11/10/04 01:30:34.58 bM7DlKP6
コンコンッ
『・・・どうぞ』
夜の0時、約束の時間の少し前に支援課の寮を抜け出してリーシャの部屋の前まで来たロイドは、許可が下りたので部屋に入る。
「ロイドさん・・・すみません、こんな時間に呼び出して」
ドアの少し先に彼女が立っていた。どうやら待っていたようだ。
「いや、それはいいんだけど、一体何の話なんだ?もしかして、あまり人に聞かれたくない話か?」
「そうですね、人に聞かれたくないのはその通りです。ロイドさんにだけ、聞いてほしい・・・」
彼女は俯きながらそう言う。
やはり<銀>のことだろうか?
「前に、私を・・・見守ってくれるって・・・言ってましたよね・・・」
オルキスタワー突入前夜のことだ。
「ああ、言ったな。リーシャがどう変わっていくか、見守りたいって」
「・・・その・・・ずっと・・・ずっと見守ってほしいんです・・・」
?
「リーシャが俺の手の届かないところにでも行かない限り、ずっと見守るつもりだけど・・・?」
リーシャは首を振る。そういうことではないようだ。
「・・・・・・私の側で・・・見守ってほしいんです・・・」
どういうことだ?
「・・・・・・好きです・・・」
・・・今何と?
「好きです・・・私と・・・私と付き合ってください!ずっと、ずっと私の側に居てください!」
・・・・・・好き?付き合う??ずっと側に居ろ!?
「そ、それはアレか?付き合うって、男女の?」
頷いた、どうやら自分の聞き間違いではないらしい。
数日考えさせてくれ、そう言いたい気持ちが湧いてくる。だが、