【お焚き上げ】投げSS供養スレ【墓場】 2at EROPARO
【お焚き上げ】投げSS供養スレ【墓場】 2 - 暇つぶし2ch250:名無しさん@ピンキー
12/09/24 14:14:37.85 0O0Mvek6
なげおつ!

251:名無しさん@ピンキー
12/09/26 18:45:22.22 3aSF0api
「アンタの顔が造形的な反面教師そのものだから見てるだけ! 見惚れてなんかいないんだから、勘違いしないでよ!」
朝からそう罵りながらも、清彦の顔から目を逸らそうとしない積照玲子(つみてるれいこ)。
憎々しげな表情とは裏腹に、玲子の頬は赤みが差し、内面の思いを清彦に訴えかけている。
玲子は、清彦が好きなのだ。
本来、男の手によって解される玲子の秘密の場所は、既に自身の指で花開いている。
清彦を想いながら。
清彦の熱を想いながら。
清彦の吐息を想いながら。
昨晩も淫らな行為に耽った。
だから余計、恥ずかしい。
清彦に、朝一番で逢うなんて。

横やりもいいとこなのでこっちに

252:名無しさん@ピンキー
12/09/27 16:06:14.85 yA10QNE8
供養おつ!

253:名無しさん@ピンキー
12/09/29 14:10:03.31 lH1IrQoq
巨女と美貌のもやし男にはまっていたのですが、今では理解できないので投げさせてください。


 マリアは粉屋の娘だ。だから他の娘に比べてずいぶんと大柄だったし、骨太でたくまし
い身体つきをしていた。肩も腰もしっかりしていて兄にも父にも劣らずよく働いた。顔も
大作りで、大きな目も口も快活そうによく動いた。そして笑い声は街の鐘に負けないくら
いよく通った。お日様よりも早起きで、日に焼けた笑顔はお日様以上に輝いていた。マリ
アは女にも男にも子供にも老人にも酷く人気で、陽気で明るい娘だった。だから周囲は、
マリアに似合いのよく働くまじめで気のいいそんな若者と彼女が結ばれるだろうと信じて
いた。
 だがマリアはなぜか商家の奥様になられた。
 マリアのだんな様・シュゼットは、名前の通り大層可愛らしい外見をしていた。まるで
商家の跡継ぎとは思えない男でもある。18になったマリアより10以上も年上なのに、マリ
アが触れれば砕けそうな華奢な身体の持ち主だった。お人形のような小さな形の良い頭に、
握れば折れそうな細長い手足。病弱そのものの青白い肌。背丈もマリアと同じか少し低い
くらいで、声も呼び鈴に負けてしまいそうなくらいか細い。陰気なわけではないが内向的
な性格で、すべてがマリアとは正反対の方向を向いていた。
 しかし、シュゼットはなによりマリアを愛していた。
朝、というには随分と早い時間に目覚めて、隣にマリアがいると泣く。パンを焼きに彼女
がそこを抜け出したと気付いて泣く。マリア手製のパンに感謝して泣き、仕事でマリアと
離れたくないと泣く。一日の体力をはやくも使い果たしたと思えるように、フラフラとし
た身体をマリアに支えられながら仕事に向かう。泣きすぎて頭がクラクラしているうちに
使用人とマリアに支度させられているのだ。
もちろん、「マリアに締め出された…」と悲嘆にくれる彼がまともに仕事ができるわけも
ない。
「よく働く男が好きです」などと以前マリアに言わせ、彼は過労で倒れた。それ以来、だ
れも何も言わなくなった。成人したのが奇跡なほど病弱だった彼が生きているだけでよい、
と屋敷の者も、商会の者も考えているのだ。30の男に対して甘すぎるが、他に子供もない
し、どうにかマリアに産んでもらった男孫もいるのでシュゼットの父も黙っている。しか
し彼のマリアへの愛が深すぎて、息子と一緒に暮らせないのだ。かわりに祖父である自分
がまっとうに育てれば、孫も商会も何とかなるとシュゼットの父は信じている。
人の倍以上時間をかけて仕事を片付け、ようやくマリアと再会するとシュゼットはやはり
泣く。そして力の限りぎゅうぎゅうとマリアを抱きしめ寝てしまう。彼が眠っている間に
マリアは使用人たちと夕食を食べて、湯浴みをして彼の隣に戻ってくる。シュゼットは空
腹で目が覚めて、さっぱりしたマリアを見て「今日も一緒に風呂に入れてない…」と泣き
そうになりながら、マリアに世話をしてもらう。彼女が今日一日何をしていたか聞いて、
隣に自分がいなかったことに涙をこらえ寝酒をちろちろとなめる。そうこうしているうち
にまた眠たくなって、マリアの豊かな乳房を枕にして眠る。
そうしてシュゼットの一日は終わる。
 マリアはシュゼットがいてもいなくても、よく働きよく食べている。屋敷の女主人では
あるが、食事に掃除など他の使用人と同じように働いて、同じテーブルを囲む。たまに義
母などに呼び出されて息子に会ったりもする。シュゼットのようにさめざめと泣いたりす
ることもなく、結婚前と同じように大口をあけて笑っていた。

254:名無しさん@ピンキー
12/09/29 14:12:12.65 lH1IrQoq

「ねえ、マリア。わたし、女の子が欲しいの」
夫によく似た、ふわふわの髪の美女がそうマリアに言った。義母自慢のテラスは食用花で
いっぱいの花壇が近くにあって、少し離れた畑の様子も良く見える。侍女の膝の上でぐず
るマリアの息子をあやす彼女は、もう一度言う。
「この子の妹が欲しいわ。もうひとりくらい産んでくれたっていいでしょう。女の子はい
いわ。この子が自然と騎士様みたいに女の子にやさしくするようにもなるでしょうし。お
洋服がかわいいし、貴方みたいにご飯をたくさんたべてくれるでしょう」
女の方が大食かはマリアは知らなかったが、義父もシュゼットも息子も彼女たちに比べて
ずいぶんと小食なので、マリアは素直に頷いた。
「マァ、私ひとりでどうにかなるもんでないんで、だんなさんにきいてみないとわかりか
ねますよ。お義母さん」
「ママって呼んで」「あい、ママ」
義母はうれしそうに笑うと、新たにホールケーキを半分に切り分け片方をマリアへ、もう
片方を自分のほうへ寄せた。卓上には女児服のカタログが一冊乗っている。
「いいのよ、言ってみただけなんだから。でもね、ぜひシュゼットにきいてみて頂戴ね」
あいママ、とマリアはまたも素直に頷いて、そして今シュゼットの対面に座っている。

「だんなさんはあんまり身体が丈夫じゃあないですから、だめならだめとさっさと断っち
まった方がおか、ママにも良いと思うんですよ。あんまり放っておくとドレスでも用意し
はじめちまう気がします」
「よろしくお願いします」
 今すぐ断りの手紙でも書こうぜ、と言う気満々のマリアに間髪いれずにシュゼットは腰
を折った。
不満気、とするには嫌悪感丸出しのマリアの手をすばやく握る。もちろんその際、そっと
撫でさする。ところどころ豆のある、でももっちりとしたその手。この手に一物を握らせ
たい。にやついてしまいそうな顔をどうにか引き締め、真摯に彼女を見つめる。
「娘ならば、きっと愛せます」
マリアは困ったようにため息を飲み込み、頷き。シュゼットはおそらく、たぶん、ゆくゆ
くは、という言葉を飲み込んだ。

マリアのぽってりとした厚い唇を指の腹でさする。化粧をまったくしない彼女の唇はかさ
ついている。そこを丹念に舐め、シュゼットを受けいるために軽く開かれたそこに舌を差
し込む。門歯の歯列をゆっくりなぞり、ひとつひとつの根元を確認するように執拗に辿る。
マリアの首を傾けさせ、溜めた唾液を流し込みわざとぐちゅぐちゅと下品な音の口付けを
行う。すると、先ほどまで深く刻まれていた彼女の眉間のしわの代わりに、日に焼けたほ
ほにうっすらと赤みが差す。
 マリアの服をシュゼットは手早く脱がす。もとから彼女は体格が良いが、産後さらに胸
が高くなったそこに布をきつく巻いているのでそれをはがすのに少々てこずるのだ。就寝
時はもちろん外しているので、シュゼットはその乳房をときおり枕にして寝る。相当嫌が
られるが、やわらかいし甘いにおいはするしでかなり気持ちが良い。
開放された乳房は重く、たぷたぷと彼の手に揺らされた。
乳房に相応の乳輪はうす茶で、その中央もいまは細められた猫の目のように一本の線を引
いていた。大きさの割りに、若さゆえかまったくたれていないそのラインに手を沿え、両
手を寄せる。するとかなりの深い谷間があらわれる。


これでおしまいです。なぜこんな夫婦。

255:名無しさん@ピンキー
12/09/29 21:26:22.61 DZhNrEeM
投げ乙!南無南無

256:名無しさん@ピンキー
12/10/03 02:20:04.36 QHK7HfIn
供養おつ

257:ある昔話から
12/10/22 19:03:54.14 tIjYIR8M

 むかしむかし、山奥のある村に辰子というそれはそれは美しい娘がいたという。
辰子は容姿以外はごくふつうの娘であったが、偶然に水面に映った自分の姿を見てから辰子は変わってしまった。
毎日水面に映る自分の姿に見とれていた辰子だったが、やがて自分にも来るであろう老いに恐れを抱くようになったという。
それから辰子は神仏に永遠の若さを願うようになり、とうとうそれだけしか考えられなくなってしまった。
そして運命の日、神のお告げを聞いた辰子は山奥にあるという霊泉に行き、その泉の水を飲んだ。
神のお告げは本当だった。
辰子は願いどおり、永遠の若さを手に入れた。ただしそれは人間を捨て、人外の妖に生まれ変わることだった。
時は経って辰子を知る者はすべて亡くなったが、今でも時おり、辰子は美しい娘の姿で現れるという──


 ホゥホゥと梟が声を上げ、何かの獣が暗い茂みを駆け回る。

「どうしよう……」

背中に行李を背負った男はその場に佇んで途方に暮れた。
男の名は草吉。日の本を回って旅をしながら物を売る行商人である。
彼は薬草を仕入れるべくある山村へ向う途中だったのだが、横着をしていいかげんな近道に入ったのがまずかった。
いくら旅慣れてるとはいえ山中では勝手がきかず、とうとう夜を迎えてしまったのだ。
当時の山中は現在より遥かに危険な場所だった。
夜間は熊、狼、猪などの獣が活発に動き回り、蝮のような毒蛇も至るところに潜んでいた。
提灯の明かりも圧倒的な闇の前では微かな点に過ぎず、先の猛獣に遭遇すれば、それは即ち死に直結した。
こんな状況で動けるはずもなく、かといって飢えた獣が嗅ぎ付けないとも限らない、まさに草吉は絶体絶命の真っ只中にあった。

“グルルル…”

「ひッ!」
微かに聞こえた獣の声に、草吉の身体が竦み上がる。
その声は更に数を増し、次第に近づいてくる。間違いなく狼である。
物音を立てたら最後、奴らは集団で襲いかかってくるだろう。
いや、ここまで来たのなら襲われるのは時間の問題である。
草吉は震える手で懐の小刀を握りしめた。恐らく全く役に立たないことはわかっている。
だが、それでも抵抗できる唯一の手段にすがりつくのを止められるはずもなかったのだ。

258:ある昔話から
12/10/22 19:05:02.65 tIjYIR8M

ザカザカと駆け寄る、いくつもの足音。
その調子から獲物を見つけた喜びが否応なしに感じられる。囲まれた草吉に逃れる術は無かった。

(これまでか…!)
草吉の胸中に幾ばくかの無念と自分の愚かさを呪う思いがよぎる。
抜いた小刀を構え、群れに対峙する。そして包囲の輪が狭まったその時だった。


“──!!”

駆け出した足音が、たたらを踏んで止まった。
そして刹那、狼どもはヒャンヒャンと情けない声を上げて草吉を置いて立ち去っていった。


一体何が起きたのか。
状況を理解しかねる草吉だったが、小刀は未だ構えたままだった。
もしかしたら狼をも恐れさせる獣が現れたのかもしれないのだから。
警戒を解かず固唾を飲む草吉を静寂が包む。しばらくして、草を踏む音が上がった。

「─もし、誰かいるのですか?」
続いて聞こえたのは女の声だった。それも若い。
やがてほのかな明かりが現れ、草吉のもとへ近づいてきた。

「もし、一体何をしているのですか?」
草吉の前に現れたのは、なんと提灯を持った女だった。声から想像したとおりの若い娘であった。
(………)
死が差し迫った状況から一変、意外な展開に草吉は呆気にとられていた。
なんでこんな山の中にこんな娘がいるのか?男の自分さえ危険極まりない場所だというのに?
ていうか、これは現実なのだろうか?あまりの恐怖にありえないものを見ているのではないか?
そんな考えが草吉の頭でグルグル回る。しかし、女の言葉がそれを止めさせた。

「……もしかしてアナタ物盗りなの?悪いけど、とれる物なんかないわよ」
「ち、違う!」
草吉は慌てて小刀を鞘に収めた。
「あっしは今し方狼どもに襲われかけてて、それで…」
「狼なんていないじゃない。でなきゃ私がこんなところに来られるわけがないわ」
「は、はぁ…」
女の言うことはもっともだった。
だが、さっきまで確かに狼どもは草吉を取り囲んでいたのだ。未だ解せないままの草吉に女が話しかける。
「ところでアナタ、これからまた山の中を歩いていくの?」
「いや……それがどうしたものか、道に迷ってにっちもさっちもいかなくて…」
草吉は照れくささと申し訳なさの混じった微妙な表情で女に告げた。
みっともなくて情けないとは思ったが、今の状況で強がりを言ってもしょうがなかったのである。

259:ある昔話から
12/10/22 19:06:37.65 tIjYIR8M
「ふぅん、そうなの…」
そうつぶやいた女の口ぶりは、やっぱりねと言わんばかりだった。
「なら今晩は私の家にいらっしゃい。アナタ一人なら泊めてあげられるわ」
「え?本当にいいんですか?お家の方々にご迷惑になりませんか?」
「ううん、住んでいるのは私だけなの。だから遠慮しなくてもいいのよ」
「おひとり…ですか?」
「そうよ?何かおかしい?」
「いえいえ、そんなこたぁありません!じゃあ一晩だけお世話になります!」
密かに期待しなかったわけではなかったが、女からの申し出に草吉は心から安堵した。
こんな山の中に女一人住んでいるというのは信じられないが、それでも狼にまた出くわすよりはずっとマシに思えた。

「じゃあ私についてらっしゃい、そういえばアナタが誰だか聞いてなかったわね」
「あ、あっしは旅の物売りの草吉と言います」
「草吉……私は辰子というの。よろしくね、草吉さん」
「いえ、こちらこそよろしくお願いします、辰子さん!」
草吉の返事に辰子はクスッと笑みを洩らすと、サクサクと草を踏んで歩き出した。

暗い山の中を、提灯を掲げた辰子が進み、その後を草吉がついてゆく。
提灯の明かりがあるとはいえ、闇に等しい行き先を躊躇なく行く辰子に、草吉はただただ感心するばかりだった。
「もう着くわよ」
辰子に言われて目の前を見ると、民家と思しき明かりが見え、間もなくして、二人は民家の中にたどり着いた。

「さあ、狭いところだけどどうぞ」
「いえいえ、狭いだなんてとんでもねぇ、」
「そういえば歩き通しだったのよね、いま洗い桶を持ってくるわ」
「あ、どうもすいません」
草吉は土間に接する床の縁に腰を下ろすと、草鞋の紐をほどき辰子を待った。

「お待たせ、これで足を洗ってね」
辰子が草吉の足元に洗い桶を置く。
さっそく足を洗おうとした草吉だったが、ふと辰子を見た瞬間、その動きが止まった。

「どうしたの?草吉さん…?」
「………」
なんと草吉は辰子をまじまじと見つめたまま固まっていた。
「草吉さん?ねぇ、草吉さん!」
辰子に顔をはたかれ、草吉はハッと我に返った。
「あっ…すいません、あっしとしたことがつい…」
「突然どうしたのよ、急に変になったりしてビックリするじゃないの」
「いえ、それが…その…」
なぜが草吉は辰子の顔を横目でチラチラ見ながら答えた。

260:ある昔話から
12/10/22 19:10:49.72 tIjYIR8M

(なんてこったい……)
改めて辰子の容貌を目の当たりにし、草吉は激しく動揺していた。
それは草吉がこれまでに見たどんな女よりも美しく魅惑的で心奪われる美女だったのだ。

山中で会った時は切羽詰まった状況だったために気づく余裕などなかったのだが、命拾いし緊張のタガが外れたとたん、
辰子の美貌にたちまち魅了されてしまった。
まともに顔を合わせないのは、また辰子に見入ってしまいそうな自分への草吉なりの自制心からである。

「草吉さん…」
顔を背ける草吉に辰子がたずねる。
「一体どうしたの?私をジロジロ見ていたかと思ったら今度は顔を合わせようとしないなんて……」
「す、すみません、」
「確かに私はこんなところに一人暮らしで他人からどう見えるのかわからないけれど…でも…」
いいかけた言葉の端に切なく辛そうな響きがこもる。
それを聞いた草吉の胸の鼓動が高鳴る。
「もし私のことが目障りだったらごめんなさい。泊まってる間は草吉さんの目につかないようにするから…」
「ええ!?」
辰子の言葉に草吉は仰天した。


これからエロに入るのだが、訳あって完成させられそうにない。

261:名無しさん@ピンキー
12/10/23 12:34:54.59 4NQNjypW
投げ乙!

262:名無しさん@ピンキー
12/11/02 00:11:30.89 ZTqeuX9N
供養おつ

263:名無しさん@ピンキー
13/01/03 05:32:06.46 FyaG9Den
某スレで、こっちでやれと言われたので来ました。
某スレ設定を一部勝手に変更したものです。あの設定だとこのオチしか
思いつかないのは、わたしの力不足ゆえなのでしょう。

その他
・ ありがちなストーリー
・ 序盤でオチがわかる糞構成
・ あいまいにしたままの設定
・ 魅力のないキャラ

他にもたくさんありますが、供養開始

264:名無しさん@ピンキー
13/01/03 05:36:37.51 FyaG9Den
-- 当店へようこそ。広さこそわたしのいるカウンターを含めて8畳ほどの狭い店ですが
    店内にはいろいろなものを取りそろえてます。主なものは外国の小物やアクセサリー
    民芸品といったようなものですが、中には不思議なことを起こすものも混ざっている
    と言われたこともあります。
    さて今日もお客さんがいらっしゃったようです。彼の名前は「石垣 耀司」。高等部の
    二年生みたいですね。彼はいったい何をもとめられるのでしょうか --

月初の土曜日。僕は街にいた。ファンタジックランドのパスポートチケットを買うためだ。
毎年、今月末の日曜日、ファンタジックランドでは入場できる人数を制限した特別な
イベントが行われる。カップルの定番イベントといわれるくらいのものだ。
当日に向けてのチケット争奪は熾烈で、電話での申し込みは繋がることもなく終了。
そして今日は街のチケット販売所で抽選販売をするというので、朝から並んだ。
結果は惨敗。これで正規にチケットを取る手段はなくなった。あとは金券ショップに
並ぶものだけだけど、値段が高くなりすぎて高等部の僕には手は届かない。

そのチケットで僕は「皆峰 みさを」を誘おうと思ったんだ。
皆峰、彼女は僕が理想としている女性なんだ。外見はかわいらしく、学業も優秀。
教室ではおとなしいのに、体育の授業ではその長い髪をしばり、チームをまとめて、
バスケットのポイントゲッターとして動いてみせたりもする。いつもは静かで時には大胆。
そのギャップも含めて僕はとりこになってしまった。

恋なんだろう。僕には不釣り合いなのかもしれない。勉強は中の中。背もクラスの平均。
スポーツもできるわけじゃない。
でも理想なんだ。なんとかしてもっと彼女に近づきたい。
それでもなかなか踏ん切りがつかない。
ファンタジックランドのチケットが取れれば、彼女をデートに誘おう、それができる気がした。

もうチケットは無い。落ち込んだ気分で街を歩く。
どうしよう。なんとか彼女の気持ちを知ることができればいいのに。

小さな店が目にはいった。こんなところに雑貨屋なんてあったっけ。
引き込まれるように、その店に入る。

「いらっしゃい」

男性の店員が声を掛ける。店の中は木でできた人形や小物が壁際に並べられ、中央の
テーブルには金属類のアクセサリーが箱の中に入って陳列されている。どれも海外のもの
に見える。
こんな店があったんだ。アクセサリーといっても他の男子生徒がカバンにぶらさげていそう
なものもある。安いものなら千円、五百円もしない。こんな値段で買えるものなんだ。
僕もひとつくらいもっててもいいかな。

「どんなものをお探しで?」

いきなり横に立った店員から声を掛けられる。ちょっとびっくりしてしまった。
中年というより初老に近い男性。痩せた体型で身長も僕と変わりがなさそう。
ていねいそうな雰囲気に、つい話をしてしまう。

「いえ、こんなお店があったんだなーと思って入っただけで。男物もあるんですね」
「ここの店のオーナが海外を飛び回ってましてね。そこで見かけたものを仕入れてくるんです。
 中性的なものも多いんで、男性でもお使いになりますよ」
「店主さんじゃないんですか」
「いえいえわたしはただの店番です。オーナの趣味で成り立ってるようなもんな店なんで。
 もうプレゼント時期でもないとヒマでね。
 ああ、こう見えても手先は器用でしてね。プレゼント用なら ラッピングもしますよ」

265:名無しさん@ピンキー
13/01/03 05:41:38.89 FyaG9Den
たしかに店には僕一人しかいない。声を掛けてくるくらいだ。よほどヒマなんだろうな。
チケットを買うためにお金は持ってきている。僕もカバンにつけるようなものをひとつなにか。
どういうのが彼女の好みかな。それをきっかけに話がはずめば…

ふとレジのあるカウンターが目に入る。木の色と布の赤や青、アクセサリーの銀や銅の色に
囲まれた店内にふさわしくない、茶や緑や黄色や赤がはっきりと印刷された紙の箱。
そうまるでお菓子のパッケージみたいなもの。セロファンの窓が開いていて中身が見える。

「それですか。それはなかなか入ってこない品物でしてね」
「これお菓子ですか?赤と青のキャンディ?それにしても4個しか入っていないとか」

店員がわざわざレジカウンターの中央に箱を持ってきて話を始めた。

「これはですね。青を男性が、赤を女性が飲めば、相手の夢の中に入ることができるっていうものです」
「夢の中?そんなバカな」

にわかには信じられない。相手の夢の中に入れるだなんて。

「それがですね、本当なんですよ。何人のお客様からもご好評をいただいていて」
「そんなこと、あるわけがないでしょ。まさか」
「この青いのを先にあなたが飲みます。そして赤いのをお好みの女性に飲ませる。
 ああ、これは飲み物に溶かしても大丈夫です。無味無臭なので気づかれもしません。
 先に飲んだ方が後に飲んだほうの夢に入ることができる。この順番が重要でしてね。
 夢の中では、相手にはあなたは理想の男性に見えます。なんでもできますよ。夢の中ですしね。
 むこうの思っていることも聞き出せます。夢の中だと思ってますからそりゃぺらぺらと。
 目が覚めても夢だった、でおわりです」

いつのまにか僕は店員の話に引き込まれていた。
なんでもできる、なんでも聞き出せる、彼女の好みも、彼女の気持ちも。

店員の話だと、夢の中に入るには普通に会話ができるくらいの距離でないといけないらしい。
ふたりとも寝てしまうので使う場所は気をつけるように。
覚めるときは、入った側が目覚めたいと思えばいい。

「これいくらなんですか?」
「五千円です」
「ええっ!」

お菓子にしか見えないもの、赤と青のキャンディに見えるもの、それが二組入っただけで五千円。
お金はある。チケットのために持ってきている。でもこんな本物かどうかわからないものに五千円は…

「ありがとうございやしたー」

買っていた。自分でも不思議だ。

「あとこちら。今五千円以上お買い上げの方に粗品ですがお渡ししてます。
 オーナがあちこちに顔が利くもんでしてね。もらってくるんですよ」

封筒も受け取る。お菓子にしか見えないパッケージと、もらった封筒をカバンに詰め込んだ。
どうやって彼女につかおう、それだけを考えていた。

266:名無しさん@ピンキー
13/01/03 05:46:31.57 FyaG9Den
皆峰との唯一の接点は委員会だ。多くのクラス男子が立候補した中で、くじでみごと引き当てた。
そのときはこれだけで十分だと思った。でも彼女と一緒にいるだけで、もっと思いが強くなる。
彼女にもっと近づきたい。もっと彼女のことを知りたい。でもなかなか次への行動に移せない。

隔週で行われる委員会は他の委員もいる。
だけど月に一回、この水曜日は学年クラスの分をまとめるために彼女とふたりっきりで作業をする。
いま僕のいる作業用の部屋。ここで今日は彼女とふたりになる。その間はほぼ人は来ない。
いつの間にか、ふたりで作業をする時には、交互に飲み物をおごることになっていた。今回は僕の番。
『これは飲み物に溶かしても大丈夫です。無味無臭なので気づかれもしません』
あの店員の言葉を確かめるために、水筒のコップにお茶を入れ、青いキャンディを入れる。

かき混ぜる間もなく音もなく溶けた。消えたという感じ。飲んでみる。なぜか一気に全部飲んでしまう。
お茶の味だ。これで効いているのか不安になってくる。

ま、ダメもとだもんな。落ち着きのないまま皆峰さんを待つ。

「よーじ、皆峰さん、今日はこれないから来週にしてって」

突然女子生徒が入ってきた。僕の幼なじみの「佐多 美紀」だ。
小学校の時からずっと同じクラスな女子。それどころか家も近くて、もっと小さいころからの腐れ縁。
子供の頃は一緒に遊んだり、それどころかうちの家族サービスにくっついてきていたりもした。
皆峰さんとは違って、がさつでうるさくて気が利かなくてなまいきで見てるだけで何を考えているのか
まるわかりなやつだ。

「お前、いつもいきなりだよね、そっか今日はこれないのか」

「あっ、なにこれ、キャンディ?いっこちょーだい」

まだ机の上においていた箱から赤のキャンディを美紀が勝手に取る。そして口のなかにほおりこむ。

「あっ、それだめだって」
「いーじゃんいっこくらい、うぐ、なにこれ?ガム?てか味がしない」
「吐きだしてよ。ほら」
「おっ、お茶ちょーだい」

僕の水筒を持って、カップにも移さずに注ぎぐちに直接口をあてて飲み出す。

「僕の水筒…もう飲めないじゃないか」
「ふはーっ。いいじゃんそんなの」
「キャンディは?」
「え?のんじゃった?毒とかじゃないんでしょ」
「毒じゃないけど…」

キャンディを飲んでしまった。二組しかないのに。

「ふわー、いい天気だねえ。こういう日はどっか行きたいねえ」

背伸びをしたあと勝手にテーブルの前の席に座りはじめる。

「あんまりにも良い天気すぎて、なんか眠くなってきたよ。ちょっと寝るかな。
 よーじ、寝てるあいだにへんなことしちゃだめだよ~あたしがあまりに魅力的だからって……」
「し、しないよ」

テーブルのうえに腕をおいてまくら代わりに寝てしまった。あいかわらずマイペースなやつだな。
寝てしまった?
いきなり僕にも強烈な睡魔が襲ってくる。
『ふたりが飲んだらスタートです。数分もしないうちに寝てしまいます。使う場所は選んでくださいね』
あの店員の言葉が浮かんでくる。

僕は眠りにはいった。

267:名無しさん@ピンキー
13/01/03 05:51:51.79 FyaG9Den
・ ・ ・ ・

夢の中にいた。
ここはあいつの部屋?そうだ美紀の部屋だ。
こどもの頃に行った時のままに見える。机の横にはランドセルがかけてある。
学習机においてあるものや、壁の小ものも子供のものだ。

机のよこのベッドには現在の姿の美紀が座っていた。

「あれ?よーじ、なんでここのいるの?
 部屋もなんか変だね。ちいさいときのがまざってる。
 あーゆめなのか。あたしの部屋にくるのもひさしぶりだねぇ」
「小学校のときくらいかな、お前の部屋にいったのって」
「よーじんちも、もう全然いってないなあ。よーじの部屋もみたいなあ」
「みなくていいよ」
「えーなんでぇ」

美紀がベッドから立ち上がって僕にちかづいてくる。

「ね、よーじ、これって夢なんだよね、じゃぁあ」

いきなり美紀が、僕に抱きついてきた。

僕に女の子の質感が押しつけられる。背中にまわされた腕。胸にあたる柔らかい感触。
鼻腔をくすぐる女の子の香り、首のあたりにかかる吐息。

「い、いきなりなんだよ」
「いいじゃない、こどものときはよくこうやってくっついてたのに」
「それは小さかったからだろ」

近い美紀の顔。女の子の香りがさらに近い。紅くふくらみすこし濡れたようなくちびる。
ちかい、ちかすぎる。顔だけでも離そうと美紀の頭に手をかける。

短くやわらかい女の子の髪。それにふれるとさらに香りが強くなる。

「んっ」

こいつの髪、こんなにやわらかかったっけ。おもわず目のしたのほほにも触れてしまう。
おんなのこの肌。やわらかい、ぷにっとした感触。こいつほんとに女の子だったんだ。
僕の胸の鼓動はとっくに速くなっている。

「ちょっ、お前、もうはなせよ」
「よーじ、キスしてくれたらはなしたげる」
「したことないよ。そんなの」
「あたしだって初めてだよ。ゆめなんだからいいじゃない。
 キスしてくんなかったら、このままずっと抱きついてるもん」

そ、そうだよな。これは夢だ。ここでしたってNo Countだよな。ファーストキスじゃない。
れ、練習だ、これは練習なんだ。

268:名無しさん@ピンキー
13/01/03 05:56:19.48 FyaG9Den
美紀の耳のうしろに手をあてる。あたたかく柔らかい感触。
こどものころじゃれ合った時とはもう違う。ほんとうに女の子になっているんだ。
美紀が目をとじる。くちびるを差しだすようにあごを前に出してくる。
やわらかそうなそれに僕もちかづく。

触れる。抱きついてきている腕の力が強くなる。やわらかくて熱をもった感触が僕にも伝わる。
一度はなれて、もう一度ふれたくなって、キスをする。
僕のくちびるで、美紀のくちびるを軽くついばむ。美紀の身体が軽く震える。
キスを終える。これで美紀も離れるはず。

美紀の片手が僕の頭をもって、またキスをさせられた。
美紀のくちびるの間から熱いかたまりが僕のくちびるに入ってくる。
舌を出してきてるんだ。僕のくちびるをなめて、くちびるを割って中にいれてくる。
舌と舌があわさる。僕の中の衝動が一気に起き上がる。
舌をからめて、美紀の舌をもてあそんでしまう。気持ちがいい。
美紀と突っつき合ったりなめ回したり吸ってみたり、僕のおさえられないものが大きくなる。

いつのまにか、僕も美紀を抱きしめていた。
ちいさい、かよわい、これ以上つよくだきしめたら壊れてしまいそうな感覚。
こいつってこんなにもろい感じだったんだ。
でも芯があってやわらかくて、そこから動悸が伝わってくる。

「よーじ、ほんとにたくましくなったね。
 背もあたしより大きくなっちゃって、あんまり話もしてくれなくなって。
 ずっとおいてけぼりにされてた気がしてたんだよ」

おもわず左手を下げて、美紀のおしりに手をおいてしまう。やわらかい弾力のある場所。

「きゃっ、よーじったらせっかちなんだから」

美紀がはなれて、いきなりブレザーを脱ぎ出す。

「お前、なにしてんだ」

ブラウスも脱ぎ、スカートも床に落とす。もう下着姿になってしまった。

「あたしだけじゃなくて、よーじも脱がしてあげる」
「い、いいよそんなの」

美紀は僕に近づき、僕の上着に手を掛ける。ちいさく細い指が僕の上着をボタンをはずしていく。

「ちょ、ちょ、ちょ」

そういいながら、僕の目は美紀の胸元に釘付けになる。女の子の下着、それをつけたままの女子。
おもわずそのふくらみに手をのばしてしまう。

「あはは、このブラかわいくていいでしょ。けっこうお気になんだ。
 …うわーなんだかすごいね、こんなになるんだ」

ベルトをはずされズボンもおろされていた。もうふくらんでいる部分を下着ごしに美紀が見ている。
はずかしさを消そうと、美紀の背中に手をのばしてはずそうとした。でも構造がわからない。

「むつかしいよね。こっちにきて」

美紀がベッドに座る。自分で背中に手をまわしてブラをはずす。胸が露わになる。

269:名無しさん@ピンキー
13/01/03 06:01:16.00 FyaG9Den
「……」
「なによ」
「お前、けっこう胸あるんだ」
「むっ、こう見えても着やせするタイプなんだから。Cにかぎりなくちかく成長してるんだからね」

美紀の隣にすわる。美紀が顔をあげてくる。さそわれるようにキスをして胸にふれる。

「んんっ、もちょっとやさしく、あん、ちくびのまわりなでられるのきもちいい」
「へんな声だすなよ」
「でちゃうもん、ああん、ちくびはいじっちゃだめだって」
「なめていいのかな」
「もぉしょーがないなぁよーじくんはー。やさしくね」

すっかり固くなった突起を口に含む。片手ももう一方の胸に這わせ、ふくらみを突起をなでる。

「あ、あっ、ううん、なんか、いい、きもちいいよ、あっ吸っちゃだめって…ね、またキスして」
「キス好きなんだ、お前って」
「うん、さっきので好きになった」

胸をさわりながらキスをする。もう何度目だろう。お互いの舌をはわせるのにも慣れてきた。
美紀の手が僕の下着に触れる。下着をずらして、僕のものにふれた。

触れられたとたん快感が全身を伝う。
ちいさな手がすでに先端に溢れていた液体をすくって、ふくらんだ部分に塗りまわす。
しびれるような快感が僕をつつむ。これはやばい。

「すごいね、これぬるぬるの液体が出てるのってなに?ふれるとびくんびくんしてるし」

まけじと僕も美紀の股間に手をのばす。美紀にリードされっぱなしじゃ。

「それ、よごれちゃうから」

そう言いながら、美紀は自分で下着を脱いだ。美紀の生えそろった陰毛があらわになる。
おもわず見てしまう。女の子のところを。

「やっぱりはずかしいね、ゆめの中っていっても」

美紀の股間に手をのばす。美紀もまた僕の陰茎をいじりはじめる。

「もう濡れてる」
「ばか」

美紀のそこはもうぬるっとしたものが出てきていた。
やわらかくて熱い。そこをさぐるようにふれていると突起にさわる。

「あっあああっ、やだそこ、やめ、もうちょっとやさしく、んんっ」

270:名無しさん@ピンキー
13/01/03 06:06:46.22 FyaG9Den
美紀のすじを上下になでていると、人差し指がふとはまった。おもわずそのまま指を中に入れてしまう。

「えっうそ、ゆびがはいってる、やだもうはずかしいよ」
「すごい、しまってくる感触が。お前のなかってあたたかくってこんなに複雑なんだ」
「…もう、そんな解説いらないよ…あっやだっ」

美紀の中には複雑な肉襞があって、僕の指をしめてくる。
女の子のなかってまっすぐなのかと思ってたのに意外と曲がってるんだな。
ちょっと曲がった先にある部分をひっかけるようにして、指を前後にうごかしてみる。

「ああああっ、そこダメ、やだやだ、なんか変になるよっ」
「お、お前、そんなにしごいたらだめだって。僕もガマンできなくなる」
「やだっやだっ、うごかしちゃ、へんに、おかしくなる」
「だから、そんなにはやくしごいちゃ、うっうっくっ」

美紀の手のひらは僕の先端からでた液体でぬるぬるになってそれが激しくぼくを刺激する。
僕の指も、彼女の中で感触を楽しむように前後させていった。
彼女の手のひらにつつまれたまま僕の腰が勝手に動き出す。

「もう、そんなにしたら、なにか、なにか出て。でる。でてくるよーーっ」
「あ、あっ、僕ももうダメだ、出るでる、うわぁーーっ」

頭の中が白くなり、僕は一気に射出した。どびゅどびゅっと外になんどもはき出す。
そして僕が美紀の中にいれている指の手のひらにも、熱い液体が伝わってきた。

「ふう、ふぅっ」
「はあ、はぁっ」

気がつくと、僕は美紀のおなかの上に精液をまいていた。
そして、シーツには、美紀の腰あたりに染みがひろがっている。

「これって潮吹きってやつなのかな…」
「え?あたしどうしちゃったんだろ。うわおなかのうえ、べたべただ。これよーじの精液?」
「お前、そんな直接的に言うなよ、って舐めるもんじゃないよそれ」
「んわ、ちょっとニガ。んーでもうれしいな。よーじがあたしの手で気持ちよくなってくれて」
「まあ、まだ指に中の感触が残ってる…」
「もう、はずかしいな。あっ、でもまだよーじの元気だね、すごいなあ。一回だけじゃ小さくなんないんだ」

たしかに僕のはまだいきり立っている。全く衰えそうにない。

「ね、もういっかい。今度は中で。はじめてはよーじがいいな」
「う、うん」

271:名無しさん@ピンキー
13/01/03 06:11:16.76 FyaG9Den
美紀はおなかのうえをタオルでかるく拭いて、染みをさけるようにベッドに仰向けになる。
雑誌では何度か見た光景。それが目の前にある。

「ここ、だよね」
「う、もちょっと下、そこ、そこに」

ちょっと誘導されながら、ぼくのをあてがう。そしてそのまま腰をいれる。

「ああっ」
「はいった」
「あれ?いたくない?初めては痛いって聞いてたのに。ゆめだから?」
「じゃうごかすよ」

ぎこちないままに、腰を動かし始める。さっきまでの美紀の手のひらとは違う感触。
指でふれていたのとはまた違う感じで、美紀の内部が伝わってくる。

「やっぱ複雑な構造が…」
「だから、そんな解説なくて、あぁ、またなにか、きてる、あっ、ね、よーじ、キスして」

いわれるがままに、キスをする。腰をうごかしながら、舌を絡め合い、美紀を突きながら舌先を突く。

「ぷふぁっ、あ、あっ、なんか、いい、そこ、さっきのとこ」
「うわ、複雑にしめてくるな、もうちょっと加減して」
「そんなの、わかんないよ、そこ、そこ。もっと突いて」

美紀の胸にもふれる。
座りながらさわっていたときよりも、全体が張り、揉みしだくようにしても痛がらない。
乳首も硬くなり、ころころと指でころがすと、それだけで美紀はいやいやをするように首をふる。

「ふぁ、そこ、いいよ、よーじ、もっと、もっとよーじのちょうだい」
「どんどん、しまって、くる、すごく、あつくて、きもちいい」
「うん、かたくて、きもちいい、もっとおく、おくまで、よーじの、なかまで、いれて」

美紀はそういいながらも、またキスをせがむふりをしてくる。僕も美紀にキスをする。
キスが好きになってきたのかもしれない。

「む、むぐぐちゅちゅぱ、うううっ、ぷはぁ」
「ね、もう、あたしだめ、もっと、おく、はやくついて」

美紀の腕が僕の背中に回って、脚も僕の腰にしがみついてくる。
ときおり美紀のなかが、キュっキューと締まりはじめる。

「ね、これだと中にだしちゃう、もうしまりが、きつい、中が、よすぎるよ」
「いいよ、ゆめ、だから、なかで、なかに、ほしいよ、よーじの、あっあっ」

ガマンできずに、僕は腰の動きを速める。美紀の中に、奥に、いっきに攻め立てる。

「あっ、また、あっあっあああっ、もう、くる、なにかくる、またきてるよ、あっもう、もう、いく、いっちゃうっ」
「だめだ、もう、出る、中に、もう出る、うわああああっ」

美紀の中が何度も収縮を繰り返し、それにあわせるように、僕も美紀の中に何度も繰り返し放出した。

「あぁぁ、もう、よーじ、よーじ、だいすき」

快感が全身を包む。まるでゆめのようだ。あ、これはゆめだった。そうか覚めなきゃ。これはゆめなんだ。

僕は夢から覚めた。

272:名無しさん@ピンキー
13/01/03 06:15:31.77 FyaG9Den
・ ・ ・ ・

「うわっ」

おもわず半身を起こす。ここは元通り学校の作業室だった。美紀はまだ寝ている。

「うむむむにゃ」

美紀が起きた。きょろきょろとまわりを見渡す。

「あ、あたしちょっとトイレ」

あわてて出て行ってしまった。あいつも同じ夢をみてた?一気に恥ずかしさが出てくる。
ふと下半身に違和感を覚える。
えっと。

「これって夢精?ってパンツべとべとだ」

夢の中でおわりじゃなかったのか。つまり二回分夢精したってこと?
あわてて僕もトイレに向かう。下着を洗うか拭くだけですますか。そんなことばかり思っていた。


僕は全く気づかなかった。美紀がいた椅子が濡れていたことも。
そのあと美紀がこっそりと掃除をしていたことも。

273:名無しさん@ピンキー
13/01/03 06:21:12.82 FyaG9Den
・ ・ ・ ・

一週間の間。美紀とは、ほとんど話らしい話はしなかった。恥ずかしすぎて声もかけられない。
夢の中と言ってもあんなことをして、そして美紀もたぶん覚えているなんて。

そして一週間。
こんどこそ成功させよう。先週は皆峰さんの都合であんなことになったけど今度こそうまくやるんだ。

作業室に入る。まだ皆峰さんは来ていない。計画を再確認する。
そして皆峰さんがきた。

「こんにちは。先週はごめんなさいね。急に用事ができちゃって。
 直接言いに行こうと思ったら、佐多さんが通りかかって伝えてくれるというからお願いしちゃった」
「いいですよ、僕は帰宅部なんで、放課後はヒマですから。
 じゃ今回は僕がお茶を買ってきます」
「え、先週のおわびに、今回はわたしが」
「大丈夫です、行ってきます。いつもの紅茶でいいですよね」

こんな人だから先手を打って立ち上がる。ここで皆峰さんに買わせるわけにはいかない。

自販機で、紅茶とコーヒーを買う。そして青のキャンディを口に放り込み、そばの蛇口でのみこむ。
味は全くしない。というよりも水を飲んだ時点で、かたまりが消えた感じだった。
そして紅茶のカップへ赤のキャンディを入れる。前と同じように消えるように溶けていった。

「おまたせです」
「じゃあはじめましょうか。各クラスから出てきた書類をまとめて生徒会に提出するんでしたね」

書類のまとめにはいる。そっと皆峰さんの様子をうかがいながら。
皆峰さんが紅茶のカップに手をのばし、口をつけ、そして一気に飲んでしまった。

「あら、わたし、こんなに喉が渇いていたかしら」

作業を進める。皆峰さんの様子がかわり、うつらうつらとしはじめ、必死に耐えているような感じになる。
でも皆峰さんはたえきれずに寝てしまう。

僕も眠りにはいった。

274:名無しさん@ピンキー
13/01/03 06:26:23.55 FyaG9Den
・ ・ ・ ・

夢の中にいた。
ここは皆峰さんの部屋だろうか。小物や雰囲気は女性の部屋という感じだ。
でも細かいところをみようとすると、なぜかぼやけるような形になってはっきりとしない。
行ったことがない場所は、こうなるのだろうか。

「えっ?あなたがここにくるなんて、これってゆめ?」

皆峰さんがベッドに座っていた。立ち上がって僕にむかってくる。

「ゆめよね。あなたがわたしの部屋に来たことはないもの。
 でもうれしい。ゆめの中にあなたがわたしのところに来てくれるなんて」

皆峰さんが目の前にたつ。かわいい。そしてこの落ち着いた雰囲気。
美紀とは違う女性の香りが僕をくすぐる。
先週の行為、それが頭の中に一気によみがえってくる。
おもわず一歩前にすすみ、彼女の顔をもち、キスをしていた。

「…うれしい! あなたからキスしてくれるなんて」

皆峰さんが抱きついてきた。
僕に皆峰さんの質感が押しつけられる。背中にまわされた腕。胸にあたる柔らかい感触。
鼻腔をくすぐる皆峰さんの香り、首のあたりにかかる吐息。

僕も皆峰さんを抱きしめる。
華奢でやっぱり壊れてしまいそうで、背中に回した手に長い黒髪が触れて。
思わずくちづけてしまう、細い首からおりた胸のあたりに。

「もう、あわてないで」

皆峰さんはベッドのそばに行き、ブレザーを脱ぎ出す。ブラウスも脱いで下着姿になってしまった。
おおきい胸だ。美紀よりも一回りは大きい。
制服を着ていてもわかるけど、あらためて見るとその大きさがわかる。

「わたしばかりにこんな格好させないで」

皆峰さんが僕の制服を脱がせていく。どうしても胸元に目がいく。
やわらかそうな胸が、僕のボタンをはずすための腕にはさまれ、ブラをしていても揺れる。
上半身を脱がされ、ズボンもおろされる。そして彼女の手がパンツにもかかる。

「え、ちょっと」
「じっとしてて」

パンツもおろされ僕の性器が露わになる。

「すごい、あなたのってこんなのになるのね」

僕のはもう、皆峰さんの甘い香りと、おおきな胸元だけで怒張していた。

275:名無しさん@ピンキー
13/01/03 06:31:16.45 FyaG9Den
先端が暖かいものにつつまれる。

「うっ」

強烈な快感が全身をつつむ。皆峰さんの口が僕のを含んでいるんだ。これってフェラというんじゃ。

「うぐっ、ちゅぱっ、ちゅちゅちゅ」
「ああ、すごくいい」
「うれしい、もっときもちよくなって」

皆峰さんが後ろに手を回して、ブラのホックをはずす。やわらかそうな胸がおおきくはずむ。

「こう、かな」

皆峰さんが、胸の谷間で僕のものをはさんできた。これがうわさにきくパイズリなのか。
たまらずに、皆峰さんの髪の毛をなでてしまう。
先端を舌でちろちろと舐められる。胸のやわらかさに包まれて、先を刺激されると一気に高揚する。

「うわっ、それは、やばい、すぐにいきそう」
「そう?こうすると男の人がよろこぶって本に書いてあったから。
 いきなりこんなことするのはずかしいけど、ゆめの中ならいいわよね」
「そんな本、読むんだ」
「あなたが喜ぶなら、なんでもするわ。
 勉強だってスポーツだって。全部あなたに釣り合おうとしてるんだもの」

「わわわ、ストップ、ストップ」

ますい、もう少しで出るところだった。いくら夢の中でも早すぎるところは見せたくない。
皆峰さんが立ち上がる。その豊満な胸につい手がでる。

「ああっ」

やわからい。手からあふれそうな胸。それをゆっくりとやさしく揉む。

「本当にゆめのよう。あなたのその大きな手でふれられるだなんて」

顔をあげてきたところにキスをする。舌を入れると拒むこともなく絡めてきた。

「うぐっちゅぱっじゅるっ、はあぁぁ」
「ね、名前を呼んで」
「皆峰さん」
「下の名前で呼んでよ」
「みさをさん」
「さん、もいらない」
「みさを」

また抱きついてきた。女性とは思えない力で抱きつかれ、僕もそれに応える。
彼女の吐息がぼくの首筋をくすぐる。

276:名無しさん@ピンキー
13/01/03 06:36:14.14 FyaG9Den
「あなたになかなか言えなかった。何度も言おうと思ったけれど。断られるのが怖くて。
 あぁ、清助さん」
「え?」
「清助さんとこうなるのが夢だった。うれしい。清助さんが望むならわたし何をされてもいいわ。
 ねえ清助さんの理想の女性はどんな人?少しでも清助さんの望みに近づくから」

清助、聞いたことがある。スポーツマンで、学業もできて、本學院大學への進学も確実と言われる人。
一年上の三年生。

『夢の中では、相手にはあなたは理想の男性に見えます』
あの店員の言葉が、頭をよぎる。

違う、彼女が見ているのは僕じゃない。彼女の理想の男性なんだ。

一気に気持ちが萎える。抱きついてきている彼女を強引にひきはなす。

「どうして?わたしじゃだめなの?清助さん!」
「僕じゃないんだ」
「あなたよ、清助さん」
「僕は清助じゃない」
「待って、いかないでよ、どこへいくの、わたしのそばにいて、千明先輩!」

僕は夢から醒めた。

・ ・ ・ ・

椅子にもたれたまま、呆ける。

「ううっ」

皆峰さんも起きる。彼女の瞳は潤んでいたが、僕がそれに気づくことはなかった。

「ごめんなさい、寝てしまって。今日は体調がすぐれないから、またにしてください。
 生徒会への提出は来週までだから…」
「うん、そうしよう。僕も寝ちゃってたから」

これが現実だ。逃げるように帰って行く彼女を見送り、委員会の作業を始める。
こうしたのは僕自身なのだ。

--

一人で作業を終え、帰る支度をする。カバンの中にあるお菓子のパッケージが目に入る。
これにすっかり翻弄されてしまった。それに彼女にも悪いことをした。捨ててしまおう。

パッケージを細かくやぶって、大きな紙につつむ。これで見えないようにどこかに捨てれば。
カバンのなかに封筒がある。封筒?そういえば粗品と言ってもらったんだった。
なにをくれたんだろうか。

277:名無しさん@ピンキー
13/01/03 06:41:58.85 FyaG9Den
・ ・ ・ ・

それから数日。気分がのらない。落ち込んでいる。大失恋だ。
今日のクラスの中は浮ついた雰囲気で満ちている。なにかあったのだろうか。
とてもそれにつきあう気にはなれず、一人窓の外を見ている。

気がつくと、そばに美紀がたっていた。

「ほら、これ、あんたにあげるわよ」
「なに、これ、クッキーかあ」
「べ、べつにあんたのために焼いたわけじゃないんだから。
 調理実習で余っただけで取り残されてるあんたがかわいそうだから分けてあげてるだけなんだから」

それで教室内がざわついているのか。みるとあちこちで即席カップルや、クラス公認カップルが
いちゃついていたりする。クッキーを一個口の中にほおりこむ。

「うん、けっこうおいしい」
「ほんとに?」

もういっこ。

「うぇ、あまっ。砂糖のかたまりだ」
「えっ、ダマになってた? あんまり混ぜると固くなるっていわれたから…失敗かあ」

校庭が見える。そこを歩いているのは「千明 清助」先輩。その後ろに近づくのは「皆峰 みさを」。
手にしているのは、美紀がもってきたのと同じクッキーだろうか。

「あれって…」
「あれね、もう校内の女子じゃ有名だよ。剣道部主将で全国大会優勝、千明先輩。
 全校女子のあこがれの的だった人に皆峰さんが告白して見事Okもらったって。もう公認コース」
「へええ、告白したんだ」
「うん『夢のままにしない』って告白するまえに友達に言ってたんだって。勇気あるよね。
 あたし、そんなの言えないよ。夢のままにしたっきりのこともあるし…」

夢のことが思い出される。そうか『夢の中でおきたまま、そのとおりにしない』ってことを選んだのか。
彼女は理想を手に入れたんだ。
そうだよな、あんなに千明先輩の名前を呼んで。

名前を呼んで…?

クッキーをひとつもったまま、美紀の顔を見る。
こいつの夢に入った時、こいつが最初からずっと呼んでいた名前は…

278:名無しさん@ピンキー
13/01/03 06:46:45.73 FyaG9Den
「なによ、おいしくないならもう食べなくていいわよ」

取り上げようとする美紀の手をくぐって、口にクッキーをほうりこむ。

「ねえ、みのり。月末の日曜にさ、ファンタジックランドにいかない?
 こどものときに、うちの両親に連れられて、みのりも一緒にって行ったよね。
 今なら僕たちだけでも行けるんじゃないかな」
「えっ?月末の日曜ってファンタジックドリームイベントの日じゃない。
 そりゃ行ってみたいけど、あんなのチケット取れるわけないし」
「それがそうでもないんだよ」

封筒から二枚の紙を取り出して美紀に見せる。
それを見た美紀が顔をよせてきてひそひそ声で話し出す。
美紀の香りが近づく。

「これってなに?
 『ファンタジックランド特別優待券・本券と引き替えに一日パスポートをご利用いただけます
  (一枚につき一名様・ファンタジックドリームイベント日でも予約無しでご使用になれます)』
 って、こんなもんどこで手に入れたの?」
「ちょっとした流れでね。パスポート分のお金は出してるんだけど」
「うわーうわー、すごいね」

美紀は姿勢を戻して。

「ま、まあ、これムダにするのももったいないからつきあってあげるわ。
 感謝しなさいよ。月末日曜の9時に緑ヶ谷駅に集合ね。遅れたらしょうちしないんだから。
 いっとくけど、舞台背景は携帯は無いしポケベルすらあやしい時代なんだから、絶対よ」
「みのりって、リアルでデレるとツンツンキャラになるんだね」
「だ、だれがデレてんのよ。べつに誘ってもらったのがうれしい、ってわけじゃないんだから」
「はいはい」

また顔を近づけてくる。

「…よーじがあたしのこと、その呼び方するのってひさしぶりだね…」
「たまにはいいかなって」
「たまにじゃなくって、もうずぅっとそのままにしなさいよ」
「えーっ」
「えーっじゃなーい」

-- 登場した三名の男女はそれぞれの道を歩み始めたようです。
    理想の相手。それは思春期にはいれば誰もが思い描くもの。
    人はそれに近づこうと努力をする。いや~青春ですね。
    その理想の相手は、あなたの近くであなたを密かに想っている人、なのかもしれません。
    ではまた、当店へのご来店をお待ちしております --

279:名無しさん@ピンキー
13/01/03 06:50:41.01 FyaG9Den
と以上です。

「ではまた」と書いてありますが、たぶんもうこの店が開くことはないでしょう。

ここまでありがとうございました。

280:名無しさん@ピンキー
13/01/04 13:31:08.97 aJ4IhMIa
おつ!

281:名無しさん@ピンキー
13/01/04 15:40:33.14 22EYB0V5
供養おつ

282:名無しさん@ピンキー
13/01/05 00:01:20.84 hEFRJS7b
おつ!
面白かったし読後感よかったよ

283:名無しさん@ピンキー
13/01/21 03:11:01.30 fq1h5Iu4
保守

284:名無しさん@ピンキー
13/01/31 19:52:34.09 jTtu5m1R
とあるスレで書いたSSの続きを書こうとしたもののエロに発展せず詰んでたのを発見したので
季節外れネタでおじさん化学教師×女子高生

285:名無しさん@ピンキー
13/01/31 19:54:21.90 jTtu5m1R
 暑い。熱されたアスファルトからの照り返しもあって、上から下からと僕は参ってばかりだ。
何だってこんなに暑いんだろう。
元々インドア派であることは重々自覚しているが、不摂生も祟ってか眩しい日差しに眩暈がした。
「はあ……」
 横断歩道の信号が青に代わり、一歩を踏み出すだけでシャツに汗が染み込む。
ハンカチをこめかみに当てながら歩く。日差しから逃れたくて、なんとなく目の前の本屋の自動ドアをくぐった。
そうだ、確かそろそろ新刊コーナーが入れ替わる頃だから覗いてみよう。
学生時代にはあんなに待ち遠しかった夏休みも、教員になってからは新学期への仕込みに追われてばかりだったが、
たまには息抜きだって必要なはずだ。

「……うーむ」
 そう思ったものの、ふらりと足が向いたのは参考書コーナーだった。職業病ってこわい。
『わかりやすい化学!』という背表紙を引っ張り出して開いてみると、
色とりどりのページに一瞬だけ目がちかちかした。
二等身のマスコットキャラが「中和滴定とは♪」なんて笑顔で説明している。
やはりカラフルで可愛いキャラクターなどを用いて説明した方がわかりやすいんだろうか。
隣り合って並んでいた参考書を開くと、今度は堅苦しい言葉でmol濃度について述べてある。
夏休み中に行った補習での生徒の小テストの点数がちらついてすぐ閉じた。

 補習、といえば―“彼女”も来ていた。
 化学の成績は上の下と優秀な方だったが、
強制出席を言い渡した生徒の中に混ざって教科書とノートを開いていたので驚いた。
目を丸くした僕を見るとすぐに教科書に視線を落としたが、
黒板に向かっているときにはぐさぐさと背中に刺さるものだから何というか。
 さて、あのホワイトデーを越えて、彼女は受験生へと進級した。受験生の夏。
はっきりと拒絶するでもなく彼女を持て余してしまった僕は、とうとう突き放すタイミングを逸してしまった。
「はあ」
 無駄につっついて動揺させて、勉強に差し障りがあると可哀相だ。
しかし、このままの宙ぶらりんで放置するのも気が引ける。だとしても、何と返事をしたものか。

286:名無しさん@ピンキー
13/01/31 19:55:30.66 jTtu5m1R
「……先生?」

 思わず肩が跳ねる。振り返ると、今の僕の思考から抜け出てきたように、彼女が立っていた。
それは僕の妄想でないのは、彼女が制服姿でないことから証明されている。
「こ、こんにちは」
「まさかこんな所で会えるなんて思ってませんでした」
「はは……」
 彼女はシンプルなワンピースに目の粗いカーディガンを羽織っていた。
足元は可愛いサンダルで、ペディキュアが施してあるところがさすが女子高生だ。
僕はまたちかちか眩しくて、目を瞬かせる。

「君は、参考書を探しに?」
「はい。……、ううん、違います」
「え?」
 ふるふる、と首を振った彼女の髪が揺れて、ふわりと甘い匂いがする。
女の子と僕とは何か元々の構造が違うんじゃないかと思う。
僕が曖昧に笑って首を傾げると、彼女は表情をきつくして、僕を見上げた。
広く開いた首元から鎖骨のラインが露わになっていて、なぜだか息が詰まる。
「先生のせいで化学の教材ばっかり充実しちゃってるので」
「……え、なんか、ごめんね」
「別にいいです!」
 彼女は何かと僕に怒ってばかりな気がする。
でも色白のせいで今みたいに頬や耳がすぐ赤くなるから迫力は半減、それ以下だ。

 ありがとう、と流すと、ふと思い立って僕は先ほどの『わかりやすい化学!』をもう一度引っ張り出した。
彼女へページを開いて見せる。
「これ、どう思う?」
「これって、……このキャラクターですか?」
「こういうのあった方が分かりやすいもんなのかなと」
 彼女は少し俯いて、頬にかかる髪を押さえてテキストを覗き込む。
この暑い日が続く中、日焼けの気配のない白い肌に目が行く。
少し汗ばんでいて、彼女もまた日差しから逃れてきたのかな、なんて思った。

287:名無しさん@ピンキー
13/01/31 19:56:47.44 jTtu5m1R
「……そうですね、あった方がいいと思います。うん、思う」
「そうかー」
「じゃあ。その、新学期のプリントにはこういうの、描いたら、どうですか」
「僕が?」
「先生が」
 参ったなあ、と苦笑いをする。僕には絵心が無い。しかし生徒が必要と言うなら仕方ないかもしれない。
本当に要る? と問おうと彼女の顔を見ると、想像以上に顔の距離が近くて内心で驚いた。
しかし僕より彼女の方が驚いたらしく、大きな目を見開いて固まると、じわじわと頬を赤らめていった。
「……」
 なんとなく血の巡りをそのまま眺めていると、彼女は耐え切れなくなったように唇を噛みしめて僕を睨み上げた。
「……先生のもやしっ子! どうせ夏休みもひきこもってたくせに!」
「ええ? いや、だって」
「ちゃんとご飯食べてよく寝てるんですか!?」
 思わず言葉に詰まったのに目ざとく気付いた彼女は、一瞬寂しそうな顔を見せたがすぐに厳しい表情に戻る。

「そんなことだから顔色悪いんですよ、ご飯くらいちゃんと……」
「じゃあ、作ってくれる?」
「へっ?」

 口から飛び出た言葉に、一番驚いたのは、実は僕だった。
しかし引っ込めることもできず、半ばやけで笑いかけてみると、彼女は素早く身を翻した。
さすがに今のはアウトだった、PTAに訴えられたらどうしよう。
既に胃を痛ませはじめた僕に向けて、震え声が届いた。
「し、新学期……」
「?」
「新学期明けのテストで、九割、取れたら……」

 ぜったい、おしかけますからね、と、そう聞こえた。

 相変わらず、僕がそれに返事をする前に彼女は駆け出して言い逃げしていく。
あっという間に小さくなっていく後ろ姿を見送った僕は、乾いた笑いをもらして口元を覆った。
「……妙に律儀だな、本当」
 なんだか頬が熱いが、きっとここの本屋は温度設定を高めにしているんだろう。
新学期はすぐそこだ。

288:名無しさん@ピンキー
13/01/31 19:58:57.69 jTtu5m1R
以上です
エロなしSSだったのにGJって言ってもらって嬉しかったです 南無

289:名無しさん@ピンキー
13/02/02 10:45:21.57 rUTa+U2Q
投げ乙!!

290:名無しさん@ピンキー
13/02/05 12:23:52.00 jzN362Sb
投げ乙

291:名無しさん@ピンキー
13/02/05 22:40:48.25 fkgxGkwk
投げ乙!
お蔵入りじゃなくて、ここに投げてくれてありがてえ

292:名無しさん@ピンキー
13/02/12 21:21:10.17 reVN3x7M
もう何年も続きを書かずに放置してるので投下。

293:名無しさん@ピンキー
13/02/12 21:22:31.19 reVN3x7M
その教師が、それを目撃したのは偶然だった。
たまたま、生徒から取り上げた携帯電話を手にしていたのも。

「浦部、そこで何をしているんだ」
植木鉢を振りかざして、叩きつけようとしていた児童の顔が恐怖、後悔、憤怒、嫌悪、様々な感情に歪む。
「さあ、こっちに来なさい先生とじっくり話し合おうじゃないか」
教師の顔には、場違いな笑みが浮かんでいる。
子供にすら理解できるほど、いやらしく、忌まわしく、おぞましい欲望をあらわにした笑みが。
児童が手に持っていた植木鉢が落ちて、壊れる。
まるで未来を暗示するかのように。

他に誰もいない、少子化が進んだせいで使われなくなった空き教室。
カーテンが引かれ、鍵を掛けられた密室。
男と、若すぎる女。

「先生、びっくりしたぞぉ。まさか児童会長の浦部が、あんなことをしているだなんてなぁ」
息がかかるほど、近くで囁かれる声。
なれなれしく肩にふれる手にうつむいた児童、小学生とは思えぬほど完成された体を持った少女の顔に嫌悪の念が浮かぶ。
だが、
「皆にも知れせんとなぁ。クラスの皆驚くぞぉ、最近噂の犯人が児童会長だったなんてなぁ。親御さんにも連絡して見てもらおうなぁ、この画像」
「やめて! 親、には……」
激しい声に一瞬、脅えた教師は、しかし、自らの優位を確認して、再びいやらしい笑みを浮かべる。
「まあ、そんなにいうんなら考えんでもないが、罰は与えんとなあ。先生辛いけど浦部に、浦部が嫌がることをするぞう?」
そう言いながら教師の手が、少女の小学生とは思えない体のおうとつを確かめるように撫でていく。

少女の震えを感じ取りながら、しかし、抵抗しないのをいいことに教師の行動はどんどん大胆になっていく。
「浦部ぇ、おっぱい大きいな。先生の娘は高校生だが、それより大きいぞぉ」
大人である教師の手に余るほどの巨大な突き出た膨らみ。
だが、どんなに大きくても、まだ小学生の未成熟な胸は、触られれば、ましてや揉まれれば、羞恥以前に激しい痛みが襲う。
それでも声一つ上げず。少女は、ひっそりと涙をこぼす。

294:名無しさん@ピンキー
13/02/12 21:23:17.76 reVN3x7M
最初は服の上から、ついには服の間に手を突っ込んでのしかかるように、少女の耳に興奮した中年の息がかかる。
「ハアハア、こんなのを見せ付けられたら、クラスの男子どももたまらんだろうなぁ。お前が児童会長になれたのはこのおっぱいのおかげだぞ。みんな壇上で揺れるおっぱいが見たくてお前に決めたんだ」
教師は、最低の発言で自分の教え子の誇りを汚して喜悦に浸る。
「こんなに育ちやがって。毎晩、自分で揉んでるのかぁ? それとも、糞餓鬼に揉ましたのかぁ? それとも親父に揉まれてんのかぁ?」
その瞬間、少女の体が屈辱に震える。
大好きな、敬愛する父親におぞましい嫌疑をかけられたショックでだが、ただ優等生の児童会長を辱めることが目的の心が捻じ曲がった教師にとってはどんな反応も辱めの材料にすぎない。
「そうか親父に揉まれてんのか。お前ん家は金持だからなぁ、金持は歪んでるっていうもんなぁ」
それが事実では無いと知りながら、教師はそれがさも真実であるかのように言い放ち、恐怖と嫌悪、羞恥に震える教え子の体をまさぐる。

大きさだけは、世の大多数の女性が成長しきっても持ち得ないほど膨らんだ乳房が大人の男の手で揉まれて、指が食い込み、形をやわやわと変える。
「でも、確か浦部の親父さん、いやパパか。パパは海外に行ってるんだよなぁ。寂しいだろ。でもこれからは先生がパパの代わりになってやるぞぉ! パパの代わりに毎日浦部のこと可愛がってやるぞぉぉ!」
教師の熱く、固くなった下腹部が服越しに少女の背中に強く押し付けられ、一瞬、動きが止まり、痙攣する。
それは、高校生の娘を持つ中年教師が、自分の四分の一も生きていない、娘より幼い教え子の肉体で射精した瞬間だった。

自分の体から離れていく教師に、やっと終わったと思うまもなく、さらに過酷な試練が少女を襲う。
「ひっ!!」
あろうことか教師は、教え子の前でベルトを外し、ズボンを脱いで自らの汚液まみれになった性器を露出したのだ。
「さあ、浦部。今度は、このお前のせいで汚れたものを綺麗に舐めとるんだ」
座り込み、涙を流しながら厭々をする少女の口に、教師は欲望の証を恥ずかしげも無くそそり立たせながら近づける。
「せ、先生だってこんなことおおやけになったら」
それでも自らの身を守ろうとした、ささやかな抵抗は
「生意気を言うな!」
大人の暴力に封じられた。
手加減の欠片も無い張り手が、生まれて初めて直面する身勝手な暴力が、少女の整った顔を赤く腫れ上がらせる。

295:名無しさん@ピンキー
13/02/12 21:25:58.98 reVN3x7M
そして無言で少女を見つめる教師の目。
少女を欲望の道具としか見ていない、教え子どころか人間扱いすらしていない目に少女はつい先ほどまで抱いていた家族を侮辱された怒りも忘れて、恐怖にそまった。
「お、お金なら……」
再び容赦の無い暴力。
教師の蹴りを腹部に受け、吹き飛ぶ体。
仰向けに倒れ、呼吸すら上手くできないほどえづく少女に、下半身を丸出しにし興奮した性器を露出させた教師がかがみよる。

少女の口元に突きつけられた、おぞましい異臭をはなつ汚液まみれの男性器を、痛みと恐怖に負けた少女は震えながら口を広げて受けいれる。

以上投下終了。

元ネタは「らいか・デイズ」っていう4コマ漫画。
色々やらかしている教師は4巻のオマケに載った過去話でなれなれしく肩を抱いて跳ね除けられたり、
「あの体つきは反則ですよ」と同僚に言っていた奴という設定。

296:名無しさん@ピンキー
13/02/18 15:34:02.75 RaTBHZyp
投げ乙

297:名無しさん@ピンキー
13/02/20 04:10:54.39 4Gaj7ydX
バレンタインにまとめきれず投下できなかったもの
最近集中力が続かなくて困る

298:名無しさん@ピンキー
13/02/20 04:19:25.20 4Gaj7ydX
 2月14日。学校に来て、意中の人を待ってみる。
 目が合ったら、つまらないものですが、とでも言って渡そうと思っているプレゼント。
 誰と仲良くする訳でもなく、一人でぼうっと窓の向こうを眺めていることが多い彼は、クラスでも空気と言える。
 外見も特に良いとは言えない。何事にも無頓着ゆえ、無魅力という感じだ。
 でも不思議と、その姿に趣を感じてしまう私がいた。
 何度か話しかけたりしたし、周りの子との会話を取り持ってあげたりもした。
 しかし彼はいつも、つまらなさそうに流す感じだ。
 普通ならそれで相手にするのをやめるだろう。

 彼とは席が隣だった。
 だから、たまに彼を見つめていた。
 そして、そうしていれば彼が何を考えているのか分かるかもしれないと思った。
 ―結局分かることはなかった。
 外を向いているので目が合うこともなく、視線に気づかれてさえいないだろう。
 全部、一目惚れみたいなものなんだろうか?
 恋は初め、自分の中で葛藤のようなものがあると友だちから聞く。
 それが私には、ないみたいだ。

 私は何故この人が気になるのだろうか。それが本気で分からない。
 一度友だちに、彼のことが好きなの? と突っ込んで聞かれたことがある。
 しばらく考えたが、好きになるきっかけがないんだよ、何も。
 だから、分からないけど違うと思う―そう答えた。
 友だちは、ふーん、と言ってそれ以上彼に関わることは言わなくなった。
 みんな彼を、得体が知れないよね、と軽くバカにしたりするが、基本的に興味はないのだ。
 ただ何となく見てしまうのは、私くらいと言って良い。
 今や彼に意識が向いている時、忙しい日常から切り離されたような、穏やかな気持ちすら得られるようになってしまった。

 そして今日はバレンタインデー。
 俗っぽく言えば、女子が男子に様々な思いを込めて、プレゼントを渡す日。
 彼は、異性がプレゼントを渡したいと思うような性質には見えないし、仲良くするきっかけそのものをたぶん嫌がるだろう。
 しかし、私なりにあなたの存在を認めているよ、というちょっとした確認の気持ち。
 それと、もし少し歩み寄ることができたなら、私の悩みが解決するかもしれない。
 そう思ってチョコレートではなくクッキーだが、プレゼントを作った。
 勿論、友だちとの交換用や、仲の良い男子用にも別に持って来ている。
 差別化しないようにしたが、彼に渡すものだけ、気づいたら包装が凝ってしまっていた。
 やはり、特別な気持ちが無意識にでも、あるのだろうか。
 来るのを待ちながら、そんなことを考えていた。

 しかし、彼は学校に来なかった。
 私は空いた机を時々ぼんやりと、恨めしく見つめながら、一日待ち続けた。
 昼を過ぎ、これは遅刻でなくもう欠席かと思って諦める。
 理由は知らないが、学校を休む日もそれなりにあったから、たぶん今日もそれだろうと。
 バレンタインの劣等感が嫌で学校休むなんて、そんななら逆に可愛げがあるのだが、彼に限ってそれはないな。
 と、こんなことを勝手に想像している内はまだ良かった。
 そのまま夕方になるとHRで担任が出てきて、彼の欠席の理由を告げた。

 それを言われた時、少し心がざわついた。
 ……来るはずもなかった。昨日を最後に、転校したというのだ。
 しかもそのことはこのタイミングまで、生徒には内緒にしてほしい、と彼から頼まれていたという。
 担任はそれ以上詳しいことは教えてくれず、そのままHRは終わる。
 クラスも特に動揺しなかった。あ、そうなの、という感じで流された。
 彼の存在感の薄さからすれば似合いすぎる引き際で、感傷に浸るより感心してしまう有様だ。
 そして私のプレゼントも、あっさりと行き場を失った。

299:名無しさん@ピンキー
13/02/20 04:25:06.60 4Gaj7ydX
 後で担任に聞きに行こうかとも思ったが、すぐに野暮なことだという結論に達した。
 これは、彼の望んでいたことなのだと思う。
 自分なんて早く居なかったことにしたかったのだ。
 今この結果を彼は知る術はないだろうが、見なくても分かりきっているに違いない。
 もしかすれば、最後にしてやったりという気分なのかもしれない。
 あーあ。
 私だけバカみたいな話だ。

 放課後、委員会の仕事を済ませて教室に戻ると、引き戸の横に女子が立っていた。
「あ、あのっすいません。一年四組の奥村といいます。西川先輩は、来てませんか?」
 もう誰もいない教室に入ろうとすると、突然そう尋ねられて、私は彼女の顔を見た。
「西川衿子? なら部活じゃないかな」
「いいえ、違くて、ですね」
 このクラスに西川という名字は一人しかいない。
 ―昨日までは二人だったが。
「もう一人の西川”くん”は転校したから、もう来ないよ」
「……えっ?」
 予想だにしていなかったという表情だ。
 そしてか弱そうな初見だったのが突然、
「ひ、酷いこと、言わないでください! 先輩が何したって言うんですか!」
 と大きな声で怒りだした。
「なっ、何突然?」
「勝手に転校扱いとか、いじめじゃないですか!」
 どうやら嘘をついてると思われているらしい。

 何とかなだめて事情を説明すると、彼女はすぐにごめんなさいと謝ってきた。
「お昼も来たんですけど、まだ来てない、知らないって言われたので……そう、ですか」
「西川くんに何か用事があったの?」
「チョコレート、渡そうと思ってたんです。今の今まで、転校してるなんて、知らなかった、から」
 誤解を受けた私でも見ていて可哀想なくらい、彼女は気を落としている。
 と同時に、彼にプレゼントを渡すような子がいたということが意外だった。
「失礼かもしれないけど、西川くんとは親しかった?」
 すると力なく首を横に振る。
「ちょっと話をしたことがあるだけです。……じゃあ、失礼します」
 ちょっと、か。
 立場としては案外私と似たようなものだったのかな。
 彼女は真面目に好意を持っていたのかもしれないが。
 小さな後姿が悲しい。

 帰る前、私が持ってきたプレゼントは、使う人のいなくなった机の上に一瞬だけ置いてあげてから、引き取った。
 こんなものここに置きっ放しにしたら、きっと明日見た子が引くだろう。
 捨てるのも忍びないし、あとで自分で食べるか。
 そんなことを考えながら一人、今日一日バレンタインの舞台だったのがまるで嘘のように静かな校舎を通り抜け、靴箱まで来る。
「……?」
 さっきとは別の女子が靴箱の近くに持たれかかり、携帯電話を弄っていた。
 目が合ったので、どうも、と頭を下げる。
「あなた、2-3の子かな?」
「そうですけど」
「わたし、三年の清見花緒って言うんだけど、西川笹治くん、知ってる?」
 結構可愛い方な外見をした彼女が、そう聞いてきたので戸惑った。
「え、っと……ですね」
 そんな私を前に、彼女は携帯をぱちりと閉じる。
「西川くんは、転校、だってね?」
「知ってたんですか?」
「うん。さっき先生に聞いた」

300:名無しさん@ピンキー
13/02/20 04:30:08.10 4Gaj7ydX
 三年生ながら今日登校日だった彼女は、やはり彼にチョコレートを持って来て、渡すつもりでいたらしい。
「かれさ、前に文化祭の時、一日中ずっと一人で中庭で景色見ててね。わたし、声かけたんだよ」
「そうですか」
「それ以来、見かけたら何度か、ね。でも、ダメだねぇ……全く答えてくれないというかさ」
 彼はクラス以外での振る舞いも、あまり変わらなかったようだ。
「でも、そういう所が気になっちゃうってこと、あるんだよ。お節介だったんだろうけど」

 しばらく話を聞いていた。
 二人は委員会が一緒で、私なんかと比べればまだまともに会話もしていた。
 彼女は昔から教員に憧れていて、既に進路は決まっているそうだ。
 そんな気質が彼みたいな年下を心配させるというか、放っとけなくさせるのだろうか。
 悪さをする訳ではないが、目に見えて周りから浮いている訳だしな。
 けれども、その彼女が根気よく接してみてさえ、彼の心を開くには至らなかったのか。
「……僅かな望みと思って、聞いて良いかな? かれ、昨日まで何も言わなかった? どこに転校するとか」
「いつも通りでした。話したりはしてないですし」
 すると彼女は溜息を吐いた。
「家の電話番号だけ、教えてもらったことがあるんだ」
 携帯を持っていなかったそうで、それでも、困ったら相談しなよってことで、彼女から頼んでのアドレス交換だそうだ。
 何度かかけたことはあるらしい。
「で、今日学校にいないっぽいから、渡せないかと聞くつもりでかけてみたら」
「はい」
「―おかけになった電話番号は現在使われておりません」

「酷いでしょ?」
 と呆れたように笑う彼女。
 見ているだけで、胸の奥が小さく痛む。
「家に渡しに行ってあげようかと思ってたけど、まーこれは完全に引越してるパターンだよね」
 そうだと思う。
 突然、自分の存在を足跡も残さずに消してしまった。
 誰にもその後のことを心配なんてしてほしくなくて、自分のことを忘れてほしいのだ。
 けれど、大部分は本当に彼に対して無関心だったとしても、彼のことを気にかけていた人は確かにいた。
 気づかなかったのか、目を背けてしまったのかは分からないが、それが、私も当事者の一人だが、空しかった。
「あっと、ごめんね。こんな所で呼び止めて話なんかして。さっ、帰るかっと」
 最後、独り言のように呟いて、彼女は軽く伸びをした。
「ふぅ……先輩として、異性として、きっと力不足だったんだろうな」
「そんなことないと思います」
「ありがとう。あなたみたいな人が彼の近くにいたんだなと思ったら、少し気持ちが晴れたよ」

 恋する人との別れや、届かない思い―いろいろあるが、こういうバレンタインデーのエピソード。
 ”プレゼントを渡せなかった”という類は、切ないものが多い気がする。
 では私は、同情されるべき立場か。
 帰り道、遮断機の下りた踏み切りで立ち止まり、考える。
 彼のことを卑怯だと思う前に、本当に分かってあげようとしていたか。
 その上で突っぱねられたのなら仕方がないが、普段一番近くにいたのは、チョコを渡そうとしていた他の二人ではなく、私だったはずだ。
「ゆうく~ん」
「どうした、ナナ」
「えへへ~。寒いから、手握ってほしいなっ」
 線路の向こう側でカップルが―兄妹のようにも見えるが、戯れている。
「えー恥ずかしいわ」
「良いじゃ~ん。勇気出して大本命のチョコレートあげたんだから、そのくらいさ」
「実感ねーんだよなぁ……ほれ」
 男の方から引き寄せるように手を繋ぎ、体を隣にくっつける。
「……ふふふ、あったかいな」
 といったところで、近くの駅に停車していた電車がやっと目の前を遮る。


おわり

301:名無しさん@ピンキー
13/02/21 13:00:21.41 j1jdY0zY
供養乙

302:名無しさん@ピンキー
13/03/10 02:23:19.51 w9+RYYSZ
こっちでやれと言われたので。
百合モノです。完全に捨てSSになってしまったので手入れすらしてません。
「」や()や地の文も整理してません。

303:名無しさん@ピンキー
13/03/10 02:23:53.52 w9+RYYSZ
憑依されたと言うことですね
ええ、体が熱くなるんです


どんな風に?
息が荒い
小鳥さん、あなたに取り憑いている霊を調べさせてもらっていいかしら?
はい、よろしくお願いします


そう


ちょ、ちょっと何をするんです?


体を見ないと
そ、そんな、困ります
少しで終わるから大人しくしてて
は、はい


体のラインに沿いながら指をしならす。
人指し指は小鳥の唇に軽く触れたあと、クビから肩にかけて皮膚に沿いながら柔らかく撫でる。
その後にねっとりとした吐息を耳に吹きかける。
もちろん感じさせることを意識した上でのこと。


あ、あん…いや…
…続けていい? 必要なことなんだけど?
は、はい


かかったとほくそ笑む。彼女にすれば同業者の側近に近づいただけでも嬉しいのに、小鳥が主である麗華には内緒でエクソシスト近づいてくれたのは願ってもないことだった。


あなた、よく見ると可愛いわね
わ、私は…やめて下さい…あん…そんなとこ…


優しく肩に触れていた指が乳房に移動し始める。もちろん霊気を追って性感帯を探しながら。
彼女は霊気の微かな乱れを感じて人間の性感帯が見えるのだ。


あん、なんで、こんな…
気持ちいいのは普通の事だから気にしなくていいのよ
え、あ…あん…いい
そう、感じたままでいて
あ、ああ、


そして、こうして心にまで入っていく。こうやって触れてしまえば小鳥の愛液の量まで感じ取ることができた。


さらに乳房を何度か揉んだあと、谷間の心臓に手を当てて、小鳥の精神の軸になっている霊気を感じ取る。

304:名無しさん@ピンキー
13/03/10 02:24:31.63 w9+RYYSZ
随分、精神が侵食されている。海外のエクソシスト特有の結界も取り除く。
そして今度は東洋の除霊師特有の結界を張り直す。
ずっと乳房を揉んだままだ。


この作業中、強烈な絶頂を感じるものもいる。
小鳥はどうだろうか、と観察しながらその背中に、優しく腕を回しながら覆いかぶさる。
既に小鳥の上のシャツとブラジャーはまくれ、少し主張した胸が露わになる。


「ん…ちゅぅ…ん…どう?」
「あ、き…気持ちいい…ダメ…なんで?」
ふふそれが普通よ
で、でもおかしいんです…こんなに感じるはず…ないのに…
いいのよ、さ、私に身を任せて、安心して、取り除いてあげるから
あ、あ、ダメ、そこはダメ


股間に手を伸ばし淫らにあふれている場所に指を当てる


あ、あ、あああああああああああああああああああ


全身をうち震わせながら小鳥は歓喜の絶叫をあげながら失禁してぐたりとなった。


その瞬間だった。


「…やめなさい」


彼女の首の横にヒヤリと冷たい金属が当てられていた。


「動いたら首を切ります」
「しゃべるのはいいのよね?」


その人影に彼女は動じない。わかっていたからだ。
人影は西洋の使用人の格好をしていた。小鳥が訪ねてきた格好と同じだった。
シックの青紫のメイド服。程よく体を強調させた格好はよく知っている人物だった。
長い髪を後ろで結んだ女性は切れ目で整った顔立ちで、同性の彼女から見ても美人に属するものだった。


「相変わらずいい性格してるわね。これだけのことをしておきながら…」
「小鳥ちゃんのこと? 可愛いね彼女。もう少しで落とせたのに」
「く…今回のことは私のミスよ…あなたが相手とは…」
「あはは、反省会より首の横の冷たいものをどうにかして欲しいなあって。あ、まだこのロザリオ使ってたんだ」
「あ、動かないでって…!」


スルリと首に当てられた小さな銀のロザリオをくぐったあと、そのメイド服の前に立つ。

305:名無しさん@ピンキー
13/03/10 02:25:41.56 w9+RYYSZ
「鐘やん、久しぶり。留学は楽しかった? 何年ぶりだろ」
「そのアダ名を呼ばないで!」
「いいじゃん、感動の再開なんだしさ」
「あ、あなたね…」


微かに頬を引きつらせているメイド。
鐘ヶ江は彼女の旧友だった。


「ほら、怒んないで。美人が台無しだよ」
「千明…」


彼女。千明奏(ちぎら かなで)。霊能力者の巫女。
目の前の鐘ヶ江も大層な容姿だが、さらに輪をかけた悪魔的な美しさを持っていた。
純粋な長い黒髪に整った目元。それでいてどことなく神秘性がある。そんな女性だった。
ちなみに下には弟の清彦と妹の舞がいる。


「小鳥にしようとしたことはわかるわ」
「あはは、能力バレちゃってるからね」
「何が、あはは、よ。小鳥を支配下に置いて何するつもりだったの?」
「いや、ナニを…」
「…っ!」


ロザリオと殺意を向けられる。その小さな銀色のものはミスリル製で刃物としての殺傷能力があることを奏はよく知っていた。


「じょ、冗談だってば…」
「私の気持ちを知った上でしてるのよね?」
「ご、ごめん」
「謝らないで!」
「でもさ…」


奏が何気なく続けようとした時、ぎょっとした。鐘ヶ江は目を泣いていたのだ。
目に涙を浮かべ瞼をこすりながら。年端も行かない少女のように隠す素振りも見せず。


「ちょ…なんで…」
「私があなたを好きなのを知ってて」
「…わかってる」
「それでも仕事が大事? 小鳥をこんな風にしてまで、お嬢様の」

306:名無しさん@ピンキー
13/03/10 02:28:13.58 w9+RYYSZ
あとはプロット兼あらすじの原形

裏設定スレの方がいいのかも知れないけど…

神社で起きた時での博美への嫉妬から
兄はこのひととけっこんするんだ
というぜt某
でもわたしだって
くやしい
兄との修行
自分の方が脳ry区高かったのに
やさしくしてくれる
じぶんののうりょくはことだま
それもかなりのクラス
でもひろみには勝てない
自分の方が上なのに
なんかおかしくない?
私の方が上なのに
曽於時声が聞こえる
力がほしくないかと
そしてその力があると
またこの声か
ここにきてからなんだもする
たぶん悪霊
こんなのにかまってられない
いつもなら無視するのに
お前の方が奴より上だ
兄と結ばれることはおかしなことではない
お前がかってにおもっていることだ
出す気はないか
神社の結界をきるだけでいい
勝ちたくないのか
私なら勝たせられる力を持たせてやる
何、お前の力にしてしまえば
いざ追い出す時になっても追い払える力があるだろう
大丈夫
うそよ
本当だ
あの女と兄との情事を見せてやろう
やめて
ああ
くやしい
くそくそくそなんで妹なんだろう
わかったわ、やるわ
ただし私の力をあまくみないでね
あの女より私の方が上なんだから
ああ、わかってるお前の方が上だ九九九
だが、この力はお前が除霊氏と成功すると無くなるを覚えておけ
ふん、そんなのいらないわよ
力尽けたら追い出してやる
入ってくる

307:名無しさん@ピンキー
13/03/10 02:33:25.03 w9+RYYSZ
結局、魅力的な姉キャラを作ることができなかった

供養終了

308:名無しさん@ピンキー
13/03/11 17:44:07.50 yxEvJ/Ao
投げおつ!

309:名無しさん@ピンキー
13/03/31 10:12:20.54 abIbk/QL
本スレに投下しなくてよかったよ
確実にぶっ叩かれていた

310:名無しさん@ピンキー
13/05/29 19:03:49.97 hdmEAAV2
FEスレに投下しようと思ってた一発ネタ。
どうしても書けない部分があって寝かせているうちに、
ネタ元のレスがあったスレが流れてしまったのでここに投げ。

311:ア・カインド・オブ・セーメーキューシュー・ナイト
13/05/29 19:05:04.88 hdmEAAV2
イーリス城内。真夜中。
移動力が激減しそうな強い雨の中、ユニ男はとある一室に呼び出されていた。

部屋には寝台と小さなテーブルが1つ。
設えは絢爛ではないが、王城を名乗るには十分なぐらいには瀟洒である。
そう、そこは何の変哲もない客間だった。
……ただ、広いとはお世辞にもいえないこの部屋に10人の女たちがひしめいていることを除いては。

ミリエル、マリアベル、ティアモ、ノノ、サーリャ、アンナ、チキ、インバース、シンシア、デジェル。
10人の女たちは不思議なことに皆一様にダークナイトの職に就いていた。
「こんな夜中に呼び出して、何の用だ?」
ユニ男の問いに、女たちは10方向サラウンドで答えた。
「生命吸収の訓練をさせてほしいの」

生命吸収とは倒した相手のHPの50%を己の物とするスキルである。
そんな事はユニ男だって知っている。
だが、なぜこんなところで? こんな平和な城内で、どうやって生命吸収の訓練をするのだろうか……?

そんなユニ男の脳裏に浮かんだ疑問を知ってか知らずか、10人の女たちはそれぞれに身を寄せてくる。
「嫌とは言わないわよね、ユニ男」「生命吸収は学術的に必要なことなのです」
「そうそう、ガクジュツテキに必要なんだよ!」「だから生命吸収させてほしいのよ」
「もちろんさせてくれるわよね」「生命吸収させてくれたら、イイことしてあげるわぁ」
「させてくれなきゃ……呪うわ……」

ティアモとマリアベルが柔らかな頬を寄せ、ミリエルが眼鏡を煌めかせ、ノノとシンシアが足元にまとわりついてくる。
チキとサーリャの豊満なバストに挟まれた腕はアンナに握られ、デジェルは珍しく鎧を脱いで頬をすり寄せてきた。
豊満なバストを押し当てるように後ろから抱きついてくるインバース。
10人の体臭が混ざり合ったかぐわしい匂いは並みの男ならばそれだけで必殺の一撃されてしまうぐらいの色香を放っていた。

しかし、ユニ男は動じない。この状況に怪訝に首を捻るばかりだ。
10人の美女に囲まれたこの状況は、並みの男ならばそれだけで必殺の一撃されてしまうぐらいの羨ましい状況だろう。
だが、百戦錬磨のユニ男の直感はこう告げていた……ヤバイ!キケン!
その証拠に、見よ、トールハンマーもかくやという稲光に照らされた女たちの顔を!
女たちは10人ともヴァルターめいた目でユニ男の事を見つめている!

ユニ男はさりげなく女たちを引きはがしながら己に問う。この戦況をどうやって変えればいいのか?
ユニ男の選んだ戦術は―走為上。三十六計逃げるにしかずというやつだ。
なに別に恥じることはない。魔符の英雄・賢王リーフだって逃亡に5MAPも費やしたではないか。
『逃げるが勝ち』とは歴史的に重要な戦術なのだ。
ユニ男は女たちを押しのけて後退した。そして囲みを突破するとドアノブに手をかける……!

その時だ!
「あーっ、逃げた!」シンシアが叫んだ。

女たちの対応は素早かった。
「イヤーッ!」デジェルが強烈なタックルをユニ男にかまし、ティアモはその隙にドアノブを奪取した。
倒れたユニ男にチキを始めとする女たちがのしかかり、その動きを封じようとする。
だが、なんという逃走にかける執念だろう!
限界突破まで鍛え上げられたユニ男の肉体は、5人の女たちにのしかかられてもなお、入口を目指して匍匐前進を続けている!

「このままでは、押さえきれませんわ!なんとかしてくださいまし!」マリアベルが叫ぶ。
「わかったわ」とアンナが答える。「こんなこともあろうかと仕入れておいた商品があるのよ」
アンナは懐から一冊の本を取り出した。
その本は……ああ、なんということだろう! その本の名は……!
古代アカネイアにおいて悪の司祭ガーネフが使っていたという暗黒魔法、マフーの書である!

「ふふ、これならまちがいないわね。逃がさないわぁ、ユニ男!」
インバースに手渡されたマフーの書から、おびただしい怨霊が立ちのぼる!
実体を持たない白い影は標的の体中にビグルめいて絡みつき、ユニ男は身体の自由を失った。

312:名無しさん@ピンキー
13/05/29 19:06:04.79 hdmEAAV2
抵抗ひとつ出来ないまま、ユニ男は丸太のように寝台の上へと放り投げられた。
スターライト・エクスプロージョンじみた柔らかな寝台に受け止められながら、ユニ男は
円陣を組むように己を取り囲む、女たちを見上げた。
地に落ちたガイアの高級菓子に群がる蟻めいてユニ男に迫る女たち。
儀式めいた忍び笑いが10の唇の端から漏れ、20本の手がユニ男へと伸びた。
これはなんだ? 果たして女たちは一体何をする気なのか……?

……賢明なエロパロ板の住人の皆様は、既にお気づきであろう。
そう、女たちの目的は生命吸収である。もちろんエロパロ的な意味での。
ユニ男を必殺の一撃し、白いHPを吸収する。そのためだけにこの10人は集まったのだ!
何という背徳であろう!ナーガ!

女たちの手によって、見る間にユニ男の服は脱がされた。
下着からまろび出たペニスを見た女たちの歓喜の声が部屋の中に響き渡る。
「男の人のおちんちんを見るなんて、何千年ぶりかしら」チキが微笑んだ。
「私は初めてよ。変な形をした器官よね」
とデジェルがだらりと垂れたモノを手に取る。そして、はたと動きを止めた。

「……で、どうすればいいの?コレは」
「私の研究によると、『こう』すると良いそうです」
デジェルの問いかけに、卑猥に手を上下させてミリエルがお手本を示す。
「そうなの。じゃあやってみるわ」
槍を持つかのように力強くと肉槍を握りしめる!

「イヤーッ!」デジェルの手が天空のように激しく前後!「グワーッ!」
竿を握りつぶさんばかりに込められた力は快楽どころではない。激痛!

(ここが書けませんでした)

しゅっ!しゅっ!しゅっ!しゅっ! 激しい手淫は止まらない。
物理的な刺激に、ユニ男のペニスは徐々に勃ち上がった。

そして固くなり始めた肉槍にデュアルアタックをかけるのは天才ティアモである。
赤黒い亀頭をぱくりと頬張る。
「んちゅ……ひどいじゃないユニ男! じゅるる……何も、ぷはぁ、逃げなくたって……!」
ティアモの疾風迅雷! 天才は舌技や口技もまた天才であった。
全く身動きが出来ないというのに、ユニ男の股間のモノは見事なヴェルニの塔めいて勃起した。
まさに古の暗黒魔法の神秘である。

「えーっ! これ、入るかなぁ?」
「入るかな、じゃないわ……入れるのよ……」
「じゃあ誰から行くかそろそろ決めましょうか」

女たちは即席のくじで順番を決めた。一番手はマリアベルだった。
にじり寄る金の縦ロールがゆらゆらと揺れる。
「ンーッ! ンーッ!」
マフーの影響下ではあるが、かろうじて、ユニ男は首を小さく左右に振ることが出来た。
マリアベルと目が合い、ユニ男は視線で語りかける。
苦し紛れの意思表明。ノー逆レイプ・ノー生命吸収。これで拒否の意が伝われば良いのだが。
しかし、マリアベルは無情にもこう言い放った。
「今更往生際が悪いですわ、ユニ男。さあ、そろそろ覚悟を決めてくださいまし!」

313:名無しさん@ピンキー
13/05/29 19:06:38.34 hdmEAAV2
マリアベルは服を脱いだ。そのバストは豊満であった。
マリアベルはユニ男のそそり立ったペニスの上に跨がると、生命吸収を発動させた。
「イヤーッ!」「ンアーッ!」
必殺の一撃!なんという締め付けだろう。ユニ男はたちまち射精した。

ミリエルは服を脱いだ。そのバストは豊満であった。
ミリエルはユニ男のそそり立ったペニスの上に跨がると、生命吸収を発動させた。
「イヤーッ!」「ンアーッ!」
必殺の一撃!なんという締め付けだろう。ユニ男はたちまち射精した。

チキは服を脱いだ。そのバストは豊満であった。
チキはユニ男のそそり立ったペニスの上に跨がると、生命吸収を発動させた。
「イヤーッ!」「ンアーッ!」
必殺の一撃!なんという締め付けだろう。ユニ男はたちまち射精した。

アンナは服を脱いだ。そのバストは豊満であった。
アンナはユニ男のそそり立ったペニスの上に跨がると、生命吸収を発動させた。
「イヤーッ!」「ンアーッ!」
必殺の一撃!なんという締め付けだろう。ユニ男はたちまち射精した。

インバースは服を脱いだ。そのバストは豊満であった。
インバースはユニ男のそそり立ったペニスの上に跨がると、生命吸収を発動させた。
「イヤーッ!」「ンアーッ!」
必殺の一撃!なんという締め付けだろう。ユニ男はたちまち射精した。

サーリャは服を脱いだ。そのバストは豊満であった。
サーリャはユニ男のそそり立ったペニスの上に跨がると、生命吸収を発動させた。
「イヤーッ!」「ンアーッ!」
必殺の一撃!なんという締め付けだろう。ユニ男はたちまち射精した。

ティアモは服を脱いだ。そのバストは豊満ではなかった。
ティアモはユニ男のそそり立ったペニスの上に跨がると、生命吸収を発動させた。
「イヤーッ!」「ンアーッ!」
必殺の一撃!なんという締め付けだろう。ユニ男はたちまち射精した。

ノノは服を脱ぐ。そのバストは豊満ではなかったが、ティアモよりは若干あった。
ノノはユニ男のそそり立ったペニスの上に跨がると、生命吸収を発動させた。
「イヤーッ!」「ンアーッ!」
必殺の一撃!なんという締め付けだろう。ユニ男はたちまち射精した。

デジェルは服を脱いだ。そのバストは豊満であった。
デジェルはユニ男のそそり立ったペニスの上に跨がると、生命吸収を発動させた。
「イヤーッ!」「ンアーッ!」
必殺の一撃!なんという締め付けだろう。ユニ男はたちまち射精した。

シンシアは服を脱いだ。そのバストは豊満であった。
シンシアはユニ男のそそり立ったペニスの上に跨がると、生命吸収を発動させた。
「イヤーッ!」「ンアーッ!」
必殺の一撃!なんという締め付けだろう。ユニ男はたちまち射精した。

314:名無しさん@ピンキー
13/05/29 19:08:06.84 hdmEAAV2
絶頂に次ぐ絶頂に、ユニ男は肩で息をついた。もう身体が限界だった。
10人に搾り取られた輸精管はひりつく痛みに悲鳴をあげ、金玉からは赤玉が出る寸前である。
しかし、女たちはそんなユニ男の様子など目を留めもしない。
生命吸収を終えて先ほどより幾分かつやつやとした女たちは、
まるで『輸送隊のこわれたやり』のようにユニ男のことをうち捨てて、思い思いのことを口にするばかりである。

「こ、これが生命吸収ですの?」
「ふふ、ごちそうさま♪」
「若い男の精液……いいわぁ」
「これで、ユニ男の子供……孕むわ……」
「なるほど、これが生命吸収なのですね。実に興味深いスキルです」
「思ったより良い運動になるわね。何かの訓練になりそうだわ」
「実際やってみると、たいしたことなかったねー」
「ま、まさか、ノノにまで負けるだなんて……っ!」
「ノノこうみえてもオトナだもん!」

ユニ男は天井をぼんやりと見上げながら、ぐったりと10人の女たちの会話を聞いていた。
なぜ任天堂は、自分を誰とでも結婚できるようにしたのだろうか。
もしかして、このゲームに結婚システムが無ければこんな目には遭わなかったのだろうか?
視界がぼやけ、意識が段々と遠ざかっていく―。

薄れゆく意識の中で、チキの死刑宣告めいた声がぼんやりと聞こえて来る。
「ねえ、もう少し生命吸収したいと思わない?」
「そうですわね。まだ吸い足りない気がしてましたの」
「ユニ男、今夜は寝かせないわよ……」
無邪気な声とともに再びくじを引き始める女たちのシルエットに、
快楽地獄がまだまだ終わりそうにないのを、ユニ男はひしひしと感じ取っていた。

<終>

以上です。なむなむ。

315:名無しさん@ピンキー
13/06/27 09:34:05.01 NiLbpZ5V
供養乙

316:名無しさん@ピンキー
14/02/27 11:31:23.21 qCs31Fl0
投げ乙

317:名無しさん@ピンキー
14/03/19 17:41:26.19 dMRFlsR7
保守投げ

318:名無しさん@ピンキー
14/04/03 00:37:43.82 3g5clLE/
保守

319:名無しさん@ピンキー
14/04/03 22:42:54.79 3g5clLE/
保守


最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch