11/07/14 19:17:32.99 Eo4X49+E
「と、冬夜…」
冬夜のその行動に私は安堵し、冬夜に甘えるように両手を広げて助けを求めた。
「…校長先生から浜深先生に学校を案内しろと言われてるので今日は無理です。それでは」
一度此方へ一礼すると、何事も無かったように歩いていってしまった。
私は両手を広げたまま固まる…。
いつもなら、私が助けを求めると冬夜は助けてくれた……この小さな段差だって、私一人では無理かも知れないが、冬夜と一緒なら問題無いのに…。
冬夜に壁を作られた?
「無い…ある訳無い…」
冬夜が私に壁を作る訳が無い。
だって冬夜とはこれからもずっと一緒に居るんだ。
結婚の約束はしてもらえなかったが、いずれ結婚もする。
そうなればずっとこの島で一緒に暮らしていける…。
「やっぱり…叩いた事を…」
それしか考えられない…他にあるとしたら……あの女…。
まさか…あの女と浮気?
「ダメだッ…私の醜い嫉妬がライトを怒らせた可能性もある…」
じゃあ、あの女に冬夜を盗られてもいいのか?
そんなの絶対に嫌だ。
でももし既に身体の関係を持っていたら…。
だから、私を置いて一緒に学校へ…
「いや…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ、いやぁぁぁぁぁ!!」