11/05/20 16:17:05.17 qhu49aFz
支援
551:名無しさん@ピンキー
11/05/20 23:38:56.99 qJm8nfB6
期待
このスレの雑学見てると色んなシチュが思い浮かんで来るけども
あんまりにも医学的生物学的知識が深すぎて気楽に書けなくなってしまうジレンマ
552:名無しさん@ピンキー
11/05/21 01:12:38.99 E753PLlY
むしろ大嘘ついておいてちょっぴり本当のことを混ぜておく
ぐらいの方が夢広がりまっす
よくある「変化したては敏感だからねー」も
「再構成されたせいで神経も一新され全ての刺激が“新しい感覚”として脳に認識されているのか
フフ、新鮮な経験というものは楽しかろう、いや快い、かな?」みたいな
553:名無しさん@ピンキー
11/05/22 00:45:15.14 19wH4+81
大澤睦美は、つい半年前までは、親元を離れて一人暮らしをする、どこにでもいる普通の女子大生だった。
少し他の女の子よりもかわいいことで目立つ存在ではあったが、
それでも普通の女の子であることにかわりなかった。
彼女の運命を大きく変えることになったのは、鏡雅彦との出会いであるといって間違いない。
本人はまだ、その事実を知らないのだが。
「んぁ・・・はぁ・・・ん、」
睦美は、「淫乱化型セックスサイボーグ」である。半年前に、改造手術を施された。
簡単に説明するならば、元の女性としてのカラダを最大限に活かして、淫乱さを増し、
セックスのための体力を異常なほど増幅させるための改造を施された。
だから、外見は彼氏の雅彦さえ気づかないほどしか変わっていないのだ。
ちょっと特殊なのは、彼女のカラダの中には「スイッチ」が埋めこまれており、
今のところそのスイッチを操ることができる俊輔の遠隔操作によって、体中の性感帯に刺激が走るようになっていた。
また、逆に、全く性欲を覚えないようにも操作できるようになっていた。睦美は、
そういう意味でそのカラダを完全に俊輔に支配されているのだった。
もともと、雅彦と付き合うまでは、キスの経験もないし、当然処女だった。どこから見ても、可憐な女の子だった。
雅彦は、あまり激しくカラダを求めてくるタイプの男ではなかったので、
今から10か月ほど前に初体験は済ませてはいたが、その後も雅彦とのセックスは数えるほどしかしていないし、
今日まで「セックスサイボーグ」に改造されたことも知られずに、それまでどおり付き合ってきた。
浮気をしてしまったことを告げる、昨日までは…
554:名無しさん@ピンキー
11/05/22 00:47:10.59 19wH4+81
その浮気の告白だって、肉体関係の有無については触れなかった。
雅彦はおそらくまだそこまでいっていないと信じているかもしれない。
だが、実際には―改造手術の賜物とはいえ―この半年間、睦美が片方で雅彦と付き合いながらやってきたことは、
とても雅彦にとって許容ややり直しがきくような「浮気」では無いことはよく知っていた。
俊輔から、雅彦の「女性化型セックスサイボーグ」化計画を聞かされ、協力を強いられた時に、
睦美は実を言うと少し安心した。彼氏・彼女の関係は永遠に終わってしまうが、
雅彦その人との関係そのものは終りを告げない可能性が残るからだった。
「んはぁ・・・いやぁ・・・」
雅彦を連れて、俊輔がやってくる部屋の隣の部屋で、睦美はオナニーしていた。
くちゅり、くちゅり、といやらしい音が響いていた。
俊輔の操作する「スイッチ」は―睦美の性欲を最大限にたぎらせるように―出力が最大になるようにされていた。
何度か、今のような状態にされたことはある。だが、もう1時間もこの状態が続いていた。
右手はピンクローターで女性器をいじり、左手は胸をまさぐる。
間違っても逃げ出したり、雅彦との待ち合わせ場所に向かったりしないように、右足首に拘束具がはめられ、鎖でつながれている。
今のように、性欲を最大限にされてしまうと、いやでもオナニーするしか無いほどにカラダが火照ってしまうのだが・・・
囚われの身で彼氏が今からやってくる。
そして自分の正体が全て知れてしまう・・・そのことがいっそう睦美の興奮を高めていたことも、
いまは否定出来ないだろう。
「あぁはぁ…ふぅん」
指が止まらない彼女の目の前の液晶モニターに、隣の部屋の様子がうつしだされた。
俊輔の生活空間のテーブルの上に、一本のブルーレイディスクが置いてあることに、睦美は気づいていた。
もうすぐ、雅彦さんに全部が知れてしまう。半年間、隠し続けてきたこの淫乱な自分を知られてしまう。
嫌われてしまうかも知れない・・・だが、半年間続けてきた「カマトト」をこれでやめに出来ることの安心感もある。
不思議な感情の揺れに彼女は身を委ね、そして激しく感じていた。
555:名無しさん@ピンキー
11/05/22 00:48:10.18 19wH4+81
「あぁ・・・ん、とまらない・・・よぉ・・・」
―次のセックスサイボーグは、鏡雅彦だ―睦美はそう告げられたのは5日ほど前だった。
最初は協力をためらった。だが、協力への見返りに「スイッチ」の制御方法を教えると言われた。
どっちみちもう後戻りできないところまで来ていることは知っていたし、
まだ見返りが得られるだけましな話だった。
あと3週間もすれば、ネット上に自分のAVデビューの告知が出る。2か月後には店頭にも並ぶ。
AVを見ない―少なくとも睦美はそう聞かされている―雅彦とはいえ、いずれはそのことを知られてしまうだろう。
そうなれば、どっちにしても自分は雅彦を失うのだ。
「ひとつだけ、お願いします。」
協力への条件をつけた。
「なんだ、スイッチだけじゃ不満か?」
「いいえ、スイッチよりも、大切なことを。」
「なんだ、言ってみろ。」
「雅彦さんを、私から取り上げないで・・・ください。セックスサイボーグになっても、せめて、友達としていられるように・・・」
心の底からの願いだった。
「そんなことか。」
「は、はい。」
にやりと笑って、しばらくの沈黙を作った後、俊輔は答えた。
「セックスサイボーグどうしが友達か。せいぜい性感を最大限にしてレズでお互いを慰めあえよ。」
屈辱的な、ひどい言葉だった。でも、睦美は
「あ、ありがとうございます。」
と答えて涙を流した。俊輔にしてみれば、次のターゲットが手に入ることと、睦美の協力は何者にも変え難かった。
「スイッチ」の制御権を渡す約束など、必要なかったのではないか、と少し後悔した。
「またせるのも何だから、上がって待っててよ。」
睦美の耳に、俊輔の声が届いた。最初に、ドアの方から微かに。そして1秒ほど遅れて、モニターのスピーカーから。
556:名無しさん@ピンキー
11/05/22 00:49:56.33 19wH4+81
俊輔が、雅彦を連れて帰ってきた。計画通りだった。玄関を開けると、中にはいるように促した。
雅彦は、ただPCを置くだけだと思っていたので、俊輔の部屋にまではいろうとは思わなかった。
後から思えば、この時の促し方はちょっと不自然だった。その必要はない、と雅彦は一瞬訝ったが、
そこは体育会系の先輩の言葉である。逆らうより、そのくらいのことなら…と習性のように従った。
ぎぃっ、とその部屋のドアが空いた。俊輔に続いて、雅彦も中に入る。ぱたん、とドアが閉まる。
その時点で、中からは自由に開けないことに雅彦が気づくはずもない。
この時、計画は成功へとまた一歩進んだのだ。あとは、多少手荒い真似をしてでも、雅彦を手術台まで運べばいいのだ。
実際に、睦美をセックスサイボーグに改造したときは、それに近かった。言葉巧みに睦美を引きこみ、
眠らせて、目を覚ましたときには睦美は「女性淫乱化型セックスサイボーグ」に生まれ変わっていたのだ。
そして、その日のうちに、睦美はAV女優としてデビューするための契約をさせられた。
20歳の誕生日の、わずか2日後のことだった。
誰かを、強制的に「セックスサイボーグ」として生まれ変わらせることも数を重ねてきた。
その後の調教がうまく入ったことを思えば、雅彦をここからどう扱うかなど、どうでもいいことなのだが、
睦美の時のような、強引で手荒な方法を俊輔はとりたくなかった。
真実を理解させて、あわよくば同意―「女性化型セックスサイボーグ」に生まれ変わることを承諾させてから、
改造手術に臨むのも悪くはない―俊輔はそんなことを考えながら靴をぬぐ。
「適当に座っておいてくれよ。」
そう言って、部屋の奥へと向かった。あまり生活感のない1DKのマンションに、雅彦は少し違和感を覚えたあのだが、おとなしく従う。
PCをしまうふりをしながら、俊輔は考えを続けた。―いや、同意なんてされたらつまらない―。
真実を全て知らせて、運命に必死に抵抗する雅彦を、薬で眠らせて、運び出す。
―あんなに嫌がってたのに―後からそういってからかいながら調教をするのも楽しいし、
「セックスサイボーグ計画」の大きな里程標である、鏡雅彦の改造手術。
それをなるべく劇的に、そして、雅彦にとって―改造手術の後の名前は奈菜、と決まっているその人にとって―
屈辱的で受け入れがたいいくつもの事実を、快楽を教え込むことで受けいれさせる。
そんな、野望、少し冒険的な考えが、俊輔の頭の中でまとまっていた。
もう、計画は一番大事な峠を超えた。あとは、どうやって雅彦に―奈菜に―「女性化セックスサイボーグ」への屈辱と嫌悪を与え、
快楽と服従の快感でそれを塗り替えるか、という求道心のようなものが、俊輔の中に生まれていたのだ。
557:名無しさん@ピンキー
11/05/22 03:15:39.42 6JI4PluQ
これは支援
558:名無しさん@ピンキー
11/05/22 19:02:34.11 5Mg4yV14
すんばらC
559:名無しさん@ピンキー
11/05/22 21:21:51.04 Gp+H9NK0
そろそろ保管庫更新しろしてくださいお願いします早くしろ
560:名無しさん@ピンキー
11/05/22 22:56:21.96 RancLMv7
>>559
そんなに待ちきれないなら、淫魔の下着をプレゼントしよう。
止めどなく淫乱になって体験談をここに記しなさい。
馴染む頃にはきっと。
561:名無しさん@ピンキー
11/05/22 23:05:37.40 MQ+hvkwd
今週はエアリィさんお休みか…今日はもう寝るか。
562:名無しさん@ピンキー
11/05/23 02:57:43.28 4Y6ptA9u
>>559
被災したんじゃないのか
時期的に・・・
563:名無しさん@ピンキー
11/05/23 08:25:25.12 g0Z5JFqM
>>562
頻繁に更新してたのに最終更新日が3月11日以前で止まってたりすると、被災したんじゃないかって心配するよね。
564:名無しさん@ピンキー
11/05/23 15:26:03.29 NBHxMuM4
唐突に「僕と契約して少女になってよ!答えは聞いていない」とかいうセリフが思い浮かんだ
565:名無しさん@ピンキー
11/05/23 16:11:55.40 14IrGpGk
未だにlife as dogの続きがよみたい。
あんな感じのダークな作品知らない?
566:魔法少女キューティエアリィ ◆yboXY7MR9E
11/05/23 16:31:54.27 qx4Xi7Wf
第十七話完成したのですが、投下してもよいでしょうか?
女体化サイボーグさんや他の作品を投下されるのでしたら投下後しばらくしてから投下します。
もし、なにもなければ今夜にでも投下しますね。
ではでは
567:名無しさん@ピンキー
11/05/23 21:46:20.64 /D4SwH0P
エアリィさんを待つか。酒でも飲もう。
568:魔法少女キューティエアリィ第十七話 ◆yboXY7MR9E
11/05/23 22:30:45.52 8AY3mUPb
こんばんわ。
エアリィさんです。
当初の予定は続けて番外編だったのですが、
番外編として書いていたものが意外にも本編の重要要素を含んだ形になってしまいました。
既にエロ描写も入っていたのですが、番外編を本編とエロ編に分けたところ、
エロ編は十八話の後に持っていったほうが良くなってしまったのです。
そのため、番外編は十八話の後に投下します。
それで、十八話と番外編は既にできているので、
もし良かったら三夜連続で投下したいと思います。
今日は十七話、明日は十八話、明後日は番外編を予定します。
1週間ほど空けたほうがよければ1週間後にします。
では、以下の注意書きをお読みの上、苦手だと思われた方はぜひともNGしてください。
※注意!
・エロ区内です。
・TS表現ありです。
・戦闘シーン大目です。
・台本形式です。
では、十七話スタートします。
569:魔法少女キューティエアリィ第十七話-1 ◆yboXY7MR9E
11/05/23 22:32:15.70 8AY3mUPb
桜萌ゆる春、新しい生活の始まり、出会いの季節。
無獣退治にあけくれる魔法少女たちも例外ではない。
彼女たちはそれぞれ進級し、新学年へと新しいスタートを切った。
しかし、春になれば新しい環境に皆、心浮き立つものだが、
魔法少女たちは違った。
新年度になったからと言って、敵の脅威は休んでくれない。
むしろ今まで以上に彼女たちを襲ってくるようになった。
以前は無計画に街の破壊を目的としていたのだが、
ここ最近は明らかに魔法少女殲滅を目的に無獣が現れている。
その証拠に、魔法少女の目の前に無獣が現れるのだ。
最初は彼女たちの連携により無獣を圧倒していたのだが、
エウロパが出現してからというもの、敵の様子も変わってきた。
少しずつ少しずつ一筋縄では勝てなくなってきた。
特にエウロパが連れている無獣にその傾向が強く出ていた。
つまり、敵が確実に強くなってきているのである。
彼女たちにとって幸いだったのが、ミーヤとイオが全く出てこなかったことである。
エウロパだけでもかなり苦戦してしまうのに、ミーヤやイオまで出てきてしまうと
現状では勝てるかどうか不安であった。
誰もその不安を口には出さなかったが・・・
大樹「さーてっと、今日もお仕事終了っと。」
6時のチャイムと同時に大樹は大きく背伸びをする。
今日は水曜日、ノー残業デーのため早く帰れるので部下たちもいそいそと帰宅準備をしていた。
田中「おつかれーっす。」
山本「課長、今日飲みに行きませんか?」
大樹「おお!いいねぇ。久しぶりだな・・・・っと・・・今日は・・・そうか・・・」
大樹は何かを思い出したように言葉を止めた。
大樹「ごめん、今日はちょっと早くかえらにゃならんのよ。」
そう、今日は塾にいく日であった。
時々は塾に行っていたものの、最近は新年度のためなかなか行けてなかったのだ。
今日こそはと明日美に釘を刺されていた。
大樹(明日美って世話焼き女房タイプだよな・・・
ありゃ結婚すると旦那は苦労するなぁ。)
570:魔法少女キューティエアリィ第十七話-2 ◆yboXY7MR9E
11/05/23 22:33:02.91 8AY3mUPb
田中「なーんだ・・・最近課長付き合い悪いっすよ?」
大樹「悪い悪い、必ず埋め合わせするからさ。」
田中「言いましたね!?絶対っすよ?」
大樹「随分食い下がるなぁ・・・わかったよ。
・・・ほれ。」
大樹はなにやらメモにさらさらと書き、最後に署名捺印をした。
木下「なになに?私、西田大樹は次回(4月○日以降)必ず部下を飲みに連れて行くことを
約束します・・・なんですかこれ。」
大樹「田中がな、あまりにも俺のこと信用しないからさ、覚書を書いたんだよ。
ったく、こんな部下に育てた覚えはないんだがなぁ・・・しくしく。」
大樹は腕を目に当て、大げさに泣きまねをした。
田中「ここまでしなくても・・・」
田中は半ば呆れ顔である。
大樹「田中、俺にここまでさせたんだからな。
絶対連れて行ってやる。んで、俺がちゃんと約束守る男だと証明してみせる!」
大樹は握りこぶしを作り空を見つめて決意表明をした。
遠山「課長!かっこいいです!」
大樹「だろう?俺に惚れるなよ。」
遠山「ええ、惚れるわけ無いじゃないですか。
私には彼氏ちゃんといますし。」
山本「遠山ちゃんひでぇ!」
大樹「おっと、遊んでいる場合じゃなかった。
じゃ、おさきー。」
大樹はそそくさと大きなバッグを抱えると扉を開け出て行ってしまった。
山本「課長も忙しい人だよなぁ・・・でも、あの大きなバッグ最近持ってるけど・・・
何が入っているんだろうな。」
田中「秘密のバッグだよな・・・変なもの持ってたりして・・・
はっもしかして今日もそのバッグの中を使うような用事だったり・・・」
木下「え、もしかして・・・SMグッズとか女装グッズとかですか!?」
遠山「木下君不潔ーセクハラー。」
木下の言うことは半分当たっていた。
確かに大樹の大きなバッグには女装しかも女子中学生らしい服と靴が入っている。
SMグッズは・・・多分入っていないだろう・・・入っていないと信じている。
571:魔法少女キューティエアリィ第十七話-3 ◆yboXY7MR9E
11/05/23 22:34:05.82 8AY3mUPb
第十七話「Q.E.D!パートナーとしての証明は。」
そして・・・時は経ち・・・塾の最寄の駅に着く大樹。
大樹は明日美と待ち合わせるため、いつものカフェに入る。
大樹「お待たせ!明日美。」
明日美「おそーい!早く着替えて!」
大樹「悪い悪い、ちょっと待っててな。」
大樹はそそくさとカフェのトイレへと駆け込む。
大樹「あーあ・・・最近毎日絵梨になっている気がする・・・
ほんと、どっちが本当の俺か分からなくなってくるよ。」
大樹「今日だって別に無獣出ているわけじゃないのに・・・
女の子にならなくたって・・・はぁ・・・でも約束だしな。」
大樹「俺も男だ、ぱぱっと変身してぱぱっと塾行って男に戻ろう・・・」
全裸になった大樹は首にハーティジュエルを巻きつける。
大樹「アクセプト!スタンバイメタモルトランスレーションエアリィ!」
大樹は絵梨になると、大きなバッグから絵梨の服を取り出し、
すっかり女の子の格好になるのであった。
そして、しっかりと髪の毛をセットし、少し長くなった髪を後ろにしてゴムで縛った。
ゴムで縛る姿ももう慣れたもので、後れ毛が出ないようにしっかりと結ぶことができた。
絵梨「さて、そろそろ行きますか。」
絵梨はトイレのドアを開けて明日美の元へ行く。
絵梨「さ、行こうか。」
明日美「ええ、行きましょ。
もう会計は済ましてあるわ。」
絵梨「なんだ、言ってくれたら払ってあげたのに。」
明日美「あなたにばかり払わせていたら悪いじゃない。
それに、今のあなたはサラリーマン西田大樹じゃなくって女子中学生西山絵梨なんだからね。」
絵梨「そんなこと気にしなくてもいいのにさぁ。」
明日美「あたしが気にするの!さ、早く行こう!」
明日美は絵梨の手を引き、カフェを出た。
明日美「・・・あーあ、今日はすぐに塾に行けると思ったのになぁ・・・」
明日美の様子がおかしい。
どうしたというのか、絵梨が訊ねる。
絵梨「?どうしたの?明日美。」
572:魔法少女キューティエアリィ第十七話-4 ◆yboXY7MR9E
11/05/23 22:34:44.46 8AY3mUPb
すると明日美は少し斜め上の空を指差した。
そこにはうさぎのぬいぐるみが浮かんでいたのだ。
そう、エウロパである。
ふと気が付くと、辺りは既にウィッチーズスペースとなっていた。
絵梨「エウロパ!ったく・・・今日も懲りずに来たのね!」
エウロパ「こんばんはお二人さん。
今日も私と遊んでいただけませんか?」
遠くのほうで大きな爆裂音が響いていた。
エウロパ「ああ、気になりますか?
あの音は私の無獣と先に遊んでもらっているのですよ。」
ビル群の向こう側から無獣が現れた。
そしてその足元にはフレアーが既に戦っており、
上空にはアクエリィが戦っていた。
明日美「絵梨、あたしたちも変身するわよ!」
エウロパ「はい、待っていました。
早く変身して遊んであげてくださいな。」
絵梨「アクセプト!」
絵梨が叫ぶと首のピンクのハーティ ジュエルが光り、手がハートの形に動いていった。
絵梨「キューティメタモルトランスレーションエアリィアップ!」
明日美「アクセプト!」
明日美が叫ぶと首の黄色いハーティ ジュエルが光り、手がハートの形に動いていった。
明日美「キューティメタモルトランスレーションアーシィアップ!」
二人は光輝き、光の中から魔法少女が現れる。
エアリィ「そよ風のように幸せ運ぶ!キューティエアリィ!おまたせっ」
アーシィ「大地の優しさで包んであげる!キューティアーシィ!おまたせっ」
エアリィ「アーシィはフレアーを援護しに行ってあげて!私はアクエリィを助けに行く!」
アーシィ「わかった!」
エアリィはふわりと浮かび上がり、アーシィはフレアーの元へ走っていった。
573:魔法少女キューティエアリィ第十七話-5 ◆yboXY7MR9E
11/05/23 22:35:16.58 8AY3mUPb
エウロパ「今日こそあなた達を排除して見せますわ。」
エアリィ「なーに言ってくれちゃってるの!そんなことさせないんだからね!
エアリィ!シューートォォォ!!」
エウロパに向けエアリィは矢を放つ。
が、当たる寸前に避けられてしまう。
エウロパ「そんなヒョロヒョロな矢なんて私に当たると思っているのかしら?
ほら、そんな無駄なことをしている間にお仲間が危ないわよ。」
エアリィ「はっアーシィ!!!」
アーシィの方をチラリとみると、今まさに無獣から発射されたミサイルのようなものが
当たらんとしていた。アーシィはそれに気が付いていない?
アクエリィは・・・!?
アクエリィは別の所で無獣からの攻撃を防いでいる。
エアリィは考えるよりも速くアーシィの元へ飛んで行き、
ミサイルが着弾する寸前にアーシィの体を抱えて飛び去った。
エアリィ「はぁはぁはぁはぁっ!あ、危なかったねっ・・・はぁはぁはぁっ」
アーシィ「あ、ありがとう・・・エアリィこそ大丈夫?」
エアリィ「私の最大速度・・・はぁはぁ・・・使っちゃった。
ちょっと息整えなきゃ・・・すーっはぁぁぁぁ。」
一方フレアーは・・・
ギャァァァァン
ズドドドォォォン!!!
無獣はフレアーに四本の腕で同時に打撃を加える。
二本はフレアーサイズで弾いたが、残り二本はフレアーの片腕で受けざるを得なかった。
その衝撃に思わず顔をしかめるフレアー。
アーシィ「この無獣・・・多重攻撃してくるから・・・厄介ね・・・」
エアリィ「そうだね・・・どうにかして多重攻撃させないようにしないと。」
アーシィはしばらく考えていた。
その間にもアクエリィとフレアーは無獣の攻撃を何とか凌いでいたものの、
限界が近づいてきているのは明らかであった。
早く作戦を考えないと・・・
アーシィは思考をフル回転させる。
アーシィ「そうだ・・・ちょっと皆には無理させちゃうかもしれないけど・・・」
エアリィ「何か作戦考えたの?」
アーシィ「うん・・・でも、結構大変かも。」
エアリィ「いいよ、言ってみて。」
574:魔法少女キューティエアリィ第十七話-6 ◆yboXY7MR9E
11/05/23 22:35:59.43 8AY3mUPb
アーシィ「エアリィ、前みたいに攻撃しながら超高速で飛び回って無獣を引きつけてくれる?」
エアリィ「あはは・・・簡単に言ってくれちゃってぇ。」
アーシィ「エアリィ、あなたなら大丈夫!」
エアリィ「そこまで言われちゃやらないわけにはいかないでしょ・・・
OK、やってみる!」
アーシィ「ありがとね。次は・・・」
アクエリィにテレパシーで話しかける。
アーシィ「アクエリィ、聞こえる?忙しいところ悪いわね。」
アクエリィ「ええ、ちょっとこの無獣!
攻撃重いから長時間は無理ですけど!」
アーシィ「あなたは超高速で飛び回るエアリィをシールドで守ってあげて。
それにエアリィの鏡像も付けてくれるとベターね。」
アクエリィ「ええ、わかりましたわ。
でも、超高速で飛ぶエアリィの追随をして多重魔法を展開するのは結構難易度高いのですよ?」
アーシィ「大丈夫、アクエリィなら。頑張って!
あ、できれば少しでもいいから無獣に攻撃もしてくれたら嬉しいな。」
アクエリィ「結構無茶な注文をカワイイ声で言いますのね・・・」
アーシィ「カワイイだなんて・・・照れちゃうじゃないの。」
フレアーがテレパシーの会話に入り込む。
フレアー「んで?アタシはどうすればいい?」
アーシィ「フレアーはあたしと一緒にお留守になった無獣の足元を叩く!OK?」
フレアー「よっしゃ、任せておけ!」
アーシィ「なるべく連続攻撃でね。」
フレアー「ううう・・・連続攻撃は苦手なんだけどな。」
アーシィ「苦手を克服するチャンスじゃない!」
フレアー「はいはい、わかりましたよ。」
アーシィ「それで最低でも無獣の全ての腕、足が動かなくなったところで必殺技よ。
みんなOK?」
エアリィ「わかった!」
アクエリィ「よろしくてよ。」
アーシィ「じゃ、行くよ!エアリィ、あたしをフレアーの反対側に下して!」
アーシィ「あたしが降りたと同時に開始よ!」
エウロパ「何をごちゃごちゃと言っているのかしら?
だれが先に殺されるかの相談かしら?」
エアリィ「このっ!」
アーシィ「エアリィ!相手の挑発にのっちゃダメ!
淡々と自分の役割をこなすのよ!」
エアリィは少し離れた無獣の足元にアーシィを下した。
575:魔法少女キューティエアリィ第十七話-7 ◆yboXY7MR9E
11/05/23 22:36:32.16 8AY3mUPb
エアリィ「そ、そうだね、ごめん。
そんじゃーいくよーーー!!!」
エアリィは最初から最大速度で無獣の周りを飛び始めた。
その動きに無獣も負けじとミサイルやレーザー、複数ある腕を出してエアリィを撃ち落とそうとする。
エアリィ「エアリィトルネードォォォ!!!」
バシュバシュバシュゥゥゥ!!!
グギャァァァァ!!
超高速から繰り出される不意の攻撃にダメージを受ける無獣。
たまらずエアリィへ反撃をするが攻撃は当たらない。
エウロパ「うふふふ。ああ面白い、
エアリィさん、まるでハエね。」
エアリィ「くっ・・・冷静に、冷静に、挑発に乗らないように!
エアリィ!インパクトォ!!!」
エアリィの風を纏ったパンチが無獣の腕に当たる。
すかさず逃げるエアリィ。
アクエリィ「アクエリィミロワール!」
無獣の周辺にエアリィの鏡像が現れ、様々な速度で飛び回り始めた。
グルルルル
無獣はその多数のエアリィに翻弄され、全ての鏡像に攻撃を加える。
しかし、鏡像に当たっても手ごたえがない。
アクエリィ「アクエリィリフレクシオン!」
本体に攻撃が当たりそうな場合にはシールドを張って攻撃を反射、
本体ばかりにシールドを張ると特定されてしまうため鏡像に対しても時々シールド展開させていた。
これらのことをアクエリィはエアリィの超高速度に追いつく様に魔法を使っているのである。
しかも、無獣に攻撃を加えながら。
アクエリィ「アクエリィエギュイーユ!」
パキパキパキキキキパキィィン!
アクエリィ「ピケ!」
数千本の氷の針が無獣に突き刺さる。
ギュォォォン!!
アーシィ「アーシィ!ビートォォ!!」
タタタタン
軽やかなリズムで無獣の足元に連撃を加える。
ピシピシィ!!
無獣の表面に無数のヒビが入っていく。
576:魔法少女キューティエアリィ第十七話-8 ◆yboXY7MR9E
11/05/23 22:37:05.17 8AY3mUPb
フレアー「よいしょぉぉ!!!」
ズドォォォン
フレアーは無獣の足元に潜り込み突き上げるようなパンチを繰り出す。
フレアー「つぎつぎぃぃぃ!」
ドォォン
フレアーの足払いによろける無獣
アーシィ「アーシィ!ヘヴィスタンプ!」
ドドドドン
メキメキメキィィ
無獣の体にクレーターのような痕が付く。
よろよろとよろけたところにフレアーの打撃、
さらによろけるとアーシィ、エアリィ、アクエリィの魔法攻撃、
確実に無獣はダメージを蓄積していった。
エウロパ「なんで・・・なんでですの!?」
飛び続けるエアリィを無獣は苦し紛れに叩く!
何とか直撃は免れたもののその突然の攻撃がエアリィの体を掠る。
それだけでもかなりの衝撃でエアリィはフレアーの近くに叩きつけられた。
アクエリィ「エアリィ!!」
地面に叩きつけられたエアリィを見てアクエリィが叫ぶ。
アクエリィ「ごめんなさい!リフレクシオンが間に合わなかった。」
エアリィ「いってててて・・・だ、大丈夫掠っただけだから。」
フレアー「エアリィ!危ない!!」
無獣はエアリィを踏みつぶそうとするも、寸前にフレアーに助けられた。
しかし、逆にフレアーの足が無獣に踏まれてしまう。
エアリィ「!フレアー!ゴメン・・・」
フレアー「いいっていいって・・・アタシ頑丈だから・・・
っく・・・エアリィは作戦続けてくれ!早く!」
エアリィ「う、うん!」
エアリィは再び、超高速で飛び去っていった。
無獣に踏みつけられながらもフレアーサイズで無獣の足に打撃を加える。
そして、エアリィが再び無獣を翻弄し始めたことで足元が疎かになった。
そこをフレアーは狙った。
フレアー「くっそぉ!重いんだよォ!!!」
ドッゴォォン!
フレアーは無獣の足先にパンチを叩きつける。
大きな衝撃で無獣はたまらずよろけてしまい、その隙にフレアーは抜けだした。
フレアー「はぁはぁはぁ・・・いっててて・・・
ふぅ・・・さて、続きをしようかねぇ」
武器を構え息を整えるフレアー。
577:魔法少女キューティエアリィ第十七話-9 ◆yboXY7MR9E
11/05/23 22:37:44.09 8AY3mUPb
それからの彼女らの息をもつかせぬ攻撃によって無獣の全ての手足がボロボロになっていく。
エアリィ「みんな、合体攻撃行くよ!」
エアリィ「我の呼びかけに応え、イメージを具現化せよ・・・ウィンドヴァーゴ!」
エアリィの持つエアリィボウが光を帯びて形状を変える。
アーシィ「我の呼びかけに応え、イメージを具現化せよ・・・グランタウラス!」
アーシィの持つアーシィハンマーが光を帯びて形状を変える。
アクエリィ「アン レポンセ ア モナペル、フォルメズ ユヌ イマージュ・・・
(我の呼びかけに応え、イメージを具現化せよ・・・)オンディーヌヴェルソウ!」
アクエリィが叫ぶと手にしているアクエリィフュエが光りながら形状を変える。
エアリィ「エアリィシューート!!」
蹲る無獣の周囲にエアリィの矢を突きさす。
エアリィ「エアリィ!ストーーーム!!」
矢の内側で竜巻が起こり、無獣を包み込む。
エアリィ「アーシィ、アクエリィ!行くよぉぉ!エアリィシューティングスター!!!!」
エアリィは無獣の直上に矢を放つ。
スピカ
アルデバラン「ホールド!座標x381y5451z35!無獣を固定化!」
サダルスウド
無獣の周囲に三つの光の輪ができる。
三つの輪は高速で回転し、そして光る球体になって無獣を取り囲む。
球体表面から無獣に向かって無数のプラズマが走る。
バチッ
バチバチバチッ
アーシィ「行くわよォォ!!アーシィクェイク!!!」
アクエリィ「イル ファン デュ(終わりよ!)アクエリィ!アルカンシエル!!!」
自由落下してくる魔力の暴風を纏ったエアリィシューティングスターの矢を無獣に向かって叩き落とし、
加速度の付いた矢は龍のような水のアーチを纏う。
アーシィ
エアリィ「キューティ!グラヴィティストーム!!!
アクエリィ
彼女らの攻撃は無獣にゆっくりと当たり、
無獣の体組織を巻き込みながら爆発していく。
グォォォォォン!!!!
しかし、無獣は固定化されているにもかかわらず
バタンバタンと暴れながら断末魔をあげた。
エウロパ「くっ!次こそは負けませんわ!覚悟することね!」
捨て台詞を吐いてエウロパは消える様にその場から逃げていった。
578:魔法少女キューティエアリィ第十七話-10 ◆yboXY7MR9E
11/05/23 22:38:15.66 8AY3mUPb
エアリィ「はぁはぁ・・・ったく!おとといきやがれーーー」
アーシィ「な、何なの?この頃・・・はぁはぁ・・・強くなってる・・・」
アクエリィ「そうね・・・悔しいけど・・・それは事実だと思うわ。」
フレアー「アタシも正直力技だけじゃきつくなってきたかもな。」
エアリィ「そうだね・・・フレアーは頑丈だから良かったけど、
みんなあの攻撃をまともに食らったら一発でダウンだよ。」
フレアー「そりゃひでぇよエアリィ・・・頑丈っていってもなぁ、
アタシも結構痛いんだぜ?」
エアリィ「あはは、ごめんごめん。」
アーシィ「これは何としてもレグルスを捜し出してフレアーに
ちゃんとコネクトしなおしてもらわなきゃね・・・」
無獣を倒し、エウロパが消えたため、
ゆっくりとウィッチーズスペースが解けていった。
そして彼女たちも元の姿に戻っていった。
萌波「そうね・・・そうなるとやっぱり灯莉さんの協力は必須だと思うわ。」
明日美「確かに・・・灯莉とコネクトしたのだからそこに何かしらの手掛かりがあるはず・・・」
灯莉「・・・初めて私が変身したとき・・・私の中にずっとレグルスが存在していたんだ・・・
ということはわかりました・・・でも・・・」
絵梨「あれ?灯莉ちゃん・・・膝の所・・・血が出ているよ・・・ちょっと待ってね・・・
はい、ばんそーこー」
絵梨は灯莉の膝から血が滲み滴っているのを見つけた。
見たところ、傷は深くないようだが・・・
灯莉「あ、ありがとうございます・・・傷口洗ってきますね。」
絆創膏を絵梨からもらい、灯莉は傷口を洗いに公園の水飲み場へと歩いて行った。
明日美「あれ???・・・なんか違和感が・・・」
その灯莉の姿を不審そうに眼で追っている明日美。
絵梨「どうしたの?」
明日美「いや・・・ちょっと・・・今の会話すごく違和感があった・・・」
萌波「どうしたのかしら?何かおかしなこと言ってたかしら?」
明日美「んーーなんだろう・・・ああーもうなんか気持ち悪いなぁ・・・」
579:魔法少女キューティエアリィ第十七話-11 ◆yboXY7MR9E
11/05/23 22:38:49.23 8AY3mUPb
絵梨「くすくす・・・どうしたの?明日美ってば面白いね。」
明日美「ひどいなぁ。バレンタインデーの時の絵梨の方が面白かったわよ!
感謝ぁぁぁ!ってね」
絵梨「ううう・・・まだ言うのぉ?もう忘れてよぉぉ。」
明日美の言うバレンタインデーの話とは・・・
バレンタインデー当日、明日美たちに背中を押され、
ぐだぐだしながらやっと本人を呼び出したものの、
明人本人を目の前にして不得要領、支離滅裂、心慌意乱
・・・いろいろ表現があるが、とにかく絵梨本人は言い訳をあれこれ言いながら
何が何だか分からないまま、明人にチョコレートだけ押しつけるように渡してその場から逃走、
残された明人はわけもわからず茫然と立ち尽くし、後ろで見ていた明日美たちを呆れさせたのだった。
絵梨「あ、あああ、あの・・・これ、感謝のしるしだから!
そう言うのじゃないから!感謝だからぁぁぁぁぁぁ!!!」
明人「え?ええ?絵梨ちゃん?待って!絵梨ちゃぁぁぁぁん!!」
明人「・・・どういうことだ?・・・なんだこれ・・・あはははは!
袋にでっかく感謝って書いてある・・・」
閑話休題
と、そうこうしている間に膝に絆創膏を貼り終えた灯莉が戻ってきた。
灯莉「お待たせしました。」
絵梨「大丈夫だった?」
灯莉「ええ、ちょっとしみちゃいましたけど・・・私って基本ドジだから・・・
最近すり傷が絶えなくって。」
その灯莉の言葉で明日美の中の違和感の霧が晴れ、全てが繋がった。
明日美「そう・・・そうよ・・・灯莉、あなた・・・あたしたちと初めて会った時、
何て言ったか覚えてる?」
灯莉「え??なんでしたっけ・・・えっと・・・魔法少女ってなんですか?でしたっけ?」
基本的に彼女は天然でもあった。
方向がまるでちがう反応を良くする。
明日美「いや、そうじゃなくって・・・確か・・・
今まで傷もアザもできたことないって言ってなかったっけ?」
灯莉「ああ、そう言えばそうでしたね・・・あっ・・・」
明日美「おかしいことに気がついた?」
灯莉「私、初めて人から絆創膏もらいました!」
580:魔法少女キューティエアリィ第十七話-12 ◆yboXY7MR9E
11/05/23 22:39:51.57 8AY3mUPb
明日美「いやね・・・そうじゃなくって・・・
怪我しないはずのあなたがいつから怪我するようになったかっていうのが問題なの。」
灯莉「あはは・・・そうでしたか・・・ごめんなさい。
えっと・・・・今まで買ったことなかった絆創膏を初めて買ったのが・・・」
灯莉「あ・・・初めて絵梨さんと会った日です!
怪我してたので学校の売店で絆創膏初めて買いました!」
絵梨「怪我してたのって・・・もしかして?」
灯莉「はい、あの時は気がつかなかったのですが、
学校についてみると膝をすりむいていたんです。
恐らくは、あの日の朝突き飛ばされて転んだときにできた傷だと思います。」
絵梨「あの男ひどかったよね・・・今はあの男に突き飛ばされたりしてない?」
灯莉「はい、大丈夫ですよ。時間を少しずらしたので。」
明日美「こほん・・・」
二人の会話を遮るように咳払いをする明日美。
明日美「その日の朝に初めて怪我をするようになったということかしら?」
灯莉「はい、いままでもよく何もないところで転んだりぶつけたりしてたんですが・・・
怪我にはなりませんでした。」
明日美「じゃあ、その怪我をする前・・・最後に転んだりぶつけたりしたのはいつ?」
灯莉「えっと・・・絵梨さんに初めて会った前の日・・・
学校が終わって・・・線路の向こう側に行くために上っていた陸橋の階段を踏み外して・・・
その・・・盛大に転んでしまいました。」
明日美「その時はどうだった?」
灯莉「はい、とっても恥ずかしかったですよ・・・顔を隠しながら逃げちゃいました。」
その時のことを思い出して見る見る顔が赤くなってくる灯莉。
思わず手のひらで顔を覆ってしまっている。
明日美「えっと・・・そういうことを聞いてるんじゃなくってね?
その時怪我をしたかってことです・・・はぁ・・・」
明日美は灯莉の天然っぷりに半ば呆れていた。
灯莉「ああ、そ、そうですよね・・・すみません・・・えっと全然怪我してませんでしたよ。
周りで見ていたおばさんとかは私のこと心配してくれていたみたいですけど・・・」
萌波「なるほど・・・明日美さんが言っているのはこういうことですわね、
絵梨さんと会ったときに初めて怪我をした、
でもその前の日に転んだ時には怪我をしなかった。ということは・・・」
581:魔法少女キューティエアリィ第十七話-13 ◆yboXY7MR9E
11/05/23 22:40:40.15 8AY3mUPb
明日美「そう、その間にレグルスが灯莉の中から消えたか連れ去られたかしたってことね。」
絵梨「あ、そう言えば・・・私と初めて会ったときに前の日から体調悪いって言ってたよね。」
灯莉「ええ、そうですね・・・よく覚えています。
盛大に階段から転げた後、道を歩いていたら・・・あら・・・よく思い出せない・・・」
灯莉はその当時自分の身に起こったことを思い出そうとしていて、
おかしなことに気がついた。
10分間ほど記憶がすっぽり抜けていたのだ。
なぜ10分ほど記憶が抜けていることに気が付いたかと言うと、
その日はいつもは余裕で乗れるはずの電車に乗り遅れてしまったからだ。
萌波「その時って確か・・・私が灯莉さんを駅近くで見かけたときじゃないかしら。」
灯莉「そうだったんですか?」
萌波「私が乗ろうとした電車が来る前だったから・・・
その時間に何かがあったと考えるべきだと思うわ。」
明日美「灯莉、その時に何があったか思い出せない?
どんな些細なことでもいいから。」
灯莉は目を瞑り、手を口に当てながら当時のことを思い出そうとしていた。
そして何かを思い出したのだろうか、はっとして瞼をを開いた。
絵梨「灯莉ちゃん、何か思い出した?」
灯莉「そういえば・・・なんだかよくわからないものが・・・
私の目の前に・・・あれ?おかしい・・・何か大切なものがめちゃくちゃにされるような・・・」
灯莉「うっ・・・私の中・・・かき回さない・・・うくっ・・・気持ちわる・・・い・・・」
絵梨「ど、どうしたの!?」
灯莉は吐き気を催したように口を押さえて吐き気を抑え込んでいるようであった。
顔面蒼白、体は震え始めている。
明日美「まずいわね・・・思い出したくない記憶なのかも・・・
灯莉・・・無理しなくていいよ・・・ごめんなさい、つらい記憶なんだよね。」
灯莉「ううっ・・・はぁはぁ・・・ご、ごめんなさい。
何かとっても大切なこと思い出せそうだったんですが・・・」
萌波「でも、レグルスが出ていってしまった時が絞れてきたというのは大きな収穫ね。」
明日美「そうね・・・この手がかりを足がかりに新しい展開が見えればいいのだけれど・・・」
582:魔法少女キューティエアリィ第十七話-14 ◆yboXY7MR9E
11/05/23 22:41:43.49 8AY3mUPb
絵梨「そうだ・・・私たちのパートナーとレグルスの共通点がコネクトしてるって以外に何かないかな。
それがわかったら手がかりにつながるんじゃないかな。」
萌波「そうね・・・パートナーであることの証明ができればいいのね・・・」
明日美「パートナーとしての証明・・・か・・・コネクト以外になにか・・・」
サダルスウド「いくつかあるな・・・
例えば魔法少女が死ねばコネクトしているパートナーも死んでしまう。」
絵梨「あはは・・・スウドって萌波と同じでさらっと怖いこというよね。
それに、ちょっと証明したくないなぁ・・・っていうか死んじゃダメでしょ。」
明日美「うーん・・・ほかに何か・・・命に危険が及ばない方法はないかしら・・・」
アルデバラン「感覚の共有・・・パートナーと一対一のテレパシーだね。」
灯莉「確か、感覚の共有というかレグルスのコネクトの痕跡を感じようとしたら、
反撃されましたね・・・」
スピカ「そうね・・・だから感覚の共有をしようとすると反撃にあうから使えない・・・」
アルデバラン「もちろん、一対一のテレパシーも同じ理由でだめだ・・・」
絵梨「反撃にあうって言うことはやつらと同じところにいるってコトだと思うんだけど・・・」
明日美「やつらの拠点としているところがわからないのよね・・・
この県内のどこかだと思うのだけれど。」
サダルスウド「他には魔法少女とパートナーの魔力の周波数が同じっていうのもある。」
アルデバラン「これは僕らが散々同じ周波数を捜したけれど反応は無かったしなぁ。」
スピカ「あとは・・・もう一つだけあるけれど・・・
パートナーと魔法少女はお互いに傷つけあうことができないというもの。
これは私たちにとってほとんど関係ないことだけどね。
お互い傷つけあうことなんてしないし、何より意味がないわ。」
萌波「どうしてそんなことする必要があったのかしら・・・」
絵梨「そうだよね、パートナーなんだから戦いあうなんてことないと思うんだけど・・・」
サダルスウド「それはおそらく、お互いの裏切りを防ぐためだと思う。」
アルデバラン「ずいぶん前の話なんだけど、魔法少女の裏切りがあったんだ。
それで止めようとしたパートナーをその魔法少女は消滅させてしまった・・・」
彼は遠い目をして当時のことを思い出しているようだ。
アルデバラン「当然、パートナーが消滅すれば魔法少女も消滅するから、
パートナーを消し去った後、魔法少女も消滅してしまったんだ。」
583:魔法少女キューティエアリィ第十七話-15 ◆yboXY7MR9E
11/05/23 22:42:21.42 8AY3mUPb
スピカ「あの事件はとても悲しかったわ・・・結局のところ彼女の裏切りは
他の魔法少女を助けるものだった・・・
だからリゲルは傷つけあうことがないようにという思いを込めてコネクトした後は、
お互いを傷つけられなくしたということね。」
灯莉「そんなことがあったんですね・・・」
萌波「でも、その証明はレグルスの居場所がわからないと意味が無いですわね。」
スピカ「そう、まずは居所を捜さないと・・・」
絵梨「あーあ、結局は何もわからないってことかぁ。」
がっかりしたような顔で絵梨は、はぁっと小さくため息を一つついた。
そんな絵梨の肩をぽんっと叩く明日美。
明日美「いいえ、そんなこと無いわよ。
いつレグルスが灯莉の中からいなくなったか、
パートナーはどうやって判別するか。
これだけでもわかったんだから大きな一歩よ。」
萌波「そうね、明日美さん。
あとは教えていただいたパートナーの証をいかに活用できるか・・・
にかかってくるわね。」
絵梨「ま、そっか・・・灯莉ちゃん!がんばって見つけようね!」
灯莉「は、はい!私も思い出せることがあったらすぐにお知らせします。」
明日美「それじゃ、そろそろ塾行こうか、絵梨。」
こっそり帰ろうとする絵梨の肩をむんずと掴む明日美。
絵梨「あははは・・・やっぱり行かなきゃダメか。」
明日美「ほらほら、美夜子ちゃんもいるんだからね。」
絵梨「わかったよ・・・ううう・・・塾辞めようかなぁ。
私が行ってても意味ないと思うんだよなぁ。」
明日美「美夜子ちゃんの学校の宿題、
一緒に考えられるようになってきたって喜んでたでしょ。」
絵梨「それはそうだけどさぁ・・・」
明日美「いいから行くの!遅れちゃうよ!
みんなまたね~」
584:魔法少女キューティエアリィ第十七話-16 ◆yboXY7MR9E
11/05/23 22:43:28.00 8AY3mUPb
絵梨「はいはい、わかりました。
じゃ、みんなまたね。」
明日美に引き摺られながら絵梨は皆に手を振った。
萌波「それでは私たちも帰りましょうか。」
灯莉「そうですね。帰りましょう。」
萌波「スウド、帰るわよ。」
サダルスウド「あ、ああ、ちょっともう少し皆と話すから先に帰っててくれ。」
萌波「?そう、わかったわ。」
サダルスウドは萌波たちが見えなくなるのを確認してスピカたちの方を向きなおした。
サダルスウド「それで?やはり何も分からないというのは本当か?」
スピカ「大体の目星は付いているのだけれど・・・
今あの子たちに言うのはつらいかもしれない。」
サダルスウド「それはなぜだ?早く言った方がいいんじゃないのか?」
スピカ「まだ確定的じゃないし、曖昧なことを言って彼女たちを混乱させたくないのよ。」
アルデバラン「それに、今更になってわかるなんて敵の罠の可能性もあるしな。」
スピカ「そうね。」
サダルスウド「そうか・・・なんにせよ、真意が何か分かるまで待った方がいい
ということだな。」
スピカ「ええ。」
アルデバラン「んで・・・その目星とやらはどういうことなんだ?」
スピカ「恐らく・・・レグルスは敵方に堕ちたわ。」
サダルスウド「やっぱりそうか・・・」
スピカ「レグルスの魔力を探していたときなんだけどね、
おかしな陰の魔力を感じたからちょっと調べてみたのよ。」
サダルスウド「ああ、そのおかしな陰の魔力なら感じたことあるな。」
スピカ「それでね、その陰の魔力の波形を反転させたら・・・」
アルデバラン「レグルスのものだった・・・というわけだね。」
スピカ「完全に寝返ったのか、洗脳されているのかは分からないけどね。」
サダルスウド「なんにせよ、次にレグルスがその陰の魔力を使えば確定的ってことだな。」
スピカ「そうね・・・」
スピカ(確実に言えるのは、灯莉さんが記憶を無くしていたという10分間に
イオがレグルスに接触したということね・・・イオ・・・あなたは・・・)
次回予告
美夜子がミーヤとなってしまったのはなぜか。
それは美夜子の暗い過去が関係していた。
そしてレグルスはなぜ灯莉に封印されてしまったのだろうか。
この時代に魔法少女が生まれた理由とともに明らかになっていく。
次回「Reverse!たすけて・・・」
フレアー「おまえに輝くような決意はあるか?」
585:魔法少女キューティエアリィ第十七話 ◆yboXY7MR9E
11/05/23 22:46:18.11 8AY3mUPb
今日はこれでおしまいです。
次は十八話なのですが・・・
これすごく暗い話かもしれません。
結構嫌悪する表現あります。
でもかなり重要な話なので投下します。
ということで、次回まで。
586:名無しさん@ピンキー
11/05/23 23:14:20.56 /D4SwH0P
うーむいよいよ佳境だね、次回も(明日も)楽しみにしているよ。
587:名無しさん@ピンキー
11/05/24 00:19:59.26 AuXmGolq
盛り上がってきたな
同時に番外編のエロの期待も盛り上がってきたが(俺的に)
588:名無しさん@ピンキー
11/05/24 00:59:46.72 kne+73yK
伸びてると思ったらエアリィだったときの残念さは異常
589:名無しさん@ピンキー
11/05/24 01:43:18.37 GqgCNjk6
Gj
あと女性化サイボーグも期待して待ってる
590:名無しさん@ピンキー
11/05/24 05:49:41.89 bGnzur0U
430KB弱と少々余裕があるうちに…
>>1の
※SS投下・妄想ネタ・TSF情報・ポジティブな感想・GJ以外は、全て議論スレへ。
◇どうしても一言物申したいときは、議論スレ等でぶちまけること。
なんだが、議論スレってもう無いみたいだし
削除するか改訂するか、もしくは議論スレ立て直すかした方がよくないかな
それと関連スレは
「性転換」スレッド URLリンク(find.2ch.net)性転換
「女性化」スレッド URLリンク(find.2ch.net)女性化
「女体化」スレッド URLリンク(find.2ch.net)女体化
だと検索結果へのハイパーリンクにならないんで
「性転換」スレッド URLリンク(find.2ch.net)
「女性化」スレッド URLリンク(find.2ch.net)
「女体化」スレッド URLリンク(find.2ch.net)
の方が良いと思うんだが
591:名無しさん@ピンキー
11/05/24 08:28:11.39 +dnoWotp
誰か会社行く途中にセックスサイボーグにするためにさらってくれんかね
592:名無しさん@ピンキー
11/05/24 09:17:43.22 2aEoZfNF
>>571
>大樹「あーあ・・・最近毎日絵梨になっている気がする・・・ほんと、どっちが本当の俺か分からなくなってくるよ。」
身代わり用絵梨人形を作る魔法は…そんな便利なものがあったら、とっくに使ってるか。
593:魔法少女キューティエアリィ ◆yboXY7MR9E
11/05/24 13:31:53.69 ySkI1BLt
>>592
そうですねーそれがあったら苦労はないのでしょうが、男と女の子の間で揺れる葛藤とか、正体を知られないようにするためのやりくりとかも含めてTSの醍醐味じゃないかなと思ってます。
結構無茶なスケジュールだったりしますが…
予定通り、今夜十八話投下しようと思いますがどうやらスレ容量がきついみたいですね。
新スレ立ってから投下したほうがいいのかな?
594:名無しさん@ピンキー
11/05/24 15:22:33.80 8DH28fdD
◯◯「~~~~~~~~~~~~」
□□「~~~~~~~~~~」
台本かよw
595:名無しさん@ピンキー
11/05/24 15:32:59.77 5JqLUdw0
・台本形式です。
596:名無しさん@ピンキー
11/05/24 15:42:38.21 z8mpasU9
むしろ台本形式が好きだ。
597:名無しさん@ピンキー
11/05/24 15:53:45.23 pjnc+3ll
埋め立て代わりに投下してくれやどうせゴミ台本なんだし
598:魔法少女キューティエアリィ第十八話 ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:23:16.95 xrEVYiHr
こんばんわ。
連続ですみません。
もうちょっとで容量オーバーなのでもしかしたらスレ跨いじゃうかもしれません・・・
まあ、↑にもあるとおり、埋め立て代わりにお付き合いくださいませ。
台本形式なのは当初アニメ的な雰囲気を出そうと考え、台本形式にしてしまいました。
この形式が苦手な方が結構いることを知り、非常に申し訳なく思います。
ちなみに、今回すごく重くて暗い話です。
以下の注意を読んで苦手だと思われた方は、NGまたはスルーしてください。
※注意!
・ちょっとだけエロ意かもしれません。
・TS表現なしです。
・主人公全く出てきません。(名前のみです)
・幼児虐待描写あります。
・台本形式です。
では、十八話スタートします。
599:魔法少女キューティエアリィ第十八話-1 ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:24:15.40 xrEVYiHr
???「やぁぁぁ!ごめんなさい!ちゃんとするからぁ!
ここからだして・・・・ここからだして・・・まま・・・ぱぱ・・・」
暗闇で叫んでいるのは声の感じからして幼い子供であろうか、
どうしてこのような暗闇に閉じ込められてしまったのだろう。
悪戯がすぎて怒られたのだろうか、
それとも、おねしょでもしてしまったのだろうか・・・
それとも・・・
この暗闇、どうやら押入れの中らしい、布団が積み重なっている。
先ほどの声の主はなんとか出してもらおうと内側からドンドンとふすまを叩いていたが、
それでも開けてもらえず疲れてしまったのだろう布団に包まれ、
いつの間にか寝てしまっていた。
朝になり、外の明かりがうっすらと押入れの中に差し込んできた。
不意にガララッと乱暴にふすまが開けられた。
???「おい・・・おいっ!なに勝手に寝てんだよ・・・あ?」
柄の悪そうな男が布団の中にもぐりこんでいる幼児に向かって言う。
どういうことなのか、勝手に人の家に上がりこんできた不法侵入者であろうか?
その男の風貌は下品な金髪であごひげが生え、耳にはピアス、しかも咥えタバコであった。
いかにもチンピラ風の男だった。
???「ご、ごめんなさい・・・がまんできなくて・・・ひっ・・・やめて・・・ぶたないでぇ・・・ぱぱぁ。」
なんということであろう、この下品な男はこの押入れに入っていた幼児の父親だというのだ。
金髪男「いーや、反省もせずそんな勝手なことをする悪い子にはぁ、
お仕置きが必要だよな?なぁ、そう思うだろぉ?え?」
その父親は幼児に勝手に寝るなという無理難題を達成することできなかったから・・・
と言う理由でお仕置きをしようというのである。
父親は幼児のぼさぼさになった髪をむんずとつかみ、持ち上げた。
???「いたいっ!いたいいたいよぉぉぉ!やめてっ」
金髪男「おらっそこに座れっ!美夜子!!」
美夜子と呼ばれたということは、どうやらその幼児は女の子のようである。
よくみると顔は薄汚れ、表に出ている肌のあちこちに黒ずんだ痣があった。
着ている服も明らかにずっと洗濯していないのだろう、しみや黒ずみ黄ばみだらけであった。
つまり・・・この美夜子と呼ばれている幼児は風貌からして明らかに親から虐待されていた。
600:魔法少女キューティエアリィ第十八話-2 ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:24:45.12 xrEVYiHr
金髪男「なぁ、昨日なんで怒られたかわかってるのか?」
美夜子「ごはん・・・こぼした・・・から・・・です・・・」
信じられないことだが、年端の行かない小さな子供が、
ご飯をこぼしたという理由だけでここまで叱られているのであった。
金髪男「だよなぁ?食べ物粗末にしたらいけないよなぁ?
せっかくママが用意してくれたのによ。わかってんのか?お?」
美夜子「は・・・い・・・ごめ・・・ん・・・なさい・・・」
金髪男「じゃあ、お仕置きだ。ほら、腕出せ。」
美夜子「いや・・・いやぁぁぁ・・・」
美夜子はささやかな抵抗をする。
この最低な父親は小さな女の子に何をしようというのか、
骨と皮ばかりの栄養が明らかに足りていないやせ細った腕を取った。
美夜子はこれから起こることを予測し、肩をすくめ、目を閉じた。
そして、父親はおもむろに今まで咥えていたタバコを手に取り、
女の子の手の甲に押し付けようと・・・
しかし、
???「ちょっと、あんた、そんなところにタバコ押し付けるんじゃないよ。」
美夜子に救いの手だろうか。
父親の悪行を寸前に止めたのは父親と同じように頭のてっぺんが黒くなりかけた金髪、
耳と鼻にピアスをつけた・・・母親だった。
この母親も父親同様タバコを口に咥えている。
金髪女「あんたさぁ、そんなところにタバコの火押し付けたら一発でばれんだろうがよ。
あほか。最近さぁ児相の連中がうるさいからアタシが疑われるんだよ。わかってる?」
金髪男「ああ、わりぃわりぃ。んじゃ・・・ほれ、足の裏出せ。」
--救いの手--
などではなかった。
この母親はただ、自分の保身のためだけに父親の行動を止めたのだ。
当然、その他、の見られないような場所だったらお構いなしだった。
美夜子「やだぁ・・・あついのやだぁ・・・ままぁたすけて・・・たすけて・・・」
母親は無視を決め込んでいる。
金髪男「ほら、じっとしとけって。」
601:魔法少女キューティエアリィ第十八話-3 ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:25:23.37 xrEVYiHr
足をばたばたさせて暴れる。
当然である。足の裏にタバコの火を押し付けられようとしているのだ。
無意識にでも抵抗してしまう。
しかし・・・その抵抗もむなしく・・・
押しつけられた・・・
じゅっと言う音とともに部屋に嫌なにおいが立ち込める。
美夜子「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!あつい、あついよぉぉぉ。」
あまりの熱さに遠のく意識。
金髪男「・・・うわ・・・きたね・・・らし・・・やが・・・」
第十八話「Reverse!たすけて・・・」
この女の子の名前は美夜子、親子3人でアパート暮らし。
ずいぶんやせ細り、ちゃんと風呂にも入らせてもらっていないようだ。
顔は薄汚れており、髪の毛は適当に切られたのかボサボサだった。
そして家の中では夏でも冬でもいつも同じ服を着ているらしく、
所々がほつれ、しかもかなり汚れていた。
美夜子はいつもクマのぬいぐるみを抱えており、
愛おしそうにぎゅっと抱きしめていた。
このクマのぬいぐるみはこの家族がまだ暖かかったころに
買ってもらったものだろうか・・・今となってはもうわからない。
金髪男「おい、おれらこれからパチンコ行ってくるから留守番しとけよ。」
美夜子「や、、やだ・・・ひとりにしないで!!」
金髪男「邪魔だからくんなよボケ!」
美夜子「きゃぁぁ!」
父親は近寄ってくる美夜子を蹴飛ばした。
金髪女「早く行こうよ。新台埋まっちゃうよ!アタシ先に車行ってるからね!」
バタン
まだ4歳か5歳程度の子供に一人で留守番させ、自分たちは遊びに興じるのである。
いや、まだ車の中で置き去りにされ蒸し焼きにされないだけましだろうか・・・
彼女一人部屋に残されてしまった。
602:魔法少女キューティエアリィ第十八話-4 ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:25:47.60 xrEVYiHr
時計の音だけがカチカチと響く6畳間、しばらく蹴られたまま横になっていたが、
のろのろと起き上り傍らに転がるクマのぬいぐるみに抱きついた。
美夜子「いおちゃん、あたしとあそぼ。」
美夜子「あたしがおかあさんで、いおちゃんはあかちゃんね。」
彼女はいおちゃんと名前を付けたクマのぬいぐるみ相手にままごとを始めた。
そうしている間の美夜子の表情はとても楽しそうだ。
その間だけ純真な年相応の表情に戻ることができた。
そして、彼女が作り出すぬいぐるみとの世界は、
彼女の理想の家庭の姿だろうか。
それとも昔の家族の姿なのだろうか。
母親役の自分、絵に描いた架空の父親の姿と赤ちゃん役のぬいぐるみ。
その父親の絵は清潔そうな風貌で大きな笑顔でニコニコしている。
それはとても明るく、みな優しく、笑い声が絶えない家庭だった。
美夜子「はい、あなたごはんですよ。きょうははんばーぐです。」
美夜子「ああ、ありがとう、とてもおいしいよ。」
チラシの裏に書かれた父親の姿をぴょこぴょこと動かし食べる仕草をしていた。
美夜子「あかちゃんはみるくです。」
空きペットボトルを哺乳瓶に見立て、
クマのぬいぐるみにミルクをあげる真似をしていた。
しばらく遊んでいると朝から何も食べさせてもらっていないのか、
大きくお腹が鳴った。
美夜子「おなか・・・すいたな・・・」
ぬいぐるみを抱えてよろよろと立ちあがり、冷蔵庫を開ける。
ガチャ
中には酒類ばかり、それと酒のおつまみのようなもの、
僅かに残った昨日のご飯が入っていた。
おつまみを食べると怒られてしまうが、残り物だと怒られない。
美夜子は残り物を取り出し、テーブルに並べた。
お気に入りのコップに水を入れ、隣のイスにはぬいぐるみを座らせた。
ぬいぐるみの前にはスーパーのチラシの食べ物を切り抜いたものをお皿に載せている。
美夜子「さあ、いおちゃんもいっしょにたべましょ。おいしそうですね。いただきます。」
あの両親からどうやって教えてもらったのだろうか、
彼女はきちんと手を会わせて挨拶をした。
603:魔法少女キューティエアリィ第十八話-5 ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:26:25.85 xrEVYiHr
美夜子は僅かな食べ物を冷たいままの状態でモソモソと食べた。
まだ彼女は電子レンジの使い方がよくわからなかった。
以前見よう見まねで使ってみたら電子レンジの中を汚して散々怒られてしまい、
それ以来使おうとしなくなった。
美夜子「ごちそうさまでした。」
残り物はほんとに僅かだったのでどんなにゆっくり食べても数分で食べ終わってしまった。
そしてその食器を流しに持って行き、近くに合った台に上って自分で使った食器を洗い始めた。
奇麗にしておかないと後で怒られてしまうためだ。
食べ終わって片付けも終わると、再びままごとの続きを始めた。
延々と・・・延々と・・・
その中でだけ彼女の幸せが形成されているのだ。
そしてままごとをしたまま、いつの間にかぬいぐるみを抱えたまま寝てしまった。
幸せそうな顔をしている。
彼女の夢の中ではどのような家庭が築かれていているのだろうか。
バターーン!!ドスドスドス!!
その幸せな夢も騒音とともにかき消される。
目をこすりながら起き上ると目の前には怒りに震える父親の姿。
美夜子「ひっ!!お、おかえり・・・なさい・・・」
無言・・・
美夜子「ま、まま・・・は?」
金髪男「ちくしょう!俺の独り負けだっっっ!!
あいつだけ勝ちやがって!!」
金髪男「ママはなぁ、自分だけ勝ったからって友達と飲みに行っちゃったんだよお。
なぁ、ひでえだろう?なあ、そう思うよな?」
美夜子「う、うん・・・」
美夜子はガタガタと震えている。
こういう時の父親が自分にこの後することを考えると、
思わず恐怖に慄いてしまう。
金髪男「どうせ友達と飲みに行くって言っても男となんだろうよ!」
男はわめき散らしながら冷蔵庫からビールを出して飲み始めた。
ゴクゴクと半分ほど飲み干すと再び愚痴をこぼす。
金髪男「ったくよぉ!ああ、むしゃくしゃすんなぁ!!
なあ、美夜子、パパがイライラしてんのいやだろう?」
604:魔法少女キューティエアリィ第十八話-6 ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:26:53.22 xrEVYiHr
無言・・・
金髪男「無視すんなよ!ほら、こっち来いよ。
なあ、イライラを沈めてくれよ。ほら・・・」
その父親はごそごそとジャージのズボンに手をかけている。
金髪男「ほれ・・・いつものように・・・」
美夜子「ううっ!やだよぉ・・・そんなの・・・なんで・・・」
鬼畜の所業・・・
その一言でしかない。
彼はこんな小さな幼児に対して、しかも娘に対してこのような行為をさせる。
どうやら、その行為は今回が初めてではなさそうだ。
パチンコで一人で負けるたび、毎回させていたのだ。
美夜子は小さな口を一生懸命動かしながら、
これが夢であったらどんなに良かっただろうと祈った。
神様に祈り続けた・・・
しかし、神は無慈悲だ・・・現実がほとばしりとなって美夜子の口を襲う。
美夜子「けほけほっ・・・」
美夜子は泣きながら畳に横になっている。
その横で満足したのかタバコを吸いながら残りのビールを飲んでいる父親。
美夜子「もう・・・いやだよ・・・いやだよ・・・やめて・・・」
そばで横たわっているクマのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめた。
美夜子「いおちゃん・・・たすけて・・・たすけて・・・」
--わかった、僕が君を助けてあげよう--
美夜子「え?・・・なにか・・・きこえた・・・?ぱぱ?」
父親の方をチラリとみると二本目のタバコに火をつけているのが見えた。
そして再びクマのぬいぐるみを見る。
なにも、変わりがない。
と、その瞬間、目の前が銀色に輝き、気がつくと美夜子は眩むほどの光に包まれていた。
美夜子「え?あれ?こ・・・ここ・・・どこ?」
605:魔法少女キューティエアリィ第十八話-7 ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:27:34.36 xrEVYiHr
--ここは僕の形成した特別な結界。
--ここにいるのは君と僕だけだ。
美夜子の目の前に銀色に光り輝く球がふわふわと浮かんでいた。
--君は幸せがほしいかい?
--君は優しさがほしいかい?
--君は悲しみから逃れたいかい?
--君は苦しみから逃れたいかい?
--僕が全てを叶えてあげよう。
--僕が君に奇跡を作る力をあげる。
--君は魔法少女になるんだ。
美夜子「え?どういうこと?・・・まほう・・・しょうじょ・・・?」
--もう一度問う。
--君は幸せになりたいかい?
美夜子「う、うん・・・わたし、しあわせになりたい・・・」
--わかった。
そしてその光の球からうねうねと光る触手が伸び、美夜子を包み込んだ。
最後に光る球が美夜子の額に近づき、ズブズブを頭の中に入り込んでいった。
--コネクト・・・我リゲルはパートナーとしてこの者の精神、肉体、時間を接続する・・・
--そして新たな魔法少女として同化、転換を行う・・・
美夜子「なに?ああ・・・あああ・・・やだ・・・やめて・・・
わたしのなか・・・ぐちゃぐちゃぁ・・・うぇぇぇぇぇ!!」
体の中、頭の中をかき回される感覚に思わず嘔吐してしまう美夜子、
美夜子「うくっ・・・うううっ!あああああ!!
ぐっうううううあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!」
美夜子「あう・・・う・・・あ・・・あ・・・」
美夜子は自分の意志とは関係なく口から言葉を紡ぐ。
606:魔法少女キューティエアリィ第十八話-8 ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:28:10.98 xrEVYiHr
美夜子「アクセプト・・・
オープンマインドトランスレーションミーヤインストール・・・」
そう叫んだ瞬間、ミーヤの体は銀色の光で包まれた。
小さかった体はぐぐぐぐっと大きくなっていき、手足がすらりと伸びて行く。
ある程度になると体の伸びが止まり、今度は体全体が光り出す。
腕は肘まである白いエナメル質のグローブ。
体にぴったりとした白いエナメルボンテージ。
白いリボンが包み込みバサッと襟が高いマントになる。
足は高いヒールのある白いブーツになった。
その体を包む白色はキラキラと真珠のように光り輝いていた。
リゲル「君はミーヤ・・・魔法少女ミーヤだ。」
ミーヤ「魔法少女・・・ミー・・・ヤ?」
ミーヤ誕生の瞬間である。
その姿は9年後とは色が違えど、衣装のデザインはそのままであった。
ミーヤ「あ・・・あああ?・・・これが私・・・?体が大きくなっている・・・」
ミーヤは自身の体を上から下まで自分に起きた変化を確認するように見回した。
リゲル「そう、君は変身すると15、6歳程度まで成長するんだ。
もちろん知識知能もね。」
ミーヤ「どうして?」
リゲル「それはその方が戦うのに都合がいいからさ。
戦うのに運動能力も知識も豊富なことに越したことはない。」
ミーヤ「戦う?誰かと戦うの?」
リゲル「うん、もうすぐこの世界に大きな脅威がやってくるようなんだ。
それを阻止するために君を魔法少女にした。」
ミーヤ「そんなの・・・怖いよ・・・私・・・」
リゲル「大丈夫、君には対抗できるだけの力が備わっている。
君の心を解放してあげるんだ。
そうすることで迫りくる脅威を阻止することができる。」
リゲル(そして僕のやることを真っ向から否定したあいつらにも・・・
そうだこれが成功したら、今までのようにわざわざ運命の適正者が出てくるまで待たなくてもいい。
自身の深層意識の解放・・・それで魔法少女を量産できる。
今度の脅威は今まで以上に強大であろう・・・
そのためには、このテストケースを成功させなくては・・・)
ミーヤ「迫りくる脅威ってどんなの?怪獣??」
リゲル「うん・・・でもそれはまだ何か分からないんだ・・・
ただ、僕の持っているセンサーに反応があった。しかも強大な反応だ。」
607:魔法少女キューティエアリィ第十八話-9 ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:28:54.30 xrEVYiHr
ミーヤ「ふーん・・・そうなんだ・・・それで・・・私はどんなことができるの?」
その迫りくる脅威と言うものにミーヤは大して興味がないようだった。
何よりも変身したことでどんなすごいことができるのか、
ということに心躍っていた。
リゲル「大抵のことはできるよ。空を飛んだり、武器を出したり、魔法を使ったり。」
ミーヤ「へぇ・・・アニメみたい・・・」
リゲル「信じられていないみたいだけど・・・」
リゲル「君を縛るものを解放して心を解き放つんだ。
自分に素直になればなるだけ力は強くなる。」
ミーヤ「そう・・・解放・・・心・・・自分に素直に・・・」
ミーヤ「解き放つって・・・手段はなんでもいいの?」
リゲル「うん、なんでもいいよ。
切欠さえあればあとは魔力は急速に熟成されていく。」
ミーヤ「ふっ・・・そう・・・解放・・・ね。
わかった・・・おもしろそうだからあなたに協力するわ。」
このとき、リゲルはミーヤの瞳の奥の闇に気が付いていなかった。
このときに気が付いていたら、あるいは・・・
リゲル(よかった・・・これで・・・テストデータを取って有用だと認められれば・・・
より強力な新しいシステムで・・・)
リゲル「よかった。わかってくれて。じゃあ、結界を解くからね。」
ミーヤ「うん。はやくっはやくっ・・・うふふ・・・たのしみ・・・」
キラキラと銀色に光る結界にピシピシとヒビが入り、
ガラスが割れる様に結界が飛び散った。
金髪男「うおっ!な、なんだお前!美夜子は!?」
思わず咥えていたタバコを落としそうになる。
それもそのはず、父親の目には美夜子が突然消えたかと思ったら、
白いボンテージファッションの少女が立っているのだ。
驚くのも無理はない。
608:魔法少女キューティエアリィ第十八話-10 ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:29:42.48 xrEVYiHr
リゲル「さあ、ミーヤ、この場から自分を解き放つんだ。
そして新たな地で僕と強大な脅威に立ち向かおう!」
ミーヤ「ふふふ・・・ええ、自分を縛っているものを・・・
解き放つ・・・わ・・・ちょっと待っててね。」
ミーヤはニヤリと笑うと何がおきているのかわからず、
呆然とミーヤを見上げている男に近づいていった。
ミーヤ「あなた・・・自分の娘にずいぶん愉快なことをするのね・・・
うふふ・・・そんな小さな子にするよりも私と楽しいことしない?」
金髪男「え?え?なんだ見てたのか・・・ぐふふふ・・・楽しいことって・・・こんなことか?」
男は圧倒的に頭が悪く、なぜ少女がそこに現れたのか深く考えるのをやめ、
少女の誘いに乗るようにむんずと乳房を掴んだ。
ミーヤ「んあぁぁぁん・・・何これ・・・すごい感じる・・・初めて・・・こんな感覚・・・」
ミーヤの体の感覚は鋭くなっており、少し触れただけでも性的電気信号が
彼女の体を駆け巡った。
当然そのような感覚は彼女にとって初めてで、強い快感に翻弄されそうになる。
ミーヤ「でも、もおおっと気持ちいこと・・・し・て・ア・ゲ・ル・・・うふふ。」
ミーヤは胸と尻を揉まれながら男の頬を撫でた。
その顔はだらしない節操のない情けない顔だった。
金髪男「は、はやくやろうぜ・・・嫁もしばらくは帰って来ないだろうし。」
ミーヤ「あらそう、じゃあ早くやっちゃおうかしら。」
リゲルはミーヤの中にある魔力が急速に増大していくのを感じた。
その増大の割合は制御できるレベルではなかった・・・
もはやオーバーロードしているレベルだった。
リゲル「ミーヤ!君は・・・そうじゃない・・・僕が言っていることはそういうことじゃ!!」
ミーヤ「ぐっ・・・頭の・・・中で・・・叫ばない・・・でよ・・・っ
邪魔しない・・・でっ!!」
リゲル「な・・・何をするんだミーヤ!!早くここから出て行くんだ!!」
リゲル(おかしい!!こんな・・・ううっ・・・なんて強い感情なんだ・・・
この僕が・・・押さえ込まれ・・・ル・・・)
ミーヤは指先でつつつーっと頬の輪郭をなぞり、
首筋を優しくなぞった。
リゲル「ミーヤ!だめだ!やめて!!!!」
609:魔法少女キューティエアリィ第十八話-11 ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:30:09.95 xrEVYiHr
そして尖った爪を首に立て、そのまま、すーぅっと右の方に引く。
ガシャァァァン
右側で食器棚と箪笥が音を立てて壊れた。
リゲル「ミーヤ・・・君は・・・なんてことをしたんだ・・・」
金髪男「え?なんだ?何が起こったんだ?かひゅっ・・・あへ・・・?ひゅーひゅーっ」
その男は何が起きたか分からないという様子で音がした方を向いた。
ところが、どうも喋り辛く、自分の首に違和感を感じ慌てて胸を揉んでいた手を離し、
代わりに自分の首を触った。
金髪男「ひぃっ!!くひっ!血が・・・ひがっ!!かひゅ!!
ぶじゅじゅじゅじゅ・・・がはっ・・・どうし・・・」
男は盛大に首から血を噴き出しながら倒れて行った。
そしてミーヤを見上げる。
ミーヤ「あら、勢いつけすぎちゃった。
ごめんね、パパ。もうこれでお別れだね。」
金髪男「ひゅーっひゅーっぱ・・・ぱ・・・?まさ・・・か・・・み・・・み・・・や・・・こ・・・?」
ミーヤ「あはっせーかーい!!今まで私にいろいろしてくれてありがとうね。
とっても嬉しかった。」
ミーヤ「ねね、パパ私ね魔法少女になったんだよ。
あはっアニメみたいでしょ。いろんな魔法で悪者やっつけるの。」
金髪男「た・・・たす・・・け・・・て。」
ミーヤ「たすけて欲しいの?うーん・・・ここまでなっちゃったら・・・
どうだろう・・・たすけられるかな?私の魔法で・・・」
金髪男「わる・・・か・・・っは・・・」
ミーヤ「今更謝るの?しょうがないわね。
ねぇ、リゲル、この人助けること出来る?」
リゲル「ああ、そうだ、君の魔法ならできるよ!
僕の力と技術を使った君の魔法なら命のねじを巻きなおすことは簡単だよ。」
リゲルはミーヤが父親の命を助けようとしていると思い、安堵した。
ミーヤ「あっそう、ねぇ・・・パパ、助かるってさ。
良かったねぇ。」
610:魔法少女キューティエアリィ ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:31:54.69 VCNhOmIb
連続投下で引っかかってしまいました
611:魔法少女キューティエアリィ第十八話-12 ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:32:03.07 xrEVYiHr
金髪男「は・・・はは・・・よひゃ・・・た・・・」
助かる希望があると知って男は泣きながら笑った。
リゲル「さあ、早くこの人の命をつなげてこの場から立ち去ろう。
もう充分だろう君の気持ちは晴れたはずだ。
大丈夫、この人には記憶が残らないようにするから。」
ミーヤは男ににっこりと笑いかけた。
直後、汚物をみるような瞳に変わった。
ミーヤ「でもね、やだ、助けない。
うふふ・・・助けたくないの。パパ、ごめんね。」
リゲル「ミーヤ!!!」
金髪男「や・・・み・・・ひゃ・・・ごふっ!!」
ミーヤ「じゃあね。」
血がぴゅっぴゅっ噴き出している首の傷口を踏みつけ、
躊躇いなく、ぐしゃっと脊椎ごと踏み砕いた。
すると顔にぴゅっと血が飛び散る。
飛び散った血を指でぬぐい、ぺろりと舐める。
ミーヤ「うふふふ血ってさいっこう!!奇麗な赤で・・・暖かくって・・・きもちいぃぃ。」
リゲル「君は・・・なんて事をしたんだ・・」
ミーヤ「リゲル・・・さっきから私の頭の中でうるさいわね・・・
おとなしくしてなさい・・・あなたが自分を解放しろと言ったんじゃない。」
リゲル「そ、そうだ・・・確かに言ったよ・・・でもこんなことは許されない。」
リゲル(確かに・・・心を解放させてから彼女の魔力は今まで前例がないほど強大になった。
しかし、何かが違う・・・何かが・・・)
そこへ酔っ払った母親が帰ってきた。
金髪女「あー飲んだ飲んだ・・・あんた帰ってるー?」
彼女はふと部屋の中を見ると、部屋の中が散らかっていることに気がついた。
金髪女「ったく・・・散らかすなって言ってるのに・・・誰が片づけると思ってるのよ!」
金髪女「美夜子!!あんたっ・・・ひっ!!!なに・・・これ・・・」
612:魔法少女キューティエアリィ第十八話-13 ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:32:34.64 xrEVYiHr
彼女が部屋を上がると凄惨な状況が広がっていることに気がついた。
床には血まみれで自分の夫だったものが転がっており、
得体の知れない服装の女に踏みつけられていた。
そして家具はめちゃくちゃに壊れていたのだ。
思わず裸足のまま逃げ出そうとする。
しかしそれはミーヤが許さない。
ミーヤ「どこいくのーーー?私お腹すいちゃったぁ。
うふふ。ねぇ、ご飯作って?ママ。」
自分のことを”ママ”と呼ぶこの得体の知れない女に恐怖していたが、
改めてミーヤの顔をじっと見るとやはり親なのだろうミーヤの正体に気がついた。
金髪女「みやこなの?」
ミーヤ「うん、そうだよ。美夜子。
でも、この姿の時はミーヤって名乗ってるの。」
ミーヤ「ねぇすごいのよ。私魔法少女になったの。
ほら、魔法少女になると大きくなれるんだぁ。すごいでしょ。」
金髪女「こ、これあなたがやったの?」
ミーヤ「うん、そうだよ。悪者だからやっつけたの。
こんなになっちゃったから言うけど・・・」
ミーヤ「こいつねぇひどいんだよ。こーんなちっちゃい私にね、
パチンコ負けると自分の舐めさせるの。」
ミーヤ「ねぇ、変態だと思うよね?ね、ね?」
金髪女「う、うん・・・そ、そうね・・・」
ミーヤ「でもね、それを知ってて止めなかった、
お前もひどいよね・・・」
ミーヤは母親の髪をがしっと掴み、
頭を傾げながら至近距離で顔を覗き込んだ。
金髪女「ひっ・・・いた・・・いたいっ!!!やめ、やめて!!!」
613:魔法少女キューティエアリィ第十八話-14 ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:32:59.17 xrEVYiHr
ミーヤ「私もねぇ・・・痛かったんだぁ・・・でも・・・
やめてくれなかったよね?やめさせなかったよね?ね?ね?」
ミーヤ「あんたが考えているのは自分の保身ばっかり・・・
私のことなんてこれっぽっちも考えてくれなかった。」
ミーヤ「でもね、感謝もしてるんだよ・・・
おかげで忍耐力ついたし・・・ねっ。ありがとう、ママ。」
金髪女「た、たすけ・・・な、なんでもする・・・から・・・
ほら、お金、お金!あなたが望むだけお金あげる!!」
ミーヤ「うふふ、わーい、お小遣いくれるの?ありがとう!!」
ミーヤ「ママだーいすき!!」
ミーヤは髪を掴んでいる手を離し、女に抱きついた。
金髪女「う・・・うう・・・み、美夜子・・・」
ミーヤ「なーんて言うと思った?あはははははっ」
抱きしめたままギリギリと力を入れていく。
金髪女「ぐっ・・・くる・・・し・・・い・・・やめて・・・ぐふっ・・・」
リゲル「ミーヤ!!君は父親だけでなく母親までも!!」
ミーヤ「うるさい!!うるさいうるさいうるさい!!
私は魔法少女になったんだ!悪いやつを倒すんだ!!」
ミーヤは頭の中で響くリゲルの声を自身の魔力で押さえ込んだ。
リゲル「ぐっ!!そんな!!僕が魔力で圧倒されるなんて!!」
金髪女「やめて・・・かはっ・・・やめて・・・たすけて・・・」
女の命乞いも構わずそのまま締めていく。
ミシミシと体中の骨が軋む音が聞こえてくる。
ミーヤ「うふふ、ママって泣きそうな顔こんなに可愛かったんだ・・・
ねぇ、あんまりカワイイから最後にキスしてあげる。んちゅ・・・」
ミーヤは自分の母親であるにも関わらず唇を合わせた。
その艶めかしい動きは、本当の姿が幼児とは思えないほどいやらしく、
扇情的に母親の唇、舌を攻め立てる。
その動きに痛みと苦しみを感じていたが、同時に絶頂も感じるほどだった。
614:魔法少女キューティエアリィ第十八話-15 ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:33:35.59 xrEVYiHr
金髪女「ちゅぷっ・・・んっんっんっはぁ・・・いやっ・・・くふっ
あああああっくるし・・・ううっくふっ・・・んあぁぁんっ!」
シャァァァァァ
ミーヤ「あら、ばちっちぃ、おしっこ漏らすほど気持ち良かった?うふふ。
良かった喜んでもらえて。」
ミーヤ「うふふ、最後にいい思いできたし、名残惜しいけど・・・
そろそろお別れだね。」
ミーヤはぐぐっっと腕に力を入れる。
金髪女「かっ・・・かはっ・・・いや・・・や・・・め・・・ごめ・・・」
ミーヤ「もう・・・謝っても・・・手遅れなんだよ・・・じゃあ・・・ね・・・」
腕に一層力を込めるとボキンといとも簡単に背骨が折れた。
そしてそのまま絶命。
ミーヤ「あはははっ!やった!これで、私は!自由だ!!
もう誰にも邪魔されない!もう誰にも傷つけられない!
もう誰も・・・愛してくれない・・・あれ・・・なんで・・・私・・・泣いてる・・・の・・・?」
ミーヤは泣きながらその場にへたり込む。
ミーヤ「ぱぱ・・・まま・・・寂しいよ・・・私・・・寂しい・・・」
リゲル「ミーヤ・・・君は・・・魔法少女として君はやってはならないことをした・・・
僕の理論は失敗した・・・コネクトを解くことはできないが・・・
せめて・・・ミーヤという存在を眠らせよう・・・君に勝手なことをした僕を許してくれ。」
リゲルはミーヤの変身を解いた。
そして、一瞬光に包まれ元の幼い美夜子の姿へ戻った。
ミーヤ「あ・・・れ?なに・・・これ・・・ぱぱ・・・?まま・・・?なんで・・・なんで・・・
いや・・・いや・・・しんじゃった・・・?
いや・・・いやぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!!!!!」
美夜子の強烈な感情の爆発、それは変身していなくても強い魔力の振動を感じるほどだった。
ビリビリとアパート全体はおろか美夜子を中心として半径100m圏内全てが震えた。
そして、美夜子の体は黒い光がシュウシュウと漏れ出ているように取り囲んでいった。
リゲル「ま、まずい・・・予想以上だ・・・こんな・・・計算違いか・・・このままだと・・・美夜子・・・君は・・・魔力に・・・
こんなにも大きなポテンシャルを秘めていたなんて・・・これでは僕も・・・う、うわぁぁぁぁぁぁ!!!!」
リゲル「魔力・・・の・・・転換・・・が・・・起きるっ・・・」
リゲルの持つセンサーのアラームが大きく鳴り響く。
615:魔法少女キューティエアリィ第十八話-16 ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:34:02.74 xrEVYiHr
リゲル「そうか・・・脅威って・・・僕らの・・・ことか・・・」
美夜子を中心に光が吸いこまれていった。
リゲルの本体からは銀色の光が美夜子に吸いこまれていく。
リゲル「ははは、これじゃぁやつらも実装に反対するわけだ・・・」
リゲル「わかっていなかったのは僕一人だけだったか・・・」
リゲル「このままでは僕も美夜子も・・・消失してしまう・・・せめて・・・美夜子だけでも・・・」
リゲル「美夜子が執着しているもの・・・なにか・・・」
リゲルは傍らに落ちていたクマのぬいぐるみを見つけた。
リゲル「あれは・・・美夜子の大事な・・・モノ・・・アレと同化して・・・
僕との接続を一時的に遮断・・・できるか・・・迷っている場合・・・じゃ・・・ないか・・・」
美夜子を包む光は徐々にくすみ、闇に近い色になっていく。
陽の魔力から陰の魔力への転換が起きている状態であった。
これ以上の逆流が起きるとミーヤは体ごと闇に消えてしまう。
そうなってしまうと魔力の暴走が起き、世界の破壊が引き起こされるだろう。
リゲルは自身の光が吸いこまれていくのを感じながらもクマのぬいぐるみと同化を始めた。
リゲル「ぐ・・・これでも・・・魔力の転換が収まらな・・・イ・・・イイイ・・・
僕がすべて魔力を発生する陰の魔力を吸い込んで・・・爆発させれば・・・あるいは・・・」
クマのぬいぐるみの姿となったリゲルはアパートの窓を割って飛び出し、
自分の魔力を爆発させた。
リゲル「あアあ・・・こレ・・・で・・・美夜子とノ接続は
一時的に遮断されレレるハずだダダ・・・」
リゲル「ウうう・・・モもウ・・・僕ハ・・・闇に・・・堕チ・・・る・・・」
ぬいぐるみとともにリゲルを包み込む光は徐々に輝きを失っていき、
黒い靄のようなものを纏っていった。
リゲル「あアア、落チル・・・堕ちル・・・堕チる・・・キモちいい・・・
ナンデ僕ガ、コんなことニナッタ・・・んだ・・・憎い・・・あイイツらノセイだ・・・復讐してヤヤやる・・・
僕を馬鹿にシシしたアアアいつらに・・・僕が作ったタたのに・・・ゼゼ全部僕が作ったのニに・・・」
リゲルはフラフラと美夜子の元へ戻っていった。
美夜子は茫然と立ち尽くしている。
616:魔法少女キューティエアリィ第十八話-17 ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:34:49.03 xrEVYiHr
リゲル「ふフフ・・・ボくはもウ光を失っタタ・・・モモもう陽の魔力がないンンんだ・・・
これでハ・・・僕は・・・もうリゲルじゃナクなった・・・
このぬヰぐるみノノの名前をもらっテ・・・イイイイオと名乗ろう・・・フフフふ・・・」
イオ「美夜子・・・いヤ、ミみミーヤ・・・君は深ククく眠っていてくれ・・・
大丈夫・・・後のことは僕がやるからラ・・・キミの器はまダチイさすぎル・・・
僕が守ってアアあげるから・・・どうか安らかニニに・・・」
光を失いイオとなったリゲルは美夜子の足元に倒れた。
美夜子「いお・・・ちゃん・・・?」
ドンドンドン!
不意に扉が叩かれる。
大家「大家ですが、何があったんですか!!大丈夫ですか!開けますよ!」
ガチャガチャ・・・バタン!
大家「ひぃっ!!!け、警察!!!うぷっ・・・」
周囲の住人からの問い合わせで美夜子の部屋に大家が駆け付けたが、
そこで大家が目にしたものは凄惨な光景であった。
部屋はめちゃくちゃ、そして男女が血まみれで倒れており、
その血を浴びた幼女がぬいぐるみを抱えて茫然と立っていたのだから・・・
警察の見分では、部屋が荒らされている様子から強盗殺人と判断された。
それはそうだろう、あり得ない力で男は首の骨が潰され、
女は背骨が締め折られていたのだから・・・美夜子に容疑がかかることはなかった。
何より美夜子にはミーヤであった時の記憶が一切なかったのだ。
そして美夜子は孤児として施設に預けられた。
そこでも美夜子の安住の地ではなく、いじめ、性的虐待・・・
心の傷は心の闇は深く大きく刻まれていった。
そう、ミーヤが再び表に出てくるまで。
617:魔法少女キューティエアリィ第十八話-18 ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:35:15.35 xrEVYiHr
そしてミーヤが眠りに付いてから数カ月が過ぎた。
そこに遥か彼方よりリゲルを追って来たものがいた。
リゲルを探しに来たレグルスだ。
彼女はリゲルの魔法少女開発のパートナーだった。
その彼女の波動をいち早く感じ取ったリゲル・・・いやイオは、
その者をミーヤの眠りを妨げるものと判断した。
イオは依り代にしているぬいぐるみから出てきてどす黒い光球となった。
そしてレグルスがこの世界に顕現した直後、彼女の目の前に立ちはだかる。
イオ「君は・・・レグルス・・・だね・・・?」
レグルス「?リゲル・・・?でもこの感じ?・・・どうしたというの?」
イオ「まさかとは・・・思うけど・・・僕を追って来たのかい?」
レグルス「そうよ!今ならまだ間に合う!早く帰って計画の中止を!」
イオ「ふふふ・・・なんだ・・・そんなことか・・・計画の中止ね・・・それは無理な相談だよ。」
イオはレグルスの提案に思わず笑ってしまった。
彼には彼女の提案がとても滑稽に感じたのだ。
レグルス「無理な相談って!あなたも本当はわかっていたでしょう?あの理論には矛盾があるって。」
イオ「矛盾?そんなことないさ・・・これは素晴らしい力になるよ。だって僕らの仲間が制限なく増やせるんだよ?」
レグルス「リゲル・・・あなた・・・どうしたの・・・?それにさっきから鳴っているこのアラームはもしかして・・・」
彼女はイオと会ったときから違和感を覚えていた。
そしてその違和感は彼女自身の心に警鐘をならしていた。
そう、鳴り響くアラーム音のように。
イオ「ああ、うるさいよね・・・このアラーム・・・そう、ここに脅威が迫っているっていうことなんだ。」
レグルス「やっぱり脅威センサーの音なのね?・・・早く何とかしないと!!だからお願い!」
イオ「うーん・・・どうしようもないんだ・・・だって・・・このセンサーが反応しているのって・・・
僕と僕のパートナーに対してだから。」
レグルスはイオの言っていることが俄かに理解できなかった。
しかし、彼が冗談を言うような人ではないことは十分に分かっていたため、
イオの言っている言葉の意味がわかってくると恐怖を感じ始めた。
レグルス「リゲル!!あ、あなた・・・もしかして・・・陰の魔力に・・・支配された・・・の?」
イオ「さぁ・・・どうだろう・・・でも、これだけは言える。僕の邪魔をするのは君といえども許せないなぁ・・・」
レグルス「そんな・・・禁忌の力が・・・こ、このままでは・・・い、いけない!!」
イオ「いけなかったらどうするんだい?」
レグルス「あなたを力ずくでも連れ戻します。」
イオ「うふふふ・・・昔から君は面白いこと言うよね・・・でも、でもねレグルス、
どんな奴でもあの子の眠りを妨げるのは許さない!」
レグルスはイオの陰の魔力が膨れ上がるのを感じた。
レグルス「!!この力!?そんな・・・過去の脅威とは比べ物にならない!!
それほど器のポテンシャルが大きいってこと!?」
レグルスはその力に恐怖し、その場を高速で離脱。
しかし、すぐに追いついてしまうイオ。
618:魔法少女キューティエアリィ第十八話-19 ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:35:50.70 xrEVYiHr
イオ「おそいね・・・どうやら君のパートナーの所へ向かっているようだけど・・・
そんなことはさせないよ。」
レグルス「そんなっ!仕方ない!」
レグルスはイオの周りに凍結フィールドを展開。
イオを封じ込めた。
レグルス「これでしばらくの間は時間が稼げる!」
しばらく飛んでいるとレグルスのパートナーとなる子供が見えた。
その子供は仲良く家族3人で歩いていた。
レグルス「ど、どういうこと?・・・彼女の適性反応がまだ小さい・・・
これでは魔力変換ができない・・・しかし今日彼女が魔法少女になるのは規定事項のはず・・・」
イオ「ふふふ、教えてあげようか?なんで彼女が魔法少女になる運命なのか・・・」
イオは困惑するレグルスの前にいつの間にか立ちはだかっていた。
レグルス「リゲル!!もう解除してきたというの!?」
イオ「あたりまえじゃないか。この凍結フィールドも開発したのは僕なんだから。」
イオ「そうそう、さっきの疑問の答えだけどね・・・恐らくこういうことなんだ。」
イオは体を光らせると触手のようなものが伸び、その家族の前を歩く男に突き刺した。
レグルス「やめ・・・やめろぉぉぉぉ!!!」
イオに攻撃を加えるも彼は全く意に介さず行動を続ける。
びくんと体を震わせると、その男はくるりとその家族の方を向き、
人間ではありえないような力で・・・その女の子の父親と母親を一瞬のうちに絞殺した。
一緒に歩いていた子供はわけもわからず茫然と立ち尽くす。
レグルス「あ、ああああああ!!!!な・・・なにをするんだ!!リゲル!!!
あなたは!あなたはぁぁぁ!!」
イオ「おかしいなぁ・・・君たちの既定通りにしただけなんだけど・・・
むしろ僕に感謝してほしいよ。お手伝いしてあげたんだから。ほら、適性反応も大きくなったはずだよ。」
レグルス「っくっ・・・そんなことで!!」
イオ「おや?魔法少女にしないの?じゃあ、そのまま彼女も殺しちゃうけど・・・
そうなるとしばらくは次の魔法少女は出てこないよ?いいの?
まあそうなったら次はないと思うけどね。」
レグルス「そんな・・ごめんね・・・ごめんねぇぇ・・・なんでこんなことになっちゃうの?」
再び凍結フィールドをイオの周囲に展開。
今度は少しでも時間が稼げるようにそれぞれ違う術式で3重に展開した。
少女「あ・・・おと・・・う・・・さん・・・おかぁ・・・さん・・・?あ・・・う??
ああああああああああああああ!!!!!!!!!」
その少女はわけもわからずがくがくと震えただ、叫ぶばかり、
それはそうだろう、家族の団欒を突然壊されたのだから・・・
619:魔法少女キューティエアリィ第十八話-20 ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:36:18.04 xrEVYiHr
レグルスは再び少女の周囲に凍結フィールドを展開。
レグルス「ごめんなさい・・・南野灯莉さん・・・こんな状態だけど・・・
あなたを魔法少女にするわ・・・今この脅威に立ち向かえるのは・・・
あなたしかいないの・・・」
レグルス「コネクト!我レグルスはパートナーとしてこの者の精神、肉体、時間を接続する!
そして新たな魔法少女として構築を行う!」
レグルスからルビー色に輝く光が発せられ、灯莉が光に溶け込んでいった。
そのうち光が繭状になり、レグルスと灯莉ごと包み込んだ。
レグルス「灯莉・・・ごめんなさい・・・こんなことになってしまって・・・
あなたのご両親のことは・・・」
灯莉「あ・・・ああ・・・どう・・・して・・・おかあさん・・・おとうさん・・・」
レグルス「私があなたを守ってあげるから・・・絶対守ってあげるから・・・
今は・・・こんなの勝手なお願いだけど・・・魔法少女となって私と戦って・・・ごめん・・・許せないよね。」
灯莉はレグルスの言葉には反応できない・・・あまりにも突然すぎたのだ。
レグルスはこんな形でまだ幼い彼女を魔法少女にすることに強い罪悪感を覚えていた。
しかし、迫りくる強大な脅威に対抗するにはこれしか方法がなかった。
脅威に対抗できる唯一の存在、魔法少女・・・
あとは彼女にハーティジュエルを装着させ、変身呪文を唱えれば魔法少女として覚醒する。
ところが、絶対防御をこじ開けてくる存在があった。
レグルス「っくっ・・・やっぱり・・・だめか・・・はやくしないと・・・無理やりにでも・・・」
イオ「やぁ、もう魔法少女にした?まだだよね。よかった。」
レグルス「・・・私たちを・・・どうする気?殺すの?」
イオ「んー最初はそう思ったけどね・・・ちょっと面白いこと考えたんだ。」
レグルス「ど、どういうことよ。」
イオ「ふふふ、君もちょっとしばらく眠ってもらうよ。」
620:魔法少女キューティエアリィ第十八話-21 ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:36:57.93 xrEVYiHr
イオはレグルスと灯莉を束ね、灯莉の体の中にレグルスをズブズブと埋め込んでいった。
レグルス「なっ!!やめ・・・やめろ・・・私を封印するというの!?」
イオ「そう、正解。しばらくこの子の体の中で眠ってて。
時が来たらこの子を僕らの側に引き入れるから。」
レグルス「やめなさい!そんな・・・そんなことができるわけが!」
イオ「ふふふ、僕を誰だと思ってるの?僕らの世界のシステムほとんどを開発したのは・・・
僕だよ?新しい魔法少女システムを応用すればそれは造作もない。」
イオが冷静に会話を続けている間にどんどんレグルスは灯莉の体の中に入っていった。
レグルス「こんな・・・中途半端な状態で・・・魔法少女化を止めたら・・・何が起こるか・・・」
イオ「そうだね・・・封印はできるけど、そのあと何が起きるかわからないね・・・
魔力の暴走が起きるかもしれない。」
レグルス「っく・・・私が封印されても・・・私は・・・この子を守る!
リゲル!覚えておきなさい!あなたを必ず元に・・・」
レグルスが灯莉の体の中に全て収まる瞬間、
最後の力を使って灯莉の体表面に薄い防護膜を展開させた。
イオ「ふふふ・・・へぇ・・・君も面白いことするんだね・・・
まあ、いいか・・・ミーヤが目覚めるまでこの子を守っておいてくれ。
さてと・・・僕もミーヤが目覚めるまで眠るとしよう。
次の魔法少女はだいたい八年後か・・・」
イオは満足そうに笑うとその場から静かに消えていった。
そして内にミーヤの存在が眠ったまま美夜子は6歳になった。
幸いなことに彼女は子供のできない夫婦の西田家に引き取られ最初こそ心を閉ざしていたが、
暖かく優しくそして何より本当の娘として真剣に彼女と接してくれるこの家族に心を開いていった。
楽しい人たちに囲まれ、環境も良くなり徐々に明るくなっていった美夜子であった。
しかし幼少時に刻まれた深い深い傷は消え去ることはできなかった。
上辺だけ隠すことはできてもその暗闇は時として美しい上辺を突き破って出てくることがあった。
それが彼女の見る悪夢。
西田家に引き取られてからも時々悪夢にうなされることがあった。
その度に一晩中大樹、紗英にそばにいてもらい、
美夜子の心が落ち着くまでずっと手を握ってもらっていた。
621:魔法少女キューティエアリィ第十八話-22 ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:37:22.70 xrEVYiHr
そして約束の八年が過ぎていった・・・
美夜子は深い眠りに落ち、
ミーヤは眠りから目覚める。
イオ「ミーヤ・・・八年ぶりだね・・・気分はどうだい?」
ミーヤ「すごく気分がいいわ。」
イオ「君が眠っている間魔力はずいぶんと安定した。
でも君の力は強大すぎる。その強大な魔力に対してそれを納める器はあまりにも小さい。
だからすぐに魔力が溢れて制御不能になってしまう。
まずは器を大きくして魔力を常に安定させるために別のエネルギーを集めなければならない。」
イオ「イオ・・・私のカワイイくまちゃん・・・分かっているわ・・・
力を集める・・・ふふふ・・・うん、わかってる・・・器を大きく・・・エネルギーを集めるやりかた・・・」
ミーヤは素直でまだ子供っぽいところのある美夜子とは対照的に、
ますます妖しげで艶めかしい雰囲気を纏うようになった。
そして、増大した陰の魔力によりパールホワイトに輝いていた衣装は黒く染まっていた。
ミーヤはエネルギーを集めるために夜の街を飛び立っていった・・・
次回予告
エウロパとともにミーヤ、イオも魔法少女たちを襲ってきた。
絶対的な力の前になす術なく倒れていく魔法少女たち。
満身創痍ながら最後まで立っていたフレアーにミーヤの攻撃が!
このまま彼女たちは全滅してしまうのか。
次回「Shiver!なぜ・・・お前が!?」
フレアー「おまえに輝くような決意はあるか?」
622:魔法少女キューティエアリィ第十八話 ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:39:38.07 xrEVYiHr
今回は以上です。
結構長かったです。すみません。
内容もかなり暗かったです。鬱な話です。
次回はミーヤのエロエロ番外編をお送りします。
このエロ番外編のために今回の話を先にする必要がありました。
ではでは
623:魔法少女キューティエアリィ ◆yboXY7MR9E
11/05/24 20:49:48.60 xrEVYiHr
あ・・・もしかして・・・私が次スレ立てたほうがいいのかな?
一応やってみます・・・ね
624:魔法少女キューティエアリィ ◆yboXY7MR9E
11/05/24 21:02:29.74 xrEVYiHr
すみません、次スレ立てたんですが・・・
強制女性化小説ない?Part41
スレリンク(eroparo板)
番号間違えてしまいました。
本当にごめんなさい。
削除依頼出してみます。
625:名無しさん@ピンキー
11/05/24 21:04:08.36 yJP4gh9f
次スレで直せばおk
乙
626:魔法少女キューティエアリィ ◆yboXY7MR9E
11/05/24 21:07:15.98 xrEVYiHr
>>625
すみませんでした。
皆さんにご迷惑をおかけしてしまって・・・
627:名無しさん@ピンキー
11/05/24 22:09:34.13 NSiqo8sG
>>626
無自覚な荒らし行為は最低だ
もういいよ金輪際このスレにくるな
628:名無しさん@ピンキー
11/05/24 22:30:39.02 4u9whTu3
なあに、よくあることだドンマイ
629:名無しさん@ピンキー
11/05/24 22:45:00.62 pR0Mx4Id
>>624
投下&スレ立て乙
「このスレは実質42です。
次スレを立てる人は43で立ててください」とテンプレに書いて利用だね
こんな事で削除人煩わせる事もないわな
次の機会には気をつければよろし
>>627
ツンデレ乙
そりゃもうすぐこのスレ終わるもんなw
630:名無しさん@ピンキー
11/05/24 23:15:09.14 z8mpasU9
>>626
気にするな(^-^)今夜もありがとう。
3夜連続とは素晴らしいよね、明日も楽しみだ。励みにして仕事頑張る。
631:魔法少女キューティエアリィ ◆yboXY7MR9E
11/05/24 23:50:34.85 bUUi0Z3h
みなさん優しすぎて嬉しすぎです。
すみませんでした。
ありがとうございます。
632:名無しさん@ピンキー
11/05/25 07:13:09.44 aJHCXw4v
NGされてるって何度も言われているネームでスレ立てすんな
>>629のアンカがなければ気付かんかったぞ
633:名無しさん@ピンキー
11/05/25 07:44:46.22 hMEa4AS4
おいおい24kbも残ってるぞ
さっさと埋めろよエアさんよ
634:名無しさん@ピンキー
11/05/25 08:40:01.61 ML2tzSyo
なんでほとんどの住人にNGされてるバカがスレ立てしてるの?
635:名無しさん@ピンキー
11/05/25 08:52:27.86 Uh++lYX1
エアリィってほとんどの住人にNGされてるの?
俺毎回読んでいるんだが
636:名無しさん@ピンキー
11/05/25 09:07:42.82 Tf2I7OAT
>>635
気に入らないから追い出そうって子が数人いるだけだから気にすんな
637:名無しさん@ピンキー
11/05/25 09:41:38.87 hNMVFjcO
NG指定してるから、スレがスカスカだw
638:名無しさん@ピンキー
11/05/25 12:15:25.11 DX3H/y7l
叩くやつは何やっても叩くからな。
例えば作品投下後に作者が次スレ立てなかったとしても叩くんだぜ。
規定容量になっているのになぜ立てないんだって。
639:名無しさん@ピンキー
11/05/25 12:45:33.48 f7EqiDp7
まぁ次スレのURL貼るときとかはなるべく
コテハンつけないほうがいいのは本当だけどね
叩くほどのことでもないけど
640:名無しさん@ピンキー
11/05/25 13:08:24.48 wE8Ng5mw
>>639
ああ、それは作者マヌケだったな。
叩く隙を与えたんだからw
641:名無しさん@ピンキー
11/05/25 13:35:26.06 HKkIkz5H
>>640
お前>>359だろ
642:名無しさん@ピンキー
11/05/25 13:50:10.19 wE8Ng5mw
>>641
はぁ?違うよ。
だって俺エアリィ好きだもん
643:名無しさん@ピンキー
11/05/25 13:59:39.10 GtHUxH/a
皆の発言とか叩きっぷりはいかがなもんかと思うけど、
男「おはよう女」
女「おはよー!」
みたいな台本形式が嫌悪されがちなのは確か。長編にもなると余計だと思うし。
根気のある人みたいだし、今回は仕方ないとして
次回作はもう少し文章の書き方を勉強してみてほしいとは思う。
644:名無しさん@ピンキー
11/05/25 16:20:15.30 wE8Ng5mw
台本形式はわざとみたいだし、文章の書き方は言われるほど変だとは思えないのだが、そう思うのは俺の国語力が乏しいからなのか?
645: 忍法帖【Lv=1,xxxP】
11/05/25 16:41:10.59 U2yvu2rg
わざとだからおkってなるもんでもないし・・・
強制要素も薄い少年少女文庫(だっけ?)に近い作風を見せられても魔法少女属性がない者としては若干つらいものがある
646:名無しさん@ピンキー
11/05/25 17:05:46.42 wE8Ng5mw
>>645
ん?俺は属性の話はしてないぞ?
文章力の話をしてるんだが
647:名無しさん@ピンキー
11/05/25 17:06:25.31 yaWMIgxh
>>645
難癖イラネ。気に入らないなら自分で秀作を書きたまえ。
648:名無しさん@ピンキー
11/05/25 17:15:18.84 wE8Ng5mw
なんでもそうだけどTSモノにかぎらず強制シチュエーションのある作品って長編になると強制要素が薄くなるのは仕方ないと思うんだ。
649:名無しさん@ピンキー
11/05/25 17:45:44.13 Jlfo2Zup
エアリィ()より荒らしの方が読んでて楽しいっていうねww
650:名無しさん@ピンキー
11/05/25 18:28:17.25 5qIQMQTE
>>648
そりゃあまあ、強制でやらされてたことも続けば対象が慣れてくる(まったく変わらなきゃ不自然になる)し
新しい強制シチュエーションを次々出すのも限りがあるうえにTSという要素から離れてくる
TSにまつわる強制って、「肉体の女性化強制」「服装の女装強制」「仕草や言葉遣いの女らしさ強制」「性行為の強制」「社会的役割の強制」の5つ位じゃね?
細分化はできるけど大まかに言うと全部受け入れた後は女性化の強制からは外れてくるだろうから幕引きしないと
強制要素が薄れるか、女性化と関係のない趣味嗜好強制(女性にやっても強制になるような事)とかになるだろうし
どれだけ書きたいかにもよるが全部強制を受容したら終わるしかないだろう強制女性化物としては
651:名無しさん@ピンキー
11/05/25 19:54:01.11 VG8tOTnH
確かに厳密に言えば
強制的に肉体女性化→強制的に精神女性化
までいったら、後はスレ違いだしな。
652:名無しさん@ピンキー
11/05/25 21:53:33.53 lDlISUGJ
だからと言って、強制女性化要素以外は全て蛇足だって言って切り捨てたら作品の幅がすごく狭くなるよな?
物語なんだから他の要素も含まれていていいと思うよ
653:名無しさん@ピンキー
11/05/25 22:00:48.05 iNWh7fxc
>>652
誰もそんな極端なこと要求してない
強制女性化スレだから強制女性化であれってだけ
男性用AVに男優がつきものでも、男優一人だけのストリップ延々見せられたら苦情出るだろ
654:名無しさん@ピンキー
11/05/25 22:05:37.25 lDlISUGJ
そりゃそうだ(一部のマニアにはウケるかもしれんがw)
655:名無しさん@ピンキー
11/05/25 22:20:41.34 yaWMIgxh
>>653
例え話がイマイチしっくり来てない気がするんだが。
656:名無しさん@ピンキー
11/05/25 22:29:25.23 ifIzWkqw
例え合戦は止めてくれよ
657:名無しさん@ピンキー
11/05/25 22:34:51.07 lDlISUGJ
ところで今日は来ないんかな?
658:名無しさん@ピンキー
11/05/25 22:59:21.84 0RES44M/
これだけ叩かれたら書く気もなくなるでしょ
それでも今まで書き続けてる辺り偉いと思うよ
659:名無しさん@ピンキー
11/05/25 23:18:53.08 vWIdTris
出たよ追い出し厨
660:名無しさん@ピンキー
11/05/25 23:21:16.23 iNWh7fxc
例えじゃなくて一般化しただけなんだけど
自分はエアリィどっちでもいいよ、興味ないのはエアリィじゃなくても頭に入らないし
661:名無しさん@ピンキー
11/05/25 23:23:08.81 0RES44M/
いや俺は楽しみにしてるし完結まで頑張って欲しいとは思ってるけども
こんなに叩きが激しいと他の作者さんも書きづらいだろうなあと
662:名無しさん@ピンキー
11/05/25 23:28:27.36 GaY6veTQ
>>658
偉い???
空き缶首相と同じ
いい加減空気嫁
663:名無しさん@ピンキー
11/05/25 23:41:53.30 dqHNP6nt
20歳以上の年齢制限あるのに
ガキのような低レベルの議論()してるとか…
大人になれよ…
664:名無しさん@ピンキー
11/05/26 00:05:19.43 s3wnSbnM
異性化妄想と言うのは一般的には思春期特有のものであり
第二次性徴におけるの通過儀礼と言える
22歳を過ぎてもそんなのに取り付かれてる奴は、
多かれ少なかれ成長に失敗してるアダルトチルドレンだ
665:名無しさん@ピンキー
11/05/26 00:18:48.74 l4EvOyC5
もう何年も前に年齢制限が18歳以上になってるのに、まだ知らない人っているんだねw
666:名無しさん@ピンキー
11/05/26 01:00:24.59 0WNlmok5
なんていうか…もう次スレもいらんわ
こんなくだらない言い争いしかできないんなら強制女性化小説スレは終了でいい
667:名無しさん@ピンキー
11/05/26 01:27:54.18 9q48HE7y
>>666
んじゃお前が来なきゃいいだけの話
お前がくだらない
668:名無しさん@ピンキー
11/05/26 01:34:21.89 0WNlmok5
お前も俺もくだらない
ここにいる奴全員くだらないわ
669:名無しさん@ピンキー
11/05/26 01:38:42.08 AjpvZula
お前だけだから。
670:名無しさん@ピンキー
11/05/26 01:41:31.78 9q48HE7y
ていうか、今ってスレ埋めるために議論してるだけでしょ?
671:名無しさん@ピンキー
11/05/26 02:07:29.25 s3wnSbnM
>>668
自分が嫌だからと言う理由で周囲の全てが駄目だと断ずる・・・
カルト宗教に走る奴の典型的思考だから気を付けろよ
煽りじゃなくて、マジで心配して忠告してるんだからな
672:名無しさん@ピンキー
11/05/26 02:15:00.99 c7OxJ/uL
うめ
673:名無しさん@ピンキー
11/05/26 02:38:27.39 JSGE57RH
うめ・・・
480KBちょい前を目安に新スレ立てたのですが、
やっぱり早すぎましたよねぇ・・・
ごめんなさい
674:名無しさん@ピンキー
11/05/26 03:15:29.41 qXDDuyPZ
皆、一回、保管庫で原点を思い出すために復習すればいいと思うんだ。
強制女性化小説ない?スレ保管庫
URLリンク(w.livedoor.jp)
675:名無しさん@ピンキー
11/05/26 07:59:36.91 wuFAJMc0
>674
うん、まぁ、温故知新─昔を振り返って確かめることは確かに有意義だけどね。
ただ、自分も比較的初期の10スレ前後からココでROMってたから分かるけど、昔と同質のものを求めても難しいんじゃないかな?
当時の書き手の大半が戻ってくれば話は別だけど。プロじゃないんだし、しょせん「書きたいものしか書けない」よ。
極論すれば、現在の変質を受け入れてスレを存続させるか、変質したスレはいらないと見限ってこのまま落とすか。
後者の場合も、変に非難するんじゃなく、誰もここにカキコしなくなれば自然に落ちるしね。
(作者ひとりがんばっても感想も何もなければキツいし)
で、落ちてから、昔のようなSSが欲しい人は改めてスレ立てして、テンプレでヌルい作品締め出せばいいんじゃない?
逆に落ちなければ、それだけ多くの人が現在の風潮を支持しているという証拠になる。