11/07/28 00:33:55.32 DtydFkEa
彼女の手を引っ張り、やや乱暴にベッドに座らせ、自身も隣に座る。
「だから本気で人を口説いたのは二度目。……下手だったとか言うなよ」
プッ、とようやく彼女が笑ってくれた。
「いや、私あんまりこういうこと言わない方なんですけど。あれは多分下手でしたよ」
涼やかな声で目の前の女の子が笑う。馬鹿にされている事なんかどうでも良くて、
俺は凛とした、紅く柔らかそうな唇に触れたくてたまらなくなっていた。
だが彼女はまだ、あはははは、と笑っている。
「悪い、そろそろ抱かせてもらうぞ」
情欲を抑えきれなくなった俺の腕は彼女の左の脇を通って背中に回り、
利き腕は彼女のふわふわした髪と小さな頭を抱える。
そうしてキスをした。逃げられない艶やかな唇に。