分を突っついてみる。
「ひぁっ!?あ…はぅっ!?そこ…気持ち…良すぎ、ぃ…」
アンヌが奇声をあげると同時にアンヌの身体がビクンと震える。
「そうか、ここが気持ちいいんだな。それじゃあ遠慮なく…」
俺はアンヌの秘部があるとおぼしき場所を下着越しに擦ったり突いたりする。

826:名無しさん@ピンキー
11/08/21 23:52:59.08 n1KrTSJa
いじり続けるにつれアンヌの声は妖艶さを増し、自分から腰を震えさせ始め、まさに快感が昇ってきているようだった。
「あぅっ…小波、小波ぃっ…私…もう…っ」
アンヌがそんな事を言い始める。それを聞いてアンヌの絶頂が近いと悟った俺は不意にアンヌの秘部を愛撫する手を止めた。
「ふぇっ、何で、何でやめるんだよぉ…?」
途端にアンヌが泣きそうになりながらそう言う。
「だってさ、アンヌばっかり気持ちよくなってるんじゃ不公平じゃないか」


827:名無しさん@ピンキー
11/08/21 23:54:21.58 n1KrTSJa
これらの一連の行為を経て、俺のモノはこれほどにないまでに巨大化していた。それに気づいたのか、アンヌは自分から下着を脱ぎ、秘部を露わにした。アンヌの秘部は愛液でびしょ濡れだった。
「私…もう我慢できない…なぁ、好きにして良いから…早く…小波の…あぅあああ!?」
アンヌが言い終わる前に俺はズボンから自分のモノを出し、一気にアンヌを貫いた。そこで俺は思わず腰を止めてしまった。アンヌの膣が恐ろしい力で俺のモノを締めあげるからだ。

828:名無しさん@ピンキー
11/08/21 23:55:09.65 n1KrTSJa
俺は下を見る。見たところ血は出ていない。アンヌも苦しい表情を浮かべてはいなかった。
「どうしたんだ…?」
「いや、アンヌの中が凄くきつくて…もしかして初めてかと…んんっ!?」
俺がそう言った途端、突然アンヌが俺の唇を奪った。しかし数秒で顔を離してしまった。そして寂しそうな表情で首を横に振った。
「アンヌ…」
俺はこの事については気にしないことにし、腰を動かし始めた。
「あぁっ、んっ…小波ぃっ…」


829:名無しさん@ピンキー
11/08/21 23:55:56.23 n1KrTSJa
「アンヌの、中…凄くっ、気持ちいぃっ…」
アンヌの中は俺のモノを凄い力で締め上げ、早く精子をよこせと言わんばかりだ。それもあってか、腰を動かし始めてから射精感がこみあげて来るまであっという間だった。
「アンヌっ…!!俺っ…もうっ…!!」
「あっ…!!私も…イクっ…!!」
そしていよいよ射精が近づいてきた俺はラストスパートに入ろうとして一度モノをアンヌのより深い所に入れた。その瞬間だった。
「あっ、イクっ…あああああっ!!」

830:名無しさん@ピンキー
11/08/21 23:56:52.46 n1KrTSJa
アンヌが悲鳴に近い声を上げ、絶頂を迎えた。それと同時に今までよりもさらに強い力で俺のモノを締め上げた。その刺激はあまりに強く…
「アンヌっ、もう我慢できないっ…!!ぅああっ!!」
俺も絶頂を迎えた。アンヌの中で俺のモノが痙攣し、精液を流し込んでいく。数秒して俺の射精は終わった。モノをアンヌの中から引き抜くと俺の身体に疲労感がどっと押し寄せ、俺はアンヌの横に寝転んだ。アンヌは快感のあまり気を失っているようだった。

831:名無しさん@ピンキー
11/08/21 23:57:58.80 n1KrTSJa
それからアンヌがアメリカに帰国するまで俺達は同じ部屋で寝泊まりし、毎晩互いの身体を貪り合った。

時は流れ、シーズン開幕直前。アンヌは突然体調不良を訴え、開幕戦のベンチに入らなかった。その時に貰った手紙には…
「あれから随分と体調が優れなかったから医者に診て貰ったんだ。そうしたら…」
次に書いてある文章は俺には衝撃的なものだった。当然の結果といったらそうなのだが…
「私…どうやら小波の子供を身ごもったみたいなんだ」


832:名無しさん@ピンキー
11/08/22 00:00:55.33 n1KrTSJa
終わりです。いかがだったでしょうか?
実は完成は三日前立ったのですが今日までsageる方法が分からなかったために今になってしまったのですが…
三日前は血の涙を流しましたよ。処女作だけに。
あ、日付が変わってIDが変わっちゃったかな…?

833:名無しさん@ピンキー
11/08/22 00:02:01.56 mTMIIrPX
ヒャッハー! アンヌとか超俺得だぜ!

834:名無しさん@ピンキー
11/08/22 00:06:00.92 sgl9EhYn
アンヌ懐かしいなぁ
クリスマスのサイボーグ味のキスとか思い出すわぁ

835:名無しさん@ピンキー
11/08/22 00:28:14.22 Z51ONHWV

区切りすぎワロタ

836:名無しさん@ピンキー
11/08/22 00:37:48.86 6tYKHLrb
ヒャッハー!アンナキター!
マジありがとう

837:名無しさん@ピンキー
11/08/22 00:42:08.44 nSe0D5bv
>>883
このスレって一回のレスに全角で何文字までOKなんでしょうか?前に全角200文字までと聞いたのでそれくらいで区切ったのですが…
今後の反省のためにも知っておきたいのですが…

838:名無しさん@ピンキー
11/08/22 00:43:27.36 2CsXfSxM
>>859
GJ!
どのパターンでも維織さん可愛えw

>>860
そこまで分かってるなら別にそれ言わなくていいじゃん。
何であれ過疎るよりはマシ。
誰でもスレ立て出来る訳じゃないし、小ネタで立てるのもおかしいだろう。
余程悪質でなければ享受しようや。

>>880
乙。
でも細かく分け過ぎてて見辛い。3レス分を1レスに書く位で丁度いいかと。

839:名無しさん@ピンキー
11/08/22 01:00:53.20 Z51ONHWV
>>885
バイト数にして4096(小文字で1、大文字で2、改行で6)、行数にして60。
忍法帳関係のシステムがどうなったのかは知らんが、基本はコレ。
投下に17レスくらい使ってるけど、極論を言えば3レスで十分入る。改行多めに見積もっても5レスかな

でもアンヌ可愛かったよ、次も全裸待機してる

840:名無しさん@ピンキー
11/08/22 01:20:43.25 6tYKHLrb
>>884
ってアンナじゃねーよアンヌだよorz
我ながらなんつー間違い

841:名無しさん@ピンキー
11/08/22 01:26:15.18 nSe0D5bv
>>887
詳しい解説ありがとうございます。今後の参考にしようと思います。
現時点での「こんなシチュにしようかな」と言うのが2つ、その内片方は陵辱もの(おいィ!?)です。…うん、封印した方がいいな、コレは…

842:名無しさん@ピンキー
11/08/22 01:48:16.90 neNpknmN
>>889
自分の書きたいものを書けば良いよ
テンプレにもあるけどそういうジャンルの作品は注意書きを書いとくと良いよ

843:名無しさん@ピンキー
11/08/22 06:54:48.15 z1kYu3Gj
投下する最初のレスに人を選ぶジャンルであると明記すれば何の問題も無い
実際そうやって何本も投下されてるしな

844:名無しさん@ピンキー
11/08/22 23:52:49.35 lxNjaF6l
急に夏海分が枯渇した
だ、誰か飢え死にする前に供給を……

845:名無しさん@ピンキー
11/08/24 00:03:44.01 o9k9QBhy
どうも、以前アンヌで投下した者です。
また作品が出来上がったので投下します。ノーマルの方なのでご安心を。
タイトルは「もっと!?新しい家族」です。


846:名無しさん@ピンキー
11/08/24 00:05:38.15 Hx5Aj8Sn
俺がカシミールの住み込みの従業員になってからもう半年になる。カンタ君は四年生になりカシミールの手伝いをしたり武美の漢方薬の店にアルバイトをしに行ったりしている。
学校の成績もかなり上がっており、それに感心した奈津姫さんはカンタ君に誰かの家に泊まりに行ってもいいと言った。その時にノータイムで「武美お姉ちゃんの家がいいでやんす」と言ったのには笑いそうになったが…
武美が快諾してくれたから、今日はカンタ君は武美の家で寝泊まりする。だが、実は奈津姫さんがカンタ君にそんな事を許可したのは単にカンタ君へのご褒美というだけではないのだ。
「それじゃ、カンタ君は今晩は私の家で寝泊まりするからね。さ、行こっか」
「うん!お母さん、おじちゃん、行ってきまーす!!」
そう言ってカンタ君は満面の笑みで武美と歩き始め、数分後には姿も見えなくなった。それと同時に奈津姫さんがそれとなく俺に寄りかかってきた。そう、今や俺と奈津姫さんはこういう関係なのだ。
今夜カンタ君を武美の家に泊まらせたのも俺達が二人きりになるためだ。一度俺達の情事をカンタ君に目撃されてしまったことがあり、その時はとても気まずい空気になってしまったが、今日はその心配はない。
今日はカンタ君も手伝ってくれたので家事も全部終わっており、もう床に入っても問題はない。
「さ、カンタ君も行ったことだし、俺達も中に入りましょう」
「ええ…」
奈津姫さんは俺の顔を見てそう返事をした。奈津姫さんの顔は紅潮しており、それがとても色っぽい。
俺達が寝室に入るとすぐさま奈津姫さんはベッドに座り込む。そして目を閉じ、唇をほんの少し前に突き出す。
奈津姫さんは俺にキスを求める際にいつもこういう仕草をする。俺は奈津姫さんにそっと近づき、奈津姫さんと唇を重ねる。唇が重なったと思うや否や、奈津姫さんは俺の口の中に舌を侵入させてきた。
「んっ…んちゅっ、くちゅ、ん…」
奈津姫さんとのキスは甘く、そして酸っぱくもある。それを味わいつつ、俺は奈津姫さんの胸を揉み始めた。途端に奈津姫さんの息が荒くなるのがわかった。
このままでは息が苦しくなるだろうから俺は奈津姫さんから唇を離した。改めて奈津姫さんの顔を見る。奈津姫さんはキスによってとろけきった表情をしていた。そして…
「暑い…この服邪魔だから脱いじゃいますね」
そう言って奈津姫さんはおもむろに服を脱ぎ始めた。奈津姫さんの綺麗な肌が次々と露わになっていく。


847:名無しさん@ピンキー
11/08/24 00:07:12.78 Hx5Aj8Sn
そして遂に奈津姫さんは一糸纏わぬ姿になった。大きく、しかも張りのある胸、一児の母とは思えないほど引き締まったお尻。そんな物を見せつけられて我慢が出来る筈が無かった。
「奈津姫さんっ…!!」
俺は力任せに奈津姫さんを押し倒し、まずは乳首をチロチロと舐め始めた。
「あんっ!!九郎さんっ、そこは…」
そして乳首が固くなってきたので今度は乳首に口を付け、思いっきり吸ってみる。
するとそこから何かの液体が俺の口の中に入り込んできた。仄かに甘い、ミルクのような…それで俺はこの液体が母乳である事を悟った。
「奈津姫さんのミルク…すごく美味しいですよ」
「嫌ぁ、恥ずかしいから言わないで下さいぃ…」
奈津姫さんは手で顔を隠して恥じらう仕草をする。本当に一児の母なのかと疑ってしまうくらいに可愛い。
ふと俺は奈津姫さんの股間に視線を移した。奈津姫さんの秘部は十分に濡れている、このまま俺のモノを挿入てしまっても問題ないだろう。というか俺自身もう奈津姫さんの中に挿入たくてしょうがないのだ。
「奈津姫さん…俺、もう我慢出来ません…」
俺は奈津姫さんの耳元でそっとそう言って俺のモノを奈津姫さんの秘部にあてがう。
「いいですよ、九郎さん…」


848:名無しさん@ピンキー
11/08/24 00:09:24.68 o9k9QBhy
奈津姫さんの中も俺から精液を搾り取ろうと力任せに俺のモノを締め付ける。十秒くらいして、俺の射精は終わった。

…やってしまった。最後までやって、急に寒気が走った。今、俺と奈津姫さんは同じベッドで互いに全裸という状態で横になっている。奈津姫さんは俺の方を向いて満面の笑みを浮かべている。
俺の子供を妊娠させてしまったかもしれないと思うと恐怖、後悔、罪悪感…俺の心はそれらで一杯になっていた。
「九郎さん…あなたの赤ちゃん、出来ると良いですね」
…奈津姫さんがそう言ってくれるまでは。その言葉で不安を吹き飛ばしてハイになった俺は奈津姫さんを確実に妊娠させるためにもう5ラウンドやった。
翌朝、いつも通りに店の準備をする。その途中でカンタ君が帰ってきた。勿論、武美も一緒だ。その時のカンタ君は昨晩の奈津姫さんを彷彿とさせるような満面の笑みで、「ただいまー!!」と大声で店の中に入っていく。よほど楽しむことが出来たのだろう。
「お帰りなさい。武美も無茶なお願いを聞いてくれてありがとうね」
「いやいや、とっても楽しかったよ。カンタ君もいつでも泊まりに来て良いからね」
いつもと変わらない日常がそこにはあった。一年もすれば新しい一員が増えて、更に賑やかさが増すだろう。それも楽しみだ。
その後、俺と奈津姫さんは籍を入れた。カンタ君はとっくに入れているものと思っていたらしく、そっちに驚いていたが、純粋に祝福してくれた。商店街の皆も喜んでくれた。奈津姫さんの前のご主人でさえも俺の夢に出て来て祝福してくれたのは驚いたが…
話は変わるが、実はあの夜、カンタ君は武美によって童貞を奪われたとカンタ君が俺にだけ話してくれた。コレは…奈津姫さんには口が裂けても言えないな…

849:名無しさん@ピンキー
11/08/24 00:15:42.64 Hx5Aj8Sn
終わりです。いかがでしたか?
9はウソちらしを出すほどやり込んだ作品なので思い入れはとても強いです。9なら裏サクセスも含めていくらでも思い付きそうだww
本作における「九郎」というのは主人公の下の名前です。これだけ仲がいいんだからこう呼んでもおかしくないかなと。由来?デモうわなにするやめ…
ソイヤソイヤソイヤソイヤソイヤソイヤソイヤソイヤ…

850:名無しさん@ピンキー
11/08/24 01:13:00.28 Hx5Aj8Sn
ごめんなさい、よりによって一番大事な部分を…>>895>>896の間に以下の文章を入れて下さい…


奈津姫さんのその言葉を合図に、俺は奈津姫さんの中へ侵入を開始する。
「あぁんっ!!くっ、九郎さぁ…ん!!」
挿入れた途端、奈津姫さんの体がビクンと跳ねた。そして奈津姫さんの中が俺のモノをくすぐるように絡み付いてくる。
「奈津姫さん、奈津姫さんっ…!!」
気持ちよすぎてこれしか言えない。俺はオスとしての本能のままに腰を振っていた。俺が一往復するごとに奈津姫さんが可愛い声をあげる。その時、突然奈津姫さんの中が俺のモノを強烈に締め付け始めた。
「九郎さん…私っ…限界ですっ…!!」
奈津姫さんがそんなことを言い出す。
「あっ…奈津姫さん!!そんなに締め付けたら…!!」
奈津姫さんの限界に伴い、俺の限界も急激に近付く。抜かなければ中に出してしまう…!!そう思って俺は腰を引こうとする。しかし…
「あっ、嫌ぁ、抜かないで下さい!!」
奈津姫さんがそう言って足を俺の腰の所でガッチリと組んでしまって離れられない。
「奈津姫さん!!俺、もう射精しちゃいますよ!!」
「はい…!!全部中にっ…!!来て…っあああっ!!」
「っ…で、でる…くぅぅっ!!」
俺と奈津姫さんが同時に叫ぶ。そして俺のモノから精液がものすごい勢いで放出されていく。

851:名無しさん@ピンキー
11/08/24 03:16:19.43 a0i7fbL5
乙乙っす
速筆でうらやましいね

852:名無しさん@ピンキー
11/08/24 23:59:34.43 PC3W8k4l
GJ

853:名無しさん@ピンキー
11/08/25 01:08:45.24 Y1v9cYu5
>>899 >>900
ありがとうございます。しかし急に勢いが落ちたような…僕が肝心のエロシーンを投下し忘れたのが原因か…?
今大学が夏休みで時間が結構あるんですよね。それに若さゆえの劣情に振り回されてこんな事に…
現在、以前言った陵辱ものに着手しています。あいつのせいで書いてる自分まで怖くなってくる…

854:名無しさん@ピンキー
11/08/25 01:59:12.37 Am2cpgZ2
>>901
あんまり感想コメに返さん方がいいよ、全部に返してたらキリがないし
淡々と投下すればいいっすよ

この書き込みにも返さなくていいっす

855:名無しさん@ピンキー
11/08/25 11:31:36.31 bXtF8neT
自治厨きめえ

856:名無しさん@ピンキー
11/08/25 11:55:20.03 H/GjoyNu
まあ、それで荒れたこともあったしねえ
別に気にしなくても良いとも思うけど
>>897GJ

ネタ発掘も兼ねてなんか話そうぜ

857:名無しさん@ピンキー
11/08/25 20:29:12.58 Y1v9cYu5
それじゃあ、主人公と3Pに持ち込めそうな女の子コンビについてとかどうでしょう?

858:名無しさん@ピンキー
11/08/25 21:09:23.38 Am2cpgZ2
>>905
なお・さら、麻美・ゆらり、維織・准

・・・あれー? 見事に博多一色になってしまった
あと11裏には無限の可能性を感じるね

859:名無しさん@ピンキー
11/08/25 22:05:23.87 6pI9ECi2
13より、冴花のss(エロなし、続編で入れたいと思います)を上梓します。
至らぬところも多いですが、見て頂ければ幸いです。

人は見た目で9割決まるとか、第一印象というのをとかく重視するふしがある。
たしかに見てくれは大事だ。最低限の人となりはやっぱり外にも現われてしまうから。

でも、その人のことを、本当に知ろうと思うのなら。
深く、深く、理解したいと願うのなら。

それだけで決めつけてはいけないのだろう。

残った1割に、すてきな「あなた」が隠れているかもしれないから。

Impression


「ねえ、わたしの第一印象ってどうだった?」

 2人してカフェでゆっくりしている時、冴花が急に問いかけてきた。
 祐真としては即答してやっても良かったのだが、念のため回答の趣旨を確認する。
「何言われても怒らないか?なら言うけど」
「大丈夫、ぶつことはあっても怒ったりはしないわ」
「…せめて逆にしてくれよ」
 にこにことした冴花の表情を見て、ああこれは楽しんでいるな、と抵抗することの意味のなさを悟った祐真は思いついたことをありのままに吐露した。
「普通に感じ悪い奴だったな。張り子の虎だとか通行人Aだとかひどい言われようだったし…まあ、俺の態度にも問題はあったけど」

 

860:名無しさん@ピンキー
11/08/25 22:07:21.67 5RcI26ya
アカネ、リンもいけそうな気がしないでもない
11裏の主人公はスキルが愛のリコユイはいわずもがな、イベントでフッキーエリるりかからも明らかに好意を寄せられてるし

861:名無しさん@ピンキー
11/08/25 22:12:00.45 6pI9ECi2
 頼んだコーヒーをすすりながら尋ねる祐真。

「そうねえ、エリート精神丸出しの嫌味な奴だったわ。混黒の人はみんなそうだけど。前いた人みたいにどうせすぐに辟易しちゃって辞めるんだろうな、て思ってた」
「…これはまた、ひどい言われようだな」
予想していたことは大方言われたが、冴花の辛辣な言葉に思わず苦笑いしてしまう。しかも、当たっているので反論もできないからお手上げだ。

「…まあ、実際は違ったけどね。あきらめずにみんなを引っ張ってくれたし。…朝早くに、1人でグラウンドの整備もしてたのはちょっと驚いたけど」
 自分の紅茶をすすりながら視線をそらしがちに言う。すっかり気心の知れた関係とは言え、面と向かって相手を称賛するのはやはり恥ずかしい。
 頬は赤くなっていないだろうか。
「ああ、見られてたのか。なんか恥ずかしいな」
「…でも、高校に入るまで挫折を経験してこなかった俺にとっては、これは神様がくれた試練なんだ、て思えた。だから、頑張れた。乗り越えられない試練はなんとやら、てな」
「…相変わらずすごい精神ね。あれだけ真逆の環境にたたき落とされたら私は正直カムバックできるかわからないわ」
「なんだよ、冴花らしくない。…でも、転校してすぐは、正直かなり追いつめられてた。お前の言うとおり、カムバックなんて若干諦めていたところも、あったかもな」
 




862:名無しさん@ピンキー
11/08/25 22:14:00.97 6pI9ECi2
 まだ温かさを湛えたコーヒーを口に含み、窓を見ながら祐真は息をつく。
 時折見せる物憂げな表情も好きよ、なんて言ってあげたら彼は喜ぶのだろうか。
 そんな冴花の顔を見据えて、祐真は言葉を紡ぐ。

「冴花が、転校してきてすぐのころから励ましてくれたから、俺はカムバックできたんだぞ…本当に、支えになった」

「…あ……う、うん。そ、それは、どうも」
 ああ、これは顔真っ赤になったな、とかもうちょっと気の利いた事言ってやれないのか自分は、とか色々なことがごちゃ混ぜになりながら冴花はしどろもどろに返答する。
 ―あなたは、そうやってこっぱずかしいことを、面と向かって言ってくるからほんとに困るわ―
 そうやって心の中で悪態をつきながらも、十分すぎるほど幸せな気持ちに浸っている自分もいるわけで。
「…口も悪くて、きついとこもあるけど、ほんとはすごく優しくて、マネージャーの仕事もテキパキこなしてくれるしっかり者で…そうやってお前のいいところが見えはじめてきたころかな、惚れたの」
「ほ、惚れたって……またあなたは、そういうことを…」
 やばい、なんか今日の祐真は糖分高めだ。幸せすぎて…にやけそうだ。
 でも、受け身なままでは納得がいかない。反撃せねば。


863:名無しさん@ピンキー
11/08/25 22:37:39.48 6pI9ECi2
 おほん、とそれとらしく息をついて冴花も口を開く。
「あ、あなただって…ほぼゼロからスタートした野球部のみんなをあれだけひっぱっていってた姿は…素敵だったし、夜遅くなっても、私の仕事につきあってくれたのは、すごくうれしかった。気が付いたら、一目ぼれとかそんなやわなものじゃなくて、本気に好きになってた」
 言い終わって、顔を覆いたくなるくらいの羞恥心が冴花を襲った。
 しかし…悪くはなかった。むしろ、なんだか心地よい気持ちが去来した。
 予算の運営について、2人で夜遅くまで話し合ったり、2人きりで帰路を共にしたり。
 ごく当たり前のことも、祐真がいるだけで、冴花にとってそれは色鮮やかな思い出になる。
「はは…なんか、改まって言われると、その、恥ずかしいな」
 照れくさそうに、祐真は笑う。
「…あなたはそれを結構な頻度で私にかましてくるのよ。…すごい、嬉しいけど、その、ほどほどにね」
 ああ、これでは自重しろと言わんばかりではないか。ほんとは、もっと言ってくれてもいいのに。
「まあ、人前では自重するよ。…でも、1つだけ、付け足していいか?言い忘れてたことを思いだした」
「…別に、いいけど」

「あの時、告白してくれてほんとにありがとな。うれしかった。あれから結構経つけど、俺は冴花が大好きだから」



864:名無しさん@ピンキー
11/08/25 22:40:06.92 6pI9ECi2
 …これだから、あなたにはかなわないわ。
 すこしバカなとこもあるけど、どこまでもまっすぐで、自分を引っ張ってくれる祐真が、私はどうしようもないくらいに好きなのだから。

「…ねえ?」
「あ…な、なんでしょうか」
 (わざとではあるが)鋭い目つきをしたからだろう、祐真が若干おびえたようなそぶりを見せた。
 調子に乗って言いすぎたかな、とでも考えているのかもしれない。
 少し挙動不審な祐真に、微笑みをたたえながら冴花は言ってやった。
「私ね、自分で言うのもなんだけれど、一度熱が入るとなかなか冷めないたちなのよね」
「…それは、これまでのつきあいで重々認識しております」
 気がつけば敬語口調になっている彼に愛しさを感じてしまう。
「…私は執念深いわよ。少なくともそこらへんの女よりは」
 ちょっと遠回しな言い方になってしまった。
 私は、祐真にお熱なわけで。
 …それは、数ヶ月とか数年ぐらいで終わってしまう間柄を望まないほどで。
 ……いつまでも、あなたの傍にいて、これまでのように、あなたを支えたい、とつよくつよく、願っているわけで。
 ………多分、あなたも、私と同じことを考えてくれているとは思うけれど。
 …………


865:名無しさん@ピンキー
11/08/25 22:43:42.59 6pI9ECi2
「なあ、冴花。その、プロ野球選手の奥さんっていうのは、夫がいないことが多いから、1人で切り盛り出来て、肝っ玉が据わっている人がいいらしいぞ」
 漂った沈黙を打ち払うように、祐真が言葉を紡ぐ。
 顔は、心なしか赤い。
「冴花のご飯はすごく上手いし、家事もいけるし、目つきもあれだから、泥棒なんか来たって逃げちゃうだろうな。あ、最後のはウソだから」
「…」
 渾身のボケをスルーされ、さらに焦る祐真。
「ええと、だからその…今すぐは無理かもしれないけど、いつか、言うから、絶対」
「…何を言ってくれるの?分からないわ」
 瞳は熱くなってきている。でも、祐真なら大丈夫。ごつごつしているけど、とても暖かいその胸で、私をまるごと包み込んでくれるから。
 この確信犯め、なんて恨み事は聞こえない。
 向こうの気持ちは十分に伝わっている。それでも彼をいじめたくなるのは
「ええとだな…その、綺麗な指輪を渡して、結婚してください、っていや台詞はもうちょっと凝ったのがいいかな…」
 
 いいよどむ祐真の唇に、冴花の唇が重ねられる。
 愛する人としか味わえない、刹那の幸福。

  


866:名無しさん@ピンキー
11/08/25 22:46:33.32 6pI9ECi2
「大好き」
 お前店の中だぞ、とか言って慌てふためく最愛の人に、冴花はもう一度口封じのキスをした。
 
 
 カフェを出ると、すっかり日は暮れていた。
 冴花はカフェでの一件にいたくご満悦なようで、腕に抱きつき、寄り添うようにして歩いている。2人の距離も、心なしかカフェの前より縮まっている気がする。
 …第一印象の話から展開して、まさかプロポーズまがいのことをするとは思わなかったな。
 とは思いながらも、冴花が自分と同じ気持ちを抱いていたことに幸せを感じたのは祐真も然りである。
「ビックリした?」
 冴花が悪戯っぽい笑みを浮かべながら聞いてくる。先ほどの一連の確認作業を聞いているのだろう。
「…お前と別れる気なんかさらさらないのは、分かってるだろ」
「うん。…でも、言ってほしかった。その、あなたの口から」
 最近の冴花は、臆面もなく甘えてくるからドキドキが止まらない。
 お前だって十分にかましてくるじゃないか、とはさすがに言えないが。
「…次言う時は、もっと、かっこいい言葉にしとくから」
「…ふふ。期待してるわ、あなた」
「あなた、ってなぁ…」
 たじろぐ祐真を見て、微笑む祐真。
 結婚したら、絶対尻に敷かれるんだろうな…まあ、それもありか。
 


867:名無しさん@ピンキー
11/08/25 22:49:24.10 6pI9ECi2
「なあ、冴花。今日、泊まってもいいか?」
 高校生のカップルとしてはなかなか爆弾発言かもしれないが、冴花は訳あって今は1人暮らしをしている。
 これまでにも何度か泊ったことはあるが、せっかくお互いがすべきことがわかったのだからさっそく行動に移したわけだ。
 …まあ、当然それだけではないけど。
「…そうね。2人の今後についてもじっくり詰める必要があるし」
これは長くなりそうだな、と1人ごちる祐真。
(まあ、それを望んで聞いたけれど)
「夜通し、じっくり、話し合いましょ?」
冴花の瞳が、妖艶な色を帯びている。こうなった時の冴花はなかなかに厄介だ。
…負けたことは一度もないが。
「そんなにハードル上げて大丈夫か?…ほんとに寝かさないぞ」
「ふふ、望むところよ。…あ、でも、その、話し合いもちゃんとしましょうね?」
ああもう、いちいち可愛いなあ。
キスしたくなる衝動に駆られたが、その後が悲惨なのは目に見えているのでこらえる。
「当たり前だろ。…2人のこれからを決める大事な話し合いなんだから、たっぷり時間をかけて、お互い納得いく答えを探そうな」
 そう言って、占領されていない方の手で冴花の髪をなでる。
 キューティクルの整ったその髪からは爽やかなシャンプーの匂いが漂う。


868:名無しさん@ピンキー
11/08/25 22:52:15.22 6pI9ECi2
「…うん」
 冴花のほうも、くすぐったそうに目を細めながら、絡める腕に自然と力がこもる。
 言葉少なではあるが、それだけで冴花の気持ちは伝わった。
 その気持ちに応えたくて、祐真は冴花の両肩をつかんだ。
 暗くなったとはいえ、まだ商店街の通りを歩いているので、まばらながらも人影はある。
 祐真の行為の意図を読み取った冴花はどこか期待しているような上目づかいとともに言葉を紡ぐ。
「…見られるわよ?」
「前も言ったろ?誰かに見られてる方が燃えてくるって」
「……バカ」
 憎まれごとを言いながらもそっと瞳を閉じる冴花を、そのまま包み込むようにして祐真は唇を重ねた。
 
 ―ひとまず、誓いのキスの予行演習ということで。
 ―本番では、環境諸々の質の向上を予め希望しとくわ。

 互いにじゃれあいながらも、重ねた唇は互いの愛の深さを代弁するかのように、とても暖かく、甘かった。

  


869:名無しさん@ピンキー
11/08/25 22:54:23.13 6pI9ECi2
以上です。お付き合いいただきありがとうございました。

追記ですが、祐真は13主の名前です。

870:名無しさん@ピンキー
11/08/25 22:56:25.79 mDBi4vTf
リアルタイムGJ!

冴花かわいいwww

871:名無しさん@ピンキー
11/08/25 23:25:10.93 Y1v9cYu5
>>917
GJでした!続き期待ですな(エロシーン的な意味で)是非とも書いていただけると嬉しいです。主に下半身が。

872:名無しさん@ピンキー
11/08/25 23:38:53.36 H/GjoyNu
GJ
冴花かわいすぎでヤバイ

873:名無しさん@ピンキー
11/08/26 00:43:50.55 mAbbsYEW
これは甘い。
人前でまったくオマエラ…。

主人公はUMAだったのか。

874:名無しさん@ピンキー
11/08/26 06:19:57.44 0BzybCqx
流石見られてるほうが燃える変態ですね人前でもこの糖分w
後半に期待せざるを得ない

875:名無しさん@ピンキー
11/08/26 12:50:30.02 LZbOqvY7
グフフ、いやらしいですなオマエら!

876:名無しさん@ピンキー
11/08/27 15:15:32.82 CKTURj1j
急に書き込みが無くなるなあ
人がいるのかいないのかわからない

877:名無しさん@ピンキー
11/08/28 00:17:57.35 rJhrR7b+
人はいるんだろうけどネタがない

878:名無しさん@ピンキー
11/08/28 03:22:28.43 VnISEHQ6
武美や友子を鎖や手錠で拘束して思う存分犯したい

879:名無しさん@ピンキー
11/08/28 16:56:29.34 vAX90Atb
そろそろ1000に達するからみんな慎重になってるんじゃね

880:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:17:25.15 PZDlv+bx
先日投下した冴花ss: impression  の続編を投下したいと思います。
gdgdなうえ、エロも初めてなので先細り感が否めませんが…お付き合いください。

881:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:20:44.47 PZDlv+bx

「お邪魔します」
「はい、どうぞどうぞ」

結局、冴花の家に着いたころには6時を回っていた。
あいさつもそこそこに靴を脱ぎ、冴花の家に上がる。
「さてと…どうする?晩ご飯は、ちょっと早いかもね」
「そうだな。…さっそくだけど、今後について話し合うか?」
「そうね、わかった。寒かったし、なにか温かいもの用意するわ」
「ああ、助かる」
 冴花の気遣いに感謝しながら、リビングへ向かう祐真。
「あ、ちょっと。…手洗いうがいしてよね」
「…はーい」
 

 リビングのソファに促され、少し待っていると冴花が2つのマグカップを携えてこちらに来た。
 祐真の隣に座り、マグカップを手渡す。
「はい、どうぞ」
「ん、サンキュ」
 ココアの、甘く優しい香りが鼻腔をくすぐる。さっそく口に含み、その温かさを体全体で感じる。
「はあ…あったかい。おいしいよ、冴花」
「ふふ、ココアぐらいでそんなに感動しないでよ。晩ご飯食べたら卒倒するわよ」
「卒倒する晩ご飯か…ぜひ食べてみたいな」
「なにそれ、私の料理を見くびってるの?」
 とりとめもない話でじゃれあう2人。


882:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:22:56.89 PZDlv+bx
「さてと、そろそろ本題に入りましょうか」
「…そうだな」
 目の前のテーブルにマグカップを置き、ふうとため息をつく冴花。
 その神妙な面持ちに、祐真も気を引き締める。
「とりあえず、俺は来年からプロに行くわけだけど…冴花は大学にいくんだよな?」
「ええ。…管理栄養士の資格がほしいから、それが専門的に学べる短大に行こうと考えてる」
「栄養士か…まあ、お前らしいな」
 野球部の合宿でも率先して全員分の食事を用意したり、自分の食生活も色々と心を砕いてくれていたことを思い出す。冴花らしい選択肢だな、と祐真は思った。
「もともと食物に含まれる栄養素に興味があって、開拓に来る前から栄養士は考えていたの。ゆくゆくは学校勤めとか、あとあなたみたいなアスリート専属のアドバイザーとかも考えていたわ」
「すごい綿密に考えていたんだな…。でも、俺もプロに行ってからは今まで以上にサプリメントとかプロテインには気を使うことにはなるだろうから、アドバイザーに冴花がいてくれるのは心強いな」
「…ま、まあ、あなたを食の面からサポートできるようがんばるわ。とりあえず、まずは大学に入らないと」
「そうだな…ちなみに第一志望には行けそうなのか」
 クラスでも1,2を争う成績の冴花には聞くまでもないかもしれないが、念のため確認してみる。
「う、うん。とりあえず、A判定は出てるけど…」
 ふう、とため息をつく冴花。
「出てるけど?」
「やっぱり、万が一のこともあるし…もし落ちた時のことを考えると…ね」
 「なんだよ、冴花らしくないなあ…こっちこい」
 ぐい、と強引に冴花を自身の胸元に来させる。
 ひゃあ、と普段の冴花からは聞けないような悲鳴が出たのは僥倖だ。
 そのまま体全体で冴花を包み込む。

883:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:24:55.41 PZDlv+bx
「あ…ゆ、祐真…?」
「…聞こえるか?心臓の音」
 規則正しい鼓動のリズムが、冴花の心を落ち着かせていく。
「うん…トクントクンって言ってる…」
 抱きしめた腕を少し緩め、ゆっくりと冴花の髪を撫でる。さらさらと透き通るような感触がなんとも心地よい。
「…ふふ。祐真、くすぐったいわ」
「いやか?こうやって冴花の髪に触るの好きなんだけどな」
「嫌なわけないじゃない…私も、好き。あなたに触れられるの、大好き」
 ふと、冴花が祐真の顔を見上げ、そっと目を閉じる。

「んっ……」
 冴花のかわいらしい唇に自分の唇を重ね合わせ、無言のおねだりに応えてみせる。
「…落ち着いたか?」
「ええ…だめね、祐真は自分の夢をかなえたというのに、私ときたらこんなところであたふたしてるなんて」
「そうやって悲観するなって。お前の悪いとこだぞ、もうちょっと自信持て」
 軽く冴花をこづきながら諭す祐真。
「…今は、俺がお前を支える番だからな。いやなこと、つらいことがあったら、俺に打ち明けてくれよ。俺は、お前の彼氏なんだから」
「…それじゃだめ」
「へっ?」
 突然のダメ出しにとまどう祐真。
「あなたは、私の彼氏なの?…彼氏で終わりなの?」
 また、そんなふうに甘えられたら、文句も言えないだろ。
 少し間をおいて、祐真はゆっくりと言葉を紡ぐ。
「…俺は、お前の未来の旦那様だからな…これでどうでしょうか?」
「ふふ…まあ、合格ということにしとくわ」
 どうやらお姫様のご機嫌取りは成功裏に終わったらしい。


884:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:26:09.56 PZDlv+bx
「冴花は大学に行って、そして栄養士の資格をとる…。そして俺はプロに行って、そうだな、この2年で一軍に上がってみせるよ」
 冴花の目をまっすぐ捉えて、そう伝える。
「ということは、テレビであなたを見れるということね」
「ああ、来るべき俺の雄姿を見逃すんじゃないぞ」
「はいはい、実際に1軍に上がってから言いましょうね。…でも、楽しみ。あなたのチームの試合は毎試合チェックしないと」
「ははは。まあ上がれたら連絡するさ」
 どちらからともなく笑みがこぼれる。
「ええ、気長に待つことにするわ」
「…ったく。まあ、そのときは、お互いに夢がかなえられたら…お前を迎えに行くからな」
「うん…待ってる。絶対に、迎えに来てね」
 揺れるような冴花の瞳に、目が釘付けになる。
「ああ、まかせとけ」
 誓いを立てるかのように、再び、冴花の唇を奪う。
 今度のキスは、先ほどとは違う、長くて甘いキスだった。

 お話もひと段落したところで、夕食の運びとなった。
「はい、お待ちどうさまー」
「おお、こりゃ上手そうだ」
 今日の献立はよせ鍋だ。冴花曰く、材料を買いすぎたためにかなり具だくさんになっており、今にも鍋からあふれそうである。
「…祐真がもう少し小さめに切ってくれたら見てくれもよかったんだけどね」
「…それはどうもすいませんでした」
 材料が多いということで祐真も助っ人に駆り出された。自炊をする機会も多いため、冴花のお眼鏡にかなう自信はあったのだが…反応はイマイチだったみたいで。
「まあ、思ったより手際が良かったのは認めるけどね」
「くそう、なんだか上から目線で悔しい…」
「ふふ、まあ食べましょう。冷めちゃうわ」


885:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:27:44.21 PZDlv+bx
ご飯と取り皿を用意して、食事の準備をする。
「…そうだな。いただきまーす。…ん、うまい。出汁がちゃんとしみ込んでる」
「でしょ?具材の切り方一つで味は結構変わるから」
 自分の分をよそおいながら冴花が伝える。
「へえ、詳しいな。こういうのも栄養士の試験には出るのか?」
「まあ、調理師の資格を兼ねてるところもあるから、出ないことはないわ。具材の切り方一つ一つ覚えたりしないといけないからちょっと億劫だけど。でも、好きなことだから苦にはならないわ」
「切り方ねえ…アバウトな俺には無理そうだ」
「まあ、祐真なら無理かもね」
「即答するなよ…」
 さっきの盛りつけといい、今のやり取りといい、やっぱり俺は冴花の尻に敷かれる運命なのだろうか?と祐真は自問自答せざるを得なかった。
「…今、変なこと考えなかった?」
「…!げふん、げふん…いや、そんなこと、ないぞ。うん、ないない」
「あやしい…まあいいけどね」 
 …勘が鋭いところも困りものだ。



886:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:29:43.73 PZDlv+bx

「ふいー、ごちそうさまでした」
「はい、お粗末さま」
 大量にあったよせ鍋もすっかり空になった。
 冴花の料理に舌鼓を打ち、祐真はすっかりご満悦だ。
「いつもながら、おいしかったよ。ありがとうな」
「…どういたしまして」
 食べ終わった後の食器を片づけながら、視線をそらしがちに返事する。
「あ、片付け手伝うよ」
「ううん、大丈夫。すぐ終わるわ。…あなたはテレビでも見て、ゆっくりしてて」
「?そう言うなら…わかった」
 今日はそんなに面白い番組なかったよなあ、と考えながらリビングのソファに腰掛け、チャンネルのスイッチを押す祐真。
 画面からは名前もかも知らない芸人の甲高い笑い声が聞こえる。
(やっぱないよな…ニュースでも見るか)
 チャンネルを変えようと思ったが、急激な尿意に襲われ、手を止める。
「冴花、ちょっとトイレ借りる」
「あ、はーい」
 洗い物中の冴花に声をかけ、祐真はトイレに駆け込んだ。
「ふい~」
 あまり人には見せられない間抜けな顔をしながら、解放感に浸る。
 だが、そんな安易な快楽に満足している場合ではない。
「…さて、この後どうするかな」
 2人のこれからの方向性も上手いことまとまり、夕食も堪能した。
 となれば、あとは愛の営みだけである。
 ここ最近、2人の予定が会わず、最後に体を重ねてから1週間が経とうとしていた。
 冴花に対する欲望も、それなりに溜まってきているのが本音だ。
 そして、家に来る前の会話で冴花のほうもまんざらではないのは確認済み。
 となれば、あとはムード作りなわけで。


887:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:31:14.91 PZDlv+bx
(話し合いの際のキスで爆発しそうになったけど…やっぱりベッドで抱きたいよな)
 久しぶりにするのだから、互いに禊を終え、最も綺麗な状態の冴花を抱きたい。
 それが、祐真の根本的な欲求だった。
「…て、こんなところで考えててもラチあかないよな」
 狭い一室でぶつぶつ呟く自分がなんだか哀れに感じて、祐真はリビングへと戻っていった。
 戻る途中、祐真は浴室の電気がつけっぱなしであることに気付いた。
「…?つけっぱなしか。俺がしてたらすぐ怒るくせに。やれやれ…」
 ちょっぴり愚痴を言いながら脱衣所に入る。
 が、なぜか室内は温かい。
「…おかしいな。俺も冴花も、風呂には入っていないのに」
 まるで、既に風呂が炊かれているかのような…。
「…なるほど」
 ゆっくり浴室のドアを開けた祐真はすべて合点がいった。
 風呂はすでに炊かれており、柑橘系のさわやかな香りもする。
 湯が冷めていないことから、炊かれてそれほど時間も経っていないのだろう。
 冴花がこれほどまでに完璧な準備を施していたことに、少し驚きを覚える。

 ―あいつも、先の展開を望んでいるのだろうか。
「だとしたら…こんなところで油売っている場合じゃないよな」
 念のため、浴室の電気は点けたままにしておいて、祐真は再びリビングに戻った。


888:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:32:49.35 PZDlv+bx
 ―あいつも、先の展開を望んでいるのだろうか。
「だとしたら…こんなところで油売っている場合じゃないよな」
 念のため、浴室の電気は点けたままにしておいて、祐真は再びリビングに戻った。

「…遅かったわね?」
 既に洗い物を済ませたのだろう、冴花は本を読みながらソファに腰かけていた。
「ああ、悪い悪い。ちょっと強敵だった」
「あんなにがっつくからよ、もう。…お茶あるから、お腹あたためて」
 テーブルには温かな湯気をたたえた湯呑が2つ置かれていた。
「おお、悪いな。ありがとう」
 冴花の気遣いに感謝しながら、湯呑のお茶を口にする。
 緑茶の柔らかい味わいが何とも言えない。おもわず頬をほころばせる。
 テレビの方は冴花にも気にいられなかったらしく、とうとう電源が切られていた。
「なあ、明日の1限てなんだっけ?」
「時間割変更で実習になったわよ。朝早いからいやよね」
「ああ、そういえばこの前言ってたよな…やれやれ」
中途半端な長さと共に、途切れる会話。
 ずずず、と茶をすする音とページをめくる音がいやに響く。
 …この雰囲気が何を意図しているのかは、少なくとも心得ている。
「冴花」
「なに?」

 振り向いた冴花の唇に、すばやく自分の唇を重ねる。
「んっ、ちゅっ…ふうっ……」
 唇の感触を確かめてから、舌を口内に滑り込ませる。
 戸惑ったのも一瞬で、冴花はすぐに祐真の舌を受け入れた。
 腕をからめ、祐真を自分のもとに引き寄せる。
「んう…ちゅっ、ぴちゃ、じゅるっ…」
 唾液と唾液が絡み合う淫らな音が、静まり返ったリビングに響き渡る。
 今日してきたキスとは明らかに違うそれは、この先の行為を示す証となり、2人の心を淫欲のものへと駆り立てていく。


889:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:34:52.37 PZDlv+bx
「んぅ…はあっ…ふう…」
 唇を離す。2人の口の周りは、すでに唾液で塗りたくられていた。
 冴花の顔はすっかり上気していた。
 その瞳がさらなる愛を要求しているようにしか見えず、理性を保つのが苦しい。
 欲望を少しでも晴らすかのように、祐真は冴花を抱きしめ、ソファに押し倒す。
「冴花…」
 官能的なうなじにあてられたかのように、舌を這わせる。
「ひっ、ひゃあん!だ、ダメ…!シャワー…あっ、浴びないと…」
 冴花の必死の懇願に、少し理性が戻る。
 せっかく風呂も沸かして、準備をしてくれているのだ。ここで冴花を抱いてしまうのは、彼女の一途な気持ちを無下にしてしまうような気持ちに襲われる。
 「ああ…そうだな。先に、入っていいか?」
 「うん。…その、ベッドで、待ってて」
 上目遣いの冴花がどうしようもなく可愛くて、もう一度強く抱きしめた。

 2階にある冴花の部屋は、1階同様実に整理整頓が行き届いていた。
 机には参考書が何冊か積まれており、枕元には英単語の本も置かれている。
 日夜勉強を欠かさず行っているのだろう、祐真にとって冴花の勤勉ぶりには頭が下がる思いである。
 シャツとパンツのみという格好で女の子の部屋のベッドに座るというシチュエーションはなかなかないのかもしれない。
 そんなことを自嘲気味に考えながら、愛しい人の到来をただ待つことしか今の祐真には出来なかった。
 机を見渡していると、奥に写真立てがあることに気付いた。
 ナマーズパークに行った時の写真か。
 甲子園大会が終わって間もないころに行った、あのデートを思いだす。


890:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:36:32.45 PZDlv+bx
(そういや、冴花って実は絶叫系が怖かったんだよな。最初にジェットコースター誘った時の反応、面白かったよな)
(でも何回か乗るうちに克服しちゃって…ほんとにあいつは強い子だからなあ)
(そういや観覧車でも色々したよな…後でみっちり怒られたけど)
 写真に写る、手前味噌ながら幸せそうに笑う2人の姿を見て様々な思い出が去来する。
 高校生活が終わり、互いの道に進んでしまえば、しばらくは今ほど自由に会うこともできないのだろう。
 だが、全く会えなくなるわけじゃない。
 回数が減る分、1回1回の密度を濃くすればいいのだから。
 1年2年距離が空くだけで傷が入るような関係ではないことは互いに十分分かっていると思う。
 冴花に確認したわけではないが、妙な確信があった。
 今まで以上に、冴花を大事に、守っていきたい。
 心の中で、1つの決意が祐真の中に芽生えた。

 コンコン。
 しばらくして、ノックの音がする。
「どうぞー」
 まるでこの部屋の主であるかのような返答をする。
 クスクス、と含み笑いが聞こえながらドアが開く。
「立場がすっかり逆転しちゃってるわね」
「俺も我ながらおかしな返答をしたと思ったよ」
 そうして、互いして笑う。
「……」
「な、なによ…ジロジロ見ないでよ…もう」
 少し頬を赤らめる。
 禊を終えたばかりの冴花は、とても艶やかで、神々しささえ感じた。
 美しさを増した、まっすぐな長髪。
 スタイルの良さを強調する、体を覆うバスタオル。
 湯気で上気した顔。
 すっと見ていると、醸し出される色香にあてられ、理性を失いそうで怖いほどだ。
「冴花、おいで」


891:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:38:08.06 PZDlv+bx
「…はい」
 瞳を伏せがちに、そっと祐真の隣に腰を下ろす。
 風呂上がりの爽やかな香りが鼻腔をくすぐる。
「…なんだか、あなたに抱かれるの久しぶり」
「まあ、1週間ぐらいかな。ここんとこ、予定合わなかったもんな」
「うん…ねえ?」
 そう言いながら、さらに祐真に近づく冴花。
 瞳に、欲情の色が宿りつつある。
「…今日は、その、一杯抱いてね。一杯、私を愛して」
「…言われなくても、そのつもりさ」
 ゆっくりと、冴花を押し倒す。再び唇を奪う。
「んっ、ちゅっ、ああっ、ふうっ…」
 キスをしながら、バスタオルをはぎ取る。たわわに実った乳房が祐真の前に現れる。
 今すぐにでもむしゃぶりつきたくなったが、もう少しキスを続ける。
「んんっ、ちゅうっ、はあっ、ちゅう…」
 そうしてしばらく口内を蹂躙した後、乳房の愛撫へと取り掛かる。
 ちゅうっと音が出そうなくらいに勢いよく乳房に吸い付く。
「あっ、やぁん、いや、そんな、急に、はげしいっ、ふうん」
 片方の乳房を吸いながら、もう片方の乳房は手でこねまわす。
 もちろん、乳首への愛撫も忘れない。
 冴花の声も徐々に大きくなる。感じてくれているのだろう。
「ああん、いやあ、はあっ、き、きもちいい、ゆうまあ」
 ちゅぱちゅぱと音を立てながら乳房に吸い付く。
「…冴花のおっぱい、すごいおいしいよ」
「んぅぅ、いやん、そんなのあっ、ふうっ、くうぅん」
 乳房だけではアレなので、冴花の秘部にも手を伸ばす。
 茂みに覆われたそこは、すっかり潤っていた。
「冴花、すごい…。もうこんなに濡れてるよ」
「だって、ああっ、ゆうまがおっぱいばっか、ううっ、いじめるもん」
 ほとんど泣き声になっている。心なしか瞳もうるんでいる。


892:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:39:27.84 PZDlv+bx
「わたしばっかされるの、いや。祐真のも…ほしい」
 そういって素早く身をひるがえし、祐真の肉棒を咥える。
「あっ、冴花、くっ、いきなり、うう」
「んん、ちゅぷちゅぷ、じゅぽ、あむ、じゅる…はあ…んっ」
 今までの攻めから一転、今度は祐真が快楽を一方的に享受する形になる。
 愛する人の、情熱的で巧みな口淫の前に、為す術もなくただ喘ぐことしかできない。
「ううぅ、くっ、はあ、ああ…冴花…いいよ、すごい、いい」
 熱にうなされたように呟く祐真。
「んんん、あむ、ちゅぽ、ふふ、そんな声、出しちゃうんだ。気持ちいい?」
「くっ…はぁ、はぁ、き、気持ちいいよ…うわぁ…」
「んぅ、あむ、じゅる…ふふ、ぴくぴくしてる…」
 絶え間なく快感を送られ、抵抗しようとはするものの、同時に早く熱を吐きだしたいと本能が訴えてきた。
 射精の欲求がだんだんと高まってくる。
「さ、さえ…か…はぁ、はぁ、おれ、もう…」
「んん~?出したくなっちゃった?」
 あまりの快感に、途切れ途切れで声を出すのが精いっぱいになってきた。
 冴花にやられっぱなしなのは癪だが…今は、この快感を一刻も早く放出したかった。
「うん…いいよ。いつでも出して。飲んであげる…」
 抽迭をさらに早め、射精を促す。
 絶え間ないピストン運動に、祐真はあっという間に絶頂を迎えた。
「さえか…もう、出る…あああああああっっ!!」
「んむぅぅぅ!!」
 痺れるような快感が祐真の体を貫き、大量の精液を冴花の口内に送り込む。
 冴花も、むせながらもこぼすことなく、愛する人の欲望の液体をゆっくりと嚥下していく。


893:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:41:31.90 PZDlv+bx
「んん、こく、こく…はぁ、すごい…一杯。こんなの、はじめて…」
「はー、はー、ふう、やばい、気持ちいい…」
 まだ呼吸が荒い。それだけ強烈な快感が祐真を襲っていた。
「…そんなに気持ちよかったんだ?」
「…ああ、悔しいけど、最高だった」
「よかった。…でも、まだ終わりじゃないわよね?」
 そう言って、まだ熱を帯びたままの肉棒に触れる。
「当たり前だろ…次は、俺の番だな」

「はぁん!すご、はげしぃ、ゆうまぁ!あぁ!」
「はあ、はあ、冴花!冴花ぁ!!」
 再び攻守逆転である。
 正常位で、ただひたすら冴花を突く。
 最も単純で、最も快感が多く得られる営みである。
 両手で乳房の愛撫も忘れない。
「ひぃい、そんな、おっぱい、しゃぶっちゃ、い、いやぁ」
「はあ、あぁ、冴花、気持ちよくて、ヤバいよ」
 冴花の中は既に熱く濡れそぼっていて、肉棒を離さないとするかのように強烈な締めを与えてくる。
 1度出したばかりなのに、射精の快感がちらついてくる。
 快感に負けそうになりながらも、必死に腰を振り続ける。
「はぁ、あぁん、くう、ふぁあっ!」
 声にならない声を上げ続ける冴花を見つめる。
 涼やかで凛としたいつもの面影は、もうそこにはない。
 汗でへばり付いた髪をかき分けながら、自分だけにしか見せない艶顔を堪能する。
「はあ、はあ、…冴花、かわいい」
 そう言って、冴花のおでこに軽くキスをする。
「こ、こんなときに言うなんて…反則よ…ああぁん!」
 涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら強がる冴花を抱きしめ直し、更に強い律動を送る。
「ふぅうん、だめ、そんな、激しくしたら、あたし、だめぇ!」
 冴花の締めが一段と強くなる。もう少しで達するのかもしれない。


894:名無しさん@ピンキー
11/08/28 19:42:49.15 PZDlv+bx
 冴花の締めが一段と強くなる。もう少しで達するのかもしれない。
 祐真も、ラストスパートとばかりにより一層速くピストン運動を行う。
「あぁあ、ああ、ゆうま、もうダメ、あたし、ダメ、いっちゃうう」
「冴花、俺も、もう、いきそうだああ」
 瞬間、冴花の中が強烈な収縮を繰り返した。
 突如やってきた快感の前に、祐真はうあああああとうめき声をあげ、再び歓喜を噴出した。
 
 結局、営みのほとぼりが冷めるころには日付が変わってしまっていた。
 あれからも互いに何度か求めあい、洗い直しに浴室に行けば、そこでも求めあうことになった。
 心身ともにとろけるような営みを繰り返し、2人の心は、疲労感と充足感で満ち溢れていた。
「…疲れたな」
「…ええ。でも…すごくしあわせ。あなたと、またひとつになれたから」
 祐真の手を握りながら、言葉を紡ぐ冴花。
「ああ。…俺もしあわせだよ」
 やさしく冴花を抱きしめる。
 胸に収まる彼女の姿が愛らしくて、得も言えぬ幸福で胸が一杯になる。
「はあ…これで明日がお休みだったら言うことないのにね」
「…全くだ。よりによって1限実習か。…冴花、目ざましは任せた」
「ちょっと。丸投げはやめてよね。まあ私はご飯作るから朝早め…あっ!」
「ん?ど、どうしたんだ?」
 急に素っ頓狂な声を上げる冴花に祐真も驚く。
「炊飯器のスイッチ入れたかどうかチェックしてくるわ」
言い終わらないうちに、寝巻を羽織って階段を下りてゆく。
 …なにかと思ったら、炊飯器か。
 多分、結果は目に見えているので言ったりはしないが。



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