【キミキス】エンターブレイン作品総合【アマガミ】at EROPARO
【キミキス】エンターブレイン作品総合【アマガミ】 - 暇つぶし2ch500:受け継がれる(?)テクニック
12/12/20 13:55:58.45 mhx2aIJA
それから30分間意識を失っていた。気がついたころには、窓の外は夕日はしずみかかっていた。
同時に二見さんも目が覚めていた。
「大丈夫…?」
「ええ…」
  ふと見ると、二見さんの股のところに少量の精液と血がついていた。
「二見さん、血が…」
「ああこれ? はじめての人はよくある生理現象らしいわ」
「そ、そっか…」
「きっと、隣町の高校の噂って誰かがエッチした跡のことだったのかもしれないわね」
「ははは…」
 僕はそう苦笑うしかなかった。
「でも…僕たちまだ…早すぎたかな?」
「え?」
「その…二見さんの中に…出しちゃったから…」
「ああ…そのこと? 避妊薬持ってるから心配ないわ」
「え? 避妊薬もってるの?」
「個人輸入のネットショップから手に入れたものよ 1500円と安かったから買ったの」
「…そんな得たいの知れない薬で大丈夫なの?」
「大丈夫よ、ネット百科事典で調べた上で服用してるから」
 彼女は笑顔でそう答えた。この笑顔からくる自信、さすがIQ190の天才というべきなんだろうけど…
「でも認可されてない薬を使うのはよくないよ もしものことがあったら…」
「もしものこと? 妊娠できなくなっちゃうってこと?」
「二見さん 自分の子供ができたらその子にブランコを乗せたいって言ってたじゃないか」
「あ…」
 二見さんはしまったというような表情で黙り込んだ。
「これからはきちんと診察を受けてから服用しよう」
「そうね…以後気をつけるわ」
 二見さんはそううなずいていった。
何がともあれ大事にならずに済んでよかった。
いまさらだけど、僕を呼んだのはこのためだったらしい…。

 それから時は流れ、高校卒業後に僕たちは結婚した。
周囲の大人たちは一度反対した(理科準備室で抱き合ったのがばれた)けど、これから大人になる僕たちの夢のことを考えた上で止めることはなかった。
 僕はアメリカの小さなレストランの従業員として働きながら英語の勉強をし、瑛理子はアメリカの大学で通っている。そこでの妻の評判は良好だ。
ある教授は普通の人とは変わった夢を持つ僕たちに「彼女の壮大頭脳と二人の独創な愛があれば日本経済の救世主になるかもしれない」となんか妙な過大評価をいただいた。
 今日も妻は僕の店に来ていた。そんな妻に僕はケッチャップたっぷりのハンバーガーを差し上げた。
ありがとうとねぎらう妻の笑み。こうしてみると、二人で過ごした理科準備室を思い出す…。二人で抱き合ったあの準備室を…。
妻の笑みが僕の心の支えだ。


―お仕事ご苦労様

―I Loveyou darling…

―了―


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