ファルコムでエロ小説PartⅦat EROPAROファルコムでエロ小説PartⅦ - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト150:共に歩みぬく意志 11/06/08 23:55:37.79 GLr7oSXO *** 不幸中の幸いと言うべきか、鋭く研がれた小さなナイフは、ロイドの手の甲から入り、骨を綺麗に避けて刺さっていた。 簡単な治療を支援課のビルで受けるだけに留まったのは、気絶のその理由も、寝不足からくるものと判断された為だ。 「目が覚めたら栄養のあるものをしっかり摂っていただければ、全快は直ぐですよ。」 「ありがとうございます、リットン先生。」 「いやー、皆さんに先生って呼ばれると照れますね。じゃ、私はこれで。」 お辞儀をし、緊急で駆けつけた医師は、部屋を出た。安眠の妨げにならぬよう、関係者一同もその後に続く。 アロネの部屋のベッドに寝かされたロイドの寝息が、時計の秒針と静かなアンサンブルを奏でていた。その掌には包帯が巻かれている。 「それにしても俺達の役者っぷりも捨てたモンじゃないな。」 一階のリビングに降りたところで、ランディが愉快そうに言う。 今回の犯人を騙す形での捜査には、感づかれることが最も恐ろしいリスクだったが、彼らは見事それを乗り切った。 「これまでも色々似たようなことしてましたから、慣れてしまったのかもしれませんね。」 「ああ。それにしてもロイド、いつのまにキーアにまで仕込んでたんだかな。子供は正直者だからよ。やっこさんもそれで信じたんじゃあねえのか?」 「え、なあにランディ?」 「ほら、ロイドが夜な夜などこか行ってたってやつよ。迫真の演技だったぜ。」 「えんぎ…?でも、ロイドほんとうにどこかいってたよ?」 「おいおい。もう良いんだよキーア。全部終わったんだ。」 本当なのに、と顔を膨らませるキーアの頭を、ランディがかき混ぜながら笑う。 「それで、課長はいつロイドさんから説明を受けていたんですか。」 「ん?なんの話も聞いてねえよ。」 「え?」 「お前らが妙な遊びをしてたからそれに付き合ってやっただけだ。」 「本当に、それだけですか?」 「クク、俺をカヤの外に追い出してくれるとはやってくれるぜ。おかげで逮捕するときは遠慮なくいけたがな。」 そうして、彼はビルを後にし、捜査官の波に消えていった。 「部下が部下なら、上司も上司だな。」 「ドノバンさん…。」 「やっほー。ティオちゃん。」 「ロイドのやつはセルゲイをあえてハブることでリスクを背負ったんだろうよ。何かあれば警察全体の責任に発展しかねないからな。」 「そのわりに妙に落ち着いてましたよねえ。これも捜査官の勘のなせる業ってやつでしょうか。」 「フン。どうだろうな。」 レイモンドが首を傾げながら、突き進んでいくドノバンの後についていった。 ティオは後で腰掛けるツァイトの頭を撫でながら、小さなため息をつく。 このあと受ける煩雑な質問攻めを思い、その返答をあれこれとシミュレーションしていた。 その思考を遮るように、何度もロイドの掌の傷が思い浮かぶ。 (完全に、気を失っていたはず。) 彼女もランディと共に、即座に彼の元に駆けつけていた。 背を向けていたとはいえ、彼女の鋭敏な五感は、彼に意識が無かったことを告げている。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch