愛するが故に無理やり…… Part7at EROPARO
愛するが故に無理やり…… Part7 - 暇つぶし2ch89:名無しさん@ピンキー
11/03/06 12:17:50.15 wUAXB0n/
それにしても侯爵家の人が投下すると
こんなにもROM?がいるのかと驚くw
もっと賑わって投下職人さん増えるといいなー

90:名無しさん@ピンキー
11/03/06 12:24:42.82 k5j/TkPb
こっそり職人もまぎれているw
公爵家の人の筆力に感服だぜ

魔王w
つい楽曲の魔王が頭に浮かぶんだが
おとーさん、おとうさんて息子が呼びかけるけど
この場合父親が……

91:名無しさん@ピンキー
11/03/06 12:47:03.89 wUAXB0n/
>>90
ちょw職人wwお前の投下も待ってるぜw
自分も魔王の歌が離れられないよ
まぁアレク君は父親が魔王だって知らないから
父親の後ろに魔王を感じて……に脳内変換してるw
一応アレクの前では狂気をみせてないいい父なんだろうな魔王・・・

92:名無しさん@ピンキー
11/03/06 14:06:01.84 Y9O1XVGm
時代は中世、いまだ神話や迷信が色濃く残る時代
舞台は北の町、島の最北端に位置し、外部との往来も殆ど無く冬は雪に閉ざされる。
その町では数十年に一度という極稀な頻度で空にオーロラが現れる。
緯度の関係で、その国でオーロラが現れるのはここだけ。
かつてオーロラが現れたとき、単なる偶然だが一週間後に大地震に見舞われた。
次にオーロラが現れた翌年は酷い凶作・不漁だった。
偶然が重なり、オーロラは神の怒りだと信じられるようになった。
その町ではオーロラが現れると、神の怒りを鎮める為に生贄を捧げるようになった。


ここまでは大仰な前振り。

男の父親は旅の行商人だった。
父と共に幾つかの国を渡り歩いてきたが、父の死を期にこの町に腰を落ち着け小さな雑貨屋を営んでいた。
その男はある娘に恋をしていた。
相手は領主の末娘。その子自身は身分の高さを鼻に掛けたりしない気立ての良い子だったが、
余所者の雑貨屋とでは釣り合わないと諦め、憧れ眺めているだけだった。

そして空にオーロラが現れた。
慣習に従い生贄が選ばれることになった。
その町に住む若い娘の中から厳正な籤で選ばれたのはその子だった。
いや、正しくは選ばれたのはその子の姉であったのだが、優しさにつけ込んで、泣き付き脅して無理やりに押し付けたのだ。
しかし、その子は自分の犠牲で町が、姉が助かるならと受諾してしまった。

だが男は知っていた。
他国では、もっと北にある国ではオーロラが毎年のように現れているのを。冬になれば毎夜の様に空に現れ、
そして神の怒りでも何でもなく、凶事など起こらないことを知っていた。
だから説得した、これは神の怒りではないことを、凶兆ではないことを、生贄など無駄だと言うことを。
しかし町の人は誰も男の言葉を信じない。男自身もオーロラの仕組みを知っている訳でもないので納得させられない。
その子にも説明した、命を捨てる意味など無いと、悪いことなど起こらないと。
しかし信心深く、他人を思い遣る心を持ったその子は聞き入れなかった。

もう言葉ではどうにもならない。
生贄の儀式を止めるにはその子から生贄の資格を奪うしかない。
そう神に捧げるのは生娘でなければならないのだから…


ここまで妄想して力尽きた。


93:名無しさん@ピンキー
11/03/06 14:07:27.84 xzMPJdTq
親父外道だな…
ステラたんが可哀相すぎて辛くなってきた
息子には本当に頑張って欲しい

>>79
息子が大魔王化
想像つかないが、息子には魔王の血が流れてるわけだから
真相を知る→ショックと怒りで大魔王化
親父に相応しい罰を与え完膚なきまでに打ちのめす展開、などとはならないか

しかしステラ祖父は浮かばれんな
後見を頼んだばっかりに孫娘が犯される事になるなんて


94:名無しさん@ピンキー
11/03/06 14:14:51.09 xzMPJdTq
>>92
あきらめるな!お前はまだやれる!
少し休憩してから妄想作業に戻るんだ!


続きをお待ちしてます

95:名無しさん@ピンキー
11/03/06 14:27:22.16 6RBk+RRo
>>92
頼む……続きを……

96:名無しさん@ピンキー
11/03/06 14:38:36.18 wUAXB0n/
>>92
GJ!!
いいなそんなのも読んでみたい
自分がその先を健全に妄想すると
生贄の日に娘を盗んで監禁凌辱
→娘は生贄になりたいと訴えるがもう帰っても資格はないと諦めさせる
→生贄は捧げられたと村人をだます→二人違う村に逃亡→凶作起こらない
→数年後また生贄が選ばれるという噂を他の村で夫婦になっていた二人が聞く
→夫婦は生贄がいかに無意味か、学者に聞いたオーロラの知識を説こうと村人に殺される覚悟で帰郷
→村人は説得されて生贄の制度がなくなるハッピーEDとか妄想しちゃったぜ!


>>93
アレク君は勇者で正攻法でいてほしいなぁ
大魔王化したらしたらでまたステラタン気に病みそうだし
もう本当に保管庫でまとめて読み返して可哀そうになってきたから
ステラタンには幸せになって欲しいよ
そして考えてなかったけど本当に祖父は草葉の陰で泣いてるな…

97:名無しさん@ピンキー
11/03/06 14:50:10.65 5CVjony9
>>89
正直言わせてもらう
数回の連載もの投下予定だったが公爵家始まってからのあまりの展開先読み予想レスの多さに辟易して
現在他スレへの投下準備に切り替えた
職人にはあんまりいい盛り上がりとは言えない

98:名無しさん@ピンキー
11/03/06 14:54:33.23 wUAXB0n/
>>97
そうなのか正直すまんかった。
職人さんにしてみれば展開先読みに見えるレスだったかもと反省した
>>92もその先妄想してごめんおとなしくROMっとくorz

99:名無しさん@ピンキー
11/03/06 14:58:05.71 YAQ1Pz+G
さよか

としか

100:名無しさん@ピンキー
11/03/06 15:08:09.26 6RBk+RRo
・感想の域を超えた批評、展開予想はご遠慮ください。
一応テンプレにもあるしね
ずっと同じ話題が続くのも投下しにくかったりするのかなと思う

101:名無しさん@ピンキー
11/03/06 15:49:17.63 36Iy5Yey
黙ってたけど97激しく同意
展開先読みって連載ではやっちゃいけないことだろ…
ここホント職人リスク高すぎるよ
自分もここに落とそうと思ってたの他所に投下した

102:名無しさん@ピンキー
11/03/06 15:56:35.89 s6gojHND
確かに先読みやられると、間違ってても申し訳ないし
当たってたら悔しい上に感想からパクったとか言われそうで怖いな。

103:名無しさん@ピンキー
11/03/06 16:08:24.69 FOcoHNRZ
公爵家の人はおkみたいだけど
職人全員先読みおkとは限らないからな
むしろ板全体としては忌避される行いだし

俺もプロット段階ではこのスレに落とすつもりのヤツ最近余所に出した
ここでは読み専に徹してる
公爵家の人のスレチ騒動見てて
このスレは間違ったことでも指摘した方が
うるさい奴だのと悪者にされるのがわかったからな

104:名無しさん@ピンキー
11/03/06 16:21:38.49 C5Zf/ga+
まぁ職人さんは投下しないっていう回避策とってる(とれる)みたいだから
今残ってる&投下してた職人さんは許容範囲内だったんだろうね
それでこれくらいならが暴走して今に至ると自分も反省したけど

まあでもここに投下するもしないも勝手だし
酸っぱい葡萄ちらつかせる行為も
先読み同様ウザイ行為だと思うがw

105:名無しさん@ピンキー
11/03/06 16:31:53.30 C5Zf/ga+
連投になったらスマンが
いっそのこと投下の注意書きにかけば?
許容出来る感想のレベル

106:名無しさん@ピンキー
11/03/06 16:34:46.30 gfsdF7se
>>104
・感想の域を超えた批評、展開予想はご遠慮ください。

すでに>>1にこれがあるのにこれ以上注意を追加って…
ますます投下する職人減らしてどうすんの

107:名無しさん@ピンキー
11/03/06 16:35:59.68 YAQ1Pz+G
>>105
それもなんか違わないか?
職人の負担が増えるというか、
これから感想を書く方側が気を付けよう、でよくない?

108:名無しさん@ピンキー
11/03/06 16:37:48.92 C5Zf/ga+
いや展開予想じゃなくて
なんかもらいたくない感想色々と煩そうだからw

109:名無しさん@ピンキー
11/03/06 16:39:33.73 YAQ1Pz+G
人気作で同じ話題が続くと投下しにくいのもわかるし、
(先が気になるからこそ先読み的なレスも増えるんだと思うけど)
別にぶった切って話題変えてくれても全然構わないわけだし

このスレの雰囲気が嫌な人は、そもそも何で読んでるのって話だし



110:名無しさん@ピンキー
11/03/06 16:39:35.23 VFmS2PVx
大変だな

111:名無しさん@ピンキー
11/03/06 16:40:25.01 6RBk+RRo
まあ、数人の職人さんが嫌がってるんだからこれから自重しとこうぜ

112:名無しさん@ピンキー
11/03/06 16:41:50.70 YAQ1Pz+G
ドウイ

113:名無しさん@ピンキー
11/03/06 16:46:15.98 hu3Flk37
自重!自重!

114:名無しさん@ピンキー
11/03/06 17:07:06.94 njPFqwcX
○○では書くけど●●ではROMって人は結構いるんだな
しかし作品を読んでるうちに自分でも萌えるものが書きたいと思って
下手なりに頑張って投下した俺みたいなのもいるんだぜ!
…自分の作品では萌えられないけどなorz

押しに弱い恋人にドSな淫霊が取り憑いて
運悪く(?)霊に好かれてしまい襲ったり襲われたりって妄想が形にならない

115:名無しさん@ピンキー
11/03/07 20:43:21.45 ThgBBtaX
見た目があまりよろしくない男が美女とか美少女に惚れたけど
まともに話も出来ずに思いを積もらせ強姦ってのが良いな


ただこの設定の場合、男が一方的に恋慕してるだけで面識無しが良いのか
ちゃんと面識があって何かの理由で、女の方も見た目があまりよろしくない男が好きのが良いのか?
スレ的には後者か?

いや、どちらでもメシウマなのか……?

116:名無しさん@ピンキー
11/03/07 20:49:40.72 rGnXz/kC
愛が感じられればメシウマです

117:名無しさん@ピンキー
11/03/07 21:31:05.64 fJrpMgC7
>>114
体は恋人だけど心は違うから
浮気になっちゃう?とかの葛藤とかいいなw

>>115
>>1に書いてあることが心理なんだぜw

118:名無しさん@ピンキー
11/03/07 22:10:35.26 ThgBBtaX
>>117
あれ?なんか無理な部分あった?

119:名無しさん@ピンキー
11/03/07 22:13:24.88 fJrpMgC7
>愛するが故にレイプor強姦or無理やりしてしまうシチュ

>襲う側に深い愛情があればおkおk。
>相思相愛なら尚更おkおkおk。
>逆レイプもおkおkおkおk。

だから愛さえあればどっちだっていいのさって意味だったw
しかも心理じゃなくて真理だったんだぜ・・・・

120:名無しさん@ピンキー
11/03/07 22:14:36.74 ThgBBtaX
>>119
おう、そういう意味ねw

121:名無しさん@ピンキー
11/03/07 22:17:36.04 3hWhISrC
>>115
勿論どっちもありなんだけど、面識ない場合はよほど上手く書かないと
単純なストーカーになりそうだから、後者が好み、妄想を膨らませやすい

122:名無しさん@ピンキー
11/03/08 00:24:30.27 taRag6yp
>>119
「しんり」を「まり」と読んでしまって仮面ライダー555思い出した
小説版だと愛あるレイプがあったな
あれは結構自分の理想に近い

123:名無しさん@ピンキー
11/03/08 00:37:41.34 f4CTDaNR
>>122
kwsk

124:名無しさん@ピンキー
11/03/08 01:37:10.41 taRag6yp
>>123
TVシリーズの放送時間、子供向けという制約を一切取り払って脚本家が書きたいように書いた作品、という前置きをして。

草加って奴がヒロインの真理をレイプするんだけど、
草加は幼少期に母親に捨てられた過去がトラウマになってて、
学校で虐められてた時に助けてくれた真理に母親を重ねて卒業後離れてしまってもずっと好きだった。
で、端折らないと長くなるんで割愛するけど、再会後に泣いている真理を見て覚醒、
無理矢理レイプするんだけど、真理も自分に母親を重ねてることに薄々気づいていて、
何度か行為を強要されても断れずにズルズル……みたいな感じ。

125:名無しさん@ピンキー
11/03/08 03:51:45.41 eKGFm8aq
女性側が拒みきれずにgdgdって良いね
従順な感じの女の子が乱暴にされそのまま関係が継続し今に至るとか萌える

126:名無しさん@ピンキー
11/03/08 05:57:48.30 f4CTDaNR
>>124
やだなにそれ、自分的にもドストライクだ
女の子が男との関係を男のことが好きだから
それでもいいって少し諦観して
受け入れてるシチュとか好物w
最終的には誰かの代わりではなくその子だから…
というところまで男の心理状態がいけば自分の中でパーフェクト


127:名無しさん@ピンキー
11/03/09 00:03:31.31 t+ulJvJ5
>>124
調べたら小説三種類くらいでてるんだけどどの著者が書いてるもの?

128:名無しさん@ピンキー
11/03/09 11:39:42.47 gZs1lNYz
>>127
脚本家の井上敏樹が書いた「異形の花々」ってやつ。
もう絶版だから手に入れるの難しいと思うよ

129:名無しさん@ピンキー
11/03/09 17:35:36.56 k2JefCOU
安心と信頼の井上さんですねw

130:名無しさん@ピンキー
11/03/09 22:48:49.86 2LHjBTn8
テスト

131:名無しさん@ピンキー
11/03/09 23:48:01.16 pt0tNc3o
公爵家の秘密、続き投下します。
息子視点、10レスほど。
あんまり無理やりじゃないところもあり。

貴族とメイド、父と息子とメイドの三角関係、穴兄弟、寝取られ?
昼ドラっぽいかも


132:公爵家の秘密
11/03/09 23:48:48.58 pt0tNc3o
1
 母の訃報を受け、故郷に戻る道すがら、アレクシスの胸中は複雑だった。
(どんな顔をしてステラに会えばいいんだ)
 あの夏の夜、無理やりにステラを抱いたことを、今のアレクシスはひどく後悔していた。
 ―本当は、あんな風に思いを遂げたかったわけではない。
 正々堂々愛を告げて、何度かの逢瀬といくつかのキスの後、優しく抱きしめたかった。
愛情と信頼を勝ち取って、その上で身体を重ねたかった。
(それなのに……)
 父親に抱かれているステラを見て、アレクシスの理性のたがが外れ、嫉妬と愛憎だけが暴走してしまった―。
 アレクシスはあの甘美な夜を忘れたことはなかった。
 柔らかい唇に何度も自分のそれを重ね、舌を絡めたこと。
 たわわな乳房を乱暴に掴み、薄紅色の先端をいじり回し、膵液で濡らしたこと。
 吸いつくような白い肌のあちこちを撫で、自分の肌と合わせたこと。
 そして、女の泉を貫き、汚し、挙句の果て、禁忌の門まで開かせたこと―。
 その全てが今でも鮮明に蘇る。
 扇情的なステラの表情、しっとりとした肌の感触、きつい収縮と痙攣を繰り返す熱い胎内、すすり泣くような嬌声、
絶え間なく溢れる水音、肉を打つ音に軋む寝台、涙と汗と蜜の味、咽かえる男と女の匂い―。
 思い返して、何度ステラの名を呼びながら自分を慰めたことだろう。
(けれど、ステラは―)
 アレクシスを拒んだ。泣いて嫌がった。
(それだけ―父上を愛しているのか……)
 胸が痛い。張り裂けそうだ。
(きっと、あの後も―ステラは父上に抱かれて―俺とのことなんか、ただの悪夢にしか思っていないんだろう―)
 父の前では、彼女はどんな顔で笑うのだろうか。どんな風に寝台の上で乱れるのだろうか―。
 アレクシスは沈んだ。
 婚約が決まった身であるというのに、考えるのはステラのことばかりだ。
(いつか、家のために婚姻を結ばなければならないのは、わかっていたけれど―)
 今のアレクシスにとって、他の女のことなど考えられなかった。
 この国での成人は、十六だ。
 冬に誕生日を迎えるアレクシスは、もうまもなく成人する。相手は一つ年下だから、結婚もそう遠くはないだろう。
女性の結婚年齢に決まりはない。アレクシスさえ十六になってしまえぱ、いつでも婚姻可能というわけだ。
 そして、見計らったように届いた、母の訃報―。
アレクシスは母の死を悲しんではいたが、それ以上に、公爵家に女手がないという理由で結婚が早まる可能性を危惧していた。
(ステラ……)
 しかし、思い悩む少年を待っていたのは、予想以上に残酷な現実だった。


133:公爵家の秘密
11/03/09 23:49:33.64 pt0tNc3o
2
「お久しぶりです、アレクシス殿」
 玄関ホールでアレクシスを待っていたのは、白髪混じりの背の高い男だった。
「―ベラム伯爵」
 アレクシスは男の名を呼んだ。ベラム伯爵、オスカー・ハートネット。何度か王都の競馬場で顔を合わせたことがある。
「義父(ちち)と呼んで頂いてもかまいませんよ」
 そして―将来、義理の父になる予定の男でもあった。
「お久しぶりです、伯爵。ご壮健のようで何より―」
 挨拶をすると、伯爵は穏やかな笑みを見せた。その後ろにもうひとりいることにアレクシスは気づいた。
「これが、娘のユーフェミアです。……未来のあなたの花嫁だ」
 おずおずと少女が顔を出す。アレクシスは紹介された少女に視線を移した。
 癖のないシルバー・ブロンドの長い髪の少女は、驚くほどほっそりとした体つきで、手も足も長く、腰など折れそうなくらい華奢だ。
緊張を湛えた青の瞳は長くくっきりとした睫毛で縁取られ、紅潮した頬、艶めく小さな唇が印象的な、人形のように整った顔立ちをしている。
 目の前の婚約者は―紛れもない美少女だった。
 似合わない地味な黒いドレスは、アレクシスの母の喪に服していることを表すのだろう。
「お初にお目にかかります、アレクシスさま。ユーフェミア・ハートネットと申します」
 緊張のせいか、少女の声は震えていたが、ドレスの裾を摘まみ挨拶する仕草は上品で洗練されている。
「……初めまして、レディ・ユーフェミア」
(こんな女性を妻にできて、喜ばない男などいないだろうな―普通は)
 だというのに、アレクシスの胸には何の感慨もわかない。よくできた芸術品を見ているような、そんな感覚だった。
「……ようこそ、我が屋敷へ」
 アレクシスはそっと差し出された細い手を取り、甲に口づけを落とした。
 ユーフェミアはほんのりと顔を赤らめ、キラキラとした眼差しでこちらを見つめている。
「父親の私が言うのもなんですが……こうしてみると、本当に美男美女でお似合いですな」
「お父様」
 伯爵が娘を自慢に思っているのはよくわかった。アレクシスは愛想笑いしかできない。
「キャサリンさまのことは、本当に残念でした。改めてお悔やみ申し上げます」
「ありがとうございます」
「私からも。生前にお目にかかり、優しく声をかけて頂いたこともありました。本当に残念でなりません……」
「ありがとうございます、レディ・ユーフェミア」
 丁寧に接しながら、アレクシスは目の前の少女に申し訳なく思った。
(……とても、可愛らしい人だ。それでも、俺は―)
「そうそう、アレクシスさま。もうひとつご報告があるのですよ」
 ふいに、伯爵が意味ありげに笑った。
「私、先日もうひとり養女を迎えましてね。……ああ、来た。こちらへおいで」
 玄関ホールの奥からこちらに歩いてくるふたつの影があった。どちらもアレクシスのよく知る人物だ。
「よく帰った」
「……お帰りなさいませ、アレクシスさま」
 父親であるルーファスとステラだった。ルーファスは見せつけるようにステラの腰をしっかりと抱き、ぴったりと寄り添っていた。
 ステラはいつものメイド服ではなく、黒いドレスを身に纏っていた。一見して高価な生地だとわかる光沢、豪華なモーニング・ジュエリー。
それは平民である彼女には本来許されない衣装のはず。
 今までのステラとはまるで違う。貴族の女性がそこにはいた。
(ステラ―どうして……)
 ステラは笑顔を作ろうとしていたようだが、それは完全に失敗していた。頬はこけ、目の下は腫れ、疲労の色を隠せていない。
何より、纏う空気が重く、暗かった。
「養女の、ステラ・ハートネットです。―ご存知だとは思いますが」
「……どういう、ことですか」
 声が震えるのを必死で隠す。
「それは私から説明しよう。アレクシス」
 ステラとは対照的に、ルーファスはにこやかだった。以前はどことなく人を寄せ付けないような雰囲気で、
息子の自分さえ話しかけるのに緊張したくらいなのに―それがいくらか和らいでいる。
「キャサリンが亡くなったばかりではあるのだが―」
 ルーファスはステラの肩を抱き―ゆっくりと誇らしげに、言い放った。
「私は、ステラを後添いとする」 
(―え?)
 後添い、という言葉の意味を理解し―それを現実と結びつけるのを、一瞬、頭が拒んだ。
 しかし、駄目押しをするように、ルーファスは決定事項として残酷な言葉を重ねる。
「―お前の『継母』ということだ」
 ―筆舌に尽くしがたい衝撃が、アレクシスを襲った。


134:公爵家の秘密
11/03/09 23:50:10.99 pt0tNc3o
3
 目の前が真っ暗になり、何の音も聞こえない。それからどうやってその場を離れ自分の部屋に戻ってきたのか、
アレクシスは覚えていなかった。
(ステラが……ステラが、父の妻に……俺の『母』になる……?)
「―うわああああっ!!」
 アレクシスは咆哮し、鏡を殴りつけた。音を立てて鏡は割れ、拳からは鮮血が滴り落ちる。
 ―気が、狂いそうだった。
 ステラが父の後妻になる。あの白い身体も、声も、瞳も、全てが父のものになる。誰もそれを咎められない。
妻だという、絶望的な事実の前では。
(それを、指を咥えて黙って見ていろというのか……!)
 まだ若いアレクシスは父の企みを潰すような知恵も力もなかった。
アレクシスは呪った。自分の無力さを心の底から呪った。
 冷たい壁にもたれかかる。
「ステラ……っ」
 時期公爵夫人として現れたステラは、以前とはまるで変わっていた。こちらまで癒されるような笑顔が消え、
疲労の色が濃く、強張った表情をしていた。
(……ステラは、幸せなんだろうか)
 血を失い、少し正常に戻ってきた頭に、疑問が浮かぶ。
 愛する者と結ばれ、身分の差すら越えて公爵夫人の座に納まる。それは一般的に玉の輿と言われ、
良いこと尽くめのはずだ。だがステラはちっとも嬉しそうではなかった。それどころか、父が肩を抱いた時、
ビクリと震えたあの表情から垣間見えたのは―怯えと、絶望だった。
(……あの夜、俺を拒んだのは、父を愛していたからではなかったのか?)
 初めて思い至った可能性に、アレクシスは顔を上げる。
(よくよく考えてみれば、ステラの立場では、父に逆らうことなどできない。まさか、ステラは……)
 一方的に父に想われ、身体を開くことを強いられたのではないか。
(……だとしたら、行為そのものが厭わしいだろう。あの夜の嫌がり方も……納得がいく)
 しかし、あの父がそんなことをするだろうか?
 領民からの信頼も厚く、母とは対照的に浮名など流したこともないあの父が、ステラにそのような無体な真似を強いるだろうか?
(わからない……)
 だが、ステラを見る父は、今まで見たこともない顔をしていた。そして、何処か有無を言わせない空気を纏っていた。
 父が本気で何かを欲したら、どんな手を使っても必ず手に入れるだろう。
(わからないが……否定もできない)
 仮にそうだとすると―アレクシスは父とまったく同じことをステラに味あわせたことになる。
(最低だな……俺は)
 あの夜までは、確かに彼女の好意を感じていた。だが嫉妬に狂って無理やり抱いたことで、
そんな淡い気持ちは吹き飛んでしまっただろう。むしろ、嫌われて憎まれていてもおかしくない。
 ―それでも、ステラの本音が聞きたかった。


135:公爵家の秘密
11/03/09 23:50:44.93 pt0tNc3o
4
 晩餐を欠席し、月が昇った頃―アレクシスはステラを訪ねた。
 メイドに訊くと、ステラの部屋はルーファスの寝室の隣だという。それだけで頭がクラクラしてくるが、
アレクシスは正気を保とうと努力した。
 意を決し、ノックをする。まもなく扉が開かれ、ステラが顔を見せた。
「……アレクシスさま」
「話したいんだ―ふたりきりで」
 沈黙するステラを無視し、強引に部屋の中へ足を踏み入れる。
 白いレースに、天蓋付きのベッド。アンティークの調度類、豪華な化粧台。女の子なら誰でも憧れるような
部屋だった。揃えたのはルーファスだろう。どれだけ父がステラを愛しているのか見せつけられ、アレクシス
の胸の内は嫉妬に燃える。
「……何の御用ですか」
「ステラ」
 青白い顔に、影のある表情。幼い頃の面影はない。あの頃のステラは、いつも笑っていた―。
「君は今、幸せ?」
 唐突に尋ねられ、ステラはびくりと震える。
「―父上を愛しているの?」
 前置きもなく、アレクシスは一番聞きたかったことを尋ねた。
 ステラは口を真横に結び、視線を落とす。
「……立派な領主さまだと……尊敬いたしております」
 覇気のない口調で答えが返ってきた。
 蝋燭の炎が揺れ、重たい夜の空気に無言が続く。
「……父を、男として愛しているのか、俺はそれが知りたい」
 どうしても、これだけは答えてもらわなければならなかった。そうでなければ、諦めもつかない。
「私は……」
 ステラはか細い声で答えようとしていたが、喉から続きが出てこないようだ。緑の瞳にうっすらと涙がにじんで
いるのを見つけ、アレクシスは微かな希望に賭ける。
「……私は……」
 緑の双眸がアレクシスへと向けられる。どこかで見たことのある眼差しだった。
 そう、それは、叶わぬ恋に苦しむ者の瞳だった。―鏡に映った、自分と同じ。
 アレクシスは確信した。
(間違いない……ステラは、父を愛しているわけではないんだ……!)
 そして、さらに―恋の矛先が向いているのは、自分ではないかという期待に胸を膨らませる。
「この間のことは、すまなかった」
 アレクシスは唐突にわびた。
「あの時の俺は、どうかしていた。嫉妬でおかしくなっていたんだ……」
「アレクシスさま……!」
 ステラは身を見開き、熱っぽい眼差しをさらに潤ませていた。
「私は……憎まれているのだとばかり……」
「憎む? どうして? こんなに―」
 ―駄目だ。もう、気持ちを隠すことも偽ることもできない。
「こんなに、君のことを愛しているのに」
 一度溢れだした言葉は止まらなかった。 
「再会してからずっと、君に恋していた。父に抱かれる君を見た時は、胸が張り裂けそうだった!
 だからあんな―すまない。あの夜を思い返して、夢の中で何度も君を抱いた。君にとっては、
 悪夢でしかなかっただろうが……」
「アレクシスさま……!」
 ぽろぽろと涙を零すステラは、頬を上気させていた。
「……そんな顔をしないで。我慢できなくなる」
 思い人に顔を寄せ、アレクシスは真摯に問いかけた。
「君の気持ちが知りたい。君は、俺をどう思ってる……?」
 視線が絡み合う。ステラは意を決したように口を開いた、その時―。

136:公爵家の秘密
11/03/09 23:51:19.10 pt0tNc3o
5
 廊下から靴音が響いた。こちらへ向かってくる。
「ステラ」
 扉の向こうから聞こえてきたのは、ルーファスの声だった。ステラは慌ててアレクシスをカーテンと衝立の間に隠し、
黙っているよう目配せすると、扉を開けた。
「……どうして、こちらに」
「どうしても何も。婚約者に会いに来たのだ」
 鍵を閉めるなりルーファスはステラを抱きしめ、寝台に連れて行ったようだった。アレクシスは鳥肌を立てる。
何をしようとしているのか―考えたくない。
「や、やめてください……今は……」
「妻は夫に従順であるべきだ。そうだろう?」
「お願い……今日は疲れているんです。どうか……」
「そうか。では手短にしよう」
「あ、いや……!」
 ステラの懇願も虚しく、ドサリと寝台に倒れ込む音がした。
 ―衣擦れの音。唇で吸いつく音。その合間にふたりの吐息が響く。何が起きているのか、嫌でもわかる。
「愛しいステラ……」
 聞いたこともないような甘い声は、それでも確かに実の父親のものだった。
「……っ、……んっ」
 ステラは必死に声を殺しているようだった。
「……どうした、今日はやけに強情だな」
「疲れて、いるんです……っ」
「そうか」
「……あっ、やあ……っ!」
 初めて嬌声のようなものが上がった。続いて、じゅる、じゅるると何かをすするような、ひどく卑猥な音がした。
それはしばらく続き、アレクシスの耳を犯した。
「……っ、お願……っあ、ひ、ああ……っ!」
(―拷問だ)
 怒りと嫉妬、そして悲しい男の性により、アレクシスのズボンの前はパンパンに膨らんでいた。
「どうした。こんなに溢れて来たぞ。疲れているのではなかったか?」
「いや、いや……っ」
 ステラは泣いていた。それは甘い睦言ではなく、本当に嫌がっているのがよくわかる声だった。
「今日は……本当に……ぁ……っ!」
「アレクシスが帰ってきたからか」
 父の口から出た自分の名前に、びくりと身をすくませる。
「……こんなに何度も抱かれて、まだあいつのことが忘れられないというのか?」
「―!」
 怒りと苦痛の入り混じった声で詰問され、ステラは息を呑む。
(今……なんて……?)
 身を潜めたアレクシスは、思わぬ言葉にただ立ち尽くす。


137:公爵家の秘密
11/03/09 23:51:48.75 pt0tNc3o
6
「あ、あぁ! ……っや、あ……」
 旋律が変わった。ぐちゅぐちゅという淫靡な音とともに、ルーファスは組みしだいた女を言葉で責め立てる。
「気づかれていないとでも思っていたか? ……こんなに濡らして、指を咥えこんで……すっかり女の快楽を知って、
 お前の身体は、すっかり私に馴染んでいるというのに」
「……っ、やあ、あ、……っく」
「それなのにアレクシスを想う資格があると?」
「……っく……うう……あぁ!」
「あれに相応しいのは、穢れのない娘だ。ユーフェミア嬢のような、な」
「……ひ、……あ、っ、……!」
「あんなに美しい娘だ。アレクシスもすぐ夢中になる……だから、早く忘れることだな」
 父へ抱いていた尊敬の念がガラガラと崩れて行く。もはや、ステラの意思で抱かれているわけではないことは明白だった。
そしてもうひとつ確かになったことがあった。
(ステラが……俺のことを……)
 さっきのあのステラの反応―そして決定的な父の言葉。こんな状況でなければ飛び上がるほど嬉しい事実だった。
(ステラが……俺を想ってくれている……!)
 アレクシスは歓喜に打ち震える。しかし、愛しい彼女は父親の婚約者になり―今、その身体を蹂躙されていた。
「……っ、……あ……あ……ぃや……っ!」
 激しい水音に混じり、ピシュゥッと何かが噴き出す音がした。
「ほら、また潮を吹いて……いやらしいな、ステラ。娼婦とてなかなかこんな風にはならないぞ。
 シーツをこんなに濡らして……はしたないな」
「……ひ、……あっ……やっ」
 無理やり抱かれても、女は濡れるし、感じる。それはアレクシスも身をもって知っていた。
 だが、潮まで吹くような淫らな身体に変えてしまったのは、どう考えても父の仕業だろう。
 それなのにまるでステラが悪いかのように責める父が許せなかった。
「気持ち良いのだろう? ……お前の下の口はとても素直だ」
「……っ、ん、……あっ、……う―!」
 ステラは必死に感じた声をもらすまいとしているようだった。
 それは―自分がここにいるからだろう。
 その健気な抵抗に、喜びと苦しみを同時に覚える。
「―入れるぞ」
 飛び出して行きたかった。やめろと大きな声で叫びたかった。
「あ、やめ……っ」
「う、……ああ」
 アレクシスは耐えた。血が流れるほど強く唇を噛みしめ、必死に耐えた。
 愛した女がすぐ傍で他の男の―しかも実の父の肉棒を受け入れている。
 残酷な現実に、ひたすら耐えた。
 やめろと叫んで姿を現したところで、アレクシスにルーファスの行為を止める権限などない。
 認めたくはないが―ステラは彼の妻になるのだから。それにもしかしたら、アレクシスを招いたステラは
さらに手酷く犯されるかもしれない。それだけはどうしても避けたかった。

138:公爵家の秘密
11/03/09 23:52:24.66 pt0tNc3o
7
「相変わらず良い締め付けだ―」
「い、や……! や……あ、あっ」
 二人分の重みに、寝台が軋む。はあはあと荒ぶる呼吸が部屋を満たして行く。
「お前は私を愛せばいい―お前は私の妻なのだから―」
「……や、はぁっ、……あ、いやぁ……!」
 ルーファスは手短にしようと言った割に、ずいぶんと長い間ステラと繋がっていた。激しい挿入はあまりせず、
ねっとりとステラを味わうのが父のやり方らしい。そのうちにステラの呼吸が荒くなり、声を殺せなくなっていく。
「あっ…あぁっ、もう、許して……っ」
 ステラの哀願も虚しく、肉を打つ音が無常に響く。
「お前の泣き顔は良いな、ステラ……もっと鳴け」
「はあっ、ああっ……!」
「ステラ……愛している」
「あ、あ、あ、あ……っ、だめ、だめ……っ」
 段々とステラは追い詰められていく。交わる音も激しくなり、ルーファスの息も荒くなる。
「私のステラ……」
「あ、あ、あ、ああ……っ」
 ステラの悩ましい声を聞きながら、アレクシスはとっくに硬くなり先端を濡らしている自分の猛りを放つまいと
必死だった。
(ここで、放ったら……父と一緒にステラを犯しているも同然だ……!)
「愛している……愛している……! ステラ、ステラ―!」
「……ゃ……っ……あっ、あぁ―!」
 ステラの叫び、その後の一瞬の静寂。肉を打つ音が止み、アレクシスは息を呑む。
(やっと―終わったのか……)
 アレクシスは血の集まった股間に力を入れ、何とか留まることに成功していたが、父のそれは今ステラの中で
果てたのだと思うと、やり切れなさだけが残った。
「良かったぞ、ステラ……早く、私の子を孕むのだ……」
 ―子。子ども。父と、ステラの子―。
 それはすなわち、自分の弟妹に当たる―。
 アレクシスは吐き気を催した。そして同時に、一番恐ろしいことに気づく。
(子ができれば……ステラは父を愛してしまうかもしれない……)
 母親の母性は強いと聞く。優しいステラなら、きっとどんな男の子どもでも愛するだろう。そして、やがては
その父親も―。
(だめだ……そんなのはだめだ。父の思うつぼだ……!)
 衣擦れの音が聞こえた。どうやら、ルーファスが寝台から降りたらしい。
「……どちらへ?」
「書斎だ。実はまだ仕事が残っている」
 アレクシスはほっとした。一瞬、自分がここにいることがばれたかと思って焦った。
「なに、一時間もあれば片付くだろう。先に寝ていていい」
「……わかり、ました」
 扉が開閉し、ルーファスは本当に出て行った。
 足音が遠くなるのを待ち、アレクシスは音をたてないように衝立の影から出た。

139:公爵家の秘密
11/03/09 23:52:57.82 pt0tNc3o
8
 寝台の上では、シーツにくるまったステラが、静かに涙を流していた。近づくと、濃密な男の精と女の蜜の匂いが
鼻を突いた。
「……見ないで……」
 アレクシスを見ようともせず、ステラは俯いたまま肩を震わせていた。 
「……早く、出て行ってください」
「ステラ」
 茫然としたまま、ただ愛しい女の名前を呼ぶ。
「―おわかり、でしょう。私はもう……何度も……穢、されて……っ」
「ステラ!」
 たまらず、シーツごとステラを抱きしめる。
「君が何度、誰に抱かれていようと穢れてなどいない!」
 そこでやっとステラは顔を上げた。紅茶色の髪が涙に濡れた頬に張り付き、緑の瞳は深い悲しみで赤くなっている。
「―愛してるんだ、ステラ」
 ステラの顔がくしゃくしゃに歪む。
「君は……君は……誰を愛している?」
 濡れて光る唇が、何かを告げようと開かれるものの、逡巡の後に閉じられる。
「ステラ……!」
「―そんなことを……言う資格は……もう……」
「教えてくれるまで離さない」
 アレクシスは腫れたまぶたに口づけを落とす。涙を舐めとり、こけてしまった頬に子どものようなキスをする。
「―だめ……! ルーファスさまが、戻ってきたら……!」
「教えて……ステラ。君の気持ちを……」
 アレクシスは目を逸らさない。
 この想いが視線で伝わればいい。そう願いながら柔らかな唇にゆっくりと自分のそれを重ねていく。
 傷ついた心を癒すように、優しく、何度も口づける。やがてアレクシスの手はステラの首を、背中を、胸を這い、
口づけも深まっていく。
「……っ、―あっ……」
「触られたところは―みんな―俺が清めてあげるから……」
 薄い茂みの奥、指を使って白い欲望を掻き出す。肌という肌を舐めつくし、父の温もりを自分のものへ描き替えていく。
「っあ、アレク……!」
 ステラは甘い声を上げてアレクシスを呼んだ。それだけで脳髄が痺れる。いしつかシーツは剥がれ落ち、
アレクシスの唇は乳房からへそ、濡れた茂みへと降りていった。
「あ、だめ、汚い……!」
「大丈夫」
 アレクシスはステラの足の間に顔を埋め、父の精が残る蜜壺を舌で清めた。抵抗がないわけではない。
他の男の精液を舐めるなど、実の父であるなら尚更ごめんだ。けれど今は、自分を穢れたと思い込んでいるステラの心を
どうにかしてやりたかった。その一心で、ただただ苦くまずいそれを舐める。
「や、あっ……アレク……あん、あっ……アレク……!」
 脳味噌を溶かすような声で、ステラは喘ぐ。泉は新たに蜜を組み上げ、だんだんと浄化されていく。
「……あ、アレク……アレク、アレク……っ!」
 以前には聞くことができなかった甘い声で、ステラはアレクシスの名前を繰り返す。舌を伸ばしつつ、時折膨らんだ蕾に
息を吹きかける。
「あぁんっ!」
 ステラは魚のように跳ねた。きゅうきゅうと舌すらすら締め付ける胎内はもうステラの味しかしない。濃厚な女の匂いを
味わい、同時に蕾を指の腹で擦り、摘まみ、刺激する。
「アレク……ひ、あっ……あぁっ……アレ……ああっ!」
 ステラは達しかけていた。そこでアレクシスは指を止める。


140:公爵家の秘密
11/03/09 23:53:23.57 pt0tNc3o
9
「―ほら、綺麗になった」
 顔を上げ、アレクシスは優しく微笑む。高みに行きつく前に止められたステラは顔を赤らめ、ぼうっと快感に浸っていた。
「さあ、だから……教えて」
 もう一度抱きしめ、安心させるように髪を撫でる。しかし、ふたりの身体の間に挟まったアレクシスの剛直は先走りに濡れ、
限界が近いことを主張していた。
 本当はすぐに一つになりたかった。
 けれど、その前に確かめなければならない―ステラの気持ちを。
「―す、き」
 目が乾くほど見つめ合い、アレクシスがステラの唇を触った時に、その言葉は零れた。
「好き……アレクが好き……本当は小さいから、ずっと……!」
「ステラ!」
 堰を切るようにステラは繰り返した。
「好き……アレク……愛してる……愛してるのは、アレクだけ……!」
「俺もだ、ステラ……!」
 激しく口づけ合い、身体を互いに押し付け合いながら若い少年と少女は愛を交わす。
「―来て。アレク」
 ステラはそっとアレクシスの猛りに触れ、導いた。
「私の中も、あなたでいっぱいにして……!」
 待ち望んだステラの中に、アレクシスは己を沈める。そこは溶けるように熱く、包み込むように濡れ、力一杯に締め付けた。
「あ、ああっ!」
 奥まで繋がり、まるで半身を取り戻したようにふたりは抱き合う。
「アレクが好き……好き……っ」
「ステラ……愛してる……!」
 悲しいが、時間がないこともわかっている。アレクシスは最初から激しくステラを突き上げた。
「ああ! いい、アレク……っ、ひあっ、あ、あ、あっ」
「ステラ……気持ちいい?」
「あ、っ、うん、気持ちいい……っ、大好き、アレク……!」
 ステラは今までの頑なさが嘘のように何度も愛を告げた。それに応えるように、アレクシスはステラの感じる部分を責める。
 ―ずっとこうしていたい。
 愛した女に愛されているという実感が、ステラの腹を押し上げている剛直をさらに大きくする。他の男の形に慣らされていた
はずの胎内は、それがなかったことのようにぴたりとアレクシスに張り付き、深い快感を生み出していた。
「あぁ、ひぁあっ、アレク、愛してる……っ」
 快楽と愛が混じり合った奇跡は、経験の少ない少年をひとりの男に変え、虐げれ続けた少女の心を開放した。
 しかし、やがてそれにも終焉が訪れる。

141:公爵家の秘密
11/03/09 23:54:35.33 pt0tNc3o
10
「ステラ、もう……っ」
「ああっ……ん、ひああっ……アレク……!」
 互いの名を呼び、貪り合うように口づけ合い、このまま死んでもいい、と思った瞬間―一際きつく収縮した子宮の入り口で、
熱い情熱が弾け、流れ込んだ。
「あああぁぁ―っ!」
 どちらのものとも分からない悦びの声が上がる。どろどろに溶けた結合部に最後の一滴が注がれるまで、ふたりは胸を上下させ、
初めて身体も心も満たされる幸福に酔う。
「アレク……嬉しい……私……今、とても幸せよ……」
 まだ出しきらないアレクシスを受け止めたまま、ステラは言った。
「俺もだよ……」
「アレク……」
 いつまでも繋がっていたくてさらに腕に力を込めるアレクシスを、ステラは悲しげに嗜める。
「―だめ。あの方が……戻って、来るわ」
「ステラ……!」
「結ばれなくてもいい。今日、あなたに愛されていると知って、私はそれだけで生きていける……」
「俺は君を諦めない。何があっても!」
 ―本当は、家も身分も捨て、ステラを連れて何処か遠くに行きたかった。
 しかし、そんなことをしても容易く父に見つけられ、連れ戻されるだけだろう。王国有数の私兵団に、優れた密偵―それらを
動かすことができる権力をルーファスは持っている。
 また、公爵家の嫡男として育てられたアレクシスは、自分の立場というものを痛いほど理解していた。アスター公爵家は王の血筋だ。
それを継ぐ唯一の男子―自分が家を捨てることは、貴族間の勢力争いや、王位継承権の均衡を崩すことに繋がり、最悪の場合、
この地に戦を招きかねない。
(……一緒に逃げようとは言えない。けれど―)
 アレクシスは迷いのない眼差しで、真っ直ぐにステラを見つめる。
「後ろ指を指されても、神に祝福されなくても、俺は君を愛することを止めない。我が名とこの身に賭けて、誓う」
 そして白い手の甲に口づける。
「だから……君も約束してくれ。心はずっと、俺と共にあると。例え―君が父の妻になっても、この愛は変わらないと」
 語尾は震えていた。情けない―。
 それでもステラは笑ってくれた。懐かしい、だが子どもの頃よりずっと、綺麗な笑顔で。
「―誓います。アレク……真実、私が愛するのは―あなただけです」
 触れるだけの口づけを交わし、ステラが先に離れる。熱い胎内が遠ざかり、空気に触れると、どうしようもない悔しさが襲ってきた。
「……さあ、行ってください」
 ステラはルーファスとともに眠るのだ。そして、それはこの先もずっと―
「ステラ、愛してる」
「私も……アレク」
 何度言っても言い足りない。名残を惜しみながら服を整える。
 最後にもう一度だけ口づけ、―アレクシスはステラの部屋を出た。暗闇の廊下を、音もたてないように、足早に駆け抜ける。
 愛し愛される至上の喜びと、愛した女を父のもとに置いていかなければならない苦悩―そのあまりの落差に心を引き千切られ、
アレクシスは呻いた。

つづく

142:名無しさん@ピンキー
11/03/09 23:55:11.32 pt0tNc3o
以上です。
次はステラ視点の予定です。

143:名無しさん@ピンキー
11/03/10 00:03:00.80 0fsZ5uDX
GJです。
アレクとステラの苦悩とつかの間の幸せが切ないです

144:名無しさん@ピンキー
11/03/10 00:03:16.25 1ho0U4uz
>>142
待ってました!!! GJです!!!!

145:名無しさん@ピンキー
11/03/10 00:30:44.58 WNFPE++e
>>142GJ
よかった二人が両想いになってよかった
でもだからこそ切なかったっ・・・
しかしこの後の魔王をどうやって打ち倒すのか
続き楽しみにしてます

146:名無しさん@ピンキー
11/03/10 00:40:53.60 cjUnbg/O
待ってた…GJ!!!
息子の巻き返しヒャッハー
続き楽しみにしてます

147:名無しさん@ピンキー
11/03/10 00:43:53.42 WmFPhqUC
GJ!!
アレクとステラには幸せになってもらいたいが
魔王は強そうだからな…

148:名無しさん@ピンキー
11/03/10 00:50:04.99 slbpcYQ/
GJ!ステラ報われて良かった
魔王がどう出るか怖いけど、続き楽しみにしてる

149:名無しさん@ピンキー
11/03/10 02:17:13.90 0TDLmR6n
アレクは優しいな…

150:名無しさん@ピンキー
11/03/10 08:42:05.18 EW+O6Ho6
切なすぎて眠れなかった(´・ω・`)

151:名無しさん@ピンキー
11/03/10 21:51:40.23 u4dzUF6f
アレクがんばれ、超がんばれ

152:名無しさん@ピンキー
11/03/11 07:44:53.65 TiqwtGIC
魔王まさかのオウンゴールw
自分の妻になったらあきらめるだろうという予想もむなしく
息子はそんなの関係なく魔王の事後に抱けるほど本気で好きだって
気づかなかったのが今回の戦いの敗因ですな
というか魔王がやっちゃった後にすぐにやれたからよかったけど
魔王がする前にやってたらばれてただろうなのがガクブル

>>150
自分も切なくて目が覚めたんで保管庫いって
なんか痛々しい三角関係を読んでさらに胸熱になっていた
柊ェ・・・・

153:名無しさん@ピンキー
11/03/11 20:57:58.85 Y4EMlYO7
ていうか、「アレクブッ殺してもステラに新しく産ませりゃよくね?」みたいになるだけのような

154:名無しさん@ピンキー
11/03/11 21:03:54.09 E13ZOZqH
公爵家の人が作品をまとめているのをハケーン
その前には他スレの人のも見つけた


155:名無しさん@ピンキー
11/03/11 21:31:10.38 wfefb5u1
そういうのはいいから

156:名無しさん@ピンキー
11/03/11 22:21:40.59 TiqwtGIC
っていうかこんなにすぐに再録するなら
ここに投下しないで自サイトでやってくださいって思ったんだが…
ちょっとがっかりしたよ

157:名無しさん@ピンキー
11/03/11 22:24:48.11 TiqwtGIC
間違って途中送信した
この板のルールあんまりよくわからないけどこっちでも連載
あっちでも再録連載って……そういうもんなの?
自分のサイトでやれってならないの?

158:名無しさん@ピンキー
11/03/11 22:40:21.30 dKT7nKay
>>157
なんつかお前はこの板ルール以前にこの板に合ってないよ
まとめるのも本人の自由
それを制約するルールなどない

159:名無しさん@ピンキー
11/03/11 22:48:44.65 TiqwtGIC
ああそうなんだ別板でこんな感想クレクレpgrというか
自サイトあるなら自サイトでやれよ
スレの意味ないよって荒れた事あったんでさ

160:名無しさん@ピンキー
11/03/11 22:53:35.83 4I09vVqD
怖いスレだな……

161:名無しさん@ピンキー
11/03/11 22:54:45.63 wfefb5u1
何でそれをここで繰り返す必要があるんだ
アホか

何をどうしようと自由だろうが

162:名無しさん@ピンキー
11/03/11 22:59:07.88 C8wwY0JM
職人の行動を監視してるのか?

さすがに引く

163:名無しさん@ピンキー
11/03/11 23:04:59.93 dKT7nKay
>>159
だからお前ここ向いてねーって
別板のルールなんて知らねーよ
がっかりしたなら黙って去れ

164:名無しさん@ピンキー
11/03/11 23:13:28.52 TiqwtGIC
公爵家の人にがっかりしただけで他の職人さんにはがっかりしてないし
自由らしいので去りませんがw

165:名無しさん@ピンキー
11/03/11 23:13:54.51 dKT7nKay
うぜー

166:名無しさん@ピンキー
11/03/11 23:16:11.93 wfefb5u1
実に

167:名無しさん@ピンキー
11/03/12 00:52:43.03 DMNH8rmu
お前ら>>1読んで素数を数えて落ち着くんだw

とりあえず投下直後に自サイトですぐ公開していいもんなんだな
自分も住人から反感買うと思っててすぐには補完してなかったから
これからは気にせずすぐに補完してみるわ参考になったw

168:名無しさん@ピンキー
11/03/12 01:56:39.02 LaaRoAk2
Yスレの流れか

169:名無しさん@ピンキー
11/03/12 02:26:28.71 BLVDFfgE
>>167
いちいち報告しなくていいから。


以下、まったり萌え語り&投下ドゾー

170:名無しさん@ピンキー
11/03/12 07:18:56.33 UHwNzXL5
夕兄の人のまとめサイトの話題が出た時はスルーだったのに
公爵家の人の時はすかさず注意入るなんて信者コエ―よ

171:名無しさん@ピンキー
11/03/12 07:43:09.55 /ECJXnkT
2が落ちて読めない場合とかもあるし、保管するのは全然かまわないと思うけどな。
というわけで職人各位の無事を祈りつつ続き待ち。

172:名無しさん@ピンキー
11/03/12 09:51:18.22 lCeVGrZR
>>164て、最低だな

173:名無しさん@ピンキー
11/03/12 11:07:14.94 wJnSYDzy
ここに限らず自サイトだと読者の感想が分からないから
人の多い2にも載せて多くの人に見てもらいたいてのはよく聞く
それにサイト掲載を後にするとパクリ疑惑がかかるからね
まぁその辺は書き手任せでどうでもいいんで、続きキボン

174:名無しさん@ピンキー
11/03/12 13:35:20.67 9J6rNDbO
確かに厨スレw

175:名無しさん@ピンキー
11/03/12 21:28:27.70 eESAW0YG
こうして過疎になっていく…のか

176:名無しさん@ピンキー
11/03/12 22:32:42.93 P8x9nJkl
過疎というか
ぶっちゃけこの非常事態でエロパロ板来てる場合じゃないと思う

177:名無しさん@ピンキー
11/03/13 00:04:03.09 1KBMaTIb
流石にこの状況下で安全な地域なんてどこにもないのに
作品投下できる猛者が現れたらそれはそれで賞賛に値するわ

見に来てる自分も自分だが…

178:名無しさん@ピンキー
11/03/13 00:20:18.54 v119k1TS
キモい流れ

179:名無しさん@ピンキー
11/03/13 00:21:52.46 0nB3kWJh
関西以降は今のとこ一応安全なんでない?
書き込み抑制するようなのもどうかと
自分は未だ余震続いてて怖い地域だけどさ

180:名無しさん@ピンキー
11/03/13 00:24:37.15 k8S/fo8R
>>179
抑制つか心理的に書く気になれないんだよ

181:名無しさん@ピンキー
11/03/13 00:27:58.32 mj0W71kM
もちろん投下は待ってるよ
作者さんの無事も確認できるし

182:名無しさん@ピンキー
11/03/13 00:32:10.93 khfDvkVn
ほんと無法地帯だな

183:名無しさん@ピンキー
11/03/13 15:16:56.76 BbNA7CWD
まあこの時期過敏に感じる人もいるのも仕方ない

184:名無しさん@ピンキー
11/03/13 17:06:13.09 n6XM0dFY
サイトあるならサイトでやれと思うが、普通に

185:名無しさん@ピンキー
11/03/13 18:46:39.00 E7VBHDsz
公爵の人のサイト見たけど
ここで穴兄弟注意されたの本当は不本意だったんだね
ここでは注意属性しぶしぶ書いてるけど向こうではタグ付いてないし
近親相姦ってあったっけそれともこれからあるの?
ここでは反省して謝った素振り見せてるけど
本当ははらわた煮えくり返っていたってことか…

186:名無しさん@ピンキー
11/03/13 18:50:17.52 pfGrkdkN
サイト持ちの書き手ってエロパロ板では結構いるし、特に問題なくない?
読み手はいちいち個人サイト探さないでも自分の好きシチュを楽しめる
いい事じゃないか
自サイト宣伝したらウザいと思うけどさ
とりあえず>>154みたいのは悪気ありかなしか知らないが、本当やめてくれ

187:名無しさん@ピンキー
11/03/13 19:24:28.44 +FSVPTsc
何でそんなに排他的なんだ
連載の続き楽しみにしてるんだから、マジやめてくれ
書き手さんがどんな状況かも分からないのに

188:名無しさん@ピンキー
11/03/13 20:47:25.23 v119k1TS
>>185
おまえ最低だな

189:名無しさん@ピンキー
11/03/13 21:11:44.95 IzQAs32U
書き手さんのサイト詮索禁止もテンプレに追加するか?

190:名無しさん@ピンキー
11/03/13 21:15:02.35 BbNA7CWD
近親ってどっちかと親子ってこと?
それはこっちでも注意書き書いてもらわないと…流石に

191:名無しさん@ピンキー
11/03/13 21:16:25.46 khfDvkVn
個人サイトを晒すような真似やめろ

192:名無しさん@ピンキー
11/03/13 22:45:59.38 +FSVPTsc
こんな時にこんなとこ見てる奴だからろくなのが居ないんだな
俺も含めて

193:名無しさん@ピンキー
11/03/13 23:45:56.47 BhiRraRI
>>185
いい加減にしろよ
マナー違反にも程があるだろ

194:名無しさん@ピンキー
11/03/14 00:05:04.66 3IYsrigK
ヤンデレ男っていいよな
愛ゆえにレイプ監禁なんでもしそうだ
一方的すぎると女のほうに愛が発生しなさそうだけど

195:名無しさん@ピンキー
11/03/14 00:14:41.20 h2s8la1u
一人の職人さん保護するためにテンプレ変更?ねーよwww

っていう冗談はさておき
真面目にレスするとこうやって侯爵家ファンが今までなかったほど
異常に公爵家の人を庇うから反発が大きいんだと思う
むしろ職人さんの為にならない擁護とかしてのあの騒動だし
某人の時は続きが読みたいから荒らすなよみたいな擁護なかったし
もっと注意するにしてもスマートに注意すれば?
>他人に注意をするときは、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
っていう>>1も守れてない人多い気がする

196:名無しさん@ピンキー
11/03/14 00:37:48.59 h2s8la1u
あー結局何が言いたかったかというと
職人さんのファンの場外乱闘がひどすぎるから
職人さんが好きなら職人さんに迷惑にならないような
注意の仕方を心がけようよと言いたかった。
勿論嵐は論外だけど。

197:名無しさん@ピンキー
11/03/14 03:10:12.18 dcSia1Kl
>>196
問題すり替えてない?
相手が誰だろうが、2chで個人サイト晒すような真似すりゃやった奴は非難されるよ
自サイト宣伝してた訳でもってないのに、わざわざ探してきてバラすわウダウダとケチ付けるわ
どこでやっても叩かれる行為だよ

今回のは個人攻撃だから、制止が行為に対する非難じゃなくてただ職人庇ってるように見えるのかもしれないけど
ファンがどうとかって言い出すのは話をねじ曲げてるよ

なんかよく「信者が~」みたいに言ってるのいるけど、信者がいるって事にしたがってるようにしか見えない
いちゃもん付けは煙たがられるのが普通だよ

198:名無しさん@ピンキー
11/03/14 07:20:46.49 2pyXq2Mh
『嵐行為』は非難してるんだからすり替えはないだろ
個人サイト曝しが~とかいうけど別のスレでは
普通に職人のサイトについて話してるし
前もサイトあるよってレスに注意入らなかったのに
(だからこそ見つけた人は話題にだしたんじゃないの?)
今回だけはすぐに入った
前回までは職人擁護にもにょりながらも嵐ウザイとおもってたけど
何度も注意の声をすり替えだなんだと繰り返すと
信者のえこ贔屓がウザイにしか見えなくなったけどなぁ
あ自分のレスも必要以上の叩きはイクナイというのは前提です

199:名無しさん@ピンキー
11/03/14 07:34:31.39 h2s8la1u
>>197
別にすり替えてないよ、「いちゃもんつける嵐は論外」と書いてる。
でも他の職人さんの時はなかったのに
この職人さんの時は何度もかばい方が尋常じゃなかったからそう思ったまで。
そして
>2chで個人サイト晒すような真似
板によってはそうでもないからそっちルールのまま来る人もいそうだけどね。

200:名無しさん@ピンキー
11/03/14 07:41:53.53 GujoAyZN
愚痴スレで暴れたり変なのに粘着されてるから
色々と気を使わないといかんとは思うけどね

201:名無しさん@ピンキー
11/03/14 07:48:47.56 eB/F/2nf
どうでもいい
公爵家の話が好きになれなくておとなしく傍観してる俺みたいなのもいる
投下しづらい空気作るのやめれ

202:名無しさん@ピンキー
11/03/14 08:17:01.77 31WJe14u
まだやっていたのか


203:名無しさん@ピンキー
11/03/14 08:20:17.71 t8FxqeRP
擁護っちゅうか注意を入れた一人だけど、
別に公爵家の人だけの話をした覚えはない
それに前の人の時とやらは、いなかったから知らん

ただ、どう考えてもヲチに近いレスとかには問題あるだろ

妄想話や萌え語り出来る雰囲気になるまで大人しく待機しとこうぜ

204:名無しさん@ピンキー
11/03/14 08:56:22.55 sklwnG1q
>>154
>>156
からお前らよくこんなに盛り上がれるな
とりあえずスルーするか長文レス自重しろよ

205:名無しさん@ピンキー
11/03/14 10:18:22.51 N5IsU4gz
気持ち悪いスレだな……

206:名無しさん@ピンキー
11/03/14 12:03:53.35 +TzY6MY5
>>201

お前は俺か
気持ち分かるぜ

207:名無しさん@ピンキー
11/03/14 14:16:46.51 lROh2pne
みごとなリア厨スレ

未成年はエロパロ板に来ちゃ駄目だよ

208:名無しさん@ピンキー
11/03/14 14:36:45.54 9OYe57Ot
ヲチや晒しはどの板でもフルボッコが妥当。むしろここの対応は手ぬるいんだが
勿論2もPINKも共通なので、>>1に追加する必要すら無し

今の空気は謎過ぎる

209:名無しさん@ピンキー
11/03/14 14:43:03.11 VJN1WyBI
お前等元気だな美熟女な人妻に惚れて、強姦して寝取る妄想したら落ち着くのに

210:名無しさん@ピンキー
11/03/14 15:07:06.15 2pyXq2Mh
そういえばここのネトラレはあまり嫌な感じがしないのは
寝とる過程を楽しむだけややり捨てではなく結果(心)を欲してるからだろうか…
普通の寝とられはなんか胃が痛いのが多いんだよなぁ

211:名無しさん@ピンキー
11/03/14 16:17:20.14 VJN1WyBI
自分というか寝取る側が主人公だからだろw
俺も寝取られちゃうのはちょっと……
まぁ、寝取る側サイドの視点で読めば良いだけだが

212:名無しさん@ピンキー
11/03/14 17:47:06.58 VTSm6T76
個人的には寝取りよりもすれ違いによる暴挙からの和解が好き。
愛が一方通行じゃなく、終わりごろには双方向になってほしいと思う。

213:名無しさん@ピンキー
11/03/14 21:48:48.00 VVTItnJU
普通にレイプも好きだけどここには愛故に~を求めて来てるから
両方から→出てるのにうまくいかなくて…なすれ違いが読みたい
NTRは地雷なんだけどここのは何故か大丈夫な事が多いからその気持ちわかるww

214:名無しさん@ピンキー
11/03/14 21:54:01.06 W76QpHXW
そういうの書きてえ
でも投下はまだ早い気がする小心者

215:名無しさん@ピンキー
11/03/14 23:11:20.40 Bgr9chQs
>>213
愛ゆえなんでありがちな挿れたらオチるマジカルチンポみたいのが少ないからかも
自分はそういう簡単なのもイケる口だが、駄目な人はマジで地雷だろうからなあ
情熱のままに暴走して後から愛してたんだって気づくようなのはここでは駄目かな?
恋愛経験とかなさそうなキャラで感情をもてあまして
どうしても相手の事を手に入れたくて力づく…って感じで

216:名無しさん@ピンキー
11/03/14 23:24:20.89 +5vs1i/6
処女厨です

217:名無しさん@ピンキー
11/03/14 23:48:38.13 5qyek0iB
数スレ拝借

なんちゃって軍隊もの
少将×少尉
ストーカー要素あり
設定や展開がデジャヴかもしれないがこちらが元ネタということで
了承いただきたい

NGワードは「視線」で

218:名無しさん@ピンキー
11/03/14 23:49:10.25 5qyek0iB

「―う、くうぅ、」
口からこぼれるのが自分の声と認識できず、リインはただ苦痛に耐えた。痛みで息ができない。
「目を開けろ」
命令に従うと痛みのせいで浮かんだ涙で滲んだ視界が、自分を見下ろす男を捉えた。
「―ああ、君の瞳に私が映っている。どれだけ待ったことか」
満足げに呟くと男、レナードはリインを支配するべく動き始めた。



いつの頃からだろう。―視線を、感じるようになったのは。
はじめは気のせいだと思っていた。しかし訓練の時、本部の廊下で、中庭で、折々に感じる。
振り返ってみても誰もいなくて、いたとしても見知らぬ顔で自分に注意は向けていない。
それなのに、息苦しいような絡みつくような感触が残る。まるで、逃しはしないと告げるかのような感覚。

はあ、とついたため息に反応される。リインを見る同僚の顔はけげんそうだ。
「どうした? 最近元気ないみたいだけど。訓練がきついせいか?」
コーヒーの紙コップを両手で握り士官学校からの同期生に口を開く。夜も遅い時間の休憩所で他には誰もいない。
「最近、というかいつからかよく分からないけど、視線を感じる気がして。少し参っている」
最初の頃はなんとなくだったのが、そのうちに明確な意図を感じるような気がしていた。完全に一人になれる場所は
ともかく、最近は時間や場所に関係なくなってきているように思えていた。
一緒にいる友人にも確認してもらったけれど誰もいない。
「気のせいだとは思うんだけど」
「ストーカーかもな」
同僚はそう言ってリイン・アドラー新米少尉を眺める。士官学校を卒業したから階級はそれなりだが、まだ卵の殻が
ついたひよこ。それは同僚もご同様の新米軍人だ。
「お前美人だし、前にもストーカー騒動あったじゃないか」
確かにしつこく誘われたり、ストーカー行為も過去にはあった。でも今回は視線は感じるがそれだけで実際的な接近や
実害はないのだ。それなのに今までよりも重圧感を感じている。
「うん……そうかもしれないけど。自意識過剰か神経過敏かもしれない」
そんなリインを気遣わしげに見やり同僚はごくり、と唾を飲む。
普段は隙を見せないリインが物思いに沈んでいる姿は、頼りなげに見えてその場の空気を危うくした。
「俺が、守るよ。だから……」
肩に手が置かれ引き寄せられてはずみでコーヒーがこぼれる。それを気にする余裕もなく気付けばリインは同僚に
押さえ込まれていた。パニックに陥りそうになりながら何とか説得を試みる。
「ちょっと待って。落ち着いて、あのね、手をはなしてくれないかな。私にはその気は全く―」
だが、同僚は頭に血がのぼったのか聞き入れる様子はなく、火事場のなんとやらでのしかかられる。乱暴な手つきで
胸元を触られ鳥肌が立った。
「嫌! やめて、誰か」
叫んでも人はいなくてもう駄目かと思った時に低い、よく通る声が聞こえた。
「何をしている」
その声に同僚は動きを止めリインも声の方向を見る。壮年の男が一目で将官と分かる階級章の入った軍服を着て
マントを腕にかけている。その人物は表情を変えずに二人を見ていた。
「合意の上ではないようだな。嫌がる女性に無理強いとは、軍本部で。厳罰ものだな」
低い、穏やかとさえ言える口調なのに同僚ははじかれたように起き上がり、リインを残してその場を去った。

219:名無しさん@ピンキー
11/03/14 23:49:40.43 5qyek0iB

助かった、のか?
状況が飲み込めずに放心したようなリインに、大丈夫かと将官は手をさしのべた。
その手をとって起き上がる。
「ありがとう、ごさいます。大丈夫です」
敬礼して立ち去ろうと思ったのに。
「大丈夫、ではないようだな」
将官の指摘に足が、体が震えているのに気付かされる。今更ながらに恐怖が押し寄せてきた。
「座っていなさい」
椅子をひかれそこに座るとふわりとマントを着せかけられる。こぼれたコーヒーの紙コップを捨てたその足で将官は
新しい飲み物をリインの目の前に置いた。
「飲みなさい。温かいものをいれると落ち着く」
そう言って気をつかっているのだろうか、少し離れた場所に腰を下ろした。両手でカップを握り締め手を温めてから飲むと
クリームと少し砂糖が入っていて柔らかい飲み口と温度にほっとした。
震えがおさまったところに名前を階級を尋ねられる、答えるとさらに質問された。
「……先程のようなことはよくあるのか?」
「初めて、ではありませんがよくあると言うほどの頻度でもありません」
今は退役したが軍人だった父親から習った護身術や、隙を見せない行動で致命的なことは避けられていた。さっきのは
落ち込んでいたので反応が遅れて押さえ込まれてしまった。久しぶりのことだ。
「女性は大変だな、いや、君のような女性だからか」
その言葉に顔を上げる。初めてまともに目が合った。じっと見つめてくる視線が気恥ずかしくて目を伏せる。
カップを空にして立ち上がる。もう大丈夫そうだ。震えは止まっている。
「ありがとうございました。お気遣い感謝します」
マントをかえして礼をして、リインは官舎へ戻ろうとした。
「さっきのような輩がいないとも限らない。官舎までおくろう」
将官にそんなことはと辞退するが押し切られてしまった。本部敷地内で遠くもないのだが一人よりもずっと安心できた。
やはり気をつかってくれているのか少し距離をとってくれている。
官舎の玄関で立ち止まると将官はなにかあればカウンセリングを受けるように、とアドバイスをして去っていった。
その後姿をながめながらリインは、恩人の名前を聞いていないことに気がついた。


220:名無しさん@ピンキー
11/03/14 23:52:19.04 5qyek0iB
視線はその後も感じたが、危ないことはなくリインは軍での生活を過ごしていた。それでも気は滅入りがちなので、
仕事の合間に視線をうけないような場所で休憩するようになっていた。
その日もコーヒーを片手に気に入りの場所に向かった。生垣をまわってスペースに踏み込むと先客がいた。
振り返ったその人と目が合う。
リインを助けてくれた将官だった。彼も飲み物を手にもってベンチにすわってくつろいでいる。
「失礼しました」
邪魔をしたので元来たほうへ戻ろうとしたが、引き止められる。
「いや、かまわない。もう行こうかと思っていたから。―同じような目的かな?」
すすめられるままベンチに腰掛けて思い出す。
「その節はありがとうございました。名前も伺わずお礼も言わず失礼いたしました」
あれ以後は無事か、と聞かれ頷くとかすかに微笑まれる。
「ああ、名乗っていなかったな。レナード・ダグラス少将だ。軍には慣れたかな? アドラー少尉」
少将はリインの軍生活について色々聞いてくる、訓練の内容や官舎の住み心地まで。リインはそれにぽつぽつと答える。
「できるだけ現場の感覚を忘れずに保持していたいので」
将官のその姿勢は素直に尊敬できるものだった。そのうち休憩時間が終わり、リインは先に立ち去った。
それから何度か場所を変えて同じようなことがあった。リインが先にいたり、レナードが先にいたり。
とうとう同じタイミングでその場所にいきあったとき、リインはふきだしてしまった。レナードも柔らかく微笑んだ。
その頃にはリインはレナードに尊敬とともに親しみも感じていた。



221:名無しさん@ピンキー
11/03/14 23:52:42.23 5qyek0iB

「よほど気が合うらしい。君とゆっくり話をしてみたい。今度食事でもどうだ?」
誘いは嬉しいが人目がある。どう見ても将官と新米では不釣合いだ。しかしそれは……と断ろうとしたのを封じられてしまう。
「他人の目など気にしない。君さえよければ……一人の食事は味気ないので」
リインが首をかしげると独り身だ、と自嘲気味に言われた。
「気になるようなら別々に集合して個室でおちあってではどうだ?」
そこまで気をつかってもらってはかえって申し訳ない。返事をしようとしたリインの脳裏に、視線の主のことが浮かんだ。
実在する人物かどうかは分からない。だがもしその人物がいたとしたら、レナードとの接触を快く思うはずはない。
万が一レナードに危害が加えられるなどしたら。
「申し訳ありませんが……」
リインの拒絶にレナードはしばらく黙っていたが、低い声で尋ねる。
「私が嫌か?」
とんでもないとリインは首を横に振る。
「そんなことはありません。私の方に問題がありまして。ご迷惑をかけるようなことになれば顔向けできませんので」
「何か事情があるのか?」
問われるままに入隊してから視線を感じること、確認しても誰もいないこと、今のところ実害がないことなどを話す。
「視線、か。本当のことかも分からないのに怯えて閉じこもるより、こちらから陽動してみてはどうだ?」
リインは、はっとする。
先日の射撃訓練の時にまた視線を感じたことを思いだす。それまでただ怯えて周囲を見回すしかできなかったのに、
その日は何故か逆切れにも似た気持ちが生じ、その衝動のままにトリガーをひいていた。
ほぼ全弾が的の中心を貫通し、それに吹っ切れたのか以後はあまり視線に怯えなくなった。
むしろ実在するなら姿を現せとまで思うようにもなっていた。
今も自分だけなら問題はない。レナードに累が及ぶのが怖いのだ。
「私の身を心配してくれているようだが、これでも腕には自信があるつもりだ。実在するかも分からないあやふやなものの
ために君との食事の機会をなくす方が残念だ」
どうやらレナードは怖いもの知らずの冒険好きなようだ。つられてリインの顔にも笑みが浮かぶ。
「では、つきあってくださいますか?」
「喜んで」
店を予約したら連絡するから、と互いの連絡先を交換する。数日後レナードが予約を入れた店にリインは赴いた。
落ち着いた雰囲気のレストランで従業員に案内されて、やや緊張しながら個室でレナードを待つ。
「女性を待たせて申し訳ない」
程なくレナードも到着して席について食事が始まった。レナードは場慣れしていて仕草は洗練されている。食事や酒に
ついての知識も豊富で、リインは美味しい食事とあいまって楽しい時を過ごした。今は退役した父親がかつてレナードを
指導したこともあったと聞かされ、その話に花が咲いた。
あっという間に時間がすぎて店をでた。
「あまり遅くまで女性を引っ張りまわすのも悪い」
タクシーをよばれてリインだけ乗せられる。
「ここで別れるほうが都合がいいだろう。今日は楽しかった」
「私もとても楽しかったです。ご馳走様でした」
レナードに見送られて官舎へと戻った。着いたら必ず連絡を入れるようにと言われていたので、到着の報告と食事の礼を言う。
電話越しのレナードの声は落ち着いていて、耳に心地よかった。

222:名無しさん@ピンキー
11/03/14 23:53:03.46 5qyek0iB

しばらくは視線の主を気にしていたがリインにも、レナードにも特に何事も起こらなかった。
それからリインとレナードは時折一緒に食事をするようになった。レナードの連れて行ってくれる店はどれも雰囲気や客筋も
よければ味も極上で、また食事中の会話も大人の一言だった。必ずタクシーでリインだけを帰してくれる紳士的な振る舞いも
あって淡いながらも好ましさを感じていった。
その夜も個室で食事をした。とても口当たりのよい美味しい酒が供され、リインはいつもより過ごしてしまった。
店を出たところで段差につまづいたリインを、とっさにレナードが支えてくれた。
「大丈夫か?」
力強い腕に少しときめきながら大丈夫、と言うリインはレナードが触れている手に、力がこめられたように感じた。
「今日は送っていこう」
レナードはそう言うと一緒にタクシーに乗り込み運転手に官舎へと行き先を告げる。
流れ行く夜の街を眺めているとシートの上の手に、レナードの手が重ねられた。レナードを見やると彼の方もじっとリインを
見つめている。リインは手を引く気にはならなかった。
官舎に着いてタクシーを降りようとしたとき、レナードは重ねた手を持ち上げてリインの手の甲に唇を落とした。
外にでてレナードは今日は楽しかった、とリインに告げると本部の方へと歩いていった。
その姿を見送りながらリインはレナードが触れた手の熱さをもてあましていた。

時々とはいえ一緒に食事をする二人のことは、さすがに噂になった。友人から問い詰められてリインは素直に偶然知り合って、
たまに食事に行っていると答えた。だから別に付き合っているわけでは、と言うリインを友人達は切って捨てる。
「二人で食事をするんだから、好意がないわけじゃないんでしょ?」
「よりによって少将か、誰も文句が言えないし保護者としてはいいんじゃない?」
友人もリインが視線を感じることは知っていたから、レナードの存在が牽制になっているようだと言うと安心はしてくれた。
噂が広まるにつれ好奇心からの視線は多くなったが、元の視線は感じなくなってきていた。
あの刺すような奥まで見通すような視線を。
次の食事の時にレナードにその話をする。
「噂になって諦めたのかもしれないな。だが君はいいのか? 私とで」
リインはレナードの顔を見る。静かで落ち着いていて包容力のある大人。
「閣下こそ私のような小娘と噂になってご迷惑ではありませんか?」
レナードは見開いた目を細める。発せられる声は、優しい。
「迷惑どころか、光栄だ」
そのまま見つめられてリインは胸が苦しくなってくる。
「この後、よければ一緒に飲まないか?」
いつもは食事の後で別れていた。それを一緒にということは、次の段階に誘われているということか。
リインは彼の視線を受け止め頷く。
店を出るとごく自然に腕を差し出される。それに手を絡めレナードのいきつけというバーに移動した。店内は明かりを抑えていて
落ち着いた雰囲気だ。レナードから受ける印象に似ている。
カウンターに並んで座り酒を飲む。こんな店も、こんな酒も、―男性と二人でこんなに親密なのも初めてだ。
リインの緊張もレナードとの会話と素晴らしい酒がほぐしてくれた。
「君とこうして飲めるとは、酒がすすんでしまいそうだ」
グラスを手に思わせぶりに言われ、リインはどきりとしてしまう。大人の余裕にやられてしまいそうだ。
飲み過ぎないようにと気をつけるが、グラスの酒の度数は高くゆるやかに酔いが回ってくるのを感じる。
「そろそろ、出るか」
レナードの言葉でグラスの酒を飲み干して店を出る。ふわふわと良い気分で外の少し冷たい空気が火照った体に気持ちよかった。
空を見上げて大きく息をつく。腕をとられて引き寄せられる。
レナードに抱きしめられていた。思考は停止したのに体温と心拍が上昇していく。喉にからんで声がうまくでない。
「……私が嫌か?」
耳元に落とされる低い声。前と同じ質問をされた。黙って首を横に振る。耳元でなおも囁かれる。
「私は君が好きだ。今夜、一緒に過ごしたい」
今度は黙って頷く。耳に唇が触れた。吐息が、熱い。

223:名無しさん@ピンキー
11/03/14 23:53:33.65 5qyek0iB

タクシーに二人で乗り込む。ホテルの名を告げるレナードの声に緊張する。それをなだめるように手が重ねられ指が絡められた。
程なく到着したホテルのロビーでリインに待っているようにと告げてレナードがチェックインの手続きをする。その間、リインは
逃げ出したい衝動と戦う。恥ずかしくて落ち着かない。
レナードが戻ってくる。案内は断ったようだ。エレベーターに二人で乗り込み目的階まで沈黙が支配する。
厚いじゅうたんが敷かれ人気のない廊下に衣擦れの音だけが響く。廊下の最奥の部屋の前でレナードが立ち止まる。
「嫌なら。ここで帰れ」
ドアを開けてレナードがリインを見つめる。目を伏せたリインは意識して足を動かし、レナードの開けたドアを通って部屋に入る。
続いてレナードが部屋に入って背後でドアの閉じる音がした。
背中に手が当てられ促されるままに廊下を通り奥にすすむ。角部屋で窓が大きく、壁際のベッドがやけに目を引く。
部屋の真ん中で抱きしめられて髪の毛をすかれる。心臓の音がレナードに聞こえてしまいそうだ。爆発しそうだと思った時に
「シャワーを浴びておいで」
囁き声の命令が下される。ぎくしゃくと浴室に行ってリインはシャワーを浴びた。体を拭いた後で服を着るべきか迷って、結局は
置いてあったガウンを身に着けた。素足をさらす恥ずかしさもありまともにレナードを見られない。
レナードもシャワーを浴びると浴室に消えた。緊張で喉が渇いたので冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し夜景を見ながら
口に含む。額と手の平をガラスにつけその冷たさで身内の熱を冷まそうとしてみる。
そんな努力も背後から抱きしめられると呆気なく無駄になったしまう。一気に体が熱くなる。
くるりと反転されて厚い胸板に顔を押し付けられる。ガウンの生地を感じ額に口付けされて目を閉じる。
抱きしめられる力が強くなる。レナードの体が震える。低く抑えたレナードの声が耳を打つ。―笑っている。
そして、唐突にあの視線を感じてリインは戦慄した。
どうして、ここには自分とレナードしかいないのに。自分と―レナード、しか。まさか、そんな……
さっきまでは恥ずかしくて閉じていた目は、今は恐怖で開けられない。しかし。
「目を開けなさい。君の瞳にうつる私が見たい」
まぎれもない命令におそるおそる目を開ける。混乱しているのに体は抱きこまれて動けない。
至近距離で見るレナードの眼差し、その中にずっと絡んできていたあの視線が、もう隠す必要もないとばかりにおおっぴらに
されてリインを射抜いている。

「どう、して」
掠れた声でようやく問いかけるリインに応じるレナードの声は楽しげで、欲しいおもちゃを手に入れた子供のような響きがある。
「君を気に入ったからだ。人を欲するのに理由がいるか?」
くくっと笑われリインは震える。混乱して絶望して、あまりのことに涙さえ浮かんでくる。
レナードは嬉しげに言葉を紡ぐ。
「私は君を気に入った、だから視線を送った。君は私の視線に気付いた、私とは最後まで気付かなかったが。怯えるだけなら
そのままにしておこうかとも思ったが、君は私の視線に反発しただろう? 実にいい。あの反骨精神でますます君が欲しくなった」
腕から逃れようとしても体格と力の差からかなわない。あっさりベッドに押し倒される。
見下ろすレナードの目に宿るなにかに吸い込まれそうな気分になる。
顔にかかった髪を払われ、レナードの顔が下りてくる。
「やめて、は、なして、はなれて下さい」」
「君には何度も選択肢を与えた。ここまで来たのは君の意思だろう?」
あの日、自分を助けてくれてマントをかけてくれた。
震える自分を保護して落ち着かせてくれて、官舎まで送ってくれた。
秘密の休憩場所で会うたびに穏やかに色々な話をしてくれた。
美味しい食事を、楽しい時間を共有した。
時間をかけて少しずつ、少しずつ惹かれていった相手がよりによって……
リインは今まで無邪気に信頼していた世界が根こそぎひっくり返り、足元から崩れていくのを感じた。

224:名無しさん@ピンキー
11/03/14 23:53:56.20 5qyek0iB

押さえられてガウンの紐をほどかれ、手首をその紐でまとめられる。顔を背けると首から鎖骨の上を吸われ生々しい刺激に
リインはきつく目を閉じる。ブラジャーは上にずらされて下からすくうようにもまれる。
「やっ、触らないで」
身をひねって足をばたつかせて逃れようとするリインを押さえ込んで、レナードの手は遠慮なくその肌を味わう。すべらかで
柔らかく、魅惑的な曲線を描くリインの体をなでさすり、爪を軽く立ててひっかく。片方の乳首を口に含んで舐め転がす。
もう片方の乳首は指の間にはさんで乳房全体をもみあげる。ほどなく乳首はかたくなった。
「んっ、っや、」
レナードはリインの体を揺らす。唇は臍のくぼみまでおりていて舌先でつつく。腰をなでおろし大腿に手を当てる。
いたる所を舐め、吸われて体が震える。人の上に立ち、命令を下すことに慣れきっているレナードは容赦なくリインを支配していく。
リインの足の間に身をおき、レナードは片足をかかえあげた。
やわらかい内側に唇をつけて舐めて吸う。軽く歯を立てる。下腿から足に唇をよせてレナードは足の指を口に含んだ。
リインは慌てて上体を起こし、レナードを、自分の足指を口に入れしゃぶるレナードを羞恥と嫌悪でゆがんだ表情で眺める。
「やめてっそんなところ、舐めないで、汚いっ」
足をはずそうとするリインだが、レナードががっちり抱えているのではたせない。指の間まで舐められ肌があわ立つ。
ひとしきり愛撫して気が済んだのかレナードが足から口をはなす。
足を肩に乗せられたままじっくりと見つめられてリインはおののく。まるで視姦されているようだ。
「本当に君はいくら眺めても見飽きることはないな」
優しく愛しささえ感じさせる口調で言われ、自分に絡んでいた執拗な視線と自分に見せていた紳士としてのレナードのギャップに
リインは混乱した。そんなリインの動揺をよそにレナードは強引に下着を脱がせる。
閉じようとする足は無理やりに開かれ、ためらうことなく長い指がリインに触れてくる。
リインは必死に抵抗した。体術ではかなわない。レナードは実に人体の構造を知り尽くし、抵抗を封じる術にも長けていた。
体格も軍人としても経験の差もレナードの圧倒的な優位を助ける。
大きな手でなでまわされリインは顔をそむけた。
下から上へと指が動く。程なく指先が何かを探しあてたように止まった。
「触らないで」
この期に及んでもレナードを厭い、その表れのようにか陰核をすられ中に指が入れられてもリインは抗う。
むしろ指を入れた時にリインの顔は嫌悪のためにか歪んだ。
拒否する心情を伝えられ、愉快ではないながらもレナードは今後の楽しみの方に思いをはせる。
―今は自分の下にいるこの体に分け入りたい。早く自分のものにしてしまいたい。
舐めながら唾液をまぶし指でなんとか広げたそこに猛る陰茎をあてがい、先端を押し入れる。


225:名無しさん@ピンキー
11/03/14 23:54:13.33 5qyek0iB

リインは突如おこった苦痛と圧迫感に硬直する。体の中心を裂かれるようで、痛みのために呼吸も忘れた。
口からもれるのはひゅうとなる空気と意味のない音だけだ。
軍人なので苦痛に耐える訓練は受けている、だが、これは違う。こんな内側からの痛みには耐えられない。
レナードも挿入してから違和感に気付く。きつすぎる。リインが握りしめる指の関節は力を入れすぎて白くなっている。
疑念は少し引いた陰茎に絡む血で確信に変わった。
リインは目を閉じて硬直したままレナードに貫かれている。感動しながらレナードはリインに目を開けるよう促す。
涙で濡れた瞳に自分が映し出されているのを見て、レナードはずっと渇望していたものが満たされた喜びを感じた。
手首の戒めをといて自分の背中にすがらせる。
「浅く息をしろ。私の背中につかまれ、力を抜かないと辛いぞ」
他の場所に愛撫を施して苦痛を逃がす。なだめるように口付けて耳朶を甘噛みする。舌をいれて音を響かせるとリインが身じろいだ。
その拍子に涙が零れ落ちる。自分で苦痛を与えておいてリインが泣くのに嗜虐心をそそられる。
涙を舐めとって少し力の抜けたリインの中へと腰をすすめる。
途端背中に回された手が肩へと移り距離をとるかのように押しやられ力がこめられる。
「痛、い、もう、やめて……」
泣きながらうわごとのように繰り返される哀願だが、そればかりはかなえられない。できるだけ苦痛を少なくしようとすると
いつまでもイケずに結局はリインの負担になる。それにきつく締め付けられている現状は不謹慎ながら悪くなかった。
「もうすぐ終わる。もう少しの我慢だ」
狭い中で刺激されレナードは内心呻く。ほぐれればさぞやと思わせる。
リインの中を味わうほどに期待に胸が躍る。腰を動かすと中がうごめいて包み込まれ激しくしなくても快感を生じる。
レナードが硬直したかと思うと低く呻きリインは繋がった中に脈動を感じた。
「あ、あ……」
レナードの満足そうな様子がリインを絶望に突き落とす。涙がまた一筋頬を伝った。




226:名無しさん@ピンキー
11/03/15 00:09:02.16 VqdBbVQt
>>217
gj
貴方の書く男性のちと狂気入ってて高圧的なとこ好みです

227:名無しさん@ピンキー
11/03/15 02:29:38.64 ZK/TcVGO
>>217-225
GJです!!
挿入されて痛がって泣いとるのが堪らんw
エロくて良かったです

228:名無しさん@ピンキー
11/03/15 03:04:51.20 CB6bmaPk
これはいいストーカージェントルマンw
わざわざ自ら正体を教えるところがまた狂気入っててパネェ

229:名無しさん@ピンキー
11/03/15 09:44:41.69 kna0cJqx
これは良いジェントルメェンでつね
素晴らしき狂気!
自分の頭の中ではスレチかもしれないがブラックラグーンのバラライカとロックの性転換バージョンでおおくりしております状態でした
ハァハァ

230:名無しさん@ピンキー
11/03/15 11:46:35.53 gW1aIHIg
可愛くて素直な性格の女の子が翻弄されるのも好きだが
気の強い女をじっくり落とすのも好きなんだ
無理やりやって女のプライドずたぼろなのも好きだ

231:名無しさん@ピンキー
11/03/15 13:28:24.20 hvmDYfeG
>>230
お前みたいな屑がでしゃばるから
このスレが晒される
死ねよ

232:名無しさん@ピンキー
11/03/15 13:43:58.20 wU+Ha3mV
誤爆か

233:名無しさん@ピンキー
11/03/15 17:43:19.99 CB6bmaPk
>>229がいいこと言うから今日はバラライカ(男体化)×ロック(女体化)の
妄想止まらなかったじゃないかw

まぁそのままでもかなり美味しく頂けますがw

234:名無しさん@ピンキー
11/03/15 19:16:24.82 H9u2/CLr
GJ
これはいい紳士

235:名無しさん@ピンキー
11/03/15 19:45:26.19 7z7Kx5xh
どこかに晒されているのか?


236:名無しさん@ピンキー
11/03/15 21:12:47.04 j/BMAJkY
晒されてもいいじゃないか?糞スレなんだしさ
前向きにいこう

237:名無しさん@ピンキー
11/03/15 21:57:02.12 BVehC2Z6
>>217
正体をばらさなければ普通に恋人同士になれたのに
この紳士は自ら棘の道を行くのが素晴らしいな、流石紳士w
この後どうなるのか本当に気になる。

238:名無しさん@ピンキー
11/03/15 23:10:57.27 ZK/TcVGO
>>230
どっちも好きだな可愛く素直な女の子を強姦するのも良いし
気の強い女性を襲って抵抗を排除して強姦するのも良い

239:名無しさん@ピンキー
11/03/15 23:19:57.54 BVehC2Z6
自分は基本的は可愛く素直な清楚系が
愛するが無理やりされて動揺するのが好きだけど
気の強いのも好きだ
プードルとばっかり遊んでたらたまにはドーベルマンと遊びたくなる
スイーツばっかり食べてたらかつ丼食べたくなるってやつだなw

240:名無しさん@ピンキー
11/03/15 23:57:00.84 BWdP1GpQ
わー、いい!!GJ!!
ほぐれた後も見たいw

そして個人的には228の「ストーカージェントルマン」て言い方にもGJ(w)を差し上げたい。

241:名無しさん@ピンキー
11/03/16 14:55:32.42 WMgMtA0k
素晴らしい!GJ!!
このあとどうなるか気になる
権力で脅されて開発されちゃうのか
逃げても逃げても追ってくるのか
妄想が止まらないw

242:名無しさん@ピンキー
11/03/18 20:32:38.49 8Fa6Sf6e
ちょっと思ったことが…
愛情が憎しみに変わって無理やりってありなの?

243:名無しさん@ピンキー
11/03/18 20:47:02.97 5HU7oKxN
可愛さ余って憎さ百倍ってやつですか!

愛情が憎しみに変わって、っていうか
愛情と憎しみが混じりあうみたいなのは愛故的には結構ありえるパターンだと思う。
嫉妬とか拒絶されてとか、そういう瞬間には愛情故の憎悪が混じりあったりしてると思うし。
煽られた憎悪が暴走した後に、
自分の中の愛情のせいでああ・・・って後悔したりするんじゃないかな。
むしろそれが醍醐味!!

244:名無しさん@ピンキー
11/03/18 20:52:58.81 SQMwth6T
可愛さ余って憎さ100倍で憎しみ初めてからも愛が残ってるならいいんじゃないか
完全に憎悪しかない状態ならこのスレの範疇じゃないような気が

245:名無しさん@ピンキー
11/03/18 20:57:32.67 CGKwOZdC
その相反する感情に振り回されるのがよいな
振幅が大きいほど、スレ的には萌える

246:名無しさん@ピンキー
11/03/19 16:47:23.27 ewwmO0NT
投下します。
>>30
のネタができました。
期待はほどほどに…
題名:ホワイトデーに想いを乗せて
設定:
・女子の名前、アサミ
・男子の名前、シュン
では行きます。

247:ホワイトデーに想いを乗せて
11/03/19 16:50:10.37 ewwmO0NT
3月14日…その日はホワイトデーだ。
「おーい!シュン!妻のアサミがきたぞ、あははは!!!」
「………」
彼は『あの』一件以来他の男子にからかわれる様になっていた。
「でもアサミもよくあんな男を好きになった者だわ~、ははは!」
当然アサミもよくつるんでいた女子達からからかわれていた。
「うるさい!」
アサミは叫んだあと自分の机の中をふと見たら何かの紙が入っていた。
―紙?なんだろう…ん?何か書いてある―
『放課後旧校舎で待っています、byシュン』
と紙に書いてあった。
そして放課後になりアサミは旧校舎に向かった。
旧校舎の中に入るとシュンが立っていた。
「シュン…」
「やっと来たね、アサミ…」
アサミは誤解を解くことに決めた。
それがまず最初に自分がしなきゃいけないことだったからだ。
「あの…この前の…あの言葉はその…(うまく言葉が出ない…なんで?)」
「もういいよ…あれが君の本心なんだろう?」
「!?ち、ちがうよ!あれは…ん!?」
何かを言おうとしたアサミの口をシュンは自分の口で塞いだ。

248:ホワイトデーに想いを乗せて
11/03/19 16:51:24.45 ewwmO0NT
「はぁぁ…これで許してあげるよ…」
「ひどい…初めてっだたのに…こんなキスって…」
「それは僕もだけど?」
「きゃ!」
シュンはアサミを床に押し倒した。
「君は僕にひどいって言ったよね?でもひどいのは君のほうじゃないの?」
「!?」
「君は僕の気持を裏切った…!」
「いやっ!」
ヒートアップしたシュンは理性が木っ端微塵に砕けて無くなり、アサミが着ている制服を乱暴に脱がし、下着を引き千切った。
「僕の思いを君は知っていた!!なのに…」
「んん!!…あぁ!!い…や…あぁん!!」
シュンはアサミの秘所を悔しさ、アサミへの好きと言う想いそして憎しみ、それらの感情を籠めた指でグチャグチャに掻き乱した。
「君は僕の心を踏みにじった!!その報いだ!!!!(早く僕に君のイク姿を見せてくれ!愛しい、愛しい君のすべてを!!僕に!!!!)」
シュンの気持は指をより一層速く乱暴に動かした。
「あぁ!…もう…あぁぁぁ!!!」
アサミは激しいエクスタシーに堕ち、潮を噴いた。
「イったね?ほら…またイカせてあげるよ?!!」
シュンは絶頂に達したばかりの秘所に再び指を挿れ擦りだした。

249:ホワイトデーに想いを乗せて
11/03/19 16:54:44.33 ewwmO0NT
「好きだったんでしょ?僕の事が…」
「ふ…はぁん…!!今の…あんたは…あぁ!…好きじゃない…前のあんたに戻って…私は前のあんたが…シュンが好き!!!」
アサミは途切れ途切れの言葉でシュンに想いを本心を伝えた。
「でも僕は前みたいにはなれないよ?君がその僕を『あの日』に壊したんだから…」
「!!」
「あの頃の僕は純粋に君が好きだった…だから『あの日』はチョコを渡されてうれしかった…なのに…あの言葉で僕はどん底に落ちた!!!」
「あぁん!!もう…やめて!!…あぁ!!!」
「もう僕は止められないよ?だって僕は今…大好きな君を自分のものにする準備をしてるから!!」
シュンはそう言うや否や愛撫でする手を止め指を秘所から引き抜いた。
「もうこんなにびしょびしょ…」
「ぁ…」
アサミは突然刺激が止んだことで内股を擦り合わせた。
どんなに気持が快楽を拒んでも身体は快楽を求めていたからだ。
「欲しい…僕が欲しいのは君の…『アサミ』の心だ…」
シュンはアサミの上に覆いかぶさった。

250:ホワイトデーに想いを乗せて
11/03/19 16:55:55.96 ewwmO0NT
「なに?」
「僕が君を手に入れるための準備だよ…」
「!?」
アサミはそのとき自分の秘所に熱く固いものが当たっている事に気づき自分が何をされるのかを悟った。
「十分濡れてるから…」
「だめ…いや…やめて!!!」
「もう、ガマンできない!!」
シュンは自身を秘所に入れ、一気に腰を押し込んだ。
「ッ!!!!いやああああああああああ!!!!!!!!!」
アサミは破瓜の痛みと絶望感に涙を流した。
「繋がった…やっと…君と…」
「うそ…いや…」
シュンは拒むアサミを無視して腰を動かし始めた。
「嫌がってるけどさあ…本当に嫌なら僕から逃げるよね?」
「あ、あん!」
快楽を受け、アサミの身体は思うように力が入らなくなっていた。
それを知っていてシュンはアサミに問い詰めたのであった。
「愛しい僕のアサミ…君は僕にとって愛しい存在だこの喘ぎ声も、身体も、心も、全部僕は欲しかった…」
「ふあ!!…や…め…て…!!」
アサミは涙を流しながらシュンに伝えた。
「まだ僕を拒絶するの?」
シュンはアサミにキスをし、舌と舌を絡ませた。
「んあぁ!!!!」
「君が僕を好きになっていたのは事実だろ?僕はあの頃と変わってない!!!唯一変わったのはアサミへの想いだけだ!!!!!」
「ぁあ!!私はあんたが好きだけど…あの時は…あいつらが…」
「もういいよ!!僕は今その君を抱いてるんだから」
「ち、ちがう!!あんたは私を抱いてない!!自分の欲望に任して私を犯してるだけ!!!」
「ちがう!!僕は君を…アサミ自身を心から愛したいだけなんだ!!!」
シュンは腰の動きを激しくした。
「だったら…私を心から愛してくれてたら…こんなレイプ染みた突き方は、絶対にやらない!!!」
「!?クッ!!」
「ふあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
シュンはアサミの最奥で果て、アサミへの溜まった想いを膣内にぶちまけた。
「「はぁ…はぁ…」」
シュンは自身を引き抜いた。
すると膣内からシュンが放った想いと破瓜の血が精液となってアサミの秘所を汚した。
「はっ…取り消しの付かない事を…アサミに…」
我に返ったシュンは自分の過ちに涙を流した。
「ううん…悪いのは私、私がもっと素直にあんたへ…シュンへの想いを伝えてれば…もっと気持ちよくできたと思うから…」
アサミはそんなシュンに笑顔で答えた。
「これでお相子にしよ?シュンがそんな風に思ってくれたことがうれしかったし…」
「アサミ…ごめん!!」
シュンはアサミに抱きついた。
「じゃお詫びに…もう一回シて?今度はもっと優しく…もっと私をシュンでいっぱいにして?」
「うん、わかった」
こうして二人のすれ違った恋心は交いを果たし互いを純粋な気持で愛し合った。

251:ホワイトデーに想いを乗せて
11/03/19 16:59:13.16 ewwmO0NT
おまけ
その後日…
「今日もあいつらが来たらからかってやろうぜ?へへへへ!」
「アサミもさすがに嫌気が差すんじゃないの?」
「そしたらシュンをひっぱたくとか!はははは!!!」
そんなことを話し合っているとシュンの姿が現れた。
「お!噂をすると…ん!?」
「え!?アサミと一緒!?しかもラブつなぎ!?!!」
「「おはよう!!」」
「え!?ちょっとあんたアサミ!いつからシュンとそういう関係に!?」
「秘密♪」
前より素直で明るくなったアサミはうれしそうに答えた。
そのアサミの首筋にはキスマークが付いていたのを見て同級生は唖然とした。
こうして二人は晴れて本当のカップルになった。
END

252:名無しさん@ピンキー
11/03/19 17:02:33.40 ewwmO0NT
以上です。
自分なりにあいてみたので>>30
のイメージが崩れていたらすいません!

253:名無しさん@ピンキー
11/03/20 00:06:26.30 t+wL1WRX


254:名無しさん@ピンキー
11/03/20 08:49:51.10 8b4D/S3T
乙、でも>>30まで戻らないと何のことかわからないので、
>>30のエピももっと膨らまして作品に織り込んでくれたらよかった

保管するときとか、>>30と一緒に保管して貰わないと・・・?

255:名無しさん@ピンキー
11/03/20 18:15:01.49 LZnW1hqx
>>252
乙!!
からかってた同級生達は今後、無駄に仲の良い二人にあてられるんだねw

保管は確かに>>30と一緒にのが良いのか?

256:名無しさん@ピンキー
11/03/20 23:21:42.43 C3zxySUd

視線の続きを投下する

少将×少尉

257:名無しさん@ピンキー
11/03/20 23:23:52.78 uPXkKcEN

ずるり、と引き抜かれる感触にリインはぎゅっと目を閉じる。ティッシュをあてがわれると今までそこに入っていたものを
嫌でも意識させられる。無理に入ってリインを支配し、自分勝手に登りつめたレナード。
ようやく自分の上からどいたレナードから逃れベッドから降りると脱がされたガウンを胸にあてて浴室に向かう。
ドアの鍵を閉めシャワーブースで頭から勢い良く湯を浴びる。
うつむけ視界に入った腿から筋になったうす赤い液体が排水溝に流れていくのが見えた。足の間にはまだ異物感が残っている。
頭からのシャワーにまぎれてリインは肩を抱いて涙を流した。

しばらくシャワーを浴びてようやく体が温まったように思え、リインは次の行動に移る気になった。
髪の毛を乾かし浴室の籠に置いておいた服を身に着けようとした。下着は部屋だがレナードの前で二度とガウン姿をさらす気にも
なれずに服を身につけ部屋を出ようと考えた。しかし籠にはなにも入っていなかった。
レナードがガウンを羽織り、ソファで酒を飲んでいると浴室のドアが開いてリインが顔を出した。
その顔に表情はなく、静かな怒りを伝えている。
「私の服がありません。そちらにあるのでしょうか、閣下」
グラスをテーブルに置いてレナードが答える。
「ああ、君の服ならランドリーサービスに出した。一切合財。仕上がるのは明朝だそうだ」
ぬけぬけと言うレナードにリインは抑えていた怒りが爆発しそうだった。
つまり、レナードによって足止めされたということだからだ。
視線で人が殺せるのなら、今のリインなら可能だったかもしれない。それほどレナードを見る眼差しは鋭く激情を秘めていた。
「喉は渇いていないか? あれだけ泣いたし水分補給をしてはどうだ」
レナードはそんなことは受け流して飲み物を勧める。
「いいえ、早く仕上げてもらうか友人に服を持ってきてもらって帰ります」
「つれないことを言う。朝まではまだ時間がある。ゆっくりしよう」
リインはとうとう冷静さを保てなくなった。
「冗談ではありません、誰があなたとなんて」
「―私に言い返すか。面白い」
レナードは肩をすくめ立ち上がり、リインの方にやってきた。危険を感じドアを閉めようとするより早く、レナードがノブを
握り浴室に入り込んだ。

258:名無しさん@ピンキー
11/03/20 23:25:40.12 wYTW/Yj6

「シャワーのほうか、湯につかればよかったのに」
そう言うとレナードはバスタブに湯を張り出した。ドアを背にしているのでリインは逃げられない。
レナードはリインを見つめて微笑む。仮面をはがす前の紳士的な笑みだった。
「一緒に入ろう。髪はまとめて。―綺麗な髪だ」
リインはかぶりを振る。近づいてくるレナードを避けようと後ずさっても、洗面台に当たってすぐに捕らえられる。
手首をつかまれさっきの恐怖がよみがえる。それを押し殺してレナードに向かう。
「やめて、放してください」
その気概は立派なものだとレナードは思う。しかし恐怖を完全には隠しきれていない。そのアンバランスさが―そそる。
洗面台と自分の間にリインを挟んでレナードは乾かしたばかりのリインの髪を手にとる。つややかで、何度この中に指を入れて
梳いてみたいと思ったことか。アメニティの中のゴムで纏め上げる。ガウンをむしりとってリインを抱き上げバスタブに浸かった。
離れようともがくリインを抱きとめる。水滴が白い肌にとびまた口付けたくなる。
後ろから抱きすくめて動きを封じる。胸の広範囲に接するリインの背中が震えていた。
「震えているな。寒いか」
震える理由など百も承知で声をかけて項に唇を落とす。細く白い、普段は服にかくされ時々垣間見えてはレナードの欲望を煽った
それは今は惜しげもなく晒されている。
「私から逃げようなどと思わないことだ。伊達に階級があるわけではないのは、父親が軍人だったなら理解しているだろう?」
上の階級の人間の握る絶対的な権力をちらつかされてリインはぎり、と唇をかみ締める。
業務、任務ならそうだ、だが、男女のことは別だと思う。

脅しにも屈せず身を捩って逃げようとするリイン。だが、逃げれば追いたくなる。
まさしく彼女は自分の獲物だと、視線で追い詰め囲い込んで思いを遂げたレナードはほくそえむ。
この美しい獲物は、しかし手に入れても抵抗をやめない。
簡単に手に入る女しか相手にしていなかったレナードにはそれが新鮮でたまらなく魅力的だ。
足の間に手を伸ばし、先程自分が入ったそこに指を入れる。
「つうっ」
瞬間リインが呻く。無理やりに入れたのだ。痛みが残っているのだろう。
「痛いか、粘膜にしみるか?」
ゆるりと中で一周させる。中はリインが掻きだしたのだろう、ぬめりはなかった。
「急に動くと中が傷つく、大人しくしていろ」
勝手なことを言いながら、湯の助けも借りてレナードの指はリインの中をじっくりと探っていく。指一本でも狭いそこは前壁が
複雑な襞を構成していて鋭敏な指先にざらついた感覚を伝える。痛むだろう箇所をさけてゆるり、と指を出し入れする。
入れるときと引く時に指に絡む襞の感触。きつい中締め上げられた記憶がよみがえりレナードは湯の中で反応してしまいそうになる。
親指で陰核に触れる。やんわり押して指の腹で撫でさするとリインが息をのむ。随分と初々しい反応だ。
「自分で触っていないのか?」
意識して耳元で低い声を出す。女性にとって自分の声は心地よいらしい。そう知って意図的に使う『技術』だが、今は自然と
熱い息も付け足してしまっている。目の前でみるみる赤くなる耳が可愛くてついぺろりと舐めた。
途端びくりとはねる体を抱きなおす。
耳が弱いと見たレナードは躊躇なく耳を食む。耳朶の柔らかさと軟骨の弾力を味わう。
舌先をこじ入れると鳥肌が立っているのが見て取れた。嫌悪か? 快感か? まあ前者だろうとは思うが、と分析する。
唇をかんでやりすごそうとしているのがいじらしい。
大概溺れてしまいそうだ、とリインを湯の中で弄びながらレナードはそう思った。

259:名無しさん@ピンキー
11/03/20 23:27:05.30 7/YbJY1A

耳を好きにされ指を中に入れられてリインは湯に浸かっている。背中には熱い男の体を感じて身の置き所がない。
レナードは自分で遊んでいる。視線を送りその一方でするりとリインの懐に入り込んだ。
そしてリインがその気になった時に正体を晒して獲物を、自分を手に入れた。
どうして気付かなかったのだろう。
レナードに危害が加えられなかったこと、レナードと一緒にいれば視線を感じなかったこと。
少し考えれば分かることなのに、いいように手のひらの上で弄ばれていた自分が惨めになる。
あまつさえ、抱かれてしまった。今は嫌悪と裏切られていた怒りしか感じない。真相を知る前が幸せだっただけに、その落差は
一層大きくリインを落ち込ませる。レナードにいいように振り回されている自分が嫌だった。
その間にも湯の中で加えられる執拗な刺激に、さっきとは別の意味で体が震えてくる。この感覚は―何だろうか。
「ここでするか?」
背後からの声に頬が熱くなる。どこまで自分を貶めれば気が済むのか?
「嫌です。あなたなんて、大嫌い」
「やれやれ、嫌われたか。だが私は君が『大好き』だ」
微塵も落胆した様子のない言い方で抱きすくめてきたレナードにリインは息を詰める。唇は耳、片手はリインの中を探っていたが
もう片方の手が胸をもみ始めたからだ。背中はさっきより密着してレナードの欲望を伝えている。
腕ごと抱き込まれているので身じろぎしかできない。とうとう気分が悪くなってきた。
体から急に力が抜けてレナードに気付かれたようだ。
「どうした?」
「……気持ち、悪い」
さすがに敬語も出ない。レナードは抱きあげてざっと体を拭いたたあとでベッドにリインを横たえる。
「のぼせたか」
アイスペールの氷を使ってタオルを濡らし首筋や額を冷やす。水も飲んだリインはぐったりとベッドに沈んでいる。
浴室から直行しているので何も着ていない。それが無防備にベッドに横たわっているのは扇情的だった。
「目の毒だが、さすがに今は不謹慎か」
胸元までシーツをかけてレナードも横に滑り込む。腕枕をしてリインを抱き寄せた。
まだ気分が悪いのかされるままになっている。リインが正気なら絶対に許さない接触だ。頭をなでて髪をすきながらレナードは
腕にかかる重みを楽しむ。そして初めてリインを見つけた日のことを思い出していた。


260:名無しさん@ピンキー
11/03/20 23:28:02.27 +HKBfpbC

年度初めの入隊式。一般校や士官学校上がりの新入隊員が緊張した面持ちで会場入り口に集合している。
彼らにとっては一生に一度の式典でもレナードにとっては、顔ぶれだけは変わるが毎年の義務で参加しなければならない退屈な
数時間の行事にすぎない。ただそこに座っていなければならない、つまらない時間。
今年度の式も、いつもと変わらないはずだった。
隊員の入場の際も、だから目の前を通り過ぎるひよこ達を意識せずにながめていた。
何故目にとまったのかは分からない。数は増えてきたからとはいえ、まだまだ少ない女性だったからか?
士官学校卒であれば更に珍しかったからか?
いや、目にとまったなどというレベルではなかった。―目に、飛び込んできた。
通り過ぎる際にどういう加減でかこちらを見た瞳に、いや見たような気がしただけで実際には認識もしていないその瞳に、
それが収まっているその顔に一瞬で魅入られてしまった。
それ以後彼女以外目に入らなくなった。式典の間中ずっと彼女に吸い寄せられていた。
気付くと式典も終了して、新入隊員のオリエンテーションの案内がなされていた。
緊張の解けた隊員たちは知り合いを見つけては言葉を交わしたり、まだ着慣れない軍服を互いに批評しあったりとわいわいと
にぎやかだった。彼女もその中にいて、見ていると男女問わず人気があるようで多くの人間から話しかけられている。
笑顔で応えている彼女の姿は美しく、同時にある思いを生じさせる。

知りたい、見ていたい、近づきたい、―手に入れたい。

初めて会った、いやこちらが一方的に認識しただけなのに、湧きあがるこの感情や欲望はどうしたことだろう。
冷静沈着と言われているはずなのに、とらしからぬ衝動的な思いに困惑する。
困惑の一方で視線は飽かずに彼女を追っていた。
ふと、彼女が顔を上げて周囲を見渡す。こちらにも視線がくるがその時には視線をはずしていた。彼女はひっかかりを感じていた
ようだが顔を戻してまた話の輪に加わった。
視線に気付いたか。面白いと思った。
そこで行動をおこすことにした。
彼女に視線を送る。彼女の動向を見つめる。彼女が気付くか、自分と気付くか試してみようと。
彼女を気に入ったので手に入れてみたいと思った。
名前も知らない彼女、だが一瞥で自分を虜にした。だから彼女を腕にして至近距離でその瞳を覗いてみたいと思った。
そこまで考えて、この衝動を表現する言葉に思い当たる。それがあまりにも面白くてつい声に出して笑ってしまった。
「どうされました、楽しそうですね」
同僚にそう言われ、どう返しただろうか。確か
「ええ、面白いものを見つけましてね、この年で新たな楽しみが見つかるとは」
そう、いつまでも笑っていたい気分だった。見つけた単語はごく単純で。
―あれが一目惚れ、というのだな。



261:名無しさん@ピンキー
11/03/20 23:28:46.49 6uHxBZVx

しばらく横になってリインは体調が幾分か回復したようで、レナードから離れようとする。
それを許すつもりもなくレナードは唇を塞ぐ。
柔らかい唇を味わい中に舌をすべらせると噛み付かれた。とっさに身を引くが口中に血の味が広がる。
「やってくれたな、だが気の強い女性は好みだ」
リインは再び口付けられてもがく。口の中に血の味がして、噛み付いたレナードの舌が傷ついたと察する。レナードの舌は
容赦なくリインに絡み唾液を落とし込む。むせそうになりながらレナードの血の味のするそれを飲み下す。飲みきれなかった
分が口の端からこぼれた。レナードはそれにも舌を這わせる。
「嫌、もう嫌」
「まさか、これきりと思ってはいないだろうな?」
手首をシーツに押さえながらレナードは楽しげに尋ねる。
「このまま続けるほどおめでたいとお思いですか?」
リインは下からレナードをにらみつける。視線の主と知った以上関わりあいたくない、リインにとっては当然の感情だ。
だがレナードはそれに頓着しない。
「言っただろう、君を気に入ったと。一度きりで済ませるほど私はお人よしではないんだ」
怒りをこめてにらむことすらレナードを喜ばせるにすぎない。
「瞳がきらめいている、怒りか。そんな顔も見られて嬉しい」
手首に唇をよせてちゅ、と吸い上げる。上腕の内側にも赤い痕を残して唇が離れ乳首に吸い付く。熱い息を落とされ、乳輪を舌先で
丹念になぞられてリインの鼓動が早くなる。唇でわやらかくはさまれ乳首の先端をつつかれると息が止まる。
のぼせた後でまだ力が十分入らない状態のリインの抵抗は弱く、レナードのなすがままになっていた。
最初に抱かれた時よりも丹念に、口をつかってむずがゆくなるほどじれったい刺激が加えられて、次第にリインの体が汗ばんでくる。
別の意味でのぼせてしまいそうだ。
動悸がして、喉が渇く。体の中から未知の感覚が呼び起こされる。
「声は聞かせてくれないのか?」
「―誰が、あなたなんかに」
ベッドの上なのに敵同士のような緊張をはらんだ攻防が続く。
レナードはリインを屈服させるべく技術を駆使し、リインはレナードを引き剥がそうとして果たせないとなるとけして感じまい、
声を出すまいと防戦する。



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