強制女性化小説ない?Part41at EROPARO
強制女性化小説ない?Part41 - 暇つぶし2ch264:TSダンジョン
11/05/02 20:29:08.63 F3H3JBTf
 →A)別に必要ない。この服装のまま進む。

 水の中でしか効果がないなら今のところ使い道はない。
 それに身体の活性化というのがどういうことなのか想像がつかず、少し怖かったのもある。
 君は宝箱の蓋を閉め、その部屋を後にして先へ進んだ。
 体がスライムの粘液に濡れたまま―。

 数時間後。君は肉体の違和感に気づいた。
 手足が細くなり、身長が明らかに縮んでいる。
 腰骨が広くなって柔肉が付き、太腿やブルマーに包まれた尻がむちむちとした質感を持っている。
 ブラジャーの圧迫感も治まるどころか時間とともに強くなっていく。
 そんな中、君はまだスライムに追われていた。
 どうやらスライムの粘液にはマーキングに似た効果もあったらしく、神出鬼没の言葉通り、行く先々で遭遇し、その上本格的に道に迷った。
 最早自分がどこにいるのかもわからない。

265:TSダンジョン
11/05/02 20:33:58.68 F3H3JBTf
 それにさっきから息が切れるのが早くなっている。走るスピードも落ちたし、どうにも体が重く感じる。
 スライムの粘液が体に染み込み、徐々に、しかし確実に君の体を女性化させていったのだ。
 胸は守りのブラジャーによってBカップまでにしかならなかったが、むしろ君が肉体の異変に気づくことを遅らせる結果になった。
「ああ……」
 通路の角を曲がった先に、数体のスライムが待ち伏せていた。
 背後からも追って来る気配があり、君の体力はすでに限界に達していた。
 もういい。諦めよう。どうせ捕まっても女の子になるだけだ。
 女の子になったらその先は―もういい。
 君はすべての服を脱ぎ捨て、スライムたちの中に進んでいった。

 ─残念! 君の男の子人生は終わってしまった!

266:TSダンジョン
11/05/02 20:37:23.45 F3H3JBTf
 →B)粘液で濡れた服を水着に着替える。

 水中での身体の活性化云々はよくわからないが、このままスライムの粘液に濡れたままではまずい。
 君は水着を手に取ると、その下に大きめのタオルがたたんである事に気づいた。
 君は体操服を脱ぐとタオルで粘液を拭い、そしてブラジャーを外した。
 粘液を拭ったにもかかわらず、ブラジャーの押さえのなくなった胸は一回りほど膨らみ、プルッと震えた。
 胸だけを見れば女性と見まがうほどだが、肩や二の腕はまだ男を感じさせる。
 第一、ブルマーを脱いだ下半身には男の象徴がしっかりと存在している。

267:名無しさん@ピンキー
11/05/02 20:43:57.30 dEKn0fJ6
さるさん回避

268:TSダンジョン
11/05/02 20:45:05.20 F3H3JBTf
 君はそれを確かめて少し安心し、スクール水着を着た。
 体にピッチリとフィットする水着のなれない感覚に君は戸惑ってしまう。
 胸の大きさは変化ないようだが、若干腰や脚に丸みを帯びたような気がしないでもない。
 歩くと自然と内股になってしまうのも気になったが、君は粘液まみれの体操服やブラジャーを見て、仕方ないと割り切ってダンジョンの探索を進めることにした。

 男性ポイント:スク水着用により-5/現在80。


 今回は以上です。
 短いTSエンドを繰り返していく作り方って結構手早く話をつなげられるものですね。
 まぁネタさえあればですが。
 どなたかネタが浮かんだら、どこからでも乱入してください。

269:名無しさん@ピンキー
11/05/02 20:53:35.29 vKICUVjK
GJ!
すべての選択肢が「パラグラフ14」状態なのがステキ

270:TSダンジョン
11/05/02 21:43:23.31 jn9GJYpN
>>268より

 しばらく歩いていると、通路の先がT字路になっており、左右に道が分かれていた。
 左の方は明るい光が差し込み、生温かい風が吹いてくる。
 逆に右の通路は薄暗く、ひんやり湿った空気が感じられた。

 君は―

 A)左の暖かそうな通路へ進む
 B)あえて右の方に進んでみる

#155です。流れに乗ってくださった方、サンクスです!
#では、以後タイトルは「TSダンジョン」ってことで。

271:TSダンジョン
11/05/02 21:44:03.78 jn9GJYpN
→A)左の暖かそうな通路へ進む

 なにぶん、こんな水着一枚の格好だ。少しでも暖かいほうが有難い。
 そう考えての行動だったが、意外と正解だったかもしれない。
 しばらくすると、君の眼の前にはジャングル……と言うほどは密生していないものの、明らかにそれらしい熱帯っぽい木々がまばらに生えた林が見えてきた。
 こういう場所なら、食べられる木の実が見つかるかもしれない。
 そう考えた君は、程なくバナナやパパイヤ、マンゴーといった熱帯系のフルーツを見つけることができた。
 そろそろ空腹を感じていた君は、用心しつつ、それらのフルーツを食べてみる。
 美味い!
 とくに毒なども無さそうなので、そのまま貪るように食べた君は、すっかり満腹になった。そのせいか、どうにも眠い。
 林の中に、寝心地良さそうな草が敷き詰められた場所を見つけると、君は我慢できずにそのまま横になり、寝てしまった。
 穏やかな寝息を立てて眠る君だが、先程たらふく食べた果物が消化されて、身体に取り込まれたせいか、徐々に影響が出始める。
 全身の皮膚が、じわじわと褐色、さらにはチョコレート色へと変わっていく。
 髪の毛もモサモサと伸びて、すでに腰の下あたりにまで達しているうえ、ゆるくカールしているようだ。
 そして、手足や腰はしなやかに細く引き締まり、対照的にバストとヒップは豊かに突き出す。
 いわゆるボン、キュッ、ボンを地でいく体型へと変わっていく。
 そんな君に近づく複数の影が……。

272:TSダンジョン
11/05/02 21:45:05.80 jn9GJYpN
 目が覚めた時、君はこの地の原住民達の集落に運ばれ、女神様として崇められるようになっていた。
 身体が女性に、それも褐色のビーナスとも女ターザンとも言える状態になっていたのには驚いたが、美人なうえに運動能力も凄い─なにせ、ゴリラを素手で殴り倒せるのだ─ので、問題はない。
 原住民達は、平均身長140センチ足らずで、男女問わず子どもみたいな可愛らしい顔つきをしている。
 こんな人々に囲まれて大事にされる暮らしも、悪くないかもしれない。
 
 その後、君は原住民の女王として君臨し、7人の「夫」と13人の「愛妾」を持ち、11人の子供に囲まれて、それなりに幸せな生涯を送った。

─残念! 君の男の子人生は終わってしまった!

#とりあえず、ここまで。右の道も一応考えてますが、先に進めたい方がいらっしゃるなら、どーぞ。

273:名無しさん@ピンキー
11/05/02 22:10:55.17 PG/8zxqn


274:TSダンジョン
11/05/03 00:36:22.44 O05xmeoM
→B)あえて右の方に進んでみる

 右の通路を進むと、石造りの床が少しずつ湿っていき、ついに50メートル程先には通路を塞ぐ大きな水たまりになっていた。
 水たまりと言っても、向こうまでおおよそ30メートル程の広さがあるうえ、結構な深さがあるようなので、飛び越えるのは不可能だ。
 君は意を決して水たまりに入って行った。

 水たまりは、2、3歩進んだところで急に水深が深くなり、結局泳ぐことになったので、そういう意味では、このマーメイドのスク水を着ていることはよかったのかもしれない。
 幸い水もこんなダンジョンの中とは思えない程透明だ。
 5メートルほど先に進むと、水の深さは既に3メートルを超えているようだ。
 しかし、ちょうど半分くらい進んだ地点で、水底に何か宝箱のようなものが沈んでいるのが見えた。

 君は―

 A)何か役立つ物が入っているかもしれないので、潜ってみる
 B)君子は危うきに近寄らず。無視して渡りきる

#272です。という展開でいかがでしょう?


275:名無しさん@ピンキー
11/05/04 14:54:27.35 6nwrEZL3
>>274
無難でいいと思う
次にも繋がりやすいし

みんな乙

276:名無しさん@ピンキー
11/05/07 22:50:20.77 Tki44JYq
URLリンク(up3.viploader.net)

277:魔法少女キューティエアリィ ◆yboXY7MR9E
11/05/08 04:10:03.01 xcigU/gQ
こんばんわ
っていうかもうすぐ朝ですね

エアリィさん十六話完成しました。

日曜日中にエアリィさん投下しますね。

ではでは、おやすみなさい・・・・

278:魔法少女キューティエアリィ ◆yboXY7MR9E
11/05/08 08:59:08.89 xcigU/gQ
あ、すみません十六話ではなく十五話でしたw

まあどうでもいい話ですがw

今投下準備中です。
夜までには投下します。

279:魔法少女キューティエアリィ第十五話 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 14:37:31.82 xcigU/gQ
こんにちわ
エアリィさんですよ。

意外と早く投下できるようになりました。
これから投下しますが、以下の注意事項を確認のうえ閲覧ください。
なお、今回のボリュームは25レスくらいになりそうです。

※注意
・今回もエロ地区内です。(ただ、エロ番外編へつなげるような伏線はあります。)
・強制TSないです。
・台本形式です。

これらが苦手な方はNG指定してくださいませ。

では、本編スタートします。

280:魔法少女キューティエアリィ第十五話-1 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 14:39:32.80 xcigU/gQ
スピカ「みんな・・・この子、もう魔法少女になってるわ。」

絵梨明日美「「えっ!?」」

絵梨「どういうことなの!?」

スピカは灯莉の意識を探り、彼女が現在どういう状況になっているか調べた。
結果として、既に灯莉は魔法少女であるということであった。

スピカ「ちょっとこの場所だと・・・私が出てきても大丈夫な場所に移動できないかしら。」

絵梨「うん。わかった。」

絵梨「ごめん、灯莉ちゃん、近くの公園に行くけどいいかな?」

灯莉「は、はい。」

彼女たちはカフェを出て、公園へと向かった。

明日美「ここなら大丈夫ね。」
絵梨「そだね、スピカ、出てきても大丈夫だよ。」

スピカ「ええ、今そっちに行くからね。」

灯莉「えっ!・・・さっきの・・・どうやって・・・」
突然現れたスピカに灯莉は信じられないと言った様子で目を白黒させて驚いていた。

絵梨「この子がもう魔法少女って言ってたね。
どういうこと?」

スピカ「この子が魔法少女になったのは、レグルスが行方不明になった
8年前・・・レグルスとコネクトした痕跡があったの。」

絵梨「でも、適性因子反応?っていうのもあったんでしょ?」

281:魔法少女キューティエアリィ第十五話-2 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 14:41:35.73 xcigU/gQ
スピカ「適性者を魔法少女にする時は、コネクトした後に出現した
ハーティジュエルを使ってすぐに魔法少女に変身するんだけど・・・」

スピカ「最初の魔法少女への変身のときに適性因子は陽の魔力へ変換、昇華されるの。」

スピカ「でも、この子の場合は魔力の変換途中で強制的に停止しているようなのよ。」

萌波「つまり・・・誰かの手によって変身を邪魔された可能性があるということかしら?」

明日美「で、でも!変身中は絶対防御が展開されているから、
邪魔されるなんてありえないんじゃ・・・」
明日美は以前自分が絶対防御を使った攻撃を思い出していた。
そう、かつて明日美は無獣に握りつぶされそうになった時、
変身時の絶対防御を展開させて反撃のきっかけを作っている。

スピカ「そうね・・・変換途中で強制停止するなんてことは普通では考えられないんだけど、
並みの力なら絶対防御が破られるなんてことはないわ。」

スピカ「これを破れるとしたら・・・絶対防御の術式を知っていて・・・
かつ強大な力を持つものではないと・・・」

絵梨「強大な力・・・あっ!ミーヤのパートナー・・・?」

スピカ「たしかにあいつはミーヤ以上の力を持っている。
でも、力だけではこの術式は破られない。敵がこの術式を知って・・・いるわけ・・・」

スピカ「!!!!」

スピカ「コネクトしたのが8年前・・・そしてレグルス・・・
絶対防御・・・術式・・・リゲル・・・そうか・・・そういうことね!」

明日美「何か心当たりがあるの?」

282:魔法少女キューティエアリィ第十五話-3 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 14:43:38.53 xcigU/gQ
スピカ「私たちの仲間に魔法少女システムを開発した人がいたんだけど・・・
9年前にトラブルが起こってそれ以来行方不明になったの・・・」

スピカ「その開発者と一緒に研究していたのが・・・その子のパートナー・・・
レグルスよ。」

スピカ「そして、開発者の名は・・・リゲル・・・」

スピカ「彼ならば術式を解除することなんて造作もない・・・」

スピカ「と言うことは、リゲルが敵方に捕えられているのか・・・それとも寝返ったか・・・」

絵梨「じゃ、じゃあレグルスも同じように捕まってしまった可能性があると?」

スピカ「ええ、そうね・・・恐らくレグルスはリゲル失踪に危機を感じ・・・
魔法少女を作ろうとした。そこでリゲルの術式を知った敵の攻撃を受けたのだと思うわ。」

スピカ「でも、不幸中の幸いだったのが、既にコネクトしたあとだったことね。」

スピカ「このコネクトの痕跡をたどればレグルスにたどり着けるかもしれない。」

スピカ「明日美、萌波、アルとスウドの力を借りるわよ。」

明日美「うん。」

萌波「よろしくてよ。」

スピカは目を閉じ、彼らを呼び寄せた。

スピカ「アル、スウド・・・ここにきて・・・理由は・・・わかるわよね。」

アルデバラン「もう来てるよ。」

サダルスウド「同じく。」

283:魔法少女キューティエアリィ第十五話-4 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 14:45:44.58 xcigU/gQ
灯莉「あ・・・またねこ・・・今度は茶トラと灰色のねこだ・・・」

明日美「紹介するわね。この茶トラが私のパートナー、アルデバランよ。私はアルって呼んでるわ。」

アルデバラン「よろしく。」

萌波「こっちはサダルスウド、私のパートナー。」

サダルスウド「こんにちは。」

スピカ「さ、詳しい自己紹介はあとあと。」

スピカは彼らの自己紹介の間に割って入った。

スピカ「早速コネクトの痕を追跡するわよ。うまくいけばレグルスとリゲルの居場所がわかるかもしれない。」

スピカ「灯莉さん、もう一度お願いね。」

灯莉「は、はい・・・」

灯莉は左手をアルデバランの右手に繋ぎ、右手をサダルスウドの左手に繋いだ。
そしてスピカは両手を灯莉の額に当てた。
客観的にみると3匹の猫と女の子が奇妙な格好でじゃれている様にしか見えなかった。

絵梨「この格好・・・なんかシュールだ・・・」

明日美「ふ、ふざけないで・・・彼らは真剣なのよ。ぷっ・・・くくくっ・・・」

萌波「明日美さん、そういうあなたも肩が震えているわよ。」

スピカ「もう少し・・・もう少しで・・・っく!・・・どうして・・・・」

スピカ「出力を上げれば・・・」

284:魔法少女キューティエアリィ第十五話-5 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 14:47:48.87 xcigU/gQ
バチッ・・・バチバチバチバチィ!

灯莉「きゃあっ!」

アルデバラン「うわっ!」

サダルスウド「ぐっ!」

スピカが探索出力を上げた途端、電流のような衝撃が彼らに返ってきた。

絵梨「灯莉ちゃん、大丈夫!?」
灯莉はその衝撃に倒れてしまい、気絶してしまった。
慌てて絵梨が駆け寄り、抱きかかえて介抱している。

スピカ「し、しまった!気付かれた!」

明日美「いったいどうしたっていうの?」

スピカ「コネクトの痕跡を辿ったけど、ノイズで特定ができなかったから出力を上げたら反撃された・・・
防御が間に合わなくて接続元である彼女に大きな衝撃が行ってしまった。」

スピカ「そして・・・反撃されたってことは・・・ここに私たちがいるって気付かれたのよ。」

萌波「それじゃあ・・・」

スピカ「ええ・・・来るわよ・・・ここに。」

明日美「ええっ!?来るって・・・ダークウィッチが?」

スピカ「そうね、無獣かダークウィッチか・・・それともミーヤか・・・」

彼女らは周囲をキョロキョロと見回し、警戒した。
静かだった。
日も傾きかけて夕方になろうという時間、公園内は彼女たち以外に人はおらず、
鳥のさえずりに交じってカラスの鳴き声が響いていた。

285:魔法少女キューティエアリィ第十五話-6 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 14:49:54.47 xcigU/gQ
萌波「来ない・・・?」
スピカ「いいえ・・・来る・・・!これは・・・!?」

いつの間にか鳥のさえずりも、カラスの鳴き声も聞こえなくなっていた。
異様な静けさに耳が痛くなるほどだった。
と、そこにそよそよと心地いい風が吹いて彼女たちの髪を揺らす。
そして一気にウィッチーズスペースが展開された。
スピカ「!」
???「はじめまして。」
景色に溶け込むようにスピカの目の前に”それ”がいた。
まばたきもせずにずっと前を見ていたはずなのに気が付かなかった。
スピカが”それ”を認識すると驚いたように後ろへ飛び退く。

???「そんなに驚かないでくださいよ。
私はエウロパ・・・イオ様がしもべ・・・以後お見知りおきを。」

エウロパと名乗ったモノは首にボタンのついたチョーカーを巻いたうさぎのぬいぐるみの姿をしていた。

スピカ「エウロパ!?イオの仲間!?」

エウロパ「強い探索魔法を使ってくださって感謝いたします。
こちらから探す手間が省けましたから。」

そのうさぎのぬいぐるみは丁寧に深々とお辞儀をした。

エウロパ「今日は挨拶がてら遊びに来ましたので、
楽しく死んでくださいね。」

そのエウロパの口がニヤリとゆがむとエウロパを中心としてウィッチーズスペースが広がった。

明日美「楽しく死んでくださいって・・・」

萌波「面白いこと言いますのね。」

明日美「絵梨は・・・その子をお願い!」

286:魔法少女キューティエアリィ第十五話-7 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 14:52:19.14 xcigU/gQ
明日美「アクセプト!」
明日美が叫ぶと首の黄色いハーティ ジュエルが光り、手がハートの形に動いていった。
明日美「キューティメタモルトランスレーションアーシィアップ!」

萌波「アクセプト!」
萌波が叫ぶと首の水色のハーティ ジュエルが光り、手がハートの形に動いていった。
萌波「キューティメタモルトランスレーションアクエリィアップ!」

アーシィ「大地の優しさで包んであげる!キューティアーシィ!おまたせっ」
アクエリィ「癒しの水音奏でてあげる!キューティアクエリィ!おまたせっ」

エウロパ「遊んでいただけるのですね。感謝いたします。」

アクエリィ「アーシィ、気をつけた方がいいわよ。」
アーシィ「そうね、相手の力は未知数。」

アクエリィ「アクエリィフュエ。」
アーシィ「アーシィハンマー。」
彼女らはそれぞれ武器を出現させ、エウロパへと向かっていった。
アクエリィ「アーシィ、あなたは左、私は右から。」
アーシィ「了解!」

アーシィ「アーシィストライク!」
シュン
アーシィ「なっ!」

攻撃が当たる直前、エウロパは一瞬で避けアクエリィの目の前に移動していた。

アクエリィ「アクエリィエギュイーユ!」
パキキキ
アクエリィ「ピケ!!」
無数の氷の針がエウロパへ全て突き刺さる。
しかし、エウロパは防御シールドを展開、針をはじき返す。

287:魔法少女キューティエアリィ第十五話-8 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 14:54:44.02 xcigU/gQ
アクエリィ「くっ・・・セ ポッシェ(次はこれよ!)」
アクエリィ「アクエリィプリュイ!」
エウロパの頭上に強酸性雨がシュウシュウと音を立てて降り注ぐ。

エウロパ「あら、危ない。」
酸性雨を寸前で避ける。

アーシィ「アーシィクェイク!」
背後からエウロパの足元にズドンとハンマーを叩きこむと衝撃がエウロパを襲う。

アクエリィ「シャッセ グランジュテ。」
アクエリィ「シソンフェルメ アッサンブレ ピルエット ピルエット ピルエット」
アクエリィ「バッチュ バッチュ バッチュ!」
エウロパはアクエリィのキックを防御し、鞭打を避けていた。

アーシィ「アーシィビート!」
タタタタンとリズミカルにハンマーを打ち込む。
何発かは当たったが、急所は外れているようだ。

アーシィ「はぁはぁ・・・どう!?」

アクエリィ「危ない!」

そよそよと彼女たちの周りに風が起こり、
エウロパの方から風切り音がしたかと思うと真空の刃が襲いかかる。
刃が当たる寸前、アクエリィはリフレクシオンを展開、アーシィを刃から守った。

アーシィ「あ、ありがとう。」
アクエリィ「気を付けて。何発かは手ごたえあったけど、あまり効いてないみたい。」
アーシィ「ええ・・・そのようね。」

呆れたようにヤレヤレと両手を横にして肩をすくめていた。
エウロパ「はぁ・・・少し残念です・・・もう少し本気で遊んでほしいのですが・・・
今度はこちらから行きますわ。」

288:魔法少女キューティエアリィ第十五話-9 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 14:56:48.38 xcigU/gQ
エウロパ「えい!」
エウロパはゆらりと長い耳を揺らし、腕を横に一閃。
すると、柔らかい心地よい風が彼女たちを包み込む。
その直後、先ほどよりも速い速度で真空の刃が何度も繰り出された。
アーシィ、アクエリィは一回目、二回目をリフレクシオンで攻撃を反射。
しかし、三回目の刃でリフレクシオンは破壊され、
四回目の刃では何とか寸前で避けたものの、僅かに二人の髪の毛が切られてしまった。
そして五回目の刃でアーシィの腕に当たる。六回目でアクエリィの足に当たる。
そこからは避けることも逃げることできず何十もの刃が彼女たちを襲った。

絵梨「アーシィ!アクエリィ!!」
絵梨は反撃できずにただやられるだけの二人をみて叫んだ。

灯莉「ううう・・・絵梨・・・さん・・・?」
絵梨の声で抱かれている灯莉の意識が戻り、半身を起して呟いた。
そして彼女はうさぎのぬいぐるみの前で倒れているアーシィとアクエリィを見て息をのんだ。

灯莉「え・・・どういうこと・・・?」

絵梨「敵よ・・・敵の強いやつが来て・・・二人は攻撃を受けてしまった。」

灯莉「そんな・・・どうして・・・」

倒れていた二人は何とか立ちあがっていた。
致命傷にはなっていないようだが、どう見てもまだ戦える状態ではなかった。
しかし、二人はエウロパに向かっていこうとしていた。

絵梨「あいつ・・・強いね・・・やっぱり私も出て行かなきゃならないかな。」

スピカ「!今のあなたじゃ無理よ!」

絵梨「じゃあ、黙って見ていろっていうの!?
無理って言われても・・・」
絵梨は唇をぐっとかみしめた。

絵梨「やるしかないじゃない!」

289:魔法少女キューティエアリィ第十五話-10 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 14:58:57.40 xcigU/gQ
灯莉「ま、待ってください!」

絵梨「灯莉ちゃん・・・」

灯莉「この子たちが私に触れて、わかったの・・・長い間何なのかわからなかった
けど感じていた・・・すごくすごく・・・暖かいもの・・・」
灯莉は胸に手を当て、これまでのことを目を閉じて思いだしていた。

灯莉「まだ見たことはないけどすごく懐かしく感じた・・・
ずっと一人だった私を見てくれていた。」

灯莉「でも・・・この子レグルスは・・・今すごく苦しんでる・・・もがいてる。
逃げ出そうとしているけど・・・逃げられない・・・」

灯莉は涙を流しながら、しかしその眼鏡の奥の瞳は決意を込めたように光を輝かせていた。
その姿は先ほどまでのオドオドした雰囲気は感じられなかった。

灯莉「スピカ・・・さん?私・・・力もなくって・・・臆病だけど・・・
こんな私でも、みなさんの力になれるでしょうか?」

スピカ「・・・今はハーティジュエルもないし、
あなたのパートナーがいないから本来の力は出せないけど・・・」

灯莉「それでもいいんです。少しでも皆さんの力になりたい。
そして、今まで私を守ってくれていたレグルスさんを助けたい!」

灯莉「だから・・・だから私を魔法少女にしてください!」

スピカはその少女の決意を聞いて少し考えた後、
アルデバランとサダルスウドに目配せをした。

スピカ「わかったわ。あなたを魔法少女にします。
でも、さっきも言ったように本来の力は使えない。
腕力と耐性力はあがるけど魔法は使えない。それでもいいの?」

290:魔法少女キューティエアリィ第十五話-11 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 14:59:44.95 xcigU/gQ
灯莉「はい。」

スピカ「わかった。アル、スウド、あなた達の力借りるわね。」

アルデバラン「わかった。」
サダルスウド「了解した。」

スピカ達は灯莉の周りに座ると各々が光り始めた。
スピカ「クリエイト!我らはこの者の精神、肉体、時間を束ねレグルスに成り代わり、魔法少女として再接続を行う!」

そして光が大きくなり始め灯莉をも包み込む。

次の攻撃をしようとしていたエウロパは、少し離れた場所で儀式が始まっているのに気がつき、
攻撃の手を止めた。

エウロパ「なるほど・・・四人目ですか。
面白そうなので少し待ちますね。」

エウロパは遠くの方で輝く光を見て呟いた。

アーシィ「はぁはぁ・・・ずいぶん余裕かましてくれちゃってるじゃないの。」
アーシィはフラフラになりながらもハンマーをエウロパに叩きつける。
エウロパ周辺に防御シールド展開。

エウロパ「ちょっとあなた、せっかく魔法少女誕生の瞬間を鑑賞しているのですから邪魔しないでいただけますか?」
エウロパは叩きつけられたハンマーをつかみ、ポーンと押し返した。
するとアーシィはごろごろと地面を抉りながら弾き飛ばされた。

アーシィ「ぐっ!きゃぁぁぁぁ!」
アクエリィ「アーシィ!!こ、これはまずいわね・・・」

灯莉を包んでいた光が小さくなっていき徐々に灯莉の姿が見えてきた。
光の中から現れた灯莉の手には一つの指輪が握られていた。

291:魔法少女キューティエアリィ第十五話-12 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 15:00:33.33 xcigU/gQ
灯莉「これは・・・?」

スピカ「ハーティリング。本来はハーティジュエルが変身アイテムなんだけど、
私たちはあなたのパートナーじゃないからなんとかレグルスの痕跡を集めてこれしか作れなかった。」

スピカ「これを指につけて、
アクセプト!キューティメタモルトランスレーションフレアーアップ!
と叫びながら指で術式を描いて。あなたは魔法少女キューティフレアーになるわ。」

灯莉「は、はい。」

スピカ「いい?正直あなたの力は未知数なの。
どうしても危なくなったら逃げて。」

灯莉「逃げるなんて・・・」

スピカ「いいえ、逃げることさえできたらまた反撃のチャンスを伺えばいいのだから。」

灯莉「は、はい!」

十五話「Obedience!あなたの優しさ感じてた。」

灯莉は決して逃げまいと強い思いを抱きながらも、スピカの言葉の意味も噛み締めた。
そして、彼女の指にはめられた炎のように真っ赤に燃えるハーティリングを手のひらで優しく包み込む。

灯莉(レグルス・・・一人ぼっちの私をずっと守ってくれていたんだね。
あなたの優しさ感じることができたよ。今度は私があなたを助ける番。)

彼女の胸に決意を込めて、灯莉は大きく深呼吸をした。

灯莉「私に勇気をください!」

灯莉「アクセプト!」
灯莉が叫ぶとハーティリングが赤く光り、指がハート型を描いた。
灯莉「キューティメタモルトランスレーションフレアーアップ!」

292:魔法少女キューティエアリィ第十五話-13 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 15:01:29.29 xcigU/gQ
ハーティリングから赤色の光が出てリボンのように灯莉の体にまとわりつく。
パキィンと光が弾けると赤いハート型の花びらが舞う。
花びらの中から現れるのは・・・

肘まである篭手のような黒いグローブ。
足は膝まで覆うグラディエーターのようなヒールの高い編みこみブーツ。
髪は赤く染まりロングヘアがさらに長くなり、一本の腰あたりまである三つ編みに編みこまれた。
最終的にハーティリングからリボンのようなものが出て全身を包み込む。
黒地に真っ赤な炎をあしらった様な柄の和服のような振袖。
裾の広がった黒地に赤いリボンのついたミニスカート。
リボンが腰に巻きつき背中で赤い大きなリボンが結ばれた。

フレアー「熱い心を燃やしてあげる!キューティフレアー!」

スピカ「こ、これは!どうして?」
サダルスウド「確かに・・・これは・・・しかしありえるのか?」

フレアーは自分が変身した姿をキョロキョロ見回す。
そして一息大きく深く息を吐き出す。

フレアー「ふぅ・・・これが・・・アタシか・・・力が・・・沸いてくるようだ・・・」

スピカ「フレアー!あなた・・・大丈夫?」

フレアー「ん?アタシは大丈夫だ・・・すごく気分がいい。」

絵梨「すごい力を感じる・・・これが四人目・・・フレアー・・・私もサポートしなくちゃ・・・」
絵梨「灯莉ちゃんだって決意したんだ・・・私も・・・
望美さん、私あなたの分まで精一杯生きるから!あなたの気持ち無駄にしないから・・・もう一度勇気を!」
絵梨は折れそうだった心を奮い立たせ、変身する決意をした。

絵梨「アクセプト!」
絵梨が叫ぶと首のピンクのハーティ ジュエルが光り、手がハートの形に動いていった。
絵梨「うん、変身できる!」
絵梨「キューティメタモルトランスレーションエアリィアップ!」

エアリィ「そよ風のように幸せ運ぶ!キューティエアリィ!おまたせっ」

293:魔法少女キューティエアリィ第十五話-14 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 15:02:36.29 xcigU/gQ
エウロパ「ほら見て御覧なさい、四人目が変身したわよ。
あら?エアリィさんもいるようね。」
エウロパは倒れているアーシィの髪をつかみフレアーの方に顔を向けた。

アーシィ「だめよ・・・こっちきちゃダメ・・・」

エウロパ「でも二人ともこっちに来てますわよ。」

アクエリィはこちらに向かってくるエアリィとフレアーの前に立ちはだかる。
アクエリィ「ここは一旦退くのよ。態勢を整えてから・・・」

フレアー「いいや・・・そんなことしてもあいつは逃がさないだろう。
それに・・・なんでかな・・・今のアタシあいつに負ける気がしないんだ。」

アクエリィ「初めて戦うのに無理よ!」

フレアー「そんなもん、やってみなくちゃわかんねぇだろうよ。」

フレアー「魔法は使えないけど。武器は出せるみたいだし・・・力も何十倍になった感じだ。」

エアリィ「それに私もいるから!」

とそのとき、遥か彼方から空気を地面を震わせながら近づいてくるものがあった。
その場にいるもの全員の体が心がビリビリと震える。

エウロパ「おや、あの方も遊びに来られるのですか。
まだ万全じゃないと思うのですが・・・」

エアリィ「!こ、これは!!!??ま、まさか・・・そんな・・・この状況で?」

轟音を轟かせエアリィの目の前に降り立つ。
降り立つ際の衝撃で地面にクレーターができる。

294:魔法少女キューティエアリィ第十五話-15 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 15:03:23.17 xcigU/gQ
ミーヤ「お祭り騒ぎのようね。このお祭り私も参加させてもらうわよ。」

エアリィ「ミーヤぁぁぁ!!あなた!まだ懲りてなかったの!!」

ミーヤ「懲りる?どうして懲りる必要があるの?意味がわからないわ。」

エアリィ「少しは大人しくしてなさい!」

エアリィのその言葉にミーヤはくすくすと笑っていた。

ミーヤ「ふふふ、私もまだ調子良くないのよ。
だから今日は元より大人しくしているつもりよ。」

エアリィ「信じられるもんですか。」
エアリィは歯をギリリと食いしばりミーヤを睨む。

エアリィ「あの・・・エウロパってなんなのよ!」

ミーヤ「ああ、エウロパ?かわいいでしょ。最近来た私のうさちゃんよ。」

エアリィ「そういうことを聞いているんじゃない!」

ミーヤ「まあ、良いじゃない。ほかの子達はエウロパに任せるから。
ね、私はあなたとお話に来たの。」

じりじりとエアリィに近づいていくミーヤ。
その表情はミーヤの実際の年齢には似つかわしくないほど妖艶な笑みを浮かべていた。

エアリィ「うくっ!こ、来ないで!」
ミーヤが近づくほど後ずさりしてしまうエアリィ。
そして、自身の力が今は弱体していることもあったが、
何より彼女は以前とはまったく違うミーヤのプレッシャーを感じていた。

295:魔法少女キューティエアリィ第十五話-16 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 15:04:10.25 xcigU/gQ
ミーヤ「あら、どうしたの?そんなに怖がらないでよ。
ほんとに今日はあなたに危害は加えないから。私、あなたのことをもっと知りたくなっただけだから。」

エアリィ「フレアー!こっちは・・・何とかするから・・・」

ミーヤ「そうそう、こっちは何とかなるからあなたはエウロパと遊んであげてね。」

エアリィ(フレアー・・・なんとか耐えて・・・すぐ助けに行くから!)

フレアーはミーヤのことを睨み、エアリィの方を見ると無言で頷いた。

そして前を向きなおしスタスタとエウロパに近づくフレアー。

アーシィ「これがフレアー?変身前と雰囲気がぜんぜん違う・・・」

フレアー「始めまして・・・だよな・・・アタシはキューティフレアー。
出来立てほやほやの魔法少女・・・見習いだ。」

エウロパ「こちらこそ始めまして。
私はエウロパと・・・!?」

ズドォォォォン!!!

エウロパ「くっ!!!」

フレアー「おっしぃ・・・」

何がおきたのだろうか。フレアーの拳がエウロパのいた場所に突き刺さっていた。

エウロパ「卑怯な!まだ私が名乗っている途中だというのに!」

フレアー「くっくっく・・・だれが貴様の口上なんかぼけっと待つんだよ?」

296:魔法少女キューティエアリィ第十五話-17 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 15:04:56.88 xcigU/gQ
フレアー「フレアーサイズ」
フレアーの手には彼女の身長よりも長い炎のような装飾が施された真っ黒い棒が握られていた。
フレアー「ふーん・・・これは棒・・・?これがアタシの武器か・・・?まあいいか。」
フレアーはクルクルと棒を回して構えた。

フレアー「そこのうさぎ。あんたからかかってきな。」

エウロパ「見習いなのにずいぶん偉そうですわね。
後悔しますよ?」
エウロパの声は明らかに動揺しているようで震えていた。

エウロパ「では、遠慮なく行かせていただきます。」
エウロパが両腕を前に出すとその前でぐるぐると光が渦を巻き、それが光球になった。
エウロパ「当たると痛いですよ。ふふふ、下手したら死んじゃうかも。それ!」
出来上がった光球をぐぐぐっと押し出してふわふわとシャボン玉のようにゆっくり動き出したかと思うと、
それは目にも留まらぬ速さで打ち出された。

そして・・・

ドドォォォォォン!!!

直撃

その光球はフレアーの体に直撃した。
モウモウとあがる爆煙。

そして爆煙の中からかすかに見えるフレアー
どうやらまだ倒れていないようだ。
倒れていないことがわかると次の攻撃態勢に入るエウロパ。

エウロパ「あれで倒れないなんてなかなか頑丈ですわね。えい!」
光球を連続で打ち出すエウロパ。
そのすべてが猛スピードでフレアーに直撃。

297:魔法少女キューティエアリィ第十五話-18 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 15:05:44.79 xcigU/gQ
ドドドドドドドッ!!!

アーシィ「フレアぁぁぁぁぁー!!」
アクエリィ「そんな!速すぎて避けられないの?」

さらに爆煙が立ち上り、再びフレアーの姿は見えなくなった。
この状態では生きているのか・・・死んでいるのか・・・わからなかった。

爆煙が晴れ・・・フレアーの姿は・・・

埃だらけではあったが・・・立っていた。
二本の足でしっかりと地面に立っていた。

エウロパ「そ・・・そんな・・・あの攻撃を・・・避けたの?
それともシールド展開した?」

フレアー「いいや・・・あのスピードを避けられるほど速くはないし・・・
ましてやアタシは魔法は使えないから・・・全部当たったよ。アタシに。」

エウロパ「当たったですって?それじゃあ、な、なんで立っていられるの。」

フレアー「さあ?どうやらアタシはトンでもなく頑丈にできているらしい。」

エウロパ「じゃあ・・・これならどうかしら!?それっ」
エウロパが腕を横に一閃。
心地よい風とともにエウロパから何十もの真空の刃がフレアーに迫る。

フレアーはクルクルとフレアーサイズを回転させその刃を全てはじき返す。

そのままフレアーサイズをエウロパに叩き込む。
ズドンと地面が震える。
エウロパはその攻撃を腕で防いだ。
しかし・・・衝撃が強すぎ防御が役に立たない。
エウロパ「ぐふっう・・・なんて重い攻撃!」

298:魔法少女キューティエアリィ第十五話-19 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 15:06:59.81 xcigU/gQ
フレアーはゆっくりと二撃目を突き入れる。
その攻撃はシールドを展開するもやはり防ぎきれずエウロパは後方に弾き飛ばされる。

アーシィ「す、すごい・・・あれで魔法使っていないの?」

エウロパ「こ、攻撃力もかなりあるようね・・・でも・・・スピードは無いのよね。」
フレアーの目の前からエウロパは一瞬にして消えた。
そしてフレアーの背後に現れ、すかさず打撃を加え、魔法攻撃で追撃。
フレアーは思わずよろけるが傷は無いようだ。
振り向きざまフレアーサイズでエウロパをなぎ払う。
しかし攻撃は当たらずエウロパの居た場所の空を切った。

フレアー「さすがに速いな・・・逃げられたら攻撃は当たらないし・・・」

エウロパ「やはりスピードについて来れないのですね。
とうとう諦めたらどうかしら?」

そしてエウロパは攻撃を続ける。
連続で打撃、打撃、打撃。
フレアーはなすがまま打たれ続ける。
本当にあまりのスピードに諦めてしまったのだろうか。

しかし・・・フレアーの目は輝きを失っていなかった。
エウロパは一方的にフレアーに攻撃していて圧倒的に優勢だったが、
その強い燃え上がるような瞳の光に逆に少しずつ恐怖を覚えていった。

エウロパ「このっ!なぜ倒れないのですか!なぜダメージを受けないのですか!」

エウロパは腕を大きく振りかぶりフレアーにパンチを叩き込む。
しかし、その腕はフレアーに掴まれた。

エウロパ「ぐっ!離しなさい!あなたはスピードが無いんじゃ・・・」

フレアー「ああ、確かにスピードは無いよ。
でも目では追えるんだ。さあ、終わりにしようぜぇ。」

299:魔法少女キューティエアリィ第十五話-20 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 15:08:04.81 xcigU/gQ
エウロパ「や、やめなさい!放しなさい!!」
エウロパはじたばたともがくが、フレアーから離れられない。

フレアー「これでおしまいだ。」
フレアーサイズの底部をトントンと地面に突くと棒の先から禍々しい形の大きな鎌がジャキンと出てきた。

フレアー「へぇ・・・これって大鎌なんだ・・・そっかサイズだもんね・・・くすくす・・・死神みたいだね。」
フレアーの瞳が炎の赤色から少しずつ黒色へと染まっていく。
大きく開かれた真っ赤な口はまるで・・・悪魔のような姿であった。

エウロパ「ひっ!」
ガチャリとフレアーサイズをエウロパの首にかける。
フレアー「言え・・・お前らのところにレグルスは居るんだろう?」

エウロパ「レグルス??なんですの・・・それは・・・」

フレアー「とぼけるな・・・お前らがアタシの中から連れ去ったんだろう。」
フレアーサイズの刃をエウロパの首に強く押し当てる。

エウロパ「レグルス・・・きゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」
突如エウロパの体がビクビクと震えだし、更に赤黒く光り始めた。

フレアー「な、なんだ!?」

さらに大きく光るとフレアーエウロパともに反発しあうように弾き飛ばされた。

フレアー「あああああっ!」

エウロパは意識が無いのかピクリとも動かず赤黒い光球に包まれ宙に浮かんでいた。

フレアー「くっくっく・・・まあいい・・・そのままじっとしてろよ・・・今仕留めてやる。」

フレアーはエウロパに近づき再びフレアーサイズを振りかぶる。
そして勢い良くエウロパに振り下ろした。
エウロパを見事一刀両断・・・

300:魔法少女キューティエアリィ第十五話-21 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 15:09:04.84 xcigU/gQ
したかに思えた・・・

しかし、フレアーの手からはフレアーサイズが消えていた。
フレアー「あ?あ???」
自らの手にあったはずのフレアーサイズが消え、自分の掌を見つめ動揺する。
フレアー「どこいった・・・アタシの・・・フレアーサイズ・・・」
そしてフレアーの体から粒子状の赤い光がチラチラと拡散していく。
フレアー「変身・・・解けてる?アタシ・・・ああああそんな・・・」

フレアーの体から光の粒子が出なくなると、そこには生身の体に戻った灯莉がいた。

灯莉「あ、ああ・・・そんな・・・私・・・」
灯莉は今の状況にガタガタと震え始めた。
殺される恐怖?
それだけではなかった。
灯莉が真に恐怖していたのは変身したことによる自分の心の変化。
まるで別人のようになってしまっていた、普段の自分と正反対の性格に恐怖していた。

そして目の前には意識を取り戻したエウロパ。

エウロパ「私には何がおきたかわからないけれど・・・これで終わりね。」

エウロパは両腕を前に出し、光球を作り出した。
灯莉「いや・・・いやぁぁぁぁ・・・」
灯莉は腰を抜かしたようにへたり込み、そのまま後退りをする。

光球が放たれようとするその瞬間、その光球を握りつぶした者がいた。

301:魔法少女キューティエアリィ第十五話-22 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 15:09:53.99 xcigU/gQ
エウロパ「何を!・・・はっ・・・ミーヤ様・・・」

ミーヤ「もう用事は終わったから帰るわよ。」

エウロパ「し、しかし・・・あと少しで。」

ミーヤ「何?私に逆らうのかしら??」
ミーヤはエウロパの頭を掴み、顔を覗き込んだ。
その表情は影になってよくわからないが、エウロパが戦慄した様子を見れば
ミーヤの表情がどれほど恐ろしいものだったか想像ができる。

ミーヤ「私が帰るといったら帰るのよ。嫌ならこのままあなたの頭握りつぶすわよ。」

エウロパ「は、はい・・・」
表情が通常に戻っていてもその恐怖は継続しており、
ミーヤに掴まれたままガタガタと震えていた。

ミーヤ「じゃ、お邪魔したわね。エアリィちゃんにはよろしく言っておいて。
ふふふ、ご馳走様。」

エウロパはミーヤに連れられて・・・いや掴まれたまま空気を震わせながらその場を離れていった。
そしてウィッチーズスペースが解かれていく。

灯莉「私・・・助かった・・・の?」
灯莉の元に明日美、萌波が駆け寄る。

明日美「大丈夫?」

灯莉「え、ええ・・・なんとか・・・大丈夫です。」

萌波「どうなったの?」

灯莉「それが・・・私にも良くわからなくて・・・何がなんだか・・・」

明日美「絵梨は?絵梨はどうなったの!?」

302:魔法少女キューティエアリィ第十五話-23 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 15:11:06.46 xcigU/gQ
絵梨の居た場所を見ると、絵梨が倒れていた。
三人は絵梨のところへ駆け寄った。

明日美「絵梨!ミーヤに何かされた!?怪我は!?」
明日美は絵梨を抱きかかえた。
絵梨は真っ赤な顔をして肩を上下させるほど息が荒かった。

絵梨「だ、大丈夫・・・危害は加えられていない・・・危害は・・・」
絵梨の顔は相変わらず真っ赤だ。

明日美「だって、そんなに息荒いし、顔が赤いし。」

絵梨「な、なんでもない、大丈夫、もう大丈夫だから。」

絵梨(い、言えるわけ無いじゃない!あんなこと・・・されたなんて・・・)

スピカ「ところで灯莉ちゃん、変身して大丈夫だった?」

灯莉「は、はい・・・体は問題ないのですが・・・その・・・私が私じゃなくなったみたいで・・・」

スピカ「そう・・・変身してわかったんだけど、どうも灯莉ちゃんの体には陽の魔力と陰の魔力が同居してるみたいなの。」

明日美「陽の魔力と陰の魔力って反発しあうんじゃないの?」

スピカ「そうなのよ。そのはずなんだけど・・・」

アルデバラン「どうも、ダークウィッチだったことが影響しているみたいだな。」

スピカ「そうね、若干陽の魔力のほうが強いから陰の魔力をうまく取り込んでいるみたい。
でも、陰の魔力の影響ね、性格が荒っぽくなっちゃってる。」

萌波「それは危険ではないのかしら?
その将来的に再びダークウィッチになってしまうとか・・・」

303:魔法少女キューティエアリィ第十五話-24 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 15:11:53.19 xcigU/gQ
サダルスウド「萌波の心配は当然だが、その点は大丈夫だ。
そもそも魔法少女化は陽の魔力が強くないと変身出来ない。」

萌波「なるほど、つまり陰の魔力のほうが強くなると自動的に変身が解けちゃうのね。」

スピカ「そう、しかも人間のときは魔力が大して出力されないからダークウィッチにはなれないということ。」

萌波「もしかして、さっき変身が解けたのも?」

サダルスウド「そう、陰の魔力が少し漏れたからだろう。」

アルデバラン「灯莉の今後の課題は変身時の陰の魔力のコントロールだね。
変身してても元の性格で居られればいいんだけど・・・」

明日美「なるほどねぇ・・・それよりも・・・エウロパだっけ?
あんな強いのほかにも居るのかな・・・イオとミーヤ全員で来られたらやばいよ・・・」

絵梨「そうだね・・・はやくレグルスを助け出して全員万全の状態にしないと・・・」

灯莉「でも、さっきエウロパにレグルスのこと聞いてみたら・・・知らないって・・・」

萌波「向こうの切り札なんだから正直に言うはず無いと思います。」

絵梨「ま、なんにせよとりあえずは四人集まったんだし、これから考えて行きましょう。」

明日美「絵梨・・・なんだか吹っ切れたみたいだね。」

絵梨「うん、精一杯生きていくことにしたんだ!」

明日美「そ、よかった。ふふふ。」

一方ミーヤは・・・
高速で飛びながらエアリィとの出来事を思い出していた。

ミーヤ「うふふ・・・エアリィちゃん・・・可愛かったわ・・・
しかも、面白い秘密わかっちゃった・・・あの子女の子じゃないのね・・・男だったなんて・・・傑作だわ。」

ミーヤ「今度は男のときの姿でお相手願おうかしら・・・
ますます殺すのが楽しみになってきた・・・ふふふ・・・あはは・・・おーっほっほっほっほ!」

ミーヤの瞳は妖しくも光り輝き、いかにも楽しそうに大声をあげて笑い叫び、飛び去っていった。

次回予告
四人目の魔法少女、キューティフレアー誕生、しかしその力は未知数であり万全ではない。
レグルス探しを急ぐ一方、ほとんどの魔法少女たちは普通の女の子。
間近に迫るバレンタインはレグルス探しと並ぶ切実な問題。
初めてあげる側に回る絵梨をからかいつつもチョコの準備をする。
そんな中、ミーヤの過去が明らかに。
次回「Past!大丈夫、お父さんがついているから。」
フレアー「おまえに輝くような決意はあるか?」

304:魔法少女キューティエアリィ第十五話 ◆yboXY7MR9E
11/05/08 15:18:49.38 xcigU/gQ
以上でおしまいです。

早速第十五話-6で大きなミス発見

と、そこにそよそよと心地いい風が吹いて彼女たちの髪を揺らす。
そして一気にウィッチーズスペースが展開された。

とあるのに、そのあと

エウロパ「今日は挨拶がてら遊びに来ましたので、
楽しく死んでくださいね。」

そのエウロパの口がニヤリとゆがむとエウロパを中心としてウィッチーズスペースが広がった。

というように二回ウィッチーズスペース展開しちゃいました。
重要なことだから二回展開させたのではなくて単純にミスです。
ごめんなさい。

それといつの間にか忍法帖のレベルが上がっていたので規制秒数が短くなってました。
そして最後に試したら行数も増えてました。
これで次回よりレス数が少なくてすみます。

さて、内容に関してですが・・・
フレアーさん変身しましたが、柄悪いですね、どっちが悪役かわからないですね。
さすが元DWといったところでしょうか。

そしてミーヤに何かされていたエアリィさんですが・・・顔真っ赤で息が荒い・・・
何してたんでしょうね。

このときの出来事は改めて番外編として作りたいと思います。

そして次回、バレンタインのキャッキャウフフシーンを含めながら、
いよいよミーヤの過去明らかにします。
そろそろゴールが見えてきそうな感じです。

では、次回まで。

305:名無しさん@ピンキー
11/05/08 19:03:30.83 vxzLGXi7
そう来たか。美少女戦士ものの王道ですなあ。次回も楽しみであります。

306:魔法少女キューティエアリィ ◆yboXY7MR9E
11/05/09 21:33:49.17 1Xu3VOzr
>>305
ありがとうございます。
励みになるです。

さて、最近なのですが、魔法少女プリティーベルなる漫画があることを知りました。
これも35歳の暑苦しいオッサンが魔法少女になって、さらに出てくる女の子がエリちゃんというなんとも拙作と共通点の多い作品なのです。
でも、魔法少女に変身するオッサンは女性化せず、むさ苦しくてマッチョなオッサンのまま魔法少女の格好になります。
でもこのマッチョなオッサンがかっこいい。
もし機会あれば是非読んでみてください。


307:名無しさん@ピンキー
11/05/10 01:03:19.22 8hbwKBOv
何年か前に壁からちんこ生えて普通の男がちんこ舐めるごとに
徐々に女性化していくって話があったけど
もう読めないんかなー
あれは最高だった

308:名無しさん@ピンキー
11/05/10 01:35:09.64 pT0W+a8s
>>307
URLリンク(www.pixiv.net)
たぶんこれのことだな
旧支援所のサーバトラブルで消えた奴だが、この通り作者がpixivに再掲してたよ

309:名無しさん@ピンキー
11/05/10 16:34:23.50 8hbwKBOv
>>308
ありがとうございます!!


310:TSダンジョン
11/05/10 17:49:55.29 mM+pS55F
>>176の続きです。

→7)嫌な予感がする。扉を閉じて、部屋を出る

 後ずさりしながら急いでクローゼットの扉を締めた君は、床の段差に気づかず、つまずいて転んでしまった。

 ─ゴチン!

 盛大にひっくりかえり、後頭部を石の床に打ちつけた君は激しい痛みとともに目の前が暗くなっていく。
 馬鹿な! こんなトコロで死んでたまるか!!
 必死に自分にそう言い聞かせている君だったが、現実は無情。転んで後頭部挫傷で死亡という不名誉な死に様をさらすことになったのだが……。

 ……ふと気がつけば、君は暗くて狭い場所に寝かされていた。カプセルのようなものに横たえられているうえ、どうにも息苦しい。
 まさか棺桶に入れられたが、実は仮死状態だったため、運よく生き返ったのだろうか?
 墓に埋葬されていないことを願いつつ、力いっぱい目の前の蓋らしきものを押してみる。
 蓋はかなり重かったが、どうにか動かすことはできた。大きくこじ開けて、棺桶(?)から外に出る。
 君が寝かされていたのは、やはり棺桶だった。しかし、ドラキュラが眠るような十字架のついた八角形のソレでも、和式の白木の箱でもない。
 金箔と鮮やかな色に彩られた人型を模したような棺。君は、それをテレビのピラミッド特集などで見た記憶があった。
 まさか……嫌な予感を覚えつつ、自らの身体を見下ろすと、裸のまま包帯でぐるぐる巻きにされている。どうやら、あの場で死んだ君の魂は、ミイラの一体に入りこんでしまったようだ。
 とはいえ、よくある皺くちゃの死体ではなく、この身体は自由に動かせるし、肌の色艶なども普通の人間に見える。しかも……。

311:TSダンジョン
11/05/10 17:50:28.78 mM+pS55F
 ─ムニュッ!

 全身の包帯を解いた君の視線の先─胸部には、見事な小山がふたつ鎮座している。そう、君が入りこんだミイラは女性、それも20代半ばの女盛りで亡くなった女王だった人物のものらしい。

─残念! 君の男の子人生は終わってしまった!


 しかし、身体の素性を自覚した途端、君の頭の中に、知るはずのない砂漠の女王アハメスの生前の記憶が甦ってくる。
 もしかして、脳に記録された経験を読みとっているのだろうか?

 小一時間後、君は君としての自覚を保ちつつ、アハメスとしての膨大にして深遠なる知識も手に入れていた。
 背筋がしゃんと伸び、全身から比類ない威厳と妖艶な色香があふれだす。
 君の朱い唇が、もはや現代では失われた古代語で呪文を紡ぐと、玄室の四方に置かれた棺からアハメスの忠臣たちのミイラが甦り、君の足元に恭しく跪く。

 彼らの生死を越えた忠義に満足した君は、別の呪文を唱える。すると、4体のミイラ達はたちまち生前、それも最盛期の姿を取り戻した。

 ─無敵の戦士にして女王の愛人たるムスタファ
 ─神算の智謀を称えられた軍師にして宰相イルダナフ
 ─森羅万象の知識と魔術に通じる神官アクス・レヴィ
 ─異国の踊り子にして忠実無比なる女官長メイロン

 彼らの助けがあれば、この地に再び我が王国を築くことも造作もないだろう。

 数年後、君は「再臨せし女王」と呼ばれて、かの異世界のおよそ半分を手に入れ栄華の限りを尽くすこととなった。

[END_No.02:世界をこの手に]

312:TSダンジョン
11/05/10 17:50:59.20 mM+pS55F
→8)せっかくだから、中を探ってみる

 小部屋ほどもあるウォークインクローゼットとは言え、中の大半は衣裳箪笥として機能しているようだ。
 色とりどりのドレスや、ボディスやチュニック、コルセットといった、ファンタジー風世界にふさわしい衣裳に混じって、チャイナドレスやバニースーツ、看護師服といった、場違いなコスチュームが混じっているのは、なぜだろうか?
 今着ている体操服&ブルマーのことも併せて考えると、どうも日本の文化を誤解されているような気がしたが、突っ込んだら負けだろう。

 脱力しつつ衣裳をかき分けていると、その後ろの壁の色が周囲と違うことに気付いた。
 慎重に手を当てて押してみると、忍者屋敷よろしく壁に大きな穴があき、中には遙か上方へと続く縄梯子がぶら下がっている。ご丁寧にも、「↑地上へ」と張り紙がしてあった。
 罠だろうか? しかし、それにしてはわかりやす過ぎる気もする。
 しばし葛藤したものの、あなたはいを決して縄梯子を登ってみもることにした。

 10数メートルばかり登ったところで、ようやく上のフロアへの出口に辿り着いた。本当にココが地上ならよいのだが……。

313:TSダンジョン
11/05/10 17:51:20.90 mM+pS55F
 扉を開けて出たところは、ゴシックな雰囲気のインテリアに囲まれた部屋だった。
 窓の外に見える光景からすると確かに「地上」ではあるようだ。もっとも、窓ガラスはすべて嵌め殺しで、念のいったことに窓の外には太い鉄格子まで設けられている。
 ほんの少し部屋のドアを開けて廊下を覗いてみたところ、どうやらかなり広い屋敷の中のようだ。君が虜囚の身であることに変わりはないらしい。

 君が、このまま屋敷を探索するなら9)へ、元いたダンジョンに戻るなら、>253の6)へと進め。

※というわけで、「ファンタジー風ダンジョン冒険物」に加えて、「ホラー風味洋館探索物」的な選択肢も用意してみました。

314:名無しさん@ピンキー
11/05/10 17:57:28.73 gldPLggx
なんかこういうゲームブックみたいなの流行ってんの?
ぶっちゃけ楽しんでるの書いてる本人だけだから
スレストしてんのわかんねーかな・・・

315:名無しさん@ピンキー
11/05/10 18:12:21.36 skyOX1kk
エロ書きませんて豪語してるのよりは遙かに良い

316:名無しさん@ピンキー
11/05/10 20:11:18.72 TfUQECnB
エロくないと嘆くなら
自らエロくすれば良い
それがリレー形式

317:名無しさん@ピンキー
11/05/10 21:16:14.81 RPFHyFx8
俺はこういうの好きだけどな

318:名無しさん@ピンキー
11/05/10 21:46:22.12 xEp2WaIS
同じくこういうの好き
短編で軽く読めるし適度にエロいからね

319:名無しさん@ピンキー
11/05/10 22:16:24.97 ckPrwz/Q
俺も結構参加型好き
ツリー形式だと分岐とかもわかりやすくて良いんだが
なかなかそういう場が無くてね

320:名無しさん@ピンキー
11/05/10 22:22:30.63 bbbEPQKa
ツリー形式とかだったら、
普通にSKNさんのブランチタイムに行けばいいのでは?


321:名無しさん@ピンキー
11/05/10 22:26:05.49 DebedJAl
いかにも勧誘…なんか悲しくなってきた。

322:名無しさん@ピンキー
11/05/10 22:30:16.32 MZFBnH3l
…おぬしらの言わんとしてる事がよくわからんでござる……
参加型だろうが 個人の長編だろうが
等しく強制女性化小説は増えているでござる!!

323:名無しさん@ピンキー
11/05/10 23:13:57.68 XCRqQteu
>>322
言葉を弄して一般化しようとしてるけど、
結局言ってる事は「俺のチンコが反応しねえ」というだけの事だ
俺もシチュエーションだけだとヌけないのでまあ、何だ、自分で書こうかなという所だな

324:名無しさん@ピンキー
11/05/10 23:15:20.59 kSxBCOg7
抜けないなら自分で書けばいい
しかし自分で書くと抜けないという噂もあってな…

325:名無しさん@ピンキー
11/05/10 23:24:01.15 MZFBnH3l
>>323
他所のスレで見かけたコレが気に入って言い回しを真似たのでござる
URLリンク(blog-imgs-24-origin.fc2.com)

326:名無しさん@ピンキー
11/05/10 23:32:21.90 bbbEPQKa
まあ、勧誘と言うか宣伝と言うか、その類から粋を出ない書きこみで悪いけどさ
リレーとか流行ってるんじゃないかな? 
ブランチタイムの他にINQUESTでもリレーものが新しくコンテンツ出来たしね。


327:名無しさん@ピンキー
11/05/11 00:53:38.02 7nFudeze
エロなしのSSを延々と投下されるよりかはマシだな。

328:名無しさん@ピンキー
11/05/11 01:14:08.19 3QeVeY6W
何も書かずに文句だけグダグダ垂れ流す奴より数百倍はマシ

329:名無しさん@ピンキー
11/05/11 01:16:19.08 aCU4v6KR
流れ無視ですまん

>>325
なにこれ
ワロタ

330:名無しさん@ピンキー
11/05/11 13:28:05.10 VdttV1Ig
なんにせよエアリィよりはマシ

331:名無しさん@ピンキー
11/05/11 13:47:18.81 bzO5bHlU
まーたこの流れかよ。

332:名無しさん@ピンキー
11/05/11 16:05:50.83 fqm5qtkq
支援所で思った通りに荒らせ無かったから
こっちで憂さ晴らししてんじゃね?

333:名無しさん@ピンキー
11/05/11 18:49:24.53 4EtaiNeM
なるほどな

334:名無しさん@ピンキー
11/05/11 22:16:34.00 yi+dRb4N
支援所カオスになってきてるからなぁ・・・

335:名無しさん@ピンキー
11/05/11 22:48:16.38 XnjRlBpN
エロパロ板なのにエロなしっていうのもなぁ

336:名無しさん@ピンキー
11/05/11 23:29:33.39 ayWPbzBj
エアリィは今回の更新でエロ展開フラグあったじゃない

337:名無しさん@ピンキー
11/05/12 00:42:46.33 3ShVwPej
まあでも割とよくあるよね、エロなし、つかエロの手前で止まってる作品
ああ賢者になっちゃったんだなと思ってるけどさ

338:名無しさん@ピンキー
11/05/12 00:49:26.09 f34quMPE
エロパロ板でエロ無しってローカル違反じゃね?

339:名無しさん@ピンキー
11/05/12 01:11:58.79 7RORw8DM
pixivで一時はやったシークエンス物が好きだったんだが、最近はとんと見掛けないな。
と言うかネット上のTS作品新作群が順調に減ってるような気がする今日この頃

340:名無しさん@ピンキー
11/05/12 02:05:54.76 KinqU1NT
>>336
最初は読んでたけど長編すぎてもう読んでないっていう
エアリイはエロパロ板じゃなくてもやっていけると思うんだがなあ

341:名無しさん@ピンキー
11/05/12 07:16:30.26 kh+GOP4W
>>340
お前がいい作品を投下すればいいじゃないか?文句だけなんて嫌われるぞ♪

342:名無しさん@ピンキー
11/05/12 07:54:16.93 zRWHzcZ3
なんでお前らエアリィ嫌いってはっきり言わないんだよ
吐いて楽になっちゃえよw
エロパロにエロなきゃただの自己満足小説だというのに早く気づけよ

でも俺はエアリィ大好きですw

343:名無しさん@ピンキー
11/05/12 08:24:01.24 im2FYUU/
普通にNGしてるから
本来ここに投下される作品じゃないけど荒れるの嫌だから今まで何度か話した結果そう落ち着いた

>エアリィ作者
黙認されていると思ってるんじゃないよ
邪魔だけどスルーで我慢してもらっているんだよ

344:名無しさん@ピンキー
11/05/12 08:46:50.66 UYOIWwX2
エアリィか…途中で作者も別のところで投稿しようと思ったみたいだけど、ここで話し合って現状維持みたいになったんだよな。

作者自身も分かっているだろうけどもはやここまできたら最後まで突っ走ろうと考えてるんしじゃない?
だからテコ入れかなにかわからないけどエロ入りの外伝みたいな話も投稿してるし。

345:名無しさん@ピンキー
11/05/12 10:14:34.33 9CexbhtP
>>338
違反ではないけど、物足りないのは確か。


346:名無しさん@ピンキー
11/05/12 11:25:42.14 4Sa8pKDM
俺もエアリィは作品はスルーだな
最近の作者レスとか気持ち悪いから本音言うともう出て行って欲しいが


347:名無しさん@ピンキー
11/05/12 12:33:17.55 D4KY20k5
ここ作者と読み手の比率どんくらいなの

348:名無しさん@ピンキー
11/05/12 12:35:24.85 P5WshNlr
>>347
やっぱり読み手のほうがおおいんじゃね?

349:名無しさん@ピンキー
11/05/12 13:31:44.06 i2WynC5S
「作者」「読み手」の範囲にもよるんじゃね。

このスレ限定なら読み手の方が絶対に多いだろうけど、他スレや自サイト
pixivからチラシの裏までとにかく何でもいいから創作した事がある奴って
定義なら相当数いるだろうし。

350:名無しさん@ピンキー
11/05/12 15:07:48.11 vKpGTTTa
なんていうか、このスレが廃れる理由がよくわかるわ
最近の流れ見てると

351:名無しさん@ピンキー
11/05/12 17:00:41.86 kVepAcTC
ss系スレの9割が廃れてるな
色んな創作系サイトができたのも理由の一つだと思うが

352:名無しさん@ピンキー
11/05/12 18:25:13.32 P5WshNlr
>>346
もし、やっぱりエアリィがスレの趣旨に合わないなら、追い出してみる?

353:名無しさん@ピンキー
11/05/12 18:31:10.18 f/j1TWna
偉そうにw
そういう下種なことしか出来ないアホがでてってくれよ

354:名無しさん@ピンキー
11/05/12 18:42:06.60 P5WshNlr
>>353
だってみんな望んでないならこのスレに必要ない作品ってことじゃないの?

355:名無しさん@ピンキー
11/05/12 18:49:04.98 kh+GOP4W
>>354
またお前か(・∀・)そうそう何度も同じ手が通用すると思うなよ♪

356:名無しさん@ピンキー
11/05/12 18:52:58.43 P5WshNlr
>>355
またおまえかって、俺は今までずっとROM専門だったんだが
みんなは正直どうなん?エアリィいらないんじゃね?
いらなかったら然るべき場所にご移動願ってだな
そうしたほうがスレ的にも作者的にも幸せじゃね?

357:名無しさん@ピンキー
11/05/12 18:57:42.20 LF0tg6yg
興味なければスルー
それでおk

358:名無しさん@ピンキー
11/05/12 19:05:33.71 f/j1TWna
スレにいらないのはお前だ、
その程度も判らないほどアホなのか?
お祭りがしたのならもっとお祭り好きの
糞が集まる場所にいけよ。誰も止めないからさ

359:名無しさん@ピンキー
11/05/12 19:09:18.35 P5WshNlr
>>358
だってさ、さっきからみてるとエアリィ邪魔とか見てないとか作者キモイとかばっかりだろ?
そんな駄作なら一話が無駄に長いしない方がスレの容量を節約できていいんじゃね?

360:名無しさん@ピンキー
11/05/12 19:16:29.30 BqxY6s1q
>>359
よう嵐、お前がスレを潰したい理由が知りたいな

361:名無しさん@ピンキー
11/05/12 19:16:55.35 4di2Nlzd
>>359
コイツ何様だよ・・・

362:名無しさん@ピンキー
11/05/12 20:04:58.30 YKFEIBbc
【スレが荒れたときの対処】
◇荒らしは、自分の書き込みに対するスレの反応を楽しみます。
◇荒らし煽りはスルーが原則。
◇本人の意図に関わらず、荒らしに反応しているレスもその一部です。
◇荒らしに議論を仕掛けることは、スレの荒廃を招くだけです。
◇どうしても一言物申したいときは、議論スレ等でぶちまけること。
◇状況が目に余るときは、やんわりとこのテンプレを示す。
◇コピペ荒らしやブラクラなどの書き込みは削除依頼を。
◇趣向が合わないと思った書き込みはスルーすること。自分の好みに他人を従えようとすれば、スレは荒れてしまいます。

363:名無しさん@ピンキー
11/05/12 20:19:19.08 r0Ryp3ms
女体化して精通すらしてない幼女になったら成長過程と同時に精神も女体化してしまう可能性があるから注意が必要だな

364:名無しさん@ピンキー
11/05/12 20:59:38.01 4di2Nlzd
>精通すらしてない幼女
???

365:名無しさん@ピンキー
11/05/12 21:15:05.63 MIdEHoah
ふたなりょぅι゛ょですね

366:名無しさん@ピンキー
11/05/12 21:35:39.29 oGO4dalW
なんだ?この流れw
まあ、俺はエアリィ好きだし、これからも投稿してほしい。
あまり外野に惑わされずこのまま最後まで突っ走っていけばいいと思うよ。
いやならNGすればいいし

367:魔法少女キューティエアリィ ◆yboXY7MR9E
11/05/12 23:43:00.63 tdTJYrxE
あの・・・なんだか私の作品に関していろいろ議論されていますが・・・
第十六話ができたので、お風呂入って頭落ち着かせてから
内容再確認して投下したいと思います。

では、しばらくお待ちくださいませ

368:名無しさん@ピンキー
11/05/12 23:54:33.60 4Sa8pKDM
>>367
タイミングくらい読めよKYだな
やめろやめろ、投下は別の前全年例のところでやってくれここはPink

369:名無しさん@ピンキー
11/05/13 00:01:38.89 5qG8xFX+
>>367
とりあえず投下を急ぐんだ
話はそれからだ
荒らしはスルーが原則
粛々と投下あるのみだ
俺はいつでも待っている

370:名無しさん@ピンキー
11/05/13 00:11:05.87 s1PHbE27
■暫定ローカルルール
最近マナーの良く無い発言が目立ち、荒れる原因となっているので、暫定措置としてこのスレにおいては、次のローカルルールを適用します。

※SS投下・妄想ネタ・TSF情報・ポジティブな感想・GJ以外は、全て議論スレへ。
※作者、読者ともマナーを守って進行していきましょう。
※次スレ立ては>980、若しくはスレッド容量480KBを目安に。
※容量が危ない時は、作者様は極力次スレに投稿していただきたいです。ご協力をお願いいたします。

【注意】
◇以下の事を守れない人はどんな人であっても荒らしです
◇強制女性化でも萌えは各人各様。好みが異なる人ともマターリ共生を。

【スレが荒れたときの対処】
◇荒らしは、自分の書き込みに対するスレの反応を楽しみます。
◇荒らし煽りはスルーが原則。
◇本人の意図に関わらず、荒らしに反応しているレスもその一部です。
◇荒らしに議論を仕掛けることは、スレの荒廃を招くだけです。
◇どうしても一言物申したいときは、議論スレ等でぶちまけること。
◇状況が目に余るときは、やんわりとこのテンプレを示す。
◇コピペ荒らしやブラクラなどの書き込みは削除依頼を。
◇趣向が合わないと思った書き込みはスルーすること。自分の好みに他人を従えようとすれば、スレは荒れてしまいます。

371:名無しさん@ピンキー
11/05/13 00:15:41.48 /yAgK0zE
>>368
なんだ、さっきの荒らしもお前だったんだな。
キモイとか邪魔とかいってるの全部お前一人だろ

372:名無しさん@ピンキー
11/05/13 01:15:54.21 yTsvTnwN
で、結局投下せずに逃げたということでいいのか
やれやれ・・・

373:魔法少女キューティエアリィ第十六話 ◆yboXY7MR9E
11/05/13 01:17:05.77 wtgEaBvL
さて、お風呂とストレッチも終わってさっぱりしたエアリィさんですが・・・
これから第十六話投下始めますよ。

以下の注意事項を確認のうえ閲覧ください。
なお、今回のボリュームは16レスくらいになりそうです。

※注意
・今回もエロ地区内です。(エロ番外編のほんのちょっとだけ伏線あります。)
・TSあります。
・ちょっと鬱展開あります。
・台本形式です。

これらが苦手な方はNG指定してくださいませ。

では、本編スタートします。


374:魔法少女キューティエアリィ第十六話-1 ◆yboXY7MR9E
11/05/13 01:18:12.92 wtgEaBvL
あの一件以来エウロパ、ミーヤ、そしてイオが出てくることはなかった。
しかし、時々無獣は出現していた。
彼女たちは何度かの無獣退治により臨機応変な連携攻撃ができるようになっていた。

ブゥゥン!
エアリィ「ひゃっ危ないぃぃ!!来たよフレアー!!」
エアリィは無獣を避けつつ縦横無尽に飛び回り、フレアーのいる場所まで無獣を誘導してきた。

迫りくる無獣に対して仁王立ちで待ち受けるフレアー。
無獣は微動だにしないその姿を見て嬉々として打撃を加える。
その攻撃は直撃するも意にも介さないと言ったようにフレアーはびくともしなかった。
何事もなかったように無獣を弾くフレアー。

フレアー「待ってたよォォ!よぉぉし!これで終わりだぁぁぁ!!!」
ズッドッォオオオオオン!!

フレアーはフレアーサイズを振るい、無獣に叩きこむ。
彼女らの何十倍の大きさの無獣はフレアーの打撃で昏倒。

フレアー「あとは頼んだ!」

アクエリィ「ええ、わかりましたわ!」

アクエリィ「アン レポンセ ア モナペル、フォルメズ ユヌ イマージュ・・・
(我の呼びかけに応え、イメージを具現化せよ・・・)オンディーヌヴェルソウ!」
アクエリィが叫ぶと手にしているアクエリィフュエが光りながら形状を変える。

アクエリィ「サダルスウド!」
サダルスウド「わかった・・・ホールド!座標x3439y226z32!無獣を固定化!」

アクエリィ「アクエリィ!アルカンシエル!!」
アクエリィが鞭を下から上へ振り上げ、さらに弧を描くように振り下ろす。
ヒュン!
周囲から水のアーチがいくつも立ち上り無獣へ突き刺さる。

パキキキキ・・・パキパキパキィィン
グギィィ・・・グァァァァァ!!!

無獣は自身の異変に気が付き逃れようと、もがく。
しかし逃げることは叶わず無獣はそのまま粉々に砕け散った。
後に残るは虹色に輝くアーチ。

その様子を見てエアリィとアーシィは二人の下へ駆け寄った。

エアリィ「アクエリィ!フレアー!やったね!」

アクエリィ「エアリィが無獣をスピードで翻弄してくれたのも良かったと思うわ。」

アーシィ「またまたぁ。以前のあなたなら、私の邪魔しないで!って怒鳴っていたのにねぇ。」

そしてウィッチーズスペースが解かれていく。

375:名無しさん@ピンキー
11/05/13 01:18:20.13 yTsvTnwN
>>373
あんたダサすぎるからもういいよ
苦手な方はNGってそういう人が大半な中スレ埋めてるって自覚あるのねえ?

376:魔法少女キューティエアリィ第十六話-2 ◆yboXY7MR9E
11/05/13 01:19:01.46 wtgEaBvL
灯莉「そうなんですか?」

絵梨「そうそう、ずっとツンツンしてたよ。」

萌波「か、からかわないで頂戴。」

明日美「あ、真っ赤になってる。」

灯莉「ふふふ。いいですね・・・みなさん仲良くって。」

絵梨「それにしても灯莉ちゃん、最近戦い方が上手になってきたね。」

灯莉「そ、そうですか・・・?あの、必要以上に力を入れないようにしているからでしょうか。
それに、フレアーサイズの鎌を出さなければ陰の魔力の増大も防げるようなんです。」

明日美「さてと、ちょっと発生者のこと助けてくるわね。
萌波、一緒に行こ。」

萌波「ええ。」
明日美と萌波は二人並んで無獣が消失した場所へと歩いて行った。

絵梨「ふふ、あの二人最初はかなり険悪だったのに・・・
オジサン感慨深いよ。」
絵梨はおどけるように泣く真似をしてみせた。

灯莉「クスクス・・・おじさんって・・・絵梨さんって面白いんですね。」

絵梨「あれ?おかしいなぁ。言ってなかったっけ?
私、38歳のオジサンだよ?」

灯莉「え?ええ?ごめんなさい・・・私ユーモアセンスなくって・・・
絵梨さんの言っていることが理解できないんですが・・・」

灯莉は絵梨の言うことに全く理解できないと言ったように疑問符を大量に浮かべていた。
それもそのはず、彼女は絵梨の本来の姿を一度も見たことがなく、
本来の姿のことを誰も口にしないため絵梨=大樹ということを知らなかったのである。

絵梨「あはは。冗談じゃないよ。実際に見る方がいっか。
じゃ、証拠見せるね・・・っと・・・この服で元に戻ったら大変なことになるね。」

そう、今の彼女の姿は144cmの身長に合ったガーリーファッションのため、
そのままの格好で176cmの大樹の姿に戻るといろいろと問題があった。

絵梨「ちょっと待っててね。着替えてくるから。」

灯莉「あ、絵梨・・・さん・・・行っちゃった。
どういうことだろう?オジサン?年上がタイプってこと?でもなんでそんなこと?」

377:魔法少女キューティエアリィ第十六話-3 ◆yboXY7MR9E
11/05/13 01:19:52.49 wtgEaBvL
そして発生者の介抱を終え、二人が戻ってきた。

明日美「あれ?絵梨は?帰っちゃった?」

灯莉「えっと・・・その・・・着替えてくるって言ってました。」

萌波「?もう戻るのかしら。」

少しすると遠くから大樹のスーツを着た絵梨が戻ってきた。

絵梨「ごめーん、ちょっと遅くなっちゃった。
やっぱりこの格好だと歩きにくいなぁ。」

萌波「ぷっ。何の冗談かしら。その格好。
灯莉さんが驚いているわよ。」

絵梨「えとね、よくよく考えてみたら私の本当の姿を灯莉ちゃんに教えていなかったなぁ
と思って、実際に目の前で元に戻ってみたらわかるかなーって。」

明日美「なるほどねぇ。それで着替えてきたと。
ふふふ、確かにさっきの格好で戻ったらやばいよね。」

絵梨「でしょ?」

灯莉は何の話をしているのか分からないといった様子で目を白黒させていた。

絵梨「さて、灯莉ちゃん、今から戻るけどびっくりしないでね。
っと・・・周りに誰もいないよね・・・」
キョロキョロとあたりを見回し、人がいないことを確認する絵梨。
そして確認が終わると絵梨は大きく深呼吸をしてから、
灯莉に向かってパチリとウィンクをして見せた。

絵梨「れでぃーすえんどじぇんとるまーん!えりりんショーの始まりよぉん。
タネも仕掛けもございませ~ん。」

明日美「えりりんショーって・・・それにジェントルマンいないし。」

絵梨「いいのいいの細かいこと気にしなくって。
それにジェントルマンはこれから私がなるんだし。」

絵梨は首のハーティジュエルに手を翳した。
絵梨「リリース!」キューーーン
絵梨の体がピンク色の光に包まれ、徐々に体が大きくなり、体の線が太くしっかりしてくる。

378:魔法少女キューティエアリィ第十六話-4 ◆yboXY7MR9E
11/05/13 01:20:38.95 wtgEaBvL
灯莉「え?ええ?」

絵梨の体が完全に大樹になると光は末端から拡散して大樹の姿が見えるようになっていった。

大樹「ふぅ・・・灯莉ちゃん、これが本来の姿、西田大樹38歳、既婚で子供が一人います。
びっくりした?」

灯莉「・・・」
思わず絶句する灯莉。
どうしたらよいか分からず口がパクパクしていた。

明日美「だ、大丈夫?」

灯莉「お、男の人になった・・・へ・・・へんたい!?」

大樹「灯莉ちゃん、お、落ち着いて。
大丈夫だから、俺、変態さんじゃないから!」

萌波「ある意味変態かもしれないわね。」

灯莉「ひっ・・・」

大樹「こらぁ!萌波!誤解を生むようなことを言うなぁ!
趣味で女の子になっているわけじゃないから、ね?」

明日美「まあほとんど趣味みたいなものじゃないの?」

大樹「あ、明日美も!」

そのあと大樹が灯莉に近づくと後ずさり、話しかけると小さな悲鳴。
そのような状態だから、なだめすかして話を聞いてもらうのに一苦労であった。
なんとか大樹が魔法少女になった経緯を詳しく、間に二人の茶々を交えつつ(主犯は萌波だが)
やっと灯莉に理解してもらえたようであった。

大樹「はぁはぁ・・・理解してもらえた・・・かな?」
萌波「いいわよ、灯莉さん、変態の言うことなんて理解しなくって。」
大樹「もうやめてくれよ~変態言うの~。」
灯莉「ご、ごめんなさい・・・理解できました。
私、あまり男の人と話したことなくって・・・」
大樹「ごめんな・・・なるべく灯莉ちゃんの前では絵梨でいるようにするよ・・・」

灯莉「だ、大丈夫です!西田さん・・・その・・・優しそうだし・・・
ちょっと話やすいし・・・絵梨さんだと思えば!」

379:魔法少女キューティエアリィ第十六話-5 ◆yboXY7MR9E
11/05/13 01:21:25.16 wtgEaBvL
大樹「そうかい?ありがとう。
あ、あと俺のことは大樹って呼んでくれて構わないよ。」
萌波「変態、でも構わないらしいわ。」ボソ

すかさず茶々を入れる萌波。
その姿は以前のような刺々しさはない、その表情は少し嬉しそうだ。
その柔和になった表情を見るから大樹は怒るに怒れない、
まるで父親をからかう娘を見る父親のような本当に父親になった気分になるのだった。

大樹「いいかげんにしてくれぇ。」

灯莉「は、はい、大樹・・・さん・・・これからよろしくお願いします。」

大樹「ははは、こちらこそよろしく。」

大樹「あ、そうそう明日美、ちょっと相談なんだが・・・」

明日美「どしたの?」

大樹「実はな・・・最近みゃこのやつがどうも元気なくって・・・」

明日美「美夜子ちゃん?また風邪でも引いたの?」

大樹「いや、体の方は大丈夫そうなんだが・・・どうも精神的に参っているみたいでな。」

明日美「ああ、そう言えば塾でも元気なかったわね。」

大樹「だろう?そこでだ・・・今度の土曜日にでも久しぶりにうちに来ないか?」

明日美「あ、じゃあもうすぐバレンタインだしチョコ作りに大樹んちに行こうかな。」

大樹「おお、いいぞみゃこは食い物のことになると元気になるしな。
是非一緒に作ってやってくれ。」

明日美「何言ってるの?あなた・・・この場合は絵梨ね・・・絵梨も一緒に作るのよ。」

大樹「ははは・・・絵梨もねうんうん・・・え?えーーーー!?なぜ!?」

明日美「あなた、明人さんになーーんにもあげないの?
ちょくちょく会ってるんでしょ?」


380:魔法少女キューティエアリィ第十六話-6 ◆yboXY7MR9E
11/05/13 01:22:11.37 wtgEaBvL
灯莉「明人さんって?」
萌波「そこの変態が好意を寄せてる男子高校生らしいわ。」

大樹「そこっ!誤解を生むようなことは言わない!」
変態という単語に敏感に反応し、萌波をビシッっと指摘する大樹。

萌波「くすくす、人を指差さないで頂戴。」

大樹「こほん・・・で、だ・・・なんで俺が明人にチョコを・・・」

明日美「だって絵梨の時には明人さんにいろいろとお世話になったりしてるんでしょ?
じゃあ、感謝の気持ちとしてあげた方がいいわよ。それに・・・」
耳元に明日美が近づいて大樹に囁く。

明日美「きっと明人さんも絵梨からのチョコ待ってるわよ。」

その言葉に何故か顔が真っ赤になる大樹。

大樹「そ・・・そう・・・だな・・・感謝の気持ちとしてなら全然違和感ないよな。
うん、そうだ。それに俺が渡すわけじゃないしな、絵梨が渡すんだし。うんうん。」

明日美「決まり・・・ね、じゃあ今日塾で美夜子ちゃんに話してみるわね。
そうだ、あなた今日塾どうするの?」

大樹「今日は休むよ。最近仕事と無獣退治で帰りが遅かったからな。」

明日美「そ、でもあんまり休まないようにね。」

大樹「ああ、次の塾には行くから。」

大樹「っと、じゃあ俺もう帰るから。
詳細は追って連絡するから。」

明日美「わかったわ。」
大樹は身なりを整え、カバンを小脇に抱え自宅の方へ走っていった。

灯莉「くすくす、大樹さんって・・・面白いですね。」
萌波「そうかしら?私にしてみたら変態にしか見えないのだけれど。」
灯莉「そんなこと言っちゃ悪いですよ。何て言うか、年頃の女の子の気持ちもわかって、
父親的な寛容さもあって、いつでもまっすぐで・・・」

萌波「確かに、そう言ったところがあるのは認めざるを得ないわね・・・」

明日美「そうね、あたしたちを繋いだのも結局は大樹の力が大きいもの。」
もうすでに見えなくなったが、大樹が走り去っていった方向を見て呟いた。

381:魔法少女キューティエアリィ第十六話-8 ◆yboXY7MR9E
11/05/13 01:23:01.06 wtgEaBvL
第十六話「Past!大丈夫、お父さんがついているから。」

そして土曜日いつもの駅前カフェ・・・

明日美「大樹お待たせ。」

大樹「よう。俺もさっき来た・・・ところ?ってなんで萌波と灯莉ちゃんがいるんだ?」
明日美の後ろでいかにも尊大な態度で立っている萌波、
モジモジしながら顔を赤らめて明日美に隠れる様にしている灯莉。
灯莉の方が萌波よりも背が高いはずなのに萌波の方が大きく見えるのは、
態度の大きさの違いからだろうか。
非常に対照的な二人である。

明日美「だって、二人だけ除け者なんてかわいそうじゃない。」
萌波「私は別に行かなくてもいいって言ったのだけれども・・・」
灯莉「あの・・・私もお邪魔してしまっていいんでしょうか・・・」
明日美「まぁまぁ。」

大樹「ちょっと明日美いいか?」
明日美だけを呼びつけ、耳元で囁く。

大樹「俺は別に構わんのだがな、面識のない二人がみゃこと会っても気まずいだけじゃないのか?」
明日美「ああ、その点は大丈夫、この前の塾の時に美夜子ちゃんに話して、ちゃんと何回か会ってるから。」
大樹「そうか・・・じゃあまあいいか。でも、アキちゃんとトモちゃんも来るぞ?」
明日美「まあ大丈夫じゃない?アキちゃんトモちゃんはあたしと面識あるし。」
大樹「そうか。」

明日美「そろそろ絵梨になって。もう行かないと約束の時間に遅れちゃうわ。」
大樹「わかったよ。ちょっと待ってろ。」
大樹は着替えの入ったバッグを持って化粧室へ行った。

しばらくして絵梨が戻ってきた・・・

絵梨は、小さな花がらをあしらえたサーモンピンクのチュニックにシフォンスカート、白タイツ
そしてロングカーディガンの姿で現れた。

明日美「・・・なんでそんな気合入れてるの?自分のうちでチョコ作るだけなのに・・・
あたしなんて普通のワンピースとジーンズのカジュアルだよ・・・」

絵梨「え・・・そ、そうかな?そんなつもりなかったんだけど・・・」

灯莉「絵梨さん、カワイイです!」

382:魔法少女キューティエアリィ第十六話-8 ◆yboXY7MR9E
11/05/13 01:23:53.26 wtgEaBvL
萌波「・・・絵梨・・・あなた・・・犯罪的なかわいさなんだけど・・・」
萌波はジリジリと絵梨に近づいていく。

絵梨「ひっ・・・ちょ、ちょっとまって・・・」
萌波が一歩近づくごとに少しずつ後退。

萌波「ああ、もう我慢できない!絵梨!ちっちゃい!かわいぃぃぃぃぃ!!!」

絵梨「ひぃぃぃ!!!く、苦しい苦しいぃぃぃぃ!!離してぇぇぇえ!」

散々絵梨を抱きしめて振り回した挙句ようやく解放した。

絵梨「はぁはぁ・・・また・・・やられた・・・」

明日美「またって・・・前にやられたの??」

絵梨「うん・・・初めて会ったときにね。」

明日美「へぇ・・・意外。あの普段ツンツンした萌波がねぇ。」

萌波「コホン・・・ごめんなさい、取り乱したわ。」

絵梨「取り乱したってレベルじゃないでしょう・・・」

萌波「なんか言った?」

絵梨「いいえーなんにもークールな萌波さーん?」

明日美「ま、いいわ。そろそろ行きましょう。遅くなっちゃったわ。」
明日美たちはニヤニヤしながらカフェを後にした。

明日美「ところで、今日はどうやって家を出たの?」

絵梨「ああ、普通に仕事に行くって言ってね。」

明日美「ふーん・・・そう言えば絵梨として自分のうちに行くのは初めてよね。」

絵梨「あはは、まあ、家族がいる家には初めてかな?」

萌波「ということは家に誰もいない時には絵梨さんとして帰っているってことよね。」

絵梨「ま、まあ一回だけね。」

383:魔法少女キューティエアリィ第十六話-9 ◆yboXY7MR9E
11/05/13 01:24:46.29 wtgEaBvL
萌波「なーんでそんなことしたのかしらね。」

絵梨「大樹に戻るのがめんどくさかっただけだよぉ。
すぐにご飯食べてお風呂入ってすぐに寝たよ。」

萌波「別にそんな詳細聞いてないのだけれど・・・
何かやましいことでもあるのかしら?」

絵梨「ううう・・・萌波ってばいじわる・・・
ほ、ほらここが私のうちだよ・・・じゃなかった・・・
コホン、美夜子ちゃんのうちだよ。」

萌波「ごまかしたわね。」
灯莉「・・・ごまかしましたね。」

絵梨「い、いいのっ!
でも、自分のうちなのに呼び鈴押すのなんか変な感じ・・・」
ピンポーン

紗英『はーい』

明日美「あ、北島です。遅くなってすみませんでした。」

紗英『鍵開けるからちょっと待っててね。』ピッ・・・カチャン

ガチャ

明日美「おじゃましまーす。すみません、なんか大勢で押し掛けちゃって。」

紗英「いいのよー。あら、絵梨ちゃん、久しぶりね。元気だった?
すっごいカワイイカッコしてるじゃない。」
絵梨の姿をぱっと見た紗英はその気合の入った姿にうれしそうに感想を述べた。

絵梨「え、ええ。お久しぶりです・・・おかげさまで元気だけがとりえなので。」

紗英「そのカワイイ服は・・・やっぱりあげる相手がいる子は気合入ってるわね。」

絵梨「え、え、え?そんなつもりじゃないですよお。」

美夜子「あ、いらっしゃーい。
もうトモちゃんもアキちゃんも来てるよ。」

384:魔法少女キューティエアリィ第十六話-10 ◆yboXY7MR9E
11/05/13 01:25:43.53 wtgEaBvL
灯莉「お、お邪魔します。」
萌波「お邪魔します。はじめましてお母様。」
明日美の後ろで待っていた二人は挨拶をすると丁寧にお辞儀をした。

美夜子「まずはあたしの部屋でどんなの作るか話そうよ。」
5人は2階にある美夜子の部屋へ歩いて行った。

美夜子「こちらがあたしの部屋でーす。」

灯莉「お邪魔します・・・
わぁ・・・ぬいぐるみがいっぱい・・・」
美夜子の部屋は色とりどり、大小さまざまなぬいぐるみが所狭しと置いてあった。

美夜子「すごいでしょ、小さな頃から少しずつ集めたらいつの間にかこんなになっちゃった。」

美夜子「あ、紹介するね、同じ学校のアキちゃんとトモちゃん。」

アキ「どうも。」
トモ「はじめまして。」

灯莉「はじめまして。」
萌波「はじめまして。」

初対面である灯莉、萌波はそれぞれ自己紹介をした。

明日美「さて、バレンタインのチョコだけれども・・・どういうの作るか考えた?」

美夜子「うーんとね、トリュフチョコは定番でしょ・・・
板チョコに飾り付けたデコチョコもいいし・・・」

灯莉「あ、私はガトーショコラ作ろうと思います・・・」

アキ「すごーいケーキ作れるんだ。」
灯莉はその言葉に思わず頬を赤らめる。

萌波「では私は配布用にキスチョコでもたくさん作ろうかしら。」

みんな思い思いの考えを出し、楽しそうに一歩引いたところでその様子を眺める絵梨。

明日美「そこで暖かい目で傍観している絵梨は?」

絵梨「え?私チョコ作ったことないから、お手伝い要員になるよ。」

明日美「そんなんで、明人さんが喜ぶと思うの!?」
バンッと机を叩く明日美。
それに驚く絵梨。

絵梨「ううう、今日の明日美なんだか怖い・・・」

385:魔法少女キューティエアリィ第十六話-11 ◆yboXY7MR9E
11/05/13 01:26:31.67 wtgEaBvL
灯莉「作り方教えてあげますよ。一緒に作りましょう。
・・・そうですね・・・チョコロリポップなんてどうでしょうか。
ラッピングをかわいくすれば立派に本命チョコになりますよ。」

美夜子「絵梨ちゃん本命いるんだぁ。いいねぇ。」

絵梨「そんなんじゃないし友達ってだけだよ。
それに美夜子ちゃんに彼氏はまだ早いんじゃないかと・・・」

美夜子「えー・・・まぁでも当分彼氏はいらないかなぁ。」
絵梨「うんうん、そうだ、その通りだ!」

萌波「はぁ・・・なに力入れてるのかしら・・・」

美夜子「でもね、本命とは違うけど、
本命に近いのかな?どうしてもあげたい相手は決まってるんだ。」

明日美「へぇ誰誰?」

アキ「ああ、そっか。そうだよね。」

美夜子「絶対に笑わない?」

明日美「うん。笑わない。」

美夜子「んとね・・・お父さんとお母さん・・・チョコと一緒にあげるプレゼントもあるの。」

絵梨「え・・・」

トモ「家族チョコかぁ。それなら普通じゃない?あたしも一応パパにあげるし。」

美夜子「ううん、あたしにとってのバレンタインは特別な日なの。
だから・・・あげるチョコも特別にしたい。」

アキ「毎年がんばって手作りしてるもんね。」

美夜子「うん・・・言ってみればバレンタインはもう一つのあたしの・・・
ううん、あたしたち家族の誕生日でもあるから・・・」

明日美「?どういうことなの?あ、言いたくなければ言わなくていいけど。」

美夜子「ううん。別に隠すようなことじゃないからいいよ。
あたしね、8年前のバレンタインデーの時、この家に養子として来たの。」

絵梨「・・・・・・」

美夜子「4歳くらいから施設にいてね・・・
小学校に上がるくらいの時にお父さんとお母さんが引き取りに来てくれたの。」

386:魔法少女キューティエアリィ第十六話-12 ◆yboXY7MR9E
11/05/13 01:27:27.10 wtgEaBvL
明日美「そう・・・だったんだ・・・」

美夜子「最初は全然慣れなくてね。何カ月も口きかなかった。逃げ出したいとさえ思った。」

美夜子「あたしは、赤ちゃんのころから持っているクマのぬいぐるみしか友達がいないと思っていた。
まあ、それまで実際にそうだったんだけど。」

美夜子はぬいぐるみ群の中からクマのぬいぐるみを取り出してきた。

美夜子「これがそのぬいぐるみ。
結構汚れているけど今でも大切なあたしの友達。」

明日美「あら?左目が取れてる・・・」

美夜子「うん、最近取れちゃって・・・なぜか別のボタンを付けてもすぐ取れちゃうんだ。」

明日美「ふーん・・・変なこともあるものね・・・」

美夜子「それでね、このぬいぐるみだけ持って実際に逃げ出したの。
おかしいよね。お金もないし行く当てなんてないのに。」

美夜子「まあ、ちょっと困らせてやろうと思ったのかな?
もう今となっては理由なんて忘れちゃったけど。」

美夜子「んで、まあ6歳の幼児なもんだから当然迷子になっちゃって。
いつの間にか森の中彷徨っていて、おなか空いたけどどうしようもなくてフラフラしてたの。」

美夜子「そしたらね、崖って言うほどでもないんだけどちょっと高いところから落ちちゃって、
子供の力じゃ這いあがれなかったの。その時は子供ながらに死を覚悟したよ。」

美夜子「でもまあその時はこのまま死んじゃってもいいかななんてことも考えちゃって。」

美夜子「そしたら遠くの方からあたしを呼ぶ声が聞こえたの。
みやこーみやこーってそのうちに呂律が回らなくなったのかみゃこーになってたけど。ふふふ。」

アキ「それ以来みゃこなんだよねー。」

美夜子「あはは、うん、そうなの。
別に死んでもいいと思ってたから返事はしなかったんだけど、段々声が近くなって・・・」

美夜子「ふと上を見上げたら、泥だらけで傷だらけの顔が覗いていたの。
・・・お父さんだった。」

387:魔法少女キューティエアリィ第十六話-13 ◆yboXY7MR9E
11/05/13 01:29:30.77 wtgEaBvL
美夜子「その時はね、ああ、また連れ戻されるんだ、まだ死ねないんだなぁ。
なんて6歳の子供の癖にそんなこと考えてたのよね。」

美夜子「おかしいよね、ふふふ、まだ覚えているなぁ・・・
・・・ほっといてよ!死ぬの邪魔しないで、他人なんだからかまわないで!!
なんて憎まれ口をたたいちゃった。」

美夜子「そしたらね、頭をげんこつで叩かれた。
叩かれて、ああ、この人もあたしのこといじめるんだなぁなんて思ったんだけど。」

美夜子「お父さんにぎゅっと抱きしめられてね。

---泣かないで、大丈夫、お父さんがついているから。
---もう他人じゃないよ・・・家族・・・だよ。

ってお父さん泣きながら言ったの。」

美夜子「泣いているのはお父さんなのにね。
それで良く見たらお父さんの服はあちこち破れてて、破れたところから血が滲んでて・・・」

美夜子「そのまま泣いていたお父さんにぎゅっと抱きしめられていたら・・・
あたしまで涙が出てきて・・・二人で抱き合ったまま大泣きしてた。」

美夜子「泣き止んで落ち着いたころ、紗英さんは?ってお母さんのこと聞いたらね。
家で待っているよ。ってお父さん言ってた。」

美夜子「その時は一緒に探してくれてないんだ。ってがっかりしたんだけどね。」

美夜子「お父さんはあたしのがっかりした態度を見たんだろうね。
もし、美夜子が一人で帰ってきて誰もいないなんてことないように、
そしてきっとおなか空かせているだろうからとびきり美味しいご飯を作って待ってるんだよ。
って言ってた。」

美夜子「その話を聞いたら急におなか空いていたの思い出しちゃって。
二人でおなかの音鳴らして、今度は大笑いていた。」

美夜子「それで二人で帰って、そこで初めて”ただいま”って言ったなぁ。」

美夜子「だから、あたしのためにいつも一生懸命な二人のためにバレンタインチョコを作ってあげるの。」

絵梨「う・・・ぐすっ・・・みゃこぉ・・・ぐすぐす・・・」

美夜子「え?な、なんで絵梨ちゃんが泣いてるの?」

絵梨「こんなに立派になってぇぇぇ。
ううう・・・嬉しい、嬉しいよぉ。」
絵梨は感極まって美夜子に抱きついた。

388:魔法少女キューティエアリィ第十六話-14 ◆yboXY7MR9E
11/05/13 01:30:18.79 wtgEaBvL
美夜子「ひゃっ!?ど、どうしたの?」

明日美「あはは・・・この子感動屋さんだから・・・
萌波、ちょっと引きはがすの手伝って。」

萌波「はぁ・・・しょうがないわね。よいしょ。」

明日美「絵梨、ちょっとこっちきて。」
なんとか美夜子から絵梨を引きはがすと、絵梨を部屋の外にずるずると連れ出した。

明日美「絵梨ぃ・・・今のあなたは絵梨なのよ?
あそこでお父さんしてどうするの。」

絵梨「ひっっぐ・・・だってだって・・・」

明日美「まずは落ち着こう・・・はい、深呼吸。」

絵梨「すーーはーーすーーはーー」
絵梨は大げさな手振りで深呼吸した。

明日美「どう?落ち着いた?ほら涙拭いて。」

絵梨「う、うん。ありがとう。」

明日美「さ、落ち着いたら部屋戻ってチョコ作っちゃお。」

絵梨「うん。」

そして彼女たちはチョコ作りを始めた。
みんな思い思いのチョコレートを作り、時に失敗をした。

灯莉の手際の良さに皆で感心して。
絵梨のチョコ作りを冷やかして絵梨は真っ赤になったり。
そのドタバタ加減に最初はクールにしていた萌波もいつの間にか、
皆と同じような顔で笑うようになっていたり。
味見のしすぎで美夜子の材料がぎりぎりの分量になってしまったり。

その時間は至福の時間、キッチンはずっと笑い声が絶えなかった。
そして、あっという間に時は過ぎて行った。


389:魔法少女キューティエアリィ第十六話-15 ◆yboXY7MR9E
11/05/13 01:31:05.37 wtgEaBvL
美夜子「はぁ・・・何とかできた。」

絵梨「こんなので喜んでくれるかなぁ・・・」
少し形の崩れたチョコの姿を見て少し肩を落とす絵梨。

明日美「大丈夫だって、心がこもっているのは伝わるよ。
これで明人さんのハートはゲットだよ!」
絵梨「なっ!そんなんじゃないってばぁぁ。明日美しつこいぃぃ!」
美夜子「あははは。」

アキ「でも、灯莉さんって料理上手なんだねぇ。」
トモ「うん、手際も良くってね。あたしも料理は得意だと思っていたけど・・・灯莉さんは別格だわ。
いつも料理してるの?」
灯莉「そ、そんな上手なんてことないですよ・・・
でも夕食は毎回作っていますけど・・・」

明日美「それに比べて萌波にはビックリしたわ・・・はぁ・・・」
萌波「なんですの?ちょっと手際が悪くたってちゃんとできたでしょう?」

明日美「大体ね、キスチョコ作るだけなのに・・・
なんでボウルが爆発するのよ!」
頭を抱えて明日美は呆れていた。

萌波「知らないわ。ボウルになにか問題があったんじゃないのかしら。」

明日美「そんなわけないじゃない・・・」

絵梨「完璧だと思った萌波も意外な弱点発見だね。」
萌波「え、絵梨には言われたくありませんわ。」
灯莉「あははは・・・」

明日美「さ、後片付けしましょうか。」

明日美、灯莉、トモはてきぱきと協力しながら片づけ、
その姿を見て絵梨と萌波は手伝おうとするが、
邪魔者扱いされて隅に追いやられた。

美夜子は最初みんなと片付けをしていたのだが、
戸棚にあるクッキーを見つけて食べようとしてアキに止められたり、
床下収納にあるおせんべいを見つけて食べようとしてアキに止められたり、
冷蔵庫にある昨夜の残り物を食べようとしてアキに止められたり、
しまいには出来上がったチョコを味見しようとして全員に全力で止められたりしていた。

アキ「もう!みゃこったら!どこの欠食児童ですか!」
美夜子「ううう、だってぇおなか空いたんだもん。」
絵梨「ふふふ。相変わらずだなぁ・・・」

390:魔法少女キューティエアリィ第十六話-16 ◆yboXY7MR9E
11/05/13 01:31:51.60 wtgEaBvL
紗英「あらあら、みゃこったら。
片付け終わったらケーキがあるからね。」

美夜子絵梨「「やったーーー」」

美夜子「くすくす。絵梨ちゃん。あたしとおんなじだね。」

絵梨「あははは・・・思わず叫んじゃったよ・・・あははは。」

萌波「似たもの親子・・・」

美夜子「え?もなちゃん、なんか言った?」

萌波「ん?いいえ、なんでもないのよ。」

最後まで大騒ぎしていた片付けも終わり、
一段落したので皆でお茶とケーキを食べ、その場で解散した。

明日美「では、お邪魔しましたー」

紗英「はい、楽しかったわ。またきてね。」
バタン

明日美「ふぅ・・・美夜子ちゃん元気になったみたいね。」

絵梨「うん、ありがとね・・・」

明日美「でも・・・美夜子ちゃんと血が繋がっていなかったなんて・・・」

絵梨「血なんか繋がっていなくたって強い家族の絆は作れるよ。
夫婦だってもともと血は繋がっていないんだから。」

明日美「そうね・・・ごめんなさい。」

絵梨「んーいいよ。
みゃこはね、施設に行く前実の親にかなりひどい虐待を受けていたらしい。
暴力、ネグレクト・・・さらに許せないのは・・・」
絵梨は唇をかみしめ肩を震わせていた。

絵梨「まだ3歳4歳の幼児だよ?
その・・・実の親なのに最低な虐待も受けていたみたいなんだ。」
さすがに絵梨は言葉を濁したが、それは耳を塞ぎたくなるような悪魔の所業であったに違いない。
その場にいたものはしばらくの間、全員絶句していた。

391:魔法少女キューティエアリィ第十六話-17 ◆yboXY7MR9E
11/05/13 01:32:44.14 wtgEaBvL
灯莉「ひどい・・・最低・・・」

萌波「そんなことが現実としてあるなんて信じられないわ。」

絵梨「だけど・・・現実だったの。」

絵梨「それで5歳を過ぎたころ、彼女の実親の家である事件が起きた。」

絵梨「美夜子を残して両親とも惨殺・・・」

明日美「まさかそんなことが・・・」

絵梨「部屋もめちゃくちゃになっていて、強盗殺人って言う線で落ち着いたみたいだけど、
その事件は未だに犯人の目星すらたっていなくって・・・」

絵梨「それですぐに施設に預けられたの・・・でもその施設でも・・・
みゃこの心が落ち着ける場所ではなかった。」

明日美「うそ・・・そんな信じられない・・・」

絵梨「施設では年上の子にいじめられ、それでも所員は見て見ぬふり。
所長が結構テレビにも出る人道的で有名な施設だよ?それでもそういうことがあったの。」

絵梨「そして・・・そこでも同じようなことがあったみたい・・・」

絵梨「それがわかったのは、紗英の知り合いのカウンセラーが、
そこの施設に行ったりしていてね、児童一人一人を看たりしていて気がついたの。」

絵梨「それで私たち夫婦に話が来たってわけ。」

絵梨「もともと私たち夫婦は子供がいなかった。
というよりも、紗英が子宮の病気で子供を作ることができなかったの。」

絵梨「幸いなのはそのカウンセラーが警察に証拠とともにリークしてね。
所長は逮捕されたみたい。」

絵梨「あとはみゃこが話した通りだよ。
まあ苦労したけど、なんとか親子になることができた。」

絵梨「だから、だから俺は・・・美夜子を何があっても守らなくちゃならない・・・
もうあの子に悲しい顔をさせない・・・そう決めたんだ・・・」
絵梨は一人称が大樹の時のそれになっていることに気がつかないまま、
肩を震わせて・・・そして俯き、手をぎゅっと握りしめてから空を仰いだ。

明日美「絵梨・・・」

392:魔法少女キューティエアリィ第十六話-18 ◆yboXY7MR9E
11/05/13 01:33:45.81 wtgEaBvL
絵梨「さ、この話はおしまい!
ついに私もバレンタインチョコ作っちゃったかぁ・・・」

絵梨はにこやかに自分の作ったかわいくラッピングされたチョコを眺めた。

灯莉「ふふふ、絵梨さんとっても嬉しそうですね。
目が恋する女の子の眼してますよ。」

絵梨「うぐっ・・・そんなことないない!
もう、灯莉ちゃんも性格変わったよねぇ。」

灯莉「そうですか?恋のお話には女の子は敏感なのですよ?」

明日美「でも、きっと喜ぶよ・・・明人さん。」

絵梨「うん・・・」
絵梨はチョコの入った袋をぎゅっと抱きしめ、目をつぶった。
彼女の頬は心なしかほんのりピンク色に染まっていた。
萌波はその表情に気が付いていたが、あえて何も言わなかった。
絵梨の表情を見ると心はもう完全に恋をしているということに疑いようがない。

萌波「さて、これからの予定はどうするのかしら?帰る?それともお茶でもしましょうか?」

絵梨「んー私はもう着替えて帰ろっかな。」

明日美「美夜子ちゃんがプレゼント抱えて待ってるしね。
んじゃ、ここで解散だね。」

萌波「ええ、そうしましょう。
絵梨さん、くれぐれもプレゼントのことは知らないふりをするように。」

絵梨「う、うんわかった。」

明日美「大丈夫かなぁ・・・すぐ表情に出ちゃうからね。」

灯莉「大丈夫ですよ。」

絵梨「気をつけまーす。んじゃ、着替えて帰るね、またね。楽しかったよ。」

萌波「ええ、私も久しぶりに楽しい思いができましたわ。
・・・あ、ありがとう・・・」

絵梨「お、ありがとうって言った・・・私こそありがとう
萌波!顔真っ赤だよ!」

萌波「!こ、これは夕日の色ですわ!」
萌波は顔をペタペタとさわって絵梨に抗議した。

絵梨「にひひひ。やっと萌波にやり返せた。
じゃーねー!」

393:魔法少女キューティエアリィ第十六話-19 ◆yboXY7MR9E
11/05/13 01:35:03.94 wtgEaBvL
絵梨は角を曲がっていき、みんなの視界から消えて行った。

明日美「あたしたちもいい加減すごい人生だけど、
大樹の所は家族ごとすごいわね・・・」

灯莉「でも・・・大樹さん・・・うらやましいな・・・暖かくて明るい家族で・・・」

萌波「ええ・・・それは本当に・・・」

・・・
大樹に戻り一人物思いに耽る。
今日は思いがけず過去のことを思い出した一日であった。

大樹「みゃこも初めて会った時と比べるとまるで別人みたいに明るくなったよな・・・」

大樹「でも、夜うなされるのは・・・未だ心の傷が癒えていないということか・・・」

大樹「俺は・・・ちゃんと父親やれているのかな?
・・・まだまだだよな・・・あいつがうなされなくなるまで・・・」

大樹は再び家の扉を開く。
同じ扉でも今度は自分の家族が待つ家の扉。

大樹「ただいま!」

次回予告
春になり、それぞれ進級していった。
気持ちも新たに生活が始まる季節である。
しかし敵の力が強力になり、4人の力を合わせても圧倒できなくなってきた。
未だ見つからないレグルス。手掛かりすら見つからず焦る魔法少女たち。
そんな中、新しいレグルスの痕跡を見つける。
この痕跡は彼女たちにとって現状打破となるものとなるのか・・・それとも。
次回「Q.E.D!パートナーとしての証明は。」

394:魔法少女キューティエアリィ第十六話 ◆yboXY7MR9E
11/05/13 01:38:12.26 wtgEaBvL
さて、終わりました。

最初からずっと伏線張っていた美夜子の過去が明らかになりました。
ちょっと暗い感じになってしまいました。

それで、次回は前回のミーヤvsエアリィの話を番外編としてやります。
そして予定としては続けてエロい番外編しようと思いますが・・・

後者のほうはエアリィが絡まないのでTS的な内容じゃないなぁと
ちょっと悩んでます。
とりあえずは次回のミーヤとエアリィの番外編まで・・・

395: 忍法帖【Lv=1,xxxP】
11/05/13 01:56:38.53 eG3QAA6Q
16話 乙
残り10本 駆け抜けてくれ
ダークファンタジーな世界観はお約束?

396:名無しさん@ピンキー
11/05/13 02:01:27.67 yTsvTnwN
もういいよ・・・
なんでこうスレ違いのを落とし続けるわけ?
流石に不愉快なんだけど

397:魔法少女キューティエアリィ第十六話 ◆yboXY7MR9E
11/05/13 02:02:37.02 wtgEaBvL
>>395
ありがとうございます。

そうですね、この世界観は構想当初から考えていました。

ちょっと暗いですね。

398:名無しさん@ピンキー
11/05/13 02:04:48.05 /yAgK0zE
>>396
お前の方がスレ違い
流石に不愉快

399:魔法少女キューティエアリィ第十六話 ◆yboXY7MR9E
11/05/13 02:14:45.43 wtgEaBvL
>>396
すいません。
以前、最後まで投下するという気持ちで固まってしまったので・・・
エロ入っていないのは非常に申し訳なく思っておりますが、
そのあたりは番外編でたっぷりエロを入れるつもりですので・・・

エロはありませんが、ここの本題でもある強制女性化というテーマには沿っているつもりです。

番外編といえどもなんでこういう描写にしたのか、なんでここでエロなのか
という風に考えて作っていくつもりですので・・・

本編とあわせて意味のあるエロ編にしようと考えています。

でも、やっぱりレスを読んでいるとお気に召していないようですので
是非NGしてください。

400:名無しさん@ピンキー
11/05/13 04:08:07.91 pZykSjyx
満足にNGもできないゆとりの言うことなんか気にすんな
あんたの好きに進めりゃいいよ

…でもちょっぴりエロもほしいな、なんて思ったり

401:名無しさん@ピンキー
11/05/13 05:22:09.55 PCZfZRAh
>>399
今回もエアリィさんありがとうね。パワーをもらったから、これで週末まで乗り切れそうだよ。

402:名無しさん@ピンキー
11/05/13 07:53:46.68 jnWu16bp
自分さえよければスレの空気は無視と
エアリィがあるせいでエロ投稿しづらいっていうのわかんないのかー

403:名無しさん@ピンキー
11/05/13 08:09:29.52 t/vk8ZyH
エアリィさんを気に入らん人、ちゃんとスルーしてよ
アンチが頑張ると信者もきもくなるんだ
せっかくNGNAMEしてるのに、意味ないじゃんか

404:名無しさん@ピンキー
11/05/13 08:13:10.52 iCwO5vkv
…などと、空気を読めていない発言をしており。

お前が投下しづらい空気作ってどうするんだ。

405:名無しさん@ピンキー
11/05/13 08:24:07.72 5Yamhqwn
エアリィがスレを無駄に消費して荒らしとして見えるなら運営にでも荒らしがいるから削除してっていえば
削除されないと思うけど
どっちが空気読んでないんだよ。

406:名無しさん@ピンキー
11/05/13 09:02:31.90 gtuZIVJ+
NGされてるって事は荒らし扱いされてるって事だってわからんのだな>エアリィ作者

407:名無しさん@ピンキー
11/05/13 09:49:28.25 7F9OEGVE
お前ら、
>1
を読んで理解してから書き込めよ
この板のルール書いてあるだろ…


エアリィさん乙であります
続きwktkして半裸で待ってますねっ!

408:名無しさん@ピンキー
11/05/13 09:56:38.48 6CobY9Uo
スルーもNGも出来ない奴は全員ちんこもげちまえ

409:名無しさん@ピンキー
11/05/13 11:13:16.62 yc84TiXj
だが待ってほしい、それはこのスレ的にご褒美なのでは。

410:名無しさん@ピンキー
11/05/13 11:46:59.65 +48gF9QU
住民を助長してどうするw


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